【発明の詳細な説明】
発明の分野
この発明は、細胞間付着分子、例えばICAM−1等の、喘息の処置における使
用に関する。さらにこの発明は、この種の細胞間付着分子に結合し得るリガンド
分子並びに、喘息の処置において治療能を有する検出剤用アッセイに関する。
関連技術の説明
A、細胞付着
白血球は、外部からの侵入物、例えばバクテリアやウィルス等に対するホストを
適切に防御するために、細胞基質に対する付着能を有していなければならない。
この防御システムに関する優れたレヴユーは、アイゼン(E 1sen、 H,
W、 )によってなされている(In:Micro−弧厨!鉦、第3版、ハーバ
−・アンド・ロウ、フィラデルフィア、PA(1980年)、第290頁〜第2
95頁および第381頁〜第418頁参照)e白血球は、内皮細胞に付着し得る
ので、循環系から進行中の炎症部位へ移動できる。さらに、白血球は抗原供給性
細胞に付着するので、普通の特異的免疫反応が起こり、最終的には、白血球は適
当な標的細胞に付着することによってウィルス感染細胞または腫瘍細胞を溶解す
る。
このような付着に媒介する白血球の表面分子はハイブリドーマ技術の利用によっ
て同定されている。簡単に言えば、ヒトのT−細胞[ダヴイグノン(D avi
gnon、 D )ら、Proc、 Natl、 、Acad、 Sci、 I
: S As第78巻、第4535頁〜$4539頁(1981年)参照]およ
びて作用するモノクロナル抗体(rMAbsJ)は白血球の表面に付着し、照コ
。これらの抗体によって同定された分子はMac−1およびリンパ球機能に関連
する抗原−1(LFA−1)と呼ばれていた。Mac−1はマクロファージ、顆
粒性白血球および大顆粒状リンパ球において見出されている。LFA−1は大抵
のリンパ球において見出されている。これらの2種の分子と第3の分子であるp
150.95(該分子はMac−1と類似の組織分布を示す)は細胞付着におい
て役割を果たす[カイザー(Keizer、 G)ら、Eur、 J 、 Im
munol、、第15巻、第1142頁〜第1147頁(1985年)参照コ。
LFA−1フアミリーの分子のような分子は細胞付着過程に関連するもので、「
付着分子(adhesion molecules)Jと呼ばれている。
上記の白血球分子は、構造的には相互に類似し、糖蛋白の関連ファミリーのメン
バーを構成する[サンチェス・マドリッド(Sanchez−第15巻、第11
42頁〜第1147頁(1985年)参照]にの糖蛋白ファミリーは、1つのア
ルファサブユニットと1つのベータサブユニットを有するヘテロダイマーから構
成される。個々の抗原のアルファサブユニットは相互に異なるが、ベータサブユ
ニットは一定に保たれることが見出されている[サンチェス・マド°リッドら1
、とM狂コ4−ユ、篤158巻、第1785頁〜第1803頁(1983年)参
照]e rCD18Jファミリーと呼ばれる糖蛋白ファミリーのベータサブユニ
ットは95kdの分子量を有するが、アルファサブユニットの分子量は150k
d〜180kdに変化する[スブリンガー、Fed、 Proc、、第44巻、
第2660頁〜jlI2663頁(1985年)参照コ。膜蛋白のアルファサブ
ユニットは、ベータサブユニットによって共有される広範囲のホモロジーを共有
しないが、糖蛋白のアルファサブユニットの精密な分析によって、これらの間に
は実質的な類似性があることが明らかになった。LFA−1に関連する糖蛋白の
アルファサブユニットとベータサブユニットの間の類似性に関するレヴユーはサ
ンチェス・マドリッドらによってなされている[ J 、 E xper、 M
ed、、第、158巻、第586頁〜第602頁(1983年)およびJ 、
E xper、 Med、、第158巻、第1785頁〜第1803頁(198
3年)参照]。
この付着蛋白ファミリーのいずれかのメンバーを、白血球の細胞表面において普
通量発現できない患者群が確認されている[アンダ参照コ。この症状は「白血球
付着欠乏症」またはrLADJ症候群として知られている。これらの患者の白血
球は、CD18フアミリ一分子が抗体によって拮抗される普通のカウンターパー
トに類似する生体外欠損(in vitro defects)を示す。さらに
、これらの患者は、細胞が細胞基質に付着できないことに起因して、通常の免疫
反応を発揮することができない[アンダーソンら、F ed、 P roc、
、第44巻、第2671頁〜第2677頁(1985年)およびアンダーソンら
、J 、 I nfect、 Dis、、第152巻、第668頁〜第689頁
(1985年)参照]。L A D患者は臨床的にはへその緒の遅延離脱、頻発
性および進行性の軟組織感染症を示し、著しい白血球増加にもかかわらず、膿形
成が損われる。L A D患者について調べた結果、CDl8フアミリーの機能
性付着分子の欠乏のためにリンパ球が普通の付着作用を示さないときに、免疫反
応が弱められることが判明した。
即ち、白血球、特にリンパ球が動物の健康と生存力を維持する能力を発揮するた
めには、他の細胞、例えば内皮細胞に付着することが必要である。このような付
着がおこなわれるためには、特異的なレセプター分子がリンパ球の細胞表面上に
存在することを伴う細胞−細胞接触が必要である。これらのレセプターは、ある
リンパ球を他のリンパ球または内皮細胞や他の非管系細胞に付着させる。細胞表
面のレセプター分子は相互に密接に関連することが判明している。
これらの細胞表面レセプター分子を欠くリンパ球を有する患者は、不完全な抗体
反応、慢性および頻発性の感染症および他の臨床的症状を示す。
B、 v、息:臨床的特徴
喘息は、異質な疾患群であり、刺激に対する気管気管支の超過散性によって特徴
づけられる[マクファデン(McFadden、 E、 R,)ら、In:Ha
rrison’s Pr1nciples of Internal Medi
cine、第10版、ベータースドルフ(P etersdorf )ら編、マ
クグロウーヒル、ニューヨーク(1983年)、第1512頁〜第1519頁お
よびカイ(Kay、 、A、 B、 )、アレルギーと炎症、アカデミツクプレ
ス、ニューヨーク(1987年)参照]。これらの文献も本明細書の一部を成す
ものである。臨床的には、喘息は気管気管支の広範囲の狭窄、粘着性の濃厚分泌
物、呼吸困難な発作、咳および喘鳴等の症状となって現われる。これらの症状の
相対的な寄与については知られていないが、総合的な結果として、気管抵抗の増
大、肺と胸郭の極度の膨張および換気と肺血液流の異常な分配がもたらされる。
この疾患は、症状の現われない期間の間の一時的な急性疾患として現われる。こ
の急性的な症状の発現は低酸素症をもたらし、死に至らしめることがある。世界
の人口の約3%がこの疾患を煩っている。
2つのタイプの喘息、即ち、アレルギー性喘息と特異体質性喘息が知られている
。アレルギー性喘息は通常は遺伝的なアレルギー性疾患、例えば鼻炎、じん麻疹
および湿疹等と関係している。この症状は、風媒抗原、例えば、花粉、環境から
の汚染物または職業上受ける汚染物等の皮肉注入に対する陽性の膨疹−発赤拡張
反応およびIgEの血清濃度の増加によって特徴づけられる。アレルギー性喘息
の発現は、多くの患者においてみられるIgE抗体の存在と関係があると考えら
れている。上記の症状を示さない喘息患者は、特異体質性喘息を煩っていると考
えられる。
アレルギー性喘息は、Tリンパ球と8928球によって制御されかつ風媒抗原と
前もって形成されたマスト細胞結合IgE分子との相互作用によって活性化され
るIgE反応に依存すると考えられている。抗原エンカウンター(antige
nic encounter)は、患者を抗原に敏感にするために、長期間にわ
たってIgEを生産するのに十分な濃度のところで発生しなければならない。抗
原に対していったん敏感になると、喘息患者は、極めて低濃度の抗原に対して反
応し、症状を発現する。
喘息の症状は誘発抗原、環境要因、職業上要因、肉体的作業および精神的ストレ
スによって悪化する。
喘息はメチルキサンチン(例えば、テオフィリン)、ベータ・アドレナリン作用
薬(例えば、カテコールアミン、レゾルシノール、サリゲニンおよびエフェドリ
ン)、グルココルチコイド(例えば、ヒドロコルチゾン)、マスト細胞の脱顆粒
阻害剤(即ち、クロモリンナトリウムのようなりロモーン)および抗コリン作用
薬(例えば、アトロピン)等によって処置できる。
C1喘息:免疫学的特徴
喘息は、肺組織への好酸球の流入(好酸球増加症)を伴うものと考えられている
[フリーガス(Frigas、 E、)ら、J、Allergy C11n。
I mmunol、、第77巻、第527頁〜第537頁(1986年)参照:
この文献も本明細書の一部である]。好酸球はアルギニンを多(含くむ強塩基性
蛋白で、rMBPJと呼ばれている[グライヒ(G 1eich。
G、J、)ら、J 、 Exper、 Med、 、第137巻、第1459頁
(1973年)参照]cMBPは好酸球の顆粒蛋白を50%以上含有する。
MBPは通常の哺乳類の細胞に対して毒性があり、組織、例えば、喘息患者の肺
組織中に毒性濃度で存在することは好酸球増加症の発現を示すことが判明してい
る[グライヒら、J 、 I mmunol、、第123巻、篇2923頁(1
975年)参照コcMBPの発現と喘息との関連性は、喘息患者の唾液中のMB
Pの濃度が正常人に比較して高いことによって支持されている〔フリーガスら、
Mavo C11n、 Proc、、第56巻、*345頁(1981年)参照
]。MBPの発見以来、他の細胞毒性好酸球が発見されている[フリーガスら、
J 、 −A 11erg3Clin、 I mmunol、 、第77巻、第
527頁〜第537頁(1986年)参照]。
喘息についての免疫学的な基礎的考察は上述の諸研究並びに気管支肺胞の洗浄に
関する研究[ゴダルト(Godard)ら、主−リとコ■−C1in、 I m
munol、、第70巻、第88頁(1982年)参照]および上皮を剥離した
呼吸系平滑筋に関する研究[フラヴアハン(F 1avahan。
86巻、第685頁(1985年)参照]等に基づいておこなうことができる。
喘息の免疫学的な機構はこれらの研究によって明らかにされてはいないが、この
疾患の免疫学的原因に関して一般的に容認されている仮説の発展についてはこれ
らの研究から構成される装置リーガスら、J 、へllergy C11n、
Immunol、、第77巻、第527頁〜第537頁(1986年)参照]。
喘息の病理学的な顕著な特徴は、肺の広範囲の実質組織に及ぶ浸潤と粘膜繊毛の
機能破壊である。「好酸球仮説」は、肺のマスト細胞によって放出される有害な
メディエータ−(mediator)を中和するために、好酸球が気管支に誘引
されることを提案する。この仮説によれば、好酸球は気管支へ誘引され、そこで
脱顆粒してMBPや他の細胞毒分子を放出する。脱顆粒により、好酸球は酵素、
例えば、ヒスタミナーセ、アリールスルファターゼおよびフォスフォリバーゼD
等を放出し、これらの酵素はマスト細胞の有害なメディエータ−を酵素的に中和
する。これらの分子は、粘膜繊毛器官の破壊を促進し、気管支分泌物の洗浄を阻
害し、さらに、喘息の特徴である肺損傷に寄与する。
従って、抗原の存在による一次的効果に対して異常な反応を示して気管支を侵す
好酸球によって、喘息は引き起こされるものと考えられている。好酸球のMBP
は、気管支の上皮細胞を損傷させる。
ロイコトリエンおよび血小板活性要因(P A F )は好酸球によって生産さ
れ、気管支の拡張をもたらす。好酸球によって放出されるMBPのような分子は
、マスト細胞を活性化してロイコトリエンとヒスタミンを放出させ、これによっ
て気管支痙牽と好酸球増加症がもたらされる。
喘息の臨床的な観点からは、喘息患者を処置するための新規なまたは改良された
療法を見出すことが非常に望ましい。
発明の概要
この発明は、喘息の処置において、細胞間付着分子(intercellu−1
ar adhesion molecules: I C、AMs)、例えばI
C,AM−1およびICAMsの機能性誘導体を使用することに関する。さらに
この発明は、喘息の処置において、細胞間付着分子またはICAMの誘導体に結
合し得る分子、例えば抗体、抗体フラグメントおよびレセプター分子等を使用す
ることにも関する。また、この発明には、喘息の処置における治療剤の検知用ア
ッセイも含まれる。
さらにまた、この発明は、下記の(a)〜(h)から成る群から選択される成分
を、喘息患者に有効治療量投与することを含む、喘息患者の処置方法に関する:
(a)ICAM−1に結合し得る抗体、(b)ICAM−1に結合し得る、抗体
(a)のフラグメント、(c)天然の汚染物を実質上含有しないICAM−1、
(d)ICAM−1の機能性誘導体、
(e)糖蛋白のCD18フアミリーのメンバーと結合し得る抗体、(f)糖蛋白
のCD18フアミリーのメンバーと結合し得る、抗体(e)のフラグメント、
(g)天然の汚染物を実質上含有しない、糖蛋白のCD18フアミリーのメンバ
ー、および
(h)糖蛋白のCD18フアミリーのメンバーの機能性誘導体。
なお本発明は、喘息の処置における治療剤を、抗原を複数回吸入させたヒト以外
の哺乳類、特に霊長類に投与し、次いで、気管の応答の増加率を測定することを
含む、該治療剤の確認法も提供する。
図面の簡単な説明
第1図はICAM−1cDN、Aのヌクレオチドとアミノ酸配列を示す。最初の
ATGは58の位置にあるc lCAλ4−1トリプシンペプチドに対応する翻
訳配列には下線を示す。疎水性の推定シグナルペプチドとトランスメンブラン配
列には太い下線を示すeNに結合したグリコシレージョン(glycosyla
tion)サイトはボックスで囲む。2976の位置にあるポリアゾニレ−ジョ
ン(polyadenylation)シグナルA A T 、A、 A 、A
は上線を示す。表示する配列はHL−60cDNAクロンに関するものである。
内皮細胞cDNAに関してはその長さの大部分の配列が示され、わずかの違いの
みが示される。
第2図はICAM−1のドメイン(domain)構造を示す。
第3図は刺激を与えないで蛋白で被覆した平底組織培養プレートウェル、PAF
(10−7M)刺激を与えて蛋白で被覆した平底組織培養プレートウェル、刺激
を与えて免疫コンプレックス(IC)で被覆した平底組織培養プレートウェルま
たは刺激を与えず被覆もしない平底組織培養プレートウェルに対する好酸球の付
着を示す。付着細胞は、好酸球パーオキシダーゼ(EPO)に対する比色アッセ
イにょうて、平均EPOユニット±S、D、とじて定量した。
第4図は免疫コンプレックス(IC)で被覆した平底組織培養プレートウェルへ
の好酸球の付着に対する種々のモノクロナル抗体(MAbsX上清1:4希釈物
)の効果を示す。付着細胞は、好酸球パーオキシダーゼに対する比色アッセイに
よって定量した(平均EPOユニット±S、D、)。付着に対する統計的に有意
な弱減効果は星印で示す。
第5図は、LP S(10ng/m6)で刺激されてグルタルアルデヒドで固定
された内皮へのPAF(10−’M)で誘発された好酸球の付着に対する種々の
モノクロナル抗体(MAbsX上清1;4希釈物)の効果を示す。付着細胞は、
好酸球パーオキシダーゼに対する比色アッセイによって定量した(EPOユニッ
ト±S、D、)。付着に対する統計的に有意な弱減効果は星印で示す。
第6図は、(A)リポポリサッカライド(LPSXIOng/mA)で刺激され
たヒトのへそ静脈内皮への血小板活性化因子(P A F )(10−7M)で
誘発された好酸球の付着または(B)回虫抽出物(刺激なし)もしくは免疫コン
プレックス(IC刺激)で被覆した平底組織培養プレートへの好酸球の付着に対
する、抗−ICAM−1(RRI/1)、抗−LFA−1ベータ(R15,7)
および抗−HLAクラス1(W6/32)モノクロナル抗体(上清1:4希釈物
)の効果を示す。
付着に対する統計的に有意な弱減効果は星印で示す。
第7図は、(A)気管への好酸球の浸潤または(B)回虫に対して過敏なシノメ
ガルス・モンキー(cynomegalus monkeyXMacaca f
as−cicularis)への三日おきの回虫の吸入によって誘発される気管
の応答の増加(メタコリンPC,。。の減少)に対する抗−ICAM−1モノク
ロナル抗体R6,5の効果を示す。R6,5を用いる処理試験の結果は、各動物
についておこなった一連のコントロール試験の結果と比較される。
第8図は、(、A)吸入メタコリンP C+oo、 (B)気管支肺胞性洗浄(
BAL)好酸球、(C)BAL好中球、(D)BALマクロファージ/単球また
は(E)BALリンパ球における、抗原の単一吸入によって誘発される変化を示
す。図中、NSDは有意差のないことを示す。
図中の文字は個々のモンキーを示す。
第9図は、(A)吸入メタコリンPC100または(B)気管支肺胞性洗浄(B
AL)好酸球における、抗原の複数回吸入によって誘発される変化を示す。Xs
qはクラスカルーワリス(Kruskal−wallis)試験(カイ二乗近似
)を示す。図中の文字は個々のモンキーを示す。
好ましい態様の説明
A、喘息の免疫病理学
前述のように、喘息の最も重要で特有の特徴の一つは、吸入される物理的、化学
的および生理学な作因(agent)に対して気管支が異常に過敏(正常の10
〜1000倍)であることである[ボーンエイ(B oushey、 H,、A
、 )ら1.八m、 Rev、 Re5pir、 Dis、、第121巻、第3
89頁(1980年)およびハルグリープ(Hargreave、 F、 E、
)ら、J、Allergy C11n、Immunol、、第68巻、第34
7頁(1981年)参照〕。
この「気管の超過敏性(airway hyperresponsivenes
s)J(臨床的には、吸入されるヒスタミン、メタコリン、冷気または身体運動
に対する気管の応答を調べることによって決定される)の激しさは、喘息症状の
程度[ハルグリープら、J、A11er y C11n、 Immunol、、
第68巻、第347頁(1981年)、ボーレット(Boulet、 L、 P
、 )ら、J、、Allergy C11n、Immunol、、第71巻、第
399頁(1983年)およびチャン・ヨン(Chan−Yeung、 M、
)ら、Am、 J 、 Med、、第72巻、第411頁(1982年)参照]
、ピーク流速の日中の変化[リアン(Ryan、G)ら、Thorax、第37
巻、第423頁(1982年)参照コおよび必要な療法[ハルグリープら、J、
、Allergy C11n。
I mmunol、、第68巻、第347頁(1981年)およびジュニパ−(
J uniper、 E、 F、 )ら、T horax、第36巻、第575
頁(1981年)参照コと関連する。
喘息患者における気管の超過敏性は数年間にわたって安定に保持されるが[ジュ
ニパーら、Thorax、第37巻、第288頁〜第291頁(1982年)参
照コ、この過敏性はアレルゲン[ボーレットら、J、、Allergy、 C1
1n、 Immunol、、第71巻、第399頁〜第406頁(1983年)
、カルチール(Cartier、 A )ら、J 、 、A llergy C
lin。
I mmunol、、東70巻、第170頁〜第177頁(1982年)、コツ
第503頁〜第513頁(1977年)、グンデル(Gundel、 R,Ho
)986年)、フルシュ(Marsh、 W、 R,)ら1.へmer、 Re
v、 Re5pir。
Dis、、第131巻、第875頁〜第879頁(1985年)およびソトマヨ
ール(S otomayor、 H,)ら、Amer、 Rev、 Re5pi
r、 Disl、第130巻、第56頁〜第58頁(1984年)参照コ、空気
中の汚染物[ゴルデン(Golden、 J 、 A、 )ら1、へmer、
Rev、 Re5pir、 Dis、、第118巻、第287頁〜第294頁(
1978年)参@]、ウィルス性感染[エムベイ(E mpey、 D 、 W
、 )ら1.Amer、 Rev、 Re5pir、 Dis、、第113巻、
第131頁〜第139頁(1976年)参照コおよび特定の職業上使用する化学
薬品[チャン・ヨンら1、へmer、 J 、 Med、、第72巻、第411
頁〜第415頁(1982年)、ドウルノ凡ム(Durham、 S、 R,)
ら、J、Allergy C11n、 Immunol、第79巻、篤398頁
〜第406頁(1987年)、ラム(Lam、S、)ら、J、へ1ler y
C11n、 Immunol、、第72巻、第134頁〜第139頁(1983
年)およびラムら、J、、Allergy C11n、Immunol、、第6
3巻、第28頁〜第34頁(1979年)参照コの作用を受けることによって増
大することが知られている。実際、気管の超過敵性が喘息の疾病素因によっても
たらされるという提案を支持する証拠が示さ巻、第399頁〜第406頁(19
83年)、チャン・ヤンら、79年)参照]。
気管の超過敵性についての病原論的な機構は解明されていないが、前述のように
、多くの研究の結果から、好酸球の浸潤と気管支上皮の落屑が関係していること
が提案されている:デモンキー(DeMon−好酸球メディエータ−は気管の上
皮細胞を生体外て損傷させることが知られているのて、これらの2つの事象は関
連があるものと考えられている[フリーガスら、J、Allergy C11n
、Iwunol、第77巻、第527頁(1986年)参照]。
B、喘息と細胞間付着
本発明は部分的には、喘息の処置において治療能を有する剤の識別アッセイの発
達に基づく。
本明細書等で使用する「喘息」という用語には、アレルギー性喘息と特異体質性
喘息のいずれもが含まれる。喘息の処置において治療能を有する剤とは、喘息症
状の激しさ、程度または持続期間を低減または縮減させる作用を有する剤である
。この種の剤は、以下の「喘息モデルシステム」の使用によって識別するのが好
ましい。喘息を処置し得る剤とは、患者に投与したときに、喘息症状の激しさ、
程度または持続期間を低減または縮減させる作用を有する剤である。
本発明の一つの態様は、好酸球の肺への移動が細胞間付着によって左右され、特
にこのような付着はrlcAM−IJ(細胞間付着分子−1)の相互作用に依存
するという知見に基づくものである。
本明細書等で使用する分子は、糖蛋白のCD18フアミリーのメンバーであり、
糖蛋白のCD1.8フアミリーのメンバーのアルファサブユニット(即ち、CD
11サブユニツト)、糖蛋白のCD18フアミリーのメンバーのベータサブユニ
ット、または糖蛋白のCD18フアミリーのメンバーのアルファサブユニットと
ベータサブユニットの両方を含む。従って、糖蛋白のCD18フアミリーのメン
バーは、CD18メンバーの1つのサブユニットのみを有する分子およびヘテロ
ダイマー(即ち、CD18フアミリーのメンバーのアルファサブユニットとベー
タサブユニットの両方を有する分子)を含む。
全てのこのような分子は、膜もしくは固体状サポートに結合していてもよく、あ
るいは非結合状態(即ち、可溶性)であってもよい。
rICAM−IJは、糖蛋白レセプター分子のCD18フアミリーに対する天然
のリガンドである[ロースライン(Rothlein、 R,)ら、J 、 I
mmunol、、東137巻、第1270頁(1986年)およびフルリン(
Marlin、 s、 D、 )ら、mm、第51巻、第813頁(1987年
)参照〕。ICAM−1はヘテロダイマーではない。ICAM−1の識別、特性
およびアミノ酸配列、並びにICAM−1および他の付着分子と反応性のある抗
体の生産に関しては次の文献に開示されており、これらの文献も本明細書の記載
内容を成すものである:ヨーロッパ特許出願第289.949号明細書;ロース
ラインら、J。
I mmunol、、第137巻、第1270頁〜第1274頁(1986年)
ニスミス(Swith、 C,W、 )ら、白血球の付着に関係する分子の構造
とI nvest、、第82巻、第1746頁(1988年);バートン(B
ar−ton、 R,W、 )ら、J 、 I mmunol、、第143巻(
1989年)C要するに、ICAM−1は、非造血細胞(例えば、管系内皮細胞
、胸腺上皮細胞、他の特定の上皮細胞および繊維芽細胞)および造血細胞(例え
ば、組織のマクロファージ、有糸分裂促進物質で刺激されたTリンパ珠芽細胞並
びに扁桃、リンパ節およびバイエル集線における胚中枢B細胞と樹状突起細胞)
上において発現される細胞表面糖蛋白であるe ICAM−1は、反応性の過形
成を示す扁桃とリンパ節のT細胞領域における管系内皮細胞上において多(発現
される。末梢の血液リンパ球上におけるICAM−1の発現量は少ない。
炎症組織への好中球の移動に際しては、必要量のICAM−1が発現される。骨
髄性単球セルラインをホルボールエステルによる刺激で分化させることによって
、ICAM−1の発現量は著しく増加する。従って、ICAM−1は炎症部位に
おいて優先的に発現され、鎮静細胞によっては一般に発現されない。皮膚の繊維
芽細胞上でのICAM−1の発現量は、インターロイキン(interleuk
in) lまたはガンマ−インターフェロンをそれぞれ4時間または10時間に
わたってIOL;/sr作用させることによって3〜5倍増加する。この感応は
蛋白およびmRNA合成によって左右され、可逆的である。
ICAM−1は異なるタイプの細胞中では分子量の不均一性を示す。即ち、繊維
芽細胞上での分子量は97kdで、骨髄性単球セルラインU937上での分子量
は114kdであり、また、Bリンパ芽球細胞JY上での分子量は90kdであ
る。ICAM−1の生合成には、分子量約73kdの細胞内前駆体が含まれる。
グリコリル化を抑制するトウニカマイシン(tunicamycin)で処置し
て得られる非−N−グリコジル化型の分子量は35kdである。
ホルボールエステルで刺激したL″937937細胞維芽細胞から単離されたI
CAM−1は、化学的な脱グリコジル化によって、分子量が60kdの同等の主
生成物をもたらす。IC,AM−1モノクロナル抗体は、LFA−1欠乏性セル
ラインに対するフィトヘマグルチニン芽細胞の付着を妨げる。ICAM−1と結
合し得るモノクロナル抗体を用いて、リンパ球ではなくて、繊維芽細胞を前処理
することによって、リンパ球−繊維芽細胞付着は妨げられる。L F 、A−1
に対する抗体を用いて、繊維芽細胞ではなくて、リンパ球を前処理することによ
っても、リンパ球−繊維芽細胞付着は妨げられる。
このように、ICAM−1は、糖蛋白のCD18フアミリーの分子に対する結合
性リガンドである。該分子は、生体内での炎症性病巣へのリンパ球の浸潤と矛盾
しない時間枠内において、炎症性メディエータ−1例えばIL−1、ガンマイン
ターフェロンおよび腫瘍壊死因子等によって、生体外の繊維芽細胞や内皮細胞上
で誘導される第1893頁〜第1896頁(1986年)参照コ。さらにIC,
AM−1は、非造血細胞(例えば、管系内皮細胞、胸腺上皮細胞、他の上皮細胞
および繊維芽細胞等)および造血細胞(例えば、組織マクロファージ、有糸分裂
促進物質で刺激されたTリンパ珠芽細胞並びに扁桃、リンパ節およびバイエル集
線等)上において発現される[ダスチンら、J 、 1 mmunol、第13
7巻、第245頁〜第254頁(1986年)参照〕。ICAM−1は良性の炎
症性病変、例えば、アレルキー性湿疹、扁平苔蘇、発疹、じん麻疹および水痘性
疾患等において、ケラチン生成細胞上で発現される。アレルギー性患者の皮膚に
ハプテンを塗布することによって誘発されるアレルギー性皮膚反応によっても、
ケラチン生成細胞上でICAM−1が多く発現する。
一方、皮膚上の毒性集線は、ケラチン生成細胞上でIcAλト1を発現させない
。種々の皮膚科的障害の皮膚病巣のバイオプシーがらのケラチン生成細胞上にも
ICAM−1は存在し、また、ICAM−1の発現は、アレルギー性の貼布試験
から得られる病巣上において誘発されるが、毒性の貼布試験から得られるケラチ
ン生成細胞はICAM−1を発現させない。
本発明の別の態様は、細胞の付着を防止もしくは抑制する剤が喘息の処置に使用
し得るという知見に基づくものである。
本発明によって使用し得るこの種の剤としてはICAM−1およびICAM−1
の機能性誘導体が例示される。ICAM−1は、好酸球細胞表面上のレセプター
分子に結合することによって細胞付着に媒介するので、好酸球上に存在するIC
AM−ルセブターに結合し得るICAM−1の機能性誘導体は、肺の内皮細胞上
のICAM−1と拮抗するので、好酸球の細胞付着が弱められ、喘息の処置がお
こなわれる。
ICAM−1の機能性誘導体は、ICAM−1の生物学的活性と比べて、機能的
または構造的に実質上置等の生物学的活性を有する化合物である。「機能性誘導
体」という用語には、分子の「フラグメント」、「変異体」、「同族体」および
「化学的誘導体」が含まれる。ICAM−1のような分子のフラグメントには該
分子のいずれのポリペプチドのサブセットが含まれる。ICAM−1の活性を有
しかつ可溶性(即ち、膜に非結合性)のICAM−1フラグメントは特に好まし
い。
ICAM−1は7つのドメインから成る[スタウントン(Staunton。
D、E、)ら、I mmunol、 Today、第9巻、第213頁〜第21
5頁(1988年)、スタウントンら、胆腫、第52巻、第925頁〜第934
頁(1988年)およびスタウントンら、組織抗原、第33巻、第287頁(1
989年)参照。これらの文献の記載内容も本明細書の一部に含まれるものであ
る]c TCAM−1のこれらのドメインを第2図に示す。ドメイン1および2
は、ICAM−1がそのレセプター分子に結合するために重要なことが判明して
いる[スタウシ参照。これらの文献の記載内容も本明細書の一部に含まれるもの
である;・。本発明によれば、ICAM−1の機能性誘導体、および特に、ドメ
イン1と2の両方を有するICAM−1の突然変異体もしくはフラグメントを含
むこの種の誘導体は、喘息の処置または治療に使用することがてきる。このよう
な処置または治療用としてより好ましいものは、ICAM−1のドメイン2を有
するICAM−1の突然変異体もしくはフラグメントである。このような処置ま
たは治療用として最も好ましいものは、ICAM−1のドメイン1を有するIC
AM−1の突然変異体もしくはフラグメントである。
ICAM−1のような分子の「変異体」は、該分子全体もしくはそのフラグメン
トと比べて、構造および機能の点で実質上類似している分子を意味する。
両方の分子が実質上類似した構造を有しているか、または両者が類似の生物学的
活性を有する場合には、一方の分子は他方の分子に「実質上類似する」という。
従って、両方の分子が類似の活性を有する場合には、たとえ一方の分子の構造が
他方の分子に含まれていな(でも、あるいはたとえアミノ酸残基の配列が同一で
なくても、両者はここで言う変異体とみなされる。ICAM−1のような分子の
「同族体」は、該分子全体もしくはそのフラグメントに比べて実質上類似の機能
を有する分子を意味する。一方の分子が、普通は分子の一部ではない付加的な部
分を有するときには、他の分子の「化学的誘導体」という。このような付加的な
部分は、分子の溶解性、吸収性および生物学的半減期等を改良する。あるいはこ
のような付加的部分は、分子の毒性を低減させ、また、分子の望ましくない副作
用を除去もしくは弱化させる。このような作用効果を媒介し得る部分は、「レミ
ングトン(Romington)の薬剤科学J(1980年)に記載されている
。「毒素−誘導体化」分子は、「化学的誘導体」の特別な一群を構成する。「毒
素−誘導体化」分子は、毒素部分を有する分子、例えばICAM−1もしくは抗
体等である。この種の分子が細胞に結合すると、該毒素部分は細胞にきわめて接
近するので、これによって該細胞の死滅が促進される。適当な毒素部分は利用し
てもよい。
しかしながら、毒素、例えば、リジン毒素、ジフテリア毒素、放射性同位元素毒
素および膜通路形成性(membrane −channel −formin
g)毒素等を利用するのが好ましい。この種の部分を分子に結合させる方法は当
該分野においては周知である。
本発明により喘息の処置に使用してもよ51剤の別の例は、LFA−1、MaC
−1もしくはp150.95またはこれらの分子の機能性誘導体である。この種
の分子およびこれらの機能性誘導体は、内皮細胞のICAM−1に結合すること
によって、該細胞に、好酸球に結合して付着し得る能力を付与するので、喘息の
処置に供することができる。
本発明において特に重要なものは、可溶性分子であるLFA−1、Mac−1ま
たはp150,95の機能性誘導体である。なかでも重要なものは、該分子のア
ルファサブユニットとベータサブユニットの両方を有するヘテロダイマーである
これらの分子の機能性誘導体およびICAM−1に結合し得るモノマー性誘導体
である。可溶性のヘテロダイマーは特に好ましい。
ICAM−1およびCD18フアミリ一分子のメンバーは免疫原性分子である。
従って、ICAM−1またはCD18フアミリ一分子のメンバーに結合し得る抗
体を得ることが可能である。本発明により、このような抗体を喘息の処置に使用
してもよい。
この種の抗体は、精製分子またはこれらの分子を自然に発現する細胞を適当な動
物の体内へ、例えば腹膜内注射等によって導入することによって得ることもでき
る。所望により、このような動物から血清を採取し、これを、これらの分子に結
合し得るポリクロナル抗体源として使用してもよい。しかしながら、このような
動物がら牌細胞を採取し、該牌細胞を骨髄腫細胞系統と融合させ、該融合細胞か
ら、ICAM−1またはCD18フアミリ一分子のメンバーと結合し得るモノク
ロナル抗体を分泌するハイブリドーマ細胞を形成させるのが好ましい。
上記のようにして得られるハイブリドーマ細胞を、前述のようなスクリーン処理
に付すことによって、IC,AM−1またはCD18フアミリ一分子のメンバー
(アルファサブユニットまたはベータサブユニット)に結合し得る抗体を分泌す
る所望のハイブリドーマ細胞を選別してもよい。
この種の抗体はICAM−1またはそのレセプターに対する結合能を有するので
、該抗体および抗原結合能を有するこれらのフラグメント、例えば、Fabおよ
びF(ab)2等を使用して細胞付着性を低減させることができる。従って、こ
の種の抗体等は、本発明によって喘息の処置に使用してもよい剤の別の例である
。
前記のように、ポリクロナル抗体とモノクロナル抗体のいずれも本発明によって
使用してもよい。本発明において特に重要な抗体は、ICAM−1(もしくはこ
れらの機能性誘導体)またはCD18フアミリーのメンバー(もしくはこれらの
機能性誘導体)に対する抗体であり、これらの抗体はヒトの体内で生産させるか
、または組換え技術等によって人体に適応させる(humanized) (即
ち、ヒトの体内で非免疫原性にさせる)。人体に適応させた抗体は、例えば、抗
体の免疫原性の部分を、対応する非免疫原性部分(即ち、キメラ抗体)で置き換
えることによって生産される[ロビンソン(Robinson、 R,R,)ら
、国際公開公報PCT/US 86102269号、アキラ(Akira、 K
)ら、ヨーロッパ特許出願第184.187号明細書、タニグチ(T anig
uchi、 M )、ヨーロッパ特許出願第171.496号明細書、モリソン
(Morrison、 S、 L、 )ら、ヨーロッパ特許出願第173.49
4号明細書、ノイベルガ−(Neuberger、 S )ら、PCT出願WO
36101533号明細書、キャビンー(Cabilly、 S、 )ら、ヨー
ロッパ特許出願第125,023号明細書、ペター(B etter、 M)8
8年)、リュー(Liu、 、A、 Y、 )ら、J 、 P roc、 Na
tl、 、へcad、 Sci。
見旦A1第84巻、第3439頁〜第3443頁(1987年)、リューら、J
、 I mmunol、、第139巻、東3521頁〜第3526頁(198
7年)、サン(Sun、 L、 K、 )ら、P roc、 N atl、 、
A cad、 S ci。
US、6.、第84巻、第214頁〜第218頁(1987年)、ニジムラ(N
ishimura、 Y、 )ら、Cane、 Pes、、第47巻、第999
頁〜第1005頁(1987年)、ウッド(Waod、 C,R,)ら、ネイチ
ャー、第314巻、第446頁〜第449頁(1985年)およびショー(S
hat)ら、J 、 Natl、 Cancer I nst、、第80巻、第
1553頁〜第1559頁(1988年)参照コ。
人体に適応させたキメラ抗体に関する一般的なレビューはモリソ(B 1ote
chniques)、第4巻、第214頁(1988年)参照コによっておこな
われている。
人体に適応させた適当な抗体は、CDRもしくはCEA置換によっても生産する
ことができる[ジョーンズ(J ones、 P、 T、 )ら、ネイチャニ、
第321巻、第552頁〜l!525頁(1986年)、フェアホーサン(Ve
rhoeyan)ら、サイエンス、第239巻、第1534頁(1988年)お
よびバイドラ−(Beidler、 C,B、 )ら、J 、 I mmuno
l、、第141巻、第4053頁〜第4060頁(1988年)参照]。
本発明による抗喘息剤は天然法[例えば、動物、植物、菌類またはバクテリア等
を誘発させてICAM−1の非免疫グロブリン拮抗体を生産させるか、または動
物を誘発させてICAM−1に対する結合能を有するポリクロナル抗体を生産さ
せる方法コ、合成法[例えば、メリフィールド(Merrifield)のポリ
ペプチド合成法によってIcAM−1、IC,AM−1の機能性誘導体またはI
CAM−1の蛋白拮抗体(免疫グロブリンまたは非免疫グロブリン)を合成する
方法]、ハイブリドーマ技術[例えば、ICAM−1と結合し得るモノクロナル
抗体を生産する方法〕、組み換え技術口例えば、別種のホスト、即ち、酵母、バ
クテリア、菌類または嘩乳類の培養細胞等において、または組み換えプラスミド
もしくはウィルス性ベクターから、本発明による抗喘息剤を生産する方法二また
は蛋白質分解法によって得ることができる。簡便さや所望の収量等の要因に応し
て適宜の方法を選択すればよい。特定の抗喘息剤を製造するためには、上記の方
法や技術のうちの1種のみを用いることは必ずしも必要ではなく、上記の方法や
技術等を適宜併用してもよい。
ICAM−1の機能性誘導体、または約100個までの残基を有するCD18フ
アミリーのメンバーは、生体外て合成するのが便利である。所望により、この種
のフラグメントは、精製もしくは粗製蛋白質の標的とするアミノ酸残基に、選択
された側鎖もしくは末端残基と反応し得る有機誘導体化剤を反応させることによ
って変性させてもよい。得られる共有結合性誘導体は、生物学的活性に対して重
要な残基の同定に用いてもよい。以下に示す態様においては、本発明のこの点に
関しては、ICA〜1−1の機能性誘導体に基ついて説明する。このような方法
は、CD18フアミリ一分子のメンバーのいずれの機能性誘導体の製造に適用し
てもよい。
最も一般的な/ステイニル残基にα−ハロアセテート類(および対応するアミン
gI)、例えばクロロ酢酸またはクロロアセトアミドを反応させる二とによって
、カルボキシメチル誘導体もしくはカルボキシアミドメチル誘導体が得られる。
また、ンスティニル残基にプロモトリフルオロアセトン、α−ブロモ−β−(5
−イミドジイル)プロピオン酸、タロロアセチルホスフェート、N−アルキルマ
レイミド類、3−ニトロ−2−ピリジルジスルフィド、メチル2−ピリジルジス
ルフィド、p−クロロ水銀安息香酸塩、2−クロロ水銀−4−二トロフェノール
またはクロロ−7−ニドロベンゾー2−オキサ−1,3−ジアゾールを反応させ
ることによって、対応する誘導体が得られる。
ヒスチジル残基にシニチルプロカーポネートを反応させる誘導体化は、該試薬が
ヒスチジル側鎖に対して比較的特異的なために、pHが55〜7.0の範囲でお
こなう。p−プロモフエナンルブロミドも有用な試薬であるが、この場合には、
0.1Mカコジル酸ナトリウム溶液(pH6,0)中で誘導体化反応をおこなう
のが好ましい。
リジニル末端残基およびアミノ末端残基にはコハク酸または他のカルボン酸の無
水物を反応させる。これらの試薬を用いる誘導体化反応によって、リジニル残基
の電荷を逆転させることができる。
α−アミノ基含有残基に反応させる他の適当な誘導体化剤にはイミドエステル類
、例えばメチルピコリンイミデート、ピリドキサールホスフェート、ピリドキサ
ール、クロロホーロハイドライド、トリニトロベンゼンスルホン酸、0−メチル
イソウレア、2.4−ベンタンシオーンおよびアミノ基転移酵素を触媒とするグ
リオキシレートとの反応物等が含まれる。
アルギニル残基は1種もしくは数種の常套の試薬、就中、フェニルグリオキサー
ル、2.3−ブタンジオン、1.2−シクロヘキサンジオンまたはニンヒドリン
と反応させることによって変性される。
アルギニン残基の誘導体化反応は、グアニジン官能基のpKaが高いので、アル
カリ性条件下でおこなうここが必要である。さらに、これらの試薬はリジン基や
アルキニンε−アミノ基と反応させてもい。
チオニル残基自体の特殊な変性については広く研究されてきているが、特に重要
な反応は、芳香族ジアゾニウム化合物もしくはテトラニトロメタンと反応させる
ことによってチロシル残基にスペクトル標識を導入するものである。最も一般的
には、N−アセチルイミジゾールおよびテトラニトロメタンを使用して0−アセ
チルチロンル種および3−ニトロ誘導体をそれぞれ形成させる +231または
+31 ■を用いてチロシル残基をヨウ化することによって、放射免疫検定法、
特にタロラミンT法に有用な標識化蛋白質が調製される。
カルボキシル側鎖基(アスパルチル基またはグルタミル基)は、カルボジイミド
類(R’−N−C−N−R’)、例えば、1−シクロへキシル−3−(2−モル
ホリニル−(4−エチル)カルボジイミドまたは1−エチル−3(4−アゾニア
−4,4−ジメチルペンチル)カルボジイミドと反応させることによって選択的
に変性させることができる。さらに、アスパルチル残基およびグルタミル残基は
、アンモニウムイオンと反応させることによってそれぞれアスパラギニル残基お
よびグルタミニル残基に変換できる。
二官能能性試薬を用いる誘導体化は、ICAM−1の機能性誘導体分子を水不溶
性の支持マトリックスもしくは表面へ架橋させるのに有用であり、該架橋化物は
、ICAM−1の機能性誘導体と融合したポリペプチドを開裂させて開裂化ポリ
ペプチドを回収する方法に供される。通常使用される架橋剤には、例えば次のも
のが含まれる:1,1−ビス(ジアゾアセチル)−2−フェニルエタン、グルタ
ルアルデヒド、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル類、例えば、4−アジド
サリチル酸とのエステル、3,3”−ジチオビス(スクシンイミジルプロピオネ
ート)のようなジスクシンイミジルエステルを含むホモ三官能性イミドエステル
、およびビス−N−マレイミド−1,8−オクタンのような二官能性マレイミド
。メチル−3−[(p−アジドフェニル)ジチオコプロビオイミデートのような
誘導体化剤は、光の存在下て架橋を形成し得る光活性化性中間体を与える。ある
いは、水不溶性の反応性マトリックス、例えば、臭化シアンで活性化された炭水
化物および反応性基質[米国特許第3.969,287号、同第3.691,0
16号、同第4.195.128号、同第4゜247.642号、同第4,22
9,537号および同第4.330゜440号各明細書参照]は蛋白質の固定化
に使用できる。
グルタミニル残基およびアスパラギニル残基はしばしば脱アミド化反応によって
対応するグルタミル残基およびアスパルチル残基に変換される。これらの残基は
温和な酸性条件下で脱アミド化される。
これらの残基のいずれの形態のものも本発明の範囲内に包含される。
その他の変性法には、プロリンとリジンのヒドロキシル化、セリル残基もしくは
チオニル残基のヒドロキシル基のリン酸化、リジン、アルギニンおよびヒスチジ
ン側鎖のα−アミノ基のメチル化[クレイトン(Creighton、 T 、
E 、 )、蛋白質:構造と分子特性、フリーマン(F reeman、 W
、 H,)・アンド・カンパニー、サンフランシスコ、第79頁〜第86頁(1
983年)参照]、N−末端アミンのアセチル化および、場合によっては、C−
末端カルボキシル基のアミド化等が含まれる。
変化したアミノ酸配列を有するICAM−1の機能性誘導体はまたDNAの突然
変異によっても調製することができる。ICAM−1の遺伝子をコードするヌク
レオチドの配列はFjg、lに示されている。このような変異体は例えばFig
、lに示したアミノ酸配列中の残基からの欠失または残基の挿入あるいは置換を
含む。最終的な誘導体が所望の活性を有するならば、欠失、挿入および置換のど
のような組み合わせも最終的な誘導体を得るために使用してもよい。明らかに、
その変異体をコードするDNA中で行われる突然変異によって、その配列が読み
枠(reading flame)外に配置されてはならず、そして好ましくは
2次的なmRN、A構造を生成することのできる相補的領域(compleme
ntary region)が形成されないようにする(欧州特許願公開第75
.444号参照)。
遺伝子レベルにおいて、これらの機能性誘導体は通常、ICAM−1分子をコー
ドするDN、A内のヌクレオチドの部位特異的突然変異誘発によって調製され、
これによって、該機能性誘導体をコードするDNAが生産され、その後組換え細
胞培養中にDNAが発現される。機能性誘導体は、典型的には天然に存在する類
縁体と質的に同じ生物学的活性を有する。それらはしかし、普通に生成されたI
CAM−1分子と比べた場合には、実質的にそのような性質を興にする。
アミノ酸配列を変化させる部位は予め決定されているが、突然変異自体は予め決
定されている必要はない。例えば、所定の部位において突然変異を最適におこな
うためには、標的とするコドンあるいは領域においてランダムな突然変異誘発を
おこなえばよく、発現したICAM−1の機能性誘導体の最適な希望する活性の
組み合わせを有するものをスクリーニングすればよい。既知の配列をもつDNA
の特定した部位に置換突然変異を起こす方法はよく知られており、例えば部位特
異的突然変異誘発(site−specific mutagenesis)が
ある。
ICAM−1の機能性誘導体分子をここへ述べた方法に沿って調製するには、好
ましくは先に調製した機能性誘導体あるいはタンパク質のノンバリアント・バー
ジジン(nonνariant version)をコードするDNAの部位特
異的突然変異誘発が行われる。部位特異的突然変異誘発はその希望する突然変異
のDNA配列を=−ドする特定のオリゴヌクレオチド配列および十分な数の隣接
ヌクレオチドを使用することによるICAM−1の機能性誘導体の製造を可能と
し、これによっで欠失接合部の両端において安定な2重らせんが交差するのに十
分なサイズおよび配列の複雑さを有するのプライマー配列が得られる。典型的に
は、およそ20から25個のヌクレオチドを有し、接合部の両端においてのおよ
そ5から10個の残基が変化しているプライマーが好ましい。一般的に、ニーデ
ルマン(Adelman)の開示も本明細書の一部である)に例証されるように
、部位特異的突然変異誘発は当業者にはよく知られている。
認識されるてあろうように、部位特異的突然変異誘発の手法は典型的には1本鎖
および2本鎖の形態で存在するファージ・ベクターを便する。部位特異的突然変
異誘発に有用な典型的なベクターには、例えばメツシング(Messing)ら
、マクロモレキュールおよびリコンビンナントDNAに関する第3回クリーブラ
ンドシンポジウム、編集者ワルトン(A、 Walton) 、Elsvire
Amusterdam(1981年)に開示されている(該文献の開示は本明
細書の一部である)M13ファージのようなベクターが含まれる。これらのファ
ージは市場入手が簡単にでき、そしてその使用は当業者には一般的によく知られ
ている。あるいは複製の1本鎮ファーン源を含有するプラスミドベクター(ベイ
ラ(Veira)ら、l1eth、 Enzymol、、第153巻、第3頁(
1987年)参照)を1本鎮DNAを得るために使用してもよい。
一般的にここに述べたような部位特異的突然変異誘発は、関連するタンパク質を
コードするあるDNA配列を、その配列内に含有する1本輪のベクターを得るこ
とから始められる。希望する突然変異した配列を有するオリゴヌクレオチドプラ
イマーは一般的には合成的に、たとえばフレア(Crea)らの方法(Proc
、 Nati、^cad、 Sci。
(USA)、第75巻、第5765頁(1978年)参照)で調製される。この
プライマーはその後、1重鎮タンパク質重列含有ベクターとアニーりングし、次
いで突然変異自体の合成を完成させるためにE、coliポリメラーゼIクレノ
ウ・フラグメントのようなり N Aの重合酵素を用いる処理を行う。かように
して突然変異配列および2次鎖によって希望する突然変異が行われる。このへテ
ロ2本輪ベクターはその後、JMI01細胞のような適当な細胞を形質転換する
のに使用され、突然変異配列配置を有する組換えベクター類を含有するクローン
が選択される。
このような1個のクローンが選択された後、突然変異タンパク質部位を取り出し
、それをタンパク質合成用の適当なベクター、一般的には、適当な宿主の形質転
換に使用出来るタイプの発現ベクター内へ入れてもよい。
アミノ酸配列の欠失は一般的にはおよそ1から30個の残基、より好ましくは1
から10個の残基におよび、典型的には隣接しておこなわれる。
アミノ酸配列の挿入は、1個の残基から実質的に長さの制限のないポリペプチド
までのアミノおよび/またはカルボキシ末端の融合を、単独あるいは多数のアミ
ノ酸残基の配列内挿入と同様に含む。
配列内挿入(例えば、完全なICAM−1分子配列中への挿入)は一般的にはお
よそ1から10個、より好ましくは1から5個の残基の範囲であってよい。末端
挿入の例としては宿主細胞に対して相同的であれ異種であれ、組換え宿主からの
ICAM−1の機能性誘導体の分泌を促進する分子のN末端へのシグナル配列の
融合が挙げられる。
機能性誘導体の第3の群は、ICAM−1分子からの少なくとも1個のアミノ酸
残基、好ましくは1個の残基のみが除かれ、違う残基がその箇所に挿入された化
合物である。このような置換は、ICAM−1分子の性質をよく調節することが
望まれているときには、好ましくは以下の表1に沿って行うべきである。
表1
オリジナル残基 典型的な置換残基
Ala gly; ser
八rへ 1ys
Asn gin: his
Gly ala: pr。
His asn; gin
lle leu: val
Leu ile: val
Lys arg; gin: glu
Met leu: tyr; 1le
Phe met: leu: tyr
Ser thr
Val ile: leu
機能的または免疫的性質の実質的な変化は、表1の置換よりも制約の少ない置換
の選択、即ち、(a)例えばシート状あるいは螺旋状配座を有する置換部位のポ
リペプチド骨格の構造、(b)標的部位における分子の電荷あるいは疎水性また
は(C)側鎖のかさ高さ、を保持する効果においてその違いがより顕著である残
基の選択によっておこなわれる。一般的におこなわれる置換は次のものである:
(a)グリシンおよび/またはプロリンの他のアミノ酸による置換、欠失または
挿入(b)親水性残基、例えばセリルまたはスレオニル基の疎水性残基、例えば
ロイシル、イソロイシル、フェニルアラニン、バリルまたはアラニル基による置
換; (C)システィン残基の他の残基による置換: (d)正電荷をもつ側鎖
を有する残基、例えばリシル、アルギニルまたはヒスチジル基の負電荷を有する
側鎖をもっ残基、例えばグルタミルまたはアスパルチル基による置換:または(
e)かさ高い側鎖を有する残基、例えばフェニルアラニンのそのような側鎖をも
たない残基、たとえばグリシンによる置換。
殆どの欠失および挿入、特に置換によってICAM−1分子の性質を大きく変化
させることは期待できない。しかしながら、実行に先立ってこの置換、欠失ある
いは挿入の正確な効果を予測するのが困難なときには、当業者は常套のスクリー
ニングアッセイによってその効果を評価すればよい。例えば、機能性誘導体は典
型的には天然のICAM−1をコードする核酸の部位特異的突然変異誘発、組換
え細胞培養物中における変異した核酸の発現、及び該細胞培養物の所望による精
製、例えば抗ICAM−1分子抗体カラム上での免疫アフィニティー吸着による
精製(機能性誘導体は少なくとも1つの残存免疫エピトープへ結合させることに
よって吸着される)によって調製される。
細胞の溶解物あるいは精製したICAM−1分子の機能性誘導体の活性は、所望
の性質に適合したスクリーニングアッセイ法でスクリーニングされる。例えば、
所定の抗体に対するアフィニティーのようプ;機能性誘導体の免疫的性質は拮抗
的なイムノアッセイで測定される。免疫調節活性の変化は適当なアッセイ法で測
定される。酸化還元あるいは熱に対する安定性、生物学的半減期、疎水性、蛋白
質分解性減成の受けやすさまたは担体もしくはマルチマーとの凝集傾向などのタ
ンパク質の性質の変化は、当業者によく知られている方法でアッセイされる。
C1本発明の組成物の投与
本発明の抗喘息剤の治療効果は適当な投与方法(例えば、静脈内投与、筋肉的投
与、皮下投与、腸管内投与または腸管外投与)によってこの物質を患者に投与す
ることで得られる。本発明による該寥(′1鼻腔内へ鼻腔用スプレーまたは綿棒
等で投与するのが好ましい。また核剤を経口吸入、あるいは経口用スプレーまた
は経口用二一口ゾルによって投与することは特に好ましい。核剤を注入投与する
ときには、連続的な点滴あるいは、1個または複数個の巨丸薬の投与がおこなわ
れる。
前記の抗喘息剤の治療上の利点は、キャリアとのカップリングを増強するか、核
剤の活性を増強するために加えられられた他のアミノ酸残基を有する機能性誘導
体の使用によって増強することができる。本発明の範囲には、特定のアミノ酸残
基を欠損している、または変性したアミノ酸残基を有しかつ細胞付着能を有する
ICAλ4−1の機能性誘導体も含有される。
本発明の抗体およびICAM−1分子及びここに開示されたCD18フアミリー
のメンバーは、もしこれらを含有する製剤が、普通は天然にこれらと共に見いだ
される物質を実質的に含有しなければ、「実質的に天然の汚染物質を有さない」
と言われる。
本発明には喘息の処置においてIC,AM−1またはCD18フアミリーのメン
バーへ結合てきるポリクロナルまたはモノクロナル抗体類、およびそれらの生物
学的に活性なフラグメントの使用が含まれる。
患者に抗体類またはICAM−1もしくはCD18フアミリーのメンバーに結合
し得るそれらのフラグメントを投与するとき、またはICAM−1またはCD1
8フアミリーのメンバー(またはそれらのフラグメント、変異体あるいは誘導体
)を被験患者に投与するどきのこれらの量は患者の年令、体重、身長、性別、一
般的な医学的状態、以前の病歴等のような要因に依存して様々に違って(るであ
ろう、一般的な投与量は患者の体重1kgあたり1pg〜10mgの範囲にする
ことが望ましいがこれよりも少な(するかまたは多くしてもよい。有効な投与量
は、前記の剤との併用(例えば、抗ICA\4−1抗体と抗LFA−1抗体との
併用)によって低減させることができる。ここで用いているように、2つの化合
物の投与が両者が同時に患者の血清中に探知できるような近接した時間内て行わ
れたときには、一方の化合物に対して第2の化合物が追加的に投与されたと言わ
れる。
本発明の抗喘息剤は被験者に対して、その喘息症状のひどさ、程度あるいは持続
期間を減弱または軽くするのに十分な量が投与される。
本発明の抗体剤あるいはそれらのフラグメント類は、単独で使用してもよく、あ
るいは喘息症状を処置するのに必要なこれらの物質の量を減らすため、これに加
えて1種あるいはそれ以上の抗喘息剤、例えばメチルキサンチン類(テオフィリ
ン等)、ベーターアドレナリン性のアゴニスト類(カテコールアミン類、レゾル
ジノル類(resorcinols) 、サリケニン(saligenins)
およびエフェドリン(ephedrine)等)、グルココルチコイド()\イ
ドロコルチゾン等)、クロモーン(ナトリウムクロモ−リン等)および抗コリン
作用剤(アトロビン等))と組み合わせて使用してもよい。
本発明による前記の剤は「予防」あるいは「治療」目的のために投与することが
できる。予防目的のためには、核剤は喘息症状に先立って投与される。核剤の予
防的投与によって、その後の喘息応答を抑制あるいは減弱する。治療目的のため
には核剤は喘息症状の兆候時、あるいはその少し後に投与される。核剤の治療的
投与は実際の喘息症状の発現の低減に役立つ。このように本発明による前記の剤
を一連の予想される喘息症状の発現に先立って投与することによって、その症状
の予想されるひどさ、程度あるいは期間を減弱または縮減することができ、また
はその症状の発現後にも投与することができる。
被験患者に対する投与が許容(torelate)される組成物は「薬理学的に
許容されれる」ものである。その投与量が生理学的に有意である剤は「有効治療
量」を投与されたことになる。その存在によって、被験患者に検知可能な生理学
的変化をもたらす剤は生理学的に有意である。
本発明による剤は薬学的に有用な組成物を調製する既知の方法によって調製する
ことができる。この場合、これらの物質、またはその機能性誘導体は薬学的に許
容されるキャリアービヒクルとの混合物として使用される。ヒトの他のタンパク
質、たとえばヒト血清アルブミンを含む適当なビヒクルおよびこれらの配合処方
は、例えば「レミングトン(Remington)の薬剤化学」第16版;オー
ツル(Osol、 A、)編集Jack、 Easton PA (1980年
)に述べられている。
効果的投与に適した薬学的に許容される組成物を調製するためには、このような
組成物に有効量の抗ICAM抗体あるいはICAM−1分子またはそれらの機能
性誘導体を適当な量のキャリアービヒクルと共に配合する。
活性の持続時間を調節するため、他の製剤学的方法を使用してもよい。抗ICA
M−1抗体あるいはICAM分子またはそれらの機能性誘導体を吸収するか、ま
たはこれらとのコンプレックスを形成するポリマーを使用することによって徐放
性製剤を調製してもよい。
適当な高分子の種gl(例えば、ポリエステル類、ポリアミノ酸類、ポリビニル
ピロロリドン、エチレンビニルアセテート、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースまたは硫酸プロタミン)、および高分子類の濃度および放出を制御
するための配合法を適宜選択することによって有効成分の放出を調整してもよい
。徐放性製剤によって作用持続時間を調節する他の方法は、抗ICAM−1抗体
あるいはICAM−1分子またはそれらの機能性誘導体をポリエステル類、ポリ
アミノ酸類、ヒドロゲル類、ポリ(酪酸)またはエチレンビニルアセテートコポ
リマー類のような高分子の粒子に配合する方法である。あるいは、これらの剤を
高分子の粒子中に配合せずに、これらの剤を、たとえば、コアセルベーンコン法
および界面重合法によってそれぞれ調製したヒドロキシメチルセルロースまたは
セラチン製マイクロカプセルおよびポリ(メチルメタクリレート)製マイクロカ
プセル等のマイクロカプセル、あるいは例えばリポソーム、アルブミン微小球、
マクロエマルジョン中ナノパーティクルおよびナノカプセルのようなコロイド状
薬剤放出系、またはマクロエマルジョン中に存在させることも可能である。この
ような調製法は「レミングトンの薬剤科学J (1980年)に開示されている
。 以上、本発明を一般的に記述した。さらに理解を容易にするために本発明を
以下の実施例によって例証するが本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
実施例l
CD11およびICAM−1細胞付着分子に依存する肺好酸球の付着反応
好酸球の遊走能と細胞毒性機能に関する好酸球の細胞付着に対する要件を評価す
るために、インビトロでの好酸球付着を検討した。
特に、蛋白質で被覆したプラスチック、およびヒト内皮細胞への霊長類の好酸球
の付着における細胞間付着分子CD18フアミリーおよびICAM−1の役割を
調べた。
記法によって精製しく形態学的純度:93%以上)、洗浄し、そして96ウェル
平底組織培養プレートに5×103細胞/ウエルの濃度で移したC37℃で、6
0分間の培養の後、非付着細胞をプレート洗浄器を用いて除いた。付着細胞は視
覚的に計数するとともに(凝集と脱顆粒は認められなかった)、好酸球パーオキ
シダーゼ(EP○)を測定する比色定量法によって計数した。
好酸球は無処理ウェルの底または免疫複合体(回虫(Ascaris)抽出物お
よび回虫免疫性モンキーの血清からの調製品)で被覆したウェルの底に自発的に
付着して拡散した。これとは対照的に、好酸球は、牛血清アルブミン、正常なモ
ンキーの血清または回虫抽出物を含むタンパク質で被覆したウェルにはよ(付着
しながった。試験した様々な溶解性の刺激剤のうち、血小板活性化因子(P A
F )は、タンパク質で被覆したウェルに対する最も顕著で安定した、好酸球
の付着を誘発した(Fig、3参照)e
この付着過程における付着分子CD18とICAM−1の役割を、これらの膜糖
タンパク質のそれぞれと反応するモノクロナル抗体を用いて試験した。使用した
抗体は以下のものを含む:R3,3およびR15,7(抗CD18);R3,1
(抗CD11a):M1/70およびLM2/1 (抗CD11b);RRI/
1およびR6,5,D6 (抗ICAM−1);およびW6/32(抗HL−A
クラスり。
免疫複合体で被覆したウェルへの好酸球の付着は、CD11bおよびCD18に
対するmAbsが付着を阻害するが、CD11a。
ICAM−1およびHL−Aに対するmAbsが付着を阻害しなかったことから
CD11b依存性であることがわかった(Fig、4参照)。
同様の結果は、P A Fを含む可溶性の刺激剤で活性化した好酸球とタンパク
質で被覆したウェルを用いて得られた。
LPS (10ng/ml)で活性化し、グルタルアルデヒドで固定化した内皮
細胞に対する好酸球の付着もまた試験した。ヒト謄帯静脈内皮細胞をスミス(S
mith、 C,I、 )らの方法、(J、 C11n、 Invest。
第82巻、第1746頁(1988年)参照;この参考文献は本明細書の一部で
ある)によって調製した。この活性化内皮細胞に対する、PAF (10−7M
)によって誘発された好酸球の付着は、CD11aSCD11bおよびICA〜
1に対するm、Absで部分的に阻害され、抗CD−18で完全に阻害されるが
、抗HL−Aによっては阻害されなかった(Fig、 5参照)にれらの実験か
ら、観察された付着が部分的にCD11a、CD11bおよびIC,AM 1に
依存することが明らかになった。
まとめると、霊長類の肺好酸球は、CDI 1a、CDI lbおよびICAM
71を含む膜付着反応において、ヒトの好中球とほぼ同じ挙動を示す。従ってC
,AMsのCD18フアミリーは好酸球の付着に主要な役割を果し、L A D
患者における好酸球の選択的な組織蓄積の原因となる。
実施例2
好酸球浸潤におけるICAM−1の役割気管支喘息のちととなる気道の炎症を特
徴付ける好酸球浸潤、気道上皮落屑および上昇した気道応答性にICAM−1が
寄与することを示すため、ICAM−1と反応するモノクロナル抗体の霊長類の
喘息に対する効果を調べた。特に、(a)インビトロにおける血管内皮に対する
好酸球の付着に対するICAM−1の寄与、(b)インビボにおける気管支血管
内皮並びにインビトロおよびインビボにおける気道上皮上でのICAM−1の誘
発、および(C)インヒポにおける抗原の多数回吸入によって誘発された好酸球
の浸潤および気道応答性の増加に対するICAM−1の寄与を調べた。
細胞付着を評価するために霊長類の肺好酸球を血小板活性化因子(PAF、IC
I’M)で刺激し、リポポリサッカライド(LPS。
10ng/m])で刺激した培養ヒト謄帯静脈内皮細胞(HUVECs)の存在
下で培養した。好酸球は好酸球増加症を煩う成長ジノモルガス・モンキー(Ma
caca fascicularis)より気管支肺胞洗浄によって採取し、パ
ーコール連続密度勾配法によって精製した後、96ウ工ル平底組織培養用プレー
トへ移した(5X103細胞/ウエル)。37℃で60分間の培養の後、非付着
細胞を自動プレート洗浄器で除いた。付着細胞は視覚的に定量すると共に、好酸
球パーオキシダーゼEPOに対する比色定量法で計数した(ストラス(Stra
th、 M、 )ら、J、 Immunol、 Meth、、第83巻、第20
9頁(1985年)参照)。ヒト履帯静脈内皮細胞を単離し、それぞれのウェル
において融合性の単層になるよう培養し、LPSで4時間刺激し、最後に1%グ
ルタルアルデヒド中で固定した(スミス(Smith、 C,j )。免疫複合
体のウェルは、回虫抽出物をウェルに被覆した後、回虫感受性モンキーの血清で
被覆して調製した。
付着は抗ICAM−1モノクロナル抗体であるR R1/1で有意に抑制された
(ロスライン(Rothlein、 R,)ら、J、 Immunol、、第1
37巻、第1270頁(1986年):マーリン(llarlin、 S、D、
)ら、Ce ] ]、第51巻、第813頁(1987年)参照) (Fig、
6A参照)。
これに対して、HUVECsにも結合する抗HLAクラス1コントロール・モノ
クロナル抗体W6/32は好酸球の付着を抑制しなかった(Fig、6A参照)
e
免疫複合体被覆プラスチックに対する霊長類肺好酸球の付着はRR1/1では阻
害されず(Fig、6 B参照)、このことは内皮への付着の阻害に対する特異
性を示すものである。これらの結果は、ICAM−1が内皮に対する好酸球の付
着に対して重要であり、インビボにおける炎症組織への好酸球の遁走に寄与する
ことを示す。
組織内への遊走に対して必要なだけでなく、白血球の付着は細胞毒性組織損傷の
前提条件である。標的細胞に対するエフェクター細胞の付着の阻害は、インビト
ロにおけるリンパ球と顆粒球が媒介する組織損傷の両方、およびインビボにおけ
るアロ移植片拒絶を減少させる(マーク(Martz、 E、)ら、J、 Im
munol8、第133巻、第2972頁(1984年)参照)。好酸球および
その生産物は気道上皮の落屑にかかわっているだけでなく (フリガス(Fri
gas、 E、)ら、よび喘息症状(ハーグレープ(Rargreave、 F
、E、)ら、J、 Allergy399頁(1983年):チャンーイエン(
Chan−S’eung、組)ら1、Am、 J、 led、、第72巻、第4
11頁(1982年)、フリーカス(Frigas、E、)ら、J、Aller
gy C11n、 Immunol、、第77巻、第527頁(1986年)参
照)とも密接に関連しているので、インヒドロての気道上皮細胞におけるjC,
AM−1誘発に対する様々な前炎症性すイトカイン類の効果を調べた。
抗ICAM−1モノクロナル抗体RRI/1およびR6,5(スミス(Smit
h、 C1t、 )ら、J、 C11n、 Invest、、第82巻、第17
46頁(1988年)参照)を用いることによって、インターロイキン−1ベー
タ(IL−1b) 、ヒト組換え腫瘍壌死因子アルファ(TNFa)およびヒト
組換えインターフェロンガンマ(IFNg)による16時間の刺激が培養したモ
ンキーの気管支上皮細胞の単層上におけるICAM−1の発現が増強さねること
が認められた(表2参照)C
表2はインビトロにおける気管支上皮細胞上でのICAM−1の誘発に対する前
炎症すイトカイン類の影響を示す。アカゲサル(rhesus monkey)
の気管支上皮セルライン4MBr−5(アメリカン、タイプ・カルチャー・コレ
ク/ヨン(American Type CultureCo11ection
)から入手)を融合性の単層に培養した後、IL−1b。
TNFaまたはIFNgT16時間刺激した。I cAhq−11モノクロナル
抗体RRI/1(ロスレイン(Rothlein、 R,)ら、J、 Immu
nol、、第137巻、第1270頁(1986年);マーリン(Marlin
、 S、 D、 )第1746頁(1988年)コおよびLFA−1アルフア[
モノクロナル抗体R3,1(ロスレイン(Rothlein、 R,)ら、J、
Immunol、、第141巻、第1665頁(1988年)参照)コの発現
に対するエリサ試験は先に述べたごと(行った(ロスレイン(Rothlein
、 R,)表中の数値は2回の培養における正常マウスのガンマグロブリン・ハ
ックグラウンドに対する光学密度ユニットの平均値を表し、4種の独立した実験
の代表値である。
表2
光学密度ユニット
RRI/I R6,5R3,1
刺激 濃度 (抗ICAll−1) (抗ICAM−1) (抗LF^−18)
非刺激 92 206 −27
IL−1b O,1−Lニット/ml 130 253 −331ユニット/m
1 、 166 253 −3210ユニット/ml 149’ 322 −3
7TNFa1ユニット/ml 100 236 −3010ユニット/ml 1
31 266 −29100ユニット/ml 159 346 −311000
ユニット/m1 178 416 −36IFNg 0.1ユニット/ml 1
3g 276 −161ユニット/ml 263 423 −1710ユニット
/ml 413 673 −26100ユニット/ml 576 940 −2
7増強されたICAM−1の発現の経時変化(表3参照)はインビトロにおける
HUVEC5(スミス(Smith、 C,f、 )ら、 J、 Cl1n。
Invest、、第82巻、第1746頁(1988年)参照)およびインビボ
におけるヒトの皮膚のケラチン生成細胞(ワンツイン頁(1989年)参照)に
関して以前に報告されたものと同じであった。予期されたように、抗LFA−1
アルファ・モノクロナル抗体R3,1(Oスレイン(Rothlein、 R,
)ら、J、 Immunol、、第141巻、第1665頁(1988年)参照
)は非刺激または刺激した気管支上皮には結合しなかった(表2)。これらの結
果は、白血球(例えば好酸球)が媒介するインビボの気道上皮落屑にICAM−
1が寄与していることを示唆する。
表3はインビトロの気管支上皮細胞におけるICAM−1の誘発の経時変化を示
す。アカゲザル気管支上皮セルライン4MBr−5(アメリカン・タイプ・カル
チャー・コレクションから入手)を融合性のm@に培養したと後、I L−1b
(10ng/ml)またはIFNg(10ユニ、)/ml)でさまざまな時間
刺激した。IC,AM−1の発現[モノクロナル抗体R6,5(スミス(Smi
th、 C,j )ら。
に対するニリサ試験は、先に述べられたようにしておこなった(口5頁(198
8年)参照)。表中の数値は3回の培養における正常マウスガンマグロブリンに
対する光学密度ユニットの平均値を表し、2種の独立した実験の代表値である。
表3
刺激時間 刺激剤
(時間) IL−1b IFNg
o 215 215
実施例3
インビボ落屑に対するICAM−1の寄与インビボにおける好酸球が媒介する気
道上皮の落屑に対するIC7八M−1の寄与能をさらに研究するために、抗原の
多数回吸入がインビボで気道上皮上でのICAM−1の発現を誘導するかどうか
を決定するため免疫組織化学的染色を行った。
組織は先に述べたプロトコール(ワンツイン(Wantzin、 G、 L、
) ラ、J、 Am、^cad、 Dermatol、、第20巻、第782頁
(1989年)参照)の変法を用いて染色した。簡単に述べると、組織試料を採
取し、液体窒素中で凍結した。組織を薄片状に凍結切断した後、5−10ミクロ
ンの切片をアセトン中10分間固定化した後、すぐに染色するか、あるいは−2
0℃で保存した。染色はBiotein−5trept Avidinシステム
キットを用いて製品のプロトコールに従っておこなった(バイオジェネックス(
BioGenex) 、CA)。最初に抗体を無希釈培養上清(10%FBS含
有RpH11640培地)として組織とともに1時間室温で培養した。非特異的
なタンパク質結合の抑制は、正常ヤギ血清を適応して行ったeAEC(3−アミ
ノ−9−エチルカルバゾール)を基質として用い、切片をメイヤーのヘマトキシ
リン(Mayer’ sHematoxylin)で対比染色した。
隔日3回のうちの3回目の回虫吸入から20分間経過後の回虫抗原過敏性モンキ
ーから採取した上皮(外側基底部のみ)および気管部血管内皮のどちらにもIC
AM−1に対する明白な染色が認められたcLFA−1アルフアに対しては染色
が認められたが(アンダーワン(Anderson、 D、C1)ら、]、 I
nf、 Dis、、第152巻、第668頁(1985年);アンダーワン(A
nderson、 D、C,)ら、^nn、 ResMed、、第38巻、ti
g175頁(1987年);トッド(Todd、 R,F、 )ら、)lema
tol、10nco1. C11nics N、 Amer、、第2巻、第13
頁(1988年)参照)気道上皮には染色は認められず(表2参照)、このこと
は上皮の基底膜のすぐ下に最も顕著に認められた間質への白血球の浸潤を表して
いる。さらに、白血球は、ICAM−1染色が最も顕著であった上皮の外側基底
部に主としである上皮細胞の間に顕著であった。マウスの血清を使用しても、は
とんどあるいは全く非特異的染色は認められなかった。回虫を一回吸入させてか
ら20分間経過後の回虫過敏性モンキーから採取した気管部が染色したことは(
I CAM−1、LFA−1アルフアおよびマウス血清を使用)は、その発現に
必要な時間から予期されるように(表3およびワンッ、イン(Wantzin、
G、L、)ら、]、 Am、^cad、 Dermatol、第20巻、胆罫
S1、第82巻、第1746頁(1988年)参照;これらの参考文献は本明細
書の一部である)、この部位の上皮あるいは血管内皮上にはほとんど、あるいは
全<ICAM−1染色がなかったことを示す。
さらに、白血球の浸潤ポケットが認められたにもかかわらず、白血球は上皮基底
膜のすぐ下には蓄積せず、上皮細胞の間には認められなかった。かようにして、
これらの免疫組繊化学的染色試験の結果はICAM−1に依存する好酸球と上皮
細胞との相互作用が喘息患者にみられる気道上皮落屑に寄与するであろうことを
示すものである。
実施例4
喘息におけるICAM−1のインビボ効果上に述べたインヒドロおよび免疫組織
化学的プロトコールを用いて、気道過応答性および喘息の発病におけるICAM
−1の果している重要な役割が明らかになっテニので、次に抗ICAM−1抗体
のインビボ効果を調べた。これらの研究のため、喘息動物モデルを使用した。こ
のモデルはどの哺乳類を使用してもよいが、霊長類をこのモデルに用いるのがも
っとも好ましい。喘息症状を誘発するために、1匹のモンキーに抗原の吸入を隔
日3回行った。この処置によってモンキーにおいてメサコリン吸入に対する気道
応答性の一定の上昇(通常は8倍以上)が誘発された(ウニブナ−(%egne
r、 C,D、)^m、 Rev、 Re5pir、 Dis、、第139巻、
第A324頁(1989年)参照:この参考文献は本明細書の一部である)。こ
の気道応答性の上昇に先立って強い好酸球の浸潤が起こり、この上昇は、花粉の
季頁(1984年))または職業的なアレルゲンの持続的暴露による979年)
参照)において誘発されるものと程度において同じである。メサコリンの代わり
にヒスタミンあるいは他の類似の化合物、およびメサコリン等価物を使用するこ
とができる。
この動物モデルを使用し、インビボにおける好酸球浸潤および気道過応答性の誘
発に対する抗ICAM−1モノクロナル抗体R6,5の効果を調べた。
このモデルにおいて、気道細胞組成および気道反応性を、隔日3回(第3.5.
及び7日)の抗原吸入を行った3日前(第0日)および3日後(第10日)に測
定した(ウニブナ−(Wegner、 C,D、)Am、 Rev、 Re5p
ire、 Dis、、第139巻、第A324頁(1989年)参照)。気道細
胞組成は気管支肺胞洗浄(BAL)によって測定した。気道応答性は呼吸器系の
抵抗が100%増加するメサコリンの吸入濃度(PC+ooeを確定することに
よって測定した。R6,5は静脈内に1.76mg/kgを第2−9日に毎日投
与した。R6,5投与に関する実験はそれぞれの動物について行われた一連のコ
ントロール実験と比較した。
R6,5(抗ICAM−1)処理は5匹の被検動物すべてにおいて好酸球の&潤
を減少させた(Fig、7.A参照)e気道応答性の増加(吸入したメサコリン
PC,。。の減少)もまた5匹すべての動物において抑制され、特に4匹におい
て顕著であった(Fig、7B参照)C驚くべきことに2匹の動物(Cおよびd
)においては、R6゜5処理によって、抗原の多数回吸入にもがかわらず、コン
トロール実験においてそうであったように、気道応答性は増加しなかったたけて
なく実際減少し、(メサコリンPC,。。の増加)、このことは、これらの動物
において上昇した基本的な気道応答性が反転したことを示す。
まとめると、これらの結果は、ICAM−1がインビボにおいて慢性的に炎症を
おこしている気管支血管内皮上に選択的に誘発され、このICAM−1はインビ
トロにおける好酸球の血管内皮に対する付着に寄与し、抗ICAM−1モノクロ
ナル抗体はインビボにおける抗原吸入によって誘発された好酸球浸潤を減少させ
ることを証明している。さらにICAM−1の発現は、インビトロにおいてサイ
トカインで刺激された気道上皮上で増強され、インビボにおける慢性炎症性気管
支上皮上に選択的に誘発され、これらのことはインビボにおける気道上皮落屑の
原因にICAM−1が寄与していることを示している。抗ICAM−1モノクロ
ナル抗体は、モンキーにおいて抗原の多数回吸入によって誘発される気道応答性
の増加を抑制することができる。
これらの結果は、ICAM−1が気道過応答性および喘息の病因の中軸的な役割
をはたしていることを示す。TCAM−1は同様に気道の炎症で特徴づけられる
他の疾病[例えば、慢性気管支炎、気()Iunninghake、G、 Y、
)ら、Am、 Rev、 Re5pir、 Dis、、第123巻、第407頁
(1981年)参照)::または好酸球の浸潤および組織の感作/破壊で特徴づ
けられる他の疾病[例えば鼻炎、鼻茸腫、慢性辱麻疹、アトピー性皮膚炎(マイ
ジンド(Mygind、 N、)ら、Allergy、第34巻、第195頁(
1979年):ムラーキー(Mullarkey、 M。
第81巻、第39頁(1983年):レイファーマン(Leiferman。
進行に寄与する。従ってこのような細胞付着を妨げるか減少させる剤は、これら
疾病の処置において、これらを喘息の処置において使用出来る場合と同様の方法
で使用することができる。
実施例5
モンキーにおける気道応答性に及ぼす一回および多数回抗原吸入の効果
第864頁〜第872頁(1986年);フルシュ01a?sh、 I、 R,
)ら、Amer、 Rev、 Re5pir、 Dis、、第131巻、第87
5頁〜第879頁(1985年)参照)およびヒト(カルチ! (Cartie
r、 A)ら、J、 Allergy C11n、 Immunol、、第70
巻、藁170頁〜第177頁(1982年)、コックロフト(Cockroft
、 D、W、)ら、C11nical什独■、第7巻、第503頁〜第513頁
(1977年)参照)においては、アレルゲンの一回吸入は穏やかな(2〜6倍
)気道応答性の上昇をもたらす。花粉の季節(ボウレット(Boulet、 L
、−P、)ら、J、Allergy、 C11n、 Immunol、、第71
巻、第399頁〜第40Rev、 Re5pir、 Dis、、第130巻、第
56頁〜第58頁(1984年)参照)または職場状況(チャンーイニン(Ch
an−Yeung、 M、 )ら、^rner、 J、 Med、第72巻、第
411頁〜第415頁(1982年)、参照)においては、ヒトはアレルゲンに
繰り返しさらされるので、より大きな(しばしば=10倍)気道応答性の増加が
もたらされることが報告されている。
モンキーに週に1度4週間抗原被覆ビーズを点滴投与したところ、気道応答性は
10倍に増加した(ガンデル(Gundel、 R,H,)ら、Amer、 R
ev、 Res ir、Dis、、(1989年)参照:この参考文献は本明細
書の一部である)。
有用な動物喘息モデルをさらに開発するため、モンキーにおけるメサコリン吸入
に対する気道応答性におよぼす一回および多数回抗原吸入の効果を調べた。気道
の炎症(フルシュ(ilarsh、 W、 R,)ら、0巻、第575頁〜第5
77頁(1986年)参照)特に好酸球の浸潤は(カンデル(Gundel、
R,H,)ら、Amer、 Rev、 Re5pir、 Dis、、37巻、第
69頁〜第69頁(1988年))、気道過応答症の発症にある役割を果たすと
仮定されており、気道細胞組成も付随的に調べた。
これらの効果を調べるために、体重4.6〜8.2kgの7匹の成長オス、ジノ
モルガス・モンキー(CMacaca Fascicularis)チャールズ
・リバー・ブリメート・インボーツ(Charles River Prima
teInports)、ポート、ワンントン、NY)を使用した。全ての被験動
物は吸入させたブタ回虫(Ascaris suum)抽出物に対して、自然発
生的で再視可能な呼吸器系過敏症を示した。被検動物は塩酸ケタミ> (1mg
/kg、 i、m、;ケタセット(Ketaset)、ブリストル・ラボラトリ
ーズ(Bristol Laboratories))およびキシラシン(4m
g/kg、i、 m、 ;ロンブン(Rompun)、マイルス・ラボラトリー
ズ・インコーホレイテッド(Miles Laboratories、 Inc
、 ))で麻酔し、折り返しをつけた気管内チューブ(5,5mm1 D :マ
リンクロラド・クリティカル・ケア(Mallinckrodt Cr1tic
al Care) cat:86048)を挿管し、特別にデザインされた支持
椅子に垂直に座らせて実験した。ケタミン(4mg、’kg、i、 m、 )は
必要時に麻酔の補足のために単独で使用した。
気道応答性(メサコリンP C+ oo)、および気道細胞組成(B A L
)を、回虫抽出物の一回吸入の1日前と20時間後、あるいは回虫抽出物の3回
の隔日吸入(第3.5及び7日)の3日前(第0日)および3日後(第10日)
に測定した。すべての7匹の被験動物をこの両方のプロトコールで実験した。結
果を表すため、それぞれの動物に1文字の呼び名を与えた。
喘息患者においては、気道応答性の上昇のピークはアレルゲンのチャレンジ後3
〜24時間の間に起こる(カルチェ(Cartier、 A)ら、JAller
gy C11n、 Immunol、、第70巻、第170頁〜第177頁(1
982年)、コックロフト(Cockroft、 D、W、)ら、C1inic
alハム(Durham、 S、R,)ら、J、 Allergy C11n、
Immunol、、第79巻、第398頁〜第406頁(1987年)参照)
eそこで、気道応答性は抗原の一回吸入から20時間後に測定した。
しかしながら、それぞれの動物に6日間の間に4回目の麻酔をすることを避ける
ため、気道応答性は抗原の多数回吸入の20時間後には測定しなかった。その代
わり、気道応答性の測定は抗原の多数回吸入の3日後に行った。気道の炎症(即
ち、好酸球の浸ff1)が抗原吸入の3日後でもまだ持続していることが分かっ
た(ウニブナ−(Wegner、 C,D、)ら、Amer、 Rev、 Re
5pir、 Dis、、第135巻、第A221頁(1987年)参照:この参
考文献は本明細書の一部でこの実験においては、豚回虫(Ascaris su
um)抽出物(GreerLaboratories、cat eB−33)を
抗原として使用した。この抽出物はl。
ン酸塩緩衝(5mL pH7,4)食塩水(0,5%)(PBS)で希釈し、空
気噴霧器(air nebulizerXバード・マイクロネブライザー、モデ
ル8158)で圧縮し、およそ2分間に2QcmH20までの30回の吸入を行
う断続的正圧呼’Qk (Bird Mark7A型respirator)に
よって投与した。それぞれの動物に対して、可逆的に150〜300%の呼吸器
系抵抗の急性的増加を起こす回虫抽出物の1度をあらかじめ確定し、これを使用
した。メサコリンのチャレンジは、1分間に15回の呼吸のみとする以外は同じ
方法で行った。
呼吸器系のインピーダンス(Zrs)はウニブナ−(Iegner、 C,D、
)らの方法に従い(Respir、 Physiol、、第55巻、第47頁〜
第61頁(1983年)参照:二の参考文献は本明細書の一部である)、呼吸気
を表すシヌソイド型の振動の不連続な周波数(4〜40Hzを11の等しい対数
段階に分けた)によって測定した。Zrsの実成分もしくは同相成分の周波数の
範囲にわたる平均値を計算し、呼吸器系抵抗(Rrs)を表す単一値を得た。R
rsはの抗原吸入から3. 7. 10. 15. 20および30分後、およ
びそれぞれのメサコリンチャレンジから1及び3分後に測定した。
気道応答性はRrsの100%の増加を誘発する噴霧吸入したメサコリンの濃度
(P C+。。)を決定することによって評価した。これは基底状態からRrs
の100%以上の増加が得られるまでメサコリン(PBSで希釈)を半対数段階
で濃度を増加して投与(7分間隔)することによって行った。PC+ooはその
後、メサコリンの対数濃度の最後の2もしくは3点に対するRrsの増加%のプ
ロットの線形回帰分析によって計算した。
気道の細胞組成は気管支肺胞洗浄(BAL)によって調べた。小児用光フアイバ
ー気管支鏡(オリンパス社、モデルBF−3C4)を、分岐櫛(carina)
を過ぎ、典型的には第5から第7ジエネレーシヨン気管支に分は入るまで挿入し
た。重炭酸塩緩衝(0,5mM)正常生理的食塩水(pH7,4)のアリコート
15m1をその後注入し、気管支鏡内のチャネルを通して穏やかに吸引した(吸
引体積、7〜10m1)。
1mMのBALあたりのトータルの白血球数はクールターカウンター (Cou
lter counter)(クールター エ/クトoニクス、モデルZ0.)
を用いて測定した。鑑別細胞計数(トータルで200個の細胞を計数した)は、
ライトーギムザ精製遠心分離(ンヤンドン・サイトスピン(Shandon C
ytospin) 、モデル2)で調整して行った。後のB A Lの結果への
先のB A Lの影響を防ぐため、抗原吸入の前後に行うB A Lは肺の違っ
た方で行った。
平方偏差の解析はノンパラメトリック・クラス力ルークリス(KruskalJ
allis)テスト(カイ二乗近似)によって行った。相関はバーツン(Pea
rson)のプロダクトーモメントおよびスペアマン(Spearman)の変
数のランクを用いて行った。p値が0.05以上を有意でないとした。
抗原の一回吸入はチャレンジ後10〜15分に最高となるRrsの急性増加(3
0’7:62%)、気道白血球の増加(BALlmlあたり267−:19X1
0”が694立142X10”/mlへ、p)X2=0.018)および3匹の
動物にメサコリンPC,。Oの低下、これは2匹においては中程度(〉8倍)で
あった(Fig、8A参照)、を引き起こした。気道白血球の増加は、すべての
動物における好酸球(Fig、8B参照)、3匹における好中球(Fig、8(
参照)、5匹におけるマクロファー′;/モノサイト(Fig 8p参照)およ
び4匹におけるリンパ球(Fig、8 E参照)の浸潤からなる。気道応答性(
メサコリンPC1゜。)の変化の程度および方向ははRrsの急性増加の強度と
も、またはどの白血球のサブタイプの&潤の量/存在とも相関しなかった(表4
参照)。
抗原の多数回吸入はRrsの急性増加(それぞれ、178=48%、380土8
3%および331:63%)および気道白血球数の増加(B、AL1ml当たり
209=42X103が553±129×103へ、p>X2=0.0088)
および7匹すべてにおいて、2匹は中程度(〉8倍)および3匹は激しく (>
80倍)メサコリンP’C100の減少を引き起こした。気道白血球の増加は、
好酸球の顕著な浸a (Fig、9 B参照)および好中球のほんの少しの浸1
(B、へLlmlあたり8.5=2.6 X 103が31.0ニア、 5X
10”へ、p>X”=0.010)からなる。マクロファージ/モノサイト(B
ALlmlあたり179±36x103が209±40×103へ)およびリン
パ球(BALlmlあたり3.0+1.2X103が3.0±1.2X103へ
)の有意な浸潤はなかった。気道反応性における増加(PC+ooの減少)の程
度は、好酸球の&潤の強度とも抗原の一回吸入によって導かれる気道反応性(P
C,。0)の変化の程度/方向とも相関しなかった(表5参照)0表4
メサコリンPC,。。の変化と抗原の一回吸入に誘導される気管支収縮および白
血球の浸潤との比較
LOgPC+oo Rrs(%) 白血球浸潤(XIO”/m1BAL)動物
の変化 の増加 Eosin、Neut、1iac、/1lono、 Lymp
ho。
a −1,02494232971053,3b −0,95278266−3
342120,5c −0,75181668871042,7d O,162
44242625318,6e O,2152538−6−73−1,6f O
,2466124−2−78−3,0g 0.36 360 221 178
264 −0.4平均 −0,25307226761425,8S、 E、
出0.24 ±63 ±82 ±46 ±69 土3.7略号:Log=基底1
0の対数値: P C+oo=Rr Sを100%増加させるのに必要なメサコ
リン刺激濃度:Rrs=呼吸器系の抵抗: BAL=気管支肺胞洗浄;Eosi
n、=好酸球+Neut、好中球:Mac、/Mono、=フルロファージ/モ
ノサイト:Lympho、=リンパ球
本有意な相関は認められなかった。
表5
抗原の多数回吸入によって誘導されたメサコリンPC+ooと好酸球浸潤の変化
、抗原の一回吸入によって誘導されたメサコリンPC+o。
の変化の比較*
抗原の多数回吸入 Agの一回吸入
Log、 PC,oo Eosin、 Log、 PC,o。
動物 の変化 (JO3/ml BAL) の変化d −2,661440,1
6
b −2,13352−0,95
e −1,954090,21
a−1,07135−1,02
g −0,971740,36
C刊、 43 206 −0.75
f −0,271090,24
平均 −1,36208−0,25
S、E ±0.34 :44 ±024略号 Log=基底10の対数値;PC
1oo=呼吸器系の抵抗を100%増加させるのに必要なメサコリン刺激濃度、
B、AL=気管支肺胞洗浄:Eosin、=好酸球:、へg=抗原本 有意な相
関は認められなかった
これらの実施例は非特異的気道過応答性、これは臨床的には吸入したヒスタミン
、メサコリン、運動あるいは冷気に対する気道の応答性によって評価され、喘息
の特徴的な性質である(ボウノニイ(Boushey、 tl、A、)ら、A+
r+、 Rev、 Re5pir、 Dis、、第121巻、第389頁〜第4
13頁(1980年)、ハーグレープ(Hargrave、 F。
E、)ら、J、^llergy C11n、 Immunol、、第68巻、第
347頁〜第355頁(1981年)参照)を示した。この気道過応答性の発症
のメカニズムは分かっていないが、多くの研究の結果は白血球の浸潤第131巻
、第875頁〜第879頁(1985年)、ラザルス575頁〜第577頁(1
986年)、デモンン−(DeMonchy、 J。
G、R,)ら、^mer、 Rev、 Re5pir、 Dis、、第131巻
、第373頁〜第376頁(1985年)、ワードo −(Wardlaw、^
、J、)ら、態ジ1Rev、 Re5pir、 Dis、、第137巻、第62
頁〜第69頁(1988年)、メツツガ−(Metzger、 W、J、)ら、
Chest、第89巻、第477頁〜第483頁(1986年)参照)、および
/またはもとがらある細胞あるいは浸潤してきた細胞から遊離したメデノニータ
ー類(ランス(Lanes、 S、)ら、J、 Ap 1. Physiol、
、第61巻、第864頁(0°Byrne、 P、M、)ら、Chest、第9
0巻、第575頁〜第577頁8頁〜第1923頁(1985年)、オヒルン(
0°Byrne、 P、il、)ら、第586頁(1986年)参照)が含まれ
ていることを示唆する。
抗原吸入は急性の好中球及び、それ以上に慢性型好酸球の気道への浸潤を誘導す
る(ウニブナ−(Wegner、 C,D、)ら、Amer、 RevResp
ir、 Dis、、東135巻、第、へ221頁(1987年)参照)C慢性自
然発症的好酸球増多症は、激しい(〉80倍)の気道過応答性と連動しているこ
とが認められている(ウニブナ−(Wegner、 C。
D、)ら、Amer、 Rev、 Re5pir、 Dis、第135巻、箪A
222頁(1987年)参照)。多数回(週に1回4週間)抗原被覆ビーズの気
管内滴下は顕著な気道好酸球および応答性の増加(〉8倍)を誘導−口封多数回
(隔日3回)吸入の気道応答性および白血球組成におよぼす影響の比較ができる
。
抗原の一回吸入は急性の気管支収縮、および20時間後に測定されるように、7
匹中3匹に認められ、2匹において中程度(〉8倍)であった気道応答性の上昇
(メサコリンPC+oo吸入量の減少)と同様、白血球の浸潤(最初からそして
、最も一貫して好酸球が)を引き起こす。これらの影響はそれらの発生する頻度
と同様、ヒトに対しての報告と一致する。これは、アレルギー性喘息患者におい
ては抗原の一回吸入は好酸球優勢な白血球の浸潤(デモンシー(DeMonch
y、 J、G、R,)ら、Amer、 Rev、 Re5pir、 Dis、、
第131巻、蔦373頁〜第376頁(1985年)参照)およびいくつかの個
体における気道応答性の増加(通常は穏やか、〈8倍)(カルチェ(Carti
er、 A、 )ら、J、Allerg>Cl1n、 Immunol、、第7
0巻、第170頁〜第177頁(1982年)、コックロフト(Cockcro
ft、 D、 L )ら、C11nical Allergy、第7巻、第50
3頁〜第513頁(1977年)参照)を誘発する。
これに対して、抗原の多数回吸入は、最後のチャレンジから3日後に調べると、
7匹すべてのモンキーにおいて気道応答性の増加を誘発し、これは2匹において
は中程度(〉8倍)、3匹においては激しく〉80倍)かった。これらの影響も
また、ヒトに対する報告と一致する。花粉の季節中、アレルギー性喘息患者の気
道応答性が、程度の差はあるにせよ、すべての個体において増加することが報告
されている(ボウレット(Boulet、 L、P、)ら、J ^llergv
C1inImmuno1.、第71巻、第399頁〜第406頁(1983年)
、ソトマイヤ−(Sotomayor、 H,)ら、Amer、 Rev、 R
e5pir、Dis、、第130巻、第56頁〜第58頁(1984年)参照)
。同様に、感受性の個体において職業的なアレルゲンの繰り返し暴露は気道応答
性を増加することが示されている(チャンーイエン(Chan−1’eung
M、 )ら、照)C
抗原の一回及び多数回吸入のどちらのプロトコールにおいても気道応答性の変化
の程度/方向は、白血球浸潤の強さと相関しなかった。この知見は白血球の浸潤
単独ではその気道過応答性の発症への直接的な関与を推断するには十分てないこ
とを強調する。むしろ浸潤した、およびもとからある細胞から遊離されるメディ
ニーター類の量および種類(刺激剤あるいは抑制剤)が、浸潤してきた細胞とも
とからある細胞(例えば好酸球と気道上皮細胞)に発生する相互作用と同様重要
な要因となる。
まとめると、喘息患者において以前に報告されたように、モンキーにおいても抗
原の多数回(−回ではなく)吸入は一貫した気道応答性の増加(通常、〉8倍)
を誘発する。これらの知見は、この動物モデルが喘息の治療をすることができる
物質のスクリーニングおよび同定に使用することができることを指摘する。
以上、本発明を特定の実施態様と関連して説明したが、さらにこれを修正、変更
することができ、また本発明は、一般的には本発明の原理に従うどのような変形
態様、使用または適応をカバーするものである。この場合、本明細書で開示した
内容を越える範囲であっても当該分野において既知の技術または常用の技術であ
って、以下の請求の範囲に含まれるものとしてこれまでに述べた本質的特徴に適
用できる技術内容も本発明に包含されるものである。
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實a璽嬬=駕−纒駅纒1w二二!−−Lムニー22二一二り二二ニコ一一一二り
五ニジlj@lllm−實蟲m@l1l(2)C島島−遮C属繊−梶蟲一昭塵C
社11罎好酸球付着
(’E P Oユニット、平均±S、E、)刺激剤・ なし Ic Ic Ic
ICC10なし なし R噛5.7 RRイ/l W6/32FIG、6b
(抗LF^−15)(抗ICAM−1) (抗)IL^)国際調査報告