JPH0438585B2 - - Google Patents

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JPH0438585B2
JPH0438585B2 JP58204263A JP20426383A JPH0438585B2 JP H0438585 B2 JPH0438585 B2 JP H0438585B2 JP 58204263 A JP58204263 A JP 58204263A JP 20426383 A JP20426383 A JP 20426383A JP H0438585 B2 JPH0438585 B2 JP H0438585B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐摩耗性を有し、かつ導電性の高い化
粧板に関する。
〔従来の技術〕
一般に熱硬化性樹脂化粧板は、耐熱性、耐摩耗
性、耐汚染性、耐衝撃性に優れた特性を有し、事
務用デスク、作業台等に利用されてきた。
特に、耐摩耗性は化粧板の重要な性質であり、
従来第1図の断面図に示すように化粧板の模様紙
層の上面に酸化珪素を主成分とする耐摩耗性付与
剤イと、必要に応じてα−セルローズの微粉末な
どの補強充填剤とを混入したなる合成樹脂層ロが
形成されたものがある(特公昭45−33297号公報、
特公昭47−30635号公報参照)。しかし該加圧工程
において、前記耐摩耗性合成樹脂層ロは該化粧板
の最上層に位置し、加圧に際し圧締具である鏡面
ステンレス板などの金属賦型板の表面と直接接触
するため、その長期かつ繰返しの使用により該金
属賦型板表面が摩耗し又は、微細な傷がつく欠点
が生じている。
また、前記耐摩耗性付与剤を混入した樹脂溶液
の含浸・塗布ムラにより、該耐摩耗性付与剤が偏
在したり、更に酸化珪素による着色や半透明部
分、光沢ムラなどが形成される欠点があつた。
一方、他の耐摩耗性化粧板(米国特許第
4255480号、特開昭55−67459号公報参照)は第2
図において示すように、模様紙層4の表面に有機
系結合剤層ハを介して、酸化アルミニウムを含有
する耐摩耗性薄膜層イが被覆形成される。
しかし該化粧板も前記第1図と同様、耐摩耗性
薄膜層イが化粧板最表層に位置するため、化粧板
の加圧形成時に金属賦型板表面が研磨され、又該
賦型板表面に微細な傷がつく。又、模様紙表面に
耐摩耗性薄膜層が形成されているため、合成樹脂
溶液の含浸又は塗布に際して、樹脂溶液が模様紙
層中に浸透し難く、又浸透ムラ、不透明ないし半
透明の表面樹脂層が形成されるなどの欠点があ
る。
更に、他の耐摩耗性化粧板は第3図のように、
酸化アルミニウムの耐摩耗性付与剤を混入抄造し
た混抄紙からなる模様紙層4の表面に、メラミン
樹脂の装飾オーバーレイシートによる表面樹脂層
2を形成する。
しかし、該化粧板は上記第1図及び第2図に示
す化粧板ほど顕著ではないが、加圧加熱工程にお
ける表面樹脂層の樹脂フロー(流動)の如何によ
つては、前記同様の欠点を生じたり、又印刷によ
る模様層ニの形成ムラ(模様印刷ムラ)が生じる
こともあり、又コストが高くなるものである。
以上のごとく、耐摩耗性のある化粧板が従来提
案されたのであるが、この種の化粧板においては
今日更に耐摩耗性に加え、コンピユーターなど、
電子機器の著しい普及を背影として、該機器を載
置した場合等における静電気トラブルを防止する
ための導電性を付与することが社会的に要請され
ている。即ち、熱硬化性樹脂化粧板は絶縁性であ
るため、電気が帯電し易く前記トラブルの発生す
る危険性が高く、これを解消した化粧板が望まれ
る。かかる導電性に関し、従来の化粧板としては
銅箔やアルミニウム箔などの金属箔を表面層に積
層したものがある。しかし、穴あけ加工や、その
他の取付け加工に際し、該加工部分より金属箔が
めくれたりはがれ易く、その他、反り、ねじれ等
の板の変形が起こり易く、一方、比較的高価であ
るなどの欠点をもつ。
又、導電性を付与した他の化粧板としては、天
然パルプ繊維に対し20%以下のカーボン繊維を抄
造混入した導電性紙を化粧板表面に用いたものも
ある(実開昭58−38438号公報参照)。
しかし、該導電性紙の抄造に際し有機系の天然
パルプ繊維と無機系のカーボン繊維とのなじみは
悪く、又製造コストの面からも天然パルプ繊維原
紙の片面表層にカーボン繊維を配した片面導電性
の原紙の製造及びその使用に制約され、 更に、該原紙は熱硬化性樹脂の含浸又はコーテ
イングむらを生じ易く、一方片面を表面とするこ
とから色調やデザインなどの外観は必ずしも好ま
しい状態ではなく、又比較的高価な化粧板となる
などの欠点があつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、従来の耐摩耗性化粧板の諸欠
点を改善し、耐摩耗性に優れかつ製造時の加圧工
程に際し、金属賦型板表面に研削傷を生じること
のない化粧板を提供することにある。
又、本発明の他の目的は、従来の導電性化粧板
の諸欠点を改善し、静電気発生防止に有効な、導
電性に優れ、かつ加工時の金属箔のめくれ、保管
時の化粧板の反り等が生じない導電性化粧板を提
供することにある。
更に、本発明の他の目的は、化粧板表面無地系
パターンの美感が優れた耐摩耗性のある導電性化
粧板を提供することにある。
〔課題を解決するための手段及び実施例〕
本発明は、酸化チタンが元来化粧板用無地系パ
ターン原紙などに陰蔽性を付与するために抄き込
まれること、又、白色ないし淡色系であつて銀や
錫などのドーピングにより導電性が向上するこ
と、かつ 従来の耐摩耗性を付与しうる各種の鉱物性物質
や導電性を有する各種の諸物質を使用すると、化
粧板表面の意匠性、特に高価樹脂の透明性を損な
うことに鑑み、導電性のある酸化チタンと、耐摩
耗性を有する酸化アルミニウムを特に選択的に使
用することが最も有利であることを新規に知見し
て本発明を完成することに至つたものである。
すなわち、本発明は、少なくとも一層の基材層
6とそれに積層した化粧板用無地系パターン原紙
4とを含む化粧板であつて、 該化粧板用無地系パターン原紙4の表面に、酸
化アルミニウムと酸化チタンとを少なくとも含有
する一定の厚さの薄膜層2を有し、該薄膜層2の
上部に更にメラミン樹脂熱硬化物を主成分とする
一定の層さの薄膜層1を有し、該薄膜層1を化粧
板最表層として形成されたことを特徴とする、 耐摩耗性のある導電性化粧板によつて前記目的
を達成するものである。
本発明の実施例並びに実施態様について第4〜
第7図に基づき説明する。
通常用いる化粧板用無地係パターン原紙4の表
面に形成される薄膜層2は、後述する表面保護層
の下部に位置し、中間保護層を形成するものであ
り、耐摩耗性を付与するための酸化アルミニウム
と導電性のある酸化チタンとが微粉末の状態で、
均一に分散保持される。
該中間保護層2は、前記酸化アルミニウムと酸
化チタンと、必要に応じて顔料及び又は染料とを
含む、印刷用インキバインダーとの混合物からな
る塗工剤を一定の厚さで通常の方法で前記化粧板
用無地系パターン原紙4に含浸又は塗布して形成
されたものである。
この場合該酸化アルミニウムの平均粒径は20〜
40μmであつて塗工剤の固型分に対し0.5〜10重量
%含有されていることが好ましい。20μm以下で
あるとJIS−K−6902テーパー形アブレーザー試
験による耐摩耗回数を300回以上にするには比較
的多量の酸化アルミニウムを塗工剤中に混入しな
ければならず、経済性及び化粧板表面に亀裂生起
の点で不利となるからである。更には該鉱物は、
導電性が低く、導電性をもたせる上で好ましくな
い。一方、40μm以上であると、その混入量は少
なくなるが、後述するメラミン樹脂の熱硬化時に
おいて、最表面となるメラミン硬化層を突き破り
該酸化アルミニウムの粒子が露出することとな
り、金属賦型板3の表面を傷つけ、摩損すること
となる。
尚、前記固型分とは、印刷用インキのバインダ
ーなどの樹脂固型分、即ち、溶剤を飛散除去した
後の樹脂組成物と、添加物である酸化アルミニウ
ム、酸化チタン及び顔料等の無機組成物の総量を
いう。
一方、該酸化チタンの平均粒径は、0.5〜10μm
であつて、塗工剤全量に対し30〜80重量%含有さ
れていることが好ましい。塗工剤中に均一分散す
る上で最適であり、又、後述する化粧板形成後の
表面導電性、即ち表面電気抵抗が105〜108オーム
という好適な範囲を生じさせるからである。
又、該酸化チタン粒子の表面には、導電性が優
れ、かつ白色ないしは淡色系である銀、錫、アル
ミニウム等をドーピングすればより好ましい。更
に該粒子が二次凝集したものであれば塗工剤中へ
の均一分散、導電性向上により有利である。
前記必要に応じて添加される顔料又は染料は、
前記化粧板用パターン原紙とほぼ同系色の色相調
整剤及び又は体質剤であり、黄鉛、硫化亜鉛、そ
の他無機及び又は有機系の少なくとも一種が前記
塗工剤全量に対し、0.1〜40重量%含有されてい
ることが有利である。無地係パターン原紙の色調
が増すと共に、無地系パターン原紙のベタ印刷の
みによつて得られない複合色などを出現させるこ
とができ、又前記塗工剤中には、酸化チタンの微
粉末が混入されているため、隠蔽性が増強され、
色調の安定性が著しく向上するからである。
前記化粧紙印刷用インキバインダーは、前記無
地系パターン原紙と極めて親和性を有し、前記各
物質の塗工被覆を介在するものである。主とし
て、油溶性又は水溶性のメチルセルローズ、エチ
ルセルローズ、ニトロセルローズ、酢酸セルロー
ズの少なくとも一種を主成分とするものであつ
て、塗工剤全量に対し、固形分換算で15〜30重量
%含有されていることが有利である。
上述の各物質から成る前記塗工剤は、好適な導
電性と耐摩耗性が得られるよう前記無地系パター
ン原紙4の表面に15〜45μmの厚さで被覆される。
塗被方法としては、含浸、サイズプレス等のデ
イツプ法、グラビアコート、エアーナイフコー
ト、ロールコート等のコーテイング法があるが、
これらに限られるものではない。
尚、本発明は各種の模様を有するものよりも無
地系の淡色パターン原紙を主として使用するもの
である。前記無地系パターン原紙は、坪量が60〜
140g/m2であつて陰蔽剤としての酸化チタンが
紙全体に対して0〜40重量%と必要に応じて顔料
及び又は染料着色剤が0.1〜10重量%抄き込まれ
ていることが美しい表面仕上げをもたらす上で有
利である。
次に、前記中間保護層2の上に形成される薄膜
層1は、強固な最表面保護層となるものであつ
て、メラミン樹脂を主成分とする水分散樹脂溶液
を前記塗工無地系パターン紙の上面に通常の方法
で含浸被覆されたものである。
該メラミン樹脂を主成分とする水分散樹脂溶液
は、その全体量に対し樹脂固型分を少なくとも30
〜60重量%含有し、さらにメチロールメラミンホ
ルムアルデヒド縮合物を主成分とする水又は水と
アルコールの混合溶液であることが特に好まし
い。その理由はメラミン樹脂が各種の熱硬化性樹
脂のうち最も硬度や透明性に優れ、かつ該水分散
樹脂溶液であることによつて前記中間保護層2を
形成する油溶性印刷用インクバインダーを主成分
とする被膜と相溶性がなく該溶液を含浸・被覆し
最上層被膜として形成する上で好都合だからであ
る。
そして前記メラミン樹脂は、その風乾固型分中
に揮発生分を有しており、該水分散樹脂溶液を含
浸被覆した該無地系パターン紙の全重量に対し、
風乾固型分換算で70〜100重量%含有されるもの
が耐摩耗性付与において有利である。
尚、該最表層の厚さは通常数ミクロンから数十
ミクロンである。
最後に、前記化粧板用無地系パターン原紙4の
下部に位置する基材層6は熱硬化性樹脂含浸コア
ー紙、パーチクルボード、合板、網板、熱可塑性
樹脂含浸コアー紙等からなり、又これらに限定さ
れるものではない。
本発明の化粧板の製造は、前記中間保護層2及
び最表面保護層1が被覆形成された前記無地系パ
ターン原子4(以下プリブレツグという)と基材
層6からなる堆積体を通常の手段によつて加熱加
圧して行なう。加熱加圧条件は使用する熱硬化性
樹脂の種類や使用量(含浸又は塗布量)によつて
も異なるが、加熱温度は120℃〜170℃位、加熱時
間は5分〜30分位、加圧は20〜80Kg/cm2位であ
る。
〔作用〕
本発明の化粧板は、上記のように構成され、 従来のオーバーレイシート、すなわちメラミン
樹脂を含浸したα−セルロースを主成分とする薄
葉紙を芯紙とする化工紙を使用せず表面保護層1
を形成し、又該表面保護層1はメラミン樹脂を主
成分とするものであり、酸化アルミニウムは含有
されない。従つて本発明の化粧板の製造に際して
の賦型板の摩損を防止する。
更に該表面保護層1の下部にある中間保護層2
は、モース硬度が7以上であつて比較的粒径の大
きい酸化アルミニウムが均一に混入されているこ
とから、前記表面保護層の硬度・強度は補強され
る。従つて、オーバーレイシートを用いずとも、
オーバーレイシートによる耐摩耗性と同等の表面
硬度即ち、JIS−K−6902テーパー形アブレーザ
ー試験による摩耗回数300回以上の実用上必要な
硬度を生じさせる。
一方、前記中間保護層2に混入された酸化チタ
ンによつてプラスチツク成形物の表面等に発生し
易い静電気の帯電が防止除去される。又、微粉末
状態での混入は化粧板加工時の金属箔のめくれ等
を生じさせない。
尚、該中間保護層2形成時、前記酸化チタン混
入量によつて該中間保護層2表面の室温における
電気抵抗値は103〜106オームとなる。しかし、そ
の後前記表面保護層1が形成された後は、該薄膜
1により、化粧板の最表面における電気抵抗は
105〜103オームに低下し、好適な数値、即ち絶縁
性であるために帯電し易い欠点を完全に除去する
に必要な好適な数値・範囲となる。
そして、白色ないし淡色系の酸化アルミニウム
と酸化チタンの均一分散混入、及びメラミン樹脂
の透明性は化粧板の無地表面を美しく仕上げるこ
ととなる。
〔具体例〕
固形分が約40%含有されている酢酸セルローズ
系の印刷用メジユーム溶液30部に導電性の酸化チ
タン微粉末15部と酸化アルミニウム3部とを混入
した溶液を、化粧板用印刷紙である坪量80g/m2
のパターン原紙表面に27g/m2塗布し乾燥させ、
該表面電気抵抗値が103〜105オームの塗工化粧紙
に、通常の方法でメラミン樹脂溶液を含浸、塗工
して乾燥させ、該プリブレツグを化粧板の最上層
となるように第7図に示す通り基材層に積層して
加熱・加圧し本発明の耐摩耗性のある導電性化粧
板を得た。この化粧板表面の電気抵抗値を測定し
たところ、2.7×105オームであり、テーパーアブ
レザーによる耐摩耗性の耐摩耗値は560回であつ
た。
〔発明の効果〕
本発明の利点とするところは、次の通りであ
る。
化粧板の無地表面仕上がりにおいて優れた美観
を程する耐摩耗性のある導電性化粧板を提供でき
る。
優れた電気機器の電波シールド効果と静電気帯
電防止効果を有する導電性化粧板を提供でき、
又、該化粧板加工時に、導電性付与物質としての
金属箔等のめくれが生ぜず、一方該金属箔の性質
に原因する板の反り、ゆがみのない導電性化粧板
を提供できる。
更に、かかる特性から生造作業の効率が向上
し、コスト低減を図ることができる。
優れた耐摩耗性を有し、かつオーバーレイシー
トを用いず、より安価な耐摩耗性のある導電性化
粧板を提供できる。
又、該化粧板はその製造時に、鏡面金属賦型板
の表面に研磨キズを付けることがなく、製造機器
の長期の継続使用を可能とする。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図は、従来の熱硬化性樹脂化粧
積層板の断面図、第4図から第6図は本発明の化
粧板の表面保護層の模式拡大断面図、第7図は本
発明の耐摩耗性のある導電性化粧板を熱圧成形す
る際の構成断面図である。 1…表面保護層、2…中間保護層、3…金属賦
型板、4…無地系パターン原紙、5…ベタインク
層、6…基材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも一層の基材層6と、それに積層し
    た化粧板用無地系パターン原紙4とを含む化粧板
    であつて、 該化粧板用無地系パターン原紙4の表面に酸化
    アルミニウムと酸化チタンとを少なくとも含有す
    る薄膜層2を有し、該薄膜層2の上部にメラミン
    樹脂熱硬化物を主成分とする薄膜層1を有し、該
    薄膜層1を最上層として構成されていることを特
    徴とする耐摩耗性のある導電性化粧板。
JP58204263A 1983-10-31 1983-10-31 耐摩耗性のある導電性化粧板 Granted JPS6096452A (ja)

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JPS6096452A JPS6096452A (ja) 1985-05-30
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