JPH04332106A - 静磁波素子 - Google Patents
静磁波素子Info
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- JPH04332106A JPH04332106A JP10143791A JP10143791A JPH04332106A JP H04332106 A JPH04332106 A JP H04332106A JP 10143791 A JP10143791 A JP 10143791A JP 10143791 A JP10143791 A JP 10143791A JP H04332106 A JPH04332106 A JP H04332106A
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- Japan
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- magnetic
- temperature coefficient
- permanent magnet
- garnet film
- magnetic field
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロ波帯域で使用す
る静磁波素子に関する。さらに詳しくは、急激な温度変
化に対しても、動作周波数が安定した静磁波素子に関す
る。
る静磁波素子に関する。さらに詳しくは、急激な温度変
化に対しても、動作周波数が安定した静磁波素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】静磁波素子はGGG(ガドリニウム・ガ
リウム・ガーネット)単結晶基板上にYIG(イットリ
ウム・鉄・ガーネット)膜を液相エピタキシャル成長さ
せ、その膜をリソグラフィーやエッチング技術により所
望の形状に加工し、マイクロ・ストリップ・ラインを形
成したものである。かかる静磁波素子は、YIGに直流
磁界を印加した状態で、マイクロ波により静磁波を励起
し、共振器、フィルターなどへの利用が考えられている
。静磁波素子は印加する直流磁界により、動作周波数を
可変制御することができるという特徴がある。
リウム・ガーネット)単結晶基板上にYIG(イットリ
ウム・鉄・ガーネット)膜を液相エピタキシャル成長さ
せ、その膜をリソグラフィーやエッチング技術により所
望の形状に加工し、マイクロ・ストリップ・ラインを形
成したものである。かかる静磁波素子は、YIGに直流
磁界を印加した状態で、マイクロ波により静磁波を励起
し、共振器、フィルターなどへの利用が考えられている
。静磁波素子は印加する直流磁界により、動作周波数を
可変制御することができるという特徴がある。
【0003】図7は、たとえば特開平1−191502
公報に掲載された従来の静磁波素子の構成をあらわす図
である。 図7において1はYIG膜、2は磁気回路、3はヨーク
、4は永久磁石、5はコイル、8は軟磁性材料の磁極で
ある。
公報に掲載された従来の静磁波素子の構成をあらわす図
である。 図7において1はYIG膜、2は磁気回路、3はヨーク
、4は永久磁石、5はコイル、8は軟磁性材料の磁極で
ある。
【0004】次にかかる構成を有する静磁波素子の動作
について説明する。YIG膜の面に垂直な方向に直流磁
場Hを印加したばあい、静磁波素子の動作周波数fは数
式(1)で表される。
について説明する。YIG膜の面に垂直な方向に直流磁
場Hを印加したばあい、静磁波素子の動作周波数fは数
式(1)で表される。
【0005】
f=γ(H−N・4πMs) (1
)ここで4πMsはYIGの飽和磁化(Gauss)、
γは磁気回転比(2.8 MHz/Oe)、またNは反
磁界係数である。しかしYIGの飽和磁化は温度依存性
をもつために、直流磁場Hが一定であっても動作周波数
fが温度によって変化するという欠点がある。数式(1
)より動作周波数fが温度Tによらない条件は、反磁界
係数を1として数式(2)で表される。
)ここで4πMsはYIGの飽和磁化(Gauss)、
γは磁気回転比(2.8 MHz/Oe)、またNは反
磁界係数である。しかしYIGの飽和磁化は温度依存性
をもつために、直流磁場Hが一定であっても動作周波数
fが温度によって変化するという欠点がある。数式(1
)より動作周波数fが温度Tによらない条件は、反磁界
係数を1として数式(2)で表される。
【0006】
δH/δT=δ4πMs/δT (2)すな
わち磁場の絶対値の温度係数とYIGによる反磁界の絶
対値の温度係数を等しくすることにより、動作周波数の
温度による変化は補償できる。なお本明細書においては
、以下YIGによる反磁界はYIGの飽和磁化(Gau
ss)と表現するものとする。また、温度係数(%/℃
)と絶対値の温度係数(Gauss/℃またはOe/℃
)とは区別して記載している。図7において永久磁石4
によりギャップの磁場に温度による変化を生じさせて温
度補償を行い、コイル5に電流を流すことにより動作周
波数を可変制御できる。
わち磁場の絶対値の温度係数とYIGによる反磁界の絶
対値の温度係数を等しくすることにより、動作周波数の
温度による変化は補償できる。なお本明細書においては
、以下YIGによる反磁界はYIGの飽和磁化(Gau
ss)と表現するものとする。また、温度係数(%/℃
)と絶対値の温度係数(Gauss/℃またはOe/℃
)とは区別して記載している。図7において永久磁石4
によりギャップの磁場に温度による変化を生じさせて温
度補償を行い、コイル5に電流を流すことにより動作周
波数を可変制御できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の静磁波素子は以
上のように構成されているので、急激な温度変化に対し
て磁気回路とYIG膜などの磁性薄膜が同じ温度になり
温度補償がなされるまで動作周波数が不安定になるとい
う問題がある。
上のように構成されているので、急激な温度変化に対し
て磁気回路とYIG膜などの磁性薄膜が同じ温度になり
温度補償がなされるまで動作周波数が不安定になるとい
う問題がある。
【0008】本発明は前記のような問題を解消するため
になされたもので、急激な温度変化に対しても動作周波
数が安定な静磁波素子をうることを目的とする。
になされたもので、急激な温度変化に対しても動作周波
数が安定な静磁波素子をうることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の静磁波素子は、
非磁性基板上に形成された磁性ガーネット膜と、コイル
、ヨークおよび残留磁束密度の温度係数が −0.03
〜−0.05(%/℃)の永久磁石からなり、前記磁性
ガーネット膜に垂直に直流磁界を印加する磁気回路とか
らなり、前記磁性ガーネット膜が飽和磁化の絶対値の温
度係数が −1〜−1.5(Gauss/℃)の磁性ガ
ーネットで形成されてなることを特徴としている。
非磁性基板上に形成された磁性ガーネット膜と、コイル
、ヨークおよび残留磁束密度の温度係数が −0.03
〜−0.05(%/℃)の永久磁石からなり、前記磁性
ガーネット膜に垂直に直流磁界を印加する磁気回路とか
らなり、前記磁性ガーネット膜が飽和磁化の絶対値の温
度係数が −1〜−1.5(Gauss/℃)の磁性ガ
ーネットで形成されてなることを特徴としている。
【0010】本発明の静磁波素子は、磁気回路に温度係
数が −0.03〜−0.05(%/℃)の永久磁石を
用いて、飽和磁化の絶対値の温度係数が −1〜−1.
5(Gauss/℃)の磁性ガーネットで形成された磁
性ガーネット膜の動作周波数の温度補償をしたものであ
る。さらに本発明の液相エピタキシャル磁性ガーネット
膜は前記磁性ガーネット膜を形成するのに適したもので
ある。
数が −0.03〜−0.05(%/℃)の永久磁石を
用いて、飽和磁化の絶対値の温度係数が −1〜−1.
5(Gauss/℃)の磁性ガーネットで形成された磁
性ガーネット膜の動作周波数の温度補償をしたものであ
る。さらに本発明の液相エピタキシャル磁性ガーネット
膜は前記磁性ガーネット膜を形成するのに適したもので
ある。
【0011】
【作用】急激な温度変化に対し動作周波数を安定させる
ためには、永久磁石により発生するギャップの磁場を安
定させることと、ギャップの磁場とYIG膜の飽和磁化
の絶対値の温度係数をできるだけ小さい値で整合をとる
ことが必要である。
ためには、永久磁石により発生するギャップの磁場を安
定させることと、ギャップの磁場とYIG膜の飽和磁化
の絶対値の温度係数をできるだけ小さい値で整合をとる
ことが必要である。
【0012】図1は本発明の静磁波素子の一実施例をあ
らわしており、同図において、永久磁石4の断面積をS
m、厚さを1m/2、ギャップ7の断面積をSg、長さ
を1gとする。また永久磁石4がギャップに発生する磁
場をHg、磁束密度をBg、永久磁石内の磁場をHm、
磁束密度をBm、漏洩係数をσとする。磁束については
数式(3)がなりたつ。ただしコイル電流は0である。
らわしており、同図において、永久磁石4の断面積をS
m、厚さを1m/2、ギャップ7の断面積をSg、長さ
を1gとする。また永久磁石4がギャップに発生する磁
場をHg、磁束密度をBg、永久磁石内の磁場をHm、
磁束密度をBm、漏洩係数をσとする。磁束については
数式(3)がなりたつ。ただしコイル電流は0である。
【0013】
BgSgσ=BmSm
(3)アンペールの回路定理により Hg1g=Hm1m
(4)数式(3)、(4)より Bm/Hm=μ0(Sgσ/Sm
)(1m/1g) (5)静磁エネ
ルギーを考えると BgHgSgσ1g=BmHmS
m1m (6)こ
こで磁石の保磁力が充分大きければリコイル透磁率を1
とみなすことができる。永久磁石の保留磁束密度をBr
とすると Bm=Br−μ0Hm
(7)数式(5)、(6)、(7)より Hg=1/(μ0(Sgσ/Sm
+1g/1m))・Br (8)したが
ってギャップの磁場の絶対値の温度係数は数式(9)で
表される。
(3)アンペールの回路定理により Hg1g=Hm1m
(4)数式(3)、(4)より Bm/Hm=μ0(Sgσ/Sm
)(1m/1g) (5)静磁エネ
ルギーを考えると BgHgSgσ1g=BmHmS
m1m (6)こ
こで磁石の保磁力が充分大きければリコイル透磁率を1
とみなすことができる。永久磁石の保留磁束密度をBr
とすると Bm=Br−μ0Hm
(7)数式(5)、(6)、(7)より Hg=1/(μ0(Sgσ/Sm
+1g/1m))・Br (8)したが
ってギャップの磁場の絶対値の温度係数は数式(9)で
表される。
【0014】
δHg/δT=1/(μ0(Sgσ/Sm
+1g/1m))・δBr/δT (9) 次に数式(8) 、(9) より (δHg/δT)/Hg=(δBr/δT
)/Br (10) 数式(10)から、永久磁石により発生するギャップの
磁場の温度係数は、永久磁石の形状にはよらず、残留磁
束密度の温度係数によってのみ決まることがわかる。ま
たギャップ間に設置される磁性ガーネット膜1は永久磁
石4の体積に比べれば充分に小さく、熱容量も無視でき
る。 したがって温度変化に対して、磁気回路と磁性ガーネッ
ト膜が同じ温度になり、動作周波数の温度補償がなされ
るまでの律速は永久磁石にある。
+1g/1m))・δBr/δT (9) 次に数式(8) 、(9) より (δHg/δT)/Hg=(δBr/δT
)/Br (10) 数式(10)から、永久磁石により発生するギャップの
磁場の温度係数は、永久磁石の形状にはよらず、残留磁
束密度の温度係数によってのみ決まることがわかる。ま
たギャップ間に設置される磁性ガーネット膜1は永久磁
石4の体積に比べれば充分に小さく、熱容量も無視でき
る。 したがって温度変化に対して、磁気回路と磁性ガーネッ
ト膜が同じ温度になり、動作周波数の温度補償がなされ
るまでの律速は永久磁石にある。
【0015】ギャップ磁場の温度係数は永久磁石の温度
係数のみで決まり、また温度補償の律速は永久磁石にあ
る。以上の理由により、残留磁束密度の温度係数の小さ
な永久磁石を用いることで急激な温度変化に対して安定
な磁場をギャップに発生させることができることがわか
る。表1に市販されている各種永久磁石の特性を示す。 残留磁束密度の温度係数が小さいのはSm−Co系磁石
とアルニコ磁石であり、いずれかを使用することで安定
な磁場をうることができる。しかし必要な大きさのギャ
ップ磁場をうるためには保磁力の大きい永久磁石で磁気
回路を構成するのが望ましいので、Sm−Co系磁石を
採用するのが好ましい。なおこれらの永久磁石の温度係
数の範囲を −0.03〜 −0.05(%/℃)であ
る。
係数のみで決まり、また温度補償の律速は永久磁石にあ
る。以上の理由により、残留磁束密度の温度係数の小さ
な永久磁石を用いることで急激な温度変化に対して安定
な磁場をギャップに発生させることができることがわか
る。表1に市販されている各種永久磁石の特性を示す。 残留磁束密度の温度係数が小さいのはSm−Co系磁石
とアルニコ磁石であり、いずれかを使用することで安定
な磁場をうることができる。しかし必要な大きさのギャ
ップ磁場をうるためには保磁力の大きい永久磁石で磁気
回路を構成するのが望ましいので、Sm−Co系磁石を
採用するのが好ましい。なおこれらの永久磁石の温度係
数の範囲を −0.03〜 −0.05(%/℃)であ
る。
【0016】
【表1】
温度補償については、ギャップの磁場とYIGの飽和磁
化の絶対値の温度係数をなるべく小さい値で整合をとる
ことが望ましい。ギャップの磁場の絶対値の温度係数は
数式(9)からわかるように、ギャップや永久磁石の断
面積、長さにより調整することができる。しかし実際に
はその寸法は磁性ガーネット膜の大きさにより制限され
る。たとえば厚さ0.4mmのGGG基板上に10〜1
00μmYIG膜がついた結晶を設置するためには、ギ
ャップの長さが1mm以上は必要である。ギャップと永
久磁石の断面積の比をSg/Sm=0.5、ギャップの
長さを2mmとして、さらに実験的にもとめた漏洩係数
σ=4.5を用いて永久磁石の厚み1m(図1における
二つの永久磁石の長さの和)とギャップの磁場とその絶
対値の温度係数を計算した結果を図2および図3に示す
。図3よりSm−Co系磁石を用いたばあい、ギャップ
の磁場の絶対値の温度係数は−1.5〜0 Oe /℃
が設定可能であることがわかる。ただしSg/Smの値
をさらに小さくすることによりギャップの磁場の絶対値
の温度係数を大きく設定することは可能であるが、ギャ
ップの断面積を小さくすることは均一な磁場をうるため
に望ましくない。
化の絶対値の温度係数をなるべく小さい値で整合をとる
ことが望ましい。ギャップの磁場の絶対値の温度係数は
数式(9)からわかるように、ギャップや永久磁石の断
面積、長さにより調整することができる。しかし実際に
はその寸法は磁性ガーネット膜の大きさにより制限され
る。たとえば厚さ0.4mmのGGG基板上に10〜1
00μmYIG膜がついた結晶を設置するためには、ギ
ャップの長さが1mm以上は必要である。ギャップと永
久磁石の断面積の比をSg/Sm=0.5、ギャップの
長さを2mmとして、さらに実験的にもとめた漏洩係数
σ=4.5を用いて永久磁石の厚み1m(図1における
二つの永久磁石の長さの和)とギャップの磁場とその絶
対値の温度係数を計算した結果を図2および図3に示す
。図3よりSm−Co系磁石を用いたばあい、ギャップ
の磁場の絶対値の温度係数は−1.5〜0 Oe /℃
が設定可能であることがわかる。ただしSg/Smの値
をさらに小さくすることによりギャップの磁場の絶対値
の温度係数を大きく設定することは可能であるが、ギャ
ップの断面積を小さくすることは均一な磁場をうるため
に望ましくない。
【0017】一方、YIGの飽和磁化の絶対値の温度係
数はガーネット成分の磁性元素である鉄を非磁性元素ガ
リウムに置換することによって調整される。しかし、ガ
リウムのイオン半径は鉄より小さいので、GGG基板と
の格子定数の整合をとるためにイットリウムの一部をイ
ットリウムよりイオン半径の大きいランタンで置換する
必要がある。具体的には、たとえば高純度の酸化鉛、酸
化ほう素、酸化鉄、酸化イットリウム、酸化ガリウム、
酸化ランタン粉末を秤量、混合し、白金坩堝に仕込んで
1150℃に加熱し充分に溶融した後に所定の温度にま
で徐冷し、保持する。ついで(111)面のGGG単結
晶基板を水平に回転させながら融液中にディッピングし
て磁性ガーネット膜をエピタキシャル成長させることが
できる。以上のようにして作製されたYIG膜の飽和磁
化とその絶対値の温度係数、組成を表2に、また飽和磁
化とその絶対値の温度係数の関係を図4に示す。
数はガーネット成分の磁性元素である鉄を非磁性元素ガ
リウムに置換することによって調整される。しかし、ガ
リウムのイオン半径は鉄より小さいので、GGG基板と
の格子定数の整合をとるためにイットリウムの一部をイ
ットリウムよりイオン半径の大きいランタンで置換する
必要がある。具体的には、たとえば高純度の酸化鉛、酸
化ほう素、酸化鉄、酸化イットリウム、酸化ガリウム、
酸化ランタン粉末を秤量、混合し、白金坩堝に仕込んで
1150℃に加熱し充分に溶融した後に所定の温度にま
で徐冷し、保持する。ついで(111)面のGGG単結
晶基板を水平に回転させながら融液中にディッピングし
て磁性ガーネット膜をエピタキシャル成長させることが
できる。以上のようにして作製されたYIG膜の飽和磁
化とその絶対値の温度係数、組成を表2に、また飽和磁
化とその絶対値の温度係数の関係を図4に示す。
【0018】
【表2】
飽和磁化の絶対値の温度係数を小さくするためには、飽
和磁化の値を小さくすれば実現できる。同時に反磁界も
小さくなるので印加する直流磁場も小さくてすみ、コイ
ル、永久磁石などの磁気回路を小型化することができる
という利点もある。しかし飽和磁化が小さくなりすぎる
とマイクロ波によって励起される静磁波が弱くなり、素
子として良好に機能しなくなる。たとえば飽和磁化が4
00 Gauss以下のガーネット膜で発振器を作製す
ると外部Qが大きく、良好な発振特性をうることが難し
くなる。 また図4からもわかるように飽和磁化の絶対値の温度係
数もあまり変化せず、飽和磁化を小さくする利点が無く
なる。したがって飽和磁化の絶対値の温度係数の下限は
−1.0 Gauss/℃であり、このときの飽和磁化
の値は400 Gauss である。
和磁化の値を小さくすれば実現できる。同時に反磁界も
小さくなるので印加する直流磁場も小さくてすみ、コイ
ル、永久磁石などの磁気回路を小型化することができる
という利点もある。しかし飽和磁化が小さくなりすぎる
とマイクロ波によって励起される静磁波が弱くなり、素
子として良好に機能しなくなる。たとえば飽和磁化が4
00 Gauss以下のガーネット膜で発振器を作製す
ると外部Qが大きく、良好な発振特性をうることが難し
くなる。 また図4からもわかるように飽和磁化の絶対値の温度係
数もあまり変化せず、飽和磁化を小さくする利点が無く
なる。したがって飽和磁化の絶対値の温度係数の下限は
−1.0 Gauss/℃であり、このときの飽和磁化
の値は400 Gauss である。
【0019】以上の磁気回路と液相エピキタシャル磁性
ガーネット膜の検討により、整合可能な飽和磁化の絶対
値の温度係数は−1.0から−1.5 Gauss/℃
のあいだであることがわかった。なお磁性ガーネット膜
の表2で代表される組成をまとめてみると式(I) で
表される。
ガーネット膜の検討により、整合可能な飽和磁化の絶対
値の温度係数は−1.0から−1.5 Gauss/℃
のあいだであることがわかった。なお磁性ガーネット膜
の表2で代表される組成をまとめてみると式(I) で
表される。
【0020】
Y3−zLazFe5−
tGatO12 t=10
z−0.54 (0.12≦z≦0.14)
(I)
tGatO12 t=10
z−0.54 (0.12≦z≦0.14)
(I)
【0021】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1において1は磁性ガーネット膜、2は
磁気回路、3はヨーク、4は永久磁石、5はコイル、6
は磁極、7はギャップである。本実施例では3mm径で
均一な磁場が発生するように永久磁石の直径を8m 、
ギャップの直径を6mmとした。このばあい断面積の比
Sg/Smは0.5625である。なお、永久磁石の直
径およびギャッブの直径は本発明においてとくに限定さ
れないが、通常はいずれも4〜20mmで、ギャップの
直径は永久磁石の直径より小さくし磁界を集中させる構
造がとられる。また永久磁石の断面形状は円形に限られ
ず、矩形などの他の形状であってもよい。
て説明する。図1において1は磁性ガーネット膜、2は
磁気回路、3はヨーク、4は永久磁石、5はコイル、6
は磁極、7はギャップである。本実施例では3mm径で
均一な磁場が発生するように永久磁石の直径を8m 、
ギャップの直径を6mmとした。このばあい断面積の比
Sg/Smは0.5625である。なお、永久磁石の直
径およびギャッブの直径は本発明においてとくに限定さ
れないが、通常はいずれも4〜20mmで、ギャップの
直径は永久磁石の直径より小さくし磁界を集中させる構
造がとられる。また永久磁石の断面形状は円形に限られ
ず、矩形などの他の形状であってもよい。
【0022】ヨーク材としては一般構造用圧延構材やパ
ーマロイなどを用いることができるが、本実施例におい
てはヨーク材として一般構造用圧延鋼材SS41を使用
した。永久磁石は表1に示されるものを用いることがで
きるが、本実施例では磁石Aを用いた。ギャップの磁場
を調整するために、ギャップの長さを変えて磁場を測定
した。図5はギャップの長さ1gと磁場Hg、図6はギ
ャップの長さ1gと磁場Hgの絶対値の温度係数の関係
を表している。なお作製した磁気回路の漏洩係数を求め
たところ4.5であった。
ーマロイなどを用いることができるが、本実施例におい
てはヨーク材として一般構造用圧延鋼材SS41を使用
した。永久磁石は表1に示されるものを用いることがで
きるが、本実施例では磁石Aを用いた。ギャップの磁場
を調整するために、ギャップの長さを変えて磁場を測定
した。図5はギャップの長さ1gと磁場Hg、図6はギ
ャップの長さ1gと磁場Hgの絶対値の温度係数の関係
を表している。なお作製した磁気回路の漏洩係数を求め
たところ4.5であった。
【0023】表2において番号5のYIGの飽和磁化の
絶対値の温度係数が−1.10 Gauss /℃であ
る。図6より、ギャップ長さが2mmのときの磁場の絶
対値の温度係数は−1.10 Oe/℃であることから
温度補償ができる。えられた静磁波素子の動作周波数を
測定したところ、コイル電流0のとき4.73GHzで
あった。
絶対値の温度係数が−1.10 Gauss /℃であ
る。図6より、ギャップ長さが2mmのときの磁場の絶
対値の温度係数は−1.10 Oe/℃であることから
温度補償ができる。えられた静磁波素子の動作周波数を
測定したところ、コイル電流0のとき4.73GHzで
あった。
【0024】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
残留磁束密度の温度係数が−0.03〜−0.05 %
/℃の永久磁石を用いて磁気回路を構成したので安定な
磁場を発生させることができる。また式(I)で表され
る液相エピタキシャル磁性ガーネット膜は飽和磁化の絶
対値の温度係数が −1〜−1.5 Gauss/℃で
あり、前記磁気回路と温度補償を行うのに適しており、
整合をとる絶対値の温度係数も小さいので急激な温度変
化に対しても安定な素子をうることができる。
残留磁束密度の温度係数が−0.03〜−0.05 %
/℃の永久磁石を用いて磁気回路を構成したので安定な
磁場を発生させることができる。また式(I)で表され
る液相エピタキシャル磁性ガーネット膜は飽和磁化の絶
対値の温度係数が −1〜−1.5 Gauss/℃で
あり、前記磁気回路と温度補償を行うのに適しており、
整合をとる絶対値の温度係数も小さいので急激な温度変
化に対しても安定な素子をうることができる。
【図1】本発明の静磁波素子の一実施例の断面図である
。
。
【図2】本発明における磁石の厚さとギャップ磁場との
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
【図3】本発明における磁石の厚さとギャップ磁場の絶
対値の温度係数との関係を示すグラフである。
対値の温度係数との関係を示すグラフである。
【図4】本発明におけるYIG膜の飽和磁化とその絶対
値の温度係数を示したグラフである。
値の温度係数を示したグラフである。
【図5】図1に示される実施例におけるギャップの長さ
とギャップ磁場との関係を示すグラフである。
とギャップ磁場との関係を示すグラフである。
【図6】図1に示される実施例におけるギャップの長さ
とギャップ磁場の絶対値の温度係数との関係を示すグラ
フである。
とギャップ磁場の絶対値の温度係数との関係を示すグラ
フである。
【図7】従来の静磁波素子を示す断面図である。
1 磁性ガーネット膜
2 磁気回路
3 ヨーク
4 永久磁石
5 コイル
Claims (3)
- 【請求項1】 非磁性基板上に形成された磁性ガーネ
ット膜と、コイル、ヨークおよび残留磁束密度の温度係
数が −0.03〜−0.05(%/℃)の永久磁石か
らなり、前記磁性ガーネット膜に垂直に直流磁界を印加
する磁気回路とからなり、前記磁性ガーネット膜が飽和
磁化の絶対値の温度係数が −1〜−1.5(Gaus
s /℃)の磁性ガーネットで形成されてなることを特
徴とする静磁波素子。 - 【請求項2】 請求項1の磁性ガーネット膜を成形す
るのに適した、式(I): Y3−zLazFe5−
tGatO12 t=10
z−0.54 (0.12≦z≦0.14)
(I)で表わされる液相エピタキ
シャル磁性ガーネット膜。 - 【請求項3】 前記磁性ガーネット膜が式(I) :
Y3−zLazFe5−
tGatO12 t=10
z−0.54 (0.12≦z≦0.14)
(I)で表わされる液相エピタキ
シャル磁性ガーネット膜である請求項1記載の静磁波素
子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10143791A JP2723374B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 静磁波素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10143791A JP2723374B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 静磁波素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04332106A true JPH04332106A (ja) | 1992-11-19 |
| JP2723374B2 JP2723374B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=14300670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10143791A Expired - Fee Related JP2723374B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 静磁波素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2723374B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-07 JP JP10143791A patent/JP2723374B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2723374B2 (ja) | 1998-03-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |