JPH04270953A - 元素分析方法および元素分析装置ならびに薄膜形成装置 - Google Patents

元素分析方法および元素分析装置ならびに薄膜形成装置

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JPH04270953A
JPH04270953A JP3084516A JP8451691A JPH04270953A JP H04270953 A JPH04270953 A JP H04270953A JP 3084516 A JP3084516 A JP 3084516A JP 8451691 A JP8451691 A JP 8451691A JP H04270953 A JPH04270953 A JP H04270953A
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rays
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angle
mirror
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Takehiko Nakahara
武彦 中原
Masao Ecchu
昌夫 越中
Noriyuki Kosaka
宣之 小坂
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、物質の表面または表
面近傍に存在する複数の元素を分析する元素分析方法お
よび元素分析装置、ならびに半導体プロセスにおける薄
膜形成中に試料の組成を測定しうる薄膜形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子デバイスや半導体等が高集積
化、微細化し、それに伴い薄膜の膜質が電子デバイスの
性能を左右しつつある。例えば、二酸化けい素(SiO
2 )膜におけるけい素(Si)と酸素(O)との比が
1:2からずれると、膜中にSiO2 以外の物質が混
入したことになり誘電率が変化し所望の高周波特性が得
られない。さらに、化合物の薄膜を形成する場合に、所
望の組成を得ることは、スパッタ率の違いや付着係数の
違い等により困難なことが多い。従来、薄膜形成装置で
薄膜を形成した後に組成分析装置で評価していたが、そ
の場合には、薄膜形成中の条件の変動による組成の変化
を薄膜形成中に補正することは困難であった。そこで薄
膜形成中の組成の変化を逐次測定する試みがなされてい
る。
【0003】図17は組成変化を測定するための元素分
析部を有する薄膜形成装置を示す構成図である。図にお
いて、1はX線検出器を真空に保つための容器、3はX
線検出器2の真空を保ち、かつX線を透過する窓、6は
X線検出器を冷却するための液体窒素デューア、7はX
線を透過するX線透過窓である。
【0004】10は薄膜形成真空槽、12は試料の製造
機構、13は薄膜形成真空槽10の排気を行う排気装置
であり、21は試料、31は試料21の元素を励起して
特性X線(蛍光X線)を放出させる励起源である。なお
、52は試料21を保持するための試料ホルダ51の先
端部であり、試料21を取り付けることが可能になって
いる。
【0005】図18は容器1の内部を詳細に示したもの
で、図において、2はX線検出器(以下、検出器という
。)、4は検出器2の出力信号を増幅する増幅器、5は
増幅器4の信号を真空外に導出するとともに検出器を冷
却する冷温を外部から導入するロッドである。
【0006】次に動作について説明する。例えば、ひ化
ガリウム(GaAs)薄膜を形成する場合には、製造機
構12は試料21上にガリウム(Ga)やひ素(As)
を蒸着する。ここで、薄膜形成中に、電子銃などの励起
源31から出力された電子ビームなどの励起ビームが試
料21に与えられ、GaおよびAsを励起し特性X線を
放出させる。それらの特性X線は、X線透過窓7から一
旦大気中に取り出され、容器1の前面の窓3から検出器
2に入射する。検出された特性X線に対応した信号は、
増幅器4で増幅され、増幅信号がロッド5を介して外部
のスペクトルアナライザ等(図示せず)に与えられる。 このようにして、薄膜形成中に、試料21の表面の組成
分析が可能になっている。
【0007】次に、従来の元素分析装置について詳細に
説明する。図19は例えば特開昭60−82840号公
報に示された従来の元素分析装置を示す構成図である。 図において、2は検出器、11は真空容器、14は排気
口であり、排気口14は真空ポンプ(図示せず)に接続
され、真空ポンプの動作によって、真空容器11の内部
は真空に保たれる。また、32は試料21に対して電子
ビームを放出する電子銃、51は試料ホルダ、52は試
料ホルダの先端部、71は検出器2で検出されたX線の
スペクトル分離を行うスペクトルアナライザ、72はス
ペクトルアナライザの出力を記憶する記憶装置である。 なお、記憶装置72に代えて表示装置を設けることもで
きる。
【0008】次に動作について説明する。試料21は、
試料ホルダ51の先端部52に取り付けられるが、その
取り付けのために、真空容器11の適当な部分に開閉部
を設けて、そこから試料21を挿入することができる構
成としておく。あるいは、外部で試料21を取り付ける
ために試料ホルダ51を抜き取れる構成としてもよい。 そして、試料ホルダ51は、ベローズなどを用いて回転
や前進、後進ができるようになっていて、試料21の位
置や角度を変化させることができる。
【0009】電子銃32は、電源からの電流によって電
子ビームを発生しそれを放出する。放出された電子ビー
ムは、必要に応じて電子レンズやコリメータ(ともに図
示せず)を通して、試料21の表面に照射される。この
電子ビームによって励起された、試料21の表面および
表面近傍に存在する元素からの特性X線が検出器2で検
知される。検知されたX線はスペクトルアナライザ71
でスペクトル分離される。そして、スペクトルアナライ
ザ71から出力されたX線スペクトルは、記憶装置72
で記憶される。
【0010】ここで、X線の取り出し角は、試料21か
ら放出される電磁波(一般には特性X線)の全反射角、
すなわち臨界角またはその近傍に選択される。取り出し
角を臨界角に選んでいる理由を、「応用物理」第56巻
第7号(1987年)P.842〜P.850の記載、
および「応用物理欧文誌(Japanese Jour
nal of Applied Physics )」
第24巻第6号(1985年)P.L387〜P.L3
90の記載にもとづいて説明する。なお、以下、臨界角
、視射角などの各角度はX線の入射方向または出射方向
と表面とのなす角度を示す。
【0011】物質から真空中に出るX線の屈折は、図2
0に示すようになり、物質から真空中に放出されるX線
はある臨界角θC よりも小さな角度では強度が急激に
減少する。この臨界角は真空中から物質に同じエネルギ
ーのX線を入射したときに全反射を起こす臨界角と一致
している。この臨界角θCは
【数1】 と表わされる。ただし、Z、A、ρはそれぞれ物質の原
子番号、質量数、密度、λはX線の波長である。
【0012】例えば、電子ビームを入射したとき、物質
中で発生した特性X線は、図21に示すような屈折をす
る。よって、臨界角θC 付近で取り出される特性X線
には表面層の情報が多く含まれ、臨界角θC よりも大
きな角度になればなるほど深いところからの情報が含ま
れるようになる。数1からわかるように臨界角はX線の
波長により異なり、波長の短いX線ほど、すなわちエネ
ルギーの高いX線ほど、小さい角度になる。また、特性
X線はそれぞれの元素特有のエネルギー値を持つ。例え
ば、Si表面上に銀(Ag)を一原子層程度蒸着をした
試料21からの特性X線の取り出し角依存性は図22に
示すようになる。このとき、Agの特性X線のSiに対
する全反射角またはその近傍でAgから放出される特性
X線を検出すると、非常に感度よく検出できる。また、
Siの特性X線のSiに対する全反射角またはその近傍
でSiから放出される特性X線を検出すると、Si表面
付近から放出されている特性X線を選択的に検出できる
【0013】ところで、例えば、Si表面上にカルシウ
ム(Ca)、鉄(Fe)、銅(Cu)または亜鉛(Zn
)が不純物として極少量付着している場合のそれぞれの
元素からの特性X線の取り出し角依存性は、図示23に
示すようになり、このとき、それぞれの元素の特性X線
のSiに対する全反射角はそれぞれ異なる。また、試料
21が硫化亜鉛(ZnS)からできている場合、この試
料21から放出される特性X線の取り出し角依存性は図
24に示すようになり、このとき、Znおよび硫黄(S
)の特性X線のZnSに対する全反射角は異なり、Zn
の全反射角ではSの特性X線の強度が非常に小さく、S
の全反射角ではZnの特性X線が深いところからの情報
を多く含んでいる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の元素分析装置は
以上のように構成されているので、複数の元素が試料2
1の表面近傍に存在する場合に、各元素により特性X線
のエネルギー値が異なるため試料21に対する全反射角
が異なり、ある元素の全反射角近傍で特性X線を検出す
ると他の元素の特性X線の強度が減少したり深いところ
からの情報が多く入り表面感度が落ちる(試料21の表
面に関する情報に不要情報が多く含まれる。)という課
題があった。
【0015】また、図17に示されたような従来の組成
測定が可能な薄膜形成装置は上述のように構成されてい
るので、以下のような課題があった。 (1)従来、X線透過窓7にはベリリウム(Be)箔が
使われ、通常の真空状態が保たれる厚さでは、X線エネ
ルギーが1keV以下の軟X線は吸収されるため、酸化
物や炭化物といった軽元素を含む物質の特性X線を測定
することが困難であった。
【0016】(2)たとえ、軟X線を透過する有機物質
(例えばパリレン)をX線透過窓7として用いたとして
も、薄膜形成中の基板等からの輻射熱により、X線透過
窓が軟化したり溶けたりすることがある。
【0017】(3)さらに、軽元素が測定できるように
工夫しても、特に酸素(O)、窒素(N)あるいは炭素
(C)のような軽元素の場合、原子番号が小さくなるほ
ど特性X線の発生効率は極端に低くなるので、このよう
な軽元素を含むような化合物においては、たとえ組成比
が1:1でも、特性X線の収量が大幅に異なる。このた
め、検出器2に入ってきた特性X線をパルス計測する際
、パルス計測の計数率が特性X線の収量の大きい方に律
速され、収量の小さい方の計数率が非常に小さくなるの
で、精度よく測定するためには測定時間を長くする必要
があった。従って、軽元素を含む物質を測定する際に測
定時間がかかるために、薄膜形成速度に追従することが
困難であり、薄膜形成プロセス過程における軽元素を含
む試料21の組成を逐一測定することは困難であった。
【0018】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、試料に軽元素が含まれていても、
薄膜形成プロセスにおける試料の組成を逐一測定できる
薄膜形成装置を得ることを目的とする。また、複数の元
素が表面近傍に存在する場合に複数の元素に関する表面
感度を落とさずに測定できる元素分析方法および元素分
析装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る薄膜形成装置は、試料に含まれている各元素を励起し
て各特性X線を放出させる励起源と、各特性X線を反射
する全反射ミラーと、全反射ミラーで反射された各特性
X線を検出するX線検出器と、全反射ミラーに入射する
各特性X線の入射角度範囲および前記全反射ミラーで反
射された各特性X線のうち前記検出器に達するものの出
射角度範囲を定めるスリットと、検出器を熱および光か
ら遮蔽するとともに1keV以下の軟X線を含むX線を
透過し、かつ、耐熱性ある遮蔽体とを備えたものである
【0020】請求項2記載の発明に係る元素分析方法は
、電子ビーム、イオンビームもしくは中性粒子ビームな
どのエネルギー粒子またはX線などの電磁波を、試料の
表面に照射する照射ステップと、照射ステップによって
励起された試料の表面近傍に存在する各元素が発生する
第2の電磁波を、試料の表面における第2の電磁波の全
反射角を含む範囲を有する取り出し角をもって取り出す
取り出しステップと、取り出された第2の電磁波をそれ
ぞれ全反射させる反射ステップと、全反射した第2の電
磁波を分光し検出する検出ステップとを備えたものであ
る。
【0021】請求項3記載の発明に係る元素分析方法は
、請求項3記載の発明に係る方法の照射ステップにおい
て、電磁波を、試料表面におけるその電磁波の全反射角
を含む範囲の入射角で表面に入射させるようにしたもの
である。
【0022】請求項4記載の発明に係る元素分析装置は
、試料の表面近傍に存在する1種類以上の元素を励起し
てその元素の特性X線を放出させる励起源と、試料の表
面における特性X線の全反射角を含む範囲を有する取り
出し角をもって放出された特性X線を取り出すスリット
と、曲面ミラーまたは1つ以上の平面ミラーを組み合わ
せたミラーであって、スリットを通過した特性X線をそ
れぞれ全反射させるミラーと、ミラーで反射された特性
X線を検出するX線検出器とを備えたものである。
【0023】請求項5記載の発明に係る元素分析装置は
、ミラーを、反射面の場所が異なると反射面の材質が異
なる曲線ミラーまたはそれぞれ異なる材質の反射面を有
する複数の平面ミラーの組み合わせとしたものである。
【0024】そして、請求項6記載の発明に係る元素分
析装置は、ミラーを、2軸方向に曲率を有しスリットを
通過したX線を全反射させるとともに反射したX線を集
光させるものとしたものである。
【0025】
【作用】請求項1記載の発明における全反射ミラーおよ
びスリットは、放出された特性X線を選択的に検出器に
与えるようにし、複数の元素の特性X線の検出器におけ
る強度を同程度にすることを可能にする。
【0026】請求項2記載の発明における反射ステップ
は、取り出しステップにおいて取り出された電磁波を、
その電磁波のミラーに対する全反射角等の反射角で反射
させ、試料の表面近傍の情報を選択的に検出ステップに
与える。
【0027】請求項3記載の発明における照射ステップ
は、試料に対する電磁波の全反射角を含む範囲の入射角
で、試料表面に電磁波を入射し、試料表面に存在する元
素のみを励起する。
【0028】請求項4記載の発明におけるスリットおよ
びミラーは、試料から全反射角を含む範囲の取り出し角
で特性X線を取り出すとともに、その特性X線のミラー
に対する全反射角等の反射角で反射させ、試料の表面近
傍の情報を選択的にX線検出器に与える。
【0029】請求項5記載の発明におけるミラーは、ス
リットによる特性X線の取り出し角に応じて、反射角が
変化するので、試料の表面近傍の情報を選択的にX線検
出器に与える。
【0030】そして、請求項6記載の発明におけるミラ
ーは、2軸方向に曲率を有し、反射X線を1点に集中さ
せ、検出器の検出面積を小さくすることを可能にする。
【0031】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は、軽元素を含む薄膜を形成する際にも試料
の組成の測定を可能にする薄膜形成装置を示す構成図で
ある。図において、41は検出器2に入る熱や光を遮蔽
するとともに1keV以下の軟X線を含むX線を透過し
、かつ耐熱性のある遮蔽体、42はソーダ石灰ガラスな
どの全反射ミラー、43は全反射ミラー42に対する特
性X線の入出角の範囲を設定できるスリットであり、そ
の他のものは同一符号を付して図17または図18に示
したものと同一のものである。
【0032】次に動作について説明する。ミラー42に
おいて、図2に示すように(図2はソーダ石灰ガラスに
よるミラーに各種元素の特性X線が入射されたときの反
射率を示している。)、ある視射角では、エネルギーの
高いX線ほど反射率が低い。そこで、その性質を利用し
て、X線のミラー42への入出角の範囲をスリット43
で適当に設定することにより、例えば2つのエネルギー
値を持ったX線のうちの低エネルギーのX線の強度が小
さくても、検出器2側に供給される2つのX線の強度を
同程度にすることができる。
【0033】薄膜形成装置において、励起源31は、試
料21に形成される薄膜の各構成物質の特性X線を励起
する。励起された特性X線は、一方のスリット43を介
して全反射ミラー42に入力し、全反射ミラー42で反
射された後、他方のスリット43を介して検出器2に供
給される。ここで、スリット43は、全反射ミラー42
で反射される各構成物質の特性X線の検出器2における
強度が同程度になるように設定される。
【0034】よって、検出器2において、各特性X線の
パルス計測をする際に、特性X線の収量の大きい方で計
数率が律速されることはない。すなわち、軽元素を含む
薄膜を試料21に形成する際にも、試料21の組成測定
の速度は、薄膜形成速度に追従できる。
【0035】遮蔽体41は例えば図3に示すような構造
を有する。すなわち、X線エネルギーが1keV以下の
軟X線が透過しうるように、低原子番号の材料、例えば
AlやBeの金属薄膜41aを有する。この金属薄膜4
1aは従来のX線透過窓7よりも薄い。その結果、金属
薄膜41aの輻射熱を逃がす作用が弱まるので、熱伝導
率の良い支持膜41bが設けられる。さらに、支持膜4
1bは、軟X線をよく透過すること、および強度がある
ことが望まれ、例えば多結晶またはアモルファスの窒化
ほう素(BN)が用いられる。また、金属薄膜41aお
よび支持膜41bを支持し、かつ、この遮蔽体41の製
造を容易にする等のために、Siの支持体41cが設け
られる。
【0036】そのような遮蔽体41は、熱や光が検出器
2に入ることを防止し検出器2を保護する。また、遮蔽
体41は、耐熱性があるので、薄膜形成中の基板加熱な
どによる輻射熱によって変形することはない。従って、
この薄膜形成装置は、薄膜形成中において、逐次特性X
線を測定することができる。
【0037】なお、上記実施例では検出器2が大気にさ
らされることが可能なものとしているが、検出器2を絶
えず真空に保つ必要がある場合には図4に示すように構
成することができる。図において、44は容器1の前面
で容器1の一部を開閉する開閉機構である。このように
すれば、薄膜形成装置の保守等で真空槽10の真空を破
る際に、開閉機構44を閉じることで検出器2を真空に
保つことができる。
【0038】また、図5は、真空槽10の焼き出しを行
う場合に、ゲートバルブ45により、焼き出し不可能な
部分を脱着可能とした場合を示している。この場合には
、装着時に薄膜形成真空槽10の排気装置13とは独立
の排気装置47で脱着部分の真空箱46を真空に引き、
その後、ゲートバルブ45を開放することで同様の効果
が得られる。
【0039】また、遮蔽体41を、図6に示すように容
器1と出口側のスリット43の間に置いても同様の効果
を奏する。
【0040】また、上記各実施例では薄膜形成装置にお
ける組成の測定時間の低減について述べたが、通常の組
成分析装置の組成の測定時間を低減することにも利用で
きる。
【0041】図7は本発明による元素分析方法を粒子励
起X線分光(Particle Induced X−
Ray Emission; PIXE )法に適用し
た場合に実現される元素分析装置の一例を示す構成図で
ある。図において、33はイオンビーム加速器、81は
X線を取り出すためのスリット、91はX線を反射する
ミラーである。その他のものは同一符号を付して図19
に示したものと同一のものである。
【0042】次に動作について説明する。イオンビーム
加速器33は、加速されたイオンビームを試料21に照
射する。すると、イオンビームによって励起された元素
が特性X線を放出する。ここで、スリット81は、放出
された特性X線を、全反射角を含む取り出し角で取り出
せるように設定されている。従って、取り出し角が全反
射角となっているものを含む特性X線は、ミラー91に
入射する。そして、ミラー91は、それらX線を反射す
る。反射されたX線は、検出器2で検知され、スペクト
ルアナライザ71を介して記憶装置72にX線スペクト
ルとして記憶される。なお、記憶装置72に代えて表示
装置を設けてもよいことは、従来の場合と同様である。
【0043】ここで、Siの試料21の表面上に、Ca
、FeおよびCuが不純物として極小量付着している場
合について説明する。この場合に、各元素からの取り出
し角と特性X線の強度との関係は、図23に示されるよ
うになっていた。すなわち、Ca、FeおよびCuの特
性X線のSiに対する全反射角は、図23より(または
数1より)、それぞれ0.48°、0.27°および0
.21°である。そこで、スリット81は、試料21の
表面から0.48°〜0.21°の角度で出射されるX
線が通過するように設定される。
【0044】そして、スリット81を通過したX線は、
ミラー91において、ある反射角で反射される。このと
き、低いエネルギーの特性X線は全反射角が大きく、低
いエネルギーの全反射角で取り出された特性X線には高
いエネルギーの特性X線も含まれる。この高いエネルギ
ーの特性X線の全反射角は、低エネルギーの全反射角よ
りも小さいので、この(低エネルギーの)全反射角では
深いところからの情報も含まれている。この全反射角で
取り出された特性X線をミラー91である反射角におい
て反射されると、図8に示すような関係から、高いエネ
ルギーの特性X線を減衰させることができる。これを、
それぞれの元素の全反射角について行うことにより、複
数の元素の表面近傍の情報を選択的に取り出すことがで
きる。
【0045】ここで、一例として、ミラー91が金(A
u)でできている場合について考える。各X線の反射角
と反射率との関係は、それぞれ図8に示すようになって
いる。よって、取り出し角0.48°(Caの特性X線
のSiに対する全反射角であって、FeおよびCuに関
する全反射角より大)で取り出されたX線が、ミラー9
1の面に1.39°で入射するようにしておけば、その
反射角で反射されるX線中において、FeおよびCuの
特性X線は減衰している。すなわち、試料21の深いと
ころからの情報を含んだFeおよびCuの特性X線は減
衰している。
【0046】また、取り出し角0.27°(Feの特性
X線のSiに対する全反射角であって、Cuに関する全
反射角より大)で取り出されたX線が、ミラー91の面
に0.77°で入射するようにしておけば、その反射角
で反射されるX線中において、Cuの特性X線は減衰し
ている。すなわち、試料21の深いところからの情報を
含んだCuの特性X線は減衰している。さらに、取り出
した角0.21°(Cuの特性X線のSiに対する全反
射角)で取り出されたX線がミラー面に0.61°以下
で入射するようにして、その特性X線を減衰させないよ
うにする。このようにして、各元素の特性X線に対する
他の元素の特性X線の影響を低減させることができる。 また、励起源としてイオンビームを用いているので、制
動放射X線量を小さくでき、その結果、検出X線のバッ
クグラウンドを減らすことができる。
【0047】なお、各元素の特性X線のエネルギー値は
離散的であるから、図9に示すようないくつかの平面ミ
ラー91a〜91dを組み合わせることにより、以上に
述べたことを実現しうるミラー91Aを構成できる。す
なわち、スリット81による各取り出し角(上記の例で
は0.48°、0.27°、0.21°)に応じたX線
がいずれかの平面ミラー91a〜91dに入射するよう
にし、かつ、各平面ミラー91a〜91dにおける反射
角が適切になるように(上記の例では1.39°、0.
77°、0.61°以下)各平面ミラー91a〜91d
を設定しておく。また、ミラー91Aの基部(図中Iで
示す)に石英(SiO2 )や炭化けい素(SiC)等
を用いて、表面部(図中IIで示す)に数1000オン
グストローム程度のAu膜を蒸着したものは、全てがA
uでできているものと同様に作用する。
【0048】また、上記実施例ではミラー91の表面に
入射する角度を変えることにより、ミラー91によって
選択される特性X線のエネルギー値すなわち選択される
特性X線を変えていたが、数1より、ミラー91の密度
が変われば全反射角が変化するので、ミラー物質を変え
ることで、選択されるエネルギー値を変えることができ
る。すなわち、フィルタリングされるエネルギー値を変
化させることができる。図10はそのようなミラー91
Bの一例を示したもので、各ミラー物質IIa〜IId
として、大きな全反射角で取り出されたX線に対しては
密度の小さい物質を、そして、小さな全反射角で取り出
されたX線ほど密度の大きい物質が用いられる。このよ
うにミラー91Bを構成しても上記実施例を同様の効果
を奏する。
【0049】ミラー91の他の例として、図11に示す
ような曲面ミラー91Cがある。そのような曲面ミラー
91Cを用いることにより、より多種の元素に対応でき
るようになる。すなわち、スリット81による各取り出
し角に応じたX線が入射する点で、それぞれ適切な反射
角で曲面ミラー91Cで反射されるように曲面ミラー9
1Cの曲率を設定しておく。そして、曲面ミラー91C
上のミラー面の物質を位置に応じて別のものとしてもよ
い。
【0050】また、ミラー91に対する入射角とミラー
面の物質を適切に選択すれば、フィルタリングの効果を
持たせながらX線を一点に集光させることも可能である
。例えば、図12のように、2枚の楕円筒ミラー92a
,92bを設ける。そして、楕円の1つの焦点に特性X
線の励起される点を合わせ、一方の楕円筒ミラー92a
のミラー面の物質を適当に選ぶことによりフィルタリン
グ効果を持たせ、その楕円筒ミラー92aに直交した他
方の楕円筒ミラー92bで集光させれば、X線を1点に
集光させることが可能である。この結果、検出器2の検
出面積を小さくできるので、分解能が向上し分析精度が
より向上する。また、Z軸方向に曲率をもつ1枚のミラ
ーを用いて1点に集光させることも可能である。
【0051】以上のように、元素分析装置を曲面ミラー
で構成することにより、生体試料中の多種類の微量金属
元素も感度よく分析することができる。すなわち、C基
板表面に生体試料をのせて、X線の取り出し角がCの全
反射角未満となるようにスリット81を設定し、それぞ
れの元素の全反射角で取り出されるX線が、上述したよ
うな適切なミラーで反射されるようにして、様々な元素
を感度よく測定することが可能になる。このとき、Cの
全反射角未満で取り出すことにより、Cから放出された
特性X線の検出器2に入る強度を小さくでき、C基板表
面上の試料に対する感度を上げることができる。
【0052】図13は本発明による元素分析方法を電子
プローブマイクロアナリシス(Electron Pr
obe Micro Analysis; EPMA 
)法に適用した場合に実現される元素分析装置の一例を
示す構成図である。図において、34は電子ビームを加
速する電子ビーム加速器、53はX−Yステージ、73
は2次電子を検出する2次電子検出器、74は電子ビー
ムを走査する電子ビーム制御器であり、その他のものは
同一符号を付して図7に示したものと同一のものである
【0053】このように構成された元素分析装置におい
て、電子ビーム制御器74の走査に応じて電子ビーム加
速器34で加速された電子ビームが試料21に照射され
る。そして、電子ビームによって励起された元素が特性
X線を放出する。放出された特性X線は、上記実施例の
場合と同様に、スリット81およびミラー91でフィル
タリングされた後に検出器2に入射する。そして、スペ
クトルアナライザ71を介して記憶装置72にX線スペ
クトルとして記憶される。または、X線スペクトルが表
示装置に表示される。
【0054】従って、上記実施例の場合と同様に、試料
21の表面近傍に存在する元素を感度よく検出できる。 さらに、この場合には、電子ビーム制御器74が励起用
の電子ビームを走査し、2次電子検出器73が試料21
からの2次電子を検出するようにして、元素分析と同時
に2次電子像を得ることを可能としている。よって、記
憶装置72または表示装置において、試料21の表面の
像と表面近傍の元素分析とが同時に得られることになる
【0055】図14は本発明による元素分析方法を全反
射蛍光X線分析(Total ReflectionX
−Ray Flourescence; TRXRF 
)法に適用した場合に実現される元素分析装置の一例を
示す構成図である。図において、35はX線源、53は
X−Yステージ、82はX線源17からのX線を試料2
1に対して全反射角およびその近傍の角度をもって照射
するためのスリットであり、その他のものは同一符号を
付して図7に示したものと同一のものである。
【0056】この場合には、スリット82によって、X
線源35が発生したX線は、試料21に対して全反射角
およびその近傍の角度をもって照射される。X線によっ
て励起された元素が放出した蛍光X線は、全反射角を含
む取り出し角でスリット81によって取り出される。そ
して、上記各実施例の場合と同様に、取り出されたX線
は、ミラー91で反射され、さらに検出器1で検出され
、スペクトルアナライザ71を介して記憶装置72にX
線スペクトルとして記憶される。または、X線スペクト
ルが表示装置に表示される。
【0057】従って、上記各実施例の場合と同様に、試
料21の表面近傍に存在する元素を感度よく検出できる
。さらに、この場合には、X線源35からのX線が、ス
リット82によって試料21に対する全反射角およびそ
の近傍の角度をもって試料21に照射されるので、照射
されたX線は試料21の表面の元素のみが励起し、深い
ところ元素からは蛍光X線が発生しない。よって、さら
に表面感度が上がる。また、試料21で反射されたX線
源35からのX線を、スリット81で遮断したり、検出
方向をX線照射方向からずらして、測定の妨害にならな
いようにすることができる。また、X線源35としてシ
ンクロトロン放射光を用いてもよい。
【0058】また、この元素分析装置をSiウェハの表
面不純物検査装置として使用することも可能である。こ
の時スリット81、X線を反射ミラー91、検出器2を
複数個取り付け検出感度を上げることもできる。なお、
上記各実施例において、電子ビームやイオンビームを用
いた場合について説明したが、励起用ビームとして中性
粒子ビームを用いれば、試料21が絶縁物の場合に、荷
電粒子ビームで引き起こされるチャージアップを回避で
きる。
【0059】図15は本発明による元素分析方法が適用
された薄膜形成装置を示す構成図である。図において、
32は電子銃、81はX線を取り出すためのスリット、
91はミラー、75は記憶装置または表示装置を含み試
料の製造機構12を制御する制御装置である。その他の
ものは同一符号を付して図1に示したものと同一のもの
である。
【0060】次に動作について説明する。電子銃から3
2から放出された電子ビームは、試料21の表面に照射
される。この電子ビームにより励起された、試料21の
表面およびその近傍に存在する元素が放出した特性X線
は、全反射角を含む取り出し角でスリット81によって
取り出される。スリット81は通過したX線は、ミラー
93で反射された後、検出器2によって検知される。そ
して、スペクトルアナライザ71でスペクトル分離され
、制御装置75で、X線スペクトルの記憶または表示が
なされる。ここで、ミラー93は複数個の平面ミラーで
構成されそれぞれが単独に角度を変化させるようになっ
ており、図7に示したミラー91と同様の効果がある。
【0061】このように、薄膜形成装置に本発明による
元素分析手法を適用することで、表面近傍の組成の情報
が感度よく得られ、この情報をもとに試料の製造機構1
2を制御することで均質な薄膜を得ることができる。ま
た、薄膜形成装置に限らずエッチング装置などに本発明
による元素分析手法を用いて、装置内で起こる試料表面
への不純物汚染を調べることも可能である。
【0062】図16は本発明による元素分析方法が適用
された他の薄膜形成装置を示す構成図である。図におい
て、41は熱や光が検出器2に入らないように遮蔽し1
keV以下の軟X線を含むX線を透過する遮蔽体、44
は検出器2を収容した容器1の前面に設けられた開閉機
構、45はゲートバルブであり、その他のものは同一符
号を付して図15に示したものと同一のものである。
【0063】次に動作について説明する。電子銃32か
ら放出された電子ビームは、試料21の表面に照射され
る。この電子ビームにより励起された、試料21の表面
およびその近傍に存在する元素が放出した特性X線は、
全反射角を含む取り出し角でスリット81によって取り
出される。スリット81を透過したX線は、ミラー91
で反射された後、検出器2によって検知される。そして
、スペクトルアナライザ71でスペクトル分離され、制
御装置75で、X線スペクトルの記憶または表示がなさ
れる。ここで、2元化合物の薄膜を形成する場合、スリ
ット81は、2つの元素それぞれの特性X線を、全反射
角近傍の取り出し角で取り出す。大きな全反射角で取り
出されたX線には深いところからの情報を含んだ高いエ
ネルギーの特性X線が含まれるので、ミラー91を用い
て高いエネルギーの特性X線を減衰させる。ミラー91
で反射されたX線を小さな全反射角で取り出されたX線
を検出器2で検出する。
【0064】このようにして、試料21の表面近傍の組
成の情報が感度よく得られる。さらに、この場合には、
検出器2の容器1に開閉機構44をもたせ、排気装置4
7で真空排気した状態で、開閉機構44をあけ測定する
ようにしている。また、検出器2に入る光や熱を遮蔽し
、1keV以下の軟X線を含むX線を透過する遮蔽体4
1があるので、試料の製造機構12や試料21の加熱に
よる光や熱が測定に影響を与えない。よって、軽元素か
らの特性X線も測定可能となっている。
【0065】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば薄膜形成装置を、全反射ミラーおよびスリットで各
特性X線の強度を調整しうるようにし、かつ、X線検出
器を熱および光から遮蔽するとともに耐熱性を有する遮
蔽体を設けた構成としたので、X線検出器に入ってきた
特性X線をパルス計測する際にX線収量の大きい方でパ
ルス計数率が律速されることなく、軽元素を含む薄膜を
形成する際にも試料の組成測定の速度を薄膜形成速度に
追従させることができ、かつ、薄膜形成プロセス中に組
成測定を逐一測定することができるものが得られる効果
がある。
【0066】また、請求項2記載の発明によれば元素分
析方法を、試料の表面における電磁波の全反射角を含む
取り出し角で取り出し、取り出された電磁波を全反射さ
せるようにしたので、各元素の試料表面およびその近傍
の情報を、感度よく検出できる方法が得られる効果があ
る。
【0067】請求項3記載の発明によれば元素分析方法
を、さらに、励起用の電磁波の試料表面における全反射
角を含む範囲の入射角で、その電磁波を試料表面に照射
するようにしたので、試料表面およびその近傍の元素の
みを励起でき、試料の深いところから特性X線が放出さ
れず、元素分析における表面感度をさらに向上させる方
法が得られる効果がある。
【0068】請求項4記載の発明によれば元素分析装置
を、各元素の特性X線を、試料表面における全反射角を
含む範囲の取り出し角で取り出し、取り出されたX線を
各元素に応じた反射角で反射させるように構成したので
、表面感度を落とすことなく各元素の情報を検出できる
ものが得られる効果がある。
【0069】そして、請求項5記載の発明によれば元素
分析装置を、各元素の特性X線を、試料表面における全
反射角を含む範囲の取り出し角で取り出し、取り出され
たX線が当たる各場所の物質を別なものとしているミラ
ーで反射させるように構成したので、各元素の特性X線
を反射するとともにそれより高いエネルギーのX線を減
衰させることができ、各元素の試料表面およびその近傍
の情報を選択的に取り出すことができるものが得られる
効果がある。
【0070】そして、請求項6記載の発明によれば元素
分析装置を、各元素の特性X線を、試料表面における全
反射角を含む範囲の取り出し角で取り出し、取り出され
たX線を各元素に応じた反射角で反射させるとともに、
反射されたX線を1点に集光させるように構成したので
、X線検出器の検出面積を小さくすることができ、その
結果、X線検出器の分解能が向上し分析精度を上げられ
るものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による薄膜形成装置を示す
構成図である。
【図2】視射角と全反射ミラーの反射率との関係を示す
説明図である。
【図3】遮蔽体の一構成例を示す構成図である。
【図4】この発明の他の実施例による薄膜形成装置を示
す構成図である。
【図5】この発明のさらに他の実施例による薄膜形成装
置を示す構成図である。
【図6】この発明のさらに他の実施例による薄膜形成装
置を示す構成図である。
【図7】この発明の一実施例による元素分析装置を示す
構成図である。
【図8】Auミラーの反射角と反射率との関係を示す説
明図である。
【図9】ミラーの一構成例を示す構成図である。
【図10】ミラーの他の構成例を示す構成図である。
【図11】ミラーのさらに他の構成例を示す構成図であ
る。
【図12】この発明の他の実施例による元素分析装置の
主要部を示す斜視図である。
【図13】この発明のさらに他の実施例による元素分析
装置を示す構成図である。
【図14】この発明のさらに他の実施例による元素分析
装置を示す構成図である。
【図15】この発明の一実施例による元素分析方法が適
用された薄膜形成装置を示す構成図である。
【図16】この発明の他の実施例による元素分析方法が
適用された薄膜形成装置を示す構成図である。
【図17】従来の薄膜形成装置を示す構成図である。
【図18】X線検出器の容器の構成を示す構成図である
【図19】従来の元素分析装置を示す構成図である。
【図20】X線の屈折の様子を示す説明図である。
【図21】電子ビームによって放出された特性X線の屈
折の様子を示す説明図である。
【図22】Si表面にAgを一原子層程度蒸着した試料
から放出される特性X線の取り出し角依存性を示す説明
図である。
【図23】Si表面にCa、Fe、Cu、およびZnが
極小量付着している場合のそれぞれの元素の特性X線の
取り出し角依存性を示す説明図である。
【図24】ZnS試料から放出される特性X線の取り出
し角依存性を示す説明図である。
【符号の説明】
2    X線検出器 12  製造機構 21  試料 31  励起源 33  イオンビーム加速器 41  遮蔽体 42  X線全反射ミラー 43  スリット 81  スリット 91  ミラー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  真空槽内に設けられ薄膜形成プロセス
    によって試料を製造する製造機構と、前記試料の製造中
    に前記試料の組成を測定する元素分析部とを備えた薄膜
    形成装置において、前記元素分析部は、前記試料に含ま
    れている各元素を励起して各特性X線を放出させる励起
    源と、前記各特性X線を反射する全反射ミラーと、前記
    全反射ミラーで反射された各特性X線を検出するX線検
    出器と、前記全反射ミラーに入射する各特性X線の入射
    角度範囲と前記全反射ミラーで反射された各特性X線の
    うち前記検出器に達するものの出射角度範囲を定めるス
    リットと、前記X線検出器を熱および光から遮蔽すると
    ともに軟X線を含むX線を透過し、かつ、耐熱性ある遮
    蔽体とを有することを特徴とする薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】  試料の表面近傍に存在する1種類以上
    の元素を分析する元素分析方法において、エネルギー粒
    子または電磁波を前記試料の表面に照射する照射ステッ
    プと、前記照射ステップによって励起された前記表面近
    傍に存在する各元素が発生する第2の電磁波を、前記表
    面における前記第2の電磁波の全反射角を含む範囲を有
    する取り出し角をもって取り出す取り出しステップと、
    取り出された前記第2の電磁波を全反射させる反射ステ
    ップと、全反射した前記第2の電磁波を分光し検出する
    検出ステップとを備えたことを特徴とする元素分析方法
  3. 【請求項3】  試料の表面近傍に存在する1種類以上
    の元素を分析する元素分析方法において、電磁波を前記
    試料の表面におけるその電磁波の全反射角を含む範囲の
    入射角で前記試料の表面に照射する照射ステップと、前
    記照射ステップによって励起された前記表面近傍に存在
    する各元素が発生する第2の電磁波を、前記表面におけ
    る前記第2の電磁波の全反射角を含む範囲を有する取り
    出し角をもって取り出す取り出しステップと、取り出さ
    れた前記第2の電磁波を全反射させる反射ステップと、
    全反射した前記第2の電磁波を分光し検出する検出ステ
    ップとを備えたことを特徴とする元素分析方法。
  4. 【請求項4】  試料の表面近傍に存在する1種類以上
    の元素を励起してその元素の特性X線を放出させる励起
    源と、前記試料の表面における前記特性X線の全反射角
    を含む範囲を有する取り出し角をもって特性X線を取り
    出すスリットと、曲面ミラーまたは1つ以上の平面ミラ
    ーを組み合わせたミラーであって、前記スリットを通過
    した前記特性X線を前記各元素に応じた反射角でそれぞ
    れ全反射させるミラーと、前記ミラーで反射された特性
    X線を検出するX線検出器とを備えた元素分析装置。
  5. 【請求項5】  試料の表面近傍に存在する1種類以上
    の元素を励起してその元素の特性X線を放出させる励起
    源と、前記試料の表面における前記特性X線の全反射角
    を含む範囲を有する取り出し角をもって取り出すスリッ
    トと、反射面の場所が異なると反射面の材質が異なる曲
    線ミラーまたはそれぞれ異なる材質の反射面を有する複
    数の平面ミラーを組み合わせたミラーであって前記スリ
    ットを通過した前記特性X線を全反射させるミラーと、
    前記ミラーで反射された特性X線を検出するX線検出器
    とを備えた元素分析装置。
  6. 【請求項6】  試料の表面近傍に存在する1種類以上
    の元素を励起してその元素の特性X線を放出させる励起
    源と、前記試料の表面における前記特性X線の全反射角
    を含む範囲を有する取り出し角をもって取り出すスリッ
    トと、2軸方向に曲率を有し前記スリットを通過した前
    記特性X線を全反射させるとともに反射した特性X線を
    集光させるミラーと、前記ミラーによって集光した特性
    X線を検出するX線検出器とを備えた元素分析装置。
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