JPH0429286B2 - - Google Patents
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- JPH0429286B2 JPH0429286B2 JP58004440A JP444083A JPH0429286B2 JP H0429286 B2 JPH0429286 B2 JP H0429286B2 JP 58004440 A JP58004440 A JP 58004440A JP 444083 A JP444083 A JP 444083A JP H0429286 B2 JPH0429286 B2 JP H0429286B2
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- Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
- Control Of Voltage And Current In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明は正極、負極及び中性線からなる直流送
電系統において、特に中性線の地絡、断線の何れ
の故障に対しても系統に与える影響を最小限にし
て保護可能な保護装置に関する。
電系統において、特に中性線の地絡、断線の何れ
の故障に対しても系統に与える影響を最小限にし
て保護可能な保護装置に関する。
直流送電系統としては第1図に示すような正、
負の2極からなるバイポール構成の直流送電系統
が良く知られている。第1図において1〜4は図
示しない交流系統に連系され交流を直流又は直流
を交流に変換する交直変換器、5〜7は送、受電
端の交直変換器相互間を連系する直流線路、8〜
11は送、受電端側の直流線路5,7に設けられ
た直流リアクトル、12,13は直流線路6の両
端に設けられた直流電流変成器(以下DCCTと略
称する)である。今、第1図に示すバイポール構
成において、交直変換器1,3を順変換器とし、
また交直変換器2,4を逆変換器とする。従つ
て、直流線路5の電圧は正であるため、順変換器
1、直流リアクトル8、直流線路5、直流リアク
トル9、逆変換器2および直流線路6で構成され
る極を正極と呼び、また順変換器3、直流リアク
トル10、直流線路7、直流リアクトル11、逆
変換器4および直流線路6で構成される極を負極
と呼ぶ。ここで、直流線路6は中性線と呼ばれ、
諸外国では逆変換器2と4の間のE点だけなく、
順変換器1と3の間のA点も接地し、大地帰路と
することにより中性線を省略する例が多いが、我
国では通信障害、地下埋設物の電蝕等の問題によ
り中性線を設け、片端のみ接地し、他端は非接地
とするのが一般的である。
負の2極からなるバイポール構成の直流送電系統
が良く知られている。第1図において1〜4は図
示しない交流系統に連系され交流を直流又は直流
を交流に変換する交直変換器、5〜7は送、受電
端の交直変換器相互間を連系する直流線路、8〜
11は送、受電端側の直流線路5,7に設けられ
た直流リアクトル、12,13は直流線路6の両
端に設けられた直流電流変成器(以下DCCTと略
称する)である。今、第1図に示すバイポール構
成において、交直変換器1,3を順変換器とし、
また交直変換器2,4を逆変換器とする。従つ
て、直流線路5の電圧は正であるため、順変換器
1、直流リアクトル8、直流線路5、直流リアク
トル9、逆変換器2および直流線路6で構成され
る極を正極と呼び、また順変換器3、直流リアク
トル10、直流線路7、直流リアクトル11、逆
変換器4および直流線路6で構成される極を負極
と呼ぶ。ここで、直流線路6は中性線と呼ばれ、
諸外国では逆変換器2と4の間のE点だけなく、
順変換器1と3の間のA点も接地し、大地帰路と
することにより中性線を省略する例が多いが、我
国では通信障害、地下埋設物の電蝕等の問題によ
り中性線を設け、片端のみ接地し、他端は非接地
とするのが一般的である。
このような構成の直流送電系統においては中性
線6に正極の電流Id1と負極の電流Id2が逆向きに
流れるため、バイポール運転を行なうに際して両
者の電流値が等しくなるように両極を平衡させて
運転することにより中性線6に流れる電流を零と
することができ、送電損失を少なくできるという
点では好しいものとなる。
線6に正極の電流Id1と負極の電流Id2が逆向きに
流れるため、バイポール運転を行なうに際して両
者の電流値が等しくなるように両極を平衡させて
運転することにより中性線6に流れる電流を零と
することができ、送電損失を少なくできるという
点では好しいものとなる。
ところが、このように2極が平衡して運転され
ている状態においては、中性線6に電流が流れて
おらず、電位も零となつているため、中性線6に
地絡や断線といつた故障が発生してもその変化を
何ら検出することができない。したがつて、この
ような故障を知らずに2極運転している状態から
いざ1極運転に移行しようとすると、中性線6が
地絡している場合は大地に過大な電流が流れ、ま
た断線している場合には2極とも停止してしまう
など不都合な事態が発生する。そこで、あらかじ
め中性線6の故障発生が検出できれば、適切な措
置がとれることから、2極が平衡に運転されてい
るときでも中性線6の故障を検出できることが望
ましい。
ている状態においては、中性線6に電流が流れて
おらず、電位も零となつているため、中性線6に
地絡や断線といつた故障が発生してもその変化を
何ら検出することができない。したがつて、この
ような故障を知らずに2極運転している状態から
いざ1極運転に移行しようとすると、中性線6が
地絡している場合は大地に過大な電流が流れ、ま
た断線している場合には2極とも停止してしまう
など不都合な事態が発生する。そこで、あらかじ
め中性線6の故障発生が検出できれば、適切な措
置がとれることから、2極が平衡に運転されてい
るときでも中性線6の故障を検出できることが望
ましい。
従来、中性線6の故障を検出する手段としては
直流送電系統の正、負極の電流設定値を定期的に
一定期間(たとえば2〜300ミリ秒)だけ0.1P.U
程度不平衡にして運転することにより、中性線6
に電流を流し、この電流を中性線6の両端に設け
られたDCCT12と13によつて検出するととも
にその電流差により故障の有無を判別しようとす
るものが提案されている。たとえば、第1図と同
一部分には同一記号を付して示す第2図におい
て、中性線6に地絡が発生したとする。ここで、
正極の電流値Id1と負極の電流値Id2との差を0.1P.
Uとすると、この電流は接地点Eと地絡点Fを通
つて流れる。したがつて非接地端側のDCCT12
には0.1P.U程度の直流電流が流れるが、接地端
側のDCCT13にはほとんど電流が流れないた
め、その差電流を検出することにより中性線6の
地絡を容易に判別できる。
直流送電系統の正、負極の電流設定値を定期的に
一定期間(たとえば2〜300ミリ秒)だけ0.1P.U
程度不平衡にして運転することにより、中性線6
に電流を流し、この電流を中性線6の両端に設け
られたDCCT12と13によつて検出するととも
にその電流差により故障の有無を判別しようとす
るものが提案されている。たとえば、第1図と同
一部分には同一記号を付して示す第2図におい
て、中性線6に地絡が発生したとする。ここで、
正極の電流値Id1と負極の電流値Id2との差を0.1P.
Uとすると、この電流は接地点Eと地絡点Fを通
つて流れる。したがつて非接地端側のDCCT12
には0.1P.U程度の直流電流が流れるが、接地端
側のDCCT13にはほとんど電流が流れないた
め、その差電流を検出することにより中性線6の
地絡を容易に判別できる。
しかし、このような中性線の故障検出手段では
次のような点に注意を払う必要がある。すなわ
ち、第1図と同一部分には同一記号付して示す第
3図のように中性線6が断線した場合である。中
性線が断線した場合には2極間の電流が強制的に
共通にさせられ、2極を独立に運転することがで
きなくなり、不都合を生ずる場合がある。以下そ
の理由について図面を用いて説明する。
次のような点に注意を払う必要がある。すなわ
ち、第1図と同一部分には同一記号付して示す第
3図のように中性線6が断線した場合である。中
性線が断線した場合には2極間の電流が強制的に
共通にさせられ、2極を独立に運転することがで
きなくなり、不都合を生ずる場合がある。以下そ
の理由について図面を用いて説明する。
まず、第4図に正極側の交直変換器の動作特性
についての典型的な例を示す。RECは順変換器
の特性であり、INVは逆変換器の特性である。
図に示すように通常は逆変換器が定電圧制御又は
定余裕角制御により直流電圧を決定し、順変換器
は定電流制御により直流電流を決定し、動作点P
を得る。そのためには逆変換器の定電流制御が順
変換器の定電流制御と干渉しないように逆変換器
の定電流設定値を順変換器の定電流設定値Idpよ
り電流マージンΔIだけ小さく設定される。電流
マージンとしては0.07〜0.1P.U程度の値が普通で
ある。但し、交直変換器の制御遅れ角(以下αと
略記する)としては、順変換器が後の説明の便宜
上10゜≦α≦120゜、逆変換器が90゜≦α≦160゜のリ
ミツタがつけられているものとする。
についての典型的な例を示す。RECは順変換器
の特性であり、INVは逆変換器の特性である。
図に示すように通常は逆変換器が定電圧制御又は
定余裕角制御により直流電圧を決定し、順変換器
は定電流制御により直流電流を決定し、動作点P
を得る。そのためには逆変換器の定電流制御が順
変換器の定電流制御と干渉しないように逆変換器
の定電流設定値を順変換器の定電流設定値Idpよ
り電流マージンΔIだけ小さく設定される。電流
マージンとしては0.07〜0.1P.U程度の値が普通で
ある。但し、交直変換器の制御遅れ角(以下αと
略記する)としては、順変換器が後の説明の便宜
上10゜≦α≦120゜、逆変換器が90゜≦α≦160゜のリ
ミツタがつけられているものとする。
以上は正極側の交直変換器の動作特性の説明で
あるが、負極側の交直変換器についても同様で中
性線が断線していなければ、正極側と負極側の交
直変換器の設定値が如何なる値であつてもそれぞ
れ独立に動作点をもち、第4図に示すような動作
特性による運転が行なえるものである。
あるが、負極側の交直変換器についても同様で中
性線が断線していなければ、正極側と負極側の交
直変換器の設定値が如何なる値であつてもそれぞ
れ独立に動作点をもち、第4図に示すような動作
特性による運転が行なえるものである。
しかし、第3図に示すように直流送電系統の中
性線6が断線すると、順変換器1と3が直列に接
続され、また逆変換器2と4が直列に接続され、
直流電流が共通となるため、動作点も正極、負極
をあわせて共通の1点しか存在しなくなる。今、
正極の定電流設定値Idp1を1.05P.U、負極の定電
流設定値0.95P.Uとし、電流マージンは正極、負
極とも0.07P.Uとする。ここで、第3図における
逆変換器4の非接地側の点Bの電位を基準にとつ
た時の全体の電圧、電流特性を第5図に示す。
性線6が断線すると、順変換器1と3が直列に接
続され、また逆変換器2と4が直列に接続され、
直流電流が共通となるため、動作点も正極、負極
をあわせて共通の1点しか存在しなくなる。今、
正極の定電流設定値Idp1を1.05P.U、負極の定電
流設定値0.95P.Uとし、電流マージンは正極、負
極とも0.07P.Uとする。ここで、第3図における
逆変換器4の非接地側の点Bの電位を基準にとつ
た時の全体の電圧、電流特性を第5図に示す。
したがつて、第5図からも明らかなように電流
値は小さい方の電流設定値0.95P.Uとなるだけで
なく、逆変換器4だけは定常運転と変らないが、
順変換器1はα=10゜運転、順変換器3はα>90゜
運転、逆変換器2はα=90゜運転という異常な運
転となり、全体の送電電力は半分以下になつてし
まう。しかも非接地端の中性線の電位は1P.U以
上となり、通常の絶縁レベルをはるかに越えてし
まう。
値は小さい方の電流設定値0.95P.Uとなるだけで
なく、逆変換器4だけは定常運転と変らないが、
順変換器1はα=10゜運転、順変換器3はα>90゜
運転、逆変換器2はα=90゜運転という異常な運
転となり、全体の送電電力は半分以下になつてし
まう。しかも非接地端の中性線の電位は1P.U以
上となり、通常の絶縁レベルをはるかに越えてし
まう。
このことは中性線が断線した時、2極間の定電
流設定値の差を電流マージンΔIよりも大きくし
た場合、運用上、又絶縁上極めて好しくないこと
を示している。したがつて、従来の保護装置のよ
うに単に2極間の設定値を不平衡にする方式には
前述したような危険があることが判る。
流設定値の差を電流マージンΔIよりも大きくし
た場合、運用上、又絶縁上極めて好しくないこと
を示している。したがつて、従来の保護装置のよ
うに単に2極間の設定値を不平衡にする方式には
前述したような危険があることが判る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的はバイポール構成の直流送電系統におい
て、中性線が地絡しても断線しても系統に及ぼす
影響を最小限にしながら容易に事故を検出するこ
とができる直流送電系統の保護装置を提供するに
ある。
の目的はバイポール構成の直流送電系統におい
て、中性線が地絡しても断線しても系統に及ぼす
影響を最小限にしながら容易に事故を検出するこ
とができる直流送電系統の保護装置を提供するに
ある。
本発明はかかる目的を達成するため、正極と負
極の電流設定値を不平衡とする際に、逆変換器の
設定値に関しては2極とも、2極の順変換器の電
流設定値のうち小さい方の電流設定値をもつ順変
換器の電流設定値よりもさらに電流マージンΔI
以上小さく設定し、たとえ中性線が断線して2極
独立運転ができない場合でも、運転に重大な支障
をもたらさないようにするものである。そして中
性線を流れる電流が所定値以下であるにもかかわ
らず、中性線の非接地端に所定値以上の電圧が所
定時間継続していることを条件に中性線の断線を
検出するものである。
極の電流設定値を不平衡とする際に、逆変換器の
設定値に関しては2極とも、2極の順変換器の電
流設定値のうち小さい方の電流設定値をもつ順変
換器の電流設定値よりもさらに電流マージンΔI
以上小さく設定し、たとえ中性線が断線して2極
独立運転ができない場合でも、運転に重大な支障
をもたらさないようにするものである。そして中
性線を流れる電流が所定値以下であるにもかかわ
らず、中性線の非接地端に所定値以上の電圧が所
定時間継続していることを条件に中性線の断線を
検出するものである。
以下本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。第6図は第1図に示す直流送電系統におい
て、正極、負極の順変換器1,3および逆変換器
2,4に電流設定値を与えるための回路構成を示
すものである。第6図において、14,15は加
算器、16は図示しない中性線故障検出指令装置
を定期的又は手動により動作させて中性線故障検
出指令が出力されると閉じるスイツチである。加
算器14,15には電流設定値Idpが入力される
とともにスイツチ16を介してバイアス値Ibが入
力されるようになつている。この場合、加算器1
4はスイツチ16が閉じていれば電流設定値Idp
にバイアス値Ibを加算してその出力を正極の順変
換器1に与え、また加算器15はスイツチ16が
閉じていれば、電流設定値Idpからバイアス値Ibを
減算してその出力を負極の順変換器3と正極およ
び負極の逆変換器2,4にそれぞれ与えるもので
ある。
る。第6図は第1図に示す直流送電系統におい
て、正極、負極の順変換器1,3および逆変換器
2,4に電流設定値を与えるための回路構成を示
すものである。第6図において、14,15は加
算器、16は図示しない中性線故障検出指令装置
を定期的又は手動により動作させて中性線故障検
出指令が出力されると閉じるスイツチである。加
算器14,15には電流設定値Idpが入力される
とともにスイツチ16を介してバイアス値Ibが入
力されるようになつている。この場合、加算器1
4はスイツチ16が閉じていれば電流設定値Idp
にバイアス値Ibを加算してその出力を正極の順変
換器1に与え、また加算器15はスイツチ16が
閉じていれば、電流設定値Idpからバイアス値Ibを
減算してその出力を負極の順変換器3と正極およ
び負極の逆変換器2,4にそれぞれ与えるもので
ある。
また、常時はスイツチ16が開いているので、
加算器14,15にはバイアス値Ibが入力され
ず、したがつて、正極、負極の各変換器1〜4と
も同一の電流設定値Idpが与えられる。
加算器14,15にはバイアス値Ibが入力され
ず、したがつて、正極、負極の各変換器1〜4と
も同一の電流設定値Idpが与えられる。
なお、直流2端子送電では一般的に逆変換器に
も同一の電流設定値が与えられ、逆変換器ではこ
の電流設定値からさらに電流マージンΔIだけ差
し引いた値を最終的な電流設定値としてある。
も同一の電流設定値が与えられ、逆変換器ではこ
の電流設定値からさらに電流マージンΔIだけ差
し引いた値を最終的な電流設定値としてある。
一方、第7図は第1図と同一部分には同一記号
を付して示す直流送電系統において、中性線の断
線検出回路の構成例を示すものである。すなわ
ち、第7図において、17は非接地端の中性線電
圧を検出する直流電圧変成器、18は直流電圧変
成器17で検出された中性線電圧が入力されその
絶対値をとる絶対値回路、19は非接地端の中性
線に設けられた直流電流変成器12により検出さ
れた中性線電流が入力されその絶対値をとる絶対
値回路、20,21は各絶対値回路18,19の
出力レベルを検出し、予定値を超えていれば
“1”、そうでなければ“0”なる論理出力を出す
レベル検出器、22は一方のレベル検出器20の
出力とインヒビツト端子に加えられる他方のレベ
ル検出器21の出力とのアンド条件をとるアンド
回路、23はアンド回路22の出力が加えられ、
その出力が“1”となつて所定時間以上経過する
と動作して“1”なる出力を出す動作遅延回路で
ある。
を付して示す直流送電系統において、中性線の断
線検出回路の構成例を示すものである。すなわ
ち、第7図において、17は非接地端の中性線電
圧を検出する直流電圧変成器、18は直流電圧変
成器17で検出された中性線電圧が入力されその
絶対値をとる絶対値回路、19は非接地端の中性
線に設けられた直流電流変成器12により検出さ
れた中性線電流が入力されその絶対値をとる絶対
値回路、20,21は各絶対値回路18,19の
出力レベルを検出し、予定値を超えていれば
“1”、そうでなければ“0”なる論理出力を出す
レベル検出器、22は一方のレベル検出器20の
出力とインヒビツト端子に加えられる他方のレベ
ル検出器21の出力とのアンド条件をとるアンド
回路、23はアンド回路22の出力が加えられ、
その出力が“1”となつて所定時間以上経過する
と動作して“1”なる出力を出す動作遅延回路で
ある。
次に上記のように構成された本実施例装置の作
用について説明するに、まず第6図に示す回路に
より中性線に不平衡電流を流す場合の作用につい
て第8図に示す各変換器の動作特性を参照して述
べる。今、図示しない中性線故障検出指令装置か
ら定期的又は手動により中性線故障検出指令が出
されるとスイツチ16が閉じ、バイアス値Ibが加
算器14,15にそれぞれ入力される。すると加
算器14は電流設定値Idpとバイアス値Ibとを加算
し、その出力を正極の順変換器1へ与え、また加
算器15は電流設定値Idpからバイアス値Ibが減算
され、その出力を負極の順変換器3と正極および
負極の逆変換器2,4に与える。従つて、2極合
計の順変換器1,3の電流設定値は不変である
が、2極間の不平衡分はバイアス値Ibの2倍とな
る。一方、逆変換器2,4に与える電流設定値は
正極、負極とも順変換器1,3のうちで小さい方
の電流設定値をもつ負極のものと同一となる。先
にも述べたように逆変換器2,4の最終的な電流
設定値はこの値からさらに電流マージンΔIだけ
減じられたものとなるため、正極の実質上の電流
マージン(順変換器と逆変換器の電流設定値の
差)はΔI+2Ibとなり、負極についてはΔIとなる
ことがわかる。すなわち、中性線故障検出の目的
で電流値を減少する方の極については電流マージ
ンは不変であるが、電流値を増加する方の極につ
いては電流マージンは増加する。このようにする
ことにより、中性線に故障が発生していない場
合、又は地絡が発生している場合は2極間の電流
の不平衡分はIbの2倍となるが、中性線が断線し
ている場合は、第8図のP点のような動作とな
り、電流値は2極とも共通で小さい方の電流設定
値と等しくなり、大きい電流設定値をもつた順変
換器1は最小制御角(たとえばα=10゜)で運転
し、小さい電流設定値をもつ順変換器3は定常状
態よりもやや大きな制御角で運転するものの、逆
変換器2,4については2極とも定常状態と同じ
定電圧制御で運転するため、前述のような大きな
不具合は発生しない。非接地端に発生する電圧
も、2極の順変換器1,3の出力電圧の差の半分
であり、絶縁的に問題となるようなものではな
い。
用について説明するに、まず第6図に示す回路に
より中性線に不平衡電流を流す場合の作用につい
て第8図に示す各変換器の動作特性を参照して述
べる。今、図示しない中性線故障検出指令装置か
ら定期的又は手動により中性線故障検出指令が出
されるとスイツチ16が閉じ、バイアス値Ibが加
算器14,15にそれぞれ入力される。すると加
算器14は電流設定値Idpとバイアス値Ibとを加算
し、その出力を正極の順変換器1へ与え、また加
算器15は電流設定値Idpからバイアス値Ibが減算
され、その出力を負極の順変換器3と正極および
負極の逆変換器2,4に与える。従つて、2極合
計の順変換器1,3の電流設定値は不変である
が、2極間の不平衡分はバイアス値Ibの2倍とな
る。一方、逆変換器2,4に与える電流設定値は
正極、負極とも順変換器1,3のうちで小さい方
の電流設定値をもつ負極のものと同一となる。先
にも述べたように逆変換器2,4の最終的な電流
設定値はこの値からさらに電流マージンΔIだけ
減じられたものとなるため、正極の実質上の電流
マージン(順変換器と逆変換器の電流設定値の
差)はΔI+2Ibとなり、負極についてはΔIとなる
ことがわかる。すなわち、中性線故障検出の目的
で電流値を減少する方の極については電流マージ
ンは不変であるが、電流値を増加する方の極につ
いては電流マージンは増加する。このようにする
ことにより、中性線に故障が発生していない場
合、又は地絡が発生している場合は2極間の電流
の不平衡分はIbの2倍となるが、中性線が断線し
ている場合は、第8図のP点のような動作とな
り、電流値は2極とも共通で小さい方の電流設定
値と等しくなり、大きい電流設定値をもつた順変
換器1は最小制御角(たとえばα=10゜)で運転
し、小さい電流設定値をもつ順変換器3は定常状
態よりもやや大きな制御角で運転するものの、逆
変換器2,4については2極とも定常状態と同じ
定電圧制御で運転するため、前述のような大きな
不具合は発生しない。非接地端に発生する電圧
も、2極の順変換器1,3の出力電圧の差の半分
であり、絶縁的に問題となるようなものではな
い。
このようにして中性線に不平衡電流を流すこと
により、たとえば中性線が断線していても直流系
統に擾乱を与えるようなことがなくなる。
により、たとえば中性線が断線していても直流系
統に擾乱を与えるようなことがなくなる。
一方、このような現象を第7図に示すような断
線検出回路で捕えて中性線の断線を検出すること
ができる。すなわち、中性線の非接地端の電位が
零でなくなるのは通常2極間の不平衡運転により
中性線に電流が流れ、その電流による接地端から
の電圧降下によるためである。しかし中性線断線
の場合は中性線に電流が流れないにもかかわら
ず、中性線の非接地端に電圧が発生するため断線
したと判断できる。したがつて、第7図におい
て、中性線が断線している場合には中性線に流れ
る電流が0で、非接地端には電圧が発生している
ので、直流電流変成器12から絶対値回路19へ
の入力はなく、また直流電圧変成器17から絶対
値回路18には検出電圧が入力されるので、アン
ド回路22には一方のレベル検出器20から
“1”が入力され、また他方のレベル検出器21
からインヒビツト端子に“0”が入力される。し
たがつて、アンド回路22はアンド条件が成立す
るので、“1”なる出力が動作遅延回路23に加
わり、その出力状態が所定時間継続すると動作す
る。これによりその動作出力を例えば図示しない
表示器、警報器などの監視盤に入力すれば、中性
線の断線が検出できる。
線検出回路で捕えて中性線の断線を検出すること
ができる。すなわち、中性線の非接地端の電位が
零でなくなるのは通常2極間の不平衡運転により
中性線に電流が流れ、その電流による接地端から
の電圧降下によるためである。しかし中性線断線
の場合は中性線に電流が流れないにもかかわら
ず、中性線の非接地端に電圧が発生するため断線
したと判断できる。したがつて、第7図におい
て、中性線が断線している場合には中性線に流れ
る電流が0で、非接地端には電圧が発生している
ので、直流電流変成器12から絶対値回路19へ
の入力はなく、また直流電圧変成器17から絶対
値回路18には検出電圧が入力されるので、アン
ド回路22には一方のレベル検出器20から
“1”が入力され、また他方のレベル検出器21
からインヒビツト端子に“0”が入力される。し
たがつて、アンド回路22はアンド条件が成立す
るので、“1”なる出力が動作遅延回路23に加
わり、その出力状態が所定時間継続すると動作す
る。これによりその動作出力を例えば図示しない
表示器、警報器などの監視盤に入力すれば、中性
線の断線が検出できる。
なお、上記実施例では中性線の電流を検出する
場合について述べたが、正極の順変換器1と負極
の順変換器3の電流の差を検出するようにしても
よい。また非接地端の電圧を検出する代りに2極
間の順変換器1,3の制御角がアンバランスして
いることを検出するようにしてもよい。
場合について述べたが、正極の順変換器1と負極
の順変換器3の電流の差を検出するようにしても
よい。また非接地端の電圧を検出する代りに2極
間の順変換器1,3の制御角がアンバランスして
いることを検出するようにしてもよい。
さらに第6図では正極、負極の各変換器1〜4
をアンバランス運転させる場合、正極の電流を増
加させ、負極の電流を減少させたが、この逆でも
よく、またどちらか一方のみ変化させるようにし
てもよい。
をアンバランス運転させる場合、正極の電流を増
加させ、負極の電流を減少させたが、この逆でも
よく、またどちらか一方のみ変化させるようにし
てもよい。
以上述べたように本発明によれば、中性線を有
するバイポール構成の直流送電系統の正極および
負極の運転を不平衡にして中性線に電流を流し、
中性線の故障を検出する保護装置において、逆変
換器の電流設定値に対しては2極とも、2極の順
変換器の電流設定値のうち小さい方の電流設定値
をもつ順変換器の電流設定値よりもさらに電流マ
ージンΔI以上小さく設定することにより、たと
え中性線が断線して2極独立運転ができない場合
でも運転に重大な支障をもたらすようなことがな
く、またその時中性線に流れる電流が所定値以下
であるにもかかわらず、中性線の非接地端に所定
値以上の電圧が所定時間継続していることを条件
に中性線の断線を検出することができる直流送電
系統の保護装置が提供できる。
するバイポール構成の直流送電系統の正極および
負極の運転を不平衡にして中性線に電流を流し、
中性線の故障を検出する保護装置において、逆変
換器の電流設定値に対しては2極とも、2極の順
変換器の電流設定値のうち小さい方の電流設定値
をもつ順変換器の電流設定値よりもさらに電流マ
ージンΔI以上小さく設定することにより、たと
え中性線が断線して2極独立運転ができない場合
でも運転に重大な支障をもたらすようなことがな
く、またその時中性線に流れる電流が所定値以下
であるにもかかわらず、中性線の非接地端に所定
値以上の電圧が所定時間継続していることを条件
に中性線の断線を検出することができる直流送電
系統の保護装置が提供できる。
第1図は一般的なバイポール構成の直流送電系
統を示す概略構成図、第2図は同直流送電系統に
おいて電流差動による中性線地絡検出を説明する
ための図、第3図は同直流送電系統において、中
性線が断線した場合の直流電流の分布状態を説明
するための図、第4図は変換器の電圧・電流特性
で定常時の動作点を示す特性図、第5図は中性線
が断線した場合の動作点を示す特性図、第6図は
本発明の一実施例における電流設定値回路を示す
図、第7図は同実施例における中性線断線検出回
路を示す図、第8図は中性線が断線した場合の変
換器の動作点を示す特性図である。 1〜4……交直変換器、5,7……直流線路、
6……中性線、8〜11……直流リアクトル、1
2……直流電流変成器、14,15……加算器、
16……スイツチ、17……直流電圧変成器、1
8,19……絶対値回路、20,21……レベル
検出器、22……アンド回路、23……動作遅延
回路。
統を示す概略構成図、第2図は同直流送電系統に
おいて電流差動による中性線地絡検出を説明する
ための図、第3図は同直流送電系統において、中
性線が断線した場合の直流電流の分布状態を説明
するための図、第4図は変換器の電圧・電流特性
で定常時の動作点を示す特性図、第5図は中性線
が断線した場合の動作点を示す特性図、第6図は
本発明の一実施例における電流設定値回路を示す
図、第7図は同実施例における中性線断線検出回
路を示す図、第8図は中性線が断線した場合の変
換器の動作点を示す特性図である。 1〜4……交直変換器、5,7……直流線路、
6……中性線、8〜11……直流リアクトル、1
2……直流電流変成器、14,15……加算器、
16……スイツチ、17……直流電圧変成器、1
8,19……絶対値回路、20,21……レベル
検出器、22……アンド回路、23……動作遅延
回路。
Claims (1)
- 1 正極と負極の直流送電線と中性線からなるバ
イポール構成の直流送電系統の正極および負極の
運転を不平衡にして中性線に電流を流し、中性線
の故障を検出する保護装置において、逆変換器の
電流設定値に対しては2極とも、2極の順変換器
の電流設定値のうち小さい方の電流設定値よりも
さらに所定値以上小さく設定して前記中性線に電
流を流し、且つ前記中性線に流れる電流が所定値
以下であるにもかかわらず、前記中性線の非接地
端に所定値以上の電圧が所定時間継続しているこ
とを条件に前記中性線の断線を検出するようにし
たことを特徴とする直流送電系統の保護装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58004440A JPS59129536A (ja) | 1983-01-14 | 1983-01-14 | 直流送電系統の保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58004440A JPS59129536A (ja) | 1983-01-14 | 1983-01-14 | 直流送電系統の保護装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59129536A JPS59129536A (ja) | 1984-07-25 |
| JPH0429286B2 true JPH0429286B2 (ja) | 1992-05-18 |
Family
ID=11584271
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58004440A Granted JPS59129536A (ja) | 1983-01-14 | 1983-01-14 | 直流送電系統の保護装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59129536A (ja) |
-
1983
- 1983-01-14 JP JP58004440A patent/JPS59129536A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59129536A (ja) | 1984-07-25 |
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