JPH0431070Y2 - - Google Patents
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- JPH0431070Y2 JPH0431070Y2 JP5310287U JP5310287U JPH0431070Y2 JP H0431070 Y2 JPH0431070 Y2 JP H0431070Y2 JP 5310287 U JP5310287 U JP 5310287U JP 5310287 U JP5310287 U JP 5310287U JP H0431070 Y2 JPH0431070 Y2 JP H0431070Y2
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Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本考案は医療用、医薬用、農園芸用等に使用で
きる薄膜に関し、更に詳しくは農薬用透過膜、経
皮用製剤の透過膜や創傷貼付剤等に使用可能なゼ
ラチン薄膜に関するものである。 〔従来の技術〕 近年、遺伝子光学を含むバイオテクノロジーや
免疫、医療、医用に関連して生体高分子の研究は
ますます盛んになつているが、その中でゼラチン
は生体を構成している細胞のさまざまな生命活動
をコントロールしているタンパク質として注目さ
れている物質で抗原性も他のタンパク質よりも弱
く、生体適合性もよく、体内吸収性であるという
特徴を持つ。しかしながら、ゼラチンを用いた薄
膜は、一般に機械的強度が非常に弱い。従つて、
現在市販されている代表的な製品としてはオブラ
ートや医薬品のカプセル等の比較的厚みのあるも
のであつて、それらの膜厚は、薄いものでも
20μm以上であり、未だこの分野の開発はあまり
進んでいないのが現状である。 〔考案が解決しようとする問題点〕 ゼラチン等の天然高分子を用いた薄膜は、一般
に機械的強度が弱いという最大の難点があるこ
と、更に水によつて膨潤するため取扱いが不便
で、前記のように種々の長所がありながら使い辛
いという欠点があつた。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は、鋭意研究の結果、ゼラチンを主成分
とする厚さ5μm〜15μmの膜体を合成樹脂製フイ
ラメント繊維から成るネツトによつて補強するこ
とで、種々の上記問題点を解決したものであり、
有効な強度を有する極めて薄いゼラチン膜を提供
することを目的とするものである。 ただし、本考案に於けるゼラチン薄膜はゼラチ
ン以外にデキストランや水、グリセリン、その他
架橋剤等が含まれる場合が多く、デキストランや
水はゼラチンより配合時や製品に於いて量的に多
い場合がある。しかしながらデキストランは水に
溶けやすく、使用しない場合もあり、又、水は乾
燥することにより微量となるのでゼラチンを主成
分とするという表現を用いたものであつて、ゼラ
チンの量が常に配合率の中で最大を占めるという
ものではない。 〔作用〕 上記構成のゼラチン薄膜体は主成分がゼラチン
であるため、抗原性も弱く、生体適合性もよく、
人の皮膚や傷口にも直接使用でき、薄膜が5μm〜
15μmと極めて薄いため、水や薬物等が膜を透過
するので、例えば経皮投与用の薬物制御膜等には
好適に使用できる。膜厚が5μmより薄過ぎると膜
体の強度が極めて弱く製膜が困難となり、15μm
より厚い場合は水や薬物等の透過性が悪くなる。 また、合成樹脂製フイラメント繊維のネツトを
用いているため、適度にゼラチンが繊維にからん
で膜として極度に厚い所や逆に極度に薄い所が生
じず略均一な膜体が形成される。又、ネツトによ
つて膜体の機械的強度が高くなり、取扱いやすく
しかも水によつての膜自体の膨潤が極力抑えられ
るものである。 〔実施例〕 第1図は本考案実施例のゼラチン薄膜1の拡大
平面図であり、第2図は該膜1の拡大断面図であ
る。 第1図及び第2図に於いて、2はゼラチンを主
成分とする膜体、3は合成樹脂製フイラメント繊
維からなるネツトである。 該ネツト3はフイラメント状の合成樹脂繊維で
あれば殆どどのようなものでも使用可能である
が、ポリアミド繊維やポリエステル繊維が好適に
使用される。又、創傷貼布剤等に用いる場合、ポ
リグリコール酸、ポリ乳酸、ポリリンゴ酸及びそ
れらの共重合体等の生分解性高分子のフイラメン
ト繊維も使用可能である。 また、網目は30〜150メツシユ程度の目崩れを
起こさないものが望ましい。30メツシユより大き
い目合いのものは膜の強度が非常に弱くなり、
150メツシユより小さい目合いのものは膜厚を
15μm以下にすることが困難となり、そのため水
や薬物の透過性も悪くなる。 従つて、種々の繊維製のネツトでも、例えばガ
ーゼのような綿の平織の物は目合が適当であつて
も使用できない。ネツトを構成する糸の交叉部分
が編まれているか、融着等によつて結合されてい
るのが好ましい。 また好ましい糸の太さは20〜60デニールであつ
て目付け重量は約10〜50gr/m2、ネツトの厚みは
100〜250μm程度のものが、膜体2とのバランス、
取扱いやすさ、ゼラチン膜の補強度合等から適当
である。 次に、ゼラチン薄膜1の製法について一例を述
べる。ゼラチンには酸処理あるいはアルカリ処理
したものがあるが、前者はもろさがあるため好ま
しくない。従つて、本考案では、後者のアルカリ
処理ゼラチンを用い、デキストランと共に60℃の
温水に溶かし、その後グリセリンを加え、更に架
橋剤を加え、60℃で約2時間反応させた。そして
反応後のゼラチン溶液中にあらかじめ洗浄したネ
ツトを浸し軽くしぼつた後、離型紙上にひろげ、
それを室温で1昼夜乾燥させ、更に60℃で三日間
乾燥して、本考案のゼラチン薄膜を得た。 上記のデキストランの分子量は製膜時の溶液の
粘度を考えると比較的分子量の高いものがよく、
20万〜30万程度が最も好ましい。しかし20万以下
や30万以上でも使用可能ではあるが、50万以上に
なると、粘度も高く製膜時に気泡が入りやすいの
で避けた方が良い。 次に透水性測定のため、メチルオレンジを用い
て透過液の吸光度を測定した。 配合A アルカリ処理ゼラチン 2部 水 38部 グリセリン 0.8部 架橋剤 0.06部 配合B アルカリ処理ゼラチン 1.42部 デキストラン 2.14部 水 46.5部 グリセリン 0.77部 架橋剤 0.25部 配合Aのものと配合Bのものでそれぞれ約
40μmの厚みのネツト補強なしのゼラチン膜と約
10μmの厚みのネツト補強したゼラチン薄膜を作
成して波長420nmで吸光度を測定した。それによ
り膜の透水度を算出した結果が下の表である。
きる薄膜に関し、更に詳しくは農薬用透過膜、経
皮用製剤の透過膜や創傷貼付剤等に使用可能なゼ
ラチン薄膜に関するものである。 〔従来の技術〕 近年、遺伝子光学を含むバイオテクノロジーや
免疫、医療、医用に関連して生体高分子の研究は
ますます盛んになつているが、その中でゼラチン
は生体を構成している細胞のさまざまな生命活動
をコントロールしているタンパク質として注目さ
れている物質で抗原性も他のタンパク質よりも弱
く、生体適合性もよく、体内吸収性であるという
特徴を持つ。しかしながら、ゼラチンを用いた薄
膜は、一般に機械的強度が非常に弱い。従つて、
現在市販されている代表的な製品としてはオブラ
ートや医薬品のカプセル等の比較的厚みのあるも
のであつて、それらの膜厚は、薄いものでも
20μm以上であり、未だこの分野の開発はあまり
進んでいないのが現状である。 〔考案が解決しようとする問題点〕 ゼラチン等の天然高分子を用いた薄膜は、一般
に機械的強度が弱いという最大の難点があるこ
と、更に水によつて膨潤するため取扱いが不便
で、前記のように種々の長所がありながら使い辛
いという欠点があつた。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は、鋭意研究の結果、ゼラチンを主成分
とする厚さ5μm〜15μmの膜体を合成樹脂製フイ
ラメント繊維から成るネツトによつて補強するこ
とで、種々の上記問題点を解決したものであり、
有効な強度を有する極めて薄いゼラチン膜を提供
することを目的とするものである。 ただし、本考案に於けるゼラチン薄膜はゼラチ
ン以外にデキストランや水、グリセリン、その他
架橋剤等が含まれる場合が多く、デキストランや
水はゼラチンより配合時や製品に於いて量的に多
い場合がある。しかしながらデキストランは水に
溶けやすく、使用しない場合もあり、又、水は乾
燥することにより微量となるのでゼラチンを主成
分とするという表現を用いたものであつて、ゼラ
チンの量が常に配合率の中で最大を占めるという
ものではない。 〔作用〕 上記構成のゼラチン薄膜体は主成分がゼラチン
であるため、抗原性も弱く、生体適合性もよく、
人の皮膚や傷口にも直接使用でき、薄膜が5μm〜
15μmと極めて薄いため、水や薬物等が膜を透過
するので、例えば経皮投与用の薬物制御膜等には
好適に使用できる。膜厚が5μmより薄過ぎると膜
体の強度が極めて弱く製膜が困難となり、15μm
より厚い場合は水や薬物等の透過性が悪くなる。 また、合成樹脂製フイラメント繊維のネツトを
用いているため、適度にゼラチンが繊維にからん
で膜として極度に厚い所や逆に極度に薄い所が生
じず略均一な膜体が形成される。又、ネツトによ
つて膜体の機械的強度が高くなり、取扱いやすく
しかも水によつての膜自体の膨潤が極力抑えられ
るものである。 〔実施例〕 第1図は本考案実施例のゼラチン薄膜1の拡大
平面図であり、第2図は該膜1の拡大断面図であ
る。 第1図及び第2図に於いて、2はゼラチンを主
成分とする膜体、3は合成樹脂製フイラメント繊
維からなるネツトである。 該ネツト3はフイラメント状の合成樹脂繊維で
あれば殆どどのようなものでも使用可能である
が、ポリアミド繊維やポリエステル繊維が好適に
使用される。又、創傷貼布剤等に用いる場合、ポ
リグリコール酸、ポリ乳酸、ポリリンゴ酸及びそ
れらの共重合体等の生分解性高分子のフイラメン
ト繊維も使用可能である。 また、網目は30〜150メツシユ程度の目崩れを
起こさないものが望ましい。30メツシユより大き
い目合いのものは膜の強度が非常に弱くなり、
150メツシユより小さい目合いのものは膜厚を
15μm以下にすることが困難となり、そのため水
や薬物の透過性も悪くなる。 従つて、種々の繊維製のネツトでも、例えばガ
ーゼのような綿の平織の物は目合が適当であつて
も使用できない。ネツトを構成する糸の交叉部分
が編まれているか、融着等によつて結合されてい
るのが好ましい。 また好ましい糸の太さは20〜60デニールであつ
て目付け重量は約10〜50gr/m2、ネツトの厚みは
100〜250μm程度のものが、膜体2とのバランス、
取扱いやすさ、ゼラチン膜の補強度合等から適当
である。 次に、ゼラチン薄膜1の製法について一例を述
べる。ゼラチンには酸処理あるいはアルカリ処理
したものがあるが、前者はもろさがあるため好ま
しくない。従つて、本考案では、後者のアルカリ
処理ゼラチンを用い、デキストランと共に60℃の
温水に溶かし、その後グリセリンを加え、更に架
橋剤を加え、60℃で約2時間反応させた。そして
反応後のゼラチン溶液中にあらかじめ洗浄したネ
ツトを浸し軽くしぼつた後、離型紙上にひろげ、
それを室温で1昼夜乾燥させ、更に60℃で三日間
乾燥して、本考案のゼラチン薄膜を得た。 上記のデキストランの分子量は製膜時の溶液の
粘度を考えると比較的分子量の高いものがよく、
20万〜30万程度が最も好ましい。しかし20万以下
や30万以上でも使用可能ではあるが、50万以上に
なると、粘度も高く製膜時に気泡が入りやすいの
で避けた方が良い。 次に透水性測定のため、メチルオレンジを用い
て透過液の吸光度を測定した。 配合A アルカリ処理ゼラチン 2部 水 38部 グリセリン 0.8部 架橋剤 0.06部 配合B アルカリ処理ゼラチン 1.42部 デキストラン 2.14部 水 46.5部 グリセリン 0.77部 架橋剤 0.25部 配合Aのものと配合Bのものでそれぞれ約
40μmの厚みのネツト補強なしのゼラチン膜と約
10μmの厚みのネツト補強したゼラチン薄膜を作
成して波長420nmで吸光度を測定した。それによ
り膜の透水度を算出した結果が下の表である。
本考案のゼラチン薄膜は極めて薄い5μm〜
15μmでありながらネツト補強されているため、
取扱いが便利で所定の寸法、形状に切断でき、ま
た水分によつて膨潤することを抑制できるので、
種々の用途に使用が可能となつた。前述の吸光度
測定結果からも明らかなように本考案薄膜は透過
性が良く、薬物の制御膜として使用することがで
きる。 補強用のネツトとして合成樹脂製のフイラメン
ト繊維又は生分解性高分子を用いているため、膜
厚が略均一でしかもゼラチン膜の糸へのからみが
良好である。
15μmでありながらネツト補強されているため、
取扱いが便利で所定の寸法、形状に切断でき、ま
た水分によつて膨潤することを抑制できるので、
種々の用途に使用が可能となつた。前述の吸光度
測定結果からも明らかなように本考案薄膜は透過
性が良く、薬物の制御膜として使用することがで
きる。 補強用のネツトとして合成樹脂製のフイラメン
ト繊維又は生分解性高分子を用いているため、膜
厚が略均一でしかもゼラチン膜の糸へのからみが
良好である。
第1図は本考案実施例のゼラチン薄膜の拡大平
面図、第2図は該薄膜の拡大断面図である。 1……ゼラチン薄膜、2……膜体、3……合成
樹脂製フイラメント繊維。
面図、第2図は該薄膜の拡大断面図である。 1……ゼラチン薄膜、2……膜体、3……合成
樹脂製フイラメント繊維。
Claims (1)
- ゼラチンを主成分とする厚さ5μm〜15μmの膜
体を合成樹脂製フイラメント繊維から成るネツト
によつて補強したことを特徴するゼラチン薄膜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5310287U JPH0431070Y2 (ja) | 1987-04-07 | 1987-04-07 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5310287U JPH0431070Y2 (ja) | 1987-04-07 | 1987-04-07 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63160845U JPS63160845U (ja) | 1988-10-20 |
| JPH0431070Y2 true JPH0431070Y2 (ja) | 1992-07-27 |
Family
ID=30878862
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5310287U Expired JPH0431070Y2 (ja) | 1987-04-07 | 1987-04-07 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0431070Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7718556B2 (en) * | 2002-12-16 | 2010-05-18 | Gunze Limited | Medical film |
| JP4554916B2 (ja) * | 2002-12-16 | 2010-09-29 | グンゼ株式会社 | 医療用フィルム |
-
1987
- 1987-04-07 JP JP5310287U patent/JPH0431070Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63160845U (ja) | 1988-10-20 |
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