JPH0448345B2 - - Google Patents

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JPH0448345B2
JPH0448345B2 JP61237638A JP23763886A JPH0448345B2 JP H0448345 B2 JPH0448345 B2 JP H0448345B2 JP 61237638 A JP61237638 A JP 61237638A JP 23763886 A JP23763886 A JP 23763886A JP H0448345 B2 JPH0448345 B2 JP H0448345B2
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ethylene
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Tadao Ishibashi
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は金属蒸着積層フイルムに関する。更に
詳しくはヒートシール包装用として剛性・耐ブロ
ツキング性に優れ、かつ、耐衝撃性の著しく改善
された金属蒸着ポリプロピレン系積層フイルムに
関する。 (従来技術) 近年、プラスチツクフイルムに真空下で金属を
蒸着させた金属蒸着フイルムが上市され、その優
れた装飾性、ガスバリヤー性および光線遮断性等
を活用して金銀糸、建築材料および包装材料等に
広く使用されており、特にアルミニウム蒸着フイ
ルムは包装用を中心に大量に使用されるようにな
つて来た。 一方、プロピレンを主成分とする結晶性エチレ
ン−プロピレンランダム共重合体、結晶性プロピ
レン−ブテン−1共重合体、結晶性エチレン−プ
ロピレン−ブテン−1ランダム共重合体等の結晶
性プロピレン系ランダム共重合体は、その優れた
透明性・耐衝撃性およびヒートシール性等を生か
し、一般包装用・ラミネート用等を主体に広く用
いられている。 しかしながら、この結晶性プロピレン系ランダ
ム共重合体からなるフイルムに金属蒸着した場
合、蒸着膜との接着力が弱い。蒸着面への印刷
性・接着性等が極端に低下する等の問題があり、
この対策として多くの提案がなされている。 たとえば、特公昭60−61553号公報には、ポリ
プロピレンまたはプロピレン共重合体を溶融押出
し後50〜90℃に徐冷し、ポリプロピレン分子の結
晶化を促進させフイルム密度を増大した粗面化フ
イルムを得、このフイルムにコロナ放電処理した
のちに金属を蒸着してなる金属蒸着ポリプロピレ
ンフイルムが提案されている。 (発明が解決しようとする問題点) この公報のフイルムはフイルム表面が粗面化
している為蒸着面が“艶消し”調となり、金属光
沢を有する蒸着フイルムが得られない。またフイ
ルムが徐冷・高密度化されている為脆く、かつ、
耐衝撃性がきわめて劣る。また、蒸着面の印刷
性、接着性改善には何ら効果が無い等の欠点を有
する。 本発明者は、結晶性プロピレン系ランダム共重
合体からなる優れた金属蒸着フイルムを得るべく
詳細に検討し、先に特開昭59−25829号公報にて
特定のプロピレン共重合体に特定のポリエチレン
を特定量配合する事を骨子とした金属蒸着用ポリ
オレフイン組成物を提案した。この組成物を用い
た蒸着フイルムは蒸着膜の接着性に優れ、剛性、
耐ブロツキング性にも優れるだけでなく、蒸着面
の印刷性・接着性も良好な実用性のきわめて高い
ものであるが、通常のプロピレン系共重合体から
なるフイルムに比して、裂け易く、耐衝撃性が劣
るという欠点を有する為に、用途展開上の大きな
制約となつていた。 本発明者は、これら従来法の特長を生かし、か
つ、耐衝撃性の優れた金属蒸着フイルムを得るべ
く種々検討した。その結果、特定の構成の積層フ
イルムに金属蒸着したフイルムが、蒸着膜の接着
性、蒸着面の印刷性・接着性、耐プロツキング
性・剛性及び加工性に優れ、かつ、目的とした耐
衝撃性も著しく改善されたものである事を見出
し、本発明に到達した。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、以下の構成を有する。 結晶融点が150℃以下の結晶性プロピレン系共
重合体70〜98重量%および密度0.930以上のエチ
レン系共重合体2〜30重量%からなるA層、エチ
レン含有量が3〜30重量%の結晶性エチレン・プ
ロピレンブロツク共重合体もしくは該結晶性エチ
レン・プロピレンブロツク共重合体にエチレン−
α−オレフイン共重合体ゴムを30重量%以下配合
してなるB層が、 A/B/A の構成で三層に積層され、かつ、A層の少なくと
も一方の面に金属を蒸着してなる金属蒸着積層フ
イルム。 本発明は、特定の、組成の異なるA/B/Aの
二種三層からなる積層フイルムのA層の少なくと
も一方の面に金属蒸着してなる金属蒸着積層フイ
ルムを特徴とするが、以下、その構成について更
に詳述する。 本発明のA層に用いる結晶融点が150℃以下の
結晶性プロピレン系共重合体は、主成分のプロピ
レンとコモノマーのエチレンもしくは炭素数4以
上のα−オレフインとを混合し、例えば、チーグ
ラー・ナツタ系等公知のα−オレフインの立体規
則性重合触媒を用いてスラリー法、溶液法及び気
相重合法等の公知の方法で共重合させる事によつ
て得ることができる。このような共重合体の具体
例としては、エチレン・プロピレンランダム共重
合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレ
ン・プロピレン・ブテン−1三元共重合体等が挙
げられる。 また、これらの共重合体を無水マレイン酸、ア
クリル酸等の不飽和カルボン酸またはその誘導体
等で変性した変性共重合体でも良いし、これらの
混合物またはエチレン・a−オレフイン共重合体
ゴム等の他種ポリマー類を少量添加したものでも
良い。但し、本発明においては、該共重合体は結
晶融点が150℃以下でなければならない。結晶融
点が150℃を越えるものはヒートシール性が劣り、
また耐衝撃性も低下し、かつ、蒸着膜の接着性も
低下する傾向にあり好ましくない。エチレン含有
量が1〜6重量%でかつ、結晶融点が140℃以下
のエチレン・プロピレン共重合体、エチレン含有
量が1〜6重量%、ブテン−1含有量が1〜25重
量%でかつ、結晶融点が140℃以下のエチレン・
プロピレン・ビテン−1三元共重合体が本発明に
おいては特に望ましい。 また、A層においては、上記の結晶性プロピレ
ン系共重合体に密度0.930以上のエチレン系重合
体を2〜30重量%添加して用いるが、このエチレ
ン系重合体はエチレンの単独重合体、エチレンを
主成分とするプロピレンまたは炭素数4以上のα
−オレフインとの共重合体を包含するが、密度が
0.930以上でなければならず、0.935以上であるこ
とが望ましい。 密度が0.930未満では、剛性・耐ブロツキング
性が劣り、巻姿が良好で加工性に優れた金属蒸着
積層フイルムが得られない。また、結晶性プロピ
レン系共重合体に対する該エチレン系重合体の添
加量は2〜30重量%、望ましくは3〜20重量%で
ある。この添加量が2重量%未満では、剛性・耐
ブロツキング性の改善効果が不足し、30重量%を
越えるとフイルムが裂け易く、かつ、脆くなり、
また、平滑な表面を有するフイルムも得られにく
くなるので好ましくない。 本発明でB層に用いる結晶性エチレン・プロピ
レンブロツク共重合体は、エチレンの含有量が3
〜30重量%、特に好ましくは4〜25重量%のもの
である。 該ブロツク共重合体は、α−オレフインの立体
規則性重合用として公知の触媒、たとえば、遷移
金属を含む固体触媒成分と有機アルミニウム化合
物もしくはこれらと電子供与性有機化合物とから
得られる、いわゆるチーグラー・ナツタ系触媒等
を用いてプロピレンとエチレンとをブロツク共重
合することによつて得られるものである。該固体
触媒成分としてはプロピレンの重合で公知であ
り、三塩化チタンまたはその共晶体、マグネシウ
ム系化合物などの担体(あらかじめ他の化合物と
処理してもよい。)に三価もしくは四価のチタン
化合物または該化合物と他の化合物を処理するこ
とによつて得られるものが代表例としてあげられ
る。 また、ブロツク共重合の方法としては、二段な
いし三段以上の多段重合が一般的であり、たとえ
ば、第一段階でプロピレンの単独重合またはプロ
ピレンと少量のエチレン(またはa−オレフイ
ン)とを共重合し、次いで第二段階においてプロ
ピレンとエチレンとを共重合する方法、この方法
にさらに第三段階においてエチレンを単独重合ま
たはプロピレンを共重合する方法、これらの段階
をさらに増やす多段階重合、上記の第一と第二段
階を逆にする方法等、一般に知られているブロツ
ク共重合法を採用することができる。このブロツ
ク共重合体は、赤外線吸収スペクトルにおける
720cm-1と731cm-1の吸光度比A720/A731が0.5以
上、メルトフローレート(MFR、温度230℃、荷
重2.16Kgを加えた場合の10分間の溶融樹脂の吐出
量)が0.1〜30のものが好ましい。また、本発明
のB層に用いるブロツク共重合体には、エチレン
−α−オレフイン共重合体ゴムを30重量%以下、
好ましくは2〜20重量%配合する事によつて更に
耐衝撃性を向上することが出来る。このエチレン
−α−オレフイン共重合体ゴムはエチレンを主成
分とするプロピレン、ブテン−1、4−メチル−
1−ペンテン等のa−オレフインとの非晶性また
は部分結晶性共重合体であり、1,4−ヘキサジ
エン、エチリデンノルボルネン等のジエン成分を
少量含んでも良い。このうちエチレン含有量が50
〜85重量%、α−オレフインとしてはプロピレン
またはブテン−1を用い、バナジウム系触媒で共
重合させて得られるMFRが0.5〜30で、前記のブ
ロツク共重合体のメルトフローレートとの比が共
重合ゴムのMFR/ブロツク共重合体のMFRで
0.2〜20の範囲のものを選択して用いるのが特に
好ましい。 本発明のA層及びB層に用いる共重合体にはき
わめて特定された酸化防止剤、無機充填剤及び他
種ポリマーを限定して添加するのが特に望まし
い。すなわち、従来から結晶性ポリプロピレン系
樹脂からなるフイルムに通常添加されている常温
で液状の添加剤、可塑剤、滑剤、スリツプ剤、帯
電防止剤及び触媒成分の中和剤、滑剤等として常
用されている脂肪酸及びその金属塩等の脂肪酸誘
導体等は、蒸着膜の接着力を低下させるのみなら
ず蒸着面の印刷性・接着性を著しく阻害し、性能
を低下させるので好ましくない。これらは、たと
え本発明の積層体の芯層のみに用いても経済的に
表層に移行し同様に性能を低下させるので好まし
くない。したがつて、望ましい添加剤としてはき
わめて限定され、分子量が500以上の熱安定剤・
酸化防止剤、シリカ・ゼオライト・炭酸カルシウ
ム等の無機充填剤及び接着性改善のためのカルボ
ン酸変性ポリオレフイン等のポリマー添加剤類等
が望ましい。 本発明のA層、B層は、A/B/Aの構成で三
層に積層される。この二種三層の積層の方法は、
A層用には1〜2台、B層用には1台の合計2な
いし3台の押出機を用いて溶融押出し、フイード
ブロツク法・共押出多層ダイ法等公知の方法で、
アダプター部又はダイ内等で溶融状態で積層した
後、空気・冷却水、冷却ロール等で冷却してフイ
ルム化する三層共押出積層方式によつて得られ
る。他の積層方式、たとえば、一方のフイルム上
に他方を溶融押出する押出ラミネート方式、接着
剤を用いて貼り合せ積層する押出ラミネート方式
等では両面にラミネートする必要がありコスト上
不利であり、また、A層・B層共個々には薄膜で
滑り性が劣り、かつ柔軟で伸び易い為ラミネート
加工の際、シワが入り均一な膜が得難い。更に、
A層、B層間の層間接着力も劣り、コスト・性能
両面から劣るものであり好ましくない。 本発明のA,B層は、A/B/Aの順序に積層
する事が必要であり、B/A/Bの順序ではB層
に金属を蒸着する必要があり、蒸着膜の接着性が
劣り、蒸着面の金属光沢がうしなわれ、ヒートシ
ール性・スリツプ性等も劣り実用上問題である。
尚、本発明のA/B/Aの構成での各層の厚み比
は任意であるが、実質的に有用な引裂き強さ、耐
衝撃性を付与する為にはB層の厚みは全体の25〜
90%が望ましく、特に30〜70%が望ましい。B層
の厚み比が大きいほど耐引裂・耐衝撃性に優れ、
A層の厚み比が大きいほどヒートシール性に優れ
る。このようにして得られたA/B/A三層共押
出フイルムのA層の少なくとも一方の面に表面処
理を施した後真空下で金属を蒸着し、目的とする
金属蒸着積層フイルムを得ることが出来る。この
表面処理の方法は、酸処理、火炎処理、プラズマ
処理またはコロナ放電処理等いずれでも良いが、
積層フイルムを連続的に容易に処理できるコロナ
放電処理が経済的に有利であり、窒素、炭酸ガ
ス、酸素等の特定ガス雰囲気下や、フイルムの加
熱下でコロナ放電処理もしくはプラズマ処理して
処理効果を向上させる事も有効である。この表面
処理を実施しないと、蒸着膜の接着力が不足す
る。この表面処理の度合はJIS K 6768の方法で
測定したぬれ指数が35dyn/cm以上になるように
処理するのが望ましく、38〜43dyn/cmが特に望
ましい。尚、フイルムと金属との接着をより強固
にする為にフイルムの処理面に、ポリエステル
系;ポリウレタン系;エポキシ樹脂等の接着剤を
アンカーコート(Anchor Coat)してから蒸着
しても良い。 次に、このA層に金属を蒸着する方法は真空蒸
着法、スパツタリング法、イオン線法等公知のい
ずれの方法をも用いることが出来るが、フイルム
の繰出部、蒸着部、巻取部を備えた真空蒸着装置
内でオイルポンプ、拡散ポンプを併用して装置内
の気圧を10-4Torr程度に減圧し、アルミニウム、
ニツケル、金、銀等の所望の金属を入れた容器ま
たは所望の金属を付着させたフイラメントを加熱
して該金属を溶解蒸発させ、蒸着分子を繰出され
た積層フイルムのA層の少なくとも一方の表面に
連続的もしくは部分的に蒸着させ巻取る方法が一
般的である。尚、蒸着金属としては作業性・経済
性からアルミニウムが望ましく、蒸着層の厚さは
蒸着膜の接着性から数十〜数百オングストロール
(Å)程度である。 (発明の効果) 本発明の金属蒸着積層フイルムは、片面蒸着ま
たは両面蒸着フイルムとしてその優れた耐衝撃性
を生かしそれ自身単体でも有用で装飾用、包装用
等に用いる事が出来るが、更に、蒸着面の接着性
が優れている特長を生かし、傷付き防止等蒸着面
の保護や着色等を目的にトツプコートしたり、印
刷をしたり、また、接着剤をアンカーコートした
後熱可塑性ポリエステル樹脂、ナイロン、結晶性
ポリプロピレン等の延伸または未延伸のフイル
ム・シート等をラミメートする事によつて、剛
性・強度等をさらに向上させ、バリヤー性及び装
飾効果も有する機能性の高い包装材料として多く
の用途に好適に使用することができる。 (実施例) 以下、実施例;比較例によつて本発明を更に具
体的に説明する。本発明で用いる各特性の測定方
法は次の方法によつた。 (1) メルトフローレート(MFR):JIS K 7210
−1976、ポリプロピレン及びプロピレン系共重
合体は試験条件14(230℃、21.6Kg)、ポリエ
チレン系及びエチレン−α−オレフイン共重合
体ゴムは試験条件4(190℃、2.16Kg)で測定
した。 (2) 結晶融点(Tm):走査型差動熱量計(略
称:DSC)を用いて窒素雰囲気中で10mgの試
料を10℃/分の速度で昇温させて得られる結晶
の融解に伴なう吸熱カーブのピーク温度(単
位:℃)で表わす。 (3) ぬれ指数:JIS K 6768の方法で、フイルム
面・蒸着面共測定した。(単位:dyn/cm) (4) 衝撃強度:ASTM D 781に準じ、東洋精
機製振子型フイルム衝撃試験機を用いて23℃、
湿度50%下で測定した。(単位:Kg・cm/cm) (5) 蒸着膜の接着性:蒸着フイルムを温度40℃、
湿度90%の恒温恒湿槽中に24時間放置した後、
蒸着膜側に幅18mmのセルフアン粘着テープ(セ
キスイセロテープ を70mmの長さに貼りつけた
後、手で素早く剥ぎ取り、粘着テープに付着せ
ず試料フイルム面に残存する蒸着膜の面積率を
求め下記のランク付けをした。
【表】 (6) フイルムの巻姿:一定長の金属蒸着フイルム
を連続して巻き取つて得られたフイルムロール
を肉眼で観察し、表面が平坦で“しわ”や“肥
厚(巻きこぶ)”の無いものを良好、しわまた
は肥厚があり、巻き姿が不均一のものを不良と
評価した。 (7) 蒸着面の印刷・ラミネート適性:片面に金属
蒸着したフイルムの蒸着面(金属面)と非蒸着
面を重ね合せ、1Kg/100cm2の荷重をかけて温
度40℃、相対湿度90%の雰囲気下に72時間放置
した後、蒸着面のぬれ指数(単位:dyn/cm)
を測定する。良好な印刷・ラミネート適性と評
価されるにはぬれ指数35以上が必要である。 実施例 1 二台の押出機及び三層Tダイを連結した二種三
層共押出積層フイルム製造装置を用い、A層用レ
ジンとしてMFR7.0、Tm140℃、エチレン含有量
が4.3重量%の結晶性エチレン・プロピレンラン
ダム共重合体94重量%及び密度0.965、MFR10.2
の高密度ポリエチレン6重量%からなる組成物
(酸化防止剤として組成物全量に対してテトラキ
ス〔メチレン(3,5−ジ−タ−シヤリー−ブチ
ル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕
メタン0.15重量%およびブロツキング防止剤とし
て平均粒径1μのシリカ0.1重量%含む)を、また
B層用レジンとしてMFR6.5、エチレン含有量が
11.5重量%、赤外線吸収スペクトルの吸光度比、
A720/A731=1.3の結晶性エチレン・プロピレン
ブロツク共重合体(酸化防止剤としてテトラキス
〔メチレン(3,5−ジ−タ−シヤリーブチル−
4−ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕メタ
ン0.12重量%を含む)を、一方の押出機にA層用
レジンを、他方の押出機にB層用レジンをそれぞ
れ供給し、215℃で溶融押出し、三層Tダイ内で
A,B層をA/B/Aに積層した後エアナイフで
押圧しつつ30℃の冷却ロールで急冷し、全厚み
30μ、厚み構成7μ/16μ/7μのA/B/Aの構成
からなる三層積層フイルムを得、次いでこのフイ
ルムのA層の一方の面にコロナ放電処理を行つた
後、巻取り、処理面のぬれ指数が41dyn/cmの片
面処理三層フイルムを得た。次に、このフイルム
をスリツターを用いて巾60cmに裁断した後、連続
真空蒸着装置にセツトし、3×10-5mmHg以下に
保つた真空下でフイルムを連続的に繰り出しなが
ら、フイルムのコロナ放電処理したA層面にアル
ミニウム蒸着を施して巻き取り、蒸着膜の厚みが
0.04ミクロン(400オングストローム)、長さ
1000mのロール状に巻かれた片面蒸着三層積層フ
イルムを得た。このフイルムの衝撃強度は、127
Kg・cm/cmで後述の比較例1より格段に優れてお
り、蒸着膜の接着性はランク3、蒸着面の印刷・
ラミネート適性も、ぬれ指数40dyn/cmと良好で
あつた。 比較例 1 実施例1のA層に用いたと同様の組成物を押出
機及びこれに連結したTダイを用いて210℃で溶
融押出し、30℃の冷却ロールで急冷した後片面コ
ロナ放電処理を施した後巻取り、処理面のぬれ指
数が39dyn/cm、厚みが30μの片面処理フイルム
を得た。次に、このフイルムをスリツターを用い
て巾60cmに裁断した後実施例1に準拠して、フイ
ルムの処理面にアルミニウム蒸着を施して巻き取
り、蒸着膜の厚みが0.04ミクロン(400オングス
トローム)長さ1000mのロール状に巻かれた片面
蒸着フイルムを得た。この蒸着フイルムの蒸着膜
の接着性、蒸着面の印刷・ラミネート適性は良好
であつたが、フイルムの衝撃強度は、18Kg・cm/
cmと弱く、脆いものであつた。 実施例 2 B層用レジンとして実施例1で用いたと同様の
結晶性エチレン・プロピレンブロツク共重合体92
重量%及びMFR3.8、エチレン含有量が78重量%
のエチレン・プロピレン共重合体ゴム8重量%か
らなる組成物を用いた以外は、実施例1に準拠し
て、フイルム厚み30μ蒸着膜の厚み0.04ミクロン
の片面蒸着三層フイルムを得た。このフイルムの
衝撃強度は206Kg・cm/cmと実施例1で得られた
蒸着フイルムより更に優れたものであつた。ま
た、1000m巻でのフイルムの巻姿は良好であり、
蒸着膜の接着性、蒸着面の印刷・ラミネート適性
も実施例1と同等で良好であつた。 比較例 2 実施例1のA層用レジンのかわりに、実施例1
で用いたと同様の結晶性エチレン・プロピレンラ
ンダム共重合体(酸化防止剤、ブロツキング防止
剤は実施例1に同じ)のみからなるレジンを用い
たほかは実施例1に準拠して、片面処理三層積層
フイルムを得たが、巻き取つたフイルムのブロツ
キングが著しく、局部的に“しわ”や“巻きこ
ぶ”がみられ、このフイルムを実施例1に準拠し
て真空蒸着装置にセツトしてアルミニウム蒸着を
行つたが、蒸着厚みが一定にならず、また巻き姿
も不良で良好な蒸着フイルムが得られなかつた。 実施例 3 A層用レジンとして、MFR=4.2、Tm=130
℃、エチレン含有量が4.1重量%、ブテン−1含
有量が4.0重量%の結晶性エチレン・プロピレ
ン・ブテン−1三元共重合体90重量%及びエチレ
ン系重合体として密度0.935、MFR=5.5のエチレ
ン−ブテン−1共重合体10重量%からなる組成物
(酸化防止剤として、テトラキス(2,4−ジ−
t−ブチルフエニル)4,4′−ビフエニレン−ジ
フオスフオナイト0.1重量%及びブロツキング防
止剤として、平均粒径0.8μのハンドロタルサイト
0.1重量%を含む)を、またB層用レジンとして、
MFR=3.8、エチレン含有量が9.4重量%、赤外線
吸収スペクトルの吸光度比A720/A731=1.2の結
晶性エチレン・プロピレンブロツク共重合体88重
量%及びMFR=5.1、エチレン含有量が75重量%
のエチレン−ブテン−1共重合体ゴム12重量%か
らなる組成物(酸化防止剤として1,3,5−ト
リメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−ヒドロキシベンジル)ベンゼン0.12重
量%を含む)とを、実施例1で用いた二種三層共
押出積層フイルム製造装置の各々の押出機に同様
に供給し、各々の押出機の吐出量調整により各層
の厚みを調整しつつ実施例1に準拠して溶融押出
し、エアナイフで押出しつつ、33℃の冷却ロール
で急冷し、全厚み25μ、A/B/Aの厚み構成が
5μ/15μ/5μの三層積層フイルムを得、次いで、
このフイルムのA層の一方の面に窒素(N2)雰
囲気下でコロナ放電処理を行つた後、巻取り処理
面のぬれ指数が46dyn/cmの片面処理三層フイル
ムを得た。次に、このフイルムを、実施例1に準
拠して、連続真空蒸着装置にセツトし、A層のコ
ロナ放電処理面にアルミニウム蒸着をして巻き取
り、蒸着膜の厚みが0.05μ(500オングストローム)
の片面蒸着三層積層フイルムを得た。このフイル
ムの衝撃強度は188Kg・cm/cm、1000m巻の巻姿
は良好で、蒸着膜の蒸着性はランク3、蒸着面の
印刷・ラミネート適性は、ぬれ指数44dyn/cmと
きわめて良好であつた。 比較例 3 A層用レジンとして、実施例1で用いたと同様
のエチレン含有量4.3重量%の結晶性エチレン・
プロピレンランダム共重合体94重量%およびメル
トフローレート(MFR)5.5でブテン−1含量95
重量%のエチレン・ブテン−1共重合体6重量%
からなる組成物(実施例1のA層と同様の酸化防
止剤およびシリカを含有)を、またB層用レジン
として、MFR7.0の結晶性プロピレン単独重合体
(実施例1のB層用レジンと同様の酸化防止剤を
含有)を用い、実施例1に準拠して三層積層のフ
イルムとし、全厚みが30μ、厚み構成が7μ/
16μ/7μのA/B/Aの構成からなる三層積層フ
イルムを得た。該フイルムを実施例1に準拠して
A層の一方の面にコロナ放電処理、ついで該放電
処理面に真空下にアルミニウム蒸着を施し、蒸着
膜の厚みが0.04μ(400〓)、長さ1000mのロール状
に巻かれた片面アルミニウム蒸着三層積層フイル
ムを得た。この蒸着フイルムの衝撃強度は14Kg・
cm/cmと実施例1に比して非常に弱く、かつ脆い
ものであつた。また、1000m巻での巻姿は、局部
的にシワや巻きこぶが見られ、不良であり、この
ため蒸着膜の接着性および蒸着面の印刷・ラミネ
ート適性の評価は不可能であつた。 比較例 4 比較例3で用いたA層用レジンのうち、ブテン
−1含有量95重量%のエチレン・ブテン−1共重
合体6重量%に換えてMFR6.5、プロピレン含有
量が91重量%のプロピレン・ブテン−1共重合体
6重量%を用いた以外は、比較例3に準拠して片
面アルミニウム蒸着三層積層フイルムを得た。こ
の蒸着フイルムの衝撃強度は13Kg・cm/cmと非常
に弱く、かつ脆いものであり、巻姿も比較例3同
様不良で、このため蒸着膜の接着性および蒸着面
の印刷・ラミネート適性の評価は不可能であつ
た。 以上の比較例3,4から明らかなように、 A/B/Aタイプの未延伸三層積層フイルムに
金属蒸着した金属蒸着積層フイルムでは、単に、
A層用レジンに結晶性エチレン・プロピレン共重
合体を、B層用レジンに結晶性プロピレン重合体
を用いるだけでは衝撃強度に優れ、蒸着膜の接着
性、蒸着面の印刷・ラミネート適性に優れた金属
蒸着積層フイルムは得られず、本願発明の顕著な
作用効果は明白である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願発明の金属蒸着積層フイルムの構
成例を示す断面図である。図中AはA層を、Bは
B層を、Mは金属蒸着層を示す。またイは片面全
面金属蒸着フイルムを、ロは両面全面金属蒸着フ
イルムを、ハは片面部分金属蒸着フイルムを、ニ
は片面全面、片面部分金属蒸着フイルムをそれぞ
れ示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 結晶融点が150℃以下の結晶性プロピレン系
    共重合体70〜98重量%および密度0.930以上のエ
    チレン系重合体2〜30重量%からなるA層、エチ
    レン含有量が3〜30重量%の結晶性エチレン・プ
    ロピレンブロツク共重合体もしくは該結晶性エチ
    レン・プロピレンブロツク共重合体にエチレン−
    α−オレフイン共重合体ゴムを30重量%以下配合
    してなるB層が、A/B/Aの構成で三層に積層
    され、かつ、A層の少なくとも一方の面に金属を
    蒸着してなる金属蒸着積層フイルム。 2 A/B/Aの構成の積層が、共押出積層法に
    より行なわれる特許請求の範囲第1項の金属蒸着
    積層フイルム。 3 A層及びB層が実質的に脂肪酸又はその誘導
    体を含有しない事を特徴とする特許請求の範囲第
    1項の金属蒸着積層フイルム。 4 結晶性プロピレン系共重合体がエチレン含有
    量が1〜6重量%でかつ、結晶融点が140℃以下
    のエチレン・プロピレンランダム共重合体また
    は、エチレン含有量が1〜6重量%、ブテン−1
    含有量1〜25重量%でかつ結晶融点が140℃以下
    のエチレン・プロピレン・ブテン−1三元共重合
    体である特許請求の範囲第1項の金属蒸着積層フ
    イルム。 5 エチレン系重合体が密度0.935以上のエチレ
    ンの単独重合体、エチレンと炭素数3以上のα−
    オレフインとの共重合体である特許請求の範囲第
    1項の金属蒸着積層フイルム。 6 B層が赤外線吸収スペクトルにおける720cm-
    と731cm-1の吸光度比A720/A731が0.5以上の結
    晶性エチレン・プロピレンブロツク共重合体98〜
    80重量%とエチレン・α−オレフイン共重合体ゴ
    ム2〜20重量%との組成物からなる層である特許
    請求の範囲第1項もしくは第2項のいずれか1項
    の金属蒸着積層フイルム。 7 金属蒸着に用いる金属がアルミニウムである
    特許請求の範囲第1項の金属蒸着積層フイルム。
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