JPH04306550A - 重水素放電管 - Google Patents
重水素放電管Info
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- JPH04306550A JPH04306550A JP14301691A JP14301691A JPH04306550A JP H04306550 A JPH04306550 A JP H04306550A JP 14301691 A JP14301691 A JP 14301691A JP 14301691 A JP14301691 A JP 14301691A JP H04306550 A JPH04306550 A JP H04306550A
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- deuterium
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- metal wire
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体クロマトグラフ等
の紫外線光源として用いられる重水素および水素を封入
した重水素放電管に係り、特に、その陰極および放電用
ガスの改良に関する。
の紫外線光源として用いられる重水素および水素を封入
した重水素放電管に係り、特に、その陰極および放電用
ガスの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】重水素放電管の陰極は、特開昭54−5
8977号に記載のように、タングステン二重コイルに
バリウム等の酸化物を被覆させた構造になっている。
8977号に記載のように、タングステン二重コイルに
バリウム等の酸化物を被覆させた構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の重水素放電管の
陰極は、一般に、熱電子の放射性を増すために、タング
ステン二重コイルにアルカリ土類金属の酸化物を塗布し
た熱陰極が用いられる。電子放射物質であるアルカリ土
類金属の酸化物は、点灯による加熱と冷却の繰返しによ
り、コイルから離脱するという問題点がある。
陰極は、一般に、熱電子の放射性を増すために、タング
ステン二重コイルにアルカリ土類金属の酸化物を塗布し
た熱陰極が用いられる。電子放射物質であるアルカリ土
類金属の酸化物は、点灯による加熱と冷却の繰返しによ
り、コイルから離脱するという問題点がある。
【0004】このような問題を解決する手段として特開
昭54−58977号に記載のように、電子放射物質と
してバリウム等の酸化物を被覆させたタングステン二重
コイルに電気的絶縁材料により防振部材を付加したもの
がある。しかしながら、防振部材を付加するとランプ構
造が複雑になるという問題点がある。
昭54−58977号に記載のように、電子放射物質と
してバリウム等の酸化物を被覆させたタングステン二重
コイルに電気的絶縁材料により防振部材を付加したもの
がある。しかしながら、防振部材を付加するとランプ構
造が複雑になるという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、上記問題点を解決し、長
寿命、高効率で、かつ、光出力が安定な重水素放電管を
提供することにある。
寿命、高効率で、かつ、光出力が安定な重水素放電管を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、重水素放電管に複合二重コイルを使用し
、その複合二重コイルに電子放射物質を被着した陰極を
用いることを特徴とするの一つとする。
に、本発明は、重水素放電管に複合二重コイルを使用し
、その複合二重コイルに電子放射物質を被着した陰極を
用いることを特徴とするの一つとする。
【0007】上記複合二重コイルはつぎのように構成す
る。すなわち、線状の第一の金属線を準備し、そのまわ
りに第二の金属線を巻まわして複合素線を形成する。次
にこの複合素線を巻き回して一次コイルを形成し、さら
にこの一次コイルを巻き回して二次コイルを形成する。 これにより、複合二重コイルが完成する。
る。すなわち、線状の第一の金属線を準備し、そのまわ
りに第二の金属線を巻まわして複合素線を形成する。次
にこの複合素線を巻き回して一次コイルを形成し、さら
にこの一次コイルを巻き回して二次コイルを形成する。 これにより、複合二重コイルが完成する。
【0008】好ましくは、上記第一の金属線の直径より
も第二の金属線の直径を小さくし、前記電子放射物質に
酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウムの
中から選ばれた少なくとも一種と、酸化ジルコニウム、
酸化スカンジウムの中から選ばれた少なくとも一種との
混合物を用いる。
も第二の金属線の直径を小さくし、前記電子放射物質に
酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウムの
中から選ばれた少なくとも一種と、酸化ジルコニウム、
酸化スカンジウムの中から選ばれた少なくとも一種との
混合物を用いる。
【0009】また、上記複合二重コイルにおいて、円筒
状の電子放射物質を形成するために隣接する一次コイル
の間を埋めるように電子放射物質を被着させたことを特
徴とする陰極構成にすることによって上記目的はより一
層効果的に達成される。
状の電子放射物質を形成するために隣接する一次コイル
の間を埋めるように電子放射物質を被着させたことを特
徴とする陰極構成にすることによって上記目的はより一
層効果的に達成される。
【0010】さらに、上記複合二重コイルにおいて、略
円柱状の電子放射物質を形成するために略複合二重コイ
ル全体に電子放射物質を被着させたことを特徴とする陰
極を少なくとも使用することによって上記目的はより一
層効果的に達成される。
円柱状の電子放射物質を形成するために略複合二重コイ
ル全体に電子放射物質を被着させたことを特徴とする陰
極を少なくとも使用することによって上記目的はより一
層効果的に達成される。
【0011】さらに、放電用ガスとして、重水素ガスに
加えて、ヘリウムおよびネオンのうちの少なくとも一種
のガスと水素ガスとの混合ガスを使用することによって
、上記目的はより一層効果的に達成される。
加えて、ヘリウムおよびネオンのうちの少なくとも一種
のガスと水素ガスとの混合ガスを使用することによって
、上記目的はより一層効果的に達成される。
【0012】
【作用】重水素放電管の寿命が短い理由は、還元性の重
水素ガス中で直流放電を行なうことであると推測される
。すなわち、重水素放電管は、直流で点灯される。従っ
て、陰極を構成するタングステン線と電子放射物質に、
重水素分子イオン、重水素原子イオンが陰極降下電圧に
相当するエネルギーで流入する。本発明者等による測定
によれば、陰極降下電圧は18ボルトから25ボルトと
高いので、重水素分子イオン、重水素原子イオンは高エ
ネルギーを有する。従って、電子放射物質上に流入した
重水素分子イオン、重水素原子イオンは電子放射物質で
ある酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウ
ム等の酸化物を還元し、金属状のバリウム、ストロンチ
ウム、カルシウムを生成する。金属状のバリウム、スト
ロンチウム、カルシウムの蒸気圧はその酸化物に比較し
数桁高いので、蒸発量が著しく増大し、電子放射物質の
損耗が増大し、その結果寿命が短くなる。すなわち、重
水素放電管の寿命が短い理由は、還元性の重水素ガス中
で直流放電を行なうという、重水素放電管特有の放電形
態にある。
水素ガス中で直流放電を行なうことであると推測される
。すなわち、重水素放電管は、直流で点灯される。従っ
て、陰極を構成するタングステン線と電子放射物質に、
重水素分子イオン、重水素原子イオンが陰極降下電圧に
相当するエネルギーで流入する。本発明者等による測定
によれば、陰極降下電圧は18ボルトから25ボルトと
高いので、重水素分子イオン、重水素原子イオンは高エ
ネルギーを有する。従って、電子放射物質上に流入した
重水素分子イオン、重水素原子イオンは電子放射物質で
ある酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウ
ム等の酸化物を還元し、金属状のバリウム、ストロンチ
ウム、カルシウムを生成する。金属状のバリウム、スト
ロンチウム、カルシウムの蒸気圧はその酸化物に比較し
数桁高いので、蒸発量が著しく増大し、電子放射物質の
損耗が増大し、その結果寿命が短くなる。すなわち、重
水素放電管の寿命が短い理由は、還元性の重水素ガス中
で直流放電を行なうという、重水素放電管特有の放電形
態にある。
【0013】上記したタングステンコイルに酸化バリウ
ム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウム等の酸化物を
塗布した熱陰極は、照明用の蛍光ランプの電極の構造と
よく似ている。しかし、蛍光ランプの場合には、陰極に
流入するイオンが水銀あるいは希ガス原子であり還元性
で無い事、さらに、交流で点灯されるので陽極位相時に
陰極が加熱されるので陰極降下電圧は9ボルトから11
ボルトと低い事から、重水素放電管で生じているような
酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウムの
還元は起こらず、従って、重水素放電管のように極端に
寿命が短くなるという現象は生じない。
ム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウム等の酸化物を
塗布した熱陰極は、照明用の蛍光ランプの電極の構造と
よく似ている。しかし、蛍光ランプの場合には、陰極に
流入するイオンが水銀あるいは希ガス原子であり還元性
で無い事、さらに、交流で点灯されるので陽極位相時に
陰極が加熱されるので陰極降下電圧は9ボルトから11
ボルトと低い事から、重水素放電管で生じているような
酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウムの
還元は起こらず、従って、重水素放電管のように極端に
寿命が短くなるという現象は生じない。
【0014】第一の金属線に第二の金属線を巻まわした
複合線を二重に巻まわした複合二重コイルを用いると、
上記第二の金属線が加わったことにより、電子放射物質
の表面積に対する金属線の表面積の割合が、従来の二重
コイルに比較し、著しく大きくなる。従って、電子放射
物質に直接流入する重水素分子イオン、重水素原子イオ
ンの量が少なくなるので、酸化バリウムなどの酸化物の
還元の割合が少なくなり、電子放射物質の損耗量が減少
するので、長寿命が達成できる。
複合線を二重に巻まわした複合二重コイルを用いると、
上記第二の金属線が加わったことにより、電子放射物質
の表面積に対する金属線の表面積の割合が、従来の二重
コイルに比較し、著しく大きくなる。従って、電子放射
物質に直接流入する重水素分子イオン、重水素原子イオ
ンの量が少なくなるので、酸化バリウムなどの酸化物の
還元の割合が少なくなり、電子放射物質の損耗量が減少
するので、長寿命が達成できる。
【0015】さらに、複合二重コイルを用いることによ
って電子放射物質の表面積に対する金属線の表面積の割
合が、従来の二重コイルに比較し、著しく大きくなるこ
とにより、以下の機構で長寿命になる。すなわち、重水
素あるいは水素ガスを封入した放電管の陰極近傍におい
ては、重水素分子あるいは水素分子のかなりの部分は解
離して、原子になっている。これらの原子は、陰極表面
において再結合して分子に戻るが、この時、解離エネル
ギーに相当するエネルギーで陰極を加熱する。この現象
は、蛍光ランプ等のように原子状のガスだけを使用した
放電管には無い現象であり、重水素放電管独特の現象で
ある。複合二重コイルを用いると、上記した重水素原子
の再結合による陰極加熱のエネルギーが第一の金属線に
加えて、第二の金属線によっても陰極輝点部分に運ばれ
るので、陰極輝点部における熱の分散が均一になり、陰
極輝点部分の面積が広くなって放電が安定し、陰極降下
電圧も低下するので、光出力が安定で、高効率が得られ
、かつ長寿命になる。
って電子放射物質の表面積に対する金属線の表面積の割
合が、従来の二重コイルに比較し、著しく大きくなるこ
とにより、以下の機構で長寿命になる。すなわち、重水
素あるいは水素ガスを封入した放電管の陰極近傍におい
ては、重水素分子あるいは水素分子のかなりの部分は解
離して、原子になっている。これらの原子は、陰極表面
において再結合して分子に戻るが、この時、解離エネル
ギーに相当するエネルギーで陰極を加熱する。この現象
は、蛍光ランプ等のように原子状のガスだけを使用した
放電管には無い現象であり、重水素放電管独特の現象で
ある。複合二重コイルを用いると、上記した重水素原子
の再結合による陰極加熱のエネルギーが第一の金属線に
加えて、第二の金属線によっても陰極輝点部分に運ばれ
るので、陰極輝点部における熱の分散が均一になり、陰
極輝点部分の面積が広くなって放電が安定し、陰極降下
電圧も低下するので、光出力が安定で、高効率が得られ
、かつ長寿命になる。
【0016】さらに、放電用ガスとして、重水素ガスに
加えて、ヘリウムおよびネオンのうちの少なくとも一種
のガスと水素ガスとの混合ガスを使用すると、電子放射
物質に流入しようとしている重水素分子イオン、重水素
原子イオンが、陰極輝点の直前でヘリウムあるいはネオ
ン原子に散乱され、電子放射物質へではなく複合二重コ
イルを形成する金属線へ流入する。すなわち、電子放射
物質に流入する重水素分子イオン、重水素原子イオンが
減少するので、酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸
化カルシウム等の酸化物を還元が少なくなり、従って長
寿命化が達成できる。上記のヘリウム、ネオンガスによ
る重水素放電管の長寿命化は、電子放射物質のごく近傍
に金属線が存在することが条件であり、複合二重コイル
のように電子放射物質の表面積に対する金属線の表面積
の割合が比較的大きい場合にのみ効果があり、従来のよ
うな二重コイルでは効果が期待出来ない。
加えて、ヘリウムおよびネオンのうちの少なくとも一種
のガスと水素ガスとの混合ガスを使用すると、電子放射
物質に流入しようとしている重水素分子イオン、重水素
原子イオンが、陰極輝点の直前でヘリウムあるいはネオ
ン原子に散乱され、電子放射物質へではなく複合二重コ
イルを形成する金属線へ流入する。すなわち、電子放射
物質に流入する重水素分子イオン、重水素原子イオンが
減少するので、酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸
化カルシウム等の酸化物を還元が少なくなり、従って長
寿命化が達成できる。上記のヘリウム、ネオンガスによ
る重水素放電管の長寿命化は、電子放射物質のごく近傍
に金属線が存在することが条件であり、複合二重コイル
のように電子放射物質の表面積に対する金属線の表面積
の割合が比較的大きい場合にのみ効果があり、従来のよ
うな二重コイルでは効果が期待出来ない。
【0017】ヘリウム、ネオンを混合することによって
、さらに、以下のような高効率化、長寿命化が達成され
る。
、さらに、以下のような高効率化、長寿命化が達成され
る。
【0018】真空状態においては、陰極上の酸化物はそ
の酸化物の温度に依存した蒸発速度で蒸発する。しかし
、ガスが存在する場合には、蒸発した物質の一部はガス
に衝突して陰極に押し戻されるため、酸化物の実質的な
損耗は真空の場合よりも少なくなる。しかし、ガスが水
素あるいは重水素分子の場合にはその質量数が2あるい
は4と小さいので、陰極から蒸発する質量数137のバ
リウム、質量数88のストロンチウム、質量数41のカ
ルシウムなどの比較的に重い原子を十分には押し戻せず
、従って陰極物質の損耗が大きく、寿命が短くなるとい
う欠点が生じていた。水素あるいは重水素ガスの圧力を
高くすることによって陰極物質の蒸発量を小さくするこ
とが可能であるが、しかし、そうすると効率が低下する
という欠点が生じる。
の酸化物の温度に依存した蒸発速度で蒸発する。しかし
、ガスが存在する場合には、蒸発した物質の一部はガス
に衝突して陰極に押し戻されるため、酸化物の実質的な
損耗は真空の場合よりも少なくなる。しかし、ガスが水
素あるいは重水素分子の場合にはその質量数が2あるい
は4と小さいので、陰極から蒸発する質量数137のバ
リウム、質量数88のストロンチウム、質量数41のカ
ルシウムなどの比較的に重い原子を十分には押し戻せず
、従って陰極物質の損耗が大きく、寿命が短くなるとい
う欠点が生じていた。水素あるいは重水素ガスの圧力を
高くすることによって陰極物質の蒸発量を小さくするこ
とが可能であるが、しかし、そうすると効率が低下する
という欠点が生じる。
【0019】重水素あるいは水素ガスから選ばれた少な
くとも一種にヘリウム、ネオンの中から選ばれた少なく
とも一種のガスを混入すると、重水素あるいは水素分子
による陰極物質の蒸発抑制効果に加えてヘリウム、ネオ
ンによる陰極物質の蒸発抑制効果が有るので、陰極物質
の損耗が少なくなり、長寿命が得られる。
くとも一種にヘリウム、ネオンの中から選ばれた少なく
とも一種のガスを混入すると、重水素あるいは水素分子
による陰極物質の蒸発抑制効果に加えてヘリウム、ネオ
ンによる陰極物質の蒸発抑制効果が有るので、陰極物質
の損耗が少なくなり、長寿命が得られる。
【0020】重水素分子による170〜400nmの波
長域における発光は三重項遷移による。この遷移の下位
準位はポテンシャル曲線に極小値を持たず、従って連続
スペクトルが得られるが、下位準位にある分子は解離し
て原子になってしまう。この解離した重水素原子が十分
早く再結合して重水素分子に戻らないと重水素分子の密
度が小さくなり、従って効率が低下する。ヘリウムある
いはネオンが混入されていると、二個の自由水素原子あ
るいは重水素原子とヘリウムあるいはネオン原子との間
の三体衝突によって再結合が起こるので、重水素分子の
密度が低下せず、高効率が得られる。
長域における発光は三重項遷移による。この遷移の下位
準位はポテンシャル曲線に極小値を持たず、従って連続
スペクトルが得られるが、下位準位にある分子は解離し
て原子になってしまう。この解離した重水素原子が十分
早く再結合して重水素分子に戻らないと重水素分子の密
度が小さくなり、従って効率が低下する。ヘリウムある
いはネオンが混入されていると、二個の自由水素原子あ
るいは重水素原子とヘリウムあるいはネオン原子との間
の三体衝突によって再結合が起こるので、重水素分子の
密度が低下せず、高効率が得られる。
【0021】水素、重水素の電離電圧は15.4Vであ
るのに対してヘリウム及びネオンの電離電圧はそれぞれ
21.6V及び24.6Vと高いので、水素や重水素に
ヘリウムやネオンを混入しても、電離するガスは主に水
素分子や重水素分子であり、放電特性の変化は少なく、
電子温度が低下することが無く、従って効率が低下する
ことが無い。特開昭50−122085号には重水素ガ
スにクリプトンガスを混入させた例が示されているが、
しかし、アルゴン、クリプトン、キセノンガスなどを混
入すると、これらの原子の電離電圧は水素、重水素の電
離電圧よりも小さいので、電子温度が低下して、従って
効率が低下し、実用的でない。
るのに対してヘリウム及びネオンの電離電圧はそれぞれ
21.6V及び24.6Vと高いので、水素や重水素に
ヘリウムやネオンを混入しても、電離するガスは主に水
素分子や重水素分子であり、放電特性の変化は少なく、
電子温度が低下することが無く、従って効率が低下する
ことが無い。特開昭50−122085号には重水素ガ
スにクリプトンガスを混入させた例が示されているが、
しかし、アルゴン、クリプトン、キセノンガスなどを混
入すると、これらの原子の電離電圧は水素、重水素の電
離電圧よりも小さいので、電子温度が低下して、従って
効率が低下し、実用的でない。
【0022】上記の複合二重コイルを用いると、上記複
合二重コイルに塗布されたBa等の酸化物は、第一の金
属線に加えて、第二の金属線によっても堅牢に保持され
るので脱落する事が無く、従って、長寿命が得られる。 この長寿命化の機構は、蛍光ランプにおいても同様であ
る。
合二重コイルに塗布されたBa等の酸化物は、第一の金
属線に加えて、第二の金属線によっても堅牢に保持され
るので脱落する事が無く、従って、長寿命が得られる。 この長寿命化の機構は、蛍光ランプにおいても同様であ
る。
【0023】しかし、重水素放電管においては、上記複
合二重コイルを使用することにより、以下のようにさら
に本質的に寿命が改善される。一般に、金属線としては
タングステン線が使用されることが多いが、このタング
ステン線とアルカリ土類金属の酸化物とは、タングステ
ン線とアルカリ土類金属の酸化物との間に生成したBa
3WO6などの中間層化合物を介して接着されている。 重水素放電管を点灯する際に上記複合二重コイルを通電
加熱するが、第二の金属線よりも全長が短い第一の金属
線には多くの電流が流れるので第一の金属線の温度上昇
は大きく、従って、第一の金属線の周りのBa3WO6
などの中間層化合物は重水素によって還元されて少なく
なり、従って、第一の金属線とアルカリ土類金属の酸化
物との接着は弱くなる。一方、第一の金属線よりも全長
が長い第二の金属線に流れる電流は小さく、従って、第
二の金属線の温度上昇は小さく、第二の金属線の周りの
Ba3WO6などの中間層化合物は重水素によって還元
されことが無く、従って、第二の金属線とアルカリ土類
金属の酸化物は堅牢に接着される。
合二重コイルを使用することにより、以下のようにさら
に本質的に寿命が改善される。一般に、金属線としては
タングステン線が使用されることが多いが、このタング
ステン線とアルカリ土類金属の酸化物とは、タングステ
ン線とアルカリ土類金属の酸化物との間に生成したBa
3WO6などの中間層化合物を介して接着されている。 重水素放電管を点灯する際に上記複合二重コイルを通電
加熱するが、第二の金属線よりも全長が短い第一の金属
線には多くの電流が流れるので第一の金属線の温度上昇
は大きく、従って、第一の金属線の周りのBa3WO6
などの中間層化合物は重水素によって還元されて少なく
なり、従って、第一の金属線とアルカリ土類金属の酸化
物との接着は弱くなる。一方、第一の金属線よりも全長
が長い第二の金属線に流れる電流は小さく、従って、第
二の金属線の温度上昇は小さく、第二の金属線の周りの
Ba3WO6などの中間層化合物は重水素によって還元
されことが無く、従って、第二の金属線とアルカリ土類
金属の酸化物は堅牢に接着される。
【0024】重水素放電管における複合二重コイルの第
二の金属線による電子放射物質防止の機構は、機械的に
堅牢に保持することに関しては蛍光ランプの場合と同じ
であるが、重水素による中間層化合物の還元の防止に関
しては、還元性の重水素ガスを使用する重水素放電管に
独特の機構である。
二の金属線による電子放射物質防止の機構は、機械的に
堅牢に保持することに関しては蛍光ランプの場合と同じ
であるが、重水素による中間層化合物の還元の防止に関
しては、還元性の重水素ガスを使用する重水素放電管に
独特の機構である。
【0025】第二の金属線の直径を第一の金属線の直径
よりも小さくすると、第二の金属線に流れる電流はさら
に小さくなり、従って、第二の金属線の温度上昇はさら
に低くなり、第二の金属線のの周りにはBa3WO6な
どの中間層化合物の還元が少なく、Baなどの酸化物の
脱落の防止効果はさらに大きくなる。
よりも小さくすると、第二の金属線に流れる電流はさら
に小さくなり、従って、第二の金属線の温度上昇はさら
に低くなり、第二の金属線のの周りにはBa3WO6な
どの中間層化合物の還元が少なく、Baなどの酸化物の
脱落の防止効果はさらに大きくなる。
【0026】重水素放電管の陰極輝点においては、陰極
降下電圧が高く、且つ重水素分子の再結合エネルギーの
流入もあるので、輝点の温度はかなり高くなる。上記し
た複合二重コイルに酸化バリウム、酸化ストロンチウム
、酸化カルシウム等の酸化物と耐熱性を有する金属酸化
物の混合物を塗布した熱陰極は、酸化バリウム、酸化ス
トロンチウム、酸化カルシウムの蒸発量が減少して長寿
命になる。
降下電圧が高く、且つ重水素分子の再結合エネルギーの
流入もあるので、輝点の温度はかなり高くなる。上記し
た複合二重コイルに酸化バリウム、酸化ストロンチウム
、酸化カルシウム等の酸化物と耐熱性を有する金属酸化
物の混合物を塗布した熱陰極は、酸化バリウム、酸化ス
トロンチウム、酸化カルシウムの蒸発量が減少して長寿
命になる。
【0027】酸化ジルコニウム、酸化スカンジウムは、
高温度において、酸素の欠陥を介して電気伝導を有する
様になる事が知られている。前記電子放射物質を酸化バ
リウム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウムの中から
選ばれた少なくとも一種と、酸化ジルコニウム、酸化ス
カンジウムの中から選ばれた少なくとも一種との混合物
にすると、それらの混合物は重水素という還元性のガス
中であるので酸化ジルコニウム、酸化スカンジウムの高
温度における電気伝導率上昇の割合が良くなる。ゆえに
、陰極輝点部分の面積が広くなって放電が安定し、陰極
降下電圧も低下するので、安定で高効率の重水素放電管
が得られる。
高温度において、酸素の欠陥を介して電気伝導を有する
様になる事が知られている。前記電子放射物質を酸化バ
リウム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウムの中から
選ばれた少なくとも一種と、酸化ジルコニウム、酸化ス
カンジウムの中から選ばれた少なくとも一種との混合物
にすると、それらの混合物は重水素という還元性のガス
中であるので酸化ジルコニウム、酸化スカンジウムの高
温度における電気伝導率上昇の割合が良くなる。ゆえに
、陰極輝点部分の面積が広くなって放電が安定し、陰極
降下電圧も低下するので、安定で高効率の重水素放電管
が得られる。
【0028】酸化ジルコニウムの混合物を塗布した熱陰
極の構成は、照明用の蛍光ランプの電極の構造とよく似
ている。しかし、蛍光ランプにおける酸化ジルコニウム
の役割は、その機構は明確ではないが、管端黒化の防止
である。蛍光ランプでは陰極に流入するイオンが水銀あ
るいは希ガス原子であり還元性で無く、かつ分子を形成
するための再結合が起こらない事、さらに、陰極降下電
圧は9ボルトから11ボルトと低い事から、蛍光ランプ
の場合においては、耐熱性金属酸化物の混入による放電
の安定化、長寿命化の効果は生じない。
極の構成は、照明用の蛍光ランプの電極の構造とよく似
ている。しかし、蛍光ランプにおける酸化ジルコニウム
の役割は、その機構は明確ではないが、管端黒化の防止
である。蛍光ランプでは陰極に流入するイオンが水銀あ
るいは希ガス原子であり還元性で無く、かつ分子を形成
するための再結合が起こらない事、さらに、陰極降下電
圧は9ボルトから11ボルトと低い事から、蛍光ランプ
の場合においては、耐熱性金属酸化物の混入による放電
の安定化、長寿命化の効果は生じない。
【0029】上記の複合二重コイルにおいて、円筒状の
電子放射物質を形成するために隣接する一次コイルの間
を埋めるように電子放射物質を被着させたことを特徴と
する陰極を用いると、一次コイルにだけ電子放射物質を
塗布した場合よりも電子放射物質の量が多くなり、且つ
、上記複合二重コイルに塗布されたバリウム等の酸化物
は、第一の金属線に加えて、第二の金属線によっても堅
牢に保持されるので一次コイル間を埋めるように塗布さ
れた電子放射物質は脱落する事が無く、従って、長寿命
が得られる。二次コイルを構成する一次コイルの間を埋
めるように電子放射物質塗布した陰極構造とするために
は、従来のような単なる二重コイルでは構成することが
不可能であり、上記のような複合二重コイル構造とする
必要がある。
電子放射物質を形成するために隣接する一次コイルの間
を埋めるように電子放射物質を被着させたことを特徴と
する陰極を用いると、一次コイルにだけ電子放射物質を
塗布した場合よりも電子放射物質の量が多くなり、且つ
、上記複合二重コイルに塗布されたバリウム等の酸化物
は、第一の金属線に加えて、第二の金属線によっても堅
牢に保持されるので一次コイル間を埋めるように塗布さ
れた電子放射物質は脱落する事が無く、従って、長寿命
が得られる。二次コイルを構成する一次コイルの間を埋
めるように電子放射物質塗布した陰極構造とするために
は、従来のような単なる二重コイルでは構成することが
不可能であり、上記のような複合二重コイル構造とする
必要がある。
【0030】また、上記の複合二重コイルにおいて、略
円柱状の電子放射物質層を形成するために略複合二重コ
イル全体に電子放射物質を被着させたことを特徴とする
陰極を用いると、一次コイルにだけ電子放射物質を塗布
した場合よりも電子放射物質の量が多くなり、且つ、上
記複合二重コイルに塗布されたバリウム等の酸化物は、
第一の金属線に加えて、第二の金属線によっても堅牢に
保持されるので二次コイル全体を埋めるように塗布され
た電子放射物質は脱落する事が無く、従って、長寿命が
得られる。
円柱状の電子放射物質層を形成するために略複合二重コ
イル全体に電子放射物質を被着させたことを特徴とする
陰極を用いると、一次コイルにだけ電子放射物質を塗布
した場合よりも電子放射物質の量が多くなり、且つ、上
記複合二重コイルに塗布されたバリウム等の酸化物は、
第一の金属線に加えて、第二の金属線によっても堅牢に
保持されるので二次コイル全体を埋めるように塗布され
た電子放射物質は脱落する事が無く、従って、長寿命が
得られる。
【0031】従来の二重コイル型陰極における陰極輝点
は、二次コイル半ターン程度に渡って形成されており、
陰極輝点部分の電子放射物質の消耗に従って順次移動し
ている。しかし、陰極輝点部分に隣接する二次コイルを
形成する一次コイルも高温度になるので、陰極輝点が移
動する際に放電電流の一部は隣接する二次コイルにも分
流する現象が生じ、放電が揺らぎ、これが光出力の不安
定の一つの原因になっていた。しかし、本発明のように
、複合二重コイルを使用し、円筒状の電子放射物質を形
成する目的をもって隣接する一次コイルの間を埋めるよ
うに電子放射物質を被着させたことを特徴とする陰極、
あるいは略円柱状の電子放射物質層を形成するために略
前記複合二重コイル全体に電子放射物質を被着させたこ
とを特徴とする陰極を用いると、コイルにだけ電子放射
物質を塗布した場合と異なり電子放射物質が空間的に連
続的に存在する。ゆえに、陰極輝点の移動が連続的にス
ムースに起こるので、放電の揺らぎが生ぜず、従って光
出力が安定化する。
は、二次コイル半ターン程度に渡って形成されており、
陰極輝点部分の電子放射物質の消耗に従って順次移動し
ている。しかし、陰極輝点部分に隣接する二次コイルを
形成する一次コイルも高温度になるので、陰極輝点が移
動する際に放電電流の一部は隣接する二次コイルにも分
流する現象が生じ、放電が揺らぎ、これが光出力の不安
定の一つの原因になっていた。しかし、本発明のように
、複合二重コイルを使用し、円筒状の電子放射物質を形
成する目的をもって隣接する一次コイルの間を埋めるよ
うに電子放射物質を被着させたことを特徴とする陰極、
あるいは略円柱状の電子放射物質層を形成するために略
前記複合二重コイル全体に電子放射物質を被着させたこ
とを特徴とする陰極を用いると、コイルにだけ電子放射
物質を塗布した場合と異なり電子放射物質が空間的に連
続的に存在する。ゆえに、陰極輝点の移動が連続的にス
ムースに起こるので、放電の揺らぎが生ぜず、従って光
出力が安定化する。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
る。
【0033】(実施例1)図1は、本発明による重水素
放電管の一実施例の構成を示す横断面図で、図2は図1
のA−A’部の断面図である。両図において陰極1を除
いては、公知の重水素放電管の構造と同じである。
放電管の一実施例の構成を示す横断面図で、図2は図1
のA−A’部の断面図である。両図において陰極1を除
いては、公知の重水素放電管の構造と同じである。
【0034】コイル形陰極1は陰極室10のほぼ中央部
にあり、陽極2は陽極室9内に置かれている。陰極室1
0と放電発光室11は上下方向が開放された筒状で、陽
極室9は上下方向が閉じられた箱型に形成され、導体1
2によってステム8に支持されている。陰極1も陽極2
も導体によってステム8に支持されている。図2に示す
ように、管体7は円筒形のガラス管球で、重水素ガスが
封入されている。
にあり、陽極2は陽極室9内に置かれている。陰極室1
0と放電発光室11は上下方向が開放された筒状で、陽
極室9は上下方向が閉じられた箱型に形成され、導体1
2によってステム8に支持されている。陰極1も陽極2
も導体によってステム8に支持されている。図2に示す
ように、管体7は円筒形のガラス管球で、重水素ガスが
封入されている。
【0035】陰極室10と放電発光室11との間の隔壁
にはスリット6、放電発光室11と陽極室9との間の隔
壁には放電を狭窄するための小孔4が設けられている。 従って、放電は、陰極1からスリット6、小孔4を経て
、陽極2の間で発生する。小孔4による狭窄放電によっ
て発生した紫外線は、光取り出し窓5から取り出される
。
にはスリット6、放電発光室11と陽極室9との間の隔
壁には放電を狭窄するための小孔4が設けられている。 従って、放電は、陰極1からスリット6、小孔4を経て
、陽極2の間で発生する。小孔4による狭窄放電によっ
て発生した紫外線は、光取り出し窓5から取り出される
。
【0036】図3は、本発明による重水素放電管に使用
した複合二重コイルの構成を示す図である。図4に示し
たように、先ず、第一の金属線17に第一の金属線17
よりも直径の小さな第二の金属線18をゆるく巻きまわ
して、複合素線14を形成する。この複合素線14を巻
まわして一次コイルを形成し、さらに前記の一次コイル
を巻まわして図3に示すように二次コイル15を形成す
ることにより、複合二重コイルが完成する。上記複合二
重コイルの一次コイルにバリウム、ストロンチウム、カ
ルシウムの酸化物を主成分とした電子放射物質16が充
填被着されている。
した複合二重コイルの構成を示す図である。図4に示し
たように、先ず、第一の金属線17に第一の金属線17
よりも直径の小さな第二の金属線18をゆるく巻きまわ
して、複合素線14を形成する。この複合素線14を巻
まわして一次コイルを形成し、さらに前記の一次コイル
を巻まわして図3に示すように二次コイル15を形成す
ることにより、複合二重コイルが完成する。上記複合二
重コイルの一次コイルにバリウム、ストロンチウム、カ
ルシウムの酸化物を主成分とした電子放射物質16が充
填被着されている。
【0037】上記陰極1の具体的実施例について示す。
【0038】金属線としてはタングステン線を用い、第
一の金属線17及び第二の金属線18の線の直径をそれ
ぞれ0.064mmおよび0.022mmとし、第一の
線の巻数を1mmにつき12.5回として複合素線を形
成した。この複合素線を巻きまわし、直径0.4mmの
一次コイルを形成し、さらにこの一次コイルを巻まわし
、直径1.2mm、長さ7.5mm、巻数6回の複合二
重コイルを形成した。なお、上記のような、複合素線、
複合コイルは、モリブデンなどの芯線を用いて通常の方
法で製作した。
一の金属線17及び第二の金属線18の線の直径をそれ
ぞれ0.064mmおよび0.022mmとし、第一の
線の巻数を1mmにつき12.5回として複合素線を形
成した。この複合素線を巻きまわし、直径0.4mmの
一次コイルを形成し、さらにこの一次コイルを巻まわし
、直径1.2mm、長さ7.5mm、巻数6回の複合二
重コイルを形成した。なお、上記のような、複合素線、
複合コイルは、モリブデンなどの芯線を用いて通常の方
法で製作した。
【0039】バリウム、ストロンチウム、カルシウムの
モル比が40:35:25である複合炭酸塩に、酸化ジ
ルコニウムを重量で5%混合したものを上記複合二重コ
イルに塗布し、これを加熱分解して複合酸化物を生成さ
せて電子放射物質16を形成し、陰極1として使用した
。
モル比が40:35:25である複合炭酸塩に、酸化ジ
ルコニウムを重量で5%混合したものを上記複合二重コ
イルに塗布し、これを加熱分解して複合酸化物を生成さ
せて電子放射物質16を形成し、陰極1として使用した
。
【0040】図1および図2に示す重水素放電管におい
て、小孔4の直径を1mmにし、重水素を8Torr封
入した。
て、小孔4の直径を1mmにし、重水素を8Torr封
入した。
【0041】本実施例に係る重水素放電管において、上
記複合コイルに3.5Vの電圧を印加することにより、
複合コイルを加熱しながら放電電流300mAで放電し
た。その結果、陰極1として従来の二重コイルを使用し
、他の条件を等しくした従来の重水素放電管と比較して
、陰極降下電圧が約10%低下した。また、その結果、
本実施例に係る重水素放電管の発光効率は従来に比べて
約5%上昇し、その寿命は従来の二重コイルを用いた重
水素放電管の約2.2倍となった。
記複合コイルに3.5Vの電圧を印加することにより、
複合コイルを加熱しながら放電電流300mAで放電し
た。その結果、陰極1として従来の二重コイルを使用し
、他の条件を等しくした従来の重水素放電管と比較して
、陰極降下電圧が約10%低下した。また、その結果、
本実施例に係る重水素放電管の発光効率は従来に比べて
約5%上昇し、その寿命は従来の二重コイルを用いた重
水素放電管の約2.2倍となった。
【0042】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではない。上
記の実施例においては、酸化ジルコニウムを使用したが
、バリウムジルコネート、バリウムスカンデートを用い
ても同様の効果が得られる。 (実施例2)本発明による重水素放電管に使用した陰極
の第二の実施例を図5に示す。
が、本発明は上記実施例に限定されるものではない。上
記の実施例においては、酸化ジルコニウムを使用したが
、バリウムジルコネート、バリウムスカンデートを用い
ても同様の効果が得られる。 (実施例2)本発明による重水素放電管に使用した陰極
の第二の実施例を図5に示す。
【0043】従来の陰極においては、図3に示したよう
に複合二重コイルの一次コイルにバリウム、ストロンチ
ウム、カルシウムの酸化物を主成分とした電子放射物質
を充填被着させる構造であり、隣接する一次コイルの間
は電子放射物質の存在しない空間(空隙)であった。な
お、従来の重水素放電管や蛍光ランプなどの放電管の当
事者間においては、二重コイルを構成する隣接する一次
コイルの間の一部であっても、製造中に偶発的にその空
隙を埋めるように電子放射物質が被着してしまった陰極
は、不良品とされて排除されていた。
に複合二重コイルの一次コイルにバリウム、ストロンチ
ウム、カルシウムの酸化物を主成分とした電子放射物質
を充填被着させる構造であり、隣接する一次コイルの間
は電子放射物質の存在しない空間(空隙)であった。な
お、従来の重水素放電管や蛍光ランプなどの放電管の当
事者間においては、二重コイルを構成する隣接する一次
コイルの間の一部であっても、製造中に偶発的にその空
隙を埋めるように電子放射物質が被着してしまった陰極
は、不良品とされて排除されていた。
【0044】本発明においては、図5に示したように、
逆に、積極的に、電子放射物質16は二重コイルを形成
する隣接する一次コイルの間30を埋めるように被着す
る。従って、電子放射物質16は、概略円筒上の形状を
有し、電子放射物質の保持量も増大する。上記複合二重
コイルの説明から容易に理解できるように、酸化バリウ
ムなどの電子放射物質は第一の金属線と第二の金属線の
間にも入り込み、単に第一の金属線を二重コイルにした
電極に比較し、第一の金属線に加えて、第二の金属線に
よっても堅牢に保持されるので二重コイルを形成する一
次コイル間30を埋めるように塗布された電子放射物質
は脱落する事が無い。言い替えると、一次コイル間30
を埋めるように塗布された電子放射物質が脱落するしな
いためには、複合二重コイルである必要がある。
逆に、積極的に、電子放射物質16は二重コイルを形成
する隣接する一次コイルの間30を埋めるように被着す
る。従って、電子放射物質16は、概略円筒上の形状を
有し、電子放射物質の保持量も増大する。上記複合二重
コイルの説明から容易に理解できるように、酸化バリウ
ムなどの電子放射物質は第一の金属線と第二の金属線の
間にも入り込み、単に第一の金属線を二重コイルにした
電極に比較し、第一の金属線に加えて、第二の金属線に
よっても堅牢に保持されるので二重コイルを形成する一
次コイル間30を埋めるように塗布された電子放射物質
は脱落する事が無い。言い替えると、一次コイル間30
を埋めるように塗布された電子放射物質が脱落するしな
いためには、複合二重コイルである必要がある。
【0045】本実施例に係る重水素放電管においては、
電子放射物質を複合二重コイルに対して円筒状に塗布し
たこと以外は、全て、第一の実施例で示したものと同一
の構成とした。
電子放射物質を複合二重コイルに対して円筒状に塗布し
たこと以外は、全て、第一の実施例で示したものと同一
の構成とした。
【0046】上記第二の実施例に係る重水素放電管にお
いて、上記複合コイルに4.0Vの電圧を印加すること
により複合コイルを加熱しながら放電電流300mAで
放電した。その結果、電子放射物質16が空間的にほぼ
連続的に存在するので陰極輝点の揺らぎが極めて小さく
なり、光出力の安定性が従来に比較し30%向上した。 また、本実施例にかかる重水素放電管の寿命は、従来の
二重コイルを用いたものの約3倍となった。
いて、上記複合コイルに4.0Vの電圧を印加すること
により複合コイルを加熱しながら放電電流300mAで
放電した。その結果、電子放射物質16が空間的にほぼ
連続的に存在するので陰極輝点の揺らぎが極めて小さく
なり、光出力の安定性が従来に比較し30%向上した。 また、本実施例にかかる重水素放電管の寿命は、従来の
二重コイルを用いたものの約3倍となった。
【0047】(実施例3)本発明による重水素放電管に
使用する陰極の第三の実施例を図6に示す。
使用する陰極の第三の実施例を図6に示す。
【0048】この実施例では、概略複合二重コイル15
全体に電子放射物質16を被着させる。すなわち、複合
二重コイル15の中心部33にも電子放射物質16を充
填した陰極を使用したことを特徴とし、電子放射物質は
概略円柱状の形状を有する。図6から明らかなように、
電子放射物質16が空間的にほぼ連続的に存在するので
陰極輝点の揺らぎが小さくなり、光出力の安定性が向上
し、かつ電子放射物質16の量は十分に多くなり、長寿
命が得られる。
全体に電子放射物質16を被着させる。すなわち、複合
二重コイル15の中心部33にも電子放射物質16を充
填した陰極を使用したことを特徴とし、電子放射物質は
概略円柱状の形状を有する。図6から明らかなように、
電子放射物質16が空間的にほぼ連続的に存在するので
陰極輝点の揺らぎが小さくなり、光出力の安定性が向上
し、かつ電子放射物質16の量は十分に多くなり、長寿
命が得られる。
【0049】図1および図2に示したように、重水素放
電管においては、陰極は狭い空間に閉じ込められている
ので、陰極の位置がわずかに変化しただけでも放電特性
が変化し、ランプ特性が変動するという欠点が有った。 上記した複合二重コイルを使用し、隣接する一次コイル
の間の空隙を埋めるように電子放射物質を塗布した陰極
にする、あるいは、概略複合二重コイル全体に電子放射
物質を被着させると、陰極全体が十分な剛性を有するよ
うになる。従って、陰極位置の制御が正確になり、かつ
振動などによっても陰極は動かないので、ばらつき、変
動の少ない重水素放電管が得られるという利点が生じる
。
電管においては、陰極は狭い空間に閉じ込められている
ので、陰極の位置がわずかに変化しただけでも放電特性
が変化し、ランプ特性が変動するという欠点が有った。 上記した複合二重コイルを使用し、隣接する一次コイル
の間の空隙を埋めるように電子放射物質を塗布した陰極
にする、あるいは、概略複合二重コイル全体に電子放射
物質を被着させると、陰極全体が十分な剛性を有するよ
うになる。従って、陰極位置の制御が正確になり、かつ
振動などによっても陰極は動かないので、ばらつき、変
動の少ない重水素放電管が得られるという利点が生じる
。
【0050】(実施例4)本発明の第四の実施例では、
放電管および陰極の構成を第一の実施例と同一にして、
放電用ガスとして重水素を8Torrとネオン4Tor
rの混合ガスを封入した。
放電管および陰極の構成を第一の実施例と同一にして、
放電用ガスとして重水素を8Torrとネオン4Tor
rの混合ガスを封入した。
【0051】この実施例に係る重水素放電管において、
上記複合コイルに4.5Vの電圧を印加することにより
複合コイルを加熱しながら放電電流300mAで放電し
た。その結果、発光効率が従来より約15%上昇し、重
水素放電管の寿命は従来の二重コイルを用いたそれの約
2.5倍となった。
上記複合コイルに4.5Vの電圧を印加することにより
複合コイルを加熱しながら放電電流300mAで放電し
た。その結果、発光効率が従来より約15%上昇し、重
水素放電管の寿命は従来の二重コイルを用いたそれの約
2.5倍となった。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、従来に比べて、重水素放電管の長寿命化、光
出力の安定化、高効率化が可能となる。
によれば、従来に比べて、重水素放電管の長寿命化、光
出力の安定化、高効率化が可能となる。
【図1】本発明に係る重水素放電管の一実施例の横断面
図である。
図である。
【図2】図1のA−A’部の断面図である。
【図3】本発明に係る重水素放電管に使用する陰極の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図4】本発明の実施例に係る陰極に使用する複合二重
コイルを構成する複合素線の構成図である。
コイルを構成する複合素線の構成図である。
【図5】本発明の別の実施例に係る陰極構造の部分断面
図である。
図である。
【図6】本発明のさらに別の実施例に係る陰極構造の部
分断面図である。
分断面図である。
1…陰極、2…陽極、3…隔壁、4…小孔、5…光取り
出し窓、6…陰極放電路孔、7…管体、8…ステム、9
…陽極室、10…陰極室、11…放電発光室、12…導
体、14…複合素線、15…複合二重コイル、16…電
子放射物質、17…第一の金属線、18…第二の金属線
、30…隣接する一次コイルの間、33…二次コイルの
中心部。
出し窓、6…陰極放電路孔、7…管体、8…ステム、9
…陽極室、10…陰極室、11…放電発光室、12…導
体、14…複合素線、15…複合二重コイル、16…電
子放射物質、17…第一の金属線、18…第二の金属線
、30…隣接する一次コイルの間、33…二次コイルの
中心部。
Claims (8)
- 【請求項1】第一の金属線に第二の金属線を巻まわした
複合線を二重に巻まわした複合二重コイルに電子放射物
質を被着した陰極を有することを特徴とした重水素放電
管。 - 【請求項2】水素または重水素を封入した管内に陰極と
陽極を囲み上記陰極から上記陽極までの放電路を限定す
る隔壁をもつ重水素放電管ににおいて、上記陰極が第一
の金属線に第二の金属線を巻まわした複合線を二重に巻
まわした複合二重コイルに電子放射物質を被着したこと
を特徴とした重水素放電管。 - 【請求項3】請求項1または2記載の上記第二の金属線
の直径が上記第一の金属線の直径より小さいことを特徴
とした重水素放電管。 - 【請求項4】請求項1、2または3記載の上記複合二重
コイルにおいて、二重コイルを形成する隣接する一次コ
イルの間を埋めるように電子放射物質を被着させたこと
を特徴とする陰極を少なくとも有することを特徴とした
重水素放電管。 - 【請求項5】請求項1、2または3記載の上記複合二重
コイルにおいて、概略複合二重コイル全体に電子放射物
質を被着させたことを特徴とする陰極を少なくとも有す
ることを特徴とした重水素放電管。 - 【請求項6】上記電子放射物質は酸化バリウム、酸化ス
トロンチウム、酸化カルシウムの中から選ばれた少なく
とも一種と、耐熱性酸化物の中から選ばれた少なくとも
一種との混合物であることを特徴とした請求項1から請
求項5の重水素放電管。 - 【請求項7】上記耐熱性酸化物は酸化ジルコニウム、酸
化スカンジウムの中から選ばれた少なくとも一種である
ことを特徴とした請求項6の重水素放電管。 - 【請求項8】放電用ガスとして、ヘリウム、ネオンの中
から選ばれた少なくとも一種のガスと重水素、水素の中
から選ばれた少なくとも一種のガスとの混合ガスを封入
したことを特徴とした請求項1から請求項7の重水素放
電管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14301691A JPH04306550A (ja) | 1990-06-15 | 1991-06-14 | 重水素放電管 |
Applications Claiming Priority (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2-155153 | 1990-06-15 | ||
| JP15515390 | 1990-06-15 | ||
| JP2-254150 | 1990-09-26 | ||
| JP25415090 | 1990-09-26 | ||
| JP3-21130 | 1991-02-14 | ||
| JP2113091 | 1991-02-14 | ||
| JP14301691A JPH04306550A (ja) | 1990-06-15 | 1991-06-14 | 重水素放電管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04306550A true JPH04306550A (ja) | 1992-10-29 |
Family
ID=27457517
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14301691A Pending JPH04306550A (ja) | 1990-06-15 | 1991-06-14 | 重水素放電管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04306550A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002049073A1 (fr) * | 2000-12-13 | 2002-06-20 | Hamamatsu Photonics K.K. | Tube a decharge gazeuse |
| WO2002049071A1 (en) * | 2000-12-13 | 2002-06-20 | Hamamatsu Photonics K.K. | Indirectly heated electrode for gas discharge tube |
| WO2002049069A1 (fr) * | 2000-12-13 | 2002-06-20 | Hamamatsu Photonics K.K. | Electrode a chauffage indirect pour tube a decharge gazeuse |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP14301691A patent/JPH04306550A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002049073A1 (fr) * | 2000-12-13 | 2002-06-20 | Hamamatsu Photonics K.K. | Tube a decharge gazeuse |
| WO2002049071A1 (en) * | 2000-12-13 | 2002-06-20 | Hamamatsu Photonics K.K. | Indirectly heated electrode for gas discharge tube |
| WO2002049069A1 (fr) * | 2000-12-13 | 2002-06-20 | Hamamatsu Photonics K.K. | Electrode a chauffage indirect pour tube a decharge gazeuse |
| US7218047B2 (en) | 2000-12-13 | 2007-05-15 | Hamamatsu Photonics K. K. | Indirectly heated electrode for gas discharge tube |
| US7429826B2 (en) | 2000-12-13 | 2008-09-30 | Hamamatsu Photonics K.K. | Indirectly heated electrode for gas discharge tube, gas discharge tube using said indirectly heated electrode, and lighting device for said gas discharge tube |
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