JPH04335582A - 変圧器式超電導永久電流スイッチ - Google Patents
変圧器式超電導永久電流スイッチInfo
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- JPH04335582A JPH04335582A JP3105526A JP10552691A JPH04335582A JP H04335582 A JPH04335582 A JP H04335582A JP 3105526 A JP3105526 A JP 3105526A JP 10552691 A JP10552691 A JP 10552691A JP H04335582 A JPH04335582 A JP H04335582A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】超電導エネルギー貯蔵装置や核磁
気共鳴装置に用いられる超電導マグネットは永久電流モ
ードで運転される。かかる超電導マグネットにおいては
永久電流スイッチが不可欠となる。本発明はその永久電
流スイッチに係るものである。
気共鳴装置に用いられる超電導マグネットは永久電流モ
ードで運転される。かかる超電導マグネットにおいては
永久電流スイッチが不可欠となる。本発明はその永久電
流スイッチに係るものである。
【0002】
【従来の技術】超電導マグネットを永久電流モードで運
転するために、古くから永久電流スイッチの開発が行な
われてきた。L.J.Donadicu and D.
J.Rose;Proc.of Intr Confo
n High Magnctic Fields MI
T Press(1961) P358。この結果、基
本的な永久電流スイッチの種類は、図4〜6に示す方式
に絞られる。この3方式を従来技術として引用しながら
、以下発明の背景を述べる。
転するために、古くから永久電流スイッチの開発が行な
われてきた。L.J.Donadicu and D.
J.Rose;Proc.of Intr Confo
n High Magnctic Fields MI
T Press(1961) P358。この結果、基
本的な永久電流スイッチの種類は、図4〜6に示す方式
に絞られる。この3方式を従来技術として引用しながら
、以下発明の背景を述べる。
【0003】図4は熱式永久電流スイッチと呼ばれる方
式である。ゲート線1は高抵抗金属(例えばCu−Ni
合金)母材中に超電導フィラメント(例えばNb−Ti
)が埋め込まれたものである。このゲート線1にヒータ
2を隣接して配線し、電源3をon offすることに
よって、ゲート線1を加熱したり除熱して、それを超電
導(電気抵抗無し)と常電導(電気抵抗有り)の間で状
態変化させ、すなわちスイッチ動作を行なわすものであ
る。この方式ではヒータ2において熱を発生させるため
、熱損失を伴ない、熱現象であるためスイッチ動作が緩
慢になる欠点がある。
式である。ゲート線1は高抵抗金属(例えばCu−Ni
合金)母材中に超電導フィラメント(例えばNb−Ti
)が埋め込まれたものである。このゲート線1にヒータ
2を隣接して配線し、電源3をon offすることに
よって、ゲート線1を加熱したり除熱して、それを超電
導(電気抵抗無し)と常電導(電気抵抗有り)の間で状
態変化させ、すなわちスイッチ動作を行なわすものであ
る。この方式ではヒータ2において熱を発生させるため
、熱損失を伴ない、熱現象であるためスイッチ動作が緩
慢になる欠点がある。
【0004】図5は磁気式永久電流スイッチと呼ばれる
方式である。ゲート線1に、超電導コイル4で発生する
磁界を印加したり除去することによって、超電導と常電
導の間で状態を変えスイッチ動作を行なわすものである
。超電導コイル4の発生する磁界の大きさは、ゲート線
1の臨界磁界より大きいことが必要である。この方式の
欠点の強磁界を発生する超電導コイル4が必要になる点
にある。
方式である。ゲート線1に、超電導コイル4で発生する
磁界を印加したり除去することによって、超電導と常電
導の間で状態を変えスイッチ動作を行なわすものである
。超電導コイル4の発生する磁界の大きさは、ゲート線
1の臨界磁界より大きいことが必要である。この方式の
欠点の強磁界を発生する超電導コイル4が必要になる点
にある。
【0005】図6は機械式永久電流スイッチと呼ばれる
方式である。ゲート線1の途中に1対の低抵抗接触片5
を設け、これを機械的に接触させたり離すことによって
スイッチ動作を行なわすものである。この方式の欠点は
接触抵抗が残ることにあり、本方式で完全な永久電流モ
ードを達成することはできないといわれている。
方式である。ゲート線1の途中に1対の低抵抗接触片5
を設け、これを機械的に接触させたり離すことによって
スイッチ動作を行なわすものである。この方式の欠点は
接触抵抗が残ることにあり、本方式で完全な永久電流モ
ードを達成することはできないといわれている。
【0006】以上から、最も単純で安価で確実な方式は
熱式永久電流スイッチと考えられ、今日最も多く採用さ
れている。
熱式永久電流スイッチと考えられ、今日最も多く採用さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の各方式における
欠点をまとめると、熱損失の発生、スイッチ動作の緩慢
,強磁界発生用超電導コイルの必要性と残留抵抗があげ
られる。これらの欠点を解消できれば、理想に近い永久
電流スイッチを得ることができる。本発明は、特に永久
電流スイッチのスイッチング動作を早めることを主眼と
し、さらに低熱損失化、コンパクト化を計ることを目的
とする。
欠点をまとめると、熱損失の発生、スイッチ動作の緩慢
,強磁界発生用超電導コイルの必要性と残留抵抗があげ
られる。これらの欠点を解消できれば、理想に近い永久
電流スイッチを得ることができる。本発明は、特に永久
電流スイッチのスイッチング動作を早めることを主眼と
し、さらに低熱損失化、コンパクト化を計ることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に採用した技術的手段は、ゲート線1にその臨界電流よ
り大きい誘導電流を誘起させることによって超電導状態
を破り常電導(抵抗)状態に転移させる方法である。す
なわち、変圧器の原理を応用した新しい方法である。こ
の原理による方式を以下変圧器式超電導永久電流スイッ
チと呼ぶことにする。
に採用した技術的手段は、ゲート線1にその臨界電流よ
り大きい誘導電流を誘起させることによって超電導状態
を破り常電導(抵抗)状態に転移させる方法である。す
なわち、変圧器の原理を応用した新しい方法である。こ
の原理による方式を以下変圧器式超電導永久電流スイッ
チと呼ぶことにする。
【0009】本方式において、ゲート線1を変圧器の2
次巻線とし、この2次巻線に適当な負荷を接続して2次
回路を構成し、1次巻線に交流またはパルス電流を印加
することにより、1次と2次の巻線比を適切に選んでお
けば、ゲート線1の臨界電流以上の電流を2次回路に誘
起させることができる。
次巻線とし、この2次巻線に適当な負荷を接続して2次
回路を構成し、1次巻線に交流またはパルス電流を印加
することにより、1次と2次の巻線比を適切に選んでお
けば、ゲート線1の臨界電流以上の電流を2次回路に誘
起させることができる。
【0010】本方式によれば、ヒータを使用しないため
熱損失の発生はなく、熱現象を伴なわないためスイッチ
動作は緩慢でなく、強磁界を使わないため超電導コイル
を必要とせず、接触部がないため残留抵抗もないことに
なり、従来方式にみられる欠点をことごとく解消するこ
とができる。
熱損失の発生はなく、熱現象を伴なわないためスイッチ
動作は緩慢でなく、強磁界を使わないため超電導コイル
を必要とせず、接触部がないため残留抵抗もないことに
なり、従来方式にみられる欠点をことごとく解消するこ
とができる。
【0011】
【作用】本変圧器式超電導永久電流スイッチの基本構成
とその働きについて詳細に説明する。変圧器は強磁性体
コアを有するものが望ましいが、外部磁界中に設置され
る場合には空心にしてもよい。変圧器の1次巻線はジュ
ール発熱を避けるために超電導線を使用した方が好まし
いが、ジュール発熱量が大きくない場合には通常の導線
を使用してもよい。2次巻線には当然超電導線を使用し
なければならないが、常電導状態になったときの電気抵
抗を大きくするため、超電導線の母材に高抵抗金属(例
えばCu−Ni合金)を使うことが望ましい。この2次
巻線は、変圧器が鉄コアを有する場合には、複数個に分
割され、鉄コア上に分散配置したり、交互に逆方向に巻
線するなどして、局部的に鉄コアの飽和を抑制し、かつ
インピーダンスを小さくするよう工夫される。1次また
は2次巻線に使用される超電導線の超電導材料は金属系
超電導体または酸化物系超電導体のいずれであってもよ
いことは云うまでもない。2次巻線に接続される負荷は
低インピーダンスであることが望ましく、かつ発熱を伴
なわないものが望まれる。しかし発熱が憂慮される場合
は負荷を極低温雰囲気外に設置すればよい。また、1次
巻線を励磁する交流電源及び位相制御器などは当然のこ
とながら極低温雰囲気外に設置される。本方式の永久電
流スイッチを超電導マグネットと組み合わす場合、ゲー
ト線と並列にゲート線の両端部に超電導マグネットとそ
れを励磁するための直流電源を接続し、ゲート線と直流
電源との間に並列保護抵抗、電流遮断機が設置される。 特に、2次巻線からの交流またはパルス脈動が直流電源
に影響を及ぼす場合にはゲート線と直流電源の間にリア
クトルが設置される。
とその働きについて詳細に説明する。変圧器は強磁性体
コアを有するものが望ましいが、外部磁界中に設置され
る場合には空心にしてもよい。変圧器の1次巻線はジュ
ール発熱を避けるために超電導線を使用した方が好まし
いが、ジュール発熱量が大きくない場合には通常の導線
を使用してもよい。2次巻線には当然超電導線を使用し
なければならないが、常電導状態になったときの電気抵
抗を大きくするため、超電導線の母材に高抵抗金属(例
えばCu−Ni合金)を使うことが望ましい。この2次
巻線は、変圧器が鉄コアを有する場合には、複数個に分
割され、鉄コア上に分散配置したり、交互に逆方向に巻
線するなどして、局部的に鉄コアの飽和を抑制し、かつ
インピーダンスを小さくするよう工夫される。1次また
は2次巻線に使用される超電導線の超電導材料は金属系
超電導体または酸化物系超電導体のいずれであってもよ
いことは云うまでもない。2次巻線に接続される負荷は
低インピーダンスであることが望ましく、かつ発熱を伴
なわないものが望まれる。しかし発熱が憂慮される場合
は負荷を極低温雰囲気外に設置すればよい。また、1次
巻線を励磁する交流電源及び位相制御器などは当然のこ
とながら極低温雰囲気外に設置される。本方式の永久電
流スイッチを超電導マグネットと組み合わす場合、ゲー
ト線と並列にゲート線の両端部に超電導マグネットとそ
れを励磁するための直流電源を接続し、ゲート線と直流
電源との間に並列保護抵抗、電流遮断機が設置される。 特に、2次巻線からの交流またはパルス脈動が直流電源
に影響を及ぼす場合にはゲート線と直流電源の間にリア
クトルが設置される。
【0012】問題のスイッチ動作は下記の2通りの現象
によって行なわすことができる。その一つは、変圧器作
用、すなわち1次側の微小な交流電流によって2次側の
超電導巻線にその臨界電流より大きな電流を誘起させ、
超電導状態から常電導状態に転移させる方法である。も
う一つは、上記2次側の超電導線に予め直流電流を流し
ておいて、1次側に微小な交流電流を流すことにより、
更に容易に2次側の超電導線を超電導状態から常電導状
態に転移させる方法である。一般に超電導線の臨界電流
は直流に対するより交流に対する方が低く、かつ直流電
流を流した状態で交流電流を重畳させると不安定性が一
層高まり常電導状態に転移し易くなる性質がある。上記
2方法はこれらの性質を利用したものである。
によって行なわすことができる。その一つは、変圧器作
用、すなわち1次側の微小な交流電流によって2次側の
超電導巻線にその臨界電流より大きな電流を誘起させ、
超電導状態から常電導状態に転移させる方法である。も
う一つは、上記2次側の超電導線に予め直流電流を流し
ておいて、1次側に微小な交流電流を流すことにより、
更に容易に2次側の超電導線を超電導状態から常電導状
態に転移させる方法である。一般に超電導線の臨界電流
は直流に対するより交流に対する方が低く、かつ直流電
流を流した状態で交流電流を重畳させると不安定性が一
層高まり常電導状態に転移し易くなる性質がある。上記
2方法はこれらの性質を利用したものである。
【0013】
【実施例】本発明にかかる基本的な変圧器超電導永久電
流スイッチの実施例を図1〜3に示す。図1は強磁性体
コアを有する場合で、ゲート線1を2次巻線とし、この
2次巻線に変圧器6の負荷8を接続し2次回路を構成す
る。変圧器6の1次巻線7が交流電源9によって励磁さ
れる時、2次回路には変圧器作用によって誘導電流が流
れる。この誘導電流がゲート線1の臨界電流値を越える
よう回路条件を設定しておけば超電導状態から常電導状
態に転移させることができる。すなわち、スイッチ動作
を行なわすことができる。
流スイッチの実施例を図1〜3に示す。図1は強磁性体
コアを有する場合で、ゲート線1を2次巻線とし、この
2次巻線に変圧器6の負荷8を接続し2次回路を構成す
る。変圧器6の1次巻線7が交流電源9によって励磁さ
れる時、2次回路には変圧器作用によって誘導電流が流
れる。この誘導電流がゲート線1の臨界電流値を越える
よう回路条件を設定しておけば超電導状態から常電導状
態に転移させることができる。すなわち、スイッチ動作
を行なわすことができる。
【0014】ゲート線1は通常高抵抗金属を母材とする
超電導線を用いられ、通電容量の大きさと常電導状態で
要求される抵抗の大きさによってその仕様と線長が決め
られる。変圧器6の2次側負荷には、可制御素子(例え
ばトライアック,サイリスタなど)、受動素子(例えば
ダイオードなど)、機械的スイッチ、そしてコンデンサ
などを用いることができる。これら素子の発熱が憂慮さ
れたり、極低温での損傷が問題になる場合は常温部に設
置される。変圧器6の1次巻線7には低抵抗金属を母材
とする超電導線、または近年開発が進められている交流
用超電導線を用いることができる。いうまでもなく、1
次,2次巻線用超電導線の超電導材料は金属系,酸化物
系を問わない。
超電導線を用いられ、通電容量の大きさと常電導状態で
要求される抵抗の大きさによってその仕様と線長が決め
られる。変圧器6の2次側負荷には、可制御素子(例え
ばトライアック,サイリスタなど)、受動素子(例えば
ダイオードなど)、機械的スイッチ、そしてコンデンサ
などを用いることができる。これら素子の発熱が憂慮さ
れたり、極低温での損傷が問題になる場合は常温部に設
置される。変圧器6の1次巻線7には低抵抗金属を母材
とする超電導線、または近年開発が進められている交流
用超電導線を用いることができる。いうまでもなく、1
次,2次巻線用超電導線の超電導材料は金属系,酸化物
系を問わない。
【0015】図2に本発明の変圧器式超電導永久電流ス
イッチの他の実施例を示す。通常永久電流スイッチは超
電導マグネットと一緒に用いられ、その磁界を浴びるこ
とになる。図1のように変圧器のコア(強磁性体)を用
いると磁界の影響をうけやすい。これを避けるために考
案されたのが本実施例である。すなわち、変圧器を空心
としたものである。
イッチの他の実施例を示す。通常永久電流スイッチは超
電導マグネットと一緒に用いられ、その磁界を浴びるこ
とになる。図1のように変圧器のコア(強磁性体)を用
いると磁界の影響をうけやすい。これを避けるために考
案されたのが本実施例である。すなわち、変圧器を空心
としたものである。
【0016】図3は、図1を改良した本発明のもう一つ
の実施例である。運転される永久電流が大きくなると2
次巻線自体の起磁力が大きくなり、強磁性体コアが飽和
する可能性が生じる。これを避けるために、2次巻線を
2分割し、かつそれらを互に逆方向に巻回したものであ
る。当然のことながら分割数は勿論、分割した各2次巻
線のコア上の配置の他方にも任意性がある。
の実施例である。運転される永久電流が大きくなると2
次巻線自体の起磁力が大きくなり、強磁性体コアが飽和
する可能性が生じる。これを避けるために、2次巻線を
2分割し、かつそれらを互に逆方向に巻回したものであ
る。当然のことながら分割数は勿論、分割した各2次巻
線のコア上の配置の他方にも任意性がある。
【0017】図7に本発明の他の実施例を示す。特に、
本図は、図3を実証するための実験回路でもある。1次
回路に位相制御器10として零クロス型ソリッドステー
ト・リレーを、2次回路には直流電源11,リアクトル
12,保護抵抗13,電流遮断機14をそれぞれ附加し
、変圧器6の2次側負荷8としてサイリスタを用いた。
本図は、図3を実証するための実験回路でもある。1次
回路に位相制御器10として零クロス型ソリッドステー
ト・リレーを、2次回路には直流電源11,リアクトル
12,保護抵抗13,電流遮断機14をそれぞれ附加し
、変圧器6の2次側負荷8としてサイリスタを用いた。
【0018】超電導線として1次巻線に、直径0.57
mm 、マトリックス比Nb−Ti:Cu:Cu−Ni
=1:0.8:3.7なる3相構造の、臨界電流が磁界
2テスラで166Aのものを、一方、2次巻線に、直径
0.68mm 、マトリックス比Nb−Ti:Cu−N
i=1:1、臨界電流が磁界2テスラで850Aのもの
を用いた。なお、リアクタンス12は60mHのものを
用いた。
mm 、マトリックス比Nb−Ti:Cu:Cu−Ni
=1:0.8:3.7なる3相構造の、臨界電流が磁界
2テスラで166Aのものを、一方、2次巻線に、直径
0.68mm 、マトリックス比Nb−Ti:Cu−N
i=1:1、臨界電流が磁界2テスラで850Aのもの
を用いた。なお、リアクタンス12は60mHのものを
用いた。
【0019】図8は、上記(図7)実験回路で行なった
結果の一例を示す。本図はゲート線1に直流電源11よ
り50Aを通電した状態で、1次側に60Hz,60V
の電圧を印加した場合の一次側の電圧vP ,電流iP
及びゲート線1に流れる電流iS の時間変化を示し
たものである。1次回路が起動し、vP が52V(i
P が40A)に達した時点でiS が、直流分50A
と交流分75Aの計125Aで超電導状態から常電導状
態に転移し、スイッチ動作が行なわれ、ゲート線1に流
れていた直流50Aなる電流も遮断されている。この間
の時間は約5mSであった。スイッチ動作が行なわれた
時点以後で、iP は2次側のインピーダンス上昇のた
め数Aしか流れないが、vP は60V一定で、iS
は0を保持しつづけている。すなわち、1次側に交流電
圧が印加されている間はゲート線1は常電導状態を保持
しつづける。ここでは、ゲート線1に予め直流電流50
Aが流れていた状態で実験が行なわれたが、直流電流が
零であっても1次側の交流電圧を増加し、ゲート線1の
交流、臨界電流以上の電流を誘起することによりスイッ
チ動作を行なわすことができる。実用的にはゲート線1
に予め直流電流を流しておいてから交流電流を重畳する
のが有利である。この理由は既述しておいた通りである
。
結果の一例を示す。本図はゲート線1に直流電源11よ
り50Aを通電した状態で、1次側に60Hz,60V
の電圧を印加した場合の一次側の電圧vP ,電流iP
及びゲート線1に流れる電流iS の時間変化を示し
たものである。1次回路が起動し、vP が52V(i
P が40A)に達した時点でiS が、直流分50A
と交流分75Aの計125Aで超電導状態から常電導状
態に転移し、スイッチ動作が行なわれ、ゲート線1に流
れていた直流50Aなる電流も遮断されている。この間
の時間は約5mSであった。スイッチ動作が行なわれた
時点以後で、iP は2次側のインピーダンス上昇のた
め数Aしか流れないが、vP は60V一定で、iS
は0を保持しつづけている。すなわち、1次側に交流電
圧が印加されている間はゲート線1は常電導状態を保持
しつづける。ここでは、ゲート線1に予め直流電流50
Aが流れていた状態で実験が行なわれたが、直流電流が
零であっても1次側の交流電圧を増加し、ゲート線1の
交流、臨界電流以上の電流を誘起することによりスイッ
チ動作を行なわすことができる。実用的にはゲート線1
に予め直流電流を流しておいてから交流電流を重畳する
のが有利である。この理由は既述しておいた通りである
。
【0020】本実験結果からわかるように、従来の熱式
超電導永久電流スイッチの秒に及ぶスイッチング時間に
比べ約千分の1程度に短縮され、本発明の効果は極めて
著るしいといえる。また、図7に示す変圧器式超電導永
久電流スイッチの変圧器部分の全容積は30mm×30
mm×30mmで、常電導状態で示す抵抗が20Ωとし
たとき熱式超電導永久スイッチに比べ約1/2であり、
熱発生量は約1/20の25mWであり、容積、熱損失
の点からも、最も多用されている熱式超電導永久スイッ
チに比べ優れているといえる。
超電導永久電流スイッチの秒に及ぶスイッチング時間に
比べ約千分の1程度に短縮され、本発明の効果は極めて
著るしいといえる。また、図7に示す変圧器式超電導永
久電流スイッチの変圧器部分の全容積は30mm×30
mm×30mmで、常電導状態で示す抵抗が20Ωとし
たとき熱式超電導永久スイッチに比べ約1/2であり、
熱発生量は約1/20の25mWであり、容積、熱損失
の点からも、最も多用されている熱式超電導永久スイッ
チに比べ優れているといえる。
【0021】図9に本発明にかかる他の実施例を示す。
本図は図7の実験回路に超電導コイル15を附加したも
のである。すなわち、ゲート線1の両端において、超電
導−超電導接続により、超電導コイル15を接続し、永
久電流回路を形成したものである。超電導−超電導接続
は、ゲート線1の両端部と超電導コイル両口出し端部の
超電導Nb−Tiフィラメントをスポット溶接する方法
で行なわれた。超電導コイル15はインダクタンスが6
H、通電容量50A、発生磁界7:0Tのコイルである
。保護抵抗13は10Ω、リアクトル12は60mHで
ある。なお、リアクトル12は直流電源11と保護抵抗
13,電流遮断機14が作る回路内に設置した。
のである。すなわち、ゲート線1の両端において、超電
導−超電導接続により、超電導コイル15を接続し、永
久電流回路を形成したものである。超電導−超電導接続
は、ゲート線1の両端部と超電導コイル両口出し端部の
超電導Nb−Tiフィラメントをスポット溶接する方法
で行なわれた。超電導コイル15はインダクタンスが6
H、通電容量50A、発生磁界7:0Tのコイルである
。保護抵抗13は10Ω、リアクトル12は60mHで
ある。なお、リアクトル12は直流電源11と保護抵抗
13,電流遮断機14が作る回路内に設置した。
【0022】永久電流を流すまでの操作手順は以下の方
法によった。先ず電流遮断機14を閉じ、直流電源11
でゲート線1に直流5Aを通電した状態で、交流電源9
より変圧器6の1次巻線7に60Hz−75Aの交流電
流を印加する。スイッチング時間5mSを過ぎると、直
流5Aは超電導コイル15に流入する。1次巻線7に交
流電流を印加したまま、直流電源11の出力を上昇し、
超電導コイル15が所定の電流50Aに達した時点で交
流電源9をoff し、引き続き直流電源11の出力を
零に下げれば、50Aの永久電流が超電導コイル15と
ゲート線1のなす閉回路内に保持されることになる。
法によった。先ず電流遮断機14を閉じ、直流電源11
でゲート線1に直流5Aを通電した状態で、交流電源9
より変圧器6の1次巻線7に60Hz−75Aの交流電
流を印加する。スイッチング時間5mSを過ぎると、直
流5Aは超電導コイル15に流入する。1次巻線7に交
流電流を印加したまま、直流電源11の出力を上昇し、
超電導コイル15が所定の電流50Aに達した時点で交
流電源9をoff し、引き続き直流電源11の出力を
零に下げれば、50Aの永久電流が超電導コイル15と
ゲート線1のなす閉回路内に保持されることになる。
【0023】上記操作手順に従って、永久電流になるま
での所要時間は5分であり、この間の熱損失は7.5J
であった。この熱損失は変圧器6の2次巻線すなわち
ゲート線1を液体ヘリウム雰囲気内で常電導状態に保持
する熱量と2次巻線7における交流損失及び鉄心コアの
渦損失の和であると考えられる。上記規模の超電導コイ
ルに熱式超電導永久スイッチを適用した場合100〜1
50Jの熱損失を見込む必要がある。
での所要時間は5分であり、この間の熱損失は7.5J
であった。この熱損失は変圧器6の2次巻線すなわち
ゲート線1を液体ヘリウム雰囲気内で常電導状態に保持
する熱量と2次巻線7における交流損失及び鉄心コアの
渦損失の和であると考えられる。上記規模の超電導コイ
ルに熱式超電導永久スイッチを適用した場合100〜1
50Jの熱損失を見込む必要がある。
【0024】図10に本発明にかかる他の実施例を示す
。2分割されたゲート線1と1′に、それぞれ超電導コ
イル15,15′を接続し、共通の1次巻線7と1台の
直流電源11で永久電流励磁が可能となるよう構成した
ものである。永久電流に達するまでの操作手順、各回路
素子の動作は図9の場合と変らない。複数個の超電導コ
イルを同時に永久電流励磁する場合極めて効率のよい方
式となる。
。2分割されたゲート線1と1′に、それぞれ超電導コ
イル15,15′を接続し、共通の1次巻線7と1台の
直流電源11で永久電流励磁が可能となるよう構成した
ものである。永久電流に達するまでの操作手順、各回路
素子の動作は図9の場合と変らない。複数個の超電導コ
イルを同時に永久電流励磁する場合極めて効率のよい方
式となる。
【0025】
【発明の効果】請求項1〜3,5〜8に関し、ゲート線
を超電導状態から常電導状態に転移させる手段として、
変圧器作用を利用して電流の逓倍と超電導線の交流電流
に対する不安定現象を利用すれば、従来技術、例えば熱
式超電導永久スイッチに比べ、熱損失で1/20以下、
スイッチング時間で1/1000以下、容積で1/2以
下に低減でき、その工業的効果は極めて大きい。
を超電導状態から常電導状態に転移させる手段として、
変圧器作用を利用して電流の逓倍と超電導線の交流電流
に対する不安定現象を利用すれば、従来技術、例えば熱
式超電導永久スイッチに比べ、熱損失で1/20以下、
スイッチング時間で1/1000以下、容積で1/2以
下に低減でき、その工業的効果は極めて大きい。
【0026】請求項4に関し、1次巻線の損失が問題に
ならない場合には常電導線で巻線することによって、コ
スト低減、超電導線にみられる不安定現象を避けること
ができ信頼性の向上にもつながる。
ならない場合には常電導線で巻線することによって、コ
スト低減、超電導線にみられる不安定現象を避けること
ができ信頼性の向上にもつながる。
【0027】請求項9,10に関し、本発明を超電導コ
イルに適用すれば、変圧器式超電導永久スイッチの設置
場所に自由度があり、かつ液体ヘリウムの蒸発量も軽減
され、超電導コイル技術の向上に寄与するところ大であ
る。
イルに適用すれば、変圧器式超電導永久スイッチの設置
場所に自由度があり、かつ液体ヘリウムの蒸発量も軽減
され、超電導コイル技術の向上に寄与するところ大であ
る。
【0028】請求項全般に関し、例えば熱式超電導永久
電流スイッチでしばしば遭遇するヒータ線の断線事故な
どが解消され、永久電流スイッチの信頼性の向上に寄与
する。
電流スイッチでしばしば遭遇するヒータ線の断線事故な
どが解消され、永久電流スイッチの信頼性の向上に寄与
する。
【図1】本発明にかかる変圧器式超電導永久スイッチの
基本構成であり、変圧器に強磁性体コアを有するもの。
基本構成であり、変圧器に強磁性体コアを有するもの。
【図2】本発明にかかる変圧器式超電導永久スイッチの
基本構成であり、変圧器が空心のもの。
基本構成であり、変圧器が空心のもの。
【図3】本発明にかかる変圧器式超電導永久スイッチの
基本構成であり、変圧器にコアを有し2次巻線を分割配
置したものである。
基本構成であり、変圧器にコアを有し2次巻線を分割配
置したものである。
【図4】従来例の機械式永久電流スイッチの基本構成を
示す。
示す。
【図5】従来例の磁気式永久電流スイッチの基本構成を
示す。
示す。
【図6】従来例の熱式永久電流スイッチの基本構成を示
す。
す。
【図7】本発明にかかる1実施例で図3を実回路に適用
したものである。
したものである。
【図8】図7の回路で実験を行なった結果である。
【図9】本発明にかかる他の実施例を示し、超電導コイ
ルと組合わせた場合の回路結線図である。
ルと組合わせた場合の回路結線図である。
【図10】本発明にかかる他の実施例を示し、超電導コ
イルと組合わせた場合の回路結線図である。
イルと組合わせた場合の回路結線図である。
1,1′…ゲート線(超電導線による変圧器の2次巻線
)、2…ヒータ、3…電源、4…磁界印加用超電導コイ
ル、5…低抵抗接触片、6…変圧器、7…1次巻線、8
…変圧器6の負荷、9…交流またはパルス電源、10…
位相調整器、11…直流電源、12…リアクトル、13
…保護抵抗、14…電流遮断機、15,15′…永久電
流励磁される超電導コイル。
)、2…ヒータ、3…電源、4…磁界印加用超電導コイ
ル、5…低抵抗接触片、6…変圧器、7…1次巻線、8
…変圧器6の負荷、9…交流またはパルス電源、10…
位相調整器、11…直流電源、12…リアクトル、13
…保護抵抗、14…電流遮断機、15,15′…永久電
流励磁される超電導コイル。
Claims (11)
- 【請求項1】金属系超電導体または酸化物系超電導体と
高抵抗金属からなる超電導線を2次巻線とし、該2次巻
線に負荷を並列に接続し、金属系超電導体または酸化物
系超電導体と低抵抗金属からなる超電導線を1次巻線と
し、該1次巻線に交流またはパルス電流を印加したとき
、2次巻線と負荷が形成する2次回路に2次巻線である
超電導線の臨界電流以上の電流が誘起できるようにした
ことを特徴とする変圧器式超電導永久電流スイッチ。 - 【請求項2】請求項1において、前記変圧器を空心とし
たことを特徴とする変圧器式超電導永久電流スイッチ。 - 【請求項3】請求項1と2において、前記2次巻線に並
列に接続される負荷を機械的スイッチ,可制御素子(例
えばトライアック,サイリスタ等)、受動素子(例えば
ダイオード等)、またはコンデンサーで構成することを
特徴とした変圧器式超電導永久電流スイッチ。 - 【請求項4】請求項1と2において、前記1次巻線を常
電導線で構成したことを特徴とする変圧器式超電導永久
電流スイッチ。 - 【請求項5】請求項1において、前記2次巻線を複数に
分割し、それぞれに負荷を並列に接続し、分散配置し、
かつ交互に巻線方向を変えたことを特徴とする変圧器式
超電導永久電流スイッチ。 - 【請求項6】請求項1〜5において、前記1次回路内に
、交流またはパルス電源に直列に位相制御回路を設けた
ことを特徴とする変圧器式超電導永久電流スイッチ。 - 【請求項7】請求項1〜6において、前記2次巻線に直
流電源を接続し、2次巻線に直列にリアクトルと電流遮
断機を設け、2次巻線に並列に保護抵抗を設けたことを
特徴とする変圧器式超電導永久電流スイッチ。 - 【請求項8】請求項1〜7において、前記2次巻線に予
め直流電流を通電することを特徴とした変圧器式超電導
永久電流スイッチ。 - 【請求項9】請求項1〜8において、前記2次巻線に超
電導コイルを接続したことを特徴とする変圧器式超電導
永久スイッチ。 - 【請求項10】請求項1〜8において、前記2次巻線を
複数に分割し、分割された個々の2次巻線にそれぞれ超
電導コイルを接続し、1台の交流電源と1台の直流電源
で永久電流励磁ができるようにしたことを特徴とする変
圧器式超電導永久電流スイッチ。 - 【請求項11】請求項9及び10において、前記超電導
マグネットを超電導エネルギー貯蔵用超電導マグネット
、核磁気共鳴装置の超電導マグネットに適用したことを
特徴とする変圧器式超電導永久電流スイッチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3105526A JPH04335582A (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 変圧器式超電導永久電流スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3105526A JPH04335582A (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 変圧器式超電導永久電流スイッチ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04335582A true JPH04335582A (ja) | 1992-11-24 |
Family
ID=14410038
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3105526A Pending JPH04335582A (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 変圧器式超電導永久電流スイッチ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04335582A (ja) |
-
1991
- 1991-05-10 JP JP3105526A patent/JPH04335582A/ja active Pending
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