JPH0435562B2 - - Google Patents
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- JPH0435562B2 JPH0435562B2 JP1167346A JP16734689A JPH0435562B2 JP H0435562 B2 JPH0435562 B2 JP H0435562B2 JP 1167346 A JP1167346 A JP 1167346A JP 16734689 A JP16734689 A JP 16734689A JP H0435562 B2 JPH0435562 B2 JP H0435562B2
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- Japan
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- gravel
- water
- gravel layer
- soil particles
- river
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は河水に含まれる土粒子のフイルター方
法に係り、詳しくは、微細で軽いシルトや粘土分
を含む流水を礫層内へ導き、その間に、土粒子な
どを分離するようにした流水のフイルター方法に
関するものである。
法に係り、詳しくは、微細で軽いシルトや粘土分
を含む流水を礫層内へ導き、その間に、土粒子な
どを分離するようにした流水のフイルター方法に
関するものである。
河川の流水中に浮遊する土粒子を除去するため
に、古くから、上流側に沈砂池を設け、そこで予
め分離する方法がとられている。沈砂池では、粒
径が大きく重い砂や土粒子などが沈降して除去さ
れるが、微細で軽い土粒子、すなわち、例えば
100μm以下のシルトや粘土は、沈下しにくい傾向
にある。除去されなかつたシルトなどは、流水を
濁らせ、そのまま河川を下ることになる。一方、
降雨が異常に多くなる洪水期では、沈砂池に沈降
していた砂などの土粒子が、乱流化した流水のた
めに、再度、流水中に浮遊して流れ去ることも多
い。
に、古くから、上流側に沈砂池を設け、そこで予
め分離する方法がとられている。沈砂池では、粒
径が大きく重い砂や土粒子などが沈降して除去さ
れるが、微細で軽い土粒子、すなわち、例えば
100μm以下のシルトや粘土は、沈下しにくい傾向
にある。除去されなかつたシルトなどは、流水を
濁らせ、そのまま河川を下ることになる。一方、
降雨が異常に多くなる洪水期では、沈砂池に沈降
していた砂などの土粒子が、乱流化した流水のた
めに、再度、流水中に浮遊して流れ去ることも多
い。
河川の濁つた水がそのまま海に流れ込むと、観
光地や海水浴場の水が汚染され、観光客の誘致に
支障をきたし、地元民に経済的なダメージを与え
る問題がある。また、海中に漂うシルトなどが
徐々に沈降すると、海底の礫層などで目詰まりが
生じる。それによつて、海草が枯死し、ひいて
は、アワビなどの海中生息物も死滅するいわゆる
磯枯れを引き起こす。もちろん、珊瑚礁があれ
ば、その生息環境も悪化し、自然破壊を招くこと
になる。
光地や海水浴場の水が汚染され、観光客の誘致に
支障をきたし、地元民に経済的なダメージを与え
る問題がある。また、海中に漂うシルトなどが
徐々に沈降すると、海底の礫層などで目詰まりが
生じる。それによつて、海草が枯死し、ひいて
は、アワビなどの海中生息物も死滅するいわゆる
磯枯れを引き起こす。もちろん、珊瑚礁があれ
ば、その生息環境も悪化し、自然破壊を招くこと
になる。
一方、従来から行われている河水に含まれる土
粒子をフイルターする方法として、砂防ダムがあ
る。砂防ダムは一般に堆砂と称されるが、土粒子
が小さい場合や混入土砂量が多い場合には、フイ
ルター効果が得られず、通常は、沈砂池と併用さ
れる。しかし、流水中の濁りの主成分をなすシル
トおよび粘土は、沈砂池を通過しても、その大部
分は沈降時間が非常に長く、除去できない問題が
ある。
粒子をフイルターする方法として、砂防ダムがあ
る。砂防ダムは一般に堆砂と称されるが、土粒子
が小さい場合や混入土砂量が多い場合には、フイ
ルター効果が得られず、通常は、沈砂池と併用さ
れる。しかし、流水中の濁りの主成分をなすシル
トおよび粘土は、沈砂池を通過しても、その大部
分は沈降時間が非常に長く、除去できない問題が
ある。
本発明は上述の問題に鑑みなされたもので、そ
の目的は、河川をたどつて海に流入する河水か
ら、シルトや粘土などを、河川を流れる間に除去
したり、沈砂させることができるようにして、海
浜や海水の汚染、磯枯れなどの自然破壊を防止す
ることができるフイルター方法を提供することで
ある。
の目的は、河川をたどつて海に流入する河水か
ら、シルトや粘土などを、河川を流れる間に除去
したり、沈砂させることができるようにして、海
浜や海水の汚染、磯枯れなどの自然破壊を防止す
ることができるフイルター方法を提供することで
ある。
ちなみに、本発明は、例えば容器に礫や砂を充
填しておき、上方から入れられた濁水を浄化する
という伝統的な浄化技術をもとに、それを河川に
おける流水に適用することができるように発展さ
せたものである。それによつて、大量の土砂が混
入した流水をフイルターすることができ、その濁
り成分も除去し、洪水時においても、濁り成分の
再流出を抑制できるようにすることである。
填しておき、上方から入れられた濁水を浄化する
という伝統的な浄化技術をもとに、それを河川に
おける流水に適用することができるように発展さ
せたものである。それによつて、大量の土砂が混
入した流水をフイルターすることができ、その濁
り成分も除去し、洪水時においても、濁り成分の
再流出を抑制できるようにすることである。
本発明の河水に含まれる土粒子のフイルター方
法の特徴とするところは、第1図に示すように、
河川1内に通常の水位hより高い礫層3を構築
し、その礫層3の形状安定を図る堰を透過壁5に
より形成して、これを礫層3の下流側3bに設
け、流水2が礫層3内を流過する間に、流水2中
の土粒子を分離させ、礫層3内が目詰まりする
と、礫4と捕捉された土粒子18とを除去して、
新しい礫4に置き換えるようにしたことである。
法の特徴とするところは、第1図に示すように、
河川1内に通常の水位hより高い礫層3を構築
し、その礫層3の形状安定を図る堰を透過壁5に
より形成して、これを礫層3の下流側3bに設
け、流水2が礫層3内を流過する間に、流水2中
の土粒子を分離させ、礫層3内が目詰まりする
と、礫4と捕捉された土粒子18とを除去して、
新しい礫4に置き換えるようにしたことである。
第2図に示すように、透過壁5Aを礫層3の上
流側3aにも設けるようにしてもよい。
流側3aにも設けるようにしてもよい。
第3図および第4図に示すように、礫層3の上
流側3aに、河幅を広くした沈砂池11を設け、
その沈砂池11で粗い土粒子18aが除去された
流水2を、礫層3内へ流過させるようにしてもよ
い。
流側3aに、河幅を広くした沈砂池11を設け、
その沈砂池11で粗い土粒子18aが除去された
流水2を、礫層3内へ流過させるようにしてもよ
い。
第5図に示すように、礫層3内に、端面12a
が透水材13でふたをされ、礫4の侵入を阻止し
た管体12を埋設することもできる。
が透水材13でふたをされ、礫4の侵入を阻止し
た管体12を埋設することもできる。
また、第6図に示すように、礫層3内へ流水2
を案内する導水管14もしくは溝を、上流側3a
に位置する透過壁5Aを貫通して設け、流れ方向
となつている通路によつて、流水2を礫層3内へ
積極的に誘導するようにしてもよい。
を案内する導水管14もしくは溝を、上流側3a
に位置する透過壁5Aを貫通して設け、流れ方向
となつている通路によつて、流水2を礫層3内へ
積極的に誘導するようにしてもよい。
第7図に示すように、礫4をパツケージ化し
て、礫4の置き換えを容易にすることもできる。
て、礫4の置き換えを容易にすることもできる。
以上のいずれの方法においても、礫4〔第1図
参照〕に代えて、第8図に示すように、透水材1
5を採用することもできる。
参照〕に代えて、第8図に示すように、透水材1
5を採用することもできる。
本発明によれば、河川中に、構築された礫層が
透過壁で形成された堰で、安定な断面形状に保持
される。流水が濁つていても礫層を流過する間
に、流水に含まれる土粒子などが礫層で捕捉され
るので、流水を能率よく大量に浄化して流下させ
ることができる。河川の水が浄化されると、海に
流れ込んだとき、海浜や海水はきれいになり、汚
染物や土粒子などの海底への沈降は回避される。
したがつて、磯枯れや自然破壊が阻止され、自然
環境が保全される。
透過壁で形成された堰で、安定な断面形状に保持
される。流水が濁つていても礫層を流過する間
に、流水に含まれる土粒子などが礫層で捕捉され
るので、流水を能率よく大量に浄化して流下させ
ることができる。河川の水が浄化されると、海に
流れ込んだとき、海浜や海水はきれいになり、汚
染物や土粒子などの海底への沈降は回避される。
したがつて、磯枯れや自然破壊が阻止され、自然
環境が保全される。
一方、土粒子の捕捉で礫層内が目詰まりしたと
き、礫と捕捉された土粒子を除去して新しい礫に
置き換えることができ、礫層による浄化機能を再
生し、永続的な浄化作用が維持される。
き、礫と捕捉された土粒子を除去して新しい礫に
置き換えることができ、礫層による浄化機能を再
生し、永続的な浄化作用が維持される。
礫層の上流側に透過壁が設けられていれば、礫
層は一層安定な形状や姿勢を維持し、その浄化効
果が向上する。
層は一層安定な形状や姿勢を維持し、その浄化効
果が向上する。
礫層の上流側に河幅を広くした沈砂池を設ける
と、沈砂池で流水に含まれる粗い土粒子などが沈
降して予め除去され、主として、シルトや粘土分
などの微細なものだけを、礫層で分離することが
できる。その場合、それらの細かい粒子が能率よ
く除去されるので、礫層から流出する水は、より
一層浄化された清流となる。
と、沈砂池で流水に含まれる粗い土粒子などが沈
降して予め除去され、主として、シルトや粘土分
などの微細なものだけを、礫層で分離することが
できる。その場合、それらの細かい粒子が能率よ
く除去されるので、礫層から流出する水は、より
一層浄化された清流となる。
礫層中に、礫の侵入を妨げるように端面が透水
材でふたをされた管体を埋設しておけば、礫間で
形成される間隙が増大され、礫層での捕捉機能が
高められる。流水を礫層内に積極的に誘導するよ
うに、上流側の透過壁を貫通して、流れ方向に配
置された導水管や溝を設ける場合にも、礫層の捕
捉効果が増大する。
材でふたをされた管体を埋設しておけば、礫間で
形成される間隙が増大され、礫層での捕捉機能が
高められる。流水を礫層内に積極的に誘導するよ
うに、上流側の透過壁を貫通して、流れ方向に配
置された導水管や溝を設ける場合にも、礫層の捕
捉効果が増大する。
礫をパツケージ化しておけば、捕捉量が多くな
つた後の置き換えが極めて容易となる利点があ
る。
つた後の置き換えが極めて容易となる利点があ
る。
以上の礫に代えて透水材を採用すると、礫層に
よる場合と同様に、土粒子などの除去効果を発揮
させることができる。
よる場合と同様に、土粒子などの除去効果を発揮
させることができる。
以下に、本発明の河水に含まれる土粒子のフイ
ルター方法を、フイルター構層体を含む図面を参
照しながら、詳細に説明する。
ルター方法を、フイルター構層体を含む図面を参
照しながら、詳細に説明する。
第1図に示すように、河川1内の河床1aに
は、流水2の通常水位hより高い礫層3が構築さ
れている。この礫層3は、複数のフイルター材で
ある礫4からなつている。ちなみに、礫4は、採
取された石材を機械加工で砕いた例えば粒径20cm
程度もしくはそれより小さいクラツシヤーランな
どである。礫層3の下流側3bには、コンクリー
ト壁または枠ダムなどの透過壁5が形成され、そ
れによつて、礫層3の断面の形状安定を図るよう
に堰を構成している。本例にあつては、透過壁
は、次に述べる枠ダムとしている。
は、流水2の通常水位hより高い礫層3が構築さ
れている。この礫層3は、複数のフイルター材で
ある礫4からなつている。ちなみに、礫4は、採
取された石材を機械加工で砕いた例えば粒径20cm
程度もしくはそれより小さいクラツシヤーランな
どである。礫層3の下流側3bには、コンクリー
ト壁または枠ダムなどの透過壁5が形成され、そ
れによつて、礫層3の断面の形状安定を図るよう
に堰を構成している。本例にあつては、透過壁
は、次に述べる枠ダムとしている。
その枠ダムは、第9図に示すように、例えば形
鋼などで製作された横部材6a、縦部材6bおよ
び前後接続部材6cで構成され、それらが、工場
などで予め部分組み立てされた後、現場に搬入さ
れる。そして、それらの鉄材6が、順次ボルト締
結や溶接〔図示せず〕などによつて枠組体7に組
み上げられる。一方、河床1aや河岸から採取さ
れた現採土砂に、混合比が5〜10%となる量のソ
イルセメントを混入した安価な中詰土砂8が準備
される。透水性のある袋9に中詰土砂8を詰めて
養生させ、内部が固化した土砂袋10を、枠組体
7の内部へ投入する。このようにして形成された
枠ダム5は、流水2を流過させる透水性を備え
る。すなわち、通常、枠組体7の内部に砕石が投
入された透水性のある枠ダムと同じ機能を備えた
堰とされ、この堰5と礫層3とにより、第1図に
示すフイルター構層体16が形成される。なお、
堰をコンクリート壁〔図示せず〕として、その一
部に透水性を有する構造としたものでもよい。
鋼などで製作された横部材6a、縦部材6bおよ
び前後接続部材6cで構成され、それらが、工場
などで予め部分組み立てされた後、現場に搬入さ
れる。そして、それらの鉄材6が、順次ボルト締
結や溶接〔図示せず〕などによつて枠組体7に組
み上げられる。一方、河床1aや河岸から採取さ
れた現採土砂に、混合比が5〜10%となる量のソ
イルセメントを混入した安価な中詰土砂8が準備
される。透水性のある袋9に中詰土砂8を詰めて
養生させ、内部が固化した土砂袋10を、枠組体
7の内部へ投入する。このようにして形成された
枠ダム5は、流水2を流過させる透水性を備え
る。すなわち、通常、枠組体7の内部に砕石が投
入された透水性のある枠ダムと同じ機能を備えた
堰とされ、この堰5と礫層3とにより、第1図に
示すフイルター構層体16が形成される。なお、
堰をコンクリート壁〔図示せず〕として、その一
部に透水性を有する構造としたものでもよい。
第1図に示す河川1の上流側の流水2は濁つて
おり、間隙を有するように礫4が積み上げられて
形成された礫層3内を流過する間に、浮遊する土
粒子分(シルト)などの微細な汚濁原因物が沈降
して分離され、間隙を通過した流水2は浄化され
る。そして、一年近く経過して、礫層3内が目詰
まりすると、礫4と捕捉された土粒子18などと
が除去され、その都度、新しい礫4に置き換えら
れる。したがつて、フイルター構層体16におけ
る浄化機能が保持され、河水が流入する海岸や海
浜の環境破壊が防止されるようになつている。
おり、間隙を有するように礫4が積み上げられて
形成された礫層3内を流過する間に、浮遊する土
粒子分(シルト)などの微細な汚濁原因物が沈降
して分離され、間隙を通過した流水2は浄化され
る。そして、一年近く経過して、礫層3内が目詰
まりすると、礫4と捕捉された土粒子18などと
が除去され、その都度、新しい礫4に置き換えら
れる。したがつて、フイルター構層体16におけ
る浄化機能が保持され、河水が流入する海岸や海
浜の環境破壊が防止されるようになつている。
ちなみに、礫層の前後における流水を採取し、
コールターカウンター法により分析された現地実
証試験の結果を、第10図ないし第12図に示
す。これらのデータから判るように、濁水中に含
まれる土粒子のうち、粒径が1μm〜20μmの土粒
子の70%以上がフイルターされていることが判
る。そして、このフイルター構層体16が用いら
れていると、洪水時に、礫層の間隙で分離し滞留
した土粒子18などの再流出が抑制されること
が、長岡・大垣氏の研究「礫で構成された河床に
おける生物学的自浄作用」からも十分に推測する
ことができる。すなわち、その報告によれば、礫
層中の浸透流は、礫径の大小にかかわらず、表面
から第三層目付近で流速が零に近づく、と述べら
れていることからも、上記のデータの正当性が裏
付けられる。したがつて、径が20cm程度の礫が用
いられた礫層によつても、粒径が1μmといつた小
さな土粒子をフイルターできる沈降時間が確保さ
れること、第三層以深では、洪水による増水があ
つても、滞留した土粒子などが再流出しないこと
になる。
コールターカウンター法により分析された現地実
証試験の結果を、第10図ないし第12図に示
す。これらのデータから判るように、濁水中に含
まれる土粒子のうち、粒径が1μm〜20μmの土粒
子の70%以上がフイルターされていることが判
る。そして、このフイルター構層体16が用いら
れていると、洪水時に、礫層の間隙で分離し滞留
した土粒子18などの再流出が抑制されること
が、長岡・大垣氏の研究「礫で構成された河床に
おける生物学的自浄作用」からも十分に推測する
ことができる。すなわち、その報告によれば、礫
層中の浸透流は、礫径の大小にかかわらず、表面
から第三層目付近で流速が零に近づく、と述べら
れていることからも、上記のデータの正当性が裏
付けられる。したがつて、径が20cm程度の礫が用
いられた礫層によつても、粒径が1μmといつた小
さな土粒子をフイルターできる沈降時間が確保さ
れること、第三層以深では、洪水による増水があ
つても、滞留した土粒子などが再流出しないこと
になる。
第2図の例においては、礫層3の下流側3bに
設けられた透過壁5に加えて、礫層3の上流側3
aにも透水性の堰5Aが設置され、二つの透過壁
5,5Aと礫層3とによりフイルター構層体16
が形成されている。本例では、礫層3はやや高層
化されると共に、二つの透過壁5,5Aで礫層3
の形状が保持され、能率よく土粒子18などが除
去され、濁流の浄化が促進される。
設けられた透過壁5に加えて、礫層3の上流側3
aにも透水性の堰5Aが設置され、二つの透過壁
5,5Aと礫層3とによりフイルター構層体16
が形成されている。本例では、礫層3はやや高層
化されると共に、二つの透過壁5,5Aで礫層3
の形状が保持され、能率よく土粒子18などが除
去され、濁流の浄化が促進される。
第3図および第4図の例では、礫層3の上流側
3aすなわち透過壁5Aの上流には、河川1より
河幅が広げられ、さらに、河底11aが深くされ
た沈砂池11が形成されている。その上流から沈
砂池11に流入する濁流は、広い河幅の沈砂池1
1で流速が極めて弱められ、大きい粒径の土粒子
18a、例えば100μm以上のものが除去され、礫
層3においては、効果的な浄化が図られる。すな
わち、礫層3の上流側3aに設置された透過壁5
Aから礫層3に入つた濁流は、礫層3内を流過す
る間に、粒径の小さい例えば100μm以下のシルト
や粘土分18が分離され、清流となつて下流側3
bの透過壁5から流出する。大きい粒径の土粒子
18aなどは沈砂池11で予め分離されるので、
礫層3内の目詰まりが緩和され、礫層3を長持ち
させることができる利点がある。
3aすなわち透過壁5Aの上流には、河川1より
河幅が広げられ、さらに、河底11aが深くされ
た沈砂池11が形成されている。その上流から沈
砂池11に流入する濁流は、広い河幅の沈砂池1
1で流速が極めて弱められ、大きい粒径の土粒子
18a、例えば100μm以上のものが除去され、礫
層3においては、効果的な浄化が図られる。すな
わち、礫層3の上流側3aに設置された透過壁5
Aから礫層3に入つた濁流は、礫層3内を流過す
る間に、粒径の小さい例えば100μm以下のシルト
や粘土分18が分離され、清流となつて下流側3
bの透過壁5から流出する。大きい粒径の土粒子
18aなどは沈砂池11で予め分離されるので、
礫層3内の目詰まりが緩和され、礫層3を長持ち
させることができる利点がある。
ところで、礫間の間隙は、礫層全体積の40%程
度が限界であると言われている。そこで、第5図
に示すように、礫層3の間隙を拡げるために、礫
層3の底部の河床1aに、耐蝕性を有する例えば
50cm程度の長さの塩化ビニール管などを複数〔図
示は四個〕採用し、その管体12を埋没させてお
くとよい。管体12の端面12aは透水マツトで
ある透水材13でふたをされており、管体12内
への礫4の侵入が阻止されるようになつている。
このように、管体12が埋設されたフイルター構
層体16は、土粒子18などを滞留させる間隙が
広く、ひいては、礫層3の単位体積当たりの土粒
子の捕捉容量が増大され、フイルター構層体16
の浄化機能が高められる。
度が限界であると言われている。そこで、第5図
に示すように、礫層3の間隙を拡げるために、礫
層3の底部の河床1aに、耐蝕性を有する例えば
50cm程度の長さの塩化ビニール管などを複数〔図
示は四個〕採用し、その管体12を埋没させてお
くとよい。管体12の端面12aは透水マツトで
ある透水材13でふたをされており、管体12内
への礫4の侵入が阻止されるようになつている。
このように、管体12が埋設されたフイルター構
層体16は、土粒子18などを滞留させる間隙が
広く、ひいては、礫層3の単位体積当たりの土粒
子の捕捉容量が増大され、フイルター構層体16
の浄化機能が高められる。
第6図の例は、礫層3の上流側3aに位置する
透過壁5Aを貫通し、河床1aに設置されて流れ
方向に沿つた複数〔図示は一本〕の導水管14を
設けたものである。この場合には、上流より流れ
込む流水2が礫層3内へ積極的に誘導される。そ
の結果、ほぼ全量の流水2が、フイルター構層体
16を構成する礫層3内で速やかに浄化される。
なお、導水管14に代えて、上流側3aの透過壁
5Aを貫通し、その透過壁5Aから礫層3に至る
河床1aに溝〔図示せず〕を掘削して、通路を形
成したものでもよい。
透過壁5Aを貫通し、河床1aに設置されて流れ
方向に沿つた複数〔図示は一本〕の導水管14を
設けたものである。この場合には、上流より流れ
込む流水2が礫層3内へ積極的に誘導される。そ
の結果、ほぼ全量の流水2が、フイルター構層体
16を構成する礫層3内で速やかに浄化される。
なお、導水管14に代えて、上流側3aの透過壁
5Aを貫通し、その透過壁5Aから礫層3に至る
河床1aに溝〔図示せず〕を掘削して、通路を形
成したものでもよい。
第7図は、礫層3を構成する一群の礫4を、外
包する不錆鋼の線材で形成された籠体17などで
拘束し、パツケージ化したものを投入した例であ
る。日時経過に伴つて生じる礫層3内の目詰まり
が進行したとき、パツケージ化された一群の礫4
は、クレーン車などで吊り上げたり、吊り降ろし
たりすることが容易であり、一群の礫4を迅速に
置き換えることができる利点がある。なお、籠体
17を用いることなく、一群の礫4を袋〔図示せ
ず〕に詰めてパツケージ化してもよい。袋に砂を
詰めた土嚢としておいてもよいが、その場合、表
面に近い部分に、粒径の大きい礫を配置したり、
透水性のマツトを介装させ、洪水時の流失を防止
することができるようにしておけばよい。
包する不錆鋼の線材で形成された籠体17などで
拘束し、パツケージ化したものを投入した例であ
る。日時経過に伴つて生じる礫層3内の目詰まり
が進行したとき、パツケージ化された一群の礫4
は、クレーン車などで吊り上げたり、吊り降ろし
たりすることが容易であり、一群の礫4を迅速に
置き換えることができる利点がある。なお、籠体
17を用いることなく、一群の礫4を袋〔図示せ
ず〕に詰めてパツケージ化してもよい。袋に砂を
詰めた土嚢としておいてもよいが、その場合、表
面に近い部分に、粒径の大きい礫を配置したり、
透水性のマツトを介装させ、洪水時の流失を防止
することができるようにしておけばよい。
以上は礫4〔第1図参照〕を採用した例である
が、第8図に示すように、それに代えて、土粒子
を収容する図示しない間隙を備えると共に透水性
を有する透水マツトなどの透水材15を組み立
て、河床1aに配置しておいても、同様の効果を
発揮させることができる。なお、透水マツトは、
例えば繊維状のものを押し固めるなどして、水を
通過させるが、細かい粒子を間隙で捕捉させるこ
とができるようなものであればよい。
が、第8図に示すように、それに代えて、土粒子
を収容する図示しない間隙を備えると共に透水性
を有する透水マツトなどの透水材15を組み立
て、河床1aに配置しておいても、同様の効果を
発揮させることができる。なお、透水マツトは、
例えば繊維状のものを押し固めるなどして、水を
通過させるが、細かい粒子を間隙で捕捉させるこ
とができるようなものであればよい。
ちなみに、礫層3の上流側3aや下流側3bに
堰5,5Aを設け、礫層3の上流に沈砂池11を
形成し、礫層3中に管体12を埋設し、さらに
は、導水管14などを形成すれば、浄化作用は一
段と向上する。
堰5,5Aを設け、礫層3の上流に沈砂池11を
形成し、礫層3中に管体12を埋設し、さらに
は、導水管14などを形成すれば、浄化作用は一
段と向上する。
以上の説明から判るように、河川に築かれた礫
層を透過壁で安定に保持させれば、流水が濁つて
いても礫層を流過する間に、浮遊する土粒子など
を礫層で捕捉することができ、大量の流水を能率
よく浄化させることができる。河川が浄化される
と、海に流れ込んだときの汚濁も少なく、海底へ
の沈降も回避される。したがつて、磯枯れや自然
破壊が防止され、自然環境の保全が実現できる。
層を透過壁で安定に保持させれば、流水が濁つて
いても礫層を流過する間に、浮遊する土粒子など
を礫層で捕捉することができ、大量の流水を能率
よく浄化させることができる。河川が浄化される
と、海に流れ込んだときの汚濁も少なく、海底へ
の沈降も回避される。したがつて、磯枯れや自然
破壊が防止され、自然環境の保全が実現できる。
一方、土粒子の捕捉で礫層内が目詰まりして
も、礫と捕捉された土粒子を除去して新しい礫に
置き換えれば、礫層の浄化機能を再生し、永続的
な浄化が図られる。礫層の上流側にも透過壁を設
ければ、礫層の一層安定な形状や機能が維持され
る。
も、礫と捕捉された土粒子を除去して新しい礫に
置き換えれば、礫層の浄化機能を再生し、永続的
な浄化が図られる。礫層の上流側にも透過壁を設
ければ、礫層の一層安定な形状や機能が維持され
る。
礫層の上流側に沈砂池があると、粗い土粒子な
どが予め除去され、主として微細なものだけを礫
層で分離すればよくなり、細かい粒子の除去能率
も向上する。礫層中に管体を埋設しておけば、礫
の間隙が大きくなり、捕捉機能が高められる。流
水を礫層内に積極的に誘導するように、上流側の
透過壁を貫く導水管や溝を設けておけば、捕捉効
果は増大する。
どが予め除去され、主として微細なものだけを礫
層で分離すればよくなり、細かい粒子の除去能率
も向上する。礫層中に管体を埋設しておけば、礫
の間隙が大きくなり、捕捉機能が高められる。流
水を礫層内に積極的に誘導するように、上流側の
透過壁を貫く導水管や溝を設けておけば、捕捉効
果は増大する。
礫をパツケージ化しておけば、その交換が極め
て容易となる。上記の礫に代えて、透水マツトな
どを使用しても、同様の機能を発揮させることが
できる。
て容易となる。上記の礫に代えて、透水マツトな
どを使用しても、同様の機能を発揮させることが
できる。
第1図は本発明の河水に含まれる土粒子のフイ
ルター方法が適用されるフイルター構層体が設置
された河川の縦断面図、第2図は礫層の上流側お
よび下流側に透過壁が設けられた場合の縦断面
図、第3図は礫層の上流に沈砂池が設けられた場
合の縦断面図、第4図は第3図の−線矢視
図、第5図は礫層中に管体が埋設されたフイルタ
ー構層体の概略図、第6図は導水管が設置された
フイルター構層体の概略図、第7図は一群の礫が
パツケージ化されたフイルター構層体の概略図、
第8図は礫に代わる透水材が用いられたフイルタ
ー構層体の概略図、第9図は透過壁として採用さ
れる枠ダムの一例における部分外観図、第10図
ないし第12図は、礫層の前後から採取された流
水に含まれる土粒子量を比較した現地実証試験デ
ータのグラフである。 1……河川、2……流水、3……礫層、3a…
…上流側、3b……下流側、4……礫、5,5A
……透過壁(堰、コンクリート壁、枠ダム)、1
1……沈砂池、12……管体(塩化ビニール管)、
12a……端面、13……透水材(透水マツト)、
14……導水管、15……透水材(透水マツト)、
18……土粒子、h……通常の水位。
ルター方法が適用されるフイルター構層体が設置
された河川の縦断面図、第2図は礫層の上流側お
よび下流側に透過壁が設けられた場合の縦断面
図、第3図は礫層の上流に沈砂池が設けられた場
合の縦断面図、第4図は第3図の−線矢視
図、第5図は礫層中に管体が埋設されたフイルタ
ー構層体の概略図、第6図は導水管が設置された
フイルター構層体の概略図、第7図は一群の礫が
パツケージ化されたフイルター構層体の概略図、
第8図は礫に代わる透水材が用いられたフイルタ
ー構層体の概略図、第9図は透過壁として採用さ
れる枠ダムの一例における部分外観図、第10図
ないし第12図は、礫層の前後から採取された流
水に含まれる土粒子量を比較した現地実証試験デ
ータのグラフである。 1……河川、2……流水、3……礫層、3a…
…上流側、3b……下流側、4……礫、5,5A
……透過壁(堰、コンクリート壁、枠ダム)、1
1……沈砂池、12……管体(塩化ビニール管)、
12a……端面、13……透水材(透水マツト)、
14……導水管、15……透水材(透水マツト)、
18……土粒子、h……通常の水位。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 河川内に通常の水位より高い礫層を構築し、
その礫層の形状安定を図る堰を透過壁により形成
して、上記礫層の下流側に設け、 流水が上記礫層内を流過する間に、流水中の土
粒子を分離させ、 礫層内が目詰まりすると、礫と捕捉された土粒
子とを除去して、新しい礫に置き換えることを特
徴とする河水に含まれる土粒子のフイルター方
法。 2 請求項1において、透過壁を前記礫層の上流
側にも設けることを特徴とする河水に含まれる土
粒子のフイルター方法。 3 請求項1または請求項2において、前記礫層
の上流側に、河幅を広くした沈砂池を設け、その
沈砂池で粗い土粒子が除去された流水を、前記礫
層内へ流過させるようにしたことを特徴とする河
水に含まれる土粒子のフイルター方法。 4 前記礫層内に、端面が透水材でふたをされ、
礫の侵入を阻止した管体を埋設しておくことを特
徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載の河水に含まれる土粒子のフイルター方法。 5 前記礫層内へ流水を案内する導水管もしくは
溝を、前記上流側に位置する透過壁を貫通して設
け、流れ方向となつている通路によつて、流水を
礫層内へ積極的に誘導するようにしたことを特徴
とする請求項2に記載の河水に含まれる土粒子の
フイルター方法。 6 前記礫をパツケージ化して、礫の置き換えを
容易としたことを特徴とする請求項1ないし請求
項5のいずれかに記載の河水に含まれる土粒子の
フイルター方法。 7 前記礫に代えて、透水材としたことを特徴と
する請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の
河水に含まれる土粒子のフイルター方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16734689A JPH0333313A (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 河水に含まれる土粒子のフィルター方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16734689A JPH0333313A (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 河水に含まれる土粒子のフィルター方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0333313A JPH0333313A (ja) | 1991-02-13 |
| JPH0435562B2 true JPH0435562B2 (ja) | 1992-06-11 |
Family
ID=15848026
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16734689A Granted JPH0333313A (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 河水に含まれる土粒子のフィルター方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0333313A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007146492A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Akio Nakaya | 堰堤及び堰堤の製造方法 |
| CN103696403B (zh) * | 2014-01-01 | 2015-10-21 | 中国科学院-水利部成都山地灾害与环境研究所 | 一种阶梯-深潭结构型泥石流排导槽及其应用 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5940961A (ja) * | 1982-09-01 | 1984-03-06 | Niles Parts Co Ltd | 車両用コラムスイツチの取付構造 |
| JPH01107884A (ja) * | 1987-10-22 | 1989-04-25 | Nippon Cement Co Ltd | 河川の浄化方法 |
-
1989
- 1989-06-28 JP JP16734689A patent/JPH0333313A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0333313A (ja) | 1991-02-13 |
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