JPH04292934A - 熱可塑性樹脂フイルムの製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂フイルムの製造方法

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JPH04292934A
JPH04292934A JP3081300A JP8130091A JPH04292934A JP H04292934 A JPH04292934 A JP H04292934A JP 3081300 A JP3081300 A JP 3081300A JP 8130091 A JP8130091 A JP 8130091A JP H04292934 A JPH04292934 A JP H04292934A
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Japan
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film
hot air
air blowing
blowing means
heat treatment
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Pending
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JP3081300A
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English (en)
Inventor
Seizo Aoki
青木 精三
Kenji Tsunashima
研二 綱島
Yukichi Deguchi
出口 雄吉
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱による寸法変化が少
なく、かつ平面性に優れた熱可塑性樹脂フイルムの製造
方法に関する。さらに詳しくは包装材料、工業材料、電
気絶縁材料、コンデンサー材料、磁気材料などで熱寸法
安定性、平面性を必要とする用途に使用される熱可塑性
樹脂フイルムおよびシートの製造方法に関する。(本発
明で用いるフイルムとは、ことわりのないかぎりシート
も含むものである。)
【0002】
【従来の技術】二軸延伸熱可塑性フイルムは、たとえば
フイルム長手方向に延伸した後、ステンタ等のオーブン
を用いて幅方向に延伸し、延伸後該ステンタ内で幅方向
に弛緩処理等の熱処理を施すことにより、製造されてい
る。このような二軸延伸法においては、通常、ステンタ
内でのフイルム幅方向延伸に際し、いわゆるボーイング
という現象が多かれ少なかれ生じる。
【0003】このボーイング101は、図5に誇張して
示すように、フイルム102が、ステンタ103内の幅
方向延伸ゾーン104と熱処理ゾーン105間で延伸部
の長手方向応力に対し、熱処理ゾーンの長手方向応力が
小さく、熱処理部分が延伸ゾーン部分に引張られるため
に生じる現象で、フイルムはその幅方向両エッジ部分が
クリップで把持されているため、中央部分が延伸部分方
向(走行方向上流方向)に引張り込まれて、フイルムが
平面形態を保持しつつ弓なりに湾曲する現象である。ス
テンタ103内には、幅方向延伸ゾーン104、熱処理
ゾーン105以降に、幅方向弛緩処理ゾーン106が設
けられることが多いが、ボーイングはフイルム長手方向
にフイルムが湾曲する現象であるため、一旦発生したも
のを修復するのは困難である。このようなボーイング現
象の程度が激しいと、製膜される二軸延伸熱可塑性フイ
ルムの熱寸法安定性(例えば熱収縮率)や平面性が大き
く損なわれるばかりか、フイルムの各種機械特性(強度
、伸度、ヤング率、F5値など)や熱収縮率、温度、湿
度膨張係数、光学特性などが幅方向においてばらつきを
生じ、用途により使用困難となる。また、機械の幅が大
きくなったり、横延伸後の長手方向の剛性が大きいなど
、よりボーイングが大きくなり問題となる。
【0004】本発明に関連して、熱寸法安定性を付与す
る手段として、特開平2−22038号公報に、特定の
フイルム特性を持ったオーブン通過後のフイルムを、該
フイルムの片面側から加熱空気を送って曲面を描くよう
に浮遊走行させ弛緩熱処理を行なう方法が提案されてい
る。
【0005】しかしながら、上記従来方法は、オーブン
通過後の熱処理フイルムに対し、再熱処理を行うもので
、ステンタ内で生じるボーイングを改良するには効果が
ないか、たとえあっても極めて小さい。また、浮遊弛緩
処理を行なう前のフイルム特性を特定条件下に設定しな
ければならず、そのフイルム特性をもったものでなけれ
ば十分な熱寸法安定性を得ることができない。さらに、
平面性を兼ね備えた状態で熱寸法安定性を満足すること
についても同様で、特定条件のフイルムを準備しなけれ
ば良好な平面性が得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述のよう
な従来延伸方法における、ステンタ内で幅方向延伸、熱
処理の際に生じるボーイングを改良し、かつ、フイルム
長手方向、幅方向の両方向について目的とする熱処理を
適切に行って、二軸延伸フイルム特性が特定条件のフイ
ルムでなくても、平面性が優れかつ熱寸法安定性にも優
れた熱可塑性樹脂フイルムを得ることのできるフイルム
製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
熱可塑性樹脂フイルムの製造方法は、熱可塑性樹脂から
なるフイルムを、フイルム長手方向とフイルム幅方向に
二軸延伸した直後に、弧状縦断面を有する熱風吹出し手
段の弧状面に沿って弧状を描くように浮上走行させ、該
浮上走行中に、フイルム長手方向とフイルム幅方向の両
方向に関して実質的に同時に該フイルムの熱処理を行う
方法から成る。
【0008】本発明における熱可塑性樹脂とは、加熱す
ると塑性を示す樹脂であり、代表的な樹脂としては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
など及びそれらの共重合体で代表されるように主鎖にエ
ステル結合を有するポリエステル類、ポリプロピレン、
ポリスチレンなどで代表されるポリオレフィン類、ナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン12
などで代表されるポリアミド類、ポリフェニレンスルフ
ィドなど、およびそれらの共重合体や変成体などである
。本発明の場合、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリプロピレン、ポリフェニレン
スルフィドおよびそれらの共重合体などが特に本発明の
効果が顕著であり、好ましい。もちろん、上記ポリマー
に公知の添加剤、例えば安定剤、粘度調製剤、酸化防止
剤、充填剤、滑り剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤
、剥離剤、離型剤などを含有させてもよい。
【0009】本発明における二軸延伸は、長手方向に延
伸した後幅方向に延伸する逐次二軸延伸、あるいは、長
手方向、幅方向に実質的に同時に延伸する同時二軸延伸
のいずれでもよい。同時二軸延伸であっても、延伸から
熱処理に移る際、フイルム幅方向両側のエッジ部は拘束
されるので、ボーイング現象が生じる。
【0010】そして、本発明方法においては、上記方法
によりフイルムが二軸に延伸された直後に、弧状縦断面
を有する熱風吹出し手段の弧状面に沿って弧状を描くよ
うに浮上走行され、該浮上走行中に、フイルム長手方向
とフイルム幅方向の両方向に関して実質的に同時に該フ
イルムの熱処理が行われる。熱処理は、弛緩処理を伴う
ものであってもよく、実質的に定長下で行うものであっ
てもよい。すなわち、本発明方法は、従来方法のように
、幅方向延伸後に続いて幅方向の熱処理が行われるので
はなく、この二軸延伸直後に、長手方向と幅方向両方向
についての熱処理が実質的に同時に行われるのである。
【0011】このように、二軸延伸直後に、フイルムが
その幅方向両側の拘束を解かれて浮上走行により長手方
向に実質的にフリー状態とされることにより、長手方向
の湾曲歪であるボーイングを生じさせようとフイルムに
作用する力が、この浮上走行熱処理部で実質的にカット
され、ボーイングが極めて効率よく改良される。そして
、この段階でボーイングを改良し、長手方向、幅方向の
両方向について必要な熱処理を行なうことにより、最終
的に得られる二軸延伸フイルムの熱寸法安定性、平面性
が大幅に向上されるとともに、フイルム幅方向位置によ
る機械特性(強度、伸度、ヤング率、F5値など)や熱
収縮率、温度、湿度膨張係数、光学特性などの特性のば
らつきも極めて小さく抑えられる。
【0012】また、従来この部分では、ステンタ内でフ
イルム幅方向の熱処理しかできず、二軸延伸後のフイル
ムを長手方向について熱処理しようとすると、ステンタ
後にロール法等により処理するしか方法がなかったが、
時間的にずれのある別々の熱処理であるため、二次元方
向全てについて所望の熱処理(たとえば弛緩処理)を均
一に行うことが難しかった。しかし本発明方法では、フ
イルム浮上走行中には、実質的にフイルム二次元方向全
てについてフリー状態とされ、しかも所望の熱負荷を与
えることが可能になるので、長手方向、幅方向両方向に
ついて極めて均一な熱処理が可能となる。
【0013】また、上記浮上式熱処理においては、弧状
に浮上走行させることによりフイルムに自由度をもたせ
つつフイルムをふくらませるようにしてフイルムにシワ
が入りにくいようにすることができる。また、浮上走行
であるから擦り傷などの表面欠点も防止される。さらに
弧状の長さを調節することにより十分な熱処理(弛緩処
理)時間をとることも可能である。
【0014】また、上記浮上式熱処理においては、吹出
し熱風の風圧(風速)、温度にもよるが、単に弧状に浮
上走行させるだけでは、フイルム長手方向にシワが発生
するおそれがある場合もあるので、次のようにすること
が好ましい。この熱処理工程に導入されたフイルムは弧
状縦断面を有する熱風吹出し手段の弧状面に沿って弧状
を描くように浮上走行され、該浮上走行中に長手方向と
幅方向の両方向に関して熱処理が行なわれるが、とくに
、熱風吹出し手段のフイルム走行方向最終熱風吹出し位
置において、熱風吹出し手段の弧状面の接線方向よりも
内側の方向にフイルムを導出する。このようにフイルム
導出方向を規制することにより、熱風吹出し手段から吹
き出された熱風の圧力が、とくに出口近傍において適切
にかつ均一に封じ込められ、処理中のフイルムに幅方向
伸長力が均一に作用してフイルムにシワが入ることが極
めて効果的に防止される。そして、熱風吹出し手段出口
部でシワが入らないため、上流側弧面上でもシワは発生
しない。シワの全く発生していない状態のまま、熱処理
が行われ、かつ終了するので処理後のフイルムの平面性
は極めて良好に保たれる。
【0015】上記シワの発生の有無については、熱風吹
出し手段の最終熱風吹出し位置におけるフイルム導出方
向を、熱風吹出し手段の弧状面の接線方向よりも内側に
規制するか否かによって、顕著な差が生じる。つまり接
線方向よりも内側に規制することにより、完全にシワの
発生が防止される。
【0016】また、本発明方法における浮上式熱処理に
おいては、たとえ熱風吹出し手段をオーブン等で覆い、
熱風を循環使用するようにしても、従来のステンタ方式
等と比べ、オーブン全体の大きさおよび熱風循環経路を
小型にすることができる。したがって、フイルムから析
出するオリゴマー、揮散添加剤等があっても、それらが
熱風循環系に付着したりする要素が少なくなり、熱風中
に浮遊したとしてもフィルター等で容易に除去できるよ
うになる。その結果、これらオリゴマーや添加剤に起因
するフイルム表面欠点の発生が防止され、表面品質上も
優れたフイルムが得られる。
【0017】さらに、本発明方法における浮上式熱処理
にあっては、吹出し熱風の風速により、弛緩率等のコン
トロールを行うことができる。すなわち、吹出し熱風は
、熱風吹出し手段と浮上フイルムとの間を、フイルム長
手方向および幅方向に逃げるが、このうちフイルム幅方
向に逃げる熱風は、フイルムに、該フイルムを幅方向に
拡げる力を及ぼす。一方、フイルムは、幅方向にもフリ
ー状態とされているので、加熱により幅方向に縮もうと
する。この拡幅方向の力と縮幅方向の力のバランスによ
り、弛緩率を調整でき、定長下での熱処理も可能となる
。そして、この拡幅方向の力が、主として熱風吹出し手
段からの吹出し熱風の風速によりコントロールされる。
【0018】フイルム長手方向の弛緩処理については、
この浮上式熱処理工程の入口、出口のフイルム走行速度
を調整することにより実質的に自由に設定でき、出口側
が入口側よりもたとえば5%遅ければ5%の弛緩処理を
行うことができ、入口側と出口側が同速であれば定長下
での熱処理とすることができる。
【0019】上記の如き本発明の熱可塑性樹脂フイルム
の製造方法は、たとえば図1ないし図3に示すように実
施される。図1、図2において、未延伸のフイルム1は
、複数のロール等を配した長手方向延伸工程2で長手方
向に延伸され、ステンタ3の予熱ゾーン4で予熱、延伸
ゾーン5で幅方向に延伸される。この二軸延伸熱可塑性
フイルム6が、上記二軸延伸直後に、浮上式熱処理手段
7によって、長手方向と幅方向の両方向に実質的に同時
に熱処理(たとえば弛緩処理)される。ガイドロール8
から浮上式熱処理工程に導入されたフイルム6は、図3
に示すように、複数の熱風吹出しノズル9を有し弧状縦
断面を有する熱風吹出し手段10の弧状面に沿って弧状
を描くように浮上走行され、浮上走行中に長手方向、幅
方向両方向に熱処理される。そして、フイルム走行方向
最終熱風吹出し位置(最終熱風吹出しノズル9aの位置
)において、熱風吹出し手段10の弧状面の接線方向1
1よりも内側の方向12にフイルムが導出される。図で
は角度θだけ内側に向けられている。導出されたフイル
ム13は、ガイドロール14を経た後、搬送ロール15
,16(たとえば冷却ロール)を経て、コア17上に二
軸延伸フイルムのスプール18として巻き取られる。 上記浮上式熱処理工程も、望ましくはオーブン19で覆
われ、熱風は循環されながら所定の温度に加熱コントロ
ールされる。上記において、熱風吹出し手段出口におけ
るフイルム導出方向12を、接線方向11よりも内側に
することにより、シワの発生が完全に防止され、浮上式
熱処理によりボーイングが改良されつつ、熱寸法安定性
が確保され(低熱収縮率に保たれ)、かつ平面性の極め
て良好なフイルムが得られる。
【0020】上記弧状の浮上走行においては、弧状の半
径が250〜1000mmであるのがシワ防止の点で好
ましい。半径250mm未満ではシワが起こりやすくな
りかつ蛇行を起こしやすくなる。また、半径が1000
mmを越えてもシワが起こりやすくなるとともに装置が
大型化し好ましくない。
【0021】この弧状の巻き付け角度は、120°以上
、好ましくは150°以上、より好ましくは180°以
上であるのが望ましい。弧状の半径にもよるが、120
°未満の巻き付け角度ではシワが発生しやすくなり、フ
イルムの蛇行も生じやすくなる。
【0022】またこの弧状の浮上式熱処理工程は、図4
に示すように連続して2個以上の熱風吹出し手段10a
、10bを有していてもよく、その場合、逆方向に弧状
を描くように走行させるのがシワを防止して平面性を良
好に保つ観点から好ましい。なお、このように複数段の
熱風吹出し手段を設ける場合、たとえば長手方向熱処理
に適した温度、幅方向熱処理に適した温度のように、各
段の温度設定を変えることも可能である。たとえば、上
記長手方向弛緩のための熱処理の温度条件としては、た
とえばポリエステル樹脂フイルムの場合、90〜230
℃の温度領域で処理するのが好ましい。熱寸法安定性を
必要とする温度(±20℃程度)で処理すれば良い。 また、幅方向弛緩処理温度は、たとえばポリエステル樹
脂の場合、150〜250℃が適当である。また、同一
弧状の処理装置内で各ノズル温度を変更して処理するの
も平面性向上やボーイング防止の観点から好ましい。
【0023】また、この弧状の熱処理は、図に示したよ
うに弧状の内部から熱風を吹き出す構造をとり、フイル
ム幅方向に延びるスリット等からなる熱風吹出しノズル
を持った構造で、円周方向に複数のノズルを持ったもの
である必要がある。この弧状の熱処理工程における吹出
し熱風の風速は、5〜200m/秒が良く、5m/秒未
満では処理効果が低下し、フイルムの蛇行の原因となる
。また200m/秒を越えるものではフイルムがばたつ
きを生じ、擦り傷の原因となる。この範囲内の吹出し風
速で、前述の如く、目標とする弛緩率等に応じて風速を
設定すればよい。
【0024】またこの弧状を描く熱処理工程では、フイ
ルムの端部から1〜20mm外側にフイルムの浮上量〜
浮上量−10mm程度のじゃま板を設けるのが良い。こ
のじゃま板がないと、フイルムの蛇行が生じやすくなる
と共にフイルム端部が緊張した状態になり、フイルム中
央部がたるみを生じやすくなる。
【0025】浮上式熱処理の処理時間としては使用する
熱可塑性樹脂の種類にもよるが、1〜30秒、好ましく
は5〜20秒が良い。1秒未満では処理効果が不十分と
なり目標とする熱寸法安定性が得られない。また30秒
を越えるものでは、物性は満足するが装置が大型化し好
ましくない。
【0026】またこの熱処理における長手方向の弛緩に
ついては、熱処理前のフイルムの特性により変化するが
、その弛緩率としては15%以下、好ましくは8%以下
であるのが良い。これによってボーイングが大きく改良
される。この弛緩処理の際厚みの厚いエッジを含んでい
ても良いが、好ましくはこの処理前にエッジをスリット
してから処理すると一層平面性、ボーイング防止の観点
から好ましいものとなる。
【0027】さらに、浮上式熱処理工程の熱風吹出しは
、弧状の内側から前述した風速で吹き出す以外に、フイ
ルムの逆面側(外側)からも吹き出すことが、カールな
どの防止の観点から好ましい。この際風速は内側>外側
でなければならない。外側の風速が同じか大きい時はフ
イルムにシワが入ったり、擦り傷が入るなどの問題を生
じる。
【0028】次に本発明の製造方法の好ましい条件の一
つを説明するが、これに限定されるものではない。ポリ
エチレンテレフタレートを押出機に供給し、常法により
溶融させ、Tダイ口金より吐出させ、冷却ドラム上に静
電荷で密着固化させる。このフイルムを50〜130℃
で長手方向に2〜9.0倍延伸し(2段階縦延伸法を用
いても良く、この場合より一層ボーイング等の効果に対
して顕著になる)、80〜120℃で幅方向に3〜5倍
延伸した直後、図3に示したような装置を用い、弧状を
描くように巻き付け角120°〜270°で浮上走行さ
せ、弧状の内部から吹き出す熱風の温度を90〜230
℃にし、長手方向および幅方向それぞれに10%以下の
弛緩をしながら熱処理を行う。この浮上式熱処理を行っ
た後、必要に応じて熱固定し、冷却後、巻取る。
【0029】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂フイルムの製造方
法によれば、二軸延伸直後に長手方向、幅方向の両方向
について実質的に同時に浮上式熱処理を行うので、この
処理工程でボーイングが大幅に改良され、熱寸法安定性
に優れ、かつ平面性が極めて優れた二軸延伸熱可塑性樹
脂フイルムが得られる。また、上記浮上式熱処理は、従
来のステンタ等に比べ小型の装置で効率よく行うことが
できるので、オリゴマーや添加剤等による汚れを容易に
防止できるようになる。
【0030】
【評価方法】(1)平面性 フイルム全幅を3mサンプリングし、一端をフラットな
軸に貼付け2.5mの間隔をおいて、平面性のある自由
回転ロール上を介してこのロールに沿わせたのち、フイ
ルム端部に50g/mm2 の荷重が全幅均一にかかる
ようにフイルムをセットする。このフイルム長手方向の
中央部、すなわち1.25mの位置に全幅にわたり、水
平に糸を張る。この糸が、フイルム上の少なくとも1ヶ
所に接触するようにセットする。この時、平面性の悪い
フイルムはこの糸より離れたところにあり、この距離を
読み取り以下の評価基準により示した。平面性が全く問
題ない場合は、全幅にわたり、この糸に接触しているこ
とになる。 評価基準(最も離れた部分で評価) ○:フイルム〜糸間が2mm未満 △:フイルム〜糸間が2mm以上で10mm未満×:フ
イルム〜糸間が10mm以上 フイルム〜糸間が2mm未満では、使用上全く問題がな
いので○印で示した。10mm以上ではフイルムとして
全く使用不能であり×印で示した。2mm以上、10m
m未満は平面性の悪いのは認められるが、使用法によっ
て使えるものであり、△印で示した。
【0031】(2)熱寸法安定性 熱収縮率で評価した。評価は材料や用途により必要温度
が異なるため、その都度表示した。その他の評価法は以
下の通りである。フイルムを幅10mm、長さ300m
mにサンプリングし、長手方向中央に200mm間隔で
マークを入れる。このサンプルに荷重3gをかけ、測定
しようとする温度、処理時間で処理し、その後前述のマ
ーク位置の間隔(L)を読み取り次式により求める。 熱収縮率(%)=(200−L)/200×100
【0
032】(3)ボーイング 長手方向延伸工程と、幅方向延伸工程との間で、走行フ
イルム直上にフイルムを直角に横断する方向に糸を張り
、糸に墨をしみ込ませて張った糸を持ち上げた後離して
瞬間的にフイルム表面に実質的に全幅に渡って接触させ
、該フイルム表面に墨で線を描く。この線が最終的に得
られる二軸延伸フイルム上でどのように湾曲しているか
によって、つまりフイルムを直角に幅方向に横断する直
線に対して最大どれ程ずれているかを測定することによ
りボーイングの程度を下記の基準で評価した。 ○:直線との最大ズレ量が5mm未満/m幅当り△:直
線との最大ズレ量が5mm以上で30mm未満/m幅当
り ×:直線との最大ズレ量が30mm以上/m幅当り
【0
033】(4)表面オリゴマー量 フイルムをエタノール中に浸し、超音波処理にて90秒
で洗浄し、この液を濃縮後、アセトニトリルを加えて高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて分析した。
【0034】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき説明する。 実施例1、2 実施例1においては、ポリエチレンテレフタレート(〔
η〕=0.6)を押出機に供給し、290℃で溶融させ
、Tダイ口金より吐出させた後、表面温度30℃の冷却
ドラム上に静電荷で密着固化させた。このフイルムを9
0℃でロール周速差により長手方向に4.5倍延伸し、
続いてテンターにて90℃、2000%/分の延伸速度
で幅方向に4.0倍延伸し、幅方向延伸直後に、この二
軸延伸フイルムを、図4に示した装置を用いて、引続き
弧状を描くように巻き付け角が両熱風吹出し手段とも2
70°となるように浮上走行させ、弧状の内部から吹き
出す熱風の温度を230℃にして、長手方向に5.0%
、幅方向に5.0%の弛緩をしながら熱処理を行なった
。熱処理後のフイルムを冷却後巻き取った。実施例2に
おいては、弛緩率を長手方向1.5%、幅方向1.5%
にし、その他は実施例1と同様の条件で行った。表1に
結果を示すように、本発明の熱処理方法により、ボーイ
ングの程度を極めて小さくでき、熱収縮率、平面性に優
れた二軸延伸ポリエステルフイルムが得られた。
【0035】比較例1、2 浮上式熱処理工程を設けない製造工程、すなわち、幅方
向延伸後には同じステンタ内で単に幅方向弛緩処理だけ
が行われる工程にて、実施例1と同様の条件にて二軸延
伸ポリエステルフイルムを得た。比較例2は、長手方向
でクリップオフされたあと、赤外線ヒーターを用いて表
1の弛緩率で処理した。結果、表1に示すように、上記
各実施例に比べボーイングの程度が大きく、熱収縮率、
平面性ともに劣ったものしか得られなかった。
【0036】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に係るフイルム製造工程の概略側面
図である。
【図2】図1の製造工程の平面図である。
【図3】図1の製造工程における浮上式熱処理工程の拡
大縦断面図である。
【図4】図1とは別の実施例に係る本発明方法によるフ
イルム製造工程の概略側面図である。
【図5】ボーイングの説明のためのステンタの概略透視
平面図である。
【符号の説明】
1  未延伸フイルム 2  長手方向延伸工程 3  ステンタ 5  幅方向延伸ゾーン 6  二軸延伸直後の二軸延伸フイルム7  浮上式熱
処理手段 8,14  ガイドロール 9  熱風吹出しノズル 10,10a,10b  熱風吹出し手段11  接線
方向 12  接線よりも内側の方向 13  浮上式熱処理後の二軸延伸フイルム15,16
  搬送ロール 18  スプール 19  オーブン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  熱可塑性樹脂からなるフイルムを、フ
    イルム長手方向とフイルム幅方向に二軸延伸した直後に
    、弧状縦断面を有する熱風吹出し手段の弧状面に沿って
    弧状を描くように浮上走行させ、該浮上走行中に、フイ
    ルム長手方向とフイルム幅方向の両方向に関して実質的
    に同時に該フイルムの熱処理を行うことを特徴とする熱
    可塑性樹脂フイルムの製造方法。
  2. 【請求項2】  前記熱風吹出し手段のフイルム走行方
    向最終熱風吹出し位置において、熱風吹出し手段の弧状
    面の接線方向よりも内側の方向にフイルムを導出する請
    求項1の熱可塑性樹脂フイルムの製造方法。
  3. 【請求項3】  前記熱風吹出し手段がフイルム走行方
    向に複数配設され、上流側の熱風吹出し手段の下流には
    、逆転した弧状縦断面を有する別の熱風吹出し手段が設
    けられ、前記上流側の熱風吹出し手段から前記下流側の
    熱風吹出し手段にかけてフイルムを連続的に浮上走行さ
    せる請求項1又は2の熱可塑性樹脂フイルムの製造方法
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