JPH04302328A - ファジィ処理装置および方法 - Google Patents
ファジィ処理装置および方法Info
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- JPH04302328A JPH04302328A JP3089386A JP8938691A JPH04302328A JP H04302328 A JPH04302328 A JP H04302328A JP 3089386 A JP3089386 A JP 3089386A JP 8938691 A JP8938691 A JP 8938691A JP H04302328 A JPH04302328 A JP H04302328A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はファジィ処理装置およ
び方法に関し,とくに学習によりメンバーシップ関数と
ルールとを作成するファジィ処理装置および方法に関す
る。この発明において,ファジィ処理装置および方法は
,ファジィ推論演算を行なうのみならず,ファジィ推論
のためのメンバーシップ関数およびルールを作成するこ
とにのみ用いられる,いわゆる支援装置および方法も含
むし,その一部を実行する装置および方法も含む。 【0002】 【従来の技術】ファジィ推論は,人間の定性的な知識を
反映することが容易で,かつ作成した知識(メンバーシ
ップ関数およびルール)が人間にわかりやすいという特
徴をもっている。一般にファジィ推論のための知識は専
門家のノウハウ等に基づいて作成される。 【0003】しかし一方では,人間の知識がなくても,
入出力関係の非線形性が強いシステムに対するファジィ
推論のための知識を事例学習により作成する方法が知ら
れている。これは,上記システムを作動させたときに得
られる入出力データをサンプル・データとしてこれを直
接に知識に反映させる方法である。 【0004】しかしながらこの方法では,メンバーシッ
プ関数およびルールは直接にサンプル・データに依存す
るので,サンプル・データが存在する点または領域につ
いてのみメンバーシップ関数およびルールが作成される
にすぎず,必ずしも妥当なメンバーシップ関数が得られ
るとは限らない。また,サンプル・データのばらつきに
よって精度が決ってしまうという問題がある。 【0005】このような問題点を解決するために,事例
学習の一種であるニューラル・ネットワークとファジィ
推論を融合し,事例学習のサンプル・データの質に左右
されないファジィ推論のための知識の作成方法が提案さ
れている(たとえば,林ら「ニューラルネット駆動型フ
ァジィ推論による倒立振子の学習制御」5th Fuz
zy System Symposium, Kobe
, June 2−3, 1989 )。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの方法
は,実システムに使用する場合,事例学習装置とファジ
ィ推論装置の両方のソフトウェアまたはハードウェアが
必要であるので処理速度が遅い,ファジィ推論装置のメ
ンバーシップ関数が,多次元の入力空間上でしか表せな
いので,学習後のファジィ推論装置の知識がわかりにく
いという問題点がある。 【0007】この発明は,処理速度が速い推論処理が可
能でかつ知識が分りやすいファジィ推論のためのルール
およびメンバーシップ関数を作成する装置および方法を
提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明によるルールお
よびメンバーシップ関数を作成するためのファジィ処理
装置は,与えられた複数種類の入力変数についての入力
データとそれに対応する少なくとも一種類の出力変数に
ついての出力データとの組が複数組含まれて構成される
サンプル・データを用いて,学習により,複数種類の入
力変数に関する任意の入力データの組に対応する出力デ
ータが得られる構造を構築する学習手段,複数の入力変
数についての入力データの複数の組を発生し,これらを
上記学習手段に与えることによりそれらに対応する出力
データを得,各入力変数について,入力データの変化に
対する出力データの変化の大きさに応じた広がりをもつ
前件部メンバーシップ関数を作成する前件部作成手段,
ならびに上記前件部作成手段によって作成された前件部
メンバーシップ関数に対する入力代表値の複数の入力変
数についての組合せからなる入力データ組を上記学習手
段に与え,これに対応して上記学習手段から得られる出
力データに基づいて後件部メンバーシップ関数を作成し
,上記の入力データ組に含まれる入力代表値をもつ前件
部メンバーシップ関数とこれに対応して得られる後件部
メンバーシップ関数とからなるルールを作成するルール
作成手段を備えているものである。 【0009】この発明の一実施態様では,複数の入力変
数についての入力データの複数の組を発生し,これらを
上記学習手段に与えることによりそれらに対応する出力
データを得,これらの入力データと出力データとに基づ
いて,出力データに対する相関が所定値よりも小さい入
力変数があるかどうかを判定する入力決定手段がさらに
設けられる。 【0010】出力データに対する相関が所定値よりも小
さい入力変数が存在した場合にそれを削除すべき入力変
数と決定し,上記学習手段に与えるべきサンプル・デー
タから削除入力変数に関するデータを削除して上記学習
手段に与え,上記学習手段に再度学習処理を繰返させる
制御手段をさらに備えるとよい。 【0011】上記制御手段は,削除すべき入力変数が無
くなるまで,サンプル・データからの削除すべき入力変
数に関するデータの削除と学習とを繰返すよう制御する
ものであることが好ましい。 【0012】上記前件部作成手段およびルール作成手段
が,削除すべき入力変数が無くなった状態の上記学習手
段を用いるようにするとよい。 【0013】上記前件部作成手段およびルール作成手段
により作成された前件部メンバーシップ関数,後件部メ
ンバーシップ関数およびルールにしたがうファジィ推論
演算を行うファジィ推論手段をさらに設けるとよい。 【0014】この発明の他の実施態様では,上記前件部
作成手段およびルール作成手段により作成された前件部
メンバーシップ関数,後件部メンバーシップ関数および
ルールにしたがうファジィ推論演算を行うファジィ推論
手段,ならびに複数の入力変数についての入力データの
複数の組を発生し,これらを上記ファジィ推論手段に与
えることによりそれらに対応する出力データを得,これ
らの入力データと出力データとに基づいて,出力データ
に対する相関が所定値よりも小さい入力変数があるかど
うかを判定する入力決定手段がさらに設けられる。 【0015】出力データに対する相関が所定値よりも小
さい入力変数が存在した場合にそれを削除すべき入力変
数と決定し,上記学習手段に与えるべきサンプル・デー
タから削除入力変数に関するデータを削除して上記学習
手段に与え,上記学習手段に再度学習処理を繰返させる
制御手段をさらに備えるとよい。 【0016】上記制御手段は,削除すべき入力変数が無
くなるまで,サンプル・データからの削除すべき入力変
数に関するデータの削除と学習と前件部メンバーシップ
関数の作成とルールの作成とを繰返すよう制御するもの
であることが好ましい。 【0017】上記前件部作成手段およびルール作成手段
が,削除すべき入力変数が無くなった状態の上記学習手
段を用いるようにするとよい。 【0018】この発明によるルールおよびメンバーシッ
プ関数を作成するためのファジィ処理方法は,与えられ
た複数種類の入力変数についての入力データとそれに対
応する少なくとも一種類の出力変数についての出力デー
タとの組が複数組含まれて構成されるサンプル・データ
を用いて,学習により,複数種類の入力変数に関する任
意の入力データの組に対応する出力データが得られる学
習構造を構築し,複数の入力変数についての入力データ
の複数の組を発生し,これらを上記学習構造に与えるこ
とによりそれらに対応する出力データを得,各入力変数
について,入力データの変化に対する出力データの変化
の大きさに応じた広がりをもつ前件部メンバーシップ関
数を作成し,さらに作成された前件部メンバーシップ関
数に対する入力代表値の複数の入力変数についての組合
せからなる入力データ組を上記学習構造に与え,これに
対応して上記学習構造から得られる出力データに基づい
て後件部メンバーシップ関数を作成し,上記の入力デー
タ組に含まれる入力代表値をもつ前件部メンバーシップ
関数とこれに対応して得られる後件部メンバーシップ関
数とからなるルールを作成するものである。 【0019】この発明の一実施態様においては,複数の
入力変数についての入力データの複数の組を発生し,こ
れらを上記学習構造に与えることによりそれらに対応す
る出力データを得,これらの入力データと出力データと
に基づいて,出力データに対する相関が所定値よりも小
さい入力変数があるかどうかをさらに判定する。 【0020】そして,出力データに対する相関が所定値
よりも小さい入力変数が存在した場合にそれを削除すべ
き入力変数と決定し,上記学習構造に与えるべきサンプ
ル・データから削除入力変数に関するデータを削除して
上記学習構造に与え,上記学習構造に再度学習処理を繰
返させる。 【0021】また,削除すべき入力変数が無くなるまで
,サンプル・データからの削除すべき入力変数に関する
データの削除と学習とを繰返させる。そして,削除すべ
き入力変数が無くなった状態の上記学習構造を用いて前
件部メンバーシップ関数,後件部メンバーシップ関数お
よびルールを作成する。 【0022】この発明による他の実施態様では,複数の
入力変数についての入力データの複数の組を発生し,こ
れらを用いて,作成された前件部メンバーシップ関数,
後件部メンバーシップ関数およびルールにしたがうファ
ジィ推論演算を行うことにより対応する出力データを得
,これらの入力データと出力データとに基づいて,出力
データに対する相関が所定値よりも小さい入力変数があ
るかどうかを判定する。 【0023】そして,出力データに対する相関が所定値
よりも小さい入力変数が存在した場合にそれを削除すべ
き入力変数と決定し,上記学習構造に与えるべきサンプ
ル・データから削除入力変数に関するデータを削除して
上記学習構造に与え,上記学習構造に再度学習処理を繰
返させる。 【0024】また,削除すべき入力変数が無くなるまで
,サンプル・データからの削除すべき入力変数に関する
データの削除と学習と前件部メンバーシップ関数の作成
とルールの作成とを繰返させる。そして,削除すべき入
力変数が無くなった状態の上記学習構造を用いて前件部
メンバーシップ関数,後件部メンバーシップ関数および
ルールを作成する。 【0025】この発明による前件部メンバーシップ関数
を作成するための装置は,与えられた複数種類の入力変
数についての入力データとそれに対応する少なくとも一
種類の出力変数についての出力データとの組が複数組含
まれて構成されるサンプル・データを用いて,学習によ
り,複数種類の入力変数に関する任意の入力データの組
に対応する出力データが得られる構造を構築する学習手
段,複数の入力変数についての入力データの複数の組を
発生する入力生成手段,上記入力生成手段から与えられ
る入力データの組を上記学習手段に与え,上記学習手段
を動作させてそれに対応する出力データを得るよう制御
する手段,各入力変数について,入力データが一定値変
動したときに生じる出力データの変化量を算出する手段
,ならびに各入力変数について,出力データの変化量が
一定値を保つように入力データの変動幅を定め,この変
動幅ごとに一つの前件部メンバーシップ関数を割当てる
手段を備えている。 【0026】この発明による前件部メンバーシップ関数
を作成するための他の装置は,複数の入力変数について
の入力データの複数の組とこれらに対応する出力データ
とを記憶する手段,各入力変数について,上記入力デー
タが一定値変動したときに生じる上記出力データの変化
量を算出する手段,ならびに各入力変数について,上記
出力データの変化量が一定値を保つように上記入力デー
タの変動幅を定め,この変動幅ごとに一つの前件部メン
バーシップ関数を割当てる手段を備えている。 【0027】この発明による不要な入力変数を削除する
ための装置は,複数の入力変数についての入力データの
組を発生する入力生成手段,上記入力生成手段から与え
られる入力データの組に対応する出力データを生成して
出力する出力生成手段,各入力変数について,対象とな
る入力変数を除く他のすべての入力変数の入力データを
固定し,対象となる入力変数の入力データを変化させた
ときの出力データの分散の総和を算出する手段,ならび
に上記分散の総和と所定の基準値とを比較し,上記所定
の基準値よりも上記分散の総和が小さい入力変数を削除
すべきものと決定する手段を備えている。 【0028】上記出力生成手段は,与えられた複数種類
の入力変数についての入力データとそれに対応する少な
くとも一種類の出力変数についての出力データとの組が
複数組含まれて構成されるサンプル・データを用いて,
学習により,複数種類の入力変数に関する任意の入力デ
ータの組に対応する出力データが得られる構造を構築す
る学習手段であるか,またはあらかじめ設定された前件
部メンバーシップ関数,後件部メンバーシップ関数およ
びルールにしたがってファジィ推論演算を行うファジィ
推論手段である。 【0029】この発明による不要な入力変数を削除する
ための他の装置は,複数の入力変数についての入力デー
タの複数の組とこれらに対応する出力データとを記憶す
る手段,各入力変数について,対象となる入力変数を除
く他のすべての入力変数の入力データを固定し,対象と
なる入力変数の入力データを変化させたときの出力デー
タの分散の総和を算出する手段,ならびに上記分散の総
和と所定の基準値とを比較し,上記所定の基準値よりも
上記分散の総和が小さい入力変数を削除すべきものと決
定する手段を備えている。 【0030】この発明による前件部メンバーシップ関数
を作成するための方法は,与えられた複数種類の入力変
数についての入力データとそれに対応する少なくとも一
種類の出力変数についての出力データとの組が複数組含
まれて構成されるサンプル・データを用いて,学習によ
り,複数種類の入力変数に関する任意の入力データの組
に対応する出力データが得られる学習構造を構築し,複
数の入力変数についての入力データの複数の組を発生し
,発生した入力データの組を上記学習構造に与え,上記
学習構造を動作させてそれに対応する出力データを得る
よう制御し,各入力変数について,入力データが一定値
変動したときに生じる出力データの変化量を算出し,各
入力変数について,出力データの変化量が一定値を保つ
ように入力データの変動幅を定め,この変動幅ごとに一
つの前件部メンバーシップ関数を割当てることにより前
件部メンバーシップ関数を作成するものである。 【0031】この発明による前件部メンバーシップ関数
を作成するための他の方法は,複数の入力変数について
の入力データの複数の組とこれらに対応する出力データ
とをあらかじめ記憶しておき,各入力変数について,上
記入力データが一定値変動したときに生じる上記出力デ
ータの変化量を算出し,各入力変数について,上記出力
データの変化量が一定値を保つように上記入力データの
変動幅を定め,この変動幅ごとに一つの前件部メンバー
シップ関数を割当てることにより前件部メンバーシップ
関数を作成するものである。 【0032】この発明による不要な入力変数を削除する
ための方法は,複数の入力変数についての入力データの
組を発生し,発生した入力データの組に対応する出力デ
ータを生成し,各入力変数について,対象となる入力変
数を除く他のすべての入力変数の入力データを固定し,
対象となる入力変数の入力データを変化させたときの出
力データの分散の総和を算出し,上記分散の総和と所定
の基準値とを比較し,上記所定の基準値よりも上記分散
の総和が小さい入力変数を削除すべきものと決定するも
のである。 【0033】与えられた複数種類の入力変数についての
入力データとそれに対応する少なくとも一種類の出力変
数についての出力データとの組が複数組含まれて構成さ
れるサンプル・データを用いて,学習により,複数種類
の入力変数に関する任意の入力データの組に対応する出
力データが得られる学習構造を構築し,この学資融構造
に入力データの組を与えることにより出力データを生成
するか,または,あらかじめ設定された前件部メンバー
シップ関数,後件部メンバーシップ関数およびルールに
したがってファジィ推論演算を行うことにより出力デー
タを生成するとよい。 【0034】この発明による不要な入力変数を削除する
ための他の方法は,複数の入力変数についての入力デー
タの複数の組とこれらに対応する出力データとをあらか
じめ記憶しておき,各入力変数について,対象となる入
力変数を除く他のすべての入力変数の入力データを固定
し,対象となる入力変数の入力データを変化させたとき
の出力データの分散の総和を算出し,上記分散の総和と
所定の基準値とを比較し,上記所定の基準値よりも上記
分散の総和が小さい入力変数を削除すべきものと決定す
るものである。 【0035】 【作用】与えられた複数種類の入力変数についての入力
データとそれに対応する少なくとも一種類の出力変数に
ついての出力データとの組が複数組含まれて構成される
サンプル・データを用いて,学習により,複数種類の入
力変数に関する任意の入力データの組に対応する出力デ
ータが得られる学習構造が構築される。 【0036】複数の入力変数についての入力データの複
数の組を発生し,これらを上記学習手段に与えることに
よりそれらに対応する出力データが得られる。そして,
各入力変数について,入力データの変化に対する出力デ
ータの変化の大きさに応じた広がりをもつ前件部メンバ
ーシップ関数が作成される。 【0037】また,作成された前件部メンバーシップ関
数に対する入力代表値の複数の入力変数についての組合
せからなる入力データ組を上記学習手段に与え,これに
対応して上記学習手段から得られる出力データに基づい
て後件部メンバーシップ関数が作成されるとともに,上
記の入力データ組に含まれる入力代表値をもつ前件部メ
ンバーシップ関数とこれに対応して得られる後件部メン
バーシップ関数とからなるルールが作成される。 【0038】 【発明の効果】この発明によるメンバーシップ関数およ
びルールの作成装置および方法によると,与えられたサ
ンプル・データを用いて学習が行なわれているので,任
意の入力データに対する出力データが得られる。したが
って,任意の入,出力変数軸上に妥当な前,後件部のメ
ンバーシップ関数が作成できる。また,サンプル・デー
タにばらつきがあってもそのために精度が大幅に低下す
ることがない。 【0039】作成されたメンバーシップ関数およびルー
ルは任意のファジィ推論装置に設定できるので,ファジ
ィ推論装置はソフトウェアによってもハードウェアによ
っても実現でき,構成が簡素となるとともに処理速度が
速くなる。 【0040】さらにメンバーシップ関数は一軸(各入力
変数軸)上で表わされるので作成された知識が分りやす
くなっている。 【0041】この発明による前件部メンバーシップ関数
作成装置および方法によると,出力データの変動幅がほ
ぼ一定となるように前件部メンバーシップ関数の広がり
幅が定められているので,細かい処理が必要な範囲では
細い解像度で,粗い処理で充分な範囲では粗い解像度で
処理が可能となり,無駄がなく,最適な前件部メンバー
シップ関数が作成される。 【0042】この発明による不要な入力変数を削除する
装置および方法によると,不要な入力変数が削除され,
最終的なファジィ推論のためのルールに現われることが
ないので,無駄な処理が省かれ,処理速度を向上させる
ことができる。 【0043】 【実施例】第1実施例 この発明によるファジィ処理装置の第1実施例について
説明する。 【0044】図1はファジィ処理装置の機能ブロック図
,図2はその動作の概要を示すフロー・チャートである
。 【0045】ファジィ処理装置は,図1に示すように,
学習フェーズ処理部1,入力決定フェーズ処理部2,変
換フェーズ処理部3,解像度決定フェーズ処理部4およ
び実行フェーズ処理部5から構成されている。ファジィ
処理装置は具体的にはコンピュータ・システムにより構
成され,上述した各処理部1〜5は,このコンピュータ
・システムが後に詳述する動作を実行するようにプログ
ラムされることにより実現される。このプログラムは図
2に示すように,上述した各処理部1〜5の順に実行さ
れることになる。 【0046】以下に各処理部の構成およびその動作また
は機能についてそれぞれ詳しく説明する。この実施例で
は説明を簡単にするために,基本的に,入力変数を2つ
(入力1と入力2),出力変数を1つ(2入力1出力)
とする。 【0047】学習フェーズ処理部 学習フェーズ処理部1は,与えられたサンプル・データ
(入力データとそれに対応する期待出力データとからな
る)に基づいて学習を行い,任意の入力に対応する出力
が得られる構造を構築するものである。この実施例では
この構造は多数のニューロンを組合せることにより構築
されるニューラル・ネットワークである。 【0048】学習フェーズ処理部1の構成を示す機能ブ
ロック図が図3に示されている。学習フェーズ処理部1
は,サンプル・データ記憶部11,事例学習実行部12
および学習結果記憶部13から構成される。 【0049】サンプル・データ記憶部11には入力デー
タとそれに対応する期待出力データとからなるサンプル
・データが入力され,かつ記憶される。このサンプル・
データ記憶部11に記憶されるサンプル・データの一例
が表1に示されている。入力1についての入力データx
s1jと入力2についての入力データxs2jとそれに
対応する期待出力データdsj とが1つのサンプル・
データの組を構成する。このようなサンプル・データの
組がn組設定されている。 【0050】 【表1】 【0051】事例学習実行部12はニューラル・ネット
ワークにおける学習を実行するものである。サンプル・
データ記憶部11に記憶されているサンプル・データが
1組ずつ順次読出され,そのうちの入力データが事例学
習実行部12の入力側に,期待出力データが実行部12
の出力側にそれぞれ与えられる。 【0052】ニューラル・ネットワークは,よく知られ
ているように,多数のニューロンを組合せることにより
構成され,学習によってニューロン間の結合の重みが修
正されていく。この学習はたとえばバックプロパゲーシ
ョンの手法により行なわれる。入力データが与えられた
ときにニューラル・ネットワークから得られる出力デー
タと与えられた期待出力データとの差が小さくなるよう
に上記の重みが修正される。上記の差によって表現され
る評価関数(誤差2乗和)の値が所定値以下になるまで
,サンプル・データが一組ずつ順次与えられることによ
り学習が行なわれていく。 【0053】事例学習実行部12における学習が終了す
ると,その学習結果,すなわち事例学習実行部12の内
部状態が学習結果記憶部13に記憶される。上述のよう
にニューラル・ネットワークについての学習が実行され
た場合には,事例学習実行部12の内部状態はニューラ
ル・ネットワークの構造とニューロン間の結合の重みと
によって表わされる。このニューラル・ネットワークの
構造とニューロン間の結合の重みを表わすパラメータが
学習結果記憶部13に記憶されることになる。 【0054】このような学習の結果構築された構造(た
とえばニューラル・ネットワーク構造)を用いることに
よって,任意の入力に対する出力が得られることになる
。 【0055】図4は学習により得られた入力と出力との
関係を示している。×印はサンプル・データであり,実
線の曲線が学習結果の入出力関係を表わしている。 【0056】後述するところから分るように,ファジィ
・ルールを作成するために,入力変数に対する前件部の
メンバーシップ関数を設定する必要がある。メンバーシ
ップ関数を特徴づける1つのパラメータとして,その頂
点の座標(メンバーシップ関数値が最大値となる入力値
)(これを代表値または設定値という)がある。この設
定値がT1 ,T2 ,T3 ,…,Tj として図4
に示されている。 【0057】サンプル・データを構成する入力データが
常に設定値と一致していれば,その設定値に対応する出
力データはサンプル・データに含まれているからファジ
ィ・ルールは比較的容易に作成可能である。 【0058】しかしながら,サンプル・データ中の入力
データが常に設定値と一致するとは限らず,むしろ入力
データと最適なファジィ・ルールのための設定値とは異
なっていることが多い。 【0059】学習フェーズ処理部1における学習結果は
サンプル・データに対する補間機能をもっており,任意
の入力に対する出力が得られるので,任意の設定値に対
する出力データを得ることができる。このようにして,
適切なメンバーシップ関数の作成とそれを用いたルール
の作成が可能となる。 【0060】また,サンプル・データにばらつきがある
場合でも,上記の学習によって平均的な入出力関係が得
られるので,サンプル・データのばらつきによる出力誤
差が小さくなるという利点もある。 【0061】入力決定フェーズ処理部 入力決定フェーズ処理部2は,出力に対する相関が無い
入力変数または非常に小さい入力変数があるかどうかを
判断し,もしあればそのような入力変数を削除すること
により,必要な入力変数を最終的に決定するものである
。 【0062】この入力決定フェーズ処理は,とくに入力
変数の種類数が多い場合に有効である。ファジィ推論の
ためのルールを作成するにあたって,考えられうる入力
変数の種類(入力変数の候補)の数は一般に多い。しか
しながら,これらの入力変数の候補のすべてが所望の推
論結果(出力)を得るために有用なものとは限らない。 作成されたファジィ・ルールに含まれる入力変数の種類
数が多ければ多いほど,そのルールにしたがうファジィ
推論のための演算量が多くなり,演算時間もかかる。入
力決定フェーズ処理は,無用な入力変数を前もって除去
するものである。 【0063】入力決定フェーズ処理部2の構成が図5に
示されている。入力決定フェーズ処理部2は,入力変動
指示部21,出力分散監視部22および削除入力記憶部
23,ならびに上述した事例学習実行部12および学習
結果記憶部13から構成されている。 【0064】出力分散監視部22は表2に示すような入
出力マトリクスを作成するものである。 【0065】 【表2】 【0066】このような入出力マトリクスを作成するた
めに出力分散監視部22は,入力変動指示部21に対し
てすべての入力変数について入力データの生成を指示す
る。 入力変動指示部21はこの指示にしたがって,すべての
入力変数について入力データを作成し,その入力データ
を事例学習実行部12および出力分散監視部22に与え
る。入力データは等差線数を構成するものであることが
好ましい。また入力データはその入力変数のレンジの全
範囲をカバーするように作成される。 【0067】事例学習実行部12は入力変動指示部21
から入力データの組(すべての入力変数についての各1
つずつの入力データの組)が与えられると,学習結果記
憶部13に記憶されている学習結果を用いて,その入力
データの組に対する出力データを算出して,その出力デ
ータを出力分散監視部22に与える。出力データは入力
データのすべての組に対して作成される。 【0068】出力分散監視部22は,与えられる入力デ
ータの組とこれに対する出力データを用いて表2に示す
入出力マトリクスを作成するとともに,各入力について
の標準偏差(分散でもよい)σijとその合計値Si
とを算出する。 【0069】ある入力変数についての標準偏差は,その
対象となる入力変数を除く他のすべての入力変数の入力
データを固定しておいて,対象となる入力変数の入力デ
ータを変化させたときに得られる出力データの標準偏差
として求められる。したがって,この標準偏差は固定さ
れた他の入力変数の入力データの組合せの数だけ得られ
る。このようにして求められた対象となる入力変数に関
するすべての標準偏差の総和がその合計値である。すな
わち,標準偏差σijは,2入力の場合,式1および式
2により求められ,その合計値Si は式3により求め
られる。 【0070】 【数1】 【0071】出力分散監視部22において,このように
して得られた各入力変数についての標準偏差の合計値と
,あらかじめ定められた入力削除の基準値aとが比較さ
れ,合計値が基準値aよりも小さい入力変数は削除すべ
きものであると決定される。 【0072】表3は入出力マトリクスの具体例を示して
いる。入力削除の基準値を10とすると,入力1につい
ての標準偏差の合計値8はこの基準値よりも小さいので
入力2が削除される。 【0073】ある入力変数についての標準偏差またはそ
の合計値が小さいということは,その入力変数について
の入力データをそのレンジの範囲内で変化させても出力
データが全く変化しないまたは変化が小さいことを意味
し,その入力変数は出力データには全く影響しないまた
は殆んど影響しないことを意味している。したがって,
その入力変数を考慮する必要が無いことになる。 【0074】このようにしてすべての入力変数について
の評価が行なわれる。もし削除すべき入力変数が発見さ
れたとすると,その入力変数は削除入力として削除入力
記憶部23に記憶される。 【0075】削除すべき入力変数があれば(図2ステッ
プ103 でYES ),この削除すべき入力変数が学
習フェーズ処理部1に通知させる。学習フェーズ処理部
1では,削除すべきと決定された入力変数についてのサ
ンプル・データを除外した上で,再び上述した学習が実
行される。学習が終了したのち,再び入力決定フェーズ
処理部2における処理が繰返えされる。 【0076】削除すべき入力変数が無ければ,または再
度もしくは3回以上の学習フェーズおよび入力決定フェ
ーズの処理が繰返されたのち削除すべき入力変数が無く
なると,次の解像度決定フェーズ処理に移る。 【0077】この入力決定フェーズ処理において,出力
と相関の低い入力変数が削除されるので,これ以降の処
理におけるタスク量が減少するとともに,ファジィ推論
ルールが簡潔になり,このルールにしたがう推論処理の
速度が向上する。 【0078】解像度決定フェーズ処理部解像度決定フェ
ーズ処理部4は,各入力変数について,入力データの変
化に対する出力データの変化の大きさを判定し,この大
きさに応じて上述した設定値を定めることにより,前件
部のメンバーシップ関数を作成するものである。 【0079】解像度決定フェーズ処理部4の構成が図6
に示されている。この解像度決定フェーズ処理部4は入
力生成部41,前件部メンバーシップ関数(MF)決定
部42,ならびに上述した事例学習実行部12および学
習結果記憶部13から構成されている。 【0080】前件部メンバーシップ関数決定部42は表
4に示すように入出力マトリクスを作成するものである
。 【0081】 【表4】 【0082】このような入出力マトリクスを作成するた
めに前件部メンバーシップ関数決定部42は,入力生成
部41に対してすべての入力変数について入力データの
生成を指示する。入力生成部41は,上述した入力変動
指示部21と同じように,この指示にしたがって,すべ
ての入力変数について入力データを作成し,その入力デ
ータを事例学習実行部12および前件部メンバーシップ
関数決定部42に与える。入力データは等差線数を構成
するものであることが好ましい。また入力データはその
入力変数のレンジの全範囲をカバーするように作成され
る。 【0083】事例学習実行部12は入力生成部41から
入力データの組(すべての入力変数についての各1つず
つの入力データの組)が与えられると,学習結果記憶部
13に記憶されている学習結果を用いて,その入力デー
タの組に対する出力データを算出して,その出力データ
を前件部メンバーシップ関数決定部42に与える。出力
データは入力データのすべての組に対して作成される。 【0084】前件部メンバーシップ関数決定部42は,
与えられる入力データの組とこれに対する出力データを
用いて表4に示す入出力マトリクスを作成するとともに
,各入力変数について,入力データが一定値変動したと
きに生じる出力データの変化量の最大値(これを階差の
最大値という)Kijを求める。 【0085】たとえば,表4に示すように入出力マトリ
クスがあった場合,入力1,入力2の階差の最大値K1
iおよびK2jは,式4および式5によりそれぞれ求め
られる。 【0086】 【数2】 【0087】前件部メンバーシップ関数決定部42は,
続いて,上述した各入力変数についての階差の最大値か
ら前件部のメンバーシップ関数の解像度を求め,メンバ
ーシップ関数を決定する。このとき,階差の最大値が大
きいほど(出力データの変化が大きいほど)メンバーシ
ップ関数が細かく(入力の解像度が細かく)設定され,
階差の最大値が小さいほど(出力データの変化が小さい
ほど)メンバーシップ関数が粗く(入力の解像度を粗く
)設定される。 【0088】図7に,ある入力変数について設定された
メンバーシップ関数の例が示されている。出力値の変化
量が大きい部分ではメンバーシップ関数の広がりが小さ
く,出力値の変化量が小さい部分ではメンバーシップ関
数の広がりが大きく設定されている。 【0089】作成するメンバーシップ関数が三角形状の
ものである場合に,このメンバーシップ関数決定の手順
を具体例をもって説明する。 【0090】三角形状メンバーシップ関数はその頂点の
座標(設定値)T1 ,T2 ,T3 ,…,Tj が
決定されると一義的に定められる。すなわち,メンバー
シップ関数は,設定値に頂点をもち,かつ隣接する設定
値を底点とする(ただし端に位置するものは除く)よう
に作成される。そして,三角形状メンバーシップ関数の
底辺の長さが,すべてのメンバーシップ関数(ただし端
に位置するものは除く)において等しくなるように,各
設定値が定められる。 【0091】表5に示すような入出力マトリクスが得ら
れたものとする。 【0092】 【表5】 【0093】入力1についてみると,階差の最大値は6
,9,7,…となっている。そこで,各メンバーシップ
関数の区間(底辺の長さ)に階差8に相当する長さを割
当てるものとする。 【0094】図8を参照して,入力1の値が1.0 〜
2.0 の間における階差の最大値は6,入力1の値が
2.0 〜3.0 の間における階差の最大値は9であ
る。入力1の値が1.0の位置を始点とする最初の区間
M1 に階差8を割当てるために,入力値1の値が2.
0 〜3.0 の間から階差2に相当する長さを求め,
この階差2を1.0 〜2.0 の間に加える。 【0095】このために,2.0 〜3.0 の間にお
いて,階差2に相当する長さを比例配分により求める。 2.0 〜3.0 の間は階差9であるから,この区間
M1 の終点Bは次のようにして求められる。 【0096】 【数3】 B=2.0 +(3.0 −2.0 )×(2
/9) …式6【0097
】区間M1 の幅は次式で与えられる。 【0098】 【数4】 M1 =(2.0 −1.0 )+(3.0
−2.0 )×(2/9) …式7【0099】この
考え方を一般の場合に拡張すると,次のようなアルゴリ
ズムとなる。ここで各記号を次のように定義する。 【0100】 メンバーシップ関数の区間に割当てる階差:A
メンバーシップ関数の区間幅 :M1 ,M
2 ,…,Me 階差を求めたときの入力データ
:x1 ,x2 ,…,xi ,…,xm
入力データ間における階差の最大値:K1 ,K2 ,
…,Ki ,…,Km−1 【0101】また,このアルゴリズムの理解を助けるた
めの説明図が図9(A) ,(B) および(C) に
示されている。Tjsは区間の始点,Tjeは区間の終
点である(j=1〜e)。 【0102】まず,最初のメンバーシップ関数の区間M
1 を求める。図9(A) は式8の場合を示している
。 【0103】 【数5】 【0104】2つ目以降のメンバーシップ関数の区間M
j を求める。ただし,前回のメンバーシップ関数の区
間の終点が入力データxk とx(k+1) の間にあ
り,そのときの区間の残りの階差をBとする。図9(B
)は式11の場合を示している。 【0105】 【数6】 【0106】上記の動作を,B<Aになるまで繰返して
行なう。最後の残りの階差Bで,最後のメンバーシップ
関数(区間幅:Me )を構成する(図9(C) 参照
)。 【0107】 【数7】 Me =B
…式14【0108】したがって,i
番目のメンバーシップ関数の始点Tjsと終点Tjeは
,次式で表わされる。 【0109】 【数8】 【0110】変換フェーズ処理部 変換フェーズ処理部3は,上述のようにして得られた前
件部のメンバーシップ関数を用いて後件部のメンバーシ
ップ関数を作成するとともに,一組のファジィ推論のた
めのルールを作成するものである。 【0111】変換フェーズ処理部3の構成が図10に示
されている。変換フェーズ処理部3は,前件部メンバー
シップ関数記憶部31,後件部メンバーシップ関数記憶
部32およびルール記憶部33,ならびに上述した前件
部メンバーシップ関数決定部42,学習結果記憶部13
および事例学習実行部12から構成される。 【0112】前件部メンバーシップ関数決定部42は,
上述のようにして得られたすべてのメンバーシップ関数
にラベル(メンバーシップ関数を特定するための一種の
記号で,言語情報で与えることが好ましい)を割当てる
。 ラベルの例としては,NL(Negative Lar
ge:負に大きい),NM(Negative Med
ium :負に中くらい),NS(Negative
Small:負に小さい),ZR(Zero:ほぼ零)
,PS(Positive Small:正に小さい)
,PM(Positive Medium :正に中く
らい),PL(Positive Large:正に大
きい)等の言語情報でもよいし,MF11,MF12,
…,MFij等の単なる記号でもよい。 【0113】前件部メンバーシップ関数決定部42は,
各前件部メンバーシップ関数を表わすデータ(メンバー
シップ関数の頂点を示す設定値でもよいし,上述の区間
の始点,終点を表わす値でもよい;もっともこれらの設
定値と区間の始点,終点を表わす値とは同じものである
)をそれに割当てられたファジィ・ラベルとともに,前
件部メンバーシップ関数記憶部31およびルール記憶部
33に与える。これらの前件部メンバーシップ関数を表
わすデータとファジィ・ラベルはこれらの記憶部31,
33に記憶される。 【0114】前件部メンバーシップ関数決定部42はま
た,決定した前件部メンバーシップ関数の頂点に対応す
る設定値(入力データ)のすべての入力変数についての
組合せを作成して,順次,事例学習実行部12に与える
。 事例学習実行部12は与えられた入力データの組に対応
する出力データを出力し,後件部メンバーシップ関数記
憶部32およびルール記憶部33に与える。 【0115】事例学習実行部12から得られる出力デー
タによって後件部のメンバーシップ関数が表わされる。 後件部メンバーシップ関数は,たええば図12に示すよ
うにシングルトンで表わされ,出力データの位置に立つ
1本の棒(グレード1)によって表現される。図12に
は作成された後件部メンバーシップ関数の一部のみが示
されている。 【0116】もっとも後件部メンバーシップ関数を三角
形状の関数で実現してもよい。この場合には,三角形状
メンバーシップ関数は出力データの位置でグレード1の
値をとり,かつ適当な長さの底辺をもつように形成され
る。 【0117】このようにして作成された後件部メンバー
シップ関数は後件部メンバーシップ関数記憶部32に記
憶される。 【0118】ルール記憶部33は,与えられる前件部の
ファジィ・ラベルと出力データとにより一組のファジィ
・ルールを作成して記憶する。各ルールは,事例学習実
行部12に与えられる入力データの組によって表わされ
るメンバーシップ関数のラベルを前件部とし,それに対
応して実行部12から得られる出力データを後件部とし
て形成される。このようにして作成されたルールの一例
が図11に示されている。 【0119】図11は次のようなルールを表現している
。 【0120】 もし入力1がPLで入力2がNLならば出力を1.0
とせよ。 もし入力1がPLで入力2がNMならば出力を5.0
とせよ。 もし入力1がPLで入力2がNSならば出力を4.8
とせよ。 もし入力1がPMで入力2がNLならば出力を2.3
とせよ。 もし入力1がPMで入力2がNMならば出力を4.5
とせよ。 もし入力1がPMで入力2がNSならば出力を5.6
とせよ。 もし入力1がPSで入力2がNLならば出力を1.5
とせよ。 もし入力1がPSで入力2がNMならば出力を3.2
とせよ。 もし入力1がPSで入力2がNSならば出力を6.7
とせよ。 【0121】実行フェーズ処理部 実行フェーズ処理部5は上述のようにして作成されたル
ールに基づいてファジィ推論演算を実行するものであり
,その構成は公知のものを採用しうる。 【0122】実行フェーズ処理部5は,図13に示すよ
うにファジィ演算実行部51と,上述した前件部メンバ
ーシップ関数記憶部31,後件部メンバーシップ関数記
憶部32およびルール記憶部33とから構成される。 【0123】入力データが与えられると,ルール記憶部
33に記憶されているルールにしたがう前件部メンバー
シップ関数が記憶部31から読出され,各メンバーシッ
プ関数に対する入力データの適合度が求められる。各ル
ールごとに適合度の最小値が算出される。一方,各ルー
ルの後件部メンバーシップ関数が後件部メンバーシップ
関数記憶部32から読出され,その高さが対応するルー
ルの適合度の最小値によって裁断される。すべてのルー
ルについて得られた演算結果(裁断された後件部メンバ
ーシップ関数)の重心演算が行なわれ,最終的な出力デ
ータが算出され,かつ出力される。 【0124】ファジィ推論演算は上述したMIN−MA
X ,重心演算以外に種々の方法があるのはいうまでも
ない。 【0125】このような実行フェーズ処理部5は,それ
自体を独立したファジィ推論装置としてもよいのはいう
までもない。 【0126】第2実施例 次に第2実施例について説明する。 【0127】図14は第2実施例のファジィ処理装置の
機能ブロック図,図15はその動作の概要を示すフロー
・チャートである。 【0128】図1および図2と図14および図15との
比較から分るように,第2実施例では,ファジィ・ルー
ルを作成したのちに,このファジィ・ルールにしたがう
ファジィ推論を行い,ファジィ推論の結果によって削除
すべき入力を決定している。 【0129】図14および図15において,図1および
図2に示すものと同一物には同一符号を付し説明を省略
する。 【0130】学習フェーズ処理部1,解像度決定フェー
ズ処理部4および変換フェーズ処理部3によって,与え
られたサンプル・データに基づいて,入力変数の削除処
理を行うことなく,前件部メンバーシップ関数,後件部
メンバーシップ関数およびファジィ・ルールが作成され
,これらは各記憶部31,32および33に記憶される
。 【0131】次に入力決定フェーズ処理部6における入
力変数の削除処理が行なわれる。入力決定フェーズ処理
部6の構成が図16に示されている。この図においても
,図5および図13に示すものと同一物には同一符号が
付されている。 【0132】出力分散監視部22の指示により,入力変
動指示部21がすべての入力変数の組合せからなる入力
データを順次生成し,実行フェーズ処理部5および出力
分散監視部22に与える。実行フェーズ処理部5は与え
られた入力データを用いて,各記憶部31,32および
33に記憶されている前件部メンバーシップ関数,後件
部メンバーシップ関数およびファジィ・ルールにしたが
ってファジィ推論を行い,対応する出力データを出力す
る。この出力データは出力分散監視部22に与える。 【0133】出力分散監視部22は与えられる入力デー
タおよび出力データを用いて表2または表3に示すよう
な入出力マトリクスを作成し,上述した第1実施例にお
けるやり方と同じようにして,出力と相関の小さい入力
変数を削除すべきことを決定する。削除されるべき入力
変数は削除入力記憶部23に記憶される。 【0134】削除すべき入力があると,再び学習フェー
ズ処理部1における処理に戻り(図15ステップ108
から101 に戻る),削除すべき入力変数に関する
サンプル・データを除いたサンプル・データを用いて,
再び学習フェーズ処理部1,変換フェーズ処理部3およ
び解像度決定フェーズ処理部4によって,前件部メンバ
ーシップ関数,後件部メンバーシップ関数およびファジ
ィ・ルールが作成される。 【0135】削除すべき入力変数がなければ,実行フェ
ーズ処理部5による処理(この処理は必ずしも必要ない
が)に進む。
び方法に関し,とくに学習によりメンバーシップ関数と
ルールとを作成するファジィ処理装置および方法に関す
る。この発明において,ファジィ処理装置および方法は
,ファジィ推論演算を行なうのみならず,ファジィ推論
のためのメンバーシップ関数およびルールを作成するこ
とにのみ用いられる,いわゆる支援装置および方法も含
むし,その一部を実行する装置および方法も含む。 【0002】 【従来の技術】ファジィ推論は,人間の定性的な知識を
反映することが容易で,かつ作成した知識(メンバーシ
ップ関数およびルール)が人間にわかりやすいという特
徴をもっている。一般にファジィ推論のための知識は専
門家のノウハウ等に基づいて作成される。 【0003】しかし一方では,人間の知識がなくても,
入出力関係の非線形性が強いシステムに対するファジィ
推論のための知識を事例学習により作成する方法が知ら
れている。これは,上記システムを作動させたときに得
られる入出力データをサンプル・データとしてこれを直
接に知識に反映させる方法である。 【0004】しかしながらこの方法では,メンバーシッ
プ関数およびルールは直接にサンプル・データに依存す
るので,サンプル・データが存在する点または領域につ
いてのみメンバーシップ関数およびルールが作成される
にすぎず,必ずしも妥当なメンバーシップ関数が得られ
るとは限らない。また,サンプル・データのばらつきに
よって精度が決ってしまうという問題がある。 【0005】このような問題点を解決するために,事例
学習の一種であるニューラル・ネットワークとファジィ
推論を融合し,事例学習のサンプル・データの質に左右
されないファジィ推論のための知識の作成方法が提案さ
れている(たとえば,林ら「ニューラルネット駆動型フ
ァジィ推論による倒立振子の学習制御」5th Fuz
zy System Symposium, Kobe
, June 2−3, 1989 )。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの方法
は,実システムに使用する場合,事例学習装置とファジ
ィ推論装置の両方のソフトウェアまたはハードウェアが
必要であるので処理速度が遅い,ファジィ推論装置のメ
ンバーシップ関数が,多次元の入力空間上でしか表せな
いので,学習後のファジィ推論装置の知識がわかりにく
いという問題点がある。 【0007】この発明は,処理速度が速い推論処理が可
能でかつ知識が分りやすいファジィ推論のためのルール
およびメンバーシップ関数を作成する装置および方法を
提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明によるルールお
よびメンバーシップ関数を作成するためのファジィ処理
装置は,与えられた複数種類の入力変数についての入力
データとそれに対応する少なくとも一種類の出力変数に
ついての出力データとの組が複数組含まれて構成される
サンプル・データを用いて,学習により,複数種類の入
力変数に関する任意の入力データの組に対応する出力デ
ータが得られる構造を構築する学習手段,複数の入力変
数についての入力データの複数の組を発生し,これらを
上記学習手段に与えることによりそれらに対応する出力
データを得,各入力変数について,入力データの変化に
対する出力データの変化の大きさに応じた広がりをもつ
前件部メンバーシップ関数を作成する前件部作成手段,
ならびに上記前件部作成手段によって作成された前件部
メンバーシップ関数に対する入力代表値の複数の入力変
数についての組合せからなる入力データ組を上記学習手
段に与え,これに対応して上記学習手段から得られる出
力データに基づいて後件部メンバーシップ関数を作成し
,上記の入力データ組に含まれる入力代表値をもつ前件
部メンバーシップ関数とこれに対応して得られる後件部
メンバーシップ関数とからなるルールを作成するルール
作成手段を備えているものである。 【0009】この発明の一実施態様では,複数の入力変
数についての入力データの複数の組を発生し,これらを
上記学習手段に与えることによりそれらに対応する出力
データを得,これらの入力データと出力データとに基づ
いて,出力データに対する相関が所定値よりも小さい入
力変数があるかどうかを判定する入力決定手段がさらに
設けられる。 【0010】出力データに対する相関が所定値よりも小
さい入力変数が存在した場合にそれを削除すべき入力変
数と決定し,上記学習手段に与えるべきサンプル・デー
タから削除入力変数に関するデータを削除して上記学習
手段に与え,上記学習手段に再度学習処理を繰返させる
制御手段をさらに備えるとよい。 【0011】上記制御手段は,削除すべき入力変数が無
くなるまで,サンプル・データからの削除すべき入力変
数に関するデータの削除と学習とを繰返すよう制御する
ものであることが好ましい。 【0012】上記前件部作成手段およびルール作成手段
が,削除すべき入力変数が無くなった状態の上記学習手
段を用いるようにするとよい。 【0013】上記前件部作成手段およびルール作成手段
により作成された前件部メンバーシップ関数,後件部メ
ンバーシップ関数およびルールにしたがうファジィ推論
演算を行うファジィ推論手段をさらに設けるとよい。 【0014】この発明の他の実施態様では,上記前件部
作成手段およびルール作成手段により作成された前件部
メンバーシップ関数,後件部メンバーシップ関数および
ルールにしたがうファジィ推論演算を行うファジィ推論
手段,ならびに複数の入力変数についての入力データの
複数の組を発生し,これらを上記ファジィ推論手段に与
えることによりそれらに対応する出力データを得,これ
らの入力データと出力データとに基づいて,出力データ
に対する相関が所定値よりも小さい入力変数があるかど
うかを判定する入力決定手段がさらに設けられる。 【0015】出力データに対する相関が所定値よりも小
さい入力変数が存在した場合にそれを削除すべき入力変
数と決定し,上記学習手段に与えるべきサンプル・デー
タから削除入力変数に関するデータを削除して上記学習
手段に与え,上記学習手段に再度学習処理を繰返させる
制御手段をさらに備えるとよい。 【0016】上記制御手段は,削除すべき入力変数が無
くなるまで,サンプル・データからの削除すべき入力変
数に関するデータの削除と学習と前件部メンバーシップ
関数の作成とルールの作成とを繰返すよう制御するもの
であることが好ましい。 【0017】上記前件部作成手段およびルール作成手段
が,削除すべき入力変数が無くなった状態の上記学習手
段を用いるようにするとよい。 【0018】この発明によるルールおよびメンバーシッ
プ関数を作成するためのファジィ処理方法は,与えられ
た複数種類の入力変数についての入力データとそれに対
応する少なくとも一種類の出力変数についての出力デー
タとの組が複数組含まれて構成されるサンプル・データ
を用いて,学習により,複数種類の入力変数に関する任
意の入力データの組に対応する出力データが得られる学
習構造を構築し,複数の入力変数についての入力データ
の複数の組を発生し,これらを上記学習構造に与えるこ
とによりそれらに対応する出力データを得,各入力変数
について,入力データの変化に対する出力データの変化
の大きさに応じた広がりをもつ前件部メンバーシップ関
数を作成し,さらに作成された前件部メンバーシップ関
数に対する入力代表値の複数の入力変数についての組合
せからなる入力データ組を上記学習構造に与え,これに
対応して上記学習構造から得られる出力データに基づい
て後件部メンバーシップ関数を作成し,上記の入力デー
タ組に含まれる入力代表値をもつ前件部メンバーシップ
関数とこれに対応して得られる後件部メンバーシップ関
数とからなるルールを作成するものである。 【0019】この発明の一実施態様においては,複数の
入力変数についての入力データの複数の組を発生し,こ
れらを上記学習構造に与えることによりそれらに対応す
る出力データを得,これらの入力データと出力データと
に基づいて,出力データに対する相関が所定値よりも小
さい入力変数があるかどうかをさらに判定する。 【0020】そして,出力データに対する相関が所定値
よりも小さい入力変数が存在した場合にそれを削除すべ
き入力変数と決定し,上記学習構造に与えるべきサンプ
ル・データから削除入力変数に関するデータを削除して
上記学習構造に与え,上記学習構造に再度学習処理を繰
返させる。 【0021】また,削除すべき入力変数が無くなるまで
,サンプル・データからの削除すべき入力変数に関する
データの削除と学習とを繰返させる。そして,削除すべ
き入力変数が無くなった状態の上記学習構造を用いて前
件部メンバーシップ関数,後件部メンバーシップ関数お
よびルールを作成する。 【0022】この発明による他の実施態様では,複数の
入力変数についての入力データの複数の組を発生し,こ
れらを用いて,作成された前件部メンバーシップ関数,
後件部メンバーシップ関数およびルールにしたがうファ
ジィ推論演算を行うことにより対応する出力データを得
,これらの入力データと出力データとに基づいて,出力
データに対する相関が所定値よりも小さい入力変数があ
るかどうかを判定する。 【0023】そして,出力データに対する相関が所定値
よりも小さい入力変数が存在した場合にそれを削除すべ
き入力変数と決定し,上記学習構造に与えるべきサンプ
ル・データから削除入力変数に関するデータを削除して
上記学習構造に与え,上記学習構造に再度学習処理を繰
返させる。 【0024】また,削除すべき入力変数が無くなるまで
,サンプル・データからの削除すべき入力変数に関する
データの削除と学習と前件部メンバーシップ関数の作成
とルールの作成とを繰返させる。そして,削除すべき入
力変数が無くなった状態の上記学習構造を用いて前件部
メンバーシップ関数,後件部メンバーシップ関数および
ルールを作成する。 【0025】この発明による前件部メンバーシップ関数
を作成するための装置は,与えられた複数種類の入力変
数についての入力データとそれに対応する少なくとも一
種類の出力変数についての出力データとの組が複数組含
まれて構成されるサンプル・データを用いて,学習によ
り,複数種類の入力変数に関する任意の入力データの組
に対応する出力データが得られる構造を構築する学習手
段,複数の入力変数についての入力データの複数の組を
発生する入力生成手段,上記入力生成手段から与えられ
る入力データの組を上記学習手段に与え,上記学習手段
を動作させてそれに対応する出力データを得るよう制御
する手段,各入力変数について,入力データが一定値変
動したときに生じる出力データの変化量を算出する手段
,ならびに各入力変数について,出力データの変化量が
一定値を保つように入力データの変動幅を定め,この変
動幅ごとに一つの前件部メンバーシップ関数を割当てる
手段を備えている。 【0026】この発明による前件部メンバーシップ関数
を作成するための他の装置は,複数の入力変数について
の入力データの複数の組とこれらに対応する出力データ
とを記憶する手段,各入力変数について,上記入力デー
タが一定値変動したときに生じる上記出力データの変化
量を算出する手段,ならびに各入力変数について,上記
出力データの変化量が一定値を保つように上記入力デー
タの変動幅を定め,この変動幅ごとに一つの前件部メン
バーシップ関数を割当てる手段を備えている。 【0027】この発明による不要な入力変数を削除する
ための装置は,複数の入力変数についての入力データの
組を発生する入力生成手段,上記入力生成手段から与え
られる入力データの組に対応する出力データを生成して
出力する出力生成手段,各入力変数について,対象とな
る入力変数を除く他のすべての入力変数の入力データを
固定し,対象となる入力変数の入力データを変化させた
ときの出力データの分散の総和を算出する手段,ならび
に上記分散の総和と所定の基準値とを比較し,上記所定
の基準値よりも上記分散の総和が小さい入力変数を削除
すべきものと決定する手段を備えている。 【0028】上記出力生成手段は,与えられた複数種類
の入力変数についての入力データとそれに対応する少な
くとも一種類の出力変数についての出力データとの組が
複数組含まれて構成されるサンプル・データを用いて,
学習により,複数種類の入力変数に関する任意の入力デ
ータの組に対応する出力データが得られる構造を構築す
る学習手段であるか,またはあらかじめ設定された前件
部メンバーシップ関数,後件部メンバーシップ関数およ
びルールにしたがってファジィ推論演算を行うファジィ
推論手段である。 【0029】この発明による不要な入力変数を削除する
ための他の装置は,複数の入力変数についての入力デー
タの複数の組とこれらに対応する出力データとを記憶す
る手段,各入力変数について,対象となる入力変数を除
く他のすべての入力変数の入力データを固定し,対象と
なる入力変数の入力データを変化させたときの出力デー
タの分散の総和を算出する手段,ならびに上記分散の総
和と所定の基準値とを比較し,上記所定の基準値よりも
上記分散の総和が小さい入力変数を削除すべきものと決
定する手段を備えている。 【0030】この発明による前件部メンバーシップ関数
を作成するための方法は,与えられた複数種類の入力変
数についての入力データとそれに対応する少なくとも一
種類の出力変数についての出力データとの組が複数組含
まれて構成されるサンプル・データを用いて,学習によ
り,複数種類の入力変数に関する任意の入力データの組
に対応する出力データが得られる学習構造を構築し,複
数の入力変数についての入力データの複数の組を発生し
,発生した入力データの組を上記学習構造に与え,上記
学習構造を動作させてそれに対応する出力データを得る
よう制御し,各入力変数について,入力データが一定値
変動したときに生じる出力データの変化量を算出し,各
入力変数について,出力データの変化量が一定値を保つ
ように入力データの変動幅を定め,この変動幅ごとに一
つの前件部メンバーシップ関数を割当てることにより前
件部メンバーシップ関数を作成するものである。 【0031】この発明による前件部メンバーシップ関数
を作成するための他の方法は,複数の入力変数について
の入力データの複数の組とこれらに対応する出力データ
とをあらかじめ記憶しておき,各入力変数について,上
記入力データが一定値変動したときに生じる上記出力デ
ータの変化量を算出し,各入力変数について,上記出力
データの変化量が一定値を保つように上記入力データの
変動幅を定め,この変動幅ごとに一つの前件部メンバー
シップ関数を割当てることにより前件部メンバーシップ
関数を作成するものである。 【0032】この発明による不要な入力変数を削除する
ための方法は,複数の入力変数についての入力データの
組を発生し,発生した入力データの組に対応する出力デ
ータを生成し,各入力変数について,対象となる入力変
数を除く他のすべての入力変数の入力データを固定し,
対象となる入力変数の入力データを変化させたときの出
力データの分散の総和を算出し,上記分散の総和と所定
の基準値とを比較し,上記所定の基準値よりも上記分散
の総和が小さい入力変数を削除すべきものと決定するも
のである。 【0033】与えられた複数種類の入力変数についての
入力データとそれに対応する少なくとも一種類の出力変
数についての出力データとの組が複数組含まれて構成さ
れるサンプル・データを用いて,学習により,複数種類
の入力変数に関する任意の入力データの組に対応する出
力データが得られる学習構造を構築し,この学資融構造
に入力データの組を与えることにより出力データを生成
するか,または,あらかじめ設定された前件部メンバー
シップ関数,後件部メンバーシップ関数およびルールに
したがってファジィ推論演算を行うことにより出力デー
タを生成するとよい。 【0034】この発明による不要な入力変数を削除する
ための他の方法は,複数の入力変数についての入力デー
タの複数の組とこれらに対応する出力データとをあらか
じめ記憶しておき,各入力変数について,対象となる入
力変数を除く他のすべての入力変数の入力データを固定
し,対象となる入力変数の入力データを変化させたとき
の出力データの分散の総和を算出し,上記分散の総和と
所定の基準値とを比較し,上記所定の基準値よりも上記
分散の総和が小さい入力変数を削除すべきものと決定す
るものである。 【0035】 【作用】与えられた複数種類の入力変数についての入力
データとそれに対応する少なくとも一種類の出力変数に
ついての出力データとの組が複数組含まれて構成される
サンプル・データを用いて,学習により,複数種類の入
力変数に関する任意の入力データの組に対応する出力デ
ータが得られる学習構造が構築される。 【0036】複数の入力変数についての入力データの複
数の組を発生し,これらを上記学習手段に与えることに
よりそれらに対応する出力データが得られる。そして,
各入力変数について,入力データの変化に対する出力デ
ータの変化の大きさに応じた広がりをもつ前件部メンバ
ーシップ関数が作成される。 【0037】また,作成された前件部メンバーシップ関
数に対する入力代表値の複数の入力変数についての組合
せからなる入力データ組を上記学習手段に与え,これに
対応して上記学習手段から得られる出力データに基づい
て後件部メンバーシップ関数が作成されるとともに,上
記の入力データ組に含まれる入力代表値をもつ前件部メ
ンバーシップ関数とこれに対応して得られる後件部メン
バーシップ関数とからなるルールが作成される。 【0038】 【発明の効果】この発明によるメンバーシップ関数およ
びルールの作成装置および方法によると,与えられたサ
ンプル・データを用いて学習が行なわれているので,任
意の入力データに対する出力データが得られる。したが
って,任意の入,出力変数軸上に妥当な前,後件部のメ
ンバーシップ関数が作成できる。また,サンプル・デー
タにばらつきがあってもそのために精度が大幅に低下す
ることがない。 【0039】作成されたメンバーシップ関数およびルー
ルは任意のファジィ推論装置に設定できるので,ファジ
ィ推論装置はソフトウェアによってもハードウェアによ
っても実現でき,構成が簡素となるとともに処理速度が
速くなる。 【0040】さらにメンバーシップ関数は一軸(各入力
変数軸)上で表わされるので作成された知識が分りやす
くなっている。 【0041】この発明による前件部メンバーシップ関数
作成装置および方法によると,出力データの変動幅がほ
ぼ一定となるように前件部メンバーシップ関数の広がり
幅が定められているので,細かい処理が必要な範囲では
細い解像度で,粗い処理で充分な範囲では粗い解像度で
処理が可能となり,無駄がなく,最適な前件部メンバー
シップ関数が作成される。 【0042】この発明による不要な入力変数を削除する
装置および方法によると,不要な入力変数が削除され,
最終的なファジィ推論のためのルールに現われることが
ないので,無駄な処理が省かれ,処理速度を向上させる
ことができる。 【0043】 【実施例】第1実施例 この発明によるファジィ処理装置の第1実施例について
説明する。 【0044】図1はファジィ処理装置の機能ブロック図
,図2はその動作の概要を示すフロー・チャートである
。 【0045】ファジィ処理装置は,図1に示すように,
学習フェーズ処理部1,入力決定フェーズ処理部2,変
換フェーズ処理部3,解像度決定フェーズ処理部4およ
び実行フェーズ処理部5から構成されている。ファジィ
処理装置は具体的にはコンピュータ・システムにより構
成され,上述した各処理部1〜5は,このコンピュータ
・システムが後に詳述する動作を実行するようにプログ
ラムされることにより実現される。このプログラムは図
2に示すように,上述した各処理部1〜5の順に実行さ
れることになる。 【0046】以下に各処理部の構成およびその動作また
は機能についてそれぞれ詳しく説明する。この実施例で
は説明を簡単にするために,基本的に,入力変数を2つ
(入力1と入力2),出力変数を1つ(2入力1出力)
とする。 【0047】学習フェーズ処理部 学習フェーズ処理部1は,与えられたサンプル・データ
(入力データとそれに対応する期待出力データとからな
る)に基づいて学習を行い,任意の入力に対応する出力
が得られる構造を構築するものである。この実施例では
この構造は多数のニューロンを組合せることにより構築
されるニューラル・ネットワークである。 【0048】学習フェーズ処理部1の構成を示す機能ブ
ロック図が図3に示されている。学習フェーズ処理部1
は,サンプル・データ記憶部11,事例学習実行部12
および学習結果記憶部13から構成される。 【0049】サンプル・データ記憶部11には入力デー
タとそれに対応する期待出力データとからなるサンプル
・データが入力され,かつ記憶される。このサンプル・
データ記憶部11に記憶されるサンプル・データの一例
が表1に示されている。入力1についての入力データx
s1jと入力2についての入力データxs2jとそれに
対応する期待出力データdsj とが1つのサンプル・
データの組を構成する。このようなサンプル・データの
組がn組設定されている。 【0050】 【表1】 【0051】事例学習実行部12はニューラル・ネット
ワークにおける学習を実行するものである。サンプル・
データ記憶部11に記憶されているサンプル・データが
1組ずつ順次読出され,そのうちの入力データが事例学
習実行部12の入力側に,期待出力データが実行部12
の出力側にそれぞれ与えられる。 【0052】ニューラル・ネットワークは,よく知られ
ているように,多数のニューロンを組合せることにより
構成され,学習によってニューロン間の結合の重みが修
正されていく。この学習はたとえばバックプロパゲーシ
ョンの手法により行なわれる。入力データが与えられた
ときにニューラル・ネットワークから得られる出力デー
タと与えられた期待出力データとの差が小さくなるよう
に上記の重みが修正される。上記の差によって表現され
る評価関数(誤差2乗和)の値が所定値以下になるまで
,サンプル・データが一組ずつ順次与えられることによ
り学習が行なわれていく。 【0053】事例学習実行部12における学習が終了す
ると,その学習結果,すなわち事例学習実行部12の内
部状態が学習結果記憶部13に記憶される。上述のよう
にニューラル・ネットワークについての学習が実行され
た場合には,事例学習実行部12の内部状態はニューラ
ル・ネットワークの構造とニューロン間の結合の重みと
によって表わされる。このニューラル・ネットワークの
構造とニューロン間の結合の重みを表わすパラメータが
学習結果記憶部13に記憶されることになる。 【0054】このような学習の結果構築された構造(た
とえばニューラル・ネットワーク構造)を用いることに
よって,任意の入力に対する出力が得られることになる
。 【0055】図4は学習により得られた入力と出力との
関係を示している。×印はサンプル・データであり,実
線の曲線が学習結果の入出力関係を表わしている。 【0056】後述するところから分るように,ファジィ
・ルールを作成するために,入力変数に対する前件部の
メンバーシップ関数を設定する必要がある。メンバーシ
ップ関数を特徴づける1つのパラメータとして,その頂
点の座標(メンバーシップ関数値が最大値となる入力値
)(これを代表値または設定値という)がある。この設
定値がT1 ,T2 ,T3 ,…,Tj として図4
に示されている。 【0057】サンプル・データを構成する入力データが
常に設定値と一致していれば,その設定値に対応する出
力データはサンプル・データに含まれているからファジ
ィ・ルールは比較的容易に作成可能である。 【0058】しかしながら,サンプル・データ中の入力
データが常に設定値と一致するとは限らず,むしろ入力
データと最適なファジィ・ルールのための設定値とは異
なっていることが多い。 【0059】学習フェーズ処理部1における学習結果は
サンプル・データに対する補間機能をもっており,任意
の入力に対する出力が得られるので,任意の設定値に対
する出力データを得ることができる。このようにして,
適切なメンバーシップ関数の作成とそれを用いたルール
の作成が可能となる。 【0060】また,サンプル・データにばらつきがある
場合でも,上記の学習によって平均的な入出力関係が得
られるので,サンプル・データのばらつきによる出力誤
差が小さくなるという利点もある。 【0061】入力決定フェーズ処理部 入力決定フェーズ処理部2は,出力に対する相関が無い
入力変数または非常に小さい入力変数があるかどうかを
判断し,もしあればそのような入力変数を削除すること
により,必要な入力変数を最終的に決定するものである
。 【0062】この入力決定フェーズ処理は,とくに入力
変数の種類数が多い場合に有効である。ファジィ推論の
ためのルールを作成するにあたって,考えられうる入力
変数の種類(入力変数の候補)の数は一般に多い。しか
しながら,これらの入力変数の候補のすべてが所望の推
論結果(出力)を得るために有用なものとは限らない。 作成されたファジィ・ルールに含まれる入力変数の種類
数が多ければ多いほど,そのルールにしたがうファジィ
推論のための演算量が多くなり,演算時間もかかる。入
力決定フェーズ処理は,無用な入力変数を前もって除去
するものである。 【0063】入力決定フェーズ処理部2の構成が図5に
示されている。入力決定フェーズ処理部2は,入力変動
指示部21,出力分散監視部22および削除入力記憶部
23,ならびに上述した事例学習実行部12および学習
結果記憶部13から構成されている。 【0064】出力分散監視部22は表2に示すような入
出力マトリクスを作成するものである。 【0065】 【表2】 【0066】このような入出力マトリクスを作成するた
めに出力分散監視部22は,入力変動指示部21に対し
てすべての入力変数について入力データの生成を指示す
る。 入力変動指示部21はこの指示にしたがって,すべての
入力変数について入力データを作成し,その入力データ
を事例学習実行部12および出力分散監視部22に与え
る。入力データは等差線数を構成するものであることが
好ましい。また入力データはその入力変数のレンジの全
範囲をカバーするように作成される。 【0067】事例学習実行部12は入力変動指示部21
から入力データの組(すべての入力変数についての各1
つずつの入力データの組)が与えられると,学習結果記
憶部13に記憶されている学習結果を用いて,その入力
データの組に対する出力データを算出して,その出力デ
ータを出力分散監視部22に与える。出力データは入力
データのすべての組に対して作成される。 【0068】出力分散監視部22は,与えられる入力デ
ータの組とこれに対する出力データを用いて表2に示す
入出力マトリクスを作成するとともに,各入力について
の標準偏差(分散でもよい)σijとその合計値Si
とを算出する。 【0069】ある入力変数についての標準偏差は,その
対象となる入力変数を除く他のすべての入力変数の入力
データを固定しておいて,対象となる入力変数の入力デ
ータを変化させたときに得られる出力データの標準偏差
として求められる。したがって,この標準偏差は固定さ
れた他の入力変数の入力データの組合せの数だけ得られ
る。このようにして求められた対象となる入力変数に関
するすべての標準偏差の総和がその合計値である。すな
わち,標準偏差σijは,2入力の場合,式1および式
2により求められ,その合計値Si は式3により求め
られる。 【0070】 【数1】 【0071】出力分散監視部22において,このように
して得られた各入力変数についての標準偏差の合計値と
,あらかじめ定められた入力削除の基準値aとが比較さ
れ,合計値が基準値aよりも小さい入力変数は削除すべ
きものであると決定される。 【0072】表3は入出力マトリクスの具体例を示して
いる。入力削除の基準値を10とすると,入力1につい
ての標準偏差の合計値8はこの基準値よりも小さいので
入力2が削除される。 【0073】ある入力変数についての標準偏差またはそ
の合計値が小さいということは,その入力変数について
の入力データをそのレンジの範囲内で変化させても出力
データが全く変化しないまたは変化が小さいことを意味
し,その入力変数は出力データには全く影響しないまた
は殆んど影響しないことを意味している。したがって,
その入力変数を考慮する必要が無いことになる。 【0074】このようにしてすべての入力変数について
の評価が行なわれる。もし削除すべき入力変数が発見さ
れたとすると,その入力変数は削除入力として削除入力
記憶部23に記憶される。 【0075】削除すべき入力変数があれば(図2ステッ
プ103 でYES ),この削除すべき入力変数が学
習フェーズ処理部1に通知させる。学習フェーズ処理部
1では,削除すべきと決定された入力変数についてのサ
ンプル・データを除外した上で,再び上述した学習が実
行される。学習が終了したのち,再び入力決定フェーズ
処理部2における処理が繰返えされる。 【0076】削除すべき入力変数が無ければ,または再
度もしくは3回以上の学習フェーズおよび入力決定フェ
ーズの処理が繰返されたのち削除すべき入力変数が無く
なると,次の解像度決定フェーズ処理に移る。 【0077】この入力決定フェーズ処理において,出力
と相関の低い入力変数が削除されるので,これ以降の処
理におけるタスク量が減少するとともに,ファジィ推論
ルールが簡潔になり,このルールにしたがう推論処理の
速度が向上する。 【0078】解像度決定フェーズ処理部解像度決定フェ
ーズ処理部4は,各入力変数について,入力データの変
化に対する出力データの変化の大きさを判定し,この大
きさに応じて上述した設定値を定めることにより,前件
部のメンバーシップ関数を作成するものである。 【0079】解像度決定フェーズ処理部4の構成が図6
に示されている。この解像度決定フェーズ処理部4は入
力生成部41,前件部メンバーシップ関数(MF)決定
部42,ならびに上述した事例学習実行部12および学
習結果記憶部13から構成されている。 【0080】前件部メンバーシップ関数決定部42は表
4に示すように入出力マトリクスを作成するものである
。 【0081】 【表4】 【0082】このような入出力マトリクスを作成するた
めに前件部メンバーシップ関数決定部42は,入力生成
部41に対してすべての入力変数について入力データの
生成を指示する。入力生成部41は,上述した入力変動
指示部21と同じように,この指示にしたがって,すべ
ての入力変数について入力データを作成し,その入力デ
ータを事例学習実行部12および前件部メンバーシップ
関数決定部42に与える。入力データは等差線数を構成
するものであることが好ましい。また入力データはその
入力変数のレンジの全範囲をカバーするように作成され
る。 【0083】事例学習実行部12は入力生成部41から
入力データの組(すべての入力変数についての各1つず
つの入力データの組)が与えられると,学習結果記憶部
13に記憶されている学習結果を用いて,その入力デー
タの組に対する出力データを算出して,その出力データ
を前件部メンバーシップ関数決定部42に与える。出力
データは入力データのすべての組に対して作成される。 【0084】前件部メンバーシップ関数決定部42は,
与えられる入力データの組とこれに対する出力データを
用いて表4に示す入出力マトリクスを作成するとともに
,各入力変数について,入力データが一定値変動したと
きに生じる出力データの変化量の最大値(これを階差の
最大値という)Kijを求める。 【0085】たとえば,表4に示すように入出力マトリ
クスがあった場合,入力1,入力2の階差の最大値K1
iおよびK2jは,式4および式5によりそれぞれ求め
られる。 【0086】 【数2】 【0087】前件部メンバーシップ関数決定部42は,
続いて,上述した各入力変数についての階差の最大値か
ら前件部のメンバーシップ関数の解像度を求め,メンバ
ーシップ関数を決定する。このとき,階差の最大値が大
きいほど(出力データの変化が大きいほど)メンバーシ
ップ関数が細かく(入力の解像度が細かく)設定され,
階差の最大値が小さいほど(出力データの変化が小さい
ほど)メンバーシップ関数が粗く(入力の解像度を粗く
)設定される。 【0088】図7に,ある入力変数について設定された
メンバーシップ関数の例が示されている。出力値の変化
量が大きい部分ではメンバーシップ関数の広がりが小さ
く,出力値の変化量が小さい部分ではメンバーシップ関
数の広がりが大きく設定されている。 【0089】作成するメンバーシップ関数が三角形状の
ものである場合に,このメンバーシップ関数決定の手順
を具体例をもって説明する。 【0090】三角形状メンバーシップ関数はその頂点の
座標(設定値)T1 ,T2 ,T3 ,…,Tj が
決定されると一義的に定められる。すなわち,メンバー
シップ関数は,設定値に頂点をもち,かつ隣接する設定
値を底点とする(ただし端に位置するものは除く)よう
に作成される。そして,三角形状メンバーシップ関数の
底辺の長さが,すべてのメンバーシップ関数(ただし端
に位置するものは除く)において等しくなるように,各
設定値が定められる。 【0091】表5に示すような入出力マトリクスが得ら
れたものとする。 【0092】 【表5】 【0093】入力1についてみると,階差の最大値は6
,9,7,…となっている。そこで,各メンバーシップ
関数の区間(底辺の長さ)に階差8に相当する長さを割
当てるものとする。 【0094】図8を参照して,入力1の値が1.0 〜
2.0 の間における階差の最大値は6,入力1の値が
2.0 〜3.0 の間における階差の最大値は9であ
る。入力1の値が1.0の位置を始点とする最初の区間
M1 に階差8を割当てるために,入力値1の値が2.
0 〜3.0 の間から階差2に相当する長さを求め,
この階差2を1.0 〜2.0 の間に加える。 【0095】このために,2.0 〜3.0 の間にお
いて,階差2に相当する長さを比例配分により求める。 2.0 〜3.0 の間は階差9であるから,この区間
M1 の終点Bは次のようにして求められる。 【0096】 【数3】 B=2.0 +(3.0 −2.0 )×(2
/9) …式6【0097
】区間M1 の幅は次式で与えられる。 【0098】 【数4】 M1 =(2.0 −1.0 )+(3.0
−2.0 )×(2/9) …式7【0099】この
考え方を一般の場合に拡張すると,次のようなアルゴリ
ズムとなる。ここで各記号を次のように定義する。 【0100】 メンバーシップ関数の区間に割当てる階差:A
メンバーシップ関数の区間幅 :M1 ,M
2 ,…,Me 階差を求めたときの入力データ
:x1 ,x2 ,…,xi ,…,xm
入力データ間における階差の最大値:K1 ,K2 ,
…,Ki ,…,Km−1 【0101】また,このアルゴリズムの理解を助けるた
めの説明図が図9(A) ,(B) および(C) に
示されている。Tjsは区間の始点,Tjeは区間の終
点である(j=1〜e)。 【0102】まず,最初のメンバーシップ関数の区間M
1 を求める。図9(A) は式8の場合を示している
。 【0103】 【数5】 【0104】2つ目以降のメンバーシップ関数の区間M
j を求める。ただし,前回のメンバーシップ関数の区
間の終点が入力データxk とx(k+1) の間にあ
り,そのときの区間の残りの階差をBとする。図9(B
)は式11の場合を示している。 【0105】 【数6】 【0106】上記の動作を,B<Aになるまで繰返して
行なう。最後の残りの階差Bで,最後のメンバーシップ
関数(区間幅:Me )を構成する(図9(C) 参照
)。 【0107】 【数7】 Me =B
…式14【0108】したがって,i
番目のメンバーシップ関数の始点Tjsと終点Tjeは
,次式で表わされる。 【0109】 【数8】 【0110】変換フェーズ処理部 変換フェーズ処理部3は,上述のようにして得られた前
件部のメンバーシップ関数を用いて後件部のメンバーシ
ップ関数を作成するとともに,一組のファジィ推論のた
めのルールを作成するものである。 【0111】変換フェーズ処理部3の構成が図10に示
されている。変換フェーズ処理部3は,前件部メンバー
シップ関数記憶部31,後件部メンバーシップ関数記憶
部32およびルール記憶部33,ならびに上述した前件
部メンバーシップ関数決定部42,学習結果記憶部13
および事例学習実行部12から構成される。 【0112】前件部メンバーシップ関数決定部42は,
上述のようにして得られたすべてのメンバーシップ関数
にラベル(メンバーシップ関数を特定するための一種の
記号で,言語情報で与えることが好ましい)を割当てる
。 ラベルの例としては,NL(Negative Lar
ge:負に大きい),NM(Negative Med
ium :負に中くらい),NS(Negative
Small:負に小さい),ZR(Zero:ほぼ零)
,PS(Positive Small:正に小さい)
,PM(Positive Medium :正に中く
らい),PL(Positive Large:正に大
きい)等の言語情報でもよいし,MF11,MF12,
…,MFij等の単なる記号でもよい。 【0113】前件部メンバーシップ関数決定部42は,
各前件部メンバーシップ関数を表わすデータ(メンバー
シップ関数の頂点を示す設定値でもよいし,上述の区間
の始点,終点を表わす値でもよい;もっともこれらの設
定値と区間の始点,終点を表わす値とは同じものである
)をそれに割当てられたファジィ・ラベルとともに,前
件部メンバーシップ関数記憶部31およびルール記憶部
33に与える。これらの前件部メンバーシップ関数を表
わすデータとファジィ・ラベルはこれらの記憶部31,
33に記憶される。 【0114】前件部メンバーシップ関数決定部42はま
た,決定した前件部メンバーシップ関数の頂点に対応す
る設定値(入力データ)のすべての入力変数についての
組合せを作成して,順次,事例学習実行部12に与える
。 事例学習実行部12は与えられた入力データの組に対応
する出力データを出力し,後件部メンバーシップ関数記
憶部32およびルール記憶部33に与える。 【0115】事例学習実行部12から得られる出力デー
タによって後件部のメンバーシップ関数が表わされる。 後件部メンバーシップ関数は,たええば図12に示すよ
うにシングルトンで表わされ,出力データの位置に立つ
1本の棒(グレード1)によって表現される。図12に
は作成された後件部メンバーシップ関数の一部のみが示
されている。 【0116】もっとも後件部メンバーシップ関数を三角
形状の関数で実現してもよい。この場合には,三角形状
メンバーシップ関数は出力データの位置でグレード1の
値をとり,かつ適当な長さの底辺をもつように形成され
る。 【0117】このようにして作成された後件部メンバー
シップ関数は後件部メンバーシップ関数記憶部32に記
憶される。 【0118】ルール記憶部33は,与えられる前件部の
ファジィ・ラベルと出力データとにより一組のファジィ
・ルールを作成して記憶する。各ルールは,事例学習実
行部12に与えられる入力データの組によって表わされ
るメンバーシップ関数のラベルを前件部とし,それに対
応して実行部12から得られる出力データを後件部とし
て形成される。このようにして作成されたルールの一例
が図11に示されている。 【0119】図11は次のようなルールを表現している
。 【0120】 もし入力1がPLで入力2がNLならば出力を1.0
とせよ。 もし入力1がPLで入力2がNMならば出力を5.0
とせよ。 もし入力1がPLで入力2がNSならば出力を4.8
とせよ。 もし入力1がPMで入力2がNLならば出力を2.3
とせよ。 もし入力1がPMで入力2がNMならば出力を4.5
とせよ。 もし入力1がPMで入力2がNSならば出力を5.6
とせよ。 もし入力1がPSで入力2がNLならば出力を1.5
とせよ。 もし入力1がPSで入力2がNMならば出力を3.2
とせよ。 もし入力1がPSで入力2がNSならば出力を6.7
とせよ。 【0121】実行フェーズ処理部 実行フェーズ処理部5は上述のようにして作成されたル
ールに基づいてファジィ推論演算を実行するものであり
,その構成は公知のものを採用しうる。 【0122】実行フェーズ処理部5は,図13に示すよ
うにファジィ演算実行部51と,上述した前件部メンバ
ーシップ関数記憶部31,後件部メンバーシップ関数記
憶部32およびルール記憶部33とから構成される。 【0123】入力データが与えられると,ルール記憶部
33に記憶されているルールにしたがう前件部メンバー
シップ関数が記憶部31から読出され,各メンバーシッ
プ関数に対する入力データの適合度が求められる。各ル
ールごとに適合度の最小値が算出される。一方,各ルー
ルの後件部メンバーシップ関数が後件部メンバーシップ
関数記憶部32から読出され,その高さが対応するルー
ルの適合度の最小値によって裁断される。すべてのルー
ルについて得られた演算結果(裁断された後件部メンバ
ーシップ関数)の重心演算が行なわれ,最終的な出力デ
ータが算出され,かつ出力される。 【0124】ファジィ推論演算は上述したMIN−MA
X ,重心演算以外に種々の方法があるのはいうまでも
ない。 【0125】このような実行フェーズ処理部5は,それ
自体を独立したファジィ推論装置としてもよいのはいう
までもない。 【0126】第2実施例 次に第2実施例について説明する。 【0127】図14は第2実施例のファジィ処理装置の
機能ブロック図,図15はその動作の概要を示すフロー
・チャートである。 【0128】図1および図2と図14および図15との
比較から分るように,第2実施例では,ファジィ・ルー
ルを作成したのちに,このファジィ・ルールにしたがう
ファジィ推論を行い,ファジィ推論の結果によって削除
すべき入力を決定している。 【0129】図14および図15において,図1および
図2に示すものと同一物には同一符号を付し説明を省略
する。 【0130】学習フェーズ処理部1,解像度決定フェー
ズ処理部4および変換フェーズ処理部3によって,与え
られたサンプル・データに基づいて,入力変数の削除処
理を行うことなく,前件部メンバーシップ関数,後件部
メンバーシップ関数およびファジィ・ルールが作成され
,これらは各記憶部31,32および33に記憶される
。 【0131】次に入力決定フェーズ処理部6における入
力変数の削除処理が行なわれる。入力決定フェーズ処理
部6の構成が図16に示されている。この図においても
,図5および図13に示すものと同一物には同一符号が
付されている。 【0132】出力分散監視部22の指示により,入力変
動指示部21がすべての入力変数の組合せからなる入力
データを順次生成し,実行フェーズ処理部5および出力
分散監視部22に与える。実行フェーズ処理部5は与え
られた入力データを用いて,各記憶部31,32および
33に記憶されている前件部メンバーシップ関数,後件
部メンバーシップ関数およびファジィ・ルールにしたが
ってファジィ推論を行い,対応する出力データを出力す
る。この出力データは出力分散監視部22に与える。 【0133】出力分散監視部22は与えられる入力デー
タおよび出力データを用いて表2または表3に示すよう
な入出力マトリクスを作成し,上述した第1実施例にお
けるやり方と同じようにして,出力と相関の小さい入力
変数を削除すべきことを決定する。削除されるべき入力
変数は削除入力記憶部23に記憶される。 【0134】削除すべき入力があると,再び学習フェー
ズ処理部1における処理に戻り(図15ステップ108
から101 に戻る),削除すべき入力変数に関する
サンプル・データを除いたサンプル・データを用いて,
再び学習フェーズ処理部1,変換フェーズ処理部3およ
び解像度決定フェーズ処理部4によって,前件部メンバ
ーシップ関数,後件部メンバーシップ関数およびファジ
ィ・ルールが作成される。 【0135】削除すべき入力変数がなければ,実行フェ
ーズ処理部5による処理(この処理は必ずしも必要ない
が)に進む。
【図1】第1の実施例によるファジィ処理装置の構成を
示す機能ブロック図である。
示す機能ブロック図である。
【図2】第1の実施例によるファジィ処理装置の動作を
示すフロー・チャートである。
示すフロー・チャートである。
【図3】学習フェーズ処理等の構成を示す機能ブロック
図である。
図である。
【図4】学習により得られる入力と出力との関係を示す
グラフである。
グラフである。
【図5】入力決定フェーズ処理部の構成を示す機能ブロ
ック図である。
ック図である。
【図6】解像度決定フェーズ処理部の構成を示す機能ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図7】出力の変化量によって作成されるメンバーシッ
プ関数の区間の幅が変化する様子を示すグラフである。
プ関数の区間の幅が変化する様子を示すグラフである。
【図8】前件部メンバーシップ関数の区間の幅を決定す
る様子を示すものである。
る様子を示すものである。
【図9】(A) ,(B) および(C) は前件部メ
ンバーシップ関数の区間を決定するアルゴリズムにした
がう処理を説明するものである。
ンバーシップ関数の区間を決定するアルゴリズムにした
がう処理を説明するものである。
【図10】変換フェーズ処理部の構成を示す機能ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図11】作成されたファジィ・ルールの例を示すテー
ブルである。
ブルである。
【図12】シングルトンで表わされる後件部メンバーシ
ップ関数を示すグラフである。
ップ関数を示すグラフである。
【図13】実行フェーズ処理部の構成を示す機能ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図14】第2実施例によるファジィ処理装置の構成を
示す機能ブロック図である。
示す機能ブロック図である。
【図15】第2実施例によるファジィ処理装置の動作を
示すフロー・チャートである。
示すフロー・チャートである。
【図16】入力決定フェーズ処理部の構成を示す機能ブ
ロック図である。
ロック図である。
1 学習フェーズ処理部
2,6 入力決定フェーズ処理部
3 変換フェーズ処理部
4 解像度決定フェーズ処理部
5 実行フェーズ処理部
【表3】
Claims (40)
- 【請求項1】 与えられた複数種類の入力変数につい
ての入力データとそれに対応する少なくとも一種類の出
力変数についての出力データとの組が複数組含まれて構
成されるサンプル・データを用いて,学習により,複数
種類の入力変数に関する任意の入力データの組に対応す
る出力データが得られる構造を構築する学習手段,複数
の入力変数についての入力データの複数の組を発生し,
これらを上記学習手段に与えることによりそれらに対応
する出力データを得,各入力変数について,入力データ
の変化に対する出力データの変化の大きさに応じた広が
りをもつ前件部メンバーシップ関数を作成する前件部作
成手段,ならびに上記前件部作成手段によって作成され
た前件部メンバーシップ関数に対する入力代表値の複数
の入力変数についての組合せからなる入力データ組を上
記学習手段に与え,これに対応して上記学習手段から得
られる出力データに基づいて後件部メンバーシップ関数
を作成し,上記の入力データ組に含まれる入力代表値を
もつ前件部メンバーシップ関数とこれに対応して得られ
る後件部メンバーシップ関数とからなるルールを作成す
るルール作成手段,を備えたファジィ処理装置。 - 【請求項2】 複数の入力変数についての入力データ
の複数の組を発生し,これらを上記学習手段に与えるこ
とによりそれらに対応する出力データを得,これらの入
力データと出力データとに基づいて,出力データに対す
る相関が所定値よりも小さい入力変数があるかどうかを
判定する入力決定手段,をさらに備えた請求項1に記載
のファジィ処理装置。 - 【請求項3】 出力データに対する相関が所定値より
も小さい入力変数が存在した場合にそれを削除すべき入
力変数と決定し,上記学習手段に与えるべきサンプル・
データから削除入力変数に関するデータを削除して上記
学習手段に与え,上記学習手段に再度学習処理を繰返さ
せる制御手段,をさらに備えた請求項2に記載のファジ
ィ処理装置。 - 【請求項4】 上記制御手段は,削除すべき入力変数
が無くなるまで,サンプル・データからの削除すべき入
力変数に関するデータの削除と学習とを繰返すよう制御
するものである請求項3に記載のファジィ処理装置。 - 【請求項5】 上記前件部作成手段およびルール作成
手段は,削除すべき入力変数が無くなった状態の上記学
習手段を用いる,請求項4に記載のファジィ処理装置。 - 【請求項6】 上記前件部作成手段およびルール作成
手段により作成された前件部メンバーシップ関数,後件
部メンバーシップ関数およびルールにしたがうファジィ
推論演算を行うファジィ推論手段を備えた請求項1に記
載のファジィ処理装置。 - 【請求項7】 上記前件部作成手段およびルール作成
手段により作成された前件部メンバーシップ関数,後件
部メンバーシップ関数およびルールにしたがうファジィ
推論演算を行うファジィ推論手段,ならびに複数の入力
変数についての入力データの複数の組を発生し,これら
を上記ファジィ推論手段に与えることによりそれらに対
応する出力データを得,これらの入力データと出力デー
タとに基づいて,出力データに対する相関が所定値より
も小さい入力変数があるかどうかを判定する入力決定手
段,をさらに備えた請求項1に記載のファジィ処理装置
。 - 【請求項8】 出力データに対する相関が所定値より
も小さい入力変数が存在した場合にそれを削除すべき入
力変数と決定し,上記学習手段に与えるべきサンプル・
データから削除入力変数に関するデータを削除して上記
学習手段に与え,上記学習手段に再度学習処理を繰返さ
せる制御手段,をさらに備えた請求項7に記載のファジ
ィ処理装置。 - 【請求項9】 上記制御手段は,削除すべき入力変数
が無くなるまで,サンプル・データからの削除すべき入
力変数に関するデータの削除と学習と前件部メンバーシ
ップ関数の作成とルールの作成とを繰返すよう制御する
ものである請求項8に記載のファジィ処理装置。 - 【請求項10】 上記前件部作成手段およびルール作
成手段は,削除すべき入力変数が無くなった状態の上記
学習手段を用いる,請求項9に記載のファジィ処理装置
。 - 【請求項11】 上記学習手段が,サンプル・データ
を記憶する第1の記憶手段と,サンプル・データが与え
られることにより学習を行うニューラル・ネットワーク
手段と,ニューラル・ネットワーク手段による学習結果
を記憶する第2の記憶手段と,からなる,請求項1に記
載のファジィ処理装置。 - 【請求項12】 上記前件部作成手段が,複数の入力
変数についての入力データの複数の組を発生する入力生
成手段と,上記入力生成手段から与えられる入力データ
の組に対応する出力データを算出して出力する上記学習
手段と,各入力変数について,入力データが一定値変動
したときに生じる出力データの変化量を算出する手段と
,各入力変数について,出力データの変化量が一定値を
保つように入力データの変動幅を定め,この変動幅ごと
に一つの前件部メンバーシップ関数を割当てる手段と,
から構成される請求項1に記載のファジィ処理装置。 - 【請求項13】 上記入力決定手段が,複数の入力変
数についての入力データの複数の組を発生する入力生成
手段と,上記入力生成手段から与えられる入力データの
組に対応する出力データを算出して出力する上記学習手
段と,各入力変数について,対象となる入力変数を除く
他のすべての入力変数の入力データを固定し,対象とな
る入力変数の入力データを変化させたときの出力データ
の分散の総和を算出する手段と,上記分散の総和と所定
の基準値とを比較し,上記所定の基準値よりも上記分散
の総和が小さい入力変数を削除すべきものと決定する手
段と,から構成される請求項2に記載のファジィ処理装
置。 - 【請求項14】 上記入力決定手段が,複数の入力変
数についての入力データの複数の組を発生する入力生成
手段と,上記入力生成手段により発生する入力データの
組を上記ファジィ推論手段に与え,これに対応して上記
ファジィ推論手段から得られる出力データを取込み,各
入力変数について,対象となる入力変数を除く他のすべ
ての入力変数の入力データを固定し,対象となる入力変
数の入力データを変化させたときの出力データの分散の
総和を算出する手段と,上記分散の総和と所定の基準値
とを比較し,上記所定の基準値よりも上記分散の総和が
小さい入力変数を削除すべきものと決定する手段と,か
ら構成される請求項7に記載のファジィ処理装置。 - 【請求項15】 与えられた複数種類の入力変数につ
いての入力データとそれに対応する少なくとも一種類の
出力変数についての出力データとの組が複数組含まれて
構成されるサンプル・データを用いて,学習により,複
数種類の入力変数に関する任意の入力データの組に対応
する出力データが得られる構造を構築する学習手段,複
数の入力変数についての入力データの複数の組を発生す
る入力生成手段,上記入力生成手段から与えられる入力
データの組を上記学習手段に与え,上記学習手段を動作
させてそれに対応する出力データを得るよう制御する手
段,各入力変数について,入力データが一定値変動した
ときに生じる出力データの変化量を算出する手段,なら
びに各入力変数について,出力データの変化量が一定値
を保つように入力データの変動幅を定め,この変動幅ご
とに一つの前件部メンバーシップ関数を割当てる手段,
を備えたファジィ処理装置。 - 【請求項16】 複数の入力変数についての入力デー
タの複数の組とこれらに対応する出力データとを記憶す
る手段,各入力変数について,上記入力データが一定値
変動したときに生じる上記出力データの変化量を算出す
る手段,ならびに各入力変数について,上記出力データ
の変化量が一定値を保つように上記入力データの変動幅
を定め,この変動幅ごとに一つの前件部メンバーシップ
関数を割当てる手段,を備えたファジィ処理装置。 - 【請求項17】 複数の入力変数についての入力デー
タの組を発生する入力生成手段,上記入力生成手段から
与えられる入力データの組に対応する出力データを生成
して出力する出力生成手段,各入力変数について,対象
となる入力変数を除く他のすべての入力変数の入力デー
タを固定し,対象となる入力変数の入力データを変化さ
せたときの出力データの分散の総和を算出する手段,な
らびに上記分散の総和と所定の基準値とを比較し,上記
所定の基準値よりも上記分散の総和が小さい入力変数を
削除すべきものと決定する手段,を備えたファジィ処理
装置。 - 【請求項18】 上記出力生成手段が,与えられた複
数種類の入力変数についての入力データとそれに対応す
る少なくとも一種類の出力変数についての出力データと
の組が複数組含まれて構成されるサンプル・データを用
いて,学習により,複数種類の入力変数に関する任意の
入力データの組に対応する出力データが得られる構造を
構築する学習手段である請求項17に記載のファジィ処
理装置。 - 【請求項19】 上記出力生成手段が,あらかじめ設
定された前件部メンバーシップ関数,後件部メンバーシ
ップ関数およびルールにしたがってファジィ推論演算を
行うファジィ推論手段である請求項17に記載のファジ
ィ処理装置。 - 【請求項20】 複数の入力変数についての入力デー
タの複数の組とこれらに対応する出力データとを記憶す
る手段,各入力変数について,対象となる入力変数を除
く他のすべての入力変数の入力データを固定し,対象と
なる入力変数の入力データを変化させたときの出力デー
タの分散の総和を算出する手段,ならびに上記分散の総
和と所定の基準値とを比較し,上記所定の基準値よりも
上記分散の総和が小さい入力変数を削除すべきものと決
定する手段,を備えたファジィ処理装置。 - 【請求項21】 与えられた複数種類の入力変数につ
いての入力データとそれに対応する少なくとも一種類の
出力変数についての出力データとの組が複数組含まれて
構成されるサンプル・データを用いて,学習により,複
数種類の入力変数に関する任意の入力データの組に対応
する出力データが得られる学習構造を構築し,複数の入
力変数についての入力データの複数の組を発生し,これ
らを上記学習構造に与えることによりそれらに対応する
出力データを得,各入力変数について,入力データの変
化に対する出力データの変化の大きさに応じた広がりを
もつ前件部メンバーシップ関数を作成し,さらに作成さ
れた前件部メンバーシップ関数に対する入力代表値の複
数の入力変数についての組合せからなる入力データ組を
上記学習構造に与え,これに対応して上記学習構造から
得られる出力データに基づいて後件部メンバーシップ関
数を作成し,上記の入力データ組に含まれる入力代表値
をもつ前件部メンバーシップ関数とこれに対応して得ら
れる後件部メンバーシップ関数とからなるルールを作成
する,ファジィ処理方法。 - 【請求項22】 複数の入力変数についての入力デー
タの複数の組を発生し,これらを上記学習構造に与える
ことによりそれらに対応する出力データを得,これらの
入力データと出力データとに基づいて,出力データに対
する相関が所定値よりも小さい入力変数があるかどうか
をさらに判定する請求項21に記載のファジィ処理方法
。 - 【請求項23】 出力データに対する相関が所定値よ
りも小さい入力変数が存在した場合にそれを削除すべき
入力変数と決定し,上記学習構造に与えるべきサンプル
・データから削除入力変数に関するデータを削除して上
記学習構造に与え,上記学習構造に再度学習処理を繰返
させる請求項22に記載のファジィ処理方法。 - 【請求項24】 削除すべき入力変数が無くなるまで
,サンプル・データからの削除すべき入力変数に関する
データの削除と学習とを繰返す請求項23に記載のファ
ジィ処理方法。 - 【請求項25】 削除すべき入力変数が無くなった状
態の上記学習構造を用いて前件部メンバーシップ関数,
後件部メンバーシップ関数およびルールを作成する,請
求項24に記載のファジィ処理方法。 - 【請求項26】 作成された前件部メンバーシップ関
数,後件部メンバーシップ関数およびルールにしたがう
ファジィ推論演算を行う請求項21に記載のファジィ処
理方法。 - 【請求項27】 複数の入力変数についての入力デー
タの複数の組を発生し,これらを用いて,作成された前
件部メンバーシップ関数,後件部メンバーシップ関数お
よびルールにしたがうファジィ推論演算を行うことによ
り対応する出力データを得,これらの入力データと出力
データとに基づいて,出力データに対する相関が所定値
よりも小さい入力変数があるかどうかを判定する請求項
21に記載のファジィ処理方法。 - 【請求項28】 出力データに対する相関が所定値よ
りも小さい入力変数が存在した場合にそれを削除すべき
入力変数と決定し,上記学習構造に与えるべきサンプル
・データから削除入力変数に関するデータを削除して上
記学習構造に与え,上記学習構造に再度学習処理を繰返
させる請求項27に記載のファジィ処理方法。 - 【請求項29】 削除すべき入力変数が無くなるまで
,サンプル・データからの削除すべき入力変数に関する
データの削除と学習と前件部メンバーシップ関数の作成
とルールの作成とを繰返す請求項28に記載のファジィ
処理方法。 - 【請求項30】 削除すべき入力変数が無くなった状
態の上記学習構造を用いて前件部メンバーシップ関数,
後件部メンバーシップ関数およびルールを作成する,請
求項29に記載のファジィ処理方法。 - 【請求項31】 上記学習構造を,サンプル・データ
が与えられることにより学習を行うニューラル・ネット
ワークにより構成する請求項21に記載のファジィ処理
方法。 - 【請求項32】 複数の入力変数についての入力デー
タの複数の組を発生し,発生した入力データの組を上記
学習構造に与えることによりこれらに対応する出力デー
タを算出させ,各入力変数について,入力データが一定
値変動したときに生じる出力データの変化量を算出し,
各入力変数について,出力データの変化量が一定値を保
つように入力データの変動幅を定め,この変動幅ごとに
一つの前件部メンバーシップ関数を割当てることにより
前件部メンバーシップの関数を作成する,請求項21に
記載のファジィ処理方法。 - 【請求項33】 複数の入力変数についての入力デー
タの複数の組を発生し,発生した入力データの組を上記
学習構造に与えることによりこれに対応する出力データ
を算出させ,各入力変数について,対象となる入力変数
を除く他のすべての入力変数の入力データを固定し,対
象となる入力変数の入力データを変化させたときの出力
データの分散の総和を算出し,上記分散の総和と所定の
基準値とを比較し,上記所定の基準値よりも上記分散の
総和が小さい入力変数を削除すべきものと決定する,請
求項22に記載のファジィ処理方法。 - 【請求項34】 複数の入力変数についての入力デー
タの複数の組を発生し,発生した入力データの組を用い
,作成された前件部メンバーシップ関数,後件部メンバ
ーシップ関数およびルールにしたがうファジィ推論演算
を行うことにより出力データを得,各入力変数について
,対象となる入力変数を除く他のすべての入力変数の入
力データを固定し,対象となる入力変数の入力データを
変化させたときの出力データの分散の総和を算出し,上
記分散の総和と所定の基準値とを比較し,上記所定の基
準値よりも上記分散の総和が小さい入力変数を削除すべ
きものと決定する,請求項27に記載のファジィ処理方
法。 - 【請求項35】 与えられた複数種類の入力変数につ
いての入力データとそれに対応する少なくとも一種類の
出力変数についての出力データとの組が複数組含まれて
構成されるサンプル・データを用いて,学習により,複
数種類の入力変数に関する任意の入力データの組に対応
する出力データが得られる学習構造を構築し,複数の入
力変数についての入力データの複数の組を発生し,発生
した入力データの組を上記学習構造に与え,上記学習構
造を動作させてそれに対応する出力データを得るよう制
御し,各入力変数について,入力データが一定値変動し
たときに生じる出力データの変化量を算出し,各入力変
数について,出力データの変化量が一定値を保つように
入力データの変動幅を定め,この変動幅ごとに一つの前
件部メンバーシップ関数を割当てることにより前件部メ
ンバーシップ関数を作成する,ファジィ処理方法。 - 【請求項36】 複数の入力変数についての入力デー
タの複数の組とこれらに対応する出力データとをあらか
じめ記憶しておき,各入力変数について,上記入力デー
タが一定値変動したときに生じる上記出力データの変化
量を算出し,各入力変数について,上記出力データの変
化量が一定値を保つように上記入力データの変動幅を定
め,この変動幅ごとに一つの前件部メンバーシップ関数
を割当てることにより前件部メンバーシップ関数を作成
する,ファジィ処理方法。 - 【請求項37】 複数の入力変数についての入力デー
タの組を発生し,発生した入力データの組に対応する出
力データを生成し,各入力変数について,対象となる入
力変数を除く他のすべての入力変数の入力データを固定
し,対象となる入力変数の入力データを変化させたとき
の出力データの分散の総和を算出し,上記分散の総和と
所定の基準値とを比較し,上記所定の基準値よりも上記
分散の総和が小さい入力変数を削除すべきものと決定す
る,ファジィ処理方法。 - 【請求項38】 与えられた複数種類の入力変数につ
いての入力データとそれに対応する少なくとも一種類の
出力変数についての出力データとの組が複数組含まれて
構成されるサンプル・データを用いて,学習により,複
数種類の入力変数に関する任意の入力データの組に対応
する出力データが得られる学習構造を構築し,この学習
構造に入力データの組を与えることにより出力データを
生成する請求項37に記載のファジィ処理方法。 - 【請求項39】 あらかじめ設定された前件部メンバ
ーシップ関数,後件部メンバーシップ関数およびルール
にしたがってファジィ推論演算を行うことにより出力デ
ータを生成する請求項37に記載のファジィ処理方法。 - 【請求項40】 複数の入力変数についての入力デー
タの複数の組とこれらに対応する出力データとをあらか
じめ記憶しておき,各入力変数について,対象となる入
力変数を除く他のすべての入力変数の入力データを固定
し,対象となる入力変数の入力データを変化させたとき
の出力データの分散の総和を算出し,上記分散の総和と
所定の基準値とを比較し,上記所定の基準値よりも上記
分散の総和が小さい入力変数を削除すべきものと決定す
る,ファジィ処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3089386A JPH04302328A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | ファジィ処理装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3089386A JPH04302328A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | ファジィ処理装置および方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04302328A true JPH04302328A (ja) | 1992-10-26 |
Family
ID=13969229
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3089386A Pending JPH04302328A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | ファジィ処理装置および方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04302328A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2504837C1 (ru) * | 2012-05-15 | 2014-01-20 | Федеральное государственное военное образовательное учреждение высшего профессионального образования Военная академия Ракетных войск стратегического назначения имени Петра Великого МО РФ | Устройство ассоциативного распознавания |
| JP2017142593A (ja) * | 2016-02-09 | 2017-08-17 | 日本電信電話株式会社 | 最適化装置、最適化方法、およびプログラム |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP3089386A patent/JPH04302328A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2504837C1 (ru) * | 2012-05-15 | 2014-01-20 | Федеральное государственное военное образовательное учреждение высшего профессионального образования Военная академия Ракетных войск стратегического назначения имени Петра Великого МО РФ | Устройство ассоциативного распознавания |
| JP2017142593A (ja) * | 2016-02-09 | 2017-08-17 | 日本電信電話株式会社 | 最適化装置、最適化方法、およびプログラム |
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