JPH04281212A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体およびその製造方法Info
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- JPH04281212A JPH04281212A JP4356191A JP4356191A JPH04281212A JP H04281212 A JPH04281212 A JP H04281212A JP 4356191 A JP4356191 A JP 4356191A JP 4356191 A JP4356191 A JP 4356191A JP H04281212 A JPH04281212 A JP H04281212A
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Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気ヘッドとの
間において情報の記録および再生を行うための磁気記録
媒体に関するものであり、特に膜面内の保磁力を大きく
したCo系合金磁性層を有する磁気記録媒体に関するも
のである。
間において情報の記録および再生を行うための磁気記録
媒体に関するものであり、特に膜面内の保磁力を大きく
したCo系合金磁性層を有する磁気記録媒体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気記録媒体上に情報を記録
し、もしくは媒体上に記録した情報を再生出力するため
に、磁気ディスク装置が広く使用されている。そして、
より高密度の情報の記録・再生を行うために、最近では
、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間隔を、例えば0.2
〜0.3μm程度の微小な間隔に保持するのが通常であ
る。このため、磁気ヘッドと磁気記録媒体の衝突に伴う
損傷をできるだけ防止するように、浮動型の磁気ヘッド
スライダが使用されている。磁気ヘッドスライダは、磁
気記録媒体との相対速度によってスライダと記録媒体と
の間隙部分に発生する流体力学的浮上力を利用して両者
の微小間隔を保持するように構成されており、それによ
って磁気記録媒体との接触による摩擦、摩耗を低減する
。
し、もしくは媒体上に記録した情報を再生出力するため
に、磁気ディスク装置が広く使用されている。そして、
より高密度の情報の記録・再生を行うために、最近では
、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間隔を、例えば0.2
〜0.3μm程度の微小な間隔に保持するのが通常であ
る。このため、磁気ヘッドと磁気記録媒体の衝突に伴う
損傷をできるだけ防止するように、浮動型の磁気ヘッド
スライダが使用されている。磁気ヘッドスライダは、磁
気記録媒体との相対速度によってスライダと記録媒体と
の間隙部分に発生する流体力学的浮上力を利用して両者
の微小間隔を保持するように構成されており、それによ
って磁気記録媒体との接触による摩擦、摩耗を低減する
。
【0003】一方、近年の磁気記録媒体に要求される仕
様は次第に厳しくなってきており、より記録密度の高い
磁性膜を用いることが要求されている。このような磁性
膜としては、非磁性基板上にCr下地層を介してCo−
Ni−Cr層を成膜したものがある。しかし、この磁性
膜は、保磁力がCr下地層の厚みに大きく依存し、膜厚
が厚くなるに従い保磁力が増加する。高密度化のために
は記録媒体の高保磁力化が必要であるが、この磁性膜を
形成した記録媒体においては、1000Oe以上の保磁
力を得るためには2000Å以上のCr膜を形成しなけ
ればならず、膜形成に要する時間が長くなり生産性を低
下させるという問題がある。
様は次第に厳しくなってきており、より記録密度の高い
磁性膜を用いることが要求されている。このような磁性
膜としては、非磁性基板上にCr下地層を介してCo−
Ni−Cr層を成膜したものがある。しかし、この磁性
膜は、保磁力がCr下地層の厚みに大きく依存し、膜厚
が厚くなるに従い保磁力が増加する。高密度化のために
は記録媒体の高保磁力化が必要であるが、この磁性膜を
形成した記録媒体においては、1000Oe以上の保磁
力を得るためには2000Å以上のCr膜を形成しなけ
ればならず、膜形成に要する時間が長くなり生産性を低
下させるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような欠点を除く
ために、上記と同様に、非磁性基板上にCr層を介して
Co−Cr−Ta膜を形成したものが提唱された(IE
EE Trans.Magn.MAG−23,122,
1987)。この媒体は1000ÅのCr膜厚でも10
00Oe以上の保磁力が得られるという利点がある。し
かしながら、1500Oe以上の高保磁力は得られてい
ない。
ために、上記と同様に、非磁性基板上にCr層を介して
Co−Cr−Ta膜を形成したものが提唱された(IE
EE Trans.Magn.MAG−23,122,
1987)。この媒体は1000ÅのCr膜厚でも10
00Oe以上の保磁力が得られるという利点がある。し
かしながら、1500Oe以上の高保磁力は得られてい
ない。
【0005】また、高保磁力の磁性膜を得るために、ス
パッタ時に基板にバイアス電圧を印加することも知られ
ている(信学技報CPM88,1988)。しかし、こ
の報告においても、高保磁力を得るためにはCr下地膜
の膜厚が1500Å以上を要している。さらに、より薄
層のCr膜での検討も行われているが(日本応用磁気学
会誌,14,53,1990)、Co−Cr−Ta系合
金磁性層では1500Oe以上の高保磁力は達成されて
いない。
パッタ時に基板にバイアス電圧を印加することも知られ
ている(信学技報CPM88,1988)。しかし、こ
の報告においても、高保磁力を得るためにはCr下地膜
の膜厚が1500Å以上を要している。さらに、より薄
層のCr膜での検討も行われているが(日本応用磁気学
会誌,14,53,1990)、Co−Cr−Ta系合
金磁性層では1500Oe以上の高保磁力は達成されて
いない。
【0006】Co−Cr−Ta系合金磁性層は、基板面
に平行な方向(トラック方向)に磁化されて記録を行う
。したがって、この面密度を上げて高密度記録をするた
めには、磁性層の保磁力を高めることが必要である。 そして、このためにはCr下地層上のCo−Cr−Ta
系合金層をエピタキシャル成長させる必要があるとされ
ている(USP 4,652,499)。このとき、下
地層のCr結晶とCo−Cr−Ta系合金結晶の結晶粒
はほぼ同じ大きさとなる。また、Crの結晶粒径は、膜
厚が厚くなるとともに成長する。
に平行な方向(トラック方向)に磁化されて記録を行う
。したがって、この面密度を上げて高密度記録をするた
めには、磁性層の保磁力を高めることが必要である。 そして、このためにはCr下地層上のCo−Cr−Ta
系合金層をエピタキシャル成長させる必要があるとされ
ている(USP 4,652,499)。このとき、下
地層のCr結晶とCo−Cr−Ta系合金結晶の結晶粒
はほぼ同じ大きさとなる。また、Crの結晶粒径は、膜
厚が厚くなるとともに成長する。
【0007】本発明の目的とするところは、非磁性基板
上に形成した磁性層からなる磁気記録媒体であって、こ
の磁性層は面内に磁化容易方向を有し、この基板と磁性
層の間のCrまたはCr合金からなる下地層の厚さが薄
いときでも、1500Oe以上の高い保磁力を有するも
のを提供することにある。なお、面内に磁化容易方向を
有するとは、磁性層が基板面と平行な方向、すなわち長
手方向に磁化することが出来ることを意味し、Co−C
r−Ta系合金磁性層が六方晶結晶構造を有する場合、
そのC軸の磁性層面内成分の大きいことを意味する。本
発明の他の目的は、磁気記録媒体を製造するときに、生
産性のよい下地層の薄い媒体を提供することにある。
上に形成した磁性層からなる磁気記録媒体であって、こ
の磁性層は面内に磁化容易方向を有し、この基板と磁性
層の間のCrまたはCr合金からなる下地層の厚さが薄
いときでも、1500Oe以上の高い保磁力を有するも
のを提供することにある。なお、面内に磁化容易方向を
有するとは、磁性層が基板面と平行な方向、すなわち長
手方向に磁化することが出来ることを意味し、Co−C
r−Ta系合金磁性層が六方晶結晶構造を有する場合、
そのC軸の磁性層面内成分の大きいことを意味する。本
発明の他の目的は、磁気記録媒体を製造するときに、生
産性のよい下地層の薄い媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、非磁性基体上
に形成されたCrまたはCrを主体とする合金からなる
下地層上に、平均結晶粒径300〜600ÅのCo−C
r−Ta系合金磁性層を連続して形成してあることを特
徴とするものであり、それによってCo−Cr−Ta系
合金磁性層における膜面に平行な成分の保磁力が150
0Oeを超える磁気記録媒体を実現できるのである。本
発明において、上記磁性層としては、CrあるいはCr
合金下地層上に蒸着成長させるもので、5〜15原子%
のCr、1〜8原子%のTa、および残部実質的にCo
からなる組成のCo系合金磁性層のものが適切である。
に形成されたCrまたはCrを主体とする合金からなる
下地層上に、平均結晶粒径300〜600ÅのCo−C
r−Ta系合金磁性層を連続して形成してあることを特
徴とするものであり、それによってCo−Cr−Ta系
合金磁性層における膜面に平行な成分の保磁力が150
0Oeを超える磁気記録媒体を実現できるのである。本
発明において、上記磁性層としては、CrあるいはCr
合金下地層上に蒸着成長させるもので、5〜15原子%
のCr、1〜8原子%のTa、および残部実質的にCo
からなる組成のCo系合金磁性層のものが適切である。
【0009】また、本発明において、CrまたはCrを
主体とする合金からなる下地層の膜厚は400Å以上で
あることが望ましい。これは、300〜600Åの結晶
粒のCo−Cr−Ta系合金層を磁性層として実現しよ
うとする場合、400Å未満の厚さでは結晶粒径が30
0Å以上になりにくいためである。CrまたはCr合金
下地層の厚みは400Å以上であれば良く、その上限は
特に限定されるものではないが、生産性の点からは10
00Å以下とするのが適当である。本発明の磁気記録媒
体において、基板としては3〜6重量%のMgを含むア
ルミニウム合金やガラスまたはセラミックなどの非磁性
基板が適切であり、さらに基板上にNi−Pメッキ膜な
どの非晶質金属下地層が設けられていてもよい。
主体とする合金からなる下地層の膜厚は400Å以上で
あることが望ましい。これは、300〜600Åの結晶
粒のCo−Cr−Ta系合金層を磁性層として実現しよ
うとする場合、400Å未満の厚さでは結晶粒径が30
0Å以上になりにくいためである。CrまたはCr合金
下地層の厚みは400Å以上であれば良く、その上限は
特に限定されるものではないが、生産性の点からは10
00Å以下とするのが適当である。本発明の磁気記録媒
体において、基板としては3〜6重量%のMgを含むア
ルミニウム合金やガラスまたはセラミックなどの非磁性
基板が適切であり、さらに基板上にNi−Pメッキ膜な
どの非晶質金属下地層が設けられていてもよい。
【0010】上記構成の本発明による磁気記録媒体は、
非磁性基板を150℃以上に加熱し、かつ非磁性基板上
に負の電圧を印加しながら、CrまたはCrを主体とす
る合金からなる下地層と、この下地層上にCo−Cr−
Ta系合金からなる磁性層を蒸着成長させて形成するこ
とにより製造できる。
非磁性基板を150℃以上に加熱し、かつ非磁性基板上
に負の電圧を印加しながら、CrまたはCrを主体とす
る合金からなる下地層と、この下地層上にCo−Cr−
Ta系合金からなる磁性層を蒸着成長させて形成するこ
とにより製造できる。
【0011】
【作用】通常の方法ではCr下地膜の膜厚を3000Å
程度に厚くしないと粒径制御(粗大化)が出来ないが、
本発明においては、Cr下地膜の膜厚は400〜150
0Åの範囲内程度でありながら、基板温度を上げるとと
もにバイアス電圧を印加することによって結晶粒径を制
御できるのである。また、本発明においては、Cr下地
層およびCo−Cr−Ta系合金磁性層は連続的に形成
され、そのときの基板温度は150℃以上に保持される
るとともに、成膜中は基板面に負のバイアス電圧が印加
されることによって、1500Oe以上の保磁力が得ら
れ、高密度記録に適した媒体となるのである。
程度に厚くしないと粒径制御(粗大化)が出来ないが、
本発明においては、Cr下地膜の膜厚は400〜150
0Åの範囲内程度でありながら、基板温度を上げるとと
もにバイアス電圧を印加することによって結晶粒径を制
御できるのである。また、本発明においては、Cr下地
層およびCo−Cr−Ta系合金磁性層は連続的に形成
され、そのときの基板温度は150℃以上に保持される
るとともに、成膜中は基板面に負のバイアス電圧が印加
されることによって、1500Oe以上の保磁力が得ら
れ、高密度記録に適した媒体となるのである。
【0012】
【実施例】以下、本発明について実施例および比較例等
に基づいて詳述する。ただし、本発明の範囲が、これら
実施例により限定されるものではない。
に基づいて詳述する。ただし、本発明の範囲が、これら
実施例により限定されるものではない。
【0013】(実施例1)表面にNi−Pメッキ膜が5
〜15μm形成された、4重量%のマグネシウムを含む
3.5インチアルミニウム合金基板(外径95mm、内
径25mm、厚み1.27mm)を鏡面加工する。次に
、磁気記録媒体の起動時および停止時における磁気ヘッ
ドもしくはスライダとの接触摺動(Contact S
tart and Stop, 以下CSSと記す)特
性を確保するためにテクスチャ加工を施す。
〜15μm形成された、4重量%のマグネシウムを含む
3.5インチアルミニウム合金基板(外径95mm、内
径25mm、厚み1.27mm)を鏡面加工する。次に
、磁気記録媒体の起動時および停止時における磁気ヘッ
ドもしくはスライダとの接触摺動(Contact S
tart and Stop, 以下CSSと記す)特
性を確保するためにテクスチャ加工を施す。
【0014】この基板を洗浄後、例えばDCマグトロン
スパッタ装置により、表1に示すように種々の膜厚のC
rからなる下地層と、Co−Cr−Ta合金からなる磁
性層と、カ−ボンからなる保護層とを順次積層して成膜
する。この場合、下地層の成膜には、スパッタ室内を1
×10−5Torr以下に排気後、Arガスを導入して
スパッタ室内を5mTorrに保持し、投入電力200
0W、成膜速度400Å/分の条件の下で、異なる膜厚
のCr下地層を成膜する。次に、この下地層の上にCo
−Cr−Ta合金からなる磁性層を、上記下地層の成膜
と同様の雰囲気下で、投入電力2000W、成膜速度1
000Å/分の条件で500Åの膜厚に成膜する。また
、両層のスパッタ時には、基板を他の部分より電気的に
浮かせ、DC電源により負のバイアス電圧を印加する。 さらに、保護層としてのカーボン膜を、投入電力100
0W、成膜速度80Å/分の条件で、前記磁性層上に膜
厚300Å成膜する。
スパッタ装置により、表1に示すように種々の膜厚のC
rからなる下地層と、Co−Cr−Ta合金からなる磁
性層と、カ−ボンからなる保護層とを順次積層して成膜
する。この場合、下地層の成膜には、スパッタ室内を1
×10−5Torr以下に排気後、Arガスを導入して
スパッタ室内を5mTorrに保持し、投入電力200
0W、成膜速度400Å/分の条件の下で、異なる膜厚
のCr下地層を成膜する。次に、この下地層の上にCo
−Cr−Ta合金からなる磁性層を、上記下地層の成膜
と同様の雰囲気下で、投入電力2000W、成膜速度1
000Å/分の条件で500Åの膜厚に成膜する。また
、両層のスパッタ時には、基板を他の部分より電気的に
浮かせ、DC電源により負のバイアス電圧を印加する。 さらに、保護層としてのカーボン膜を、投入電力100
0W、成膜速度80Å/分の条件で、前記磁性層上に膜
厚300Å成膜する。
【0015】得られた磁気記録媒体における磁性膜の磁
気特性および平均結晶粒径を表1に示す。Cr下地膜厚
が薄い比較例No.1は平均結晶粒径が小さく保磁力も
小さい。これに対し、Cr下地膜厚が400Å以上であ
る本発明磁気記録媒体は、Co−Cr−Ta系合金磁性
膜の平均結晶粒径が300〜600Åの範囲にあり、1
500Oeを超える優れた保磁力となることがわかる。 なお、図1および図2は本発明に係る試料No.5およ
び比較例試料No.1についてのTEMによる組織観察
写真である。
気特性および平均結晶粒径を表1に示す。Cr下地膜厚
が薄い比較例No.1は平均結晶粒径が小さく保磁力も
小さい。これに対し、Cr下地膜厚が400Å以上であ
る本発明磁気記録媒体は、Co−Cr−Ta系合金磁性
膜の平均結晶粒径が300〜600Åの範囲にあり、1
500Oeを超える優れた保磁力となることがわかる。 なお、図1および図2は本発明に係る試料No.5およ
び比較例試料No.1についてのTEMによる組織観察
写真である。
【0016】
【表1】
【0017】(実施例2)Cr下地膜厚を620Åとし
、基板温度を表2に示すように変化させたほかは実施例
1と同様にして、Co−Cr−Ta合金磁性層および保
護膜を形成する。得られた磁性層の磁気特性および結晶
粒径を表2に示す。さらに、基板温度が低い条件で成膜
した比較例No.7および8の磁性層の平均結晶粒径は
300Å未満であり、保磁力も1500Oe未満である
。これに対し、基板を150℃以上に加熱した本発明例
No.9〜11のものは、平均結晶粒径が400Å以上
であり、その保磁力も1500Oe以上と好ましい特性
が得られている。
、基板温度を表2に示すように変化させたほかは実施例
1と同様にして、Co−Cr−Ta合金磁性層および保
護膜を形成する。得られた磁性層の磁気特性および結晶
粒径を表2に示す。さらに、基板温度が低い条件で成膜
した比較例No.7および8の磁性層の平均結晶粒径は
300Å未満であり、保磁力も1500Oe未満である
。これに対し、基板を150℃以上に加熱した本発明例
No.9〜11のものは、平均結晶粒径が400Å以上
であり、その保磁力も1500Oe以上と好ましい特性
が得られている。
【0018】
【表2】
【0019】(実施例3)Cr下地膜厚を620Å、基
板温度を200℃とし、バイアス電圧を表3に示すよう
に変化させたほかは実施例1と同様にして、Co−Cr
−Ta合金磁性層および保護膜を形成する。得られた磁
性層の磁気特性および結晶粒径を表3に示す。表3の比
較例(No.12)からわかるように、基板温度が高く
ても無バイアス時には、平均結晶粒径は小さく、保磁力
も低い。これに対し、バイアス電圧を印加して作成した
No.13〜15のものは、平均結晶粒径が300μm
以上となり磁気特性も良好であることがわかる。
板温度を200℃とし、バイアス電圧を表3に示すよう
に変化させたほかは実施例1と同様にして、Co−Cr
−Ta合金磁性層および保護膜を形成する。得られた磁
性層の磁気特性および結晶粒径を表3に示す。表3の比
較例(No.12)からわかるように、基板温度が高く
ても無バイアス時には、平均結晶粒径は小さく、保磁力
も低い。これに対し、バイアス電圧を印加して作成した
No.13〜15のものは、平均結晶粒径が300μm
以上となり磁気特性も良好であることがわかる。
【0020】
【表3】
【0021】(実施例4)基板温度、バイアス電圧、お
よびCr下地膜厚は変えずに、Co−Cr−Ta合金磁
性層の組成を表4に示すように変化させ、実施例1と同
様にして、Co−Cr−Ta合金磁性層および保護膜を
形成する。得られた磁性層の磁気特性および結晶粒径を
表4に示す。CrおよびTaの含有量が適正な本発明の
磁気記録媒体(No.19〜24)の磁性層の平均結晶
粒径は300〜600Åの範囲にあり、保磁力も150
0Oe以上と良好である。これに対し、Taが過剰に含
有されたもの(No.16)、Taが含有されていない
もの(No.17)は、Cr下地層の厚さが適当であっ
ても、平均結晶粒径が小さく、保磁力も小さい。また、
Crの含有量が5原子%未満のもの(No.25)は、
Cr下地層の厚さが適当であっても結晶粒径が600Å
を越えており、十分な保磁力が得られない。さらにまた
、CrまたはTa量が過剰のもの(No.16、18)
は4πMsが低く、Ta+Cr量の低いもの(No.2
5)は保磁力が低いこともわかる。
よびCr下地膜厚は変えずに、Co−Cr−Ta合金磁
性層の組成を表4に示すように変化させ、実施例1と同
様にして、Co−Cr−Ta合金磁性層および保護膜を
形成する。得られた磁性層の磁気特性および結晶粒径を
表4に示す。CrおよびTaの含有量が適正な本発明の
磁気記録媒体(No.19〜24)の磁性層の平均結晶
粒径は300〜600Åの範囲にあり、保磁力も150
0Oe以上と良好である。これに対し、Taが過剰に含
有されたもの(No.16)、Taが含有されていない
もの(No.17)は、Cr下地層の厚さが適当であっ
ても、平均結晶粒径が小さく、保磁力も小さい。また、
Crの含有量が5原子%未満のもの(No.25)は、
Cr下地層の厚さが適当であっても結晶粒径が600Å
を越えており、十分な保磁力が得られない。さらにまた
、CrまたはTa量が過剰のもの(No.16、18)
は4πMsが低く、Ta+Cr量の低いもの(No.2
5)は保磁力が低いこともわかる。
【0022】
【表4】
【0023】(参考例1)また、比較のために、従来か
ら磁性層として広く使用されているCo63Ni30C
r7合金、およびCo86Cr12Ta2合金について
、基板加熱温度200℃、無バイアスとし、Cr下地膜
の膜厚を変化させて実施例1と同様にして成膜した場合
の磁性層の磁気特性および結晶粒径について調べた結果
を表5に示す。従来材のCo63Ni30Cr7 はC
r下地層を2000Å以上に厚くすることによって保磁
力が上げられることがわかる。しかし、1500Oeを
超える保磁力は得られない。なお、この組成系のものは
基本的に結晶粒径が大きいため、Cr下地膜の粒径も必
然的に600Å以上程度に大きくしているのが通常であ
る。また、Co−Cr−Ta材を従来の製造方法で成膜
した場合は、同一膜厚においてCo63Ni30Cr7
を凌ぐ保磁力が得られるものの、1500Oe以上の
保磁力とするにはCr膜厚として1500Å以上が必要
であることがわかる。
ら磁性層として広く使用されているCo63Ni30C
r7合金、およびCo86Cr12Ta2合金について
、基板加熱温度200℃、無バイアスとし、Cr下地膜
の膜厚を変化させて実施例1と同様にして成膜した場合
の磁性層の磁気特性および結晶粒径について調べた結果
を表5に示す。従来材のCo63Ni30Cr7 はC
r下地層を2000Å以上に厚くすることによって保磁
力が上げられることがわかる。しかし、1500Oeを
超える保磁力は得られない。なお、この組成系のものは
基本的に結晶粒径が大きいため、Cr下地膜の粒径も必
然的に600Å以上程度に大きくしているのが通常であ
る。また、Co−Cr−Ta材を従来の製造方法で成膜
した場合は、同一膜厚においてCo63Ni30Cr7
を凌ぐ保磁力が得られるものの、1500Oe以上の
保磁力とするにはCr膜厚として1500Å以上が必要
であることがわかる。
【0024】
【表5】
【0025】以上述べたように、本発明においては、基
板温度とバイアス電圧の相乗作用がない場合あるいはC
r膜厚が薄すぎるときは結晶粒径300Å未満となり、
十分な特性が得られなくなる。また、Co−Cr−Ta
系合金磁性層として、5〜15原子%のCrおよび1〜
8原子%のTaを含むCo合金磁性層を形成した場合に
は、いずれも600Å以下の結晶粒径のものが得られ易
いことがわかる。
板温度とバイアス電圧の相乗作用がない場合あるいはC
r膜厚が薄すぎるときは結晶粒径300Å未満となり、
十分な特性が得られなくなる。また、Co−Cr−Ta
系合金磁性層として、5〜15原子%のCrおよび1〜
8原子%のTaを含むCo合金磁性層を形成した場合に
は、いずれも600Å以下の結晶粒径のものが得られ易
いことがわかる。
【0026】上記実施例においては、下地層を形成する
材料としてCrを使用した例を示したが、本発明におい
ては、Crの他に、Cr−Mo、Cr−V、Cr−Mn
,Cr−WなどのCr合金によって形成してもよい。 また、磁性層を形成する材料としては、Cr5〜15%
、Ta1〜8%、残部Coを基本組成とする合金に他の
元素を含有させたCo−Cr−Ta系合金を使用するこ
とができる。さらに、基板を形成する非磁性材料として
は、上記実施例に記載した以外の他の金属材料および非
金属材料を使用することができる。
材料としてCrを使用した例を示したが、本発明におい
ては、Crの他に、Cr−Mo、Cr−V、Cr−Mn
,Cr−WなどのCr合金によって形成してもよい。 また、磁性層を形成する材料としては、Cr5〜15%
、Ta1〜8%、残部Coを基本組成とする合金に他の
元素を含有させたCo−Cr−Ta系合金を使用するこ
とができる。さらに、基板を形成する非磁性材料として
は、上記実施例に記載した以外の他の金属材料および非
金属材料を使用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、従来知られている
通常の方法ではCr膜厚を3000Åのように厚くしな
いと粒径制御(粗大化)が出来ないが、本発明によれば
Cr膜厚が薄くても基板温度、バイアス電圧の相乗効果
により粒径制御することができるため、優れた特性の磁
気記録媒体が実現できる。また、本発明磁気記録媒体は
、Co−Cr−Ta系合金を磁性層としているため耐蝕
性に優れており、かつCr下地膜厚が薄くても十分であ
るため下地膜の形成が容易であり、生産性を向上させる
ことができる。
通常の方法ではCr膜厚を3000Åのように厚くしな
いと粒径制御(粗大化)が出来ないが、本発明によれば
Cr膜厚が薄くても基板温度、バイアス電圧の相乗効果
により粒径制御することができるため、優れた特性の磁
気記録媒体が実現できる。また、本発明磁気記録媒体は
、Co−Cr−Ta系合金を磁性層としているため耐蝕
性に優れており、かつCr下地膜厚が薄くても十分であ
るため下地膜の形成が容易であり、生産性を向上させる
ことができる。
【図1】図1は本発明の一実施例における磁性膜のTE
Mによる金属組織観察写真である。
Mによる金属組織観察写真である。
【図2】図2は比較例の磁性膜のTEMによる金属組織
観察写真である。
観察写真である。
なし
Claims (5)
- 【請求項1】非磁性基体上に形成されたCrまたはCr
を主体とする合金からなる下地層上に、Co系合金から
なる磁性層が連続して形成されている磁気記録媒体にお
いて、Co系合金磁性層が平均結晶粒径300〜600
ÅのCo−Cr−Ta系合金磁性層からなることを特徴
とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、上記Co−
Cr−Ta系合金磁性層が5〜15原子%のCrおよび
1〜8原子%のTaを含むCo系合金であることを特徴
とする磁気記録媒体。 - 【請求項3】請求項1記載のものにおいて、下地層の膜
厚が400Å以上であることを特徴とする磁気記録媒体
。 - 【請求項4】請求項1記載のものにおいて、Co−Cr
−Ta系合金磁性層における膜面に平行な成分の保磁力
が1500Oeを超えることを特徴とする磁気記録媒体
。 - 【請求項5】非磁性基板を150℃以上に加熱し、かつ
非磁性基板上に負の電圧を印加しながら、CrまたはC
rを主体とする合金からなる下地層と、Co−Cr−T
a系合金からなる磁性層を形成することを特徴とする磁
気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3043561A JP2760906B2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3043561A JP2760906B2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04281212A true JPH04281212A (ja) | 1992-10-06 |
| JP2760906B2 JP2760906B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=12667162
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3043561A Expired - Lifetime JP2760906B2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2760906B2 (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02154322A (ja) * | 1988-12-06 | 1990-06-13 | Mitsubishi Kasei Corp | 磁気記録媒体の製造法 |
| JPH02154323A (ja) * | 1988-12-06 | 1990-06-13 | Mitsubishi Kasei Corp | 磁気記録媒体の製造方法 |
| JPH02161617A (ja) * | 1988-03-15 | 1990-06-21 | Ulvac Corp | 面内記録型磁気記録体の製造方法 |
-
1991
- 1991-03-08 JP JP3043561A patent/JP2760906B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02161617A (ja) * | 1988-03-15 | 1990-06-21 | Ulvac Corp | 面内記録型磁気記録体の製造方法 |
| JPH02154322A (ja) * | 1988-12-06 | 1990-06-13 | Mitsubishi Kasei Corp | 磁気記録媒体の製造法 |
| JPH02154323A (ja) * | 1988-12-06 | 1990-06-13 | Mitsubishi Kasei Corp | 磁気記録媒体の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2760906B2 (ja) | 1998-06-04 |
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