JPH0436356Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0436356Y2 JPH0436356Y2 JP1985001417U JP141785U JPH0436356Y2 JP H0436356 Y2 JPH0436356 Y2 JP H0436356Y2 JP 1985001417 U JP1985001417 U JP 1985001417U JP 141785 U JP141785 U JP 141785U JP H0436356 Y2 JPH0436356 Y2 JP H0436356Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- sound
- lightweight
- aerated concrete
- floorboard
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Floor Finish (AREA)
Description
〈産業上の利用分野〉
本考案は、木造建築物の床構造に関する。特に
遮音性を求められる住宅、アパート建築に好まし
い床構造に関する。更には、軽量であつて、遮音
性が高く、地震や台風時の風圧などの床水平方向
からの応力にも強い床構造に関する。 〈従来の技術〉 木造建築物の従来の床構造は第3図のイに示す
ように梁3の上に組まれた根太1に直接構造用の
合板、フローリング、荒板などの床板2を張る強
度のみに着目した構造で、音響的な配慮はされて
いない床構造であつた。 しかし、最近では建築物に対する要求性能のグ
レードが高くなつてきており、遮音の問題も大き
な関心の一つになつている。例えば昭和54年に施
行されたJIS−A−1419「建築物のしや音等級」で
は床衝撃音レベルも規定されている。このような
現状から上下室間の平均音圧レベル(他の部屋で
発している音のレベルが別の部屋でどの程度の差
で聞こえるかという音圧レベル)及び衝撃音の遮
断性能の向上の為に、種々の床構造が提案されて
いるが、木造建築物に対応可能なものが少なかつ
た。 最近、上記問題点から、枠組壁工法の建築に於
いて、遮音性の構造の一方法として第3図ロに示
す床板2の上にシンダーコンクリート又はセルフ
レベリング材11を施工し、床の質量及び剛性を
高め、床の遮音性能を向上させる方法が提案さ
れ、採用されている。 又、ALC版を木造建築物の床に用いれば、在
来工法の床に比べ、上階の騒音や衝撃音を緩和で
きることは、例えば特開昭58−29960号公報の例
を引くまでもなく公知であり、実開昭55−123549
号公報のように床下地板と床仕上げ材の間に弾性
板を介在させ、その緩衝作用で床衝撃力の伝播を
少なくするような構造が公知である。 〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、上記のシンダーコンクリート又はセル
フレベリング材を施工する方法は、湿式工法であ
り、遮音性能を得るには充分な厚さの層とする必
要があり、このような厚さとすると硬化するまで
には流動性があるので、建築現場で流れ防止のた
めに防水シート工事やその他の補助作業が必要で
あつた。 更に、流れ防止対策に完璧を期すことは非常に
困難で、当該階及び直下の仕上げ材を汚染するこ
とがあつた。又、遮音性能が得られる厚さとする
と硬化するまでに日数を要し、工期の短縮ができ
ず、経済的でなく、硬化後は乾燥収縮によるクラ
ツク発生の恐れがあつた。しかも、遮音量を高め
るため床構造自体の質量が高くなつてしまうとい
う欠点があつた。 又、ALC版を床や屋根に用いる場合は、ALC
構造設計基準に示されるように、地震や台風時の
風圧などの水平方向から床、屋根に掛かる応力に
よる剪断力(水平剪断力)はALC版を単にボル
ト止めするなどでは、ALC版を破壊する大きさ
なので、この水平剪断力はALC版以外に鉄筋等
の水平に張つたブレース等の構造を必要とする。
特開昭58−29960号公報に記載された構造では、
これらのブレース構造についての記載がないが、
地震や台風時に耐える実際の木造建築物とするに
は、上記のブレース構造が必須である。このよう
に、従来のALC版を用いた公知の工法も、木材
以外に鉄筋等の水平ブレースを用いることが必要
であるという欠点があり、木材を主要構造部材と
する在来軸組工法とは言い難く、実用性がない。
一方、JIS−A−1419では床の衝撃源として、重
量と軽量の2種を規定しているが、床仕上げ材の
直下に弾性板を介在させる工法は、軽量衝撃源に
はある程度の効果が認められるものの、重量衝撃
源の改良には殆ど寄与しないことが明らかになつ
ている。 上記したように、従来の工法はそれぞれ根本的
な欠点を有しており、地震や台風時の風圧などに
耐えて木造軸組在来工法に於ける施工法を大きく
変えることなく、重量衝撃源にも効果的な、安定
した床構造は知られていなかつた。 〈課題を解決するための手段〉 本考案は、上記の課題を解決し、床構造が軽量
であつても、遮音性が高く、勿論、地震や台風時
の風圧などに耐え、しかも概ね乾式工法によつて
在来の木造軸組工法による木造建築物の床構造を
提供することを目的とするものであり、この目的
を木造建築物の梁上に根太組みすると共に、その
上に湯を敷設し、さらにその上に軽量気泡コンク
リート板を上記床板にビス止めしてなる木造建築
物の床構造とすることにより達成したものであ
る。 この場合、軽量気泡コンクリート板と床板との
間には、適当な時間流動性を持ち、その後、固化
する充填材が介在されてなる構造や、軽量気泡コ
ンクリート板相互の隙間には、目地部を密封する
密封材が埋め込まれてなる構造が好ましい実施態
様として挙げられる。 この考案で使用される軽量気泡コンクリート板
としては、木ネジ等によりビス止めできるもので
あればよく、メタルラス網等を埋設した厚さが薄
いALC版が例として挙げられる。 この考案で使用される床板としては、従来木造
建築物で一般に用いられているものであればよ
く、中でも代表例として挙げられるのは構造用合
板である。 好ましい実施態様で軽量気泡コンクリート板と
床板との間に充填される適当な時間流動性を持
ち、その後、固化する充填材としては、その流動
性により両面を密着可能にして硬化するものであ
ればよく、空練りモルタル等の砂状で施工時には
施工可能で径時後硬化する水硬性の砂状材や、ゴ
ム系や合成樹脂系の接着剤が代表例として挙げら
れる。 好ましい実施態様で軽量気泡コンクリート板相
互の隙間には、目地部を密封する密封材として
は、コーキング材、モルタル等の目地を密封でき
る材料であればよい。 また、本考案の床構造の上に、ニードルパンチ
材、長尺塩ビシート、化粧合板等の各種床仕上げ
材を施すのが普通の実施態様である。 〈作用〉 本考案の床構造は、軽量気泡コンクリート板の
下に床板が存在し、しかも、軽量気泡コンクリー
ト板がビス止めにより床板に一体化されるので、
地震や台風時の風圧などによる水平剪断力に耐
え、その上、軽量気泡コンクリート板がビス止め
により床板に一体化されるため、軽量であつても
浮き・狂いがなく、二次固体音の発生もない。 又、本考案の床構造は軽量気泡コンクリート板
がビス止めにより床板に一体化されるため、床全
体の剛性が高まり、その結果、実施例に示すよう
に、JIS−A−1419の床衝撃音レベルに関する遮
音等級の評価で、従来の床より2ランク以上の改
善が見られる。上下室間の平均音圧レベルに関し
ても同様な作用・効果が認められる。 このような遮音機構は実開昭55−123549号公報
に見られる弾性板による緩衝作用で伝播を少なく
する機構と異なり、安定した遮音効果を発揮す
る。 勿論、本考案の床構造は、本質的には床板と軽
量気泡コンクリートとをビスで代表される物理的
に安定した手段で固定するので、湿式工法のよう
に界面で剥離する恐れもない。 更に、好ましい実施態様として示したように、
軽量気泡コンクリート板と床板との間に充填材が
介在されれば、現場の施工精度が不良で床板に不
陸が発生しても充填材により軽量気泡コンクリー
ト板と床板とに生ずる隙間を埋め、隙間の為に発
生するであろう二次固体音の発生を防止し、又隙
間の為に発生するであろう軽量気泡コンクリート
板の上からの荷重によるヒビ割れを防止する。こ
のように充填材は両板間の一体性を増すためのも
のである。 また更に、好ましい実施態様として示した軽量
気泡コンクリート板相互の隙間の目地部を密封す
る密封材は、現場の施工精度が不良で軽量気泡コ
ンクリート板相互間に隙間が生じても、密封材に
より上下室間の平均音圧レベル差の確保ができ、
音響的に安定した性能の床構造とするものであ
る。 〈実施例〉 以下、本考案を図示する一実施例により説明す
る。 第1図は実施例を示す一部切り欠き斜視図で、
第2図はその断面図である。 図により説明すると木造梁3の上に梁と直角に
木根太1を組み、その上に構造用合板よりなる床
板2を敷設して、ビスにより根太1に止める。 次に床板に不陸が発生している場合には、ポル
トランドセメント(白セメント)30重量部、軽
量骨材68重量部、添加剤(保水及び増粘材)2
重量部を混合し充填材6を床板2の上に厚くても
10mm程度設け、適当な粘度の時に35〜50mm厚さの
ALC板4をその上からビス5により床板2に止
める。 又、敷設したALC板4の相互間に隙間が生じ
ている場合には、(多くの場合目地部が隙間とな
るが)ALC板4相互の目地部にはモルタルを密
封材7として埋め込む。 このようにして本考案の床構造が構成される。
その後、ALC板4の表面の耐磨耗性の向上や不
陸調整のため、厚さ2〜5mm程度にセメント系下
地調整塗材(ポルトランドセメント(白セメン
ト)30重量部、骨材40重量部、顔料20重量
部、アクリル系エマルジヨン10重量部、添加剤
若干よりなる。)を施し、ニードルパンチ、長尺
塩ビシート、もしくは化粧合板等の床仕上げ剤9
を施す。 勿論、前記したように充填剤6及び密封材7は
不必要ならば省いてもよい。 次に本考案の遮音性能を記載する。 JIS−A−1419に規定される重量衝撃音の低減
に効果を示す実験として、上階178.5m3、下階
134.2m3の室容積を持つ残響室間の床部分に1720
mm×2720mmの床の実大模型をつくり、JIS−A−
1418に準じた加撃を行つた。実大模型の概要を示
せば、従来床の例として、根太(断面寸法105mm
×45mm)を303mm間隔に配し、構造用合板15mmを
全面に敷設し釘打ち施工した。天井として野縁組
みのうえプラスターボード厚さ9mmを張り、根太
から吊木を用いて設置した。天井内には、グラス
ウール厚さ50mmを挿入した。本願考案の床とし
て、上記構造の上面に軽量気泡コンクリート板厚
さ37mmをビス止めにより敷設した。このように構
成した床面を加撃を行つて下階の重量衝撃音レベ
ルを測定した。 しかし、下階で測定した重量衝撃音レベルは、
下階室内の吸音力(即ち、下階に使用された各種
材料の各々の面積にその吸音率を乗じた値の総計
値、単位はm2になる。)によつて異なつた値にな
る。 そこでJIS−A−1416の音響透過損失の算出式
を利用すると、下階の吸音力がAm2であるときの
下階で測定した重量衝撃音レベルがLである場
合、下階の吸音力A0m2とした際の重量衝撃音レ
ベルLaは次の(1)式で求められる。 La=L+logA/A0 ……(1) また、上記の下階残響室に於ける吸音力Aは、
JIS−A−1416に規定された下の(2)式を用いて求
めた。 A=55.3/c・V・1/T ……(2) この(2)式でTは下階の残響時間(秒)であり、
Vは下階の容積(m3)であり、cは空気中の音速
(単位はm/秒であり、c=331.5+0.61t(tは空
気の温度℃)から求められる値である。このよう
にして吸音力Aを算出した。 一方、実際の建築物における場合の受音室の吸
音力は10m2と考えられているので、上記のA0と
して10を代入し、更に、上記の測定から得られた
吸音力Aと重量衝撃音レベルLとを使用して、(1)
式により実際の建物の値に相当する重量衝撃音レ
ベルLoを算出した。その結果を下表に示す。
遮音性を求められる住宅、アパート建築に好まし
い床構造に関する。更には、軽量であつて、遮音
性が高く、地震や台風時の風圧などの床水平方向
からの応力にも強い床構造に関する。 〈従来の技術〉 木造建築物の従来の床構造は第3図のイに示す
ように梁3の上に組まれた根太1に直接構造用の
合板、フローリング、荒板などの床板2を張る強
度のみに着目した構造で、音響的な配慮はされて
いない床構造であつた。 しかし、最近では建築物に対する要求性能のグ
レードが高くなつてきており、遮音の問題も大き
な関心の一つになつている。例えば昭和54年に施
行されたJIS−A−1419「建築物のしや音等級」で
は床衝撃音レベルも規定されている。このような
現状から上下室間の平均音圧レベル(他の部屋で
発している音のレベルが別の部屋でどの程度の差
で聞こえるかという音圧レベル)及び衝撃音の遮
断性能の向上の為に、種々の床構造が提案されて
いるが、木造建築物に対応可能なものが少なかつ
た。 最近、上記問題点から、枠組壁工法の建築に於
いて、遮音性の構造の一方法として第3図ロに示
す床板2の上にシンダーコンクリート又はセルフ
レベリング材11を施工し、床の質量及び剛性を
高め、床の遮音性能を向上させる方法が提案さ
れ、採用されている。 又、ALC版を木造建築物の床に用いれば、在
来工法の床に比べ、上階の騒音や衝撃音を緩和で
きることは、例えば特開昭58−29960号公報の例
を引くまでもなく公知であり、実開昭55−123549
号公報のように床下地板と床仕上げ材の間に弾性
板を介在させ、その緩衝作用で床衝撃力の伝播を
少なくするような構造が公知である。 〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、上記のシンダーコンクリート又はセル
フレベリング材を施工する方法は、湿式工法であ
り、遮音性能を得るには充分な厚さの層とする必
要があり、このような厚さとすると硬化するまで
には流動性があるので、建築現場で流れ防止のた
めに防水シート工事やその他の補助作業が必要で
あつた。 更に、流れ防止対策に完璧を期すことは非常に
困難で、当該階及び直下の仕上げ材を汚染するこ
とがあつた。又、遮音性能が得られる厚さとする
と硬化するまでに日数を要し、工期の短縮ができ
ず、経済的でなく、硬化後は乾燥収縮によるクラ
ツク発生の恐れがあつた。しかも、遮音量を高め
るため床構造自体の質量が高くなつてしまうとい
う欠点があつた。 又、ALC版を床や屋根に用いる場合は、ALC
構造設計基準に示されるように、地震や台風時の
風圧などの水平方向から床、屋根に掛かる応力に
よる剪断力(水平剪断力)はALC版を単にボル
ト止めするなどでは、ALC版を破壊する大きさ
なので、この水平剪断力はALC版以外に鉄筋等
の水平に張つたブレース等の構造を必要とする。
特開昭58−29960号公報に記載された構造では、
これらのブレース構造についての記載がないが、
地震や台風時に耐える実際の木造建築物とするに
は、上記のブレース構造が必須である。このよう
に、従来のALC版を用いた公知の工法も、木材
以外に鉄筋等の水平ブレースを用いることが必要
であるという欠点があり、木材を主要構造部材と
する在来軸組工法とは言い難く、実用性がない。
一方、JIS−A−1419では床の衝撃源として、重
量と軽量の2種を規定しているが、床仕上げ材の
直下に弾性板を介在させる工法は、軽量衝撃源に
はある程度の効果が認められるものの、重量衝撃
源の改良には殆ど寄与しないことが明らかになつ
ている。 上記したように、従来の工法はそれぞれ根本的
な欠点を有しており、地震や台風時の風圧などに
耐えて木造軸組在来工法に於ける施工法を大きく
変えることなく、重量衝撃源にも効果的な、安定
した床構造は知られていなかつた。 〈課題を解決するための手段〉 本考案は、上記の課題を解決し、床構造が軽量
であつても、遮音性が高く、勿論、地震や台風時
の風圧などに耐え、しかも概ね乾式工法によつて
在来の木造軸組工法による木造建築物の床構造を
提供することを目的とするものであり、この目的
を木造建築物の梁上に根太組みすると共に、その
上に湯を敷設し、さらにその上に軽量気泡コンク
リート板を上記床板にビス止めしてなる木造建築
物の床構造とすることにより達成したものであ
る。 この場合、軽量気泡コンクリート板と床板との
間には、適当な時間流動性を持ち、その後、固化
する充填材が介在されてなる構造や、軽量気泡コ
ンクリート板相互の隙間には、目地部を密封する
密封材が埋め込まれてなる構造が好ましい実施態
様として挙げられる。 この考案で使用される軽量気泡コンクリート板
としては、木ネジ等によりビス止めできるもので
あればよく、メタルラス網等を埋設した厚さが薄
いALC版が例として挙げられる。 この考案で使用される床板としては、従来木造
建築物で一般に用いられているものであればよ
く、中でも代表例として挙げられるのは構造用合
板である。 好ましい実施態様で軽量気泡コンクリート板と
床板との間に充填される適当な時間流動性を持
ち、その後、固化する充填材としては、その流動
性により両面を密着可能にして硬化するものであ
ればよく、空練りモルタル等の砂状で施工時には
施工可能で径時後硬化する水硬性の砂状材や、ゴ
ム系や合成樹脂系の接着剤が代表例として挙げら
れる。 好ましい実施態様で軽量気泡コンクリート板相
互の隙間には、目地部を密封する密封材として
は、コーキング材、モルタル等の目地を密封でき
る材料であればよい。 また、本考案の床構造の上に、ニードルパンチ
材、長尺塩ビシート、化粧合板等の各種床仕上げ
材を施すのが普通の実施態様である。 〈作用〉 本考案の床構造は、軽量気泡コンクリート板の
下に床板が存在し、しかも、軽量気泡コンクリー
ト板がビス止めにより床板に一体化されるので、
地震や台風時の風圧などによる水平剪断力に耐
え、その上、軽量気泡コンクリート板がビス止め
により床板に一体化されるため、軽量であつても
浮き・狂いがなく、二次固体音の発生もない。 又、本考案の床構造は軽量気泡コンクリート板
がビス止めにより床板に一体化されるため、床全
体の剛性が高まり、その結果、実施例に示すよう
に、JIS−A−1419の床衝撃音レベルに関する遮
音等級の評価で、従来の床より2ランク以上の改
善が見られる。上下室間の平均音圧レベルに関し
ても同様な作用・効果が認められる。 このような遮音機構は実開昭55−123549号公報
に見られる弾性板による緩衝作用で伝播を少なく
する機構と異なり、安定した遮音効果を発揮す
る。 勿論、本考案の床構造は、本質的には床板と軽
量気泡コンクリートとをビスで代表される物理的
に安定した手段で固定するので、湿式工法のよう
に界面で剥離する恐れもない。 更に、好ましい実施態様として示したように、
軽量気泡コンクリート板と床板との間に充填材が
介在されれば、現場の施工精度が不良で床板に不
陸が発生しても充填材により軽量気泡コンクリー
ト板と床板とに生ずる隙間を埋め、隙間の為に発
生するであろう二次固体音の発生を防止し、又隙
間の為に発生するであろう軽量気泡コンクリート
板の上からの荷重によるヒビ割れを防止する。こ
のように充填材は両板間の一体性を増すためのも
のである。 また更に、好ましい実施態様として示した軽量
気泡コンクリート板相互の隙間の目地部を密封す
る密封材は、現場の施工精度が不良で軽量気泡コ
ンクリート板相互間に隙間が生じても、密封材に
より上下室間の平均音圧レベル差の確保ができ、
音響的に安定した性能の床構造とするものであ
る。 〈実施例〉 以下、本考案を図示する一実施例により説明す
る。 第1図は実施例を示す一部切り欠き斜視図で、
第2図はその断面図である。 図により説明すると木造梁3の上に梁と直角に
木根太1を組み、その上に構造用合板よりなる床
板2を敷設して、ビスにより根太1に止める。 次に床板に不陸が発生している場合には、ポル
トランドセメント(白セメント)30重量部、軽
量骨材68重量部、添加剤(保水及び増粘材)2
重量部を混合し充填材6を床板2の上に厚くても
10mm程度設け、適当な粘度の時に35〜50mm厚さの
ALC板4をその上からビス5により床板2に止
める。 又、敷設したALC板4の相互間に隙間が生じ
ている場合には、(多くの場合目地部が隙間とな
るが)ALC板4相互の目地部にはモルタルを密
封材7として埋め込む。 このようにして本考案の床構造が構成される。
その後、ALC板4の表面の耐磨耗性の向上や不
陸調整のため、厚さ2〜5mm程度にセメント系下
地調整塗材(ポルトランドセメント(白セメン
ト)30重量部、骨材40重量部、顔料20重量
部、アクリル系エマルジヨン10重量部、添加剤
若干よりなる。)を施し、ニードルパンチ、長尺
塩ビシート、もしくは化粧合板等の床仕上げ剤9
を施す。 勿論、前記したように充填剤6及び密封材7は
不必要ならば省いてもよい。 次に本考案の遮音性能を記載する。 JIS−A−1419に規定される重量衝撃音の低減
に効果を示す実験として、上階178.5m3、下階
134.2m3の室容積を持つ残響室間の床部分に1720
mm×2720mmの床の実大模型をつくり、JIS−A−
1418に準じた加撃を行つた。実大模型の概要を示
せば、従来床の例として、根太(断面寸法105mm
×45mm)を303mm間隔に配し、構造用合板15mmを
全面に敷設し釘打ち施工した。天井として野縁組
みのうえプラスターボード厚さ9mmを張り、根太
から吊木を用いて設置した。天井内には、グラス
ウール厚さ50mmを挿入した。本願考案の床とし
て、上記構造の上面に軽量気泡コンクリート板厚
さ37mmをビス止めにより敷設した。このように構
成した床面を加撃を行つて下階の重量衝撃音レベ
ルを測定した。 しかし、下階で測定した重量衝撃音レベルは、
下階室内の吸音力(即ち、下階に使用された各種
材料の各々の面積にその吸音率を乗じた値の総計
値、単位はm2になる。)によつて異なつた値にな
る。 そこでJIS−A−1416の音響透過損失の算出式
を利用すると、下階の吸音力がAm2であるときの
下階で測定した重量衝撃音レベルがLである場
合、下階の吸音力A0m2とした際の重量衝撃音レ
ベルLaは次の(1)式で求められる。 La=L+logA/A0 ……(1) また、上記の下階残響室に於ける吸音力Aは、
JIS−A−1416に規定された下の(2)式を用いて求
めた。 A=55.3/c・V・1/T ……(2) この(2)式でTは下階の残響時間(秒)であり、
Vは下階の容積(m3)であり、cは空気中の音速
(単位はm/秒であり、c=331.5+0.61t(tは空
気の温度℃)から求められる値である。このよう
にして吸音力Aを算出した。 一方、実際の建築物における場合の受音室の吸
音力は10m2と考えられているので、上記のA0と
して10を代入し、更に、上記の測定から得られた
吸音力Aと重量衝撃音レベルLとを使用して、(1)
式により実際の建物の値に相当する重量衝撃音レ
ベルLoを算出した。その結果を下表に示す。
【表】
各々の周波数で遮音効果が見られ、JIS−A−
1416の床衝撃音レベルに規定される遮音等級に準
じて評価すれば、従来床がL−72に、本願考案床
がL−69となり、3ランクの改善が見られた。 〈考案の効果〉 本考案の床構造は、木造建築物の床構造であつ
て、梁上に根太組みすると共に、その上に床板を
敷設し、さらにその上に軽量気泡コンクリート板
を上記床板にビス止めしてなることを特徴とする
ものであり、次の効果を奏する。 軽量気泡コンクリート板が床板にビスにより
一体に固定された構造であり、軽量気泡コンク
リート板の下に床板が存在する構造であるの
で、従来の軽量気泡コンクリート版を床に用い
た工法のように鉄筋等の水平に張つたブレース
等の構造を必要とせずに、地震や台風時の風圧
など水平方向から掛かる応力による剪断力(水
平剪断力)による軽量気泡コンクリート板の剪
断破壊を妨げ、実用性がある木造建築物とな
る。 軽量気泡コンクリート板が床材にビスにより
一体に固着されているため、床衝撃音等に対す
る遮音性が得られる。 従来の湿式工法に比べ、概ね乾式工法による
ため、養生日数が要らず、工期の短縮ができ、
汚れ防止が図れる。 施工が容易で、施工のため特殊な機械類を必
要とせず、大工職が従来の技術で施工が可能で
ある。 更に、好ましい実施態様として示したように、
軽量気泡コンクリート板と床板との間に充填材が
介在されれば、現場の施工精度が不良で床板に不
陸が発生しても充填材により軽量気泡コンクリー
ト板と床板とに生ずる隙間を埋め、隙間の為に発
生するであろう二次固体音の発生を防止し、又隙
間の為に発生するであろう軽量気泡コンクリート
板の上からの荷重によるヒビ割れを防止する。 また更に、好ましい実施態様として示した軽量
気泡コンクリート板相互の隙間の目地部を密封す
る密封材を使用すると、現場の施工精度が不良で
軽量気泡コンクリート板相互間に隙間が生じて
も、密封材により上下室間の平均音圧レベル差の
確保ができ、音響的に安定した性能の床構造とで
きる。
1416の床衝撃音レベルに規定される遮音等級に準
じて評価すれば、従来床がL−72に、本願考案床
がL−69となり、3ランクの改善が見られた。 〈考案の効果〉 本考案の床構造は、木造建築物の床構造であつ
て、梁上に根太組みすると共に、その上に床板を
敷設し、さらにその上に軽量気泡コンクリート板
を上記床板にビス止めしてなることを特徴とする
ものであり、次の効果を奏する。 軽量気泡コンクリート板が床板にビスにより
一体に固定された構造であり、軽量気泡コンク
リート板の下に床板が存在する構造であるの
で、従来の軽量気泡コンクリート版を床に用い
た工法のように鉄筋等の水平に張つたブレース
等の構造を必要とせずに、地震や台風時の風圧
など水平方向から掛かる応力による剪断力(水
平剪断力)による軽量気泡コンクリート板の剪
断破壊を妨げ、実用性がある木造建築物とな
る。 軽量気泡コンクリート板が床材にビスにより
一体に固着されているため、床衝撃音等に対す
る遮音性が得られる。 従来の湿式工法に比べ、概ね乾式工法による
ため、養生日数が要らず、工期の短縮ができ、
汚れ防止が図れる。 施工が容易で、施工のため特殊な機械類を必
要とせず、大工職が従来の技術で施工が可能で
ある。 更に、好ましい実施態様として示したように、
軽量気泡コンクリート板と床板との間に充填材が
介在されれば、現場の施工精度が不良で床板に不
陸が発生しても充填材により軽量気泡コンクリー
ト板と床板とに生ずる隙間を埋め、隙間の為に発
生するであろう二次固体音の発生を防止し、又隙
間の為に発生するであろう軽量気泡コンクリート
板の上からの荷重によるヒビ割れを防止する。 また更に、好ましい実施態様として示した軽量
気泡コンクリート板相互の隙間の目地部を密封す
る密封材を使用すると、現場の施工精度が不良で
軽量気泡コンクリート板相互間に隙間が生じて
も、密封材により上下室間の平均音圧レベル差の
確保ができ、音響的に安定した性能の床構造とで
きる。
第1図は実施例を示す一部切り欠き斜視図で、
第2図はその断面図である。第3図イ,ロは従来
の床構造を示す断面図である。 1……根太、2……床板、3……梁、4……軽
量気泡コンクリート板(ALC板)、5……ビス、
6……充填材、7……密封材、9……仕上げ材、
10……天井、11……吸音材、13……天井
材、14……吊り木、15……吊り木受け。
第2図はその断面図である。第3図イ,ロは従来
の床構造を示す断面図である。 1……根太、2……床板、3……梁、4……軽
量気泡コンクリート板(ALC板)、5……ビス、
6……充填材、7……密封材、9……仕上げ材、
10……天井、11……吸音材、13……天井
材、14……吊り木、15……吊り木受け。
Claims (1)
- 木造建築物の床構造であつて、梁上に根太組み
すると共に、その上に床板を敷設し、さらにその
うえに軽量気泡コンクリート板を上記床板にビス
止めしてなることを特徴とする木造建築物の床構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985001417U JPH0436356Y2 (ja) | 1985-01-11 | 1985-01-11 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985001417U JPH0436356Y2 (ja) | 1985-01-11 | 1985-01-11 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61117827U JPS61117827U (ja) | 1986-07-25 |
| JPH0436356Y2 true JPH0436356Y2 (ja) | 1992-08-27 |
Family
ID=30474146
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985001417U Expired JPH0436356Y2 (ja) | 1985-01-11 | 1985-01-11 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0436356Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2521524Y2 (ja) * | 1989-04-26 | 1996-12-25 | ミサワホーム株式会社 | 木質構造建築物にける床構造 |
| JP6453384B2 (ja) * | 2017-05-31 | 2019-01-16 | 積水ハウス株式会社 | 遮音床構造 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55123549U (ja) * | 1979-02-23 | 1980-09-02 | ||
| JPS59117735U (ja) * | 1983-01-27 | 1984-08-08 | 旭化成株式会社 | Alc板を用いた床 |
| JPS6257769A (ja) * | 1985-09-06 | 1987-03-13 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 帯板の走間溶接装置 |
-
1985
- 1985-01-11 JP JP1985001417U patent/JPH0436356Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61117827U (ja) | 1986-07-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8240103B2 (en) | Wall construction method using injected urethane foam between the wall frame and autoclaved aerated concrete (AAC) blocks | |
| CN107605071A (zh) | 一种轻质复合条板系统及其施工方法 | |
| CN204826389U (zh) | 一种隔音墙板 | |
| CN1575367A (zh) | 轻型钢加肋通道、自安置条板和框架系统 | |
| JPH0436356Y2 (ja) | ||
| RU165441U1 (ru) | Блок несъемной опалубки | |
| US20090288360A1 (en) | Sound proofing system and method | |
| JPH11256683A (ja) | 繊維補強モルタルパネル、長耐久性住宅構法、壁構法および野地板用パネル | |
| AU745114B2 (en) | Construction technique | |
| GB2303862A (en) | A ceiling and a method of constructing the same | |
| RU79120U1 (ru) | Перекрытие (варианты) | |
| US2070479A (en) | Building panel | |
| CN211775445U (zh) | 一种室内轻质隔墙保温隔声构造 | |
| RU2134755C1 (ru) | Строительная панель | |
| EP0566562B1 (en) | Structure panel and a joint between such panels and method of using and manufacturing the panel | |
| JPH02296946A (ja) | 鉄骨の免振耐火被覆工法 | |
| CN223358772U (zh) | 一种公建类建筑阻尼器部位的封堵结构 | |
| CN223974914U (zh) | 一种条石楼板建筑的预应力加固结构 | |
| CN223269423U (zh) | 突出结构面的加厚条板外墙 | |
| RU2794682C2 (ru) | Монолитная акустическая система | |
| Ballast et al. | The architect's handbook | |
| Erdil | Assessment of sound transmission characteristics of traditional timber framed dwellings in Ankara, Turkey | |
| CN206396908U (zh) | 一种轻质陶玻夹芯板与楼面钢梁的装配构件 | |
| KR200228546Y1 (ko) | 차음 성능과 기밀성능이 향상된 경량 벽체 구조 | |
| JPH0813674A (ja) | 建築物の床構造 |