JPH04330902A - 水に対する飽和溶解度が温度に比例する水溶性溶質を含む水溶液の蒸発方法及びその装置 - Google Patents
水に対する飽和溶解度が温度に比例する水溶性溶質を含む水溶液の蒸発方法及びその装置Info
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- JPH04330902A JPH04330902A JP10150491A JP10150491A JPH04330902A JP H04330902 A JPH04330902 A JP H04330902A JP 10150491 A JP10150491 A JP 10150491A JP 10150491 A JP10150491 A JP 10150491A JP H04330902 A JPH04330902 A JP H04330902A
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Landscapes
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、硫酸カリウム
(K2 SO4 )、硫酸銅(CuSO4 )又は塩化
ナトリウム(NaCl)等のように、水に対する飽和溶
解度が温度に比例して高くなる水溶性溶質を含む水溶液
を、当該水溶液中の水を加熱蒸発するようにした蒸発方
法、及びその方法に使用する装置に関するものである。
(K2 SO4 )、硫酸銅(CuSO4 )又は塩化
ナトリウム(NaCl)等のように、水に対する飽和溶
解度が温度に比例して高くなる水溶性溶質を含む水溶液
を、当該水溶液中の水を加熱蒸発するようにした蒸発方
法、及びその方法に使用する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水溶性溶質を含む水溶液の加熱蒸
発には、丸善株式会社発行、化学工学会編「化学工学便
覧」改訂五版の第405頁における図7・6の(i)に
記載され、且つ、図3に示すように構成した水平管下降
膜型の蒸発装置が使用されている。
発には、丸善株式会社発行、化学工学会編「化学工学便
覧」改訂五版の第405頁における図7・6の(i)に
記載され、且つ、図3に示すように構成した水平管下降
膜型の蒸発装置が使用されている。
【0003】すなわち、この水平管下降膜型蒸発装置は
、蒸発缶1内の上部に、多数本の水平加熱管2aを備え
た加熱器2を設けて、この蒸発缶1内を、凝縮器3にお
ける真空ポンプ4にて大気圧以下の減圧状態にする一方
、前記蒸発缶1内の底部からポンプ5にて汲み出した水
溶液を、循環管路6を介して前記蒸発缶1内の上部に設
けた散布ノズル7に送り、この散布ノズル7から前記加
熱器2における各水平加熱管2aの外表面に散布して、
該各水平加熱管2aの外表面を液膜状の状態で流下する
ようにし、その流下の途中において、この水溶液を加熱
・蒸発するものである。
、蒸発缶1内の上部に、多数本の水平加熱管2aを備え
た加熱器2を設けて、この蒸発缶1内を、凝縮器3にお
ける真空ポンプ4にて大気圧以下の減圧状態にする一方
、前記蒸発缶1内の底部からポンプ5にて汲み出した水
溶液を、循環管路6を介して前記蒸発缶1内の上部に設
けた散布ノズル7に送り、この散布ノズル7から前記加
熱器2における各水平加熱管2aの外表面に散布して、
該各水平加熱管2aの外表面を液膜状の状態で流下する
ようにし、その流下の途中において、この水溶液を加熱
・蒸発するものである。
【0004】なお、図3に示す水平管下降膜型蒸発装置
は、蒸発缶1内で発生した蒸気の一部を、ボイラー等か
らの高圧蒸気によって駆動される蒸気エゼクター8にて
吸引・圧縮したのち、前記加熱器2における各水平加熱
管2a内に供給して、その加熱源とするように、いわゆ
る自己圧縮式に構成されている。
は、蒸発缶1内で発生した蒸気の一部を、ボイラー等か
らの高圧蒸気によって駆動される蒸気エゼクター8にて
吸引・圧縮したのち、前記加熱器2における各水平加熱
管2a内に供給して、その加熱源とするように、いわゆ
る自己圧縮式に構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そして、前記した水平
管下降膜型蒸発装置は、水溶液の加熱・蒸発を、当該水
溶液を液膜状にした状態で行うことにより、液深さによ
る沸点上昇がないと共に、総括伝熱係数が高いから、前
記した丸善株式会社発行、化学工学会編「化学工学便覧
」改訂五版の第405頁における図7・6の(k)又は
(l)に図示されている強制循環型の蒸発装置に比べて
、熱効率が著しく高いばかりか、装置を小型化できる等
の利点を有する。
管下降膜型蒸発装置は、水溶液の加熱・蒸発を、当該水
溶液を液膜状にした状態で行うことにより、液深さによ
る沸点上昇がないと共に、総括伝熱係数が高いから、前
記した丸善株式会社発行、化学工学会編「化学工学便覧
」改訂五版の第405頁における図7・6の(k)又は
(l)に図示されている強制循環型の蒸発装置に比べて
、熱効率が著しく高いばかりか、装置を小型化できる等
の利点を有する。
【0006】しかし、その反面、前記水平管下降膜型蒸
発装置によって、硫酸カリウム、硫酸銅又は塩化ナトリ
ウム等のように水に対する飽和溶解度が温度に比例して
高くなる水溶性溶質を含む水溶液を、その溶質が結晶と
して析出する状態まで蒸発する場合には、以下に述べる
ような問題を招来する。すなわち、水平管下降膜型蒸発
装置では、略飽和溶解度の水溶液を、当該水溶液が加熱
器における水平加熱管の外表面を液膜状で流下する途中
において、温度を蒸発缶内における蒸気温度と略等しい
温度に保持した状態で加熱・蒸発するものであるから、
この水平加熱管の外表面での加熱・蒸発により、当該水
溶液は、その温度における飽和溶解度を越えて過飽和状
態になり、その結果、前記水平加熱管の外表面に、水溶
液中の溶質の結晶が析出してスケールとなって付着する
から、蒸発の運転を停止して各水平加熱管のスケールを
除去する作業を頻繁を行わねばならないのである。
発装置によって、硫酸カリウム、硫酸銅又は塩化ナトリ
ウム等のように水に対する飽和溶解度が温度に比例して
高くなる水溶性溶質を含む水溶液を、その溶質が結晶と
して析出する状態まで蒸発する場合には、以下に述べる
ような問題を招来する。すなわち、水平管下降膜型蒸発
装置では、略飽和溶解度の水溶液を、当該水溶液が加熱
器における水平加熱管の外表面を液膜状で流下する途中
において、温度を蒸発缶内における蒸気温度と略等しい
温度に保持した状態で加熱・蒸発するものであるから、
この水平加熱管の外表面での加熱・蒸発により、当該水
溶液は、その温度における飽和溶解度を越えて過飽和状
態になり、その結果、前記水平加熱管の外表面に、水溶
液中の溶質の結晶が析出してスケールとなって付着する
から、蒸発の運転を停止して各水平加熱管のスケールを
除去する作業を頻繁を行わねばならないのである。
【0007】本発明は、水に対する飽和溶解度が温度に
比例する水溶性溶質を含む水溶液を、前記したように熱
効率が高く且つ小型化できる水平管下降膜型蒸発装置に
よって、溶質の結晶が析出する状態まで蒸発する場合に
おいて、加熱器における各水平加熱管の表面にスケール
が発生することを確実に低減できるようにした方法、及
びその方法に使用する装置を提供することを技術的課題
とするものである。
比例する水溶性溶質を含む水溶液を、前記したように熱
効率が高く且つ小型化できる水平管下降膜型蒸発装置に
よって、溶質の結晶が析出する状態まで蒸発する場合に
おいて、加熱器における各水平加熱管の表面にスケール
が発生することを確実に低減できるようにした方法、及
びその方法に使用する装置を提供することを技術的課題
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明の方法は、硫酸カリウム又は硫酸銅等のよ
うに水に対する飽和溶解度が温度に比例する水溶性溶質
を含む水溶液を、大気圧以下に保持した蒸発缶内におけ
る水平加熱管に対して、当該水平加熱管の外表面を液膜
の状態で流下するように散布することによって加熱・蒸
発する蒸発方法において、前記蒸発缶で蒸発した後の水
溶液を、前記蒸発缶よりも低い減圧状態に保持したフラ
ッシュ蒸発缶内に導いてフラッシュ蒸発し、次いで、水
溶性溶質の結晶を析出してその結晶を分離・除去したの
ち、前記蒸発缶内における水平加熱管に対して散布する
ことにした。
るため本発明の方法は、硫酸カリウム又は硫酸銅等のよ
うに水に対する飽和溶解度が温度に比例する水溶性溶質
を含む水溶液を、大気圧以下に保持した蒸発缶内におけ
る水平加熱管に対して、当該水平加熱管の外表面を液膜
の状態で流下するように散布することによって加熱・蒸
発する蒸発方法において、前記蒸発缶で蒸発した後の水
溶液を、前記蒸発缶よりも低い減圧状態に保持したフラ
ッシュ蒸発缶内に導いてフラッシュ蒸発し、次いで、水
溶性溶質の結晶を析出してその結晶を分離・除去したの
ち、前記蒸発缶内における水平加熱管に対して散布する
ことにした。
【0009】また、本発明の装置は、大気圧以下の減圧
状態に保持した蒸発缶と、該蒸発缶内に設けた複数本の
水平加熱管と、硫酸カリウム又は硫酸銅等のように水に
対する飽和溶解度が温度に比例する水溶性溶質を含む水
溶液を前記各水平加熱管の外表面に対して液膜状に散布
する散布手段と、前記蒸発缶の底部の水溶液を前記散布
手段に対して循環供給する循環経路とから成る蒸発装置
において、前記循環経路中に、前記蒸発缶よりも低い減
圧状態に保持したフラッシュ蒸発缶と、前記水溶液中の
水溶性溶質の結晶を析出して分離する結晶析出タンクと
を、前記フラッシュ蒸発缶を上流側に結晶析出タンクを
下流側にして設ける構成にした。
状態に保持した蒸発缶と、該蒸発缶内に設けた複数本の
水平加熱管と、硫酸カリウム又は硫酸銅等のように水に
対する飽和溶解度が温度に比例する水溶性溶質を含む水
溶液を前記各水平加熱管の外表面に対して液膜状に散布
する散布手段と、前記蒸発缶の底部の水溶液を前記散布
手段に対して循環供給する循環経路とから成る蒸発装置
において、前記循環経路中に、前記蒸発缶よりも低い減
圧状態に保持したフラッシュ蒸発缶と、前記水溶液中の
水溶性溶質の結晶を析出して分離する結晶析出タンクと
を、前記フラッシュ蒸発缶を上流側に結晶析出タンクを
下流側にして設ける構成にした。
【0010】
【作用】このようにすると、蒸発缶から出た水溶液は、
前記蒸発缶よりも低い減圧状態に保持されたフラッシュ
蒸発缶内に入って、ここでフラッシュ蒸発して、その温
度が下がることにより、当該水溶液は、飽和溶解度曲線
よりも上側の過飽和領域内に移行して高い過飽和状態に
なるから、結晶析出タンク内で、この水溶液中における
溶質の結晶が析出して、当該水溶液の濃度は、飽和溶解
度に近い状態になる。
前記蒸発缶よりも低い減圧状態に保持されたフラッシュ
蒸発缶内に入って、ここでフラッシュ蒸発して、その温
度が下がることにより、当該水溶液は、飽和溶解度曲線
よりも上側の過飽和領域内に移行して高い過飽和状態に
なるから、結晶析出タンク内で、この水溶液中における
溶質の結晶が析出して、当該水溶液の濃度は、飽和溶解
度に近い状態になる。
【0011】次いで、前記水溶液は、結晶が除かれたの
ち、散布手段を介して前記蒸発缶内における水平加熱管
の外表面に対して液膜状に散布されるのであるが、この
水溶液の温度は、前記フラッシュ蒸発缶内におけるフラ
ッシュ蒸発により、蒸発缶内における蒸気温度よりも低
くなっているから、前記水平加熱管の外表面を液膜の状
態で流下する水溶液は、その温度が蒸発缶内における蒸
気温度と等しくなるまで加熱され、その後において加熱
・蒸発されるのである。
ち、散布手段を介して前記蒸発缶内における水平加熱管
の外表面に対して液膜状に散布されるのであるが、この
水溶液の温度は、前記フラッシュ蒸発缶内におけるフラ
ッシュ蒸発により、蒸発缶内における蒸気温度よりも低
くなっているから、前記水平加熱管の外表面を液膜の状
態で流下する水溶液は、その温度が蒸発缶内における蒸
気温度と等しくなるまで加熱され、その後において加熱
・蒸発されるのである。
【0012】すなわち、前記水平加熱管の外表面を液膜
の状態で流下する水溶液は、その温度が蒸発缶内におけ
る蒸気温度と等しくなるまで加熱され、この加熱によっ
て、当該水溶液は、一旦、飽和溶解度曲線よりも下側の
未飽和の状態になり、この未飽和の状態から加熱・蒸発
が開始されることになるから、前記水平加熱管の外表面
での加熱・蒸発を、飽和溶解度曲線よりも下側の未飽和
領域内に行うことができるか、或いは、飽和溶解度曲線
を越えて過飽和領域内に入る程度を大幅に下げることが
できるのである。
の状態で流下する水溶液は、その温度が蒸発缶内におけ
る蒸気温度と等しくなるまで加熱され、この加熱によっ
て、当該水溶液は、一旦、飽和溶解度曲線よりも下側の
未飽和の状態になり、この未飽和の状態から加熱・蒸発
が開始されることになるから、前記水平加熱管の外表面
での加熱・蒸発を、飽和溶解度曲線よりも下側の未飽和
領域内に行うことができるか、或いは、飽和溶解度曲線
を越えて過飽和領域内に入る程度を大幅に下げることが
できるのである。
【0013】
【発明の効果】従って、本発明によると、水に対する飽
和溶解度が温度に比例する水溶性溶質を含む水溶液を、
前記したように熱効率が高く且つ小型化できる水平管下
降膜型蒸発装置によって、溶質の結晶が析出する状態ま
で蒸発する場合において、加熱器における各水平加熱管
の表面にスケールが発生することを確実に少なくできる
から、蒸発の運転を停止して各水平加熱管におけるスケ
ールを除去する作業の回数を低減できて、蒸発の能率を
著しく向上できる効果を有する。
和溶解度が温度に比例する水溶性溶質を含む水溶液を、
前記したように熱効率が高く且つ小型化できる水平管下
降膜型蒸発装置によって、溶質の結晶が析出する状態ま
で蒸発する場合において、加熱器における各水平加熱管
の表面にスケールが発生することを確実に少なくできる
から、蒸発の運転を停止して各水平加熱管におけるスケ
ールを除去する作業の回数を低減できて、蒸発の能率を
著しく向上できる効果を有する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を、自己蒸気圧縮式の
水平管下降膜型蒸発装置にて硫酸カリウム水溶液を蒸発
することに適用した場合の図面について説明する。図に
おいて符号10は、密閉型の蒸発缶を示し、該蒸発缶1
0内の上部には、左右一対のヘッダー11a,11bと
、この両ヘッダー11a,11bの間を繋ぐ多数本の水
平加熱管11cとから成る加熱器11が設けられている
と共に、硫酸カリウム水溶液を前記各水平加熱管11c
の外表面に対して、液膜状の状態で散布するようにした
散布ノズル12が設けられている。
水平管下降膜型蒸発装置にて硫酸カリウム水溶液を蒸発
することに適用した場合の図面について説明する。図に
おいて符号10は、密閉型の蒸発缶を示し、該蒸発缶1
0内の上部には、左右一対のヘッダー11a,11bと
、この両ヘッダー11a,11bの間を繋ぐ多数本の水
平加熱管11cとから成る加熱器11が設けられている
と共に、硫酸カリウム水溶液を前記各水平加熱管11c
の外表面に対して、液膜状の状態で散布するようにした
散布ノズル12が設けられている。
【0015】前記蒸発缶11内で発生した蒸気を、ボイ
ラー(図示せず)から蒸気供給管路13より供給の高圧
蒸気にて駆動される蒸気エゼクター14によって吸引・
圧縮したのち、蒸気ダクト15を介して前記加熱器11
における一方のヘッダー12a内に供給する。符号16
は、密閉型のフラッシュ蒸発缶を、符号17は、管路1
8より供給の冷却水にて冷却される凝縮器を各々示し、
前記フラッシュ蒸発缶16からの蒸気出口19を、蒸気
ダクト20を介して前記凝縮器17に接続する一方、前
記凝縮器17には、真空ポンプ21等の真空発生装置が
接続されると共に、凝縮水の排出ポンプ22が接続され
、且つ、前記加熱器11における他方のヘッダー11b
からの凝縮水抽出管路23が接続されている。
ラー(図示せず)から蒸気供給管路13より供給の高圧
蒸気にて駆動される蒸気エゼクター14によって吸引・
圧縮したのち、蒸気ダクト15を介して前記加熱器11
における一方のヘッダー12a内に供給する。符号16
は、密閉型のフラッシュ蒸発缶を、符号17は、管路1
8より供給の冷却水にて冷却される凝縮器を各々示し、
前記フラッシュ蒸発缶16からの蒸気出口19を、蒸気
ダクト20を介して前記凝縮器17に接続する一方、前
記凝縮器17には、真空ポンプ21等の真空発生装置が
接続されると共に、凝縮水の排出ポンプ22が接続され
、且つ、前記加熱器11における他方のヘッダー11b
からの凝縮水抽出管路23が接続されている。
【0016】また、前記フラッシュ蒸発缶16からの蒸
気ダクト20又は前記凝縮器17には、前記加熱器11
における他方のヘッダー11bからの不凝縮性ガスの抽
出管路24を接続する一方、前記蒸気ダクト20内にお
ける蒸気の一部を、前記蒸気供給管路13より供給の高
圧蒸気にて駆動される補助蒸気エゼクター25によって
吸引・圧縮したのち、蒸気ダクト26を介して前記加熱
器11における一方のヘッダー11a内に供給し、これ
らの構成により、前記蒸発缶10内を、蒸気温度が70
℃の減圧状態に保持する一方、前記フラッシュ蒸発缶1
5内を、蒸気温度が65℃の減圧状態に保持する。
気ダクト20又は前記凝縮器17には、前記加熱器11
における他方のヘッダー11bからの不凝縮性ガスの抽
出管路24を接続する一方、前記蒸気ダクト20内にお
ける蒸気の一部を、前記蒸気供給管路13より供給の高
圧蒸気にて駆動される補助蒸気エゼクター25によって
吸引・圧縮したのち、蒸気ダクト26を介して前記加熱
器11における一方のヘッダー11a内に供給し、これ
らの構成により、前記蒸発缶10内を、蒸気温度が70
℃の減圧状態に保持する一方、前記フラッシュ蒸発缶1
5内を、蒸気温度が65℃の減圧状態に保持する。
【0017】そして、前記蒸発缶10内の底部における
硫酸カリウム水溶液を第1循環管路27を介して前記フ
ラッシュ蒸発缶16内に導いてフラッシュ蒸発し、この
フラッシュ蒸発した後の硫酸カリウム水溶液を、第2循
環管路28を介して結晶析出タンク29内に導いたのち
、この結晶析出タンク29内における上部から上澄液と
して抽出し、これを循環ポンプ30及び第3循環管路3
1を介して、前記蒸発缶10内における散布ノズル12
に供給する循環を行うように構成する一方、前記第3循
環管路31の途中に、硫酸カリウム水溶液を管路32よ
り供給する。
硫酸カリウム水溶液を第1循環管路27を介して前記フ
ラッシュ蒸発缶16内に導いてフラッシュ蒸発し、この
フラッシュ蒸発した後の硫酸カリウム水溶液を、第2循
環管路28を介して結晶析出タンク29内に導いたのち
、この結晶析出タンク29内における上部から上澄液と
して抽出し、これを循環ポンプ30及び第3循環管路3
1を介して、前記蒸発缶10内における散布ノズル12
に供給する循環を行うように構成する一方、前記第3循
環管路31の途中に、硫酸カリウム水溶液を管路32よ
り供給する。
【0018】この装置において、前記蒸発缶10内にお
ける水の蒸発量を、1000kg/hに、硫酸カリウム
水溶液の循環量を、前記蒸発量の50倍の50000k
g/hに設定する一方、前記硫酸カリウム水溶液の沸点
上昇が、例えば5℃であると仮定すると、前記蒸発缶1
0の底部から流出する硫酸カリウム水溶液の温度が75
℃になり、この75℃の硫酸カリウム水溶液が、第1循
環管路27を介してフラッシュ蒸発缶16内に導かれて
、ここで、温度が70℃に下がるまでフラッシュ蒸発す
る。
ける水の蒸発量を、1000kg/hに、硫酸カリウム
水溶液の循環量を、前記蒸発量の50倍の50000k
g/hに設定する一方、前記硫酸カリウム水溶液の沸点
上昇が、例えば5℃であると仮定すると、前記蒸発缶1
0の底部から流出する硫酸カリウム水溶液の温度が75
℃になり、この75℃の硫酸カリウム水溶液が、第1循
環管路27を介してフラッシュ蒸発缶16内に導かれて
、ここで、温度が70℃に下がるまでフラッシュ蒸発す
る。
【0019】そして、前記蒸発缶10の底部から流出す
る硫酸カリウム水溶液の濃度を、図2に示すに硫酸カリ
ウムの水に対する飽和溶解度曲線において、当該飽和溶
解度曲線よりも下側の未飽和領域内におけるA点、つま
り16.94wt%にすると、前記フラッシュ蒸発缶1
6内において、水が449kg/hだけフラッシュ蒸発
して、温度が75℃から70℃に下がると共に濃度が1
7.09wt%に上昇することにより、この硫酸カリウ
ム水溶液は、前記A点から飽和溶解度曲線よりも上側の
過飽和領域におけるB点に移行し、高い過飽和状態にな
り、第2循環管路28を介して前記結晶析出タンク29
内に送られるから、当該硫酸カリウム水溶液中の硫酸カ
リウムは、この結晶析出タンク29内において結晶とし
て析出して、当該結晶析出タンク29内の底部に沈澱・
分離する。
る硫酸カリウム水溶液の濃度を、図2に示すに硫酸カリ
ウムの水に対する飽和溶解度曲線において、当該飽和溶
解度曲線よりも下側の未飽和領域内におけるA点、つま
り16.94wt%にすると、前記フラッシュ蒸発缶1
6内において、水が449kg/hだけフラッシュ蒸発
して、温度が75℃から70℃に下がると共に濃度が1
7.09wt%に上昇することにより、この硫酸カリウ
ム水溶液は、前記A点から飽和溶解度曲線よりも上側の
過飽和領域におけるB点に移行し、高い過飽和状態にな
り、第2循環管路28を介して前記結晶析出タンク29
内に送られるから、当該硫酸カリウム水溶液中の硫酸カ
リウムは、この結晶析出タンク29内において結晶とし
て析出して、当該結晶析出タンク29内の底部に沈澱・
分離する。
【0020】この結晶の析出により、前記結晶析出タン
ク29から流出する硫酸カリウム水溶液の濃度が、温度
が70℃のときの略飽和溶解度16.6wt%まで下が
って、前記B点からC点に移行する。次いで、この状態
の硫酸カリウム水溶液が、循環ポンプ30及び第3循環
管路31を介して、前記蒸発缶10内の上部における散
布ノズル12に送られたのち、この散布ノズル12から
各水平加熱管11cの外表面に対して液膜状の状態にな
るように散布されるのである。
ク29から流出する硫酸カリウム水溶液の濃度が、温度
が70℃のときの略飽和溶解度16.6wt%まで下が
って、前記B点からC点に移行する。次いで、この状態
の硫酸カリウム水溶液が、循環ポンプ30及び第3循環
管路31を介して、前記蒸発缶10内の上部における散
布ノズル12に送られたのち、この散布ノズル12から
各水平加熱管11cの外表面に対して液膜状の状態にな
るように散布されるのである。
【0021】このとき、前記散布ノズル12から各水平
加熱管11cの外表面に散布された硫酸カリウム水溶液
は、その温度が70℃である一方、蒸発缶10内におけ
る蒸気温度は70℃であるから、当該硫酸カリウム水溶
液の加熱・蒸発は、各水平加熱管11cへの散布と同時
に始まるのではなく、その温度が75℃にまで加熱され
た後から始まるのであり、前記70℃から75℃への加
熱によって、当該硫酸カリウム水溶液は、前記C点の状
態から前記飽和溶解度曲線よりも下側の未飽和領域内に
おけるD点に移行し、一旦、可成り低い未飽和状態にな
り、この未飽和の状態から加熱・蒸発が開始され、これ
により水が1000kg/hだけ蒸発して、前記したA
点に戻ることを繰り返すのである。
加熱管11cの外表面に散布された硫酸カリウム水溶液
は、その温度が70℃である一方、蒸発缶10内におけ
る蒸気温度は70℃であるから、当該硫酸カリウム水溶
液の加熱・蒸発は、各水平加熱管11cへの散布と同時
に始まるのではなく、その温度が75℃にまで加熱され
た後から始まるのであり、前記70℃から75℃への加
熱によって、当該硫酸カリウム水溶液は、前記C点の状
態から前記飽和溶解度曲線よりも下側の未飽和領域内に
おけるD点に移行し、一旦、可成り低い未飽和状態にな
り、この未飽和の状態から加熱・蒸発が開始され、これ
により水が1000kg/hだけ蒸発して、前記したA
点に戻ることを繰り返すのである。
【0022】すなわち、前記各水平加熱管11cの外表
面を液膜の状態で流下する硫酸カリウム水溶液は、その
温度が70℃から75℃になるまで加熱され、この加熱
によって、当該水溶液は、一旦、飽和溶解度曲線よりも
下側の低い未飽和の状態になり、この未飽和の状態から
加熱・蒸発が開始されることにより、前記各水平加熱管
11cの外表面での加熱・蒸発を、飽和溶解度曲線より
も下側の未飽和領域内に行うことができるから、前記各
水平加熱管11cの外表面に、前記硫酸カリウム水溶液
中の硫酸カリウムの結晶が、スケールとして付着・析出
することを大幅に低減できるのである。
面を液膜の状態で流下する硫酸カリウム水溶液は、その
温度が70℃から75℃になるまで加熱され、この加熱
によって、当該水溶液は、一旦、飽和溶解度曲線よりも
下側の低い未飽和の状態になり、この未飽和の状態から
加熱・蒸発が開始されることにより、前記各水平加熱管
11cの外表面での加熱・蒸発を、飽和溶解度曲線より
も下側の未飽和領域内に行うことができるから、前記各
水平加熱管11cの外表面に、前記硫酸カリウム水溶液
中の硫酸カリウムの結晶が、スケールとして付着・析出
することを大幅に低減できるのである。
【0023】また、前記記発缶10から流出する硫酸カ
リウム水溶液の濃度を、75℃における飽和溶解度に近
い状態にした場合においても、各水平加熱管11aの外
表面での加熱・蒸発に先立って、前記のように、一旦、
未飽和の状態にするもので、これにより、前記各水平加
熱管11aの外表面での加熱・蒸発の途中において硫酸
カリウム水溶液が飽和溶解度曲線を越えて過飽和領域に
内に入る程度を下げることができるから、各水平加熱管
11cの外表面に発生するスケールを確実に低減できる
のである。
リウム水溶液の濃度を、75℃における飽和溶解度に近
い状態にした場合においても、各水平加熱管11aの外
表面での加熱・蒸発に先立って、前記のように、一旦、
未飽和の状態にするもので、これにより、前記各水平加
熱管11aの外表面での加熱・蒸発の途中において硫酸
カリウム水溶液が飽和溶解度曲線を越えて過飽和領域に
内に入る程度を下げることができるから、各水平加熱管
11cの外表面に発生するスケールを確実に低減できる
のである。
【0024】なお、前記結晶析出タンク29内の底部に
沈澱意した結晶は、スラリーポンプ33にて遠心分離機
34に送って、この遠心分離機34にて液分を分離した
のち取り出される一方、結晶から分離されてタンク35
に溜まった硫酸カリウム水溶液は、ポンプ36付き管路
37を介して前記第3循環管路31に戻される。このス
ラリーポンプ33には、当該スラリーポンプ33からの
吐出液の一部を、前記結晶析出タンク29内における前
記スラリーポンプ33への吸い込み部に戻すことによっ
て、結晶の抽出を容易にするためのバイパス管路38が
設けられている。
沈澱意した結晶は、スラリーポンプ33にて遠心分離機
34に送って、この遠心分離機34にて液分を分離した
のち取り出される一方、結晶から分離されてタンク35
に溜まった硫酸カリウム水溶液は、ポンプ36付き管路
37を介して前記第3循環管路31に戻される。このス
ラリーポンプ33には、当該スラリーポンプ33からの
吐出液の一部を、前記結晶析出タンク29内における前
記スラリーポンプ33への吸い込み部に戻すことによっ
て、結晶の抽出を容易にするためのバイパス管路38が
設けられている。
【0025】なお、前記実施例は、硫酸カリウム水溶液
の蒸発に適用した場合を示したが、本発明は、これに限
らず、硫酸銅水溶液又は塩化ナトリウム水溶液の蒸発に
も適用できることは言うまでもないが、水に対する飽和
溶解度曲線の勾配が小さいときには、水溶液の循環量を
多くすることが必要である。また、本発明は、多重効用
蒸発装置に対しても適用できることは言うまでもない。
の蒸発に適用した場合を示したが、本発明は、これに限
らず、硫酸銅水溶液又は塩化ナトリウム水溶液の蒸発に
も適用できることは言うまでもないが、水に対する飽和
溶解度曲線の勾配が小さいときには、水溶液の循環量を
多くすることが必要である。また、本発明は、多重効用
蒸発装置に対しても適用できることは言うまでもない。
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】水に対する硫酸カリウムの飽和溶解度曲線を示
す図である。
す図である。
【図3】従来の水平管下降膜型蒸発装置を示す図である
。
。
10 蒸発缶
11 加熱器
11c 水平加熱管
12 散布ノズル
16 フラッシュ蒸発缶29
結晶析出タンク27,28,31
循環管路 30 循環ポンプ
結晶析出タンク27,28,31
循環管路 30 循環ポンプ
Claims (2)
- 【請求項1】硫酸カリウム又は硫酸銅等のように水に対
する飽和溶解度が温度に比例する水溶性溶質を含む水溶
液を、大気圧以下に保持した蒸発缶内における水平加熱
管に対して、当該水平加熱管の外表面を液膜の状態で流
下するように散布することによって加熱・蒸発する蒸発
方法において、前記蒸発缶で蒸発した後の水溶液を、前
記蒸発缶よりも低い減圧状態に保持したフラッシュ蒸発
缶内に導いてフラッシュ蒸発し、次いで、水溶性溶質の
結晶を析出してその結晶を分離・除去したのち、前記蒸
発缶内における水平加熱管に対して散布することを特徴
とする水に対する飽和溶解度が温度に比例する水溶性溶
質を含む水溶液の蒸発方法。 - 【請求項2】大気圧以下の減圧状態に保持した蒸発缶と
、該蒸発缶内に設けた複数本の水平加熱管と、硫酸カリ
ウム又は硫酸銅等のように水に対する飽和溶解度が温度
に比例する水溶性溶質を含む水溶液を前記各水平加熱管
の外表面に対して液膜状に散布する散布手段と、前記蒸
発缶の底部の水溶液を前記散布手段に対して循環供給す
る循環経路とから成る蒸発装置において、前記循環経路
中に、前記蒸発缶よりも低い減圧状態に保持したフラッ
シュ蒸発缶と、前記水溶液中の水溶性溶質の結晶を析出
して分離する結晶析出タンクとを、前記フラッシュ蒸発
缶を上流側に結晶析出タンクを下流側にして設けたこと
を特徴とする水に対する飽和溶解度が温度に比例する水
溶性溶質を含む水溶液の蒸発装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10150491A JPH06104161B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 水に対する飽和溶解度が温度に比例する水溶性溶質を含む水溶液の蒸発方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10150491A JPH06104161B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 水に対する飽和溶解度が温度に比例する水溶性溶質を含む水溶液の蒸発方法及びその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04330902A true JPH04330902A (ja) | 1992-11-18 |
| JPH06104161B2 JPH06104161B2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=14302445
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10150491A Expired - Fee Related JPH06104161B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 水に対する飽和溶解度が温度に比例する水溶性溶質を含む水溶液の蒸発方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06104161B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007275821A (ja) * | 2006-04-10 | 2007-10-25 | Sasakura Engineering Co Ltd | 水溶液の蒸発濃縮装置 |
| JP2012161731A (ja) * | 2011-02-07 | 2012-08-30 | Okawara Mfg Co Ltd | 遠心式薄膜真空蒸発装置が具えられた濃縮装置並びにその運転方法 |
-
1991
- 1991-05-07 JP JP10150491A patent/JPH06104161B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007275821A (ja) * | 2006-04-10 | 2007-10-25 | Sasakura Engineering Co Ltd | 水溶液の蒸発濃縮装置 |
| JP2012161731A (ja) * | 2011-02-07 | 2012-08-30 | Okawara Mfg Co Ltd | 遠心式薄膜真空蒸発装置が具えられた濃縮装置並びにその運転方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06104161B2 (ja) | 1994-12-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |