JPH0430932B2 - - Google Patents

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JPH0430932B2
JPH0430932B2 JP60028991A JP2899185A JPH0430932B2 JP H0430932 B2 JPH0430932 B2 JP H0430932B2 JP 60028991 A JP60028991 A JP 60028991A JP 2899185 A JP2899185 A JP 2899185A JP H0430932 B2 JPH0430932 B2 JP H0430932B2
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、クロマトグラフイー分離技術に関
し、より詳しくは、キラルな物質の混合物からの
光学異性体の分離、精製および分析を行なうこと
のできるクロマトグラフイー用固定相ならびにそ
の製造法に関する。 (従来の技術、および発明が解決しようとする問
題点) ガスクロマトグラフイー、液体クロマトグラフ
イーなどのクロマトグラフ法において、アミノ
酸、誘導体、ヒドロキシ酸などの光学異性体の等
量混合物(ラセミ体)を、各々の光学異性体に光
学分割するために、光学活性な固定相が従来から
研究されて実用化されている(例えば、原、土橋
共著「化学の領域」南江堂、東京、1981増刊132
号171頁、および土橋、原共著「ぶんせき」9巻
633頁1981)。 この固定相は、使用時の固定相の流失による性
能劣化を防止するために、通常、基体表面に化学
結合された化学結合型であり、カラムが用いられ
る場合その充填剤として用いられる。 しかしながら、従来の光学活性な化学結合型固
定相は、分離対象についての選択性を持ち、した
がつて、ある固定相で分離できる光学活性物質の
種類が非常に限定され、数種の光学活性物質を分
離・分析しようとするとそれらの物質ごとにそれ
に適合する固定相を使用しなくてはならないとい
う問題点がある。 本発明は上述の事情に鑑みなされたものであ
り、その目的とするところは分離・分析すること
のできる光学活性物質の種類が多く適用範囲の広
いクロマトグラフイー用固定相、ならびにその製
造方法を提供することである。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は特殊な残基を有する化学結合型固
定相が本発明の目的達成に有効であることを見い
出し本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明者等は、クロマトグラフイー
による光学分割の多年にわたる試験研究におい
て、キラルな(R,R)−N,N′−ジイソプロピ
ル酒石酸アミド(DIPTA)をシリカゲルクロマ
トグラフイーの移動相への添加剤として用いると
DIPTAと溶質との間の水素結合による分子会合
によつて、β−オキシカルボニル化合物、1,2
−ジオール、α−アミノ酸誘導体が光学分割する
という知見を得た(Tetrahedron Lett.,25,
329,(1984)参照)。この知見に基づき更に試験
研究を進めた結果、カルバモイルヒドロキシカル
ボン酸アミドには光学活性物質を光学分割するこ
とができるという不斉識別力があることを確認
し、しかもこの不斉識別性のある官能基を成功裸
に基体と化学結合させて本発明を完成するに到つ
た。 クロマトグラフイー用固定相 本発明のキラルなクロマトグラフイー用固定相
は、下記構造式(I)で表わされるキラルなカル
バモイルヒドロキシカルボン酸アミド残基を有す
ることを特徴とする基体に化学結合されたもので
ある。 (式中、R1,R2およびR3は水素原子、アルキ
ル基またはアリール基を意味し、nは1〜6の整
数である) 本発明の好ましい態様として、上記式(I)に
おけるR1,R2およびR3を水素原子、炭素原子数
1〜6個の直鎖もしくは分枝のアルキル基、フエ
ニル基、ナフチル基またはアンスリル基とするこ
とができる。この適当な嵩高な置換基によつて本
発明の固定相に有利な立体効果が期待される。 さらに別の態様として、式(I)のnを2,4
または6の偶数とすることが好ましい。この態様
によつて式(I)のカルバモイルヒドロキシカル
ボン酸アミド残基に軸対称を与えるために、本発
明の固定相に良好な不斉識別力を付与することが
できる。 次いで本発明の固定相をより具体的に説明す
る。 本発明の固定相が利用されるクロマトグラフイ
ーには、ガスクロマトグラフイー、液体クロマト
グラフイー、薄層クロマトグラフイー、ペーパー
クロマトグラフイーおよびカラムクロマトグラフ
イーなどがあり、種々のクロマトグラフイーに応
用することができる。 本明細書において固定相とは、試料とともに移
動しない相を指し、移動相に対するものである。
本発明の固定相は前記構造式(I)で表わされる
キラルなカルバモイルヒドロキシカルボン酸アミ
ド残基を有するとともに、基体に化学的に結合さ
れている。式(I)の残基は、この残基部分が不
斉識別力を発揮することから、固定相の表皮部に
存在することが好ましい。本発明の固定相は基体
に化学的に結合される。この化学結合の種類は、
本発明の目的に反しない限り任意であり、例えば
共有結合、イオン結合、配位結合、水素結合など
である。本発明の固定相において、式(I)の残
基は、直接にもしくはスペーサーを介して、基体
に結合される。本発明においてスペーサーは、式
(I)の残基と基体表面とを、一定間隔を置いて
連結するものであればよく、例えば、炭素数1〜
10の直鎖もしくは分枝の脂肪族炭素鎖、フエニレ
ン基などの芳香族炭素鎖、主鎖もしくは側鎖にヘ
テロ原子を有する複素炭素鎖などである。 本発明で用いられる基体は、クロマトグラフイ
ーの種類、分析対象などに応じて決めることがで
き、例えば、シリカ、シリカゲル、活性炭、各種
のポーラスポリマー、ゼオライト、イソライト、
けいそう土、アルミナ、多孔性ガラス、ポリスチ
レンゲルなどの半硬質ゲル、セルロース、ポリア
ミドなどの固体、ならびに水酸基を含むポリエチ
レングリコール、ポリビニルアルコールなどの高
分子流動体がある。 本発明の固定相は、前記構造式(I)で表わさ
れるカルバモイルヒドロキシカルボン酸アミド残
基を有する。この残基は、少なくとも1個の不斉
炭素を含み、キラリテイー(chirality)を持つ。 固定相の製造法 本発明の固定相を製造する方法の出発物質の調
製法を、先ず、例示として説明する。 キラルなモノまたはポリヒドロキシジカルボン
酸を原料として本方法の出発物質を調製すること
ができる。 () 前記ジカルボン酸を、下記反応式のよう
に酸無水物に誘導してジカルボン酸無水物と
し、次いでアミンまたはアルコールと反応させ
て半アミドもしくは半エステルに変換する。 (R11=アルキル基) () 前記ジカルボン酸を、下記反応式のよう
に水酸基の保護(例えば、アシル化など)およ
び酸無水物への誘導を行なつて、アシルオキシ
ジカルボン酸無水物とし、次いでアミンまたは
アルコールと反応させて半アミドもしくは半エ
ステルに変換する。 上記の二式はX=OHについてであるが、X
がハロゲンである場合は、公知の方法により半
アミドもしくは半エステルのカルボキシル基を
酸ハロゲン化物に変えることができる。また、
スクシンイミドおよびその誘導体などのカルボ
ニル基を活性化する基である場合も同様に公知
法により調製される。 次いで、本発明の固定相の製造法(A)〜(F)を具体
的に説明する。 (A) 式(a)のキラルなカルバモイルヒドロキ
シカルボン酸誘導体を、下記構造式()で表
わされる基体に化学結合されたアミノ基と縮合
させ、下記反応式のように本発明の固定相を製
造することができる(特許請求の範囲第3項記
載の方法)。 (式中、R4は隣接する窒素原子と基体とを
結ぶ炭素鎖もしくは直接結合を意味し、Carは
基体を意味する) 必要に応じて、縮合前に前記誘導体(a)
の水酸基を、例えばアシル化剤によつてアシル
オキシ基に、好ましくはアセトキシ基(OAc)
にして保護しておき、下記反応式のように、縮
合後に公知の加水分解によつて脱保護化するこ
とができる。 式(a)および(a′)のXが水酸基(−
OH)である場合、そのカルボキシル基のカル
ボニル(C=O)を活性化する試薬(脱水縮
合剤)、例えばジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(DCC)などを添加して縮合反応を促進す
ることもできる。 この方法によつて、キラルな固定相を基体に
共有結合によつて連結することができる。 (B) 式(a)のキラルなヒドロキシカルボン酸
誘導体のカルボキシル基を、式(V)の基体に
結合したアミノ基と中和させ、下記反応式のよ
うに本発明の固定相を製造することができる
(特許請求の範囲第5項記載の方法)。 (式中、R5およびR7は水素原子、アルキル
基またはアリール基を意味する) この方法によつて、キラルな固定相を基体に
イオン結合によつて連結することができる。 この製造法における出発物(a)は、下記
反応式のように、前記式(a′)または(
a)の化合物をアミノ酸と縮合させて、もしく
は次いで加水分解により脱保護化して調製する
ことができる。 この方法において、必要に応じて中和前に式
(a)の水酸基を、例えばアシル化剤によつ
てアシルオキシ基にして保護し、中和後に公知
の加水分解によつて脱保護化することができ
る。 (C) 式(a)のキラルなトリアルコキシシラン
誘導体のアルコキシ基を、基体の水酸基と縮合
させ、下記反応式のように本発明の固定相を製
造することができる(特許請求の範囲第6項記
載の方法)。 (式中、R8,R9およびR10はアルキル基を意
味する) この方法において、下記反応式に示すよう
に、必要に応じて縮合前に式(a)の水酸基
を、例えばアシル化剤によつてアシルオキ基に
して保護し、縮合後に公知の加水分解によつて
脱保護化することができる。 この製造法における出発物(a′)は、下記
反応式()および()に示すように、前記
式(a′)の化合物をアミド化してアルコキシ
シラン誘導体に導びくことができる。 水酸基が保護されていない化合物(a)に
ついても、同様の方法で調製することができ
る。 (D) 式(b)のキラルなヒドロキシカルボン酸
誘導体を、式()で表わされる基体に化学的
に結合されたアミノ基と縮合させ、次いでアル
コキシカルボニル基をカルバモイル基に置換
し、下記反応式のように本発明の固定相を製造
することができる(特許請求の範囲第7項記載
の方法)。 この方法において、必要に応じて、縮合前に
水酸基を、例えばアシル化剤によつてアシルオ
キシ基に、好ましくはアセトキシ基などにして
保護しておき、下記反応式のように、縮合後に
公知の加水分解によつて脱保護化し、またアル
コキシカルボニル基をカルバモイル基に置換す
ることができる。 式(b)および(′b)のXが水酸基で
ある場合、そのカルボキシル基のカルボニルを
活性化する試薬、例えばジシクロヘキシルカル
ボジイミド(DCC)などを添加して縮合を促
進させることが望ましい。 (E) 式(b)のキラルなヒドロキシカルボン酸
誘導体のカルボキシル基を、式(V)の基体に
結合したアミノ基と中和させ、次いでアルコキ
シカルボニル基をカルバモイル基と置換し、下
記反応式のように本発明の固定相を製造するこ
とができる(特許請求の範囲第9項記載の方
法)。 前記(B)で述べたように、この方法の出発物
(b)および(′b)を調製し、また水酸基
を保護することもできる。 (F) 式(′b)のキラルなトリアルコキシシラ
ン誘導体のアルコキシ基を、基体の水酸基と縮
合させ、次いでアルコキシカルボニル基をカル
バモイル基に置換し、また加水分解により脱保
護化して水酸基に戻し、下記反応式のように本
発明の固定相を製造することができる(特許請
求の範囲第10項記載の方法。 この方法において、水酸基を保護せずに本発
明の固定相を製造することができる。 この製造法における出発物(′b)または
(b)は、前記(C)で説明したと同様の方法で
調製することができる。 これらの製造方法における反応条件(溶媒、
反応温度、反応雰囲気、操作、反応時間など)
は、用いる試薬などに応じて適宜決めることが
望ましい。 (作用) 本発明のクロマトグラフイー用固定相によるラ
セミ体などの光学異性体混合物の光学分割のメカ
ニズムは、必ずしも理論的に明らかでないが、次
のように作用すると考えられる。 基体に化学結合によりリンクされた本発明の固
定相には、式(I)で表わされるキラルなカルボ
ニルヒドロキシカルボン酸アミド残基があるため
に、その不斉炭素上に水酸基、アミド基があり、
これらの官能基が分離対象(例えば、d体とl体
との等量混合物)と相互作用を及ぼして対掌体と
ジアステレオマー錯体を形成し、この相互作用の
差異によつて広い範囲の化合物に対して不斉認識
能を発現するものと考えられる。 (発明の効果) 本発明の固定相によつて、次のような効果を得
ることができる。 (a) 従来の固定相に比べてより広い適用範囲を本
発明の固定相が持ち、クロマトグラフイーにお
いてジオール、α−またはβ−ヒドロキシ酸、
α−アミノ酸エステル、アミド誘導体などの光
学分割を実施することができる。 (b) 従来の固定相で光学分割することが困難であ
ると考えられていたβ−ヒドロキシケトンを、
本発明の固定相によつて光学分割を行なうこと
ができる。 (実施例) 以下、例を参照しつつ本発明を詳説する。 例1 出発原料の調製 酒石酸無水物ジアセテート(イ)〔参照、Organic
Synthesis、Col4,242(1963)〕3.866gを無水の
CH2Cl2 35mlに溶解し、この溶解物に0℃でイ
ソプロピルアミン3.4mlを滴下した。反応後、減
圧下で溶媒を留去し、この残留物に水30mlおよび
適量の濃塩酸を添加してPHを1未満とした。この
溶液を酢酸エチル500mlで抽出し、酢酸エチル層
を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後、酢酸エチル層
を無水芒硝で乾燥し、さらに減圧濃縮した。この
濃縮物4.789gをイソプロピルアルコール−n−
ヘキサンから再結晶化してモノアミド(ロ)の無色結
晶4.38gを得た。得られたモノアミド(ロ)の1
HNMRスペクトルの分析結果を下記に示す。 1H−NMR(CDCl3−DMSO−d6),δ:1.44
(3H,d,J=6.3Hz),1.48(3H,d,J=6.3
Hz),2.10(3H,s),2.17(3H,s),3.83−4.27
(1H,m),5.57−5.68(2H,m),6.67(1H,brd,
J=7.5Hz),10(1H,brs). 例2 共有結合型固定相の調製 例1で得られたモノアミド(ロ)1.6gとアミノプ
ロピルシリカ(ハ)1.21gとを無水のテトラヒドラフ
ラン(THF)10mlに加え、0℃で無水THF1ml
に溶解されたジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)2.4gを更に加えた。反応物を室温まで上
げ、この反応物にクロロホルム100mlを加えて遠
心分離にかけた。分離処理後、上澄液を除去して
シリカ誘導体をろ取し、クロロホルム、メタノー
ル、アセトン、およびn−ヘキサンで洗浄して乾
燥した。その結果、無色の固体物質(ニ)1.28gを得
た。IR(KBr)スペクトル分析結果:1760cm-1
1670cm-1、1550cm-1。 得られたジアセトキシ誘導体(ニ)996.6mgに無水
メタノール2mlを加え、さらに0℃で、アンモニ
ア1.4gをメタノール10mlに吸収させた溶液を加
えて加水分解した。反応後のスラリーをろ取し、
メタノール、クロロホルム、n−ヘキサンで洗浄
した後、乾燥して、ヒドロキシ体(ホ)924mgを得た。 IR(KBr)スペクトル分析結果:1650cm-1
1540cm-1。 元素分析:C;8.00%、N;1.85%、H;1.45
% 例3 光学分割への反応 例2で調製したクロマトグラフイー用固定相を
径1mm、長さ50cmのカラムにスラリー充填して、
下記構造式で表わされるβ−ヒドロキシカルボン
酸アミドを分離した。この分析は、溶媒として4
%2−プロパノール−n−ヘキサンを、検出器に
は紫外線230nmを用いて、20℃の温度、60μl/
minの流速で行なつた。 分析結果を第1表に示す。
【表】
【表】 一般的に、保持比k′および分離係数αの実用的
な範囲が、各々1〜10および1.1以上であること
から、本発明の固定相が良好に種々のβ−ヒドロ
キシカルボン酸アミドを分離したことが第1表か
らわかる。 例4 イオン結合型固定相の調製 例1で得られたモノアミド(ロ)1.24gとN−ヒド
ロキシスクシンイミド528.2mgを無水THF20mlに
加え、0℃で無水THF1mlに溶解されたDCC1.0
gを更に添加した。析出した尿素誘導体をろ去
し、無水THFで洗浄した。ろ液を減圧下濃縮し
て得られる残渣、およびトランス4−アミノシク
ロヘキサンカルボン酸ベンジルとp−トルエンス
ルホン酸との塩1.78gをクロロホルム20mlに加
え、0℃でトリエチルアミン950.4mgを更に滴下
した。この反応物に酢酸エチル200mlを加え、水
20mlで、6%塩酸6mlで3回、5%炭酸水素ナト
リウム液6mlで3回、および飽和食塩水で洗浄し
た。この洗浄後、有機層を芒硝で乾燥し、減圧下
で濃縮した。樹脂状の残渣をシリカゲルクロマト
グラフイー(展開溶媒30%アセトン−n−ヘキサ
ン)で精製すると、無色の固体物質(ヘ)1.483gを
得た。得られたジアミド(ヘ)の-1HNMRスペクト
ルの分析結果を次に示す。 -1H−NMR(CDCl3):δ1.17(6H,d,J=6
Hz),1−2.33(9H,brm),2.17(6H,s,)3.73
(1H,brs),4.07(1H,m),5.13(2H,s),5.63
(2H,s),6.43−6.77(2H,brm),7.35(5H,
s)。 ジアミド(ヘ)に無水THF6mlを加え、0℃で1N
水酸化ナトリウム2mlを滴下して脱保護化した。
反応混合物にクロロホルム150mlと水10mlを加え
て抽出し、有機層を芒硝で乾燥し、減圧下濃縮し
た。得られた結晶性残渣をクロロホルム−メタノ
ールで再結晶し、ヒドロキシアミド(ト)503.6mgを
得た。得られたヒドロキシアミド(ト)の1HNMRス
ペクトルの分析結果を次に示す。 1H−NMR(CDCl3):δ1.00−2.33(9H,m)、
1.15(3H,d,J=6Hz)、1.18(3H,d,J=
6.7Hz)、3.33−4.33(4H,m)、5.1(2H,s)、
5.17−5.50(2H,m)、6.77−7.10(2H,brm)、
7.33(5H,s)。 ヒドロキシアミド(ト)486.2mgに80%エタノール
−水20mlと10%Pt−C200mgを加え、常圧で水素
添加した。触媒をろ別し、ろ液を減圧下濃縮して
無色の固体物質382mgを得た。得られたカルボン
酸誘導体25mgをイソプロピルアルコール15mlおよ
びn−ヘキサン100mlに溶解し、これを径5μmの
アミノプロピルシリカが充填されたカラム(ψ1
mm×50cm)に送液して、固定相を上記反応式の式
(チ)で表わされるように、基体(シリカ)にイ
オン結合させた。 例5 光学分割への応用 例4で調製したクロマトグラフイー用固定相を
用いて、例3と同様に下記構造式のβ−ヒドロキ
シカルボン酸アミドを分離した。 分析結果を第2表に示す。
【表】 第2表から明らかなように、本発明の固定相が
種々のβ−ヒドロキシカルボン酸アミドを良好に
分離することがわかる。 例6 共有結合型固定相の調製 例1で得られるモノアミド(ロ)1.24gとN−ヒド
ロキシスクシンイミド528.2mgを無水THF20mlに
加え、0℃で無水THF1mlに溶解されたDCC1.0
gを更に添加する。析出する尿素誘導体をろ去
し、無水THFで洗浄する。ろ液を減圧下濃縮し
て得られる残渣にクロロホルム20mlを加え、これ
にアミノプロピルトリエトキシシラン1.0gなら
びにトリエチルアミン456mgを滴下する。反応混
合物を減下濃縮して得られる残渣をシリカゲルク
ロマトグラフイー(展開溶媒ベンゼン)で精製す
る。 精製物(リ)1.2gにシリカゲル1gと無水ト
ルエン20mlを加え、その混合物を24時間還流す
る。スラリー状のシリカゲルをろ取し、メタノー
ルで洗浄し、次いで飽和アンモニア−メタノール
5mlと懸濁し、0℃で8時間放置する。得られる
固体物質(ヌ)をろ取し、メタノール、クロロホ
ルム、n−ヘキサンで洗浄して乾燥する。得られ
る固定相は900mgである。 例7 出発原料の調製 酒石酸無水物ジアセテート(イ)4.072gに、氷水
冷下で無水メタノール10mlを加えて1時間放置し
た。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた結晶性
残渣を酢酸エチル−n−ヘキサンから再結晶し
た。得られたモノエステル(ル)の収量は3.71g
であつた。このモノエステルの1HNMRスペクト
ルの分析結果は下記のとおりであつた。 1HNMR(CDCl3)、δ:2.176(3H,s)、2.199
(3H,s)、3.792(3H)、5.714−5.759(2H,m)。 例8 共有結合型固定相の調製 例7で得られたモノエステル(ル)1.516gと
アミノプロピルシリカ1.476gを、無水クロロホ
ルム10mlに加え、0℃で無水塩化メチレン2.5ml
に溶解されたDCC2.2gを加えた。室温まで上げ、
反応物にクロロホルム100mlを加えて遠心分離に
かけた。その上澄液を除去し、シリカ誘導体をろ
取し、次いでクロロホルム、メタノール、アセト
ン、n−ヘキサンで洗浄し、乾燥後に淡黄色の固
体状物質(オ)1.37g得た。その分析結果を示
す。 IR(KBr):1750cm-1、1660cm-1、1550cm-1。 シリカ誘導体(オ)1.04gに20%メチルアミン
−メタノール8mlを加え、0℃にて8時間放置し
た。得られた固形物質をろ取し、メタノール、ク
ロロホルム、n−ヘキサンで洗浄した。乾燥後に
得られたクロマトグラフイー用固定相(ワ)の収
量は、960mgであつた。その分析結果を示す。 IR(KBr):1650cm-1、1550cm-1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記構造式(I)で表わされるキラルなカル
    バモイルヒドロキシカルボン酸アミド残基を有す
    ることを特徴とする基体に化学結合されたクロマ
    トグラフイー用固定相。 (式中、R1,R2およびR3は水素原子、アルキ
    ル基またはアリール基を意味し、nは1〜6の整
    数である) 2 式(I)におけるR1,R2およびR3が水素原
    子、炭素原子数1〜6個の直鎖もしくは分枝のア
    ルキル基、フエニル基、ナフチル基またはアンス
    リル基である、特許請求の範囲第1項記載の固定
    相。 3 下記構造式(a)のキラルなカルバモイル
    ヒドロキシカルボン酸誘導体を、下記構造式
    ()で表わされる基体に化学結合されたアミノ
    基と縮合させ、必要に応じて縮合前に前記誘導体
    の水酸基を保護しかつ縮合後に脱保護することか
    らなる、下記構造式(I)のキラルなカルバモイ
    ルヒドロキシカルボン酸アミド残基を有しかつ基
    体に化学結合されたクロマトグラフイー用固定相
    の製造法。 (式中、R1,R2およびR3は水素原子、アルキ
    ル基またはアリール基を意味し、nは1〜6の整
    数である) (式中、R1およびR2は上記と同じ意味を有し、
    nは、上記と同じ整数であり、Xは水酸基、ハロ
    ゲン、またはカルボニル基を活性化する基を意味
    する) (式中、R3は水素原子、アルキル基またはア
    リール基を意味し、Carは基体を意味し、R4は前
    記のアミノ基と基体とを結合する炭素鎖もしくは
    直接結合を意味する) 4 式(a)のXが水酸基である場合、縮合に
    際して脱水縮合剤を添加する、特許請求の範囲第
    3項記載の方法。 5 下記構造式(a)のキラルなカルバモイル
    ヒドロキシカルボン酸誘導体のカルボキシル基
    を、下記構造式()の基体に結合したアミノ基
    と中和させ、必要に応じて中和前に前記誘導体の
    水酸基を保護しかつ中和後に脱保護することから
    なる、下記構造式(I)のキラルなカルバモイル
    ヒドロキシカルボン酸アミド残基を有しかつ基体
    に化学結合されたクロマトグラフイー用固定相の
    製造法。 (式中、R1,R2およびR3は水素原子、アルキ
    ル基またはアリール基を意味し、nは1〜6の整
    数である) (式中、R1,R2およびR3は上記と同様の意味
    を有し、nは上記と同じ整数であり、R4は隣接
    する炭素原子と窒素原子とを結合する炭素鎖もし
    くは直接結合を意味する) (式中、R5およびR7は水素原子、アルキル基
    またはアリール基を意味し、Carは基体を意味す
    る) 6 下記構造式(a)のキラルなトリアルコキ
    シシラン誘導体のアルコキシ基を、下記構造式
    ()の基体に結合した水酸基と縮合させ、必要
    に応じて縮合前に前記誘導体の水酸基を保護しか
    つ縮合後に脱保護することからなる、下記構造式
    (I)のキラルなカルバモイルヒドロキシカルボ
    ン酸アミド残基を有しかつ基体に化学結合された
    クロマトグラフイー用固定相の製造法。 (式中、R1,R2およびR3は水素原子、アルキ
    ル基またはアリール基を意味し、nは1〜6の整
    数である) (式中、R1,R2およびR3は上記と同じ意味を
    有し、nは上記と同じ整数であり、R4は隣接す
    る窒素原子とケイ素原子とを結合する炭素鎖もし
    くは直接結合を意味し、R8,R9,R10はアルキル
    基を意味する) HO−Car () (式中、Carは基体を意味する) 7 アルコキシカルボニル基を意味する下記構造
    式(b)のキラルなヒドロキシカルボン酸誘導
    体を、下記構造式()で表わされる基体に化学
    結合されたアミノ基と縮合させ、次いで前記アル
    コキシカルボニル基をカルバモイル基と置換し、
    必要に応じて縮合前に前記誘導体の水酸基を保護
    しかつ縮合後に脱保護することからなる、下記構
    造式(I)のキラルなカルバモイルヒドロキシカ
    ルボン酸アミド残基を有しかつ基体に化学結合さ
    れたクロマトグラフイー用固定相の製造法。 (式中、R1,R2およびR3は水素原子、アルキ
    ル基またはアリール基を意味し、nは1〜6の整
    数である) (式中、nは上記と同じ整数であり、Xは水酸
    基、ハロゲンまたはカルボニル基を活性化する基
    を意味し、R11はアルキル基を意味する) (式中、R3は水素原子、アルキル基またはア
    リール基を意味し、Carは基体を意味し、R4は前
    記のアミノ基と基体とを結合する炭素鎖もしくは
    直接結合を意味する) 8 式(a)のXが水酸基である場合、縮合に
    際して脱水縮合剤を添加する、特許請求の範囲第
    7項記載の方法。 9 アルコキシカルボニル基を有する下記構造式
    (b)のキラルなヒドロキシカルボン酸誘導体
    を、下記構造式(V)の基体に結合したアミノ基
    と中和させ、次いで前記アルコキシカルボニル基
    をカルバモイル基と置換し、必要に応じて中和前
    に前記誘導体の水酸基を保護しかつ中和後に脱保
    護することからなる、下記構造式(I)のキラル
    なカルバモイルヒドロキシカルボン酸アミド残基
    を有しかつ基体に化学結合されたクロマトグラフ
    イー用固定相の製造法。 (式中、R1,R2およびR3は水素原子、アルキ
    ル基またはアリール基を意味し、nは1〜6の整
    数である) (式中、nは上記と同じ整数であり、R3は上
    記と同じ意味を有し、R4は隣接する炭素原子と
    窒素原子とを結合する炭素鎖もしくは直接結合を
    意味し、R11はアルキル基を意味する) (式中、R5およびR7は水素原子、アルキル基、
    またはアリール基を意味し、Carは基体を意味す
    る) 10 アルコキシカルボニル基を有する下記構造
    式(b)のキラルなトリアルコキシシラン誘導
    体のアルコキシ基を、下記構造式()の基体に
    結合した水酸基と縮合させ、次いで前記アルコキ
    シカルボニル基をカルバモイル基と置換し、必要
    に応じて縮合前に前記誘導体の水酸基を保護しか
    つ縮合後に脱保護することからなる、下記構造式
    (I)のキラルなカルバモイルヒドロキシカルボ
    ン酸アミド残基を有しかつ基体に化学結合された
    クロマトグラフイー用固定相の製造法。 (式中、R1,R2およびR3は水素原子、アルキ
    ル基またはアリール基を意味し、nは1〜6の整
    数である) (式中、R3は上記と同じ意味を有し、R4は隣
    接する窒素原子とケイ素原子とを結合する炭素鎖
    もしくは直接結合を意味し、R8,R9,R10および
    R11はアルキル基を意味する) HO−Car () (式中、Carは基体を意味する)
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