JPH04277998A - ハウリングキャンセル装置 - Google Patents
ハウリングキャンセル装置Info
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- JPH04277998A JPH04277998A JP6395791A JP6395791A JPH04277998A JP H04277998 A JPH04277998 A JP H04277998A JP 6395791 A JP6395791 A JP 6395791A JP 6395791 A JP6395791 A JP 6395791A JP H04277998 A JPH04277998 A JP H04277998A
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Landscapes
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、再生用スピーカと収
音用マイクロホンを有し、マイクロホンに入力された音
響信号がスピーカから出力される音響系に適用されるハ
ウリングキャンセル装置に関する。
音用マイクロホンを有し、マイクロホンに入力された音
響信号がスピーカから出力される音響系に適用されるハ
ウリングキャンセル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスピーカおよびマイクロホンを
有する音響系としては、コンサート、講演及び、会議用
の音響システムや例えば特開昭61−257099号公
報に記載されたサウンドルームシステム(SRS)があ
る。SRSは、一般家庭の部屋などでピアノその他の楽
器を演奏する際、あたかもホールなどの別の音響空間に
いるような臨場感を持たせるために、演奏音をマイクロ
ホンで収音し、得られた信号をソース信号としてディジ
タル信号処理により反射音や残響音の信号(以下、反射
音信号という)を付加し、これをスピーカから再生する
音場制御装置である。
有する音響系としては、コンサート、講演及び、会議用
の音響システムや例えば特開昭61−257099号公
報に記載されたサウンドルームシステム(SRS)があ
る。SRSは、一般家庭の部屋などでピアノその他の楽
器を演奏する際、あたかもホールなどの別の音響空間に
いるような臨場感を持たせるために、演奏音をマイクロ
ホンで収音し、得られた信号をソース信号としてディジ
タル信号処理により反射音や残響音の信号(以下、反射
音信号という)を付加し、これをスピーカから再生する
音場制御装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな音場制御装置では、スピーカから再生された音がマ
イクロホンにフィードバックされるため、エコーの重畳
された音が再生されたり、また音場効果を高くするため
に再生音量を上げた場合、ハウリングと呼ばれる発振現
象が生じる。なお、このようにスピーカおよびマイクロ
ホンを有し、マイクロホンに入力された音響信号がスピ
ーカから出力されるような音響系を以後スピーカ〜マイ
クロホン系と称し、またスピーカからマイクロホンへの
フィードバックによって生じる現象をハウリングと総称
する。このようなハウリングが生じると、当然ながら意
図した音場再生はできなくなってしまうばかりでなく、
非常に聞き苦しいものとなってしまう。
うな音場制御装置では、スピーカから再生された音がマ
イクロホンにフィードバックされるため、エコーの重畳
された音が再生されたり、また音場効果を高くするため
に再生音量を上げた場合、ハウリングと呼ばれる発振現
象が生じる。なお、このようにスピーカおよびマイクロ
ホンを有し、マイクロホンに入力された音響信号がスピ
ーカから出力されるような音響系を以後スピーカ〜マイ
クロホン系と称し、またスピーカからマイクロホンへの
フィードバックによって生じる現象をハウリングと総称
する。このようなハウリングが生じると、当然ながら意
図した音場再生はできなくなってしまうばかりでなく、
非常に聞き苦しいものとなってしまう。
【0004】この発明は、上述した従来の問題点を解決
し、スピーカ〜マイクロホン系でのフィードバックによ
るハウリングを効果的に防止できるハウリングキャンセ
ル装置を提供することを目的とする。
し、スピーカ〜マイクロホン系でのフィードバックによ
るハウリングを効果的に防止できるハウリングキャンセ
ル装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によるハウリン
グキャンセル装置は、少なくとも一つの再生用スピーカ
と少なくとも一つの収音用マイクロホンとを有し、マイ
クロホンに入力された音響信号がスピーカから出力され
る音響系で生じるハウリングを防止するハウリングキャ
ンセル装置において、音響系のインパルスレスポンスに
基づいて係数を決定し、この係数に基づいて第1の演算
手段でスピーカへの入力信号を畳み込み演算するととも
に、第2の演算手段でマイクロホンの出力信号と第1の
演算手段の出力信号とを互いに位相反転して加算し、ス
ピーカへの入力信号を得るようにしたものである。第1
の演算手段は例えばFIR(finite inpul
se response )フィルタであり、また第2
の演算手段は例えばディジタル信号処理回路(DSP)
により構成される。
グキャンセル装置は、少なくとも一つの再生用スピーカ
と少なくとも一つの収音用マイクロホンとを有し、マイ
クロホンに入力された音響信号がスピーカから出力され
る音響系で生じるハウリングを防止するハウリングキャ
ンセル装置において、音響系のインパルスレスポンスに
基づいて係数を決定し、この係数に基づいて第1の演算
手段でスピーカへの入力信号を畳み込み演算するととも
に、第2の演算手段でマイクロホンの出力信号と第1の
演算手段の出力信号とを互いに位相反転して加算し、ス
ピーカへの入力信号を得るようにしたものである。第1
の演算手段は例えばFIR(finite inpul
se response )フィルタであり、また第2
の演算手段は例えばディジタル信号処理回路(DSP)
により構成される。
【0006】この発明において、第1の演算手段で用い
られる係数は、複数回求められたインパルスレスポンス
をアベレージングして決定されることが望ましい。また
、この発明においては音響系の温度を検出し、その検出
結果に対応してマイクロホンの出力信号に対する第1の
演算手段の出力信号の相対的な遅延時間を制御するか、
またはマイクロホンの出力信号をA/D変換する際のサ
ンプリング周波数を制御することが望ましい。さらに、
この発明においてはスピーカからの出力音量に応じて第
1の演算手段の出力レベルを制御することが望ましい。
られる係数は、複数回求められたインパルスレスポンス
をアベレージングして決定されることが望ましい。また
、この発明においては音響系の温度を検出し、その検出
結果に対応してマイクロホンの出力信号に対する第1の
演算手段の出力信号の相対的な遅延時間を制御するか、
またはマイクロホンの出力信号をA/D変換する際のサ
ンプリング周波数を制御することが望ましい。さらに、
この発明においてはスピーカからの出力音量に応じて第
1の演算手段の出力レベルを制御することが望ましい。
【0007】
【作用】音響系のインパルスレスポンスに基づいて決定
された係数をスピーカへの入力信号に畳み込み演算して
得られた第1の演算手段の出力は、スピーカからマイク
ロホンへのフィードバック成分に対応する。従って、こ
の第1の演算手段の出力信号を第2の演算手段において
マイクロホンの出力信号と互いに逆相にして加算すれば
、マイクロホンの出力信号に含まれるフィードバック成
分が除去され、ハウリングキャンセルが行なわれる。
された係数をスピーカへの入力信号に畳み込み演算して
得られた第1の演算手段の出力は、スピーカからマイク
ロホンへのフィードバック成分に対応する。従って、こ
の第1の演算手段の出力信号を第2の演算手段において
マイクロホンの出力信号と互いに逆相にして加算すれば
、マイクロホンの出力信号に含まれるフィードバック成
分が除去され、ハウリングキャンセルが行なわれる。
【0008】ここで、音響系のインパルスレスポンスを
複数回にわたって求め、それらをアベレージングして第
1の演算手段での係数を決定すれば、音響系のゆらぎに
よるインパルスレスポンスのS/Nに起因する係数誤差
が低減され、より精度よくハウリングキャンセルがなさ
れる。
複数回にわたって求め、それらをアベレージングして第
1の演算手段での係数を決定すれば、音響系のゆらぎに
よるインパルスレスポンスのS/Nに起因する係数誤差
が低減され、より精度よくハウリングキャンセルがなさ
れる。
【0009】また、音響系の温度検出結果に対応してマ
イクロホンの出力信号に対する第1の演算手段の出力信
号の相対的な遅延時間を制御したり、あるいはマイクロ
ホンの出力信号をA/D変換する際のサンプリング周波
数を制御することによって、音響系の温度変化に伴う音
速変動に起因するインパルスレスポンスの変化の影響が
補正される。これにより温度変化に対しても、正確なハ
ウリングキャンセルが可能となる。
イクロホンの出力信号に対する第1の演算手段の出力信
号の相対的な遅延時間を制御したり、あるいはマイクロ
ホンの出力信号をA/D変換する際のサンプリング周波
数を制御することによって、音響系の温度変化に伴う音
速変動に起因するインパルスレスポンスの変化の影響が
補正される。これにより温度変化に対しても、正確なハ
ウリングキャンセルが可能となる。
【0010】さらに、スピーカの出力音量を変えると、
音響系のループゲインが変化し、それに伴いフィードバ
ック成分の振幅も大きくなるので、第1の演算手段のゲ
インが一定の場合、フイードバック成分のキャンセル誤
差が生じる。出力音量に応じて第2の演算出力に入力さ
れる第1の演算手段の出力レベルを制御すれば、このよ
うなキャンセル誤差が生じなくなり、出力音量の変化に
よらず正しいハウリングキャンセルが行なわれる。
音響系のループゲインが変化し、それに伴いフィードバ
ック成分の振幅も大きくなるので、第1の演算手段のゲ
インが一定の場合、フイードバック成分のキャンセル誤
差が生じる。出力音量に応じて第2の演算出力に入力さ
れる第1の演算手段の出力レベルを制御すれば、このよ
うなキャンセル誤差が生じなくなり、出力音量の変化に
よらず正しいハウリングキャンセルが行なわれる。
【0011】
【実施例】以下、この発明のハウリングキャンセル装置
をスピーカ〜マイクロホン系を有する音場制御装置に適
用した実施例について説明する。図1は、この発明の一
実施例に係る単チャンネル音場制御装置の概略構成を示
すブロック図である。
をスピーカ〜マイクロホン系を有する音場制御装置に適
用した実施例について説明する。図1は、この発明の一
実施例に係る単チャンネル音場制御装置の概略構成を示
すブロック図である。
【0012】この音場制御装置は再生用スピーカ1、収
音用マイクロホン2、マイクミキシング回路(MIX)
3、入力ボリューム4、ローパスフイルタ(LPF)5
、A/D変換器6、ディジタル信号処理回路(DSP)
7、FIRフィルタ8、D/A変換器9、ローパスフィ
ルタ10、出力ボリューム11、アンプ12、温度セン
サ13、温度補償回路14、ワイヤレスリモコン15、
リモコンインタフェース(I/F)16、マイクロコン
ピュータ17およびROM18によって構成されている
。
音用マイクロホン2、マイクミキシング回路(MIX)
3、入力ボリューム4、ローパスフイルタ(LPF)5
、A/D変換器6、ディジタル信号処理回路(DSP)
7、FIRフィルタ8、D/A変換器9、ローパスフィ
ルタ10、出力ボリューム11、アンプ12、温度セン
サ13、温度補償回路14、ワイヤレスリモコン15、
リモコンインタフェース(I/F)16、マイクロコン
ピュータ17およびROM18によって構成されている
。
【0013】再生用スピーカ1は反射音を再生するため
のもので、部屋の適当な位置に設置される。収音用マイ
クロホン2は楽器などの音を収音するためのものであり
、その出力はマイクミキシング回路3で増幅され、さら
に必要に応じて他のソース信号と所望の比率で混合され
た後、入力ボリューム4で信号レベルが調整されるよう
になっている。ローパスフィルタ5は、不要な高周波数
成分(A/D変換器6のサンプリング周波数の2倍以上
の周波数成分)を除去するためのものであり、その出力
はA/D変換器6でサンプリングされディジタル信号に
変換された後、ディジタル信号処理回路7に入力されて
いる。
のもので、部屋の適当な位置に設置される。収音用マイ
クロホン2は楽器などの音を収音するためのものであり
、その出力はマイクミキシング回路3で増幅され、さら
に必要に応じて他のソース信号と所望の比率で混合され
た後、入力ボリューム4で信号レベルが調整されるよう
になっている。ローパスフィルタ5は、不要な高周波数
成分(A/D変換器6のサンプリング周波数の2倍以上
の周波数成分)を除去するためのものであり、その出力
はA/D変換器6でサンプリングされディジタル信号に
変換された後、ディジタル信号処理回路7に入力されて
いる。
【0014】ディジタル信号処理回路7は、マイクロコ
ンピュータ17からの制御により指定された処理を行う
回路であり、具体的には後述するインパルスレスポンス
測定モードと反射音再生モードとを選択的にプログラム
できるように構成されている。ディジタル信号処理回路
7の出力は、D/A変換器9でアナログ信号に変換され
、さらにローパスフィルタ回路10で平滑化されて不要
な高周波成分が除去された後、出力ボリューム11およ
びアンプ12を介してスピーカ1に供給されるようにな
っている。
ンピュータ17からの制御により指定された処理を行う
回路であり、具体的には後述するインパルスレスポンス
測定モードと反射音再生モードとを選択的にプログラム
できるように構成されている。ディジタル信号処理回路
7の出力は、D/A変換器9でアナログ信号に変換され
、さらにローパスフィルタ回路10で平滑化されて不要
な高周波成分が除去された後、出力ボリューム11およ
びアンプ12を介してスピーカ1に供給されるようにな
っている。
【0015】なお、ROM18にはホール等の各種音響
空間について予め求めた反射音パラメータと、反射音に
周波数特性を付与するためのディジタル信号処理回路7
内のディジタルフイルタの周波数特性パラメータおよび
ディジタル信号処理回路7のプログラム等が格納されて
いる。そして、ワイヤレスリモコン15の操作に従って
、マイクロコンピュータ17によりROM18から所定
のホール等の反射音パラメータや、周波数特性パラメー
タあるいはプログラムが読み出されるようになっている
。
空間について予め求めた反射音パラメータと、反射音に
周波数特性を付与するためのディジタル信号処理回路7
内のディジタルフイルタの周波数特性パラメータおよび
ディジタル信号処理回路7のプログラム等が格納されて
いる。そして、ワイヤレスリモコン15の操作に従って
、マイクロコンピュータ17によりROM18から所定
のホール等の反射音パラメータや、周波数特性パラメー
タあるいはプログラムが読み出されるようになっている
。
【0016】この音場制御装置は、マイクロコンピュー
タ17からの制御により、同一のディジタル信号処理シ
ステム上で部屋の特性を含めたスピーカ1〜マイクロホ
ン2の系の伝送特性(インパルスレスポンス)を測定す
るインパルスレスポンス測定モードと、反射音再生モー
ドの二つの動作モードを選択できる。従って、両モード
での系の伝送特性の相違による誤差を最小にすることが
できる。以下、これらの各動作モードについて説明する
。
タ17からの制御により、同一のディジタル信号処理シ
ステム上で部屋の特性を含めたスピーカ1〜マイクロホ
ン2の系の伝送特性(インパルスレスポンス)を測定す
るインパルスレスポンス測定モードと、反射音再生モー
ドの二つの動作モードを選択できる。従って、両モード
での系の伝送特性の相違による誤差を最小にすることが
できる。以下、これらの各動作モードについて説明する
。
【0017】(1)インパルスレスポンス測定モード図
2は、インパルスレスポンス測定モードでの状態を示す
図である。なお、この図2は図1の主要部のみを示して
いる。このモードでは、まずマイクロコンピュータ17
によりROM18からインパルスレスポンス測定のプロ
グラムがロードされる。このプログラムがロードされる
と、ディジタル信号処理回路7からパルス電圧(インパ
ルス)が出力され、D/A変換器9、ローパスフィルタ
10、出力ボリューム11およびアンプ12を通してス
ピーカ1から再生される。
2は、インパルスレスポンス測定モードでの状態を示す
図である。なお、この図2は図1の主要部のみを示して
いる。このモードでは、まずマイクロコンピュータ17
によりROM18からインパルスレスポンス測定のプロ
グラムがロードされる。このプログラムがロードされる
と、ディジタル信号処理回路7からパルス電圧(インパ
ルス)が出力され、D/A変換器9、ローパスフィルタ
10、出力ボリューム11およびアンプ12を通してス
ピーカ1から再生される。
【0018】スピーカ1からのパルス出力は、直接およ
び部屋で反射された後、マイクロホン2により収音され
る。マイクロホン2の出力はマイクミキシング回路3、
入力ボリューム4およびローパスフィルタ5を経てA/
D変換器6によりディジタル信号に変換され、ディジタ
ル信号処理回路7に入力される。ディジタル信号処理回
路7では、この入力信号をスピーカ1からマイクロホン
2間での部屋の特性を含めた伝送特性を示すインパルス
レスポンス測定結果として取込み、内蔵のRAM(図示
せず)に記憶する。
び部屋で反射された後、マイクロホン2により収音され
る。マイクロホン2の出力はマイクミキシング回路3、
入力ボリューム4およびローパスフィルタ5を経てA/
D変換器6によりディジタル信号に変換され、ディジタ
ル信号処理回路7に入力される。ディジタル信号処理回
路7では、この入力信号をスピーカ1からマイクロホン
2間での部屋の特性を含めた伝送特性を示すインパルス
レスポンス測定結果として取込み、内蔵のRAM(図示
せず)に記憶する。
【0019】ところで、インパルスレスポンスは音場(
部屋)のゆらぎのために安定しないので、1回の測定だ
けでは精度の良いインパルスレスポンス測定結果が得ら
れない。そこで、測定されるインパルスレスポンスのS
/Nを改善するため、上記のインパルスレスポンス測定
動作がランダムに複数回繰り返され、それら複数回の測
定結果の平均がとられ(アベレージング)、最終的なイ
ンパルスレスポンス測定結果とされる。この最終的なイ
ンパルスレスポンス測定結果がFIRフィルタ8にバッ
クワード方向から転送され、FIRフィルタ8に係数デ
ータとしてセットされることにより、このインパルスレ
スポンス測定モードが終了する。
部屋)のゆらぎのために安定しないので、1回の測定だ
けでは精度の良いインパルスレスポンス測定結果が得ら
れない。そこで、測定されるインパルスレスポンスのS
/Nを改善するため、上記のインパルスレスポンス測定
動作がランダムに複数回繰り返され、それら複数回の測
定結果の平均がとられ(アベレージング)、最終的なイ
ンパルスレスポンス測定結果とされる。この最終的なイ
ンパルスレスポンス測定結果がFIRフィルタ8にバッ
クワード方向から転送され、FIRフィルタ8に係数デ
ータとしてセットされることにより、このインパルスレ
スポンス測定モードが終了する。
【0020】(2)反射音再生モード
図3は、反射音再生モードでの状態を示す図である。な
お、この図3は図1の主要部のみを示している。このモ
ードでは、まずマイクロコンピュータ17によりROM
18から反射音再生のプログラムがロードされる。この
プログラムがロードされると、ディジタル信号処理回路
7においてはマイクロホン2からマイクミキシング回路
3、入力ボリューム4、ローパスフィルタ5およびA/
D変換器6を経て入力されたソース信号に基づいて、反
射音生成回路23で反射音信号が生成される。
お、この図3は図1の主要部のみを示している。このモ
ードでは、まずマイクロコンピュータ17によりROM
18から反射音再生のプログラムがロードされる。この
プログラムがロードされると、ディジタル信号処理回路
7においてはマイクロホン2からマイクミキシング回路
3、入力ボリューム4、ローパスフィルタ5およびA/
D変換器6を経て入力されたソース信号に基づいて、反
射音生成回路23で反射音信号が生成される。
【0021】この反射音信号の生成方法は、例えば特開
昭61−257099号公報に記載されている方法と基
本的には同じでよい。その詳細は同公報に記載されてい
るので簡単に説明すると、まずROM18からワイヤレ
スリモコン16を通してユーザの指定した反射音パラメ
ータ(遅延時間およびゲインのデータ)が読み出され、
反射音生成回路23内に設けられたRAM(パラメータ
メモリ、図示せず)に一旦転送される。反射音生成回路
23内では、このRAMに保持された反射音パラメータ
に基づいて、A/D変換器6の出力信号をソース信号と
してソース信号から種々の遅延時間と振幅レベルを持つ
信号群を作り、それらを畳み込み演算によって合成する
ことにより反射音信号を生成する。
昭61−257099号公報に記載されている方法と基
本的には同じでよい。その詳細は同公報に記載されてい
るので簡単に説明すると、まずROM18からワイヤレ
スリモコン16を通してユーザの指定した反射音パラメ
ータ(遅延時間およびゲインのデータ)が読み出され、
反射音生成回路23内に設けられたRAM(パラメータ
メモリ、図示せず)に一旦転送される。反射音生成回路
23内では、このRAMに保持された反射音パラメータ
に基づいて、A/D変換器6の出力信号をソース信号と
してソース信号から種々の遅延時間と振幅レベルを持つ
信号群を作り、それらを畳み込み演算によって合成する
ことにより反射音信号を生成する。
【0022】また、ディジタル信号処理回路7内に反射
音信号に周波数特性を付与するために設けられたディジ
タルフィルタ(図示せず)の周波数特性は、ROM18
から読み出されるワイヤレスリモコン16を通してユー
ザにより指定された周波数特性パラメータに従って制御
される。なお、ROM18から読み出された周波数特性
パラメータは、一旦RAM(図示せず)に転送される。 このRAMに保持された周波数特性パラメータは、ワイ
ヤレスリモコン16を通してユーザが好みに応じて調整
することが可能となっている。
音信号に周波数特性を付与するために設けられたディジ
タルフィルタ(図示せず)の周波数特性は、ROM18
から読み出されるワイヤレスリモコン16を通してユー
ザにより指定された周波数特性パラメータに従って制御
される。なお、ROM18から読み出された周波数特性
パラメータは、一旦RAM(図示せず)に転送される。 このRAMに保持された周波数特性パラメータは、ワイ
ヤレスリモコン16を通してユーザが好みに応じて調整
することが可能となっている。
【0023】こうして生成された反射音信号は、D/A
変換器9でアナログ信号に変換された後、ローパスフィ
ルタ10、出力ボリューム11およびアンプ12を通し
てスピーカ1に供給され、反射音が再生される。一方、
反射音生成回路23からの反射音信号は、さらにFIR
フィルタ8にも入力される。FIRフィルタ8の出力信
号は、位相反転回路21を介して加算回路22に供給さ
れ、A/D変換器6の出力信号と加算される。この加算
回路器22の出力信号が反射音生成回路23に入力され
る。
変換器9でアナログ信号に変換された後、ローパスフィ
ルタ10、出力ボリューム11およびアンプ12を通し
てスピーカ1に供給され、反射音が再生される。一方、
反射音生成回路23からの反射音信号は、さらにFIR
フィルタ8にも入力される。FIRフィルタ8の出力信
号は、位相反転回路21を介して加算回路22に供給さ
れ、A/D変換器6の出力信号と加算される。この加算
回路器22の出力信号が反射音生成回路23に入力され
る。
【0024】ここで、FIRフィルタ8には前述のイン
パルスレスポンス測定モードにおいて、スピーカ1から
マイクロホン2までの系の部屋の特性を含めたインパル
スレスポンス測定結果が係数として設定されている。こ
のため、FIRフィルタ8を通して得られた反射音信号
は、スピーカ1から発生された反射音がマイクロホン2
で収音された後、マイクミキシング回路3、入力ボリュ
ーム4、ローパスフィンタ5およびA/D変換器6を経
て得られた信号とほぼ同一になる。従って、位相反転回
路21および加算回路22を用いてFIRフィルタ8の
出力信号の逆相信号をA/D変換器6の出力信号に加え
ることにより、スピーカ1から再生された音がマイクロ
ホン2に入ることによってA/D変換器6の出力に生じ
るフィードバック成分(エコー成分)がキャンセルされ
、ハウリングが制御されることになる。
パルスレスポンス測定モードにおいて、スピーカ1から
マイクロホン2までの系の部屋の特性を含めたインパル
スレスポンス測定結果が係数として設定されている。こ
のため、FIRフィルタ8を通して得られた反射音信号
は、スピーカ1から発生された反射音がマイクロホン2
で収音された後、マイクミキシング回路3、入力ボリュ
ーム4、ローパスフィンタ5およびA/D変換器6を経
て得られた信号とほぼ同一になる。従って、位相反転回
路21および加算回路22を用いてFIRフィルタ8の
出力信号の逆相信号をA/D変換器6の出力信号に加え
ることにより、スピーカ1から再生された音がマイクロ
ホン2に入ることによってA/D変換器6の出力に生じ
るフィードバック成分(エコー成分)がキャンセルされ
、ハウリングが制御されることになる。
【0025】次に、この実施例における1チャンネル(
スピーカ1個、マイクロホン1個)でのハウリングキャ
ンセルの原理を図4を参照してさらに詳しく説明する。 図4において、y(t)はマイクロホン2の入力信号、
R(t)はスピーカ1の出力、s(t)は音源である。 ER(t)を反射音生成回路23から出力される初期反
射音列、h(t)を部屋の特性を含めたスピーカ1から
マイクロホン2までの系のインパルスレスポンス、h′
(t)をこのインパルスレスポンスh(t)の測定結果
であるFIRフィルタ8の係数とし、Kを定数、C(t
)をFIRフィルタ8の出力とすると、次の関係式が得
られる。但し、*は畳み込み演算(コンボリューション
)を示す。
スピーカ1個、マイクロホン1個)でのハウリングキャ
ンセルの原理を図4を参照してさらに詳しく説明する。 図4において、y(t)はマイクロホン2の入力信号、
R(t)はスピーカ1の出力、s(t)は音源である。 ER(t)を反射音生成回路23から出力される初期反
射音列、h(t)を部屋の特性を含めたスピーカ1から
マイクロホン2までの系のインパルスレスポンス、h′
(t)をこのインパルスレスポンスh(t)の測定結果
であるFIRフィルタ8の係数とし、Kを定数、C(t
)をFIRフィルタ8の出力とすると、次の関係式が得
られる。但し、*は畳み込み演算(コンボリューション
)を示す。
【0026】
【数1】
y(t)=s(t)+h(t)*R(t)
(1)
R(t)={y(t)−K・C(t)}*ER(t)
(2) C(t)=R(t)
*h′(t)
(3)
(1)
R(t)={y(t)−K・C(t)}*ER(t)
(2) C(t)=R(t)
*h′(t)
(3)
【0027】これを変形して
、スピーカ1の出力R(t)は、次のように書き換えら
れる。
、スピーカ1の出力R(t)は、次のように書き換えら
れる。
【0028】
【数2】
R(t)=s(t) *ER(t) + [{
h(t)−K・h ′(t) }*R(t)] *ER
(t) (4)
h(t)−K・h ′(t) }*R(t)] *ER
(t) (4)
【0029】ここで、(4)式の右辺第
1項は本来のスピーカ1の出力であり、第2項はスピー
カ1の出力が再びマイクロホン2に戻る、いわゆるエコ
ー成分及びFIRフィルタ8の出力である。インパルス
レスポンスh(t)とFIRフィルタ8の出力を互いに
逆相にして加算し、さらに定数Kを適当な値に設定すれ
ば、(4)式の右辺第2項は零にすることができる。こ
れがこの発明におけるエコーキャンセル、すなわちハウ
リングキャンセルの原理であり、エコー成分を含まない
本来の反射音のみの再生を行うことができる。
1項は本来のスピーカ1の出力であり、第2項はスピー
カ1の出力が再びマイクロホン2に戻る、いわゆるエコ
ー成分及びFIRフィルタ8の出力である。インパルス
レスポンスh(t)とFIRフィルタ8の出力を互いに
逆相にして加算し、さらに定数Kを適当な値に設定すれ
ば、(4)式の右辺第2項は零にすることができる。こ
れがこの発明におけるエコーキャンセル、すなわちハウ
リングキャンセルの原理であり、エコー成分を含まない
本来の反射音のみの再生を行うことができる。
【0030】なお、定数Kはインパルスレスポンス測定
時と反射音再生時のループゲインの比と考えられ、その
値は通常1である。また、インパルスレスポンス測定時
と反射音再生時にマイクロホン2の出力のボリューム(
入力ボリューム4)が一定であれば、h(t)とh′(
t)とはほぼ等しくなる。また、スピーカ1〜マイクロ
ホン2系のループゲインを上げてゆくとハウリング現象
が起こるが、そのループゲインに対応してKの値を変え
ることで(2)式の右辺第2項を消去でき、ハウリング
を制御することができる。
時と反射音再生時のループゲインの比と考えられ、その
値は通常1である。また、インパルスレスポンス測定時
と反射音再生時にマイクロホン2の出力のボリューム(
入力ボリューム4)が一定であれば、h(t)とh′(
t)とはほぼ等しくなる。また、スピーカ1〜マイクロ
ホン2系のループゲインを上げてゆくとハウリング現象
が起こるが、そのループゲインに対応してKの値を変え
ることで(2)式の右辺第2項を消去でき、ハウリング
を制御することができる。
【0031】次に、温度補償について説明する。一般に
、空気の中を伝搬する音の速度、つまり音速はその場所
の温度に依存して変化する。この音速の温度依存性は、
次の式で表わされる。
、空気の中を伝搬する音の速度、つまり音速はその場所
の温度に依存して変化する。この音速の温度依存性は、
次の式で表わされる。
【0032】
【数3】
C=331.45+0.6・θ(m/s)
(5
) C:音速
θ:摂氏温
度
(5
) C:音速
θ:摂氏温
度
【0033】すなわち、温度が1℃変化すると約0.
6m/s に相当する分だけ音の到達距離が異なってく
ることになる。上述のようにディジタル信号処理により
部屋の特性を含めたスピーカ1からマイクロホン2まで
のインパルスレスポンスを測定し、ハウリングキャンセ
ルを行う場合、理想的には測定時と再生時とで室温が同
じであることが必要である。もし測定時と再生時で室温
が異なる場合、インパルスレスポンス波形は音速の違い
によって異なってくる。その音速の違いは、(5)式か
ら概算できる。
6m/s に相当する分だけ音の到達距離が異なってく
ることになる。上述のようにディジタル信号処理により
部屋の特性を含めたスピーカ1からマイクロホン2まで
のインパルスレスポンスを測定し、ハウリングキャンセ
ルを行う場合、理想的には測定時と再生時とで室温が同
じであることが必要である。もし測定時と再生時で室温
が異なる場合、インパルスレスポンス波形は音速の違い
によって異なってくる。その音速の違いは、(5)式か
ら概算できる。
【0034】ここで、例えばA/D変換器6でのサンプ
リング周波数fs(=D/A変換器9での変換クロック
周波数)を44.1kHz、測定時の音速Cを340m
/s とすれば、温度が1℃変化した場合、A/D変換
器6の出力信号(ディジタル信号処理回路7の入力信号
)は、測定時と再生時とで1秒間当たり44,100×
0.6 /340 ≒77サンプル分だけ波形がずれる
ことになる。この様子を図示したのが図5である。この
実施例のようにディジタル信号処理回路7とFIRフィ
ルタ8を用いてハウリングキャンセルを行う場合、上記
のような測定時と再生時のディジタル信号処理回路7の
入力信号の波形のいずれがハウリングキャンセル動作の
誤差を起こすことになり、問題となる。従って、ハウリ
ングキャンセルに際しては、このような測定時の再生時
との温度変化による音速の違いの影響を防ぐために、何
らかの温度補償が必要となる。
リング周波数fs(=D/A変換器9での変換クロック
周波数)を44.1kHz、測定時の音速Cを340m
/s とすれば、温度が1℃変化した場合、A/D変換
器6の出力信号(ディジタル信号処理回路7の入力信号
)は、測定時と再生時とで1秒間当たり44,100×
0.6 /340 ≒77サンプル分だけ波形がずれる
ことになる。この様子を図示したのが図5である。この
実施例のようにディジタル信号処理回路7とFIRフィ
ルタ8を用いてハウリングキャンセルを行う場合、上記
のような測定時と再生時のディジタル信号処理回路7の
入力信号の波形のいずれがハウリングキャンセル動作の
誤差を起こすことになり、問題となる。従って、ハウリ
ングキャンセルに際しては、このような測定時の再生時
との温度変化による音速の違いの影響を防ぐために、何
らかの温度補償が必要となる。
【0035】FIRフィルタ8の時間長は一般に有限長
であるが、ハウリングキャンセルに用いる場合は、部屋
の残響時間(RT)に対応した長さのものを用いればよ
い。例えば残響の少ないRT=0.2秒以下の部屋に対
しては、FIRフィルタ8の時間長は実験的に70ms
ecの時間幅で十分なハウリングキャンセル効果が得ら
れる。これより長い残響時間を持つ部屋に対しては、F
IRフィルタ8の時間長を更に長くすることで対応でき
る。この事柄を踏まえて、ハウリングキャンセルにおけ
る温度補償の方法を以下に説明する。
であるが、ハウリングキャンセルに用いる場合は、部屋
の残響時間(RT)に対応した長さのものを用いればよ
い。例えば残響の少ないRT=0.2秒以下の部屋に対
しては、FIRフィルタ8の時間長は実験的に70ms
ecの時間幅で十分なハウリングキャンセル効果が得ら
れる。これより長い残響時間を持つ部屋に対しては、F
IRフィルタ8の時間長を更に長くすることで対応でき
る。この事柄を踏まえて、ハウリングキャンセルにおけ
る温度補償の方法を以下に説明する。
【0036】まず、部屋の残響時間が短い場合について
は、FIRフィルタ8の時間長が短いため、温度変化に
応じてFIRフィルタ8の出力信号波形を数サンプル遅
延させることで対応できる。
は、FIRフィルタ8の時間長が短いため、温度変化に
応じてFIRフィルタ8の出力信号波形を数サンプル遅
延させることで対応できる。
【0037】図6は、この第1の方法に基づく温度補償
手段を備えた実施例を示す図であり、ディジタル信号処
理回路7内のFIRフィルタ8からの出力信号の入力側
に遅延回路24が挿入されている。遅延回路24はディ
ジタルデータを扱うものであるため、例えばRAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)が好適である。一方、温度セン
サ13からの出力は温度検出回路25に供給され、ここ
で温度データに変換されてマイクロコンピュータ17に
入力される。マイクロコンピュータ17は、入力された
温度データからインパルスレスポンス測定時と再生時と
の温度変化を知り、それに応じて遅延回路24の遅延時
間、つまりマイクロホン2の出力信号(A/D変換器6
の出力信号)に対するFIRフィルタ8の出力信号の相
対的な遅延時間を制御する。すなわち、再生時に測定時
に比べて温度が上がり音速が速くなった時は、A/D変
換器6の出力波形のタイミングがFIRフィルタ8の出
力信号波形より相対的に速くなるため、遅延回路8の遅
延時間を短くし、温度が下がった時は逆に遅延時間を長
くする。
手段を備えた実施例を示す図であり、ディジタル信号処
理回路7内のFIRフィルタ8からの出力信号の入力側
に遅延回路24が挿入されている。遅延回路24はディ
ジタルデータを扱うものであるため、例えばRAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)が好適である。一方、温度セン
サ13からの出力は温度検出回路25に供給され、ここ
で温度データに変換されてマイクロコンピュータ17に
入力される。マイクロコンピュータ17は、入力された
温度データからインパルスレスポンス測定時と再生時と
の温度変化を知り、それに応じて遅延回路24の遅延時
間、つまりマイクロホン2の出力信号(A/D変換器6
の出力信号)に対するFIRフィルタ8の出力信号の相
対的な遅延時間を制御する。すなわち、再生時に測定時
に比べて温度が上がり音速が速くなった時は、A/D変
換器6の出力波形のタイミングがFIRフィルタ8の出
力信号波形より相対的に速くなるため、遅延回路8の遅
延時間を短くし、温度が下がった時は逆に遅延時間を長
くする。
【0038】温度補償の第2の方法としては、温度変化
による音速変化に対応してサンプリング周波数fsを可
変する方法がある。図5で説明したように、ハウリング
キャンセルのためのFIRフィルタ8の係数であるイン
パルスレスポンスの波形は、ディジタル信号処理の中で
はサンプリング周波数が変化しない限り一定である。こ
れに対し、再生時において部屋の温度がインパルスレス
ポンス測定時より変化した場合、スピーカ1〜マイクロ
ホン2系のインパルスレスポンス波形は、伸縮した形で
異なってくる。これはハウリングキャンセルを行う場合
に、キャンセル波形の誤差が生じる原因となる。
による音速変化に対応してサンプリング周波数fsを可
変する方法がある。図5で説明したように、ハウリング
キャンセルのためのFIRフィルタ8の係数であるイン
パルスレスポンスの波形は、ディジタル信号処理の中で
はサンプリング周波数が変化しない限り一定である。こ
れに対し、再生時において部屋の温度がインパルスレス
ポンス測定時より変化した場合、スピーカ1〜マイクロ
ホン2系のインパルスレスポンス波形は、伸縮した形で
異なってくる。これはハウリングキャンセルを行う場合
に、キャンセル波形の誤差が生じる原因となる。
【0039】このような場合、音速の変化に対応してA
/D変換器6のサンプリング周波数fs(D/A変換器
9の変換クロック周波数)を変更することにより、見掛
け上のインパルスレスポンス波形が同一となる。例えば
再生時にインパルスレスポンス測定時より温度が上昇し
た場合は、サンプリング周波数fsをその温度上昇に見
合った適当な量だけ上げれば、A/D変換器6の出力信
号に含まれるインパルスレスポンス波形成分が測定時の
それと同一となり、正しくハウリングキャンセルを行う
ことができる。測定時より温度が下降した場合は、逆に
サンプリング周波数fsを下げればよい。
/D変換器6のサンプリング周波数fs(D/A変換器
9の変換クロック周波数)を変更することにより、見掛
け上のインパルスレスポンス波形が同一となる。例えば
再生時にインパルスレスポンス測定時より温度が上昇し
た場合は、サンプリング周波数fsをその温度上昇に見
合った適当な量だけ上げれば、A/D変換器6の出力信
号に含まれるインパルスレスポンス波形成分が測定時の
それと同一となり、正しくハウリングキャンセルを行う
ことができる。測定時より温度が下降した場合は、逆に
サンプリング周波数fsを下げればよい。
【0040】図1における温度補償回路14は、この第
2の方法による温度補償を行う回路であり、例えば図7
に示すように構成される。図7において、温度センサ1
3の出力はDCアンプ31により直流電圧に変換され、
クロック発生回路32に印加される。クロック発生回路
32においては、DCアンプ31からの直流電圧を基に
して抵抗R1、R2、可変抵抗器RVおよびコンデンサ
C1によりバリキャップVCへのバイアス電圧CVを生
成する。可変抵抗器RVは、サンプリング周波数の基準
値設定のために用いられる。バイアス電圧CVによって
バリキャップVCの容量値が決定され、それによりセラ
ミックス振動子XL、コンデンサC2、C3、抵抗R3
およびインバータI1、I2で構成される発振回路の発
振周波数が決定される。この発振回路の発振出力がクロ
ック発生回路32からシステムクロックとして出力され
、システムの各部に供給されるとともに、分周回路33
で分周され、サンプリング周波数fsが得られる。
2の方法による温度補償を行う回路であり、例えば図7
に示すように構成される。図7において、温度センサ1
3の出力はDCアンプ31により直流電圧に変換され、
クロック発生回路32に印加される。クロック発生回路
32においては、DCアンプ31からの直流電圧を基に
して抵抗R1、R2、可変抵抗器RVおよびコンデンサ
C1によりバリキャップVCへのバイアス電圧CVを生
成する。可変抵抗器RVは、サンプリング周波数の基準
値設定のために用いられる。バイアス電圧CVによって
バリキャップVCの容量値が決定され、それによりセラ
ミックス振動子XL、コンデンサC2、C3、抵抗R3
およびインバータI1、I2で構成される発振回路の発
振周波数が決定される。この発振回路の発振出力がクロ
ック発生回路32からシステムクロックとして出力され
、システムの各部に供給されるとともに、分周回路33
で分周され、サンプリング周波数fsが得られる。
【0041】図8に、バイアス電圧VCに対するクロッ
ク発生回路32の出力周波数fの変化f/fo(fo:
中心周波数)の一例を示す。この図8に示すような変化
範囲内であれば、温度変化による音速変動に比例したサ
ンプリング周波数fsを作り出すことは容易である。
ク発生回路32の出力周波数fの変化f/fo(fo:
中心周波数)の一例を示す。この図8に示すような変化
範囲内であれば、温度変化による音速変動に比例したサ
ンプリング周波数fsを作り出すことは容易である。
【0042】音速の温度依存性は先の(3)式に示した
通りであるが、温度変化に対してサンプリング周波数f
sをインパルスレスポンス測定時のサンプリング周波数
からどの程度変化させれば温度補償ができるかを逆算し
た結果を図9に示す。但し、測定時の周囲温度θを15
℃、サンプリング周波数fsを44.1kHzとした。 再生時の部屋の温度は、測定時に対して大きくとも±2
℃程度の増減と考えれば、図9よりサンプリング周波数
fsの変化は±0.35%程度で十分である。これは図
8より十分に実現可能な範囲である。また、季節や現在
の室温に応じて中心周波数foを設定すれば、部屋の温
度が大きく変化しない限り、前記のような温度補償は可
能である。
通りであるが、温度変化に対してサンプリング周波数f
sをインパルスレスポンス測定時のサンプリング周波数
からどの程度変化させれば温度補償ができるかを逆算し
た結果を図9に示す。但し、測定時の周囲温度θを15
℃、サンプリング周波数fsを44.1kHzとした。 再生時の部屋の温度は、測定時に対して大きくとも±2
℃程度の増減と考えれば、図9よりサンプリング周波数
fsの変化は±0.35%程度で十分である。これは図
8より十分に実現可能な範囲である。また、季節や現在
の室温に応じて中心周波数foを設定すれば、部屋の温
度が大きく変化しない限り、前記のような温度補償は可
能である。
【0043】図10は、第2の方法による温度補償回路
14の他の構成例を示している。この例は原理的には図
7と同じであるが、発振部にVCO(電圧制御発振器)
34を用いて直接サンプリング周波数fsを作り出して
いる。一方、VCO34の出力をPLL(位相ロックル
ープ)36に入力して適宜周波数を逓倍することにより
、システムクロックを作っている。
14の他の構成例を示している。この例は原理的には図
7と同じであるが、発振部にVCO(電圧制御発振器)
34を用いて直接サンプリング周波数fsを作り出して
いる。一方、VCO34の出力をPLL(位相ロックル
ープ)36に入力して適宜周波数を逓倍することにより
、システムクロックを作っている。
【0044】ところで、音場再生の効果を大きくするた
めに、出力ボリューム11によりスピーカ1からの出力
音量を上げてゆくと、スピーカ1〜マイクロホン2系の
ループゲインが大きくなるため、フィードバック成分(
エコー成分)の振幅も大きくなる。そこで、この実施例
では図3に示すように、出力ボリューム11に連動して
例えば位相反転回路21のゲインを制御し、スピーカ1
からの出力音量に応じて位相反転回路21の出力レベル
、すなわちFIRフィルタ8の出力レベルを制御してい
る。これにより、出力音量の変化によるフィードバック
成分の振幅レベルの変化に対しても、正しくハウリング
キャンセルを行なうことができる。
めに、出力ボリューム11によりスピーカ1からの出力
音量を上げてゆくと、スピーカ1〜マイクロホン2系の
ループゲインが大きくなるため、フィードバック成分(
エコー成分)の振幅も大きくなる。そこで、この実施例
では図3に示すように、出力ボリューム11に連動して
例えば位相反転回路21のゲインを制御し、スピーカ1
からの出力音量に応じて位相反転回路21の出力レベル
、すなわちFIRフィルタ8の出力レベルを制御してい
る。これにより、出力音量の変化によるフィードバック
成分の振幅レベルの変化に対しても、正しくハウリング
キャンセルを行なうことができる。
【0045】次に、多チャンネル音場制御装置の実施例
について説明する。図11は、この発明に係る4チャン
ネル音場制御装置の概略構成を示す図であり、図1に示
した単チャンネル音場制御装置と同一部分には同一符号
を付して、相違点のみについて説明する。
について説明する。図11は、この発明に係る4チャン
ネル音場制御装置の概略構成を示す図であり、図1に示
した単チャンネル音場制御装置と同一部分には同一符号
を付して、相違点のみについて説明する。
【0046】図11に示す4チャンネル音場制御装置で
は、再生用スピーカ1として前方左(FL)チャンネル
用、前方右(FR)チャンネル用、後方左(RL)チャ
ンネル用および後方右(RR)チャンネル用の4個のス
ピーカが配置され、これに対応してディジタル信号処理
回路7、FIRフィルタ8、ローパスフィルタ10、出
力ボリューム11およびアンプ12もそれぞれ4個ずつ
設けられている。また、4個のFIRフィルタ8の出力
信号は加算器19を介してディジタル信号処理回路8に
共通に入力されている。
は、再生用スピーカ1として前方左(FL)チャンネル
用、前方右(FR)チャンネル用、後方左(RL)チャ
ンネル用および後方右(RR)チャンネル用の4個のス
ピーカが配置され、これに対応してディジタル信号処理
回路7、FIRフィルタ8、ローパスフィルタ10、出
力ボリューム11およびアンプ12もそれぞれ4個ずつ
設けられている。また、4個のFIRフィルタ8の出力
信号は加算器19を介してディジタル信号処理回路8に
共通に入力されている。
【0047】この音場制御装置は、インパルスレスポン
ス測定モードでは測定を各チャンネル毎にそれぞれ独立
して行って、各チャンネルのFIRフィルタ8に対して
個別に係数を転送し、反射音再生モードでは加算器19
で各チャンネルのFIRフィルタ8の出力信号の総和を
とり、これを各チャンネルのディジタル信号処理回路7
に共通に入力することによって、ハウリングキャンセル
を行う。
ス測定モードでは測定を各チャンネル毎にそれぞれ独立
して行って、各チャンネルのFIRフィルタ8に対して
個別に係数を転送し、反射音再生モードでは加算器19
で各チャンネルのFIRフィルタ8の出力信号の総和を
とり、これを各チャンネルのディジタル信号処理回路7
に共通に入力することによって、ハウリングキャンセル
を行う。
【0048】次に、この実施例における4チャンネル(
スピーカ4個、マイクロホン1個)でのハウリングキャ
ンセルの原理を図12を参照してさらに詳しく説明する
。
スピーカ4個、マイクロホン1個)でのハウリングキャ
ンセルの原理を図12を参照してさらに詳しく説明する
。
【0049】スピーカ1が2個(2チャンネル)以上の
場合には、他のチャンネルのスピーカ再生による部屋の
インパルスレスポンスがチャンネル間で相互に影響する
と考えられる。この場合のハウリングキャンセルの手順
として、まず各チャンネル毎に独立してインパルスレス
ポンスを測定し、これらを各チャンネル毎のFIRフィ
ルタ8の係数とする。次に、各チャンネルのFIRフィ
ルタ8の畳み込み演算結果を加算器19で全て加算し、
その加算した信号でマイクロホン2からの信号のエコー
成分をキャンセルすることにより、多チャンネルのスピ
ーカを用いた場合のハウリングキャンセルが可能となる
。
場合には、他のチャンネルのスピーカ再生による部屋の
インパルスレスポンスがチャンネル間で相互に影響する
と考えられる。この場合のハウリングキャンセルの手順
として、まず各チャンネル毎に独立してインパルスレス
ポンスを測定し、これらを各チャンネル毎のFIRフィ
ルタ8の係数とする。次に、各チャンネルのFIRフィ
ルタ8の畳み込み演算結果を加算器19で全て加算し、
その加算した信号でマイクロホン2からの信号のエコー
成分をキャンセルすることにより、多チャンネルのスピ
ーカを用いた場合のハウリングキャンセルが可能となる
。
【0050】図12において、y(t)はマイクロホン
2の入力信号、RFL(t),RFR(t),RRL(
t),RRR(t) は各チャンネルのスピーカ1の出
力、s(t)は音源である。ERFL(t),ERFR
(t),ERRL(t),ERRR(t) を各チャン
ネルの反射音生成回路23から出力される初期反射音列
、hFL(t),hFR(t),hRL(t),hRR
(t) を各チャンネルのスピーカ1から出力した時の
部屋の特性を含めたスピーカ1からマイクロホン2まで
の系のインパルスレスポンス、h′FL(t),h′F
R(t),h′RL(t),h′RR(t) をこれら
のインパルスレスポンスの測定結果としての各チャンネ
ルのFIRフィルタ8のコンボルバ係数とし、KFL,
KFR, KRL,KRRを定数、C(t)を全チャン
ネルのFIRフィルタ8の出力の総和である加算器19
の出力とすると、次の関係式が得られる。但し、*は畳
み込み演算(コンボリューション)を示す。
2の入力信号、RFL(t),RFR(t),RRL(
t),RRR(t) は各チャンネルのスピーカ1の出
力、s(t)は音源である。ERFL(t),ERFR
(t),ERRL(t),ERRR(t) を各チャン
ネルの反射音生成回路23から出力される初期反射音列
、hFL(t),hFR(t),hRL(t),hRR
(t) を各チャンネルのスピーカ1から出力した時の
部屋の特性を含めたスピーカ1からマイクロホン2まで
の系のインパルスレスポンス、h′FL(t),h′F
R(t),h′RL(t),h′RR(t) をこれら
のインパルスレスポンスの測定結果としての各チャンネ
ルのFIRフィルタ8のコンボルバ係数とし、KFL,
KFR, KRL,KRRを定数、C(t)を全チャン
ネルのFIRフィルタ8の出力の総和である加算器19
の出力とすると、次の関係式が得られる。但し、*は畳
み込み演算(コンボリューション)を示す。
【0051】
【数4】
y(t)=s(t)+h FL(t) *R FL(t
) +h FR(t) *R FR(t)+h RL(
t) *R RL(t) +h RR(t) *R R
R(t)R FL(t) ={y(t)−K FL・C
(t)}*ERFL(t)R FR(t) ={y(t
)−K FR・C(t)}*ERFR(t)R RL(
t) ={y(t)−K RL・C(t)}*ERRL
(t)R RR(t) ={y(t)−K RR・C(
t)}*ERRR(t)C(t)=h ′FL(t)
*R FL(t) +h ′FR(t) *R FR(
t)+h ′RL(t) *R RL(t) +h ′
RR(t) *R RR(t)
) +h FR(t) *R FR(t)+h RL(
t) *R RL(t) +h RR(t) *R R
R(t)R FL(t) ={y(t)−K FL・C
(t)}*ERFL(t)R FR(t) ={y(t
)−K FR・C(t)}*ERFR(t)R RL(
t) ={y(t)−K RL・C(t)}*ERRL
(t)R RR(t) ={y(t)−K RR・C(
t)}*ERRR(t)C(t)=h ′FL(t)
*R FL(t) +h ′FR(t) *R FR(
t)+h ′RL(t) *R RL(t) +h ′
RR(t) *R RR(t)
【0052】これらを変
形して、各スピーカ出力RFL(t),RFR(t),
RRL(t),RRR(t)を整理すると、次の関係式
が得られる。
形して、各スピーカ出力RFL(t),RFR(t),
RRL(t),RRR(t)を整理すると、次の関係式
が得られる。
【0053】
【数5】
R FL(t) =s(t)*ERFL(t)
+[ {h FL(t) −K F
L・h ′FL(t) }*R FL(t)
+ {h FR(t) −K FL・h
′FR(t) }*R FR(t)
+ {h RL(t) −K FL・h ′R
L(t) }*R RL(t)
+ {h RR(t) −K FL・h ′RR(t
) }*R RR(t)]* ER FL(t)
(6) R FR (t)=s(t)* ER F
R (t) +[ {h FR(t
) −K FR・h ′FR(t) }*R FR(t
) + {h FL(t) −
K FR・h ′FL(t) }*R FL(t)
+ {h RR(t) −K F
R・h ′RR(t) }*R RR(t)
+ {h RL(t) −K FR・h
′RL(t) }*R RL(t)]* ER FR
(t) (7) R RL (t)=s(t)
* ER RL (t) +[
{h RL(t) −K RL・h ′RL(t)
}*R RL(t) +
{h RR(t) −K RL・h ′RR(t) }
*R RR(t) + {
h FL(t) −K RL・h ′FL(t) }*
R FL(t) + {h
FR(t) −K RL・h ′FR(t) }*R
FR(t)]* ER RL(t) (8) R
RR (t)=s(t)* ER RR (t)
+[ {h RR(t) −K
RR・h ′RR(t) }*R RR(t)
+ {h RL(t) −K R
R・h ′RL(t) }*R RL(t)
+ {h FR(t) −K RR
・h ′FR(t) }*R FR(t)
+ {h FL(t) −K RR・
h ′FL(t) }*R FL(t)]* ER R
R(t) (9)
+[ {h FL(t) −K F
L・h ′FL(t) }*R FL(t)
+ {h FR(t) −K FL・h
′FR(t) }*R FR(t)
+ {h RL(t) −K FL・h ′R
L(t) }*R RL(t)
+ {h RR(t) −K FL・h ′RR(t
) }*R RR(t)]* ER FL(t)
(6) R FR (t)=s(t)* ER F
R (t) +[ {h FR(t
) −K FR・h ′FR(t) }*R FR(t
) + {h FL(t) −
K FR・h ′FL(t) }*R FL(t)
+ {h RR(t) −K F
R・h ′RR(t) }*R RR(t)
+ {h RL(t) −K FR・h
′RL(t) }*R RL(t)]* ER FR
(t) (7) R RL (t)=s(t)
* ER RL (t) +[
{h RL(t) −K RL・h ′RL(t)
}*R RL(t) +
{h RR(t) −K RL・h ′RR(t) }
*R RR(t) + {
h FL(t) −K RL・h ′FL(t) }*
R FL(t) + {h
FR(t) −K RL・h ′FR(t) }*R
FR(t)]* ER RL(t) (8) R
RR (t)=s(t)* ER RR (t)
+[ {h RR(t) −K
RR・h ′RR(t) }*R RR(t)
+ {h RL(t) −K R
R・h ′RL(t) }*R RL(t)
+ {h FR(t) −K RR
・h ′FR(t) }*R FR(t)
+ {h FL(t) −K RR・
h ′FL(t) }*R FL(t)]* ER R
R(t) (9)
【0054】ここで、(6)〜(9
)の各式の右辺第1項は、本来再生すべき出力信号であ
る。(6)〜(9)各式の右辺第2項は、互いに各チャ
ンネルのスピーカ出力の影響を持つエコー成分及び各チ
ャンネルのコンボルバ出力である。この場合にも、この
第2項は測定時と再生時の条件を一定にすればゼロにす
ることができる。即ち、各式の中のカッコ{}内をすべ
てゼロにすることにより、各スピーカ出力は本来の再生
すべき信号出力のみとなる。従って、先の単チャンネル
の時と同様にハウリングキャンセルを行なうことができ
る。
)の各式の右辺第1項は、本来再生すべき出力信号であ
る。(6)〜(9)各式の右辺第2項は、互いに各チャ
ンネルのスピーカ出力の影響を持つエコー成分及び各チ
ャンネルのコンボルバ出力である。この場合にも、この
第2項は測定時と再生時の条件を一定にすればゼロにす
ることができる。即ち、各式の中のカッコ{}内をすべ
てゼロにすることにより、各スピーカ出力は本来の再生
すべき信号出力のみとなる。従って、先の単チャンネル
の時と同様にハウリングキャンセルを行なうことができ
る。
【0055】このハウリングキャンセル動作を簡単のた
めチャンネルがR,Lの2チャンネルの場合について、
図13に示す実際の観測波形を用いて説明する。図13
はインパルス信号に対する各部の波形を示したもので、
(a),(b)はR,Lチャンネルのインパルスレスポ
ンスを係数として持つFIRフィルタ8のパルス入力に
対する出力波形、(c)はこれら(a),(b)を加算
した加算器19の出力信号波形である。また、図13(
d)は反射音生成回路23より、L,R同時にインパル
スを出力した場合、それがスピーカ1から再生され、部
屋の応答(エコー成分)がマイクロホン1にフイードバ
ックした時のA/D変換器6の出力信号波形である。 図13(c)に示した加算器19の出力信号を図3に示
したディジタル信号処理回路7内の位相反転回路21で
逆相にした後、加算回路22で図13(d)に示したA
/D変換器6の出力信号に加算すると、図13(e)と
なる。この図13(e)の波形はエコー成分がキャンセ
ルされた本来のスピーカ1の出力であり、これによって
ハウリングがキャンセルされることが分かる。
めチャンネルがR,Lの2チャンネルの場合について、
図13に示す実際の観測波形を用いて説明する。図13
はインパルス信号に対する各部の波形を示したもので、
(a),(b)はR,Lチャンネルのインパルスレスポ
ンスを係数として持つFIRフィルタ8のパルス入力に
対する出力波形、(c)はこれら(a),(b)を加算
した加算器19の出力信号波形である。また、図13(
d)は反射音生成回路23より、L,R同時にインパル
スを出力した場合、それがスピーカ1から再生され、部
屋の応答(エコー成分)がマイクロホン1にフイードバ
ックした時のA/D変換器6の出力信号波形である。 図13(c)に示した加算器19の出力信号を図3に示
したディジタル信号処理回路7内の位相反転回路21で
逆相にした後、加算回路22で図13(d)に示したA
/D変換器6の出力信号に加算すると、図13(e)と
なる。この図13(e)の波形はエコー成分がキャンセ
ルされた本来のスピーカ1の出力であり、これによって
ハウリングがキャンセルされることが分かる。
【0056】なお、この実施例においては各チャンネル
のディジタル信号処理回路7内の位相反転回路21を各
チャンネルに共通に設けてもよい。また、この実施例に
おいても出力ボリューム11に応じて位相反転回路21
のゲインを制御し、スピーカ1からの出力音量に応じて
位相反転回路21の出力レベルを制御することによって
、出力音量によらず正しいハウリングキャンセル効果を
得ることが可能である。上記の実施例では、マイクロホ
ン2が1個である場合について説明したが、図14に示
すように複数個のマイクロホン2a〜2nを用いた場合
は、それらの各出力を加算器20で加算した後、A/D
変換器6に入力すればよい。
のディジタル信号処理回路7内の位相反転回路21を各
チャンネルに共通に設けてもよい。また、この実施例に
おいても出力ボリューム11に応じて位相反転回路21
のゲインを制御し、スピーカ1からの出力音量に応じて
位相反転回路21の出力レベルを制御することによって
、出力音量によらず正しいハウリングキャンセル効果を
得ることが可能である。上記の実施例では、マイクロホ
ン2が1個である場合について説明したが、図14に示
すように複数個のマイクロホン2a〜2nを用いた場合
は、それらの各出力を加算器20で加算した後、A/D
変換器6に入力すればよい。
【0057】なお、以上の実施例では、音場制御装置に
本発明を適用したが、本発明は、この他にもコンサート
ホール、講演、会議等での音響システムにも適用可能で
ある。
本発明を適用したが、本発明は、この他にもコンサート
ホール、講演、会議等での音響システムにも適用可能で
ある。
【0058】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、スピーカおよびマイクロホンを有する音響系で生じ
るハウリングを防止するハウリングキャンセル装置にお
いて、音響系のインパルスレスポンスに基づいて決定さ
れた係数をスピーカへの入力信号に畳み込み演算してス
ピーカからマイクロホンへのフィードバック成分を求め
、これをマイクロホンの出力信号と互いに逆相にして加
算することにより、フィードバック成分を除去し、ハウ
リングキャンセルを行うことが可能となる。
ば、スピーカおよびマイクロホンを有する音響系で生じ
るハウリングを防止するハウリングキャンセル装置にお
いて、音響系のインパルスレスポンスに基づいて決定さ
れた係数をスピーカへの入力信号に畳み込み演算してス
ピーカからマイクロホンへのフィードバック成分を求め
、これをマイクロホンの出力信号と互いに逆相にして加
算することにより、フィードバック成分を除去し、ハウ
リングキャンセルを行うことが可能となる。
【図1】 この発明の一実施例に係るハウリングキャ
ンセル装置を用いた単チャンネル音場制御装置のブロッ
ク図である。
ンセル装置を用いた単チャンネル音場制御装置のブロッ
ク図である。
【図2】 同実施例のインパルスレスポンス測定時の
状態を模式的に示すブロック図である。
状態を模式的に示すブロック図である。
【図3】 同実施例の反射音再生時の状態を模式的に
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図4】 同実施例におけるハウリングキャンセルの
原理を説明するための図である。
原理を説明するための図である。
【図5】 この発明における温度変化による測定時と
再生時のインパルスレスポンスの違いを説明するための
図である。
再生時のインパルスレスポンスの違いを説明するための
図である。
【図6】 この発明における第1の温度補償法を適用
した音場制御装置の構成を示すブロック図である。
した音場制御装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明における第2の温度補償法を適用
した温度補償回路の構成例を示す回路図である。
した温度補償回路の構成例を示す回路図である。
【図8】 図7におけるバリキャップのバイアス電圧
に対するクロック発生回路の出力周波数の変化を示す図
である。
に対するクロック発生回路の出力周波数の変化を示す図
である。
【図9】 図7において温度変化に対して必要なサン
プリング周波数の制御量を示す図である。
プリング周波数の制御量を示す図である。
【図10】 この発明における第2の温度補償法を適
用した温度補償回路の他の構成例を示す回路図である。
用した温度補償回路の他の構成例を示す回路図である。
【図11】 この発明の他の実施例に係るハウリング
キャンセル装置を用いた4チャンネル音場制御装置のブ
ロック図である。
キャンセル装置を用いた4チャンネル音場制御装置のブ
ロック図である。
【図12】 同実施例におけるハウリングキャンセル
の原理を説明するための図である。
の原理を説明するための図である。
【図13】 同実施例におけるハウリングキャンセル
動作を説明するための波形図である。
動作を説明するための波形図である。
【図14】 マイクロホンが複数個の場合の実施例を
示す図である。
示す図である。
1…再生用スピーカ、2…収音用マイクロホン、3…マ
イクミキシング回路、4…入力ボリューム、5,10…
ローパスフィルタ、6…A/D変換器、7…ディジタル
信号処理回路、8…FIRフィルタ、9…D/A変換器
、11…出力ボリューム、12…アンプ、13…温度セ
ンサ、14…温度補償回路、15…ワイヤレスリモコン
、16…リモコンインタフェース、17…マイクロコン
ピュータ、18…ROM。
イクミキシング回路、4…入力ボリューム、5,10…
ローパスフィルタ、6…A/D変換器、7…ディジタル
信号処理回路、8…FIRフィルタ、9…D/A変換器
、11…出力ボリューム、12…アンプ、13…温度セ
ンサ、14…温度補償回路、15…ワイヤレスリモコン
、16…リモコンインタフェース、17…マイクロコン
ピュータ、18…ROM。
Claims (5)
- 【請求項1】少なくとも一つの再生用スピーカと、少な
くとも一つの収音用マイクロホンとを有し、マイクロホ
ンに入力された音響信号がスピーカから出力される音響
系で生じるハウリングを防止するハウリングキャンセル
装置において、前記音響系のインパルスレスポンスに基
づき係数を決定する係数決定手段と、決定された前記係
数に基づいて前記スピーカへの入力信号を畳み込み演算
する第1の演算手段と、前記マイクロホン出力信号と前
記第1の演算手段の出力信号とを互いに位相反転して加
算し、前記スピーカへの入力信号を得る第2の演算手段
とを具備することを特徴とするハウリングキャンセル装
置。 - 【請求項2】前記係数決定手段は、複数回求められた前
記インパルスレスポンスをアベレージングして前記係数
を決定することを特徴とする請求項1記載のハウリング
キャンセル装置。 - 【請求項3】前記音響系の温度を検出する温度検出手段
と、前記温度検出手段の検出結果に対応して、前記マイ
クロホンの出力信号に対する前記第1の演算手段の出力
信号の相対的な遅延時間を制御する遅延時間制御手段と
を更に具備することを特徴とする請求項1又は2記載の
ハウリングキャンセル装置。 - 【請求項4】前記音響系の温度を検出する温度検出手段
と、前記温度検出手段の検出結果に対応して、前記マイ
クロホンの出力信号をA/D変換する際のサンプリング
周波数を制御する手段とを更に具備することを特徴とす
る請求項1又は2記載のハウリングキャンセル装置。 - 【請求項5】前記スピーカからの出力音量に応じて前記
第1の演算手段の出力レベルを制御する手段を更に具備
することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記
載のハウリングキャンセル装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3063957A JP2560923B2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | ハウリングキャンセル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3063957A JP2560923B2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | ハウリングキャンセル装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04277998A true JPH04277998A (ja) | 1992-10-02 |
| JP2560923B2 JP2560923B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=13244307
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3063957A Expired - Fee Related JP2560923B2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | ハウリングキャンセル装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2560923B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005117485A1 (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 音量調整装置 |
| US7760888B2 (en) | 2004-06-16 | 2010-07-20 | Panasonic Corporation | Howling suppression device, program, integrated circuit, and howling suppression method |
| US7912230B2 (en) | 2004-06-16 | 2011-03-22 | Panasonic Corporation | Howling detection device and method |
| JP2012523730A (ja) * | 2009-04-09 | 2012-10-04 | センター サイエンティフィク エ テクニック デュ バチメント | 特に、コンサートホールのための電気音響装置 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5630397A (en) * | 1979-08-21 | 1981-03-26 | Yoshio Yamazaki | Additional device for howling prevention |
| JPS58114555A (ja) * | 1981-12-28 | 1983-07-07 | Nec Corp | ハウリング防止装置 |
| JPS63294199A (ja) * | 1987-05-27 | 1988-11-30 | Yamaha Corp | 電気音響的残響支援装置 |
-
1991
- 1991-03-05 JP JP3063957A patent/JP2560923B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5630397A (en) * | 1979-08-21 | 1981-03-26 | Yoshio Yamazaki | Additional device for howling prevention |
| JPS58114555A (ja) * | 1981-12-28 | 1983-07-07 | Nec Corp | ハウリング防止装置 |
| JPS63294199A (ja) * | 1987-05-27 | 1988-11-30 | Yamaha Corp | 電気音響的残響支援装置 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005117485A1 (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 音量調整装置 |
| US7760888B2 (en) | 2004-06-16 | 2010-07-20 | Panasonic Corporation | Howling suppression device, program, integrated circuit, and howling suppression method |
| US7912230B2 (en) | 2004-06-16 | 2011-03-22 | Panasonic Corporation | Howling detection device and method |
| JP2012523730A (ja) * | 2009-04-09 | 2012-10-04 | センター サイエンティフィク エ テクニック デュ バチメント | 特に、コンサートホールのための電気音響装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2560923B2 (ja) | 1996-12-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |