JPH0429794B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0429794B2 JPH0429794B2 JP63314408A JP31440888A JPH0429794B2 JP H0429794 B2 JPH0429794 B2 JP H0429794B2 JP 63314408 A JP63314408 A JP 63314408A JP 31440888 A JP31440888 A JP 31440888A JP H0429794 B2 JPH0429794 B2 JP H0429794B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pitch
- pulp
- enzyme
- mechanical pulp
- fatty acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C5/00—Other processes for obtaining cellulose, e.g. cooking cotton linters ; Processes characterised by the choice of cellulose-containing starting materials
- D21C5/005—Treatment of cellulose-containing material with microorganisms or enzymes
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C3/00—Pulping cellulose-containing materials
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H21/00—Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
- D21H21/02—Agents for preventing deposition on the paper mill equipment, e.g. pitch or slime control
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Paper (AREA)
- Working-Up Tar And Pitch (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
- Making Paper Articles (AREA)
- Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、グラウンドウツドパルプ(以下GP
と略)等の機械パルプの製造工程あるいは機械パ
ルプを使用する製紙工程で生ずるピツチトラブル
を防止する方法に関するものものである。 (従来の技術) GP等の機械パルプは、丸太あるいはチツプを
グラインダーあるいはリフアイナーで磨砕すると
いう簡単な機械的処理でパルプ化されるもので、
アルカリ等の化学薬品を使う化学パルプに比較し
て、強度では劣るが、収率が高く、コストも安
く、不透明度が高いという長所を有する。しか
し、その反面、機械的な磨砕をパルプ化の手段と
するために、木材成分がほとんど変化せずにパル
プ中に残留することになる。一般に木材はセスロ
ース、ヘミセルロース及びリグニンの主要3成分
の他に、有機溶媒抽出物であるピツチ成分を1〜
10%程度含んでいる。樹種によりピツチ成分は量
的、質的に異なるが、機械パルプの主原料である
針葉樹材は、脂肪酸、樹脂酸、脂肪酸グリセライ
ド等のピツチ成分を多量に含有していることが知
られている。これらピツチ成分はパルプ化の際に
一部がパルプから離脱して、浮遊状態になつた
り、繊維表面に付着し又は被覆した形となり、パ
ルプ化前の固定された状態から解き放たれた状態
となる。脱離し、白水中に浮遊しているピツチは
0.2〜2ミクロン程度の微粒子で、いわゆるコロ
イダルピツチといわれている。 一般に紙は各種パルプ化工程で製造されたパル
プが、精撰工程を経て製紙用資材と混合された
後、抄紙工程に送られて製品となる。この一連の
工程の中で、遊離の浮遊ピツチあるいは付着ピツ
チがパルプ、タンク、ワイヤー部あるいはロール
部等に堆積し、紙汚れや紙切れ等を起こし、いわ
ゆるピツチトラブルを生ずるのであり、機械パル
プが多量に配合された場合はピツチトラブルが頻
発し易い。 ピツチトラブルを防ぐ方法として従来から行わ
れてきた代表的な方法の一つは、原木の丸太を伐
採した後、屋外に積み上げて長期にわたつて放
置・枯化させるいわゆるシーズニングと呼ばれる
処理である。他の方法としては、例えば特公昭50
−22606号公報に記載されているように、パルプ
化及び抄紙工程で種々の付加モル数を有するポリ
オキシエチレンのアルキルエーテルあるいはアル
キルフエニル誘導体やそれらを主成分とする界面
活性剤を添加する方法が知られている。 (発明が解決しようとする課題) 上記シーズニング法によれば、材中のピツチ成
分は主に空気酸化により変質し減少するが、シー
ズニングには広大な土地と3ケ月から6ケ月、場
合によつてはそれ以上の期間を要するという問題
を抱えており、現状ではシーズニングのみによつ
てピツチトラブルを防止するのは困難である。一
方、界面活性剤を添加する方法は、微粒子ピツチ
を分散させ、堆積を阻止する効果があるとされて
いるが、根本的なピツチトラブル防止法とはなつ
ていない。 本発明は、機械パルプの製造工程あるいは機械
パルプを使用する抄紙工程において、依然として
大きな問題となつているピツチトラブルを防止す
る方法を提供しようとするものである。 (課題を解決するための手段) 本発明者らは、ピツチトラブル防止の有効手段
を見出すために、先ず機械パルプの代表的な原木
であるアカマツ材から抽出されたピツチ成分と、
アカマツを原木としてGPを製造する工程あるい
はアカマツGPを使用する抄紙工程で堆積したピ
ツチ成分を詳細に検索した結果、堆積したピツチ
の主成分は材由来の成分であり、特にトリグリセ
ライド及び脂肪酸、樹脂酸とその金属塩が多いこ
とが明らかになり、又堆積ピツチには常に多量の
トリグリセライドが含まれていることも明らかに
なつた。これらの結果から、トリグリセライドが
ピツチトラブルの主な原因物質の一つと推定され
る。 本発明者らは、ピツチトラブルの防止にはトリ
グリセライドを何等かの方法で分解・除去するこ
とが有効であるとの観点から種々の化学的、生化
学的方法を試みた結果、実際の工程におけるパル
プや紙の品質及び操業条件に悪影響を及ぼすこと
なく、トリグリセライドを分解し、ピツチの堆積
を防止するには、脂肪酸グリセライド加水分解酵
素を使用することが最適であることを見出し、本
発明を完成した。 即ち、本発明に係るピツチトラブルの防止方法
は、機械パルプの製造工程及び/又は機械パルプ
を使用する製紙工程において、製紙原料及び/又
は白水を脂肪酸グリセライド加水分解酵素で処理
して製紙原料及び/又は白水中のピツチを除去す
ることを請求項1の特徴とし、酵素として、アス
ペルギルス・ニガー(Aspergillus niger),シユ
ードモナス・フルオレツセンス(Pseudomonas
fluorescens),シユードモナス・フラジ(Pseudo
−monas fragi)、ゲオトリクム・カンデイデウ
ム(Geotrichum candidum),又はカンデイダ・
シリンドラセア(Candida cylindracea)から選
択される1種以上の微生物が生産する脂肪酸グリ
セライド加水分解酵素を使用することを請求項2
の特徴とするものである。 本発明に用いる酵素は、ピツチの主たる成分の
1つであるトリグリセライドを加水分解する酵素
である。脂肪酸グリセライド加水分解酵素であれ
ばどの種類でも効果があり、この酵素を生産する
微生物としてアスペルギルス・ニガー(Aspergi
−llus niger),シユードモナス・フルオレツセ
ンス(Pseudomonas fluorescens),シユードモ
ナス・フラジ(Pseudomonas fragi)、ゲオトリ
クム・カンデイデウム(Geotrichum
candidum)、カンデイダ・シリンドラセア
(Candida cylindracea),ムコール・ジヤワニク
ス(Mucor javanicus),リゾプス・ジヤワニク
ス(Rhizopus javanicus),リゾプス・デレマ
(Rhizopus delemar),リゾプス・ニベウス
(Rhizopus niveus),リゾプス(Rhizopus)属糸
状菌を例示することがきるが、上記例示中1〜5
番目に記載の微生物が生産する脂肪酸グリセライ
ド加水分解酵素は特に有効である。 また、上記の微生物が生産する脂肪酸グリセラ
イド分解酵素は、純粋なものほど効果があるが、
複数の酵素を併用しても良い。更に、本発明に用
いる脂肪酸グリセライド分解酵素は、セルラー
ゼ、ヘミセルラーゼ、プロテアーゼ等の他の分解
酵素と組合わせて使用しても十分な効果を発揮す
る。 機械パルプの製造工程或いは機械パルプを使用
する製紙工程において、これらの酵素を用いるに
は、グラインダー又はリフアイナーで磨砕して得
られる機械パルプを含有する製紙原料スラリーに
対して、前記酵素を機械パルプに対し重量比0.1
〜10000ppmを添加し、静置又は静かに攪拌する。
この場合、温度は10〜70℃が適当で、35〜55℃が
最適である。10℃以下では酵素の作用が鈍く、反
応速度が遅くなり、70℃以上では酵素が失活する
おそれがある。又、一般に酵素の添加量が多いほ
ど反応速度も大きくなるが、この場合、基質とな
るトリグリセライドの量から計算して機械パルプ
に対し10000ppmあれば充分であり、それ以上の
添加は経済的にも不利となる。さらに、PH範囲は
3〜11が適切で、この範囲以外では酵素の活性が
著しく阻害されてしまう。 又、パルプ化及び製紙工程では、多量の水を使
用しているが、大部分は循環・再使用している。
これらの循環白水はピツチ成分を含んでいるの
で、循環白水に対して酵素を適用することによつ
ても、ピツチトラブルを防止することができる。
この場合、前記脂肪酸グリセライド加水分解酵素
を白水に直接添加したり、酵素及び酵素を菌体外
に生産する微生物を担体結合法、架橋法及び包埋
法などの公知の方法で固定化したいわゆる固定化
酵素や固定化微生物を使用しても優れた効果が得
られる。本発明に係る方法は、処理対象トリグリ
セライドに対して酵素反応という極めて選択性の
高い反応を起すものであり、しかも反応そのもの
が温和であるので、処理された製紙原料に変質が
なく、既存の操業に対しても不都合な影響を与え
ることがない。 なお、本発明の方法においては、酵素に対して
アニオン、ノニオン及びカチオン系の界面活性剤
を併用してもよい。 (作 用) ピツチトラブルの原因となるピツチ堆積のメカ
ニズムについては、パルプ繊維、ピツチ、金属イ
オン、填料等が混在する複雑な系であり、ピツチ
濃度、パルプ濃度、PH、温度、金属イオン濃度及
び種類等の因子が関連するとされているが、未だ
完全に明らかにはなつていない。 一般に固体表面への吸着現象は、固体表面に吸
着物を固定させるフアンデルワールス力が働くこ
とに起因する。両者の間の相互作用には多くの型
があるが、疎水結合または双極子同志の相互作用
などが重要である。また、疎水性あるいは非極性
の分子あるいは分子の部分は、疎水性あるいは非
極性の表面に吸引され易く、逆に親水性あるいは
極性分子は親水性あるいは極性表面に吸引され易
い。従つて、パルプ化工程や製紙工程におけるピ
ツチ堆積メカニズムにおいて、トリグリセライド
の果たす役割は次のように考えられる。タンクや
パイプ等の金属表面、製紙工程プレス部センター
ロールなどの疎水性あるいは非極性表面に、コロ
イダルピツチ中の非極性成分であるトリグリセラ
イドがフアンデルワールス力により付着し、この
部分が核となり、ピツチ成分中の疎水性あるいは
非極性の分子あるいは分子の部分が次々と付着し
てピツチの堆積物となる。 本発明のピツチ堆積防止の機構としては、機械
パルプ表面や循環白水中のピツチやコロイダルピ
ツチ中の疎水性、非極性表面に付着性の高い非極
性の脂肪酸トリグリセライドに対して、脂肪酸グ
リセライド分解酵素が作用し、水溶性のグリセロ
ールと極性基を有する脂肪酸とに加水分解するこ
とにより、疎水性の金属性パイプやタンク壁等へ
の堆積を阻害するものと考えられる。従つて、堆
積の最初の段階で付着が阻害されることになるの
で、ピツチ堆積の成長が進まず、ピツチトラブル
が防止される。 (発明の効果) 本発明によれば、機械パルプ製造工程又は機械
パルプを使用する製紙工程で、ピツチ成分の堆積
を阻害し、堆積ピツチにより引き起こされる紙汚
れや紙切れ等のピツチトラブルを防止することが
できる。しかも、本発明の方法は製品の品質や実
操業に悪影響を及ぼすこともなく、処理方法も簡
単で、特別の装置・設備も必要でなく、既存のパ
ルプ化工程及び製紙工程にそのまま適用できるも
のである。 (実施例) 以下に、実施例に従つて本発明を説明する。
尚、各実施例に於いて酵素処理を施さない場合を
ブランクとして示した。 実施例 1 伐採直後のアカマツ材チツプをソツクスレー抽
出器で、メタノールにより抽出して得た抽出物10
gをイソプロパノール100ml、アセトン60ml及び
水5mlの混合液に溶解させた。このピツチ溶解液
10mlを水1の入つたビーカーに添加し、激しく
攪拌して懸濁・分散させた。得られたメタノール
抽出ピツチは対乾燥チツプ重量4.7%の収率で得
られ、このピツチのトリグリセライド含有率は
37.8%であつた。 次に、調製されたピツチ分散液を塩酸及び水酸
化ナトリウムでPH7に調整し、表1に示すように
各種微生物が生産する脂肪酸グリセライド分解酵
素を各種濃度で加えて各種温度で4時間静かに攪
拌し反応処理した。 ピツチの付着量を測定するために、TAPP1
RC−324に従つて、上記の反応処理液に流酸バン
ドと塩酸を加えてPH4に調整し、約横22cm、縦7
cmのポリエチレン板を丸めて円筒状として水面か
ら2.5cm出るようにセツトし、バイブロミキサー
(米ヘイドン社製リニテーター)で30分攪拌した。
その後、ポリエチレン板を引き出し、乾燥して付
着ピツチ量を求め、ブランクに対する百分率と共
に表1に示した。
と略)等の機械パルプの製造工程あるいは機械パ
ルプを使用する製紙工程で生ずるピツチトラブル
を防止する方法に関するものものである。 (従来の技術) GP等の機械パルプは、丸太あるいはチツプを
グラインダーあるいはリフアイナーで磨砕すると
いう簡単な機械的処理でパルプ化されるもので、
アルカリ等の化学薬品を使う化学パルプに比較し
て、強度では劣るが、収率が高く、コストも安
く、不透明度が高いという長所を有する。しか
し、その反面、機械的な磨砕をパルプ化の手段と
するために、木材成分がほとんど変化せずにパル
プ中に残留することになる。一般に木材はセスロ
ース、ヘミセルロース及びリグニンの主要3成分
の他に、有機溶媒抽出物であるピツチ成分を1〜
10%程度含んでいる。樹種によりピツチ成分は量
的、質的に異なるが、機械パルプの主原料である
針葉樹材は、脂肪酸、樹脂酸、脂肪酸グリセライ
ド等のピツチ成分を多量に含有していることが知
られている。これらピツチ成分はパルプ化の際に
一部がパルプから離脱して、浮遊状態になつた
り、繊維表面に付着し又は被覆した形となり、パ
ルプ化前の固定された状態から解き放たれた状態
となる。脱離し、白水中に浮遊しているピツチは
0.2〜2ミクロン程度の微粒子で、いわゆるコロ
イダルピツチといわれている。 一般に紙は各種パルプ化工程で製造されたパル
プが、精撰工程を経て製紙用資材と混合された
後、抄紙工程に送られて製品となる。この一連の
工程の中で、遊離の浮遊ピツチあるいは付着ピツ
チがパルプ、タンク、ワイヤー部あるいはロール
部等に堆積し、紙汚れや紙切れ等を起こし、いわ
ゆるピツチトラブルを生ずるのであり、機械パル
プが多量に配合された場合はピツチトラブルが頻
発し易い。 ピツチトラブルを防ぐ方法として従来から行わ
れてきた代表的な方法の一つは、原木の丸太を伐
採した後、屋外に積み上げて長期にわたつて放
置・枯化させるいわゆるシーズニングと呼ばれる
処理である。他の方法としては、例えば特公昭50
−22606号公報に記載されているように、パルプ
化及び抄紙工程で種々の付加モル数を有するポリ
オキシエチレンのアルキルエーテルあるいはアル
キルフエニル誘導体やそれらを主成分とする界面
活性剤を添加する方法が知られている。 (発明が解決しようとする課題) 上記シーズニング法によれば、材中のピツチ成
分は主に空気酸化により変質し減少するが、シー
ズニングには広大な土地と3ケ月から6ケ月、場
合によつてはそれ以上の期間を要するという問題
を抱えており、現状ではシーズニングのみによつ
てピツチトラブルを防止するのは困難である。一
方、界面活性剤を添加する方法は、微粒子ピツチ
を分散させ、堆積を阻止する効果があるとされて
いるが、根本的なピツチトラブル防止法とはなつ
ていない。 本発明は、機械パルプの製造工程あるいは機械
パルプを使用する抄紙工程において、依然として
大きな問題となつているピツチトラブルを防止す
る方法を提供しようとするものである。 (課題を解決するための手段) 本発明者らは、ピツチトラブル防止の有効手段
を見出すために、先ず機械パルプの代表的な原木
であるアカマツ材から抽出されたピツチ成分と、
アカマツを原木としてGPを製造する工程あるい
はアカマツGPを使用する抄紙工程で堆積したピ
ツチ成分を詳細に検索した結果、堆積したピツチ
の主成分は材由来の成分であり、特にトリグリセ
ライド及び脂肪酸、樹脂酸とその金属塩が多いこ
とが明らかになり、又堆積ピツチには常に多量の
トリグリセライドが含まれていることも明らかに
なつた。これらの結果から、トリグリセライドが
ピツチトラブルの主な原因物質の一つと推定され
る。 本発明者らは、ピツチトラブルの防止にはトリ
グリセライドを何等かの方法で分解・除去するこ
とが有効であるとの観点から種々の化学的、生化
学的方法を試みた結果、実際の工程におけるパル
プや紙の品質及び操業条件に悪影響を及ぼすこと
なく、トリグリセライドを分解し、ピツチの堆積
を防止するには、脂肪酸グリセライド加水分解酵
素を使用することが最適であることを見出し、本
発明を完成した。 即ち、本発明に係るピツチトラブルの防止方法
は、機械パルプの製造工程及び/又は機械パルプ
を使用する製紙工程において、製紙原料及び/又
は白水を脂肪酸グリセライド加水分解酵素で処理
して製紙原料及び/又は白水中のピツチを除去す
ることを請求項1の特徴とし、酵素として、アス
ペルギルス・ニガー(Aspergillus niger),シユ
ードモナス・フルオレツセンス(Pseudomonas
fluorescens),シユードモナス・フラジ(Pseudo
−monas fragi)、ゲオトリクム・カンデイデウ
ム(Geotrichum candidum),又はカンデイダ・
シリンドラセア(Candida cylindracea)から選
択される1種以上の微生物が生産する脂肪酸グリ
セライド加水分解酵素を使用することを請求項2
の特徴とするものである。 本発明に用いる酵素は、ピツチの主たる成分の
1つであるトリグリセライドを加水分解する酵素
である。脂肪酸グリセライド加水分解酵素であれ
ばどの種類でも効果があり、この酵素を生産する
微生物としてアスペルギルス・ニガー(Aspergi
−llus niger),シユードモナス・フルオレツセ
ンス(Pseudomonas fluorescens),シユードモ
ナス・フラジ(Pseudomonas fragi)、ゲオトリ
クム・カンデイデウム(Geotrichum
candidum)、カンデイダ・シリンドラセア
(Candida cylindracea),ムコール・ジヤワニク
ス(Mucor javanicus),リゾプス・ジヤワニク
ス(Rhizopus javanicus),リゾプス・デレマ
(Rhizopus delemar),リゾプス・ニベウス
(Rhizopus niveus),リゾプス(Rhizopus)属糸
状菌を例示することがきるが、上記例示中1〜5
番目に記載の微生物が生産する脂肪酸グリセライ
ド加水分解酵素は特に有効である。 また、上記の微生物が生産する脂肪酸グリセラ
イド分解酵素は、純粋なものほど効果があるが、
複数の酵素を併用しても良い。更に、本発明に用
いる脂肪酸グリセライド分解酵素は、セルラー
ゼ、ヘミセルラーゼ、プロテアーゼ等の他の分解
酵素と組合わせて使用しても十分な効果を発揮す
る。 機械パルプの製造工程或いは機械パルプを使用
する製紙工程において、これらの酵素を用いるに
は、グラインダー又はリフアイナーで磨砕して得
られる機械パルプを含有する製紙原料スラリーに
対して、前記酵素を機械パルプに対し重量比0.1
〜10000ppmを添加し、静置又は静かに攪拌する。
この場合、温度は10〜70℃が適当で、35〜55℃が
最適である。10℃以下では酵素の作用が鈍く、反
応速度が遅くなり、70℃以上では酵素が失活する
おそれがある。又、一般に酵素の添加量が多いほ
ど反応速度も大きくなるが、この場合、基質とな
るトリグリセライドの量から計算して機械パルプ
に対し10000ppmあれば充分であり、それ以上の
添加は経済的にも不利となる。さらに、PH範囲は
3〜11が適切で、この範囲以外では酵素の活性が
著しく阻害されてしまう。 又、パルプ化及び製紙工程では、多量の水を使
用しているが、大部分は循環・再使用している。
これらの循環白水はピツチ成分を含んでいるの
で、循環白水に対して酵素を適用することによつ
ても、ピツチトラブルを防止することができる。
この場合、前記脂肪酸グリセライド加水分解酵素
を白水に直接添加したり、酵素及び酵素を菌体外
に生産する微生物を担体結合法、架橋法及び包埋
法などの公知の方法で固定化したいわゆる固定化
酵素や固定化微生物を使用しても優れた効果が得
られる。本発明に係る方法は、処理対象トリグリ
セライドに対して酵素反応という極めて選択性の
高い反応を起すものであり、しかも反応そのもの
が温和であるので、処理された製紙原料に変質が
なく、既存の操業に対しても不都合な影響を与え
ることがない。 なお、本発明の方法においては、酵素に対して
アニオン、ノニオン及びカチオン系の界面活性剤
を併用してもよい。 (作 用) ピツチトラブルの原因となるピツチ堆積のメカ
ニズムについては、パルプ繊維、ピツチ、金属イ
オン、填料等が混在する複雑な系であり、ピツチ
濃度、パルプ濃度、PH、温度、金属イオン濃度及
び種類等の因子が関連するとされているが、未だ
完全に明らかにはなつていない。 一般に固体表面への吸着現象は、固体表面に吸
着物を固定させるフアンデルワールス力が働くこ
とに起因する。両者の間の相互作用には多くの型
があるが、疎水結合または双極子同志の相互作用
などが重要である。また、疎水性あるいは非極性
の分子あるいは分子の部分は、疎水性あるいは非
極性の表面に吸引され易く、逆に親水性あるいは
極性分子は親水性あるいは極性表面に吸引され易
い。従つて、パルプ化工程や製紙工程におけるピ
ツチ堆積メカニズムにおいて、トリグリセライド
の果たす役割は次のように考えられる。タンクや
パイプ等の金属表面、製紙工程プレス部センター
ロールなどの疎水性あるいは非極性表面に、コロ
イダルピツチ中の非極性成分であるトリグリセラ
イドがフアンデルワールス力により付着し、この
部分が核となり、ピツチ成分中の疎水性あるいは
非極性の分子あるいは分子の部分が次々と付着し
てピツチの堆積物となる。 本発明のピツチ堆積防止の機構としては、機械
パルプ表面や循環白水中のピツチやコロイダルピ
ツチ中の疎水性、非極性表面に付着性の高い非極
性の脂肪酸トリグリセライドに対して、脂肪酸グ
リセライド分解酵素が作用し、水溶性のグリセロ
ールと極性基を有する脂肪酸とに加水分解するこ
とにより、疎水性の金属性パイプやタンク壁等へ
の堆積を阻害するものと考えられる。従つて、堆
積の最初の段階で付着が阻害されることになるの
で、ピツチ堆積の成長が進まず、ピツチトラブル
が防止される。 (発明の効果) 本発明によれば、機械パルプ製造工程又は機械
パルプを使用する製紙工程で、ピツチ成分の堆積
を阻害し、堆積ピツチにより引き起こされる紙汚
れや紙切れ等のピツチトラブルを防止することが
できる。しかも、本発明の方法は製品の品質や実
操業に悪影響を及ぼすこともなく、処理方法も簡
単で、特別の装置・設備も必要でなく、既存のパ
ルプ化工程及び製紙工程にそのまま適用できるも
のである。 (実施例) 以下に、実施例に従つて本発明を説明する。
尚、各実施例に於いて酵素処理を施さない場合を
ブランクとして示した。 実施例 1 伐採直後のアカマツ材チツプをソツクスレー抽
出器で、メタノールにより抽出して得た抽出物10
gをイソプロパノール100ml、アセトン60ml及び
水5mlの混合液に溶解させた。このピツチ溶解液
10mlを水1の入つたビーカーに添加し、激しく
攪拌して懸濁・分散させた。得られたメタノール
抽出ピツチは対乾燥チツプ重量4.7%の収率で得
られ、このピツチのトリグリセライド含有率は
37.8%であつた。 次に、調製されたピツチ分散液を塩酸及び水酸
化ナトリウムでPH7に調整し、表1に示すように
各種微生物が生産する脂肪酸グリセライド分解酵
素を各種濃度で加えて各種温度で4時間静かに攪
拌し反応処理した。 ピツチの付着量を測定するために、TAPP1
RC−324に従つて、上記の反応処理液に流酸バン
ドと塩酸を加えてPH4に調整し、約横22cm、縦7
cmのポリエチレン板を丸めて円筒状として水面か
ら2.5cm出るようにセツトし、バイブロミキサー
(米ヘイドン社製リニテーター)で30分攪拌した。
その後、ポリエチレン板を引き出し、乾燥して付
着ピツチ量を求め、ブランクに対する百分率と共
に表1に示した。
【表】
実施例 2
実施例1で調製されたピツチ分散液を用いて、
この分散液を塩酸及び水酸化ナトウムでPH7に調
整し、脂肪酸グリセライド分解酵素を対ピツチ
500ppm加えて、液温を40℃に保持したまま静か
に攪拌した。所定時間経過後実施例1と同様にし
て付着ピツチ量を求め表2に示した。
この分散液を塩酸及び水酸化ナトウムでPH7に調
整し、脂肪酸グリセライド分解酵素を対ピツチ
500ppm加えて、液温を40℃に保持したまま静か
に攪拌した。所定時間経過後実施例1と同様にし
て付着ピツチ量を求め表2に示した。
【表】
リクム・カンデイデウム
が生産。
実施例 3 アカマツ材から製造されたカナダ標準フリーネ
ス(CSF)63mlGP10g含むスラリー1を試料
として、実施例1に準じて酵素を各種濃度で加え
て各種PH条件下で処理した後、実施例1と同様に
してポリエチレン板へのピツチ付着量を測定し、
表3に示した。
が生産。
実施例 3 アカマツ材から製造されたカナダ標準フリーネ
ス(CSF)63mlGP10g含むスラリー1を試料
として、実施例1に準じて酵素を各種濃度で加え
て各種PH条件下で処理した後、実施例1と同様に
してポリエチレン板へのピツチ付着量を測定し、
表3に示した。
【表】
実施例 4
実施例3と同じ試料料を用いて、実施例1に準
じて対パルプ50ppmの酵素を加えて、各種温度、
各種処理時間のピツチ付着量を測定し表4に示し
た。
じて対パルプ50ppmの酵素を加えて、各種温度、
各種処理時間のピツチ付着量を測定し表4に示し
た。
【表】
実施例 5
新聞古紙パルプ(CSF 105ml)20、GP(CSF
63ml)25、サーモメカニカルパルプ(CSF 107
ml)25及びクラフトパルプ30の割合で混合された
1%パルプスラリー1を試料として、実施例1
に準じて対パルプ50ppmの酵素を加えて温度40℃
で4時間の酵素処理を行い、引続きポリエチレン
板をセツトしバイブロミキサーで120分間攪拌し
た後ピツチ付着量を測定し、結果を表5に示し
た。
63ml)25、サーモメカニカルパルプ(CSF 107
ml)25及びクラフトパルプ30の割合で混合された
1%パルプスラリー1を試料として、実施例1
に準じて対パルプ50ppmの酵素を加えて温度40℃
で4時間の酵素処理を行い、引続きポリエチレン
板をセツトしバイブロミキサーで120分間攪拌し
た後ピツチ付着量を測定し、結果を表5に示し
た。
【表】
実施例 6
アカマツGP製造の磨砕工程後の洗浄工程でパ
ルプをフイルターかけた際に得られる白水3を
試料として、実施例1に準じて、対白水0.5ppm
濃度の酵素を加えて温度40℃で2時間の酵素処理
を行い、バイブロミキサーで120分間攪拌した後、
ポリエチレン板へのピツチ付着量を測定し、表6
に示した。
ルプをフイルターかけた際に得られる白水3を
試料として、実施例1に準じて、対白水0.5ppm
濃度の酵素を加えて温度40℃で2時間の酵素処理
を行い、バイブロミキサーで120分間攪拌した後、
ポリエチレン板へのピツチ付着量を測定し、表6
に示した。
【表】
実施例 7
抄幅5080mm、抄紙速度830m/分のベルベフオ
ーマー多筒式抄紙機において、原料パルプ配合を
GP:新聞DIP:NKP:TMP=30:45:10:15
として、坪量約46g/m2の新聞用紙を抄紙した。
上記原料のうちGPは、アカマツから製造された
ものであり、ポストリフアイニングによりフリー
ネス60〜70に整えられ、完成パルプとして一時ス
トツクされた後、必要に応じて他の原料と混合さ
れ、再度ストツクされて抄紙工程に送られる。 ポストリフアイナー通過後、各チエスト・タン
クを通つて抄紙工程に到達するまで約90分程度の
保持時間を有するので、酵素の添加は、ポストリ
フアイナー前にGP濃度3.8%のスラリーに対し、
リパーゼOFを3ppm濃度で行つた。2週間に渡つ
て連続添加を行い、抄紙機ワイヤー及びプレス部
に付着たピツチ量と、センターロールに付着した
ピツチの掻き取り作業の頻度を調べた。こ抄紙機
の操業生産高は日産約270トンであつた。なお、
上記のピツチ掻き取り作業は、円滑な操業のため
にセンターロールに過剰なピツチが付着するのを
防止するたに、人的にピツチを掻き取るものであ
り、付着ピツチ量が増えれば作業頻度が増す。 比較のために、酵素無添加の場合についても、
ピツチ量と作業頻度を調べた。結果は、表7の通
りである。
ーマー多筒式抄紙機において、原料パルプ配合を
GP:新聞DIP:NKP:TMP=30:45:10:15
として、坪量約46g/m2の新聞用紙を抄紙した。
上記原料のうちGPは、アカマツから製造された
ものであり、ポストリフアイニングによりフリー
ネス60〜70に整えられ、完成パルプとして一時ス
トツクされた後、必要に応じて他の原料と混合さ
れ、再度ストツクされて抄紙工程に送られる。 ポストリフアイナー通過後、各チエスト・タン
クを通つて抄紙工程に到達するまで約90分程度の
保持時間を有するので、酵素の添加は、ポストリ
フアイナー前にGP濃度3.8%のスラリーに対し、
リパーゼOFを3ppm濃度で行つた。2週間に渡つ
て連続添加を行い、抄紙機ワイヤー及びプレス部
に付着たピツチ量と、センターロールに付着した
ピツチの掻き取り作業の頻度を調べた。こ抄紙機
の操業生産高は日産約270トンであつた。なお、
上記のピツチ掻き取り作業は、円滑な操業のため
にセンターロールに過剰なピツチが付着するのを
防止するたに、人的にピツチを掻き取るものであ
り、付着ピツチ量が増えれば作業頻度が増す。 比較のために、酵素無添加の場合についても、
ピツチ量と作業頻度を調べた。結果は、表7の通
りである。
【表】
実施例 8
実施例7に準じて、原料パルプ配合をGP:新
聞DIP:NKP:TMP=20:50:15:15として、
坪量34g/m2の軽量印刷紙を抄造するに際して、
リパーゼOFをGPスラリーに対して3ppm添加し
た。この場合の操業生産高は、日産約200トンで
あつた。なお、酵素無添加の場合との比較は、抄
紙機のワイヤー及びプレス部に付着したピツチ
量、並びにブレーカースタツクにピツチが付着し
たために生じた紙の剥ぎ取られ個数によつて行つ
た。結果を表8に示した。
聞DIP:NKP:TMP=20:50:15:15として、
坪量34g/m2の軽量印刷紙を抄造するに際して、
リパーゼOFをGPスラリーに対して3ppm添加し
た。この場合の操業生産高は、日産約200トンで
あつた。なお、酵素無添加の場合との比較は、抄
紙機のワイヤー及びプレス部に付着したピツチ
量、並びにブレーカースタツクにピツチが付着し
たために生じた紙の剥ぎ取られ個数によつて行つ
た。結果を表8に示した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 機械パルプの製造工程及び/又は機械パルプ
を使用する製紙工程において、製紙原料及び/又
は白水を脂肪酸グリセライド加水分解酵素で処理
して製紙原料及び/又は白水中のピツチを除去す
ることを特徴とするピツチトラブル防止法。 2 酵素として、アスペルギルス・ニガー
(Aspergillus niger),シユードモナス・フルオ
レツセンス(Pseudomonas fluorescens),シユ
ードモナス・フラジ(Pseudomonas fragi)、ゲ
オトリクム・カンデイデウム(Geotrichum
candidum),又はカンデイダ・シリンドラセア
(Candida cylindracea)から選択される1種以
上の微生物が生産する脂肪酸グリセライド加水分
解酵素を使用することを特徴とする請求項1記載
のピツチトラブル防止法。
Priority Applications (11)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63314408A JPH02160997A (ja) | 1988-12-13 | 1988-12-13 | ピッチトラブル防止法 |
| AU45822/89A AU622738B2 (en) | 1988-12-13 | 1989-12-01 | Method for avoiding pitch troubles |
| NZ231637A NZ231637A (en) | 1988-12-13 | 1989-12-05 | Avoiding pitch troubles in pulp manufacture by addition of an acylglycerol lipase |
| FI895901A FI96520C (fi) | 1988-12-13 | 1989-12-11 | Menetelmä pihkavaikeuksien estämiseksi |
| CA002005087A CA2005087C (en) | 1988-12-13 | 1989-12-11 | Method for avoiding pitch troubles |
| EP89122946A EP0374700B1 (de) | 1988-12-13 | 1989-12-12 | Verfahren zur Herstellung von mechanischem Holzstoff und von Papier, das diesen Holzstoff enthält |
| DE89122946T DE58907179D1 (de) | 1988-12-13 | 1989-12-12 | Verfahren zur Herstellung von mechanischem Holzstoff und von Papier, das diesen Holzstoff enthält. |
| AT89122946T ATE102667T1 (de) | 1988-12-13 | 1989-12-12 | Verfahren zur herstellung von mechanischem holzstoff und von papier, das diesen holzstoff enthaelt. |
| ES89122946T ES2052874T3 (es) | 1988-12-13 | 1989-12-12 | Procedimiento para la fabricacion de materia leñosa mecanica y/o papel que contiene esta ultima. |
| NO894988A NO174433C (no) | 1988-12-13 | 1989-12-12 | Fremgangsmåte for å unngå harpiksproblemer ved fremstilling av mekanisk masse og/eller ved fremstilling av papir inneholdende slik masse |
| US07/684,516 US5176796A (en) | 1988-12-13 | 1991-04-15 | Avoiding pitch troubles using acylgerol lipase |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63314408A JPH02160997A (ja) | 1988-12-13 | 1988-12-13 | ピッチトラブル防止法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02160997A JPH02160997A (ja) | 1990-06-20 |
| JPH0429794B2 true JPH0429794B2 (ja) | 1992-05-19 |
Family
ID=18052986
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63314408A Granted JPH02160997A (ja) | 1988-12-13 | 1988-12-13 | ピッチトラブル防止法 |
Country Status (10)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0374700B1 (ja) |
| JP (1) | JPH02160997A (ja) |
| AT (1) | ATE102667T1 (ja) |
| AU (1) | AU622738B2 (ja) |
| CA (1) | CA2005087C (ja) |
| DE (1) | DE58907179D1 (ja) |
| ES (1) | ES2052874T3 (ja) |
| FI (1) | FI96520C (ja) |
| NO (1) | NO174433C (ja) |
| NZ (1) | NZ231637A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025018002A1 (en) | 2023-07-20 | 2025-01-23 | Kurita Water Industries Ltd. | Treatment agent for macro stickies and treatment method for macro stickies |
Families Citing this family (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ZA904441B (en) * | 1989-06-22 | 1991-03-27 | Int Paper Co | Enzymatic delignification of lignocellulosic material |
| NZ235983A (en) * | 1989-11-08 | 1993-01-27 | Novo Nordisk As | Process for hydrolysis of resins in lignocellulosic pulp using enzymes simultaneously with peroxy bleaching; ctmp fluff-pulp and absorbent articles produced therefrom |
| FI88315C (fi) * | 1990-04-04 | 1993-04-26 | Enso Gutzeit Oy | Foerfarande foer blekning av cellulosamassa |
| GB9018426D0 (en) * | 1990-08-22 | 1990-10-03 | Sandoz Ltd | Improvements in or relating to novel compounds |
| DK249990D0 (da) * | 1990-10-17 | 1990-10-17 | Novo Nordisk As | Fremgangsmaade til enzymatisk pulpbehandling |
| JPH04240286A (ja) * | 1991-01-25 | 1992-08-27 | Novo Nordisk As | 耐熱性リパーゼによるピッチトラブル防止法 |
| FI93230C (fi) * | 1991-03-22 | 1995-03-10 | Genencor Int Europ | Menetelmä mekaanisen massan pihkavaikeuksien vähentämiseksi |
| DE69227508D1 (de) * | 1991-04-10 | 1998-12-10 | Novo Nordisk As | Lipasekatalysierte esterhydrolyse |
| US5616215A (en) * | 1991-04-19 | 1997-04-01 | Novo Nordisk A/S | Method of making paper from pulp treated with lipase and an aluminum salt |
| JP3149952B2 (ja) * | 1991-05-01 | 2001-03-26 | ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ | リパーゼ触媒化エステル加水分解 |
| US5667634A (en) * | 1991-05-01 | 1997-09-16 | Novo Nordisk A/S | Method for controlling pitch deposits in papermaking process using lipase and polyelectrolyte |
| US5256252A (en) * | 1992-07-15 | 1993-10-26 | Nalco Chemical Company | Method for controlling pitch deposits using lipase and cationic polymer |
| FR2727130B1 (fr) * | 1994-11-21 | 1996-12-20 | Elf Aquitaine | Procede de pretraitement enzymatique des deblais de forage |
| KR100369729B1 (ko) | 1998-10-13 | 2003-02-05 | 미쯔이카가쿠 가부시기가이샤 | 바인더조성물을 함유해서 이루어진 보드 |
| EP1280817A2 (en) | 2000-04-28 | 2003-02-05 | Novozymes A/S | Production and use of protein variants having modified immunogenecity |
| AU2002219020B2 (en) | 2001-01-10 | 2007-05-24 | Novozymes A/S | Thermostable lipolytic enzyme variant |
| WO2007033091A2 (en) * | 2005-09-13 | 2007-03-22 | Johnsondiversey Inc. | Processes used in the manufacture of paper products |
| PT2864541T (pt) * | 2012-06-22 | 2017-07-24 | Buckman Laboratories Int Inc | Métodos de utilização de combinações de uma lipase e de um oxidante para controlo de pez em processos de fabrico de papel e seus produtos |
| EP3696264B1 (en) | 2013-07-19 | 2023-06-28 | Danisco US Inc. | Compositions and methods comprising a lipolytic enzyme variant |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA758488A (en) * | 1967-05-09 | C. Jenness Lyle | Process for treating paper pulp | |
| GB1189604A (en) * | 1965-07-20 | 1970-04-29 | Mo Och Domsjoe Ab | A process for Removing Resin Constituents from Wood Chips |
| JP2691735B2 (ja) * | 1988-07-29 | 1997-12-17 | サンノプコ株式会社 | 製紙用ピッチ付着防止剤 |
-
1988
- 1988-12-13 JP JP63314408A patent/JPH02160997A/ja active Granted
-
1989
- 1989-12-01 AU AU45822/89A patent/AU622738B2/en not_active Expired
- 1989-12-05 NZ NZ231637A patent/NZ231637A/en unknown
- 1989-12-11 CA CA002005087A patent/CA2005087C/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-12-11 FI FI895901A patent/FI96520C/fi active IP Right Grant
- 1989-12-12 NO NO894988A patent/NO174433C/no not_active IP Right Cessation
- 1989-12-12 ES ES89122946T patent/ES2052874T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1989-12-12 AT AT89122946T patent/ATE102667T1/de not_active IP Right Cessation
- 1989-12-12 EP EP89122946A patent/EP0374700B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1989-12-12 DE DE89122946T patent/DE58907179D1/de not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025018002A1 (en) | 2023-07-20 | 2025-01-23 | Kurita Water Industries Ltd. | Treatment agent for macro stickies and treatment method for macro stickies |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0374700A2 (de) | 1990-06-27 |
| JPH02160997A (ja) | 1990-06-20 |
| EP0374700A3 (de) | 1991-11-21 |
| ES2052874T3 (es) | 1994-07-16 |
| NZ231637A (en) | 1991-06-25 |
| ATE102667T1 (de) | 1994-03-15 |
| NO894988L (no) | 1990-06-14 |
| NO174433B (no) | 1994-01-24 |
| CA2005087A1 (en) | 1990-06-13 |
| FI96520B (fi) | 1996-03-29 |
| AU4582289A (en) | 1990-06-21 |
| NO894988D0 (no) | 1989-12-12 |
| EP0374700B1 (de) | 1994-03-09 |
| AU622738B2 (en) | 1992-04-16 |
| NO174433C (no) | 1994-05-04 |
| DE58907179D1 (de) | 1994-04-14 |
| FI895901A0 (fi) | 1989-12-11 |
| FI96520C (fi) | 1996-07-10 |
| CA2005087C (en) | 1998-12-01 |
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| Bajpai | Biodepitching | |
| Bajpai | Biodepitching |
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