JPH04300362A - キチン成型物およびその製造方法 - Google Patents
キチン成型物およびその製造方法Info
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- JPH04300362A JPH04300362A JP8771591A JP8771591A JPH04300362A JP H04300362 A JPH04300362 A JP H04300362A JP 8771591 A JP8771591 A JP 8771591A JP 8771591 A JP8771591 A JP 8771591A JP H04300362 A JPH04300362 A JP H04300362A
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- fibers
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キチンもしくはその誘
導体であるキトサンを表面に有する繊維集合体の成型物
およびその製造方法に関する。
導体であるキトサンを表面に有する繊維集合体の成型物
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】キチンは、エビ、カニ等の甲殻類の甲殻
、あるいは糸状菌の細胞壁など天然に広く存在するアミ
ノ多糖類の一種であり、キトサンはキチンの脱アセチル
化物である。これらは、生体との親和性が高いこと、抗
菌性を有していること、創傷部の治癒を促進する効果が
あること等が知られており、創傷被覆保護材として利用
されている。近年、これらの優れた特性を有効に利用す
ることを目的として、キチンをシート化すること、そし
て更には、体の凹凸部にフィットするような成型物を得
ることが検討されている。
、あるいは糸状菌の細胞壁など天然に広く存在するアミ
ノ多糖類の一種であり、キトサンはキチンの脱アセチル
化物である。これらは、生体との親和性が高いこと、抗
菌性を有していること、創傷部の治癒を促進する効果が
あること等が知られており、創傷被覆保護材として利用
されている。近年、これらの優れた特性を有効に利用す
ることを目的として、キチンをシート化すること、そし
て更には、体の凹凸部にフィットするような成型物を得
ることが検討されている。
【0003】例えば、特開昭61−240963号公報
には、甲殻類、昆虫類等から分離精製したキチン、ある
いはその誘導体であるキトサンを繊維化したキチン繊維
と、ポリビニルアルコール等の繊維状バインダーとから
不織布を作成し、創傷被覆保護材として利用することが
提案されている。これには、キチン繊維として繊度が1
デニール未満のものを用いることによって、柔軟性を有
した不織布とすることができ、創傷面に対する密着性も
良好なものが得られることが示されているが、体の凹凸
部に使用する場合には十分なものではなく、凹凸部にフ
ィットするように成型されたものが望まれていた。
には、甲殻類、昆虫類等から分離精製したキチン、ある
いはその誘導体であるキトサンを繊維化したキチン繊維
と、ポリビニルアルコール等の繊維状バインダーとから
不織布を作成し、創傷被覆保護材として利用することが
提案されている。これには、キチン繊維として繊度が1
デニール未満のものを用いることによって、柔軟性を有
した不織布とすることができ、創傷面に対する密着性も
良好なものが得られることが示されているが、体の凹凸
部に使用する場合には十分なものではなく、凹凸部にフ
ィットするように成型されたものが望まれていた。
【0004】しかしながら、上記の特開昭61−240
963号公報に示されているような不織布を構成してい
る繊度の小さいキチン繊維、特に脱アセチル化度の低い
キチンからなる繊維は非常に脆いものであるため、その
脆いキチン繊維から得られた不織布を成型加工すること
は非常に困難であった。また、繊維状バインダーの量を
増加させることによって成型加工も可能であるが、バイ
ンダーの量を増加させるとキチン繊維がバインダーによ
って覆われてしまうため、上述のようなキチンの優れた
特性が阻害されてしまったり、柔軟性が損われてしまっ
たりするという問題点があった。
963号公報に示されているような不織布を構成してい
る繊度の小さいキチン繊維、特に脱アセチル化度の低い
キチンからなる繊維は非常に脆いものであるため、その
脆いキチン繊維から得られた不織布を成型加工すること
は非常に困難であった。また、繊維状バインダーの量を
増加させることによって成型加工も可能であるが、バイ
ンダーの量を増加させるとキチン繊維がバインダーによ
って覆われてしまうため、上述のようなキチンの優れた
特性が阻害されてしまったり、柔軟性が損われてしまっ
たりするという問題点があった。
【0005】更に、創傷被覆保護材に使用するキチンと
しては、脱アセチル化度が低いものを用いるほうが、体
液等によって溶解されにくいため好ましいが、上記の特
開昭61−240963号公報に示されているような甲
殻類、昆虫類等の甲殻から得られたキチンは、甲殻から
タンパク質及びカルシウム分を除去するために、希塩酸
及び熱希水酸化ナトリウムで処理されるため、キチンの
解重合または脱アセチル化という問題が避けられなかっ
た。
しては、脱アセチル化度が低いものを用いるほうが、体
液等によって溶解されにくいため好ましいが、上記の特
開昭61−240963号公報に示されているような甲
殻類、昆虫類等の甲殻から得られたキチンは、甲殻から
タンパク質及びカルシウム分を除去するために、希塩酸
及び熱希水酸化ナトリウムで処理されるため、キチンの
解重合または脱アセチル化という問題が避けられなかっ
た。
【0006】これに対して、キチンを適当な溶剤に溶解
させたキチン溶液を繊維化せずに、そのキチン溶液を不
織布等のシート基材に直接塗布し、架橋等の化学処理に
よって不溶化させたものが知られている。しかしながら
、表面に凹凸を有する成型物に均一に塗布することは非
常に困難なことであり、特に創傷被覆保護材に要求され
るような柔軟性を得るために、シート基材の構成繊維と
して繊度の小さいものを使用した場合には、孔径も小さ
くなるため、塗布によって基材の目詰まりが生じてしま
い、創傷被覆保護材として使用した場合、皮膚呼吸が困
難になるという問題があった。
させたキチン溶液を繊維化せずに、そのキチン溶液を不
織布等のシート基材に直接塗布し、架橋等の化学処理に
よって不溶化させたものが知られている。しかしながら
、表面に凹凸を有する成型物に均一に塗布することは非
常に困難なことであり、特に創傷被覆保護材に要求され
るような柔軟性を得るために、シート基材の構成繊維と
して繊度の小さいものを使用した場合には、孔径も小さ
くなるため、塗布によって基材の目詰まりが生じてしま
い、創傷被覆保護材として使用した場合、皮膚呼吸が困
難になるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
なキチンの優れた特性を有効に利用でき、かつ創傷被覆
保護材等に要求される柔軟性、通気性が阻害されないキ
チン成型物を提供することを目的とする。
なキチンの優れた特性を有効に利用でき、かつ創傷被覆
保護材等に要求される柔軟性、通気性が阻害されないキ
チン成型物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維集合体の
構成繊維に糸状菌の菌糸が絡合しており、該菌糸からキ
チン層が露出していることを特徴とするキチン成型物、
および液体培地中に糸状菌の胞子を分散させた胞子懸濁
液を、繊維集合体の構成繊維に付着させ、該構成繊維の
表面で糸状菌を培養し菌糸を生育させた後、アルカリで
処理することにより該菌糸からキチン層を露出させるこ
とを特徴とするキチン成型物の製造方法である。
構成繊維に糸状菌の菌糸が絡合しており、該菌糸からキ
チン層が露出していることを特徴とするキチン成型物、
および液体培地中に糸状菌の胞子を分散させた胞子懸濁
液を、繊維集合体の構成繊維に付着させ、該構成繊維の
表面で糸状菌を培養し菌糸を生育させた後、アルカリで
処理することにより該菌糸からキチン層を露出させるこ
とを特徴とするキチン成型物の製造方法である。
【0009】
【作用】本発明において、キチンとはポリ−N−アセチ
ル−D−グルコサミン、あるいはその脱アセチル化物(
キトサン)のことであり、これらの物質を細胞壁に含む
糸状菌がキチン源として用いられる。これらの糸状菌の
菌糸をアルカリ処理し、キチンと共に細胞壁に存在して
いる可溶性のS−グルカン、タンパク質および脂質を溶
解除去することによって、菌糸の表面にキチン層を露出
させることができる。尚、アルカリ処理後の菌糸には、
キチン層の他にもアルカリ不溶性のR−グルカン層も含
まれている。
ル−D−グルコサミン、あるいはその脱アセチル化物(
キトサン)のことであり、これらの物質を細胞壁に含む
糸状菌がキチン源として用いられる。これらの糸状菌の
菌糸をアルカリ処理し、キチンと共に細胞壁に存在して
いる可溶性のS−グルカン、タンパク質および脂質を溶
解除去することによって、菌糸の表面にキチン層を露出
させることができる。尚、アルカリ処理後の菌糸には、
キチン層の他にもアルカリ不溶性のR−グルカン層も含
まれている。
【0010】糸状菌の菌糸は、分岐または融合しながら
菌糸体を形成していくという特性を有しているため、繊
維集合体の構成繊維の表面で糸状菌を培養すると、菌糸
は構成繊維と複雑に絡み合いながら生長していく。本発
明において、菌糸と繊維集合体との絡合とは、この糸状
菌の菌糸の複雑な分岐構造によって得られるものをいい
、キチン成型物とは、成型加工された繊維集合体(以下
「繊維成型体」という)の構成繊維に、上記のキチン層
が露出した菌糸が絡合しているものをいう。
菌糸体を形成していくという特性を有しているため、繊
維集合体の構成繊維の表面で糸状菌を培養すると、菌糸
は構成繊維と複雑に絡み合いながら生長していく。本発
明において、菌糸と繊維集合体との絡合とは、この糸状
菌の菌糸の複雑な分岐構造によって得られるものをいい
、キチン成型物とは、成型加工された繊維集合体(以下
「繊維成型体」という)の構成繊維に、上記のキチン層
が露出した菌糸が絡合しているものをいう。
【0011】本発明で使用する糸状菌としては、コウジ
カビ(Aspergillus)属、アオカビ(Pen
icillium)属、ケカビ(Mucor)属、アカ
パンカビ(Neurospora)属、 ヒゲカビ(P
hycomyces)属、コウガイケカビ(Choan
ephora)属、ツガイケカビ (Zygorhyn
chus)属、クモノスカビ(Rhizopus)属等
の、菌糸の細胞壁にキチンを含むものであればとくに限
定されないが、創傷被覆保護材として使用する場合には
、十分な柔軟性が要求されるため菌糸が細いものが好ま
しく、また脱アセチル化度の高いものは体液によって溶
解されやすいという欠点があるため、キチンのみを含む
コウジカビ、アオカビ、クモノスカビ等がより好ましい
。
カビ(Aspergillus)属、アオカビ(Pen
icillium)属、ケカビ(Mucor)属、アカ
パンカビ(Neurospora)属、 ヒゲカビ(P
hycomyces)属、コウガイケカビ(Choan
ephora)属、ツガイケカビ (Zygorhyn
chus)属、クモノスカビ(Rhizopus)属等
の、菌糸の細胞壁にキチンを含むものであればとくに限
定されないが、創傷被覆保護材として使用する場合には
、十分な柔軟性が要求されるため菌糸が細いものが好ま
しく、また脱アセチル化度の高いものは体液によって溶
解されやすいという欠点があるため、キチンのみを含む
コウジカビ、アオカビ、クモノスカビ等がより好ましい
。
【0012】本発明の繊維集合体としては、織物、編物
、不織布等が用いられるが、この中でも、不織布は、構
成繊維を厚み方向に絡合させることができ、孔径も容易
に設計できることから好ましく用いられる。
、不織布等が用いられるが、この中でも、不織布は、構
成繊維を厚み方向に絡合させることができ、孔径も容易
に設計できることから好ましく用いられる。
【0013】繊維集合体を構成する繊維としては、上述
のアルカリ処理に対する耐性を有し、かつオートクレー
ブ等の滅菌処理に対する耐熱性を有するものから選択さ
れる。繊維集合体をオートクレーブによって滅菌する場
合には、通常121℃に設定される処理温度よりも少な
くとも10℃以上高い融点を有するものを用いることが
好ましい。このような繊維としては、ポリエステル繊維
、ナイロン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、アクリル繊維、
ポリプロピレン繊維、ポリウレタン繊維等がある。
のアルカリ処理に対する耐性を有し、かつオートクレー
ブ等の滅菌処理に対する耐熱性を有するものから選択さ
れる。繊維集合体をオートクレーブによって滅菌する場
合には、通常121℃に設定される処理温度よりも少な
くとも10℃以上高い融点を有するものを用いることが
好ましい。このような繊維としては、ポリエステル繊維
、ナイロン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、アクリル繊維、
ポリプロピレン繊維、ポリウレタン繊維等がある。
【0014】また、上記の繊維に熱融着性繊維を混綿さ
せた場合、金型による成型加工が容易に行え、また成型
性も向上させることができるため好ましい。熱融着性繊
維の全構成繊維に対する混合割合は、30%以上であれ
ばよいが、60%以上であれば優れた成型性が得られる
のでより好ましく、芯鞘型、並列型等の複合型の熱融着
性繊維も用いることができる。更に、創傷被覆保護材と
して使用する場合には、表皮との癒着を防止できるため
オレフィン系繊維等の疎水性繊維が望ましい。
せた場合、金型による成型加工が容易に行え、また成型
性も向上させることができるため好ましい。熱融着性繊
維の全構成繊維に対する混合割合は、30%以上であれ
ばよいが、60%以上であれば優れた成型性が得られる
のでより好ましく、芯鞘型、並列型等の複合型の熱融着
性繊維も用いることができる。更に、創傷被覆保護材と
して使用する場合には、表皮との癒着を防止できるため
オレフィン系繊維等の疎水性繊維が望ましい。
【0015】以下、本発明のキチン成型物の製造方法に
ついて詳しく述べる。
ついて詳しく述べる。
【0016】繊維集合体を公知の方法によって所望の形
状に成型加工し、繊維成型体を作成する。この繊維成型
体をビーカー等の容器に入れて、オートクレーブ等で滅
菌する。
状に成型加工し、繊維成型体を作成する。この繊維成型
体をビーカー等の容器に入れて、オートクレーブ等で滅
菌する。
【0017】糸状菌生育用の液体培地としては公知のも
のが使用できる。この培地をオートクレーブ滅菌後、そ
の中に糸状菌の胞子を106〜107個/mlになるよ
うに懸濁させて胞子懸濁液を作成する。この胞子懸濁液
中に、上記の滅菌済の繊維成型体を浸漬させ、繊維成型
体の構成繊維に胞子懸濁液を付着させた後、繊維成型体
を胞子懸濁液中から取り出し、滅菌済のビーカー等に入
れて、30℃の飽和水蒸気中で、1〜2日間培養する。 尚、以上の操作はすべて無菌的に行う。
のが使用できる。この培地をオートクレーブ滅菌後、そ
の中に糸状菌の胞子を106〜107個/mlになるよ
うに懸濁させて胞子懸濁液を作成する。この胞子懸濁液
中に、上記の滅菌済の繊維成型体を浸漬させ、繊維成型
体の構成繊維に胞子懸濁液を付着させた後、繊維成型体
を胞子懸濁液中から取り出し、滅菌済のビーカー等に入
れて、30℃の飽和水蒸気中で、1〜2日間培養する。 尚、以上の操作はすべて無菌的に行う。
【0018】糸状菌の菌糸は、繊維成型体の構成繊維と
複雑に絡み合いながら、繊維成型体の表面あるいは内部
へと生長していくので強固に固定される。特に、繊維成
型体の表面では、菌糸の密度が高くなるため、ほとんど
菌糸によって覆われた状態になる。
複雑に絡み合いながら、繊維成型体の表面あるいは内部
へと生長していくので強固に固定される。特に、繊維成
型体の表面では、菌糸の密度が高くなるため、ほとんど
菌糸によって覆われた状態になる。
【0019】繊維成型体の両表面に菌糸を生育させる場
合は、例えば、滅菌済のビーカー等の中に立てかけるよ
うにして、両表面が他の物と接触しないようにして培養
すれば良い。また、繊維成型体の一方の表面のみに菌糸
を生育させる場合は、菌糸を生育させない表面に、繊維
成型体と同型の支持体等を重ね合せて培養するか、ある
いは、ポリエステル等のフィルムをその表面に重ね合わ
せて成型して、培養すれば良い。
合は、例えば、滅菌済のビーカー等の中に立てかけるよ
うにして、両表面が他の物と接触しないようにして培養
すれば良い。また、繊維成型体の一方の表面のみに菌糸
を生育させる場合は、菌糸を生育させない表面に、繊維
成型体と同型の支持体等を重ね合せて培養するか、ある
いは、ポリエステル等のフィルムをその表面に重ね合わ
せて成型して、培養すれば良い。
【0020】培養後、水で洗浄し培地を除去し、例えば
1N程度の水酸化ナトリウム溶液のような強アルカリの
溶液に、2時間程度浸漬させ、菌糸の細胞壁の外層にあ
る水溶性グルカン、中間層のアルカリ可溶性のS−グル
カン、そして内層にキチンと共に存在するタンパク質を
除去し、キチン層を露出させる。
1N程度の水酸化ナトリウム溶液のような強アルカリの
溶液に、2時間程度浸漬させ、菌糸の細胞壁の外層にあ
る水溶性グルカン、中間層のアルカリ可溶性のS−グル
カン、そして内層にキチンと共に存在するタンパク質を
除去し、キチン層を露出させる。
【0021】糸状菌の菌糸の細胞壁は一般に、その80
〜90%が多糖で、残りがタンパク質と脂質で構成され
ており、甲殻類、昆虫類等の甲殻のように炭酸カルシウ
ムを主成分とする無機塩類が含まれていないので、希塩
酸による処理は不要である。そのため、酸によるキチン
の解重合の恐れが少ない。また、タンパク質の割合も甲
殻類、昆虫類等の甲殻に比べて少ないため、アルカリ処
理も室温で行えるので、脱アセチル化も起こりにくい。
〜90%が多糖で、残りがタンパク質と脂質で構成され
ており、甲殻類、昆虫類等の甲殻のように炭酸カルシウ
ムを主成分とする無機塩類が含まれていないので、希塩
酸による処理は不要である。そのため、酸によるキチン
の解重合の恐れが少ない。また、タンパク質の割合も甲
殻類、昆虫類等の甲殻に比べて少ないため、アルカリ処
理も室温で行えるので、脱アセチル化も起こりにくい。
【0022】アルカリ処理後、中性になるまで水で洗浄
し、再度オートクレーブ等で滅菌して糸状菌を殺してか
ら自然乾燥させて目的のキチン成型物を得ることができ
る。
し、再度オートクレーブ等で滅菌して糸状菌を殺してか
ら自然乾燥させて目的のキチン成型物を得ることができ
る。
【0023】
【実施例】実施例1
ポリエステル繊維(繊度3デニール、繊維長64mm)
70重量%、芯鞘型の熱融着性ポリエステル繊維(繊度
4デニール、繊維長51mm、鞘部の融点200℃)3
0重量%を含むウェブをニードルパンチ処理して、目付
200g/m2の繊維集合体を得た。次に肩の形状の熱
成型用金型の凹面にポリエステルフィルムを置き、その
上に得られた繊維集合体をのせて、クリアランス1.5
mm、240℃の条件で50秒間成型し、肩の形状の繊
維成型体を得た。この繊維成型体をポリエステルフィル
ムをつけた状態でビーカーに入れ、オートクレーブによ
って121℃、15分間、滅菌した。
70重量%、芯鞘型の熱融着性ポリエステル繊維(繊度
4デニール、繊維長51mm、鞘部の融点200℃)3
0重量%を含むウェブをニードルパンチ処理して、目付
200g/m2の繊維集合体を得た。次に肩の形状の熱
成型用金型の凹面にポリエステルフィルムを置き、その
上に得られた繊維集合体をのせて、クリアランス1.5
mm、240℃の条件で50秒間成型し、肩の形状の繊
維成型体を得た。この繊維成型体をポリエステルフィル
ムをつけた状態でビーカーに入れ、オートクレーブによ
って121℃、15分間、滅菌した。
【0024】次に、グルコース30g、酵母エキス9g
、麦芽エキス9g、ペプトン15gを蒸留水1000m
lに溶かして、菌糸生育用培地を作成し、同様にオート
クレーブ滅菌した。この培地に、リゾプス ニベウス
(Rhizopus niveus IAM6035株
)の胞子を106〜107個/mlとなるように懸濁し
胞子懸濁液を得た。
、麦芽エキス9g、ペプトン15gを蒸留水1000m
lに溶かして、菌糸生育用培地を作成し、同様にオート
クレーブ滅菌した。この培地に、リゾプス ニベウス
(Rhizopus niveus IAM6035株
)の胞子を106〜107個/mlとなるように懸濁し
胞子懸濁液を得た。
【0025】この胞子懸濁液に、上記の滅菌済の繊維成
型体を5分間浸漬した後、取り出して、予め乾熱滅菌し
ておいたビーカーに入れて、30℃の飽和水蒸気中で、
24〜48時間、培養した。尚、これらの操作はすべて
無菌的に行った。
型体を5分間浸漬した後、取り出して、予め乾熱滅菌し
ておいたビーカーに入れて、30℃の飽和水蒸気中で、
24〜48時間、培養した。尚、これらの操作はすべて
無菌的に行った。
【0026】培養後、繊維成型体を取り出し、ポリエス
テルフィルムを取り除いてから水で良く洗浄し、1Nの
水酸化ナトリウム溶液に2時間浸漬した。
テルフィルムを取り除いてから水で良く洗浄し、1Nの
水酸化ナトリウム溶液に2時間浸漬した。
【0027】水で良く洗浄した後、再度オートクレーブ
滅菌し、自然乾燥して、目的のキチン成型物を得た。
滅菌し、自然乾燥して、目的のキチン成型物を得た。
【0028】得られたキチン成型物の表面は、キチンが
露出した菌糸によって完全に覆われており、繊維成型体
から菌糸が剥離することは全くなかった。また、菌糸の
直径は約10μmであり、菌糸によって覆われた表面の
孔径は約10μmであった。
露出した菌糸によって完全に覆われており、繊維成型体
から菌糸が剥離することは全くなかった。また、菌糸の
直径は約10μmであり、菌糸によって覆われた表面の
孔径は約10μmであった。
【0029】このキチン成型物を創傷被覆保護材として
使用したところ、キチンが露出した菌糸によって肩を全
面的に被覆することができ、しかも、表面は十分な柔軟
性を有するものであった。
使用したところ、キチンが露出した菌糸によって肩を全
面的に被覆することができ、しかも、表面は十分な柔軟
性を有するものであった。
【0030】実施例2
糸状菌としてノイロスポラ クラッサ(Neuros
pora crassa IFO6178株)を使用し
た以外は実施例1と同様の方法で、キチン成型物を得た
。得られたキチン成型物の表面は、キチンが露出した菌
糸によって完全に覆われており、剥離することもなかっ
た。また、菌糸の直径は約5μmであり、菌糸によって
覆われた表面の孔径は約5μmであった。
pora crassa IFO6178株)を使用し
た以外は実施例1と同様の方法で、キチン成型物を得た
。得られたキチン成型物の表面は、キチンが露出した菌
糸によって完全に覆われており、剥離することもなかっ
た。また、菌糸の直径は約5μmであり、菌糸によって
覆われた表面の孔径は約5μmであった。
【0031】実施例3
糸状菌としてアスペルギルス ニガー(Asperg
illus niger IAM2094株)を使用し
た以外は実施例1と同様の方法で、キチン成型物を得た
。得られたキチン成型物の表面は、キチンが露出した菌
糸によって完全に覆われており、剥離することもなかっ
た。また、菌糸の直径は約8μmであり、菌糸によって
覆われた表面の孔径は約5μmであった。
illus niger IAM2094株)を使用し
た以外は実施例1と同様の方法で、キチン成型物を得た
。得られたキチン成型物の表面は、キチンが露出した菌
糸によって完全に覆われており、剥離することもなかっ
た。また、菌糸の直径は約8μmであり、菌糸によって
覆われた表面の孔径は約5μmであった。
【0032】
【発明の効果】■本発明のキチン成型物の表面は、細胞
壁からキチンが露出した菌糸によって完全に覆われてい
るので、生体適合性、創傷部の治癒促進、抗菌性等のキ
チンの優れた特性を示す。■本発明の製造方法によれば
、どんな複雑な形状の繊維成型体にも、均一なキチン表
面を形成することができるので、例えば、体の凹凸形状
の繊維成型体にキチン表面を形成することにより、体の
凹凸によくフィットする創傷被覆保護材として、あるい
は果実、野菜の成型容器にキチン表面を形成することに
より鮮度保持材として上記のキチンの優れた特性を有効
に利用できる。■菌糸が微細であることから、表面は十
分な柔軟性を有しており、創傷被覆保護材として使用し
た場合に、創傷部に対する刺激が少なく、また、内部も
繊維集合体から構成されているので通気性も有している
。■菌糸と繊維集合体とは、菌糸の複雑な分岐構造によ
って強固に結合されており、しかもバインダー等は一切
使用してないので、体液によってバインダー等が溶解す
ることがなく、極めて安全である。
壁からキチンが露出した菌糸によって完全に覆われてい
るので、生体適合性、創傷部の治癒促進、抗菌性等のキ
チンの優れた特性を示す。■本発明の製造方法によれば
、どんな複雑な形状の繊維成型体にも、均一なキチン表
面を形成することができるので、例えば、体の凹凸形状
の繊維成型体にキチン表面を形成することにより、体の
凹凸によくフィットする創傷被覆保護材として、あるい
は果実、野菜の成型容器にキチン表面を形成することに
より鮮度保持材として上記のキチンの優れた特性を有効
に利用できる。■菌糸が微細であることから、表面は十
分な柔軟性を有しており、創傷被覆保護材として使用し
た場合に、創傷部に対する刺激が少なく、また、内部も
繊維集合体から構成されているので通気性も有している
。■菌糸と繊維集合体とは、菌糸の複雑な分岐構造によ
って強固に結合されており、しかもバインダー等は一切
使用してないので、体液によってバインダー等が溶解す
ることがなく、極めて安全である。
Claims (2)
- 【請求項1】 繊維集合体の構成繊維に糸状菌の菌糸
が絡合しており、該菌糸からキチン層が露出しているこ
とを特徴とするキチン成型物。 - 【請求項2】 液体培地中に糸状菌の胞子を分散させ
た胞子懸濁液を、繊維集合体の構成繊維に付着させ、該
構成繊維の表面で糸状菌を培養し菌糸を生育させた後、
アルカリで処理することにより該菌糸からキチン層を露
出させることを特徴とするキチン成型物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8771591A JPH04300362A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | キチン成型物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8771591A JPH04300362A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | キチン成型物およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04300362A true JPH04300362A (ja) | 1992-10-23 |
Family
ID=13922604
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8771591A Pending JPH04300362A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | キチン成型物およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04300362A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010529832A (ja) * | 2006-12-15 | 2010-09-02 | レンセラー ポリテクニク インスティチュート | 成長材料の生産方法及びそれによって作製される製品 |
-
1991
- 1991-03-26 JP JP8771591A patent/JPH04300362A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010529832A (ja) * | 2006-12-15 | 2010-09-02 | レンセラー ポリテクニク インスティチュート | 成長材料の生産方法及びそれによって作製される製品 |
| JP2014110795A (ja) * | 2006-12-15 | 2014-06-19 | Rensselaer Polytech Inst | 成長材料の生産方法及びそれによって作製される製品 |
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