JPH04334573A - 塗膜形成方法 - Google Patents

塗膜形成方法

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JPH04334573A
JPH04334573A JP10592591A JP10592591A JPH04334573A JP H04334573 A JPH04334573 A JP H04334573A JP 10592591 A JP10592591 A JP 10592591A JP 10592591 A JP10592591 A JP 10592591A JP H04334573 A JPH04334573 A JP H04334573A
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JP
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resin
group
acid
coat
groups
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Application number
JP10592591A
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Inventor
Akira Kasari
加佐利 章
Shigeru Nakamura
茂 中村
Satoru Ito
悟 伊藤
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な塗膜形成方法、更
に詳しくは特に仕上り外観に優れた塗膜形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、上塗り塗膜、特に自
動車外板用上塗り塗膜において、仕上り外観、塗膜性能
等の向上に対する要求がある。また、エネルギーコスト
の低減の目的や鋼板基材とプラスチック基材が一体とな
った自動車外板において同一塗料で一体塗装を可能とす
ることを目的として、低温硬化性塗膜の開発に対する強
い要求がある。
【0003】自動車上塗り塗料として、現在主流を占め
る塗料は熱硬化性アクリル樹脂/メラミン樹脂系塗料、
熱硬化ポリエステル樹脂/メラミン樹脂系塗料等である
が、これらの塗料は高度平滑性において限界に近く、ま
た、各種塗膜性能の改善の余地もある。また、低温硬化
性も十分でないという問題点がある。更に、焼付時に発
生する縮合物(ホルマリンなど)による塗膜のワキ、環
境汚染などの問題も残されている。
【0004】本出願人は、低温硬化性に優れた塗料とし
て、特開平2−160879号公報において自動車用塗
料組成物を提案した。該塗料はシラノール基及び/又は
アルコキシシラン基含有ポリシロキサン系マクロモノマ
ーとオキシラン基含有ビニルモノマーを単量体成分とす
る共重合体に金属キレート化合物を配合してなるシリコ
ーン系塗料組成物であるが、このものをメタリックベー
スコート(塗料にアルミニウムフレーク顔料を配合した
もの)/クリヤートップコートの両者に適用し、2コー
ト・1ベーク方式で塗装仕上げを行なったものはメタリ
ックベースコートがクリヤートップコートによって冒さ
れアルミニウムフレーク顔料の配向が変化しアルミニウ
ム光沢(キラリ感があり、白いもの)のある塗膜が得ら
れないという欠点がある。また、メタリックベースコー
トとして熱硬化性ポリエステル樹脂/メラミン樹脂系の
ものを用いたものは、該メタリックベースコートの硬化
が始まる前にクリヤートップコートの硬化が始まり、そ
の結果塗膜にワキ、チヂミなどの欠陥を生じるという欠
点があった。
【0005】また、仕上げ塗膜に欠陥を生じた場合、欠
陥部を補修するために、通常、同種のメタリックベース
コート及びクリヤートップコートがリコートされるが、
上記シリコーン系塗料組成物を用いたものは、塗膜相互
間(トップクリヤーコートとリコートされるメタリック
ベースコート)での密着性が十分でないという問題も残
されていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
欠点を解消するために鋭意研究を重ねた結果、特定の着
色ベースコートと特定のクリヤートップコートを組み合
わせて形成させることにより、仕上り性、リコート性な
どに優れた塗膜が提供できることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、素材に着色ベースコート
及びクリヤートップコートを順次形成させ2コート1ベ
ーク方式で仕上げる上塗り塗装方法において、着色ベー
スコートを形成する塗料組成物として、(1)水酸基含
有ポリエステル樹脂 (2)アミノ樹脂 (3)1分子中に平均2個以上のシラノール基及び/又
はアルコキシシラン基と平均1個以上のエポキシ基を有
する数平均分子量1000以上のポリオルガノシロキサ
ン (4)金属フレーク粉末及び/又はマイカ粉末、並びに
(5)有機溶剤を必須成分として含有する塗料組成物を
用い、クリヤートップコートを形成する塗料組成物とし
て、 (1)シラノール基及び/又は珪素原子に直接結合した
加水分解性基、水酸基及びエポキシ基を有する樹脂(2
)硬化触媒、並びに (3)有機溶剤を必須成分として含有する塗料組成物を
用いることを特徴とする塗膜形成方法に係る。
【0008】次に、本発明方法について具体的に説明す
る。
【0009】◎着色ベースコート 該着色ベースコートは(1)水酸基含有ポリエステル樹
脂、(2)アミノ樹脂、(3)1分子中に平均2個以上
のシラノール基及び/又はアルコキシシラン基と平均1
個以上のエポキシ基を有する数平均分子量1000以上
のポリオルガノシロキサン(以下、単に「ポリオルガノ
シロキサン」と略することがある)、(4)金属フレー
ク粉末及び/又はマイカ粉末(以下、単に「金属フレー
ク」と略すことがある。)並びに(5)有機溶剤を必須
成分とするベースコート用塗料組成物より形成される。
【0010】水酸基含有ポリエステル樹脂としては、分
子中に水酸基を有し、好ましくは水酸基価約20〜20
0、より好ましくは約50〜150の範囲のものが使用
できる。水酸基価が20より小さくなるとベースコート
塗膜の硬化速度がトップコート塗膜の硬化速度よりも遅
くなり、ベースコート塗膜が硬化する以前にトップコー
ト塗膜が硬化するためトップコート硬化塗膜にチヂミな
どの欠陥を生じ、塗膜の仕上り外観が低下する。また、
その硬化も十分でないため塗膜性能(耐水性、耐衝撃性
など)が低下したりするので好ましくない。一方、水酸
基価が約200より大きくなると未反応の水酸基が塗膜
中に多く残存するようになって塗膜性能(耐水性、耐候
性など)が低下したりするので好ましくない。
【0011】また、該水酸基含有ポリエステル樹脂とし
て、分子中にカルボキシル基を含有するものを使用する
ことができる。特に、カルボキシル基は水酸基とアミノ
基との反応、水酸基とシラノール基及び/又はアルコキ
シシラン基との反応、シラノール基及び/又はアルコキ
シシラン基同志の反応などの反応速度を高め塗膜仕上り
性を良好にする効果をもつ。カルボキシル基は樹脂酸価
で約0〜50、好ましくは約5〜20の範囲が良い。
【0012】水酸基含有ポリエステル樹脂としては、多
塩基酸、多価アルコール及び必要に応じて芳香族1塩基
酸を反応させてなるオイルフリーアルキド樹脂、又は多
塩基酸、多価アルコール、必要に応じて芳香族1塩基酸
に加えて脂肪族1塩基酸を反応させてなるアルキド樹脂
が挙げられる。
【0013】上記(オイルフリー)アルキド樹脂の製造
に用いられる多塩基酸、多価アルコール、芳香族又は脂
肪族1塩基酸について以下に述べる。
【0014】多塩基酸としては、例えばフタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、テト
ラヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサ
ヒドロイソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘッ
ト酸、トリメリット酸、ヘキサヒドロトリメリット酸、
ピロメリット酸、シクロヘキサンテトラカルボン酸、メ
チルテトラヒドロフタル酸、メチルヘキサヒドロフタル
酸、エンドメチレンヘキサヒドロフタル酸、メチルエン
ドメチレンテトラヒドロフタル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバチン酸、デカンジカルボン酸、スベ
リン酸、ピメリン酸、ダイマー酸(トール油脂肪酸の二
量体)、テトラクロロフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、4,4′−ジフェニルメタンジカルボン酸、4,4
′−ジカルボキシビフェニル等やこれらの酸無水物やジ
アルキルエステル、特にジメチルエステル等が挙げられ
る。
【0015】多価アルコールとしては、例えばエチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオ
ール、1,2−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジ
オール、2,3−ジメチルトリメチレングリコール、3
−メチル−ペンタン−1,5−ジオール、3−メチル−
4,5−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール
、1,5−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオー
ル、2,5−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、ジエチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコー
ルエステル、ポリアルキレンオキサイド、ビスヒドロキ
シエチルテレフタレート、(水素添加)ビスフェノール
Aのアルキレンオキサイド付加物、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、トリメチロールエタン、ジグリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、
ソルビトール等が挙げられる。またカージュラE10〔
シェル化学社製〕、α−オレフィンエポキシド、ブチレ
ンオキサイド等のモノエポキシ化合物もグリコールの一
種として使用できる。
【0016】また、分子内にカルボン酸及び水酸基の双
方を有する化合物も使用できる。斯かる化合物としては
、例えばジメチロールプロピオン酸、ピバリン酸、12
−ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸などが挙げら
れる。またε−カプロラクトン、γ−バレロラクトン等
のラクトン類も環状エステル化合物なので、上記化合物
の範疇に属する。
【0017】芳香族1塩基酸としては、例えば安息香酸
、p−tert−ブチル安息香酸等が挙げられる。
【0018】また、脂肪族1塩基酸としては、例えばカ
プロン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、イソノナン酸、ヤシ油(脂
肪酸)等が挙げられる。
【0019】前記(オイルフリー)アルキド樹脂の製造
は、従来から公知の方法、例えば上記多塩基酸、多価ア
ルコール及び必要に応じて1塩基酸の混合物をエステル
化触媒(例えばジブチルチンジラウレート等)の存在下
でエステル化反応又はエステル交換反応させることによ
り実施できる。該多塩基酸及び多価アルコールの配合割
合は多価アルコール成分1モルに対して多塩基酸成分を
約0.7〜0.99モル、好ましくは約0.8〜0.9
8モルの範囲が望ましい。また、エステル化触媒は多価
アルコール及び多塩基酸成分の総合計量100重量部に
対して約0.1〜1.0重量部、好ましくは約0.2〜
0.5重量部の範囲で配合するのが望ましい。反応条件
は、通常約160〜280℃、好ましくは約180〜2
60℃の反応温度で約5〜12時間、好ましくは約6〜
8時間の反応時間の範囲が良い。
【0020】上記した(オイルフリー)アルキド樹脂以
外にも、例えばビニル変性アルキド樹脂が使用できる。 該ビニル変性アルキド樹脂としては、例えば水酸基含有
(オイルフリー)アルキド樹脂とカルボキシル基又はイ
ソシアネート基含有ビニル樹脂との反応物、水酸基及び
カルボキシル基含有(オイルフリー)アルキド樹脂とエ
ポキシ基含有ビニル樹脂との反応物、ラジカル重合性不
飽和基を有する(オイルフリー)アルキド樹脂(例えば
乾性油を必須成分とするアルキド樹脂、水酸基及びカル
ボキシル基含有(オイルフリー)アルキド樹脂にグリシ
ジル(メタ)アクリレートを反応させたアルキド樹脂等
)の存在下でビニル単量体(例えば後記重合性不飽和単
量体(b)等)をラジカル重合反応させたもの、上記(
オイルフリー)アルキド樹脂、ビニル変性アルキド樹脂
などを分散安定剤とし、該分散安定剤の存在下に、ビニ
ル単量体(例えば後記重合性不飽和単量体(b)等)を
、該単量体と分散安定剤とは溶解するが、その単量体か
ら得られる重合体粒子は溶解しない有機溶剤中に添加し
て重合反応を行なったもの、などが使用できる。
【0021】また、水酸基含有ポリエステル樹脂の分子
量は、数平均分子量で、例えば(オイルフリー)アルキ
ド樹脂では約500〜10000、また、ビニル変性ア
ルキド樹脂では約2000〜80000の範囲とするこ
とができる。上記分子量の範囲を下回ると焼付時にベー
スコートの溶融粘度が低下し金属フレークの配向が変化
してメタリック感のある塗膜が得られ難く、一方、上記
分子量の範囲を上回ると一般に塗装作業性が低下するた
め好ましくない。
【0022】アミノ樹脂は架橋剤として使用するもので
あり、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、アセトグア
ナミン、ステログアナミン、スピログアナミン、ジシア
ンジアミド等のアミノ成分とアルデヒドとの反応によっ
て得られるメチロール化アミノ樹脂が挙げられる。アル
デヒドとしては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等がある。 また、このメチロール化アミノ樹脂を適当なアルコール
によってエーテル化したものも使用でき、エーテル化に
用いられるアルコールの例としてはメチルアルコール、
エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、i−ブチルア
ルコール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキサノ
ール等があげられる。アミノ樹脂としてはエーテル化度
の高いメラミン、すなわちトリアジン核1個当り、平均
3個以上メチルエーテル化されたメラミンやそのメトキ
シ基の一部を炭素数2個以上のアルコールで置換したメ
ラミン樹脂が使用できる。中でも平均縮合度約2以下で
1核体の割合が約50重量%以上である低分子量メラミ
ンがハイソリッド化の点から好ましく、このものを用い
るときは、例えばパラトルエンスルホン酸のような常用
の硬化触媒を添加することが好ましい。
【0023】ポリオルガノシロキサンは、前記アミノ樹
脂とともに水酸基含有ポリエステル樹脂の架橋剤として
、またそれ自体自己架橋する樹脂として使用するもので
あり、1分子中に平均2個以上、好ましくは2〜10個
のシラノール基及び/又はアルコキシシラン基と平均1
個以上、好ましくは1〜30個のエポキシ基を有するポ
リオルガノシロキサンである。
【0024】このポリオルガノシロキサンはラダー構造
部分を有することが好ましく、下記一般式(I)で示さ
れるシランと一般式(II)で示されるエポキシ基含有
シランとを加水分解共縮合することによって得ることが
できる。
【0025】R1xSi(OR2)4−x  ……(I
)(上記式中、R1及びR2は同一又は異なっていても
よく、炭素数1〜13の炭化水素基を示し、xは1、2
又は3を表わす。)
【0026】
【化1】
【0027】(上記式中、R3及びR4は同一又は異な
っていてもよく、炭素数1〜13の炭化水素基を示し、
yは1、2又は3を示し、Gは下記式(III)又は(
IV)で表わされる基を示す。)
【0028】
【化2】
【0029】
【化3】
【0030】(上記式(III)及び(IV)において
、R5は炭素数1〜13の炭化水素基を示し、R6は同
一又は異なって水素原子又はメチル基を示す。)共縮合
反応における(I)式のシランと(II)式のシランと
の配合比率は特に限定されるものではないが、通常、(
I)式のシラン:(II)式のシランは95:5〜10
:90(重量比)の範囲であり、また、配合するシラン
中、(I)式におけるxが1のシランと、(II)式に
おけるyが1のシランとの和が30重量%以上であるこ
とが好ましく、80重量%以上であることがより好まし
い。
【0031】(I)式のシランの代表例としては、メチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラ
ン、イソブチルトリメトキシシラン、イソブチルトリエ
トキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ジメチルジ
メトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェ
ニルジエトキシシラン、ジイソブチルジメトキシシラン
、ジイソブチルジプロポキシシラン、トリメチルメトキ
シシラン等が挙げられる。
【0032】(II)式のシランの代表例としては、γ
−グリシドオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドオキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,
4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リエトキシシラン等が挙げられる。
【0033】(I)式及び(II)式のシランの加水分
解共縮合反応は、これらのシラン化合物を必要に応じて
水溶性溶媒(例えばアルコール系溶媒、セロソルブ系溶
媒等)と混合し、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸あるいは
、ギ酸、酢酸等の有機酸等の触媒及び水の存在下で、好
ましくはpH6以下にて、20℃〜100℃程度で30
分〜20時間程度撹拌下に加水分解と縮合反応を進行せ
しめることによって行われる。
【0034】ポリオルガノシロキサンの分子量は、使用
する水の量、触媒の種類・量、反応温度及び反応時間等
によって適宜調整できる。
【0035】上記ポリオルガノシロキサン樹脂において
、シラノール基及び/又はアルコキシシラン基の数又は
エポキシ基の数が上記した範囲を下回ると、ベースコー
ト塗膜の硬化速度がトップコート塗膜の硬化速度よりも
遅くなり、ベースコート塗膜が硬化する以前にトップコ
ート塗膜が硬化が始まるため、トップコート硬化塗膜に
チヂミ等の欠陥を生じ、塗膜の仕上り外観が低下すると
いう欠点がある。
【0036】また、ポリオルガノシロキサン樹脂におい
て、数平均分子量が1000より小さくなると、焼付時
にベースコートの溶融粘度が低下し、金属フレークの配
向が変化してメタリック感のある塗膜が得られないとい
う欠点がある。
【0037】金属フレークは、塗膜にメタリック感を与
えるものであり、該金属フレークとしては、例えばアル
ミニウムフレーク、ニッケルフレーク、銅フレーク、真
鍮フレーク及びクロムフレーク等が挙げられ、また、マ
イカ粉末としてはパールマイカ、着色パールマイカ等が
挙げられる。
【0038】有機溶剤としては、例えばキシレン、トル
エン等の芳香族炭化水素系;酢酸エチル、酢酸プロピル
、酢酸ブチル等のエステル系;アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン系;エチレングリコール、セロソルブ
、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等のエーテ
ル系等の溶剤が挙げられる。該有機溶剤は1種もしくは
2種以上混合して使用できる。また、仕上り性の点から
は沸点が150℃程度以下のものが好ましいが、これに
限定されるものではない。
【0039】ベースコート用塗料組成物において、バイ
ンダーとなる水酸基含有樹脂、アミノ樹脂及びポリオル
ガノシロキサンの配合割合は、3成分の合計量(樹脂固
形分)100重量部に基づいて、水酸基含有樹脂樹脂5
〜90重量部、好ましくは30〜60重量部、アミノ樹
脂5〜50重量部、好ましくは10〜40重量部、ポリ
オルガノシロキサン1〜40重量部、好ましくは5〜3
0重量部、更に好ましくは5〜20重量部とすればよい
【0040】水酸基含有樹脂の配合量が5重量部未満で
は下地に対する密着性が低下し、一方、90重量部を超
えた場合、塗膜の仕上り外観、塗膜性能(耐水性、加工
性等)が低下する。アミノ樹脂の配合割合が5重量部未
満では、水酸基含有樹脂の架橋密度が小さく、耐水性、
耐衝撃性が著しく損なわれ、50重量部を超えて配合す
ると、機械的性質及び下地に対する密着性が低下するな
どの問題が生ずる。また、ポリオルガノシロキサンの配
合割合が1重量部未満ではベースコート塗膜の硬化速度
を早める効果が小さく、塗膜の仕上り外観を向上させる
ことができず、一方、40重量部を上回ると下地との密
着性が低下する。
【0041】ベースコート用塗料組成物には、上記した
成分以外に、必要に応じて有機顔料、無機顔料、顔料分
散剤、重合体微粒子、紫外線吸収剤、塗面調整剤、硬化
触媒、セルロースアセテート(及びこれらの誘導体)、
その他塗料用添加剤等を配合してもよい。
【0042】該塗料中に配合してもよい顔料としては、
例えば有機顔料(例えばキナクリドンレッド等のキナク
リドン系、ピグメントレッド等のアゾ系、フタロシアニ
ンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン
系等)、無機顔料(例えば酸化チタン、硫酸バリウム、
炭酸カルシウム、バリタ、クレー、シリカ等)、炭素系
顔料(カーボンブラック)などが挙げられる。。
【0043】◎クリヤートップコート クリヤートップコートは、(1)シラノール基及び/又
は珪素原子に直接結合した加水分解性基、水酸基及びエ
ポキシ基を含有する基体樹脂(以下、「トップコート用
基体樹脂」と略す。)、(2)硬化触媒並びに(3)有
機溶剤を必須成分として含有するクリヤー塗料組成物で
形成したものである。
【0044】上記トップコート用基体樹脂が有する加水
分解性基は、水の存在下で加水分解してシラノール基を
生成する残基であり、例えばC1−5のアルコキシ基;
フェノキシ基、トリルオキシ基、パラメトキシフェノキ
シ基、パラニトロフェノキシ基、ベンジルオキシ基等の
アリールオキシ基;アセトキシ基、プロピオニルオキシ
基、ブタノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、フェニ
ルアセトキシ基、ホルミルオキシ基等のアシロキシ基;
−N(R7)2、−ON(R7)2、−ON=C(R7
)2、−NR8COR7(式中、それぞれR7は同一も
しくは異なってC1−8のアルキル基、アリール基又は
アラルキル基を示し、R8はH又はC1−8のアルキル
基を示す。)で表わされる残基などがある。
【0045】トップコート用基体樹脂としては、例えば
、(1)水酸基含有樹脂(A)、エポキシ基含有樹脂(
B)、シラノール基及び/又は珪素原子に直接結合した
加水分解性基を含有する樹脂(C)の3成分を含有する
樹脂混合物(以下、「樹脂(1)」と略す。)、(2)
エポキシ基含有樹脂(B)、シラノール基及び/又は珪
素原子に直接結合した加水分解性基を含有する樹脂(C
)の2成分の樹脂混合物であって、かつ樹脂(B)及び
樹脂(C)のいずれか一方もしくは両方が水酸基を含有
する樹脂混合物(以下、「樹脂(2)」と略す。)、(
3)シラノール基及び/又は珪素原子に直接結合した加
水分解性基、水酸基及びエポキシ基を含有する樹脂(以
下、「樹脂(3)」と略す。)などが挙げられる。
【0046】樹脂(1);水酸基含有樹脂(A)として
は、1分子中に平均2個以上の水酸基を有し、好ましく
は数平均分子量が1000〜200000、好ましくは
3000〜80000のものが使用できる。水酸基が平
均2個より少ないと硬化性(ゲル分率)が劣るものとな
るので好ましくない。水酸基の数は、仕上り性、耐水性
等の観点から、平均400個以下であることが好ましい
。数平均分子量が1000未満では機械的性質、仕上り
性、耐水性等が劣るものとなり、一方200000を上
回ると他の成分との相溶性が低下して、その結果、硬化
が不均一で仕上りが劣るものとなるので好ましくない。
【0047】水酸基含有樹脂(A)としては、従来から
公知の樹脂が使用できるが、特に耐候性、仕上り性等の
観点からビニル系重合体を用いることが好ましい。
【0048】該ビニル系重合体としては、例えば下記水
酸基含有重合性不飽和単量体(a)及び必要に応じてそ
の他の重合性不飽和単量体(b)をラジカル重合して得
られる(共)重合体が使用できる。
【0049】水酸基含有重合性不飽和単量体(a)とし
ては、例えば(a−1)〜(a−5)が挙げられる。
【0050】(a−1)ヒドロキシアルキルビニルエー
テル:ヒドロキシブチルビニルエーテル等、(a−2)
アリルアルコール、メタリルアルコールなど、 (a−3)(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエ
ステル:ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート等、 (a−4)(ポリ)アルキレングリコールモノアクリレ
ート:エチレングリコールモノアクリレート、ポリエチ
レングリコールモノアクリレート等、 (a−5)(a−1)〜(a−4)とラクトン類(例え
ばε−カプロラクトン、γ−バレロラクトン)との付加
物等。
【0051】また、その他の重合性不飽和単量体(b)
としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート等の如き(メタ)アクリル酸
のC1−24個のアルキル又はシクロアルキルエステル
類;スチレン、ビニルトルエン等の如きビニル芳香族化
合物類;パーフルオロブチルエチル(メタ)アクリレー
ト、パーフルオロイソノニルエチル(メタ)アクリレー
ト、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート
等の如きパーフルオロアルキル(メタ)アクリレート類
;(メタ)アクリロニトリル類;オレフィン類;フルオ
ロオレフィン類;ビニルエステル類;シクロヘキシル又
はアルキルビニルエーテル類;アリールエーテル類等が
挙げられる。
【0052】エポキシ基含有樹脂(B)は、1分子中に
平均2個〜300個のエポキシ基を有し、好ましくは数
平均分子量が120〜200000、より好ましくは2
40〜80000のものである。エポキシ基の数が平均
2個より少ないと硬化性、仕上り性、耐衝撃性が劣るも
のとなるので好ましくない。数平均分子量が120未満
の化合物を得ることは困難であり、一方、数平均分子量
が200000を上回ると他の成分との相溶性が劣り、
その結果得られる塗膜の耐候性、仕上り性などが低下す
るので好ましくない。
【0053】エポキシ基含有樹脂(B)としては、脂環
族ポリエポキシド架橋剤(例えば
【0054】
【化4】
【0055】
【化5】
【0056】
【化6】
【0057】
【化7】
【0058】
【化8】
【0059】等)、オキシラン基含有重合性不飽和単量
体(c)(例えば特開平2−160879号公報に記載
される一般式(4)〜(18)の脂環族ビニルモノマー
等)の単独重合体もしくは前記その他の重合性不飽和単
量体(b)との共重合体等が好適に使用できる。
【0060】シラノール基及び/又は珪素原子に直接結
合した加水分解性基を含有する樹脂(C)としては、例
えばγ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシ
シラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリシラノ
ール、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメト
キシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、2−スチリルエチルトリメトキシシラン
、アリルトリエトキシシラン等の如きシラン化合物(d
−1)、該シラン化合物(d−1)とトリアルコキシ又
はトリヒドロキシシラン化合物(例えばメチルトリメト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリ
シラノール)との反応物(d−2)(例えば特開平2−
160879号公報に記載されるポリシロキサン系マク
ロモノマー)の単独重合体もしくはその他の重合性不飽
和単量体(b)との共重合体等が好適に使用できる。
【0061】上記樹脂(A)、(B)及び(C)の配合
割合は、これら3成分の総合計量を基準として樹脂(A
)5〜95重量%、好ましくは20〜80重量%、樹脂
(B)95〜5重量%、好ましくは80〜20重量%、
樹脂(C)0.1〜80重量%、好ましくは1〜20重
量%の範囲が硬化性及び塗膜仕上り性等の点から好まし
い。
【0062】樹脂(2):エポキシ基含有樹脂(B)、
シラノール基及び/又は珪素原子に直接結合した加水分
解性基を含有する樹脂(C)としては前記と同様のもの
が使用できる。
【0063】また、樹脂(2)においては、樹脂(B)
及び樹脂(C)のいずれか一方もしくは両方が水酸基を
有するものである。該樹脂(B)及び樹脂(C)中に水
酸基を導入するには、例えば単量体成分として前記水酸
基含有重合性不飽和単量体(a)を必須単量体成分とし
て用いればよい。この場合の水酸基の数は、1分子中に
平均1個以上、好ましくは平均400個以下とするのが
適当である。また樹脂の数平均分子量は、それぞれ10
00〜200000、好ましくは3000〜80000
とすることが望ましい。
【0064】また、上記樹脂(B)及び(C)の配合割
合は、これら2成分の総合計量を基準として樹脂(B)
5〜95重量%、好ましくは20〜80重量%、樹脂(
C)95〜5重量%、好ましくは80〜20重量%の範
囲が硬化性及び塗膜仕上り性等の点から好ましい。
【0065】樹脂(2)には必要に応じて前記水酸基含
有樹脂(A)を配合することができる。
【0066】樹脂(3):該樹脂(3)は、1分子中に
平均1個以上、好ましくは平均2〜40個のシラノール
基及び/又は珪素原子に直接結合した加水分解性基、1
分子中に平均1個以上、好ましくは2〜40個のエポキ
シ基及び1分子中に平均2〜200個の水酸基を有する
ことが、硬化性及び塗膜仕上り性などの点から好ましい
【0067】樹脂(3)としては、例えば前記水酸基含
有重合性不飽和単量体(a)、前記オキシラン基含有重
合性不飽和単量体(c)、前記シラン化合物(d−1)
及び/又は反応物(d−2)、並びに必要に応じてその
他の重合性不飽和単量体(b)の共重合体が好適に使用
できる。
【0068】該単量体(a)〜(d−2)の配合割合は
、樹脂中の官能基が前記範囲内に入るようにすればよい
【0069】また樹脂(3)の数平均分子量は、100
0〜200000、好ましくは3000〜80000の
範囲が望ましい。
【0070】樹脂(3)には必要に応じて前記水酸基含
有樹脂(A)を配合することができる。
【0071】上記基体樹脂は、例えばトルエン、キシレ
ン等の炭化水素系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等のエステル系溶剤、ジオキサン、エチレングリコ
ールジエチルエーテル等のエーテル系溶剤、ブタノール
、プロパノール等のアルコール系溶剤、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン等の脂肪族系炭化水素等に、溶解又は分
散した溶液型、分散型、非水分散型等の形態で使用され
る。
【0072】該非水分散型の基体樹脂組成物は、前記樹
脂(1)、(2)又は(3)を分散安定剤とし、該分散
安定剤の存在下に、1種以上のラジカル重合性不飽和単
量体と重合開始剤とを、該単量体と分散安定剤とは溶解
するがその単量体から得られる重合体粒子は溶解しない
有機溶剤中に添加し、重合反応を行なわせることにより
非水分散液として製造することができる。上記分散安定
剤として用いる樹脂が混合物である場合、即ち樹脂(1
)又は(2)を用いる場合には、樹脂混合物の一部もし
くは全部の成分を分散安定剤として単量体の重合を行な
い、樹脂混合物の一部の成分だけを用いた場合にはその
後残りの成分を配合することによって、非水分散液が得
られる。非水分散液の粒子成分となるポリマーを形成す
るのに用い得る単量体の種類としては既に記載したすべ
ての単量体を挙げることができる。粒子成分となるポリ
マーは、使用している有機溶剤に溶解してはならないの
で、好ましくは高極性の単量体を多く含む共重合体とす
る。即ちメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、2−ヒドロ
キシ(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ
)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、アクリル酸
、メタクリル酸、イタコン酸、スチレン、ビニルトルエ
ン、α−メチルスチレン、N−メチロール(メタ)アク
リルアミド等のモノマーを多く含んでいることが好まし
い。また、非水分散液の粒子は必要に応じ架橋させてお
くことができる。粒子内部を架橋させる方法の一例とし
てはジビニルベンゼンやエチレングリコールジメタクリ
レート等の多官能モノマーを共重合する方法がある。
【0073】非水分散液に用いる有機溶剤には該重合に
より生成する分散重合体粒子を実質的に溶解しないが、
上記分散安定剤及びラジカル重合性不飽和単量体に対し
ては、良溶媒となるものが包含される。一般には、脂肪
族炭化水素を主体とし、これに適宜芳香族炭化水素や上
記の如きアルコール系、エーテル系、エステル系又はケ
トン系溶剤を組合わせたものが好適に使用される。更に
、トリクロロトリフルオロエタン、メタキシレンヘキサ
フルオライド、テトラクロロヘキサフルオロブタン等も
必要により使用できる。
【0074】上記単量体の重合はラジカル重合開始剤を
用いて行なわれる。使用可能なラジカル重合開始剤とし
ては、例えば、2,2′−アゾイソブチロニトリル、2
,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル等
のアゾ系開始剤;ベンゾイルパーオキシド、ラウリルパ
ーオキシド、tert−ブチルパーオクトエート等の過
酸化物系開始剤が挙げられ、これら重合開始剤は、一般
に重合に供される単量体100重量部当り0.2〜10
重量部の範囲内で使用することができる。上記重合の際
に存在させる分散安定剤樹脂の使用配合は、該樹脂の種
類に応じて広い範囲から選択できるが、一般には該樹脂
100重量部に対してラジカル重合性不飽和単量体を3
〜240重量部程度、好ましくは5〜82重量部程度と
するのが適当である。
【0075】本発明においては分散安定剤樹脂と重合体
粒子とを結合させることもできる。
【0076】上記した非水分散液の樹脂組成物は、有機
溶剤に分散安定剤樹脂が溶解した液相中に、ラジカル重
合性不飽和単量体が重合した重合体粒子である固相が安
定に分散した非水分散液であって、塗装時の固形分を大
幅に上昇させることができ、しかも塗装後の粘度が高く
なるためにタレ、流れ等のない仕上り外観に優れた塗膜
を形成できる。更にその形成された塗膜は、塗膜の連続
相が有機シラン基を有して、光、化学的に安定であり、
更に該塗膜中の重合体粒子成分が該連続相により安定化
されているとともに塗膜が粒子成分により補強されてい
るので、耐衝撃性等の機械的特性に優れたものである。
【0077】クリヤー塗料組成物で用いる硬化触媒は樹
脂中のシラン基、エポキシ基、水酸基の反応を促進する
ために使用するものであって、例えばアルミニウム、チ
タニウム、ジルコニウム、カルシウム、バリウム等の金
属類にアルコキシ基が結合した金属アルコキシド類;該
金属アルコキシド類にケト・エノール互変異性体を構成
し得るキレート化合物が配位した金属キレート化合物類
;AlCl3、Al(C2H5)2Cl、TiCl4、
ZrCl4、SnCl4、FeCl4、BF3、BF3
:(OC2H5)2などの如きルイス酸類;有機プロト
ン酸(メタスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸等)、無機プロトン酸(リン酸、亜リン
酸、ホスフィン酸、硫酸等)のプロトン酸類;ケイ酸ア
ルミニウム等の如きSi−O−Al結合を有する化合物
等が好適に使用できる。上記した中でも金属キレート化
合物が好ましく、更にはジイソプロポキシエチルアセト
アセテートアルミニウム、トリス(エチルアセトアセテ
ート)アルミニウム、イソプロポキシ・ビス(エチルア
セトアセテート)アルミニウム、モノアセチルアセトナ
ート・ビス(エチルアセトアセテート)アルミニウム、
トリス(n−プロピルアセトアセテート)アルミニウム
、トリス(n−ブチルアセトアセテート)アルミニウム
、モノエチルアセトアセテート・ビス(アセチルアセト
ナート)アルミニウム、トリス(アセチルアセトナート
)アルミニウム、トリス(プロピオニルアセトナート)
アルミニウム、アセチルアセトナート・ビス(プロピオ
ニルアセトナート)アルミニウム等の如きアルミニウム
キレート化合物類;ジイソプロポキシ・ビス(エチルア
セトアセテートチタニウム、ジイソプロポキシ・ビス(
アセチルアセトナート)チタニウム等の如きチタニウム
キレート化合物類;テトラキス(n−プロピルアセトア
セテート)ジルコニウム、テトラキス(アセチルアセト
ナート)ジルコニウム、テトラキス(エチルアセトアセ
テート)ジルコニウム等の如きジルコニウムキレート化
合物類等が好適である。
【0078】硬化触媒の配合割合は前記樹脂100重量
部に対して、0.01〜30重量部、好ましくは0.1
〜10重量部とする。硬化触媒が0.01重量部未満で
は硬化性及び塗膜の仕上り性が低下し、30重量部を上
回ると塗膜の仕上り性及び耐水性が低下するので好まし
くない。
【0079】クリヤー塗料組成物には、必要に応じて、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、その他各種塗料
用添加剤等を配合できる。
【0080】本発明方法は、例えば化成処理した鋼板に
電着塗料を塗装し、中塗り塗料(省略する場合もある)
を塗装した塗膜、各種プラスチック素材に適したプライ
マーを塗装し、中塗り塗料(省略する場合もある)を塗
装した塗膜等を素材として、着色ベース塗料組成物を塗
装し、次いでトップクリヤー塗料組成物を塗装すること
により実施できる。上記電着塗料及び中塗り塗料は、塗
料のタイプによっても異なるが、通常、140〜190
℃で30〜90分間焼付けられる。着色ベース及びトッ
プクリヤー塗料組成物の塗装は、通常の塗装方式、例え
ば静電塗装もしくは非静電塗装機を用いて行なえる。ま
た、着色ベースコートの膜厚は10〜50μm程度(硬
化後)が好ましい。該塗料を塗装後、数分間室温に放置
するか、50〜80℃位で数分間強制乾燥した後、クリ
ヤー塗料組成物を塗装する。クリヤー塗膜の厚さは20
〜100μm(硬化後)が好ましい。次いで、被塗物を
120〜180℃程度で30〜90分間程度加熱して硬
化せしめることができる。
【0081】
【作用及び発明の効果】本発明方法において、2コート
1ベーク方式で仕上げる着色ベースコート用の塗料は、
バインダー成分としてシラノール基及び/又はアルコキ
シシラン基を1分子中に2個以上有するポリオルガノシ
ロキサンを含有しており、加熱によりシラノール基(又
はアルコキシシラン基の加水分解によって生成するシラ
ノール基)同志の反応やシラノール基と水酸基含有樹脂
中の水酸基との反応が比較的低温で急速に行なわれる。 該反応はクリヤーコート用塗料の硬化反応よりも早く行
なわれるために、焼付初期において、ベースコート用塗
料の粘度上昇がクリヤーコート用塗料よりも早くなる。 このためにクリヤーコート用塗料の硬化及び溶剤揮発に
よる体積変化によるクリアー塗膜の収縮力に耐えうるベ
ース塗膜が形成され、その結果塗膜の仕上り外観が向上
するものと考えられる。また、該着色ベーストップコー
ト用塗料をクリヤーコート硬化塗膜に塗装してリコート
した場合にも両塗膜間での密着性の向上が認められた。
【0082】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。
【0083】なお、以下、「部」及び「%」は、それぞ
れ「重量部」及び「重量%」を意味する。
【0084】
【製造例1】イソフタル酸0.29モル、フタル酸0.
23モル、ヘキサヒドロフタル酸0.43モル、トリメ
チロールプロパン0.4モル、ネオペンチルグリコール
0.6モル、ヤシ油脂肪酸0.1モルを反応容器に加え
200〜230℃で縮合重合により酸価8、水酸基価7
2のヤシ油変性ポリエステル樹脂を得た。該ポリエステ
ル樹脂100部にキシレン43部を加え60重量%ワニ
ス(a−1)とした。粘度はY− (25℃、ガードナ
ー気泡粘度)であった。
【0085】
【製造例2】 ジフェニルジメトキシシラン            
182部β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ルトリメトキシシラン            186
部脱イオン水                   
         108部60%リン酸      
                        1
部を混合し、60℃で15時間反応後、減圧によってメ
タノールを除去し、酢酸ブチルを添加して固形分50%
、ガードナー粘度Gのポリオルガノシロキサン液(b−
1)を得た。得られたポリオルガノシロキサンは数平均
分子量約2000であり、1分子当り、平均10個のシ
ラノール基と平均7個のエポキシ基を有していた。
【0086】
【製造例3】 フェニルトリメトキシシラン            
198部γ−グリシドオキシプロピル トリメトキシシラン                
  236部脱イオン水              
              108部60%硫酸  
                         
     0.1部を混合し、60℃で10時間反応後
、減圧によってメタノールを除去し、キシロールを添加
して固形分50%、ガードナー粘度DEのポリオルガノ
シロキサン液(b−2)を得た。得られたポリオルガノ
シロキサンは数平均分子量約8000であり、1分子当
り、平均6個のシラノール基と平均20個のエポキシ基
を有していた。
【0087】◎着色ベースコート用塗料組成物ベースコ
ート用塗料−1 製造例1で得た樹脂溶液(a−1)100部(固型分量
で60部)、ユーバン20SE(注1)33.3部(固
形分量で20部)、製造例2で得た樹脂溶液(b−1)
40部(固形分量で20部)、アルミペースト20部及
びレイボー#3(注2)1部の混合物を撹拌し、次いで
スワゾール1000(注3)とエチルアセテートの20
/80(重量比)の混合溶剤を加えて塗料粘度15秒(
フォードカップ#4/20℃)に調整して試験に供した
【0088】(注1)ユーバン20SE…三井東圧化学
(株)製、固形分約60%のブチルエーテル化メラミン
樹脂溶液、商品名。
【0089】(注2)レイボー#3…レイボーケミカル
(株)製、有効成分約1%のシリコン系表面調整剤液、
商品名。
【0090】(注3)スワゾール1000…コスモ石油
(株)製、石油系芳香族溶剤、商品名。
【0091】ベースコート用塗料−2 ベースコート用塗料−1において、樹脂溶液(b−1)
に代えて樹脂溶液(b−2)を用いた以外は塗料−1と
同様の配合で製造を行ない、ベースコート用塗料−2を
得た。
【0092】ベースコート用塗料−3 ベースコート用塗料−1において、樹脂溶液(b−1)
を用いない以外は塗料−1と同様の配合で製造を行なっ
てベースコート用塗料−3を得た。
【0093】
【製造例4】                          
                         
            (部)    メチルトリメ
トキシシラン                   
             2720    γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン       
       256    脱イオン水      
                         
               1134    6%
塩酸                       
                         
      2    ハイドロキノン       
                         
                1これ等の混合物を
80℃、5時間反応させてポリシロキサン系マクロモノ
マーを得た。該マクロモノマーの数平均分子量は200
0、平均的に1分子当り1個のビニル基(重合性不飽和
結合)と4個の水酸基を有していた。 このポリシロキサン系マクロモノマーを用いて以下の方
法で樹脂組成物を調製した。
【0094】                          
                         
            (部)    ポリシロキサ
ン系マクロモノマー                
            100    2−ヒドロキ
シエチルアクリレート               
           100    脂環族ビニルモ
ニマー(注4)                  
            200    2−エチルヘ
キシルメタクリレート               
           500    スチレン   
                         
                      100
    アゾビスイソブチロニトリル        
                         
 50の混合物をブタノールとキシロールの等重量混合
物1000部中に120℃で滴下して樹脂組成物(c−
1)を得た。該樹脂の数平均分子量は約10000であ
った。
【0095】(注4)
【0096】
【化9】
【0097】
【製造例5】                          
                         
            (部)    γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン         
     100    2−ヒドロキシエチルメタク
リレート                     
   100    脂環族ビニルモニマー(注4) 
                         
    200    2−エチルヘキシルメタクリレ
ート                       
   500    スチレン           
                         
              100    アゾビス
イソブチロニトリル                
                  50の混合物を
ブタノールとキシロールの等重量混合物1000部中に
120℃で滴下して、樹脂組成物(c−2)を得た。樹
脂の数平均分子量は約9000であった。
【0098】
【製造例6】                          
                         
            (部)    前記ポリシロ
キサン系マクロモノマー              
          200    2−ヒドロキシエ
チルアクリレート                 
         100    2−エチルヘキシル
メタクリレート                  
        500    スチレン      
                         
                   200   
 アゾビスイソブチロニトリル           
                       50
の混合物をブタノールとキシロールの等重量混合物10
00部中に120℃で滴下して、樹脂組成物(c−3)
を得た。該樹脂の数平均分子量は約10000であった
【0099】
【製造例7】                          
                         
            (部)    γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン         
     200    2−ヒドロキシエチルメタク
リレート                     
   100    2−エチルヘキシルメタクリレー
ト                        
  500    スチレン            
                         
             200    アゾビスイ
ソブチロニトリル                 
                 50の混合物をブ
タノールとキシロールの等重量混合物1000部中に1
20℃で滴下して、樹脂組成物(c−4)を得た。樹脂
の数平均分子量は約9000であった。
【0100】
【製造例8】                          
                         
            (部)    脂環族ビニル
モニマー(注4)                 
             400    2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート             
           100    2−エチルヘキ
シルメタクリレート                
          400    スチレン    
                         
                     100 
   アゾビスイソブチロニトリル         
                         
50の混合物をブタノールとキシロールの等重量混合物
1000部中に120℃で滴下して、樹脂組成物(c−
5)を得た。該樹脂の数平均分子量は約9000であっ
た。
【0101】◎クリヤートップコート用塗料組成物クリ
ヤートップコート用塗料組成物(1〜5)表−1に記載
の割合(固形分)で配合し、次いでスワゾール1000
で固形分50%になるまで希釈した。
【0102】
【表1】
【0103】
【実施例1〜10及び比較例1】塗板の作成ダル鋼板(
化成処理)にエポキシ樹脂系カチオン電着塗料を塗装し
(25μm)、170℃で30分加熱硬化させた後、中
塗として、ルーガベークAM(商標名、関西ペイント(
株)製、ポリエステル樹脂/メラミン樹脂系の自動車用
塗料)を乾燥膜厚が30μmになるように塗装し、14
0℃で30分間焼付けた。次いで#400サンドペーパ
ーで塗面を水研し、水切り乾燥し石油ベンジンで塗面を
拭いたものを素材とした。
【0104】エアースプレー塗装により着色ベースコー
ト用塗料を塗装後3分置いて直ちにクリヤートップコー
ト用塗料を塗装した。膜厚は乾燥膜厚で各々15〜20
μmと35〜45μmとした。次いで室温で10分間放
置して140℃で30分間焼付けを行なった。ただし、
リコート性試験では1回目を160℃で30分間焼付け
、2回目を120℃で30分間焼付けた。塗膜性能及び
外観を表−2に示す。
【0105】
【表2】
【0106】試験方法 (*1)外観:塗膜のワキ、チヂミを調べた。◎異常な
し、○若干認められる、×多く認められる。
【0107】(*2)鮮映性:写像性測定器(IMAG
E CLARITY METER 、スガ試験機(株)
製)で測定した。表中の数字はICM値で0〜100%
の範囲の値をとり、数値の大きい方が鮮映性(写像性)
が良く、ICM値が80以上であれば鮮映性が極めて優
れていることを示す。
【0108】(*3)メタリック感:正面から見たメタ
ルのキラリ感及び白さを目視により評価した。◎キラリ
感があり、白いもの、△キラリ感がなく、白さに劣る、
×キラリ感が全くなく、白さが全くない。
【0109】(*4)耐水性:40℃の温水に試料塗板
を240時間浸漬後塗面のフクレの状態を目視により評
価した。◎異常なし、△少し認められる、×著しく認め
られる。
【0110】(*5)リコート性:塗膜表面に実施例及
び比較例と同様のベース塗料及びクリヤー塗料を塗り重
ね、120℃×30分間焼付けて塗膜を得た。得られた
塗膜にカッターナイフでクロスカットを入れその塗面に
セロハンテープを貼着しそれを急激に剥し1回目と2回
目の塗膜間(クリヤー塗膜/ベース塗膜)での付着性を
評価した。◎全く剥離が認められない、△わずかに剥離
が認められる、×著しい剥離が認められる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】素材に着色ベースコート及びクリヤートッ
    プコートを順次形成させ、2コート1ベーク方式で仕上
    げる上塗り塗装方法において、着色ベースコートを形成
    する塗料組成物として、 (1)水酸基含有ポリエステル樹脂 (2)アミノ樹脂 (3)1分子中に平均2個以上のシラノール基及び/又
    はアルコキシシラン基と平均1個以上のエポキシ基を有
    する数平均分子量1000以上のポリオルガノシロキサ
    ン (4)金属フレーク粉末及び/又はマイカ粉末、並びに
    (5)有機溶剤を必須成分として含有する塗料組成物を
    用い、クリヤートップコートを形成する塗料組成物とし
    て、 (1)シラノール基及び/又は珪素原子に直接結合した
    加水分解性基、水酸基及びエポキシ基を有する樹脂(2
    )硬化触媒、並びに (3)有機溶剤を必須成分として含有する塗料組成物を
    用いることを特徴とする塗膜形成方法。
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