JPH0452204B2 - - Google Patents
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- JPH0452204B2 JPH0452204B2 JP58187689A JP18768983A JPH0452204B2 JP H0452204 B2 JPH0452204 B2 JP H0452204B2 JP 58187689 A JP58187689 A JP 58187689A JP 18768983 A JP18768983 A JP 18768983A JP H0452204 B2 JPH0452204 B2 JP H0452204B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- grooves
- groove
- degrees
- molecular orientation
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Description
本発明はカールしにくく、物理強度にすぐれた
斜め一軸分子配向フイルム又はその積層体に関す
る。 斜め一軸分子配向(一軸延伸も含む)フイルム
は斜め方向に残留応力をもち、カールしやすい欠
点を本質的に有している。また延伸軸方向の引裂
強度が弱いことも大きな欠点であり、包装材料等
への利用が制約されていた。引裂強度を改善する
一つの方法として、延伸軸が互に交差する様に2
層以上の延伸フイルムを積層(クロスラミネー
ト)させることが知られている。(例えば実開昭
55−21168、実公昭56−19087、特開昭56−32139、
特開昭57−38134など)。クロスラミネート法は、
引裂強度の向上にはたしかに有効である。しか
し、カール性の改善には不十分であり、積層によ
る他の不利益(コスト高、厚みの増加など)とも
あわせてさらに改良が望まれている。 本発明は上述の課題を解決することを目的とす
る。 本発明はこのカール性を解決する方法として斜
め一軸分子配向フイルムの分子配向軸に交差して
溝を付けるものであり、カール性とともに引裂強
度も同時に改良される。 即ち、本発明は、斜め一軸分子配向熱可塑性樹
脂フイルムの配向軸に対して凹凸の長手方向が5
〜85度の角度をなし深さが3〜70μmの多数の溝
状凹凸を付したことを特徴とするフイルムないし
積層フイルムを提供する。 この溝状凹凸は、典型的には、フイルム縦軸に
対しては横断方向溝として形成され、好ましく
は、フイルム縦軸に対して30〜60度で交差する。 一般に斜め一軸分子配向熱可塑性樹脂フイルム
は、一軸延伸をフイルム縦軸に対し斜め(5〜85
度)に施すことにより製造される。その典型例は
フイルム縦軸に対し45度をもつて一軸延伸したも
のである。 フイルムの凹凸形付け自体は従来から広く行な
われているが、本発明の如く、分子配向軸との関
連に着目して、カール性、引裂強度の向上を図つ
たものは知られていない。事実、形付けのうちで
も絹目、マツト面などでは斜めカールは矯正でき
ず、また分子配向軸と平行な溝では有効でない。
分子配向軸に交差して溝を付けることによりなぜ
カール性が改善されるかは未詳であるが、分子配
向軸と溝とによつて形成される三角形の構造が、
物理強度やカール性を良くしているものと推定さ
れる。 フイルム長軸に対する溝の角度は、75〜90度が
好ましく、該長軸に平行な溝(縦溝)の場合、特
に長尺ロールフイルムではシワが発生して、製造
自体も困難でロスの発生も多く実用性がない。 斜め一軸延伸フイルムは直接斜め延伸によつて
作ることができるが、縦一軸延伸インフレーシヨ
ン管状フイルムをラセン状にスリツトしても得ら
れる。 溝は型押しロール(エンボスロール)によつて
付すのが最も簡便であるが、型押し板を用いる方
法によつても良い。 フイルムの分子配向軸に対して、溝のなす角度
α(第11図参照)は5〜85度、好ましくは30〜
60度であり、85度をこえると又は5度未満では十
分なカール防止効果が生じない。溝の形状は、特
に制限されないが、溝の断面が波面状、台形、三
角形その他の多角形のもの等でよい。溝の形状と
して好ましい実施例のいくつかを第12図〜第1
9図に示す。 溝はフイルムの片面(第5,7,10図)又は
両面(第4,6,8,9面)に形成できる。両面
に溝を形成する場合、両面の溝は互いに平行であ
つても、交差してもよいが、フイルムの分子配向
軸との交差角は前記の範囲内とする。第23図に
例示の如く、溝は典型的には連続溝であるが、必
ずしも連続している必要はなく、第22図に示す
ような不連続な溝の組合せから成つていてもよ
く、さらに破線状、鎖線状でも十分効果がある。
但し、所定方向の溝長は十分にとる必要がある。 溝のピツチと凹凸の谷山間の高さは、フイルム
材質、厚さ等に応じて選択する。溝のピツチは、
等ピツチでも異なるピツチでもよい。等ピツチの
場合、例えば0.1〜3mm、好ましくは0.1〜2mm、
最も好ましくは0.5〜1.5mmである。本発明の対象
とするフイルムの厚さは、特に限定的ではない
が、少くとも10〜200μm(以下μはμmを意味
する)、好適には20〜70μのものを含む。一般的
には、ピツチが狭いものほどカールに対する抵抗
力は大きくなるが、引裂強度は一定値以上には向
上しない。 溝の深さは、用途、フイルムの厚さなどに応じ
て決定され、一般的にフイルム厚さに対し1〜50
%好ましくは5〜25%の比が有効である。前記の
範囲のフイルムについて、溝深さは実用的には3
〜70μmとすることが必要であり、特に一般包装
用としては5〜50μmがさらに好ましい。 一般的は傾向として溝は深い程、引裂強度、耐
カール性剛度等が向上する。また、溝の残部(山
部)の面積が小さい程すべり特性、耐剥離帯電圧
等が向上する。 本発明の溝付フイルムは一層のフイルムに施し
ても、有効に使用できるが、二層以上の積層体に
溝を施すと(特に両面に施すと)効果的なことが
多い。 以下に本発明の実施態様の一例として積層体の
場合につき具体的に説明する。 二層の一軸延伸フイルムをその延伸軸が互に交
差する様に積層させ、強度を上げることは公知で
あるが、本発明の溝付延伸フイルムにおいても、
この手段を使い得る。即ち、二層の溝付延伸フイ
ルムをその延伸軸が90度に交差する様に積層させ
ると、表裏とも溝は横方向に平行することにな
る。この様な積層体はカールに対する抵抗はいつ
そう強くなる。この場合表裏の凸部の配列は、第
15図、第17図の如く、合致させることもでき
るし、第16図、第19図の如く、表側の凸部と
裏側の凹部が合致する様にすることも可能であ
る。この場合、横方向の引裂強度は前者より後者
が強いが、要求される衝撃穴アケ強度、ガス透過
性、剛度、タテ、ヨコ方向のすべり特性、などに
応じてどちらかを自由に選択できる。また表裏の
溝(凹部)は互いにずれていてもよい。溝は第2
0,21図の如く、フイルムにコルゲート状の形
付けを施したものであつてもよい。 一層を溝付延伸フイルム、他の一層を溝なしの
延伸フイルムとして延伸軸を交差させることも可
能である。但しこの場合、溝付延伸フイルムの厚
さ、溝のピツチ、深さ等を十分に選択することに
より、カールへの抵抗は二層溝付よりは小さい
が、溝なしの場合に比べれば大きいので、通常の
用途には十分利用できる。 すべり特性の低いものを求める場合は、片面は
溝付にしない方が有利である(第10図)。また、
クロスラミネートフイルムの片面のみに溝付にす
ることにより片面をすべり特性のよい合成樹脂層
としてもよい(第5図)。 本発明が有利に適用される斜め一軸分子配向熱
可塑性フイルムは、ポリエチレン(HDPE、
LDPE、L−LDPE)、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル化
合物、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリアミド等であり、特に斜め一軸延伸
の場合にカールが出易いもの、例えばHDPE、ポ
リプロピレン、ポリスチレン等に最も好適であ
る。 また、本発明の溝付フイルムは、必要に応じ溝
付又は溝なしの他のフイルムと積層して溝付積層
フイルムとされる。他のフイルムは、ヒートシー
ル性、遮光性、強度、寸度安定性、耐摩耗性、コ
スト適性等をさらに高めるため、夫々の目的に応
じて選択される(第4,5,9図)。 片面をヒートシールしやすい合成樹脂層とする
ことも、強いシールを要求される場合には有用で
ある(第4図)。 本発明のフイルムには目的に応じて他のフレキ
シブルシート例えば紙、合成紙、セロハン、他の
合成樹脂フイルム、金属箔、不織布、などを表面
又は中間に積層させることができる(第4,5,
9図)。これらの積層に当つて適宜接着剤層を設
けることができる(第5,8,9,10図)。ま
たこれらのヒートシール層やフレキシブルシート
に横溝を形成してもよい(第4図)。 エンボスロールで溝を形成する場合、溝深さは
プレスの圧力を上げることにより深くできる。ま
たエンボスロール温度は高いほど、溝が付けやす
く、形も固定させやすいが、フイルムがとけた
り、熱収縮をおこすことは避ける必要がある。従
つて100℃以下、通常は20〜60℃で行なう。金属
ロール温度を上げずにフイルムを予熱しても同じ
結果を得ることができる。 本発明のフイルムは、斜め一軸分子配向熱可塑
性樹脂フイルム又は積層フイルムの少くとも一層
に遮光性をもたせることにより、有用な写真感光
材料用包装材料となる。この遮光性は、感光材料
用包装材料に一般に用いられる遮光性物質、例え
ばカーボンブラツク等の遮光性粉末、アルミ箔等
の金属箔等により得られる。例えば厚さ20〜
300μm、特に好ましくは30〜150μm、延伸倍率
1.5〜10倍、より好ましくは2.5〜4.5倍の一軸斜延
伸ポリエチレンフイルムにカーボンブラツクを
0.1〜15g/m2、より好ましくは1.5〜7g/m2含
有させ、表面に深さ1〜100μmより好ましくは
5〜50μm、ピツチ0.1〜3mmより好ましくは0.5
〜1.5mmの横溝を施したものはそのまますぐれた
写真感光材料用包装材料となる。 フイルム又は積層体に遮光性を付与する方法と
しては、カーボンブラツク添加の他、他の遮光性
物質の添加、印刷、紙、アルミ箔等の遮光性のあ
る層の積層などの方法によつてもよい。フイルム
中に滑剤、帯電防止剤など他の添加剤を加えるこ
とも自由である。 他の応用の一例としてカセツトテープやVTR、
S−8フイルム等のテープロール用フリクシヨン
シートとする場合には、 (a) 50〜500μm厚さの一軸斜延伸ポリエチレン
(HDPE)フイルム単独、 (b) これを二層延伸軸が交差する様に積層させた
もの、 (c) 紙などの他のフレキシブルシートに(a)を積層
させたもの、などがいずれも効果的である。 エンボスロールで横溝を形成した後、溝と平行
に打ち抜いても直角方向に打ち抜いても次の様な
利点をもつ、すぐれたフリクシヨンシートが得ら
れる。 以下はいずれも同種のフイルム、積層体で横溝
なしのものとの比較である。 (1) 表面強度が大きく摩耗が少ない。 (2) 特に延伸軸方向の引裂強度が向上する。 (3) 剥離帯電圧が減少する。 (4) 剛度が向上し、テープロールの保持力が上
る。 (5) 耐カール性が良くなる。(特にカセツトの場
合に有用) (6) スベリが良くなる。 この様な効果はまた、同様な効果を必要とする
フイルム状の部材(例えば容器の内張り材、摺動
部材の表面材、緩衝材、遮光材等)として本発明
が有用であることを示す。 もちろん、本発明品は、感光材料用のみならず
一般の包装材料用としても極めて有用である。 以下に実施例を示す。 カーボンブラツク5重量%を含む延伸倍率3.5
倍の一軸斜延伸高密度ポリエチレンフイルム(密
度0.96g/cm3、90μm厚さ)の溝なしフイルムを
従来品1として比較例とする。本発明品としてこ
れを1cm当り5本の横溝を有する金属エンボスロ
ール(35℃)と硬質ゴムロールとの間に通して、
第1表に記載した所定の深さの溝を形成したもの
4種(1〜4)を製造した(溝と延伸軸の交差角
度45度)。次に延伸軸交差積層体の実施例として、
カーボンブラツク5重量%を含む延伸倍率4倍の
一軸斜延伸高密度ポリエチレンフイルム(HDPE
密度0.96g/cm3、厚さ40μm)2枚を低密度ポリ
エチレン(LDPE)接着層10μmを介して延伸軸
が90度で交差する様に、はりあわせたものを従来
品2とし、これに前と同じ方法で深さ15μmの横
溝(延伸軸との角度は45度)を形成したものを本
発明品5として比較した。 さらに、中間にアルミ箔をはさみこんだ、従来
品3と本発明品6を製造した。カーボンブラツク
の含量は5重量%、延伸倍率4倍、密度0.96g/
cm3、厚さ40μmの一軸斜延伸HDPEフイルム2枚
を厚さ7μmのアルミ箔の両面にLDPE接着層10μ
mを介して、延伸軸の交差角90度となる様にはり
あわせる。これを従来品3とし、前と同じ方法で
深さ15μmの横溝を形成した(延伸軸との角度は
45度)ものを本発明品6とした。 試験の結果、横溝を形成した本発明品はいずれ
も引裂強度、耐カール性、剛度、すべり特性、剥
離帯電圧などが改善された。また、溝の深さが大
きいほどこの効果は著るしかつた。
斜め一軸分子配向フイルム又はその積層体に関す
る。 斜め一軸分子配向(一軸延伸も含む)フイルム
は斜め方向に残留応力をもち、カールしやすい欠
点を本質的に有している。また延伸軸方向の引裂
強度が弱いことも大きな欠点であり、包装材料等
への利用が制約されていた。引裂強度を改善する
一つの方法として、延伸軸が互に交差する様に2
層以上の延伸フイルムを積層(クロスラミネー
ト)させることが知られている。(例えば実開昭
55−21168、実公昭56−19087、特開昭56−32139、
特開昭57−38134など)。クロスラミネート法は、
引裂強度の向上にはたしかに有効である。しか
し、カール性の改善には不十分であり、積層によ
る他の不利益(コスト高、厚みの増加など)とも
あわせてさらに改良が望まれている。 本発明は上述の課題を解決することを目的とす
る。 本発明はこのカール性を解決する方法として斜
め一軸分子配向フイルムの分子配向軸に交差して
溝を付けるものであり、カール性とともに引裂強
度も同時に改良される。 即ち、本発明は、斜め一軸分子配向熱可塑性樹
脂フイルムの配向軸に対して凹凸の長手方向が5
〜85度の角度をなし深さが3〜70μmの多数の溝
状凹凸を付したことを特徴とするフイルムないし
積層フイルムを提供する。 この溝状凹凸は、典型的には、フイルム縦軸に
対しては横断方向溝として形成され、好ましく
は、フイルム縦軸に対して30〜60度で交差する。 一般に斜め一軸分子配向熱可塑性樹脂フイルム
は、一軸延伸をフイルム縦軸に対し斜め(5〜85
度)に施すことにより製造される。その典型例は
フイルム縦軸に対し45度をもつて一軸延伸したも
のである。 フイルムの凹凸形付け自体は従来から広く行な
われているが、本発明の如く、分子配向軸との関
連に着目して、カール性、引裂強度の向上を図つ
たものは知られていない。事実、形付けのうちで
も絹目、マツト面などでは斜めカールは矯正でき
ず、また分子配向軸と平行な溝では有効でない。
分子配向軸に交差して溝を付けることによりなぜ
カール性が改善されるかは未詳であるが、分子配
向軸と溝とによつて形成される三角形の構造が、
物理強度やカール性を良くしているものと推定さ
れる。 フイルム長軸に対する溝の角度は、75〜90度が
好ましく、該長軸に平行な溝(縦溝)の場合、特
に長尺ロールフイルムではシワが発生して、製造
自体も困難でロスの発生も多く実用性がない。 斜め一軸延伸フイルムは直接斜め延伸によつて
作ることができるが、縦一軸延伸インフレーシヨ
ン管状フイルムをラセン状にスリツトしても得ら
れる。 溝は型押しロール(エンボスロール)によつて
付すのが最も簡便であるが、型押し板を用いる方
法によつても良い。 フイルムの分子配向軸に対して、溝のなす角度
α(第11図参照)は5〜85度、好ましくは30〜
60度であり、85度をこえると又は5度未満では十
分なカール防止効果が生じない。溝の形状は、特
に制限されないが、溝の断面が波面状、台形、三
角形その他の多角形のもの等でよい。溝の形状と
して好ましい実施例のいくつかを第12図〜第1
9図に示す。 溝はフイルムの片面(第5,7,10図)又は
両面(第4,6,8,9面)に形成できる。両面
に溝を形成する場合、両面の溝は互いに平行であ
つても、交差してもよいが、フイルムの分子配向
軸との交差角は前記の範囲内とする。第23図に
例示の如く、溝は典型的には連続溝であるが、必
ずしも連続している必要はなく、第22図に示す
ような不連続な溝の組合せから成つていてもよ
く、さらに破線状、鎖線状でも十分効果がある。
但し、所定方向の溝長は十分にとる必要がある。 溝のピツチと凹凸の谷山間の高さは、フイルム
材質、厚さ等に応じて選択する。溝のピツチは、
等ピツチでも異なるピツチでもよい。等ピツチの
場合、例えば0.1〜3mm、好ましくは0.1〜2mm、
最も好ましくは0.5〜1.5mmである。本発明の対象
とするフイルムの厚さは、特に限定的ではない
が、少くとも10〜200μm(以下μはμmを意味
する)、好適には20〜70μのものを含む。一般的
には、ピツチが狭いものほどカールに対する抵抗
力は大きくなるが、引裂強度は一定値以上には向
上しない。 溝の深さは、用途、フイルムの厚さなどに応じ
て決定され、一般的にフイルム厚さに対し1〜50
%好ましくは5〜25%の比が有効である。前記の
範囲のフイルムについて、溝深さは実用的には3
〜70μmとすることが必要であり、特に一般包装
用としては5〜50μmがさらに好ましい。 一般的は傾向として溝は深い程、引裂強度、耐
カール性剛度等が向上する。また、溝の残部(山
部)の面積が小さい程すべり特性、耐剥離帯電圧
等が向上する。 本発明の溝付フイルムは一層のフイルムに施し
ても、有効に使用できるが、二層以上の積層体に
溝を施すと(特に両面に施すと)効果的なことが
多い。 以下に本発明の実施態様の一例として積層体の
場合につき具体的に説明する。 二層の一軸延伸フイルムをその延伸軸が互に交
差する様に積層させ、強度を上げることは公知で
あるが、本発明の溝付延伸フイルムにおいても、
この手段を使い得る。即ち、二層の溝付延伸フイ
ルムをその延伸軸が90度に交差する様に積層させ
ると、表裏とも溝は横方向に平行することにな
る。この様な積層体はカールに対する抵抗はいつ
そう強くなる。この場合表裏の凸部の配列は、第
15図、第17図の如く、合致させることもでき
るし、第16図、第19図の如く、表側の凸部と
裏側の凹部が合致する様にすることも可能であ
る。この場合、横方向の引裂強度は前者より後者
が強いが、要求される衝撃穴アケ強度、ガス透過
性、剛度、タテ、ヨコ方向のすべり特性、などに
応じてどちらかを自由に選択できる。また表裏の
溝(凹部)は互いにずれていてもよい。溝は第2
0,21図の如く、フイルムにコルゲート状の形
付けを施したものであつてもよい。 一層を溝付延伸フイルム、他の一層を溝なしの
延伸フイルムとして延伸軸を交差させることも可
能である。但しこの場合、溝付延伸フイルムの厚
さ、溝のピツチ、深さ等を十分に選択することに
より、カールへの抵抗は二層溝付よりは小さい
が、溝なしの場合に比べれば大きいので、通常の
用途には十分利用できる。 すべり特性の低いものを求める場合は、片面は
溝付にしない方が有利である(第10図)。また、
クロスラミネートフイルムの片面のみに溝付にす
ることにより片面をすべり特性のよい合成樹脂層
としてもよい(第5図)。 本発明が有利に適用される斜め一軸分子配向熱
可塑性フイルムは、ポリエチレン(HDPE、
LDPE、L−LDPE)、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル化
合物、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリアミド等であり、特に斜め一軸延伸
の場合にカールが出易いもの、例えばHDPE、ポ
リプロピレン、ポリスチレン等に最も好適であ
る。 また、本発明の溝付フイルムは、必要に応じ溝
付又は溝なしの他のフイルムと積層して溝付積層
フイルムとされる。他のフイルムは、ヒートシー
ル性、遮光性、強度、寸度安定性、耐摩耗性、コ
スト適性等をさらに高めるため、夫々の目的に応
じて選択される(第4,5,9図)。 片面をヒートシールしやすい合成樹脂層とする
ことも、強いシールを要求される場合には有用で
ある(第4図)。 本発明のフイルムには目的に応じて他のフレキ
シブルシート例えば紙、合成紙、セロハン、他の
合成樹脂フイルム、金属箔、不織布、などを表面
又は中間に積層させることができる(第4,5,
9図)。これらの積層に当つて適宜接着剤層を設
けることができる(第5,8,9,10図)。ま
たこれらのヒートシール層やフレキシブルシート
に横溝を形成してもよい(第4図)。 エンボスロールで溝を形成する場合、溝深さは
プレスの圧力を上げることにより深くできる。ま
たエンボスロール温度は高いほど、溝が付けやす
く、形も固定させやすいが、フイルムがとけた
り、熱収縮をおこすことは避ける必要がある。従
つて100℃以下、通常は20〜60℃で行なう。金属
ロール温度を上げずにフイルムを予熱しても同じ
結果を得ることができる。 本発明のフイルムは、斜め一軸分子配向熱可塑
性樹脂フイルム又は積層フイルムの少くとも一層
に遮光性をもたせることにより、有用な写真感光
材料用包装材料となる。この遮光性は、感光材料
用包装材料に一般に用いられる遮光性物質、例え
ばカーボンブラツク等の遮光性粉末、アルミ箔等
の金属箔等により得られる。例えば厚さ20〜
300μm、特に好ましくは30〜150μm、延伸倍率
1.5〜10倍、より好ましくは2.5〜4.5倍の一軸斜延
伸ポリエチレンフイルムにカーボンブラツクを
0.1〜15g/m2、より好ましくは1.5〜7g/m2含
有させ、表面に深さ1〜100μmより好ましくは
5〜50μm、ピツチ0.1〜3mmより好ましくは0.5
〜1.5mmの横溝を施したものはそのまますぐれた
写真感光材料用包装材料となる。 フイルム又は積層体に遮光性を付与する方法と
しては、カーボンブラツク添加の他、他の遮光性
物質の添加、印刷、紙、アルミ箔等の遮光性のあ
る層の積層などの方法によつてもよい。フイルム
中に滑剤、帯電防止剤など他の添加剤を加えるこ
とも自由である。 他の応用の一例としてカセツトテープやVTR、
S−8フイルム等のテープロール用フリクシヨン
シートとする場合には、 (a) 50〜500μm厚さの一軸斜延伸ポリエチレン
(HDPE)フイルム単独、 (b) これを二層延伸軸が交差する様に積層させた
もの、 (c) 紙などの他のフレキシブルシートに(a)を積層
させたもの、などがいずれも効果的である。 エンボスロールで横溝を形成した後、溝と平行
に打ち抜いても直角方向に打ち抜いても次の様な
利点をもつ、すぐれたフリクシヨンシートが得ら
れる。 以下はいずれも同種のフイルム、積層体で横溝
なしのものとの比較である。 (1) 表面強度が大きく摩耗が少ない。 (2) 特に延伸軸方向の引裂強度が向上する。 (3) 剥離帯電圧が減少する。 (4) 剛度が向上し、テープロールの保持力が上
る。 (5) 耐カール性が良くなる。(特にカセツトの場
合に有用) (6) スベリが良くなる。 この様な効果はまた、同様な効果を必要とする
フイルム状の部材(例えば容器の内張り材、摺動
部材の表面材、緩衝材、遮光材等)として本発明
が有用であることを示す。 もちろん、本発明品は、感光材料用のみならず
一般の包装材料用としても極めて有用である。 以下に実施例を示す。 カーボンブラツク5重量%を含む延伸倍率3.5
倍の一軸斜延伸高密度ポリエチレンフイルム(密
度0.96g/cm3、90μm厚さ)の溝なしフイルムを
従来品1として比較例とする。本発明品としてこ
れを1cm当り5本の横溝を有する金属エンボスロ
ール(35℃)と硬質ゴムロールとの間に通して、
第1表に記載した所定の深さの溝を形成したもの
4種(1〜4)を製造した(溝と延伸軸の交差角
度45度)。次に延伸軸交差積層体の実施例として、
カーボンブラツク5重量%を含む延伸倍率4倍の
一軸斜延伸高密度ポリエチレンフイルム(HDPE
密度0.96g/cm3、厚さ40μm)2枚を低密度ポリ
エチレン(LDPE)接着層10μmを介して延伸軸
が90度で交差する様に、はりあわせたものを従来
品2とし、これに前と同じ方法で深さ15μmの横
溝(延伸軸との角度は45度)を形成したものを本
発明品5として比較した。 さらに、中間にアルミ箔をはさみこんだ、従来
品3と本発明品6を製造した。カーボンブラツク
の含量は5重量%、延伸倍率4倍、密度0.96g/
cm3、厚さ40μmの一軸斜延伸HDPEフイルム2枚
を厚さ7μmのアルミ箔の両面にLDPE接着層10μ
mを介して、延伸軸の交差角90度となる様にはり
あわせる。これを従来品3とし、前と同じ方法で
深さ15μmの横溝を形成した(延伸軸との角度は
45度)ものを本発明品6とした。 試験の結果、横溝を形成した本発明品はいずれ
も引裂強度、耐カール性、剛度、すべり特性、剥
離帯電圧などが改善された。また、溝の深さが大
きいほどこの効果は著るしかつた。
【表】
測定方法
カール値……テストすべきシートで縦5cm、横10
cmの長方形の試片を作成し、温度20℃、湿度65
%の雰囲気中に1Kgの荷重板下に24時間放置し
た後、温度20℃、湿度65%の雰囲気中にシート
を1枚宛無荷重で平板上に24時間放置した後、
シートの四隅A,B,C,Dの平板からの高さ
の平均A+B+C+D/4(mm)をスケールで読 み取る。 引裂強度……JIS P8116 剛 度……JIS P8125 滑り角度……上記各シートの一部を切り取つて、
同一荷重のブロツクの底面に貼り合せる一方、
同様に切り取つたシートの他の一部を傾斜面に
貼り合せておき、前記ブロツクをこの斜面上に
載せて角度を変えるとき、前記ブロツクが滑り
始めるときの角度を読み取る。 剥離帯電圧(帯電防止性)……上記各シートの一
部を切り取つてエンドレスベルト上に貼り合せ
ておき、該ベルトを荷重500gの対向ローラ
(上部ナイロンローラ、下部SUSローラ)間
に/12m/分のスピードで送つたときの帯電量
をボルトメーターで測定する。
cmの長方形の試片を作成し、温度20℃、湿度65
%の雰囲気中に1Kgの荷重板下に24時間放置し
た後、温度20℃、湿度65%の雰囲気中にシート
を1枚宛無荷重で平板上に24時間放置した後、
シートの四隅A,B,C,Dの平板からの高さ
の平均A+B+C+D/4(mm)をスケールで読 み取る。 引裂強度……JIS P8116 剛 度……JIS P8125 滑り角度……上記各シートの一部を切り取つて、
同一荷重のブロツクの底面に貼り合せる一方、
同様に切り取つたシートの他の一部を傾斜面に
貼り合せておき、前記ブロツクをこの斜面上に
載せて角度を変えるとき、前記ブロツクが滑り
始めるときの角度を読み取る。 剥離帯電圧(帯電防止性)……上記各シートの一
部を切り取つてエンドレスベルト上に貼り合せ
ておき、該ベルトを荷重500gの対向ローラ
(上部ナイロンローラ、下部SUSローラ)間
に/12m/分のスピードで送つたときの帯電量
をボルトメーターで測定する。
第1〜第3図は従来品、第4〜第10図は本発
明の実施例の断面図、第11図は分子配向方向と
溝の配列の一例を示す平面概略図、第12〜21
図は溝の断面形状の他の実施例を示す断面図、第
22,23図は溝配列の他の実施例を示す斜視図
である。 1a……斜め一軸延伸フイルム層、1b……1
aと交差するような斜め一軸延伸フイム層、2…
…接着層、3……積層フイルム中間に貼り合され
たフレキシブルシート層、4……ヒートシール
層、5……積層フイルム表面にもうけられたフレ
キシブルシート層。
明の実施例の断面図、第11図は分子配向方向と
溝の配列の一例を示す平面概略図、第12〜21
図は溝の断面形状の他の実施例を示す断面図、第
22,23図は溝配列の他の実施例を示す斜視図
である。 1a……斜め一軸延伸フイルム層、1b……1
aと交差するような斜め一軸延伸フイム層、2…
…接着層、3……積層フイルム中間に貼り合され
たフレキシブルシート層、4……ヒートシール
層、5……積層フイルム表面にもうけられたフレ
キシブルシート層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 斜め一軸分子配向熱可塑性樹脂フイルムの少
くとも一面に該分子配向フイルムの分子配向軸に
対し凹凸の長手方向が5〜85度の角度をなし深さ
が3〜70μmの溝状凹凸を形成したことを特徴と
する溝付フイルム。 2 斜め一軸分子配向熱可塑性樹脂フイルムを少
くとも一層含む積層フイルムにおいて、該分子配
向フイルムの分子配向軸に対し凹凸の長手方向が
5〜85度の角度をなし深さが3〜70μmの溝状凹
凸を該分子配向フイルムの少くとも一面に形成し
たことを特徴とする溝付積層フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18768983A JPS6079942A (ja) | 1983-10-08 | 1983-10-08 | 溝付フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18768983A JPS6079942A (ja) | 1983-10-08 | 1983-10-08 | 溝付フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6079942A JPS6079942A (ja) | 1985-05-07 |
| JPH0452204B2 true JPH0452204B2 (ja) | 1992-08-21 |
Family
ID=16210421
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18768983A Granted JPS6079942A (ja) | 1983-10-08 | 1983-10-08 | 溝付フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6079942A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08422B2 (ja) * | 1991-05-31 | 1996-01-10 | アキレス株式会社 | 傷の目立たないシート状物 |
| JP2007083459A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Tohcello Co Ltd | 表面粗化フィルム及びその用途 |
| JP5145187B2 (ja) * | 2008-10-06 | 2013-02-13 | 株式会社デンソー | 内燃機関の吸気装置 |
| JP5050134B2 (ja) | 2010-03-24 | 2012-10-17 | 政博 村中 | ハイドロカルチャー専用鉢 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5111868A (ja) * | 1974-07-18 | 1976-01-30 | Idemitsu Kosan Co |
-
1983
- 1983-10-08 JP JP18768983A patent/JPS6079942A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6079942A (ja) | 1985-05-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |