JPH04361876A - 高疲労強度ガスシールドアーク溶接方法 - Google Patents
高疲労強度ガスシールドアーク溶接方法Info
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- JPH04361876A JPH04361876A JP15742391A JP15742391A JPH04361876A JP H04361876 A JPH04361876 A JP H04361876A JP 15742391 A JP15742391 A JP 15742391A JP 15742391 A JP15742391 A JP 15742391A JP H04361876 A JPH04361876 A JP H04361876A
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- curvature
- radius
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接部の疲労強度を改
善する高疲労強度ガスシールドアーク溶接方法に関する
ものである。
善する高疲労強度ガスシールドアーク溶接方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】シールドガスを使用する溶接用複合ワイ
ヤは、溶接能率が良好であることから造船、橋梁あるい
は鉄塔などの各種構造物などの高張力鋼に適用されてい
る。その中でも、特にCO2 ガスをシールドガスとす
る溶接用複合ワイヤ(以下複合ワイヤという)の使用が
大半を占めている。
ヤは、溶接能率が良好であることから造船、橋梁あるい
は鉄塔などの各種構造物などの高張力鋼に適用されてい
る。その中でも、特にCO2 ガスをシールドガスとす
る溶接用複合ワイヤ(以下複合ワイヤという)の使用が
大半を占めている。
【0003】しかし、近年、主に疲労強度に対する配慮
から、ビード形状に対する要求が非常に厳しくなってき
ている。ところが、CO2 ガスをシールドガスとする
複合ワイヤは、水平すみ肉ビード止端部の形状が凸型に
なりやすい。また、CO2 ガスシールド複合ワイヤは
スパッタが多いため、ビード止端部にスパッタが噛み込
んだりすることがある。この様なビード止端部ではビー
ド止端部への応力集中が大きくなり、繰り返し荷重に対
する疲労強度を低下させる原因となっている。即ち、図
1は鋼板1と水平すみ肉ビード2の断面とビード止端部
における曲率半径ρと接触角θを拡大して示した図であ
って、曲率半径ρと接触角θが小さい程ビード止端部に
一種の切欠効果を生じ、ここに応力集中が起こるため、
疲労強度が低下するのである。
から、ビード形状に対する要求が非常に厳しくなってき
ている。ところが、CO2 ガスをシールドガスとする
複合ワイヤは、水平すみ肉ビード止端部の形状が凸型に
なりやすい。また、CO2 ガスシールド複合ワイヤは
スパッタが多いため、ビード止端部にスパッタが噛み込
んだりすることがある。この様なビード止端部ではビー
ド止端部への応力集中が大きくなり、繰り返し荷重に対
する疲労強度を低下させる原因となっている。即ち、図
1は鋼板1と水平すみ肉ビード2の断面とビード止端部
における曲率半径ρと接触角θを拡大して示した図であ
って、曲率半径ρと接触角θが小さい程ビード止端部に
一種の切欠効果を生じ、ここに応力集中が起こるため、
疲労強度が低下するのである。
【0004】この水平すみ肉ビード止端部の曲率半径ρ
と接触角θを大きくする対策として、■機械的に手直し
する方法、■施工法、■溶接材料の選定等が実施または
検討されている。しかし、上記■〜■には次の様な問題
がある。
と接触角θを大きくする対策として、■機械的に手直し
する方法、■施工法、■溶接材料の選定等が実施または
検討されている。しかし、上記■〜■には次の様な問題
がある。
【0005】■機械的に手直しする方法:この方法は溶
接後に溶接ビードの止端部をグラインダー研削したり、
ドレッシングビードを異なる溶接材料で置いたり、また
TIGで再溶融させたりする方法であるが、かなりのコ
スト高となるという問題がある。
接後に溶接ビードの止端部をグラインダー研削したり、
ドレッシングビードを異なる溶接材料で置いたり、また
TIGで再溶融させたりする方法であるが、かなりのコ
スト高となるという問題がある。
【0006】■施工法:この方法は鋼板の開先形状を変
えたり、自動ウィービング溶接を行う方法であるが、す
み肉巻き溶接の様な施工場所への適用は難しいという問
題がある。
えたり、自動ウィービング溶接を行う方法であるが、す
み肉巻き溶接の様な施工場所への適用は難しいという問
題がある。
【0007】■溶接材料:複合ワイヤとしては、特開平
2−99297号公報でスラグ形成剤のうちZrO2
及びSiO2 についてTiO2 に対する配合比や、
全酸化物量、ワイヤ中の水素量を規定する等の構成で水
平すみ肉のビード形状を改善する方法が提案されている
が、ビード止端部の曲率半径ρと接触角θについてはま
だ十分に検討されていない。
2−99297号公報でスラグ形成剤のうちZrO2
及びSiO2 についてTiO2 に対する配合比や、
全酸化物量、ワイヤ中の水素量を規定する等の構成で水
平すみ肉のビード形状を改善する方法が提案されている
が、ビード止端部の曲率半径ρと接触角θについてはま
だ十分に検討されていない。
【0008】この様に、あらゆる方向からビード止端部
の形状を改善する対策が試みられているが、根本的対策
がないのが現状であった。
の形状を改善する対策が試みられているが、根本的対策
がないのが現状であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水平すみ肉
ビード止端部の曲率半径ρと接触角θを大きくし、疲労
強度に対して優れた高疲労強度ガスシールドアーク溶接
方法を提供するものである。
ビード止端部の曲率半径ρと接触角θを大きくし、疲労
強度に対して優れた高疲労強度ガスシールドアーク溶接
方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、フラッ
クス成分として、ワイヤ重量比でTiO2 :3.5〜
7.0%、F:0.01〜0.20%、S:0.005
〜0.03%、且つ、ワイヤ中の全水素量:80ppm
以下、フラックス充填率:8〜20%の溶接用複合ワイ
ヤを使用し、CO2 ガスを5〜20体積%含有するA
r+CO2 混合ガスでシールドして溶接することを特
徴とする高疲労強度ガスシールドアーク溶接方法である
。
クス成分として、ワイヤ重量比でTiO2 :3.5〜
7.0%、F:0.01〜0.20%、S:0.005
〜0.03%、且つ、ワイヤ中の全水素量:80ppm
以下、フラックス充填率:8〜20%の溶接用複合ワイ
ヤを使用し、CO2 ガスを5〜20体積%含有するA
r+CO2 混合ガスでシールドして溶接することを特
徴とする高疲労強度ガスシールドアーク溶接方法である
。
【0011】
【作用】以下、本発明に至った過程と構成について述べ
る。
る。
【0012】まず、CO2 ガスをシールドガスとした
複合ワイヤのビード止端部の曲率半径ρ、接触角θと疲
労強度の関係を知るために、厚さ12mmのHT60鋼
を用いて、リブ十字継手試験をJIS YFW24で
規定される1.2mm径の複合ワイヤを用いて水平すみ
肉姿勢で行った。また、曲率半径ρ、接触角θと疲労強
度との関係をより明確にするため、溶接後のビード止端
部をグラインダーにて研削し、後処理を施した。溶接条
件は、電流:270A、電圧:30V、溶接速度:40
cpm(自動)、シールドガス:CO2 25l/mi
n、ワイヤ突き出し長さ:25mmとした。
複合ワイヤのビード止端部の曲率半径ρ、接触角θと疲
労強度の関係を知るために、厚さ12mmのHT60鋼
を用いて、リブ十字継手試験をJIS YFW24で
規定される1.2mm径の複合ワイヤを用いて水平すみ
肉姿勢で行った。また、曲率半径ρ、接触角θと疲労強
度との関係をより明確にするため、溶接後のビード止端
部をグラインダーにて研削し、後処理を施した。溶接条
件は、電流:270A、電圧:30V、溶接速度:40
cpm(自動)、シールドガス:CO2 25l/mi
n、ワイヤ突き出し長さ:25mmとした。
【0013】疲労試験は、試験片を幅50mmで切り出
し、50tonfのアムスラー型疲労試験機を使用し、
軸力で最小応力1kgf/mm2 、繰り返し速度60
0cpmで行った。なお、曲率半径ρ及び接触角θは、
図1に示す様にすみ肉ビード止端部の断面について測定
する。即ち、ビード止端部を20倍に拡大し、拡大図に
おいてビード止端部Aよりビード側へ10mm離れたB
点を求め、A〜B内でA点を含む最適の曲率半径ρを求
め、つぎにB点近傍における接線を引き、鋼板となす角
、即ち接触角θを求める。この様にして得られた結果を
図2〜4に示す。図2はビード止端部の曲率半径ρと接
触角θの関係を示した図であり、曲率半径ρの増加に対
して接触角θも増加することが分かった。図3は曲率半
径ρと疲労強度との関係を示した図であり、曲率半径ρ
の増加に伴い疲労強度は向上するが、CO2 溶接のま
までは曲率半径ρは1.0mm未満であり、疲労強度は
低い。これに対して、後処理を行い曲率半径ρが1.0
mm以上になると明らかに疲労強度が向上することが分
かった。図4は接触角θと疲労強度との関係を示した図
であり、接触角θの増加に伴い疲労強度は向上している
。接触角θは、CO2 溶接のままでは140度未満で
あり、疲労強度は低い。これに対して、後処理を行い、
接触角θが140度を超えると疲労強度の向上が認めら
れた。
し、50tonfのアムスラー型疲労試験機を使用し、
軸力で最小応力1kgf/mm2 、繰り返し速度60
0cpmで行った。なお、曲率半径ρ及び接触角θは、
図1に示す様にすみ肉ビード止端部の断面について測定
する。即ち、ビード止端部を20倍に拡大し、拡大図に
おいてビード止端部Aよりビード側へ10mm離れたB
点を求め、A〜B内でA点を含む最適の曲率半径ρを求
め、つぎにB点近傍における接線を引き、鋼板となす角
、即ち接触角θを求める。この様にして得られた結果を
図2〜4に示す。図2はビード止端部の曲率半径ρと接
触角θの関係を示した図であり、曲率半径ρの増加に対
して接触角θも増加することが分かった。図3は曲率半
径ρと疲労強度との関係を示した図であり、曲率半径ρ
の増加に伴い疲労強度は向上するが、CO2 溶接のま
までは曲率半径ρは1.0mm未満であり、疲労強度は
低い。これに対して、後処理を行い曲率半径ρが1.0
mm以上になると明らかに疲労強度が向上することが分
かった。図4は接触角θと疲労強度との関係を示した図
であり、接触角θの増加に伴い疲労強度は向上している
。接触角θは、CO2 溶接のままでは140度未満で
あり、疲労強度は低い。これに対して、後処理を行い、
接触角θが140度を超えると疲労強度の向上が認めら
れた。
【0014】この様に、曲率半径ρを1.0mm以上、
接触角θを140度以上とすれば疲労強度を大幅に向上
できることが明らかとなった。そこで本発明者等は、目
標値を曲率半径ρ≧1.0mm、接触角θ≧140度に
設定し、これら目標値を満足させるために次の4点、即
ち、■スラグを均一にビード全体に被包させること、■
スラグの粘性を低下させ、スラグをビード止端部まで均
一に被包させること、■溶接金属の表面張力を低下させ
、ビードと鋼板とのぬれ性を高めること、■アークを広
げビードと鋼板のなじみを良好にさせることを考慮し、
検討した。
接触角θを140度以上とすれば疲労強度を大幅に向上
できることが明らかとなった。そこで本発明者等は、目
標値を曲率半径ρ≧1.0mm、接触角θ≧140度に
設定し、これら目標値を満足させるために次の4点、即
ち、■スラグを均一にビード全体に被包させること、■
スラグの粘性を低下させ、スラグをビード止端部まで均
一に被包させること、■溶接金属の表面張力を低下させ
、ビードと鋼板とのぬれ性を高めること、■アークを広
げビードと鋼板のなじみを良好にさせることを考慮し、
検討した。
【0015】その結果、スラグを均一にビード全体に被
包させるためには、スラグ形成剤の基本成分であるTi
O2 を3.5〜7.0%添加する必要があることが分
かった。3.5%未満ではスラグの被包性が不十分であ
り、ビード止端部までスラグが被包しないため曲率半径
ρ、接触角θが小さくなる。一方、7.0%を超えて添
加するとスラグ量が過剰となり、スラグ巻き込み発生の
原因となる。
包させるためには、スラグ形成剤の基本成分であるTi
O2 を3.5〜7.0%添加する必要があることが分
かった。3.5%未満ではスラグの被包性が不十分であ
り、ビード止端部までスラグが被包しないため曲率半径
ρ、接触角θが小さくなる。一方、7.0%を超えて添
加するとスラグ量が過剰となり、スラグ巻き込み発生の
原因となる。
【0016】次に、スラグの粘性を低下させ、スラグを
ビード止端部まで均一に被包させるためにFを0.01
〜0.20%添加する。0.01%未満ではスラグの粘
性低下に効果がなく、ビード止端部までスラグが被包し
ないため曲率半径ρ、接触角θが小さい。一方、0.2
0%を超えるとスラグの粘性が極端に低下し、溶接し難
く、ビードが揃いにくくなり、カットが発生しやすい。 尚、F源としてはLiF、NaF、K2 SiF6 、
MgF2 、CaF2 などのフッ化物が挙げられ、こ
れらを1種以上添加する。
ビード止端部まで均一に被包させるためにFを0.01
〜0.20%添加する。0.01%未満ではスラグの粘
性低下に効果がなく、ビード止端部までスラグが被包し
ないため曲率半径ρ、接触角θが小さい。一方、0.2
0%を超えるとスラグの粘性が極端に低下し、溶接し難
く、ビードが揃いにくくなり、カットが発生しやすい。 尚、F源としてはLiF、NaF、K2 SiF6 、
MgF2 、CaF2 などのフッ化物が挙げられ、こ
れらを1種以上添加する。
【0017】次に、溶接金属の表面張力を低下させ、ビ
ードと鋼板とのぬれ性を高め、ビード止端部の形状を良
好にさせるためにSを0.005〜0.03%添加する
。Sは表面張力低下元素であり、微量添加でぬれ性を改
善できる。0.005%未満ではこれら効果が発揮され
ないため、ビード止端部の曲率半径ρと接触角θが向上
しない。一方、0.03%を超えて添加すると溶接金属
が先行し、溶接し難く、ビードが揃いにくくなる。 尚、Sは充填フラックスまたは外皮鋼中に添加する。
ードと鋼板とのぬれ性を高め、ビード止端部の形状を良
好にさせるためにSを0.005〜0.03%添加する
。Sは表面張力低下元素であり、微量添加でぬれ性を改
善できる。0.005%未満ではこれら効果が発揮され
ないため、ビード止端部の曲率半径ρと接触角θが向上
しない。一方、0.03%を超えて添加すると溶接金属
が先行し、溶接し難く、ビードが揃いにくくなる。 尚、Sは充填フラックスまたは外皮鋼中に添加する。
【0018】更に、アークを広げ、ビードと鋼板のなじ
みを良好にするためには、シールドガスにAr+CO2
混合ガスを使用する。CO2 ガスはアーク柱の冷却
作用が強く、アークが広がらず、ビードと鋼板のなじみ
が悪い。これに対して、Ar+CO2 混合ガスは、ア
ークがCO2 ガスに比べ広がるためビード止端部のな
じみ性が良好となり、曲率半径ρと接触角θが大きくな
る。しかし、CO2 ガス濃度が5体積%未満ではアー
クの吹き付け力が弱いため、ビードのなじみが悪くなる
。また、溶融プールの攪拌作用に乏しく、スラグの浮上
分離が悪くなり、スラグ巻き込みが発生しやすい。一方
、CO2 ガス濃度が20体積%を超えるとCO2ガス
のアーク冷却作用が強まり、アークの広がりがなくなり
、ビード止端部のなじみ改善効果がない。従って、CO
2 ガス濃度が5〜20体積%のAr+CO2 混合ガ
スをシールドガスとして使用する。
みを良好にするためには、シールドガスにAr+CO2
混合ガスを使用する。CO2 ガスはアーク柱の冷却
作用が強く、アークが広がらず、ビードと鋼板のなじみ
が悪い。これに対して、Ar+CO2 混合ガスは、ア
ークがCO2 ガスに比べ広がるためビード止端部のな
じみ性が良好となり、曲率半径ρと接触角θが大きくな
る。しかし、CO2 ガス濃度が5体積%未満ではアー
クの吹き付け力が弱いため、ビードのなじみが悪くなる
。また、溶融プールの攪拌作用に乏しく、スラグの浮上
分離が悪くなり、スラグ巻き込みが発生しやすい。一方
、CO2 ガス濃度が20体積%を超えるとCO2ガス
のアーク冷却作用が強まり、アークの広がりがなくなり
、ビード止端部のなじみ改善効果がない。従って、CO
2 ガス濃度が5〜20体積%のAr+CO2 混合ガ
スをシールドガスとして使用する。
【0019】しかし、上記Ar+CO2 混合ガスをシ
ールドガスに使用しても、複合ワイヤの全水素量が80
ppmを超えると、ビード止端部のなじみが劣化する。 この理由は、水素はアーク雰囲気中においてアークの冷
却作用が大きく、アークの断面が収縮するいわゆる熱的
ピンチ効果をもたらし、アークが集中する結果、アーク
が広がらないためであると考えられる。従って、複合ワ
イヤの全水素量は80ppm以下にしなければならない
。 尚、複合ワイヤの全水素量とは、充填フラックス、鋼外
皮及びワイヤ表面付着物に含有される水素の総量であり
、その測定は不活性ガス雰囲気中で2000℃以上に加
熱して抽出して行う。
ールドガスに使用しても、複合ワイヤの全水素量が80
ppmを超えると、ビード止端部のなじみが劣化する。 この理由は、水素はアーク雰囲気中においてアークの冷
却作用が大きく、アークの断面が収縮するいわゆる熱的
ピンチ効果をもたらし、アークが集中する結果、アーク
が広がらないためであると考えられる。従って、複合ワ
イヤの全水素量は80ppm以下にしなければならない
。 尚、複合ワイヤの全水素量とは、充填フラックス、鋼外
皮及びワイヤ表面付着物に含有される水素の総量であり
、その測定は不活性ガス雰囲気中で2000℃以上に加
熱して抽出して行う。
【0020】複合ワイヤ中のTiO2 量、F量、S量
、全水素量を限定したが、更にフラックス充填率もビー
ド止端部の形状を良好にするために限定する。すなわち
、フラックス充填率は8〜20%とする。8%未満では
生成スラグの絶対量が不足するため、スラグの被包性が
低下するとともに、ビードが不揃いになり、ビード止端
部の曲率半径ρと接触角θが小さい。また、20%を超
えると生成スラグが過大となり、スラグ巻き込み等の溶
接欠陥が発生しやすくなる。
、全水素量を限定したが、更にフラックス充填率もビー
ド止端部の形状を良好にするために限定する。すなわち
、フラックス充填率は8〜20%とする。8%未満では
生成スラグの絶対量が不足するため、スラグの被包性が
低下するとともに、ビードが不揃いになり、ビード止端
部の曲率半径ρと接触角θが小さい。また、20%を超
えると生成スラグが過大となり、スラグ巻き込み等の溶
接欠陥が発生しやすくなる。
【0021】図5に本発明の要件を満たす1.2mm径
の複合ワイヤを、CO2 ガスとAr+10%CO2
混合ガスの2種類と厚さ12mmのHT60鋼を用いて
水平すみ肉溶接を行い、ビード止端部の曲率半径ρと接
触角θを測定した結果を示す。また、比較にJIS
YFW24 1.2φの複合ワイヤをCO2 ガスで
溶接した結果も図中に示す。溶接条件は、電流:270
A、アーク電圧:28〜30V、速度:40cpm(自
動)、シールドガス:Ar+10%CO2 :25l/
min、CO2 :25l/min、ワイヤ突き出し長
さ:25mmである。
の複合ワイヤを、CO2 ガスとAr+10%CO2
混合ガスの2種類と厚さ12mmのHT60鋼を用いて
水平すみ肉溶接を行い、ビード止端部の曲率半径ρと接
触角θを測定した結果を示す。また、比較にJIS
YFW24 1.2φの複合ワイヤをCO2 ガスで
溶接した結果も図中に示す。溶接条件は、電流:270
A、アーク電圧:28〜30V、速度:40cpm(自
動)、シールドガス:Ar+10%CO2 :25l/
min、CO2 :25l/min、ワイヤ突き出し長
さ:25mmである。
【0022】図5で、+記号は本発明の溶接法で溶接し
た結果、□記号は本発明の要件を満たす複合ワイヤをC
O2 ガスでシールドして溶接した結果、◇記号はJI
S YFW24で示される複合ワイヤをCO2 ガス
でシールドして溶接した結果である。
た結果、□記号は本発明の要件を満たす複合ワイヤをC
O2 ガスでシールドして溶接した結果、◇記号はJI
S YFW24で示される複合ワイヤをCO2 ガス
でシールドして溶接した結果である。
【0023】図5より、曲率半径ρ≧1.0mm、接触
角θ≧140度を満足するのは、本発明の要件を全て満
たす+記号のものであることが分かる。また、本発明の
要件の一部である複合ワイヤのみを満たす□記号のもの
は、部分的に目標範囲を満足する。しかし、疲労による
切欠発生点は曲率半径ρと接触角θの小さい部分から発
生するから、測定点において目標値からはずれる値があ
る場合は、疲労強度に対して十分ではないと考えられる
。尚、JIS YFW24の複合ワイヤは、曲率半径
ρ、接触角θとも目標範囲外であった。
角θ≧140度を満足するのは、本発明の要件を全て満
たす+記号のものであることが分かる。また、本発明の
要件の一部である複合ワイヤのみを満たす□記号のもの
は、部分的に目標範囲を満足する。しかし、疲労による
切欠発生点は曲率半径ρと接触角θの小さい部分から発
生するから、測定点において目標値からはずれる値があ
る場合は、疲労強度に対して十分ではないと考えられる
。尚、JIS YFW24の複合ワイヤは、曲率半径
ρ、接触角θとも目標範囲外であった。
【0024】以上の様に、本発明の溶接法によれば、曲
率半径ρと接触角θを各々1.0mm以上、140度以
上にすることができる。
率半径ρと接触角θを各々1.0mm以上、140度以
上にすることができる。
【0025】
【実施例】表1に示す複合ワイヤとシールドガスを用い
てリブ十字継手試験を水平すみ肉姿勢で行った。試験鋼
板はHT60、厚さ12mmとした。溶接条件は、溶接
電流270A、電圧28〜30V、溶接速度40cm/
min、ワイヤ突き出し長さ20mmとした。曲率半径
ρと接触角θは、溶接ビード500mmの中から等間隔
で10ヶ所測定し、その平均値を求めた。尚、表2には
曲率半径ρと接触角θの最小値〜最大値、平均値と疲労
強度、ビード形状及びスラグ巻き込み有無の調査結果を
示した。疲労試験は、溶接ビードを幅50mmで切出し
、50tonfのアムスラー型疲労試験機を使用し、軸
力で最小応力1kgf/mm2 、繰り返し速度600
cpmで行った。
てリブ十字継手試験を水平すみ肉姿勢で行った。試験鋼
板はHT60、厚さ12mmとした。溶接条件は、溶接
電流270A、電圧28〜30V、溶接速度40cm/
min、ワイヤ突き出し長さ20mmとした。曲率半径
ρと接触角θは、溶接ビード500mmの中から等間隔
で10ヶ所測定し、その平均値を求めた。尚、表2には
曲率半径ρと接触角θの最小値〜最大値、平均値と疲労
強度、ビード形状及びスラグ巻き込み有無の調査結果を
示した。疲労試験は、溶接ビードを幅50mmで切出し
、50tonfのアムスラー型疲労試験機を使用し、軸
力で最小応力1kgf/mm2 、繰り返し速度600
cpmで行った。
【0026】表1、2において、実験No.1〜9は本
発明例、実験No.10〜17は比較例である。
発明例、実験No.10〜17は比較例である。
【0027】実験No.1〜9は本発明の要件を全て満
足するため、ρ≧1.0mm、θ≧140度の目標値を
測定点10点全てで満たし、疲労強度も良好な結果を示
した。
足するため、ρ≧1.0mm、θ≧140度の目標値を
測定点10点全てで満たし、疲労強度も良好な結果を示
した。
【0028】これに対し、実験No.10は複合ワイヤ
中にFを入れない比較例であり、曲率半径ρ、接触角θ
とも測定点において目標値を下回る値となった結果、疲
労強度は低い値となった。
中にFを入れない比較例であり、曲率半径ρ、接触角θ
とも測定点において目標値を下回る値となった結果、疲
労強度は低い値となった。
【0029】実験No.11は複合ワイヤ中のF量が多
い比較例で、溶接ビードにカットが発生し、曲率半径ρ
、接触角θとも目標値を下回る値となり、疲労強度も低
くなった。
い比較例で、溶接ビードにカットが発生し、曲率半径ρ
、接触角θとも目標値を下回る値となり、疲労強度も低
くなった。
【0030】実験No.12は複合ワイヤ中のS量が少
ない比較例で、ビード止端部の形状が悪く、疲労強度が
低くなった。
ない比較例で、ビード止端部の形状が悪く、疲労強度が
低くなった。
【0031】実験No.13は複合ワイヤ中のS量が多
い比較例で、溶接ビードが不揃いでカットが発生し、曲
率半径ρ、接触角θとも目標値を下回る値となり、疲労
強度も低くなった。
い比較例で、溶接ビードが不揃いでカットが発生し、曲
率半径ρ、接触角θとも目標値を下回る値となり、疲労
強度も低くなった。
【0032】実験No.14は複合ワイヤ中の全水素量
が多い比較例であり、アークが広がらず、ビード止端部
の曲率半径ρ、接触角θとも小さくなり、疲労強度も低
くなった。
が多い比較例であり、アークが広がらず、ビード止端部
の曲率半径ρ、接触角θとも小さくなり、疲労強度も低
くなった。
【0033】実験No.15はCO2 ガス濃度が低い
比較例で、アークが弱くビードと鋼板のなじみが悪いた
め曲率半径ρ、接触角θとも小さく、疲労強度が低くな
った。
比較例で、アークが弱くビードと鋼板のなじみが悪いた
め曲率半径ρ、接触角θとも小さく、疲労強度が低くな
った。
【0034】実験No.16はCO2 ガス濃度が高い
比較例で、CO2 ガス成分の影響によりアークが強く
なり、広がらないため、ビードと鋼板のなじみが劣った
。 従って、曲率半径ρ、接触角θとも小さく、疲労強度が
低くなった。
比較例で、CO2 ガス成分の影響によりアークが強く
なり、広がらないため、ビードと鋼板のなじみが劣った
。 従って、曲率半径ρ、接触角θとも小さく、疲労強度が
低くなった。
【0035】実験No.17はCO2 ガスをシールド
ガスに使用した比較例で、アークが冷却されるため広が
らず、ビードと鋼板のなじみが劣化した。その結果、ビ
ード止端部の曲率半径ρと接触角θが小さくなり、疲労
強度が低くなった。
ガスに使用した比較例で、アークが冷却されるため広が
らず、ビードと鋼板のなじみが劣化した。その結果、ビ
ード止端部の曲率半径ρと接触角θが小さくなり、疲労
強度が低くなった。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】以上の様に、本発明の溶接法によれば水
平すみ肉ビード止端部の曲率半径ρ、接触角θが拡大し
、疲労強度の良好な溶接ビードを得ることができるため
、造船、橋梁、鉄塔などの各種構造物に適用できる。
平すみ肉ビード止端部の曲率半径ρ、接触角θが拡大し
、疲労強度の良好な溶接ビードを得ることができるため
、造船、橋梁、鉄塔などの各種構造物に適用できる。
【図1】鋼板と水平すみ肉ビードの断面と、ビード止端
部での曲率半径ρと接触角θを拡大して示す図である。
部での曲率半径ρと接触角θを拡大して示す図である。
【図2】曲率半径ρと接触角θとの関係を示す図である
。
。
【図3】曲率半径ρと疲労強度との関係を示す図である
。
。
【図4】接触角θと疲労強度との関係を示す図である。
【図5】曲率半径ρと接触角θの目標範囲と本発明の効
果を比較して示す図である。
果を比較して示す図である。
1 鋼板
2 水平すみ肉ビード
Claims (1)
- 【請求項1】 フラックス成分として、ワイヤ重量比
でTiO2 :3.5〜7.0%、F:0.01〜0.
20%、S:0.005〜0.03%、且つ、ワイヤ中
の全水素量:80ppm以下、フラックス充填率:8〜
20%の溶接用複合ワイヤを使用し、CO2 ガスを5
〜20体積%含有するAr+CO2 混合ガスでシール
ドして溶接することを特徴とする高疲労強度ガスシール
ドアーク溶接方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15742391A JP2825168B2 (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 高疲労強度ガスシールドアーク溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15742391A JP2825168B2 (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 高疲労強度ガスシールドアーク溶接方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04361876A true JPH04361876A (ja) | 1992-12-15 |
| JP2825168B2 JP2825168B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=15649314
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15742391A Expired - Lifetime JP2825168B2 (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 高疲労強度ガスシールドアーク溶接方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2825168B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002361485A (ja) * | 2001-05-31 | 2002-12-18 | Kawasaki Steel Corp | 低合金鉄鋼材料の溶接継手、この溶接継手に使用する溶接材料及びこの溶接継手の溶接方法 |
| JP2011056571A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-03-24 | Nippon Steel Corp | 脆性き裂停止後の破壊発生防止特性に優れた溶接構造体 |
| JP2012011429A (ja) * | 2010-07-01 | 2012-01-19 | Kobe Steel Ltd | すみ肉溶接継手およびガスシールドアーク溶接方法 |
| US8653403B2 (en) | 2009-12-04 | 2014-02-18 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Butt-welded joint and method for manufacturing same |
| US8992109B2 (en) | 2009-12-04 | 2015-03-31 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Butt-welded joint of welded structure, and method for manufacturing the same |
| WO2017130830A1 (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | Jfeスチール株式会社 | 溶接接合部およびその製造方法 |
-
1991
- 1991-06-03 JP JP15742391A patent/JP2825168B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US9457416B2 (en) | 2010-07-01 | 2016-10-04 | Kobe Steel, Ltd. | Fillet weld joint and method for gas shielded arc welding |
| WO2017130830A1 (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | Jfeスチール株式会社 | 溶接接合部およびその製造方法 |
| JPWO2017130830A1 (ja) * | 2016-01-29 | 2018-02-01 | Jfeスチール株式会社 | 溶接接合部およびその製造方法 |
| TWI630054B (zh) * | 2016-01-29 | 2018-07-21 | 杰富意鋼鐵股份有限公司 | Welding joint and manufacturing method thereof |
| CN108602152A (zh) * | 2016-01-29 | 2018-09-28 | 杰富意钢铁株式会社 | 焊接接合部及其制造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2825168B2 (ja) | 1998-11-18 |
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