JPH04272156A - 鉄骨ボックス柱の大入熱溶接角継手部においてhaz割れの発生しにくい鋼板 - Google Patents
鉄骨ボックス柱の大入熱溶接角継手部においてhaz割れの発生しにくい鋼板Info
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- JPH04272156A JPH04272156A JP3453591A JP3453591A JPH04272156A JP H04272156 A JPH04272156 A JP H04272156A JP 3453591 A JP3453591 A JP 3453591A JP 3453591 A JP3453591 A JP 3453591A JP H04272156 A JPH04272156 A JP H04272156A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨ボックス柱の大入
熱溶接角継手部においてHAZ割れの発生しにくい鋼板
に関し、詳細には、 490N/mm2 級以上の厚肉
高張力鋼板を用いて作製される、高層建築用等のボック
ス柱の大入熱溶接角継手に発生することのある溶接熱影
響部(HAZ)の微小な割れを防止しうる鋼板に関する
ものである。
熱溶接角継手部においてHAZ割れの発生しにくい鋼板
に関し、詳細には、 490N/mm2 級以上の厚肉
高張力鋼板を用いて作製される、高層建築用等のボック
ス柱の大入熱溶接角継手に発生することのある溶接熱影
響部(HAZ)の微小な割れを防止しうる鋼板に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近年
、土地の有効利用や居住空間の快適性向上のため、建築
物は高層化・大スパン化が進み、鉄骨用として板厚80
mm程度の厚肉鋼板の使用が増加してきた。厚肉化にと
もない溶接施工量も増加し、これを抑えるために従来よ
りも溶接工数の低減が可能な大入熱溶接の適用が進んで
いる。
、土地の有効利用や居住空間の快適性向上のため、建築
物は高層化・大スパン化が進み、鉄骨用として板厚80
mm程度の厚肉鋼板の使用が増加してきた。厚肉化にと
もない溶接施工量も増加し、これを抑えるために従来よ
りも溶接工数の低減が可能な大入熱溶接の適用が進んで
いる。
【0003】この溶接の大入熱化はボックス柱の角継手
溶接においても進み、入熱量10〜 100kJ/mm
におよぶ大入熱サブマージアーク溶接などが適用される
ようになってきたが、HAZに低温割れが発生すること
があり、構造物の安全性を確保する上で問題となってい
る。
溶接においても進み、入熱量10〜 100kJ/mm
におよぶ大入熱サブマージアーク溶接などが適用される
ようになってきたが、HAZに低温割れが発生すること
があり、構造物の安全性を確保する上で問題となってい
る。
【0004】この低温割れは、溶接後の急冷によるHA
Zの硬化、溶接金属からHAZへの水素の拡散・集積、
溶接熱にともなう熱応力という3つの因子が絡み合って
生じるものであり、これまでは主に炭素当量の高い高張
力鋼板に小入熱溶接を適用しHAZの硬化が大きい場合
に問題となっていた。
Zの硬化、溶接金属からHAZへの水素の拡散・集積、
溶接熱にともなう熱応力という3つの因子が絡み合って
生じるものであり、これまでは主に炭素当量の高い高張
力鋼板に小入熱溶接を適用しHAZの硬化が大きい場合
に問題となっていた。
【0005】これに対して、ボックス柱の大入熱溶接角
継手において発生するHAZの低温割れは、比較的炭素
当量が低い鋼板で大入熱溶接を適用した場合にも生じる
ものであり、前述した従来から良く知られている低温割
れとは異なる因子が作用しているものと考えられる。こ
の因子としてA系介在物および大きな拘束度が考えられ
る。この点について以下に説明する。
継手において発生するHAZの低温割れは、比較的炭素
当量が低い鋼板で大入熱溶接を適用した場合にも生じる
ものであり、前述した従来から良く知られている低温割
れとは異なる因子が作用しているものと考えられる。こ
の因子としてA系介在物および大きな拘束度が考えられ
る。この点について以下に説明する。
【0006】A系介在物は圧延方向に長く伸び、先端が
鋭くなっているため、地鉄との界面に集積し分子化した
水素によって生じた空隙が割れの起点となりやすい。一
方、角継手部ではダイヤフラムを中に入れ、4面を溶接
するため拘束度が大きくなるものと考えられる。これら
の点でボックス柱の大入熱溶接角継手においては、HA
Zの硬化の面で低温割れが発生しにくいにもかかわらず
、割れが生じるものと考えられる。
鋭くなっているため、地鉄との界面に集積し分子化した
水素によって生じた空隙が割れの起点となりやすい。一
方、角継手部ではダイヤフラムを中に入れ、4面を溶接
するため拘束度が大きくなるものと考えられる。これら
の点でボックス柱の大入熱溶接角継手においては、HA
Zの硬化の面で低温割れが発生しにくいにもかかわらず
、割れが生じるものと考えられる。
【0007】ところで、A系介在物が原因となった溶接
部近傍の割れとしては、ラメラティアや突合わせ溶接H
AZの介在物開口割れが知られ、これらに対する対策と
してMnSの低減、および、そのためのCa添加が提唱
されている(特開昭52−9617号公報、特開昭54
−47814号公報参照)。
部近傍の割れとしては、ラメラティアや突合わせ溶接H
AZの介在物開口割れが知られ、これらに対する対策と
してMnSの低減、および、そのためのCa添加が提唱
されている(特開昭52−9617号公報、特開昭54
−47814号公報参照)。
【0008】鉄骨ボックス柱の大入熱溶接角継手部のH
AZ割れを防止する上でも、これらの割れと原因が同じ
と考えられることから、 MnSの低減やそのためのC
a添加が有効であろうことは推察されるところである。 しかし、鉄骨ボックス柱の大入熱溶接角継手部において
は、上述の既知の溶接近傍の割れと比較して、溶接入熱
量が極めて大きく熱歪が大きいこと、あるいは拘束度が
大きいことから、上記特許公報において提唱されている
のと同じ介在物レベルの鋼板を使用しても割れを完全に
は防止できない可能性がある。実際に本発明者等が行っ
た実験の結果では、上記特許公報において提唱されてい
る対策を取ったのみでは、鉄骨ボックス柱の大入熱溶接
角継手部のHAZ割れを防止することができないことが
確認された。
AZ割れを防止する上でも、これらの割れと原因が同じ
と考えられることから、 MnSの低減やそのためのC
a添加が有効であろうことは推察されるところである。 しかし、鉄骨ボックス柱の大入熱溶接角継手部において
は、上述の既知の溶接近傍の割れと比較して、溶接入熱
量が極めて大きく熱歪が大きいこと、あるいは拘束度が
大きいことから、上記特許公報において提唱されている
のと同じ介在物レベルの鋼板を使用しても割れを完全に
は防止できない可能性がある。実際に本発明者等が行っ
た実験の結果では、上記特許公報において提唱されてい
る対策を取ったのみでは、鉄骨ボックス柱の大入熱溶接
角継手部のHAZ割れを防止することができないことが
確認された。
【0009】このように、A系介在物が原因となった溶
接部近傍の割れを防止するための従来の対策は、鉄骨ボ
ックス柱の大入熱溶接角継手部のHAZ割れを防止する
ためには十分なものではなかった。
接部近傍の割れを防止するための従来の対策は、鉄骨ボ
ックス柱の大入熱溶接角継手部のHAZ割れを防止する
ためには十分なものではなかった。
【0010】そこで、本発明者等は、上記の事情に鑑み
、割れの発生しやすい鉄骨ボックス柱の大入熱溶接角継
手の場合のHAZ割れ防止を目的として研究を行った結
果、本発明をなしたものである。
、割れの発生しやすい鉄骨ボックス柱の大入熱溶接角継
手の場合のHAZ割れ防止を目的として研究を行った結
果、本発明をなしたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鉄骨ボッ
クス柱の大入熱溶接角継手部のHAZ割れの発生に及ぼ
す種々の因子の影響を鋭意検討した。その結果、熱歪や
拘束による応力の方向の点で割れの発生しやすい鉄骨ボ
ックス柱の大入熱溶接角継手部においては、偏析部のA
系介在物の低減に加えて、微量のTiおよびNbの複合
添加がHAZ割れを防止する上で有効であることを把握
したのである。
クス柱の大入熱溶接角継手部のHAZ割れの発生に及ぼ
す種々の因子の影響を鋭意検討した。その結果、熱歪や
拘束による応力の方向の点で割れの発生しやすい鉄骨ボ
ックス柱の大入熱溶接角継手部においては、偏析部のA
系介在物の低減に加えて、微量のTiおよびNbの複合
添加がHAZ割れを防止する上で有効であることを把握
したのである。
【0012】すなわち、本発明は、C :0.10〜0
.20%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.5
0〜1.80%、P :0.010 %以下、S :0
.002 %以下、Nb:0.005 〜0.020
%、Ti:0.005〜0.020 %、Ca:0.0
008〜0.0035%、Al:0.020 〜0.0
80 %を含有し、非偏析部よりもHV30以上硬い母
材の偏析部において、JIS G0555に規格され
る鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法によるA系介在物
の測定量が 0.008%以下であり、残部不可避的不
純物よりなる鉄骨ボックス柱の大入熱溶接角継手部にお
いてHAZ割れの発生しにくい鋼板である。
.20%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.5
0〜1.80%、P :0.010 %以下、S :0
.002 %以下、Nb:0.005 〜0.020
%、Ti:0.005〜0.020 %、Ca:0.0
008〜0.0035%、Al:0.020 〜0.0
80 %を含有し、非偏析部よりもHV30以上硬い母
材の偏析部において、JIS G0555に規格され
る鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法によるA系介在物
の測定量が 0.008%以下であり、残部不可避的不
純物よりなる鉄骨ボックス柱の大入熱溶接角継手部にお
いてHAZ割れの発生しにくい鋼板である。
【0013】そして、上記合金成分組成に加え、Cu:
0.05〜0.50%、Ni:0.05〜0.50%、
Cr:0.05〜0.50%、Mo:0.05〜0.5
0%、V :0.005 〜0.050 %、B :0
.0003〜0.0020%のうち1種または2種以上
が含有されてあってもよい。
0.05〜0.50%、Ni:0.05〜0.50%、
Cr:0.05〜0.50%、Mo:0.05〜0.5
0%、V :0.005 〜0.050 %、B :0
.0003〜0.0020%のうち1種または2種以上
が含有されてあってもよい。
【0014】
【作用】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本発明
者等は、建築用TMCP型 490N/mm2 級鋼板
(板厚80mm)で、偏析、介在物レベルの異なる4種
類の鋼板、および上述の上記特許公報に提唱されている
範囲の鋼板2種の合計6種類を用意し、角継手部のHA
Z割れの発生状況を調査した。これら鋼板の化学成分、
偏析・介在物レベルを表1に示す。また採用した溶接施
工条件〔溶接条件■:2電極多層盛サブマージアーク溶
接(SAW)、溶接条件■: CO2下盛溶接+2電極
多層盛SAW、溶接条件■:3電極1層盛SAW、の3
種類〕を表2に示す。またこれらの溶接においては、通
常の施工と同様にフラックスの乾燥を行い、多層盛溶接
の場合にはパスごとの水素の集積を防止する上で有効な
パス間時間・温度の管理を行った。
者等は、建築用TMCP型 490N/mm2 級鋼板
(板厚80mm)で、偏析、介在物レベルの異なる4種
類の鋼板、および上述の上記特許公報に提唱されている
範囲の鋼板2種の合計6種類を用意し、角継手部のHA
Z割れの発生状況を調査した。これら鋼板の化学成分、
偏析・介在物レベルを表1に示す。また採用した溶接施
工条件〔溶接条件■:2電極多層盛サブマージアーク溶
接(SAW)、溶接条件■: CO2下盛溶接+2電極
多層盛SAW、溶接条件■:3電極1層盛SAW、の3
種類〕を表2に示す。またこれらの溶接においては、通
常の施工と同様にフラックスの乾燥を行い、多層盛溶接
の場合にはパスごとの水素の集積を防止する上で有効な
パス間時間・温度の管理を行った。
【0015】上記の調査結果を表1に合わせて示す。表
1より明らかなように、S (0.002%, 0.0
01%) 、Nb(0.008, 0.010%)
、Ti(0.011, 0.012%) 、Ca(0
.0020, 0.0015%)を含有し、且つHV
180以上の偏析部において、JIS G0555(
鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法)によるA系介在物
量が 0.008%以下である鋼C,Dの場合には、い
ずれの溶接施工条件においても割れが発生していないこ
とが分かる。これに対して、鋼C,Dよりも、 Sの含
有量が高く、Caの含有量が低く且つ偏析部のA系介在
物量が 0.008%以上である鋼A,B、またはNb
とTiが複合添加されていない従来鋼である鋼E,Fに
は、割れが発生している。
1より明らかなように、S (0.002%, 0.0
01%) 、Nb(0.008, 0.010%)
、Ti(0.011, 0.012%) 、Ca(0
.0020, 0.0015%)を含有し、且つHV
180以上の偏析部において、JIS G0555(
鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法)によるA系介在物
量が 0.008%以下である鋼C,Dの場合には、い
ずれの溶接施工条件においても割れが発生していないこ
とが分かる。これに対して、鋼C,Dよりも、 Sの含
有量が高く、Caの含有量が低く且つ偏析部のA系介在
物量が 0.008%以上である鋼A,B、またはNb
とTiが複合添加されていない従来鋼である鋼E,Fに
は、割れが発生している。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】このような調査に基づいて本発明では、S
、Nb、Ti、Caの含有量と偏析部のA系介在物量
を特定したものである。
、Nb、Ti、Caの含有量と偏析部のA系介在物量
を特定したものである。
【0019】次に、個々の化学成分の含有量を特定した
理由について説明する。
理由について説明する。
【0020】C は鉄骨用高張力鋼板としての強度を確
保するために必要な元素であり、含有量が0.10%未
満では、引張強さ 490N/mm2 級の強度が得が
たい。また、0.20%を超えて添加すると耐溶接割れ
性を害するので好ましくない。したがって、C の含有
量は0.10〜0.20%の範囲とする。
保するために必要な元素であり、含有量が0.10%未
満では、引張強さ 490N/mm2 級の強度が得が
たい。また、0.20%を超えて添加すると耐溶接割れ
性を害するので好ましくない。したがって、C の含有
量は0.10〜0.20%の範囲とする。
【0021】Siは脱酸に必要な元素であるが、含有量
が0.05%未満ではこの効果は少なく、また0.50
%を超えて過多に添加すると、溶接性、靱性を劣化させ
るので好ましくない。よって、Siの含有量は0.05
〜0.50%の範囲とする。
が0.05%未満ではこの効果は少なく、また0.50
%を超えて過多に添加すると、溶接性、靱性を劣化させ
るので好ましくない。よって、Siの含有量は0.05
〜0.50%の範囲とする。
【0022】Mnは焼入れ性を向上させ、板厚内部の強
度を確保するために必要な元素であるが、含有量が0.
50%未満ではこのような効果が十分に得られず、また
、1.80%を超えて過多に添加すると、溶接性、靱性
を劣化させるので好ましくない。したがって、Mnの含
有量は0.50〜1.80%の範囲とする。
度を確保するために必要な元素であるが、含有量が0.
50%未満ではこのような効果が十分に得られず、また
、1.80%を超えて過多に添加すると、溶接性、靱性
を劣化させるので好ましくない。したがって、Mnの含
有量は0.50〜1.80%の範囲とする。
【0023】P は偏析しやすい元素であり、これが多
いと偏析部の靱性が劣化し、HAZ割れが一層生じやす
くなる。したがって、P は少ないほど好ましいが、経
済性を考慮してその含有量を0.010 %以下とする
。
いと偏析部の靱性が劣化し、HAZ割れが一層生じやす
くなる。したがって、P は少ないほど好ましいが、経
済性を考慮してその含有量を0.010 %以下とする
。
【0024】S はHAZ割れの起点となるA系介在物
(そのほとんどはMnS)の生成要因であり、その量は
少ないほど好ましい。しかし上述のHAZ割れに関する
実験結果からの MnSの上限(偏析部においてJIS
G0555によるA系介在物量 0.008%以下
)を経済性を加味しながら達成することから、S の含
有量を0.002 %以下とする。
(そのほとんどはMnS)の生成要因であり、その量は
少ないほど好ましい。しかし上述のHAZ割れに関する
実験結果からの MnSの上限(偏析部においてJIS
G0555によるA系介在物量 0.008%以下
)を経済性を加味しながら達成することから、S の含
有量を0.002 %以下とする。
【0025】Nbは結晶粒微細化作用を通じ、鋼板の強
度上昇および靱性の向上をもたらす。したがって、Nb
を添加することにより、所定の強度・靱性を確保するた
めに必要な圧下量をNb無添加の場合よりも小さくする
ことができ、HAZ割れに対して悪影響のある伸張した
MnSの量を低減することが可能となるものと考えら
れる。その効果を得るためには 0.005%以上の添
加が必要であり、また 0.020%を超えて添加する
と溶接性、靱性を劣化させる。したがって、Nbの含有
量は0.005 〜0.020 %の範囲とする。
度上昇および靱性の向上をもたらす。したがって、Nb
を添加することにより、所定の強度・靱性を確保するた
めに必要な圧下量をNb無添加の場合よりも小さくする
ことができ、HAZ割れに対して悪影響のある伸張した
MnSの量を低減することが可能となるものと考えら
れる。その効果を得るためには 0.005%以上の添
加が必要であり、また 0.020%を超えて添加する
と溶接性、靱性を劣化させる。したがって、Nbの含有
量は0.005 〜0.020 %の範囲とする。
【0026】Tiはスラブ加熱時のオーステナイト結晶
粒の粗大化を防止する作用を有し、Nbの結晶粒微細化
効果とあいまって、所定の強度・靱性を確保するために
必要な圧下量をNbとTiの無添加の場合よりも小さく
することができ、HAZ割れに対して悪影響のある伸張
した MnSの量を低減することが可能となるものと考
えられる。その効果を得るためには 0.005%以上
のTiの添加が必要であり、また 0.020%を超え
て添加すると母材靱性を害する。したがって、Tiの含
有量は0.005〜0.020%の範囲とする。
粒の粗大化を防止する作用を有し、Nbの結晶粒微細化
効果とあいまって、所定の強度・靱性を確保するために
必要な圧下量をNbとTiの無添加の場合よりも小さく
することができ、HAZ割れに対して悪影響のある伸張
した MnSの量を低減することが可能となるものと考
えられる。その効果を得るためには 0.005%以上
のTiの添加が必要であり、また 0.020%を超え
て添加すると母材靱性を害する。したがって、Tiの含
有量は0.005〜0.020%の範囲とする。
【0027】CaはA系介在物の球状化作用を有し、H
AZ割れに悪影響を及ぼす伸張した MnSの低減に有
効であるが、含有量が0.0008%未満では十分な効
果が得られず、また0.0035%を超えて添加すると
、介在物の増加により靱性が劣化する。したがって、C
aの含有量は0.0008〜0.0035%の範囲とす
る。
AZ割れに悪影響を及ぼす伸張した MnSの低減に有
効であるが、含有量が0.0008%未満では十分な効
果が得られず、また0.0035%を超えて添加すると
、介在物の増加により靱性が劣化する。したがって、C
aの含有量は0.0008〜0.0035%の範囲とす
る。
【0028】Alは脱酸元素であり、含有量が 0.0
20%未満ではそのような効果は少なく、また 0.0
80%を超えて添加すると靱性の劣化をもたらす。した
がって、Alの含有量は 0.020〜 0.080%
の範囲とする。
20%未満ではそのような効果は少なく、また 0.0
80%を超えて添加すると靱性の劣化をもたらす。した
がって、Alの含有量は 0.020〜 0.080%
の範囲とする。
【0029】この他にCu, Ni, Cr, Mo,
V, Bを目標とする板厚、強度、靱性レベルに応じ
て1種または2種以上含有してもよく、その場合の含有
量について説明する。
V, Bを目標とする板厚、強度、靱性レベルに応じ
て1種または2種以上含有してもよく、その場合の含有
量について説明する。
【0030】Cuは固溶強化、析出強化により強度上昇
に有効な元素であるが、含有量が0.05%未満ではこ
のような効果を十分に発揮することができず、また0.
50%を超えて添加すると熱間加工性が劣化し、鋼板表
面に割れを生じやすい。したがって、Cuの含有量は0
.05〜0.50%の範囲とする。
に有効な元素であるが、含有量が0.05%未満ではこ
のような効果を十分に発揮することができず、また0.
50%を超えて添加すると熱間加工性が劣化し、鋼板表
面に割れを生じやすい。したがって、Cuの含有量は0
.05〜0.50%の範囲とする。
【0031】Niは靱性を向上させる効果があるが、含
有量が0.05%未満ではこのような効果が十分に得ら
れず、また0.50%を超えて添加するとスケール疵が
発生しやすくなり、またコストアップとなる。したがっ
て、Niの含有量は0.05〜0.50%の範囲とする
。
有量が0.05%未満ではこのような効果が十分に得ら
れず、また0.50%を超えて添加するとスケール疵が
発生しやすくなり、またコストアップとなる。したがっ
て、Niの含有量は0.05〜0.50%の範囲とする
。
【0032】Crは焼入れ性向上に有効な元素であるが
、含有量が0.05%未満ではその効果は十分に発揮さ
れず、また0.50%を超えて添加すると溶接性を害す
る。したがって、Crの含有量は0.05〜0.50%
の範囲とする。
、含有量が0.05%未満ではその効果は十分に発揮さ
れず、また0.50%を超えて添加すると溶接性を害す
る。したがって、Crの含有量は0.05〜0.50%
の範囲とする。
【0033】Moは焼入れ性を高める元素であるが、含
有量が0.05%未満では十分な効果が得られず、また
0.50%を超えて過剰に添加すると、溶接性を劣化さ
せコストアップをもたらすので、Moの含有量は0.0
5〜0.50%の範囲とする。
有量が0.05%未満では十分な効果が得られず、また
0.50%を超えて過剰に添加すると、溶接性を劣化さ
せコストアップをもたらすので、Moの含有量は0.0
5〜0.50%の範囲とする。
【0034】V は少量の添加により、焼入れ性を増す
元素であり、その効果を得るためには0.005%以上
の添加が必要であり、また 0.050%を超えて添加
すると溶接性を害する。したがって、V の含有量は0
.005 〜0.050 %の範囲とする。
元素であり、その効果を得るためには0.005%以上
の添加が必要であり、また 0.050%を超えて添加
すると溶接性を害する。したがって、V の含有量は0
.005 〜0.050 %の範囲とする。
【0035】B は微量の添加で焼入れ性の向上をもた
らす元素であるが、含有量が0.0003%未満ではそ
の効果が得られず、また0.0020%を超えて添加す
ると靱性が劣化する。したがって、B の含有量は0.
0003〜0.0020%の範囲とする。
らす元素であるが、含有量が0.0003%未満ではそ
の効果が得られず、また0.0020%を超えて添加す
ると靱性が劣化する。したがって、B の含有量は0.
0003〜0.0020%の範囲とする。
【0036】次に、偏析・介在物の特定理由を説明する
。HAZ割れの起点となるのは、偏析部の中に存在する
A系介在物であるが、本発明者等の実験においては非偏
析部に対する硬度差がHV30未満の偏析部では割れを
生じた例はなかった。これが偏析部として非偏析部より
もHV30以上硬い偏析部を対象とした理由である。
。HAZ割れの起点となるのは、偏析部の中に存在する
A系介在物であるが、本発明者等の実験においては非偏
析部に対する硬度差がHV30未満の偏析部では割れを
生じた例はなかった。これが偏析部として非偏析部より
もHV30以上硬い偏析部を対象とした理由である。
【0037】上記の偏析部において、HAZ割れに及ぼ
すA系介在物量の影響を調査した結果は前述の表1に示
した通りで、広く行われているJIS G0555(
鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法)によるA系介在物
の測定量が 0.008%以下の場合にのみHAZ割れ
が防止できる。以上が、本発明において、非偏析部より
もHV30以上硬い母材の偏析部において、JIS
G0555によるA系介在物の測定量を 0.008%
以下と規定した理由である。
すA系介在物量の影響を調査した結果は前述の表1に示
した通りで、広く行われているJIS G0555(
鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法)によるA系介在物
の測定量が 0.008%以下の場合にのみHAZ割れ
が防止できる。以上が、本発明において、非偏析部より
もHV30以上硬い母材の偏析部において、JIS
G0555によるA系介在物の測定量を 0.008%
以下と規定した理由である。
【0038】
【実施例】表3に示す化学成分および偏析部のA系介在
物量の本発明鋼板G〜Kと比較鋼板L〜Pを用意し、そ
れぞれに上述した表2に示す溶接条件の中から選択して
溶接施工を行い、HAZ割れの有無を調査した。その時
の溶接条件と鋼板の板厚並びに調査結果を合わせて表3
に示す。
物量の本発明鋼板G〜Kと比較鋼板L〜Pを用意し、そ
れぞれに上述した表2に示す溶接条件の中から選択して
溶接施工を行い、HAZ割れの有無を調査した。その時
の溶接条件と鋼板の板厚並びに調査結果を合わせて表3
に示す。
【0039】表3より明らかなように、本発明鋼板G〜
KはいずれもHAZ割れが認められなかった。これに対
して、Nb, Tiを含有しない比較鋼板L、Nbを含
有しない比較鋼板M、Ti, Caを含有しない比較鋼
板N、S を多く含み且つTiを含有しない比較鋼板O
、P を多く含み且つNb, Ti, Caを含有しな
い比較鋼板Pでは全てがA系介在物量が多くHAZ割れ
が認められた。
KはいずれもHAZ割れが認められなかった。これに対
して、Nb, Tiを含有しない比較鋼板L、Nbを含
有しない比較鋼板M、Ti, Caを含有しない比較鋼
板N、S を多く含み且つTiを含有しない比較鋼板O
、P を多く含み且つNb, Ti, Caを含有しな
い比較鋼板Pでは全てがA系介在物量が多くHAZ割れ
が認められた。
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】上述したように、本発明による鋼板によ
れば、高層建築用等のボックス柱の大入熱溶接角継手部
に発生するHAZ割れを防止できる。
れば、高層建築用等のボックス柱の大入熱溶接角継手部
に発生するHAZ割れを防止できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 C :0.10〜0.20%、Si:
0.05〜0.50%、Mn:0.50〜1.80%、
P :0.010 %以下、S :0.002 %以下
、Nb:0.005 〜0.020 %、Ti:0.0
05 〜0.020 %、Ca:0.0008〜0.0
035%、Al:0.020 〜0.080 %を含有
し、非偏析部よりもHV30以上硬い母材の偏析部にお
いて、JIS G0555に規格される鋼の非金属介
在物の顕微鏡試験方法によるA系介在物の測定量が 0
.008%以下であり、残部不可避的不純物よりなるこ
とを特徴とする鉄骨ボックス柱の大入熱溶接角継手部に
おいてHAZ割れの発生しにくい鋼板。 - 【請求項2】 上記合金成分組成に加え、Cu:0.
05〜0.50%、Ni:0.05〜0.50%、Cr
:0.05〜0.50%、Mo:0.05〜0.50%
、V :0.005 〜0.050 %、B :0.0
003〜0.0020%のうち1種または2種以上を含
有することを特徴とする請求項1に記載の鉄骨ボックス
柱の大入熱溶接角継手部においてHAZ割れの発生しに
くい鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3034535A JPH0726176B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 鉄骨ボックス柱の大入熱溶接角継手部においてhaz割れの発生しにくい鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3034535A JPH0726176B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 鉄骨ボックス柱の大入熱溶接角継手部においてhaz割れの発生しにくい鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04272156A true JPH04272156A (ja) | 1992-09-28 |
| JPH0726176B2 JPH0726176B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=12416978
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3034535A Expired - Fee Related JPH0726176B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 鉄骨ボックス柱の大入熱溶接角継手部においてhaz割れの発生しにくい鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0726176B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2927339A4 (en) * | 2013-01-24 | 2015-12-16 | Jfe Steel Corp | HOT-ROLLED STEEL PLATE FOR HIGH-PERFORMANCE LINE |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5372719A (en) * | 1976-12-10 | 1978-06-28 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Lamellartier resistant steel |
| JPS5447814A (en) * | 1977-09-26 | 1979-04-14 | Nippon Steel Corp | Hot rolled steel material for welding with superior resistance to inclusion opening crack in weld held heat-affected |
| JPS5877529A (ja) * | 1981-10-31 | 1983-05-10 | Nippon Steel Corp | 厚肉高張力鋼の製造法 |
| JPS5935619A (ja) * | 1982-08-18 | 1984-02-27 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶接部靭性のすぐれた高張力鋼材の製造方法 |
| JPS6067621A (ja) * | 1983-09-22 | 1985-04-18 | Kawasaki Steel Corp | 非調質高張力鋼の製造方法 |
| JPS6167755A (ja) * | 1984-09-10 | 1986-04-07 | Kobe Steel Ltd | 大入熱溶接用低温用アルミキルド鋼 |
| JPS6256554A (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-12 | Kobe Steel Ltd | 大入熱溶接熱影響部においてust欠陥を生じない加速冷却鋼板 |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP3034535A patent/JPH0726176B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2927339A4 (en) * | 2013-01-24 | 2015-12-16 | Jfe Steel Corp | HOT-ROLLED STEEL PLATE FOR HIGH-PERFORMANCE LINE |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0726176B2 (ja) | 1995-03-22 |
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