JPH04331870A - 車両用直結クラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置 - Google Patents

車両用直結クラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置

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JPH04331870A
JPH04331870A JP12864791A JP12864791A JPH04331870A JP H04331870 A JPH04331870 A JP H04331870A JP 12864791 A JP12864791 A JP 12864791A JP 12864791 A JP12864791 A JP 12864791A JP H04331870 A JPH04331870 A JP H04331870A
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side oil
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clutch
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寛 伊藤
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羽淵 良司
Katsumi Kono
克己 河野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用直結クラッチ付
流体式伝動装置の油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロックアップクラッチ付トルクコンバー
タやロックアップクラッチ付フルードカップリングなど
のような直結クラッチ付流体式伝動装置を備えた車両に
おいて、たとえば車両の低速走行中におけるエンジンの
周期的トルク変動を吸収するために、直結クラッチをス
リップさせる油圧制御装置が提案されている。たとえば
、特開平1−98759号公報に記載された油圧制御装
置がそれである。このような形式の油圧制御装置によれ
ば、たとえば、電気信号のデューティ比に応じた信号圧
を発生する電磁弁と、その信号圧に応じて流体式伝動装
置の解放側油室内の油圧を制御することにより直結クラ
ッチのスリップ量を調節する直結クラッチ制御弁とが含
まれており、流体式伝動装置の係合側油室および解放側
油室の圧力差に応じて直結クラッチが作動させられるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の車両用直結クラッチ付流体式伝動装置の油圧制
御装置では、直結クラッチのスリップ制御の制御性を高
めるためには、信号圧に対する係合側油室と解放側油室
との圧力差の変化割合(傾き)が小さいほどよい。しか
し、そのようにすると、信号圧を最大値にしたときに得
られる上記圧力差が充分に得られなくなる。これに対し
、信号圧に対する係合側油室と解放側油室との圧力差の
変化割合(傾き)を小さくすると同時に直結クラッチの
係合力を充分に得るようにすると、信号圧に対する係合
側油室と解放側油室との圧力差の変化割合(傾き)が小
さくなるように構成された直結クラッチ制御弁に加えて
、直結クラッチを確実に係合させる圧力差を発生させる
ための切換弁を設けねばならないという不都合があった
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、直結クラッチの
スリップ制御の制御性と直結クラッチの係合力とが共に
得られる車両用直結クラッチ付流体式伝動装置の油圧制
御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成するため
の、本発明の要旨とするところは、係合側油室および解
放側油室の圧力差に応じて直結クラッチが作動させられ
る車両用直結クラッチ付流体式伝動装置において、電気
信号に応じた信号圧を発生する信号圧発生手段と、その
信号圧に応じて解放側油室内の油圧を制御することによ
り直結クラッチのスリップ量を調節する直結クラッチ制
御弁とを含む油圧制御装置であって、前記直結クラッチ
制御弁が、(a) 前記圧力差を増加させる方向とその
圧力差を減少させる方向に向かって移動させられるスプ
ール弁子と、(b) そのスプール弁子を前記圧力差を
増加させる方向に向かって付勢するためにスプール弁子
に当接可能に配置されたプランジャと、(c) そのプ
ランジャと前記スプール弁子とに前記信号圧を作用させ
てそれらプランジャおよびスプール弁子に互いに離隔す
る方向の推力をそれぞれ発生させるためにその信号圧を
受け入れる信号圧油室と、(d) 前記プランジャに前
記解放側油室内の油圧を作用させてそのプランジャに前
記スプール弁子を前記圧力差を増加させる方向の推力を
発生させるために解放側油室内の油圧を受け入れる油室
と、(e) 前記スプール弁子に前記係合側油室内の油
圧を作用させてそのスプール弁子に前記圧力差を減少さ
せる方向の推力を発生させるために係合側油室内の油圧
を受け入れる油室とを、含むことにある。
【0006】
【作用】このようにすれば、スプール弁子とプランジャ
とが相互に当接している状態では、前記信号圧および解
放側油室内の油圧の作用による前記圧力差を増加させる
方向の推力と係合側油室内の油圧の作用による前記圧力
差を減少させる方向の推力とに基づいてスプール弁子と
プランジャとの両者が一体となって作動させられるので
、信号圧の大きさに対応した圧力差が係合側油室および
解放側油室の間に形成されるように解放側油室内の作動
油圧が制御される。しかし、信号圧が大きくなって解放
側油室内油圧に基づいてプランジャに発生するスプール
弁子側へ向かう推力よりも上記信号圧に基づいてプラン
ジャに発生する反対向きの推力が大きくなると、プラン
ジャとスプール弁子とが離隔するが、この状態では、信
号圧に基づいてスプール弁子に作用する前記圧力差を増
加させる方向の推力が解放側油室内の油圧に基づいてそ
の圧力差を減少させる方向の推力よりも大きいので、ス
プール弁子はその圧力差増加方向へ移動させられて、直
結クラッチ制御弁は解放側油室と係合側油室との圧力差
を急激に大きくする。
【0007】
【発明の効果】したがって、直結クラッチ制御弁は、直
結クラッチのスリップ制御に際しては、信号圧の大きさ
に対応した圧力差が形成されるように作動して解放側油
室内の作動油圧を制御するので、信号圧に対する圧力差
の傾きが小さくされ得てスリップ制御の制御性が高めら
れる。しかも、直結クラッチの係合に際して信号圧が予
め定められた値よりも大きくされると、解放側油室と係
合側油室との圧力差を急激に大きくして、信号圧の僅か
な増加により充分に大きな圧力差を発生させるので、直
結クラッチの係合力が充分に得られるのである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例が適用された
車両用動力伝達装置の骨子図である。図において、エン
ジン10の動力はロックアップクラッチ付トルクコンバ
ータ12、3組の遊星歯車ユニットなどから構成された
有段式自動変速機14、および図示しない差動歯車装置
などを経て駆動輪へ伝達されるようになっている。
【0009】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16と連結されているポンプ翼車18と
、上記自動変速機14の入力軸20に固定され、ポンプ
翼車18からのオイルを受けて回転させられるタービン
翼車22と、一方向クラッチ24を介して非回転部材で
あるハウジング26に固定されたステータ翼車28と、
ダンパ30を介して上記入力軸20に連結されたロック
アップクラッチ32とを備えている。トルクコンバータ
12内の係合側油室35よりも解放側油室33内の油圧
が高められると、ロックアップクラッチ32が非係合状
態とされるので、トルクコンバータ12の入出力回転速
度比に応じた増幅率でトルクが伝達される。しかし、解
放側油室33よりも係合側油室35内の油圧が高められ
ると、ロックアップクラッチ32が係合状態とされるの
で、トルクコンバータ12の入出力部材、すなわちクラ
ンク軸16および入力軸20が直結状態とされる。
【0010】自動変速機14は、同軸上に配設された3
組のシングルピニオン型遊星歯車装置34,36,38
と、前記入力軸20と、遊星歯車装置38のリングギア
とともに回転する出力歯車39と前記差動歯車装置との
間で動力を伝達するカウンタ軸(出力軸)40とを備え
ている。それら遊星歯車装置34,36,38の構成要
素の一部は互いに一体的に連結されるだけでなく、3つ
のクラッチC0 ,C1 ,C2 によって互いに選択
的に連結されている。また、上記遊星歯車装置34,3
6,38の構成要素の一部は、4つのブレーキB0 ,
B1 ,B2 ,B3 によってハウジング26に選択
的に連結されるとともに、さらに、構成要素の一部は3
つの一方向クラッチF0 ,F1 ,F2 によってそ
の回転方向により相互に若しくはハウジング26と係合
させられるようになっている。
【0011】上記クラッチC0 ,C1 ,C2 、ブ
レーキB0 ,B1 ,B2 ,B3 は、例えば多板
式のクラッチや1本または巻付け方向が反対の2本のバ
ンドを備えたバンドブレーキ等にて構成され、それぞれ
油圧アクチュエータによって作動させられるようになっ
ており、後述の電子制御装置42によりそれ等の油圧ア
クチュエータの作動がそれぞれ制御されることにより、
図2に示されているように変速比I(=入力軸20の回
転速度/カウンタ軸40の回転速度)がそれぞれ異なる
前進4段・後進1段の変速段が得られる。図2において
、「1st」,「2nd」,「3rd」,「O/D(オ
ーバドライブ)」は、それぞれ前進側の第1速ギア段,
第2速ギア段,第3速ギア段,第4速ギア段を表してお
り、上記変速比は第1変ギア段から第4速ギア段に向か
うに従って順次小さくなる。なお、上記トルクコンバー
タ12および自動変速機14は、軸線に対して対称的に
構成されているため、第1図においては入力軸20の回
転軸線の下側およびカウンタ軸40の回転軸線の上側を
省略して示してある。
【0012】そして、油圧制御回路44には、上記自動
変速機14のギア段を制御するための変速制御用油圧制
御回路と、ロックアップクラッチ32の係合を制御する
ための係合制御用油圧制御回路とが設けられている。変
速制御用油圧制御回路は、よく知られているようにソレ
ノイドNo.1およびソレノイドNo.2によってそれ
ぞれオンオフ駆動される第1電磁弁46および第2電磁
弁48を備えており、それら第1電磁弁46および第2
電磁弁48の作動の組み合わせによって図2に示すよう
にクラッチおよびブレーキが選択的に作動させられて前
記第1速ギア段乃至第4速ギア段のうちのいずれかが成
立させられるようになっている。
【0013】また、上記係合制御用油圧制御回路は、た
とえば図3に示すように、ソレノイドにより作動させら
れる第3電磁弁50と、ロックアップクラッチ32を解
放状態とする解放側位置とロックアップクラッチ32を
係合状態とする係合側位置とに切り換えられるクラッチ
切換弁52と、電子制御装置42から供給される駆動電
流Isol に対応した信号圧Plin を発生するリ
ニアソレノイド弁54と、リニアソレノイド弁54から
出力される信号圧Plin に従って係合側油室35お
よび解放側油室33の圧力差ΔPを調節し、ロックアッ
プクラッチ32のスリップ量を制御するスリップ制御弁
56とを備えている。
【0014】上記油圧制御回路44には、図示しないタ
ンクに還流した作動油をストレーナ58を介して吸引し
て圧送するためのポンプ60が設けられており、そのポ
ンプ60から圧送された作動油圧は、オーバフロー形式
の第1調圧弁62により第1ライン油圧Pl1に調圧さ
れるようになっている。この第1調圧弁62は、図示し
ないスロットル弁開度検知弁から出力されたスロットル
圧に対応して大きくなる第1ライン圧Pl1を発生させ
、第1ライン油路64を介して出力する。第2調圧弁6
6は、オーバフロー形式の調圧弁であって、第1調圧弁
62から流出させられた作動油を上記スロットル圧に基
づいて調圧することにより、エンジン10の出力トルク
に対応した第2ライン圧Pl2を発生させる。第3調圧
弁68は、上記第1ライン圧Pl1を元圧とする減圧弁
であって、一定の第3ライン圧Pl3を発生させる。ま
た、マニュアル弁70は、シフト操作レバー196がR
レンジであるときには、Rレンジ圧PR を発生する。 そして、0R弁72は、第2速ギア段以上であるときに
係合する前記ブレーキB2 を作動させる圧PB2およ
び上記Rレンジ圧PR のうちのいずれか高い側を選択
して出力する。
【0015】上記クラッチ切換弁52は、解放側油室3
3と連通する解放側ポート80、係合側油室35と連通
する係合側ポート82、第2ライン圧Pl2が供給され
る入力ポート84、ロックアップクラッチ32の解放時
に係合側油室35内の作動油が排出される第1排出ポー
ト86、ロックアップクラッチ32の係合時に解放側油
室33内の作動油が排出される第2排出ポート88、第
2調圧弁66から排出される作動油の一部がロックアッ
プクラッチ32の係合期間に冷却のために供給される供
給ポート90と、それらのポートの接続状態を切り換え
るスプール弁子92と、そのスプール弁子92をオフ側
位置に向かって付勢するスプリング94と、スプール弁
子92のスプリング94側端部に当接可能に配置された
プランジャ96と、それらスプール弁子92とプランジ
ャ96との端面にRレンジ圧PR を作用させるために
それらの間に設けられた油室98と、プランジャ96の
端面に作用させる第1ライン圧Pl1を受け入れる油室
100と、スプール弁子92の端面に第3電磁弁50の
出力圧を作用させてオン側位置へ向かう推力を発生させ
るためにその出力圧を受け入れる油室102とを備えて
いる。
【0016】第3電磁弁50は、非励磁状態(オフ状態
)ではOR弁72の出力圧を遮断して油室102をドレ
ン圧とするが、励磁状態(オン状態)ではOR弁72の
出力圧を油室102に作用させる。このため、第3電磁
弁50がオフ状態であるときには、油室102には第3
電磁弁50の出力圧が作用させられず、スプール弁子9
2はスプリング94の付勢力と油室100に作用する第
1ライン油圧Pl1にしたがってオフ側位置に位置させ
られることから、入力ポート84と解放側ポート80、
係合側ポート82と第1排出ポート86がそれぞれ連通
させられるので、解放側油室33内の油圧Poff は
係合側油室35内の油圧Ponよりも高められてロック
アップクラッチ32が解放されると同時に、係合側油室
35内の作動油は上記第1排出ポート86、オイルクー
ラ104、および逆止弁106を介してドレンへ排出さ
れる。
【0017】また、反対に第3電磁弁50がオン状態で
あるときには、OR弁72の出力圧が油室102に作用
させられてスプール弁子92はスプリング94の付勢力
と油室100に作用する第1ライン油圧Pl1とに抗し
てオン側位置に位置させられることから、入力ポート8
4と係合側ポート82、解放側ポート80と第2排出ポ
ート88、供給ポート90と第1排出ポート86がそれ
ぞれ連通させられるので、係合側油室35内の油圧Po
nは解放側油室33内の油圧Poff よりも高められ
てロックアップクラッチ32が係合されると同時に、解
放側油室33内の作動油は上記第2排出ポート88およ
びスリップ制御弁56を介してドレンへ排出される。
【0018】前記リニアソレノイド弁54は、第3調圧
弁68で発生させられる一定の第3ライン圧Pl3を元
圧とする減圧弁であって、図4に示すように電子制御装
置42からの駆動電流Isol が大きくなる程小さく
なる信号圧Plin を発生させ、この信号圧Plin
 をスリップ制御弁56へ作用させる。リニアソレノイ
ド弁54は、第3ライン圧Pl3が供給される供給ポー
ト110および信号圧Plin を出力する出力ポート
112と、それらを開閉するスプール弁子114と、そ
のスプール弁子114を開弁方向へ付勢するスプリング
116と、駆動電流Isol に従ってスプール弁子1
14を閉弁方向へ付勢する電磁ソレノイド118と、ス
プール弁子114に閉弁方向の推力を発生させるための
フィードバック圧(信号圧Plin )を受け入れる油
室120とを備えており、スプール弁子114はスプリ
ング116による開弁方向の付勢力と電磁ソレノイド1
18およびフィードバック圧による閉弁方向の付勢力と
が平衡するように作動させられる。
【0019】スリップ制御弁56は、前記第2ライン圧
Pl2が供給されるライン圧ポート130、前記第2排
出ポートから排出される解放側油室33内の作動油を受
け入れる受入ポート132、その受入ポート132に受
け入れられた作動油を排出するためのドレンポート13
4と、受入ポート132とドレンポート134との間を
連通させて解放側油室33内の作動油を排出させること
により係合側油室35および解放側油室33の圧力差Δ
P(=Pon−Poff )を増加させる第1位置(図
3の下側位置)へ向かう方向と受入ポート132とライ
ン圧ポート130との間を連通させて解放側油室33内
に第2ライン圧Pl2を供給することにより上記ΔPを
減少させる第2位置(図3の上側位置)へ向かう方向に
向かって移動可能に設けられたスプール弁子136と、
そのスプール弁子136を第1位置に向かって付勢する
ためにそのスプール弁子136に当接可能に配置された
プランジャ138と、そのプランジャ138とスプール
弁子136とに信号圧Plin を作用させてそれらプ
ランジャ138およびスプール弁子136に互いに離隔
する方向の推力をそれぞれ発生させるために信号圧Pl
in を受け入れる信号圧油室140と、プランジャ1
38に解放側油室33内の油圧Poff を作用させて
プランジャ138にスプール弁子136をその第1位置
へ向かう方向の推力を発生させるためにその油圧Pof
f を受け入れる油室142と、スプール弁子136に
係合側油室35内の油圧Ponを作用させてスプール弁
子136にその第2位置へ向かう方向の推力を発生させ
るために油圧Ponを受け入れる油室144と、上記信
号圧油室140に収容されてスプール弁子136をその
第2位置へ向かう方向へ付勢するスプリング146とを
、備えている。
【0020】ここで、上記プランジャ138には、油室
142側から順に小さくなる断面積A1 およびA2 
を有する第1ランド148および第2ランド150が形
成されており、また、スプール弁子136には、信号圧
油室140側から断面積A3 である第3ランド152
、その断面積A3 より小さい断面積A4 である第4
ランド154および第5ランド156が形成されている
。それらのランドの断面積は、A3 >A1 (=A4
 )>A2 の関係にある。したがって、信号圧Pli
n が比較的小さく数式1に示す関係が成立する状態で
は、プランジャ138はスプール弁子136と当接して
相互に一体的に作動し、信号圧Plin に対応した大
きさの圧力差ΔPが形成される。このとき、圧力差ΔP
は信号圧Plin に対して数式2により傾き〔(A3
 −A2 )/A1 〕に従って比較的緩やかに変化す
る。なお、数式2において、Fs はスプリング146
の付勢力である。
【0021】
【数1】
【0022】
【数2】
【0023】しかし、信号圧Plin が予め定められ
た値PA よりも大きくなると、数式3に示す関係が成
立する。この予め定められた値PA は、ロックアップ
クラッチ32のスリップ制御に必要な充分な大きさの圧
力差ΔPの変化範囲ΔPSLP が得られるように予め
決定された値であり、信号圧Plin がこの値PA 
となったときに数式3に示す関係が成立するように、各
断面積などが設定されている。このため、プランジャ1
38とスプール弁子136とが離隔し、スプール弁子1
36は数式4が成立するように作動させられる。しかし
、この数式4が成立するようにスプール弁子136が作
動させられる状態では、スリップ制御弁56はその受入
ポート132とドレンポート134とが連通させられる
ように設定されていることから、解放側油室33内の油
圧Poff は減少して大気圧となるので、ΔP=Po
nとなり、完全係合が可能な充分な差圧となる。
【0024】
【数3】
【0025】
【数4】
【0026】図5の実線は、上記のように構成されてい
るスリップ制御弁56の作動により得られる圧力差ΔP
の信号圧Plin に対する変化特性を示している。図
5の破線は、従来の直結クラッチ制御弁における圧力差
ΔPの信号圧Plin に対する変化特性を示すもので
あり、実線に比較して傾斜がきつくなっている。
【0027】図1に戻って、電子制御装置42は、CP
U182、ROM184、RAM186、図示しないイ
ンターフェースなどから成る所謂マイクロコンピュータ
であって、それには、エンジン10の吸気配管に設けら
れたスロットル弁開度を検出するスロットルセンサ18
8、エンジン10の回転速度を検出するエンジン回転速
度センサ190、自動変速機14の入力軸20の回転速
度を検出する入力軸回転センサ192、自動変速機14
のカウンタ軸40の回転速度を検出するカウンタ軸回転
センサ194、シフト操作レバー196の操作位置、す
なわちL、S、D、N、R、Pレンジのいずれかを検出
するための操作位置センサ198から、スロットル弁開
度θthを表す信号、エンジン回転速度Ne (ポンプ
翼車回転速度NP 、すなわちロックアップクラッチ3
2の入力側回転速度)を表す信号、入力軸回転速度Ni
n(タービン翼車回転速度NT 、すなわちロックアッ
プクラッチ32の出力側回転速度)を表す信号、出力軸
回転速度Nout を表す信号、シフト操作レバー19
6の操作位置Ps を表す信号がそれぞれ供給されるよ
うになっている。 上記電子制御装置42のCPU182は、RAM186
の一時記憶機能を利用しつつ予めROM184に記憶さ
れたプログラムに従って入力信号を処理し、自動変速機
14の変速制御およびロックアップクラッチ32の係合
制御を実行するために第1電磁弁46、第2電磁弁48
、第3電磁弁50、およびリニアソレノイド弁54をそ
れぞれ制御する。
【0028】上記変速制御では、予めROM184に記
憶された複数種類の変速線図から実際の変速ギア段に対
応した変速線図が選択され、その変速線図から車両の走
行状態、たとえばスロットル弁開度θthと出力軸回転
速度Nout から算出された車速とに基づいて変速ギ
ア段が決定され、その変速ギア段が得られるように第1
電磁弁46、第2電磁弁48が駆動されることにより、
自動変速機14のクラッチC0 ,C1 ,C2 、お
よびブレーキB0 ,B1 ,B2 ,B3 の作動が
制御されて前進4段のうちのいずれかのギア段が成立さ
せられる。なお、図2はシフト操作レバー196の各シ
フトレンジにおける変速段と、その変速段を成立させる
際のソレノイド,クラッチ,ブレーキ,および一方向ク
ラッチの作動状態を示したものであり、ソレノイドの欄
の「○」,「×」印はそれぞれ励磁状態,非励磁状態で
あることを表している。また、クラッチおよびブレーキ
の欄の「○」印は係合状態を表しており、無印は非係合
状態を表している。 更に、一方向クラッチの欄の「○」印は正駆動時に係合
状態となることを表しており、無印は非係合状態を表し
ている。
【0029】上記ロックアップクラッチ32の係合制御
では、予めROM184に記憶された図6に示す関係か
ら、車両の走行状態たとえば出力軸回転速度(車速)N
out およびスロットル弁開度θthに基づいてロッ
クアップクラッチ32の解放領域、スリップ制御領域、
係合領域のいずれであるかが判断される。この関係は、
予め記憶された複数種類の関係から実際のギア段に応じ
て選択されたものである。図6においては、係合領域と
解放領域の境界線より解放領域側であって低スロットル
弁開度側には、運転性を損なうことなく燃費を可及的に
よくするために連結効果を維持しつつエンジン10のト
ルク変動を吸収するスリップ制御領域が設けられている
【0030】上記車両の走行状態が図6に示す係合領域
内にあると判断されると、第3電磁弁50が励磁されて
クラッチ切換弁52がオン状態とされると同時にリニア
ソレノイド弁54に対する駆動電流Isol が最小駆
動電流(定格値)に設定されので、ロックアップクラッ
チ32が係合させられる。また、車両の走行状態が図5
に示す解放領域内にあると判断されると、第3電磁弁5
0が非励磁とされてクラッチ切換弁52がオフ状態とさ
れると同時にリニアソレノイド弁54に対する駆動電流
Isol が最大駆動電流値に設定されるので、ロック
アップクラッチ32が解放される。そして、車両の走行
状態が図6に示すスリップ制御領域内にあると判断され
ると、第3電磁弁50が励磁されてクラッチ切換弁52
がオン状態とされると同時に、リニアソレノイド弁54
に対する駆動電流Isol がたとえば数式5に従って
調節される。すなわち、たとえば図7に示す関係から決
定された定常状態の目標スリップ回転速度NslipT
 と実際のスリップ回転速度Nslip(=Ne −N
T )との偏差ΔN(=Nslip−NslipT )
が解消されるようにリニアソレノイド弁54に対する駆
動電流Isol が算出され、その駆動電流Isol 
が出力される。
【0031】
【数5】
【0032】上述のように、本実施例のスリップ制御弁
56においては、スプール弁子136とプランジャ13
8とが相互に当接している状態では、信号圧Plin 
および解放側油室33内の油圧Poff の作用による
差圧増加方向の推力と係合側油室35内の油圧Ponの
作用による差圧減少方向の推力とに基づいてスプール弁
子136とプランジャ138との両者が一体となって作
動させられるので、信号圧Plin の大きさに対応し
た圧力差ΔPが係合側油室35および解放側油室33の
間に形成されるように解放側油室33内の油圧が制御さ
れる。しかし、信号圧Plin が大きくなって解放側
油室33内の油圧Poff に基づいてプランジャ13
8に発生するスプール弁子136側へ向かう推力よりも
上記信号圧Plinに基づいてプランジャ138に発生
する反対向きの推力が大きくなると、プランジャ138
とスプール弁子136とが離隔するが、この状態では、
信号圧Plin に基づいてスプール弁子136に作用
する差圧増加方向の推力が解放側油室33内の油圧に基
づいて差圧減少方向の推力よりも大きいので、スプール
弁子136は差圧増加方向に移動させられて、スリップ
制御弁56は解放側油室33と係合側油室35との圧力
差ΔPを急激に大きくする。したがって、スリップ制御
弁56は、ロックアップクラッチ32のスリップ制御に
際しては、信号圧Plin の大きさに対応した圧力差
ΔPが形成されるように作動して解放側油室33内の油
圧を制御するので、信号圧Plin に対する圧力差の
傾きが小さくされ得てスリップ制御の制御性が高められ
る。しかも、ロックアップクラッチ32の係合に際して
信号圧Plin が予め定められた値PA よりも大き
くされると、解放側油室33と係合側油室35との圧力
差ΔPを急激に大きくして、信号圧Plin の僅かな
増加により充分に大きな圧力差ΔPを発生させるので、
ロックアップクラッチ32の係合力が充分に得られるの
である。
【0033】以上、本発明の一実施例図面に基づいて説
明したが、本発明はその他の態様においても適用される
。たとえば、前述の実施例において、信号圧Plin 
は、リニアソレノイド弁54から出力されていたが、た
とえば第3ライン圧Pl3を導く油路と絞りを介して接
続され且つその絞りよりも下流側とドレンとの間を開閉
する電磁開閉弁を設けるとともにその電磁開閉弁をデュ
ーティ駆動することにより発生させられてもよいのであ
る。
【0034】また、前述の実施例では、トルクコンバー
タ12の後段に有段の遊星歯車式自動変速機14が設け
られていたが、無段変速機であってもよいのである。
【0035】また、前述の実施例において、直結クラッ
チ付トルクコンバータ12について説明されていたが、
直結クラッチ付フルードカップリングであってもよい。 要するに、直結クラッチを有する流体式伝動装置であれ
ばよいのである。
【0036】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の油圧制御装置が適用された
車両用動力伝達装置を示す図である。
【図2】図1の流体式伝動装置に備えられた自動変速機
において、第1電磁弁および第2電磁弁の作動の組み合
わせとそれにより得られる変速段との関係を説明する図
表である。
【図3】図1の油圧制御回路の要部構成を説明する図で
ある。
【図4】図3のリニアソレノイド弁の出力特性を示す図
である。
【図5】図3の油圧制御回路に設けられたスリップ制御
弁の特性であって、係合用油室および解放用油室との圧
力差ΔPと信号圧Plin との関係を説明する図であ
る。
【図6】図1の電子制御装置に記憶されている車両の走
行状態とロックアップクラッチの係合状態との関係を示
す図である。
【図7】図1の電子制御装置に記憶されている、定常時
の目標スリップ回転速度を決定するための関係を示す図
である。
【符号の説明】
12  トルクコンバータ(流体式伝動装置)32  
ロックアップクラッチ(直結クラッチ)44  油圧制
御回路(油圧制御装置)54  リニアソレノイド弁(
信号圧発生手段)56  スリップ制御弁(直結クラッ
チ制御弁)136  スプール弁子 138  プランジャ 140  信号圧油室 142,144  油室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  係合側油室および解放側油室の圧力差
    に応じて直結クラッチが作動させられる車両用直結クラ
    ッチ付流体式伝動装置において、電気信号に応じた信号
    圧を発生する信号圧発生手段と、該信号圧に応じて該解
    放側油室内の油圧を制御することにより該直結クラッチ
    のスリップ量を調節する直結クラッチ制御弁とを含む油
    圧制御装置であって、前記直結クラッチ制御弁が、前記
    圧力差を増加させる方向と該圧力差を減少させる方向に
    向かって移動させられるスプール弁子と、該スプール弁
    子を前記圧力差を増加させる方向に向かって付勢するた
    めに該スプール弁子に当接可能に配置されたプランジャ
    と、該プランジャと前記スプール弁子とに前記信号圧を
    作用させてそれらプランジャおよびスプール弁子に互い
    に離隔する方向の推力をそれぞれ発生させるために該信
    号圧を受け入れる信号圧油室と、前記プランジャに前記
    解放側油室内の油圧を作用させて該プランジャに前記ス
    プール弁子を前記圧力差を増加させる方向の推力を発生
    させるために該解放側油室内の油圧を受け入れる油室と
    、前記スプール弁子に前記係合側油室内の油圧を作用さ
    せて該スプール弁子に前記圧力差を減少させる方向の推
    力を発生させるために該係合側油室内の油圧を受け入れ
    る油室と、を含むことを特徴とする車両用直結クラッチ
    付流体式伝動装置の油圧制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5743364A (en) * 1995-07-17 1998-04-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Slip control system of lockup clutch
WO2012043325A1 (ja) * 2010-09-28 2012-04-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 流体圧制御装置

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