JPH0428785B2 - - Google Patents
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- JPH0428785B2 JPH0428785B2 JP62229386A JP22938687A JPH0428785B2 JP H0428785 B2 JPH0428785 B2 JP H0428785B2 JP 62229386 A JP62229386 A JP 62229386A JP 22938687 A JP22938687 A JP 22938687A JP H0428785 B2 JPH0428785 B2 JP H0428785B2
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- hydrogen
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- carbon film
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C16/00—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
- C23C16/22—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the deposition of inorganic material, other than metallic material
- C23C16/26—Deposition of carbon only
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
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- C23C16/00—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
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- C23C16/24—Deposition of silicon only
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- Electronic Switches (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Description
本発明は、炭素被膜に関する。
従来の炭素被膜にあつては、アモルフアスの形
態で、水素のような中和剤を20〜30モル%(原子
%)必要たされていた。
態で、水素のような中和剤を20〜30モル%(原子
%)必要たされていた。
従来のアモルフアスの形態の炭素被膜にあつて
は、不対結合手の量が多く、炭素被膜であつても
硬さや熱伝導率を高くできないという問題点があ
つた。 従つて、本発明は、硬さや熱伝導率を高くした
炭素被膜を提供することを目的としている。
は、不対結合手の量が多く、炭素被膜であつても
硬さや熱伝導率を高くできないという問題点があ
つた。 従つて、本発明は、硬さや熱伝導率を高くした
炭素被膜を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の炭素被膜
は、炭素を主成分とし、5モル%以下の水素を含
み、ダイヤモンド類似の物性を有する。 ここに、ダイヤモンド類似とは、ダイヤモンド
に近い2.0eV以上のエネルギバンド幅と、2.5
(W/cm deg)以上の熱伝導率と、4500Kg/mm2
以上のビツカース硬さを有することを意味する。 本発明の炭素被膜で水素を5モル%以下にした
のは、炭素の結合に結晶性を待たせるためで、5
モル%より多くすると、炭素の共有結合が非晶質
(アモルフアス)結合やグラフアイト結合の方向
に崩れて、ダイヤモンド類似の物性が得られなく
なるからである。 すなわち、主成分である炭素の中に水素が取り
込まれて炭素の不対結合手を中和するのである
が、水素の量が5モル%以下のように低くするこ
とにより、炭素同志の共有結合が強くなり、前述
の諸物性が得られるのである。このとき、炭素被
膜の炭素同志の共有係合が強くなる(多くなる)
結果、当該炭素被膜は5〜20オームストロングの
大きさに結晶化した形態の構造を有している。
は、炭素を主成分とし、5モル%以下の水素を含
み、ダイヤモンド類似の物性を有する。 ここに、ダイヤモンド類似とは、ダイヤモンド
に近い2.0eV以上のエネルギバンド幅と、2.5
(W/cm deg)以上の熱伝導率と、4500Kg/mm2
以上のビツカース硬さを有することを意味する。 本発明の炭素被膜で水素を5モル%以下にした
のは、炭素の結合に結晶性を待たせるためで、5
モル%より多くすると、炭素の共有結合が非晶質
(アモルフアス)結合やグラフアイト結合の方向
に崩れて、ダイヤモンド類似の物性が得られなく
なるからである。 すなわち、主成分である炭素の中に水素が取り
込まれて炭素の不対結合手を中和するのである
が、水素の量が5モル%以下のように低くするこ
とにより、炭素同志の共有結合が強くなり、前述
の諸物性が得られるのである。このとき、炭素被
膜の炭素同志の共有係合が強くなる(多くなる)
結果、当該炭素被膜は5〜20オームストロングの
大きさに結晶化した形態の構造を有している。
【実施例】
本発明の被膜は、プラズマ気相法で炭化水素ガ
スから作製できる。 プラズマ気相法で炭化水素ガス(反応性気体)
を活性化、分解せしめてダイヤモンド結合を得る
場合、炭化水素ガスのC−H結合が分解し、活性
化されたC−同士が共有結合してダイヤモンド類
似の構造になる。 このとき、炭化水素ガスの他に水素が導入さ
れ、電磁エネルギによりプラズマ化される。 プラズマ状態で存在する水素は2つの作用を行
う。 まず、活性化された水素原子が炭化水素ガスの
C−H結合の水素原子に衝突して、活性化された
C−を生むと共に、水素原子自体はH−Hの結合
を生じる。これが炭化水素ガスを脱水素化であ
る。 次に、脱水素化により活性化されたC−が他の
C−と結合されていない場合に、これとH−が結
合して、不対結合手(ダングリングボンド)の中
和作用を行う。活性化されたC−の多くの他のC
−と結合されるが、5〜20オームストロングの結
晶性を持たせる場合、5モル%以下の水素がダン
グリングボンドを中和する。すなわち、本発明に
おいてダイヤモンドに含まれる5モル%以下の水
素は、ダングリングボンドの中和作用を行つてい
るものである。 ダングリングボンドの中和に関しては、アモル
フアス形態の珪素では水素のような中和剤を20〜
30モル%必要とされているが、本発明では、不対
結合手の量が少なく、5モル%以下の低い存在量
で、炭素同士の共有結合が強くダイヤモンドと類
似の物性を有することになる。 プラズマ気相法では、例えば、10-3torrまで真
空引きした加熱炉に水素を導入して10-2〜10torr
にした後に、電磁エネルギを加えてプラズマ化
し、このプラズマ化した雰囲気に対し、炭化水素
の反応性気体を導入する。この条件で得られたダ
イヤモンドには5モル%以下の水素が含まれてい
る。 さらに具体的には、0.01〜10torrの減圧下に
て、直流、高周波(500KHz〜50MHz)、またはマ
イクロ波(例えば2.45GHzの週波数)の電磁エネ
ルギを加えて、またはアーク放電を発生させてプ
ラズマ化し、かかる電磁エネルギにより気化した
反応性気体を活性化し、分解せしめることによ
り、結晶化した形態(半非結晶質、セミアモルフ
アス、SASと呼ばれることがある)が得られる。 炭化水素は、例えばアセチレ(C2H2)、エチレ
ン(C2H4)、メタン、プロパン等のメタン系炭化
水素(CoH2o+2)等の気体を用いればよい。 プラズマ気相法によると、100〜450℃、好まし
くは200〜350℃の低温で形成される。 かかるプラズマ気相法により形成した炭素被膜
は、エネルギバンド幅がダイヤモンドのそれに近
い2.0eV以上代表的には2.5〜3eVを有する絶縁体
である。 また、当該炭素被膜の熱伝導率は2.5(W/cm
deg)以上、代表的には5.0(W/cm deg)とダイ
ヤモンドの6.60(W/cm deg)に近いきわめてす
ぐれた高い値を有する。 さらに、当該炭素被膜は、ビツカース硬度4500
Kg/mm2以上代表的には6500Kg/mm2というダイヤモ
ンド類似の硬さを有するきわめてすぐれた特性を
有する。かかる特性は、サーマルヘツドに適用し
てすぐれた耐摩耗性、感熱高速応答性を有せしめ
ることができる。 この点に関し、炭素被膜の形成温度が、100〜
200℃にては、硬度が若干低く、200℃以上特に
250〜350℃においては、きわめて安定な強い被形
成面への密着性と硬さを有する。450℃以上にす
ると、被形成面の熱膨張係数の差によりストレス
が内圧するおそれがあり、200〜450℃、とくに
250〜350℃で形成された被膜が理想的な耐摩耗材
料である。 なお、本発明のダイヤモンド類似の炭素被膜中
に10-2〜10-6(Ωcm)-1の電気伝導度を有せしめる
ことができる。この為には、前記炭素被膜に価
の不純物であるホウ素を0.1〜3モル%の濃度に
添加するか、あるいはまたは価の不純物である
リンを0.1〜3モル%の濃度に添加する。 このような電気伝導度を有する場合、機会的特
質により耐摩耗層を必ずしも形成させる必要がな
い発熱素子として用いることができる。 また、発熱層と耐摩耗層とからなるサーマルヘ
ツドの耐摩耗層に本発明の炭素被膜を適用する場
合、減圧状態のプラズマ気相法を用いて耐摩耗層
としての炭素被膜を形成するとき、発熱層の側部
に対しても上面と同様の厚さで保護することがで
きる。そのためこれまでスパツタ法、常圧気相法
等で作つた場合、この側面をおおうために結果と
して耐摩耗層を上面の厚さにおいて2μm以上
(側面の厚さ0.2μm以上)を必要としたのに対し、
本発明においては上面も側面もほぼ同じ厚さに形
成可能なため、上面の厚さは0.1〜0.3μmあれば
十分である。結果として厚さが約1/10になつた
ため、さらに感熱の応答速度を向上させることが
できる。 さらに、珪素が主成分とする被膜上に本発明の
炭素被膜を形成した場合には、炭素や炭素を主成
分とする被膜との密着性の悪い表面に対しても、
珪素を主成分とする被膜を設けることにより、本
発明の炭素被膜を設けることができる。 実施例 1 以下に、本発明の炭素被膜をサーマルヘツドプ
リンタに用いた場合を図面に従つて説明する。 図面において基板特にセラミツク基板上にグレ
イズされたガラス層2、発熱体層3、電極4、耐
摩耗層5が積層して設けられている。また第1図
Cに示す如く、電極4を省略いて、感熱紙がこす
られる部分を発熱層3上に接して耐摩耗層5を設
けてもよい。 発熱体層は導電性(抵抗性)または半導体性で
あることを必要とするため、形成される被膜は
価または価の不純物例えばホウ素またはリンを
不純物気体/炭化物気体=0.01〜3%に添加した
抵抗性または半導体性の炭素被膜(炭素からなる
被膜または炭素を主成分とする被膜)を形成せし
めた。 すなわち、炭素被膜の形成は、出発物質にアセ
チレンを用い、100〜450℃例えば200〜350℃にて
形成させた。 高周波エネルギは50〜20WとしてSASを形成
させた。価の不純物は例えばホウ素B2H6を用
いて、また価の不純物を例えばリンPH3を用い
て前記した比の如く微小なドープまたはノンドー
プをして用いた。ここにB2H6/C2H2=0.01〜3
%、PH2/C2H2=0.01〜3%として形成させた。
その結果形成された被膜の電気伝導度は10-8〜
10-4(Ωcm)-1が得られた。 なお、形成された被膜中に水素が20モル%以下
に含有したが、発熱させることにより、その多く
は外部に放出させていた。 なお、前記発熱体層3は炭素被膜の代わりに珪
素被膜を用いてもよい。珪素被膜に関しては、出
発物質をシラン(SioH2o+2n≧1)または四フツ
化珪素を用い、不純物気体/炭化物気体=0.01以
下で、炭素被膜と同様にして形成させる。 耐摩耗層5は、本発明により、炭素を主成分と
するダイヤモンド類似の炭素被膜とした。この耐
摩耗層に関しては、以下の如くにして作製した。 すなわち、被形成面を有する基板を反応容器内
に封入し、この反応容器を10-3torrまでに真空引
きをするとともに、この基板を加熱炉により100
〜450℃好ましくは200〜350℃例えば300℃に加熱
した。この後この雰囲気中に水素を導入し、10-2
〜10torrにした後誘導方式または容量結合方式に
より電磁エネルギを加えた。例えば、電気エネル
ギの周波数は13.56MHz、出力は50〜500Wとし、
実質的な電極間隔は15〜150cmと長くした。それ
は、プラズマ化した時の反応性気体の炭素−水素
結合はきわめて安定であるため、炭素−水素が会
合(同種分子の結合)した分子に対し高いエネル
ギを与え、炭素同志を共有結合させるためであ
る。 形成された被膜に関し、250〜500Wの出力を加
えた時は炭素の共有係合を有した構造が電子線回
折で観察された。 さらにこのプラズマ化した雰囲気に対し、炭化
水素気体例えばメタンまたはプロパンを導入し
た。するとこの反応性気体が雰囲気中の水素原子
と反応性気体の水素原子との衝突により脱水素化
し、炭素の結合が互いに共有結合し合つて、被形
成面にダイヤモンド類似の炭素被膜を形成させる
ことができた。このとき5モル%以下の水素が炭
素被膜に取り込まれて炭素の不対結合手を中和し
た。 基板の温度が100〜200℃にては、硬度が若干低
く、また基板への密着性が必ずしも好ましいもの
ではなかつたが、200℃以上特に250〜350℃にお
いては、きわめて安定な強い被形成面への密着性
を有していた。 加熱処理は450℃以上にすると、基板との熱膨
張係数の差によりストレスが内在していまい問題
があり、250〜450℃で形成された被膜が理想的な
耐摩耗材料であつた。 以上の如くにして形成された本実施例の炭素被
膜は0.05〜0.2μmの厚さすなわち従来の1/5〜1/1
0の薄さであつても105時間の使用に耐える耐摩耗
性を有していた。 本実施例の炭素被膜をプラズマ気相法により形
成すると、第1図B,Cに示す如く、発熱体層の
側部の厚さが発熱体層上の厚さを概略一致させる
ことができるという特徴を有する。 これは減圧下(0.01〜10torr)で、反応性気体
の平均自由行程が長くなり気相法を行うに際して
も側近へまわりこみが大きいためである。加えて
プラズマ化し反応性気体成分同志に大きな運動エ
ネルギを与えて互いに衝突させ、四方八方への飛
翔を促していることにある。 従つて、本発明の炭素被膜をサーマルヘツドに
応用した場合サーマルヘツドの発熱体層上面の側
面の厚さをほぼ同じ厚さに形成できるため従来の
炭素被膜のようにその厚さの1番薄い部分の厚さ
を必要以上にしたり、逆に厚く形成される部分は
その10倍も厚くなるということがない。 また、上面と側面をおおつた場合、基板と発熱
体層の密着力を高めるという効果を持つ。 以上の説明により明らかな如く、本発明の炭素
被膜は、その基本思想としてプラズマ気相法を用
いて作製され、基板温度が100〜450℃、代表的に
は250〜400℃、特に300℃という他の気相法より
も低い温度で可能である。 また、被膜形成温度が500℃以下であることは、
基板材料としてガラスを用いる時その熱膨張の歪
に対し、これをきわめて少なくし、従来の高温処
理による基板のそり等の大きな欠点を防ぐことが
できた。そのためこれまでのサーマルプリンタの
発熱いが1mmあたり6本しか作れなかつたが、こ
れを24本にまで高めることができるようになつ
た。 本発明の炭素被膜の作製にはプラズマ気相法が
好ましい。しかし、前述のような他摩耗性が得ら
れる限りにおいてインオプレーテイングその他の
プラズマまたはレーザ等の電磁エネルギ、光エネ
ルギを用いてもよい。 本発明の実施例においての第1図の構造はその
一例を示したもので、発熱体層を単結晶としてト
ランジスタ構造であつてもよく、その他のシリコ
ンメサ構造、プレナー構造等に用いることができ
る。
スから作製できる。 プラズマ気相法で炭化水素ガス(反応性気体)
を活性化、分解せしめてダイヤモンド結合を得る
場合、炭化水素ガスのC−H結合が分解し、活性
化されたC−同士が共有結合してダイヤモンド類
似の構造になる。 このとき、炭化水素ガスの他に水素が導入さ
れ、電磁エネルギによりプラズマ化される。 プラズマ状態で存在する水素は2つの作用を行
う。 まず、活性化された水素原子が炭化水素ガスの
C−H結合の水素原子に衝突して、活性化された
C−を生むと共に、水素原子自体はH−Hの結合
を生じる。これが炭化水素ガスを脱水素化であ
る。 次に、脱水素化により活性化されたC−が他の
C−と結合されていない場合に、これとH−が結
合して、不対結合手(ダングリングボンド)の中
和作用を行う。活性化されたC−の多くの他のC
−と結合されるが、5〜20オームストロングの結
晶性を持たせる場合、5モル%以下の水素がダン
グリングボンドを中和する。すなわち、本発明に
おいてダイヤモンドに含まれる5モル%以下の水
素は、ダングリングボンドの中和作用を行つてい
るものである。 ダングリングボンドの中和に関しては、アモル
フアス形態の珪素では水素のような中和剤を20〜
30モル%必要とされているが、本発明では、不対
結合手の量が少なく、5モル%以下の低い存在量
で、炭素同士の共有結合が強くダイヤモンドと類
似の物性を有することになる。 プラズマ気相法では、例えば、10-3torrまで真
空引きした加熱炉に水素を導入して10-2〜10torr
にした後に、電磁エネルギを加えてプラズマ化
し、このプラズマ化した雰囲気に対し、炭化水素
の反応性気体を導入する。この条件で得られたダ
イヤモンドには5モル%以下の水素が含まれてい
る。 さらに具体的には、0.01〜10torrの減圧下に
て、直流、高周波(500KHz〜50MHz)、またはマ
イクロ波(例えば2.45GHzの週波数)の電磁エネ
ルギを加えて、またはアーク放電を発生させてプ
ラズマ化し、かかる電磁エネルギにより気化した
反応性気体を活性化し、分解せしめることによ
り、結晶化した形態(半非結晶質、セミアモルフ
アス、SASと呼ばれることがある)が得られる。 炭化水素は、例えばアセチレ(C2H2)、エチレ
ン(C2H4)、メタン、プロパン等のメタン系炭化
水素(CoH2o+2)等の気体を用いればよい。 プラズマ気相法によると、100〜450℃、好まし
くは200〜350℃の低温で形成される。 かかるプラズマ気相法により形成した炭素被膜
は、エネルギバンド幅がダイヤモンドのそれに近
い2.0eV以上代表的には2.5〜3eVを有する絶縁体
である。 また、当該炭素被膜の熱伝導率は2.5(W/cm
deg)以上、代表的には5.0(W/cm deg)とダイ
ヤモンドの6.60(W/cm deg)に近いきわめてす
ぐれた高い値を有する。 さらに、当該炭素被膜は、ビツカース硬度4500
Kg/mm2以上代表的には6500Kg/mm2というダイヤモ
ンド類似の硬さを有するきわめてすぐれた特性を
有する。かかる特性は、サーマルヘツドに適用し
てすぐれた耐摩耗性、感熱高速応答性を有せしめ
ることができる。 この点に関し、炭素被膜の形成温度が、100〜
200℃にては、硬度が若干低く、200℃以上特に
250〜350℃においては、きわめて安定な強い被形
成面への密着性と硬さを有する。450℃以上にす
ると、被形成面の熱膨張係数の差によりストレス
が内圧するおそれがあり、200〜450℃、とくに
250〜350℃で形成された被膜が理想的な耐摩耗材
料である。 なお、本発明のダイヤモンド類似の炭素被膜中
に10-2〜10-6(Ωcm)-1の電気伝導度を有せしめる
ことができる。この為には、前記炭素被膜に価
の不純物であるホウ素を0.1〜3モル%の濃度に
添加するか、あるいはまたは価の不純物である
リンを0.1〜3モル%の濃度に添加する。 このような電気伝導度を有する場合、機会的特
質により耐摩耗層を必ずしも形成させる必要がな
い発熱素子として用いることができる。 また、発熱層と耐摩耗層とからなるサーマルヘ
ツドの耐摩耗層に本発明の炭素被膜を適用する場
合、減圧状態のプラズマ気相法を用いて耐摩耗層
としての炭素被膜を形成するとき、発熱層の側部
に対しても上面と同様の厚さで保護することがで
きる。そのためこれまでスパツタ法、常圧気相法
等で作つた場合、この側面をおおうために結果と
して耐摩耗層を上面の厚さにおいて2μm以上
(側面の厚さ0.2μm以上)を必要としたのに対し、
本発明においては上面も側面もほぼ同じ厚さに形
成可能なため、上面の厚さは0.1〜0.3μmあれば
十分である。結果として厚さが約1/10になつた
ため、さらに感熱の応答速度を向上させることが
できる。 さらに、珪素が主成分とする被膜上に本発明の
炭素被膜を形成した場合には、炭素や炭素を主成
分とする被膜との密着性の悪い表面に対しても、
珪素を主成分とする被膜を設けることにより、本
発明の炭素被膜を設けることができる。 実施例 1 以下に、本発明の炭素被膜をサーマルヘツドプ
リンタに用いた場合を図面に従つて説明する。 図面において基板特にセラミツク基板上にグレ
イズされたガラス層2、発熱体層3、電極4、耐
摩耗層5が積層して設けられている。また第1図
Cに示す如く、電極4を省略いて、感熱紙がこす
られる部分を発熱層3上に接して耐摩耗層5を設
けてもよい。 発熱体層は導電性(抵抗性)または半導体性で
あることを必要とするため、形成される被膜は
価または価の不純物例えばホウ素またはリンを
不純物気体/炭化物気体=0.01〜3%に添加した
抵抗性または半導体性の炭素被膜(炭素からなる
被膜または炭素を主成分とする被膜)を形成せし
めた。 すなわち、炭素被膜の形成は、出発物質にアセ
チレンを用い、100〜450℃例えば200〜350℃にて
形成させた。 高周波エネルギは50〜20WとしてSASを形成
させた。価の不純物は例えばホウ素B2H6を用
いて、また価の不純物を例えばリンPH3を用い
て前記した比の如く微小なドープまたはノンドー
プをして用いた。ここにB2H6/C2H2=0.01〜3
%、PH2/C2H2=0.01〜3%として形成させた。
その結果形成された被膜の電気伝導度は10-8〜
10-4(Ωcm)-1が得られた。 なお、形成された被膜中に水素が20モル%以下
に含有したが、発熱させることにより、その多く
は外部に放出させていた。 なお、前記発熱体層3は炭素被膜の代わりに珪
素被膜を用いてもよい。珪素被膜に関しては、出
発物質をシラン(SioH2o+2n≧1)または四フツ
化珪素を用い、不純物気体/炭化物気体=0.01以
下で、炭素被膜と同様にして形成させる。 耐摩耗層5は、本発明により、炭素を主成分と
するダイヤモンド類似の炭素被膜とした。この耐
摩耗層に関しては、以下の如くにして作製した。 すなわち、被形成面を有する基板を反応容器内
に封入し、この反応容器を10-3torrまでに真空引
きをするとともに、この基板を加熱炉により100
〜450℃好ましくは200〜350℃例えば300℃に加熱
した。この後この雰囲気中に水素を導入し、10-2
〜10torrにした後誘導方式または容量結合方式に
より電磁エネルギを加えた。例えば、電気エネル
ギの周波数は13.56MHz、出力は50〜500Wとし、
実質的な電極間隔は15〜150cmと長くした。それ
は、プラズマ化した時の反応性気体の炭素−水素
結合はきわめて安定であるため、炭素−水素が会
合(同種分子の結合)した分子に対し高いエネル
ギを与え、炭素同志を共有結合させるためであ
る。 形成された被膜に関し、250〜500Wの出力を加
えた時は炭素の共有係合を有した構造が電子線回
折で観察された。 さらにこのプラズマ化した雰囲気に対し、炭化
水素気体例えばメタンまたはプロパンを導入し
た。するとこの反応性気体が雰囲気中の水素原子
と反応性気体の水素原子との衝突により脱水素化
し、炭素の結合が互いに共有結合し合つて、被形
成面にダイヤモンド類似の炭素被膜を形成させる
ことができた。このとき5モル%以下の水素が炭
素被膜に取り込まれて炭素の不対結合手を中和し
た。 基板の温度が100〜200℃にては、硬度が若干低
く、また基板への密着性が必ずしも好ましいもの
ではなかつたが、200℃以上特に250〜350℃にお
いては、きわめて安定な強い被形成面への密着性
を有していた。 加熱処理は450℃以上にすると、基板との熱膨
張係数の差によりストレスが内在していまい問題
があり、250〜450℃で形成された被膜が理想的な
耐摩耗材料であつた。 以上の如くにして形成された本実施例の炭素被
膜は0.05〜0.2μmの厚さすなわち従来の1/5〜1/1
0の薄さであつても105時間の使用に耐える耐摩耗
性を有していた。 本実施例の炭素被膜をプラズマ気相法により形
成すると、第1図B,Cに示す如く、発熱体層の
側部の厚さが発熱体層上の厚さを概略一致させる
ことができるという特徴を有する。 これは減圧下(0.01〜10torr)で、反応性気体
の平均自由行程が長くなり気相法を行うに際して
も側近へまわりこみが大きいためである。加えて
プラズマ化し反応性気体成分同志に大きな運動エ
ネルギを与えて互いに衝突させ、四方八方への飛
翔を促していることにある。 従つて、本発明の炭素被膜をサーマルヘツドに
応用した場合サーマルヘツドの発熱体層上面の側
面の厚さをほぼ同じ厚さに形成できるため従来の
炭素被膜のようにその厚さの1番薄い部分の厚さ
を必要以上にしたり、逆に厚く形成される部分は
その10倍も厚くなるということがない。 また、上面と側面をおおつた場合、基板と発熱
体層の密着力を高めるという効果を持つ。 以上の説明により明らかな如く、本発明の炭素
被膜は、その基本思想としてプラズマ気相法を用
いて作製され、基板温度が100〜450℃、代表的に
は250〜400℃、特に300℃という他の気相法より
も低い温度で可能である。 また、被膜形成温度が500℃以下であることは、
基板材料としてガラスを用いる時その熱膨張の歪
に対し、これをきわめて少なくし、従来の高温処
理による基板のそり等の大きな欠点を防ぐことが
できた。そのためこれまでのサーマルプリンタの
発熱いが1mmあたり6本しか作れなかつたが、こ
れを24本にまで高めることができるようになつ
た。 本発明の炭素被膜の作製にはプラズマ気相法が
好ましい。しかし、前述のような他摩耗性が得ら
れる限りにおいてインオプレーテイングその他の
プラズマまたはレーザ等の電磁エネルギ、光エネ
ルギを用いてもよい。 本発明の実施例においての第1図の構造はその
一例を示したもので、発熱体層を単結晶としてト
ランジスタ構造であつてもよく、その他のシリコ
ンメサ構造、プレナー構造等に用いることができ
る。
以上の説明より明らかな如く、本発明の炭素被
膜は2.0eV以上のエネルギバンド幅と、2.5(W/
cm deg)以上の熱伝導率と、4500Kg/mm2以上の
ビツカーズ硬さとを有することでダイヤモンド類
似であり、かかる絶縁性性且つ透光性の炭素被膜
をすぐれた耐摩耗性材料として用いることができ
る。 本発明の炭素被膜はプラズマ気相法により形成
でき、従来の気相法で形成された温度よりも300
〜500℃も低い500℃以下の温度で作ることがで
き、基板材料の選択に大きな自由度を得、低価格
化に大きく貢献できる。
膜は2.0eV以上のエネルギバンド幅と、2.5(W/
cm deg)以上の熱伝導率と、4500Kg/mm2以上の
ビツカーズ硬さとを有することでダイヤモンド類
似であり、かかる絶縁性性且つ透光性の炭素被膜
をすぐれた耐摩耗性材料として用いることができ
る。 本発明の炭素被膜はプラズマ気相法により形成
でき、従来の気相法で形成された温度よりも300
〜500℃も低い500℃以下の温度で作ることがで
き、基板材料の選択に大きな自由度を得、低価格
化に大きく貢献できる。
第1図Aは本発明の実施例のサーマルプリンタ
の一部を示す縦断面図である。第1図Bは、第1
図AのA−A′の断面図を示す。第1図Cは、第
1図AのB−B′の断面図を示す。
の一部を示す縦断面図である。第1図Bは、第1
図AのA−A′の断面図を示す。第1図Cは、第
1図AのB−B′の断面図を示す。
Claims (1)
- 1 炭素を主成分とし、5モル%以下の水素を含
むダイヤモンド類似の炭素被膜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22938687A JPS6379972A (ja) | 1987-09-12 | 1987-09-12 | 炭素被膜 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22938687A JPS6379972A (ja) | 1987-09-12 | 1987-09-12 | 炭素被膜 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56140653A Division JPS5842472A (ja) | 1981-09-07 | 1981-09-07 | サ−マルヘツド |
Related Child Applications (3)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1699390A Division JPH02238957A (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | サーマルヘッド |
| JP2200074A Division JPH03205161A (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | サーマルヘッド |
| JP5093787A Division JP2592392B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 珪素を含む炭素被膜の作製方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6379972A JPS6379972A (ja) | 1988-04-09 |
| JPH0428785B2 true JPH0428785B2 (ja) | 1992-05-15 |
Family
ID=16891376
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22938687A Granted JPS6379972A (ja) | 1987-09-12 | 1987-09-12 | 炭素被膜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6379972A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01283838A (ja) * | 1988-05-10 | 1989-11-15 | Toshiba Corp | 半導体装置 |
| CN100404270C (zh) * | 2005-05-31 | 2008-07-23 | 哈尔滨工业大学 | 热敏打印头的非晶金刚石耐磨保护层及其制备方法 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1582231A (en) * | 1976-08-13 | 1981-01-07 | Nat Res Dev | Application of a layer of carbonaceous material to a surface |
| JPS5535301U (ja) * | 1978-04-19 | 1980-03-06 | ||
| DE2926080A1 (de) * | 1979-06-28 | 1981-01-08 | Philips Patentverwaltung | Mittel zur trockenschmierung |
| DE3172609D1 (en) * | 1980-08-21 | 1985-11-14 | Nat Res Dev | Coating infra red transparent semiconductor material |
| JPS6153955A (ja) * | 1984-08-24 | 1986-03-18 | 松下電工株式会社 | エア−コレクタの取付構造 |
-
1987
- 1987-09-12 JP JP22938687A patent/JPS6379972A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6379972A (ja) | 1988-04-09 |
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