JPH04338946A - 立体写真投映方法および立体写真焼付装置 - Google Patents

立体写真投映方法および立体写真焼付装置

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JPH04338946A
JPH04338946A JP8803791A JP8803791A JPH04338946A JP H04338946 A JPH04338946 A JP H04338946A JP 8803791 A JP8803791 A JP 8803791A JP 8803791 A JP8803791 A JP 8803791A JP H04338946 A JPH04338946 A JP H04338946A
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JP
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lenticular
image
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original
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Application number
JP8803791A
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English (en)
Inventor
Shunkichi Igarashi
五十嵐 俊 吉
Seiichi Taguchi
田 口 誠 一
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンチキュラー方式の
立体写真投映方法に関し、詳細には複数の視点の異なる
画像を同時にレンチキュラーシートを介して各種の感光
材料または電子的感光体もしくはスクリーンなどの被投
影体に線状画像要素として投映する立体写真投映方法に
関するものである。
【0002】本発明は、レンチキュラー式立体写真焼付
装置、特にレンチキュラー式の立体写真投影記録を行う
場合に、複数の投影画像を多数の広幅の線状(または帯
状の)画像要素に分解して感光材料に焼き付ける立体写
真焼付装置にも関するものである。
【0003】
【従来の技術】レンチキュラーシートと感光層とからな
るレンチキュラー感光材料を用いて立体視を得るための
方式は、例えば図13に示す2眼方式のように、レンチ
キュラーシートCの裏面に感光層Dを設けたレンチキュ
ラー感光材料Fに投影レンズB1,B2を通して左右異
なった視点からの画像情報即ち左右の画像A1,A2を
投影し、線状画像要素に分離して記録する。この投影記
録されたレンチキュラー感光材料Fを図14の如く左右
の眼L,Rによりレンチキュラー感光材料Fのレンチキ
ュラーシートCを通して立体視するものである。しかし
、この方式では、立体視の得られる両眼の位置が極めて
限られ、それを外れると急激な光学濃度(以下単に「濃
度」という)低下が生じ、立体感が減退する。
【0004】かかる欠点は、レンチキュラーシートによ
る線状画像要素の線幅を適当量ずつ拡げれば改善される
ことが知られている。(1)例えば特公昭49−607
号公報に記載されている装置のように、感光材料と投影
レンズを同一方向に所定の速度比で動かし線状画像要素
の線幅を拡大する感材相対運動方式や、(2)例えば特
公昭53−33847号公報に記載されている装置のよ
うに、レンチキュラー感光材料をその中心部のレンチキ
ュラーシートの母線を軸として所定の角度傾動させる揺
動方式や、(3)例えば特公昭49−25902号公報
に記載されている方式のように、レンチキュラー感光材
料の表面に全体としてレンチキュラーシートの屈折力を
変えるようなカバーを貼り重ねて画像要素の線幅が拡が
った状態で記録する附加レンチキュラーレンズ方式など
の各種の方式がある。
【0005】しかし、従来の場合、前述した特公昭53
−33847号公報に記載されているように、2原画を
レンズ系を通して投影してレンチキュラー感光材料に画
像を焼き付ける2眼(2原画)方式においては、2原画
の同時露光が可能であり、しかも装置が簡単であるとい
う利点はあるが、逆に、焼き付けられる原画数が2原画
に限られるため、引伸レンズ(投影レンズ)の2つの鏡
像の間隔を観察者の両眼の間隔とし、引伸レンズからレ
ンチキュラーシートまでの距離を観察時の観察距離にほ
ぼ等しいものにする必要があり、また、露光された立体
画像を観察する場合においても、立体的に観察可能な距
離が制限され、レンチキュラーシートのピッチ内に含ま
れる2個の線状画像要素の幅を拡げたとしても画像に隙
間が生じやすいため立体感が不十分であり、また視点の
移動のさせ方によっては、逆立体像を生じやすいという
欠点を有している。また2画面では揺動方式により線状
画像の線幅を拡げようとすると揺動角度が大きくなり、
立体画像周辺部の画質を低下させることになる。
【0006】それを解決すべく多眼(複数原画)方式が
提案されたが、焼付方法が複雑かつ非能率または大型か
つ高価となる。多眼方式の装置例としては、例えば特公
昭58−7981号公報に提案されている装置が挙げら
れる。この公報中(同図4)に示される装置においては
、所定間隔で配置されるN個の2次元像を、所定の間隔
で離間した投影の角度を変えることができるN個の投影
用のレンズを介してピッチWのレンチキュラー感光材料
の感光層に投影し、レンチキュラー感光材料のピッチ内
にN個の均一な焦点の合った収光像を形成している。
【0007】上記公報に提案された多眼方式の装置にお
いても前述した焼付方法が複雑かつ非能率または大型か
つ高価となる欠点を有している。即ちかかる装置におい
ては、多数の原画と多数の投影レンズとで一度に焼付す
るため、高速で原画の焼付が完了するが、複数の原画は
所定の投影角度となる位置に配置するため、所定間隔離
間する必要があり、一枚一枚のフィルムが分離されてお
り、また一枚一枚の原画からの投影像を所望の投影角度
で結像させるため、個々のレンズを調整するレンズ移動
機構が必要となり、このレンズ移動機構は複雑である。 さらに線状画像の線幅を拡げるための操作が必要であり
、全体の機構が一層複雑になっている。また、原画を連
続したまま焼き付けるためには、レンズ間隔可変の特殊
なカメラで原画を作成する必要がある。
【0008】また、例えば特公昭56−31577号公
報には、複数の原画をそれぞれ所定の複数の配列でフィ
ルム支持板に配置したものに、光源から投影光を当てて
、レンズ支持板に拡大レンズを所定の複数の配列で配置
したレンズ系を介して結像して、同一露光工程で複数の
原画に対する露光を行う立体画像装置が開示されている
。しかし、この装置においても、立体写真の原画を分離
して、フィルム支持板に個々に複数列配列し、またこの
ように複数列配列した原画に対応してレンズ系を所定の
複数列配列する必要があり、原画を準備するのに手間が
かかり、装置全体を大型化する欠点もある。
【0009】さらにまた、例えば特公昭62−1878
35号公報には、多原画を露光する際に、レンチキュラ
ー感光材料の微小レンズの1ピッチ内の中央の画像を外
側の画像より幅広くする方法が記載されているが、具体
的な装置、手段が開示されていないという問題点がある
【0010】例えば、特開平1−260434号公報に
は、3次元レンチキュラー感光材料をレンズが移動する
ことなく非走査で露光するために、多数の原画を連続し
て有するフィルムとレンチキュラー感光材料の間に、固
定された潜望鏡レンズと、光軸に直角な第1および第2
の軸を中心として回動自在な平行ミラーとを含む潜望鏡
光学系とを配置し、前記フィルム上の各原画を光軸に対
して角度露光領域を形成するようにフィルムの原画を移
動させ、各角度露光領域に対応するフィルムの各原画に
対して投影光を照射して、角度露光領域の中心に沿って
潜望鏡光学系に向けてフィルムの各原画の画像露光を行
う方法および装置が開示されている。この装置において
、投影レンズを固定させることができて、従来のように
フィルムの移動に合わせてレンズの角度を変える走査を
必要としなくなり、画像露光による結像画像のレンズ光
軸からのずれを、平行ミラーの2軸を中心に回動させて
解決している。しかし、この装置は、4原画に対しては
、フィルムをその都度移動し、ミラーを調節して露光す
ることを4回行い、ミラー系の回転は同一レンズ、ミラ
ー位置で各原画像に所定の焼込角を与えるために行って
いるため、工程が4回必要であるという欠点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の揺動
方式に改良を施し、3以上の原画像を少なくとも2回の
工程で焼付可能とし、それを画像要素記憶媒体に記憶し
、それを種々の方法で立体観察可能とする方法を提供す
ることを目的とする。また、本発明は、3以上の原画を
少なくとも2回の工程で焼付可能とし、しかも簡単に高
品質な立体写真を得るレンチキュラー方式の立体写真焼
付装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
、本発明は、3以上の異なる視点からの原画像を複数の
レンチキュラーシートを介してそれぞれ複数の線状画像
要素として画像要素記憶媒体に投映するに当たり、複数
の原画像の一部をマスキングすることにより光源から射
出された光を、残りのマスクされない原画像に入射させ
、この原画像を透過した投映光を一つの投影レンズに入
射させ、投影レンズを透過し、収束光となった投映光の
光束を各原画像毎に少なくとも2枚のミラーからなるミ
ラー光学系において原画像毎に光束を分離し、かつこの
ミラー光学系にて各光束の画像要素記憶媒体または表示
媒体までの光路長を調整し、かつ各光束を各レンチキュ
ラーレンズに所定の焼付角度で入射し、前記画像要素記
憶媒体に線状画像要素として結像させる工程を繰り返す
こと特徴とする立体写真投映方法提供する。
【0013】上記発明の好適な態様において、前記画像
要素記憶媒体を感光材料とするのが好ましい。
【0014】本発明の第2の態様において、3以上の異
なる視点からの原画像を投影レンズを介してレンチキュ
ラーシートおよび感光層よりなる分離型または一体型の
レンチキュラー感光材料に投影し、レンチキュラーシー
トにより原画像を線状画像要素に分解して感光層に焼き
付ける立体写真焼付装置において、焼付光源と、複数の
原画像が焼き付けられたフィルムを移動自在に担持し、
フィルムとレンチキュラー感光材料との間を一定の距離
に水平移動自在に維持するフィルム保持手段と、該フィ
ルム中の所定の組合せの原画像のみを露光するためマス
キングするマスク手段と、1個の投影レンズと、光源か
ら射出されマスク手段を透過した原画像情報を有する複
数の投影光をそれぞれ原画毎に分離する、各原画像に対
応する複数のミラーからなる第1のミラー群、ならびに
各々原画像情報を有する投影光をそれぞれレンチキュラ
ー感光材料に所定の角度で入射させ、前記レンチキュラ
ー感光材料に対応する線状画像要素として結像させるよ
うに反射する各々のミラーからなる第2のミラー群を少
なくとも有し、各々の投影光の感光層への焼付角度およ
び光路長を調整するミラー光学系と、前記各々の投影光
を多数の線状画像要素として結像させて焼き付けるため
の裏面側に感光層を配し、多数のレンチキュラーレンズ
からなるレンチキュラー感光材料を保持するレンチキュ
ラー保持手段とを備え、フィルム中の所定の原画像の組
合せ毎にレンチキュラー感光材料の感光層に焼き付ける
ことを特徴とする立体写真焼付装置を提供する。
【0015】また、本発明の好適な態様として、前記マ
スク手段は、フィルム中の原画像が複数ある場合に、そ
の偶数番目の組の原画像または奇数番目の組の原画像を
マスキングし、前記ミラー光学系は、前記マスク手段の
奇数番目の組の原画をマスキングするのに対応する、偶
数番目の組の原画像からの投影光に対する偶数用ミラー
光学系と、前記マスク手段の偶数番目の組の原画をマス
キングするのに対応する、奇数組の原画像からの投影光
に対する奇数用ミラー光学系とを有するのが好ましい。
【0016】また、本発明の好適な態様として、前記偶
数用または奇数用のミラー光学系は、フィルム保持手段
およびマスク手段と別体に構成され、前記マスクの移動
に伴って反転(180度回転)配置した場合に奇数用ま
たは偶数用のミラー光学系となる単一のミラー光学系と
するのが好ましい。
【0017】また、本発明の好適な態様の他の例として
、前記単一のミラー光学系は、前記マスクの移動に伴っ
て系全体を反転(180度回転)可能とするのが好まし
い。
【0018】また、本発明の好適な態様として、前記単
一のミラー光学系を固定とし、前記フィルム保持手段を
前記マスクの移動に伴って反転可能とするのが好ましい
【0019】また、本発明の好適な態様として、露光中
に前記レンチキュラー感光材料を水平面に対して所定角
度範囲内で、投影レンズの光軸と交わるレンチキュラー
感光材料の中心部のレンチキュラーシートの母線を軸と
して揺動させる揺動手段を備えるのが好ましい。
【0020】
【作用】本発明によれば、マスキングにより所定の組合
せの原画像を含む光束を1個の投影レンズを経て所定の
焦点距離にて結像するように収束光とされ、続くミラー
光学系にて各原画像毎の光束に分けられ、全ての光束の
レンチキュラーシートまでの光路長が一定となるように
調節された後、それぞれ所定の焼付角度にてレンチキュ
ラーシートに入射し、レンチキュラーシートの裏面上に
線状画像要素としてそれぞれ結像される。このため、マ
スキングにより複数の原画像を少なくとも2回の工程で
、連続した複数の原画を所定位置に保持したまま、投影
レンズを介して、レンチキュラーシートの裏側の所定位
置に配置される画像要素記憶媒体に記憶保持させた後、
画像要素記憶媒体を介して種々の立体観察がなされる。
【0021】画像要素記憶媒体としては、写真感光材料
や電子的感光体、その他磁気記録媒体や光記憶媒体をも
含むものであり、レンチキュラーシートを介して投影画
像が画像要素に分解されて、これが一時記憶され、この
記憶画像を間接的に種々の立体視可能な媒体に利用する
ものである。例えば、CCDなどの電子的感光体を用い
る場合には、感光体に線画像として受け、これをビデオ
信号として送りCRT等に投影し、CRTでは画像サイ
ズに対応したレンチキュラーシートがCRT画面上に取
り付けられており、投影された蛍光素子で発光した画面
をレンチキュラーシートを通して見ることにより立体視
することができる。
【0022】本発明の第2の態様によれば、焼付光源よ
り発せられた平行光はフィルムに担持された原画を透過
し、3以上の原画を透過した原画像情報を含む投影光は
、まずマスク手段により所定の原画像の組合せのみ透過
され、マスクにより透過された投影光は、1個の投影レ
ンズを経て所定の焦点距離にて結像するように集光され
、続くミラー光学系にて各原画像毎の光束に分けられる
。このミラー光学系ではさらに第1のミラー群により分
離された光束のレンチキュラー感光材料までの光路長が
全ての光束で一定の距離となるように第2のミラー群に
て調節された後、それぞれ所定の投影角にてレンチキュ
ラー感光材料に入射し、レンチキュラー感光材料の感光
層上にそれぞれ線状画像要素として焼き付けられる。
【0023】このため、3以上の多数の原画を焼き付け
する場合でも、原画像全体を原画像の所定の組合せ毎に
焼き付けが行え、また原画像毎に光束の分離を行うミラ
ー光学系のミラー配置を少なくでき、光学系を小さくま
たスペース性も確保することができる。またマスク手段
にて3以上の原画像を適切にマスクすることにより、最
小2回の工程で焼き付けることができる。
【0024】複数の原画像のうち偶数番目の組の原画像
と奇数番目の組の原画像を交互にマスキングし、このマ
スキングに応じて、各組に対する偶数用ミラー光学系お
よび奇数用ミラー光学系を配置することにより、原画像
を2回の工程でレンチキュラー感光材料に焼き付けるこ
とができる。
【0025】また、上記偶数番目の組および奇数番目の
組のミラー光学系を単一の光学系で兼用することもでき
る。例えば、偶数用ミラー光学系と奇数用ミラー光学系
が投影レンズの光軸に対し対称なミラー配置である場合
には、どちらか一方のミラー配置の単一のミラー光学系
を用意し、この単一のミラー光学系が、マスキングに応
じて、投影レンズの光軸として固定されたフィルム保持
手段と相対的に反転させることにより、2つのミラー光
学系を単一のミラー光学系で兼用することができ、これ
はミラー配置を簡単なものとする。なお、このようなミ
ラー光学系の場合、原画像をマスキングする仕方は、偶
数番目の組の原画像と奇数番目の組の原画像とを交互に
マスキングすることが例として挙げられる。逆に、単一
のミラー光学系を固定し、マスキングを変える際にフィ
ルム保持手段を反転させても同様の効果を得る。
【0026】本発明の構成要素として、レンチキュラー
レンズおよび画像要素記憶媒体を含む。レンチキュラー
レンズは、かまぼこ型のレンズを複数個一体に形成した
、上面が複数の円筒状のレンズ形状であり、底面が平坦
な面であり、レンチュラーの幅方向にのみ屈折率を有す
る。画像要素記憶媒体は、レンチキュラーレンズ(また
はレンチキュラーシート)の裏面に配置される。画像要
素記憶媒体としては、銀塩写真式、電子写真式、感圧、
感熱、感光性樹脂材料などの感光材料や、撮像管やCC
Dなどの電子的感光体が挙げられる。レンチキュラーレ
ンズと画像要素記憶媒体は別体としても良いし、一体型
としても良い。
【0027】また、露光中に前記レンチキュラー感光材
料を水平面に対して所定角度範囲内で、レンチキュラー
感光材料の中心部のレンチキュラーシートの母線を軸と
して揺動させる揺動手段を備えることにより、投影レン
ズにより集光され、レンチキュラーレンズを経て結像し
た線状画像要素の線幅を所定角度範囲にわたって拡げる
ことができる。レンチキュラー感光材料のピッチをP、
原画数をnとすると、レンチキュラー感光材料の各線状
画像要素をP/nの幅で記録する場合、レンチキュラー
レンズの開口角をwとすると、揺動する角度範囲は2θ
=w/nとなる。また、レンチキュラー感光材料を固定
し、原画像の露光光学系を揺動させてもよい。
【0028】各原画の主被写体を感光層の共通の基準点
に合致するようにレンチキュラー感光材料の感光層に投
影する。すなわち、各原画の主被写体の投影像が感光層
上で一致するようにミラー光学系のミラー群の例えば第
1のミラーの角度を調整することにより、原画像の特定
の主被写体を立体画像の基準平面内に存在させ、立体感
のある鮮明な立体像を得ることができる。
【0029】各原画の主被写体を感光層の共通の基準点
に合致しているか否かを確認する手段として、レンチキ
ュラー感光材料上に開閉自在の遮光板を設け、これに複
数原画を同時または個別に投影して第1ミラーによる主
被写体の合致調整が行われたかどうかを確認する。さら
にその一致を自動的に確認する装置として例えば画像コ
ントラストを測定するセンサー装置をこの遮光板の主被
写体の投影位置に置き、投影画像のコントラストが最高
になるように第1ミラーを自動調整するようにしてもよ
い。
【0030】主被写体には、一般にカメラのピントの合
った物体を選択するのがよいが、その他の物体を主被写
体とすることもできる。なお、主被写体とは、画像が露
光されたレンチキュラー感光材料内の感光層を見た場合
に、立体映像の丁度基準平面内にあるように見える物体
をいう。
【0031】原画像の焼付(露光)量を個別にまたは全
体的に調整し得、かつ露光量調整を全体で調整しえる露
光調整系を備えることにより、適切な明度の立体画像を
得ることができる。
【0032】したがって、本発明の立体写真焼付装置は
、従来の2原画像の焼付方式と比べて、焼付後の立体画
像の画面の飛びが少なく、光路を引き伸ばしレンズ光軸
を中心に周辺も利用して投影光をミラー反射して露光す
ることにより、原画数3以上に対応する。また、焼付中
に揺動走査(スキャン)を行いレンチキュラーシート下
の線状画像要素の線幅を拡げ、チラツキの少ない立体画
像を得る。
【0033】従来の多原画像焼付方式に対して、投影レ
ンズは1個で済み、相対運動方式と比べて原画像を担持
するフィルムまたは感光材料の移動に応じて投影レンズ
系の角度を調整する必要もないので構造が簡単となる。 複数の原画像を同時に露光することにより原画数n/2
枚の場合、能率は約n倍となる。露光中に全原画像を同
時に揺動走査し、線状画像要素の拡大が単純なメカニズ
ムで高能率に行える。露光中にネガや感光材料を移動す
る必要がないため小型化が可能となる。
【0034】
【実施例】本発明に係るレンチキュラー方式の立体写真
焼付装置を添付図面に示す好適実施例を図面を参照して
詳細に説明する。
【0035】以下に本発明の実施例として、3次元物体
を異なる撮影点から多数の2次元画像として撮影し、次
に構成用レンズ状スクリーンとしてのレンチキュラー感
光材料を通じてこの2次元画像を投影することによって
3次元画像を構成する間接立体写真法に本発明を適用す
る場合について説明する。
【0036】図1に示すように、撮影時には、被写体5
1を異なる視点から3個のレンズ531,532,53
3 を通して原画フィルム(感光材料)55に撮影する
ことができる3眼のカメラ57にて立体写真用の複数、
この場合には右側画像、中央画像および左側画像に対応
して3個の原画像131,132,133 を得る。
【0037】3個の異なる視点から撮影された原画像を
有するフィルムから感光層を裏面に有する立体写真用の
レンチキュラー感光材料に露光を行う場合の光学系につ
いて図2に基づいて以下に説明する。ただし、前記3個
の原画像が焼き付けられたフィルムは、3個の原画像を
それぞれ分離して露光を行ってもよいが、この場合には
、3個の原画像131,132,133 は分離せずに
、連続してフィルム上に配列しているものとする。この
ようにしていると一般のユーザが撮影したフィルムに加
工を施すことなく焼き付けを行えるので実用的でもある
【0038】図2〜4についてその一実施例を説明する
と、本発明に係る立体写真投影焼付装置は、光源11と
、コンデンサレンズ12と、前述したカメラにて異なる
視点から撮影した複数、例えば3個の原画像13;13
1,132,133 を担持するフィルムを搬送するフ
ィルム搬送装置21と、所定の原画像の組合せをマスキ
ングするマスク23と、マスク23を駆動するマスク駆
動装置22と、3個の原画像に共通の一個の投影レンズ
14と、各原画像毎に異なる光路を通り、レンチキュラ
ー感光材料18に所定の入射角度となるように調整可能
であるミラー光学系15と、レンチキュラーシート19
の裏面に感光層20を有するレンチキュラー感光材料1
8を所定位置に保持する感材保持台31とから主に構成
される。
【0039】光源11は、白色光源であり、例えばハロ
ゲンランプなどが挙げられる。コンデンサレンズ12は
、光源11からの発散光を集光し、ほぼ平行光にして原
画像を照射する。このような平行光とするとコントラス
トを上げることができる。また、コンデンサレンズの代
わりにミラーボックスを用いて拡散光として原画を照射
することもできる。この拡散光はカラー原画を露光する
場合には有利である。原画像は、例えばネガまたはポジ
型のフィルムに原画像が例えば連続して形成されている
。この原画像は、前述したように例えば3画像131,
132,133 で一つの立体写真を構成するように、
それぞれ同一被写体を例えば右側、中央、左側から撮影
した撮影画像である。
【0040】フィルム搬送装置21は、フィルム55を
立体写真焼き付け前に所定位置に搬入し、立体写真焼き
付け中においてはレンチキュラー感光材料18との距離
が一定となるようにフィルム55を保持し、焼き付け終
了後フィルム55を搬出する装置であり、例えば搬出リ
ール、ガイドおよびフレームなどから構成される。
【0041】マスク23は、例えば原画像のフレーム形
状に所定のマスクパターンが開けられている板状の剛固
な金属またはプラスチック等の材料から形成される。こ
のマスク23の端部は、マスク駆動装置22により移動
自在に支持されており、マスク駆動装置22の制御によ
りマスク23は、マスク23が延在する平面上を平行に
移動され得る。マスク駆動装置22は、例えばモータと
カム、ソレノイドとロッド、またはフィルム送り工程で
チャージされるスプリングとフック等の既知の機構の組
合せから構成される。
【0042】例えば、図2に示すように、原画像133
 をマスク23によりマスキングしている場合には、原
画像131 が図2に示すように、投影レンズ14を介
し、ミラー光学系15の第1のミラー161 および第
2のミラー171 で反射されてレンチキュラー感光材
料18の感光層上に投影される。また原画像132 に
ついては、図3に示すように、投影レンズ14を介し、
ミラー光学系15の第1のミラー162 および第2の
ミラー172 で反射されてレンチキュラー感光材料1
8の感光層上に投影される。これら原画像131,13
2 のレンチキュラー感光材料への投影は同時に行われ
る。第2の工程にて原画像131,132 をマスク駆
動装置22の操作によりマスキングして、原画像133
 のレンチキュラー感光材料への投影露光を、投影レン
ズ14、ミラー光学系15の第1のミラー163 およ
び第2のミラー173 を介して行う。
【0043】この他に原画像を奇数組の原画像および偶
数組の原画像に分けてレンチキュラー感光材料に露光焼
き付けを行う方法もある。この場合には、フィルム上に
連続して配置された原画像の一つ置きの原画像を透過す
るように、マスクパターンを形成する。このようなマス
クパターンとすると、一つ置きに原画像のフレーム形状
に開口を有するマスク23で先ず最初に奇数組の原画像
を焼き付け、次いでマスク駆動装置22により原画像一
コマ分だけ移動させ、偶数組の原画像を焼き付けること
ができる。この方法については、後段の4原画像の立体
焼付装置を説明する際に説明する。
【0044】投影レンズ14は、レンチキュラー感光材
料内でほぼ焦点を結ぶように、所定の焦点距離を有する
凸レンズまたは所定の収差を取り除く組合せレンズを選
択する。またこの投影レンズはその光軸方向に移動可能
とし、原画像全体のピント調整を行えるようにした。ま
た、投影レンズ14の後または前、または投影レンズ1
4が組合せレンズである場合にはそのレンズの間には、
図示しないが、絞りを設けると、投影したい画像のフレ
アを防止し、鮮鋭な画像を感光材料に投影することがで
きるので望ましい。
【0045】各原画像毎に異なる光路を通り、レンチキ
ュラー感光材料18までの光路長を同一となるように調
整し、レンチキュラー感光材料18に所定の入射角度と
なるように調整可能であるミラー光学系15は、ネガま
たはポジフィルムに形成された原画像を透過したこれら
画像情報を含む光束を、各原画像画素毎の画像情報を含
む光束に分離するための第1のミラー161,162,
163 と、分離された各原画像に対応する光束をレン
チキュラー感光材料に所定の入射角度で入射させ、各々
の光束のレンチキュラー感光材料の感光層までの光路長
を同一に調整するための光路長調整用の第2のミラー1
71,172,173 とを備える。ただし、図2にお
いては、右側の原画像131 からの投影光とそれに関
連するミラー光学系15とを図示しており、中央の原画
像132 からの投影光に相当する中央光束に応じた、
第1のミラー162 および第2のミラー172 は、
紙面に垂直な方向の手前(または奥)側に配置されてい
るため、図面の簡略化のため図示を省略している。中央
の原画像132 の光学系について図3を参照し、左側
の原画像133 の光学系について図4を参照して説明
する。
【0046】鮮明な立体像を得たい場合には投影された
主被写体の像を感光層上の共通点に合致して配列させる
必要がある。この場合の立体画像としての主被写体調整
は、前記ミラーのうち主に第1のミラー16;161,
162,163 を用いて行い得る。
【0047】図2のミラー光学系において、第1の原画
像131 からの画像情報を含む光束は、第1のミラー
161 および第2のミラー171 のミラーを経てレ
ンチキュラー感光材料18に投影レンズ14の光軸に対
し2θの角度をもって、投影される。
【0048】次に図3を参照しながら、中央の原画像1
32 からの投影光について説明する。この場合には、
光路長を他のレンズにおける光路と等しくするため、光
路調整用の2枚のミラー162,172 を用いる。こ
のミラー光学系のため2枚のミラー162,172 の
間のほぼ光路分だけ光路を延ばすことができる。この場
合に投影光は、レンチキュラー感光材料18の感光層2
0の垂線に対して所定の入射角γで入射する。これは画
像面の天地のずれを生じるが、画像面の天地のずれはミ
ラー調整により除去できる。しかし、画像面が傾くこと
による台形歪が残る。この歪は、入射角γが十分に小さ
ければ、実用上その影響は立体写真に生じない。また、
入射角γが無視し得ない程度であるならば、原画像13
2 の直後にくさび形のプリズムを配置して、レンチキ
ュラー感光材料18へ入射した画像の像面の傾きを補正
することができる。
【0049】図4を参照しながら、左側の原画像133
 からの投影光について説明する。このミラー光学系に
おいて、第3の原画像133 からの画像情報を含む光
束は、第1のミラー163 および第2のミラー173
 のミラーを経てレンチキュラー感光材料18に投影レ
ンズ14の光軸に対し2θの角度をもって投影される。
【0050】図2および4に示した原画像131,13
3 に対応したミラー配置は、投影レンズ14の光軸に
対しほぼ対称な関係を有しているため、ミラー光学系1
5が投影レンズ14の光軸に対し回動自在となるように
装置を構成した場合には、図2または図4に示すミラー
配置をいずれか一方で代用するか、兼用することができ
るため、ミラー配置を簡略化することができる。ただし
、図3に示した原画像131,133 の専有する平面
上の光路と垂直な方向(天地方向)に光路を有する原画
像132 のミラー光学系は、そのミラー配置を維持す
るものとする。
【0051】また、図5に示すように、図3に示したミ
ラー光学系15のミラー配置をミラー162,172,
24,25の全部で4枚使用して、原画像132 から
の投影光の光路をコの字型に迂回させてもよい。このこ
とにより、光路長を延長して、他の現画像からの投影光
の光路長と同一にするとともに、レンチキュラー感光材
料18への入射角γも小さくすることができる。
【0052】なお、上記実施例において、光束分離のた
めにミラーを用いたが、ミラーの代わりにプリズムを用
いても同様の効果を達成することができる。さらに感光
層において露光量が大きい場合には、光束の照度を全体
的におよび/または個別に調整しえるように、NDフィ
ルタなどを前記ミラー光学系に配設してもよい。この他
に各原画毎の光束の光量調節のために光源系と各原画像
との間に偏光フィルタと液晶シャッタとを組み合わせた
光量調節器などをそれぞれ配設してもよい。
【0053】また、一般に光源や投影レンズなどに起因
してレンチキュラー感光材料の感光層の中央部と周辺部
との照射光量にむらが生じるが、これを補正するため、
即ち周辺光量の低下をcos4乗法則によって補正する
ため、投影レンズの前側または後側に(またはレンズは
組合せレンズである場合には投影レンズ中に)cos4
乗法則による補正用のマスクを配置するか、光源をco
s4乗法則に従って周辺光量を多くしたものを使用して
もよい。
【0054】レンチキュラーシート19は、図2または
図4に示すように、光束が入射する側は、所定の曲率(
例えば円筒面、放物面など)を有する複数の連続する円
筒状レンズ部を有し、感光層20が設けられた側は、平
坦な面となる外形を有し、レンチキュラーの円筒状レン
ズ部の幅方向にのみ屈折率を有している。この円筒状レ
ンズ部は屈折率が1.4〜1.6程度の材質の透明物質
より形成されている。このレンチキュラーシート19は
、理想的には各原画像が結ばれる感光層上の線状画像要
素を軸として揺動させるのがよいが、それは困難なので
、実用的にはレンチキュラー感光材料18の中心部上の
レンチキュラーの円筒状レンズの曲率中心を軸として揺
動自在とするか(図2参照)、または投影レンズの光軸
と交わるレンチキュラーレンズの母線(円筒状曲面上の
線)を軸として揺動自在に支持してもよい(図示せず)
【0055】また図示しない駆動装置にて露光時にレン
チキュラーシートを前記支持軸を中心として水平面に対
し、±θの範囲で揺動させる。このようにすることによ
り、各線状画像要素は各レンチキュラーレンズ下の感光
層面に2θの角度範囲に渡って線幅を拡げる効果があり
、レンズピッチ内で各原画像に対応する線状画像要素が
万遍なく拡がる。例えばこの実施例のように3個の原画
像を用いて一つのレンズピッチ内に3個の広がった線状
画像要素を形成しようとする場合、図11に示すように
、レンチキュラー感光材料に記録される各線状画像要素
は、レンズピッチを3分割した領域内で、その線幅の拡
がりを持たせることができる。
【0056】レンチキュラー感光材料を揺動する場合に
、例えばバキュームを用いてレンチキュラー感光材料の
裏面を固定し、バキュームしたまま支持軸に沿って揺動
させる。また例えばレンチキュラー感光材料を固定し、
フィルム保持部、投影レンズ系およびミラー光学系を一
体として揺動させてもよい。
【0057】この揺動角θを図11を参照して説明する
と、レンチキュラーシート19のレンズのピッチをP、
厚みをtとし、屈折率n=1.5のレンズを使用する場
合にレンズの曲率中心が厚みtの下から2/3tの箇所
にあり、そこに各光束が交差すると仮定して、  ta
n3θ=(1/2P)/(2/3t)即ち、     
3θ=tan −1(1/2P)/(2/3t)即ち、
      θ=(1/3)tan −1(3P) /
(4t)                     
       (1) で与えられる。
【0058】また、ミラー171,173 のミラー角
度とレンチキュラー感光材料の揺動角とを適切に調節す
ることにより、レンチキュラーレンズ下の線状画像要素
の拡幅を中央と左右とで変えることができる。例えば、
レンチキュラー感光材料の感光層に形成される帯画像の
線幅を均等にして焼き付けるのに必要な揺動角以上に大
きな揺動角で揺動設定しておき、各光束毎にシャッタを
その揺動操作露光中に個別に異なるタイミングでオン/
オフすることにより、レンチキュラーレンズ下の帯画像
の線幅を個別に重なることなく拡げたり、狭めたりする
。したがって、特公昭56−31577号公報に記載さ
れた技術を達成することができる。
【0059】本発明の装置によれば、一般にn個の原画
像を一つの投影用レンズを通して、少なくともミラー光
学系のn個の第1のミラーおよびn個の第2のミラーを
経てレンチキュラーシートの感光層面に一つのレンズピ
ッチ内に均等にn個の線状画像要素が形成される場合に
おいても、線状画像要素の線幅をピッチの1/nの線幅
に拡げることができるものである。レンチキュラー感光
材料のピッチをP、原画数をnとすると、レンチキュラ
ー感光材料の各線状画像要素をP/nの幅で記録する場
合、レンチキュラーレンズの開口各をwとすると、揺動
する角度範囲は2θ=w/nとなる。
【0060】上記の如き本発明に係る立体写真焼付装置
によると、視点を異にして撮影されたn個の原画像をレ
ンチキュラーシートに焼き付ける場合、レンチキュラー
感光材料における各立体画素像を簡単にレンチキュラー
レンズのピッチのほぼn分の一の線幅に拡張して記録す
ることができ、観察の際には両眼の位置が相当広い範囲
に移動しても正しく立体視することができて、観察を便
利にし得る効果がある。また、本発明の装置では、原画
像を形成したフィルムを分離する必要がなく、一つの投
影レンズを用いて露光が行え、また調整自在のミラー光
学系を備えればよいので、通常の写真用のプリンターを
改造することにより、容易に実施することができる。
【0061】以上本発明の実施例について被写体を3個
の原画像とし、それをレンチキュラー感光材料に投影し
て3次元画像を構成する場合の例について説明したが、
4個以上の異なる視点からの原画像を焼き付ける場合に
ついても、投影レンズは一つで済み、またミラー光学系
を空間的に互いに妨害しないように3次元空間内に配置
することにより、4原画像以上を同時露光することが可
能である。
【0062】以下に4原画像を本発明に従って奇数組お
よび偶数組に分け、これらを2回の工程で露光焼き付け
する場合について説明する。
【0063】まず、4眼のレンズ511,512,51
3,514 を有する立体写真用カメラ57にて、被写
体51を撮影し、フィルム55に異なる視点からの原画
像131,132,133,134 を焼き付け、立体
写真用のフィルムを作製する。
【0064】前記立体写真用のフィルム55を図7に示
す立体写真焼付装置にて焼き付ける。この4原画像用の
立体写真焼付装置について説明する。装置の構成は、図
2に示した3原画像用の立体写真焼付装置とほぼ同じで
あるため、異なる部分についてのみ説明する。この装置
で異なるのは、マスク23と、ミラー光学系15である
。マスク23は、フィルム上の連続する原画像の一つ置
きの原画像を透過するように、マスクパターンを形成す
る。このマスクパターンが形成されたマスク23をマス
ク駆動装置22により原画像1コマ分移動させて、奇数
組および偶数組の原画像の投影光をレンチキュラー感光
材料に露光する。ミラー光学系15は、フィルム上に連
続する原画像の奇数組からの投影光に対する奇数組用の
ミラー光学系(図7参照)と、偶数組からの投影光に対
する偶数組用のミラー光学系(図8参照)とを有する。
【0065】先ず奇数組用のミラー光学系は、図7に示
すように、奇数組からの原画像131,133 からの
投影光を原画像毎に光束分離するミラー161,163
 と、分離された光束の光路調整とレンチキュラー感光
材料18への入射角の調整とを行うため、ミラー171
,173 とを有する。さらに図9に示すように、原画
像131 の投影光が分離された光束については、ミラ
ー161,171 にさらにレンチキュラー感光材料1
8への入射角を調整したり、光路長を調整するためのミ
ラー26,27を追加している。この奇数組の原画像を
露光焼付する場合では、マスク駆動装置22により原画
像の一コマ置きに開口を有するマスクで、原画像131
,133 のみを透過するようにしている。
【0066】次いで偶数組用のミラー光学系は、図8に
示すように、偶数組からの原画像132,134 から
の投影光を原画像毎に光束分離するミラー162,16
4 と、分離された光束の光路調整とレンチキュラー感
光材料18への入射角の調整とを行うため、ミラー17
2,174 とを有する。さらに図10に示すように、
原画像134 の投影光が分離された光束については、
ミラー164,174 にさらにレンチキュラー感光材
料18への入射角を調整したり、光路長を調整するため
のミラー26’,27’ を追加している。この偶数組
の原画像を露光焼付する場合では、マスク駆動装置22
により原画像の一コマ置きに開口を有するマスクで、原
画像132,134 のみを透過するようにしている。
【0067】図7および図8、または図9および図10
に示した奇数組用および偶数組用のミラー光学系は、そ
のいずれか一方を投影レンズの光軸に対して反転すると
ほぼ一致するミラー配置であるため、例えば、立体写真
焼付装置において、例えば図7または図9に示したミラ
ー光学系を用いて奇数組用および偶数組用のミラー光学
系を兼用させることが可能である。この場合には、ミラ
ー光学系は、他の装置部分と別体または回動可能として
、ミラー配置のレンズ光軸に対する反転操作が可能なよ
うにするか、逆にミラー光学系を装置部分と一体とし、
フィルム搬送装置21およびマスク23を支持するマス
ク駆動装置22を別体または回動可能とし、レンズ光軸
に対して反転操作する。いずれの場合でも、反転操作後
においてミラー光学系のミラー反射角度の調整を行う必
要がある。例えば、引伸倍率、画面サイズ等の引伸条件
に対応したミラー設定仕様を予め設定しておき、反転操
作に連動してミラー反射角度、光路長等を自動調整する
機構を備えてもよい。
【0068】また図示しない駆動装置にて露光時にレン
チキュラーシートを前記支持軸を中心として水平面に対
し、±θの範囲で揺動させる。このようにすることによ
り、各線状画像要素は各レンチキュラーレンズ下の感光
層面に2θの角度範囲に渡って線幅を拡げる効果があり
、レンズピッチ内で各原画像に対応する線状画像要素が
万遍なく拡がる。例えばこの実施例のように4個の原画
像を用いて一つのレンズピッチ内に4個の線状画像要素
を形成しようとする場合、図12に示すように、レンチ
キュラー感光材料に記録される各線状画像要素は、レン
ズピッチを4分割した領域内で、その線幅の拡がりを持
たせることができる。
【0069】レンチキュラー感光材料を揺動する場合に
、例えばバキュームを用いてレンチキュラー感光材料の
裏面を固定し、バキュームしたまま支持軸に沿って揺動
させる。また例えばレンチキュラー感光材料を固定し、
フィルム保持部、投影レンズ系およびミラー光学系を一
体として揺動させてもよい。
【0070】この揺動角θを図12を参照して説明する
と、レンチキュラーシート19のレンズのピッチをP、
厚みをtとし、屈折率n=1.5のレンズを使用する場
合にレンズの曲率中心が厚みtの下から2/3tの箇所
にあり、そこに各光束が交差すると仮定して、  ta
n4θ=(1/2P)/(2/3t)即ち、     
4θ=tan −1(1/2P)/(2/3t)即ち、
      θ=(1/4)tan −1(3P) /
(4t)                     
       (1) で与えられる。
【0071】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発
明の要旨の範囲内において、種々様々に変形、変更する
ことができるものである。
【0072】例えばレンチキュラーレンズを通じて構成
された3次元画像を直接立体観察する場合に本発明の方
法を適用することもできる。即ち、レンチキュラーレン
ズの裏面に拡散面を配設し、そこに投映画像を投影して
形成された立体画像を投映光学系側に位置する観察者が
立体視するというものがある。また、2個のレンチキュ
ラーレンズがその平坦面で透過拡散板をサンドイッチす
るようにして合わせて構成し、その構造物にいずれかの
一方の側に配される投影レンズから光学系を介して投映
された画像を、他方の側から観察者が立体視するものも
ある。
【0073】本発明の立体写真焼付装置の用途としては
、レンチキュラーレンズの大きさによって、一般写真、
大型写真の他、立体絵はがき、ディスプレイ、商品公告
、ショーウィンドーディスプレイなどが挙げられる。
【0074】
【発明の効果】以上発明を詳細に説明したところから理
解できるように、マスキングにより所定の組合せの原画
像を含む光束を1個の投影レンズを経て所定の焦点距離
にて結像するように収束光とされ、続くミラー光学系に
て各原画像毎の光束に分けられ、全ての光束のレンチキ
ュラーレンズまでの光路長が一定となるように調節され
た後、それぞれ所定の焼付角度にてレンチキュラーレン
ズに入射し、レンチキュラーレンズの裏面上に線状画像
要素としてそれぞれ結像される。このため、マスキング
により複数の原画像を少なくとも2回の工程で、連続し
た複数の原画を所定位置に保持したまま、投影レンズを
介して、レンチキュラーレンズの裏側の所定位置に配置
される画像要素記憶媒体に記憶保持させた後、画像要素
記憶媒体を介して間接的に種々の立体観察がなされる。
【0075】本発明の立体写真焼付装置によれば、複数
の原画像を含む光束が1個の投影レンズを経て収束され
、続くミラー光学系にて各原画像毎の光束に分けられ、
レンチキュラー感光材料の感光層上にそれぞれ結像され
る。このため、複数の原画像を所定位置に保持したまま
、固定の投影レンズを介して、所定位置に配設されるレ
ンチキュラー感光材料に、像面のずれを生ぜずに、簡単
な光学系を用いて焼き付けることができる。
【0076】3以上の多数の原画を焼き付けする場合で
も、原画像全体を原画像の所定の組合せ毎に焼き付けが
行え、また原画像毎に光束の分離を行うミラー光学系の
ミラー配置を少なくでき、光学系を小さくまたスペース
性も確保することができる。またマスク手段にて3以上
の原画像を適切にマスクすることにより、最小2回の工
程で焼き付けることができる。
【0077】複数の原画像のうち偶数番目の組の原画像
と奇数番目の組の原画像を交互にマスキングし、このマ
スキングに応じて、各組に対する偶数用ミラー光学系お
よび奇数用ミラー光学系を配置することにより、原画像
を2回の工程でレンチキュラー感光材料に焼き付けるこ
とができる。
【0078】ミラー光学系を例えば2回の焼付工程で回
動操作することにより兼用して使用することができ、ミ
ラー光学系のミラー配置を単純にし、省スペース化する
ことができる。
【0079】従来の多原画像焼付方式と比べて、レンズ
1個で済み、投影レンズは相対運動方式と比べて固定で
済み構造が簡単となる。露光中に全原画像同時に揺動走
査し、線状画像要素の拡張が単純なメカニズムで高能率
に行える。露光中にネガや感光材料を移動する必要がな
いため小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  被写体を3眼のカメラにて、3個の異なる
原画像をフィルムに作成する様子を示す説明図である。
【図2】  本発明の立体写真焼付装置の3原画像をレ
ンチキュラー感光材料に焼き付ける例のレンチキュラー
感光材料の像面に対し左右方向における光学的配置の様
子を示す線図である。
【図3】  レンチキュラー感光材料の像面に対し天地
方向における光学的配置の様子を示す線図である。
【図4】  レンチキュラー感光材料の像面に対し左右
方向における他の光学的配置の様子を示す線図である。
【図5】  レンチキュラー感光材料の像面に対し天地
方向における他の光学的配置の様子を示す線図である。
【図6】  被写体を4眼のカメラにて、4個の異なる
原画像をフィルムに作成する様子を示す説明図である。
【図7】  本発明の立体写真焼付装置の4原画像をレ
ンチキュラー感光材料に焼き付ける例であって、4原画
像のうち奇数組の原画像を焼き付ける場合のレンチキュ
ラー感光材料の像面に対し左右方向における光学的配置
の様子を示す線図である。
【図8】  4原画像のうち偶数組の原画像を焼き付け
る場合のレンチキュラー感光材料の像面に対し左右方向
における光学的配置の様子を示す線図である。
【図9】  図7に示したミラー光学系の他のミラー配
置を示す線図である。
【図10】  図8に示したミラー光学系の他のミラー
配置を示す線図である。
【図11】  レンチキュラーシートの感光層を揺動し
て、3原画像をレンチキュラー感光材料に焼き付ける場
合の揺動角度を説明する説明図である。
【図12】  レンチキュラーシートの感光層を揺動し
て、4原画像をレンチキュラー感光材料に焼き付ける場
合の揺動角度を説明する説明図である。
【図13】  レンチキュラーシートによる一般の立体
写真方式における原画像焼付を行う場合を説明する説明
図である。
【図14】  図13の原画像焼付を行われたレンチキ
ュラーシートを観察する場合を説明する説明図である。
【符号の説明】
11  光源 12  コンデンサレンズ 13;131 ,132 ,133   原画像14 
 投影レンズ 15  ミラー光学系 16;161 ,162 ,163   第1のミラー
17;171 ,172 ,173   第2のミラー
18  レンチキュラー感光材料 19  レンチキュラーシート 20  感光層 21  フィルム駆動装置 22  マスク駆動装置 23  マスク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  3以上の異なる視点からの原画像をレ
    ンチキュラーシートを介してそれぞれ複数の線状画像要
    素として画像要素記憶媒体に投映するに当たり、複数の
    原画像の一部をマスキングすることにより光源から射出
    された光を、残りのマスクされない原画像に入射させ、
    この原画像を透過した投映光を一つの投影レンズに入射
    させ、投影レンズを透過し、少なくとも2枚のミラーか
    らなるミラー光学系において各原画像毎に収束光となっ
    た投映光の光路を変更し、かつこのミラー光学系にて各
    光路の画像要素記憶媒体までの光路長を調整し、かつ各
    光束を各レンチキュラーレンズに所定の角度で入射し、
    前記画像要素記憶媒体に線状画像要素として結像させる
    工程を繰り返すことを特徴とする立体写真投映方法。
  2. 【請求項2】  前記画像要素記憶媒体を感光材料とし
    たことを特徴とする請求項1に記載の立体写真投映方法
  3. 【請求項3】  3以上の異なる視点からの原画像を投
    影レンズを介してレンチキュラーシートおよび感光層よ
    りなる分離型または一体型のレンチキュラー感光材料に
    投影し、レンチキュラーシートにより原画像を線状画像
    要素に分解して感光層に焼き付ける立体写真焼付装置に
    おいて、焼付光源と、複数の原画像が焼き付けられたフ
    ィルムを担持し、フィルムとレンチキュラー感光材料と
    の間を一定の距離に維持するフィルム保持手段と、該フ
    ィルム中の所定の組合せの原画像のみを露光するためマ
    スキングするマスク手段と、1個の投影レンズと、光源
    から射出されマスク手段を透過した原画像情報を有する
    複数の投影光の光路をそれぞれ原画毎に変更する、各原
    画像に対応する複数のミラーからなる第1のミラー群、
    ならびに各々原画像情報を有する投影光をそれぞれレン
    チキュラー感光材料に所定の角度で入射させ、前記レン
    チキュラー感光材料に対応する線状画像要素として結像
    させるように反射する各々のミラーからなる第2のミラ
    ー群を少なくとも有し、各々の投影光の感光層への焼付
    角度および光路長を調整するミラー光学系と、前記各々
    の投影光を多数の線状画像要素として結像させて焼き付
    けるための裏面側に感光層を配し、多数のレンチキュラ
    ーレンズを有するレンチキュラー感光材料を保持するレ
    ンチキュラー保持手段とを備え、フィルム中の所定の原
    画像の組合せ毎にレンチキュラー感光材料の感光層に焼
    き付けることを特徴とする立体写真焼付装置。
  4. 【請求項4】  前記マスク手段は、フィルム中の原画
    像が複数ある場合に、その偶数番目の組の原画像または
    奇数番目の組の原画像をマスキングし、前記ミラー光学
    系は、前記マスク手段の奇数番目の組の原画をマスキン
    グするのに対応する、偶数番目の組の原画像からの投影
    光に対する偶数用ミラー光学系と、前記マスク手段の偶
    数番目の組の原画をマスキングするのに対応する、奇数
    組の原画像からの投影光に対する奇数用ミラー光学系と
    を有することを特徴とする請求項3記載の立体写真焼付
    装置。
  5. 【請求項5】  前記偶数用または奇数用のミラー光学
    系は、フィルム保持手段およびマスク手段と別体に構成
    され、前記マスクの移動に伴って反転(180度回転)
    配置した場合に奇数用または偶数用のミラー光学系とな
    る単一のミラー光学系としたことを特徴とする請求項4
    記載の立体写真焼付装置。
  6. 【請求項6】  前記単一のミラー光学系は、前記マス
    クの移動に伴って系全体を反転(180度回転)可能と
    したことを特徴とする請求項5記載の立体写真焼付装置
  7. 【請求項7】  前記単一のミラー光学系を固定とし、
    前記フィルム保持手段を前記マスクの移動に伴って反転
    可能としたことを特徴とする請求項5記載の立体写真焼
    付装置。
  8. 【請求項8】  露光中に前記レンチキュラー感光材料
    を水平面に対して所定角度範囲内で、投影レンズの光軸
    と交わるレンチキュラー感光材料の中心部のレンチキュ
    ラーシートの母線を軸として揺動させる揺動手段を備え
    ることを特徴とする請求項3または7に記載の立体写真
    焼付装置。
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