JPH0451488B2 - - Google Patents
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- JPH0451488B2 JPH0451488B2 JP22634088A JP22634088A JPH0451488B2 JP H0451488 B2 JPH0451488 B2 JP H0451488B2 JP 22634088 A JP22634088 A JP 22634088A JP 22634088 A JP22634088 A JP 22634088A JP H0451488 B2 JPH0451488 B2 JP H0451488B2
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- Japan
- Prior art keywords
- calcium carbonate
- vaterite
- spherical
- carbonate
- hollow
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- Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は中空且つ球状という特徴を有する新規
なバテライト型炭酸カルシウムの製造法及びその
安定性法に関するものである。 〔従来の技術〕 炭酸カルシウムには菱面体晶であるカルサイト
(Calcite)、棒状のアラゴナイト(Aragonite)及
び球状のバテライト(Vaterite)の3種の結晶多
形が存在する。 従来より粉体を球状化することによつて、例え
ば充填性や分散性が向上したり、低摩耗性になる
など種々の粉体物性が改良されることは良く知ら
れており、炭酸カルシウムに於いても球状のバテ
ライト型炭酸カルシウムが注目され、各種の製造
方法が提案されている。 特公昭43−25148号、特公昭48−35159号にはカ
ルシウム塩の水溶液に二酸化炭素を吹込み、球状
バテライト型炭酸カルシウムを合成する方法が示
されている。また、特開昭55−95617号にはカル
シウム塩と炭酸塩との水溶液反応において反応濃
度と反応温度の制御下に球状バテライト型炭酸カ
ルシウムを製造する方法が示されている。特開昭
61−168524号にはポリリン酸塩を溶解して含む水
酸化カルシウムに二酸化炭素を吹込んで球状炭酸
カルシウムを製造する方法が示されている。 しかし之等の方法では、球状バテライト型炭酸
カルシウムを製造することは出来ても本発明の特
徴である中空の構造にすることは出来ない。 球状バテライト型炭酸カルシウムであり、中空
構造になる可能性がある製造方法としては界面反
応法(中原、多沢、宮:日本化学会誌、5,732
(1976))があるが遠心分離操作が必要であるため
工業的な製造方法としては煩雑過ぎる欠点を有し
ている。 以上述べた様に中空且つ球状のバテライト型炭
酸カルシウムの工業的な製造方法は未だ確立され
ていないのが現状である。 一方、球状のバテライト型炭酸カルシウムは水
が存在しなければ常温・常圧では結晶形の変化は
起こらない。しかし水が存在すると容易に球状形
態を損ない、安定相である菱面体晶のカルサイト
へ転移するという性質がある。このため球状バテ
ライト型炭酸カルシウムの安定化方法が種々提案
されている。 特開昭55−95617号には球状バテライト型炭酸
カルシウムの表面を高級脂肪酸で処理して安定化
する方法が示されているが高級脂肪酸で処理する
と水への分散性が非常に悪化するという問題が生
じる。 また特開昭57−92520号にはカルシウム塩と炭
酸塩との水溶液反応により球状バテライト型炭酸
カルシウムを製造するに際し、カルシウム以外の
2価金属イオンを添加する方法が示されている
が、安定化の効果が不充分である。 また特開昭57−92521号には球状バテライト型
炭酸カルシウムを400〜800℃の温度で熱処理し球
状の侭カルサイトに転移させる方法が示されてい
るが、高温処理のため球状粒子の融着の問題や熱
処理コストが高くなるなどの問題がある。 以上述べた様に球状バテライト型炭酸カルシウ
ムの経済的に実施し得る工業的な安定化方法は未
だ確立されていない実情にある。 〔発明が解決しようとする課題〕 以上述べた様に中空であり且つ球状のバテライ
ト型炭酸カルシウムの工業的な製造法及びその安
定化法に就いては未だ確立されていない。 本発明は球状であるため充填性や分散性に優
れ、低摩耗性であり、しかも粒子内部が中空であ
るため低比重であるという特徴を有し、しかも化
学的に安定なバテライト型炭酸カルシウムの工業
的な製造法を提供し様とするものである。 〔課題を解決するための手段及び作用〕 本発明者等は中空・球状炭酸カルシウムの製造
法の研究を鋭意続けた結果、水に対する溶解度が
無いか、または小さな特定のアルコール中に塩化
カルシウム或いは硝酸カルシウムを溶解させ、こ
の中に炭酸塩水溶液を滴下・混合し、連続相がア
ルコール、分散相が水である油中水型エマルジヨ
ンを造り、アルコールと水との界面で炭酸カルシ
ウムを生成させるという方法により、中・球状炭
酸カルシウムを容易に製造出来ることを見い出し
た。 本発明に於いて使用するアルコールとしては、
塩化カルシウム或いは硝酸カルシウムを溶解出
来、しかも水に対する溶解度が無いか、または小
さなアルコールに限られ、具体的には、ブタノー
ル(1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタ
ノール)、ペンタノール(1−ペンタノール、2
−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル
−1−ブタノール、2−メチル−2−ブタノー
ル、3−メチル−1−ブタノール、3−メチル−
2−ブタノール)が使用される。 炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウムなど
が使用出来る。 塩化カルシウムまたは硝酸カルシウムが溶解し
ているアルコールを撹拌器付き反応容器に入れ、
撹拌しながら炭酸塩水溶液を滴下する。アルコー
ルと炭酸水溶液の容積比はアルコールが連続相を
維持出来る範囲内で任意の容積比とすることが出
来る。 水中の炭酸イオン/アルコール中のカルシウム
イオンのモル比は0.1〜10が好ましい。最適なモ
ル比は1である。 この中空・球状バテライト型炭酸カルシウムの
生成反応に於いて乳化剤は必ずしも必要ではない
が、HLB=6〜15の乳化剤を使用することが出
来る。 本発明の炭酸カルシウムの粒子径は、アルコー
ル/水の容積比、撹拌の程度および添加する乳化
剤の種類と量を変えることにより、制御すること
が出来る。また中空の程度は、アルコール中のカ
ルシウムイオン濃度と水中の炭酸イオン濃度を変
えることにより制御出来るし、アルコール/水の
容積比、撹拌の程度及び添加する乳化剤の種類と
量の変化によつても制御することが出来る。 次に、請求項1で得られる中空・球状型炭酸カ
ルシウムはバテライト型であり、水分が無い方面
への用途が考えられる。しかし水分が存在する場
合には菱面体晶のカルサイト型へ転移し、本発明
の炭酸カルシウムの特徴である中空・球状の形態
が損なわれるという欠点があり、用途が限定され
る。 本発明者等は中空・球状バテライト型炭酸カル
シウムの安定化に就いて鋭意検討した結果、該炭
酸カルシウムの表面を特定の酸で処理し表面を不
活性にすることによつて、水中に於いても中空・
球状の形態を維持出来ることを見い出した。 具体的には、オルトリン酸、ピロリン酸、次亜
リン酸、亜リン酸、ピロ亜リン酸、次リン酸、ポ
リリン酸、メタリン酸、ウルトラリン酸などのリ
ンのオキソ酸が使用出来る。 中空・球状バテライト型炭酸カルシウムの水懸
濁液にリンのオキソ酸水溶液を滴下、混合するこ
とで安定化が達成される。リンのオキソ酸の添加
量は、中空・球状バテライト型炭酸カルシウムの
絶乾重量に対して0.1重量%以上が好ましい。0.1
重量%未満の場合には安定化の効果が小さい。中
空・球状バテライト型炭酸カルシウムの表層部分
がリンのオキソ酸と反応し、難溶性或いは不溶性
であるリンのオキソ酸カルシウム塩に変化するた
めに安定化されるものと考えられる。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例より具体的に説明する。 ただし、本発明は実施例に示した内容により何
等制限を受けるものではない。 実施例 1 実施例1−1〜1−7では、所定量の塩化カル
シウムを溶解させたペンタノールまたはブタノー
ルの700mlをホモジナイザーに入れ、ホモジナイ
ザーで撹拌しながら所定量の炭酸ナトリウムを溶
解した水300mlを滴下し、滴下終了後5分間撹拌
を続けた。カルシウムイオン/炭酸イオンのモル
比1とした。生成した炭酸カルシウムを別し無
水メタノールで洗浄後、風乾し、その形状と結晶
型を調査した。 走査型電子顕微鏡で形状を観察し、X線回折装
置で結晶形を調べた。 実施例1−8では1−ペンタノールに溶解させ
るカルシウム塩を硝酸カルシウムに変えた以外は
実施例1−1と同様に行なつた。 実施例1−9,10,11では水に溶解させる炭酸
塩を炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素
ナトリウムに変えた以外は実施例1−1と同様に
行なつた。 電子顕微鏡観察とX線回装置で分折した結果、
第1表に示す様に実施例1−1〜1−11の全てで
球状バテライト型炭酸カルシウムが生成した。
なバテライト型炭酸カルシウムの製造法及びその
安定性法に関するものである。 〔従来の技術〕 炭酸カルシウムには菱面体晶であるカルサイト
(Calcite)、棒状のアラゴナイト(Aragonite)及
び球状のバテライト(Vaterite)の3種の結晶多
形が存在する。 従来より粉体を球状化することによつて、例え
ば充填性や分散性が向上したり、低摩耗性になる
など種々の粉体物性が改良されることは良く知ら
れており、炭酸カルシウムに於いても球状のバテ
ライト型炭酸カルシウムが注目され、各種の製造
方法が提案されている。 特公昭43−25148号、特公昭48−35159号にはカ
ルシウム塩の水溶液に二酸化炭素を吹込み、球状
バテライト型炭酸カルシウムを合成する方法が示
されている。また、特開昭55−95617号にはカル
シウム塩と炭酸塩との水溶液反応において反応濃
度と反応温度の制御下に球状バテライト型炭酸カ
ルシウムを製造する方法が示されている。特開昭
61−168524号にはポリリン酸塩を溶解して含む水
酸化カルシウムに二酸化炭素を吹込んで球状炭酸
カルシウムを製造する方法が示されている。 しかし之等の方法では、球状バテライト型炭酸
カルシウムを製造することは出来ても本発明の特
徴である中空の構造にすることは出来ない。 球状バテライト型炭酸カルシウムであり、中空
構造になる可能性がある製造方法としては界面反
応法(中原、多沢、宮:日本化学会誌、5,732
(1976))があるが遠心分離操作が必要であるため
工業的な製造方法としては煩雑過ぎる欠点を有し
ている。 以上述べた様に中空且つ球状のバテライト型炭
酸カルシウムの工業的な製造方法は未だ確立され
ていないのが現状である。 一方、球状のバテライト型炭酸カルシウムは水
が存在しなければ常温・常圧では結晶形の変化は
起こらない。しかし水が存在すると容易に球状形
態を損ない、安定相である菱面体晶のカルサイト
へ転移するという性質がある。このため球状バテ
ライト型炭酸カルシウムの安定化方法が種々提案
されている。 特開昭55−95617号には球状バテライト型炭酸
カルシウムの表面を高級脂肪酸で処理して安定化
する方法が示されているが高級脂肪酸で処理する
と水への分散性が非常に悪化するという問題が生
じる。 また特開昭57−92520号にはカルシウム塩と炭
酸塩との水溶液反応により球状バテライト型炭酸
カルシウムを製造するに際し、カルシウム以外の
2価金属イオンを添加する方法が示されている
が、安定化の効果が不充分である。 また特開昭57−92521号には球状バテライト型
炭酸カルシウムを400〜800℃の温度で熱処理し球
状の侭カルサイトに転移させる方法が示されてい
るが、高温処理のため球状粒子の融着の問題や熱
処理コストが高くなるなどの問題がある。 以上述べた様に球状バテライト型炭酸カルシウ
ムの経済的に実施し得る工業的な安定化方法は未
だ確立されていない実情にある。 〔発明が解決しようとする課題〕 以上述べた様に中空であり且つ球状のバテライ
ト型炭酸カルシウムの工業的な製造法及びその安
定化法に就いては未だ確立されていない。 本発明は球状であるため充填性や分散性に優
れ、低摩耗性であり、しかも粒子内部が中空であ
るため低比重であるという特徴を有し、しかも化
学的に安定なバテライト型炭酸カルシウムの工業
的な製造法を提供し様とするものである。 〔課題を解決するための手段及び作用〕 本発明者等は中空・球状炭酸カルシウムの製造
法の研究を鋭意続けた結果、水に対する溶解度が
無いか、または小さな特定のアルコール中に塩化
カルシウム或いは硝酸カルシウムを溶解させ、こ
の中に炭酸塩水溶液を滴下・混合し、連続相がア
ルコール、分散相が水である油中水型エマルジヨ
ンを造り、アルコールと水との界面で炭酸カルシ
ウムを生成させるという方法により、中・球状炭
酸カルシウムを容易に製造出来ることを見い出し
た。 本発明に於いて使用するアルコールとしては、
塩化カルシウム或いは硝酸カルシウムを溶解出
来、しかも水に対する溶解度が無いか、または小
さなアルコールに限られ、具体的には、ブタノー
ル(1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタ
ノール)、ペンタノール(1−ペンタノール、2
−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル
−1−ブタノール、2−メチル−2−ブタノー
ル、3−メチル−1−ブタノール、3−メチル−
2−ブタノール)が使用される。 炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウムなど
が使用出来る。 塩化カルシウムまたは硝酸カルシウムが溶解し
ているアルコールを撹拌器付き反応容器に入れ、
撹拌しながら炭酸塩水溶液を滴下する。アルコー
ルと炭酸水溶液の容積比はアルコールが連続相を
維持出来る範囲内で任意の容積比とすることが出
来る。 水中の炭酸イオン/アルコール中のカルシウム
イオンのモル比は0.1〜10が好ましい。最適なモ
ル比は1である。 この中空・球状バテライト型炭酸カルシウムの
生成反応に於いて乳化剤は必ずしも必要ではない
が、HLB=6〜15の乳化剤を使用することが出
来る。 本発明の炭酸カルシウムの粒子径は、アルコー
ル/水の容積比、撹拌の程度および添加する乳化
剤の種類と量を変えることにより、制御すること
が出来る。また中空の程度は、アルコール中のカ
ルシウムイオン濃度と水中の炭酸イオン濃度を変
えることにより制御出来るし、アルコール/水の
容積比、撹拌の程度及び添加する乳化剤の種類と
量の変化によつても制御することが出来る。 次に、請求項1で得られる中空・球状型炭酸カ
ルシウムはバテライト型であり、水分が無い方面
への用途が考えられる。しかし水分が存在する場
合には菱面体晶のカルサイト型へ転移し、本発明
の炭酸カルシウムの特徴である中空・球状の形態
が損なわれるという欠点があり、用途が限定され
る。 本発明者等は中空・球状バテライト型炭酸カル
シウムの安定化に就いて鋭意検討した結果、該炭
酸カルシウムの表面を特定の酸で処理し表面を不
活性にすることによつて、水中に於いても中空・
球状の形態を維持出来ることを見い出した。 具体的には、オルトリン酸、ピロリン酸、次亜
リン酸、亜リン酸、ピロ亜リン酸、次リン酸、ポ
リリン酸、メタリン酸、ウルトラリン酸などのリ
ンのオキソ酸が使用出来る。 中空・球状バテライト型炭酸カルシウムの水懸
濁液にリンのオキソ酸水溶液を滴下、混合するこ
とで安定化が達成される。リンのオキソ酸の添加
量は、中空・球状バテライト型炭酸カルシウムの
絶乾重量に対して0.1重量%以上が好ましい。0.1
重量%未満の場合には安定化の効果が小さい。中
空・球状バテライト型炭酸カルシウムの表層部分
がリンのオキソ酸と反応し、難溶性或いは不溶性
であるリンのオキソ酸カルシウム塩に変化するた
めに安定化されるものと考えられる。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例より具体的に説明する。 ただし、本発明は実施例に示した内容により何
等制限を受けるものではない。 実施例 1 実施例1−1〜1−7では、所定量の塩化カル
シウムを溶解させたペンタノールまたはブタノー
ルの700mlをホモジナイザーに入れ、ホモジナイ
ザーで撹拌しながら所定量の炭酸ナトリウムを溶
解した水300mlを滴下し、滴下終了後5分間撹拌
を続けた。カルシウムイオン/炭酸イオンのモル
比1とした。生成した炭酸カルシウムを別し無
水メタノールで洗浄後、風乾し、その形状と結晶
型を調査した。 走査型電子顕微鏡で形状を観察し、X線回折装
置で結晶形を調べた。 実施例1−8では1−ペンタノールに溶解させ
るカルシウム塩を硝酸カルシウムに変えた以外は
実施例1−1と同様に行なつた。 実施例1−9,10,11では水に溶解させる炭酸
塩を炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素
ナトリウムに変えた以外は実施例1−1と同様に
行なつた。 電子顕微鏡観察とX線回装置で分折した結果、
第1表に示す様に実施例1−1〜1−11の全てで
球状バテライト型炭酸カルシウムが生成した。
【表】
【表】
実施例 2
実施例2−1〜2−9で実施例1−1で生成し
た球状バテライト型炭酸カルシウムの水懸濁液に
各種のリンのオキソ酸を滴下混合し炭酸カルシウ
ムの安定化処理を行なつた。処理後、炭酸カルシ
ウムを別し、之を80℃の温水中に投入し、所定
時間毎にサンプリングしてX線回折によりバテラ
イト型からカルサイト型への転移率を調べ、バテ
ライト型炭酸カルシウムの残存率を求めた。 バテライト残存率は下記の式より算出した。 f(c)=I104(c)/I110(v)+I114(v)+I104(c) f(v)=I−f(c) バテライト残存率(%)=100×f(v) なお、例えばI104(c)カルサイトの104面に於け
るX線ピーク強度、I110(v)はバテライトの110
面に於けるX線ピーク強度である。 第1図は実施例2−1で得られた中空・球状バ
テライト型炭酸カルシウムの結晶の構造を示す
5000倍電子顕微鏡写真であり、第2図は実施例2
−1で得られた中空・球状バテライト型炭酸カル
シウムを超音波粉破したものの結晶の構造を示す
10000倍電子顕微鏡写真であり、中央の粒子が一
部破壊され内部の空隙が観察される。 実施例2−10,11ではリンのオキソ酸の添加量
を変えた以外は実施例2−1と同様に行なつた。 第2表の結果に示す様に各種のリンのオキソ酸
で処理することにより球状バテライト型炭酸カル
シウムが安定化されることが判る。なお実施例1
−2〜1−11で得られた球状バテライト型炭酸カ
ルシウムも同様の処理で安定化出来た。
た球状バテライト型炭酸カルシウムの水懸濁液に
各種のリンのオキソ酸を滴下混合し炭酸カルシウ
ムの安定化処理を行なつた。処理後、炭酸カルシ
ウムを別し、之を80℃の温水中に投入し、所定
時間毎にサンプリングしてX線回折によりバテラ
イト型からカルサイト型への転移率を調べ、バテ
ライト型炭酸カルシウムの残存率を求めた。 バテライト残存率は下記の式より算出した。 f(c)=I104(c)/I110(v)+I114(v)+I104(c) f(v)=I−f(c) バテライト残存率(%)=100×f(v) なお、例えばI104(c)カルサイトの104面に於け
るX線ピーク強度、I110(v)はバテライトの110
面に於けるX線ピーク強度である。 第1図は実施例2−1で得られた中空・球状バ
テライト型炭酸カルシウムの結晶の構造を示す
5000倍電子顕微鏡写真であり、第2図は実施例2
−1で得られた中空・球状バテライト型炭酸カル
シウムを超音波粉破したものの結晶の構造を示す
10000倍電子顕微鏡写真であり、中央の粒子が一
部破壊され内部の空隙が観察される。 実施例2−10,11ではリンのオキソ酸の添加量
を変えた以外は実施例2−1と同様に行なつた。 第2表の結果に示す様に各種のリンのオキソ酸
で処理することにより球状バテライト型炭酸カル
シウムが安定化されることが判る。なお実施例1
−2〜1−11で得られた球状バテライト型炭酸カ
ルシウムも同様の処理で安定化出来た。
【表】
【表】
* 球状バテライト型炭酸カルシウムの
固形重量に対する%。
実施例 3 所定量の塩化カルシウムを溶解して含む1−ペ
ンタノール700mlをホモジナイザーに入れ撹拌し
ながら所定量の炭酸ナトリウムを溶解した水300
mlを滴下し、滴下終了後、5分間撹拌を続けた。
カルシウムイオン/炭酸イオンのモル比は1とし
た。実施例3−1〜3−4では塩化カルシウム及
び炭酸ナトリウムの溶解量を変えて球状バテライ
ト型炭酸カルシウムを調整した。調製した炭酸カ
ルシウムを過し、再び水でスラリー化した後、
オルトリン酸を加え安定化処理を施した。処理
後、乾燥し、この球状炭酸カルシウムの嵩比重を
測定した。嵩比重の測定は粘度ハンドブツク(技
報堂)に記載された真比重の測定方法(p495)
に従つた。 比較例2で市販のカルサイト型重質炭酸カルシ
ウム(商品名:エスカロン#800、三共精粉株式
会社製)の真比重を測定した。 比較例3では水溶液反応(特開昭57−92520号)
で得られた球状バテライト型炭酸カルシウムの真
比重を測定した。 第3表に示す様に本発明で得られる球状バテラ
イト型炭酸カルシウム嵩比重は比較例の真比重よ
りも小さく中空構造になつていることが判る。
固形重量に対する%。
実施例 3 所定量の塩化カルシウムを溶解して含む1−ペ
ンタノール700mlをホモジナイザーに入れ撹拌し
ながら所定量の炭酸ナトリウムを溶解した水300
mlを滴下し、滴下終了後、5分間撹拌を続けた。
カルシウムイオン/炭酸イオンのモル比は1とし
た。実施例3−1〜3−4では塩化カルシウム及
び炭酸ナトリウムの溶解量を変えて球状バテライ
ト型炭酸カルシウムを調整した。調製した炭酸カ
ルシウムを過し、再び水でスラリー化した後、
オルトリン酸を加え安定化処理を施した。処理
後、乾燥し、この球状炭酸カルシウムの嵩比重を
測定した。嵩比重の測定は粘度ハンドブツク(技
報堂)に記載された真比重の測定方法(p495)
に従つた。 比較例2で市販のカルサイト型重質炭酸カルシ
ウム(商品名:エスカロン#800、三共精粉株式
会社製)の真比重を測定した。 比較例3では水溶液反応(特開昭57−92520号)
で得られた球状バテライト型炭酸カルシウムの真
比重を測定した。 第3表に示す様に本発明で得られる球状バテラ
イト型炭酸カルシウム嵩比重は比較例の真比重よ
りも小さく中空構造になつていることが判る。
【表】
* 球状バテライト型炭酸カルシウムの
固形重量に対する%。
固形重量に対する%。
本発明は球状バテライト型であり、しかも中空
であるために比重が小さいという特徴を有する炭
酸カルシウムの新規な製造法とその安定化法に関
するものであり、工業的価値は極めて高いもので
ある。
であるために比重が小さいという特徴を有する炭
酸カルシウムの新規な製造法とその安定化法に関
するものであり、工業的価値は極めて高いもので
ある。
第1図は実施例2−1で得られた中空・球状バ
テライト型炭酸カルシウムの結晶の構造を示す
5000倍電子顕微鏡写真であり、第2図は実施例2
−1で得られた中空・球状バテライト型炭酸カル
シウムを超音波粉破したものの結晶の構造を示す
10000倍電子顕微鏡写真である。
テライト型炭酸カルシウムの結晶の構造を示す
5000倍電子顕微鏡写真であり、第2図は実施例2
−1で得られた中空・球状バテライト型炭酸カル
シウムを超音波粉破したものの結晶の構造を示す
10000倍電子顕微鏡写真である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 水に不溶若しくは難溶であるアルコール中に
塩化カルシウムまたは硝酸カルシウムを溶解さ
せ、この中に炭酸塩水溶液を滴下・混合し連続相
がアルコール、分散相が水であるエマルジヨンの
アルコールと水との界面で炭酸カルシウムを生成
させることを特徴とする中空・球状のバテライト
型炭酸カルシウムの製造法。 2 アルコールがブタノールまたはペンタノール
である請求項1記載の中空・球状のバテライト型
炭酸カルシウムの製造法。 3 請求項1、2項記載の中空・球状のバテライ
ト型炭酸カルシウムの水懸濁液にリンのオキソ酸
を添加することを特徴とするバテライト型炭酸カ
ルシウムの結晶の安定化法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22634088A JPH02153819A (ja) | 1988-09-12 | 1988-09-12 | 中空・球状のバテライト型炭酸カルシウムの製造法及びその安定化法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22634088A JPH02153819A (ja) | 1988-09-12 | 1988-09-12 | 中空・球状のバテライト型炭酸カルシウムの製造法及びその安定化法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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