JPH04283232A - ポリグルタミン酸の製造法 - Google Patents

ポリグルタミン酸の製造法

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JPH04283232A
JPH04283232A JP7032291A JP7032291A JPH04283232A JP H04283232 A JPH04283232 A JP H04283232A JP 7032291 A JP7032291 A JP 7032291A JP 7032291 A JP7032291 A JP 7032291A JP H04283232 A JPH04283232 A JP H04283232A
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Katsuharu Iinuma
勝春 飯沼
Satoshi Morita
聡 森田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリグルタミン酸の製造
法に関し、詳しくは容易に脱離可能なエステル基をγ位
カルボキシル基に持つグルタミン酸を原料としてグルタ
ミン酸  α−アルキル  γ−置換  エステルを製
造し、次いでこの化合物からγ−グルタミルグルタミン
酸  α,α, −ジアルキル  エステルを得たのち
、これを重縮合させてポリグルタミン酸を製造する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】本発
明者らは、既にグルタミン酸のγ−カルボキシル基とα
−アミノ基がアミド結合により結合している化合物、γ
−ポリグルタミン酸(以下、PGAと略記することがあ
る。)の高度重合体を微生物を用いて有利に製造する方
法を開発した(特開平1−174397)。また、PG
Aの有するα−カルボキシル基を経済的にアルキル基ま
たはベンジル基などによりエステル化し、産業上有用な
ポリ−γ−グルタミン酸  α−置換エステル(以下、
PGAエステル化物と略記することがある。)を得るこ
とにも成功している(特願平2−28754)。
【0003】しかし、上記PGAエステル化物は特定の
高極性溶媒にのみ可溶であるという性質のため、広範な
用途開発の障害となっていた。溶媒可溶性が狭い原因の
一つとして、PGAを構成するグルタミン酸が光学不活
性であることが挙げられる。
【0004】ところで、ポリ−γ−グルタミン酸  α
−置換  エステルの化学合成法は既にKajatar
 ら[Acta.Chim.Acad.Sci.Hun
gar.,vol.62,191(1969)] やK
ovacks ら[Biochemistry,vol
.11,1953(1972)]によって報告されてい
るが、N−カルボベンジルオキシ−グルタミン酸酸無水
物をアルコールと反応させることにより得られる合成中
間体であるグルタミン酸  α−アルキル  エステル
の収率が理論上60%を上回ることがないことから、総
収率が極めて低くなるなどの課題を有していた。
【0005】そこで、本発明者らは商業上安価かつ安定
的に入手可能なL−グルタミン酸を原料として光学活性
なポリグルタミン酸を製造する方法を確立すべく検討を
重ねた。まず、L−グルタミン酸のγ位カルボキシル基
に容易に脱離可能なエステル基を導入し、これをアルキ
ルハライドと反応させてグルタミン酸  α−アルキル
γ−置換  エステルを効率よく製造する方法の確立に
成功した。次いで、この化合物のγ位のエステル基を接
触還元すれば、グルタミン酸  α−アルキル  エス
テルが得られる。しかる後、該グルタミン酸  α−ア
ルキル  エステルを縮合させてγ−グルタミルグルタ
ミン酸  α,α, −ジアルキル  エステルを得、
これを重縮合させてポリ  γ−グルタミン酸  α−
アルキルエステルを製造する方法を開発したのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、容易に脱離可
能なエステル基をγ位カルボキシル基に持つ光学活性な
グルタミン酸に塩基の存在下アルキルハライドを作用さ
せてα位カルボキシル基にアルキル基を導入することを
特徴とするグルタミン酸  α−アルキル  γ−置換
  エステルの製造法、該グルタミン酸  α−アルキ
ル  γ−置換  エステルを常法により処理してその
γ位カルボキシル基のエステル基を脱離した後、アミノ
基保護剤と反応させてN−保護−グルタミン酸  α−
メチル  エステルを得、これをグルタミン酸  α−
アルキル  γ−置換  エステルと反応させることを
特徴とするγ−グルタミルグルタミン酸  α,α, 
−ジアルキル  エステルの製造法並びに得られたγ−
グルタミルグルタミン酸  α,α, −ジアルキル 
 エステルを縮合剤の存在下重縮合させることを特徴と
するポリ  γ−グルタミン酸  α−アルキル  エ
ステルの製造法を提供するものである。
【0007】本発明において、原料の光学活性なグルタ
ミン酸としてはL−グルタミン酸が好ましい。次に、グ
ルタミン酸  α−アルキル  γ−置換  エステル
の製造に用いる容易に脱離可能なエステル基としては、
ベンジル基やt−ブチル基などがある。また、アルキル
ハライドとしては、塩化物,臭化物,ヨウ化物があり、
特に臭化物が好適である。アルキル基の具体例には、炭
素数1〜10の直鎖もしくは分岐アルキル基がある。塩
基としては、1.1〜5当量の無機アルカリ金属塩(水
酸化物,ハロゲン化物,カルボン酸化合物等)や1〜3
級アミン化合物が用いられ、望ましくは炭酸水素ナトリ
ウムを原料化合物に対し2当量の割合で使用する。この
反応は、溶媒の存在下に行われ、溶媒としては生成物で
あるグルタミン酸  α−アルキル  γ−置換  エ
ステルが溶解するものであればよく、好ましくはジメチ
ルホルムアミドなどが用いられる。また、反応は室温か
ら80℃の範囲、好ましくは室温乃至室温付近の温度で
行う。反応終了後、副生物や未反応物などはろ過,減圧
濃縮等により除去することができる。
【0008】次に、γ−グルタミルグルタミン酸  α
,α, −ジアルキル  エステルの製造法について説
明する。この反応は、前記グルタミン酸  α−アルキ
ル  γ−置換エステルを原料として行われ、この原料
を常法、例えば触媒の存在下水素と接触還元させてγ位
カルボキシル基のエステル基を脱離した後、アミノ基保
護剤であるS−Boc −4,6−ジメチル−2−チオ
ピリミジンと反応させてN−t−ブトキシカルボニル−
グルタミン酸  α−メチルエステルを得、これをグル
タミン酸  α−アルキル  γ−置換  エステルと
縮合剤の存在下に反応させ、さらに脱保護剤で処理する
ことにより目的とするγ−グルタミルグルタミン酸  
α,α, −ジアルキル  エステルを得るものである
。この際、アミノ基保護剤としてはカルボベンジルオキ
シクロリドなどのZ化剤、S−Boc −4,6−ジメ
チル−2−チオピリミジン,t−ブトキシカルボニルク
ロリドなどのBoc 化剤やウレタン型保護基として知
られているものを用いることができる。
【0009】また、N−t−ブトキシカルボニル−グル
タミン酸  α−メチル  エステルとグルタミン酸 
 α−アルキル  γ−置換  エステルの縮合反応に
用いる縮合剤としては、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(以下、DCCと略記することがある。),カルボジ
イミダゾール(以下、CDIと略記することがある。)
,N−エチル−5−フェニルイソキザリウム−3’ −
スルホン酸塩(Woodward試薬“K”)などの一
般にカップリング試薬として知られているものを使用す
ることができる。この際、ラセミ化を極力抑える目的で
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(以下、HOBtと
略記することがある。)などを添加することができる。 脱保護剤としては、フッ化水素,臭化水素,塩化水素,
トリフルオロ酢酸などの酸を用いることができ、望まし
くは30%臭化水素を含む酢酸を用い、4℃で反応を行
う。
【0010】次に、ポリ−γ−グルタミン酸  α−ア
ルキル  エステルの製造法について説明する。この反
応は前記γ−グルタミルグルタミン酸  α,α, −
ジアルキルエステルを原料として行われ、この原料をジ
メチルホルムアミド溶液中で縮合剤およびラセミ化抑制
剤の存在下に反応させることにより目的とするポリ−γ
−グルタミン酸  α−アルキル  エステルを得るも
のである。ここで用いる縮合剤およびラセミ化抑制剤と
しては、前記DCC,HOBtなどのペプチド合成試薬
として一般に使用されているものを用いることができる
。また、反応温度は0〜80℃の範囲で実施可能である
が、低温が望ましく、通常は4℃程度の温度が採用され
る。
【0011】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。 参考例 L−グルタミン酸  γ−ベンジル  エステルの合成
L−グルタミン酸(12.65g)の60%硫酸溶液(
13.70g)にベンジルアルコール(9.72g)を
加え、30℃で70分かき混ぜた。この後、減圧濃縮を
行い水分を除去した。反応液を炭酸水素ナトリウム(1
3.0g)を含む冷水500mlにかき混ぜながら加え
、さらに冷水500mlを加えて一晩放置した。析出し
た結晶を濾取して16.19gの結晶を得た(収率79
%)。この結晶の融点は174℃であり、他の物性を以
下に示す。 1H NMR  δ(ppm,D2O);2.24(m
,2H,CH2),2.60(m,2H,CH2),4
.31(s,1H,CH),5.17(s,2H,CH
2),7.37(s,5H,C6H5)赤外吸収スペク
トル(cm−1,KBr錠剤法);3060(NH2)
,1740 (エステル),1581(COOH)
【0
012】実施例1 L−グルタミン酸  α−メチル  γ−ベンジル  
エステルの合成 参考例により得たL−グルタミン酸  γ−ベンジル 
 エステル(2.28g)をジメチルホルムアミド(4
0ml)に懸濁し、さらに炭酸水素ナトリウム(3.2
9g)とヨウ化メチル(4.41g)を加え、室温(約
25℃)下にて48時間反応させた。反応液を4℃に冷
却し析出したヨウ化ナトリウムを濾過により除去した後
、減圧下にジメチルホルムアミドを留去し、結晶2.6
3gを得た(収率71%)この粗結晶全量をメタノール
(20ml)に溶解し、濾過した後、300mlのジエ
チルエーテルに添加し結晶を析出させた。この結晶の物
性を以下に示す。 1H NMR  δ(ppm,CD3OD);2.24
(m,2H,CH2),2.60(m,2H,CH2)
,3.84(s,3H,CH3),4.31(s,1H
,CH),5.17(s,2H,CH2),7.37(
s,5H,C6H5) 赤外吸収スペクトル(cm−1,KBr錠剤法);30
60(NH2),1742,1739(エステル),1
170( エステル)
【0013】実施例2 N−t−ブトキシカルボニル−L−グルタミン酸  α
−メチル  エステルの合成 実施例1により得られたL−グルタミン酸  α−メチ
ル  γ−ベンジル  エステル(0.86g)をメタ
ノール(5ml),酢酸(3ml),水(2ml)の混
液に溶解した後、パラジウムカーボン触媒量を添加し、
水素ガスを通気して接触還元を行った。還元終了後、減
圧濃縮し、内容物を乾固した。この後、乾固物を1ml
の脱イオン水に溶解してトリエチルアミン(0.706
g)およびS−Boc −4,6−ジメチル−2−チオ
ピリミジン(1.05g)を含む1mlのジオキサン溶
液を添加し、室温下に24時間撹拌した。次いで、反応
液に酢酸エチル(10ml)を添加し、未反応物を抽出
除去したのち水溶液を減圧乾固することにより淡黄色の
結晶0.763gを得た。この結晶の物性を以下に示す
。 1H NMR  δ(ppm,CD3OD);1.20
(t,9H,(CH3)3),2.24(m,2H,C
H2),2.60(m,2H,CH2),3.84(s
,3H,CH3),4.31(s,1H,CH)赤外吸
収スペクトル(cm−1,KBr錠剤法);1742(
エステル),1633,1600(ウレタン),117
0( エステル)
【0014】実施例3 γ−L−グルタミルL−グルタミン酸  α,α, −
ジメチル  エステルの合成 実施例1で得たL−グルタミン酸  α−メチル  γ
−ベンジル  エステル(0.174g)および実施例
2で得たN−t−ブトキシカルボニル−L−グルタミン
酸  α−メチル  エステル(0.158g)を10
mlの乾燥ジメチルホルムアミドに溶解後、DCC(0
.313g),HOBt(0.139g)およびトリエ
チルアミン(0.074g)を添加し、4℃で24時間
反応を行った。この後、反応系内に沈澱したジシクロヘ
キシルウレアを濾過により除いたのち減圧乾固した。乾
固物を酢酸エチル(10ml)に溶解し、10mlの脱
イオン水により抽出した。抽出液を減圧濃縮して乾固物
0.341gを得た。この乾固物を30%臭化水素−酢
酸溶液10mlに溶解し、4℃で48時間反応を行った
。次いで、反応液を100mlのジエチルエーテルに添
加し、沈澱物を得た。この沈澱物を濾取して目的とする
γ−L−グルタミルL−グルタミン酸  α,α, −
ジメチル  エステル0.096gを得た(収率90%
)。この化合物の物性を以下に示す。 1H NMR  δ(ppm DMSO−d6);2.
24(m,2H,CH2),2.60(m,2H,CH
2),3.84(s,3H,CH3),4.31(s,
1H,CH),8.20(s,1H,NHCO)赤外吸
収スペクトル(cm−1,KBr錠剤法);1742(
エステル),1633,1594(アミド)
【0015】実施例4 ポリ−γ−L−グルタミン酸  α−メチル  エステ
ルの合成 実施例3により得たγ−L−グルタミルL−グルタミン
酸  α,α, −ジメチル  エステル(0.123
g),DCC(0.202g),HOBt(0.089
g)およびトリエチルアミン(0.095g)を10m
lの乾燥ジメチルホルムアミドに溶解し、4℃で48時
間反応を行った。次いで、反応系内に沈澱したジシクロ
ヘキシルウレアを濾過により除いたのち反応液全量を1
00mlのジエチルエーテルに投入して沈澱物0.10
2gを得た。この沈澱物(10mg)を10mM臭化リ
チウムを含むジメチルホルムアミド2mlに溶解し、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフにより分子量を測定
した。 その結果、数平均分子量4.09×103 のポリ−γ
−L−グルタミン酸  α−メチル  エステルが得ら
れた。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、商業的に安価かつ安定
的に入手可能なL−グルタミン酸を原料として光学活性
なポリ−γ−L−グルタミン酸を効率よく製造すること
ができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  容易に脱離可能なエステル基をγ位カ
    ルボキシル基に持つ光学活性なグルタミン酸に塩基の存
    在下アルキルハライドを作用させてα位カルボキシル基
    にアルキル基を導入することを特徴とするグルタミン酸
      α−アルキルγ−置換  エステルの製造法。
  2. 【請求項2】  γ位カルボキシル基に導入された容易
    に脱離可能なエステル基がベンジル基またはt−ブチル
    基である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】  請求項1記載のグルタミン酸  α−
    アルキル  γ−置換  エステルを常法により処理し
    てそのγ位カルボキシル基のエステル基を脱離した後、
    アミノ基保護剤と反応させてN−保護−グルタミン酸 
     α−メチル  エステルを得、これをグルタミン酸 
     α−アルキル  γ−置換  エステルと反応させる
    ことを特徴とするγ−グルタミルグルタミン酸  α,
    α, −ジアルキル  エステルの製造法。
  4. 【請求項4】  請求項3記載のγ−グルタミルグルタ
    ミン酸  α,α, −ジアルキル  エステルを縮合
    剤の存在下重縮合させることを特徴とするポリ−γ−グ
    ルタミン酸  α−アルキル  エステルの製造法。
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