JPH0443092B2 - - Google Patents
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- JPH0443092B2 JPH0443092B2 JP60251180A JP25118085A JPH0443092B2 JP H0443092 B2 JPH0443092 B2 JP H0443092B2 JP 60251180 A JP60251180 A JP 60251180A JP 25118085 A JP25118085 A JP 25118085A JP H0443092 B2 JPH0443092 B2 JP H0443092B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- surfactant
- masterbatch
- molten
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Description
(イ) 産業上の利用分野
本発明は、界面活性剤を高濃度に含有した熱可
塑性樹脂系マスターバツチの製造方法に関し、特
にすぐれた帯電防止効果を持つ界面活性剤(以下
「帯電防止剤」という)を高濃度に含有した熱可
塑性樹脂系マスターバツチの製造方法に関するも
のである。 (ロ) 従来の技術 従来より、熱可塑性樹脂成型品に帯電防止効果
を付与させて、ホコリ等の吸着による汚れを防止
することが行われている。帯電防止効果を付与す
るには、熱可塑性樹脂中に帯電防止剤を混入する
方法が採用されている。 帯電防止剤を混入した熱可塑性樹脂成型品を作
成するには、帯電防止剤を含有した熱可塑性樹脂
を購入し、それを所定の形状に成型することによ
り行われている。しかし帯電防止剤を含有した熱
可塑性樹脂は、帯電防止剤の入つていない原料樹
脂よりも高価であり、従つて最終成型品も高価に
ならざるを得ないというのが現状である。 そこで最近、帯電防止剤を高濃度に含有したマ
スターバツチと原料樹脂(稀釈樹脂ともいう)と
を混用して成型することにより、成型品の価格を
下げることが行われるようになつてきている。従
来マスターバツチに含有させる帯電防止剤の量は
多ければ多いほど好ましいわけである。しかし、
一般に含有しうる帯電防止剤の量は20重量%未満
であつて、20重量%以上のものを得ることはでき
なかつた。これは、多量の帯電防止剤と熱可塑性
樹脂とを別個に押出機に投入し、押出機中で熱と
圧力とを作用させて溶融、混合しながら押出加工
すると、押出機のスクリユー部等でスリツプして
サージングが発生するため安定な吐出が得られ
ず、その結果均一な形状に造粒できず、マスター
バツチとして使用することができないのである。
即ち、マスターバツチの利点、つまり原料樹脂と
混用して帯電防止剤の配合割合を正確にするとい
う利点が発揮し得ず、マスターバツチとして使用
することが不可能となるのである。 このようなことから、帯電防止剤をより高濃度
に含有させたマスターバツチを得る方法が種々試
みられている。例えば特開昭57−30746号公報に
は、マスターバツチに配合させる熱可塑性樹脂と
して極めて流動性に富むものを用い、押出機中で
のスリツプ等を防止した帯電防止剤をより高濃度
に含有させたマスターバツチの製造方法が開示さ
れている。しかしこの製造方法により得られるマ
スターバツチは、マスターバツチに配合した熱可
塑性樹脂が汎用されている原料樹脂に比べ極めて
流動性に富むため、最終成型品に悪影響を与え、
原料樹脂と同等の物性(例えば強度等)を持つた
成型品を得るのが困難であるという欠点を有して
いる。 (ハ) 発明が解決しようとする問題点 そこで本発明は、原料樹脂として汎用されてい
るものと同等の流動性を持つた熱可塑性樹脂を用
いながら、押出機中でのスリツプを防止して、界
面活性剤をより高濃度に含有させたマスターバツ
チを製造する方法を提供しようとするものであ
る。 (ニ) 問題点を解決するための手段及び作用 即ち本発明は、押出機に熱可塑性樹脂と界面活
性剤とを別個に投入して押出機中で混合させるの
ではなく、押出機に投入する前に予め熱可塑性樹
脂と界面活性剤とが均一に混合した組成物を調整
し、その組成物を押出機に投入することにより界
面活性剤含有熱可塑性樹脂系マスターバツチを製
造する方法に関するものである。 本発明において用いる界面活性剤としては、脂
肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタリンス
ルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、高級アルコ
ールリン酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、
第一アミン塩、エタノールアミンエステル塩、テ
トラアルキルアンモニウム塩、ピリジウム塩等の
カチオン界面活性剤、ベタイン、アミノアルキル
硫酸エステル塩等の両性界面活性剤、高級アルコ
ールエチレンオキシド付加物、脂肪酸エチレンオ
キシド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキ
シド付加物、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ペ
ンタエリスリトール脂肪酸エステル、ソルビトー
ル脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤が用い
られる。 本発明において熱可塑性樹脂としては、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリロ−ス
チレン共重合体、アクリルニトリロ−ブタジエン
−スチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、
ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニル
アセタール、ポリ塩酢ビニリデン、ポリウレタ
ン、ポリアミド、ポリカーボネート、飽和ポリエ
ステル、ポリアセタール、ポリフエニレンオキサ
イド、ポリフエニレンエーテル、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、ポリフエニレンスルフイ
ド等が用いられる。 本発明においては、熱可塑性樹脂の流動性(メ
ルトフローインデツクス)はどの程度であつても
よいが、特にメルトフローインデツクス(JIS
K7210A法、温度220℃、荷重10Kg)が80g/10
分、更に好ましくは50g/10分以下の場合に、最
適である。これを、メルトフローインデツクスが
80g/10分を超える熱可塑性樹脂を用いた場合に
は、熱可塑性樹脂と界面活性剤とを別個に押出機
に投入するという公知の方法によつても界面活性
剤を高濃度に含有させたマスターバツチを得るこ
とができるからである。 界面活性剤と熱可塑性樹脂とが均一に混合した
溶融組成物を得るには、界面活性剤を液体状にし
且つ熱可塑性樹脂を溶融状態として混練すればよ
い。界面活性剤を液体状にするには、常温で液体
状のものはそのまま用いられるが、常温で粉末状
やフレーク状の固体状のものは加熱すればよい。
熱可塑性樹脂を溶融させるには、熱可塑性樹脂の
溶融温度にて加熱すればよい。従つて各熱可塑性
樹脂の種類によつて種々の加熱温度に設定しなけ
ればならないが、通常150〜280℃の範囲である。 界面活性剤と熱可塑性樹脂とを均一に混合する
には、ニーダーやリボンブレンダーなど従来公知
の混練機を用いればよい。界面活性剤や熱可塑性
樹脂はニーダー等の混練機に投入する際に液体状
や溶融状態にしておいてもよいし、ニーダー等に
加熱装置を設けて固体状で界面活性剤や熱可塑性
樹脂を投入しニーダー等の中で液体状若しくは溶
融状態にしてもよい。界面活性剤は溶融状態の熱
可塑性樹脂と混合すると、当該熱可塑性樹脂の溶
融温度程度に加熱され、例えば240℃以上にもな
る場合には発火する恐れがあるので、混合を不活
性雰囲気中で行う必要がある。不活性雰囲気にす
るには、窒素ガスやアルゴンガス等を混練機中に
充満させればよい。 このようにして得られた溶融組成物は、所望に
より冷却して固化させ固体組成物としてもよい。
固体組成物は押出機に投入しやすいように棒状物
としてもよいし、粉状若しくは粒状物としてもよ
い。 溶融組成物や固体組成物は、界面活性剤20〜95
重量%と熱可塑性樹脂80〜5重量%の配合割合が
本発明においては最適である。これは、界面活性
剤の配合割合が20重量%未満の場合には低濃度の
界面活性剤含有マスターバツチしか得られず、高
濃度の界面活性剤含有マスターバツチが得られる
という本発明の特徴が十分発揮しえないからであ
る。しかし、本発明は界面活性剤を低濃度に含有
させたマスターバツチを製造する際にも採用しう
ることは言うまでもない。 溶融組成物や固体組成物を調整した後、それを
押出機に投入し、押出機中で圧力及び必要により
熱を作用させて流動せしめ、押出加工を施す。溶
融組成物を押出機に投入する場合、溶融組成物が
押出機中で所望の流動性を失わないときには熱を
作用させなくともよい。固体組成物を押出機に投
入する場合や溶融組成物が押出機中で所望の流動
性を失う場合には圧力及び熱を作用させる必要が
ある。本発明で言う押出機とは、スクリユー、プ
ランジヤー、ギア等の加圧部とダイ等の成形部と
を備えたものをいう。代表的には、溶融組成物若
しくは固体組成物を加熱する加熱部と、組成物を
加圧前進せしめるスクリユー部と、組成物を一定
の形状に成形するダイとからなるものである。本
発明においては、押出機に投入する前に熱可塑性
樹脂と界面活性剤とを均一に混合した組成物を予
め調整しておくので、押出機中、特にスクリユー
部で熱可塑性樹脂や界面活性剤がスリツプを起こ
すことがない。これが例えば、固体状の熱可塑性
樹脂と粉末状若しくは液体状の界面活性剤とを別
個に押出機に投入すると、押出機中、特にスクリ
ユー部で熱可塑性樹脂や界面活性剤がスリツプを
起こし、ダイからの吐出が不安定となり、一定の
形状の成形品を得ることがでない。 押出機に投入された組成物は、ダイによつて一
定の形状が付与されて、例えば断面円形若しくは
断面四角形等の線条物に成形せしめられる。そし
て直ちに冷却し、その後所定の長さに切断するこ
とにより造粒(所定形状の粒状物を得る)し、マ
スターバツチを得ることができる。 (ホ) 実施例 帯電防止剤としての界面活性剤及び熱可塑性樹
脂として第1表に示すものを用い、各々の混合温
度で両者を液体状及び溶融状態にして均一に混合
し溶融組成物を調整した。その後溶融組成物を冷
却、固化することにより固体組成物とした。この
固体組成物を単軸押出機(スクリユーを一本備え
ているもの)に投入して押出加工することによ
り、第1表に示す如き帯電防止剤と熱可塑性樹脂
との混合比率及び混練性のマスターバツチを得
た。また溶融組成物を固体組成物としないで、そ
のまま溶融状態で押出機に投入して押出加工を試
みたが、第1表記載の結果と同様の結果を得た。
塑性樹脂系マスターバツチの製造方法に関し、特
にすぐれた帯電防止効果を持つ界面活性剤(以下
「帯電防止剤」という)を高濃度に含有した熱可
塑性樹脂系マスターバツチの製造方法に関するも
のである。 (ロ) 従来の技術 従来より、熱可塑性樹脂成型品に帯電防止効果
を付与させて、ホコリ等の吸着による汚れを防止
することが行われている。帯電防止効果を付与す
るには、熱可塑性樹脂中に帯電防止剤を混入する
方法が採用されている。 帯電防止剤を混入した熱可塑性樹脂成型品を作
成するには、帯電防止剤を含有した熱可塑性樹脂
を購入し、それを所定の形状に成型することによ
り行われている。しかし帯電防止剤を含有した熱
可塑性樹脂は、帯電防止剤の入つていない原料樹
脂よりも高価であり、従つて最終成型品も高価に
ならざるを得ないというのが現状である。 そこで最近、帯電防止剤を高濃度に含有したマ
スターバツチと原料樹脂(稀釈樹脂ともいう)と
を混用して成型することにより、成型品の価格を
下げることが行われるようになつてきている。従
来マスターバツチに含有させる帯電防止剤の量は
多ければ多いほど好ましいわけである。しかし、
一般に含有しうる帯電防止剤の量は20重量%未満
であつて、20重量%以上のものを得ることはでき
なかつた。これは、多量の帯電防止剤と熱可塑性
樹脂とを別個に押出機に投入し、押出機中で熱と
圧力とを作用させて溶融、混合しながら押出加工
すると、押出機のスクリユー部等でスリツプして
サージングが発生するため安定な吐出が得られ
ず、その結果均一な形状に造粒できず、マスター
バツチとして使用することができないのである。
即ち、マスターバツチの利点、つまり原料樹脂と
混用して帯電防止剤の配合割合を正確にするとい
う利点が発揮し得ず、マスターバツチとして使用
することが不可能となるのである。 このようなことから、帯電防止剤をより高濃度
に含有させたマスターバツチを得る方法が種々試
みられている。例えば特開昭57−30746号公報に
は、マスターバツチに配合させる熱可塑性樹脂と
して極めて流動性に富むものを用い、押出機中で
のスリツプ等を防止した帯電防止剤をより高濃度
に含有させたマスターバツチの製造方法が開示さ
れている。しかしこの製造方法により得られるマ
スターバツチは、マスターバツチに配合した熱可
塑性樹脂が汎用されている原料樹脂に比べ極めて
流動性に富むため、最終成型品に悪影響を与え、
原料樹脂と同等の物性(例えば強度等)を持つた
成型品を得るのが困難であるという欠点を有して
いる。 (ハ) 発明が解決しようとする問題点 そこで本発明は、原料樹脂として汎用されてい
るものと同等の流動性を持つた熱可塑性樹脂を用
いながら、押出機中でのスリツプを防止して、界
面活性剤をより高濃度に含有させたマスターバツ
チを製造する方法を提供しようとするものであ
る。 (ニ) 問題点を解決するための手段及び作用 即ち本発明は、押出機に熱可塑性樹脂と界面活
性剤とを別個に投入して押出機中で混合させるの
ではなく、押出機に投入する前に予め熱可塑性樹
脂と界面活性剤とが均一に混合した組成物を調整
し、その組成物を押出機に投入することにより界
面活性剤含有熱可塑性樹脂系マスターバツチを製
造する方法に関するものである。 本発明において用いる界面活性剤としては、脂
肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタリンス
ルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、高級アルコ
ールリン酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、
第一アミン塩、エタノールアミンエステル塩、テ
トラアルキルアンモニウム塩、ピリジウム塩等の
カチオン界面活性剤、ベタイン、アミノアルキル
硫酸エステル塩等の両性界面活性剤、高級アルコ
ールエチレンオキシド付加物、脂肪酸エチレンオ
キシド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキ
シド付加物、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ペ
ンタエリスリトール脂肪酸エステル、ソルビトー
ル脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤が用い
られる。 本発明において熱可塑性樹脂としては、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリロ−ス
チレン共重合体、アクリルニトリロ−ブタジエン
−スチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、
ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニル
アセタール、ポリ塩酢ビニリデン、ポリウレタ
ン、ポリアミド、ポリカーボネート、飽和ポリエ
ステル、ポリアセタール、ポリフエニレンオキサ
イド、ポリフエニレンエーテル、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、ポリフエニレンスルフイ
ド等が用いられる。 本発明においては、熱可塑性樹脂の流動性(メ
ルトフローインデツクス)はどの程度であつても
よいが、特にメルトフローインデツクス(JIS
K7210A法、温度220℃、荷重10Kg)が80g/10
分、更に好ましくは50g/10分以下の場合に、最
適である。これを、メルトフローインデツクスが
80g/10分を超える熱可塑性樹脂を用いた場合に
は、熱可塑性樹脂と界面活性剤とを別個に押出機
に投入するという公知の方法によつても界面活性
剤を高濃度に含有させたマスターバツチを得るこ
とができるからである。 界面活性剤と熱可塑性樹脂とが均一に混合した
溶融組成物を得るには、界面活性剤を液体状にし
且つ熱可塑性樹脂を溶融状態として混練すればよ
い。界面活性剤を液体状にするには、常温で液体
状のものはそのまま用いられるが、常温で粉末状
やフレーク状の固体状のものは加熱すればよい。
熱可塑性樹脂を溶融させるには、熱可塑性樹脂の
溶融温度にて加熱すればよい。従つて各熱可塑性
樹脂の種類によつて種々の加熱温度に設定しなけ
ればならないが、通常150〜280℃の範囲である。 界面活性剤と熱可塑性樹脂とを均一に混合する
には、ニーダーやリボンブレンダーなど従来公知
の混練機を用いればよい。界面活性剤や熱可塑性
樹脂はニーダー等の混練機に投入する際に液体状
や溶融状態にしておいてもよいし、ニーダー等に
加熱装置を設けて固体状で界面活性剤や熱可塑性
樹脂を投入しニーダー等の中で液体状若しくは溶
融状態にしてもよい。界面活性剤は溶融状態の熱
可塑性樹脂と混合すると、当該熱可塑性樹脂の溶
融温度程度に加熱され、例えば240℃以上にもな
る場合には発火する恐れがあるので、混合を不活
性雰囲気中で行う必要がある。不活性雰囲気にす
るには、窒素ガスやアルゴンガス等を混練機中に
充満させればよい。 このようにして得られた溶融組成物は、所望に
より冷却して固化させ固体組成物としてもよい。
固体組成物は押出機に投入しやすいように棒状物
としてもよいし、粉状若しくは粒状物としてもよ
い。 溶融組成物や固体組成物は、界面活性剤20〜95
重量%と熱可塑性樹脂80〜5重量%の配合割合が
本発明においては最適である。これは、界面活性
剤の配合割合が20重量%未満の場合には低濃度の
界面活性剤含有マスターバツチしか得られず、高
濃度の界面活性剤含有マスターバツチが得られる
という本発明の特徴が十分発揮しえないからであ
る。しかし、本発明は界面活性剤を低濃度に含有
させたマスターバツチを製造する際にも採用しう
ることは言うまでもない。 溶融組成物や固体組成物を調整した後、それを
押出機に投入し、押出機中で圧力及び必要により
熱を作用させて流動せしめ、押出加工を施す。溶
融組成物を押出機に投入する場合、溶融組成物が
押出機中で所望の流動性を失わないときには熱を
作用させなくともよい。固体組成物を押出機に投
入する場合や溶融組成物が押出機中で所望の流動
性を失う場合には圧力及び熱を作用させる必要が
ある。本発明で言う押出機とは、スクリユー、プ
ランジヤー、ギア等の加圧部とダイ等の成形部と
を備えたものをいう。代表的には、溶融組成物若
しくは固体組成物を加熱する加熱部と、組成物を
加圧前進せしめるスクリユー部と、組成物を一定
の形状に成形するダイとからなるものである。本
発明においては、押出機に投入する前に熱可塑性
樹脂と界面活性剤とを均一に混合した組成物を予
め調整しておくので、押出機中、特にスクリユー
部で熱可塑性樹脂や界面活性剤がスリツプを起こ
すことがない。これが例えば、固体状の熱可塑性
樹脂と粉末状若しくは液体状の界面活性剤とを別
個に押出機に投入すると、押出機中、特にスクリ
ユー部で熱可塑性樹脂や界面活性剤がスリツプを
起こし、ダイからの吐出が不安定となり、一定の
形状の成形品を得ることがでない。 押出機に投入された組成物は、ダイによつて一
定の形状が付与されて、例えば断面円形若しくは
断面四角形等の線条物に成形せしめられる。そし
て直ちに冷却し、その後所定の長さに切断するこ
とにより造粒(所定形状の粒状物を得る)し、マ
スターバツチを得ることができる。 (ホ) 実施例 帯電防止剤としての界面活性剤及び熱可塑性樹
脂として第1表に示すものを用い、各々の混合温
度で両者を液体状及び溶融状態にして均一に混合
し溶融組成物を調整した。その後溶融組成物を冷
却、固化することにより固体組成物とした。この
固体組成物を単軸押出機(スクリユーを一本備え
ているもの)に投入して押出加工することによ
り、第1表に示す如き帯電防止剤と熱可塑性樹脂
との混合比率及び混練性のマスターバツチを得
た。また溶融組成物を固体組成物としないで、そ
のまま溶融状態で押出機に投入して押出加工を試
みたが、第1表記載の結果と同様の結果を得た。
【表】
【表】
【表】
次に比較例として、実施例1、3、7、12、
14、15に対応する界面活性剤と熱可塑性樹脂とを
用い、別個に二軸押出機(スクリユーを二本備え
ているもの)に投入して押出加工を試みた。その
結果を第2表に示す。又、実施例と同様の単軸押
出機を用いた場合には、混練性が更に約50%低下
する。
14、15に対応する界面活性剤と熱可塑性樹脂とを
用い、別個に二軸押出機(スクリユーを二本備え
ているもの)に投入して押出加工を試みた。その
結果を第2表に示す。又、実施例と同様の単軸押
出機を用いた場合には、混練性が更に約50%低下
する。
【表】
【表】
以上の実施例及び比較例から明らかなとおり、
実施例によれば界面活性剤を高濃度(20重量%以
上)に含有したマスターバツチが得られるのに対
し、比較例では高々20重量%程度の界面活性剤含
有率のマスターバツチが得られるのみで、それ以
上の含有率となると押出機を用いて一定の形状の
マスターバツチを得ることができなくなる。 次に応用例として、実施例で得られたマスター
バツチを用いて、同種の樹脂を原料樹脂として、
第3表に示す重量比で稀釈して成型品を得た。得
られた成型品の物性を第3表に示す。
実施例によれば界面活性剤を高濃度(20重量%以
上)に含有したマスターバツチが得られるのに対
し、比較例では高々20重量%程度の界面活性剤含
有率のマスターバツチが得られるのみで、それ以
上の含有率となると押出機を用いて一定の形状の
マスターバツチを得ることができなくなる。 次に応用例として、実施例で得られたマスター
バツチを用いて、同種の樹脂を原料樹脂として、
第3表に示す重量比で稀釈して成型品を得た。得
られた成型品の物性を第3表に示す。
【表】
【表】
以上の実施例及び応用例より明らかなとおり、
実施例に係るマスターバツチは従来の低濃度の帯
電防止剤を含有したマスターバツチと同様に用い
ることができ、しかも得られた成型品の物性も満
足できるものであつた。 (ヘ) 発明の効果 本発明に係るマスターバツチの製造方法によれ
ば、界面活性剤を高濃度(20〜95重量%)に含有
したマスターバツチを従来の押出機を用いて簡単
に作ることができる。更に、従来押出加工の際に
混合していた界面活性剤を押出加工の前に予め熱
可塑性樹脂に混合するので、押出加工の際混合し
得なかつた界面活性剤であつても混合して用いる
ことができる。 又、本願の特定発明に係る方法は、溶融組成物
を調整した後、そのままの状態(即ち溶融状態)
で押出機に投入するため、第二番目の発明の如く
溶融組成物を固化して固体組成物を得た後押出機
に投入する方法に比べて、工程が合理化されてい
るという効果を奏する。 尚、以上主に帯電防止効果のある界面活性剤
(帯電防止剤)を用いた場合を中心にして説明し
たが、本発明は他の界面活性剤、例えば潤滑効果
のある界面活性剤(潤滑剤)の場合にも好適に使
用できるものである。
実施例に係るマスターバツチは従来の低濃度の帯
電防止剤を含有したマスターバツチと同様に用い
ることができ、しかも得られた成型品の物性も満
足できるものであつた。 (ヘ) 発明の効果 本発明に係るマスターバツチの製造方法によれ
ば、界面活性剤を高濃度(20〜95重量%)に含有
したマスターバツチを従来の押出機を用いて簡単
に作ることができる。更に、従来押出加工の際に
混合していた界面活性剤を押出加工の前に予め熱
可塑性樹脂に混合するので、押出加工の際混合し
得なかつた界面活性剤であつても混合して用いる
ことができる。 又、本願の特定発明に係る方法は、溶融組成物
を調整した後、そのままの状態(即ち溶融状態)
で押出機に投入するため、第二番目の発明の如く
溶融組成物を固化して固体組成物を得た後押出機
に投入する方法に比べて、工程が合理化されてい
るという効果を奏する。 尚、以上主に帯電防止効果のある界面活性剤
(帯電防止剤)を用いた場合を中心にして説明し
たが、本発明は他の界面活性剤、例えば潤滑効果
のある界面活性剤(潤滑剤)の場合にも好適に使
用できるものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 液体状にした界面活性剤と溶融した熱可塑性
樹脂とを均一に混合して溶融組成物を調整し、次
いで該溶融組成物を溶融状態のまま押出機に投入
して圧力の作用下で押出加工することにより成形
し、その後所定形状に造粒することを特徴とする
界面活性剤含有熱可塑性樹脂系マスターバツチの
製造方法。 2 熱可塑性樹脂のメルトフローインデツクス
(JIS K7210A法、温度220℃、荷重10Kg)が80
g/10分以下である特許請求の範囲第1項記載の
界面活性剤含有熱可塑性樹脂系マスターバツチの
製造方法。 3 熱可塑性樹脂のメルトフローインデツクス
(JIS K7210A法、温度220℃、荷重10Kg)が50
g/10分以下である特許請求の範囲第2項記載の
界面活性剤含有熱可塑性樹脂系マスターバツチの
製造方法。 4 溶融組成物が20〜95重量%の界面活性剤と80
〜5重量%の熱可塑性樹脂とよりなる特許請求の
範囲第1項記載の界面活性剤含有熱可塑性樹脂系
マスターバツチの製造方法。 5 液体状にした界面活性剤と溶融した熱可塑性
樹脂とを均一に混合して溶融組成物を調整した
後、該溶融組成物を冷却することにより固化させ
て固体組成物とし、次いで該固体組成物を固体状
態のまま押出機に投入して熱と圧力の作用下で押
出加工することにより成形し、その後所定形状に
造粒することを特徴とする界面活性剤含有熱可塑
性樹脂系マスターバツチの製造方法。 6 熱可塑性樹脂のメルトフローインデツクス
(JIS K7210A法、温度220℃、荷重10Kg)が80
g/10分以下である特許請求の範囲第5項記載の
界面活性剤含有熱可塑性樹脂系マスターバツチの
製造方法。 7 熱可塑性樹脂のメルトフローインデツクス
(JIS K7210A法、温度220℃、荷重10Kg)が50
g/10分以下である特許請求の範囲第6項記載の
界面活性剤含有熱可塑性樹脂系マスターバツチの
製造方法。 8 固体組成物が20〜95重量%の界面活性剤と80
〜5重量%の熱可塑性樹脂とよりなる特許請求の
範囲第5項記載の界面活性剤含有熱可塑性樹脂系
マスターバツチの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25118085A JPS62109826A (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 | 界面活性剤含有熱可塑性樹脂系マスタ−バツチの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25118085A JPS62109826A (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 | 界面活性剤含有熱可塑性樹脂系マスタ−バツチの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62109826A JPS62109826A (ja) | 1987-05-21 |
| JPH0443092B2 true JPH0443092B2 (ja) | 1992-07-15 |
Family
ID=17218870
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25118085A Granted JPS62109826A (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 | 界面活性剤含有熱可塑性樹脂系マスタ−バツチの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62109826A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5112919A (en) * | 1989-10-30 | 1992-05-12 | Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation | Solid feeding of silane crosslinking agents into extruder |
| TWI224120B (en) * | 2001-09-11 | 2004-11-21 | Daicel Polymer Ltd | Process for manufacturing plated resin molded article |
| TW200530297A (en) * | 2004-01-13 | 2005-09-16 | Jsp Corp | Thermoplastic resin pellet, process for preparing thermoplastic resin pellets and expanded thermoplastic resin bead |
| JP5956438B2 (ja) | 2010-07-09 | 2016-07-27 | クーパーヴィジョン インターナショナル ホウルディング カンパニー リミテッド パートナーシップ | 極性熱可塑性眼用レンズ型、その中で成型された眼用レンズ、および関連する方法 |
| MY166501A (en) | 2010-07-30 | 2018-06-27 | Coopervision Int Holding Co Lp | Ophthalmic lens molds, ophthalmic lenses molded therein, and related methods |
-
1985
- 1985-11-08 JP JP25118085A patent/JPS62109826A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62109826A (ja) | 1987-05-21 |
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