JPH042702B2 - - Google Patents
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- JPH042702B2 JPH042702B2 JP1115355A JP11535589A JPH042702B2 JP H042702 B2 JPH042702 B2 JP H042702B2 JP 1115355 A JP1115355 A JP 1115355A JP 11535589 A JP11535589 A JP 11535589A JP H042702 B2 JPH042702 B2 JP H042702B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は熱可塑性樹脂のスプリツトされたフイ
ルムからウエブ及び不織布を製造する方法に関す
るものである。 〔従来の技術〕 従来この種の不織布の製造方法としては熱可塑
性樹脂の延伸されたフイルムをスプリツトし拡巾
した1枚のスプリツトフイルムに対して同様のス
プリツトフイルムを直角に積層して作る方法やス
プリツトしたフイルムを2倍から3倍に拡巾した
状態に同様の拡巾したフイルムを巾方向に蛇行さ
せトラバースしながら貼り合わす方法(特開昭51
−38576号公報)が知られている。 又一般的な不織布の製造方法は、熱可塑性樹脂
を溶融紡糸後油剤の付着した状態で延伸しトウを
作り、このトウを所定の長さにカツトして短繊維
(ステーブル)とし、更にカード機にかけてステ
ーブルに一定の繊維方向性を施こしてウエブを
得、更に得られたウエブを熱、その他の方法によ
つて接着して不織布とするものである。 前者のスプリツトフイルムから不織布を製造す
る方法では、拡巾されたウエブ同志を接着して均
一な目合い(網目の大きさ)、長手・巾方向にバ
ランスのとれた強力とする為に前述の方法が採ら
れているがそれぞれに次のような欠点がある。 (1) 直交に積層される不織布製法は長手方向の拡
巾されたスプリツトフイルムに他方の拡巾され
たスプリツトフイルムを直角方向に貼り合わせ
るものであり作業が間歇的で装置として複雑な
機構を必要とする。 (2) スプリツトフイルムを相互に蛇行させ、トラ
バースさせて交絡点を操作する積層方法は連続
的ではあるがスプリツトフイルムの枚数を増す
場合トラバース装置も増やす必要があり(1)と同
様に複雑な装置を必要とする。 一方溶融紡糸から出発する不織布製造方法では (1) 繊維化する工程において油剤を必要とする。 (2) トウからステーブルとしステーブルからウエ
ブとする。従つて工程が多く設備的にも大きな
ものである。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的はスプリツトフイルムを積層し、
目合い、目付が均一で、長手・巾方向にバランス
のとれた強力を有する積層・拡巾ウエブ及び不織
布を油剤を必要とせず経済的に製造する方法を提
供する事である。 〔問題点を解決する手段〕 本発明は、表面層を低融点樹脂とした多層延伸
フイルムに微細な裂け目を与えた、いわゆるスプ
リツトフイルムを作り、その複数枚を相互に長手
方向に積層し、積層した全枚数を同時に拡巾して
ウエブを得ること、及び得られウエブをそのまま
又はその複数枚を重ね合わせて熱接着して不織布
を作る方法である。 本発明者らはスプリツトフイルムの網目構造に
着眼し鋭意研究の結果主には短繊維繊度を小さく
する事によつてスプリツトフイルムを巾方向に均
一な目合いで広げられる事から多層延伸スプリツ
トフイルムを積層し、積層した全枚数を同時に拡
巾して目合い、目付の均一性及び長手方向、巾方
向にバランスのとれた強力を有するウエブ及び不
織布の経済性の優れた製造方法に到達したもので
ある。以下本発明の製造方法の過程に添つて説明
する。 (1) フイルム 本発明の特徴は多層延伸スプリツトフイルム
を相互に長手方向に積層し拡巾させる事であ
る。不織布を作るときの熱接着を容易にするた
めに、表面層を低融点樹脂とした多層延伸フイ
ルムに用いる。更にはスプリツトされるフイル
ムにおいて表面層とその他の層に融点の異なる
樹脂を組合せ使用する事によりスプリツトによ
つて繊維化された単繊維が収縮によつて単一樹
脂を使用する場合よりも高い嵩高性、伸縮性を
ウエブ又は不織布に与える事ができる。 樹脂の種類としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリビニルアルコール、ポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート等が使用でき
る。 (2) 延伸 フイルムの延伸方法としては公知のロール延
伸、熱板延伸等を用いることができる。スプリ
ツト性と網目構造の形態安定性から延伸倍率と
しては5倍から10倍が好ましい。それ以上の倍
率では微細スプリツトの段階でフイルムの割れ
及びシワ等により網目構造が保たれにくい。又
微細にスプリツトする為には延伸後のフイルム
の厚さは3μmから50μmが好ましい。50μmを
越えるとスプリツターにかかる抵抗が大きく微
細化が困難で、後に拡巾したときバランスのと
れた、即ち、目合い、網目の形、単繊維繊度の
均一な網目構造が得にくい。 (3) スプリツト 拡巾によつて目合いの均一な網目をうる為に
はスプリツトによつて形成される単繊維の繊度
を均一にする事が好ましい。又、延伸されたフ
イルム巾に対して広巾の不織布を得る為には延
伸フイルムを微細にスプリツトする事が好まし
い。目合いの均一な網目構造をうるためには第
1図においてa/bを1から10の範囲の単繊維
繊度とする事が好ましい。a、bの繊度は、
0.5d(デニール)から100dが好ましく、更に好
ましくは1dから30dである。 単繊維繊度を0.5〜10dと微細にスプリツトする
為に次のような方法をとる。 (1) 針ロールにおいて隣接するスプリツト間隔
を、実施例では29.5μmであるが、できる限
り小さくする。 (2) 延伸フイルムを10μm以下とし、できる限
り薄くする。 (3) スプリツト比すなわちフイルムの走行速度
(v1)に対する針ロールの針の速度(v2)を
大きくとる。v2/v1の値が40以上が必要であ
る。従つて以上のように延伸フイルムを微細
にスプリツトする場合は、延伸フイルムをい
つたん巻き取り次にスプリツト加工する事が
好ましい。 粗いスプリツトでaの幹部が大きくbの枝が
小さいものであれば均一な目合いが得れない。
又第1図においてlは長手方向のスリツトに相
当し実際スプリツトによりスリツトされる長さ
としては、一方では網目をなるべく大きくして
拡巾を大きくして、他方では積層部の単繊維を
充分に交絡させるために10mmから40mmが好まし
い。スリツト長さが大きくなると拡巾は増大す
るけれども交絡点が少なく、又、均一な目合い
となりにくい。スリツト長さが小さいと拡巾が
小さくなる。 (4) 積層 薄いフイルムから微細繊維化された網目状の
ウエブを作るためには不織布の使用目的に応じ
て2枚以上のスプリツトフイルムを積層する。
しかし、網目を形成する単繊維同志の交絡、す
なわち積層における接着点が少ないと不織布と
しての形態安定性が得にくいので、4枚以上が
好ましい。又、積層枚数が多くなると拡巾時に
おいてスプリツトフイルム同志の摩擦抵抗が大
きくなり部分的に網目がくずれたりテンターの
捉み部で破れを生じたりする。従つて200枚迄
とする事が好ましい。積層すべきスプリツトフ
イルムは、枚数があまりにも多くなると後述の
拡巾において均一な目合いができにくくなる場
合があるので、あらかじめ該スプリツトフイル
ムを2倍から5倍に広げておく事が好ましい。 (5) 拡巾 一般的に従来の不織布の製造方法からすると
長手方向の強力が強く、巾方向の強力は弱い。
この為巾方向の強力を向上すべくニードリング
によつて絡ませたり、スプリツトフイルムの拡
巾ウエブを直交に貼り合わせたり、積層される
ウエブを巾方向に蛇行させトラバースして交絡
点を操作して作られている。 本発明の特徴はスプリツトフイルムを積層し
全積層枚数を同時に拡巾する事である。拡巾装
置としてはピンテンター、クリツプテンター等
で積層スプリツトフイルムの両端が固定できる
装置であればよい。更にスプリツトフイルムの
スプリツト線の両側の単繊維のなす角(第1図
のθ)を30°から60°とすることが好ましく、更
に好ましくは約45°とする事が好ましい。角度
θが小さいと巾方向の強力が極度に小さく、又
θが大きすぎると拡巾での破れ等の発生のため
均一な目合い及び目付のウエブが得られない。
従つて、スプリツトされたフイルムの合計の拡
巾はa、bの値が充分細かければスプリツトフ
イルム巾に対し100倍迄広げる事ができる。単
繊維繊度が大きい場合でも5倍以上の合計の拡
巾が可能である。このようにして本発明による
ウエブが作られる。このウエブはそのまま、又
はこれを更に複数枚重ねて使用することができ
る。 本発明は微細スプリツトフイルムを積層・拡
巾する事によつて形成された網目を構成する単
繊維が各層毎にランダムに接点を作る事から第
2図の如く簡単な設備ですみ、従来技術のよう
に複雑な設備を必要としないのは前述の通りで
ある。 (6) 不織布化 次に上記のようにして作つたウエブ(拡巾し
て得たウエブを複数枚重ねたものを含む。)の
単繊維を交絡点で熱接着させて不織布を作る。
不織布の厚さは5cmまでのもの作ることができ
る。 本発明の更なる特徴としては1項で記述の通り
多層フイルムを使用する事でギアクリンプ等によ
るクリンプ加工せずに単繊維の収縮によつて嵩高
性、伸縮性に富んだウエブ又は不織布も作れる事
である。 その方法は、接着させる前に拡巾したウエブ
(これを複数枚重ねたものを含む。)を長手方向、
巾方向共に10%から60%の寸法緩和させると同時
に熱風、遠赤外線等の方法で加熱することであ
る。これによつて単繊維の収縮作用により嵩高
性、伸縮性を有するウエブが得られる。 第2,3図は本発明のスプリツトフイルムから
の積層・拡巾不織布の製造の装置を示す。これら
図において、1はスプリツトフイルムロール、2
はテンター、3は加熱ロール、4はエンボスロー
ルである。 〔実施例〕 以下に実施例を示すが本発明の範囲はこれらに
よつて何ら制限されるものではない。 実施例 1 下記組成、組合せ処法により空冷3層インフレ
ーシヨンフイルムを製膜し該フイルムを延伸、ス
プリツトを行なつた。尚、ダイスの直径は100mm
であつた。 内層 スクリユー 径50mm 樹脂 エチレン−プロピレンランダム共重合体
(融点:138℃、メルトフローレート:3.3) 中間層 スクリユー 径65mm 樹脂 ポリプロピレン(沸騰n−ヘブタン不溶
部のアイソタクチツクペンタツド分率が
0.951、融点:165℃、メルトフローレート:
2.2) 外層 スクリユー 径50mm 樹脂 エチレン−プロピレンランダム共重合体
(融点:138℃、メルトフローレート:3.3) 以上の樹脂構成の3層フイルムを16m/minの
引取速度にて製膜し、次いで熱板延伸機により7
倍の延伸倍率で延伸して、巾55mmの延伸フイルム
を作り、これをインラインで微細スプリツトし
た。スプリツターにおける針ロール構成としては
次のものを使用した。 (1) 隣接するスプリツト間隔が29.5μm (2) スプリツターのドラムにおける同一円周上で
隣設する針本数が2本 (3) ロール軸芯より針先迄の半径が25.5mm (4) 針の長さが3mm スプリツトは次の条件で行なつた。 (1) 延伸フイルム厚みが10μm (2) 延伸フイルム走行速度が70m/min (3) 針先が延伸フイルムに入つて抜ける迄の両端
の針ロール軸芯に対する角度が14.5° (4) 針ロールの回転数が4000rpm 以上のスプリツトフイルムを巻き取るときに55
mmの巾に対し150mm迄拡巾して巻き取つた。得ら
れたスプリツトフイルムの単繊維繊度は平均15d
であつた。又、断面樹脂の厚みの比は押出量から
表面層30%×2、中間層40%とした。巻き取つた
スプリツトフイルムを30、40、60、80枚とそれぞ
れ積層し長手方向に対する繊維角度θが概ね45°
となるように第3図に示すようにピンテンター方
式により拡巾しウエブを作つた。その時の巾は
1200mmであつた。従つて拡巾倍率は(150/55×
1200/90)36.4倍であつた。尚、両端のテンター
代を30mm×2取つた。拡巾したままの巾でエンボ
スロールにて熱接着し不織布を得た。得られた不
織布の物性を表−1に示し表−2には各積層枚数
毎に巾1140mmの目付分布を測定した。尚、熱接着
条件はロール温度145℃、線圧15Kg/cmとした。 比較例 1 実施例1で得られたスプリツトフイルムを40枚
積層し長手方向に対する繊維角度θを概ね20°と
なるように拡巾して実施例1と同じ方法、条件で
熱接着を行なつた。得られた不織布を物性を表−
1に示す。又巾1140mmの目付分布を測定した。
ルムからウエブ及び不織布を製造する方法に関す
るものである。 〔従来の技術〕 従来この種の不織布の製造方法としては熱可塑
性樹脂の延伸されたフイルムをスプリツトし拡巾
した1枚のスプリツトフイルムに対して同様のス
プリツトフイルムを直角に積層して作る方法やス
プリツトしたフイルムを2倍から3倍に拡巾した
状態に同様の拡巾したフイルムを巾方向に蛇行さ
せトラバースしながら貼り合わす方法(特開昭51
−38576号公報)が知られている。 又一般的な不織布の製造方法は、熱可塑性樹脂
を溶融紡糸後油剤の付着した状態で延伸しトウを
作り、このトウを所定の長さにカツトして短繊維
(ステーブル)とし、更にカード機にかけてステ
ーブルに一定の繊維方向性を施こしてウエブを
得、更に得られたウエブを熱、その他の方法によ
つて接着して不織布とするものである。 前者のスプリツトフイルムから不織布を製造す
る方法では、拡巾されたウエブ同志を接着して均
一な目合い(網目の大きさ)、長手・巾方向にバ
ランスのとれた強力とする為に前述の方法が採ら
れているがそれぞれに次のような欠点がある。 (1) 直交に積層される不織布製法は長手方向の拡
巾されたスプリツトフイルムに他方の拡巾され
たスプリツトフイルムを直角方向に貼り合わせ
るものであり作業が間歇的で装置として複雑な
機構を必要とする。 (2) スプリツトフイルムを相互に蛇行させ、トラ
バースさせて交絡点を操作する積層方法は連続
的ではあるがスプリツトフイルムの枚数を増す
場合トラバース装置も増やす必要があり(1)と同
様に複雑な装置を必要とする。 一方溶融紡糸から出発する不織布製造方法では (1) 繊維化する工程において油剤を必要とする。 (2) トウからステーブルとしステーブルからウエ
ブとする。従つて工程が多く設備的にも大きな
ものである。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的はスプリツトフイルムを積層し、
目合い、目付が均一で、長手・巾方向にバランス
のとれた強力を有する積層・拡巾ウエブ及び不織
布を油剤を必要とせず経済的に製造する方法を提
供する事である。 〔問題点を解決する手段〕 本発明は、表面層を低融点樹脂とした多層延伸
フイルムに微細な裂け目を与えた、いわゆるスプ
リツトフイルムを作り、その複数枚を相互に長手
方向に積層し、積層した全枚数を同時に拡巾して
ウエブを得ること、及び得られウエブをそのまま
又はその複数枚を重ね合わせて熱接着して不織布
を作る方法である。 本発明者らはスプリツトフイルムの網目構造に
着眼し鋭意研究の結果主には短繊維繊度を小さく
する事によつてスプリツトフイルムを巾方向に均
一な目合いで広げられる事から多層延伸スプリツ
トフイルムを積層し、積層した全枚数を同時に拡
巾して目合い、目付の均一性及び長手方向、巾方
向にバランスのとれた強力を有するウエブ及び不
織布の経済性の優れた製造方法に到達したもので
ある。以下本発明の製造方法の過程に添つて説明
する。 (1) フイルム 本発明の特徴は多層延伸スプリツトフイルム
を相互に長手方向に積層し拡巾させる事であ
る。不織布を作るときの熱接着を容易にするた
めに、表面層を低融点樹脂とした多層延伸フイ
ルムに用いる。更にはスプリツトされるフイル
ムにおいて表面層とその他の層に融点の異なる
樹脂を組合せ使用する事によりスプリツトによ
つて繊維化された単繊維が収縮によつて単一樹
脂を使用する場合よりも高い嵩高性、伸縮性を
ウエブ又は不織布に与える事ができる。 樹脂の種類としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリビニルアルコール、ポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート等が使用でき
る。 (2) 延伸 フイルムの延伸方法としては公知のロール延
伸、熱板延伸等を用いることができる。スプリ
ツト性と網目構造の形態安定性から延伸倍率と
しては5倍から10倍が好ましい。それ以上の倍
率では微細スプリツトの段階でフイルムの割れ
及びシワ等により網目構造が保たれにくい。又
微細にスプリツトする為には延伸後のフイルム
の厚さは3μmから50μmが好ましい。50μmを
越えるとスプリツターにかかる抵抗が大きく微
細化が困難で、後に拡巾したときバランスのと
れた、即ち、目合い、網目の形、単繊維繊度の
均一な網目構造が得にくい。 (3) スプリツト 拡巾によつて目合いの均一な網目をうる為に
はスプリツトによつて形成される単繊維の繊度
を均一にする事が好ましい。又、延伸されたフ
イルム巾に対して広巾の不織布を得る為には延
伸フイルムを微細にスプリツトする事が好まし
い。目合いの均一な網目構造をうるためには第
1図においてa/bを1から10の範囲の単繊維
繊度とする事が好ましい。a、bの繊度は、
0.5d(デニール)から100dが好ましく、更に好
ましくは1dから30dである。 単繊維繊度を0.5〜10dと微細にスプリツトする
為に次のような方法をとる。 (1) 針ロールにおいて隣接するスプリツト間隔
を、実施例では29.5μmであるが、できる限
り小さくする。 (2) 延伸フイルムを10μm以下とし、できる限
り薄くする。 (3) スプリツト比すなわちフイルムの走行速度
(v1)に対する針ロールの針の速度(v2)を
大きくとる。v2/v1の値が40以上が必要であ
る。従つて以上のように延伸フイルムを微細
にスプリツトする場合は、延伸フイルムをい
つたん巻き取り次にスプリツト加工する事が
好ましい。 粗いスプリツトでaの幹部が大きくbの枝が
小さいものであれば均一な目合いが得れない。
又第1図においてlは長手方向のスリツトに相
当し実際スプリツトによりスリツトされる長さ
としては、一方では網目をなるべく大きくして
拡巾を大きくして、他方では積層部の単繊維を
充分に交絡させるために10mmから40mmが好まし
い。スリツト長さが大きくなると拡巾は増大す
るけれども交絡点が少なく、又、均一な目合い
となりにくい。スリツト長さが小さいと拡巾が
小さくなる。 (4) 積層 薄いフイルムから微細繊維化された網目状の
ウエブを作るためには不織布の使用目的に応じ
て2枚以上のスプリツトフイルムを積層する。
しかし、網目を形成する単繊維同志の交絡、す
なわち積層における接着点が少ないと不織布と
しての形態安定性が得にくいので、4枚以上が
好ましい。又、積層枚数が多くなると拡巾時に
おいてスプリツトフイルム同志の摩擦抵抗が大
きくなり部分的に網目がくずれたりテンターの
捉み部で破れを生じたりする。従つて200枚迄
とする事が好ましい。積層すべきスプリツトフ
イルムは、枚数があまりにも多くなると後述の
拡巾において均一な目合いができにくくなる場
合があるので、あらかじめ該スプリツトフイル
ムを2倍から5倍に広げておく事が好ましい。 (5) 拡巾 一般的に従来の不織布の製造方法からすると
長手方向の強力が強く、巾方向の強力は弱い。
この為巾方向の強力を向上すべくニードリング
によつて絡ませたり、スプリツトフイルムの拡
巾ウエブを直交に貼り合わせたり、積層される
ウエブを巾方向に蛇行させトラバースして交絡
点を操作して作られている。 本発明の特徴はスプリツトフイルムを積層し
全積層枚数を同時に拡巾する事である。拡巾装
置としてはピンテンター、クリツプテンター等
で積層スプリツトフイルムの両端が固定できる
装置であればよい。更にスプリツトフイルムの
スプリツト線の両側の単繊維のなす角(第1図
のθ)を30°から60°とすることが好ましく、更
に好ましくは約45°とする事が好ましい。角度
θが小さいと巾方向の強力が極度に小さく、又
θが大きすぎると拡巾での破れ等の発生のため
均一な目合い及び目付のウエブが得られない。
従つて、スプリツトされたフイルムの合計の拡
巾はa、bの値が充分細かければスプリツトフ
イルム巾に対し100倍迄広げる事ができる。単
繊維繊度が大きい場合でも5倍以上の合計の拡
巾が可能である。このようにして本発明による
ウエブが作られる。このウエブはそのまま、又
はこれを更に複数枚重ねて使用することができ
る。 本発明は微細スプリツトフイルムを積層・拡
巾する事によつて形成された網目を構成する単
繊維が各層毎にランダムに接点を作る事から第
2図の如く簡単な設備ですみ、従来技術のよう
に複雑な設備を必要としないのは前述の通りで
ある。 (6) 不織布化 次に上記のようにして作つたウエブ(拡巾し
て得たウエブを複数枚重ねたものを含む。)の
単繊維を交絡点で熱接着させて不織布を作る。
不織布の厚さは5cmまでのもの作ることができ
る。 本発明の更なる特徴としては1項で記述の通り
多層フイルムを使用する事でギアクリンプ等によ
るクリンプ加工せずに単繊維の収縮によつて嵩高
性、伸縮性に富んだウエブ又は不織布も作れる事
である。 その方法は、接着させる前に拡巾したウエブ
(これを複数枚重ねたものを含む。)を長手方向、
巾方向共に10%から60%の寸法緩和させると同時
に熱風、遠赤外線等の方法で加熱することであ
る。これによつて単繊維の収縮作用により嵩高
性、伸縮性を有するウエブが得られる。 第2,3図は本発明のスプリツトフイルムから
の積層・拡巾不織布の製造の装置を示す。これら
図において、1はスプリツトフイルムロール、2
はテンター、3は加熱ロール、4はエンボスロー
ルである。 〔実施例〕 以下に実施例を示すが本発明の範囲はこれらに
よつて何ら制限されるものではない。 実施例 1 下記組成、組合せ処法により空冷3層インフレ
ーシヨンフイルムを製膜し該フイルムを延伸、ス
プリツトを行なつた。尚、ダイスの直径は100mm
であつた。 内層 スクリユー 径50mm 樹脂 エチレン−プロピレンランダム共重合体
(融点:138℃、メルトフローレート:3.3) 中間層 スクリユー 径65mm 樹脂 ポリプロピレン(沸騰n−ヘブタン不溶
部のアイソタクチツクペンタツド分率が
0.951、融点:165℃、メルトフローレート:
2.2) 外層 スクリユー 径50mm 樹脂 エチレン−プロピレンランダム共重合体
(融点:138℃、メルトフローレート:3.3) 以上の樹脂構成の3層フイルムを16m/minの
引取速度にて製膜し、次いで熱板延伸機により7
倍の延伸倍率で延伸して、巾55mmの延伸フイルム
を作り、これをインラインで微細スプリツトし
た。スプリツターにおける針ロール構成としては
次のものを使用した。 (1) 隣接するスプリツト間隔が29.5μm (2) スプリツターのドラムにおける同一円周上で
隣設する針本数が2本 (3) ロール軸芯より針先迄の半径が25.5mm (4) 針の長さが3mm スプリツトは次の条件で行なつた。 (1) 延伸フイルム厚みが10μm (2) 延伸フイルム走行速度が70m/min (3) 針先が延伸フイルムに入つて抜ける迄の両端
の針ロール軸芯に対する角度が14.5° (4) 針ロールの回転数が4000rpm 以上のスプリツトフイルムを巻き取るときに55
mmの巾に対し150mm迄拡巾して巻き取つた。得ら
れたスプリツトフイルムの単繊維繊度は平均15d
であつた。又、断面樹脂の厚みの比は押出量から
表面層30%×2、中間層40%とした。巻き取つた
スプリツトフイルムを30、40、60、80枚とそれぞ
れ積層し長手方向に対する繊維角度θが概ね45°
となるように第3図に示すようにピンテンター方
式により拡巾しウエブを作つた。その時の巾は
1200mmであつた。従つて拡巾倍率は(150/55×
1200/90)36.4倍であつた。尚、両端のテンター
代を30mm×2取つた。拡巾したままの巾でエンボ
スロールにて熱接着し不織布を得た。得られた不
織布の物性を表−1に示し表−2には各積層枚数
毎に巾1140mmの目付分布を測定した。尚、熱接着
条件はロール温度145℃、線圧15Kg/cmとした。 比較例 1 実施例1で得られたスプリツトフイルムを40枚
積層し長手方向に対する繊維角度θを概ね20°と
なるように拡巾して実施例1と同じ方法、条件で
熱接着を行なつた。得られた不織布を物性を表−
1に示す。又巾1140mmの目付分布を測定した。
【表】
不織布の製造方法は従来、溶融紡糸におけるス
テープルからの製造方法にしてもスプリツトフイ
ルムからの製造方法にしても目付の均一なウエブ
と長手方向、巾方向に均一な強力を得る目的から
複雑かつ大きな設備を必要とした。 本発明によれば長手方向、巾方向にバランスの
とれた強力、目付の均一性及び経済性に優れたウ
エブ及び不織布の製造方法が提供される。更には
加熱、寸法緩和の方法を採る事により嵩高性、伸
縮性の付与されたウエブ及び不織布をも提供され
る。
テープルからの製造方法にしてもスプリツトフイ
ルムからの製造方法にしても目付の均一なウエブ
と長手方向、巾方向に均一な強力を得る目的から
複雑かつ大きな設備を必要とした。 本発明によれば長手方向、巾方向にバランスの
とれた強力、目付の均一性及び経済性に優れたウ
エブ及び不織布の製造方法が提供される。更には
加熱、寸法緩和の方法を採る事により嵩高性、伸
縮性の付与されたウエブ及び不織布をも提供され
る。
第1図はスプリツトフイルムの拡巾状態を示す
平面図、第2図は本発明の一実施態様を示す積
層・拡巾・熱接着の装置の概要を示す正面図、第
3図は第2図に示した装置の概要を示す平面図で
ある。これら図において、aはスプリツトの幹の
巾、bはスプリツトの枝の巾、θは拡巾を示す長
手方向に関する単繊維の開き角度、lはスプリツ
トによるスプリツトに相当する網目の長さ、1は
スプリツトフイルムロール、2はテンター、3は
加熱ロール、4はエンボスロールをそれぞれ示
す。
平面図、第2図は本発明の一実施態様を示す積
層・拡巾・熱接着の装置の概要を示す正面図、第
3図は第2図に示した装置の概要を示す平面図で
ある。これら図において、aはスプリツトの幹の
巾、bはスプリツトの枝の巾、θは拡巾を示す長
手方向に関する単繊維の開き角度、lはスプリツ
トによるスプリツトに相当する網目の長さ、1は
スプリツトフイルムロール、2はテンター、3は
加熱ロール、4はエンボスロールをそれぞれ示
す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 表面層を低融点樹脂とした多層延伸フイルム
を微細スプリツトして得られたスプリツトフイル
ムを、その複数枚を相互に長手方向に積層し、そ
の積層物をスプリツトフイルムの網目角度が30°
〜60°となり、かつ、拡幅倍率が20から100倍とな
るように幅方向に同時に拡幅する事を特徴とする
ウエブの製造方法。 2 請求項1において、前記スプリツトフイルム
の単繊維繊度が0.5dから100dである前記方法。 3 請求項1または2のいずれかに記載の方法で
製造されたウエブを長手方向及び/又は幅方向に
10%から60%の寸法緩和と同時に加熱することを
特徴とするウエブの製造方法。 4 請求項1ないし3のいずれかに記載の方法で
製造したウエブをそのまま又は複数枚を重ね合わ
せて熱接着することを特徴とする不織布の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11535589A JPH02293458A (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | ウエブ及び不織布の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11535589A JPH02293458A (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | ウエブ及び不織布の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02293458A JPH02293458A (ja) | 1990-12-04 |
| JPH042702B2 true JPH042702B2 (ja) | 1992-01-20 |
Family
ID=14660477
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11535589A Granted JPH02293458A (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | ウエブ及び不織布の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02293458A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6228220A (ja) * | 1985-07-31 | 1987-02-06 | Toyoda Gosei Co Ltd | 型締装置 |
-
1989
- 1989-05-09 JP JP11535589A patent/JPH02293458A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02293458A (ja) | 1990-12-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |