JPH04321692A - ボロジサリチル酸塩の製造方法 - Google Patents
ボロジサリチル酸塩の製造方法Info
- Publication number
- JPH04321692A JPH04321692A JP8659791A JP8659791A JPH04321692A JP H04321692 A JPH04321692 A JP H04321692A JP 8659791 A JP8659791 A JP 8659791A JP 8659791 A JP8659791 A JP 8659791A JP H04321692 A JPH04321692 A JP H04321692A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbonate
- organic solvent
- water
- acid
- borodisalicylate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボロジサリチル酸塩の
製造方法に関する。
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ボロジサリチル酸塩は、電解コンデンサ
用電解質、電子写真用トナーにおける電荷調整剤、防腐
剤、ゴムやプラスチツクの改質剤等として有用である。 従来、このようなボロジサリチル酸塩の製造方法として
は、水中でサリチル酸、ホウ素及び炭酸ナトリウムを煮
沸し、蒸発乾固してナトリウム塩を得、これを他の金属
塩と共に複分解して製造する方法が知られている(H.
Schaefer, Z.Anorg. Allg.
Chem., 250, 96 (1942); 1
42, 373 (1925))。しかし、この方法は
、サリチル酸には適用できるが、芳香核上にアルキル等
の置換基を有するサリチル酸を適用した場合、攪拌が困
難であつて、均一に反応を行なわせることができないう
えに、反応が完全に進行しない。
用電解質、電子写真用トナーにおける電荷調整剤、防腐
剤、ゴムやプラスチツクの改質剤等として有用である。 従来、このようなボロジサリチル酸塩の製造方法として
は、水中でサリチル酸、ホウ素及び炭酸ナトリウムを煮
沸し、蒸発乾固してナトリウム塩を得、これを他の金属
塩と共に複分解して製造する方法が知られている(H.
Schaefer, Z.Anorg. Allg.
Chem., 250, 96 (1942); 1
42, 373 (1925))。しかし、この方法は
、サリチル酸には適用できるが、芳香核上にアルキル等
の置換基を有するサリチル酸を適用した場合、攪拌が困
難であつて、均一に反応を行なわせることができないう
えに、反応が完全に進行しない。
【0003】また、アルカリ水溶液にホウ酸を溶解させ
、これにサリチル酸を加えて反応させる方法も知られて
おり(I. Basset et al. J. in
org. Chem.40, 987(1978))、
この方法を核置換基を有するサリチル酸に適用した例も
みられるが(特開平3−63282号公報)、得られる
ボロジサリチル酸塩の純度が低い。
、これにサリチル酸を加えて反応させる方法も知られて
おり(I. Basset et al. J. in
org. Chem.40, 987(1978))、
この方法を核置換基を有するサリチル酸に適用した例も
みられるが(特開平3−63282号公報)、得られる
ボロジサリチル酸塩の純度が低い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ボロジサリ
チル酸塩の製造における上記した問題を解決するために
なされたものであつて、反応を実質的に均一な系にて行
なうことができ、しかも、高純度のボロジサリチル酸塩
を高収率にて得ることができ、特に、核置換基を有する
ボロジサリチル酸塩の製造に有利に適用し得る方法を提
供することを目的とする。
チル酸塩の製造における上記した問題を解決するために
なされたものであつて、反応を実質的に均一な系にて行
なうことができ、しかも、高純度のボロジサリチル酸塩
を高収率にて得ることができ、特に、核置換基を有する
ボロジサリチル酸塩の製造に有利に適用し得る方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一般式
(I)
(I)
【0006】
【化1】
【0007】(式中、R1、R2、R3及びR4はそれ
ぞれ独立に水素、アルキル基、シクロアルキル基又はア
リール基を示し、又は隣接する二つが相互に炭素環を形
成していてもよい。)で表わされるサリチル酸誘導体と
、アルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛、コバルト、
銅及びニツケルよりなる群から選ばれる少なくとも1種
の金属の炭酸塩又は塩基性炭酸塩と、ホウ酸とを、水不
溶性の第1の有機溶剤と、生成するボロジサリチル酸塩
を溶解する第2の有機溶剤との混合溶剤中にて反応させ
、その間、副生する水を反応系から連続的に除去するこ
とを特徴とするボロジサリチル酸塩の製造方法が提供さ
れる。
ぞれ独立に水素、アルキル基、シクロアルキル基又はア
リール基を示し、又は隣接する二つが相互に炭素環を形
成していてもよい。)で表わされるサリチル酸誘導体と
、アルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛、コバルト、
銅及びニツケルよりなる群から選ばれる少なくとも1種
の金属の炭酸塩又は塩基性炭酸塩と、ホウ酸とを、水不
溶性の第1の有機溶剤と、生成するボロジサリチル酸塩
を溶解する第2の有機溶剤との混合溶剤中にて反応させ
、その間、副生する水を反応系から連続的に除去するこ
とを特徴とするボロジサリチル酸塩の製造方法が提供さ
れる。
【0008】本発明の方法において用いるサリチル酸誘
導体は、前記一般式(I)で表わされ、ここに、R1、
R2、R3及びR4はそれぞれ独立に水素、アルキル基
、シクロアルキル基又はアリール基を示し、又は隣接す
る二つが相互に炭素環を形成していてもよい。アルキル
基は好ましくは炭素数1〜8のアルキル基であり、具体
的には、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基
、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−
ブチル基、イソアミル基、n−ヘキシル基、n−オクチ
ル基、t−オクチル基、2−エチルヘキシル基等を挙げ
ることができる。シクロアルキル基は好ましくは炭素数
5〜7を有し、例えば、シクロヘキシル基を挙げること
ができる。また、アリール基としては、例えば、フエニ
ル基、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジ
メチルベンジル基、フエネチル基や、トリル基のような
アルキル置換フエニル基等を挙げることができる。
導体は、前記一般式(I)で表わされ、ここに、R1、
R2、R3及びR4はそれぞれ独立に水素、アルキル基
、シクロアルキル基又はアリール基を示し、又は隣接す
る二つが相互に炭素環を形成していてもよい。アルキル
基は好ましくは炭素数1〜8のアルキル基であり、具体
的には、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基
、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−
ブチル基、イソアミル基、n−ヘキシル基、n−オクチ
ル基、t−オクチル基、2−エチルヘキシル基等を挙げ
ることができる。シクロアルキル基は好ましくは炭素数
5〜7を有し、例えば、シクロヘキシル基を挙げること
ができる。また、アリール基としては、例えば、フエニ
ル基、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジ
メチルベンジル基、フエネチル基や、トリル基のような
アルキル置換フエニル基等を挙げることができる。
【0009】特に、本発明の方法は、芳香核上に置換基
を有するサリチル酸誘導体に有利に適用することができ
る。このような芳香核上に置換基を有するサリチル酸誘
導体として、例えば、3,5−ジ−t−ブチルサリチル
酸、3,5−ジ−t−オクチルサリチル酸、3−フエニ
ルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、3,5−ジ−
(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−(α
,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチ
ルベンジル)−5−フエニルサリチル酸、3−(α,α
−ジメチルベンジル)−5−フエニルサリチル酸、5,
5’−メチレンビスサリチル酸、3−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸、3−ジフエニルメチルサリチル酸等を挙げ
ることができる。
を有するサリチル酸誘導体に有利に適用することができ
る。このような芳香核上に置換基を有するサリチル酸誘
導体として、例えば、3,5−ジ−t−ブチルサリチル
酸、3,5−ジ−t−オクチルサリチル酸、3−フエニ
ルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、3,5−ジ−
(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−(α
,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチ
ルベンジル)−5−フエニルサリチル酸、3−(α,α
−ジメチルベンジル)−5−フエニルサリチル酸、5,
5’−メチレンビスサリチル酸、3−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸、3−ジフエニルメチルサリチル酸等を挙げ
ることができる。
【0010】本発明の方法にれば、このようなサリチル
酸誘導体とアルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛、コ
バルト、銅及びニツケルよりなる群から選ばれる少なく
とも1種の金属の炭酸塩又は塩基性炭酸塩とホウ酸とを
上述したような混合溶剤中で加熱反応させることによつ
て、対応するボロジサリチル酸塩を得ることができる。 ここに、アルキル金属としては、例えば、カリウム、ナ
トリウム、リチウム等が好ましく、アルカリ土類金属と
しては、カルシウム、マグネシウム等が好ましい。従つ
て、炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸リチウム、炭酸亜鉛、炭酸カルシウム等が好ましく
用いられ、また、塩基性炭酸塩としては、例えば、塩基
性炭酸亜鉛、塩基性炭酸コバルト、塩基性炭酸銅、塩基
性炭酸マグネシウム、塩基性炭酸ニツケル等が好ましく
用いられる。
酸誘導体とアルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛、コ
バルト、銅及びニツケルよりなる群から選ばれる少なく
とも1種の金属の炭酸塩又は塩基性炭酸塩とホウ酸とを
上述したような混合溶剤中で加熱反応させることによつ
て、対応するボロジサリチル酸塩を得ることができる。 ここに、アルキル金属としては、例えば、カリウム、ナ
トリウム、リチウム等が好ましく、アルカリ土類金属と
しては、カルシウム、マグネシウム等が好ましい。従つ
て、炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸リチウム、炭酸亜鉛、炭酸カルシウム等が好ましく
用いられ、また、塩基性炭酸塩としては、例えば、塩基
性炭酸亜鉛、塩基性炭酸コバルト、塩基性炭酸銅、塩基
性炭酸マグネシウム、塩基性炭酸ニツケル等が好ましく
用いられる。
【0011】本発明の方法において、水不溶性の第1の
有機溶剤とは、25℃において、水の溶解度が0.5以
下である有機溶剤をいい、ここに、溶解度とは、溶剤1
00gに溶解する溶質のg数をいう。このような有機溶
剤としては、芳香族炭化水素が好ましく、例えば、トル
エン、キシレン、クロロベンゼン、メシチレン、核置換
ジフエニルアルカン等が好ましく用いられる。特に、沸
点が150℃以下であるものが好ましく用いられる。
有機溶剤とは、25℃において、水の溶解度が0.5以
下である有機溶剤をいい、ここに、溶解度とは、溶剤1
00gに溶解する溶質のg数をいう。このような有機溶
剤としては、芳香族炭化水素が好ましく、例えば、トル
エン、キシレン、クロロベンゼン、メシチレン、核置換
ジフエニルアルカン等が好ましく用いられる。特に、沸
点が150℃以下であるものが好ましく用いられる。
【0012】また、生成するボロジサリチル酸塩を溶解
する第2の有機溶剤とは、生成するボロジサリチル酸塩
の溶解度が10以上の溶剤をいい、非環状脂肪族アミド
や炭素数3以上の脂肪族ケトンが好ましく用いられる。 前者の具体例としては、例えば、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチルアセトアミド、ホルムアミド、N
,N−ジメチルホルムアミド等を、また、後者の具体例
としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、メチルプロピルケトン、ジエチルケトン等
を挙げることができる。特に、沸点が80℃以上である
ものが好ましく用いられる。また、ジメチルスルホキシ
ドも第2の有機溶剤として好ましく用いることができる
。
する第2の有機溶剤とは、生成するボロジサリチル酸塩
の溶解度が10以上の溶剤をいい、非環状脂肪族アミド
や炭素数3以上の脂肪族ケトンが好ましく用いられる。 前者の具体例としては、例えば、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチルアセトアミド、ホルムアミド、N
,N−ジメチルホルムアミド等を、また、後者の具体例
としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、メチルプロピルケトン、ジエチルケトン等
を挙げることができる。特に、沸点が80℃以上である
ものが好ましく用いられる。また、ジメチルスルホキシ
ドも第2の有機溶剤として好ましく用いることができる
。
【0013】本発明の方法においては、このような水不
溶性の第1の有機溶剤100重量部に対して、生成する
ボロジサリチル酸塩を溶解する第2の有機溶剤30重量
部以下の混合物が反応溶剤として好ましく用いられる。 本発明の方法において、反応温度は、通常、50〜13
0℃の範囲であるが、好ましくは70〜120℃の範囲
であり、この加熱下での反応の間に生成する水を連続し
て、例えば、蒸留によつて、反応系から除去する。通常
、ほぼ理論量の水を回収することができる。
溶性の第1の有機溶剤100重量部に対して、生成する
ボロジサリチル酸塩を溶解する第2の有機溶剤30重量
部以下の混合物が反応溶剤として好ましく用いられる。 本発明の方法において、反応温度は、通常、50〜13
0℃の範囲であるが、好ましくは70〜120℃の範囲
であり、この加熱下での反応の間に生成する水を連続し
て、例えば、蒸留によつて、反応系から除去する。通常
、ほぼ理論量の水を回収することができる。
【0014】前述した混合溶剤は、反応の当初から用い
てもよいが、必要に応じて、当初、水不溶性の有機溶剤
の存在下でのみ加熱下に反応を行なわせ、その後に前記
アミド系溶剤を加えて、反応を更に進行させてもよい。 このような本発明の方法によれば、サリチル酸誘導体と
アルカリ金属とホウ酸とのモル比が2:1.0〜1.1
:1.0〜1.5であるように原料物質を反応させるこ
とによつて、一般式(II)
てもよいが、必要に応じて、当初、水不溶性の有機溶剤
の存在下でのみ加熱下に反応を行なわせ、その後に前記
アミド系溶剤を加えて、反応を更に進行させてもよい。 このような本発明の方法によれば、サリチル酸誘導体と
アルカリ金属とホウ酸とのモル比が2:1.0〜1.1
:1.0〜1.5であるように原料物質を反応させるこ
とによつて、一般式(II)
【0015】
【化2】
【0016】(式中、R1、R2、R3及びR4は前記
と同じであり、Mはアルカリ金属を示す。)で表わされ
るボロジサリチル酸塩を得ることができる。また、サリ
チル酸誘導体と前記アルカリ土類金属や亜鉛、コバルト
、銅、ニツケル等の2価金属とホウ酸とのモル比が4:
1.0〜1.1:2.0〜3.0であるように原料物質
を反応させることによつて、一般式(III)
と同じであり、Mはアルカリ金属を示す。)で表わされ
るボロジサリチル酸塩を得ることができる。また、サリ
チル酸誘導体と前記アルカリ土類金属や亜鉛、コバルト
、銅、ニツケル等の2価金属とホウ酸とのモル比が4:
1.0〜1.1:2.0〜3.0であるように原料物質
を反応させることによつて、一般式(III)
【0017】
【化3】
【0018】(式中、R1、R2、R3及びR4は前記
と同じであり、Mはアルカリ土類、亜鉛、コバルト、銅
又はニツケルを示す。)で表わされるボロジサリチル酸
塩を得ることができる。
と同じであり、Mはアルカリ土類、亜鉛、コバルト、銅
又はニツケルを示す。)で表わされるボロジサリチル酸
塩を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明の方法によれば、反応系が実質的
に均一であつて、しかも、反応によつて副生する水を連
続的に反応系から除去するので、反応がボロジサリチル
酸塩の生成へ均一に進行し、目的とする高純度のボロジ
サリチル酸塩をほぼ定量的に与える。
に均一であつて、しかも、反応によつて副生する水を連
続的に反応系から除去するので、反応がボロジサリチル
酸塩の生成へ均一に進行し、目的とする高純度のボロジ
サリチル酸塩をほぼ定量的に与える。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。 実施例1 滴下ろうと、攪拌棒、温度計及び蛇管式冷却器を経て接
続した水分離器を備えた300ml容量四つ口フラスコ
に3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸12.52g、塩
基性炭酸亜鉛1.46g及びホウ酸1.50gを仕込み
、これにメチルエチルケトン100mlを加えて加熱し
た。内温が70℃になつたとき、炭酸ガスの発生がみら
れた。そのまま、加熱を続け、水を留出させた。内温が
100℃近くに達したとき、フラスコ内容物が塊状とな
つて、攪拌が困難になつたので、これに滴下ろうとから
ジメチルアセトアミド10mlを加えたところ、反応系
は均一な液状となり、攪拌を容易に行なうことができた
。還流温度でほぼ1時間反応させたとき、理論量の水1
.4mlを回収し、その後、水の生成も認められなかつ
たので、反応を停止した。反応混合物を室温まで冷却し
たが、反応混合物は淡黄色の液状のままであつた。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。 実施例1 滴下ろうと、攪拌棒、温度計及び蛇管式冷却器を経て接
続した水分離器を備えた300ml容量四つ口フラスコ
に3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸12.52g、塩
基性炭酸亜鉛1.46g及びホウ酸1.50gを仕込み
、これにメチルエチルケトン100mlを加えて加熱し
た。内温が70℃になつたとき、炭酸ガスの発生がみら
れた。そのまま、加熱を続け、水を留出させた。内温が
100℃近くに達したとき、フラスコ内容物が塊状とな
つて、攪拌が困難になつたので、これに滴下ろうとから
ジメチルアセトアミド10mlを加えたところ、反応系
は均一な液状となり、攪拌を容易に行なうことができた
。還流温度でほぼ1時間反応させたとき、理論量の水1
.4mlを回収し、その後、水の生成も認められなかつ
たので、反応を停止した。反応混合物を室温まで冷却し
たが、反応混合物は淡黄色の液状のままであつた。
【0021】次いで、減圧下に溶剤を蒸発させて除去し
、最終的に90℃で15mmHgまで減圧して、白色粉
末状の粗製のビス(3,5−ジ−t−ブチルサリチル)
ホウ酸亜鉛塩を得た。この粗製品を水100mlにて洗
浄した後、再度、減圧乾燥して、精製品14gを得た。 融点250℃以上。 元素分析値 Zn
C H B
実測値 5.6
65.6 7.8 1.8
計算値 6.0 66.7
7.4 2.0 実施例2 実施例1と同じフラスコに3,5−ジ−t−ブチルサリ
チル酸25.0g、炭酸ナトリウム2.65g及びホウ
酸3.12gをトルエン150ml及びジメチルアセト
アミド10mlからなる混合溶剤と共に仕込み、攪拌下
に加熱した。 反応混合物は当初から均一な液状であつて、70℃付近
から炭酸ガスの激しい発生が認められた。約2時間を要
して、最終的に113℃まで昇温した。この間にほぼ理
論量の水2.7mlを回収した。
、最終的に90℃で15mmHgまで減圧して、白色粉
末状の粗製のビス(3,5−ジ−t−ブチルサリチル)
ホウ酸亜鉛塩を得た。この粗製品を水100mlにて洗
浄した後、再度、減圧乾燥して、精製品14gを得た。 融点250℃以上。 元素分析値 Zn
C H B
実測値 5.6
65.6 7.8 1.8
計算値 6.0 66.7
7.4 2.0 実施例2 実施例1と同じフラスコに3,5−ジ−t−ブチルサリ
チル酸25.0g、炭酸ナトリウム2.65g及びホウ
酸3.12gをトルエン150ml及びジメチルアセト
アミド10mlからなる混合溶剤と共に仕込み、攪拌下
に加熱した。 反応混合物は当初から均一な液状であつて、70℃付近
から炭酸ガスの激しい発生が認められた。約2時間を要
して、最終的に113℃まで昇温した。この間にほぼ理
論量の水2.7mlを回収した。
【0022】次いで、減圧下に溶剤を蒸発させて除去し
、ビス(3,5−ジ−t−ブチルサリチル)ホウ酸ナト
リウム塩28.2gを得た。 元素分析値 Na
C H B
実測値 4.1
66.4 7.8 1.9
計算値 4.3 67.9
7.6 2.0 このビス(3,5−ジ−t
−ブチルサリチル)ホウ酸ナトリウム塩8.0gに硫酸
亜鉛七結晶水塩4.3gを含む水60mlを加え、80
℃で30分間反応させた。得られたスラリーから固形物
を濾別し、水洗後、減圧下で乾燥させて、ビス(3,5
−ジ−t−ブチルサリチル)ホウ酸亜鉛塩8.1gを白
色粉末として得た。 実施例3 実施例1と同じフラスコに3,5−ジ−t−ブチルサリ
チル酸12.05g、塩基性炭酸コバルト(コバルト含
有量47.5%)1.55g及びホウ酸1.50gを仕
込み、次いで、トルエン80ml及びジメチルアセトア
ミド10mlからなる混合溶剤を仕込み、攪拌下に加熱
して反応させた。最終的に115℃まで昇温し、この間
に水1.5mlを回収した。
、ビス(3,5−ジ−t−ブチルサリチル)ホウ酸ナト
リウム塩28.2gを得た。 元素分析値 Na
C H B
実測値 4.1
66.4 7.8 1.9
計算値 4.3 67.9
7.6 2.0 このビス(3,5−ジ−t
−ブチルサリチル)ホウ酸ナトリウム塩8.0gに硫酸
亜鉛七結晶水塩4.3gを含む水60mlを加え、80
℃で30分間反応させた。得られたスラリーから固形物
を濾別し、水洗後、減圧下で乾燥させて、ビス(3,5
−ジ−t−ブチルサリチル)ホウ酸亜鉛塩8.1gを白
色粉末として得た。 実施例3 実施例1と同じフラスコに3,5−ジ−t−ブチルサリ
チル酸12.05g、塩基性炭酸コバルト(コバルト含
有量47.5%)1.55g及びホウ酸1.50gを仕
込み、次いで、トルエン80ml及びジメチルアセトア
ミド10mlからなる混合溶剤を仕込み、攪拌下に加熱
して反応させた。最終的に115℃まで昇温し、この間
に水1.5mlを回収した。
【0023】反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し
、減圧下に溶剤を蒸発させて除去し、得られた粗製品を
減圧乾燥した後、再度、水洗、濾過、乾燥して、ビス(
3,5−ジ−t−ブチルサリチル)ホウ酸コバルト塩1
5.0gを青紫色粉末として得た。融点250℃以上。 元素分析値 Co
C H B
実測値 4.9
64.8 8.0 1.8
計算値 5.5 66.6
7.4 2.0 実施例4 実施例1と同じフラスコに3−フエニルサリチル酸10
.71g、塩基性炭酸亜鉛(亜鉛含有量56.1%)1
.60g及びホウ酸1.55gをトルエン80ml及び
ジメチルアセトアミド10mlからなる混合溶剤と共に
仕込み、攪拌下に加熱して反応させた。最終的に113
℃まで昇温し、この間に水2.2mlを回収した。
、減圧下に溶剤を蒸発させて除去し、得られた粗製品を
減圧乾燥した後、再度、水洗、濾過、乾燥して、ビス(
3,5−ジ−t−ブチルサリチル)ホウ酸コバルト塩1
5.0gを青紫色粉末として得た。融点250℃以上。 元素分析値 Co
C H B
実測値 4.9
64.8 8.0 1.8
計算値 5.5 66.6
7.4 2.0 実施例4 実施例1と同じフラスコに3−フエニルサリチル酸10
.71g、塩基性炭酸亜鉛(亜鉛含有量56.1%)1
.60g及びホウ酸1.55gをトルエン80ml及び
ジメチルアセトアミド10mlからなる混合溶剤と共に
仕込み、攪拌下に加熱して反応させた。最終的に113
℃まで昇温し、この間に水2.2mlを回収した。
【0024】反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し
、過剰の亜鉛を濾別した後、減圧下に溶剤を蒸発させて
除去し、やや脆いガラス状固体として粗製品を得た。 これを粗粉砕し、水約100mlで洗浄した後、減圧乾
燥して、ビス(3,5−ジ−t−ブチルサリチル)ホウ
酸亜鉛塩11.3gを白色粉末として得た。融点235
〜250℃。 元素分析値 Zn
C H B
実測値 6.6
65.0 3.6 2.1
計算値 7.0 66.4
3.4 2.3 実施例5 実施例1と同じフラスコに3−ジフエニルメチルサリチ
ル酸12.2g、塩基性炭酸亜鉛(亜鉛含有量56.1
%)1.28g及びホウ酸1.24gをトルエン80m
l及びジメチルアセトアミド10mlからなる混合溶剤
と共に仕込み、攪拌下に加熱して反応させた。
、過剰の亜鉛を濾別した後、減圧下に溶剤を蒸発させて
除去し、やや脆いガラス状固体として粗製品を得た。 これを粗粉砕し、水約100mlで洗浄した後、減圧乾
燥して、ビス(3,5−ジ−t−ブチルサリチル)ホウ
酸亜鉛塩11.3gを白色粉末として得た。融点235
〜250℃。 元素分析値 Zn
C H B
実測値 6.6
65.0 3.6 2.1
計算値 7.0 66.4
3.4 2.3 実施例5 実施例1と同じフラスコに3−ジフエニルメチルサリチ
ル酸12.2g、塩基性炭酸亜鉛(亜鉛含有量56.1
%)1.28g及びホウ酸1.24gをトルエン80m
l及びジメチルアセトアミド10mlからなる混合溶剤
と共に仕込み、攪拌下に加熱して反応させた。
【0025】反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し
、過剰の亜鉛を濾別した後、減圧下に溶剤を蒸発させて
除去し、淡褐色樹脂状固体として粗製品を得た。これを
粗粉砕し、水約100mlで洗浄した後、減圧乾燥して
、ビス(3−ジフエニルメチルサリチル)ホウ酸亜鉛塩
を淡褐色粉末として得た。融点117〜125℃。 元素分析値 Zn
C H B
実測値 4.6
73.7 4.2 1.3
計算値 5.0 74.1
4.0 1.7 実施例6 実施例1と同じフラスコに3−フエニルサリチル酸10
.71g、塩基性炭酸亜鉛(亜鉛含有量56.1%)1
.53g及びホウ酸1.70gをメシチレン80ml及
びメチルエチルケトン8mlからなる混合溶剤と共に仕
込み、攪拌下に加熱して反応させた。75℃付近から炭
酸ガスの発生が認められ、90℃以上においても反応系
は均一なスラリー状であつて、攪拌は容易であつた。共
沸によつて、副生する水を反応系から除去しつつ反応さ
せて、2時間後には最高130℃まで昇温させた。この
間に水1.3mlを回収した。
、過剰の亜鉛を濾別した後、減圧下に溶剤を蒸発させて
除去し、淡褐色樹脂状固体として粗製品を得た。これを
粗粉砕し、水約100mlで洗浄した後、減圧乾燥して
、ビス(3−ジフエニルメチルサリチル)ホウ酸亜鉛塩
を淡褐色粉末として得た。融点117〜125℃。 元素分析値 Zn
C H B
実測値 4.6
73.7 4.2 1.3
計算値 5.0 74.1
4.0 1.7 実施例6 実施例1と同じフラスコに3−フエニルサリチル酸10
.71g、塩基性炭酸亜鉛(亜鉛含有量56.1%)1
.53g及びホウ酸1.70gをメシチレン80ml及
びメチルエチルケトン8mlからなる混合溶剤と共に仕
込み、攪拌下に加熱して反応させた。75℃付近から炭
酸ガスの発生が認められ、90℃以上においても反応系
は均一なスラリー状であつて、攪拌は容易であつた。共
沸によつて、副生する水を反応系から除去しつつ反応さ
せて、2時間後には最高130℃まで昇温させた。この
間に水1.3mlを回収した。
【0026】反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し
、濾別して、溶剤に不溶性のケーキを取出し、減圧乾燥
させて、粗製品9.2gを得た。これを粗粉砕し、水約
70mlで洗浄した後、減圧乾燥して、ビス(3,5−
ジ−t−ブチルサリチル)ホウ酸亜鉛塩8.0gを得た
。
、濾別して、溶剤に不溶性のケーキを取出し、減圧乾燥
させて、粗製品9.2gを得た。これを粗粉砕し、水約
70mlで洗浄した後、減圧乾燥して、ビス(3,5−
ジ−t−ブチルサリチル)ホウ酸亜鉛塩8.0gを得た
。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立に水
素、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を示
し、又は隣接する二つが相互に炭素環を形成していても
よい。)で表わされるサリチル酸誘導体と、アルカリ金
属、アルカリ土類金属、亜鉛、コバルト、銅及びニツケ
ルよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の炭酸
塩又は塩基性炭酸塩と、ホウ酸とを、水不溶性の第1の
有機溶剤と、生成するボロジサリチル酸塩を溶解する第
2の有機溶剤との混合溶剤中にて反応させ、その間、副
生する水を反応系から連続的に除去することを特徴とす
るボロジサリチル酸塩の製造方法。 - 【請求項2】第1の有機溶剤が沸点150℃以下の芳香
族炭化水素であることを特徴とする請求項1記載のボロ
ジサリチル酸塩の製造方法。 - 【請求項3】第2の有機溶剤が沸点80℃以上の非環式
脂肪族アミド又は炭素数3以上の脂肪族ケトンであるこ
とを特徴とする請求項1記載のボロジサリチル酸塩の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8659791A JPH04321692A (ja) | 1991-04-18 | 1991-04-18 | ボロジサリチル酸塩の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8659791A JPH04321692A (ja) | 1991-04-18 | 1991-04-18 | ボロジサリチル酸塩の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04321692A true JPH04321692A (ja) | 1992-11-11 |
Family
ID=13891420
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8659791A Pending JPH04321692A (ja) | 1991-04-18 | 1991-04-18 | ボロジサリチル酸塩の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04321692A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006111538A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Central Glass Co Ltd | イオン性金属錯体の合成法 |
-
1991
- 1991-04-18 JP JP8659791A patent/JPH04321692A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006111538A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Central Glass Co Ltd | イオン性金属錯体の合成法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| DK161966B (da) | Fremgangsmaade til fremstilling af 5-aroylerede 1,2-dihydro-3h-pyrrolooe1,2-aaapyrrol-1-carboxylsyrer eller estere eller farmaceutisk acceptable salte deraf | |
| KR20000016746A (ko) | 엘아이피에프식스 생산방법 | |
| JPS5940813B2 (ja) | マグネシウム化合物及びその製法 | |
| JPH04321692A (ja) | ボロジサリチル酸塩の製造方法 | |
| JPS60258193A (ja) | モノ‐、ジ‐またはトリスルホン化トリアリールホスフインの四級アンモニウム塩、およびその製法 | |
| CN101113153A (zh) | 制备硼酸类及其衍生物的方法 | |
| JPS6058907B2 (ja) | ペルフルオロアルキル化合物及びその製造方法 | |
| WO2023180219A1 (en) | A method for synthesis of halide salts | |
| KR20190061478A (ko) | 리튬 플루오로술포닐이미드의 제조방법 및 이를 이용한 리튬 플루오로술포닐이미드 | |
| JPS5810583A (ja) | 5,6,7,7a−テトラヒドロ−4H−チエノ(3,2−c)−ピリジン−2−オン誘導体の製法 | |
| SU728718A3 (ru) | Способ получени триазоло-тиено- диазепин-1-онов | |
| JP4918956B2 (ja) | ホウ素系アルカリ金属塩の製造方法 | |
| US4327223A (en) | Process for producing 1,3-dithiol-2-ylidene malonates | |
| CA1206479A (en) | Process for the preparation of 3-carboxy-1- methylpyrrol-2-acetic acid | |
| JPH0560832B2 (ja) | ||
| EP0752998A1 (en) | Thionation process using elemental phosphorus and sulfur | |
| SU1560474A1 (ru) | Способ получени тетрагидробората цинка | |
| JPS61218555A (ja) | トリフルオロジクロロエチル基により置換された酸類の製法および亜鉛化合物類 | |
| JP2003238572A (ja) | ピリジン−トリ(置換又は非置換フェニル)ボランの製造法 | |
| Shiraiwa et al. | Optical Resolution by Preferential Crystallization of (RS)-Bromosuccinic Acid. | |
| JPS63280084A (ja) | 1−アルキル−3−カルボキシ−4−シンノロン類の製造方法 | |
| JPS59216882A (ja) | 2,4−オキサゾリジンジオン誘導体の製造方法 | |
| EP0062118B1 (en) | Process for producing 1,3-dithiol-2-ylidene malonates | |
| EP0062119B1 (en) | Process of producing 1,3-dithiol-2-ylidene malonic acid dialkyl esters | |
| JP2869457B2 (ja) | ピリジンジチオール化合物の製造方法 |