JPH04329852A - ごみ焼却炉ボイラ用合金および複層鋼管 - Google Patents
ごみ焼却炉ボイラ用合金および複層鋼管Info
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- JPH04329852A JPH04329852A JP10166191A JP10166191A JPH04329852A JP H04329852 A JPH04329852 A JP H04329852A JP 10166191 A JP10166191 A JP 10166191A JP 10166191 A JP10166191 A JP 10166191A JP H04329852 A JPH04329852 A JP H04329852A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気温度500℃まで
使用可能な、ごみ焼却炉ボイラ用合金および複層鋼管に
関するものである。
使用可能な、ごみ焼却炉ボイラ用合金および複層鋼管に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ焼却炉では、燃焼によって生じ
る排熱をエネルギー源として有効利用するために、排熱
ボイラを設置し、発電を行う例が多くなってきている。 発電ボイラの熱効率は、蒸気条件が高温高圧になるほど
向上することは自明であるが、例えば「火力発電」昭和
45年第21巻第5号489頁で公知のごとく、ごみ焼
却炉では、ごみ中に多く含まれる塩化ビニル等の燃焼に
よって、腐食性の高いHClガスが高濃度に発生し、さ
らに塩化物系の低融点共晶化合物が管に付着するため、
蒸気温度が300℃を越えると、著しく腐食が加速され
、腐食を避けるため、やむなく蒸気条件を300℃以下
に抑えて低効率操業をしているのが現状である。しかし
ながら、エネルギーの有効利用の観点から、ごみ発電の
高温高圧化は強く望まれている課題である。
る排熱をエネルギー源として有効利用するために、排熱
ボイラを設置し、発電を行う例が多くなってきている。 発電ボイラの熱効率は、蒸気条件が高温高圧になるほど
向上することは自明であるが、例えば「火力発電」昭和
45年第21巻第5号489頁で公知のごとく、ごみ焼
却炉では、ごみ中に多く含まれる塩化ビニル等の燃焼に
よって、腐食性の高いHClガスが高濃度に発生し、さ
らに塩化物系の低融点共晶化合物が管に付着するため、
蒸気温度が300℃を越えると、著しく腐食が加速され
、腐食を避けるため、やむなく蒸気条件を300℃以下
に抑えて低効率操業をしているのが現状である。しかし
ながら、エネルギーの有効利用の観点から、ごみ発電の
高温高圧化は強く望まれている課題である。
【0003】塩化水素ガス、溶融塩酸塩環境では、Cr
が蒸気圧の高い塩化物を形成するため、ステンレス鋼等
の従来からの耐食合金では十分な耐食効果が得られず、
現状のごみ焼却ボイラでは蒸気温度300℃以下で、C
r−Mo系低合金鋼が使用されている。これに対し本発
明者らは、特願平2−107147号において、当該腐
食環境で蒸気温度500℃まで耐食性を有するボイラ用
合金を提案している。
が蒸気圧の高い塩化物を形成するため、ステンレス鋼等
の従来からの耐食合金では十分な耐食効果が得られず、
現状のごみ焼却ボイラでは蒸気温度300℃以下で、C
r−Mo系低合金鋼が使用されている。これに対し本発
明者らは、特願平2−107147号において、当該腐
食環境で蒸気温度500℃まで耐食性を有するボイラ用
合金を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、従来の火格子式
焼却炉と比べて燃焼効率が優れるなどの利点を有する流
動床式ごみ焼却炉が普及しだしており、それに伴い、ご
み焼却炉ボイラ用材料には流動砂による耐摩耗特性も要
求されてきている。本発明は、あらゆる燃焼方式のごみ
焼却炉においても、蒸気温度500℃まで使用可能でか
つ安価な、ボイラ用合金および当該合金からなる複層鋼
管を提供することを目的とする。
焼却炉と比べて燃焼効率が優れるなどの利点を有する流
動床式ごみ焼却炉が普及しだしており、それに伴い、ご
み焼却炉ボイラ用材料には流動砂による耐摩耗特性も要
求されてきている。本発明は、あらゆる燃焼方式のごみ
焼却炉においても、蒸気温度500℃まで使用可能でか
つ安価な、ボイラ用合金および当該合金からなる複層鋼
管を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく研究を行った結果、10%以上のCoの添加と0
.5%以上のWの添加が耐摩耗特性の向上に非常に有効
であり、かつ10%以上のCo添加により塩化水素ガス
、溶融塩酸塩による高温耐食性をも向上するという知見
が得られたことにより完成されたものであり、その要旨
とするところは重量%にて、C:0.02〜0.1%,
Si:1〜5%,Mn:5%以下,Cr10超〜20%
,Ni:30〜50%,Mo:0.5〜3%,Co:1
0〜40%,W:0.5〜5%を含有するか、さらに (1)N:0.05〜0.4%,Cu:0.2〜0
.5%の1種または2種 (2)Nb:0.05〜2
%,Ti:0.02〜0.5%の1種または2種の一方
または両方を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物
からなる合金と、それら合金を外管にし、公知のボイラ
用鋼管を内管とした複層鋼管にある。
すべく研究を行った結果、10%以上のCoの添加と0
.5%以上のWの添加が耐摩耗特性の向上に非常に有効
であり、かつ10%以上のCo添加により塩化水素ガス
、溶融塩酸塩による高温耐食性をも向上するという知見
が得られたことにより完成されたものであり、その要旨
とするところは重量%にて、C:0.02〜0.1%,
Si:1〜5%,Mn:5%以下,Cr10超〜20%
,Ni:30〜50%,Mo:0.5〜3%,Co:1
0〜40%,W:0.5〜5%を含有するか、さらに (1)N:0.05〜0.4%,Cu:0.2〜0
.5%の1種または2種 (2)Nb:0.05〜2
%,Ti:0.02〜0.5%の1種または2種の一方
または両方を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物
からなる合金と、それら合金を外管にし、公知のボイラ
用鋼管を内管とした複層鋼管にある。
【0006】
【作用】以下に成分の限定理由について説明する。Cは
塩化水素,溶融塩酸塩による耐食性には害を及ぼすもの
でありできるだけ少ない方が望ましいが、高温での強度
確保に必要であり、またオーステナイト相の安定化にも
有効であるため、各特性を損なわない範囲として、上限
を0.1%,下限を0.02%とした。
塩化水素,溶融塩酸塩による耐食性には害を及ぼすもの
でありできるだけ少ない方が望ましいが、高温での強度
確保に必要であり、またオーステナイト相の安定化にも
有効であるため、各特性を損なわない範囲として、上限
を0.1%,下限を0.02%とした。
【0007】Siは塩化水素,溶融塩酸塩環境における
耐食性確保にきわめて有効な元素である。しかし5%を
越えて含有させると加工性、溶接性の劣化を招き、1%
未満では十分な耐食効果が得られないため、上限を5%
,下限を1%とした。Mnはオーステナイト相形成に寄
与する元素であるが、過度の添加は溶製上、熱間加工上
のトラブルを生ずるため、上限を5%とした。
耐食性確保にきわめて有効な元素である。しかし5%を
越えて含有させると加工性、溶接性の劣化を招き、1%
未満では十分な耐食効果が得られないため、上限を5%
,下限を1%とした。Mnはオーステナイト相形成に寄
与する元素であるが、過度の添加は溶製上、熱間加工上
のトラブルを生ずるため、上限を5%とした。
【0008】Crは一般の高温酸化、高温腐食特性向上
には有効な元素であり、より多く含まれることが望まし
いが、塩化水素、溶融塩酸塩環境においては、Cr塩化
物の揮発により、添加量を20%以上にするとむしろ腐
食量が増加する。また、ボイラ停止時の結露による耐塩
酸露点腐食性や、ボイラ鋼管内面の耐水蒸気酸化性を確
保するために、10%を越えた添加は必要である。この
ため、上限を20%,下限を10%超とした。
には有効な元素であり、より多く含まれることが望まし
いが、塩化水素、溶融塩酸塩環境においては、Cr塩化
物の揮発により、添加量を20%以上にするとむしろ腐
食量が増加する。また、ボイラ停止時の結露による耐塩
酸露点腐食性や、ボイラ鋼管内面の耐水蒸気酸化性を確
保するために、10%を越えた添加は必要である。この
ため、上限を20%,下限を10%超とした。
【0009】Niは塩化水素,溶融塩酸塩環境における
耐食性向上に特に好ましく、オーステナイト相形成のた
めにも必要な成分である。蒸気温度500℃でその効果
を得るためには少なくとも30%以上の添加が必要であ
る。一方、Ni量の上昇とともに合金価格も上昇するが
、50%を越えると価格に見合うだけの特性の向上が得
られない。このため、上限を50%、下限を30%とし
た。
耐食性向上に特に好ましく、オーステナイト相形成のた
めにも必要な成分である。蒸気温度500℃でその効果
を得るためには少なくとも30%以上の添加が必要であ
る。一方、Ni量の上昇とともに合金価格も上昇するが
、50%を越えると価格に見合うだけの特性の向上が得
られない。このため、上限を50%、下限を30%とし
た。
【0010】Moは高温での耐食性には効果がないが、
ボイラ停止時の結露によって生ずる塩酸露点腐食を防止
するために必要な成分であり、その目的のためには0.
5%以上の添加が必要である。しかし、オーステナイト
相を安定化するという面から3%を上限とした。Coは
本発明において最も重要な元素であり、図1、図2にみ
られるように、流動床環境における耐摩耗特性、塩化水
素、溶融塩酸塩環境における耐食性、およびそれらの複
合環境における耐ホットエロージョンコロージョン特性
向上に特に有効である。蒸気温度500℃でその効果を
得るには少なくとも10%以上の添加が必要である。一
方、40%を越えるとその効果は飽和する。このため、
上限を40%,下限を10%とした。
ボイラ停止時の結露によって生ずる塩酸露点腐食を防止
するために必要な成分であり、その目的のためには0.
5%以上の添加が必要である。しかし、オーステナイト
相を安定化するという面から3%を上限とした。Coは
本発明において最も重要な元素であり、図1、図2にみ
られるように、流動床環境における耐摩耗特性、塩化水
素、溶融塩酸塩環境における耐食性、およびそれらの複
合環境における耐ホットエロージョンコロージョン特性
向上に特に有効である。蒸気温度500℃でその効果を
得るには少なくとも10%以上の添加が必要である。一
方、40%を越えるとその効果は飽和する。このため、
上限を40%,下限を10%とした。
【0011】Wは耐摩耗特性向上に有効であり、その効
果を得るには0.5%以上の添加が必要である。また、
5%を越えて添加すると、金属間化合物が析出し、加工
性,耐食性の劣化が生ずる。このため、上限を5%,下
限を0.5%とした。本発明ではこの他に下記の成分も
添加してよい。Nは高温強度の向上、オーステナイト相
形成に有効な元素であり、Cr,Siの量により、必要
に応じて添加されるものであって、その効果を得るため
には0.05%以上の添加が必要である。しかし、0.
4%超の添加は、合金中に気泡を発生させるとともに、
窒化物の形成が著しくなり、靱性劣化を招くため、上限
を0.4%,下限を0.05%とした。
果を得るには0.5%以上の添加が必要である。また、
5%を越えて添加すると、金属間化合物が析出し、加工
性,耐食性の劣化が生ずる。このため、上限を5%,下
限を0.5%とした。本発明ではこの他に下記の成分も
添加してよい。Nは高温強度の向上、オーステナイト相
形成に有効な元素であり、Cr,Siの量により、必要
に応じて添加されるものであって、その効果を得るため
には0.05%以上の添加が必要である。しかし、0.
4%超の添加は、合金中に気泡を発生させるとともに、
窒化物の形成が著しくなり、靱性劣化を招くため、上限
を0.4%,下限を0.05%とした。
【0012】Nb,Tiは、特に高温強度が要求される
場合に添加されるものであり、その効果を得るためには
、Nbは0.05%以上、Tiは0.02%以上必要で
ある。しかし、Nb,Tiがそれぞれ2%,0.5%を
越えると、それらの炭化物、窒化物の生成量が過剰とな
り、逆に強度低下をもたらす。従って、Nb添加量は0
.05〜2%、Ti添加量は0.02〜0.5%とした
。
場合に添加されるものであり、その効果を得るためには
、Nbは0.05%以上、Tiは0.02%以上必要で
ある。しかし、Nb,Tiがそれぞれ2%,0.5%を
越えると、それらの炭化物、窒化物の生成量が過剰とな
り、逆に強度低下をもたらす。従って、Nb添加量は0
.05〜2%、Ti添加量は0.02〜0.5%とした
。
【0013】Cuはオーステナイト相形成に有効な元素
である。また、耐酸性を向上させる効果もあり、特に塩
酸露点腐食等の低温での耐食性が要求される場合に0.
2〜0.5%添加する。下限を0.2%にしたのは、こ
れ未満では十分な効果が得られないからであり、また、
上限を0.5%としたのは、0.5%を越えて添加する
と熱間加工性が著しく損なわれるからである。
である。また、耐酸性を向上させる効果もあり、特に塩
酸露点腐食等の低温での耐食性が要求される場合に0.
2〜0.5%添加する。下限を0.2%にしたのは、こ
れ未満では十分な効果が得られないからであり、また、
上限を0.5%としたのは、0.5%を越えて添加する
と熱間加工性が著しく損なわれるからである。
【0014】本発明は、蒸気条件500℃まで使用可能
な、ごみ焼却炉ボイラ用過熱器管として開発、発明され
た合金である。本発明合金は単独で管として使用できる
ことはもちろんであるが、管外面の耐食耐摩耗性を重視
して創案された合金であるだけに、その効果を効率的に
活かすために、複層鋼管の外管材として使用することも
可能である。この場合、高温強度、耐水蒸気酸化性は内
管でもたせることになり、要求される特性を有する公知
のボイラ用鋼管を適宜選定し使用する。
な、ごみ焼却炉ボイラ用過熱器管として開発、発明され
た合金である。本発明合金は単独で管として使用できる
ことはもちろんであるが、管外面の耐食耐摩耗性を重視
して創案された合金であるだけに、その効果を効率的に
活かすために、複層鋼管の外管材として使用することも
可能である。この場合、高温強度、耐水蒸気酸化性は内
管でもたせることになり、要求される特性を有する公知
のボイラ用鋼管を適宜選定し使用する。
【0015】次に、本発明の複層鋼管の製造法の一例を
述べる。通常のステンレス鋼の溶製−鋳造プロセスで製
造された所定の内管用ステンレス鋼ビレットの表面に、
本発明の外管用合金の粉末を高温静水圧プレス法(HI
P法)を用いて圧着する。この二重管ビレットを均熱し
た後、熱間押出法により所定のサイズに成形する。外管
素材が板または管である場合は、上に述べたHIP法を
用いて粉末を圧着するプロセスの代わりに、内管用ステ
ンレス鋼ビレットの表面に、外管材の成分を有する板を
巻き付けるか、または管をはめ込む工程の後に、外管素
材と内管材ビレットを溶接により接合し、このように製
造された二重管ビレットを用いて先に述べた方法により
複層鋼管を製造する。
述べる。通常のステンレス鋼の溶製−鋳造プロセスで製
造された所定の内管用ステンレス鋼ビレットの表面に、
本発明の外管用合金の粉末を高温静水圧プレス法(HI
P法)を用いて圧着する。この二重管ビレットを均熱し
た後、熱間押出法により所定のサイズに成形する。外管
素材が板または管である場合は、上に述べたHIP法を
用いて粉末を圧着するプロセスの代わりに、内管用ステ
ンレス鋼ビレットの表面に、外管材の成分を有する板を
巻き付けるか、または管をはめ込む工程の後に、外管素
材と内管材ビレットを溶接により接合し、このように製
造された二重管ビレットを用いて先に述べた方法により
複層鋼管を製造する。
【0016】本発明の複層鋼管の製造方法は前記の製造
方法に限定されるものではなく、公知の複合(複層)鋼
管の製造方法を採用し得ることは言うまでもない。本発
明は、本発明合金を、低圧プラズマ溶射等の溶射法によ
って鋼管または同様の形状を有する高温用資材(例えば
、流動床ボイラ用散気ノズル)を複層化することによっ
ても実施することが可能である。
方法に限定されるものではなく、公知の複合(複層)鋼
管の製造方法を採用し得ることは言うまでもない。本発
明は、本発明合金を、低圧プラズマ溶射等の溶射法によ
って鋼管または同様の形状を有する高温用資材(例えば
、流動床ボイラ用散気ノズル)を複層化することによっ
ても実施することが可能である。
【0017】
【実施例】表1のNo.1〜10に示す請求項1〜4の
いずれかの組成を有する合金それぞれ20kgを真空誘
導加熱炉を用いて溶解した。これを鍛造にて10mmの
板にし、1150℃で60min加熱後急冷した後、1
5×25×4mmの試験片を作製した。従来材には、表
1に示す化学成分のJIS規格SUS304,SUS3
10を用いた。腐食試験は、KCl,NaCl,FeC
l2 をモル比3:3:4で混合した合成灰を試験片片
面に均一に40mg/cm2 塗布し、0.2%HCl
+20%H2 O+5%O2 +balN2 の混合ガ
ス気流中で600℃×48hr加熱することにより行っ
た。600℃は蒸気温度500℃の場合、管外表面とし
て考えられる温度である。腐食試験結果の評価は、脱ス
ケール後の腐食減量で行った。摩耗試験は、流動床加熱
炉で600℃×200hr保持することにより行った。 流動媒体には粒径0.1〜0.3mmのアルミナ粒子を
用いた。腐食試験結果および摩耗試験結果を同じく表1
に示す。従来材の腐食量が30mg/cm2 以上であ
るのに対し、本発明合金の腐食量は15mg/cm2
以下とはるかに高い耐食性を示している。また、摩耗量
においても本発明合金は従来材と比較して一桁ほど少な
い。このように本発明合金は塩化水素ガス、溶融塩酸塩
環境で極めて高い耐食性を示し、流動床環境においても
極めて高い耐摩耗性を有することが明らかとなった。
いずれかの組成を有する合金それぞれ20kgを真空誘
導加熱炉を用いて溶解した。これを鍛造にて10mmの
板にし、1150℃で60min加熱後急冷した後、1
5×25×4mmの試験片を作製した。従来材には、表
1に示す化学成分のJIS規格SUS304,SUS3
10を用いた。腐食試験は、KCl,NaCl,FeC
l2 をモル比3:3:4で混合した合成灰を試験片片
面に均一に40mg/cm2 塗布し、0.2%HCl
+20%H2 O+5%O2 +balN2 の混合ガ
ス気流中で600℃×48hr加熱することにより行っ
た。600℃は蒸気温度500℃の場合、管外表面とし
て考えられる温度である。腐食試験結果の評価は、脱ス
ケール後の腐食減量で行った。摩耗試験は、流動床加熱
炉で600℃×200hr保持することにより行った。 流動媒体には粒径0.1〜0.3mmのアルミナ粒子を
用いた。腐食試験結果および摩耗試験結果を同じく表1
に示す。従来材の腐食量が30mg/cm2 以上であ
るのに対し、本発明合金の腐食量は15mg/cm2
以下とはるかに高い耐食性を示している。また、摩耗量
においても本発明合金は従来材と比較して一桁ほど少な
い。このように本発明合金は塩化水素ガス、溶融塩酸塩
環境で極めて高い耐食性を示し、流動床環境においても
極めて高い耐摩耗性を有することが明らかとなった。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、500℃までの蒸気温
度で使用される、あらゆる燃焼方式のごみ焼却炉ボイラ
の過熱器管等に対して、塩化水素ガス、溶融塩酸塩によ
る耐食性に優れ、流動床環境における耐摩耗性にも優れ
た材料を提供することが可能になり、産業の発展に寄与
するところ極めて大なるものがある。
度で使用される、あらゆる燃焼方式のごみ焼却炉ボイラ
の過熱器管等に対して、塩化水素ガス、溶融塩酸塩によ
る耐食性に優れ、流動床環境における耐摩耗性にも優れ
た材料を提供することが可能になり、産業の発展に寄与
するところ極めて大なるものがある。
【図1】塩化水素ガス、溶融塩酸塩環境における腐食量
に及ぼすCo含有量の影響を示すグラフである。
に及ぼすCo含有量の影響を示すグラフである。
【図2】流動床環境における摩耗量に及ぼすCo含有量
の影響を示すグラフである。
の影響を示すグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 重量%にて C:0.02〜0.1%、 Si:1〜5%、 Mn:5%以下、 Cr:10超〜20%、 Ni:30〜50%、 Mo:0.5〜3%、 Co:10〜40%、 W:0.5〜5% とし、残部がFeおよび不可避的不純物からなることを
特徴とするごみ焼却炉ボイラ用合金 - 【請求項2】 重量%にて C:0.02〜0.1%、 Si:1〜5%、 Mn:5%以下、 Cr:10超〜20%、 Ni:30〜50%、 Mo:0.5〜3%、 Co:10〜40%、 W:0.5〜5% に加えて、さらに N:0.05〜0.4%、 Cu:0.2〜0.5% の1種または2種を含有し、残部がFeおよび不可避的
不純物からなることを特徴とするごみ焼却炉ボイラ用合
金 - 【請求項3】 重量%にて C:0.02〜0.1%、 Si:1〜5%、 Mn:5%以下、 Cr:10超〜20%、 Ni:30〜50%、 Mo:0.5〜3%、 Co:10〜40%、 W:0.5〜5% に加えて、さらに Nb:0.05〜2%、 Ti:0.02〜0.5% の1種または2種を含有し、残部がFeおよび不可避的
不純物からなることを特徴とするごみ焼却炉ボイラ用合
金 - 【請求項4】 重量%にて C:0.02〜0.1%、 Si:1〜5%、 Mn:5%以下、 Cr:10超〜20%、 Ni:30〜50%、 Mo:0.5〜3%、 Co:10〜40%、 W:0.5〜5% を含有するとともに N:0.05〜0.04%、 Cu:0.2〜0.5% の1種または2種および Nb:0.05〜2%、 Ti:0.02〜0.5% の1種または2種を含有し、残部がFeおよび不可避的
不純物からなることを特徴とするごみ焼却炉ボイラ用合
金 - 【請求項5】 公知のボイラ用鋼管を内管とし、請求
項1ないし4のうちのいずれかに記載の合金を外管とし
たことを特徴とするごみ焼却炉ボイラ用複層鋼管
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3101661A JP2561567B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | ごみ焼却炉ボイラ用合金および複層鋼管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3101661A JP2561567B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | ごみ焼却炉ボイラ用合金および複層鋼管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04329852A true JPH04329852A (ja) | 1992-11-18 |
| JP2561567B2 JP2561567B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=14306559
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3101661A Expired - Lifetime JP2561567B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | ごみ焼却炉ボイラ用合金および複層鋼管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2561567B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014520241A (ja) * | 2011-04-28 | 2014-08-21 | ノヴァ ケミカルズ(アンテルナショナル)ソシエテ アノニム | 外面に突起を有する炉コイル |
| US9063294B2 (en) | 2011-01-30 | 2015-06-23 | Sony Corporation | Wavelength plate, polarization conversion device using the same, illumination optical system, and image display apparatus |
| CN111139415A (zh) * | 2019-12-14 | 2020-05-12 | 张家港广大特材股份有限公司 | 一种超高强度gh4169的成型方法 |
| CN114231841A (zh) * | 2021-11-25 | 2022-03-25 | 普瑞特机械制造股份有限公司 | 一种利用废边角料生产的不锈钢粉末及其制备方法 |
| WO2022102183A1 (ja) | 2020-11-13 | 2022-05-19 | 日本製鉄株式会社 | 二重管および溶接継手 |
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