JPH0436775B2 - - Google Patents
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- JPH0436775B2 JPH0436775B2 JP13159188A JP13159188A JPH0436775B2 JP H0436775 B2 JPH0436775 B2 JP H0436775B2 JP 13159188 A JP13159188 A JP 13159188A JP 13159188 A JP13159188 A JP 13159188A JP H0436775 B2 JPH0436775 B2 JP H0436775B2
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- Japan
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- steel
- hot water
- sio
- insulation material
- molten
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明はTi含有鋼の鋳片表層の湯面保存材系
3陥を防止する。Ti含有鋼の連続鋳造法に関す
るものである。 〔従来の技術〕 連続鋳造は、鉄鋼製造工程における造塊〜分塊
工程の省略に伴う歩留向上、省エネルギー、省力
化をもたらし、その適用分野は、板厚等の物理的
要因を除けばほぼ100%に達しつつある。中でも、
冷間圧延以降の焼鈍工程の連続化、高速化のた
め、焼鈍時間の短縮化をねらつて、Tiを用いて
鋼材中のC,Nを固定することを目的とした含
Tiアルミキルド鋼の製造が盛んに行われている。 従来から、連続鋳造に使用される湯面保温材は
一般的に、SiO2,CaO,Al2O3,Na+,F-などの
原料と、溶融性コントロールのために添加するC
から成る組成を有している。Ti含有鋼において
これら湯面保温材が原因となる表面欠陥防止技術
として、湯面保温材の吸水性を下げる目的でNa
などのアルカリ金属イオンを含まない成分系を採
用して鋳片表面のピンホール等の欠陥を抑制する
湯面保温材(特開昭60−127054)や、湯面保温材
中のCaOと、溶鋼中のTiと湯面保温材のSiO2が
反応した結果生じるTiO2と湯面保温材中のCaO
が化合して、高融点のCaTiO3(Perouskite)を
湯面保温材中に生成するのを防止するため、
BaO/SiO2の比を1.0〜3.0に調整したTi含有鋼鋳
造用粉末添加剤(特開昭56−91976)、あるいは含
Tiアルミキルド鋼において溶鋼中に0.001〜
0.005wt%のCaを添加してノズルの詰まりを防止
し、溶鋼流の乱れによる湯面保温材の物理的巻き
込みを抑制する鋳造方法(特開昭61−1457)など
が提案されている。 〔発明が解決しようとする課題〕 以上のように含Tiアルミキルド鋼の鋳造法は、
かなり改善がなされてきたが、鋳片のごく表層
(表面から10mm以内の深さの位置)に発生する、
湯面保温材溶融スラグと同じ組成をもつ表層介在
物の発生防止に関する有効な対策は見出されてい
なかつた。 本発明は、上述のような問題に鑑み、その目的
とするところは、Ti含有鋼の連続鋳造の際、湯
面保温材系の表層介在物による表面欠陥の発生を
防止することにより、健全な鋳片表面を得るもの
である。 〔課題を解決する手段〕 本発明は上記目的を有利に達成するためとした
もので、その要旨とするところはTiを0.010〜
0.150wt%含有した鋼を連続鋳造するに際し、鋳
造中の溶鋼と湯面保温材との界面における溶鋼中
のTi,Siおよび湯面保温材中のSiO2,TiO2の濃
度を (TiO2)・〔Si〕/〔Ti〕・(SiO2)>7.0×10-3 として鋳造することを特徴とするTi含有鋼の連
続鋳造法に関するものである。 〔作用〕 含Tiアルミキルド鋼では、溶鋼中のAlに加え
て、酸素との親和力の高いTiを含んでおり、こ
のTiが、 Ti+SiO2→Si+TiO2 ……(1) なる湯面保温材中のSiO2の還元反応を起こしや
すい条件下で連続鋳造している。この還元反応(1)
が発生すると溶鋼−湯面保温材界面での界面張力
が局部的に低下して、溶鋼側に湯面保温材の溶融
したスラグの懸濁層を形成することが調査の結果
明らかになつた。この懸濁層は溶鋼−スラグ界面
近傍に存在し、溶鋼の凝固の際、鋳片表層近くに
捕捉されやすいため表面欠陥を発生し易く、含
Tiアルミキルド鋼の鋳造の際の大きな問題であ
つた。 一般に性質の異なる2つの相が接触する場合、
両相は界面張力の釣り合いによつて境界面を形成
するが、この2相間で化学反応等による物質の出
入りがあると、界面張力が大幅に低下することが
知られている。例えば、溶鉄とCaO・SiO2・
Al2O3系スラグ間の界面張力に及ぼす化学反応の
影響について、Fe−Al系、Fe−Ti系の溶鋼と
CaO・SiO2・Al2O3系スラグ間の界面張力が化学
反応によつて大幅に低下するという報告がある
(大井ら、鉄と鋼第58年(1972)第7号P.12−
23)。またFe−Al系溶鋼とCaO・SiO2・Al2O3系
スラグ間の界面張力の化学反応影響についても報
告がある(P.V.Riboud and el.Canadian
Metallugical Quarterly 20(1981)199−208)。 しかし、これらの報告は、基本的なCaO・
SiO2・Al2O33元系のスラグと溶鋼との界面のデ
ータであり、連続鋳造に使用する湯面保温材と
Ti含有鋼との間での調査は十分になされていな
かつた。 特に、本発明者等の調査によれば含Tiアルミ
キルド鋼では、溶鋼中のTiが湯面保温材のSiO2
と前記の反応(1)を起こすことによつて、溶鋼−湯
面保温材界面の著しい表面張力の低下をまねく。 湯面保温材と溶鋼の反応は、(1)以外にも、 4Al+3SiO2→3Si+2Al2O3 ……(2) 2Mn+SiO2→Si+2MnO ……(3) などが考えられるが、反応(2)、(3)の双方とも(1)に
比べて、実用的なTi含有鋼の組成である、
0.005Wt%Al0.100wt%、0.10wt%Mn
1.50wt%、0.01wt%Si0.30wt%では、界面張
力低下に与える影響が小さいので害が小さい。 本発明者等はTi含有の異なる溶鋼について、
連続鋳造鋳型内において溶鋼表面から20mm位置よ
り溶鋼の一部を採取し、これを表面研削して湯面
保温材系介在物の個数を調査した。 このときの溶鋼成分を第1表に、また湯面保温
材の組成を第2表に示し、調査結果を第1図に示
す。
3陥を防止する。Ti含有鋼の連続鋳造法に関す
るものである。 〔従来の技術〕 連続鋳造は、鉄鋼製造工程における造塊〜分塊
工程の省略に伴う歩留向上、省エネルギー、省力
化をもたらし、その適用分野は、板厚等の物理的
要因を除けばほぼ100%に達しつつある。中でも、
冷間圧延以降の焼鈍工程の連続化、高速化のた
め、焼鈍時間の短縮化をねらつて、Tiを用いて
鋼材中のC,Nを固定することを目的とした含
Tiアルミキルド鋼の製造が盛んに行われている。 従来から、連続鋳造に使用される湯面保温材は
一般的に、SiO2,CaO,Al2O3,Na+,F-などの
原料と、溶融性コントロールのために添加するC
から成る組成を有している。Ti含有鋼において
これら湯面保温材が原因となる表面欠陥防止技術
として、湯面保温材の吸水性を下げる目的でNa
などのアルカリ金属イオンを含まない成分系を採
用して鋳片表面のピンホール等の欠陥を抑制する
湯面保温材(特開昭60−127054)や、湯面保温材
中のCaOと、溶鋼中のTiと湯面保温材のSiO2が
反応した結果生じるTiO2と湯面保温材中のCaO
が化合して、高融点のCaTiO3(Perouskite)を
湯面保温材中に生成するのを防止するため、
BaO/SiO2の比を1.0〜3.0に調整したTi含有鋼鋳
造用粉末添加剤(特開昭56−91976)、あるいは含
Tiアルミキルド鋼において溶鋼中に0.001〜
0.005wt%のCaを添加してノズルの詰まりを防止
し、溶鋼流の乱れによる湯面保温材の物理的巻き
込みを抑制する鋳造方法(特開昭61−1457)など
が提案されている。 〔発明が解決しようとする課題〕 以上のように含Tiアルミキルド鋼の鋳造法は、
かなり改善がなされてきたが、鋳片のごく表層
(表面から10mm以内の深さの位置)に発生する、
湯面保温材溶融スラグと同じ組成をもつ表層介在
物の発生防止に関する有効な対策は見出されてい
なかつた。 本発明は、上述のような問題に鑑み、その目的
とするところは、Ti含有鋼の連続鋳造の際、湯
面保温材系の表層介在物による表面欠陥の発生を
防止することにより、健全な鋳片表面を得るもの
である。 〔課題を解決する手段〕 本発明は上記目的を有利に達成するためとした
もので、その要旨とするところはTiを0.010〜
0.150wt%含有した鋼を連続鋳造するに際し、鋳
造中の溶鋼と湯面保温材との界面における溶鋼中
のTi,Siおよび湯面保温材中のSiO2,TiO2の濃
度を (TiO2)・〔Si〕/〔Ti〕・(SiO2)>7.0×10-3 として鋳造することを特徴とするTi含有鋼の連
続鋳造法に関するものである。 〔作用〕 含Tiアルミキルド鋼では、溶鋼中のAlに加え
て、酸素との親和力の高いTiを含んでおり、こ
のTiが、 Ti+SiO2→Si+TiO2 ……(1) なる湯面保温材中のSiO2の還元反応を起こしや
すい条件下で連続鋳造している。この還元反応(1)
が発生すると溶鋼−湯面保温材界面での界面張力
が局部的に低下して、溶鋼側に湯面保温材の溶融
したスラグの懸濁層を形成することが調査の結果
明らかになつた。この懸濁層は溶鋼−スラグ界面
近傍に存在し、溶鋼の凝固の際、鋳片表層近くに
捕捉されやすいため表面欠陥を発生し易く、含
Tiアルミキルド鋼の鋳造の際の大きな問題であ
つた。 一般に性質の異なる2つの相が接触する場合、
両相は界面張力の釣り合いによつて境界面を形成
するが、この2相間で化学反応等による物質の出
入りがあると、界面張力が大幅に低下することが
知られている。例えば、溶鉄とCaO・SiO2・
Al2O3系スラグ間の界面張力に及ぼす化学反応の
影響について、Fe−Al系、Fe−Ti系の溶鋼と
CaO・SiO2・Al2O3系スラグ間の界面張力が化学
反応によつて大幅に低下するという報告がある
(大井ら、鉄と鋼第58年(1972)第7号P.12−
23)。またFe−Al系溶鋼とCaO・SiO2・Al2O3系
スラグ間の界面張力の化学反応影響についても報
告がある(P.V.Riboud and el.Canadian
Metallugical Quarterly 20(1981)199−208)。 しかし、これらの報告は、基本的なCaO・
SiO2・Al2O33元系のスラグと溶鋼との界面のデ
ータであり、連続鋳造に使用する湯面保温材と
Ti含有鋼との間での調査は十分になされていな
かつた。 特に、本発明者等の調査によれば含Tiアルミ
キルド鋼では、溶鋼中のTiが湯面保温材のSiO2
と前記の反応(1)を起こすことによつて、溶鋼−湯
面保温材界面の著しい表面張力の低下をまねく。 湯面保温材と溶鋼の反応は、(1)以外にも、 4Al+3SiO2→3Si+2Al2O3 ……(2) 2Mn+SiO2→Si+2MnO ……(3) などが考えられるが、反応(2)、(3)の双方とも(1)に
比べて、実用的なTi含有鋼の組成である、
0.005Wt%Al0.100wt%、0.10wt%Mn
1.50wt%、0.01wt%Si0.30wt%では、界面張
力低下に与える影響が小さいので害が小さい。 本発明者等はTi含有の異なる溶鋼について、
連続鋳造鋳型内において溶鋼表面から20mm位置よ
り溶鋼の一部を採取し、これを表面研削して湯面
保温材系介在物の個数を調査した。 このときの溶鋼成分を第1表に、また湯面保温
材の組成を第2表に示し、調査結果を第1図に示
す。
【表】
【表】
Tiを含まないアルミキルド鋼では、溶鋼中に
湯面保温材系溶融スラグの懸濁相が比較的少ない
のに対し、含Tiアルミキルド鋼では、Tiの濃度
が上昇するにつれて湯面保温材系溶融スラグの個
数が多くなる。即ち、溶鋼中に漂う該溶融スラグ
の単位溶鋼重量当たりの個数がTiの濃度ととも
に増加する。これは、反応(1)が発生することで、
界面の懸濁が生じたことを示すものである。 第2図には、このとき界面における溶融スラグ
中のTiO2増加量をしめす。溶鋼中のTi濃度の増
加とともにTiO2の生成量もぞかしている。 従つて、反応(1)の発生を防止することが、含
Tiアルミキルド鋼の表層欠陥の発生防止には極
めて重要である。溶融スラグ中のSiO2の還元反
応の発生防止のためには、反応生成物であるSiお
よび、TiO2を予め反応系に添加して、平衡に近
い状態を現出して反応の抑制をはかることが有効
である。しかし、SiO2はTiO2に比べて、化学的
に不安定であり、完全に反応(1)の発生を防止する
ような平衡条件を溶鋼−湯面保温材界面に現出す
ることは、事実上難しい。 ここに上記調査により得られたデータを詳細に
解析したところ第3図に示すとおり、Ti=
0.015wt%程度のTiの比較的少ない含有Tiアルミ
キルド鋼では、鋳片の表層に存在する湯面保温材
系介在物の発生による不良率が非常に小さく、完
全に懸濁相の生成を防止しなくても、工業的には
十分実用に問題のないことを確認している。 第3図に示した条件下で不良率が0になるTi
=0.015%における(TiO2)、〔Si〕、〔Ti〕、
(SiO2)の各成分値は、(TiO2)・〔Si〕/〔Ti〕・
(SiO2)=7.0×10-3である。 しかして更にTi濃度の高い鋼について調査し
た結果を第4図に示すが、(TiO2)・〔Si〕/
〔Ti〕・(SiO2)が7.0×10-3以上であれば、Ti濃度
に関係なく懸濁相の生成が防止され不良鋳片発生
率を大巾に低下させることができることが判明し
た。 ここにSiO2の還元反応の熱力学的な取り扱い
は、本来、各成分の活量で議論されるべき問題で
あるが、多元系スラグ中のTaO2、SiO2の活量は
正確に求められないので、簡易的に各成分の濃度
(wt%)の比で示すのが実用上有効である。 このようなことから本発明は溶鋼と湯面保温材
との界面における溶鋼中のTi、Siおよび湯面保
温材中のSiO2、TiO2の濃度を(TiO2)・〔Si〕/
〔Ti〕・(SiO2)>7.0×10-3として限定するもので
ある。 ここに本発明においては鋳造しようとするTi
含有鋼のTiの量が決定すれば、それに応じたそ
の他の組成の最適な組み合わせが決定される。 また対象とするTi含有鋼のTi含有量を0.010〜
0.150wt%としたのは、0.010wt%以下では鋼中の
C、Nを充分に固定できないので目標とする材質
確保が困難となる。 一方、0.150wt%を越える多量の含量は鋼の焼
鈍温度を大幅に上昇させたり、鋼の強度(Y.P)
が必要以上に高くなり、材質上好ましくないた
め、0.010〜0.150wt%に制限される。その他の鋼
中成分については、特に限定するものではない
が、0.10〜1.50wt%、Al:0.005〜0.100wt%、を
基本成分とし、Cr、Ni、Mo、W、V、Nb、B、
Cu、Ca、REM等の元素を1種以上含有させた
Ti含有鋼に有利に適用しうるものである。 (実施例) 転炉〜二次精錬により溶製した第3表に示すよ
うな組成の含Tiアルミキルド鋼を第4表で示す
ような湯面保温材を用いて鋳造した。連続鋳造機
は湾曲半径10.5mR鋳こみ点から矯正点までの長
さは16.8mの1レードル2ストランドの湾曲型連
続鋳造機である。 これら溶鋼と湯面保温材の組み合わせによる調
査の結果を第5表に示す。第5表で、両相間にお
ける、K=(TiO2)・〔Si〕/〔Ti〕・(SiO2)であ
り、又鋳片の表層を2mm切削した鋳片表層直下の
湯面保温材の介在欠陥の発生率を、D(個/m2)
にて示す。 鋳造の条件は以下のとおりである。 鋳造速度:1.0〜1.3m/min 溶鋼温度:1560℃
湯面保温材系溶融スラグの懸濁相が比較的少ない
のに対し、含Tiアルミキルド鋼では、Tiの濃度
が上昇するにつれて湯面保温材系溶融スラグの個
数が多くなる。即ち、溶鋼中に漂う該溶融スラグ
の単位溶鋼重量当たりの個数がTiの濃度ととも
に増加する。これは、反応(1)が発生することで、
界面の懸濁が生じたことを示すものである。 第2図には、このとき界面における溶融スラグ
中のTiO2増加量をしめす。溶鋼中のTi濃度の増
加とともにTiO2の生成量もぞかしている。 従つて、反応(1)の発生を防止することが、含
Tiアルミキルド鋼の表層欠陥の発生防止には極
めて重要である。溶融スラグ中のSiO2の還元反
応の発生防止のためには、反応生成物であるSiお
よび、TiO2を予め反応系に添加して、平衡に近
い状態を現出して反応の抑制をはかることが有効
である。しかし、SiO2はTiO2に比べて、化学的
に不安定であり、完全に反応(1)の発生を防止する
ような平衡条件を溶鋼−湯面保温材界面に現出す
ることは、事実上難しい。 ここに上記調査により得られたデータを詳細に
解析したところ第3図に示すとおり、Ti=
0.015wt%程度のTiの比較的少ない含有Tiアルミ
キルド鋼では、鋳片の表層に存在する湯面保温材
系介在物の発生による不良率が非常に小さく、完
全に懸濁相の生成を防止しなくても、工業的には
十分実用に問題のないことを確認している。 第3図に示した条件下で不良率が0になるTi
=0.015%における(TiO2)、〔Si〕、〔Ti〕、
(SiO2)の各成分値は、(TiO2)・〔Si〕/〔Ti〕・
(SiO2)=7.0×10-3である。 しかして更にTi濃度の高い鋼について調査し
た結果を第4図に示すが、(TiO2)・〔Si〕/
〔Ti〕・(SiO2)が7.0×10-3以上であれば、Ti濃度
に関係なく懸濁相の生成が防止され不良鋳片発生
率を大巾に低下させることができることが判明し
た。 ここにSiO2の還元反応の熱力学的な取り扱い
は、本来、各成分の活量で議論されるべき問題で
あるが、多元系スラグ中のTaO2、SiO2の活量は
正確に求められないので、簡易的に各成分の濃度
(wt%)の比で示すのが実用上有効である。 このようなことから本発明は溶鋼と湯面保温材
との界面における溶鋼中のTi、Siおよび湯面保
温材中のSiO2、TiO2の濃度を(TiO2)・〔Si〕/
〔Ti〕・(SiO2)>7.0×10-3として限定するもので
ある。 ここに本発明においては鋳造しようとするTi
含有鋼のTiの量が決定すれば、それに応じたそ
の他の組成の最適な組み合わせが決定される。 また対象とするTi含有鋼のTi含有量を0.010〜
0.150wt%としたのは、0.010wt%以下では鋼中の
C、Nを充分に固定できないので目標とする材質
確保が困難となる。 一方、0.150wt%を越える多量の含量は鋼の焼
鈍温度を大幅に上昇させたり、鋼の強度(Y.P)
が必要以上に高くなり、材質上好ましくないた
め、0.010〜0.150wt%に制限される。その他の鋼
中成分については、特に限定するものではない
が、0.10〜1.50wt%、Al:0.005〜0.100wt%、を
基本成分とし、Cr、Ni、Mo、W、V、Nb、B、
Cu、Ca、REM等の元素を1種以上含有させた
Ti含有鋼に有利に適用しうるものである。 (実施例) 転炉〜二次精錬により溶製した第3表に示すよ
うな組成の含Tiアルミキルド鋼を第4表で示す
ような湯面保温材を用いて鋳造した。連続鋳造機
は湾曲半径10.5mR鋳こみ点から矯正点までの長
さは16.8mの1レードル2ストランドの湾曲型連
続鋳造機である。 これら溶鋼と湯面保温材の組み合わせによる調
査の結果を第5表に示す。第5表で、両相間にお
ける、K=(TiO2)・〔Si〕/〔Ti〕・(SiO2)であ
り、又鋳片の表層を2mm切削した鋳片表層直下の
湯面保温材の介在欠陥の発生率を、D(個/m2)
にて示す。 鋳造の条件は以下のとおりである。 鋳造速度:1.0〜1.3m/min 溶鋼温度:1560℃
【表】
以上詳細に述べた如く、本発明によればTi含
有鋼の連続鋳造において、湯面保温材中のSiO2
の鋼中Tiによる還元反応が効果的に抑制できる
ため、溶鋼−湯面保温材界面近傍の懸濁相の発生
が大巾に抑制され、湯面保温材系介在物欠陥が激
減し、無欠陥鋳片の製造が可能である。 このため、鋳片表層の手入れが不要で歩留向上
と
有鋼の連続鋳造において、湯面保温材中のSiO2
の鋼中Tiによる還元反応が効果的に抑制できる
ため、溶鋼−湯面保温材界面近傍の懸濁相の発生
が大巾に抑制され、湯面保温材系介在物欠陥が激
減し、無欠陥鋳片の製造が可能である。 このため、鋳片表層の手入れが不要で歩留向上
と
【表】
【表】
工期短縮が達成されるとともに、直送圧延が可能
である。
である。
第1図は溶鋼中のTi濃度と溶鋼中の湯面保温
材系介在物個数の関係を示すグラフ。第2図は溶
鋼中のTi濃度と溶鋼−湯面保温材界面における
溶融スラグ中のTiO2増加量との関係を示すグラ
フ。第3図は鋳片の不良率と溶鋼中のTi濃度お
よび鋳造条件下の(TiO2)・〔Si〕/〔Ti〕・
(SiO2)の値を示したグラフ。第4図は
(TiO2)・〔Si〕/〔Ti〕・(SiO2)と不良値の関係
を示すグラフである。
材系介在物個数の関係を示すグラフ。第2図は溶
鋼中のTi濃度と溶鋼−湯面保温材界面における
溶融スラグ中のTiO2増加量との関係を示すグラ
フ。第3図は鋳片の不良率と溶鋼中のTi濃度お
よび鋳造条件下の(TiO2)・〔Si〕/〔Ti〕・
(SiO2)の値を示したグラフ。第4図は
(TiO2)・〔Si〕/〔Ti〕・(SiO2)と不良値の関係
を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Tiを0.010〜0.150wt%含有した鋼を連続鋳造
するに際し、鋳造中の溶鋼と湯面保温材との界面
における溶湯中のTi,Siおよび湯面保温材中の
SiO2,TiO2の濃度との関係を (TiO2)・〔Si〕/〔Ti〕・(SiO2)>7.0×10-3 となるように湯面保温材を選定使用して鋳造する
ことを特徴とするTi含有鋼の連続鋳造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13159188A JPH01306057A (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | Ti含有鋼の連続鋳造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13159188A JPH01306057A (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | Ti含有鋼の連続鋳造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01306057A JPH01306057A (ja) | 1989-12-11 |
| JPH0436775B2 true JPH0436775B2 (ja) | 1992-06-17 |
Family
ID=15061634
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13159188A Granted JPH01306057A (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | Ti含有鋼の連続鋳造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01306057A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3574427B2 (ja) * | 2001-09-19 | 2004-10-06 | 日本冶金工業株式会社 | TiおよびAl含有鋼用連続鋳造パウダーおよび連続鋳造方法 |
| CN111531140B (zh) * | 2020-05-22 | 2022-05-24 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 含钛钢用高氧化钛的连铸保护渣 |
| CN111644582B (zh) * | 2020-06-17 | 2021-08-17 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 一种含钛钢用中间包覆盖剂及其制备方法和应用 |
-
1988
- 1988-05-31 JP JP13159188A patent/JPH01306057A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01306057A (ja) | 1989-12-11 |
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