JPH04282148A - 医療用ワンタッチ式消化管吻合器、これに用いるステープルカートリッジ - Google Patents

医療用ワンタッチ式消化管吻合器、これに用いるステープルカートリッジ

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JPH04282148A
JPH04282148A JP3046976A JP4697691A JPH04282148A JP H04282148 A JPH04282148 A JP H04282148A JP 3046976 A JP3046976 A JP 3046976A JP 4697691 A JP4697691 A JP 4697691A JP H04282148 A JPH04282148 A JP H04282148A
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Hiroshi Hasegawa
寛 長谷川
啓 長谷川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用吻合器の改良、
更に詳しくは、人体の口から肛門に至るまでの器官、例
えば胃、小腸、結腸など多種類の消化管を手術する際に
当該消化管の切断部位相互の吻合処置を迅速・確実に行
うことができて、出血・吻合部狭窄・癒着などの障害の
併発も的確に防止できるところの実用的にして用途の広
いワンタッチ式吻合器に関し、特に内臓外科手術に有用
である。
【0002】
【従来の技術】従来における消化管等の手術では、主と
して消化管切断部の縫合術(suture)にだけに主
眼がおかれてきたため、縫合用の機器については多くの
提案が為され、実用化もされてきたけれども、切断され
た管腔臓器の切断端同士を互に連通状態で結合せしめる
吻合術(anastomosis)に関しては適切な吻
合機器が皆無に近く、専ら外科医の手工的技巧に依存し
て手作業によって行っているのが実情である。
【0003】ところが、近年の医学の進歩により消化器
疾患、特に消化管の癌に対する治療は、外科的治療つま
り手術が最も有効であるとの認識が支配的になり、その
ため消化管の切断吻合の頻度が非常に高くなって、手術
時間も非常に長くなってくる趨勢にある。
【0004】このような事情から、内臓外科の専門医の
間では、消化管手術における吻合術の器械化に対する必
要性が痛感されるようになり、漸く最近になって、吻合
機器に関する提案も見掛けるようにはなったのであるが
、未だに充分とは云い難い。例えば、米国のウイリアム
とリチャードとが提案せる小銃タイプの「外科用留め具
付け装置」(特開昭62−117543号公報参照)は
我国でも実用化されて、一部の専門医師の間で試用され
ているが、使用上、次のような不満が聞かれる。
【0005】すなわち、上記ウイリアム=リチャード装
置によって胃と十二指腸の断端吻合を行う場合には、後
壁は内反2列に縫合する一方、前壁は吻合時の狭窄を防
止する必要があることから十二指腸前壁を三角に切開し
て、この部分と残胃断端とを2列留め具(ステープル)
にて外反2列に縫合することになるのであるが、他の臓
器が密集する開腹中の当該部位へ前述の小銃形態の「留
め具付け装置」を挿入して操作するときには、これを保
持する自己の手や腕部で手陰になって縫合部位が充分に
視認できないため勘に頼って縫合しなければならない等
、使い勝手の面で難点があり、場合によっては手術時間
が遅延して患者の体力を過度に消耗させしまうといった
欠点も指摘されていた。
【0006】そのうえ、かゝる切開態様を伴う器械手術
にあっては、たとえ、前壁の外反2列縫合部に外翻せる
粘膜部は切除するという処置を採ったとしても、術後に
当該縫合部が他の組織部に癒着してしまう可能性が高く
、予後に憂いを残すおそれもあったのである。
【0007】
【解決すべき技術的課題】本発明は、消化管手術に使用
されていた従来の吻合機器に前述のような問題があった
のに鑑みて為されたもので、機に臨んで手早く切断部位
相互の吻合を簡単かつ正確に行うことができ、しかも患
者の体力消耗を最小限度に抑制可能な実用的なワンタッ
チ式吻合器を提供することを技術的課題とするものであ
る。
【0008】また、本発明の他の技術的課題は、出血・
吻合部狭窄・癒着などの如き障害の併発も有効に防止す
ることができる安心して吻合処置を行える安全性の高い
吻合器を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の技術的課題は、手術に
より切開された胃、小腸、結腸など多種類の消化管の切
断部位相互の吻合処置に汎用的に使用できるワンタッチ
式の吻合器を提供することにある。
【0010】さらに、本発明の他の技術的課題は、上記
ワンタッチ式消化管吻合器にステープルを装填するのに
有利なステープルカートリッジを提供することにある。
【0011】
【課題解決のために採用した手段】本発明者が上記技術
的課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参
照して説明すれば、次のとおりである。
【0012】即ち、本発明は、少なくとも3本のレバー
1・2・3をピボットPにより交差状態に枢着せしめた
複叉形のトング部材Tであって、
【0013】(a) 同トング部材Tの噛合部を成す第
1レバー1のアンビルジョウ(anvil jaw)部
11の上面には、長足のステープルSLを圧曲するべき
浅いシャローアンビル(shallow anvil)
 溝12と短足のステープルSBを圧曲すべき深いディ
ープアンビル(deep anvil)溝13とが各々
、互い違いに縦列的に平行してシャローアンビル溝列1
2・12…とディープアンビル溝列13・13…とを形
成しており、
【0014】(b) 同トング部材Tにおける第2レバ
ー2のティースジョウ部21の下面には、上記シャロー
アンビル溝列12・12…に対しシャロー噛合歯22が
噛合せ可能なる如く縦列的に対向列設して第1歯列22
・22…を形成する共に、上記ディープアンビル溝列1
3・13…に対してもディープ噛合歯23が噛合せ可能
なる如く縦列的に対向列設されて第2歯列23・23…
を形成しており、
【0015】(c) 上記アンビルジ
ョウ部11とティースジョウ部21との間に位置する第
3レバー3のミドルジョウ(middle jaw)部
31には、下部長手方向に沿ってカートリッジ挿着溝3
2が形成され、さらに当該挿着溝32には長足ステープ
ル(staple)SL・SL…を上記シャローアンビ
ル溝列12・12…と同ピッチで縦列的に内蔵し、及び
/又は短足ステープルSB・SB…を上記ディープアン
ビル溝列13・13…と同一ピッチで縦列的に内蔵した
ステープルカートリッジ(staple cartri
dge)4が装填可能であると共に、当該ミドルジョウ
部31の上面には上記シャローアンビル溝列12・12
…とディープアンビル溝列13・13…の各々のアンビ
ル溝に合致する位置に押歯スロット33・33…が穿設
されてあり、
【0016】上記第1レバー1の力端部であるハンドル
部14と第2レバー2の力端部であるハンドル部24と
を挾握することにより、ミドルジョウ部31を挟んでテ
ィースジョウ部21の第1歯列22・22…および第2
歯列23・23…とアンビルジョウ部11のシャローア
ンビル溝列12・12…およびディープアンビル溝列1
3・13…とがミドルジョウ部31の押歯スロット33
・33…を通して噛み合い、ティースジョウ部21の第
1歯列22・22…と第2歯列23・23…が、カート
リッジ14及び/又はカートリッジ15に内蔵された長
足ステープルSL・SL…及び/又は短足ステープルS
B・SB…を、上記押歯スロット33・33…から突押
して各長足ステープルSL及び/又は短足ステープルS
Bの足部を先端から圧曲させて対象部を縫合可能に構成
するという手段を採用することによって前述の技術的課
題を解決した点に要旨がある。
【0017】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基い
て、更に詳しく説明する。なお、図1は本発明の実施例
である消化管吻合器の全体的な機構を示した斜視説明図
、図2は本実施例吻合器における第1レバー作用端側に
設けたアンビルジョウ部の部分拡大斜視図、図3は本実
施例吻合器の第2レバー作用端側に設けたティースジョ
ウ部を先端部から直視した部分拡大図、図4は本実施例
吻合器の第3レバー作用端側に設けたミドルジョウ部の
部分拡大斜視図、図5は同ミドルジョウ部を長手方向に
断面して表わした部分拡大断面図、図6は同ミドルジョ
ウ部を横断して表わした部分拡大横断面図、図7は図4
〜図6に示したミドルジョウ部のカートリッジ挿着溝に
装填すべきステープルカートリッジの拡大斜視図、図8
は本実施例吻合器に使用される長足ステープルの拡大正
面図、図9は図8の長足ステープルをシャローアンビル
溝で圧曲させた状態を示す拡大正面図、図10は本実施
例吻合器に使用される短足ステープルの拡大正面図、図
11は図10の短足ステープルをディープアンビル溝で
圧曲させた状態を示す拡大正面図である。
【0018】図面上、符号Tで指示するものは、3本の
レバー1・2および3を組交してピボットPにより枢着
して構成した三叉形のトング(tong)部材である。
【0019】即ち、図1に示す「トング部材」Tにあっ
ては、 イ.第1レバー1におけるピボットPより左側(作用端
側)のアンビルジョウ部11は最下段に位置すると共に
、ピボットPより右側(挾握側)のハンドル部14は最
上段に位置しており、
【0020】ロ.第2レバー2におけるピボットPより
左側(作用端側)のティースジョウ部21は最上段部に
位置すると共に、ピボットPより右側(挾握側)のハン
ドル部24は下段部に位置し、
【0021】ハ.第3レバー3におけるピボットPより
左側(作用端側)のミドルジョウ部31は中段部に位置
して、またピボットPより右側(挾握側)はバネ性に富
んだ弓状の撓曲部34を成し、かつ、その端部には長孔
35が開設されて当該長孔35において第2レバーハン
ドル部24の内面にスライド自在に連結せしめた、
【0
022】構造になっており、前記第3レバー3の撓曲部
34の弾力によって一定角度範囲ではハンドル部14お
よび24の拡開方向へ付勢力が働くようになっている。
【0023】そして、図1のトング部材Tにおけるハン
ドル部14と24とは、各ジョウ部11・21・31に
対して第1レバー1のトング拡開方向へ約30°ほど屈
曲させて製作してあり、吻合処置の際に医師が吻合部位
を目視しながら立ち姿勢で作業するうえに都合の良い形
態に設計してある。
【0024】次に、本実施例吻合器の細部を更に具体的
に説明するならば、次のような機構・構造が採用されて
いる。なお、本実施例吻合器は全体が硬質で耐蝕・耐薬
品性に富んだステンレス鋼(SUS 310S)を用い
て作製してある。
【0025】第1レバーのアンビルジョウ部11の上面
には、凹み量の小さいシャローアンビル溝12を縦列的
に形成したシャローアンビル溝列12・12…と、凹み
量の大きいディープアンビル溝13を縦列的に形成した
ディープアンビル溝列13・13…とが平行に、かつ、
シャローアンビル溝12とディープアンビル溝列13と
が前後に互い違いに位置するように設計してあり、シャ
ローアンビル溝列12・12…では長足のステープルS
L(図6・7参照)を圧曲し、またディープアンビル溝
列13・13では短足のステープルSB(図8・9参照
)を圧曲できるようにしてある。 なお、本実施例の吻合器においては、シャローアンビル
溝列の中で一番先頭に位置するシャローアンビル溝12
(ハンドル部14から一番離れた位置に存するもの)を
、一番先頭に位置するディープアンビル溝13よりも可
及的に噛合部突端に近接させてある。
【0026】しかして、本実施例におけるアンビル溝1
2および13の形状は、次に述べるステープルの足部の
座屈形状に関係するのであるが、シャローアンビル溝1
2とディープアンビル溝13とは凹み量に大小の差があ
るに過ぎない。ちなみに、本実施例では長足ステープル
SLとして幅(W)4mm、足丈(H1)4mm のも
の(図6)、短足ステープルSBとして幅(W)4mm
、足丈(H2)3mmのもの(図8) が用いてあり、
押圧により前者の長足ステープルSLは厚さ2mm(図
7)に、後者の短足ステープルSBは厚さ1.5 mm
(図9)に圧曲する必要があるので、これに対応してシ
ャローアンビル溝12およびディープアンビル溝13の
形状、凹み量を設定してある。なお、ここに用いる長短
ステープルSLとSBは、何れも耐蝕性・耐薬品性が要
求されるので、ステンレス材料(18−8ステンレス鋼
)にて製してある。
【0027】つぎに、第2レバー2のティースジョウ部
21の下面には、上記シャローアンビル溝列12・12
…に対向する箇所に歯丈の長いシャロー噛合歯22が噛
合せ可能なる如く縦列的に第1歯列22・22…を形成
していると共に、上記ディープアンビル溝列13・13
…に対向する箇所に歯丈の短いディープ噛合歯23が噛
合せ可能なる如く縦列的に第2歯列23・23…を形成
されている。なお、本実施例の吻合器にあっては、第1
歯列の中で一番先頭に位置するシャロー噛合歯22(ハ
ンドル部24から一番離れた位置に存するもの)は上記
ティースジョウ部11の一番先頭に位置するシャローア
ンビル溝12に対応して一番先頭に位置するディープ噛
合歯23よりも可及的に噛合部突端に近接させて突設し
てあるが、これは吻合部における首側端部にステープル
欠損部を生じさせないためであって、吻合部を端までシ
ッカリと結合するのに必要である。
【0028】次にまた、上記アンビルジョウ部11とテ
ィースジョウ部21との間に配置された第3レバー3の
ミドルジョウ部31には、下部長手方向に沿ってカート
リッジ挿着溝32が形成してあり、この挿着溝32にス
テープルカートリッジ4が装填される。このミドルジョ
ウ部31の上面には、ミドルジョウ部を上下に貫通せる
押歯スロット33・33…が上記ティースジョウ部21
の第1歯列22・22…と第2歯列23・23…に対向
するごとく二列形成されており、当該ミドルジョウ部3
1を挟んでティースジョウ部21の第1歯列22・22
…および第2歯列23・23…と、アンビルジョウ部1
1のシャローアンビル溝列12・12…およびディープ
アンビル溝列13・13…とが前記押歯スロット33・
33…を通して噛み合えるように構成してある。なお、
このミドルジョウ部31の突端部中央にはネジ穴Sを介
してボールプランジャ36が装着してあり、このボール
プランジャ36により前記ステープルカートリッジ4を
脱着自由にロックできる構成が採られている(図4〜図
7参照)。
【0029】一方、上記ミドルジョウ部31の挿着溝3
2に装填されるステープルカートリッジ4は装填可能な
ケース部材の形態に成型してあり、その上面には当該カ
ートリッジケース本体を上下に貫通するステープル孔4
1・41…が上記ティースジョウ部21の第1歯列22
・22…と第2歯列23・23…に対応するごとく同一
のピッチで二列穿設されている(図5参照)。なお、符
号42で指示するものは上記ボールプランジャ36に掛
合するキャッチホールである。
【0030】本実施例では、実際に使用するステープル
カートリッジ4として、次の3種類を準備しておき、手
術のときに担当医師が必要に応じて適宜選択して使用で
きるようにしてある。
【0031】イ.二列吻合用として、アンビルジョウ部
11のシャローアンビル溝列12・12…並びにティー
スジョウ部2の第1歯列22・22…に対応する部位に
は長足ステープルSL・SL…を縦列的に内蔵させ、デ
ィープアンビル溝列13・13…並びにティースジョウ
部2の第2歯列23・23…に対応する部位には短足ス
テープルSB・SB  …を縦列的に内蔵させたステー
プルカートリッジ。
【0032】ロ.単層吻合用として、ステープル孔41
・41…のうち、アンビルジョウ部11のシャローアン
ビル溝列12・12…並びにティースジョウ部2の第1
歯列22・22…に対応する部位だけに長足ステープル
SL・SL…を縦列的に内蔵させたステープルカートリ
ッジ。
【0033】ハ.異径管腔の吻合対応用として、上記イ
のように二列吻合として、又はロの単層吻合用として使
用することができるものであって、吻合部位の管腔直径
に適合するようにステープルの数を適宜増減して針込め
した形式のステープルカートリッジ。胃、十二指腸、小
腸、大腸などの吻合に際しては、相互に吻合さすべき腸
管の管腔直径が異なることが多く、個々の具体的な吻合
部位に対応できる。
【0034】かくして、上記イ・ロ・ハの何れかのステ
ープルカートリッジ4をミドルジョウ部31の挿着溝3
2に装填した状態で、上記第1レバー1の力端部である
ハンドル部14と第2レバー2の力端部であるハンドル
部24とを挾握すると、次のように、吻合処置を行うこ
とができる。
【0035】イ.イのステープルカートリッジ4を使用
する場合にあっては、ミドルジョウ部31を挟んでティ
ースジョウ部21の第1歯列22・22…および第2歯
列23・23…と、アンビルジョウ部11のシャローア
ンビル溝列12・12…およびディープアンビル溝列1
3・13…とが、ミドルジョウ部31の押歯スロット3
3・33…を通して噛み合うことになり、その際にティ
ースジョウ部21の第1歯列22・22…と第2歯列2
3・23…が、カートリッジ4に内蔵された長足ステー
プルSL・SL…と短足ステープルSB・SB…とを、
前記押歯スロット33・33…およびステープル孔41
・41…を通してシャローアンビル溝列12・12…お
よびディープアンビル溝列13・13…上へ突き押して
、各長足ステープルSL・SL…と短足ステープルSB
・SB…の足部を先端から圧曲せしめ、吻合対象部を継
合できる。
【0036】ロ.ロのステープルカートリッジを使用す
る場合にあっては、ステープルカートリッジ4にはシャ
ローアンビル溝列12・12…に対応するステープル孔
41・41…にのみ長足ステープルSL・SL…を内蔵
させてあるので、カートリッジ4のステープル孔41・
41…針込めされた長足ステープルSL・SL…は、押
歯スロット33・33…を通してシャローアンビル溝列
12・12…上に突き押されて足部を先端から圧曲され
(図9参照)、吻合対象部位を継合できる。
【0037】ハ.ハのステープルカートリッジ4を使用
する場合のステープル圧曲のプロセスは上記イ又はロの
場合と実質的に同様である。
【0038】ところで、図1において符号5で指示する
ものは、第1レバー1と第2レバー2のハンドル部14
と24との間に介設された握圧加減レバーであり、第1
レバーのハンドル部14近い部分には鋸歯状のノッチ 
(notch)部51を有する。この握圧加減レバー5
の一端は、第2レバー2のハンドル部24に枢支ピン2
5にてティースジョウ部21方向へ揺動可能に枢支して
あり、また同握圧加減レバー5の他端部は第2レバー2
のハンドル部14に開設された遊嵌孔15に対して貫通
した状態で板バネ52によってティースジョウ部21方
向へ付勢されて当該遊嵌孔15に圧接されている。
【0039】なお、符号53で示すものは、握圧加減レ
バー5の自由端に突設した操作ノブであり、第1レバー
ハンドル部14の遊嵌孔15から伸出しており、このノ
ブ53を手指でハンドル部14後端方向へ押すと、当該
握圧加減レバー5のノッチ部51と遊嵌孔15との掛合
を解除することができ、また、操作ノブ53を手放すと
、板バネ52の付勢力に押されて握圧加減レバー5は遊
嵌孔15に圧接されてノッチ部51が其処に掛合して、
その時における第1レバーハンドル部14と第2屈曲レ
バーハンドル部24との開口角に対応する位置のノッチ
51部分が遊嵌孔15に掛合し、両ハンドル部14・2
4相互の開口角を当該位置にセットすることができる。
【0040】本実施例の吻合器は概ね上記のように構成
されるが、本発明は前述の実施例に限定されるものでは
決してなく、「特許請求の範囲」の記載内にて種々の変
更が可能であって、例えばトング部材Tを構成するジョ
ウ部11・21・31とハンドル部14・24・34相
互の曲げ具合や、また、右利き用および左利き用に対応
するジョウ部11・21・31とハンドル側部分14・
24・34相互の屈曲方向関係などは現場で手術を担当
することになる専門医師の具体的要請に応じ適宜に設計
変更されるものであり、さらに、カートリッジ14・1
5をミドルジョウ部31に装填ロックさせる具体的機構
についてもソケット機構など従来慣用のロックが取捨選
択することができ、これら何れの設計変更も本発明の技
術的範囲に属するものと云わねばならない。
【0041】
【本実施例吻合器の使用方法】いま、胃、小腸、結腸等
の手術プロセスにおいて前記消化管の吻合処置の段階に
至っているとすると、予じめ準備してある上記3種類(
イ・ロ・ハ)のステープルカートリッジ4の中からイの
ステープルカートリッジ4を選んで、ミドルジョウ部3
1のカートリッジ挿着溝32に押し込む。すると、ミド
ルジョウ部31の上部先端のネジ穴Sにはボールプラン
ジャ36が螺着してあるので、カートリッジ4のキャッ
チホール42にボールプランジャ下端のボール36aが
嵌合して当該カートリッジ4はワンタッチで安定にロッ
クされることになり、吻合処置の際に不用意に装填した
カートリッジ4が動いて位置が狂う危険は全くない。な
お、ここに長足ステープルSL・SL…および短足ステ
ープルSB・SB…を内蔵させた上記ハのカートリッジ
4を採択する理由は、消化管の吻合に際し、後壁吻合の
場合には二列多様方式によるワンタッチ吻合を実行でき
るようにするためである。
【0042】即ち、当該消化管の外層部同士を山形に合
せて管内(粘膜側)から2列にステープルで縫合するの
で、まず最内側は座屈厚み(h1)が1.5mmに圧曲
されるところの足丈(H1)4 mmの長足ステープル
SLを用いて、腸管を強く接着し内容物の漏出を防止す
る(アルベルト:Albert=縫合、図9参照)。漿
膜および筋層同士を縫合する場合には、座屈厚み(h2
)が2 mm に圧曲される足丈(H2)3mmの短足
ステープルSBを使用すると、ステープルが図11のよ
うな状態に座屈することになるので、組織の損傷が軽度
となって緩く縫合(所謂「レンベルト=Lambert
 」縫合)することができ、局所の微細血液循環が保た
れ、吻合部創傷治癒が促進される。このように二様式の
吻合が上記イのステープルカートリッジ4を用いること
により施せるのである。
【0043】後壁縫合が終わると、ついで前壁縫合を行
うことになるが、この縫合にあっては消化管内層同士を
面着させ山形に管外に圧し上げて管外(漿膜側)からス
テープルで単層に強く縫合する必要があるから、この場
合には座屈厚み(h1)が 1.5mmに圧曲される足
丈(H1)が4mmの長足ステープルSL・SL…が内
蔵してある上記ロのステープルカートリッジ4が使用さ
れる(Albert suture) 。ちなみに、こ
の前壁縫合を単層接着で行うようにしたのは、当該部分
の組織障害の面積を小さくすることにより、内容物の漏
出を防止しながら術後狭窄の危険防止のためであって、
これに4〜5針のレンベルト縫合を加味するならば、吻
合は一段と確実になり、また当該吻合部の他の臓器への
癒着防止にも極めて有効である。
【0044】また、本実施例吻合器にあっては、第1レ
バーハンドル部14と第2レバーハンドル部24との間
に握圧加減レバー5が介装してあるので、前記ハンドル
部14と24とを挾握すると、この握圧加減レバー4の
鋸歯状のノッチ部51が第1レバーハンドル部14の遊
嵌孔15にカチカチ・カチと引っ掛かりながら一定のピ
ッチで段階的にアンビルジョウ部11とティースジョウ
部24との噛み合いが適切に進行させることができる。 したがって、アンビルジョウ部11とティースジョウ部
24とを所定クランプ姿勢に安定保持させた状態でミド
ルジョウ部31とアンビルジョウ部11との間に目標と
する縫合部を適切に挾み得たか否かを視認できるため、
確信をもって次なる操作に移行できる。そうすれば、ノ
ッチ部51は、第1レバーハンドル部14の遊嵌孔15
に近い部分に局部的にしか形成してないので、第2レバ
ーハンドル部24と第1屈曲レバーハンドル部14とを
、一気に強く挾握するだけの簡単な操作でカートリッジ
4から必要な長短ステープルが押出されてアンビルジョ
ウ部11のアンビル溝列12・12…と13・13…で
所定厚みに圧曲されることになり、当該部位の縫合は正
しい位置で確実に行えるのである。
【0045】
【発明の効果】以上実施例をもって説明したとおり、本
発明吻合器にあっては、複数のレバーをピボットにより
交差状態に枢着せしめた複叉形のトング機構を基本形態
とし、その作用端部に前述のステープラー機構(sta
pler mechanism)を巧みに組みこみつつ
、力端部のハンドル部をグリップ操作し易いように、全
体の形状および構造を工夫したので、リチャード=ウイ
リアムによって提案された従来公知の特開昭62−11
7543号公報掲載「外科用留め具付け装置」のような
使い勝手の面での不便もなく、機に臨んで手早く消化管
切断部相互の吻合処置を迅速かつ確実に行うことが可能
であって、患者の体力消耗も最小限に止めることができ
るうえに、出血・吻合部狭窄・癒着などの障害の併発も
抑制することができ、予後の改善向上にも大いに役立つ
【0046】更に、本発明の吻合器は、開腹された腹部
の何処にでも支障なく挿入して簡単に操作できる形態に
コンパクトに纏まっているので、胃・小腸・結腸など前
述のリチャード=ウイリアム器機では処置できなかった
消化管の吻合にも使用できるので、汎用性の面でも大き
なメリットが存する。
【0047】このように本発明によれば、従来専門医の
間で器械化が待望されていながらも満たし応じ得なかっ
た吻合術の器械化を実現できるのであって、内臓外科医
学を大きく前進させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である消化管吻合器の全体的な
機構を示す斜視説明図である。
【図2】本実施例吻合器における第1レバー作用端側に
設けたアンビルジョウ部の部分拡大斜視図である。
【図3】本実施例吻合器の第2レバー作用端側に設けた
ティースジョウ部を先端部から直視した部分拡大図であ
る。
【図4】本実施例吻合器の第3レバー作用端側に設けた
ミドルジョウ部の部分拡大斜視図である。
【図5】図4のミドルジョウ部を長手方向に断面して表
わした部分拡大断面図である。
【図6】図4のミドルジョウ部を横断して表わした部分
拡大横断面図である。
【図7】図4のミドルジョウ部カートリッジ挿着溝に装
填すべきステープルカートリッジの拡大斜視図である。
【図8】本実施例吻合器に使用される長足ステープルの
拡大正面図である。
【図9】図6の長足ステープルをシャローアンビル溝で
圧曲させた状態を示す拡大正面図である。
【図10】本実施例吻合器に使用される短足ステープル
の拡大正面図である。
【図11】図8の短足ステープルをディープアンビル溝
で圧曲させた状態を示す拡大正面図である。
【符号の説明】
1  第1レバー 2  第2レバー 3  第3レバー 4  ステープルカートリッジ 5  握圧加減レバー 11  アンビルジョウ部 12  シャローアンビル溝 13  ディープアンビル溝 21  ティースジョウ部 22  シャロー噛合歯 23  ディープ噛合歯 31  ミドルジョウ部 32  カートリッジ挿着溝 33  押歯スロット 41  ステープル孔 42  キャッチホール 51  ノッチ部 52  板バネ 53  操作ノブ P  ピボット T  トング部材 SB  短足ステープル SL  長足ステープル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも3本のレバー1・2・3を
    ピボットPにより交差状態に枢着せしめた複叉形のトン
    グ部材Tであって、(a) このトング部材Tの噛合部
    を成す第1レバー1のアンビルジョウ部11の上面には
    、長足のステープルSLを圧曲すべき浅いシャローアン
    ビル溝12と短足のステープルSBを圧曲すべき深いデ
    ィープアンビル溝13とが各々、互い違いに縦列的に平
    行してシャローアンビル溝列12・12…とディープア
    ンビル溝列13・13…とを形成しており、(b) 同
    トング部材Tにおける第2レバー2のティースジョウ部
    21の下面には、上記シャローアンビル溝列12・12
    …に対しシャロー噛合歯22が噛合せ可能なる如く縦列
    的に対向列設して第1歯列22・22…を形成する共に
    、上記ディープアンビル溝列13・13…に対してもデ
    ィープ噛合歯23が噛合せ可能なる如く縦列的に対向列
    設されて第2歯列23・23…を形成しており、(c)
     上記アンビルジョウ部11とティースジョウ部21と
    の間に位置する第3レバー3のミドルジョウ部31には
    、下部長手方向に沿ってカートリッジ挿着溝32が形成
    され、更に当該挿着溝32には長足ステープルSL・S
    L…を上記シャローアンビル溝列12・12…と同ピッ
    チで縦列的に内蔵し、及び/又は短足ステープルSB・
    SB…を上記ディープアンビル溝列13・13…と同一
    ピッチで縦列的に内蔵したステープルカートリッジ4が
    装填可能であると共に、当該ミドルジョウ部31の上面
    には上記シャローアンビル溝列12・12…とディープ
    アンビル溝列13・13…の各々に沿って押歯スロット
    33・33…が穿設されており、上記第1レバー1の力
    端部であるハンドル部14と第2レバー2の力端部であ
    るハンドル部24とを挾握することにより、ミドルジョ
    ウ部31を挟んでティースジョウ部21の第1歯列22
    ・22…および第2歯列23・23…と、アンビルジョ
    ウ部11のシャローアンビル溝列12・12…およびデ
    ィープアンビル溝列13・13…とがミドルジョウ部3
    1の押歯スロット33・33…を通して噛み合って、テ
    ィースジョウ部21の第1歯列22・22…と第2歯列
    23・23…がカートリッジ4に内蔵された長足ステー
    プルSL・SL…及び/又は短足ステープルSB・SB
    …を、上記押歯スロット33・33…から突押して各長
    足ステープルSL及び/又は短足ステープルSBの足部
    を先端から圧曲させて対象部を継合可能に構成したこと
    を特徴とする医療用ワンタッチ式消化管吻合器。
  2. 【請求項2】  第3レバー3の力端側が、バネ性を帯
    有して弓形に湾曲せる撓曲部34を形成し、この撓曲部
    を挾むレバー1または2の何れか一方のハンドル部側に
    スライド自在に連結されていることを特徴とする請求項
    1記載の吻合器。
  3. 【請求項3】  第1レバー1および第2レバー2のハ
    ンドル部14と24との間にノッチ部51を有する握圧
    加減レバー5が介設されており、かつ、この握圧加減レ
    バー5の一端は前記ハンドル部の何れか一方にヒンジ連
    結されていると共に、この握圧加減レバー5の他端部は
    他方のハンドル部に開設された遊嵌孔に対して貫通状態
    で付勢的に圧接されている請求項1または2記載の吻合
    器。
  4. 【請求項4】  アンビルジョウ部11のシャローアン
    ビル溝12、ティースジョウ部21における先端位置の
    シャロー噛合歯22、およびミドルジョウ部31におけ
    る先端位置の長足ステープルSLを圧曲する前記シャロ
    ー噛合歯22が突押嵌入すべき押歯スロット33が各レ
    バー1・2・3の噛合部突端近くまで近接して設けられ
    ていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記
    載の吻合器。
  5. 【請求項5】  トング部材Tにおける各ジョウ部11
    ・21・31に対して、ハンドル部14と24は第1レ
    バー1のトング拡開方向へ所要の角度屈曲されてあるこ
    とを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の吻合
    器。
  6. 【請求項6】  少なくとも3本のレバー1・2・3を
    ピボットPにより交差状態に枢着せしめたトング部材T
    の噛合部におけるミドルジョウ部31の下部長手方向に
    沿って形成したカートリッジ挿着溝32に装填可能なケ
    ース部材であって、その上面には当該ケース部材を上下
    に貫通するステープル孔41・41…が前記ミドルジョ
    ウ部31の押歯スロット33に対応して二列穿設されて
    おり、これら各列のステープル孔41・41…には、前
    記アンビルジョウ部11のシャローアンビル溝列12・
    12…、並びにティースジョウ部2の第1歯列22・2
    2…に対応して所要数の長足ステープルSL・SL…を
    、また、前記アンビルジョウ部11のディープアンビル
    溝列13・13…、並びにティースジョウ部2の第2歯
    列23・23…に対応して短足ステープルSBを、針込
    めして内蔵できるように構成したことを特徴とする医療
    用ワンタッチ式消化管吻合器のステープルカートリッジ
JP3046976A 1991-03-12 1991-03-12 医療用ワンタッチ式消化管吻合器、これに用いるステープルカートリッジ Pending JPH04282148A (ja)

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