JPH04323383A - ポリウレタン重防食被覆鋼材 - Google Patents

ポリウレタン重防食被覆鋼材

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JPH04323383A
JPH04323383A JP11650691A JP11650691A JPH04323383A JP H04323383 A JPH04323383 A JP H04323383A JP 11650691 A JP11650691 A JP 11650691A JP 11650691 A JP11650691 A JP 11650691A JP H04323383 A JPH04323383 A JP H04323383A
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primer
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polyurethane
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加藤 弘忠
Nobuki Yoshizaki
信樹 吉崎
Yoshihisa Kayazono
義久 仮屋園
Teruo Takamatsu
高松 輝雄
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    • C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C2222/00—Aspects relating to chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive medium
    • C23C2222/20—Use of solutions containing silanes

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海洋、港湾、河川などに
おいて、長期に亘って使用されても、鋼構造物の腐食を
確実に防止できるように工夫した重防食被覆鋼材に関す
るもので、詳しくは鋼構造物の腐食が最も激しい干満帯
、飛沫帯近傍のポリウレタン被覆の剥離を防止する、即
ち、海水浸漬及び乾湿交番環境での耐水接着性、耐端部
剥離性も改善したポリウレタン重防食被覆鋼材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鋼材は腐食しやすい欠点がある。特に海
洋、港湾、河川の鋼構造物は干満帯、飛沫帯近傍におい
て、腐食が最も激しく、その防止にポリエチレン等のプ
ラスチックライニング鋼材や重防食塗装鋼材が用いられ
ている。重防食塗装を用いる方法は、比較的簡単に鋼材
の形態を問わず塗装ができるので広く一般的であり、従
来からアスファルト、コールタールエナメル、エポキシ
系塗料などの材料を被覆した鋼材が用いられてきた。近
年、ポリウレタン重防食塗料は、低温硬化性が良く、冬
場の塗装に優れているばかりでなく、柔軟性、衝撃性が
優れているため、特公昭63−57234号公報、特公
昭63−13826号公報等の提案があり、その需要を
大きく伸ばしている。ポリウレタン被覆は上記の様な優
れた特徴はあるが、プライマーを使用しないと接着性、
耐水接着性が好ましくない。接着性、耐水接着性を改善
する方法として特公昭63−57234号公報のように
アミン硬化のエポキシプライマーを用いる方法、特開昭
56−112970号公報のようにポリビニルアルコー
ルを末端イソシアネート化した湿気硬化型ウレタンプラ
イマーを用いる方法、特開昭63−245477号及び
特開昭63−242381号のようにポリエーテルポリ
オールやポリオレフィンポリオールを末端イソシアネー
ト化した湿気硬化型プライマーを用いる方法などが提案
されてきた。又特公昭63−57234号公報のように
有機プライマーの代りに6価と3価のクロムの複合酸化
物溶液にシリカゾルを加えたクロメート処理剤で下地処
理することも提案されてきた。又発明者等は、特願平0
2−30320号のように下地処理剤として、リン酸と
無水クロム酸の混合溶液を有機還元剤で還元しさらにシ
リカ粉末とシランカップリング剤を添加したものを用い
ることによって高温下の耐水密着性及び耐陰極剥離性が
改善できることを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリウ
レタン重防食被覆鋼材において、特公昭63−5723
4号のようにエポキシ系プライマーを用いると、異種材
料であるエポキシ系プライマーと上塗りのポリウレタン
の接着性を確保するのに、厳密な塗装管理が必要である
うえに、鋼構造物に使用する重防食被覆鋼材に要求され
る特性、即ち、塩水及び乾湿交番環境における耐水接着
性、耐端部剥離性を充分に改善することができない。一
方、特開昭56−112970号公報、特開昭63−2
45477号公報、特開昭63−242381号公報の
ような湿気硬化プライマー単独では、上塗りのポリウレ
タンとの接着性は良好であるが、大気中の湿気が少ない
冬期には硬化に時間を要するため、硬化不良を起こすう
えに、やはり耐水接着性、耐端部剥離性が充分でないと
いう問題がある。又特公昭63−57234号公報や特
願昭02−30320号は、鋼材の下地処理としてクロ
ムメート処理を提案しているが、前者の特許は、クロメ
ート処理剤にイオン交換法等による湿式法のシリカゾル
を用いているため、シリカゾル製造時の狭雑イオンによ
り耐水接着性、耐乾湿交番性、耐端部剥離性が好ましく
ない。後者の特許は特定のクロメート処理剤とエポキシ
系プライマーを併用することによってポリオレフィン被
覆鋼材の高温下の耐陰極剥離性改善の提案であり、本発
明とは改善効果及び対象被覆を異にしている。本発明は
、従来のポリウレタン被用鋼材の欠点をなくし、特に塩
水及び乾湿交番環境における耐端部剥離性を改善したポ
リウレタン重防食被覆鋼材を提供することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリウレタン
重防食被覆鋼材の上述の問題点を解決すべく、被覆構成
が図1において、クロメート処理液の成分を鋭意検討し
、海水淡水浸漬及び乾湿交番環境での耐水接着性、耐端
部剥離性が改善されることを見い出し、さらに特定のプ
ライマーを併用することによって、改善効果が著しいこ
とを見い出し、本発明に至った。すなわち、(1)鋼材
の全面もしくは一部に対して、ブラスト処理を施した後
、クロメート処理層、プライマー処理層、ポリウレタン
樹脂からなる被覆層を順次積層させる重防食被覆鋼材に
おいて 前記クロメート処理層が、燐酸根/全クロムの重量比が
0.2〜1.5の燐酸と無水クロム酸の混合溶液を、有
機還元剤で部分還元し、6価クロムと3価クロムを共存
させ、さらにシリカ微粒子とシランカップリング剤を全
クロムに対して、それぞれ0.5〜2.5,0.3〜3
.0添加したクロメート処理剤を鋼材上で焼付けた被膜
であることを特徴とするポリウレタン重防食被覆鋼材。 (2)前記プライマー処理層が、分子中に2個以上の水
酸基を有するエポキシポリオールと、分子中に2〜3個
以上の水酸基を有するポリエーテルポリオールおよび/
またはポリオレフィンポリオールを有機イソシアネート
でプレポリマー化したイソシアネート末端プレポリマー
と無機物粉体を必須成分とする組成物をクロメート処理
層上で反応させた被覆層であることを特徴とするポリウ
レタン重防食被覆鋼材である。
【0005】以下に、本発明のポリウレタン重防食被覆
鋼材について具体的に説明する。先ず、本発明で使用す
るクロメート処理液とは、蒸留水に燐酸と無水クロム酸
(CrO3)を燐酸根/全クロムの重量比率が0.2〜
1.5の範囲で溶解した水溶液を有機還元剤で全クロム
に対する6価クロムの重量比が0.25〜0.65まで
部分還元して6価クロムと3価クロムイオンを混在させ
、かつシリカ系微粒子と水溶性シランカップリング剤を
全クロムに対する重量比でそれぞれ0.5〜2.5,0
.3〜3.0の範囲で添加した溶液である。6価から3
価へのクロムの部分還元に用いる有機還元剤としては、
小麦デンプン、トウモロコシデンプン等のデンプン類、
ポリビニルアルコール等の高分子還元剤である。高分子
還元剤の中でも、アミロペクチン分を多く含むデンプン
、例えば、トウモロコシデンプンをアミログルコシター
ゼ等の加水分解性酵素で部分的に加水分解して得られる
デキストリン(平均分子量50,000〜250,00
0)、あるいは−(CH2−CH(OH))n−(CH
2−CH(OCOCH3))mの分子構造をもち、分子
量が60,000〜140,000の部分ケン化ポリ酢
酸ビニル等が望ましい。前記のデキストリンや部分ケン
化酢酸ビニルは、全クロムに対する6価クロムの重量比
率を0.25〜0.65の範囲に保持するために必要な
量を用いる。デキストリンの必要量はクロメート処理液
中の全クロムに対する重量比で略々0.1〜0.45の
範囲であり、部分けん化酢酸ビニル必要量はクロメート
処理液中の全クロムに対する重量比で略々0.1〜0.
6の範囲である。なお全クロムに対する6価クロムの重
量比が0.25未満及び0.65超では、長期に亘る耐
水接着力が低下しがちである。なお上記高分子還元剤と
、メチルアルコールやエチルアルコール等のアルコール
類、ジエタノールアミンやトリエタノールアミン等のア
ルキロールアミン類、酢酸や蓚酸等の飽和カルボン酸、
ピロガール等の芳香族多価アルコール、コハク酸やアジ
ピン酸等の不飽和カルボン酸等の単分子還元剤とを併用
して、全クロムに対する6価クロムの重量比を0.25
〜0.65の範囲に保持してもよい。前記のクロメート
処理剤に添加する燐酸は以下の効果を持つ。処理液のp
Hを減ずることが出来るため、3価クロムを安定して処
理液中に保持することができ、全クロム中の6価クロム
の重量比を減ずることを容易にさせ、その結果として、
水、海水に対して不溶解性のクロメート被膜の形成が容
易になり、低温焼付が可能になる。又燐酸はシリカ系微
粒子表面のOH基や配位したクロムイオンと結合するこ
とによってクロメート被膜と一体化するばかりでなく、
後述のプライマー層の構成成分であるエポキシ系ポリオ
ールやイソシアネート末端プレポリマーと反応し強固な
クロメート被膜を形成し、海水浸漬や乾湿交番環境にお
ける耐水接着性や耐端部剥離性が改善されると考えられ
る。燐酸の添加量は全クロムに対する燐酸根(PO4)
の重量比が0.2〜1.5の範囲で添加することが望ま
しい。燐酸添加量が0.2未満では全クロム中の6価ク
ロムの重量比を減ずることが出来ないため低温焼付けが
できず、耐端部剥離性が好ましくない。又1.5を越え
るとクロメート構成成分及びプライマー構成成分と反応
しない燐酸根が残り、耐水接着性、耐端部剥離性が低下
する傾向にある。
【0006】次に前記のクロメート処理剤に添加するシ
リカ系微粒子としては、例えば日本アエロジル社製のア
エロジル200、アエロジル300、アエロジル380
、アエロジルOX50、日本シリカ工業社製のニップシ
ールL300、ニップシール300A、ニップシールE
200、ニップシールF200A等のシリカ微粒子、日
本アエロジル社製のアエロジルCOK84、アエロジル
MOX80、アエロジルMOX170等のシリカ−アル
ミナ微粒子等である。シリカ系微粒子は後述するシラン
カップリング剤との組合せて使用することによって、海
水淡水環境に対してクロメート被膜を不溶解化させる効
果があるばかりか、腐食による端部剥離を防止する効果
がある。シリカ系微粒子の添加量はクロメート処理剤中
の全クロムに対するシリカ微粒子の重量比が0.5〜3
.0の範囲になるように添加することが望ましい。シリ
カ系微粒子の添加量が0.5未満では、上記効果が発現
できない。又3.0を越えると、クロメート被膜自身が
脆くなり初期接着力が低下する傾向にあり、端部剥離巾
も大きくなる。
【0007】次に前記のクロメート処理剤に添加するシ
ランカップリング剤としては、γ−アニソノプロピルト
リメトキシシラン、γ−ブチルアミノプロピルトリメト
キシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドオキシプロピルトリ
メトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン等のシランカップリング
剤を用いる。以上の化合物は、処理液中でメトキシ基(
Si−OCH3)が加水分解して、メタノールとシラノ
ール基(Si−OH)を生成する。メタノールは6価ク
ロムから3価クロムへの還元を促し、クロメート被膜を
より不溶解化させ、環境媒体による溶出を低減させる効
果がある。さらに生成したシラノール基はシリカ表面に
存在する水酸基、クロム酸とリン酸の複合酸化物にある
水酸基、さらにはプライマー中のイソシアネート基と複
雑な反応が起こるためクロメート処理層とプライマー処
理層との接着力を強化するばかりでなく、耐端部剥離が
著しく改善されるものと思われる。水溶性シランカップ
リング剤の添加量はクロメート処理液中の全クロムに対
する重量比0.5〜3.0の範囲が望ましい。水溶性シ
ランカップリング剤の添加量が0.5未満及び3.0超
では耐端部剥離性が低下しやすい。
【0008】前記クロメート処理剤は塗布前に、鋼材表
面上にスケールや錆がある場合にはサンドブラスト処理
、グリッドブラスト処理、ショットブラスト処理等を行
った後、ハケやロール塗布、又はスプレーで塗布する。 塗布後のクロメート処理の焼付は、処理液中の水分を乾
燥する程度で良い。焼付方法によって、必要最低鋼材温
度が異なるが、100〜150℃熱風乾燥を行う場合は
鋼材表面温度が50℃以上に達すれば充分である。 さらに、鋼材表面温度が300℃を越えるとクロメート
処理層の分解が起るので注意を要する。又クロメート処
理層の付着量は、全クロム重量として100〜900m
g/m2が望ましい。100mg/m2以下ではクロメ
ート処理の効果が発揮されず、900mg/m2超では
強固な被膜が形成されず接着力が低下傾向にある。
【0009】次に本発明に使用するプライマーについて
説明する。前述の特開昭56−112970号公報、特
開昭63−242381号及び特開昭63−24547
7号に用いられる湿気硬化型プライマーを用いても、前
述のクロメート処理層の効果により耐水接着性や耐端部
剥離性が改善されるがさらなる改善をするためには、特
定のプライマーを用いることが望ましい。以下にさらな
る改善ができるプライマー組成と塗装法について述べる
。本発明が推奨するプライマーとは、エポキシポリオー
ルとイソシアネート末端プレポリマーと無機物粉体を必
須成分とする組成物である。エポキシポリオールとは、
分子中に2個以上のエポキシ基を持つエポキシ化合物と
分子中に1個の二級アミノ基またはフェノール性水酸基
を有する化合物と反応させることにより、エポキシ基を
アルコール性水酸基に変性したものである。2個以上の
エポキシ基を持つエポキシ化合物とは、ビスフェノール
A、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ノボラッ
クなどのフェノール系水酸基とエピクロルヒドリンとを
アルカリ触媒下で反応して得られるものであり、反応性
エポキシ基を有するものである。具体的なものとしては
、エピコート812、エピコート815、エピコート8
28、エピコート834、エピコート152(いずれも
油化シェルエポキシ(株)製)、アデカレジン印410
0、アデカレジンEP−4200、アデカレジンEP−
4300(いずれも旭電化工業(株)製)、EPOMI
KR−144、EPOMIKR−130、EPOMIK
R−140(いずれも三井石油化学(株)製)などがあ
る。次に分子中に1個の二級アミノ基を有する化合物と
は、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミ
ン、ジブチルアミンなどの化合物である。前記以外のジ
エタノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどのア
ルカノールアミン類は水酸基を含有しているので使用で
きないし、また一級アミンを使用するとエポキシ化合物
の高分子化によりゲル化がおこり、分子中に二級アミン
を2個以上有する化合物を使用した場合にもエポキシ化
合物のゲル化がおこり、いずれも使用できない。又1個
のフェノール性水酸基を有する化合物とはフェノール、
エチルフェノール、ノニルフェノールなどである。 フェノール性水酸基とエポキシ基との反応はアルカリ触
媒の存在下において達成され、アルコール性の水酸基に
変換される。通常、フェノール性水酸基は、アルコール
性水酸基よりエポキシ化合物との反応性に富んでいるの
で高分子化がおこりにくいが、アルコール性水酸基を有
する化合物を使用するとエポキシ化合物の高分子化がお
こるので使用できない。たとえば、メチルアルコール、
エチルアルコールなどを使用すると、溶剤に不溶の三次
元架橋をした高分子化合物になる。フェノール性水酸基
とエポキシ基は、通常、当量比で1:1で反応させる。 フェノール性水酸基が多すぎる場合には、フェノール性
水酸基が残るので得られるポリウレタンプライマー塗膜
の耐熱性、耐水接着性が低いものとなる。フェノール性
水酸基とイソシアネートが反応したウレタン結合は熱解
離、加水分解を起こしやすいためである。一方エポキシ
基が多い場合には高分子化反応が起こり、溶剤に不溶の
ものとなる。従ってフェノール性水酸基とエポキシ基は
略々1:1で反応させるのが好ましい。この様にして得
られるエポキシポリオールの水酸基はイソシアネート末
端プレポリマーとの反応によりウレタン結合を形成し、
耐熱性、耐水接着性にも優れた被膜となる。
【0010】本発明に使用いるイソシアネート末端プレ
ポリマーとは、分子中に2〜3個の水酸基を有するポリ
エーテルポリオールおよび/またはポリオレフィンポリ
オールを2個以上のイソシアネート基を有する有機イソ
シアネートをイソシアネート過剰の状態で反応させて得
られるプレポリマーである。詳しくはNCO/OH=1
.6〜3.5で反応させて得られるイソシアネート基含
有量が5〜20%のイソシアネート末端ウレタンポリマ
ーである。上記ポリエーテルポリオールとしては例えば
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパンなどに、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイドまたはブチレンオキサイド、
またはそれ等の混合物などのアルキレンオキサイドをア
ルカリ触媒などの存在下で付加重合させたポリアルキレ
ンポリオールなどが挙げられる。さらにポリオレフィン
ポリオールとしては、例えばブタジエン、イソプレンな
どのジエン化合物と、必要によりスチレン、アクリルニ
トリルなどを、例えば金属リチウム、金属カリウム、金
属ナトリウムなどのアニオン重合触媒の存在下で重合さ
せた後、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドな
どのアルキレンオキサイドを付加重合させて得られるポ
リオール、または前記ジエン化合物を、例えば過酸化水
素などの水酸基を有するラジカル開始剤によりラジカル
重合させて得られるポリオール、又はこれ等のものを水
素添加したものが挙げられる。上記2個以上のイソシア
ネート基を有する有機イソシアネートとしては、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MD1)、ポリフェニレ
ンポリメチレンポリイソシアネート(粗MD1)、液状
MD1、2−4−トリレンジイソシアネート(2,4−
TD1)、2−6−トリレンジイソシアネート(2,6
−TD1)およびこれ等の混合物であるTD1−80ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシ
アネートなどのポリイソシアネート化合物が使用できる
。エポキシポリオールとイソシアネート末端プレポリマ
ー化合物と反応はNCO/OHの当量比が0.7〜2.
0となる割合で混合して使用することが好ましい。NC
O/OH比が0.7未満及び2.0超の場合にはそれぞ
れ水酸基、イソシアネート基が過剰となり長期の耐水接
着性、耐端部剥離性を阻害する。さらにNCO/OHが
2超の場合は、厚塗りしたときに空気中の水分と反応し
てフクレの原因となり、初期接着強度の低下をまねく場
合がある。
【0011】又本発明のプライマーに使用する無機粉体
は、特に限定するものでないが、酸化ケイ素、アルミナ
、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カル
シウム、クロム酸化合物、リン酸化合物またはそれ等の
混合物などが使用できる。酸化ケイ素の具体的なものと
しては、クレー、パーライトなどの鉱物を粉砕したもの
、ケイ酸アルミニウムの具体的なものとしては、カオリ
ンクレー、カオリン、モンモリロナイトなど、ケイ酸マ
グネシウムの具体的なものとしてはタルクなどが挙げら
れる。クロム酸化合物の具体的なものとしてはリチュー
ムクロメート、クロム酸亜鉛、塩基性クロム酸亜鉛など
がある。燐酸化合物の具体的なものとしては、燐酸亜鉛
、燐酸アルミニウム、燐酸マグネシウム、燐酸カルシウ
ムなどがある。この等の無機粉体はエポキシポリオール
とイソシアネート末端プレポリマー化合物との合計量1
00重量部に対して30〜150重量部添加することで
本発明の目的を達成できる。本発明の重防食被鋼材に用
いるプライマーの膜厚は、乾燥膜厚として10〜100
μmの厚さになるように塗装するのが好ましいが、特に
限定するものではない。また、塗装の方法としてはハケ
、ローラー、エアスプレー、エアレススプレーなどの方
法が適用できる。いかなる方法で塗装しても、本発明の
目的を達成できる。
【0012】次に本発明に使用する鋼材としては例えば
鋼矢板、鋼管矢板、鋼管杭、H型鋼鋼板などが挙げられ
る。具体的には海洋構造物、港湾河川護岸構造物、橋梁
等の屋外に置場される構造物に使用される鋼矢板、鋼管
矢板、杭用鋼管およびH型鋼などが挙げられる。
【0013】
【実施例】本発明を具体的に説明するため、先ずはクロ
メート処理液の実施調合例、クロメート処理液の比較調
合例、プライマーの製造例を挙げた後に、ポリウレタン
重防食複鋼材として適用した実施例を記述する。 〈クロメート処理液の実施調合例−1及び比較例〉クロ
メート原液として、無水クロム酸38.46g、リン酸
24.75gを蒸留水434.23gに溶解したものに
デキストリン2.56gを加え加熱撹拌を行い、クロム
酸の還元を行った。冷却後、この液に10重量%のシリ
カ微粒子を含む水溶液400gを加え撹拌した。シリカ
微粒子は日本アエロジル社製のアエロジル200を用い
た。この液とは別に表1に示す水溶性シランカップリン
グ液を20重量%を含む水溶液を作製しておき前述のク
ロメート原液に9対1の重量比で使用前に混合し、クロ
メート処理液A、B、C、D、Eとした。このときの溶
液中の全クロムに対する6価クロムの重量比は0.60
、全クロムに対するリン酸の重量比は1.2、全クロム
に対するシリカ系微粒子重量比は2.0、全クロムに対
するシランカップリン剤重量比は1.0であった。又シ
ランカップリング剤を添加しない、前述のクロメート原
液を比較調合例とした。
【0014】〈クロメート処理実施調合例−2〉クロメ
ート原液として、無水クロム酸38.46g、リン酸1
4.44gを蒸溜水444.01gに溶解したものにデ
キストリン3.15gを加えて加熱撹拌を行い、クロム
酸の還元を行った。冷却後、この液に10重量%のシリ
カ系微粒子を含む水溶液400gを加え撹拌した。シリ
カ系微粒子は日本アエロジル社製のアエロジル200を
用いた。この液とは別にγ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシランを20重量%を含む水溶液を作製してお
き、使用前にクロメート原液に9対1の重量比で混合し
クロメート処理剤Fとした。このときの溶液中の全クロ
ムに対する6価クロムの重量比は0.50、全クロムに
対するリン酸の重量比は0.7、全クロムに対するシリ
カ系微粒子の重量比は2.0、全クロムに対するシラン
カップリングの重量比は1.0であった。
【0015】(プライマー液の調合例−1)先ずエポキ
シポリオールを製造する。370重量部のエピコート8
28(エポキシ当量190分子量380)と258重量
部のジブチルアミンを130℃で3時間反応した。次に
90℃迄に冷却し、210重量部のメチルエチルケトン
を徐々に添加して、固形分75%のポリオール溶液を得
た。この溶液の水酸価を分析すると150mgKOH/
gであった。さらに上記ポリオール溶液50重量部に対
して、100重量部のカオリンクレーを添加し、三本ロ
ールミルで混練した。これをエポキシポリオールAとし
た。次にイソシアネート末端プレポリマーは、分子量4
00のポリプロピレングリコールと粗MDIと溶剤(ト
ルエン、酢酸エチル)を反応容器の中で徐々に加温して
90℃まで加温し、90℃で1時間反応させた。反応終
了後、JIS  K5440の加熱法により固形分を分
析すると40重量%であった。遊離NCO%をJIS 
 K1603のアミン−塩酸滴定法で測定すると、4.
3重量%であった。これをウレタンプレポリマーAとし
た。 被鋼材に塗装する直前エポキシポリオールA150重量
部とウレタンプレポリマーAを147重量部を撹拌機で
混合し、プライマー1とした。なおNCO/OHの当量
比は1.1であった。
【0016】(プライマー液の調合例−2)先ずエポキ
シポリオールを製造する。370重量部のエピコート8
28と180重量部のフェノールに1重量部の水酸化ナ
トリウムを添加して、130℃で4時間反応を行った。 次に90℃になってから138部のメチルエチルケトン
を還法しながら徐々に添加して内容物の温度を65℃ま
で冷却した。次に酢酸で中和してpH7.0とした。こ
の溶液の固形分は80%水酸基価は182mgKOH/
gであった。さらに上記ポリオール溶液50重量部に燐
酸亜鉛(平均粒径5μm)30重量部と、炭酸カルシウ
ム20重量部を添加し、3本ロールミルで混練した。こ
れをエポキシポリオールBとした。次にイソシアネート
末端プレポリマーは調合例−1と同じものを使用し被鋼
材に塗装する直前に、ポリオール溶液B100部とウレ
タンプレポリマーA243重量部を撹拌機で混合した。 これをプライマー2とした。なおNCO/OHの当量比
は1.1であった。
【0017】(プライマーの調合例−3)分子量450
ポリプロピレングリコール重量85部、分子量500の
ポリプロピレントリオール重量15部、ジフェニルメタ
ンイソシアネート120重量部、トルエン120重量部
、酢酸エチル100重量部を反応容器中に仕込み、徐々
に加温して90℃迄加温した。90℃で1時間反応させ
た後、イソシアネート含有量が9.1重量%で、固形分
が50%のプレポリマーを得た。さらに上記プレポリマ
ー100重量部に対してカオリンクレー100部を3本
ロールミルで混練して、プライマー組成物を得、これを
プライマー3とした。
【0018】実施例1及び比較例 ミルスケールがある板厚9mmの鋼板(300mm×3
00mm)をグリットブラスト処理で除錆(sis−s
a2  1/2以上)した後、その表面にクロメート処
理液の調合例−1によって調合したクロメート処理液を
、クロム付着量として、全クロム換算で400mg/m
2になるようにロール塗布し、さらに130℃の熱風で
約4分間の乾燥及び焼付を行った。板温を接触温度計で
確認したところ53℃であった。このクロメート層の上
にプライマー液の調合例−1によって調合された塗料組
成物をスプレー塗装に適した量だけ溶剤で希釈し、スプ
レー塗装機でドライ膜厚が70μmになる様に塗装し、
50℃で約40分間硬化してプライマー層を形成させた
。 さらにこの被膜の上に、無溶剤型ポリウレタン塗料を二
液型塗装機で被覆し、硬化後の膜厚が2.5mmの被覆
層を形成させた。次に、塗装後5日間養生硬化させた後
被覆調材の丁度中央部に鋼材迄達する5〜6mm巾×1
00mm長さのスクラッチを一本入れた。スクラッチ加
工した被覆鋼材を塩水浸漬試験(3%NaCl溶液、試
験温度:50℃、浸漬時間:104時間)、乾湿サイク
ル試験を行った後、エルコメーター社製アドヒージョン
テスターによる接着力の測定とスクラッチからの剥離巾
の測定を実施した。その結果を表1に示す。なお、乾湿
サイクル試験は、[50℃、3%食塩水に1時間浸漬後
50℃で1時間大気乾燥]を1サイクルとして4000
サイクル迄実施した。シランカップリング剤を添加する
ことによって、耐水接着性、スクラッチ剥離巾(端部剥
離性)が改善された。
【0019】
【表1】
【0020】実施例2及び比較例 クロメート処理の実施例調合例−2の要領で表2のよう
な組成のクロメート処理液を本発明の実施例として11
種類、比較例として6種類を作製した。次にミルスケー
ルのある板厚9mmの鋼板(300mm×300mm)
をグリッドブラスト処理で除錆(sis−sa2  1
/2以上)した後、その表面に表2のクロメート処理液
をハケ塗リ塗装し、130℃の熱風で約4分間の乾燥、
焼付を行った。クロメート付着量は全クロム換算で50
0mg/m2であった。このクロメート層の上に、プラ
イマーの調合実施例−2によって調合されたプライマー
2を、スプレー塗装に適した量だけ溶剤で希釈し、スプ
レー塗装機でドライ膜厚が50μになるように塗装し、
70℃で約20分間硬化してプライマー層を形成させた
。 さらにこの被膜の上に、ポリウレタン樹脂からなる無溶
剤型ウレタン塗料を2液塗装機を用いて硬化後の膜厚が
2.0mmの被覆層を形成させた。塗装後7日間養生、
硬化させた後、被覆鋼材のちょうど中央部に5〜6mm
巾×100mm長さのスクラッチを1本入れた。スクラ
ッチ加工後、実施例−1と同様な塩水浸漬試験、乾湿サ
イクル試験を行い、アドヒージョンテストによる接着力
測定とスクラッチからの剥離巾の測定を実施した。その
結果を表2に示す。全クロムに対して燐酸根が0.3〜
1.5、シリカ微粉末が0.5〜2.5、シランカップ
リング剤が0.3〜3.0の範囲で良好な結果が得られ
ている。
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】実施例3 図2に示す形状を有する鋼矢板(FSPIII型)の片
面をJIS4号硅砂を用いてサンドブラスト処理を行い
、除錆度をsis−sa3まで清浄にした後、その表面
にクロメート処理液の実施調合例−2によって作液され
クロメート処理剤Fをハケ塗りでクロム付着量が全クロ
ム換算で350mg/m2になるように塗布し連続風乾
燥炉(熱風温度150℃)で5分間乾燥焼付を行った。 このクロメート層の上にプライマー液実施調合例−1に
よって調合したプライマー1をスプレー塗装しドライ膜
厚で40μmになる様に塗装し、50℃で40分間硬化
して、プライマー層を形成させた。さらにこのプライマ
ー層上に、二液混合型スプレー塗装機を使用して無溶剤
型ウレタン塗料を硬化後の膜厚が3mmのポリウレタン
被覆層を形成させた。このようにして得られた重防食被
覆鋼矢板の斜視図を図2に示す。このポリウレタン被覆
鋼矢板を塗装後7日間養生させた後、試験片を切り出し
実施例1と同様な性能試験を行った。又鋼矢板の爪部近
傍の被覆端部からの剥離巾も計測した。これ等の結果を
表3に示す。
【0024】実施例4 プライマー処理層に用いる組成物を〈プライマー液実施
調合例−3〉によるプライマー3に変更し、実施例3と
同様な工程及び処理条件でポリウレタン重防食鋼矢板を
製造し実施例3と同様な性能試験を行った。その結果を
表3に示す。
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】比較例1 クロメート処理層に用いるクロメート処理液を、市販の
コスマー*100(関西ペイント社製、クロム酸・シリ
カ系)に変更して実施例3と同様な工程及び処理条件で
ポリウレタン重防食矢板を製造し、実施例3と同様な性
能試験を行った。その結果を表3に示す。実施例3、4
及び比較例1を比較すると明らかに本発明は耐水接着性
耐端部剥離(スクラッチ剥離巾)が優れている。
【0028】
【発明の効果】以上の実施例で示したように、本発明に
より製造されたポリウレタン重防食被覆鋼材は海水浸漬
及び乾湿交番環境における、耐水接着性やスクラッチ剥
離巾で代表される耐端部剥離性が優れており、防食性能
を長期に亘って保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポリウレタン重防食被覆鋼材の断
面模式図、
【図2】本発明によるポリウレタン重防食被覆鋼矢板の
斜視図である。
【符号の説明】
1  ポリウレタン樹脂からなる被覆層2  プライマ
ー処理層 3  クロメート処理層 4  鋼材 5  鋼矢板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  鋼材の全面もしくは一部に対して、ブ
    ラスト処理を施した後、クロメート処理層、プライマー
    処理層、ポリウレタン樹脂からなる被覆層を順次積層さ
    せる重防食被覆鋼材において、前記クロメート処理層が
    燐酸根/全クロムの重量比が0.2〜1.5の燐酸と無
    水クロム酸の混合溶液を、有機還元剤で部分還元し、さ
    らにシリカ微粒子とシランカップリング剤を全クロムに
    対して重量比で、それぞれ0.5〜2.5,0.3〜3
    .0を添加したクロメート処理液を鋼材上で焼付けた被
    膜であることを特徴とするポリウレタン重防食被覆鋼材
    。
  2. 【請求項2】  プライマー処理層として分子中に2個
    以上の水酸基を有するエポキシポリオールと、分子中に
    2〜3個の水酸基を有するポリエーテルポリオールおよ
    び/またはポリオレフィンポリオールを有機イソシアネ
    ートでプレポリマー化したイソシアネート末端プレポリ
    マーと無機粉末を必須成分とする組成物をクロメート処
    理層上で反応させた被覆層であることを特徴とする請求
    項1記載のポリウレタン重防食被覆鋼材。
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