JPH04308545A - 光学活性なd−コンズリトールb、ならびに、d−コンズリトールbおよびl−コンズリトールfの合成方法 - Google Patents

光学活性なd−コンズリトールb、ならびに、d−コンズリトールbおよびl−コンズリトールfの合成方法

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JPH04308545A
JPH04308545A JP3071120A JP7112091A JPH04308545A JP H04308545 A JPH04308545 A JP H04308545A JP 3071120 A JP3071120 A JP 3071120A JP 7112091 A JP7112091 A JP 7112091A JP H04308545 A JPH04308545 A JP H04308545A
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JP
Japan
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compound
conduritol
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Application number
JP3071120A
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English (en)
Inventor
Akihiro Isaka
井 坂 明 洋
Kunio Kageyama
影 山 邦 夫
Morihisa Machida
町 田 守 久
Shoichiro Ozaki
尾 崎 庄一郎
Takahiko Akiyama
秋 山 隆 彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、グリコシダーゼ阻害剤
であるコンズリトール類に関する。 【0002】 【従来の技術】グリコシダーゼ阻害剤は、炭水化物の代
謝を抑制し、結果として血糖値の上昇を抑制する。従っ
て、肥満症、脂肪過多症、過脂肪血症、糖尿病、前糖尿
症などの治療薬等の用途がある。そして、コンズリトー
ル類は、近年、このようなグリコシダーゼ阻害剤として
注目されるようになってきた。 【0003】コンズリトール類には、理論上、コンズリ
トールA、コンズリトールB、コンズリトールC、コン
ズリトールD、コンズリトールE、コンズリトールFが
あり、コンズリトールB、コンズリトールC、コンズリ
トールEおよびコンズリトールFには、それぞれ、光学
異性体が存在し、また、これらのうちのコンズリトール
AおよびD−コンズリトールFは、天然に存在すること
が知られている。 【0004】これらのコンズリトール類のうち、コンズ
リトールBに関しては、以下の先行技術がある。コンズ
リトールBは、DL体として、M.Balciら1)に
よりオキセピンベンゼンオキシドから、また、H.A.
J.Carlessら2)によりベンゼンから、さらに
、N.S.Radinら3)によりミオイノシトールか
ら合成されている。また、L体として、H.Pauls
enら4)によりL−クエブラキトールから合成されて
いる。 しかし、D体としての合成例はなく、また、DL体から
D体が分割、単離されたとの報告もない。 【0005】コンズリトールFに関しては、以下の先行
技術がある。 【0006】コンズリトールFは、DL体として、M.
Balciら1)により、トランス−1,2−ジアセト
キシ−シクロヘキサ−3,5−ジエンを光酸化反応など
によって処理する工程を経由して合成されている。また
、L体としては、H.Paulsenら4)により、L
−クエブラキトールから7工程で合成されているが、こ
の方法は、不要な化合物が主生成物となる工程を有する
ため、収率が低いという問題がある。さらに、S.V.
Leyら5)は、ベンゼンからD体とL体をそれぞれ合
成しているが、この方法では、1:1で生じるジアステ
レオマーをカラムクロマトグラフィーにより分離する工
程があり、従って大量合成には適さないという問題があ
る。 【0007】なお、ここで引用した文献は、下表1に示
す通りである。 【0008】 【表1】 【0009】 【発明が解決しようとする課題】前記の如く、コンズリ
トール類は、医薬としての用途があり、注目されている
化合物である。しかしながら、コンズリトール類のうち
、単一物質としてのD−コンズリトールBは知られてお
らず、また、L−コズリトールFに関しては、収率が高
く、大量合成が可能な方法は知られていない。 【0010】本発明は、このような従来技術に鑑みてな
されたものであり、D−コンズリトールBおよびその合
成方法と、L−コンズリトールFの合成方法の提供を目
的とするものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明第一の態様は、D
−コンズリトールBを提供するものである。 【0012】本発明第二の態様は、下記一般式Iで示さ
れる1D−1,2−O−(R1 )−3,4,5,6−
テトラ−O−(R2 )−ミオイノシトールの1位およ
び2位の酸素原子に結合した保護基を脱保護して1位お
よび2位の置換基を水酸基とした後、1位および2位を
脱水酸基化して1D−1,2,3,4−テトラ−O−(
R2 )−シクロヘキサ−5−エン−(1,3/2,4
)−テトロールとし、その後、該テトロールの1位、2
位、3位および4位の酸素原子に結合した保護基を脱保
護する工程を経ることを特徴とするD−コンズリトール
Bの合成方法を提供するものである。 【化2】 (上記一般式Iにおいて、R1 は、隣接する2個の酸
素原子に結合するブリッジ型保護基であり、R2 は、
1個の酸素原子に結合する保護基である。なお、4箇所
のR2 は、互いに同じであっても異なっていてもよい
。)【0013】本発明第三の態様は、L−クエブラキ
トールの3位、4位、5位、および6位の水酸基を保護
した後、2位のメトキシ基を脱メチル化して水酸基とし
、その後、1位および2位の脱水酸基化と、3位、4位
、5位および6位の酸素原子に結合した保護基の脱保護
を行なうことを特徴とするL−コンズリトールFの合成
方法を提供するものである。 【0014】以下に、本発明を詳細に説明する。 【0015】本発明第一の態様のD−コンズリトールB
は、下記式IIで示される化合物である。 【0016】 【化3】 【0017】D−コンズリトールBは、比旋光度(22
℃、D線)が+150°、融点が169〜172℃、メ
タノール、水等に可溶で、ヘキサン、トルエン、ベンゼ
ン等に不あるいは難溶であるという性質を有する。また
、コンズリトールBエポキシドとその臭素化誘導体は、
酵素の触媒部位に共有結合するためグリコシダーゼ阻害
剤として働く。 【0018】D−コンズリトールBを合成するに際し、
その出発原料や合成方法は限定されず、例えば、前記し
た方法(表1中の1)、2)、3)参照)によってDL
体として得た後、光学分割を行なう等の方法も考えられ
るが、光学分割カラムを用いる方法は、大量合成に適さ
ず、また、ジアステレオマー化合物に変換し、分離し、
D体とL体の各々を得る方法では、工程が長くなり、労
力を要し、収率が低下するという問題があるため、本発
明第二の態様の方法により、D体のみを合成するのがよ
い。 【0019】次に、本発明第二の態様を説明する。 【0020】本発明第二の態様は、前記一般式Iで示さ
れる1D−1,2−O−(R1 )−3,4,5,6−
テトラ−O−(R2 )−ミオイノシトールを出発原料
として用い、■  その1位および2位の酸素原子に結
合した保護基を脱保護して1位および2位の置換基を水
酸基とする工程、■  1位および2位を脱水酸基化し
て1D−1,2,3,4−テトラ−O−(R2 )−シ
クロヘキサ−5−エン−(1,3/2,4)−テトロー
ルとする工程、■  該テトロールの1位、2位、3位
および4位の酸素原子に結合した保護基を脱保護する工
程、を経て、D−コンズリトールBを合成する方法であ
る。 【0021】本発明第二の態様に係る合成方法の出発原
料は、前記一般式Iで示される1L−1,2−O−(R
1 )−3,4,5,6−テトラ−O−(R2 )−ミ
オイノシトールであるがここで、R1 は、隣接する2
個の酸素原子に結合するブリッジ型保護基であり、R2
は、1個の酸素原子に結合する保護基である。また、4
箇所のR2 は、互いに同じであっても異なっていても
よい。 【0022】なお、R1 としては、例えば、シクロヘ
キシリデン基、イソプロピリデン基等が挙げられ、R2
 としては、ベンゾイル基、ベンジル基等が挙げられる
。 【0023】この、出発原料である前記1L−1,2−
O−(R1 )−3,4,5,6−テトラ−O−(R2
 )−ミオイノシトールの由来はいかようであってもよ
いが、L−クエブラキトールから合成したものであるの
がよく、特に、L−クエブラキトールの1位の水酸基の
反転、2位のメトキシ基の脱メチル化および水酸基の保
護を順序によらずに行なって合成したものであるのがよ
い。 【0024】ここで、L−クエブラキトールについて説
明する。 【0025】L−クエブラキトール(1L−(−)−2
−0−Methyl−Chiro −inositol
)は、イノシトールのモノメチルエーテルであり、光学
活性体であるので、L−クエブラキトールから前記1L
−1,2−O−(R1 )−3,4,5,6−テトラ−
O−(R2 )−ミオイノシトールを合成すれば、光学
分割を行なう必要がない。     【0026】また、L−クエブラキトールは、ケブラコ
皮や、パラゴムノキ(hevea brasilien
sis)の汁液、その他植物体中に広く見い出されてお
り、L−クエブラキトールのこうした植物体からの採取
方法については、例えば、パラゴムノキからL−クエブ
ラキトールを採取する方法が特願平02−19332号
および特願平03−27339号に記載されているので
、これら植物由来のL−クエブラキトールの出発原料と
して用いればよい。 【0027】続いて、L−クエブラキトールから前記1
D−1,2−O−(R1 )−3,4,5,6−テトラ
−O−(R2 )−ミオイノシトールまでの合成工程を
含む、本発明第二の態様によるD−コンズリトールBの
好適合成例を図1に基づいて説明する。 【0028】L−クエブラキトール1は、2位がメチル
エーテル化してメトキシ基となっており、二つの隣り合
った水酸基(3、4位の水酸基と5、6位の水酸基)を
選択的にブリッジ型保護基で保護することが出来る。こ
のようなブリッジ型保護基としては、例えば、シクロヘ
キシリデン基、イソプロピリデン基等が挙げられる。そ
して、保護基の導入反応の際には、各々のエノールエー
テル、すなわちシクロヘキサノンのエノールエーテルで
ある1−エトキシシクロヘキセン、アセトンのアセター
ルである2,2−ジメトキシプロパン等を作用させる。 【0029】L−クエブラキトール1を上述のブリッジ
型保護基(図1の例ではシクロヘキシリデン基)で保護
し、化合物2を得る。次に、化合物2を、無水ベンゼン
および酸無水物中で、ジメチルスルホキシドで酸化し、
化合物3を得る。これにより、1位の水酸基が選択的に
酸化され、ケトンとなる。化合物3を、−78℃にて、
水素化ホウ素リチウムを用いて還元、反転を行ない、化
合物4を得る。 【0030】以上の工程により、L−クエブラキトール
1の1位の水酸基の反転が行なわれる。しかし、この他
の方法によっても、水酸基の反転を行なうことができる
。 【0031】例えば、化合物2の1位の水酸基の酸化は
、三酸化クロムおよびピリジンを用いる方法や、ピリジ
ニウムクロロクロメートを用いる方法でもよい。さらに
、化合物3の1位のケトンの還元も、ここでは水素化ホ
ウ素リチウムを用いて行なっているが、他にもさしつか
えない方法があり、例えば、水素化ホウ素ナトリウムを
用いて行なってもよい。 【0032】上記した方法は、いずれも、L−クエブラ
キトール1の1位の水酸基の反転を酸化・還元反応によ
り行なうものであるが、他の手段、例えば二分子的求核
置換反応(SN 2型反応)によって行なうこともでき
る。SN 2型反応で行なう場合は、例えば、L−クエ
ブラキトール1の1位の水酸基をp−トルエンスルホニ
ル化した後、安息香酸ナトリウムなどで処理すればよい
。 【0033】化合物4が得られたら、反転した1位の水
酸基を保護する。すなわち、1位の水酸基の水素原子を
、ベンゾイル基、ベンジル基等の保護基で置換するので
ある。この際、ベンゾイル基を導入するのであれば、塩
化ベンゾイルまたは無水安息香酸等を、また、ベンジル
基を導入するのであれば、塩化ベンジル、臭化ベンジル
等を用いるとよい。なお、図1の例は、ベンゾイル基に
よる保護を行ない、化合物5を得るものである。 【0034】次に、化合物5に、ハロゲン化アルミニウ
ムとヨウ化ナトリウムを作用させる等の手段により、脱
メチル化反応と3、4位の保護基の取り外しを行なうと
、化合物6が得られる。この化合物6は、1,2−O−
(シクロヘキシリデン)−3−O−ベンゾイルミオイノ
シトールであるが、1,2位を保護するブリッジ型保護
基、および3位を保護する保護基は、各々、シクロヘキ
シリデン基、ベンゾイル基に限定されない。 【0035】以上の工程により、L−クエブラキトール
1の1位の水酸基の反転と、2位のメトキシ基の脱メチ
ル化反応とが行なわれたが、この順序は、特に限定され
ない。 【0036】続いて、化合物6の3個(4位、5位およ
び6位)の水酸基を保護する。すなわち、反応性の高い
水酸基が後の工程で変化しないように、保護基を導入す
るのである。 【0037】ここで導入する保護基は、特に限定されな
いが、3位にある酸素原子に結合した、すなわち3位に
導入された保護基と同じ挙動を示すものを導入するのが
好ましい。 【0038】図1に示す例では、化合物6の3位にはベ
ンゾイル基が導入されているので、4位、5位および6
位に導入する保護基は、ベンゾイル基が好ましい。例え
ばベンゾイル基を導入するのであれば、化合物6に、例
えばトリエチルアミンとハロゲン化ベンゾイルとを反応
させると、化合物7が得られる。 【0039】この化合物7は、1D−1,2−O−(シ
クロヘキシリデン)−3,4,5,6−テトラ−O−ベ
ンゾイルミオイノシトールであり、本発明第二の態様の
合成方法の出発原料のひとつであるが、該出発原料は、
1,2位を保護するブリッジ型保護基や、3位、4位、
5位、6位を各々保護する保護基が、各々、シクロヘキ
シリデン基、ベンゾイル基である化合物に限定されない
ことは、先に述べた通りである。 【0040】次に、化合物7の1位および2位にある酸
素原子に結合した、すなわち1位と2位の水酸基を同時
に保護しているブリッジ型保護基を外し、1位および2
位の置換基を水酸基とする。 【0041】この工程に用いる化合物や反応条件は、ブ
リッジ型保護基の種類によって異なるが、公知の化合物
を用い、公知の反応条件で反応させればよい。具体的に
は、化合物7に、例えばトリフルオロ酢酸とメタノール
との混合溶液を反応させると、シクロヘキシリデン基が
外れ、1位と2位の置換基が水酸基となり、化合物8が
得られる。 【0042】次いで、化合物8の1位および2位を脱水
酸基化する。この工程も、どのような手段で行なっても
よいが、図1に示すように、化合物9を経て1D−1,
2,3,4−テトラ−O−(R2 )−シクロヘキサ−
5−エン−(1,3/2,4)−テトロール(図1にお
いては化合物10)を得る場合は、以下のように行なう
。 【0043】すなわち、化合物8を、1,1´−チオカ
ルボニルジイミダゾールで処理して環状のチオカーボネ
ート部分を有する化合物9を得た後、それにトリメチル
ホスファイト等を作用させると、二重結合を有する化合
物10が得られる。 【0044】化合物8から化合物10を得る他の手段の
一例としては、化合物8に、塩化p−トルエンスルホニ
ルを作用させて1位および2位を各々p−トルエンスル
ホニル化した後、ヨウ化ナトリウムと亜鉛とを作用させ
るというものが挙げられる。 【0045】化合物10にナトリウムメトキシド等を反
応させることによって保護基を外す(脱ベンゾイル化す
る)と、D−コンズリトールB(化合物11)が得られ
る。 【0046】以上が本発明第二の態様のD−コンズリト
ールBの合成方法であるが、各工程において、通常は、
必要により、抽出、精製等の操作も行なう。 【0047】続いて、本発明第三の態様を説明する。 【0048】本発明第三の態様は、L−クエブキトール
を出発原料として用い、■  その3位、4位、5位お
よび6位の水酸基を保護する工程、■  2位のメトキ
シ基を脱メチル化して水酸基とする工程、■  1位お
よび2位を脱水酸基化する工程、■  3位、4位、5
位および6位の酸素原子に結合した保護基を脱保護する
工程、を経て、L−コンズリトールFを合成する方法で
ある。 【0049】本発明第三の態様に係る合成方法の出発原
料であるL−クエブラキトールについては、本発明第二
の態様についての説明の項で述べた通りである。 【0050】次に、本発明第三の態様によるL−コンズ
リトールFの好適合成例を、図2に基づいて説明する。 【0051】まず、L−クエブラキトール1の二つの隣
り合った水酸基(3、4位の水酸基と5、6位の水酸基
)を選択的にブリッジ型保護基で保護する(図1におい
ては化合物2を得る)のであるが、この工程については
、本発明第二の態様についての説明で述べた通りである
。 【0052】次に、化合物2の2位のメトキシ基を脱メ
チル化して水酸基とする。この工程は、化合物2に、例
えば、ピリジン存在下、アセトニトリル中で塩化アルミ
ニウム及びテトラブチルアンモニウムヨージドを作用さ
せることによって行なうと、シクロヘキシリデン基の切
断は抑制され、良好な収率で化合物12が得られる。 【0053】次いで、化合物12の1位および2位を脱
水酸基化する。この工程は、本発明第二の態様における
化合物8の脱水酸基化と同様に、どのような手段で行な
ってもよい。 【0054】図2に示した例は、化合物12を、1,1
´−チオカルボニルジイミダゾールで処理して、環状の
チオカーボネート部分を有する化合物13を得た後、そ
れにトリメチルホスファイトを作用させて、二重結合を
有する化合物14を得るというものである。 【0055】化合物12から化合物14を得る他の手段
の一例としては、化合物12に、塩化p−トルエンスル
ホニルを作用させて1位および2位を各々p−トルエン
スルホニル化した後、ヨウ化ナトリウムと亜鉛とを作用
させるというものが挙げられる。 【0056】化合物14にトリフルオロ酢酸とメタノー
ル等を作用させるこトによって保護基を外す(脱シクロ
ヘキシリデン化する)と、L−コンズリトールF(化合
物15)が得られる。 【0057】以上が本発明第三の態様のL−コンズリト
ールFの合成方法であるが、各工程において、通常は、
必要により、抽出、精製等の操作も行なう。 【0058】以下、実施例を示し、本発明について具体
的に説明する。 【0059】(実施例1)  L−クエブラキトールを
出発原料とする1D−1,2−O−(シクロヘキシリデ
ン)−3,4,5,6−テトラ−O−ベンゾイルミオイ
ノシトールの合成図1に従って説明する。 【0060】■  L−クエブラキトール(化合物1)
(3.00g、15.4mmol)に、窒素雰囲気下、
無水ジメチルホルムアミド5mlを加え、0℃とし、エ
トキシシクロヘキセン(6.60ml、46.3mmo
l)とp−トルエンスルホン酸(0.294g、1.5
4mmol)とを加えた後、80℃に加熱する。1.5
時間後、エトキシシクロヘキセン(2.20ml、15
.4mmol)を加え、さらに1.5時間後、エトキシ
シクロヘキセン(1.10ml、7.72mmol)を
加え、0.5時間撹拌する。反応液を、氷を入れた分液
ロートに移し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた
後、ジクロロメタン抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で2回、水で1回洗浄する。有機層に無水
硫酸ナトリウムを加えて乾燥、濾過し、溶媒を減圧溜去
する。これについて、カラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル/ヘキサン=2/1)を行ない、ヘキサンで再結
晶して化合物2を得る。 化合物2 収  量  4.01g(73%) Rf値  0.33(酢酸エチル/ヘキサン=1/3)
融  点  114.5〜115.5℃〔α〕D20 
−15.5°(c、3.50  in  CHCl3 
) 1H−NMR(δ  in  CDCl3 、270M
Hz)1.35〜1.75(20H、m)、 2.80(1H、s)、 3.57(3H、s)、 3.54〜3.75(3H、m)、 4.26〜4.39(3H、m) IR(nujol) 3500、1100、1035cm−1元素分析(C1
9H30O6 ) C:64.39;H:8.53(理論値)C:64.3
8;H:8.67(測定値)(参考) 融点      117〜119℃ 〔α〕D22 −19.3°(c、0.775  in
  CHCl3 ) S. D. G’ero, Tetrahedron 
Lett., Vol. 25, p.p.5681 
〜 5687 (1969)による 【0061】■  化合物2(1.00g、2.82m
mol)に、窒素雰囲気下、無水ベンゼン18mlを加
え、室温でジメチルスルホキシド(2.00ml、28
.2 mmol )と無水酢酸(1.33ml、14.
1 mmol )とを加え、7時間加熱還流する。反応
液を氷を入れた分液ロートに移し、水で1回、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液で1回洗浄した後、有機層に無水
硫酸ナトリウムを加えて乾燥、濾過し、溶媒を減圧留去
する。これを、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル
/ヘキサン=1/4)によって精製し、化合物3を得る
。 化合物3 収  量  0.99g(100%) Rf値  0.45(酢酸エチル/ヘキサン=1/3)
〔α〕D22 −12.0°(c、7.07  in 
 CHCl3 ) 1H−NMR(δ  in  CCl4 、90MHz
)1.30〜1.87(20H、m)、 3.47(3H、s)、 3.24〜3.70(2H、m)、 3.73〜3.93(1H、m)、 4.36〜4.71(2H、m) IR(neat) 1730、1220、1160、1090cm−1【0
062】■  化合物3(1.692g、4.801m
mol)に、窒素雰囲気下、無水テトラヒドロフラン4
0mlを加え、−78℃に冷却し、水素化ホウ素リチウ
ム(0.105g、4.801mmol)を加え、30
分間撹拌する。反応液を氷水を入れた分液ロートに移し
、ジエチルエーテル抽出し、有機層を水で1回洗浄後、
無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥、濾過し、溶媒を減圧
留去する。これを、カラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル/ヘキサン=1/4)によって精製し、化合物4を
得る。 化合物4 収  量  1.560g(92%) Rf値  0.34(酢酸エチル/ヘキサン=1/3)
〔α〕D22 −3.9°(c、6.62  in  
CHCl3 ) 1H−NMR(δ  in  CCl4 、90MHz
)1.17〜1.90(20H、m)、 2.12〜2.40(1H、br.)、3.40(3H
、s)、 3.14〜3.73(2H、br.)、3.82(1H
、br.s)、 3.97〜4.40(3H、m) IR(nujol) 3570、1160、1100、1040cm−1【0
063】■  化合物4(1.560g、4.40mm
ol)に、窒素雰囲気下、無水ジクロロメタン15ml
を加え、0℃とし、トリエチルアミン(0.797ml
、5.72 mmol )と塩化ベンゾイル(0.61
3ml、5.28 mmol )と触媒量のジメチルア
ミノピリジンとを加え、室温で一夜撹拌する。反応液を
分液ロートに移し、飽和食塩水で1回、水で1回洗浄し
た後、有機層に無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥、濾過
し、溶媒を減圧留去する。これを、カラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/10)によって精
製し、化合物5を得る。 化合物5 収  量  1.623g(80%) Rf値  0.55(酢酸エチル/ヘキサン=1/3)
〔α〕D22 −5.1°(c、2.43  in  
CHCl3 ) 1H−NMR(δ  in  CCl4 、90MHz
)1.15〜1.80(20H、m)、 3.53(3H、s)、 3.29〜3.52(1H、br.)、3.83〜4.
21(2H、br.m)、4.22〜4.53(2H、
m)、 5.24〜5.35(1H、br.)、7.35〜7.
58(3H、m)、 7.95〜8.15(2H、m) IR(neat) 1705、1255、1100、700cm−1【00
64】■  化合物5(1.250g、2.73mmo
l)に、窒素雰囲気下、無水アセトニトリル30mlを
加え、0℃とし、塩化アルミニウム(3.63g、27
.3mmol)とヨウ化ナトリウム(4.09g、27
.3mmol)を加える。数分後、室温まで昇温し、1
2時間撹拌する。反応液を氷水を入れた分液ロートに移
し、ジクロロメタン抽出し、有機層を飽和食塩水で1回
、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で1回、水で1回洗浄
後、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥、濾過し、溶媒を
減圧留去する。これを、薄層クロマトグラフィー(酢酸
エチル/ヘキサン=3/1→ジクロロメタン/メタノー
ル=10/1)によって精製し、化合物6(1,2−O
−(シクロヘキシリデン)−3−O−ベンゾイルミオイ
ノシトール)を得る。 化合物6 収  量  0.827g(83%) Rf値  0.25(酢酸エチル/ヘキサン=3/1)
〔α〕D22 +53.3°(c、1.22  in 
 EtOH) 1H−NMR(δ  in  CDCl3 +DMSO
−d6 、90MHz) 1.14〜1.90(10H、m)、 2.70(3H、br.)、 3.20〜4.70(5H、br.m)、5.12〜5
.34(1H、br.)、7.30〜7.68(3H、
m)、 8.03〜8.23(2H、m) IR(nujol) 3490、1700、1275、1105、700cm
−1 【0065】■  化合物6(81.0mg、0.22
2mmol)に、窒素雰囲気下、無水ジクロメタン3m
lを加え、0℃とし、トリエチルアミン(0.149m
l、1.07mmol)と塩化ベンゾイル(0.116
ml、0.999mmol)と触媒量のジメチルアミノ
ピリジンとを加え、室温で3時間撹拌する。反応液を分
液ロートに移し、有機層を0.5N塩酸で1回、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で1回洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムを加えて乾燥、濾過し、溶媒を減圧留去する。 得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロ
メタン/ヘキサン=3/1)によって精製し、化合物7
(1D−1,2−O−(シクロヘキシリデン)−3,4
,5,6−テトラ−O−ベンゾイルミオイノシトール)
を得る。 化合物7 収  量  148.3mg(99%)Rf値  0.
55(ジクロロメタン/ヘキサン=1/3) 〔α〕D26 +29.3°(c、3.00  in 
 CHCl3 ) 1H−NMR(δ  in  CCl4 +CDCl3
 、90MHz) 1.12〜1.96(10H、m)、 4.50(1H、t、J=6.0Hz)、4.80(1
H、t、J=5.1Hz)、5.57〜5.97(3H
、m)、 6.13(1H、t、J=9.0Hz)、7.00〜7
.53(12H、m)、 7.67〜8.13(8H、m) IR(nujol) 1700、1250、1080、1050、680cm
−1 【0066】(実施例2)  1D−1,2−O−(シ
クロヘキシリデン)−3,4,5,6−テトラ−O−ベ
ンゾイルミオイノシトールを出発原料とするD−コンズ
リトール Bの合成 図1に従って説明する。 【0067】■  1D−1,2−O−(シクロヘキシ
リデン)−3,4,5,6−テトラ−O−ベンゾイルミ
オイノシトール(化合物7)(115.8mg、0.1
71mmol)に、トリフルオロ酢酸とメタノール(8
:1)の混合溶液6mlを加え、室温で10分間撹拌す
る。溶媒を留去した後、薄層クロマトグラフィー(酢酸
エチル/ヘキサン=1/2)によって精製し、化合物8
を得る。 化合物8 収  量  95.2mg(93%) Rf値  0.15(酢酸エチル/ヘキサン=1/3)
〔α〕D26 +22.9°(c、1.40  in 
 CHCl3 ) 1H−NMR(δ  in  CDCl3 、90MH
z)3.53〜4.20(3H、br.)、4.56(
1H、br.s)、 5.42(1H、dd、J3,4 =9.9Hz、J3
,2 =2.4Hz)、 5.67〜6.10(2H、m)、 6.33(1H、t、J=9.0Hz)、7.00〜7
.50(12H、m)、 7.55〜8.06(8H、m) IR(nujol) 3450、1710、1260、1100、700cm
−1 【0068】■  化合物8(42.5mg、0.07
1mmol)に無水アセトン1mlを加え、無水アセト
ン溶液とした後、1,1´−チオカルボニルジイミダゾ
ール(14.6mg、0.082mmol)を加え、5
時間加熱還流する。室温に戻した後、反応液を分液ロー
トに移し、水5mlを加え、さらにジクロロメタン3m
lを加え、抽出する。ジクロロメタン抽出をさらに2回
行なった後、有機層を集め、それを、1N塩酸、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムを加えて乾燥する。溶媒を留去し、得られた油状物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタ
ン/ヘキサン=9/1)によって精製し、1,2−O−
(チオカルボニル)−3,4,5,6−テトラ−O−ベ
ンゾイルミオイノシトール(化合物9)を得る。 化合物9 収  量  41.5mg(0.065mmol、91
%)1H−NMR(δ  in  CDCl3 +DM
SO−d6 (3:1)、90MHz) 5.72(1H、dd、J=5.8Hz、J=7.9H
z)、 5.80(1H、dd、J=3.4Hz、J=7.9H
z)、 5.88〜5.92(2H、m)、 6.00〜6.10(2H、m)、 7.32〜7.67(12H、m、Aromatic)
、7.87〜8.08(8H、m、Aromatic)
【0069】■  化合物9(41.5mg、0.07
5mmol)にトリメチルホスファイト2mlを加え、
5時間加熱還流する。室温に戻した後、過剰のトリメチ
ルホスファイトを減圧留去し、得られた油状物を、薄層
クロマトグラフィーによって精製し、1D−1,2,3
,4−テトラ−O−ベンゾイル−シクロヘキサ−5−エ
ン−(1,3/2,4)−テトロール(化合物10)を
得る。 化合物10 収  量  36.9mg(0.066mmol、97
%)1H−NMR(δ  in  CDCl3 、90
MHz)6.04〜6.08(6H、m)、7.26〜
7.57(12H、m、Aromatic)、 7.85〜8.02(8H、m、Aromatic)【
0070】■  化合物10(33.4mg、0.05
94mmol)に無水メタノール1.5mlと無水テト
ラヒドロフラン0.8mlとを加えて溶解し、0℃とし
た後、水素化ナトリウム10.7mgを加え、その後、
室温で終夜撹拌する。反応液を分液ロートに移し、1N
塩酸3mlを加え、抽出を行ない、水層を分取する。水
層をエーテルで洗浄した後、濃縮する。得られた油状物
を、陽イオン交換樹脂(ダイアイオンSK1B  H+
 型)、続いて、陰イオン交換樹脂(アンバーライトI
RA−904、C1− 型)に通して精製し、1D−シ
クロヘキサ−5−エン−(1,3/2,4)−テトロー
ル(D−コンズリトールB、化合物11)を得る。 化合物11 収  量  8.7mg(定量的) 融  点  169〜172℃ 〔α〕D22 +150°(c、0.88  in  
CH3OH) 1H−NMR(δ  in  CD3 OD、90MH
z)3.32〜3.43(2H、m、H2,3)、4.
01〜4.13(2H、m、H1,4)、5.57(2
H、s、H5,6) (参考) 融  点  179℃ 〔α〕D22 −156°(c、1.26  in  
CH3OH)(L体) H. Paulsen et. al., Chem.
 Ber., Vol.114, p.3242(19
81) による 【0071】(実施例3)  L−クエブラキトールを
出発原料とするL−コンズリトールFの合成図2に従っ
て説明する。 【0072】■  実施例1■に従い、L−クエブラキ
トール1から化合物2を得る。 【0073】■  化合物2(106mg、0.298
mmol)にアセトニトリル2.5mlを加え、アセト
ニトリル溶液とした後、0℃に冷却し、ピリジン(2.
42μl、2.98mmol)、塩化アルミニウム(3
98mg、2.98mmol) およびテトラブチルア
ンモニウムヨージド(1.1g、2.98mmol)を
加え、室温に戻して11時間撹拌する。反応液を分液ロ
ートに移し、氷水10mlを加え、さらにジクロロメタ
ン8mlを加えて抽出する。ジクロロメタン抽出をさら
に2回行なった後、有機層を集め、10%亜硫酸ナトリ
ウム水溶液4mlを加えて洗浄し、次いで無水硫酸ナト
リウムで乾燥する。濃縮して得られた油状物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/酢酸エ
チル=10/1)によって精製し、1L−1,2;3,
4−ジ−O−(シクロヘキシリデン)−キロイノシトー
ル(化合物12)およびL−クエブラキトール(化合物
1)を得る。 化合物12 収  量  77.6mg(76%) 1H−NMR(δ  in  CDCl3 、90MH
z)1.25〜1.73(20H、m)、 2.94(1H、brd.、J=2.4Hz、OH)、
3.08(1H、brd.、J=2.8Hz、OH)、
3.63(1H、dd、J3,4 =10.4Hz、J
2,3 =6.7Hz)、 3.71(1H、dd、J4,3 =10.4Hz、J
4,5 =7.7Hz)、 4.08〜4.21(2H、m、H5,6)、4.33
〜4.40(2H、m、H1,2)IR(nujol) 3450、1270、1160、1090、940、8
00cm−1 元素分析(C18H28O6 ) C:63.51;H:8.29(理論値)C:63.5
9;H:8.53(測定値)【0074】■  化合物
12(71.0mg、0.209mmol)に無水アセ
トン4mlを加え、無水アセトン溶液とした後、1,1
´−チオカルボニルジイミダゾール(42.8mg、0
.240mmol)を加え、6時間加熱還流した後、1
,1´−チオカルボニルジイミダゾール(55.8mg
、0.313mmol)を加え、更に3時間加熱還流す
る。反応液を室温に戻した後、分液ロートに移し、水5
mlを加え、さらにジクロロメタン3mlを加えて抽出
する。ジクロロメタン抽出をさらに2回行なった後、有
機層を集め、1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を
留去し、得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ジクロロメタン/ヘキサン=2/3)によっ
て精製し、1L−1,2−O−(チオカルボニル)−3
,4;5,6−ジ−O−(シクロヘキシリデン)−キロ
イノシトール(化合物13)を得る。 化合物13 収  量  72.7mg(0.181mmol、90
%)〔α〕D22 −4.8°(c、1.05  in
  CHCl3 ) 1H−NMR(δ  in  CDCl3 、90MH
z)1.41〜1.70(20H、m)、 3.62(1H、dd、J3,4 =11.0Hz、J
4,5 =7.5Hz、H4)、 3.84(1H、dd、J2,3 =7.3Hz、J3
,4 =11.0Hz、H3) 4.48(1H、t、J4,5 =J5,6 =7.4
Hz、H5)、 4.54(1H、dd、J1,6 =4.6Hz、J5
,6 =7.4Hz、H6) 5.01〜5.30(2H、m、H1、H2)IR(n
ujol) 1340、1280、1240、980、710cm−
1【0075】■  化合物13(188.7mg、0
.493mmol)にトリメチルホスファイト10ml
を加え、6時間加熱還流する。室温に戻した後、過剰の
トリメチルホスファイトを減圧留去することにより、化
合物14を得る。これを精製する事なく、80%トリフ
ルオロ酢酸メタノール溶液10mlを加え、室温で終夜
撹拌する。アスピレーターで溶媒を留去した後、水5m
lを加え、ジクロロメタンで洗浄を行ない、水層を分取
する。 水層を濃縮後、それを、陽イオン交換樹脂(ダイヤイオ
ンSK1B、H+ 型)、続いて、陰イオン交換樹脂(
アンバーライトIRA−904、C1− 型)に通して
精製し、1L−シクロヘキサ−5−エン−(1,2,4
/3)−テトロール(L−コンズリトールF、化合物1
5)を得る。 化合物15 収  量  57.1mg(79%) 〔α〕D22 −76.5°(c、0.68  in 
 CH3 OH) 1H−NMR(δ  in  CD3 OD、90MH
z)3.41(1H、dd、J2,3 =10.4Hz
、J3,4 =4.3Hz、H3)、 3.61(1H、dd、J1,2 =7.6Hz、J2
,3 =10.4Hz、H2)、 3.86〜3.98(1H、m、H1)、4.16(1
H、t、J3,4 =J4,5 =4.3Hz、H4)
、 5.71(1H、dd、J1,6 =10.1Hz、J
5,6 =1.8Hz、H6) 5.79(1H、ddd、J4,5 =4.3Hz、J
5,6 =1.8Hz、J1,5 =10.1Hz、H
5)(参考) 〔α〕D23 −71.7°(c、0.24  in 
 CH3 OH) S. V. Ley and A. J. Redgr
ave, Synlett., p.393 (199
0)による 【0076】このように、本発明法により、L−コンズ
リトールFは、5工程で、L−クエブラキトールに対し
て39%の収率で合成することができた。一方、前記H
.Paulsenらによる方法は、7工程で、その収率
は15%程度であったと報告されている。 【0077】 【発明の効果】本発明により、D−コンズリトールBお
よびその合成方法と、L−コンズリトールFの合成方法
が提供される。D−コンズリトールBおよびL−コンズ
リトールFは、グリコシダーゼ阻害剤として有用である
が、従来は、D−コンズリトールBに関しては、ラセミ
体からの光学分割やD体単独の合成が出来なかったため
に入手できておらず、一方、L−コンズリトールFに関
しては、工程数が多く、収率の低い合成方法しか知られ
ていなかった。従って、D−コンズリトールBをその合
成方法を共に提供すると共に、L−コンズリトールFの
優れた合成方法を提供する本発明は、医薬の分野に大き
く寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】L−クエブラキトールからD−コンズリトール
Bに到る反応経路図である。
【図2】L−クエブラキトールからL−コンズリトール
Fに到る反応経路図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  D−コンズリトールB。
  2. 【請求項2】  下記一般式Iで示される1D−1,2
    −O−(R1 )−3,4,5,6−テトラ−O−(R
    2 )−ミオイノシトールの1位および2位の酸素原子
    に結合した保護基を脱保護して1位および2位の置換基
    を水酸基とした後、1位および2位を脱水酸基化して1
    D−1,2,3,4−テトラ−O−(R2 )−シクロ
    ヘキサ−5−エン−(1,3/2,4)−テトロールと
    し、その後、該テトロールの1位、2位、3位および4
    位の酸素原子に結合した保護基を脱保護する工程を経る
    ことを特徴とするD−コンズリトールBの合成方法。 【化1】 (上記一般式Iにおいて、R1 は、隣接する2個の酸
    素原子に結合するブリッジ型保護基であり、R2 は、
    1個の酸素原子に結合する保護基である。なお、4箇所
    のR2 は、互いに同じであっても異なっていてもよい
    。)
  3. 【請求項3】  L−クエブラキトールの1位の水
    酸基の反転、2位のメトキシ基の脱メチル化および水酸
    基の保護を順序によらずに行なって合成した前記1D−
    1,2−O−(R1 )−3,4,5,6−テトラ−O
    −(R2 )−ミオイノシトールを用いる請求項2に記
    載のD−コンズリトールBの合成方法。
  4. 【請求項4】  L−クエブラキトールの3位、4位、
    5位、および6位の水酸基を保護した後、2位のメトキ
    シ基を脱メチル化して水酸基とし、その後、1位および
    2位の脱水酸基化と、3位、4位、5位および6位の酸
    素原子に結合した保護基の脱保護を行なうことを特徴と
    するL−コンズリトールFの合成方法。
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