JPH0438087Y2 - - Google Patents

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JPH0438087Y2
JPH0438087Y2 JP1986037117U JP3711786U JPH0438087Y2 JP H0438087 Y2 JPH0438087 Y2 JP H0438087Y2 JP 1986037117 U JP1986037117 U JP 1986037117U JP 3711786 U JP3711786 U JP 3711786U JP H0438087 Y2 JPH0438087 Y2 JP H0438087Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばカウンタバランス弁、ブレー
キ弁等に用いられる圧力制御弁に関し、特に、油
圧回路中の油圧モータ等を急停止、急逆転させる
ときに、油圧モータ等がキヤビテーシヨン等で破
損されるのを防止できるようにした圧力制御弁に
関する。
〔従来技術〕
一般に、油圧シヨベル、油圧クレーン等のよう
に、油圧モータ、油圧シリンダ等の油圧アクチユ
エータにより、走行、旋回駆動される機械にあつ
ては、走行、旋回停止時に極めて大きな慣性負荷
を受ける。そこで、油圧駆動回路にブレーキ弁を
介装し、該ブレーキ弁により前述の如き慣性負荷
を有効に吸収する構成となつている。このため、
このブレーキ弁は、油圧源と油圧アクチユエータ
との間に設けられたカウンタバランス弁と、該カ
ウンタバランス弁の油圧アクチユエータ側に配設
した一対のオーバロードリリーフ弁とから構成さ
れている。そして、前記カウンタバランス弁は、
油圧源からの圧油の供給が断たれると同時に油圧
アクチユエータに対する低圧側給排路を急速に遮
断し、油圧アクチユエータの回転またはストロー
クを停止させるブレーキ圧の速やかな発生をうな
がすようになつている。
前述のような機能を有するカウンタバランス弁
ないしはブレーキ弁に用いられる圧力制御弁とし
て、従来、第9図ないし第12図に示すものが知
られている。
即ち、第9図はブレーキ弁を示す油圧回路図に
して、1は油圧モータ、2は該油圧モータ1によ
つて駆動される慣性体を示し、前記油圧モータ1
の給排ポートA,Bは油配管3A,3Bと接続さ
れ、該油配管3A,3Bはブレーキ弁4、方向切
換弁5と接続され、該方向切換弁5の流入側は油
圧ポンプ6、タンク7と切換可能に接続されてい
る。
ここで、前記ブレーキ弁4は油配管3A,3B
間に設けられた一対のオーバロードリリーフ弁8
A,8Bと、カウンタバランス弁9とから構成さ
れ、かつ該カウンタバランス弁9は各油配管3
A,3Bの途中にそれぞれ設けられ油圧ポンプ6
から油圧モータ1側へのみ圧油の流通を許すチエ
ツク弁10A,10Bと、油圧ポンプ6からの供
給圧油が十分なときのみ油路を開き、方向切換弁
5が遮断されたときには急速に流路を遮断する圧
力制御弁11とから構成されている。
次に、前述した圧力制御弁11について第10
図、第11図に基づき具体的に述べる。
12は圧力制御弁11の弁本体で、該弁本体1
2には方向切換弁5に連なる油圧源側ポート13
A,13Bと、油圧モータ1に連なるアクチユエ
ータ側ポート14A,14Bが形成されている。
また、弁本体12には軸方向にスプール摺動穴1
5が穿設され、該スプール摺動穴15には所定距
離だけ離間してアクチユエータ側ポート14A,
14Bに連通する油溝16A,16Bが形成され
ると共に、該各油溝16A,16Bの軸方向両側
には油圧源側ポート13A,13Bに連通する油
溝17A,17Bが形成されている。さらに、弁
本体12にはスプール摺動穴15の両端側に位置
して蓋体18A,18Bによつて閉塞された油室
19A,19Bが形成されている。
20は前記スプール摺動穴15に摺動可能に挿
嵌されたスプールで、該スプール20は油溝16
A,16B間を常時閉塞するランド21と、該ラ
ンド21の両側に位置し、油溝16A,17A間
を連通、遮断し、前記各ポート13A,14A間
を開閉するランド22Aおよび油溝16B,17
B間を連通、遮断し、前記各ポート13B,14
B間を開閉するランド22Bと、該スプール20
の両端側にそれぞれ形成され油溝17A、油室1
9A間を連通、遮断するランド23Aおよび油溝
17B、油室19B間を連通、遮断するランド2
3Bとが設けられている。
24A,24Bは油室19A,19B内に設け
られたストツパで、該ストツパ24A,24Bは
スプール20がストロークするとき、蓋体18
A,18Bに当接してそのストロークを規制する
ようになつている。25A,25Bは前記ストツ
パ24A,24Bと蓋体18A,18Bとの間に
それぞれ張設されたセンタリング用のばねで、該
ばね25A,25Bは方向切換弁5が中立位置と
なつたとき、スプール20を速やかに中立位置に
復帰させ、図示の状態を保持するようになつてい
る。
26A,26Bはランド22A,23A間、2
2B,23B間に位置してスプール20の半径方
向に穿設されたハンチング防止用の絞り通路、2
7A,27Bは該各絞り通路26A,26Bより
も小さい有効断面積をもつてランド22A,22
Bの位置でスプール20の半径方向に穿設された
ハンチング防止用の絞り通路で、該各絞り通路2
6A,27A,26B,27Bはスプール20の
軸方向に形成された油路28A,28Bと、該各
油路28A,28Bに連通してストツパ24A,
24Bの軸方向に大径に穿設された油路29A,
29Bとを介して前記各油室19A,19Bをそ
れぞれ各油溝17A,17B、各油圧源側ポート
13A,13Bと連通させている。ここで、該各
絞り通路26A,27A,26B,27Bは各油
圧源側ポート13A,13Bからの圧油によりス
プール20が図中右、左に変位するとき、右、左
の油室19B,19A内の油液を油溝17B,1
7A内へと所定の抵抗力を与えつつ、流出させ、
ダンパー効果を発揮することにより該スプール2
0の変位速度を比較的遅くするようになつてい
る。そして、スプール20の全ストローク長を8
とすると、該スプール20が図中左、右に2
程度変位したときに、絞り通路26Aまたは26
Bは閉塞され、絞り通路27Aまたは27Bによ
りさらに大きなダンパー効果が発揮され、該スプ
ール20の変位速度はさらに遅くなるようになつ
ている(第12図参照)。
さらに、30A,30A,30B,30Bは前
記各ポート13A,14A間、13B,14B間
を開閉するメータリング領域を規定すべく、各油
溝16A,16B側に臨んでスプール20の各ラ
ンド22A,22B外周面に凹設されたノツチ部
で、該各ノツチ部30A,30Bは各油溝17
A,17B側から各油溝16A,16B側へとそ
の有効断面積が3段階に漸次増大するように形成
され、該各ポート13A,14A間、13B,1
4B間の各ランド22A,22Bによる開閉をス
ムーズに行うようになつている。そして、該各ノ
ツチ部30A,30Bはスプール20が図中左、
右に1以上変位するにつれて各油溝17A,1
7B内へと進入し、各ポート13A,14A間、
13B,14B間の開口面積a(第12図参照)
を漸次増大させるようになつている。そして、ス
プール20が6以上変位すると、該ノツチ部3
0Aまたは30Bは油溝17Aまたは17B内に
完全に進入し、スプール20は開弁状態となり、
前記開口面積aは急激に増大される。
次に、上述の如く構成される従来技術の作動に
ついて述べる。
まず、方向切換弁5を中立位置イから左方の切
換位置ロに切換えると、油圧ポンプ6からの圧油
は油配管3Aを介してチエツク弁10Aを開弁す
ると共に、圧力制御弁11の油圧源側ポート13
Aから油溝17A内に供給され、絞り通路26
A,27Aを介してスプール20の端面等に作用
し、該スプール20をばね25Bに抗して図中右
方に変位させる。このとき、油室19B内の油液
は絞り通路26B,27Bを介して油溝17B内
へと流出し、ダンパー効果によりスプール20の
変位速度を遅くさせる。そして、該スプール20
が2以上変位すると、絞り通路26Bは閉塞さ
れるから、油室19B内の油液は絞り通路27B
のみを介して油溝17B内へと流出するようにな
り、該スプール20の変位に大きな抵抗力を与
え、該スプール20の変位速度をさらに遅くさせ
る。一方、ランド22Bに設けたノツチ部30B
はスプール20が1以上変位するにつれて油溝
17B内に漸次進入し、各ポート14B,13B
間の開口面積aを漸次増大させ、油圧モータ1の
戻り配管となる油配管3B内の油液をポート14
B側からポート13B側へと徐々に排出させる。
そして、スプール20が6以上変位すると、ス
プール20はランド22Bを介して開弁状態にお
かれるようになり、該スプール20を安定的に開
弁動作させることができる。かくして、油圧ポン
プ6は方向切換弁5、油配管3A、チエツク弁1
0Aを介して油圧モータ1の給排ポートAと連通
し、該油圧モータ1の給排ポートBは油配管3
B、圧力制御弁11、方向切換弁5を介してタン
ク7と連通され、油圧モータ1は慣性体2を第9
図中の矢示C方向にスムーズに回転駆動すること
ができる。
次に、慣性体2の回転を停止させるべく方向切
換弁5を中立位置イに戻すと、油圧ポンプ6から
の圧油の供給が遮断され、チエツク弁10Aが閉
弁されると共に、圧力制御弁11への圧油の供給
も停止される。このため、スプール20はばね2
5Bによりストツパ24Bを介して右方の最大変
位位置8から中立位置0へと復帰される。この
場合、スプール20が全ストローク長である最大
変位位置8から6.5程度の変位位置にまで戻
る間は、該スプール20のランド23Aが油溝1
7A内に進入しているから、油室19Aと油溝1
7A間の通路面積bが第12図中に一点鎖線で示
すように大きくなり、該スプール20の戻り速度
は速くなる。そして、該スプール20が6.5の
変位位置よりもさらに中立位置0側へと戻ると、
油室19A、油溝17A間は絞り通路26A,2
7Aのみを介して連通されるから、該絞り通路2
6A,27Aのダンパー効果によりスプール20
の戻り速度は遅くなる。そして、該スプール20
が6程度の変位位置を越えて中立位置0側に戻
ると、該スプール20はランド22Bのノツチ部
30Bを介してのみ各ポート14B,13B間を
開くようになり、該各ポート14B,13B間の
開口面積aは漸次減少し、1程度の変位位置よ
りもさらに戻つたときに、該スプール20は閉弁
状態におかれ、各ポート14B,13B間、即ち
油溝16B,17B間は遮断される。
ここで、該スプール20は前記開口面積aに応
じたブレーキ圧力Pをもつてブレーキ作用を行う
ようになつており、該ブレーキ圧力Pは当該圧力
制御弁11に流量Qが流れたときの圧力損失と同
様に、 P=rQ2/c2a2×2g ……(1) で計算される値である。なお、rは油液の比重
量、gは重力加速度、cは流量係数、aは開口面
積である。
そして、該ブレーキ圧力Pは前記各ポート14
B,13B間の開口面積aが減少するに応じて第
12図中に実線Pで示す如く漸次上昇し、オーバ
ロードリリーフ弁8A,8Bの設定圧Poに達す
ると、該オーバロードリリーフ弁8Bが開弁し
て、該ブレーキ圧力Pはこの設定圧Po以上に上
昇しなくなる。
かくして、油圧モータ1の給排ポートA,Bと
油圧ポンプ6、タンク7との間がチエツク弁10
A,10B、圧力制御弁11によつてその接続を
実質的に断たれ、回路閉塞の状態となると、油圧
モータ1は慣性体2により矢示C方向に慣性回転
するものの、油圧モータ1の戻り油側となる給排
ポートB、油配管3B内が高圧となり、その圧力
が前記設定圧Poに達すると、オーバロードリリ
ーフ弁8Bが開弁し、油配管3B内の圧力を油配
管3A側へとリリーフすることによつて、慣性体
2の慣性エネルギは圧油がオーバロードリリーフ
弁8Bを流れるときに発生する熱エネルギに変換
され、該慣性体2は徐々に停止される。また、方
向切換弁5を中立位置イから右方の切換位置ハに
切換え、慣性体2を矢示C方向とは逆向きに回転
させた後、方向切換弁5を再び中立位置イに戻
し、慣性体2を停止させる場合も同様である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
然るに、上述した従来技術では、例えは方向切
換弁5を切換位置ロから中立位置イへと急激に戻
し、慣性体2を急停止させるときに、絞り通路2
6A,27Aのダンパー効果によりスプール20
が変位位置6.5から中立位置0まで遅い速度で
戻るから、チエツク弁10Aが閉弁した後にも油
圧モータ1の給排ポートBから油配管3B、圧力
制御弁11のポート14B、スプール20のノツ
チ部30B、ポート13Bおよび方向切換弁5を
介してタンク7へと戻り油としての作動油が多量
に流出してしまう場合があり、ブレーキ弁4と油
圧モータ1との間に作動油不足が生じてキヤビテ
ーシヨンが発生し、該油圧モータ1が破損され易
くなるという欠点がある。
また、第12図中に示すブレーキ圧力Pは前記
開口面積aの減少に伴なつて漸次上昇するから、
前記オーバロードリリーフ弁8Bは急激に開、閉
弁してサージ圧を発生し易くなり、ブレーキ弁4
および油圧モータ1を破損させるという欠点があ
る。
さらに、方向切換弁5を左方の切換位置ロから
右方の切換位置ハへと急に切換え、慣性体2を急
逆転させるときには、絞り通路26A,27Aの
ダンパー効果によりスプール20が変位位置6.5
から中立位置0を経て、図中左方の変位位置へ
と遅い速度で変位するから、ポート13Bを介し
て油溝17B内には油圧ポンプ6からの圧油が供
給され、ポート14A側には油圧モータ1の給排
ポートAからの戻り油としての作動油が油配管3
Aを介して流入してきているにもかかわらず、ス
プール20のランド22Aは開弁状態におかれ
ず、油配管3A内に閉込み圧力が発生して、油圧
モータ1、慣性体2のスムーズな逆転動作を阻害
するという欠点がある。また、オーバロードリリ
ーフ弁8Aは油配管3A,3B間の圧力差で作動
するものの、このときのオーバロードリリーフ弁
8Aの開弁圧は設定圧Poに駆動圧力が加算され
るため、異常圧力が発生し易く、この異常圧力が
ブレーキ弁4および油圧モータ1に作用し、これ
らを破損させてしまうという欠点がある。
本考案は上述した従来技術の欠点に鑑みなされ
たもので、本考案は所望の起動性や耐ハンチング
性能を損なうことなく、各ノツチ部の形状、各絞
り通路の位置および各ランドの寸法等を最適に設
計することにより、キヤビテーシヨン、サージ圧
および閉込み圧力の発生を防止でき、油圧モータ
等をスムーズに回転駆動できるようにした圧力制
御弁を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した問題点を解決するために本考案が採用
する構成の特徴は、スプールの両端側にそれぞれ
面取り部を形成し、該スプールのランドには各ポ
ート間を開閉するメータリング領域を規定すべ
く、油圧源側ポート寄りに位置して、有効断面積
が小さくほぼ一定となつた小ノツチ部と、該小ノ
ツチ部と連通し、有効断面積が大きく漸増する大
ノツチ部とを設け、前記スプールが開弁状態にあ
るとき、または該大ノツチ部を介して前記各ポー
ト間が開かれるときには、各油室のうち一方は小
さい方の絞り通路のみを介して、他方は前記スプ
ールの面取り部を介して前記油圧源側ポートとそ
れぞれ連通し、該スプールが閉弁状態にあると
き、または前記小ノツチ部を介して前記各ポート
間が開かれるときには、前記各油室は大、小の前
記絞り通路を介して前記油圧源側ポートとそれぞ
れ連通するように構成したことにある。
〔作用〕
上記構成により、当該圧力制御弁のスプールが
最大変位位置から中立位置に戻るときには、各ポ
ート間の開口面積が小ノツチ部で絞られるまでは
油室を油圧源側ポートにスプールの面取り部を介
して連通でき、該スプールの戻り速度を早くでき
る。そして、その後スプールが中立位置に戻るま
での間は各ポート間の開口面積を小ノツチ部で大
きく絞ることができるので、アクチユエータから
の戻り油が多量に流出するのを防止でき、作動油
不足の発生をなくすことができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図ないし第8図に
基づいて説明する。なお、実施例では前述した第
9図ないし第12図に示す従来技術と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
而して、第1図ないし第5図は本考案の第1の
実施例を示している。
図中、40は弁本体12のスプール摺動穴15
内に摺動可能に挿嵌されたスプールで、該スプー
ル40は従来技術で用いたスプール20とほぼ同
様に形成され、軸方向中間部位に位置するランド
41と、該ランド41から所定寸法離間して該ラ
ンド41の両側に位置するランド42A,42B
と、該スプール40の両端側に位置するランド4
3A,43Bとが設けられている。しかるに、該
スプール40では両端側のランド43A,43B
に先端外周側に位置して面取り部44A,44B
が比較的大きく形成され、該面取り部44A,4
4Bはスプール40が全ストローク長8のうち
右、左に±3.5程度変位したときに、各油溝1
7A,17B内に進入して、該各油溝17A,1
7Bに対する各油室19A,19Bの通路面積b
を第5図中に一点鎖線で示す如く大きく増大させ
るようになつている。
また、各ランド42A,42Bは従来技術で述
べたスプール20の各ランド22A,22Bに比
較して軸方向寸法が1.5程度短く形成され、各
ランド42A,42Bの軸方向外側端面はスプー
ル40の面取り部44A,44B側の端面から従
来技術のものよりも1.5l程度さらに大きく離間す
るようになつている。そして、該各ランド42
A,42Bとスプール40の両端側の各ランド4
3A,43Bとの間には有効断面積が比較的大き
く形成されたハンチング防止用の絞り通路45
A,45Bが半径方向に穿設されている。この結
果、該各絞り通路45A,45Bはスプール40
が図中左、右に±3.5l程度変位したときに前記各
ランド42A,42Bの軸方向外側端面を介して
閉塞されるようになつている。
46A,46Bは該各ランド42A,42Bの
位置でスプール40の半径方向に穿設され、前記
各絞り通路45A,45Bよりも小さい有効断面
積をもつたハンチング防止用の絞り通路で、該各
絞り通路46A,46Bは各絞り通路45A,4
5Bと共に所定のダンパー効果を発揮するように
なつており、スプール40が図中左、右に±3.5
の変位位置を越えて変位したときには、該各絞
り通路46A,46Bのみでさらに大きなダンパ
ー効果を発揮し、スプール40の変位速度をさら
に遅くするようになつている。47A,47Bは
スプール40の両側端面から軸方向に形成された
油路で、該各油路47A,47Bは一方で各油路
29A,29Bを介して各油室19A,19B内
と連通し、他方で各絞り通路45A,46A,4
5B,46Bを介して各油溝17A,17Bと連
通し、該各絞り通路45A,46Aまたは45
B,46Bに前記ダンパー効果を発揮させるよう
になつている。
48A,48A,48B,48Bは各ポート1
3A,14A間、13B,14B間を開閉するメ
ータリング領域を規定すべく、各油溝17A,1
7B側寄りに位置してスプール40の各ランド4
2A,42B外周面に凹設された小ノツチ部で、
該各小ノツチ部48A,48Bは軸方向寸法が幅
方向寸法よりも長く、先端が丸みをもつて形成さ
れ、その横断面積が僅かに漸増した後、一定とな
るように設計されており、その有効断面積は小さ
くほぼ一定となつている。49A,49A,49
B,49Bは該各小ノツチ部48A,48Bと共
に前記メータリング領域を規定する大ノツチ部
で、該各大ノツチ部49A,49Bは各油溝16
A,16Bに臨んでスプール40の各ランド42
A,42B外周面に凹設され、該各小ノツチ部4
8A,48Bの基端と連通している。そして、該
各大ノツチ部49A,49Bは各小ノツチ部48
A,48B側から各油溝16A,16B側へと向
けて、その有効断面積が大きく漸増するように形
成されている。
ここで、前記各小ノツチ部48A,48Bはス
プール40が図中左、右に±1程度の変位位置
を越えて変位するにつれて各ポート14A,13
A間、14B,13B間を徐々に開き、その開口
面積aを第5図中に点線で示す如く増大させるよ
うになつている。そして、スプール40が図中
左、右に±3.5程度の変位位置を越えて変位す
ると、各大ノツチ部49A,49Bを介して各ポ
ート14A,13A間、14B,13B間が開か
れ、開口面積aは各大ノツチ部49A,49Bに
より漸次増大され、±6l程度の変位位置を越えて
変位すると、各ランド42A,42Bの軸方向内
側端面が各油溝17A,17B内に進入してスプ
ール40は開弁状態となり、前記開口面積aは急
激に増大されるようになつている。
かくして、例えばスプール40が図中右方に
3.5以上変位してポート14B,13B間が大
ノツチ部49Bを介して開かれるか、または該ス
プール40が開弁状態におかれるときには、油室
19Bは絞り通路46Bのみを介して油溝17
B、ポート13Bと連通し、油室19Aはランド
43Aの面取り部44Aを介して油溝17A、ポ
ート13Aと連通するようになつている。そし
て、該スプール40の変位量が3.5よりも小さ
く、ポート14B,13B間が小ノツチ部48B
を介して開かれるか、または該スプール40が閉
弁状態におかれるときには、油室19Bは絞り通
路45B,46Bを介して油溝17Bと、油室1
9Aは絞り通路45A,46Aを介して油溝17
Aとそれぞれ連通されるようになつている。ま
た、スプール40が図中左方に、即ち第5図中の
−3.5以上または以下変位する場合も前記とほ
ぼ同様となる。
本実施例は上述の如き構成を有するもので、そ
の基本的作動については従来技術によるものと格
別差異はない。
然るに、本実施例では、スプール40が±3.5
の変位位置を越えて図中左、右に変位し、各ポ
ート14A,13A間、14B,13B間が各大
ノツチ部49A,49Bを介して開かれるか、ま
たは該スプール40が開弁状態にあるときに、各
油室19B,19Aが各面取り部44B,44A
を介して各油溝17B,17Aおよび各ポート1
3B,13Aと連通されるように構成したから、
例えば方向切換弁5を切換位置ロから中立位置イ
に急に戻して、慣性体2の矢示C方向の回転を急
に停止させたいときにも、スプール40を最大変
位位置8から変位位置3.5まで速く戻すこと
ができる。そして、該スプール40が変位位置
3.5まで戻ると、ポート14B,13B間は小
ノツチ48Bを介して開かれるに過ぎず、その開
口面積aは第5図中に示す如く大幅に小さくなる
から、油配管3B内の戻り油としての作動油がポ
ート14Bからポート13B側へと流出するのを
該小ノツチ部48Bによつて絞り作用を与えつつ
確実に抑えることができ、ブレーキ弁4と油圧モ
ータ1との間に作動油不足が生じてキヤビテーシ
ヨンが発生するのを防止できる。一方、方向切換
弁5を切換位置ハから中立位置イに急に戻した場
合でも前記と同様にキヤビテーシヨンの発生を防
止できる。
また、小ノツチ部48A,48Bはその有効断
面積がほぼ一定で小さく、第5図中に示す如く、
スプール40が±3.5から±2.5程度の変位位
置まで戻るときに、開口面積aが一定となるか
ら、前記式(1)に基づき、この間のブレーキ圧Pを
各オーバロードリリーフ弁8A,8Bの設定圧
Poとほぼ等しい値に設定することが可能となり、
該各オーバロードリリーフ弁8A,8Bの急激な
開、閉弁を抑えることができ、サージ圧の発生を
防止することができる。
さらに、方向切換弁5を切換位置ロから切換位
置ハへと急に切換え、慣性体2を急逆転させる場
合でも、スプール40を最大変位位置8から少
なくとも変位位置3.5まで速い速度で戻すこと
ができるから、スプール40を図中右方の最大変
位位置8から左方の変位位置−6へと従来技
術に比較して速く変位させることができ、スプー
ル40のランド42Aでポート14A,13A間
を比較的速く開いて閉込み圧力の発生を防止で
き、慣性体2をスムーズに逆転させることができ
る。
従つて、本実施例によれば、各小ノツチ部48
A,48B、各大ノツチ部49A,49Bの形
状、各絞り通路45A,45B,46A,46B
の位置およびランド42A,42Bの寸法等を最
適に設計することにより、キヤビテーシヨン、サ
ージ圧および閉込み圧力の発生を防止でき、油圧
モータ1やブレーキ弁4の破損事故等をなくすこ
とができ、該油圧モータ1により慣性体2をスム
ーズに回転、急停止、急逆転することができる。
第6図ないし第8図は本考案の第2の実施例を
示し、本実施例では前述した第1図ないし第5図
に示す第1の実施例と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
然るに、本実施例の特徴は、第1の実施例で用
いた各小ノツチ部48A,48Bに替えてスプー
ル40の各ランド42A,42B外周面に小ノツ
チ部51A,51A,51B,51Bを設けたこ
とにある。ここで、該各小ノツチ部51A,51
Bは幅方向寸法が軸方向寸法よりも長く、先端が
軸方向に対して垂直となるように平坦に形成さ
れ、各ランド42A,42Bの外周面に浅く凹設
されており、その有効断面積は小さく一定となつ
ている。そして、該各小ノツチ部51A,51B
はスプール40が図中右方に1〜3.5の変位
位置の間または左方に−1〜−3.5の変位位
置の間を変位するとき、第8図中に示すように各
ポート14B,13B間または14A,13A間
の開口面積aを一定とするようになつている。
かくして、このように構成される本実施例で
も、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得
ることができるが、特に本実施例では、スプール
40が1〜3.5または−1〜−3.5の変位
位置の間を変位するときに、各小ノツチ部51
A,51Bにより開口面積aを一定とし、この一
定区間を中立位置0側へと拡大したから、周囲温
度が低温となつてスプール40に応答遅れが生
じ、慣性体2の急逆転時に閉込み圧力が発生する
ような場合でも、この閉込み圧力を各オーバロー
ドリリーフ弁8A,8Aの設定圧Po以下に実質
的に抑えることができ、ブレーキ弁4や油圧モー
タ1が異常圧力の発生により破損されるのを防止
することができる。
なお、前記各実施例では、スプール40が中立
位置0から左右に±1の変位位置を越えて変位
したときに、各小ノツチ部48A,48B,51
A,51Bを介して各ポート14A,13A間、
14B,13B間が開かれ、±3.5の変位位置を
越えて変位したときに各大ノツチ部49A,49
Bを介して前記各ポート14A,13A間、14
B,13B間が開かれると共に、各油室19A,
19Bのうち一方は絞り通路46A,46Bのみ
を介して、他方は面取り部44B,44Aを介し
てそれぞれ各油溝17A,17Bと連通されるも
のとして述べたが、本考案はこれに限定されず、
各変位位置±1、±3.5を油量、温度等の使用
条件に応じて適宜に替えてもよいものである。
〔考案の効果〕
以上詳述した通り、本考案によれば、スプール
の両端側にそれぞれ面取り部を形成し、該スプー
ルのランドに各ポート間を開閉するメータリング
領域を規定すべく、小ノツチ部と大ノツチ部を設
け、該大ノツチ部を介して各ポート間が開かれる
とき、またはスプールが開弁状態にあるとき、各
油室のうち一方は小さい方の絞り通路のみを介し
て、他方は前記スプールの面取り部を介して油圧
源側ポートとそれぞれ連通し、スプールが閉弁状
態にあるとき、または小ノツチ部を介して各ポー
ト間が開かれるときには、前記各油室は大、小の
絞り通路を介して油圧源側ポートとそれぞれ連通
するように構成したから、慣性体等を急停止、急
逆転させるときに、スプールを速く変位させるこ
とができ、キヤビテーシヨンや閉込み圧力の発生
を防止できる上に、オーバロードリリーフ弁が急
開、閉弁して、サージ圧が発生するのを防止で
き、油圧モータ等の油圧機器の破損事故をなくし
て、慣性体等をスムーズに回転、停止、逆転する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案の第1の実施例を
示し、第1図は圧力制御弁を示す縦断面図、第2
図は第1図中の矢示−方向断面図、第3図は
第1図中に示すスプールの要部外観図、第4図は
第3図中の矢示−方向断面図、第5図は第1
図に示す圧力制御弁の特性線図、第6図ないし第
8図は本考案の第2の実施例を示し、第6図は第
4図と同様の要部外観図、第7図は第6図中の矢
示−方向断面図、第8図は第5図と同様の特
性線図、第9図ないし第12図は従来技術を示
し、第9図はブレーキ弁を示す油圧回路図、第1
0図は第9図中に示す圧力制御弁の縦断面図、第
11図は第10図中の矢示−方向断面
図、第12図は第10図に示す圧力制御弁の特性
線図である。 11……圧力制御弁、12……弁本体、13
A,13B……油圧源側ポート、14A,14B
……アクチユエータ側ポート、15……スプール
摺動穴、16A,16B,17A,17B……油
溝、19A,19B……油室、24A,24B…
…ストツパ、25A,25B……ばね、40……
スプール、41,42A,42B,43A,43
B……ランド、44A,44B……面取り部、4
5A,45B,46A,46B……絞り通路、4
8A,48B,51A,51B……小ノツチ部、
49A,49B……大ノツチ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 油圧源側ポートとアクチユエータ側ポートとを
    有する弁本体と、該弁本体内に摺動可能に設けら
    れ、前記各ポート間を開閉するランドを有するス
    プールと、該スプールの両端側に位置して前記弁
    本体内に形成された油室と、該各油室を前記油圧
    源側ポートとそれぞれ連通すべく前記スプールに
    異なる有効断面積をもつて穿設された大、小の絞
    り通路と、前記油室内に設けられ、前記スプール
    を中立位置に付勢するばねとからなる圧力制御弁
    において、前記スプールの両端側にはそれぞれ面
    取り部を形成し、該スプールのランドには前記各
    ポート間を開閉するメータリング領域を規定すべ
    く、油圧源側ポート寄りに位置して、有効断面積
    が小さくほぼ一定となつた小ノツチ部と、該小ノ
    ツチ部と連通し、有効断面積が大きく漸増する大
    ノツチ部とを設け、前記スプールが開弁状態にあ
    るとき、または該大ノツチ部を介して前記各ポー
    ト間が開かれるときには、前記各油室のうち一方
    は小さい方の前記絞り通路のみを介して、他方は
    前記スプールの面取り部を介して前記油圧源側ポ
    ートとそれぞれ連通し、該スプールが閉弁状態に
    あるとき、または前記小ノツチ部を介して前記各
    ポート間が開かれるときには、前記各油室は大、
    小の前記絞り通路を介して前記油圧源側ポートと
    それぞれ連通するように構成したことを特徴とす
    る圧力制御弁。
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