JPH04280234A - 分極反転制御方法 - Google Patents

分極反転制御方法

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JPH04280234A
JPH04280234A JP3043505A JP4350591A JPH04280234A JP H04280234 A JPH04280234 A JP H04280234A JP 3043505 A JP3043505 A JP 3043505A JP 4350591 A JP4350591 A JP 4350591A JP H04280234 A JPH04280234 A JP H04280234A
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JP
Japan
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polarization inversion
ferroelectric material
voltage
polarization
electrode
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Application number
JP3043505A
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English (en)
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Masahiro Yamada
正裕 山田
Kouichirou Kijima
公一朗 木島
Ayumi Taguchi
歩 田口
Shin Kawakubo
伸 川久保
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
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    • G02F1/37Non-linear optics for second-harmonic generation
    • G02F1/377Non-linear optics for second-harmonic generation in an optical waveguide structure
    • G02F1/3775Non-linear optics for second-harmonic generation in an optical waveguide structure with a periodic structure, e.g. domain inversion, for quasi-phase-matching [QPM]
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    • G02OPTICS
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/35Non-linear optics
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    • G02F1/353Frequency conversion, i.e. wherein a light beam is generated with frequency components different from those of the incident light beams
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光第2高調波発
生素子(以下SHG素子という)等の光デバイス装置の
形成に適用して好適な分極反転制御方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】近年特にSHG素子等の光デバイス装置
において、その表面に周期ドメイン反転構造を形成して
光出力等の特性の向上をはかることが提案されている。
【0003】例えばSHG素子は、周波数ωの光を導入
すると、2ωの周波数の第2高調波の光を発生するもの
で、このSHG素子によって単一波長光の波長範囲の拡
大化がはかられ、これに伴いレーザの利用範囲の拡大化
と各技術分野でのレーザ光利用の最適化をはかることが
できる。例えばレーザ光の短波長化によってレーザ光を
用いた光記録再生、光磁気記録再生等において、その記
録密度の向上をはかることができる。
【0004】このようなSHG素子としては、例えばK
TPを用いたいわゆるバルク型のSHG素子や、より大
なる非線形光学定数を利用して位相整合を行う導波路型
のSHG素子、例えばLiNbO3 (LN)等の強誘
電体結晶の非線形光学材料より成る単結晶基板の上に線
形導波路を形成して、これに近赤外光の基本波を入力し
て第2高調波の例えば緑、青色光を放射モードとして基
板側からとりだすチェレンコフ放射型のSHG素子等が
ある。
【0005】しかしながらバルク型SHG素子はその特
性上SHG変換効率が比較的低く、また廉価で高品質が
得られるLNを用いることができない。またチェレンコ
フ放射型SHG素子は、SHGビームの放射方向が基板
内方向であり、ビームスポット形状も例えば三日月状ス
ポットという特異な形状をなし、実際の使用においての
問題点が存在する。
【0006】変換効率の高いデバイス実現のためには、
基本波と第2高調波の位相伝搬速度を等しくしなくては
ならない。これを擬似的に行う方法として非線形光学定
数の+−を周期的に配列する方法が提案されている(J
.A.Armstrong,N.Bloemberge
n,他,Phys.Rev.,127,1918(19
62))。これを実現する方法として結晶(例えば結晶
軸)の方向を周期的に反転させる方法がある。具体的な
方法としては、例えば結晶を薄く切断して貼り合わせる
方法(岡田、滝沢、家入、NHK技術研究、29(1)
、24(1977)) や、また結晶引き上げ時に例え
ば印加する電流の極性を制御して周期的な分域(ドメイ
ン)を形成して周期ドメイン反転構造を形成する方法(
D.Feng,N.B.Ming,J.F.Hong,
他、Appl.Phys.Lett.37,607(1
980),K.Nassau,H.J.Levinst
ein,G.H.Loiacano Appl.Phy
s.Lett.6,228(1965),A.Feis
st,P.Koidl Appl.Phys.Lett
.47,1125(1985))がある。これらの方法
は結晶材料の全体に渡って周期構造を形成することを目
的としている。しかしながら上述した方法による場合は
大規模な装置が必要となるのみならず、ドメイン形成の
制御が難しいという問題点がある。
【0007】これに対して結晶材料の表面近傍に上述の
周期ドメイン反転構造を形成する方法として、例えばT
iを結晶表面から拡散させる方法 (伊藤弘昌、張英海
、稲場文男、第49回応用物理学会講演会予稿集919
(1988))や、LiO2 を外拡散する方法(Jo
nas Webjoern,et al,IEEE P
HOTONICS TECHNOL. LETT.1,
1989,PP316−318)が提案されている。し
かしながらこれらの方法による場合、ドメイン反転部分
の屈折率が変化したり、また分極反転形状の制御性が劣
る(F.Laurell et al,Integra
ted Photonics Research,Tu
12,1989)等の恐れがある。また、これらの方法
によってSHG素子を形成した場合、入力光の漏波や第
2高調波光の漏波、更に入力光と第2高調波光との結合
効率の低下を招来する等して、いわゆる光変換効率の低
下を招く恐れがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さらに本出願人は、先
に特願平1−8271号特許出願及び特願平1−184
362号特許出願において、強誘電体材料の非線形光学
材料に対するドメイン制御方法を提案した。この方法は
、シングルドメイン化された強誘電体材料を挟んでその
相対向する両主面に対向電極を配置または絶縁体を介し
て対向配置し、両電極間に直流電圧を印加することによ
って局部的にドメイン反転部を形成して周期ドメイン反
転構造を得るものである。
【0009】しかしながらこのような方法により形成し
た周期ドメイン反転構造は、図27A及びBに示すよう
に、分極反転の幅wと厚さtとの比t/wが1以下であ
った。このため周期ドメイン反転構造を微細にするとt
の絶対値が小となってしまい、光導波路の厚さより小と
なってしまう。即ち例えば分極反転の小ピッチ化に伴っ
てその幅wを約1.5μmとする場合、その厚さtは約
0.5μmとなってしまい、光導波路の厚さを約1.0
μmとする場合、充分その光導波路部分とそのエバネッ
セント領域に周期ドメイン反転構造が形成されないため
、上述したような、非線形光学定数の+−を周期的に配
列することにより、基本波と第2高調波の位相伝搬速度
を等しくすることの効果が充分得られず、SHG効率の
向上を阻む一因となっている。
【0010】このような方法に対して、電子線を非線形
光学材料に照射して、所要のパターンの周期ドメイン反
転構造を得る方法が提案されている(R.W.Keys
,A.Loni,B.J.Luff,P.D.Town
send, 他、Electronics Lette
rs lst Feburuary 1990 Vol
.26 No.3) 。この方法による場合、図28に
略線的断面図を示すように、非線形光学材料のLN基板
61の−c面61C上に、50nmの厚さにNiCr層
62を被着し、更に、400nmの厚さにAu層を被着
した後所要のパターンにパターニングし、このパターニ
ングされたAu層63上から電子ビームを照射するもの
である。この方法では、基板を約580℃に加熱し、基
板自体にそのc軸方向に10V/cmの電界をかけ、1
0keVのエネルギーで、9mm2 に対して全ドーズ
量1017、即ち約1016mm−2の電子ビーム照射
を行うものである。
【0011】しかしながらこのような方法による場合、
非線形光学材料のLN基板62の表面に絶縁体或いは電
極材料等の物質を被着してパターニングし、この状態で
高温の熱処理及び高温中での電圧印加を行うため、この
LN基板62の表面が汚れる恐れがある。またこの場合
、LN基板からの酸素分子の外拡散によって分極反転を
形成するため、Li外拡散法と同様に組成の変化により
屈折率の変動をもたらす恐れがあり、特性の変動を生ず
る恐れがある。
【0012】本発明が解決しようとする課題は、上述し
たような非線形光学材料等の強誘電体材料の表面汚染、
屈折率変化等を回避して、光変換効率の高い分極反転構
造を有する光デバイス装置を得るとともに、分極反転の
制御性の良い製法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による分極反転制
御方法の一例の一製造工程の略線的拡大断面図を図1に
示す。また他の本発明制御方法の一例の製造工程を図2
A及びBの略線的拡大断面図に示す。
【0014】本発明制御方法は、図1に示すように、単
分域化された強誘電体材料1の自発分極の負側に負電位
、正側に正電位となるように10V/mm〜100kV
/mmの電圧を印加し、かつ加速電圧1kV〜100k
Vの荷電粒子を、この強誘電体材料1の照射面における
電流密度が1μA/mm2 〜1000μA/mm2 
となるように照射し、電圧印加及び荷電粒子照射の少な
くとも一方を、最終的に得る分極反転構造のパターンに
対応するパターンとして、分極反転構造を形成する。
【0015】他の本発明制御方法は、図2Aに示すよう
に、単分域化された強誘電体材料1に対して荷電粒子を
照射する工程と、その後図2Bに示すように、この強誘
電体材料1に対して電圧を印加する工程とを有する。
【0016】
【作用】上述したように、本発明分極反転制御方法によ
れば、単分域化された強誘電体材料1の自発分極の負側
に負電位、正側に正電位となるように10V/mm〜1
00kV/mmの電圧を印加し、かつ加速電圧1kV〜
100kVの荷電粒子を、この強誘電体材料1の照射面
における電流密度が1μA/mm2〜1000μA/m
m2 となるように照射し、電圧印加及び荷電粒子照射
の少なくとも一方を最終的に得る分極反転構造のパター
ンに対応するパターンとして分極反転構造を形成するも
のであるが、このような方法によって分極反転構造を制
御性良く形成することができた。
【0017】このような現象は、電圧印加と荷電粒子照
射とを同時に行うことによって、強誘電体材料1に対し
て電界を与え、かつ電流源となる即ち電界を発生する荷
電粒子を照射することによって強誘電体材料1内に入っ
た荷電粒子例えば電子が雪崩現象的に流れるため、これ
に沿った形で充分深く例えば強誘電体材料1を突き抜け
て分極反転が起こるものと思われる。
【0018】また他の本発明制御方法は、図2Aに示す
ように、単分域化された強誘電体材料1に対して荷電粒
子を照射する工程と、その後図2Bに示すように、この
強誘電体材料1に対して電圧を印加する工程とを有する
ものであるが、このような制御方法による場合において
も、分極反転構造を制御性良く形成することができた。
【0019】この場合においては、図2Aにおける荷電
粒子の照射によって強誘電体材料1の表面に電荷が蓄積
したり、或いはその一部が強誘電体材料1内に入り込み
、図2Bにおける電圧印加によって、この蓄積電荷及び
強誘電体材料1内に入り込んだ荷電粒子例えば電子が雪
崩現象的に流れるため、これに沿った形で充分深く例え
ば強誘電体材料1を突き抜けて分極反転が起こるものと
思われる。
【0020】更に、本発明制御方法によれば、高温の加
熱を必要としないため、強誘電体材料1の表面汚染等に
よる特性の劣化や変動を回避することができる。
【0021】また上述の方法による場合、従来のように
Liや酸素分子の外拡散による場合と異なり、強誘電体
材料1の組成を変化させないため屈折率の変化を伴うこ
となく分極反転構造を得ることができる。
【0022】更にまた、従来に比し分極反転を生じさせ
得る深さ、即ち分極反転領域の厚みを大とすることがで
きるため、例えば上述の光導波路型のSHG素子におい
て光変換効率を大とすることができ、かつバルク型のS
HG素子において光学材料の選択性を大とすることがで
きるとともに、従来結晶の貼り合わせ等により行ってい
た製造方法を格段に簡易化することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明制御方法の各例を図1〜図26
の略線的拡大断面図、略線的拡大斜視図及び製造工程図
を参照して詳細に説明する。各例共に、単分域化された
強誘電体材料1としてKTP、LN、LiTaO3 等
の非線形光学材料、例えばLN結晶を用いた場合で、こ
の強誘電体材料1の単分域化は、例えばそのキュリー温
度直下の例えば1200℃程度まで昇温して一定の方向
に外部直流電圧を全面的に印加することによって、全面
的にc軸の厚さ方向に揃えてシングルドメイン化されて
成る。
【0024】尚、以下の各実施例において、単分域化さ
れた強誘電体材料1に対し、その自発分極の方向に対し
直交する面について、自発分極の+側を+c面、−側を
−c面として、図1〜図26において自発分極の方向を
矢印dで示す。また、各例ともに+c面側が正電位、−
c面側が負電位となるように電圧を印加した。
【0025】以下の実施例1〜18においては、一の本
発明制御方法による分極反転制御方法の各例を示す。
【0026】実施例1 この例では図1に示すように、−c面を主面1Cとし、
全面的にその厚さ方向に単分域化された場合で、この主
面1C上には、荷電粒子例えば電子線を透過し得る電極
膜4を蒸着、スパッタリング等により被着形成する。こ
の電極膜4が電子線を透過し得るためには、例えばその
膜厚を数十〜100Å程度として、その材料をAl,S
i,Ti等の比較的軽い元素により構成することが望ま
しい。
【0027】一方+c面の裏面1D上には、蒸着または
スパッタリング等によってAu,Ag,Cu,Al等よ
り成る電極5を、膜厚を例えば数百〜数千Åとして被着
形成する。
【0028】そして、主面1C側を負電位、裏面1D側
を正電位として、印加電圧10V/mm〜100kV/
mmとして印加する。そしてこの強誘電体材料1に対し
、所要の分極反転構造のパターンに対応するパターン、
例えば図1の紙面に対して直交する方向に延長する平行
帯状パターンの軌跡を描くように荷電粒子例えば電子線
bを走査照射する。このときの照射条件は、加速電圧を
1kV〜100kVの例えば15kVとし、即ちエネル
ギーを1keV〜100keVの例えば15keVとし
、また主面1C上における電流密度を1μA/mm2〜
1000μA/mm2 の例えば1μA/mm2 とし
た。
【0029】実施例2 次に±c面以外の面上に分極反転を生じさせる例につい
て、図3を参照して説明する。図3において強誘電体材
料1の主面1Cは自発分極方向に沿う面で、平滑に研磨
されて成る。そして分極方向に直交する+c面を側面1
A、−c面を側面1Bとして、この両側面1A及び1B
と主面1Cとが丸みを帯びることなく直交するように縁
部1d及び1eを形成する。そしてこの両側面1A及び
1B上に、Au等より成る電極5を被着し、この電極5
が縁部1d及び1eに達するようになす。
【0030】この状態で、実施例1と同様の分極方向d
に対する極性、印加電圧をもって電圧を印加し、主面1
C上から荷電粒子のパターン照射例えば平行帯状パター
ンの走査照射を行い、主面1C上に分極反転を形成した
。この照射条件は実施例1と同様に選定した。
【0031】実施例3 図4を参照して説明する。図4において図3に対応する
部分には同一符号を付して重複説明を省略する。この場
合、+c面側となる側面1A上にAu等より成る電極5
を被着し、−c面となる側面1B上には、荷電粒子例え
ば電子線bが透過するように、例えばその膜厚を数十〜
100Å程度とし、Al,Si,Ti等の比較的軽い元
素より成る電極膜4を蒸着、スパッタリング等により被
着形成する。
【0032】そしてこの側面1B上の電極膜4上から電
子線bを走査照射するものであるが、この場合縁部1e
近傍の電極膜4上において、例えば平行帯状パターンと
なるように電子線bの照射を行って、主面1C上の縁部
1e側近傍に分極反転を形成した。
【0033】実施例4 図5を参照して説明する。図5において図3に対応する
部分には同一符号を付して重複説明を省略する。この場
合においても、LN単結晶等より成る強誘電体材料1の
±c面以外の主面1C上に分極反転を形成しようとする
もので、この主面1C上に、Au,Ag,Cu,Alな
どの材料を用いて蒸着、スパッタリング等により数十〜
数千Åの膜厚として全面的に形成した膜を、フォトリソ
グラフィ等の適用によってパターニングして、2つの平
行帯状電極5を並列に配置する。この電極5間の距離は
1μm〜数百μmが適している。
【0034】そしてこの電極5間に、実施例1と同様の
分極方向dに対する極性、印加電圧をもって電圧を印加
し、主面1C上から各電極5の間の領域に、例えば平行
帯状パターンとなるように電子線bの照射を実施例1の
照射条件と同様の条件をもって行い、主面1C上の電極
5間の領域に分極反転を形成した。
【0035】以上の分極反転制御方法に付け加えて、L
N単結晶にプロトン交換導波路を形成してSHG素子を
形成することができる。図6A〜DにSHG素子の製造
工程の一例を示す。図6Aに上述した分極反転制御方法
を示す。このとき、電極5の材料はTa,Au/Ti等
のリン酸、ピロリン酸に冒されない材料を用いる。この
場合例えばTaにより形成する。
【0036】図6Bはプロトン交換導波路製造工程で、
例えば容器8内のピロリン酸またはリン酸等の反応液9
内に強誘電体材料1を浸漬させ、図において矢印eで示
すように、プロトン交換を行う。この場合、電極5をプ
ロトン交換用のマスクとして用いることができ、つまり
電極5の作成とプロトン交換用マスクの作成を兼ねられ
るために、工程を簡略化することができる。導波路2の
作成のためのマスク合せ構成も不要でいわゆるセルフ・
アライメント(自動整合)とすることができて、周期ド
メイン構造の上に精度よく導波路2を作成できる。
【0037】そして図6Cに示すように、不要となった
電極5をエッチング等により除去する。例えば、Taの
場合はNaOH:H2O2:H2O =3:1:7を7
0℃に温めたエッチング液によりエッチング除去する。 またAu/Tiにより電極5を形成する場合は王水でエ
ッチング除去することができる。
【0038】そしてこの後図6Dに示すように、例えば
400℃で数十分のアニールを行って、上述の図6Bに
おいて説明したプロトン交換により低下した非線形光学
定数を回復する。このようにして、疑似位相整合がなさ
れたSHG素子等の光デバイス装置を得ることができる
【0039】実施例5 図7を参照して説明する。この例では、図7に示すよう
に、強誘電体材料1の±c面以外の、分極反転を形成す
べき主面1Cに臨んで凸部7が形成されて成る。凸部7
の長手方向は矢印dで示す自発分極方向に直交するよう
に選定することが望ましい。このように選定した場合は
、凸部7の長手方向の側壁面は強誘電体材料1の+c面
より成る側面1Aと、−c面より成る側面1Bとにより
構成される。この側面1A及び1B上に、後述する製造
工程によってAu等より成る電極5を、例えばこれら側
面1A及び1Bにそれぞれ隣接する上側面1E上にわた
って形成する。そしてこの電極5間に−c面即ち側面1
Bが負電位,+c面即ち側面1Aが正電位になる様に電
圧を印加する。そして電極5間の分極反転を形成すべき
領域上に、例えば平行帯状パターンとして電子線bを照
射する。このときの印加電圧、電子線の加速電圧及び電
流密度は実施例1と同様に選定した。
【0040】上述したように強誘電体材料1上に凸部7
を形成し、更にその長手方向の側面1A及び1B上に電
極を作成する方法の一例を図8に示す。図8Aに示すよ
うに、強誘電体材料1の分極反転を形成すべき主面1C
上に、AZ4210(ヘキスト社製、商品名)等より成
るレジスト11を全面的に塗布して、80℃程度の温風
中で30分間ベークした後、Ni、Cu等より成るマス
ク層12を蒸着、スパッタリング等によりその厚さを数
千Å程度として被着する。その後、TSMR8900(
東京応化社製、商品名)等より成るレジスト13を前述
のレジスト11と同様に塗布、ベークした後、凸部7を
形成すべき所要の部分にレジスト13が残る様に、即ち
この場合矢印dで示す分極方向に所要の幅を有し、図8
の紙面に対して直交する方向を長手方向とするパターン
にフォトリソグラフィ等の適用によって露光現像してパ
ターニングし、更に120℃、30分温風中でのポスト
ベークを行った。
【0041】次に図8Bに示すように、ECR−RIE
(電子サイクロトロン共鳴反応性イオンエッチング)装
置等によりレジスト13をマスクとして例えば矢印cで
示すArイオンによって、マスク層12とレジスト11
をパターニングする。
【0042】続いて図8Cに示すように、ECR−RI
E装置等を利用して、パターニングしたマスク層12を
マスクとして強誘電体材料1例えばLN単結晶を、図に
おいて矢印cで示すように、C2F6, C3F8等の
イオンガスによりエッチングし、+c面より成る側面1
Aと、−c面より成る側面1Bと、これらに隣接する上
側面1Eとを露出させ、凸部7を構成する。
【0043】そして図8Dに示すように、蒸着、スパッ
タリング等によりAl,Au,Ag,Cu等より成る金
属層14を凸部7上を覆って全面的に被着形成する。
【0044】次に図8Eに示すように、この金属層14
を被着した強誘電体材料1をアセトンなどの溶剤に浸し
てレジスト11を除去することにより、凸部7上の金属
層14のみをリフトオフして、側面1A及び1Bからそ
れぞれ上側面1Eに隣接して電極5を形成する。
【0045】以上が凸部7を有する強誘電体材料1上に
分極反転を形成する方法であるが、このような方法を、
LN単結晶上にプロトン交換導波路又はTi拡散導波路
を形成するSHGに応用することができる。図9A〜D
は上述した実施例5によるドメイン制御方法を、プロト
ン交換導波路を形成したSHG素子等の光デバイス装置
等の光デバイス装置の製造方法に適用した場合を示す。
【0046】先ず図9Aに示すように、LN単結晶等よ
り成る強誘電体材料1を200℃程度のリン酸やピロリ
ン酸等より成る反応液9に浸すことにより、矢印eで示
すようにプロトン交換を行って導波路2を作成する。
【0047】次にこの強誘電体材料1を400℃程度の
炉10においてアニールする。アニールすることにより
プロトン交換処理で低下した非線形光学定数を回復する
ことができる。この後、図8A〜Dで説明した強誘電体
材料1の凸部7を形成する工程と電極5の形成とを行う
【0048】そして図9Cに示すように、図7において
説明した実施例5と同様の条件をもって電圧印加と電子
線照射を行い周期ドメイン反転構造を形成する。
【0049】そしてこの後図9Dに示すように、電極5
をNaOH水溶液、塩酸、王水等によりエッチング除去
する。このようにしてSHG素子等の光デバイス装置を
製造することができる。この場合は特に周期分極反転構
造を作成するための凸部7の作成によって、同時にリッ
ジ型の導波路2を形成することができるため、製造工程
を簡略化することができる。更に周期分極反転構造と導
波路とを自己整合的に即ちマスク合せ等をすることなく
、精度良く作成することができる。
【0050】図10はTi拡散法により導波路2を形成
したSHG素子等の光デバイス装置の製造方法であり、
先ず図10Aに示すように、LN単結晶等の強誘電体材
料1の主面1C上に、Ti層15を蒸着、スパッタリン
グ等により膜厚数百Å程度として被着する。
【0051】次に1000℃程度の炉10中で数時間T
iを強誘電体材料1内に拡散させて導波路2を形成する
。このとき強誘電体材料1中の酸素欠乏とLiO2 の
外拡散を防止するために酸素と水蒸気を導入することが
望ましい。
【0052】この後、図10C及びDに示すように、図
9C及びDにおいて説明したと同様の製造工程を経て、
Ti拡散導波路2を有するSHG素子等の光デバイス装
置を得ることができる。
【0053】以上述べた実施例1〜5においては、強誘
電体材料1に対して全面的に電圧印加を行い、荷電粒子
を所要のパターンをもってパターン照射を行った例につ
いて説明したが、以下の実施例6〜12においては、所
要のパターンの電極を形成してこれに対して局部的に電
圧を印加する場合について説明する。
【0054】実施例6 この例においても、強誘電体材料1としてLN単結晶を
用いた場合で、図11に示すように、−c面を主面1C
とし、この主面1C上に電極膜4を蒸着、スパッタリン
グ等により被着形成する。この電極膜4は、荷電粒子例
えば電子線をあまりロスすることなく強誘電体材料1を
透過し得るように、例えばその膜厚を数十〜100Å程
度とし、Al,Si,Ti等の比較的軽い元素により形
成する。一方、+c面より成る裏面1D上に同様に蒸着
、スパッタリング等によってAu,Ag,Cu,Al等
より成る金属層を全面的に被着した後所要の分極反転を
形成すべき領域上に、例えば図11の紙面に直交する方
向に延長する平行帯状パターンにフォトリソグラフィ等
の適用によってリフトオフ法等によってパターニングし
て、電極5を被着形成する。この電極5は必ずしも電子
線を透過する必要はなく、その膜厚は数百〜数千Åが望
ましい。
【0055】そして−c面より成る主面1C側が負電位
、+c面より成る裏面1D側が正電位となる様に電圧を
印加し、主面1C上から荷電粒子例えば電子線bを照射
する。このときの印加電圧、電子線の加速電圧及び照射
電流密度の条件は実施例1と同様の条件に選定する。 このときの電子線bの照射は、裏面1Dに被着したパタ
ーンに対応するパターンをもって行う。
【0056】実施例7 図12を参照して説明する。図12において図11と対
応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。 この例は荷電粒子を照射する主面1C側において分極反
転を得るべき領域に対応するパターンの電極膜4を形成
する場合で、実施例6における電極膜4と同様の膜厚、
材料をもって金属層を被着した後、所要のパターンの例
えば図12の紙面に直交する方向に延長する平行帯状パ
ターンに例えばフォトリソグラフィの適用によって、露
光現像した後エッチング法、リフトオフ法等によって所
望の形状の電極膜4を形成する。一方、+c面側の裏面
1D上には実施例6における電極5と同様に蒸着、スパ
ッタリング等によってAu,Ag,Cu,Al等を全面
的に膜厚を数百〜数千Åとして被着して電極5を得る。 この電極5は必ずしも荷電粒子を透過する必要はない。
【0057】そして実施例6と同様の条件をもって強誘
電体材料1に対して電圧を印加し、荷電粒子を照射して
分極反転構造を形成した。このとき荷電粒子例えば電子
線bを強誘電体材料1に対し主面1C上から全面的に一
様に照射し、または所要のパターンをもって走査照射し
て、所要のパターンの分極反転を形成する。
【0058】実施例8 この例は、図3において説明した実施例2と対応する場
合で、図13を参照して説明する。図13において図3
と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。この場合は、電極5を形成する一方の+c面より成
る側面1A上には、Au,Ag,Cu,Al等より成る
電極5を全面的に蒸着、スパッタリング等により被着し
て、他方の側面即ち−c面より成る側面1B上の電極5
は、主面1C上に形成しようとする例えば平行帯状パタ
ーンの分極反転に対応するパターンに、櫛状にフォトリ
ソグラフィ等の適用によってエッチング法、リフトオフ
法等を用いてパターニングする。このとき強誘電体材料
1の主面1Cと側面1Bとが、丸みを帯びることなく直
交するように縁部1d及び1eを形成して、この縁部1
d及び1eにおいて、各電極5の先端部が被着されるよ
うになす。膜厚は数百〜数千Åが望ましい。
【0059】そしてこの電極5間に実施例1と同様の条
件をもって電圧を印加し、主面1C上から実施例1と同
様の照射条件をもって荷電粒子例えば電子線bを照射し
て分極反転を形成する。このとき、電子線bの照射は全
面的に照射してもよく、所要の分極反転を形成すべき領
域上を走査照射してもよい。また図示の例では強誘電体
材料1の−c面よりなる側面1B側に櫛状電極5を設け
た場合であるが、この櫛状電極5は+c面側に設けても
よく、その場合は櫛状電極5側を正電位として電圧を印
加するようになす。
【0060】実施例9 この例は、図4において説明した実施例3と対応する場
合で、図14を参照して説明する。図14において図4
と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。この場合は、荷電粒子例えば電子線bを、−c面よ
り成る側面1A上から照射する場合で、この側面1A上
の電極膜4は、荷電粒子をあまりロスすることなく透過
できるように実施例1における電極膜4と同様の材料、
膜厚をもって被着形成する。そして+c面より成る側面
1B上には、全面的に蒸着、スパッタリング等によりA
u,Ag,Cu,Al等より成る金属層を数百〜数千Å
程度被着した後所要の即ち実施例8における電極5と同
様に所要の櫛状パターンにフォトリソグラフィ等の適用
によって形成する。
【0061】そして実施例1と同様の条件をもって電圧
を印加し、側面1A上から分極反転を形成すべき面即ち
主面1Cの近傍に実施例1と同様の照射条件をもって荷
電粒子例えば電子線bを照射して電極パターンに対応さ
せて分極反転を形成する。このとき、電子線bの照射は
全面的に照射してもよく、また所要の分極反転を形成す
べき領域上を走査照射してもよい。
【0062】実施例10 この例は図14において説明した上述の実施例9と対応
する場合で、図15を参照して説明する。図15におい
て図14と対応する部分には同一符号を付して重複説明
を省略する。この場合においては、−c面側の側面1B
上に、荷電粒子例えば電子線bを透過し得る電極膜4を
、分極反転を形成すべき所要のパターン例えば櫛状パタ
ーンに被着形成し、この電極膜4上から電子線bを照射
する。このときの印加電圧、照射条件は上述の実施例1
と同様の条件に選定して、主面1C上に分極反転を形成
する。
【0063】実施例11 この例は、図5において説明した実施例4に対応する場
合で、図16を参照して説明する。図16において図5
に対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。この場合、各電極5を櫛状パターンとし、それぞれ
櫛歯先端部が対向近接して配置されるように、フォトリ
ソグラフィ等の適用により形成する。このようなパター
ンとすることによって電極5間に電圧を印加して生じる
強誘電体材料1内の電場に分布を生じさせ、または例え
ば局部的に電場が存在する様になす。そして、電子線b
を分極反転構造を形成すべき主面1C上から全面的に、
或いは電極5の櫛歯先端部間にわたるように平行帯状パ
ターンとして走査照射し、電極パターン形状に応じた分
極反転構造を形成する。
【0064】この場合においても、印加電圧の分極方向
dに対する極性及び大きさ、更に照射電子線bの加速電
圧及び照射電流密度は実施例1と同様に選定する。
【0065】またこの場合、電極5の形状は図17に示
す様に一方を平板状とし、他方のみを櫛状として形成し
てもよく、またその櫛歯先端部の形状は図18A及びB
に示すように鋭角形状としたり、図18Cに示すように
円弧形状とする等、種々の形状を採ることができる。
【0066】実施例12 この例は、図7において説明した実施例5に対応する場
合で、図19を参照して説明する。図19において図7
に対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。この場合各電極5を櫛状パターンとし、強誘電体材
料1の上側面1Eから、凸部7の側面1A及び1Bにわ
たってその櫛歯先端部が形成されるようになす。そして
この各側面1A及び1B上の櫛歯先端部が主面1Cの両
端に対向して配置されるように、フォトリソグラフィ等
の適用により形成する。このようなパターンとすること
によって電極5間に電圧を印加して生じる強誘電体材料
1内の電場に分布を生じさせ、または例えば局部的に電
場が存在する様になす。そして、電子線bを分極反転構
造を形成すべき主面1C上から全面的に、或いは電極5
の櫛歯先端部間にわたるように平行帯状パターンとして
走査照射し、電極パターン形状に応じた分極反転構造を
形成する。
【0067】この場合においても、印加電圧の極性及び
大きさ、更に照射電子線bの加速電圧及び照射電流密度
は実施例1と同様に選定する。
【0068】この場合、実施例5と同様に、プロトン交
換導波路またはTi拡散導波路を形成する場合にはリッ
ジ型導波路の作成と、凸部7の形成とを兼ねることがで
きるという利点を有する。この場合の製造工程は、図8
において説明した工程とほぼ同様であるが、図8Dと図
8Eとの間に、電極5の櫛状パターニングの工程が入る
【0069】次に、実施例13〜18において、所要の
パターンの絶縁体を強誘電体材料上に被着形成して分極
反転を得る場合について説明する。各例共に、選択的に
精度良く荷電粒子例えば電子線を照射するという手間を
省くために、所要のパターンの絶縁体を形成して、これ
により電子線を選択的にマスクするものである。絶縁体
としてはSiO2, Si3N4,レジスト等が適して
おり、またそのパターニングはフォトレジスト技術とエ
ッチング法やリフトオフ法で形成できる。絶縁体の厚さ
は数千Å〜数十μmが望ましい。
【0070】実施例13 この例は図5において説明した実施例4に対応する例で
、図20を参照して説明する。図20において、図5に
対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する
。この場合、主面1C上の平行平板状電極5の間の分極
反転を生じさせない領域上に、例えばこの場合平行帯状
パターンに絶縁体6を被着して、全面的に荷電粒子を実
施例1と同様の条件をもって照射して分極反転を形成し
た。
【0071】実施例14 この例は図6において説明した実施例5に対応する例で
、図21を参照して説明する。図21において、図6に
対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する
。この場合も主面1C上の、電極5間にわたる分極反転
を生じさせない領域上に、例えば平行帯状パターンに絶
縁体6を被着して、全面的に荷電粒子を実施例1と同様
の条件をもって照射して分極反転を形成した。
【0072】実施例15 この例は図3において説明した実施例2に対応する例で
、図22を参照して説明する。図22において、図3に
対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する
。この場合も主面1C上の、電極5間にわたる分極反転
を生じさせない領域上に、例えばこの場合平行帯状パタ
ーンに絶縁体6を被着して、全面的に荷電粒子を実施例
1と同様の条件をもって照射して分極反転を形成した。
【0073】更に、以下の実施例16〜18においては
、電極5の形状による電場分布に従って所望のドメイン
を形成し、更に荷電粒子例えば電子線bを選択的にマス
クする絶縁体6を形成して、電場の分布と電子線照射の
分布により、より分極反転が生じる領域の選択度を高め
ようというものである。絶縁体の材料、膜厚等は上述の
実施例13〜15と同様に選定することが望ましく、そ
のパターニングは同様の方法により形成し得る。
【0074】実施例16 この例は図13において説明した実施例8に対応する例
で、図23を参照して説明する。図23において、図1
3に対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略
する。この場合、主面1C上の分極反転を生じさせない
領域、即ち櫛状電極5の櫛歯先端部の形成されていない
部分にわたる領域上に、例えばこの場合平行帯状パター
ンに絶縁体6を被着して、全面的に荷電粒子を実施例1
と同様の条件をもって照射して分極反転を形成した。な
お、図示の例では強誘電体材料1の−c面よりなる側面
1B側に櫛状電極5を設けた場合であるが、この櫛状電
極5は+c面側に設けてもよく、その場合は櫛状電極5
側を正電位として電圧を印加するようになす。
【0075】実施例17 この例は図16において説明した実施例11に対応する
例で、図24を参照して説明する。図24において、図
16に対応する部分には同一符号を付して重複説明を省
略する。この場合、主面1C上の分極反転を生じさせな
い領域、即ち櫛状電極5の櫛歯部以外の領域上に、例え
ば平行帯状パターンに絶縁体6を被着して、全面的に荷
電粒子を実施例1と同様の条件をもって照射して分極反
転を形成した。この場合においても、強誘電体材料1の
主面1C上に形成する電極5の形状は、図17及び図1
8A〜Cに示すように種々のパターンを採ることができ
る。
【0076】実施例18 この例は図19において説明した実施例12に対応する
例で、図25を参照して説明する。図25において、図
19に対応する部分には同一符号を付して重複説明を省
略する。この場合も主面1C上の電極5の分極反転を生
じさせない領域、即ち櫛歯の形成されていない部分間に
わたる領域上に、例えば平行帯状パターンに絶縁体6を
被着して、全面的に荷電粒子を実施例1と同様の条件を
もって照射して分極反転を形成した。
【0077】次に、図2A及びB、図26A及びBを参
照して、他の本発明による分極反転制御方法について詳
細に説明する。各例ともに、強誘電体材料1としてLN
単結晶を用いた場合で、その分極方向が全面的に厚さ方
向に実施例1〜18と同様の方法をもってシングルドメ
イン化されて成る場合で、その−c面より成る主面1C
上から荷電粒子例えば電子線bを照射して分極反転を形
成するものである。
【0078】実施例19 図2Aに示すように、強誘電体材料1の主面1C上から
電子線bの照射を、所要のパターン即ち例えば図2Aの
紙面に直交する方向に延長する平行帯状パターンに軌跡
を描くように走査照射する。このときの電子線bの加速
電圧及び照射電流密度等の照射条件は実施例1と同様に
選定する。
【0079】次に図2Bに示すように、この強誘電体材
料1の主面1C上と、+c面より成る裏面1D上に、全
面的に電極5を被着形成する。この電極5はAu,Ag
,Cu,Al等より成り、膜厚数百〜数千Åとして蒸着
、スパッタリング等により被着形成する。そしてこの電
極5間に、主面1C側が負電位、裏面1D側が正電位と
なるように電圧を印加して分極反転を形成する。このと
きの印加電圧は実施例1と同様に選定する。
【0080】実施例20 図26A及びBにおいて、図2A及びBに対応する部分
には同一符号を付して重複説明を省略する。この場合は
、図26Aに示すように、図2Aと同様の条件をもって
電子線bを照射した後電圧印加を行うものであるが、図
26Bに示すように、この強誘電体材料1全体を容器8
中のフロリナート等より成る絶縁液21に浸漬した状態
で電圧印加を行うものである。このような絶縁液21中
において電圧を印加することによって、電極間の放電を
確実に回避することができるため、強誘電体材料1に対
して充分大なる電圧を印加することができる。従って、
絶縁液21中において高圧印加を行うことによって分極
反転をより鮮明なパターンとして形成することができる
【0081】尚、このように絶縁液21中において電圧
印加を行う場合、その電圧を充分大なる適切な電圧に選
定することによって、荷電粒子の照射を行うことなく分
極反転を生じさせることができる。従って、例えば強誘
電体材料1上の電極5を、所要の分極反転パターンに対
応するパターンに被着形成して、この分極反転を形成す
べき領域内のみに所要の電圧を絶縁液21中において印
加することによって、荷電粒子の照射を行うことなく所
要のパターンの分極反転を形成することができる。
【0082】また特に、実施例2〜5及び実施例8〜1
8のように、分極反転を形成する面が強誘電体材料1の
±c面以外の場合、即ちいわゆるX板またはY板上に分
極反転を形成して、この部分に導波路2を形成する場合
は、TE導波モードのSHG素子を得ることができる。 通常のレーザダイオードにおいてはTE波発振がなされ
るので、このレーザダイオードとの結合効率の向上をは
かることができ、レーザダイオードとのカップリングを
容易にすることができる。
【0083】なお、上述の各実施例においては、荷電粒
子として電子線を用いて照射を行ったが、例えば強誘電
体材料としてLN単結晶を用いる場合はLi+ イオン
を照射する等、その他種々の荷電粒子を用いることがで
きる。
【0084】
【発明の効果】上述したように、本発明分極反転制御方
法によれば、高温の加熱を行うことなく分極反転を形成
するため、強誘電体材料1の表面汚染等による特性の低
下や変動回避することができ、また従来のLi外拡散法
等と異なり、強誘電体材料1の組成を変化させないため
、屈折率の変化を伴うことなく分極反転構造を得ること
ができる。
【0085】また荷電粒子照射のみによる場合に比して
、適切な電圧を印加することによって、分極反転の生じ
る領域と生じない領域との対比がより鮮明となることか
ら、分極反転構造の微細化をはかることができる。
【0086】更にまた、従来に比し分極反転の深さを大
とすることができることから、上述の光導波路型のSH
G素子等の光デバイス装置において光変換効率を大とす
ることができ、かつバルク型のSHG素子等の光デバイ
ス装置において光学材料の選択性を大とすることができ
るとともに、従来結晶の貼り合わせ等により行っていた
製造方法を格段に簡易化することができる。
【0087】また、上述したように強誘電体材料1の±
c面以外の面、即ちいわゆるX板またはY板上に分極反
転を形成して、この部分に導波路2を形成する場合は、
TE導波モードのSHG素子を得ることができ、レーザ
ダイオードとの結合効率の向上をはかることができて、
レーザダイオードとのカップリングを容易にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分極反転制御方法の一例の一製造
工程を示す略線的拡大断面図である。
【図2】他の本発明による分極反転制御方法の一例の製
造工程を示す製造工程図である。
【図3】本発明による分極反転制御方法の他の例の一製
造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図4】本発明による分極反転制御方法の他の例の一製
造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図5】本発明による分極反転制御方法の他の例の一製
造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図6】光デバイス装置の製造方法の一例を示す製造工
程図である。
【図7】本発明による分極反転制御方法の他の例の一製
造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図8】本発明による分極反転制御方法の他の例を示す
製造工程図である。
【図9】光デバイス装置の製造方法の他の例を示す製造
工程図である。
【図10】光デバイス装置の製造方法の他の例を示す製
造工程図である。
【図11】本発明による分極反転制御方法の他の例の一
製造工程を示す略線的拡大断面図である。
【図12】本発明による分極反転制御方法の他の例の一
製造工程を示す略線的拡大断面図である。
【図13】本発明による分極反転制御方法の他の例の一
製造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図14】本発明による分極反転制御方法の他の例の一
製造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図15】本発明による分極反転制御方法の他の例の一
製造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図16】本発明による分極反転制御方法の他の例の一
製造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図17】電極形状の一例を示す略線的拡大上面図であ
る。
【図18】電極形状の他の例を示す略線的拡大上面図で
ある。
【図19】本発明による分極反転制御方法の他の例の一
製造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図20】本発明による分極反転制御方法の他の例の一
製造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図21】本発明による分極反転制御方法の他の例の一
製造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図22】本発明による分極反転制御方法の他の例の一
製造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図23】本発明による分極反転制御方法の他の例の一
製造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図24】本発明による分極反転制御方法の他の例の一
製造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図25】本発明による分極反転制御方法の他の例の一
製造工程を示す略線的拡大斜視図である。
【図26】他の本発明による分極反転制御方法の他の例
を示す製造工程図である。
【図27】従来の周期ドメイン反転構造を示す略線的拡
大断面図である。
【図28】従来の周期ドメイン反転構造の製法の一例を
示す略線的拡大断面図である。
【符号の説明】
1  強誘電体材料 1C  主面 1D  裏面 1d  縁部 1e  縁部 1A  側面 1B  側面 1E  上側面 2  導波路 3  分極反転構造 3A  分極反転 4  電極膜 5  電極 6  絶縁体 7  凸部 8  容器 9  反応液 10  炉 21  絶縁液

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  単分域化された強誘電体材料の自発分
    極の負側に負電位、正側に正電位となるように10V/
    mm〜100kV/mmの電圧を印加し、かつ加速電圧
    1kV〜100kVの荷電粒子を、上記強誘電体材料の
    照射面における電流密度が1μA/mm2 〜1000
    μA/mm2 となるように照射し、上記電圧印加及び
    上記荷電粒子照射の少なくとも一方が、最終的に得る分
    極反転構造のパターンに対応するパターンとされて、分
    極反転構造を形成するようにしたことを特徴とする分極
    反転制御方法。
  2. 【請求項2】  単分域化された強誘電体材料に対して
    荷電粒子を照射する工程と、その後上記強誘電体材料に
    対して電圧を印加する工程とを有することを特徴とする
    分極反転制御方法。
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