JPH0432135B2 - - Google Patents
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- JPH0432135B2 JPH0432135B2 JP58242047A JP24204783A JPH0432135B2 JP H0432135 B2 JPH0432135 B2 JP H0432135B2 JP 58242047 A JP58242047 A JP 58242047A JP 24204783 A JP24204783 A JP 24204783A JP H0432135 B2 JPH0432135 B2 JP H0432135B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composite member
- fibrous material
- fiber composite
- fiber
- wear
- Prior art date
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- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、カム、カムシヤフト、ピストン、
シリンダ、シリンダライナ、軸受等の耐摩耗性が
要求される部品または製品に適用することができ
る繊維複合部材の製造方法に関するものである (従来技術) 従来の繊維複合部材としては、例えば第1図
a,bに示すようなものがある。この第1図はエ
ンジンの動弁機構を構成するカムシヤフトの一部
を示すもので、1はカムシヤフトのカム部、2は
カムシヤフトのシヤフト部である。このカム部1
およびシヤフト部2は軽合金(例えばAl合金)
で構成され、カム部1には耐摩性繊維質材料3が
複合してある。この場合、前記繊維質材料の体積
率(Vf値)は、カムノーズ部1n(矢印N1〜N2
の部分)およびベースサークル部1b(矢印B1〜
B2の部分)における任意の位置で一定である。
シリンダ、シリンダライナ、軸受等の耐摩耗性が
要求される部品または製品に適用することができ
る繊維複合部材の製造方法に関するものである (従来技術) 従来の繊維複合部材としては、例えば第1図
a,bに示すようなものがある。この第1図はエ
ンジンの動弁機構を構成するカムシヤフトの一部
を示すもので、1はカムシヤフトのカム部、2は
カムシヤフトのシヤフト部である。このカム部1
およびシヤフト部2は軽合金(例えばAl合金)
で構成され、カム部1には耐摩性繊維質材料3が
複合してある。この場合、前記繊維質材料の体積
率(Vf値)は、カムノーズ部1n(矢印N1〜N2
の部分)およびベースサークル部1b(矢印B1〜
B2の部分)における任意の位置で一定である。
このようなカムシヤフトを製造する方法として
は、カムシヤフトを形成する型の少なくともカム
部1に相当する空間に、カム形状をした前記耐摩
耗性繊維質材料の成形体(成形体の任意の位置に
おいてVf値は一定のもの)を配し、この型内に
軽合金溶湯を圧力鋳造して前記繊維質材料中に軽
合金溶湯を浸透凝固させる方法がある。
は、カムシヤフトを形成する型の少なくともカム
部1に相当する空間に、カム形状をした前記耐摩
耗性繊維質材料の成形体(成形体の任意の位置に
おいてVf値は一定のもの)を配し、この型内に
軽合金溶湯を圧力鋳造して前記繊維質材料中に軽
合金溶湯を浸透凝固させる方法がある。
しかしながら、このようなカムシヤフトにあつ
ては、前記繊維質材料のVf値がカムノーズ部1
nおよびベースサクル部1bにおける任意の位置
で一定となつているため、最もか酷な使用条件と
なるカムノーズ部1nの耐摩耗性を確保しうるよ
うに前記Vf値を決定すると、ベースサクル部1
bの耐摩耗性が過剰品質となつて、過剰の繊維分
だけコスト高となり、逆にベースサークル部1b
の耐摩耗性を確保する限界のVf値では、カムノ
ーズ部1aが摩耗するという問題点があつた。
ては、前記繊維質材料のVf値がカムノーズ部1
nおよびベースサクル部1bにおける任意の位置
で一定となつているため、最もか酷な使用条件と
なるカムノーズ部1nの耐摩耗性を確保しうるよ
うに前記Vf値を決定すると、ベースサクル部1
bの耐摩耗性が過剰品質となつて、過剰の繊維分
だけコスト高となり、逆にベースサークル部1b
の耐摩耗性を確保する限界のVf値では、カムノ
ーズ部1aが摩耗するという問題点があつた。
第2図は従来の繊維複合部材の他の例を示す図
であつて、5はピストン本体であり、例えばAl
合金等で構成されている。また、6はクラウン部
で、このクラウン部6の側部外周域には耐摩耗性
繊維質材料7が複合化され、この複合化された部
分にトツプランド部およびピストンリング溝9の
少なくとも一つが形成されている。この場合に
も、繊維質材料7のVf値は任意の位置で一定と
なつている。そして、このようなピストンを製造
するに際しても、前記カムシヤフトの場合と同様
に圧力鋳造法等が用いられる。
であつて、5はピストン本体であり、例えばAl
合金等で構成されている。また、6はクラウン部
で、このクラウン部6の側部外周域には耐摩耗性
繊維質材料7が複合化され、この複合化された部
分にトツプランド部およびピストンリング溝9の
少なくとも一つが形成されている。この場合に
も、繊維質材料7のVf値は任意の位置で一定と
なつている。そして、このようなピストンを製造
するに際しても、前記カムシヤフトの場合と同様
に圧力鋳造法等が用いられる。
しかしながら、このような従来のピストンにお
いても、前記繊維質材料7のVf値がピストンク
ランク部6の任意の位置で一定となつているた
め、最もか酷な使用条件となるピストンリング溝
部9およびトツプランド部8の表面近傍における
耐摩耗性を確保しうるように前記Vf値を決定す
ると、前記ピストンリング溝部9およびトツプラ
ンド部8近傍以外の部分の繊維質材料が過剰であ
り、過剰の繊維分だけコスト高になるという問題
点があり、このような問題点をなくすために最表
面層のみに前記繊維質材料を集中的に複合化させ
ると、この最表面層がはく離しやすくなるという
問題点があつた。
いても、前記繊維質材料7のVf値がピストンク
ランク部6の任意の位置で一定となつているた
め、最もか酷な使用条件となるピストンリング溝
部9およびトツプランド部8の表面近傍における
耐摩耗性を確保しうるように前記Vf値を決定す
ると、前記ピストンリング溝部9およびトツプラ
ンド部8近傍以外の部分の繊維質材料が過剰であ
り、過剰の繊維分だけコスト高になるという問題
点があり、このような問題点をなくすために最表
面層のみに前記繊維質材料を集中的に複合化させ
ると、この最表面層がはく離しやすくなるという
問題点があつた。
そこで、このような問題点を解決するには、例
えば特開昭53−37104号公報に記載されているよ
うに、かさ密度の異なる繊維成形体を高圧凝固鋳
造法で鋳包む方法も知られているが、異なる成形
体を継いでおくことがむずかしく、料成形体の金
属が入り込み、その部分が弱くなるという欠点が
あつた。
えば特開昭53−37104号公報に記載されているよ
うに、かさ密度の異なる繊維成形体を高圧凝固鋳
造法で鋳包む方法も知られているが、異なる成形
体を継いでおくことがむずかしく、料成形体の金
属が入り込み、その部分が弱くなるという欠点が
あつた。
(発明の目的)
この発明は、このような従来の問題点に着目し
てなされたもので、前記カムシヤフトの場合のカ
ムノーズ部1aや、前記ピストンの場合のピスト
ンリング溝部9およびトツプランド部8の表面近
傍などの最もか酷な使用条件にさらされる部位に
おける耐摩耗性が前記耐摩耗性繊維質材料の複合
化によつて十分なものであり、全体として繊維質
材料の使用量が少なくてすむためコストの低減を
はかることができ、繊維により複合化された部分
の剥離のおそれもほとんどない繊維複合部材を提
供することを目的としている。
てなされたもので、前記カムシヤフトの場合のカ
ムノーズ部1aや、前記ピストンの場合のピスト
ンリング溝部9およびトツプランド部8の表面近
傍などの最もか酷な使用条件にさらされる部位に
おける耐摩耗性が前記耐摩耗性繊維質材料の複合
化によつて十分なものであり、全体として繊維質
材料の使用量が少なくてすむためコストの低減を
はかることができ、繊維により複合化された部分
の剥離のおそれもほとんどない繊維複合部材を提
供することを目的としている。
(発明の構成)
この発明による繊維複合部材の製造方法は、耐
摩耗性繊維質材料を含んだスラリーを、底部にフ
イルタを有しかつ前記フイルタの高さを異ならせ
たスラリー容器中に流し込み、前記スラリー中の
液体分を前記フイルタに通過させて排出すること
により、高さ方向の厚さが異なる繊維予備成形体
として、前記繊維予備成形体を高さ方向に圧縮し
て前記繊維質材料の体積率を異ならせた繊維成形
体とし、前記繊維成形体の間隙部分に金属溶湯を
浸透凝固させて所定形状に鋳造(高圧鋳造、溶湯
鍛造等を含む。)することにより、最もか酷な使
用条件にさらされる部位におけるマトリツクス中
の耐摩耗性繊維質材料の体積率が最大であり、前
記部位の周辺に向つてマトリツクス中の耐摩耗性
繊維質材料の体積率が連続的に減少している繊維
複合部材を得る構成としたことを特徴としてい
る。
摩耗性繊維質材料を含んだスラリーを、底部にフ
イルタを有しかつ前記フイルタの高さを異ならせ
たスラリー容器中に流し込み、前記スラリー中の
液体分を前記フイルタに通過させて排出すること
により、高さ方向の厚さが異なる繊維予備成形体
として、前記繊維予備成形体を高さ方向に圧縮し
て前記繊維質材料の体積率を異ならせた繊維成形
体とし、前記繊維成形体の間隙部分に金属溶湯を
浸透凝固させて所定形状に鋳造(高圧鋳造、溶湯
鍛造等を含む。)することにより、最もか酷な使
用条件にさらされる部位におけるマトリツクス中
の耐摩耗性繊維質材料の体積率が最大であり、前
記部位の周辺に向つてマトリツクス中の耐摩耗性
繊維質材料の体積率が連続的に減少している繊維
複合部材を得る構成としたことを特徴としてい
る。
この発明において使用される耐摩耗性繊維質材
料は特に限定されず、すでに開発されている各種
の繊維質材料、例えば炭化けい素繊維、窒化けい
素繊維、アルミナ繊維、…等々の中から適宜選ん
で使用することができる。
料は特に限定されず、すでに開発されている各種
の繊維質材料、例えば炭化けい素繊維、窒化けい
素繊維、アルミナ繊維、…等々の中から適宜選ん
で使用することができる。
また、複合部材のマトリツクスにおいても特に
限定されず、従来既知の種々の材料、例えばAl
またはAl合金、MgまたはMg合金…等々の中か
ら適宜選んで使用することができる。
限定されず、従来既知の種々の材料、例えばAl
またはAl合金、MgまたはMg合金…等々の中か
ら適宜選んで使用することができる。
そして、この発明による繊維複合部材を製造す
る際には、例えば部分的にかさ密度の異なる所定
形状の耐摩耗性繊維質材料よりなる成形体を作成
し、この繊維成形体を複合部材形状の空間を有す
る金型内に設置するに際し、前記繊維成形体の高
密度側を複合部材の最もか酷な使用条件にさらさ
れる部位に対応させ、その後金型空間内に金属溶
湯を供給して加圧下で凝固させ、繊維成形体内に
金属溶湯が浸透凝固した所定形状の複合部材を得
る。
る際には、例えば部分的にかさ密度の異なる所定
形状の耐摩耗性繊維質材料よりなる成形体を作成
し、この繊維成形体を複合部材形状の空間を有す
る金型内に設置するに際し、前記繊維成形体の高
密度側を複合部材の最もか酷な使用条件にさらさ
れる部位に対応させ、その後金型空間内に金属溶
湯を供給して加圧下で凝固させ、繊維成形体内に
金属溶湯が浸透凝固した所定形状の複合部材を得
る。
なお、部分的にかさ密度の異なる繊維成形体を
得る場合には、例えば高さの異なる繊維成形体を
例えば一定高さにプレスすれば、高さが大であつ
た部分のかさ密度が大きくなり、複合化されたの
ちにはこのかさ密度の大きな部分が繊維質材料の
体積率が最大となる部位になる。
得る場合には、例えば高さの異なる繊維成形体を
例えば一定高さにプレスすれば、高さが大であつ
た部分のかさ密度が大きくなり、複合化されたの
ちにはこのかさ密度の大きな部分が繊維質材料の
体積率が最大となる部位になる。
この場合、繊維成形体を複数個重ねてプレスす
ることにより繊維成形体のかさ密度を部分的に異
ならせるようにしても良い。
ることにより繊維成形体のかさ密度を部分的に異
ならせるようにしても良い。
(実施例 1)
第3図ないし第8図はこの発明の一実施例を示
す図である。
す図である。
まず、第3図a,bにおいて、11は容器、1
2は容器11の内部を減圧するのに使用される吸
引口、13はカム外形状に対応した平面状のスラ
リー容器、14はスラリー容器13内に設置した
中空円柱体、15はスラリー容器13の底部に左
半分側を傾斜させて設置したフイルタ、16は耐
摩耗性繊維質材料と無機および有機バインダと水
とを懸濁させたスラリーである。
2は容器11の内部を減圧するのに使用される吸
引口、13はカム外形状に対応した平面状のスラ
リー容器、14はスラリー容器13内に設置した
中空円柱体、15はスラリー容器13の底部に左
半分側を傾斜させて設置したフイルタ、16は耐
摩耗性繊維質材料と無機および有機バインダと水
とを懸濁させたスラリーである。
この装置を使用して、まず、スラリー容器13
内に、図示しない容器内で攪拌した前記スラリー
16を流し込む。このスラリー16の流し込み後
にスラリー16を静置すると、前記スラリー16
中の繊維質材料は無機および有機バインダを伴つ
て前記フイルタ15上に沈澱する。そして、この
沈澱した状態において、図示しないポンプにて吸
引口12を介して容器11内を減圧する。この減
圧によつて、スラリー16中の水はフイルタ15
を通つて容器11内へ移り、その結果、第4図に
示すように、厚さがカムノーズ部対応部位におい
て最大であり、かつベースサークル部対応部位に
向つて次第に減少した繊維予備成形体18が得ら
れる。次に、前記予備成形体18が水分を含んで
いるしめつた状態で、この予備成形体18を第5
図に示すプレス型20の外型21と、中型22
と、下型23とにより形成された空間24内に配
設する。次いで、カム形状に対応した形状のパン
チ25を第6図に示すように降下させて前記予備
成形体18を圧縮成形する。その後、パンチ25
を上昇させた後、第7図bに示すように中型22
をまず降下させ、次に外型21を降下させて、第
7図aに示すようなカム形状の繊維成形体27を
取り出す。この繊維成形体27においては、繊維
質材料のかさ密度がカムノーズ部にて最大であ
り、ベースサークル部に向つて減少している。次
いでこの繊維成形体27を乾燥および焼成した
後、第8図に示すようなカムシヤフト成形用分割
型31,32のカム部形成空間内に配設し、次い
で図示しないプランジヤにて軽金属溶湯33を加
圧鋳造し、この軽金属溶湯33を前記繊維成形体
27の繊維間隙部分の浸透させた状態にして凝固
させることによりカムシヤフトを得る。
内に、図示しない容器内で攪拌した前記スラリー
16を流し込む。このスラリー16の流し込み後
にスラリー16を静置すると、前記スラリー16
中の繊維質材料は無機および有機バインダを伴つ
て前記フイルタ15上に沈澱する。そして、この
沈澱した状態において、図示しないポンプにて吸
引口12を介して容器11内を減圧する。この減
圧によつて、スラリー16中の水はフイルタ15
を通つて容器11内へ移り、その結果、第4図に
示すように、厚さがカムノーズ部対応部位におい
て最大であり、かつベースサークル部対応部位に
向つて次第に減少した繊維予備成形体18が得ら
れる。次に、前記予備成形体18が水分を含んで
いるしめつた状態で、この予備成形体18を第5
図に示すプレス型20の外型21と、中型22
と、下型23とにより形成された空間24内に配
設する。次いで、カム形状に対応した形状のパン
チ25を第6図に示すように降下させて前記予備
成形体18を圧縮成形する。その後、パンチ25
を上昇させた後、第7図bに示すように中型22
をまず降下させ、次に外型21を降下させて、第
7図aに示すようなカム形状の繊維成形体27を
取り出す。この繊維成形体27においては、繊維
質材料のかさ密度がカムノーズ部にて最大であ
り、ベースサークル部に向つて減少している。次
いでこの繊維成形体27を乾燥および焼成した
後、第8図に示すようなカムシヤフト成形用分割
型31,32のカム部形成空間内に配設し、次い
で図示しないプランジヤにて軽金属溶湯33を加
圧鋳造し、この軽金属溶湯33を前記繊維成形体
27の繊維間隙部分の浸透させた状態にして凝固
させることによりカムシヤフトを得る。
このようにして製造されたカムシヤフトは、そ
のカム部のマトリツクス中に複合化させた耐摩耗
性繊維質材料の体積率(Vf値)カムノーズ部に
おいて最大であり、ベースサークル部に向つて
Vf値が次第に減少したものであるから、最もか
酷な使用条件となるカムノーズ部の耐摩耗性を十
分確保することができると同時に、ベースサーク
ル部の繊維の減少によりコストの低減をはかるこ
とができ、さらには上記Vf値は次第に変化する
ものであるため、繊維複合化した部分の剥離を生
ずるおそれも全くないという著しくすぐれた利点
を有している。
のカム部のマトリツクス中に複合化させた耐摩耗
性繊維質材料の体積率(Vf値)カムノーズ部に
おいて最大であり、ベースサークル部に向つて
Vf値が次第に減少したものであるから、最もか
酷な使用条件となるカムノーズ部の耐摩耗性を十
分確保することができると同時に、ベースサーク
ル部の繊維の減少によりコストの低減をはかるこ
とができ、さらには上記Vf値は次第に変化する
ものであるため、繊維複合化した部分の剥離を生
ずるおそれも全くないという著しくすぐれた利点
を有している。
(実施例 2)
第9図ないし第13図はこの発明の他の実施例
を示す図である。
を示す図である。
まず、第9図において、41は容器、42は容
器41の内部を減圧するのに使用される吸引口、
43はピストン外形形状に対応した平面形状のス
ラリー容器、44はスラリー容器43内に設置し
た中空円柱体、45はスラリー容器43の底部に
傾斜させて設置したフイルタ、46は耐摩耗性繊
維質材料と無機および有機バインダと水とを懸濁
させたスラリーである。
器41の内部を減圧するのに使用される吸引口、
43はピストン外形形状に対応した平面形状のス
ラリー容器、44はスラリー容器43内に設置し
た中空円柱体、45はスラリー容器43の底部に
傾斜させて設置したフイルタ、46は耐摩耗性繊
維質材料と無機および有機バインダと水とを懸濁
させたスラリーである。
この装置を使用して、まず、スラリー容器43
内に、図示しない容器内で攪拌した前記スラリー
46の流し込む。このスラリー46の流し込み後
にスラリー46を静置すると、前記スラリー46
中の繊維質材料は無機および有機バインダを伴つ
て前記フイルタ45上に沈澱する。そして、この
沈澱した状態において、図示しないポンプにて吸
引口42を介して容器41内を減圧する。この減
圧によつて、スラリー46中の水はフイルタ45
を通つて容器41内へ移り、その結果、第10図
に示すように、厚さが外周部側において最大であ
り、かつ内周部側に向つて次第に減少した繊維予
備成形体48が得られる。次に、前記予備成形体
48が水分を含んでいるしめつた状態で、この予
備成形体48を第11図に示すプレス型50の外
型51と、中型52と、下型53とにより形成さ
れた空間54内に配設する。次いで、環状のパン
チ55を第11図に示すように降下させて前記予
備成形体48を圧縮成形する。その後、パンチ5
5を上昇させた後中型52を先ず降下させ、次に
外型51を降下させて、環状の繊維成形体57
(第12図参照)を取り出す。この繊維成形体5
7においては、繊維質材料のかさ密度が外周部に
おいて最大であり、内周部に向つて連続的に減少
している。次いで、この繊維成形体57を乾燥お
よび焼成した後、第12図に示すようなピストン
成形型61内のピストン成形空間62内に配設
し、次いで、プランジヤ63を押し込んで軽金属
溶湯64を加圧鋳造し、この軽金属溶湯64を前
記繊維成形体57の繊維間隙部分に浸透させた状
態にして凝固させることによりピストンを得た。
内に、図示しない容器内で攪拌した前記スラリー
46の流し込む。このスラリー46の流し込み後
にスラリー46を静置すると、前記スラリー46
中の繊維質材料は無機および有機バインダを伴つ
て前記フイルタ45上に沈澱する。そして、この
沈澱した状態において、図示しないポンプにて吸
引口42を介して容器41内を減圧する。この減
圧によつて、スラリー46中の水はフイルタ45
を通つて容器41内へ移り、その結果、第10図
に示すように、厚さが外周部側において最大であ
り、かつ内周部側に向つて次第に減少した繊維予
備成形体48が得られる。次に、前記予備成形体
48が水分を含んでいるしめつた状態で、この予
備成形体48を第11図に示すプレス型50の外
型51と、中型52と、下型53とにより形成さ
れた空間54内に配設する。次いで、環状のパン
チ55を第11図に示すように降下させて前記予
備成形体48を圧縮成形する。その後、パンチ5
5を上昇させた後中型52を先ず降下させ、次に
外型51を降下させて、環状の繊維成形体57
(第12図参照)を取り出す。この繊維成形体5
7においては、繊維質材料のかさ密度が外周部に
おいて最大であり、内周部に向つて連続的に減少
している。次いで、この繊維成形体57を乾燥お
よび焼成した後、第12図に示すようなピストン
成形型61内のピストン成形空間62内に配設
し、次いで、プランジヤ63を押し込んで軽金属
溶湯64を加圧鋳造し、この軽金属溶湯64を前
記繊維成形体57の繊維間隙部分に浸透させた状
態にして凝固させることによりピストンを得た。
第13図はこのようにして得られたピストン6
5を示し、ピストンクランク部66の側部外周域
に耐摩耗性繊維質材料が複合化されたものであ
り、最もか酷な使用条件にさらされる外周部のピ
ストンリング溝部67およびトツプランド部68
のマトリツクス中において繊維質材料の体積率
(Vf値)が最大であり、内周部に向けて繊維質材
料のVf値が連続的に減少したものとなつている
から、最もか酷な使用条件となるピストンリング
溝部67およびトツプランド部68における表面
近傍の耐摩耗性を十分に確保することができると
同時に前記ピストンリング溝部67およびトツプ
ランド部68の表面以外の繊維質材料を節約する
ことができ、また、中心に向つてVf値が減少し
た繊維質材料が基地中に埋まつているため繊維複
合化部分の剥離を確実に防止することができると
いう利点がある。
5を示し、ピストンクランク部66の側部外周域
に耐摩耗性繊維質材料が複合化されたものであ
り、最もか酷な使用条件にさらされる外周部のピ
ストンリング溝部67およびトツプランド部68
のマトリツクス中において繊維質材料の体積率
(Vf値)が最大であり、内周部に向けて繊維質材
料のVf値が連続的に減少したものとなつている
から、最もか酷な使用条件となるピストンリング
溝部67およびトツプランド部68における表面
近傍の耐摩耗性を十分に確保することができると
同時に前記ピストンリング溝部67およびトツプ
ランド部68の表面以外の繊維質材料を節約する
ことができ、また、中心に向つてVf値が減少し
た繊維質材料が基地中に埋まつているため繊維複
合化部分の剥離を確実に防止することができると
いう利点がある。
(発明の効果)
以上説明してきたように、この発明による繊維
複合部材の製造方法では、耐摩耗性繊維質材料を
含んだスラリーを、底部にフイルタを有しかつ前
記フイルタの高さを異ならせたスラリー容器中に
流し込み、前記スラリー中の液体分を前記フイル
タに通過させて排出することにより、高さ方向の
厚さが異なる繊維予備成形体として、前記繊維予
備成形体を高さ方向に圧縮して前記繊維質材料の
体積率を異ならせた繊維成形体とし、前記繊維成
形体の間隙部分に金属溶湯を浸透凝固させて所定
形状に鋳造することにより、最もか酷な使用条件
にさらされる部位におけるマトリツクス中の耐摩
耗性繊維質材料の体積率が最大であり、前記部位
の周辺に向つてマトリツクス中の耐摩耗性繊維質
材料の体積率が連続的に減少している繊維複合部
材を得るようにしたものであるから、最もか酷な
条件にさらされる部位における耐摩耗性が前記耐
摩耗性繊維質材料の複合化によつて十分にすぐれ
た繊維複合部材を提供することが可能であり、上
記部位の周辺では前記繊維質材料の体積率が低い
ため繊維質材料の使用量を減らすことができ、コ
ストの著しい低減が可能である繊維複合部材を提
供することができるうえ全体を高密度化した繊維
質材料を前記最もか酷な使用条件にさらされる部
位に局所的に複合化した場合のように、複合化し
た部分で剥離を生ずるというおそれも全くない繊
維複合部材を提供することが可能であるなどの非
常に優れた効果を有している。
複合部材の製造方法では、耐摩耗性繊維質材料を
含んだスラリーを、底部にフイルタを有しかつ前
記フイルタの高さを異ならせたスラリー容器中に
流し込み、前記スラリー中の液体分を前記フイル
タに通過させて排出することにより、高さ方向の
厚さが異なる繊維予備成形体として、前記繊維予
備成形体を高さ方向に圧縮して前記繊維質材料の
体積率を異ならせた繊維成形体とし、前記繊維成
形体の間隙部分に金属溶湯を浸透凝固させて所定
形状に鋳造することにより、最もか酷な使用条件
にさらされる部位におけるマトリツクス中の耐摩
耗性繊維質材料の体積率が最大であり、前記部位
の周辺に向つてマトリツクス中の耐摩耗性繊維質
材料の体積率が連続的に減少している繊維複合部
材を得るようにしたものであるから、最もか酷な
条件にさらされる部位における耐摩耗性が前記耐
摩耗性繊維質材料の複合化によつて十分にすぐれ
た繊維複合部材を提供することが可能であり、上
記部位の周辺では前記繊維質材料の体積率が低い
ため繊維質材料の使用量を減らすことができ、コ
ストの著しい低減が可能である繊維複合部材を提
供することができるうえ全体を高密度化した繊維
質材料を前記最もか酷な使用条件にさらされる部
位に局所的に複合化した場合のように、複合化し
た部分で剥離を生ずるというおそれも全くない繊
維複合部材を提供することが可能であるなどの非
常に優れた効果を有している。
第1図a,bは従来の繊維複合部材を利用した
カムシヤフトのカム部分の側面説明図および縦断
面説明図、第2図は従来の繊維複合部材を利用し
たピストンの縦断面説明図、第3図ないし第8図
はこの発明の一実施例を示し、第3図a,bは繊
維予備成形体を成形する装置の平面説明図および
縦断面説明図、第4図は繊維予備成形体の縦断面
説明図、第5図a,bは繊維予備成形体を加圧す
るプレス型の加圧前における平面説明図および縦
断面説明図、第6図は第5図のプレス型による加
圧途中の縦断面説明図、第7図a,bは第5図の
プレス型による加圧後に得られた繊維成形体の平
面説明図および縦断面説明図、第8図a,bはカ
ムシヤフト成形型の軸方向縦断面説明図および径
方向縦断面説明図、第9図ないし第13図はこの
発明の他の実施例を示し、第9図は繊維予備成形
体を成形する装置の縦断面説明図、第10図は繊
維予備成形体の縦断面説明図、第11図は繊維予
備成形体を加圧するプレス型の加圧途中における
縦断面説明図、第12図はピストン成形型の縦断
面説明図、第13図はピストンの縦断面説明図で
ある。 13,43……スラリー容器、15,45……
フイルタ、16,46……スラリー、18,48
……繊維予備成形体。
カムシヤフトのカム部分の側面説明図および縦断
面説明図、第2図は従来の繊維複合部材を利用し
たピストンの縦断面説明図、第3図ないし第8図
はこの発明の一実施例を示し、第3図a,bは繊
維予備成形体を成形する装置の平面説明図および
縦断面説明図、第4図は繊維予備成形体の縦断面
説明図、第5図a,bは繊維予備成形体を加圧す
るプレス型の加圧前における平面説明図および縦
断面説明図、第6図は第5図のプレス型による加
圧途中の縦断面説明図、第7図a,bは第5図の
プレス型による加圧後に得られた繊維成形体の平
面説明図および縦断面説明図、第8図a,bはカ
ムシヤフト成形型の軸方向縦断面説明図および径
方向縦断面説明図、第9図ないし第13図はこの
発明の他の実施例を示し、第9図は繊維予備成形
体を成形する装置の縦断面説明図、第10図は繊
維予備成形体の縦断面説明図、第11図は繊維予
備成形体を加圧するプレス型の加圧途中における
縦断面説明図、第12図はピストン成形型の縦断
面説明図、第13図はピストンの縦断面説明図で
ある。 13,43……スラリー容器、15,45……
フイルタ、16,46……スラリー、18,48
……繊維予備成形体。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 耐摩耗性繊維質材料を含んだスラリーを、底
部にフイルタを有しかつ前記フイルタの高さを異
ならせたスラリー容器中に流し込み、前記スラリ
ー中の液体分を前記フイルタに通過させて排出す
ることにより、高さ方向の厚さが異なる繊維予備
成形体として、前記繊維予備成形体を高さ方向に
圧縮して前記繊維質材料の体積率を異ならせた繊
維成形体とし、前記繊維成形体の間隙部分に金属
溶湯を浸透凝固させて所定形状に鋳造することに
より、最もか酷な使用条件にさらされる部位にお
けるマトリツクス中の耐摩耗性繊維質材料の体積
率が最大であり、前記部位の周辺に向つてマトリ
ツクス中の耐摩耗性繊維質材料の体積率が連続的
に減少している繊維複合部材を得ることを特徴と
する繊維複合部材の製造方法。 2 繊維複合部材がカムであり、カムノーズ部に
おいてマトリツクス中の耐摩耗性繊維質材料の体
積率が最大であり、ベースサークル部に向つてマ
トリツクス中の繊維質材料の体積率が連続的に減
少している繊維複合部材となつていることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の繊維複合部材
の製造方法。 3 繊維複合部材がピストンであり、ピストンリ
ング溝部およびトツプランド部の表面近傍におい
てマトリツクス中の耐摩耗性繊維質材料の体積率
が最大であり、ピストン中心に向つてマトリツク
ス中の繊維質材料の体積率が連続的に減少してい
る繊維複合部材となつていることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の繊維複合部材の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24204783A JPS60135553A (ja) | 1983-12-23 | 1983-12-23 | 繊維複合部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24204783A JPS60135553A (ja) | 1983-12-23 | 1983-12-23 | 繊維複合部材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60135553A JPS60135553A (ja) | 1985-07-18 |
| JPH0432135B2 true JPH0432135B2 (ja) | 1992-05-28 |
Family
ID=17083476
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24204783A Granted JPS60135553A (ja) | 1983-12-23 | 1983-12-23 | 繊維複合部材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60135553A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60190545A (ja) * | 1984-03-12 | 1985-09-28 | Mitsubishi Motors Corp | 無機繊維強化複合部材 |
| JPS63160305U (ja) * | 1987-04-09 | 1988-10-20 | ||
| JPH0794696B2 (ja) * | 1987-07-01 | 1995-10-11 | 古河電気工業株式会社 | 繊維強化金属成形体の製造方法 |
| US4808076A (en) * | 1987-12-15 | 1989-02-28 | United Technologies Corporation | Rotor for a gas turbine engine |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5852451A (ja) * | 1981-09-24 | 1983-03-28 | Toyota Motor Corp | 耐熱・断熱性軽合金部材およびその製造方法 |
-
1983
- 1983-12-23 JP JP24204783A patent/JPS60135553A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60135553A (ja) | 1985-07-18 |
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