JPH042837B2 - - Google Patents
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- JPH042837B2 JPH042837B2 JP56098413A JP9841381A JPH042837B2 JP H042837 B2 JPH042837 B2 JP H042837B2 JP 56098413 A JP56098413 A JP 56098413A JP 9841381 A JP9841381 A JP 9841381A JP H042837 B2 JPH042837 B2 JP H042837B2
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- Prior art keywords
- molecular weight
- pipe
- pipes
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Description
本発明は、内層が超高分子量ポリエチレンで外
層が繊維強化プラスチツクからなる摩耗性流体お
よび腐食性流体に好適な、軽量で、強靭な複合パ
イプに関するものである。 近来、配管材料への要求は多様化し、それに対
応して種々の材質のパイプが使用されている。た
とえば、上水道管分野における水質悪化にともな
う耐食性の高度化要求、埋設環境の悪化による耐
久性の強化要求、腐食性流体、摩耗性流体、高温
高圧流体等の多様な流体に対応する強化要求、施
工時の工期短縮、作業性向上、労働安全性向上、
軽量化要求、等々である。これらの要求に対応し
て、各種鋼管、鋳鉄管、合金鋼鋼管、非鉄金属
管、コンクリート管、硬質塩化ビニル管、ポリエ
チレン管、FRP管等があり、それぞれの使用条
件によつて使いわけられているが、軽量性、強靭
性(耐圧強度、衝撃強度共に充分で)、耐摩耗性、
耐腐食性を同時に満たすパイプ材料はなかつた。 例えば、炭素鋼鋼管の最大欠点である耐食性を
改良するために、ゴム、樹脂等をライニングした
ライニング鋼管もあるが、軽量性が不充分である
ことはもとより、耐摩耗性も不充分であつた。ま
た一方、軽量性、強靭性、耐腐食性に優れた
FRP管の耐摩耗性が劣り、軽量性、衝撃強度、
耐腐食性に優れたポリエチレン管は耐圧強度、耐
摩耗性が劣つている。 さらに近年、複合パイプの開発も始まり、硬質
塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリスルフオ
ン等を内層として、外層をFRPとする複合パイ
プも知られている。この複合パイプは、軽量性、
耐圧強度、耐腐食性、液体の流通性に優れている
が、耐摩耗性、衝撃強度は未だ充分ではなかつ
た。(Modern Pla、Int.May1977、42〜44) 具体的には、土砂、鉱石、廃滓、石炭、生コン
クリートなどのスラリー輸送パイプラインについ
ては未だに充分な配管材料はない。特に、港湾や
河川の浚渫工事の土砂スラリーパイプや、高層ビ
ルの建築工事の生コンクリートパイプは、工事毎
に設置するので、取扱いが乱暴であると、鋼管や
ライニング鋼管の場合、簡単にパイプが凸凹にな
り、摩耗性流体が流れると、凸凹部が容易に摩滅
してしまい、極端な場合には、パイプの破裂によ
る人災事故を起こした例もあつた。 ところが、本発明者らは、軽量性、強靭性、耐
摩耗性、耐腐食性を同時に満足するパイプ材料に
ついて鋭意研究した結果、本発明に到達した。 すなわち、本発明は、内層が粘度法による平均
分子量が100〜400万の超高分子量ポリエチレン
で、それに接した外層が繊維強化プラスチツク
(FRPと略す)からなることを特徴とする複合パ
イプに関するものであり、さらに、該複合パイプ
の最外層に、ゴムまたは弾性を有する合成樹脂類
からなる層を形成してなる複合パイプに関するも
のである。 本発明の内層に使用される超高分子量ポリエチ
レンは、粘度法による平均分子量が100〜400万で
ある。通常使用されているポリエチレン管は、粘
度法による平均分子量が30万以下である。平均分
子量が100万より低い平均分子量のポリエチレン
管ないし汎用のオリエチレン管では、耐摩耗性が
不充分で、場合によつては耐環境応力亀裂性
(ESCR)、耐衝撃性が不充分であり、平均分子量
が400万を超える場合は、成形が困難となる。こ
れに対して超高分子量ポリエチレンの耐摩耗性
は、鋼、ナイロン、ポリウレタン、FRP等の各
種素材の中でも抜群である。平滑の平面での耐摩
耗性を示す限界PV値と耐摩耗性流体などに対す
る耐摩耗性は異なる性質のものであり、超高分子
量ポリエチレンは特に耐摩耗性流体などに対する
耐摩耗性に優れるものである。また、超高分子量
ポリエチレンのESCR、耐衝撃性も抜群である。
かつ、流体の流通性もよく、流速係数C=150(ヘ
ーゼン・ウイリアムス公式)をとることができ、
鋼管がC=100であることからみても、同一口径
では、より多くの流体を移送することができ、し
かも、経年変化は少ないことから、パイプ設計上
のメリツトは大きい。 本発明において、平均分子量が100〜400万の超
高分子量ポリエチレンが必要であることを示す実
験結果について説明すると次のとおりである。 平均分子量30万から600万に亘る数種のポリエ
チレンについて、押出機を用いて、内径130mm、
厚み3mmのパイプを成形し、これを長さ1030mmに
切断して外径130mmの鉄芯にはめ込み、第1図に
示すように、フイラメントワインデイング機によ
り、超高分子量ポリエチレンパイプ1の外周A部
(974mm)を厚み2mm、B部をフランジ状にFRP
層2を形成した。鉄芯を引き抜いた後、得られた
複合パイプのポリエチレンパイプ1の両管端部を
熱によりフランジ状に加工した。 このパイプの内部に普通コンクリートを平均吐
出量20m3/hr、吐出圧約25Kg/cm2で輸送し、摩耗
や管の破裂により使用できなくなつた時間を測定
し、その結果を第3図のグラフに示した。このグ
ラフにおいて、平均分子量に対応する使用可能時
間は実線で示し、平均分子量に対応する成形性は
破線で示した。 超高分子量ポリエチレンをパイプ状に成形する
には、押出成形あるいはシートを丸めて接合する
ことにより可能である。超高分子量ポリエチレン
は成形が困難で、生産性が極めて低いという欠点
をもつているが、その物性上の特長は、欠点を補
つて余りあるものである。 超高分子量ポリエチレンパイプを内層として外
層にFRP管を接合する場合、超高分子量ポリエ
チレンの外面は、FRP管との接着を強化する処
理を施されていることが望ましい。たとえば、超
高分子量ポリエチレンの外面を機械的に表面粗化
する方法、酸化、スルホン化、グラフト等により
極性基を導入する方法、接着剤を塗布する方法、
あるいはこれらの方法を組み合わせることが可能
である。内層と外層を強固に接着することより、
超高分子量ポリエチレンパイプの内面の凸凹が生
じにくい。 また、超高分子量ポリエチレンには熱安定剤、
紫外線吸収剤、カーボンブラツク、その他の各種
顔料もしくは着色剤、二硫化モリブデン、各種油
等の潤滑剤、充填剤、滑剤、核剤、難燃剤、各種
ブレンドポリマー等の他成分が含まれていてもか
まわない。 超高分子量ポリエチレンパイプの外層に使用さ
れるFRPとは、いわゆる繊維強化プラスチツク
であつて、繊維を強化材として熱硬化性樹脂をマ
トリツクスとし、必要に応じて各種副資料からな
るものである。 本発明に使用できる強化材としては、ガラス繊
維、カーボン繊維、金属繊維、ボロン繊維、各種
ウイスカー等の無機繊維、芳香族ポリアミド繊
維、ビニロン繊維、アクリル繊維等の有機繊維が
ある。なかでも、強度、汎用性の点でガラス繊維
が好ましく使用される。また、樹脂としては、不
飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ
アクリレート樹脂、フエノール樹脂、シリコン樹
脂、熱硬化アクリル樹脂等がある。なかでも、不
飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ
アクリレート系樹脂が強度、耐食性、耐久性、汎
用性の点で好ましい。さらに、副資材として、触
媒、促進剤以外に、各種充てん材、紫外線吸収
剤、難燃剤、顔料、離型剤等を使用することがで
きる。 超高分子量ポリエチレンパイプは、耐衝撃強度
は高いものの比較的柔らかいため、衝撃により変
形し内面に凸凹を生じ易い、耐圧強度に劣るなど
の問題があり、これを補強するために、外層に剛
性の高いFRP層を設けることが必要であり、こ
の効果は、前述のとおり両層が強固に密着して初
めて発揮される。 本発明において超高分子量ポリエチレンパイプ
の外側にFRP管を成形するには、各種の方法が
採用できるが、特にフイラメントワインデイング
法、ハンドレイアツプ法、引抜き法、遠心成形
法、およびこれらの方法を2種以上組み合わせた
方法により成形できる。したがつて、繊維強化材
は、長繊維、マツト、クロスの形態が望ましい。 また、FRP管は均質な単一層であつてもよい
が、多層構造であつてもよく、たとえば、各種ク
ロス、マツトの組合せ、繊維強化層と充填剤もし
くはモルタル強化層のサンドイツチ構造、フイラ
メントワインデイングとサーフエーシングマツト
の組合せ等も可能である。 さらに、本発明においては、超高分子量ポリエ
チレンを内層、FRPを中間層として、最外層に
ゴムまたは弾性を有する合成樹脂類からなる保護
層を設けることができる。これは、パイプ施工時
または使用時に取扱いが乱暴であるとFRP層が
損傷することから、保護することを目的としてい
る。当然のことながら、機械的な損傷以外から
も、たとえば、熱的、光的、化学的、微生物的損
傷からも保護できる。また、最外層のゴムまたは
弾性を有する合成樹脂類からなる保護層は、パイ
プ全体を内側にしめつける効果があり、内層と外
層の接着による結合を外部から補強、維持せし
め、乱暴な取扱いにも耐える性能を与えるもので
ある。 最外層に使用できるゴム、または弾性を有する
合成樹脂類としては、天然ゴム、SBR、BR、
CR、NBR、IIR、ポリウレタンゴム等の各種ゴ
ム類、ポリオレフイン系、スチレン−ブタジエン
系、ウレタン系、エステル系等の各種熱可塑性エ
ラストマー類、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマー樹脂、軟質塩化ビニ
ル系樹脂等の熱可塑性樹脂あるいは架橋ポリエチ
レン等があり、これらは単独でもよく、各種ポリ
マーブレンドあるいはアスフアルトブレンドゴ
ム、含油ゴムのような各種ブレンド体も可能であ
る。また、最外層は未発泡状態でもよく、発泡体
であつてもよい。 かかる最外層は、超高分子量ポリエチレン内層
FRP外層からなる複合管に、各種の方法により
接合できる。とえば、該複合管の外径より同等以
上の内径を有するゴム、または弾性を有する合成
樹脂類からなるパイプを予め成形しておき、これ
に該複合管を機械的にはめ込む方法、あるいはは
め込んだ後パイプを加熱収縮により密着させる方
法、あるいは押出コーテイング、塗工方式、パウ
ダーコーテイング等の各種コーテイング方法によ
り製造できる。 本発明の複合管の寸法は自由であつて、内径13
mm以下の小口径管から3000mm以上の大口径管も可
能である。また、各層の厚みは、複合管の使われ
方と経済性の点から選定されるが、超高分子量ポ
リエチレン層とFRP層の厚みの比が、通常1/
10〜10/1の範囲が望ましく、より好ましくは
1/5〜5/1の範囲にある。超高分子量ポリエ
チレン層が薄過ぎる場合は、耐摩耗性寿命が短い
ものとなり、FRP層が薄過ぎる場合は、耐圧強
度、剛性が低いものとなつてしまう。最外層にゴ
ムまたは弾性を有する剛性樹脂類を使用する場合
は、通常、厚みは0.5mm以上、より好ましくは1
mm以上である。 パイプの接続は、従来公知の方法が採用でき
る。たとえば、実施例にあるように第1図の如き
管端を形成して、ゴム輪により確実に接合でき
る。以下に本発明を実施例により、さらに具体的
に説明する。 なお、本発明において超高分子量ポリエチレン
の分子量は、135℃でデカリン溶液の粘度測定よ
り、次式で決定した。 (固有粘度)=6.8×10-4(分子量)0.67 実施例 粘度法による平均分子量が250万の超高分子量
ポリエチレンを、押出機を用いて、内径130mm、
厚み3mmのパイプを成形した。これを長さ1030mm
に切断して外径130mmの鉄芯にはめ込み、第1図
に示すように、フイラメントワインデイング機に
より、超高分子量ポリエチレンパイプ1の外周A
部(974mm)を厚み2mm、B部をフランジ状に
FRP層2を形成した。得られた複合パイプの超
高分子量ポリエチレンパイプ1の両管端部を熱に
よりフランジ状に加工した。これを複合パイプ
()とする。 使用したフイラメントワインデイングの各条件
は、次のとおりである。 熱硬化性樹脂:日本ユピカ社製イソ系不飽和ポリ
エステル樹脂4521APT−2A 硬化条件:硬化剤としてメチルエチルケトンパー
オキサイド0.5部を用いて、常温で硬化させた。 ガラス繊維:PPG社製2077(735TEX) ガラス繊維の巻き方:ロービングを8本引きそろ
えて、60度の角度にワインデイングした。 ガラス繊維含量:燃焼残査法から求めたところ、
約70重量%であつた。 さらに、第2図に示すように、複合パイプ
()の外周のC部分に、厚み3mmの下記配合組
成の加硫した天然ゴム/クロロプレンゴムシート
3を、常温架橋型クロロプレン系接着剤(「チツ
プトツプ」(チツプトツプジヤパン社製)に「デ
スモジユールR」(バイエル社製)を7重量%添
加)を用いて接着し、一体化して複合パイプ
()を製造した。 接着の際は、接着力を高るため、複合パイプ
()のFRP面をサンドペーパーで粗面化した。
一方、ゴムシート面の汚れはトルエンで除去し
た。 ゴムシートの配合 スモークドシート#3 70.0重量部 ネオプレンWM−1 30.0 亜鉛華 5.0 ステアリン酸 1.0 マグネシア 2.0 硫 黄 2.0 パラフインワツクス 1.5 耐オゾン老化防止剤 1.2 プロセスオイル 8.0 白艶化CC 30.0 FEFカーボンブラツク 10.0 FTカーボンブラツク 20.0 促進剤MBTS 0.7 促進剤DOTG 0.3 計 181.7 上記配合は、耐候性、耐薬品性、接着性、耐摩
耗性、経済性の優れた保護膜を与える。 複合パイプ()と従来の鋼管の特性値を比較
すると、第1表のとおりである。
層が繊維強化プラスチツクからなる摩耗性流体お
よび腐食性流体に好適な、軽量で、強靭な複合パ
イプに関するものである。 近来、配管材料への要求は多様化し、それに対
応して種々の材質のパイプが使用されている。た
とえば、上水道管分野における水質悪化にともな
う耐食性の高度化要求、埋設環境の悪化による耐
久性の強化要求、腐食性流体、摩耗性流体、高温
高圧流体等の多様な流体に対応する強化要求、施
工時の工期短縮、作業性向上、労働安全性向上、
軽量化要求、等々である。これらの要求に対応し
て、各種鋼管、鋳鉄管、合金鋼鋼管、非鉄金属
管、コンクリート管、硬質塩化ビニル管、ポリエ
チレン管、FRP管等があり、それぞれの使用条
件によつて使いわけられているが、軽量性、強靭
性(耐圧強度、衝撃強度共に充分で)、耐摩耗性、
耐腐食性を同時に満たすパイプ材料はなかつた。 例えば、炭素鋼鋼管の最大欠点である耐食性を
改良するために、ゴム、樹脂等をライニングした
ライニング鋼管もあるが、軽量性が不充分である
ことはもとより、耐摩耗性も不充分であつた。ま
た一方、軽量性、強靭性、耐腐食性に優れた
FRP管の耐摩耗性が劣り、軽量性、衝撃強度、
耐腐食性に優れたポリエチレン管は耐圧強度、耐
摩耗性が劣つている。 さらに近年、複合パイプの開発も始まり、硬質
塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリスルフオ
ン等を内層として、外層をFRPとする複合パイ
プも知られている。この複合パイプは、軽量性、
耐圧強度、耐腐食性、液体の流通性に優れている
が、耐摩耗性、衝撃強度は未だ充分ではなかつ
た。(Modern Pla、Int.May1977、42〜44) 具体的には、土砂、鉱石、廃滓、石炭、生コン
クリートなどのスラリー輸送パイプラインについ
ては未だに充分な配管材料はない。特に、港湾や
河川の浚渫工事の土砂スラリーパイプや、高層ビ
ルの建築工事の生コンクリートパイプは、工事毎
に設置するので、取扱いが乱暴であると、鋼管や
ライニング鋼管の場合、簡単にパイプが凸凹にな
り、摩耗性流体が流れると、凸凹部が容易に摩滅
してしまい、極端な場合には、パイプの破裂によ
る人災事故を起こした例もあつた。 ところが、本発明者らは、軽量性、強靭性、耐
摩耗性、耐腐食性を同時に満足するパイプ材料に
ついて鋭意研究した結果、本発明に到達した。 すなわち、本発明は、内層が粘度法による平均
分子量が100〜400万の超高分子量ポリエチレン
で、それに接した外層が繊維強化プラスチツク
(FRPと略す)からなることを特徴とする複合パ
イプに関するものであり、さらに、該複合パイプ
の最外層に、ゴムまたは弾性を有する合成樹脂類
からなる層を形成してなる複合パイプに関するも
のである。 本発明の内層に使用される超高分子量ポリエチ
レンは、粘度法による平均分子量が100〜400万で
ある。通常使用されているポリエチレン管は、粘
度法による平均分子量が30万以下である。平均分
子量が100万より低い平均分子量のポリエチレン
管ないし汎用のオリエチレン管では、耐摩耗性が
不充分で、場合によつては耐環境応力亀裂性
(ESCR)、耐衝撃性が不充分であり、平均分子量
が400万を超える場合は、成形が困難となる。こ
れに対して超高分子量ポリエチレンの耐摩耗性
は、鋼、ナイロン、ポリウレタン、FRP等の各
種素材の中でも抜群である。平滑の平面での耐摩
耗性を示す限界PV値と耐摩耗性流体などに対す
る耐摩耗性は異なる性質のものであり、超高分子
量ポリエチレンは特に耐摩耗性流体などに対する
耐摩耗性に優れるものである。また、超高分子量
ポリエチレンのESCR、耐衝撃性も抜群である。
かつ、流体の流通性もよく、流速係数C=150(ヘ
ーゼン・ウイリアムス公式)をとることができ、
鋼管がC=100であることからみても、同一口径
では、より多くの流体を移送することができ、し
かも、経年変化は少ないことから、パイプ設計上
のメリツトは大きい。 本発明において、平均分子量が100〜400万の超
高分子量ポリエチレンが必要であることを示す実
験結果について説明すると次のとおりである。 平均分子量30万から600万に亘る数種のポリエ
チレンについて、押出機を用いて、内径130mm、
厚み3mmのパイプを成形し、これを長さ1030mmに
切断して外径130mmの鉄芯にはめ込み、第1図に
示すように、フイラメントワインデイング機によ
り、超高分子量ポリエチレンパイプ1の外周A部
(974mm)を厚み2mm、B部をフランジ状にFRP
層2を形成した。鉄芯を引き抜いた後、得られた
複合パイプのポリエチレンパイプ1の両管端部を
熱によりフランジ状に加工した。 このパイプの内部に普通コンクリートを平均吐
出量20m3/hr、吐出圧約25Kg/cm2で輸送し、摩耗
や管の破裂により使用できなくなつた時間を測定
し、その結果を第3図のグラフに示した。このグ
ラフにおいて、平均分子量に対応する使用可能時
間は実線で示し、平均分子量に対応する成形性は
破線で示した。 超高分子量ポリエチレンをパイプ状に成形する
には、押出成形あるいはシートを丸めて接合する
ことにより可能である。超高分子量ポリエチレン
は成形が困難で、生産性が極めて低いという欠点
をもつているが、その物性上の特長は、欠点を補
つて余りあるものである。 超高分子量ポリエチレンパイプを内層として外
層にFRP管を接合する場合、超高分子量ポリエ
チレンの外面は、FRP管との接着を強化する処
理を施されていることが望ましい。たとえば、超
高分子量ポリエチレンの外面を機械的に表面粗化
する方法、酸化、スルホン化、グラフト等により
極性基を導入する方法、接着剤を塗布する方法、
あるいはこれらの方法を組み合わせることが可能
である。内層と外層を強固に接着することより、
超高分子量ポリエチレンパイプの内面の凸凹が生
じにくい。 また、超高分子量ポリエチレンには熱安定剤、
紫外線吸収剤、カーボンブラツク、その他の各種
顔料もしくは着色剤、二硫化モリブデン、各種油
等の潤滑剤、充填剤、滑剤、核剤、難燃剤、各種
ブレンドポリマー等の他成分が含まれていてもか
まわない。 超高分子量ポリエチレンパイプの外層に使用さ
れるFRPとは、いわゆる繊維強化プラスチツク
であつて、繊維を強化材として熱硬化性樹脂をマ
トリツクスとし、必要に応じて各種副資料からな
るものである。 本発明に使用できる強化材としては、ガラス繊
維、カーボン繊維、金属繊維、ボロン繊維、各種
ウイスカー等の無機繊維、芳香族ポリアミド繊
維、ビニロン繊維、アクリル繊維等の有機繊維が
ある。なかでも、強度、汎用性の点でガラス繊維
が好ましく使用される。また、樹脂としては、不
飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ
アクリレート樹脂、フエノール樹脂、シリコン樹
脂、熱硬化アクリル樹脂等がある。なかでも、不
飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ
アクリレート系樹脂が強度、耐食性、耐久性、汎
用性の点で好ましい。さらに、副資材として、触
媒、促進剤以外に、各種充てん材、紫外線吸収
剤、難燃剤、顔料、離型剤等を使用することがで
きる。 超高分子量ポリエチレンパイプは、耐衝撃強度
は高いものの比較的柔らかいため、衝撃により変
形し内面に凸凹を生じ易い、耐圧強度に劣るなど
の問題があり、これを補強するために、外層に剛
性の高いFRP層を設けることが必要であり、こ
の効果は、前述のとおり両層が強固に密着して初
めて発揮される。 本発明において超高分子量ポリエチレンパイプ
の外側にFRP管を成形するには、各種の方法が
採用できるが、特にフイラメントワインデイング
法、ハンドレイアツプ法、引抜き法、遠心成形
法、およびこれらの方法を2種以上組み合わせた
方法により成形できる。したがつて、繊維強化材
は、長繊維、マツト、クロスの形態が望ましい。 また、FRP管は均質な単一層であつてもよい
が、多層構造であつてもよく、たとえば、各種ク
ロス、マツトの組合せ、繊維強化層と充填剤もし
くはモルタル強化層のサンドイツチ構造、フイラ
メントワインデイングとサーフエーシングマツト
の組合せ等も可能である。 さらに、本発明においては、超高分子量ポリエ
チレンを内層、FRPを中間層として、最外層に
ゴムまたは弾性を有する合成樹脂類からなる保護
層を設けることができる。これは、パイプ施工時
または使用時に取扱いが乱暴であるとFRP層が
損傷することから、保護することを目的としてい
る。当然のことながら、機械的な損傷以外から
も、たとえば、熱的、光的、化学的、微生物的損
傷からも保護できる。また、最外層のゴムまたは
弾性を有する合成樹脂類からなる保護層は、パイ
プ全体を内側にしめつける効果があり、内層と外
層の接着による結合を外部から補強、維持せし
め、乱暴な取扱いにも耐える性能を与えるもので
ある。 最外層に使用できるゴム、または弾性を有する
合成樹脂類としては、天然ゴム、SBR、BR、
CR、NBR、IIR、ポリウレタンゴム等の各種ゴ
ム類、ポリオレフイン系、スチレン−ブタジエン
系、ウレタン系、エステル系等の各種熱可塑性エ
ラストマー類、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマー樹脂、軟質塩化ビニ
ル系樹脂等の熱可塑性樹脂あるいは架橋ポリエチ
レン等があり、これらは単独でもよく、各種ポリ
マーブレンドあるいはアスフアルトブレンドゴ
ム、含油ゴムのような各種ブレンド体も可能であ
る。また、最外層は未発泡状態でもよく、発泡体
であつてもよい。 かかる最外層は、超高分子量ポリエチレン内層
FRP外層からなる複合管に、各種の方法により
接合できる。とえば、該複合管の外径より同等以
上の内径を有するゴム、または弾性を有する合成
樹脂類からなるパイプを予め成形しておき、これ
に該複合管を機械的にはめ込む方法、あるいはは
め込んだ後パイプを加熱収縮により密着させる方
法、あるいは押出コーテイング、塗工方式、パウ
ダーコーテイング等の各種コーテイング方法によ
り製造できる。 本発明の複合管の寸法は自由であつて、内径13
mm以下の小口径管から3000mm以上の大口径管も可
能である。また、各層の厚みは、複合管の使われ
方と経済性の点から選定されるが、超高分子量ポ
リエチレン層とFRP層の厚みの比が、通常1/
10〜10/1の範囲が望ましく、より好ましくは
1/5〜5/1の範囲にある。超高分子量ポリエ
チレン層が薄過ぎる場合は、耐摩耗性寿命が短い
ものとなり、FRP層が薄過ぎる場合は、耐圧強
度、剛性が低いものとなつてしまう。最外層にゴ
ムまたは弾性を有する剛性樹脂類を使用する場合
は、通常、厚みは0.5mm以上、より好ましくは1
mm以上である。 パイプの接続は、従来公知の方法が採用でき
る。たとえば、実施例にあるように第1図の如き
管端を形成して、ゴム輪により確実に接合でき
る。以下に本発明を実施例により、さらに具体的
に説明する。 なお、本発明において超高分子量ポリエチレン
の分子量は、135℃でデカリン溶液の粘度測定よ
り、次式で決定した。 (固有粘度)=6.8×10-4(分子量)0.67 実施例 粘度法による平均分子量が250万の超高分子量
ポリエチレンを、押出機を用いて、内径130mm、
厚み3mmのパイプを成形した。これを長さ1030mm
に切断して外径130mmの鉄芯にはめ込み、第1図
に示すように、フイラメントワインデイング機に
より、超高分子量ポリエチレンパイプ1の外周A
部(974mm)を厚み2mm、B部をフランジ状に
FRP層2を形成した。得られた複合パイプの超
高分子量ポリエチレンパイプ1の両管端部を熱に
よりフランジ状に加工した。これを複合パイプ
()とする。 使用したフイラメントワインデイングの各条件
は、次のとおりである。 熱硬化性樹脂:日本ユピカ社製イソ系不飽和ポリ
エステル樹脂4521APT−2A 硬化条件:硬化剤としてメチルエチルケトンパー
オキサイド0.5部を用いて、常温で硬化させた。 ガラス繊維:PPG社製2077(735TEX) ガラス繊維の巻き方:ロービングを8本引きそろ
えて、60度の角度にワインデイングした。 ガラス繊維含量:燃焼残査法から求めたところ、
約70重量%であつた。 さらに、第2図に示すように、複合パイプ
()の外周のC部分に、厚み3mmの下記配合組
成の加硫した天然ゴム/クロロプレンゴムシート
3を、常温架橋型クロロプレン系接着剤(「チツ
プトツプ」(チツプトツプジヤパン社製)に「デ
スモジユールR」(バイエル社製)を7重量%添
加)を用いて接着し、一体化して複合パイプ
()を製造した。 接着の際は、接着力を高るため、複合パイプ
()のFRP面をサンドペーパーで粗面化した。
一方、ゴムシート面の汚れはトルエンで除去し
た。 ゴムシートの配合 スモークドシート#3 70.0重量部 ネオプレンWM−1 30.0 亜鉛華 5.0 ステアリン酸 1.0 マグネシア 2.0 硫 黄 2.0 パラフインワツクス 1.5 耐オゾン老化防止剤 1.2 プロセスオイル 8.0 白艶化CC 30.0 FEFカーボンブラツク 10.0 FTカーボンブラツク 20.0 促進剤MBTS 0.7 促進剤DOTG 0.3 計 181.7 上記配合は、耐候性、耐薬品性、接着性、耐摩
耗性、経済性の優れた保護膜を与える。 複合パイプ()と従来の鋼管の特性値を比較
すると、第1表のとおりである。
【表】
また、複合パイプ()と()を、生クンク
リートの輸送パイプとして、従来使用されている
鋼管に接続し、このパイプに普通コンクリートを
平均吐出量20m3/br、吐出圧約25Kg/cm2で輸送し
たところ、総輸送量が約10000m3の時点で、鋼管
は摩耗のため使用不可能になつたのに対して、複
合パイプ()、()共に問題なく使用できた。
特に、従来の鋼管は作業中に突起物に当たつて容
易に凹を生じ、かか鋼管でコンクリート輸送を行
うと、4000〜6000m3の総輸送量で破裂に至ること
があり、労働災害面の危険が大きい。この点、複
合パイプ()は外傷に対しても安全であつた。 本発明の複合パイプは、軽量性、強靭性(耐圧
強度、衝撃強度共に充分で)、耐摩耗性、耐腐食
性を同時に満足する。 管内面が滑らかであることから、流速係数は大
きく、経年変化も少ないため、鋼管、コンクリー
ト管等に比してサイズダウンできる。 施工性に優れ、接続も簡単である。 軽いため、取扱いが容易で、作業の安全性が高
く、パイプに傷つき難く、高層ビルの建築工事用
パイプにも好適である。 耐摩耗性、耐腐食性に優れることから、各種ス
ラリー輸送に好適である。
リートの輸送パイプとして、従来使用されている
鋼管に接続し、このパイプに普通コンクリートを
平均吐出量20m3/br、吐出圧約25Kg/cm2で輸送し
たところ、総輸送量が約10000m3の時点で、鋼管
は摩耗のため使用不可能になつたのに対して、複
合パイプ()、()共に問題なく使用できた。
特に、従来の鋼管は作業中に突起物に当たつて容
易に凹を生じ、かか鋼管でコンクリート輸送を行
うと、4000〜6000m3の総輸送量で破裂に至ること
があり、労働災害面の危険が大きい。この点、複
合パイプ()は外傷に対しても安全であつた。 本発明の複合パイプは、軽量性、強靭性(耐圧
強度、衝撃強度共に充分で)、耐摩耗性、耐腐食
性を同時に満足する。 管内面が滑らかであることから、流速係数は大
きく、経年変化も少ないため、鋼管、コンクリー
ト管等に比してサイズダウンできる。 施工性に優れ、接続も簡単である。 軽いため、取扱いが容易で、作業の安全性が高
く、パイプに傷つき難く、高層ビルの建築工事用
パイプにも好適である。 耐摩耗性、耐腐食性に優れることから、各種ス
ラリー輸送に好適である。
第1図は、本発明を説明する実施例における複
合パイプ()の長さ方向断面図、第2図は、本
発明を説明する実施例における複合パイプ()
の長さ方向断面図、第3図は、ポリエチレンの平
均分子量に対応する使用可能時間および成形性に
ついて調べた実験結果を示すグラフである。 1……超高分子量ポリエチレンパイプ、2……
FRP層、3……ゴム層、A……超高分子量ポリ
エチレンパイプ1にFRP層2が厚み2mmに形成
される部分、B……超高分子量ポリエチレンパイ
プ1にFRP層2がフランジ状に形成される部分、
C……FRP層2にゴム層3が形成される部分。
合パイプ()の長さ方向断面図、第2図は、本
発明を説明する実施例における複合パイプ()
の長さ方向断面図、第3図は、ポリエチレンの平
均分子量に対応する使用可能時間および成形性に
ついて調べた実験結果を示すグラフである。 1……超高分子量ポリエチレンパイプ、2……
FRP層、3……ゴム層、A……超高分子量ポリ
エチレンパイプ1にFRP層2が厚み2mmに形成
される部分、B……超高分子量ポリエチレンパイ
プ1にFRP層2がフランジ状に形成される部分、
C……FRP層2にゴム層3が形成される部分。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 内層が粘度法による平均分子量が100〜400万
の超高分子量ポリエチレンで、それに接した外層
が繊維強化プラスチツクからなる複合パイプ。 2 内層が粘度法による平均分子量が100〜400万
の超高分子量ポリエチレンで、それに接した外層
の中間層が繊維強化プラスチツクで、さらに中間
層の外側の外層がゴムまたは弾性を有する合成樹
脂類からなる複合パイプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56098413A JPS58689A (ja) | 1981-06-26 | 1981-06-26 | 複合パイプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56098413A JPS58689A (ja) | 1981-06-26 | 1981-06-26 | 複合パイプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58689A JPS58689A (ja) | 1983-01-05 |
| JPH042837B2 true JPH042837B2 (ja) | 1992-01-21 |
Family
ID=14219134
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56098413A Granted JPS58689A (ja) | 1981-06-26 | 1981-06-26 | 複合パイプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58689A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60116482U (ja) * | 1984-01-17 | 1985-08-06 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | フランジ付セラミツク複合管 |
| JPH0231093A (ja) * | 1988-07-16 | 1990-02-01 | Arisawa Mfg Co Ltd | フィルムを内面に接着したfrpパイプ及びその製造法 |
| JP4649034B2 (ja) * | 2000-10-18 | 2011-03-09 | 宇部日東化成株式会社 | 流体搬送用パイプ |
| JP2006170343A (ja) * | 2004-12-16 | 2006-06-29 | Mitsubishi Motors Corp | 自動車用ホース |
| JP5702659B2 (ja) * | 2010-08-05 | 2015-04-15 | 積水化学工業株式会社 | フランジ付き複層管の製造方法及びフランジ付き複層管 |
| WO2013004021A1 (zh) * | 2011-07-07 | 2013-01-10 | 长沙中联重工科技发展股份有限公司 | 混凝土输送管道及其制造方法 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS523422Y2 (ja) * | 1972-05-11 | 1977-01-25 | ||
| JPS5138036U (ja) * | 1974-09-13 | 1976-03-22 | ||
| JPS5435779U (ja) * | 1977-08-13 | 1979-03-08 | ||
| JPS54159723A (en) * | 1978-06-08 | 1979-12-17 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | Polyethylene pipe having different densities in thickness direction |
| JPS6036175B2 (ja) * | 1979-04-16 | 1985-08-19 | オイレス工業株式会社 | 超高分子量ポリエチレン組成物 |
-
1981
- 1981-06-26 JP JP56098413A patent/JPS58689A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58689A (ja) | 1983-01-05 |
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