JPH04346768A - 調味料の製造方法及び調味食品の製造方法 - Google Patents

調味料の製造方法及び調味食品の製造方法

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JPH04346768A
JPH04346768A JP3147972A JP14797291A JPH04346768A JP H04346768 A JPH04346768 A JP H04346768A JP 3147972 A JP3147972 A JP 3147972A JP 14797291 A JP14797291 A JP 14797291A JP H04346768 A JPH04346768 A JP H04346768A
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JP
Japan
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raw material
seasoning
koji
flavor
producing
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Application number
JP3147972A
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English (en)
Inventor
Akiko Nagata
永田 明子
Takanori Sato
貴則 佐藤
Morio Kaneko
兼子 守夫
Haruo Kobayashi
小林 春雄
Yumi Itakura
板倉 由美
Toshiyuki Shimatani
島谷 利行
Tadahiko Inukai
忠彦 犬飼
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BISEIKEN KK
KOKONOE MIRIN KK
Original Assignee
BISEIKEN KK
KOKONOE MIRIN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調味料の製造方法及び
調味食品の製造方法に関し、更に詳しく言えば、雑菌汚
染を防ぎ、食塩濃度が極めて低く、且つアミノ酸等の旨
味成分の含有量が高い調味料、更には低着色、風味に優
れた調味料の製造方法、及び独特の旨み、風味に優れる
調味食品の製造方法に関する。本発明は、成人病予防用
又は治療用として使用されている各種低塩調味料、及び
この調味料を利用した調味食品等に利用される。尚、蛋
白質原料への吸水量を加減することにより、液体からペ
ースト状の調味料まで、更には粉末調味料まで幅広い用
途が考えられる。
【0002】
【従来の技術】現在、各種調味液原料としてのアミノ酸
液の製造方法としては、蛋白質原料を塩酸分解した方法
が知られている。また、低塩調味料の製造方法としては
、高食塩濃度下で製造された調味料を電気透析するか、
イオン交換樹脂処理するかして脱塩操作が行われる方法
が知られている。更に、淡色化調味料の製造についても
、一度製造された製品をイオン交換樹脂に通液して、脱
色する方法で実施されている。一方、風味付与調味料は
種々市販されているが、醤油等に、別個に製造された鰹
出し、コンブ抽出液等の風味成分を添加、調合されて製
造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記塩酸分解による製
造方法では、窒素成分が高濃度な液が得られるが、塩濃
度、色調を改善するものではなく、トリプトファン、リ
ジン、システイン等のアミノ酸が分解され、そのまま食
品に混入し、食されている。また、上記低塩調味料又は
淡色化調味料の製造方法では、いったん製造した製品に
、更に脱塩、脱色する操作を加えることは大変不経済で
あるばかりでなく、その間に有効な窒素成分を逃してし
まい、アミノ酸類等が減少するため、呈味性に問題があ
った。尚、米を原料としてアルコール存在下に麦麹等を
添加して糖化発酵させる方法も知られているが(特開昭
61−1364号公報)、これは米を主原料とし、且つ
麦麹等を旨味原料としているものにすぎず、他の風味原
料を配合していない。従って、風味に優れるものではな
く、窒素成分も十分に高濃度とはいえない場合がある。 また、大豆と麹若しくは酵素剤等によりアルコール分存
在下にて豆味噌を製造する方法も知られている(特公昭
56−22252号公報)。しかし、この方法は豆味噌
の製造方法であり、液状の調味料の製造を目的としても
のではなく、また風味が十分とはいえないし、この味噌
自体(たとえ液を濾過して作ってもその液)の着色は極
めて濃いものである。。
【0004】本発明は、上記の問題点を解決するもので
あり、雑菌汚染を防ぎ、塩分が極めて低い濃度から高濃
度まで自由に調節でき、且つアミノ酸等の旨味成分の含
有量が高い調味料の製造方法、更には、後の脱色、配合
工程を必要とすることなく、低着色、風味に優れた調味
料を直接製造する方法、並びにこの調味料を利用した調
味食品の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、古来より
実施されている味醂の製造工程において、高アルコール
濃度を使用することによって消化・熟成中における雑菌
の汚染を防止していることに着目し、これを蛋白質の消
化・熟成に応用してみた。その結果、食塩を添加するこ
となく雑菌の繁殖を抑え、且つ高アルコール分存在下に
おいても醤油と同程度にまで蛋白質を分解できることを
発見し、本発明を完成するに至ったのである。一方、鰹
だし・昆布だし等の「風味・うま味」エキスが種々市販
されているが、それらはせいぜい加熱抽出されているも
ので、原料のほとんどは残渣となり廃物となっている。 本発明者らは、種々な風味原料を、酵素剤や麹を使用し
て蛋白質原料を加水分解する際に共存させることにより
、後における配合工程をなくすとともに、風味原料の効
率的な利用にも成功した。
【0006】本第1発明の調味料の製造方法は、蛋白質
原料及び風味原料の少なくとも一方の原料を、アルコー
ル分存在下に、麹及び酵素剤の少なくとも一つにより、
加水分解を行い、その後必要に応じて熟成を行うことを
特徴とする。尚、ここで調味料とは、この方法により直
接加水分解により製造された加水分解物そのままのもの
でもよいし、これに他の成分(例えば、食塩、砂糖等の
甘味料、酢等の有機酸等)を添加したものでもよい意味
である。また、この調味料は、加水分解物そのままペー
スト状にしたり、濾過操作を行うことによって液状(調
味液)にしたり、粉末化したりすることによって、種々
の形態とすることができる。
【0007】上記蛋白質原料としては、食品素材であれ
ば何でも良く、例えば、大豆、小麦、トウモロコシ、胚
芽、米糠等の如き植物性蛋白質、及び魚介類、畜肉、鳥
肉等の如き動物性蛋白質、並びにこれらの加工品を挙げ
ることができ、これらは製造目的によって種々選択され
る。例えば、アミノ酸バランスを目的とする場合は必須
アミノ酸含量の高い動物性蛋白質原料の割合を高めたり
、着色度の低いものを目的とする場合は、動物性蛋白質
原料や糖類及びポリフェノール類含量の少ない植物性蛋
白質原料を使用する。そして、これらの1種又は2種以
上を用いることができる。
【0008】上記風味原料としては、特に限定するもの
ではなく、鰹節、煮干、鯖節、昆布、海老、アサリ、ホ
タテ等の魚介類、又は肉フレーバー用の畜肉類の他、一
般的に使用されている香辛料の類も使用できる。上記原
料を分解するに際し、原料を未処理のままで用いること
ができるが、焙煎、蒸煮、膨化等の加熱処理をしたもの
が好ましい。
【0009】また、第3発明に示すように、蛋白質原料
又は風味原料としては低ポリフェノール含量であるもの
とするのが好ましい。この場合は、第4発明に示すよう
に、波長550nmにおける透過度が3%以上の薄い着
色の調味液を製造できるからである。尚、このポリフェ
ノール類の少ない蛋白質原料としては、アルコール処理
、又は煮る操作等によってポリフェノール含量を少なく
した植物性蛋白質の他に、もともとそれが少ない魚介類
、鳥肉及び畜肉類等の動物性蛋白質原料を挙げることが
できる。
【0010】上記麹又は酵素剤は、上記蛋白質原料及び
風味原料の一方若しくは両方を分解するために使用する
ものである。この酵素剤としては、プロテアーゼ活性、
ペプチダーゼ活性、グルタミナーゼ活性、キチナーゼ活
性、海草分解活性等のあるものを使用でき、その1種又
は2種以上を添加することができる。また、この麹とし
ては、蛋白質を分解できるものであればよく、その範囲
において目的等により種々のものを用いることができる
。例えば、第2発明に示すように、蛋白質原料及び風味
原料の少なくとも一方の原料を用いて作製した麹を用い
ることができるし、液体培養で作製した培養物からなる
麹を用いることもできる。そして、この麹の作製原料と
しては、製造する調味料の目的に応じて種々選択される
。例えば、グルタミンを多く含む原料であればグルタミ
ナーゼ活性の高い麹菌が使用され、作製原料としては脱
脂大豆ミール等、特に選択する必要はない。また、着色
度の低い調味料を目的とする場合は、ポリフェノール類
含量の少ない動物性蛋白質原料又はポリフェノール類含
量の少ない植物性の蛋白質原料に、色素産生能の少ない
麹菌を接種して麹を作製するか、酵素剤単独又は酵素剤
と麹との併用を行うことによって達成される。
【0011】一般に、蛋白質原料及び風味原料の一方又
は両方の原料の加水分解において、酵素剤単独の場合は
フォルモール態窒素の比率が低く、グルタミン酸の生成
量が少ないとか、原料によっては抽出効率が悪いとかと
いう問題があり、大量の酵素剤の使用を必要とする。一
方、麹を使用する場合は着色性の問題が知られている。 本発明者らは、使用する原料で麹を作製することにより
前者の問題点を解決することができ、更に、麹菌をポリ
フェノール類含量の少ない蛋白質で培養するか、又は液
体培養を行うかして麹を作製することによって後者の問
題点をも解決することができた。
【0012】麹と各種原料との混合割合は、麹の酵素活
性量、各種原料の性質、及び目的とする製品の品質によ
って変動させることができる。例えば、第2発明に示す
ように麹100%(即ち、蛋白質原料及び風味原料の少
なくとも一方の原料を用いて作製した麹のみを原料とす
る。)から、0%(即ち、麹を用いずに酵素剤を用いる
。)が採用される。通常の麹であれば麹の2倍量の原料
を混合でき、一方、酵素剤の添加を併用する場合、熱分
解活性の高い麹を用いる場合、及び低分解性調味料の製
造を目的とする場合は、更に、この比を上げることがで
きる。上記のように得られた麹を、単独若しくは蛋白質
原料、風味原料と混合し、アルコール類を加えて消化し
、必要に応じて熟成することによって、目的の調味料を
製造することができる。この場合、原料への添加物とし
て塩類を添加することによって塩味を付加してもよいが
、塩類を添加せずに原料から由来する塩類のみを含む極
めて塩濃度の低い調味料を製造することもできる。
【0013】上記アルコールの添加は、雑菌汚染の防止
を主目的とするものである。その種類としては、特に限
定するものではなく、例えば、焼酎、清酒、果実酒、味
醂、アルコール又はもろみ等を挙げることができる。ま
た、その濃度は、雑菌汚染を防止できる濃度から酵素安
定性を余り阻害しない程度の濃度が好ましい。具体的に
は、以下の試験例に示すように、アルコール濃度は4〜
30容積%(単に、%という。)が好ましく、特に5〜
20%が好ましい。これが3.1%では腐敗し、4.3
%では良好な加水分解等を示すとともに全窒素含有量も
多いからである。また、これが23.1%では、フォル
モール態窒素含有量が減少し、45.1%では両窒素含
有量が著しく減少するからである。
【0014】また、本発明においては、所定の加水分解
をしたままでもよいが、その後に熟成工程を設けること
もできる。この加水分解又は熟成の条件としては、温度
は10〜60℃、好ましくは20〜50℃である。その
期間は2〜6週間が適当であり、温度が低い時又は酵素
剤、麹の添加量が少ない時は期間を長くし、温度が高い
時又は酵素剤、麹の添加量が多い時は期間を短くするこ
とができる。また、以上の製造方法において、■食塩を
積極的に添加せずに、■上記に例示するような低ポリフ
ェノール含量の蛋白質原料等を用い、且つ■酵素剤、及
び/又は、低ポリフェノール含量である、蛋白質原料及
び風味原料の少なくとも1つから作製した麹を用いて製
造される調味液は、食塩濃度が0.1%以下(食塩が実
質上含まれない。)であり、全窒素が0.6g以上/1
00mlであり、且つ波長550nmにおける透過度が
3%以上(特に13%以上)の低着色液とすることがで
きる。
【0015】本第6発明の調味食品の製造方法は、上記
の方法により製造された調味料に野菜、果実、肉類等(
これらの1種又は2種以上)を漬け込むことを特徴とす
る。本第7発明の調味食品の製造方法は、第1発明に示
すように加水分解等を行い、次いで、調味液と固形物を
分離し、該固形物中から調味食品を取り出し、又は該固
形物全体を調味食品とすることを特徴とする。この場合
、例えば、風味原料として貝類のヒモ、内臓等を用い、
加水分解後の残存ヒモ等を取り出してこれを調味食品と
することもできる。また、第8発明に示すように、前述
と同様に、蛋白質原料及び風味原料の少なくとも一方の
原料を用いて作製した麹のみを用いて加水分解して調味
食品とすることもできる。更に、これらの発明において
、前述と同様に、蛋白質原料等として低ポリフェノール
含量のものを使用したり、麹としては液体培養で作製し
た培養物からなるものを使用したりできる。尚、上記各
調味料の調味食品等への利用方法としては、上記調味食
品への製造以外に、インスタント食品に用いられるつゆ
の基剤、焼物等に用いられるタレの基剤等としての利用
が挙げられる。
【0016】
【発明の効果】本発明の調味料の製造方法によれば、ア
ルコール分の存在下に雑菌汚染防止を行いつつ、蛋白質
原料、風味原料を加水分解するため、原料由来の食塩を
含むものの、極めて食塩の少ない(実質上食塩を含まな
い)調味料は勿論のこと、塩分を自由に調節した調味料
を製造できる。更に、風味原料を含むので、後工程の配
合をすることもなく、種々な風味が付与された調味料を
直接製造できる。また、低ポリフェノール含量の、動物
性蛋白質原料又は植物蛋白質原料を用いる場合は、着色
度の少ない調味料を、後工程での脱色操作をすることも
なく、直接に製造できる。
【0017】また、本発明の調味食品の製造方法によれ
ば、上記効果のある調味料(調味液)を製造できるとと
もに、独特の旨味・風味のある、従来にない食品が得ら
れる。更に、蛋白質原料・風味原料・加水量及び麹・酵
素剤との比を変えることによって種々な風味を付与した
り、着色を少なくしたり、形状を多様化させることもで
きる。また、蛋白質原料への吸水量を加減することによ
り、液体からペースト状、更には、粉末の調味料まで広
範囲にわたる製造が可能となる。
【0018】更に、本第3発明又は第4発明においては
、食塩濃度が極めて少なく、窒素成分が多く且つ低着色
の調味液を製造できるので、健康に大変優れ、また調理
上大変有用な調味料等とすることができる。また、本発
明の原料は全て天然物原材料から構成されているため、
本発明によれば、より天然品に近い調味料又は調味食品
が得られる。以上より、本発明によって得られた調味料
及び調味食品は、成人病の予防及び治療に最適で、且つ
現代の食生活における嗜好性の多様化に対応できるもの
である。
【0019】
【実施例】以下、試験例及び実施例により本発明を具体
的に説明する。 試験例 まず、小麦破砕物40gと脱脂大豆ミール60gに水8
0mlを加え、混合後、大型シャーレに入れ120℃、
30分の殺菌を行った。冷却後、醤油用種麹菌(糀屋三
左衛門社製)を接種し、30℃、63時間の培養を行っ
て麹を得た。そして、この麹100gに蒸煮脱脂大豆(
水分:50%、蒸煮条件:121℃、60分)100g
を加え、更に、表1に示す各濃度のエタノール水を各量
加えて混合した。尚、この混合後の混合もろみアルコー
ル濃度(もろみ中の液体成分に対するアルコールの容積
%)も表1に示した。そして、その後、この混合もろみ
を、30℃の恒温槽に30日間置いて大豆蛋白質の加水
分解を行った。30日後、濾過(濾紙)により清澄液を
得、その全窒素及びフォルモール態窒素を測定した。 その結果を表1に示す。
【0020】尚、全窒素の測定及びフォルモール態窒素
の測定は、国税庁所定法に準じて行い、フォルモール態
窒素は、〔N/10  NaOHのml数〕に0.00
14を乗じて、g/100ml値として表した。
【0021】
【表1】
【0022】この結果によれば、アルコール濃度が3.
1%の場合は、雑菌が繁殖して腐敗を生じたが、4.3
%〜45.1%までは、順調に加水分解が行われた。し
かし、23.1%濃度では、フォルモール態窒素含有量
が減少し、45.1%濃度では両窒素含有量が著しく減
少した。従って、混合もろみ中のアルコール濃度は4.
4〜30%が好ましく、特に、5〜20%が、窒素成分
含有量が多いため、好ましい。
【0023】実施例1 上記試験例に準じて得られた麹100gに蒸煮脱脂大豆
ミール(水分:50%、蒸煮条件:121℃、60分)
100gを加え、更に15%エタノール水400mlを
加えて混合後、密栓し、30℃の恒温槽に2週間置いた
。2週間後、ろ過により清澄液220mlを得た。この
清澄液の全窒素は1.428g/100ml、フォルモ
ール態窒素は0.69g/100ml、食塩濃度は、0
.1%以下であった。アルコール濃度は9.2%で、雑
菌の繁殖は認められなかった。また、密栓した上で80
℃、30分の加熱を行った所、沈澱は生じなかった。 更に、この濾液を測色したところ、550nmで、0.
2%T(透過度)であった。
【0024】実施例2 実施例1の蒸煮脱脂大豆ミールの代わりに、蒸煮脱脂大
豆70gと蒸煮干し海老30g(共に、水分:50%、
蒸煮条件:121℃、60分)の混合物を用い、15%
エタノール水の代わりに15%アルコール含量の焼酎を
用い、同様な方法にて40℃の恒温槽に30日間置いた
。30日後、濾過により海老風味に優れた清澄液150
mlを得た。この清澄液の全窒素は1.579g/10
0ml、フォルモール態窒素は0.81g/100ml
であった。また、この清澄液と市販醤油を1:1(容積
比)で混合した混合物と市販醤油との6人による官能評
価を行った。尚、清澄液と市販醤油を混合したものの食
塩分は、市販醤油の半分である。その結果、6名全員が
この混合物の方が、市販醤油より、旨味があり、しかも
海老風味の旨味であり、まろやかで且つ塩辛さが穏やか
であるという評価であった。一方、この市販醤油は6名
全員が塩辛く、旨味がないという評価であった。
【0025】実施例3 実施例1の醤油麹の代わりに、プロテアーゼM(天野製
薬社製)2gを20mlの精製水に溶解させたものを用
い、蒸煮脱脂大豆に代わりに蒸煮煮干し粉砕物を用い、
実施例1と同様な方法にて50℃の恒温槽に2週間置い
た。2週間後、濾過により煮干し風味に優れた清澄液1
50mlを得た。この清澄液の全窒素は0.998g/
100ml、フォルモール態窒素は0.34g/100
mlであった。また、この清澄液を測色したところ、5
50nmで3.7%Tで、実施例1の清澄液より色が薄
かった。
【0026】実施例4 実施例1の醤油麹の代わりに、プロテアーゼM(天野製
薬社製)0.5gを20mlの精製水に溶解させたもの
を用い、蒸煮脱脂大豆の代わりにグルテンミール(日本
コーンスターチ社製、50%加水)を蒸煮しないでその
まま用い、同様な方法にて20℃の恒温槽に30日間置
いた。30日後、濾過により清澄液150mlを得た。 この清澄液の全窒素は1.120g/100ml、フォ
ルモール態窒素は0.42g/100mlであった。ま
た、この濾液を測色したところ、550nmで89.0
%Tであり、大変淡色であった。これは、使用したグル
テンミールには、着色の原因となるポリフェノール成分
及び糖が含まれないからである。
【0027】実施例5 実施例1の蒸煮脱脂大豆の代わりに、蒸煮脱脂大豆90
gと蒸煮ホタテ粉砕物10g(共に、水分:50%、蒸
煮条件:121℃、60分)の混合物を用い、15%エ
タノール水の代わりに、エタノールで調整した約15%
アルコール含量の果実酒200mlを用い、同様な方法
にて30℃の恒温槽に20日間置いた。20日後、濾過
により、ホタテ風味に優れ且つ香り豊かな清澄液100
mlを得た。この清澄液の全窒素は1.865g/10
0ml、フォルモール態窒素は0.87g/100ml
であった。
【0028】実施例6 醤油麹40gに蒸煮脱脂大豆ミール130gと蒸煮昆布
粉砕物30g(共に水分:50%、蒸煮条件:121℃
、60分)を加え、更に、20%エタノール水200m
lを加え、30℃の恒温槽に30日間おいた。30日後
、すりつぶして、昆布風味のペースト状の固体350g
を得た。このペーストの可溶性成分の全窒素は1.51
5g/100ml、フォルモール態窒素は0.52g/
100mlであった。また、このペーストに魚の切身を
1晩漬け込み、調理した結果、旨味に優れた料理ができ
た。即ち、この漬け込まれた切り身は、優れた調味食品
であった。
【0029】実施例7 乾燥した鰹だし粕100gに澱粉2gを加え、更に0.
5%ポリペプトン溶液100mlを加えて混合し、大型
シャーレに入れて、121℃、30分の殺菌を行った。 冷却後、種麹菌を接種し、30℃、60時間の培養を行
って麹を作製した。この麹100gに鰹節のスライス1
0gを加え、更に15%エタノール水200mlを加え
て混合後、25℃に30日間置いた。30日後に濾過を
行い、100mlの清澄液が得られ、アルコール濃度は
12%で雑菌の繁殖は認められなかった。この清澄液の
全窒素は0.972g/100ml、フォルモール態窒
素は0.39g/100mlで、色調が極めて薄く且つ
鰹風味に優れていた。
【0030】実施例8 実施例7の鰹節のスライスの代わりに、干し海老の細断
物を使用し、同様な方法にて行った結果、100mlの
清澄液を得た。この清澄液の全窒素は1.028g/1
00ml、フォルモール態窒素は0.43g/100m
lでわずかな鰹風味に加えて海老風味に優れ、且つ色調
も薄いものであった。
【0031】実施例9 大豆カゼイン2%、可溶性澱粉3%、リン酸2カリウム
0.3%、硫酸マグネシウム・7水塩0.03%、塩化
ナトリウム0.5%の培地100mlを坂口フラスコ(
500ml)に入れ、微量の消泡剤を添加した後、12
1℃、20分間の殺菌を行った。冷却後、種麹から純粋
化した麹菌を接種し、30℃で2日間振とう培養を行っ
た。次に、煮干し粉砕品50gに水50mlを加え、1
00℃、60分間の蒸煮を行ったものに、上述した培養
物を加えて混合し、更に30%アルコール水100ml
を加えた。混合した後、25℃に30日間消化熟成し、
100mlの清澄液を得た。この清澄液は、アルコール
濃度が10.5%、全窒素が1.326g/100ml
、フォルモール態窒素が0.69g/100mlであり
、着色性の低い、煮干し風味の強いものであった。
【0032】実施例10 実施例9の煮干粉砕品の代わりに、鰹粉砕物を蒸煮しな
いでそのまま焙煎したものを用い同様な方法にて行った
結果、50mlの清澄液を得た。この清澄液は、全窒素
が0.612g/100ml、フォルモール態窒素が0
.39g/100mlであり、着色の低い、鰹風味の強
いものであった。
【0033】実施例11 小麦破砕物40gと煮干し破砕物30gと脱脂大豆ミー
ル30gを混合し、水80mlを加えて混合後、大型シ
ャーレに入れ、121℃、45分間の殺菌を行った。冷
却後、醤油種麹菌を接種して、27〜28℃、72時間
の培養を行い、麹を得た。この麹100gに、脱脂大豆
ミール70gと煮干し破砕物30gとを混合し、加水し
た後、蒸煮したもの(水分;50%、蒸煮条件;121
℃、60分)を加え、更に、15%エタノール水400
mlを加え、密栓した後、30℃の恒温槽に4週間置い
た。この4週間後に濾紙濾過を行って得られた清澄液は
、全窒素が1.76g/100ml、フォルモール態窒
素が1.15g/100mlであり、旨味を呈する液で
あった。
【0034】実施例12 小麦破砕物40gと脱脂大豆ミール30gに生帆立て貝
の内臓とヒモ70gをよく混和した後、大型シャーレに
入れ、120℃、30分間の殺菌を行った。冷却後、醤
油用種麹菌を接種し、30℃、70時間の培養を行って
、麹を得た。この麹100gを密栓可能な容器に入れ、
15%エタノール水200mlを加えて混合後、25℃
の恒温槽にて加水分解及び熟成を行った。30日後、帆
立て貝のヒモとペーストとを分け、ヒモを乾燥させた所
、程良い柔らかさと旨味が備わっていた。また、ペース
トを濾過して得た濾液(調味液)は、全窒素が1.61
8g/100ml、フォルモール態窒素が1.084g
/100mlであり、更に、貝風味にも優れていた。
【0035】実施例の効果 以上より、各実施例において、塩分濃度が低く(実質上
含まれない)、窒素成分含有濃度が高く、まろやかで旨
味があり、且つ風味原料の種類により種々の風味の調味
料(調味エキス)が得られた。また、低ポリフェノール
含量の、植物性蛋白質原料(実施例4)及び動物性蛋白
質原料(実施例7、8、9、10)を用いたものは、極
めて着色が低いものであり、調理への幅広い利用が期待
できる。
【0036】更に、実施例12においては、高窒素含有
量で貝風味に優れた調味液が得られたと同時に、独特の
旨味及び風味のある調味食品をも製造できた。また、原
料として貝の内臓を使用しているので、この内臓が優れ
た旨味と風味を与えることに寄与しているとともに、廃
棄処分になるものを再利用しており、資源の効率化とい
う点にも優れる。尚、実施例6においては、所定の調味
料(調味液)に漬け込んだ独特の旨味と風味のある漬け
込み魚食品からなる調味食品を製造できた。この漬け込
む対象物及び所望の風味と旨味のある調味液の組合せに
より、種々の調味食品が容易に得られる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  蛋白質原料及び風味原料の少なくとも
    一方の原料を、アルコール分存在下に、麹及び酵素剤の
    少なくとも一つにより、加水分解を行い、その後必要に
    応じて熟成を行うことを特徴とする調味料の製造方法。
  2. 【請求項2】  蛋白質原料及び風味原料の少なくとも
    一方の原料を用いて作製した麹を、アルコール分存在下
    に、加水分解を行い、その後必要に応じて熟成を行うこ
    とを特徴とする調味料の製造方法。
  3. 【請求項3】  蛋白質原料及び風味原料は低ポリフェ
    ノール含量である請求項1又は2記載の調味料の製造方
    法。
  4. 【請求項4】  波長550nmにおける透過度が3%
    以上の調味液を含む請求項3記載の調味料の製造方法。
  5. 【請求項5】  麹は液体培養で作製した培養物である
    請求項1〜4記載の調味料の製造方法。
  6. 【請求項6】  上記請求項1〜5記載の方法により製
    造した調味料に野菜、果実、肉類等を漬け込むことを特
    徴とする調味食品の製造方法。
  7. 【請求項7】  蛋白質原料及び風味原料の少なくとも
    一方の原料を、アルコール分存在下に、麹及び酵素剤の
    少なくとも一つにより、加水分解を行い、その後必要に
    応じて熟成を行い、次いで、調味液と固形物を分離し、
    該固形物中から調味食品を取り出し、又は該固形物全体
    を調味食品とすることを特徴とする調味食品の製造方法
  8. 【請求項8】  蛋白質原料及び風味原料の少なくとも
    一方の原料を用いて作製した麹を、アルコール分存在下
    に、加水分解を行い、その後必要に応じて熟成を行い、
    次いで、調味液と固形物を分離し、該固形物中から調味
    食品を取り出し、又は該固形物全体を調味食品とするこ
    とを特徴とする調味食品の製造方法。
  9. 【請求項9】  蛋白質原料及び風味原料は低ポリフェ
    ノール含量である請求項7又は8記載の調味食品の製造
    方法。
  10. 【請求項10】  麹は液体培養で作製した培養物であ
    る請求項7〜9記載の調味食品の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6926918B2 (en) * 2002-03-11 2005-08-09 Ocean Nutrition Canada Limited Fish hydrolysates as salt replacement

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