JPH043522B2 - - Google Patents

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JPH043522B2
JPH043522B2 JP58088863A JP8886383A JPH043522B2 JP H043522 B2 JPH043522 B2 JP H043522B2 JP 58088863 A JP58088863 A JP 58088863A JP 8886383 A JP8886383 A JP 8886383A JP H043522 B2 JPH043522 B2 JP H043522B2
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optical axis
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、4群式ズームレンズ鏡筒、更に詳し
くは、焦点位置の位置出し調整を簡易に行なえる
ようにした機械補償型の4群式ズームレンズ鏡筒
に関する。
周知のように、機械補償型の4群式ズームレン
ズ鏡筒には、前方がわからフオーカスレンズ群、
変倍レンズ群、補償レンズ群およびリレーレンズ
群の4つのレンズ群が順次配設されており、上記
変倍レンズ群および補償レンズ群がカム機構によ
つて光軸方向に所定の関係を満たしながら移動し
て、ズーミング動作が行なわれるようになつてい
る。
第1図は、従来の4群式ズームレンズ鏡筒の一
例を示している。このズームレンズ鏡筒は、上記
フオーカスレンズ群、変倍レンズ群、補償レ
ンズ群およびリレーレンズ群の4つのレンズ
群と、上記フオーカスレンズ群、変倍レンズ群
、補償レンズ群およびリレーレンズ群をそ
れぞれ保持するフオーカスレンズ枠1、変倍レン
ズ枠2、補償レンズ枠3およびリレーレンズ枠4
と、カメラ本体(図示せず)に取り付けられるマ
ウント部材5と、このマウント部材5に固着され
ていて、上記リレーレンズ枠4を内がわに嵌合す
る支持枠6と、この支持枠6に後端部が固着され
ていて、中程の内がわに上記補償レンズ枠3を嵌
合すると共に、先端部に上記フオーカスレンズ枠
1をヘリコイド螺着する固定枠7と、この固定枠
7の後端部外周に回転自在に配設されていて、絞
り機構(図示せず)に対して絞り値を設定する絞
り環8と、上記固定枠7の中程外周に摺動および
回動自在に嵌合されたズーム作動枠9と、このズ
ーム作動枠9の後端部外周に後端部内周が固着さ
れていて、上記フオーカスレンズ枠1と回転的に
一体化された距離調節環11と、上記変倍レンズ
枠2の外周に植立されていて、上記補償レンズ枠
3に穿設された被移動用の長孔3a(第2図参照)
および上記固定枠7に穿設された光軸方向の案内
用長孔7a(第2図参照)を貫通して、先端部が
上記ズーム作動枠9に穿設された回転方向遊び用
の長孔9a(第2図参照)内に嵌入された変倍移
動ピン12と、上記補償レンズ枠3の外周に植立
されていて、上記固定枠7に穿設された補償用レ
ンズ群の移動制御用カム長孔7b(第2図参照)
内に嵌入された補償レンズ駆動部としての補償用
カムピン13とで、その主要部が構成されてい
る。
上記フオーカスレンズ枠1は、大径筒と小径筒
とが前壁によつて一体化された2重の円筒体でな
つていて、小径筒の内がわに上記フオーカスレン
ズ群が嵌合保持されていると共に、小径筒の外
周にヘリコイド雄ねじ1aが螺刻されている。こ
のヘリコイド雄ねじ1aは、上記固定枠7の先端
部内周面に螺刻されたヘリコイド雌ねじ7dに螺
合されていて、フオーカスレンズ枠1は固定枠7
に対して回転しながら光軸方向に進退できるよう
になつている。また、フオーカスレンズ枠1の大
径筒の後端部外周には、回転伝達ピン14が植立
されており、この回転伝達ピン14は、上記距離
調節環11に光軸方向に穿設された光軸方向遊び
用の長孔11a(第3図参照)内に嵌入されてい
る。
上記変倍レンズ枠2は、短円筒体で形成されて
いて、その内がわに変倍レンズ群が嵌合保持さ
れていると共に、既述したように、外周に変倍移
動ピン12が植立されている。この変倍移動ピン
12が貫通する補償レンズ枠3の被移動用長孔3
aは、第2図に示すように、光軸方向に対してリ
ード角θをなす直線状の長孔で形成されており、
同じく変倍移動ピン12が貫通する固定枠7の案
内用長孔7aは、光軸方向に沿う直線状の長孔で
形成されている。また、変倍移動ピン12が嵌入
するズーム作動枠9の回転方向遊び用長孔9a
は、光軸方向に直交する周方向の長孔で形成され
ている。
上記補償レンズ枠3は、後端部に内方突出縁を
有する円筒体で形成されていて、内方突出縁の内
がわに補償レンズ群が嵌合保持されている。こ
の補償レンズ枠3には、既述したように、被移動
用長孔3aが穿設されていると共に、その中程の
外周には補償用カムピン13が植立されている。
この補償用カムピン13が嵌入する固定枠7の補
償用カム長孔7bは、第2図に示すように、光軸
後方に向けて彎曲する弓型状に穿設されている。
上記リレーレンズ枠4は、支持枠6の内がわに
嵌合される円筒体で形成されていて、その中程の
内がわに上記リレーレンズ群が嵌合保持されて
いる。このリレーレンズ枠4には、支持枠6に光
軸方向に穿設された焦点位置調整用長孔6aを介
して焦点位置調整用ビス15が螺着されており、
同ビス15を締め付けることによつてリレーレン
ズ枠4は支持枠6に一体化されている。上記支持
枠6は、ビス16によつてマウント部材5に固着
されており、また、支持枠6には、ビス17によ
つて上記固定枠7が固定されている。固定枠7の
後端部外周に配設された絞り環8の前がわ内方に
は、指標環18がビス19によつて固定枠7に固
着されており、この指標環18には更に飾り環2
0が螺着されている。この飾り環20は、固定枠
7に穿設された焦点位置調整用のドライバー挿入
孔7cを蔽つて、ズームレンズ鏡筒内にゴムやホ
コリが侵入するのを防止する役目をする。ドライ
バー挿入孔7cが、上記焦点位置調整用のビス1
5や長孔6aに対向するように穿設されているこ
とは云うまでもない。
上記ズーム作動枠9には、上記回転方向遊び用
長孔9aが穿設されている他、その内面がわに同
枠9の回動および摺動範囲を規制するための規制
溝9bが穿設されている。この規制溝9bは幅広
に形成されていて、同溝9b内には固定枠7の中
程外周に植立されたストツパーピン21が嵌入さ
れている。上記規制溝9bの内周面でなるストツ
パー9cと上記ストツパーピン21とによつて、
ズーム作動枠9の作動範囲が規制されるようにな
つている。また、ズーム作動枠9には、ビス22
によつて上記距離調節環11が固着されており、
距離調節環11の外周には、操作用のゴム環23
が緊密に嵌着されている。
以上のように、従来の4群式ズームレンズ鏡筒
は構成されているが、このズームレンズ鏡筒にお
いては、以下のようにして距離調節動作およびズ
ーミング動作が行なわれる。
まず、距離調節を行なうには、ゴム環23を介
して距離調節環11を回転させる。すると、長孔
11aと回転伝達ピン14とを介して、フオーカ
スレンズ枠1が距離調節環11と共に回転し、ヘ
リコイド雄ねじ1aおよび雌ねじ7dによつてフ
オーカスレンズ枠1が回転しながら光軸方向に進
退される。従つて、フオーカスレンズ群が、第
4図における2点鎖線と実線との間を光軸方向に
移動し、撮影距離の調節が行なわれる。なお、距
離調節環11の回転時には、ズーム作動枠9も一
体に回転するが、長孔9aが光軸と直交する方向
に穿設されているので、変倍移動ピン12は移動
しない。
また、ズーミングを行なうには、ゴム環23を
介して距離調節環11を光軸方向に移動させる。
すると、距離調節環11と一体にズーム作動枠9
も光軸方向に摺動し、長孔9aを介して変倍移動
ピン12が固定枠7の長孔7aによつてガイドさ
れながら光軸方向に移動する。このため、変倍レ
ンズ枠2が光軸方向に進退されると共に、長孔7
aとリード角θをなす被移動用長孔3aを介して
補償レンズ枠3が回転される。この回転の際、補
償レンズ枠3は、補償用のカムピン13およびカ
ム長孔7bによつて移動経路が規制されているの
で、変倍レンズ枠2の直線的な移動に対して非直
線的な光軸方向への移動を伴いながら回転する。
よつて、変倍レンズ群と補償レンズ群とは、
第4図に示すように、変倍レンズ群の直線的な
移動によつても焦点位置が変化しないように補償
レンズ群が非直線的に移動して、これを補償す
る。従つて、ズーミングが行なわれる。なお、上
記距離調節環11の光軸方向への移動時には、長
孔11aが光軸方向に穿設されているので、フオ
ーカスレンズ枠1は回転しない。
そして、4群式ズームレンズ鏡筒においては、
第4図に示すように、変倍レンズ群群が最も前
がわに位置するときにワイド状態(第5図参照)
が、最も後がわに位置するときに望遠状態(第7
図参照)が、これらの中間に位置するときに標準
状態(第6図参照)がそれぞれ得られるようにな
つている。なお、ズーミングによつて上記ワイド
状態から望遠状態までのいずれのズーム状態をと
つても、最後群のリレーレンズ群による焦点位
置P4が移動しないことは云うまでもない。
ところで、上述した従来の4群式ズームレンズ
鏡筒においては、鏡筒組立時の焦点位置P4の位
置出し調整を、最後群のリレーレンズ群を光軸
方向に変位させることによつて行なうようになつ
ていた。この調整方法は、補償レンズ群を通過
した後の光線がアフオーカルになつている(第5
図参照ないし第7図参照)ことを前提として行な
われていたものであり、実際には、焦点位置調整
用ビス15の長孔6a内での締め付け位置を変化
させることによつて行なわれていた。
しかしながら、このような調整方法を採用する
従来の4群式ズームレンズ鏡筒においては、鏡筒
の外部からビス15を緩めたり、締め付けたりす
るために、固定枠7にドライバー挿入用の透孔7
cを穿設する必要があり、更に、この透孔7cか
らゴミやホコリが侵入するのを防ぐため、同透孔
7cを蔽う飾り環20を特別に設ける必要がある
という欠点があつた。また、組立時の調整のため
だけに、リレーレンズ枠4を支持枠6に対する嵌
合保持とする必要があり、部品点数が増えると共
に、リレーレンズ群の位置決め精度が低下する
という欠点があつた。
また、従来の4群式ズームレンズ鏡筒の中に
は、上例の4群式ズームレンズ鏡筒とは異なつ
て、焦点位置P4の位置出し調整を、4つのレン
ズ群全体を光軸方向に前後動させることによつて
行なうようにしたものもある。この調整方法は、
具体的には、マウント部材または同部材に固定さ
れた固定枠に対して、レンズ群全体を配設する鏡
枠を移動させるものである。
この調整方法を採用する従来の4群式ズームレ
ンズ鏡筒においては、組立時の調整のためだけに
鏡枠と固定枠とを別体にしなければならず、大き
な部品が余分に必要になるという欠点があつた。
また、調整後は固定枠と鏡枠とを複数個所でしつ
かりと固定する必要があり、このため、固定枠に
ドライバー挿入用の透孔を複数個所穿設すると共
に、これら透孔を蔽うための飾り環を配設しなけ
ればならないという欠点があつた。さらに、鏡枠
に外力が加わつた場合に、鏡枠が固定枠に対して
ずれ、調整が狂う可能性が強いという欠点があつ
た。
さらに、従来の4群式ズームレンズ鏡筒の中に
は、マウント部材またはこれに固定された部材
と、レンズ群全体を保持する固定枠との間にワツ
シヤー、リング等でなるスペーサーを挾み込ん
で、レンズ群全体を光軸方向にずらし、これによ
つて焦点位置P4の位置出し調整を行なうように
したものもある。
このような調整方法を採用する従来の4群式ズ
ームレンズ鏡筒においては、コリメーターを見な
がら調整することができないため、測定、撰別等
の工程が組立上要求され、工数がかかるという欠
点があつた。また、段階的な調整しかできないの
で、精度の高い位置出しをすることができないと
いう欠点があつた。
本発明の目的は、上述の点に鑑み、補償レンズ
群の位置を規制するカム機構のカム溝およびカム
ピンのずれか一方に調整手段を設け、この調整手
段により補償レンズ群の光軸方向の位置の調整を
行なうことによつて、焦点位置の位置出し調整を
行なうようにした4群式ズームレンズ鏡筒を提供
するにある。
以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明す
る。
まず、実施例の具体的な説明に入る前に、補償
レンズ群の移動による焦点位置P4の位置出し
調整の可能性について検討する。
上記第1図に示した従来例の4群式ズームレン
ズ鏡筒のように、通常の4群式ズームレンズ鏡筒
は、前がわからフオーカスレンズ群、変倍レン
ズ群、補償レンズ群およびリレーレンズ群
を順次配設しており、補償レンズ群を通過後の
光線がアフオーカルになつているものが多い。し
かしながら、補償レンズ群通過後の光線がアフ
オーカルになつているという条件はかならずしも
必要ではなく、リレーレンズ群に対する物点位
置が定位置になるように、補償レンズ群通過後
の光線が設定されていれば十分である。
既述したように、従来の4群式ズームレンズ鏡
筒において焦点位置P4の位置出し調整を行なう
方法としては、リレーレンズ群を光軸方法に前
後動させる方法、または、レンズ群全体を光軸方
向に前後動させる方法が採用されている。これら
調整方法には、焦点位置P4の位置出し調整とズ
ーミングピント移動調整とが独立に行なえる、絞
り径の調整が独立に行なえる等の利点があるが、
これら利点を光学的見地から見ると、焦点位置の
位置出し調整により、 焦点距離が変化しない、 ズーミングピント移動を生じない、 Fナンバーが変化しない、 という諸条件を満足していることを意味してい
る。従つて、上記両調整方法によらなくとも、上
記〜の条件を満足する調整方法であれば、同
等の利点を有することになり、従来の調整方法に
代わる新たな調整方法として採用することが可能
であるといえる。
そこで、本発明の4群式ズームレンズ鏡筒にお
いて、採用する補償レンズ群の移動による焦点
位置の位置出し調整方法が、上記〜の条件を
満足するか否かについて、以下具体的に検討す
る。
補償レンズ群の移動による焦点位置の位置出
し調整方法が上記〜の条件を満足するか否か
を検討するにあたり、第8図に示すような系をモ
デルとして考える。この系は、補償レンズ群通
過後の光線がアフオーカルになつている系であ
り、変倍レンズ群による像点P2が補償レンズ
群の前側焦点F3と一致しているので、補償レ
ンズ群に対する物点P2から出た光線は同レン
ズ群で屈折されて光軸と平行となり、あたかも
無限遠に補償レンズ群による像点P3があるか
のような状態となつている。そして、リレーレン
ズ群に対する物点P3から出た光線は、同レン
ズ群で屈折されて、同レンズ群の後側焦点
F4′に像点P4を生じている。
いま、上記アフオーカルな系の状態から、焦点
位置P4の位置出し調整のために補償レンズ群
を調整移動量Δだけ光軸方向に後退させたとす
る。すると、補償レンズ群は()の位置に移
り、同レンズ群の前側焦点F3および後側焦点
F3′は、それぞれ(F3)および(F3′)の位置に移
動する。補償レンズ群に対する物点P2の位置
は変わりないのであるから、補償レンズ群の移
動による像点(P3)の位置を求めるために、新
しい前側焦点(F3)および後側焦点(F3′)を基
準にして物点P2までの距離x3、像点(P3)まで
の距離をx3′とすると、x3=−Δであるから、ニ
ユートンの公式より、 x3′=−f3 2/x3=f3 2/Δ ……(1) となる。ただし、f3は補償レンズ群の焦点距離
を示す。次に、リレーレンズ群に対する物点
(P3)の位置を求めると、前側焦点F4から見た物
点までの距離x4は、上記(1)式を用いて、 x4=f3+f4−D+Δ+x3′ =f3+f4−D+Δ+f3/Δ ……(2) となる。ただし、Dはアフオーカルな状態での補
償レンズ群とリレーレンズ群との主点間隔、
f4はリレーレンズ群の焦点距離である。続い
て、リレーレンズ群に対する像点(P4)の位
置を求めると、後側焦点F4′から像点(P4)まで
の距離x4′は、像点位置のずれ量dと等しいので、
上記(2)式を用いて、ニユートンの公式により、 d=−f4 2/x4=−f24/f3+f4−D+Δ+f23/Δ −f4 2/(f3+f4−D)+f3 2/Δ ……(3) となる。ただし、調整移動量Δは小さいので、1
次の項は無視した。
次に、補償レンズ群の移動により、補償レン
ズ群とリレーレンズ群とによる結像倍率βが
どの程度変化するかについて調べる。この結像倍
率βは、補償レンズ群による倍率とリレーレン
ズ群による倍率との積であるから、上記(2)式を
用いて、 β=f3/x3・f4/x4=f3/−Δ・f4/f3+f4−D+Δ+
f3 2/Δ =−f3・f4/(f3+f4−D)Δ+Δ2+f3 2 −f3f4/(f3+f4−D)Δ+f3 2 =−f4/f3{1/1+(f3+f4−D)・Δ/f3 2}…
…(4) となる。ただし、調整移動量Δは小さいので、2
次の項は無視した。上記(4)式の{ }内の α=1/1+(f3+f4−D)・Δ/f3 2}……(5) が、補償レンズ群を動かしたときの結像倍率β
の変動比αを表わしている。
続いて、補償レンズ群の移動により、補償レ
ンズ群における軸上光線高h3がどの程度変化す
るかについて調べる。リレーレンズ群の後側開
口数N.A.を物点が無限遠にあるときにN.A.0とす
ると、リレーレンズ群の調整前の軸上光線高h4
は、 h4=f4×N.A.0 ……(6) である。補償レンズ群を調整移動量Δだけ移動
させたとき軸上光線高h4′は、N.A.0を確保するこ
とがFナンバー一定という条件を満たすことであ
るから、 h4′=(f4+d)×N.A.0 ……(7) となる。従つて、補償レンズ群での軸上光線高
h3′は、 h3′=N.A.0×(f4+d)+(D−Δ) ×N.A.0×(f4+d)/f3+f3 2/Δ−(D−Δ)……
(8) となる。上記(8)式の第2項は、軸上光線高h3′と
h4′との差であり、三角形の相似関係を利用した
比例式から比較的簡単に求められる。一方、補償
レンズ群の調整前の軸上光線高h3はリレーレン
ズ群の調整前の軸上光線高h4と等しいので、軸
上光線高h3の変動比γは、上記(8)式の両辺を上記
(6)の両辺てそれぞれ割つて整理すると、 γ=h3′/h3=(1 +d/f4){1+D−Δ/f3+f3 2/Δ−(D−Δ)
} (1+d/f4)(1+DΔ/f3 2+f3Δ−DΔ)……(
9) となる。ただし、調整移動量Δは小さいので、2
次の項は無視した、 上記(3)式で求められた像点位置のずれ量dは、
上記条件のズーミングピント移動に関係してお
り、上記(4)式で求められた結像倍率βは、上記条
件の焦点距離の変化と関係している。また、上
記(9)式で求められた軸上光線高h3の変動比γは、
上記条件のFナンバーの変化に関係している。
上記(3)、(4)および(9)の各式を見て判る通り、各式
中に主点間隔Dが含まれており、この主点間隔D
はズーミングによつて変化する量であるから、基
本的には上記〜の各条件は満たされていない
ことになる。しかし、実際には、主点間隔Dの変
化に伴うずれ量d、結像倍率βおよび変動比γの
変化の程度が問題であり、これらの変化が十分小
さければ、補償レンズ群の移動による焦点位置
の位置出し調整も十分に実用に供することができ
る筈である。
そこで、次に具体的な数値を用いて、主点間隔
Dの変化に伴うずれ量d、結像倍率βおよび変動
比γの変化がどの程度になるかを検証する。な
お、以下、添字W、S、Tは、ワイド、標準およ
び望遠の各状態での値であることを示す。
いま、補償レンズ群の焦点距離f3を101.777
mm、リレーレンズ群の焦点距離f4を110.653mm
とし、補償レンズ群の調整移動量Δを0.7mmと
する。また、ワイド、標準および望遠の各状態で
の主点間隔DW、DSおよびDTを、それぞれ−
22.915mm、−32.105mmおよび−22.875mmとする。な
お、主点間隔DW、DSおよびDTが負の値になつて
いるのは、リレーレンズ群の前側主点が補償レ
ンズ群の後側主点より前方にあるためである。
また、ズーミングピント移動はすでにとれている
ものとする。上記各値から、 f3+f4−DW=235.345mm、 f3+f4−DS=244.535mm、 f3+f4−DT=235.305mm となるので、上記(3)式に代入して計算すると、ワ
イド、標準および望遠の各状態での焦点位置P4
の調整量dW、dSおよびdTは、 dW=−0.81446mm、 dS=−0.81397mm、 dT=−0.81446mm となる。
従つて、補償レンズ群をΔ=±0.7mm程度移
動させて、焦点位置P4をd=〓0.8mm程度調整す
れば、これによるズーミングピント移動は0.001
mm程度であり、実用上問題ない。よつて、上記
の条件は満足される。
次に、同様な調整による結像倍率βの変化量を
見ると、上記(4)式に各値を代入すれば、 βW=−1.07019、 βS=−1.06954、 βT=−1.07019 となる。調整前の結像倍率β=−f4/f3は、
1.08721mmであるから、上記(5)式の変動比αは、 αW=0.98434、 αS=0.98375、 αT=0.98434 となる。よつて、変動比αの大きいもので、1.6
%程度の焦点距離の増減が生ずることになる。
従つて、補償レンズ群の移動により焦点位置
P4をd=±0.8mm程度調整したときには、これに
より焦点距離に±1.6%程度の変動が生ずるが、
この程度の変動は実用上問題なく、上記の条件
は満足される。
次に、同様な調整によるFナンバー一定のため
の軸上光線高h3の変動を調べる。上記(9)式中にお
いて、 1+d/f4=0.99264 となるから、軸上光線高h3の変動比γは、 γW=0.99112、 γS=0.99051、 γT=0.99112 となる。よつて、補償レンズ群の主点位置で軸
上光線高h3は±0.9%程度変化する。ただし、焦
点距離の変動は上記(9)式の中に含まれているの
で、Fナンバーのみこれだけ変化すると考えてよ
い。
従つて、補償レンズ群の移動により焦点位置
P4をd=±0.8mm程度調整したときには、これに
より補償レンズ群の主点位置における軸上光線
高h3は、〓0.9%程度変化する。これは、アフオ
ーカルな光線を通過する絞りをそのまま用いると
すると、Fナンバーが〓0.9%程度変化すること
を意味する。Fナンバーの〓0.9%程度の変化は、
実用上何ら問題がなく、上記の条件も満足され
る。
以上のように、補償レンズ群の移動によつて
焦点位置P4の位置出し調整を行なつたとしても、
その調整量dがある小さな範囲に収まるならば、
実用上問題を生ずることがなく、実質的に上記
〜の各条件が満足される。よつて、補償レンズ
群の移動による焦点位置P4の位置出し調整は
可能である。
次に、上記の補償レンズ群の移動による焦点
位置P4の位置出し調整が可能であるとの結論を
踏まえて、本発明の4群式ズームレンズ鏡筒の具
体的な実施例の説明に入る。
第9図は、本発明の一実施例を示す4群式ズー
ムレンズ鏡筒を示している。この4群式ズームレ
ンズ鏡筒は、上記第1図に示した従来例のズーム
レンズ鏡筒に対して、補償用カムピン13を調整
手段を有するガイド部材31に置き換えた点、お
よび、リレーレンズ枠4と支持枠6とを一体のリ
レーレンズ枠32に置き換えた点が主として相違
している。
上記ガイド部材31は、第10図および第11
図に示すように、中央に調整用の長孔31aを有
する短円柱体で形成されていて、上面部が皿状に
凹んでいると共に、下面部の左右両側部が切り削
がれて調整用案内突部31bが設けられている。
このガイド部材31は、第12,13図に示すよ
うに、調整用案内突部31bを上記補償レンズ枠
3に穿設された調整用長溝3b内に嵌合されて、
上記固定枠7に穿設された補償用カム長孔7b内
に収納されており、上記調整用長孔31aを貫通
して固定用ビス33が補償レンズ枠3に螺刻され
たねじ孔3c内に螺込まれることによつて、補償
レンズ枠3に固定されている。上記長溝3bは、
上記被移動用長孔3aと同様に、光軸方向に対し
てリード角θを有するように穿設されており、そ
の中央に上記ねじ孔3cが螺刻されている。従つ
て、ビス33を緩めた状態では、ガイド部材31
は、案内突部31bおよび長溝3bによつてガイ
ドされながらリード角θの方向に摺動し得るよう
になつており、適宜の摺動位置でビス33を締め
付けることによつて、補償レンズ枠3に固定され
るようになつている。なお、調整用長溝3bを被
移動用長孔3aと同一方向のリード角θの方向に
穿設するようにしたのは、補償用カム長孔7b内
でのガイド部材31の始点、中間点および終点
が、ガイド部材31の調整によつても変化しない
ようにするためである。
上記リレーレンズ枠32は、前方小径筒部と後
方大径筒部とが一体化された2段の円筒体で形成
されていて、前方小径筒部内に上記リレーレンズ
群が固定されていると共に、後方大径筒部がビ
ス16によつてマウント部材5に固定されてい
る。従つて、本実施例のズームレンズ鏡筒には、
上記第1図に示した従来例のズームレンズ鏡筒に
設けられていた調整用ビス15及び長孔6aが設
けられておらず、このため、指標環18および飾
り環20、並びに、透孔7cも設けられていな
い。
なお、その他特に言及しなかつた部材は、上記
第1図に示した従来例のズームレンズ鏡筒の対応
する部材と同一に構成されているので、対応する
部材には同一の符号を付してその詳しい説明を茲
に省略する。
このように構成された本実施例の4群式ズーム
レンズ鏡筒において、焦点位置の位置出し調整を
行なうには、例えば、ワイド状態に設定した後、
ビス33を緩め、補償レンズ枠3を前後動させ、
コリメータ等により焦点調節動作を行わせる。そ
の後、ビス33を締め付け、ガイド部材31を補
償レンズ枠3に固定する。
かくすれば、例えばワイド状態での変倍レンズ
群と補償レンズ群との位置関係が一義的に定
まり、補償レンズ群通過後の光線がアフオーカ
ルな状態からずれているかもしれないが、正確な
焦点位置の位置出しが行なわれる。
なお、焦点位置の位置出し調整後の、距離調節
時の動作、およびズーミング時の動作は、上記第
1図に示した従来例のズームレンズ鏡筒の場合と
同様であるので、その詳しい説明を茲に省略す
る。
第14図は、本発明の他の実施例を示す4群式
ズームレンズ鏡筒における焦点位置の位置出し調
整手段を示している。この調整手段におけるガイ
ド部材34は、中央にねじ孔ないしは貫通孔34
aを有する肉厚の円板体で形成されていて、同孔
34aを貫通して固定用ビス33が補償レンズ枠
3に穿設された調整用長孔3d内に螺入されるこ
とによつて、補償レンズ枠3に固定されている。
上記長孔3dは、ビス33のねじ部の直径より若
干幅狭に形成されていて、前記長溝3bと同様に
光軸方向に対してリード角θをなすように穿設さ
れている。上記ビス33は、長孔3dの所定の位
置にタツプタイト的に螺入されて固定されてい
る。
このように構成された本実施例の4群式ズーム
レンズ鏡筒における調整手段によつても、ガイド
部材34をリード角θの方向に移動させることが
できるので、上記第9図ないし第13図に示した
実施例のズームレンズ鏡筒における調整手段の場
合と同様にして、焦点位置の位置出し調整を行な
うことができる。
以上述べたように、本発明によれば、補償レン
ズ群の光軸方向への移動によつて焦点位置の位置
出し調整を行なうようにしたので、リレーレンズ
枠をマウント枠またはこれに固定された枠と一体
に形成することができ、部品点数が減少すると共
に、リレーレンズ群の位置決め精度の向上を図る
ことができる。
また、リレーレンズ枠の位置調整用のビスが不
要となるので、このビスを回転させるのに必要な
固定枠の透孔が不要となり、同透孔を蔽うための
飾り環等も不要となる、従つて、さらに、部品点
数を減少させることができる。
さらに、コリメーターを見ながら連続的な調整
ができるので、少ない工数で精度の高い調整を行
なうことができる。
さらにまた、鏡筒内部の本来可動な補償レンズ
群の移動によつて調整を行なうので、調整のため
に付加する手段が簡単なものですみ、調整後も外
力によつて調整が狂うというおそれがない。
よつて、明細書中に述べた従来の欠点を解消す
る、製作上甚だ便利な4群式ズームレンズ鏡筒を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の4群式ズームレンズ鏡筒の一
例を示す上半部断面図、第2図および第3図は、
上記第1図に示した4群式ズームレンズ鏡筒にお
ける各種カムの位置関係をそれぞれ示す要部拡大
平面図、第4図は、上記第1図に示した4群式ズ
ームレンズ鏡筒における各レンズ群の作動位置関
係を示す線図、第5図ないし第7図は、上記第1
図に示した4群式ズームレンズ鏡筒における、ワ
イド、標準および望遠の各状態での光線の様子を
それぞれ示す略線図、第8図は、本発明の4群式
ズームレンズ鏡筒において採用される補償レンズ
群の移動による焦点位置の位置出し調整方法の説
明に供する略線図、第9図は、本発明の一実施例
を示す4群式ズームレンズ鏡筒の上半部断面図、
第10図および第11図は、上記第9図に示した
4群式ズームレンズ鏡筒に配設された、調整手段
としてのカム部材を示す拡大平面図および拡大側
面図、第12図は、上記第9図に示した4群式ズ
ームレンズ鏡筒における調整手段を示す要部拡大
断面図、第13図は、上記第12図に示した調整
手段の要部拡大平面図、第14図は、本発明の他
の実施例を示す4群式ズームレンズ鏡筒における
調整手段を示す要部拡大断面図である。 ……フオーカスレンズ群、……変倍レンズ
群、……補償レンズ群、……リレーレンズ
群、3……補償レンズ枠、3b……調整用長溝
(調整手段)、3c……ねじ孔、3d……調整用長
孔(調整手段)、7……固定枠、7b……カム長
孔(カム溝)、31,34……ガイド部材(カム
ピン)、31a……調整用長孔(調整手段)、31
b……案内突部(調整手段)、33……固定用ビ
ス(調整手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フオーカスレンズ群、変倍レンズ群、補償レ
    ンズ群およびリレーレンズ群の4つのレンズ群
    と、 円周方向に形成された長孔9aを有するととも
    に、光軸方向への直進移動により変倍動作を行な
    わせ、回転動作により焦点調節を行う作動枠9
    と、 変倍レンズ群を保持するとともに、上記円周方
    向の長孔に嵌入する変倍移動ピン12を有し、上
    記作動枠の直進移動を受けて光軸方向に移動する
    変倍レンズ枠2と、 光軸方向に形成されるとともに、上記変倍移動
    ピンが嵌入する直進案内用長孔7aと、補償レン
    ズ群の移動制御用カム長孔7bとを有し、かつ、
    リレーレンズ群を保持した固定枠7と、 上記補償レンズ群を保持し、かつ、上記変倍移
    動ピンが嵌入するとともに、光軸方向に対して所
    定角度傾斜した変倍用長孔3aと、上記移動制御
    用カム長孔に嵌入する補償レンズ駆動部とを有し
    た補償レンズ枠3と、 を有した4群式ズームレンズ鏡筒において、 上記補償レンズ駆動部を、上記カム長孔に嵌合
    するとともに上記所定角度と同じ角度のガイド面
    を持つ案内用凸部31bを有したガイド部材31
    と、このガイド部材を補償レンズ枠に取り付ける
    取付部材とにより構成し、上記補償レンズ枠には
    上記案内用凸部に嵌合する調整用長溝3bを設け
    たことを特徴とする4群式ズームレンズ鏡筒。
JP8886383A 1983-05-20 1983-05-20 4群式ズ−ムレンズ鏡筒 Granted JPS59214812A (ja)

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JPS59214812A JPS59214812A (ja) 1984-12-04
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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4924133A (ja) * 1972-06-23 1974-03-04
JPS559377Y2 (ja) * 1975-09-19 1980-02-29
JPS5760003Y2 (ja) * 1977-05-23 1982-12-21
JPS57167419U (ja) * 1981-04-16 1982-10-21

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