JPH0452695B2 - - Google Patents
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- JPH0452695B2 JPH0452695B2 JP2034383A JP2034383A JPH0452695B2 JP H0452695 B2 JPH0452695 B2 JP H0452695B2 JP 2034383 A JP2034383 A JP 2034383A JP 2034383 A JP2034383 A JP 2034383A JP H0452695 B2 JPH0452695 B2 JP H0452695B2
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- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明は、地絡回線選択継電器、特に併架多回
線の1相地絡保護に用いられる地絡回線選択継電
器に関するものである。
線の1相地絡保護に用いられる地絡回線選択継電
器に関するものである。
高抵抗接地系の平行2回線送電線(以下被保護
送電線と云う)が他の送電線(以下起誘導送電線
と云う)と同一鉄塔に併架されている場合には、
起誘導送電線の電流による誘導のために被保護送
電線の2回線間を循環する零相電流が流れる。一
般の地絡回線選択継電器は被保護平行送電線の零
相差電流を演算電流として地絡事故回線を識別す
るものであるが、前記の循環零相電流が大きい場
合には、この影響のために正常な保護が不可能と
なる。
送電線と云う)が他の送電線(以下起誘導送電線
と云う)と同一鉄塔に併架されている場合には、
起誘導送電線の電流による誘導のために被保護送
電線の2回線間を循環する零相電流が流れる。一
般の地絡回線選択継電器は被保護平行送電線の零
相差電流を演算電流として地絡事故回線を識別す
るものであるが、前記の循環零相電流が大きい場
合には、この影響のために正常な保護が不可能と
なる。
この対策として、1相地絡事故時における健
全相の循環電流から誘導による循環零相電流を求
め、この求められた循環零相電流により平行送電
線の零相差電流を補償した電流を演算電流とする
方法(方法1)及び、特開昭58−46832号で開
示されているように、事故相差電流(又は事故相
差電流を含む同一相差電流の合成電流)から得た
検出電流の事故変化分を同一相差電流(又は同一
相差電流の合成電流)から得た補償電流の事故変
化分によつて補償した電流を演算電流とする方法
(方法2)等を用いた補償形地絡回線選択継電器
が既に提案されている。これによつて循環零相電
流がある場合であつても1相地絡事故の保護が可
能となつた。
全相の循環電流から誘導による循環零相電流を求
め、この求められた循環零相電流により平行送電
線の零相差電流を補償した電流を演算電流とする
方法(方法1)及び、特開昭58−46832号で開
示されているように、事故相差電流(又は事故相
差電流を含む同一相差電流の合成電流)から得た
検出電流の事故変化分を同一相差電流(又は同一
相差電流の合成電流)から得た補償電流の事故変
化分によつて補償した電流を演算電流とする方法
(方法2)等を用いた補償形地絡回線選択継電器
が既に提案されている。これによつて循環零相電
流がある場合であつても1相地絡事故の保護が可
能となつた。
第1図は従来技術及び本発明に共通して用いら
れる一般的なデイジタル保護継電装置の構成例を
示す図である。図において1は母線であつてa,
b,cは各相を示す。2及び3は平行送電線、4
及び5はしや断器、6及び7は変流器、8は計器
用変圧器、9は入力変換器、10はサンプルホー
ルド回路、11はマルチプレクサ、12はA/D
変換器である。13はデイジタル計算機であり内
部にCPU、メモリM、入力回路I、出力回路O
を有している。変流器6及び7により送電線2及
び3の電流に対応した電流を得、図示の接続によ
り両送電線のa,b,c各相の差電流ias,ibs及
びicsと、3×(零相差電流)=3ipsが得られる。又、
計器用変圧器8により母線を通じて送電線2及び
3の端子のa,b,c各相電圧及び零相電圧に対
応した電圧va,vb,vc及びvpが得られる。これら
の電流、電圧は入力変換器9に加えられ、次のサ
ンプルホールド回路10に適した値の電圧に変換
される。入力変換器9にはフイルタが内蔵されて
おり、各電圧、電流の基本波分のみが出力として
得られる。サンプルホールド回路10では同一時
刻に一定周期(例えば電圧、電流の1周期の1/12
の周期)で入力値をサンプルしホールドする。こ
のホールド値はマルチプレクサ11により遂次
A/D変換器12に供給されてデイジタル値に変
換される。このデイジタル値によりデイジタル計
算機13が所要の演算を行ない、所定条件のとき
しや断器4又は5のしや断を指令する。
れる一般的なデイジタル保護継電装置の構成例を
示す図である。図において1は母線であつてa,
b,cは各相を示す。2及び3は平行送電線、4
及び5はしや断器、6及び7は変流器、8は計器
用変圧器、9は入力変換器、10はサンプルホー
ルド回路、11はマルチプレクサ、12はA/D
変換器である。13はデイジタル計算機であり内
部にCPU、メモリM、入力回路I、出力回路O
を有している。変流器6及び7により送電線2及
び3の電流に対応した電流を得、図示の接続によ
り両送電線のa,b,c各相の差電流ias,ibs及
びicsと、3×(零相差電流)=3ipsが得られる。又、
計器用変圧器8により母線を通じて送電線2及び
3の端子のa,b,c各相電圧及び零相電圧に対
応した電圧va,vb,vc及びvpが得られる。これら
の電流、電圧は入力変換器9に加えられ、次のサ
ンプルホールド回路10に適した値の電圧に変換
される。入力変換器9にはフイルタが内蔵されて
おり、各電圧、電流の基本波分のみが出力として
得られる。サンプルホールド回路10では同一時
刻に一定周期(例えば電圧、電流の1周期の1/12
の周期)で入力値をサンプルしホールドする。こ
のホールド値はマルチプレクサ11により遂次
A/D変換器12に供給されてデイジタル値に変
換される。このデイジタル値によりデイジタル計
算機13が所要の演算を行ない、所定条件のとき
しや断器4又は5のしや断を指令する。
第2図はデイジタル計算機13が行なう演算フ
ローの一例を示し、前記した従来方法1を用いた
場合が示される。先ずステツプS1で開始指令を受
けると次のステツプS2において1相地絡事故検出
を行なう。前記ステツプS2において1相地絡事故
が検出されるとステツプS3に進み地絡相選別演算
を行なう。ステツプS3ではS3-1,S3-2,S3-3の順
に各々a,b及びc相地絡検出演算を行ない、
a,b又はc相地絡が各々検出されると、各々判
定3Ya,3Yb又は3Ycが得られ、又、ステツプS3
において地絡相が検出されなければ判定3Nが得
られて他の演算へ移る。
ローの一例を示し、前記した従来方法1を用いた
場合が示される。先ずステツプS1で開始指令を受
けると次のステツプS2において1相地絡事故検出
を行なう。前記ステツプS2において1相地絡事故
が検出されるとステツプS3に進み地絡相選別演算
を行なう。ステツプS3ではS3-1,S3-2,S3-3の順
に各々a,b及びc相地絡検出演算を行ない、
a,b又はc相地絡が各々検出されると、各々判
定3Ya,3Yb又は3Ycが得られ、又、ステツプS3
において地絡相が検出されなければ判定3Nが得
られて他の演算へ移る。
ステツプS3において判定3Ya,3Yb又は3Ycの
いずれかが得られたときは、前記各判定のうちの
どの判定が得られたか、即ち、地絡相がいずれの
相であるかに応じ、ステツプS4において演算電流
iea,ieb又はiecと極性量epa,epb又はepcを求める。
これが求められるとステツプS5において回線選択
演算を行なう。ステツプS5ではステツプS5-1,
S5-2の順に送電線2及び3の事故検出演算を行な
い、前記どちらかの事故が検出されれば各各判定
5Y1又は5Y2が得られて、事故送電線に対応した
しや断器4又は5をしや断する。いずれの送電線
の事故も検出されなければ判定5Nが得られて他
の演算に移る。
いずれかが得られたときは、前記各判定のうちの
どの判定が得られたか、即ち、地絡相がいずれの
相であるかに応じ、ステツプS4において演算電流
iea,ieb又はiecと極性量epa,epb又はepcを求める。
これが求められるとステツプS5において回線選択
演算を行なう。ステツプS5ではステツプS5-1,
S5-2の順に送電線2及び3の事故検出演算を行な
い、前記どちらかの事故が検出されれば各各判定
5Y1又は5Y2が得られて、事故送電線に対応した
しや断器4又は5をしや断する。いずれの送電線
の事故も検出されなければ判定5Nが得られて他
の演算に移る。
前記したステツプS2の1相地絡検出演算として
は、例えば零相電圧vpが一定値以上で且つ各相間
電圧va−vb,vb−vc及びvc−vaがいずれも一定値
以上のとき1相地絡事故と判断するものがあり、
ステツプS3の地絡相選別演算としては、例えば零
相電圧vpが各相間電圧vb−vc,vc−va及びva−vb
に対して一定位相範囲内にあるとき、夫々a,b
又はc相地絡と判断するもの、更にステツプS5の
回線選択演算としては、例えば演算電流ieの極性
量epに対する有効成分が正の一定値以上のとき送
電線2の事故を検出し、負の一定値以下のとき送
電線3の事故を検出するもの等があり、これらは
いずれも公知である。なお、iea,ieb,iec,epa,
epb及びepcのうち求められたものを各々ie,ipで示
す。
は、例えば零相電圧vpが一定値以上で且つ各相間
電圧va−vb,vb−vc及びvc−vaがいずれも一定値
以上のとき1相地絡事故と判断するものがあり、
ステツプS3の地絡相選別演算としては、例えば零
相電圧vpが各相間電圧vb−vc,vc−va及びva−vb
に対して一定位相範囲内にあるとき、夫々a,b
又はc相地絡と判断するもの、更にステツプS5の
回線選択演算としては、例えば演算電流ieの極性
量epに対する有効成分が正の一定値以上のとき送
電線2の事故を検出し、負の一定値以下のとき送
電線3の事故を検出するもの等があり、これらは
いずれも公知である。なお、iea,ieb,iec,epa,
epb及びepcのうち求められたものを各々ie,ipで示
す。
ステツプS4の演算電流ie及び極性量epとしては
種々のものが提案されている。即ち、極性量epと
しては零相電圧の符号を変えた電圧−vpのほか、 epa=(vb−vc)∠90° epb=(vc−va)∠90° epc=(va−vb)∠90° 等種々のものが提案されている。又、演算電流ie
はいずれも検出電流idを補償電流ihで補償した電
流であつて次式で表わされる。
種々のものが提案されている。即ち、極性量epと
しては零相電圧の符号を変えた電圧−vpのほか、 epa=(vb−vc)∠90° epb=(vc−va)∠90° epc=(va−vb)∠90° 等種々のものが提案されている。又、演算電流ie
はいずれも検出電流idを補償電流ihで補償した電
流であつて次式で表わされる。
ie=id−ih ……(1)
これらのうちで最も一般的なものは、検出電流id
を零相差電流ipsとし、補償電流ih健全相中の1相
の差電流とするもので、演算電流ieが次式で表わ
され、又、極性量はepa,epb及びepcとも零相電圧
−vpとするものである。
を零相差電流ipsとし、補償電流ih健全相中の1相
の差電流とするもので、演算電流ieが次式で表わ
され、又、極性量はepa,epb及びepcとも零相電圧
−vpとするものである。
iea=ips−K1bibs ……(2)
ieb=ips−K1cics ……(3)
iec=ips−K1aias ……(4)
但しK1a,K1b及びK1cは定数
上記した(2)〜(4)式より常時の循環零相電流を補
償した事故時の零相差電流を求めることができる
ことは特開昭58−46834号で開示した通りである。
即ち、多回線併架送電線において、被保護送電線
の各相及び零相の循環電流の関係比は被保護送電
線の運転状態によらずほぼ一定になる原理による
ものである。
償した事故時の零相差電流を求めることができる
ことは特開昭58−46834号で開示した通りである。
即ち、多回線併架送電線において、被保護送電線
の各相及び零相の循環電流の関係比は被保護送電
線の運転状態によらずほぼ一定になる原理による
ものである。
上記した原理にもとづき、(1)式にて示す方式に
て演算電流ieを求める他の例が提案されている。
これらの代表例を以下に示す。
て演算電流ieを求める他の例が提案されている。
これらの代表例を以下に示す。
iea=ips−K1bibs ……(5)((2)式に同じ)
ieb=ips−K1ca(ips+ias) ……(6)
iec=ips−K1bibs ……(7)
但しK1caは定数
即ち、(5),(6),(7)式のものは補償電流として健
全相差電流のみを用いて演算するものである。更
に次式で示されるものもある。
全相差電流のみを用いて演算するものである。更
に次式で示されるものもある。
iea=(ics+ias)−K2bibs ……(8)
ieb=ibs−K2ca(ics+ias) ……(9)
iec=(ics+ias)−K2bibs ……(10)
((7)式に同じ)
(8),(9),(10)式のものは被保護送電線の配列にお
いて、a相を上相、b相を中相、c相を下相とす
るとき、上相(a相)と下相(c相)の地絡事故
の場合は検出電流idに上相(a相)と下相(c
相)の差電流の和を用い、補償電流ihに中相(b
相)差電流を用いている。又、中相(b相)の地
絡事故の場合は検出電流idに中相(b相)差電流
を用い、補償電流ihに上相(a相)と下相(c
相)の和を用いたものである。この例の場合、起
誘導回線が上下にあつても誤差を小さくすること
ができるものであり、これは交流回路に流れる事
故電流が事故相のみに流れることによる。
いて、a相を上相、b相を中相、c相を下相とす
るとき、上相(a相)と下相(c相)の地絡事故
の場合は検出電流idに上相(a相)と下相(c
相)の差電流の和を用い、補償電流ihに中相(b
相)差電流を用いている。又、中相(b相)の地
絡事故の場合は検出電流idに中相(b相)差電流
を用い、補償電流ihに上相(a相)と下相(c
相)の和を用いたものである。この例の場合、起
誘導回線が上下にあつても誤差を小さくすること
ができるものであり、これは交流回路に流れる事
故電流が事故相のみに流れることによる。
更に特開昭58−46832号では次の内容が開示さ
れている。
れている。
iea=3ia2s−3K3ips ……(11)
ieb=3ia2s−3aK3ips ……(12)
iec=3ia2s−3a2K3ips ……(13)
但しia2sはa相差電流の逆相分
aはベクトルを120°進めるパラメータ
K3常数
上記した(11)〜(13)式は事故相の対称分に関し
てa相の例を示し、 ia2s=ips=1/3iasの関係があることから、 iea=3(1−K3)ips ……(11)′ ieb=3(1−aK3)ips ……(12)′ iec=3(1−a2K3)ips ……(13)′ となり、零相事故分差電流を求めることができ
る。
てa相の例を示し、 ia2s=ips=1/3iasの関係があることから、 iea=3(1−K3)ips ……(11)′ ieb=3(1−aK3)ips ……(12)′ iec=3(1−a2K3)ips ……(13)′ となり、零相事故分差電流を求めることができ
る。
以上に説明した(1)式で示される種々の例におい
て、補償電流ihの係数は固定(予め設定)のもの
を挙げているが、例えば特開昭55−106028号で開
示されているように、健全時の回線間循環電流の
間に一定の比率関係のあることを用いて常時演算
して求める方法もある。
て、補償電流ihの係数は固定(予め設定)のもの
を挙げているが、例えば特開昭55−106028号で開
示されているように、健全時の回線間循環電流の
間に一定の比率関係のあることを用いて常時演算
して求める方法もある。
上記従来技術の例としては第2図で示した処理
による方法1について説明してきたが、方法2の
場合は、演算電流が(1)式とは異なり、 i′e=(id−idM)−(ih−ihM) ……(14) とするものである。ここでid,idMは夫々事故相差
電流(又は事故相差電流を含む同一相差電流の合
成電流)の事故後及び事故前電流、ih,ihMは夫々
同一相差電流(又は同一相差電流の合成電流)の
事故後及び事故前の電流である。なおidとih,idM
とihMについて方法1で述べた種々の方法により、
検出電流と補償電流を夫々事故前及び事故後に求
めればよい。そして演算フローは第2図を変形
し、ステツプS2にて1相地絡検出でないとき(1)式
の値を記憶し、ステツプS4の処理の代りに、事故
後の(1)式の算出及び(14)式の値の算出を行なうよ
うにすればよい。(14)式は(1)式と比べたとき、補
償電流ihによる補償誤差を(idM−ihM)の演算に
よる補償誤差を差し引くこととなり、より誤差を
抑えることができる。
による方法1について説明してきたが、方法2の
場合は、演算電流が(1)式とは異なり、 i′e=(id−idM)−(ih−ihM) ……(14) とするものである。ここでid,idMは夫々事故相差
電流(又は事故相差電流を含む同一相差電流の合
成電流)の事故後及び事故前電流、ih,ihMは夫々
同一相差電流(又は同一相差電流の合成電流)の
事故後及び事故前の電流である。なおidとih,idM
とihMについて方法1で述べた種々の方法により、
検出電流と補償電流を夫々事故前及び事故後に求
めればよい。そして演算フローは第2図を変形
し、ステツプS2にて1相地絡検出でないとき(1)式
の値を記憶し、ステツプS4の処理の代りに、事故
後の(1)式の算出及び(14)式の値の算出を行なうよ
うにすればよい。(14)式は(1)式と比べたとき、補
償電流ihによる補償誤差を(idM−ihM)の演算に
よる補償誤差を差し引くこととなり、より誤差を
抑えることができる。
上記詳細に述べたことからわかるように、補償
形地絡回線選択継電器の動作判定においては、少
なくとも1相の各相差電流を入力し、この各相差
電流から(1)式における検出電流idと補償電流ihの
うちの少なくとも一方を算出する必要がある。こ
のような従来技術の欠点を以下に説明する。
形地絡回線選択継電器の動作判定においては、少
なくとも1相の各相差電流を入力し、この各相差
電流から(1)式における検出電流idと補償電流ihの
うちの少なくとも一方を算出する必要がある。こ
のような従来技術の欠点を以下に説明する。
第3図a,bは被保護送電線2,3における事
故前及び事故後の系統状態を示す図である。第3
図aにおいて、送電線2,3は母線1A,1Bに接
続されると共に抵抗R1によつて接地され、又、
負荷Lを有している。又、送電線2,3は充電容
量C1を有する。RY1はB端に設置されて送電線
2,3の地絡回線選択保護を行なう継電器であ
り、変流器6,7により送電線2,3の差電流に
対応した電流を入力し動作判定を行なう。この入
力電流として少なくとも各相差電流を用いる。こ
の系統構成のもとで、常時、送電線2,3には
夫々負荷電流IL1,IL2が各相に流れ、更に循環電
流Ithが図の向きにあるものとする。
故前及び事故後の系統状態を示す図である。第3
図aにおいて、送電線2,3は母線1A,1Bに接
続されると共に抵抗R1によつて接地され、又、
負荷Lを有している。又、送電線2,3は充電容
量C1を有する。RY1はB端に設置されて送電線
2,3の地絡回線選択保護を行なう継電器であ
り、変流器6,7により送電線2,3の差電流に
対応した電流を入力し動作判定を行なう。この入
力電流として少なくとも各相差電流を用いる。こ
の系統構成のもとで、常時、送電線2,3には
夫々負荷電流IL1,IL2が各相に流れ、更に循環電
流Ithが図の向きにあるものとする。
第3図aにおいてはRY−1の各相差電流及び
零相差電流の入力の大きさは、ほぼ夫々の循環電
流の2倍である。この状態では、従来の補償形地
絡選択方式を採用しても、RY−1は正常な応動
を行なうことができる。
零相差電流の入力の大きさは、ほぼ夫々の循環電
流の2倍である。この状態では、従来の補償形地
絡選択方式を採用しても、RY−1は正常な応動
を行なうことができる。
第3図bはA端近傍F点の100%1線地絡事故
により、A端設置の補償形地絡回線選択継電器
(図示せず)により、しや断器CB1が先行しや断
した状態を示す。このときCB1の「開」により循
環電流は消滅し、送電線2における各相電流は次
のようになる。
により、A端設置の補償形地絡回線選択継電器
(図示せず)により、しや断器CB1が先行しや断
した状態を示す。このときCB1の「開」により循
環電流は消滅し、送電線2における各相電流は次
のようになる。
健全相2相の電流=IL1+IL2 ……(15)
事故相の電流=IL1+IL2+IF ……(16)
上記(16)式におけるIFは事故電流であり、抵抗
器電流INGRと充電々流ICの大きさによつて決まる
ものである。一般にはICはINGRより大きくなるこ
とがなく、90°の位相差があると考えればよいの
で、IFの大きさの最大値は下記となる。
器電流INGRと充電々流ICの大きさによつて決まる
ものである。一般にはICはINGRより大きくなるこ
とがなく、90°の位相差があると考えればよいの
で、IFの大きさの最大値は下記となる。
IF=√2×INGR ……(17)
したがつて(16)式は下記となる。
事故相の電流=IL1+IL2+√2INGR ……(18)
しかし、一般に系統の運転状態を考えるとき、
負荷電流IL1とIL2の和の大きさは、CT定格×150
%まで考え、INGRの大きさは数百Aである。今、
C T定格を1200/5、INGRを400Aとするとき、(1
5),(17)式の値は下記となる。
負荷電流IL1とIL2の和の大きさは、CT定格×150
%まで考え、INGRの大きさは数百Aである。今、
C T定格を1200/5、INGRを400Aとするとき、(1
5),(17)式の値は下記となる。
健全相2相の電流=1.2kA×1.5=1.8kA
……(19) IOF=√2×400A≒560A ……(20) したがつて第3図bのRY1の入力電気量の最
大値は差回路電流であることから、 健全相差電流=1.8kA ……(21) 事故相差電流=I1L+I2L+2IF =1.8kA+2×560A ≒3.0kA ……(22) 零相差電流=2×IF/3≒1.1/3kA ……(23) となる。したがつてRY1はこれらの入力の大き
さに対しても正しく応動しなければならない。
……(19) IOF=√2×400A≒560A ……(20) したがつて第3図bのRY1の入力電気量の最
大値は差回路電流であることから、 健全相差電流=1.8kA ……(21) 事故相差電流=I1L+I2L+2IF =1.8kA+2×560A ≒3.0kA ……(22) 零相差電流=2×IF/3≒1.1/3kA ……(23) となる。したがつてRY1はこれらの入力の大き
さに対しても正しく応動しなければならない。
一方、デジタル計算機でRY1を構成するとき、
入力に対して正しく応動するためには、第1図の
AD変換器12におけるアナログ/デジタル変換
にて入力に正確に比例した大きさに変換する必要
がある。この入力変換において大きな入力まで変
換することを考えるとき、量子化があらくなるた
め小入力に対して誤差が大きくなる。したがつて
感度を良くしようと考えるときは、できるだけ小
さな入力をAD変換器12のフルスケール入力と
考えねばならない。しかし(21)〜(23)式の試算値
をみると、健全相差電流、事故相差電流の大きさ
は、3×零相差電流の大きさの夫々1.5倍、2.5倍
となり量子化のあらさもこれに比例することにな
る。
入力に対して正しく応動するためには、第1図の
AD変換器12におけるアナログ/デジタル変換
にて入力に正確に比例した大きさに変換する必要
がある。この入力変換において大きな入力まで変
換することを考えるとき、量子化があらくなるた
め小入力に対して誤差が大きくなる。したがつて
感度を良くしようと考えるときは、できるだけ小
さな入力をAD変換器12のフルスケール入力と
考えねばならない。しかし(21)〜(23)式の試算値
をみると、健全相差電流、事故相差電流の大きさ
は、3×零相差電流の大きさの夫々1.5倍、2.5倍
となり量子化のあらさもこれに比例することにな
る。
したがつて、いま、循環零相電流が無視できる
程小さな場合を考えると、各相差電流を入力する
必要のある補償形地絡回線選択継電器は、各相差
電流を入力する際の量子化誤差のため、零相差電
流のみを演算電流とする一般の地絡回線選択継電
器に比べ事故検出能力が劣ることとなる。
程小さな場合を考えると、各相差電流を入力する
必要のある補償形地絡回線選択継電器は、各相差
電流を入力する際の量子化誤差のため、零相差電
流のみを演算電流とする一般の地絡回線選択継電
器に比べ事故検出能力が劣ることとなる。
この性能劣化は第4図に示すT分岐付の完全2
端子送電線に適用する場合を考えると更にはげし
くなる。第4図は送電線3に負荷L2を有するT
分岐を有する系統であり、他は第3図bと同じで
ある。
端子送電線に適用する場合を考えると更にはげし
くなる。第4図は送電線3に負荷L2を有するT
分岐を有する系統であり、他は第3図bと同じで
ある。
第4図において、送電線2に流れる負荷電流
(IL1+IL2)のx%が負荷L2に流れ、(1−x)%
が負荷Lに流れるものとする。
(IL1+IL2)のx%が負荷L2に流れ、(1−x)%
が負荷Lに流れるものとする。
このとき、RY1の入力電気量は、
健全相差電流=(IL1+IL2)(1+x)
事故相差電流=(IL1+IL2)(1+x)+2IF
……(24) となる。したがつてT分岐を有する系統に補償形
地絡回線選択継電器を適用しようとすると、各相
差電流をかなり大きな範囲まで考えなければなら
ないことになる。そのため事故検出能力を低下し
たまま使用するか、もしくは負荷電流を限定した
系統にのみ適用することを考えざるを得ない。
……(24) となる。したがつてT分岐を有する系統に補償形
地絡回線選択継電器を適用しようとすると、各相
差電流をかなり大きな範囲まで考えなければなら
ないことになる。そのため事故検出能力を低下し
たまま使用するか、もしくは負荷電流を限定した
系統にのみ適用することを考えざるを得ない。
本発明は上記問題点を解決することを目的とし
てなされたものであり、補償形地絡回線選択継電
器の性能を低下することなく、完全2端子送電線
の事故検出を行なうことのできる地絡回線選択継
電器を提供することを目的としている。
てなされたものであり、補償形地絡回線選択継電
器の性能を低下することなく、完全2端子送電線
の事故検出を行なうことのできる地絡回線選択継
電器を提供することを目的としている。
本発明では循環零相電流の流れる2端子平行2
回線送電線の1相地絡事故に対して、循環零相電
流の存在する場合と存在しない場合との2通りに
事故区分を行なうと共に、先ず地絡相判別をした
後に健全相差電流又は相電流の大きさ判別を行な
い、これが所定値より大であれば相手端1回線し
や断と判定し、この場合は循環零相電流が消滅し
ているために循環零相電流による影響がないこと
にかんがみ、演算電流としては電流値の小さい零
相差電流と極正量とによる回線選択演算をし、一
方、健全相差電流又は相電流が所定値より小さい
場合は相手端1回線がしや断されていないため、
循環零相電流の影響を考慮して検出電流としての
零相差電流と補償電流としての健全相差電流又は
相電流とによつて得られた電流との差分からなる
演算電流及び極性量とによつて回線選択演算を
し、できるだけ小さい入力電流とすることにより
デジタル継電器のA/D変換回路のフルスケール
入力に合せるようにして地絡回線選択継電器の感
度向上をはかるようにしたものである。
回線送電線の1相地絡事故に対して、循環零相電
流の存在する場合と存在しない場合との2通りに
事故区分を行なうと共に、先ず地絡相判別をした
後に健全相差電流又は相電流の大きさ判別を行な
い、これが所定値より大であれば相手端1回線し
や断と判定し、この場合は循環零相電流が消滅し
ているために循環零相電流による影響がないこと
にかんがみ、演算電流としては電流値の小さい零
相差電流と極正量とによる回線選択演算をし、一
方、健全相差電流又は相電流が所定値より小さい
場合は相手端1回線がしや断されていないため、
循環零相電流の影響を考慮して検出電流としての
零相差電流と補償電流としての健全相差電流又は
相電流とによつて得られた電流との差分からなる
演算電流及び極性量とによつて回線選択演算を
し、できるだけ小さい入力電流とすることにより
デジタル継電器のA/D変換回路のフルスケール
入力に合せるようにして地絡回線選択継電器の感
度向上をはかるようにしたものである。
以下図面を参照して実施例を説明する。第5図
は本発明による地絡回線選択継電器の演算フロー
図であり、本発明を実現するための具体的構成は
第1図と同様である。なお第2図と同一部分は同
一記号で示し、詳細部分は省略している。そして
第5図において第2図と異なる点はステツプS6及
びステツプS7が追加されたことである。
は本発明による地絡回線選択継電器の演算フロー
図であり、本発明を実現するための具体的構成は
第1図と同様である。なお第2図と同一部分は同
一記号で示し、詳細部分は省略している。そして
第5図において第2図と異なる点はステツプS6及
びステツプS7が追加されたことである。
ステツプS6においては健全相差電流の大きさが
一定値以上であるか否かを判定する処理であり、
一定値以下(NO)のときステツプS4の処理に移
り、一定値以上(YES)のときステツプS7の処
理に移る。ステツプS6における処理は、事故相に
よつて差電流の大きさを判定する相が異なり、
a,b及びc相夫々の事故に対し、ステツプS6-1
ではb相差電流を、ステツプS6-2ではc相差電流
を、ステツプS6-3ではa相差電流の大きさ判定を
行なう。一方、ステツプS7では演算電流ieを零相
差電流ipsに設定すると共に極性量epを求める。極
性量epは零相電圧−vpを使用する。しかしステツ
プS6における事故相判定を記憶することにより従
来のものと同じものを使用できる。前記ステツプ
S7実行後はステツプS5の実行に移る。
一定値以上であるか否かを判定する処理であり、
一定値以下(NO)のときステツプS4の処理に移
り、一定値以上(YES)のときステツプS7の処
理に移る。ステツプS6における処理は、事故相に
よつて差電流の大きさを判定する相が異なり、
a,b及びc相夫々の事故に対し、ステツプS6-1
ではb相差電流を、ステツプS6-2ではc相差電流
を、ステツプS6-3ではa相差電流の大きさ判定を
行なう。一方、ステツプS7では演算電流ieを零相
差電流ipsに設定すると共に極性量epを求める。極
性量epは零相電圧−vpを使用する。しかしステツ
プS6における事故相判定を記憶することにより従
来のものと同じものを使用できる。前記ステツプ
S7実行後はステツプS5の実行に移る。
次に一連の応動について以下に説明する。先
ず、ステツプS1において開始指令を受けると、ス
テツプS2へ移つて1相地絡であるか否かを判定す
る。ここで1相地絡であることが検出されるとス
テツプS3へ移つて地絡相の演算を行ない、各相に
応じた各判定3Ya,3Yb,3Yc及び3Nが得られる。
前記各判定が得られると(3Nの場合は別)、ステ
ツプS6へ移つて健全相差電流の大小判別を行な
う。即ち、ステツプS6は1端がしや断か否かを判
定する処理であり、健全相差電流が一定値以上で
あるとき1端しや断と判定する。したがつて事故
発生後、1端しや断と判定するまでは従来と全く
同じ判定を行ない(ステツプ1からステツプ3ま
で)、1端しや断と判定した後はステツプS7によ
り零相差電流ipsと極性量epとによる動作原理に基
づく判定を行なう。即ち、1端しや断後は循環零
相電流が消滅するため、零相差電流を演算電流と
しても誤動作することがないためである。なお、
ステツプS6において健全相差電流が一定値以下の
ときはステツプS4へ移つて演算電流及び極性量を
求め、更にステツプS5において故障線路判定がな
される。そしてステツプS7の処理後もステツプS5
に移ることは前記同様である。
ず、ステツプS1において開始指令を受けると、ス
テツプS2へ移つて1相地絡であるか否かを判定す
る。ここで1相地絡であることが検出されるとス
テツプS3へ移つて地絡相の演算を行ない、各相に
応じた各判定3Ya,3Yb,3Yc及び3Nが得られる。
前記各判定が得られると(3Nの場合は別)、ステ
ツプS6へ移つて健全相差電流の大小判別を行な
う。即ち、ステツプS6は1端がしや断か否かを判
定する処理であり、健全相差電流が一定値以上で
あるとき1端しや断と判定する。したがつて事故
発生後、1端しや断と判定するまでは従来と全く
同じ判定を行ない(ステツプ1からステツプ3ま
で)、1端しや断と判定した後はステツプS7によ
り零相差電流ipsと極性量epとによる動作原理に基
づく判定を行なう。即ち、1端しや断後は循環零
相電流が消滅するため、零相差電流を演算電流と
しても誤動作することがないためである。なお、
ステツプS6において健全相差電流が一定値以下の
ときはステツプS4へ移つて演算電流及び極性量を
求め、更にステツプS5において故障線路判定がな
される。そしてステツプS7の処理後もステツプS5
に移ることは前記同様である。
ここでステツプS6における健全相差電流の判定
レベルは以下のように判定することができる。
レベルは以下のように判定することができる。
即ち、1相地絡事故発生時において1端しや断
となる前の健全相の差電流は、第3図aから明ら
かなように、循環電流Ithによる電流値2Ithに等し
くなる(送電線2,3に関して負荷電流がバラン
スしているとみれば)。この差電流2Ithの大きさ
は、一般的には起誘導送電線が健全である場合
は、その負荷電流の約5%程度(計算の例では
2000Aの負荷電流として約100A程度)であり、
起誘導送電線に事故発生があつた場合はその事故
電流の約10%程度(計算の例では7000Aの1相地
絡電流として約500A程度)である。
となる前の健全相の差電流は、第3図aから明ら
かなように、循環電流Ithによる電流値2Ithに等し
くなる(送電線2,3に関して負荷電流がバラン
スしているとみれば)。この差電流2Ithの大きさ
は、一般的には起誘導送電線が健全である場合
は、その負荷電流の約5%程度(計算の例では
2000Aの負荷電流として約100A程度)であり、
起誘導送電線に事故発生があつた場合はその事故
電流の約10%程度(計算の例では7000Aの1相地
絡電流として約500A程度)である。
健全相の差電流は1端しや断となる前の最大値
は2Ithであり、この2Ith以上流れたときは少なく
とも1端しや断とみなすことができる。したがつ
てステツプS6における差電流の判定レベルとして
は、起誘導送電線の種々の運転条件下で想定され
る最大の循環電流(上記計算の場合500A)から
判定することができる。この値は(23)式で示した
零相差電流の一計算値と比較しても充分小さな値
である。
は2Ithであり、この2Ith以上流れたときは少なく
とも1端しや断とみなすことができる。したがつ
てステツプS6における差電流の判定レベルとして
は、起誘導送電線の種々の運転条件下で想定され
る最大の循環電流(上記計算の場合500A)から
判定することができる。この値は(23)式で示した
零相差電流の一計算値と比較しても充分小さな値
である。
したがつて第5図の演算処理方法によれば各相
差電流の入力の最大値を小さくすることができ
る。このことによりアナログ/デジタル変換にお
ける誤差を小さくすることができるので補償形地
絡回線選択継電器の演算電流の演算誤差を小さく
し、事故検出能力を高めることができる。
差電流の入力の最大値を小さくすることができ
る。このことによりアナログ/デジタル変換にお
ける誤差を小さくすることができるので補償形地
絡回線選択継電器の演算電流の演算誤差を小さく
し、事故検出能力を高めることができる。
なお、ステツプS6における差電流の大きさ判定
において、a,b,c相地絡検出に対して夫々
b,c,a相を用いているが、これに限定される
ものではなく、例えばa,b相地絡に対してはc
相差電流を、c相地絡に対してはa相を用いるよ
うに、健全相2相のうちのいずれを用いてもよい
ことは明らかである。更に、健全相2相の絶対値
の和や、健全相2相の夫々の絶対値の平均値等を
用いてもよい。
において、a,b,c相地絡検出に対して夫々
b,c,a相を用いているが、これに限定される
ものではなく、例えばa,b相地絡に対してはc
相差電流を、c相地絡に対してはa相を用いるよ
うに、健全相2相のうちのいずれを用いてもよい
ことは明らかである。更に、健全相2相の絶対値
の和や、健全相2相の夫々の絶対値の平均値等を
用いてもよい。
又、上記方式をT分岐付の2端子送電線に適用
する場合は各負荷電流IL1,IL2のアンバランス分
(IL1−IL2)を考慮して、ステツプS6における判定
値を決定すればよい。
する場合は各負荷電流IL1,IL2のアンバランス分
(IL1−IL2)を考慮して、ステツプS6における判定
値を決定すればよい。
第6図は本発明による他の実施例演算フロー図
である。
である。
本実施例においては地絡相判別をした後、相手
端1回線しや断を確認するのに、各健全相差電流
の正相分算出によつて行なおうとするものであ
る。即ち、ステツプ3の地絡相判別処理とステツ
プ4の演算電流及び極性量の算出処理の間に、ス
テツプ8として健全相差電流の正相分算出処理を
入れようとするものであり、その他は前記第5図
の場合と同様である。
端1回線しや断を確認するのに、各健全相差電流
の正相分算出によつて行なおうとするものであ
る。即ち、ステツプ3の地絡相判別処理とステツ
プ4の演算電流及び極性量の算出処理の間に、ス
テツプ8として健全相差電流の正相分算出処理を
入れようとするものであり、その他は前記第5図
の場合と同様である。
ステツプ8による正相分の演算は以下のように
行なわれる。
行なわれる。
ia1s=1/3(ias+aibs+a2ics) ……(25)
ここでia1sはias基準の正相分である。
そしてステツプS8-1,S8-2,S8-3では前記正相
分ia1sと所定値との大小関係を判断処理する。こ
の判断結果が所定値以下の場合(相手端1端しや
断でない)であるときはステツプS4へ移つて常時
の循環零相電流を補償した零相差電流と極性量と
を求め、又、所定値以上の場合(相手端1端しや
断である)はステツプS7へ移つて零相差電流と極
性量とを求めることは第5図に示したものと同じ
である。
分ia1sと所定値との大小関係を判断処理する。こ
の判断結果が所定値以下の場合(相手端1端しや
断でない)であるときはステツプS4へ移つて常時
の循環零相電流を補償した零相差電流と極性量と
を求め、又、所定値以上の場合(相手端1端しや
断である)はステツプS7へ移つて零相差電流と極
性量とを求めることは第5図に示したものと同じ
である。
ここで平行回線の各相に流れる循環電流の一例
は下記の通りであり、これは既に提案されている
ものである。
は下記の通りであり、これは既に提案されている
ものである。
起誘導送電線が平常運転であり各負荷が
1000Aのとき、 2iath=94.4∠25° (A) 2ibth=42.8∠27° (A) 2icth=25.6∠27° (A) ……(26) 起誘導送電線が無負荷運転であり、1相地絡
が発生して事故電流が7000Aのとき 2iath=474∠142° (A) 2iath=474∠142° (A) 2ibth=232∠143° (A)2icth=150∠144° (A)……(2
7) 但し、iath,ibth,icthは夫々a,b,c相の循環
電流である。
1000Aのとき、 2iath=94.4∠25° (A) 2ibth=42.8∠27° (A) 2icth=25.6∠27° (A) ……(26) 起誘導送電線が無負荷運転であり、1相地絡
が発生して事故電流が7000Aのとき 2iath=474∠142° (A) 2iath=474∠142° (A) 2ibth=232∠143° (A)2icth=150∠144° (A)……(2
7) 但し、iath,ibth,icthは夫々a,b,c相の循環
電流である。
上記(26)式(27)式から明らかなように、各相に
流れる循環電流は起誘導送電線の運転状況によら
ず、ほぼ同相に流れ、大きさのみ多少異なる。一
方、各相差電流は、送電線2,3の負荷電流IL1
及びIL2がほぼバランスしていれば負荷電流の影
響はない。したがつて上記したの場合の条件下
において、(25)式の値を求めると下記となる。
流れる循環電流は起誘導送電線の運転状況によら
ず、ほぼ同相に流れ、大きさのみ多少異なる。一
方、各相差電流は、送電線2,3の負荷電流IL1
及びIL2がほぼバランスしていれば負荷電流の影
響はない。したがつて上記したの場合の条件下
において、(25)式の値を求めると下記となる。
|ia1s|=|1/3(2iath+2aibth+2a2icth)|
=|1/3(474+2×232∠120°+2×150∠
240°)|
=97 (A)……(28)
正相分の算出はどの相を基準にしても(28)式の
値となる。
値となる。
上記(28)式の計算例からもわかるように、相手
端1端しや断の有無を判定するために正相分を算
出することにより、ステツプS8-1,S8-2,S8-3に
おける判定レベルは、循環電流の最大値が474A
の場合でも97Aまで落すことができる。
端1端しや断の有無を判定するために正相分を算
出することにより、ステツプS8-1,S8-2,S8-3に
おける判定レベルは、循環電流の最大値が474A
の場合でも97Aまで落すことができる。
以上(28)式の計算例では負荷電流IL1,IL2がバラ
ンスしている場合でも説明したが、T分岐を有す
る2端子送電線のように、負荷がアンバランスの
場合を以下に説明する。
ンスしている場合でも説明したが、T分岐を有す
る2端子送電線のように、負荷がアンバランスの
場合を以下に説明する。
即ち、負荷がアンバランスのときは、各相差電
流ias,ibs,icsにおいてアンバランスが発生する。
(25)式による正相分算出に際してアンバランス分
の大きさが導出されることになる。したがつて前
記(28)式による計算例を考えるとき、(28)式の値
に各相の負荷のアンバランス分を加味した値が、
各ステツプS8-1,S8-2,S8-3における判定レベル
となる。しかし、この場合にもステツプS8で示し
た相手端しや断の有無の判定が負荷電流の小さな
送電線でも正しく判定できることは明らかであ
る。
流ias,ibs,icsにおいてアンバランスが発生する。
(25)式による正相分算出に際してアンバランス分
の大きさが導出されることになる。したがつて前
記(28)式による計算例を考えるとき、(28)式の値
に各相の負荷のアンバランス分を加味した値が、
各ステツプS8-1,S8-2,S8-3における判定レベル
となる。しかし、この場合にもステツプS8で示し
た相手端しや断の有無の判定が負荷電流の小さな
送電線でも正しく判定できることは明らかであ
る。
第7図は本発明が適用されるデイジタル保護継
電装置の他の構成図である。
電装置の他の構成図である。
一般にデイジタル計算機では多要素の動作判定
が可能であり、地絡回線選択継電器と後備保護用
の継電器を1台に収納する場合がある。この場
合、電流入力は後備保護用にも各回線毎に入力す
る必要があり、差電流は内部で演算して求める方
法がとられる。第7図はこのような場合の適用例
を示すものである。
が可能であり、地絡回線選択継電器と後備保護用
の継電器を1台に収納する場合がある。この場
合、電流入力は後備保護用にも各回線毎に入力す
る必要があり、差電流は内部で演算して求める方
法がとられる。第7図はこのような場合の適用例
を示すものである。
したがつて第7図においては各送電線2,3の
各相電流及び零相電流に対応した電流、ia1,ib1,
ic1,ia2,ib2,ic2,ip1,ip2の夫々が入力変換器9
に入力される構成以外は第1図の構成と同じであ
る。そこで各回線毎に取込んだ各相電流と零相電
流をデイジタル計算機13による動作判定に先立
つて差を演算する方法を用いれば、第1図の構成
によつて説明した各演算フロー図がそのまま適用
できる。
各相電流及び零相電流に対応した電流、ia1,ib1,
ic1,ia2,ib2,ic2,ip1,ip2の夫々が入力変換器9
に入力される構成以外は第1図の構成と同じであ
る。そこで各回線毎に取込んだ各相電流と零相電
流をデイジタル計算機13による動作判定に先立
つて差を演算する方法を用いれば、第1図の構成
によつて説明した各演算フロー図がそのまま適用
できる。
第8図は本発明による演算フローの一実施例で
ある。第8図においてステツプS9は補償形地絡回
線選択継電器の演算に先立ち、各相電流及び零相
電流の差電流を算出し記憶する処理である。ステ
ツプS10は各回線の健全相の電流値の大きさを判
定する処理を行ない、両回線の同一相電流が共に
所定値以下のときステツプS4に実行を移し、いず
れか一方が所定値以上のときステツプS7へ実行を
移す。ステツプS10において、a相地絡が判定さ
れたときは送電線2におけるb相電流ib1の大き
さを判定する処理ステツプS101-1を実行する。こ
こでib1が所定値より小さいとき、次にステツプ
S102-1を実行する。このステツプS102-1において
は送電線3におけるb相電流ib2の大きさを判定
する。この大きさ判定レベルはステツプS101-1に
同じである。そして前記各所定値より小さいと
き、次にステツプS4を実行する。又、ステツプ
S101-1,ステツプS102-1にて所定値より大きいと
判定されたときは、共にステツプS7へ実行を移
す。同様にしてステツプS101-2,S102-2,S101-3,
S102-3においては夫々ic1,ic2,ia1,ia2の大きさ判
定を行なう。以上のステツプS10内における大き
さ判定レベルは等しくすることができ、以下のよ
うに決定することができる。
ある。第8図においてステツプS9は補償形地絡回
線選択継電器の演算に先立ち、各相電流及び零相
電流の差電流を算出し記憶する処理である。ステ
ツプS10は各回線の健全相の電流値の大きさを判
定する処理を行ない、両回線の同一相電流が共に
所定値以下のときステツプS4に実行を移し、いず
れか一方が所定値以上のときステツプS7へ実行を
移す。ステツプS10において、a相地絡が判定さ
れたときは送電線2におけるb相電流ib1の大き
さを判定する処理ステツプS101-1を実行する。こ
こでib1が所定値より小さいとき、次にステツプ
S102-1を実行する。このステツプS102-1において
は送電線3におけるb相電流ib2の大きさを判定
する。この大きさ判定レベルはステツプS101-1に
同じである。そして前記各所定値より小さいと
き、次にステツプS4を実行する。又、ステツプ
S101-1,ステツプS102-1にて所定値より大きいと
判定されたときは、共にステツプS7へ実行を移
す。同様にしてステツプS101-2,S102-2,S101-3,
S102-3においては夫々ic1,ic2,ia1,ia2の大きさ判
定を行なう。以上のステツプS10内における大き
さ判定レベルは等しくすることができ、以下のよ
うに決定することができる。
即ち、1相地絡発生時、1端しや断までの各回
線健全相の電流の大きさの最大値は下記で表わせ
る。
線健全相の電流の大きさの最大値は下記で表わせ
る。
ip=iL+ith ……(29)
但し、iLは負荷電流、ithは循環電流である。
ここで負荷電流iLは各相バランスしていると考
えることができる。一方、各相の循環電流は(2
6)、(27)式で示した如く、起誘導送電線の状況に
より多少異なるため、想定される最大の循環電流
を(29)式のith値をして選べばよい。
えることができる。一方、各相の循環電流は(2
6)、(27)式で示した如く、起誘導送電線の状況に
より多少異なるため、想定される最大の循環電流
を(29)式のith値をして選べばよい。
一方は、1端しや断後は健全回線側の健全相の
電流値は下記となる。
電流値は下記となる。
ip′=2iL ……(30)
したがつて、負荷電流iLが循環電流ithより大きい
送電線に対しては、健全相2相が共に(29)式にて
決定される値以下か否かで1端しや断か否かを判
定することができる。よつて、各相入力の大きさ
は(29)式まで考えればよい。
送電線に対しては、健全相2相が共に(29)式にて
決定される値以下か否かで1端しや断か否かを判
定することができる。よつて、各相入力の大きさ
は(29)式まで考えればよい。
第9図は本発明による演算フローの他の実施例
である。
である。
本実施例では想定される循環電流が負荷電流よ
り大きな場合を説明するためのものである。第9
図においてステツプS11は各回線相電流ia1,ia2基
準の正相分を算出する。その他の構成は第8図の
場合と同様である。ステツプS111-1は1回線a相
に関する正相分ia11の算出を行ない、その値が所
定値以下のとき、次のステツプS112-1に実行を移
す。ステツプS112-1では2回線a相ia2に関する正
相分ia21の算出を行ない、その値が所定値以下の
とき、次のステツプS4に実行を移す。そしてステ
ツプS111-1及びステツプS112-1において夫々所定
値以上のときはステツプS7に実行を移す。ステツ
プS111-2,ステツプS112-2,ステツプS111-3,ステ
ツプS112-3においても前記同様ia1,ia2に関する正
相分ia11,ia21の判定処理を行なう。このステツプ
S11における正相分の算出は(25)式において差電
流の代りに相電流を用いればよい。なお(25)式に
おいては差電流を用いていたため、(28)式に示し
たように循環電流分のみが僅かに算出されるもの
であつたが、ステツプS11における正相分の算出
では負荷電流分も含まれ、 iq=iL+Δith ……(31) となる。ここでΔithは相電流に含まれる循環電流
より算出するため、(28)式に示す値の1/2に相当
する。したがつて(29)式と比べたとき、相電流の
正相分の大きさには循環電流の影響は小さくな
る。故に第9図の演算フローを用いれば循環電流
が負荷電流より大きな送電線に対しても相手端し
や断か否かの判定が充分正確に行なえると云え
る。
り大きな場合を説明するためのものである。第9
図においてステツプS11は各回線相電流ia1,ia2基
準の正相分を算出する。その他の構成は第8図の
場合と同様である。ステツプS111-1は1回線a相
に関する正相分ia11の算出を行ない、その値が所
定値以下のとき、次のステツプS112-1に実行を移
す。ステツプS112-1では2回線a相ia2に関する正
相分ia21の算出を行ない、その値が所定値以下の
とき、次のステツプS4に実行を移す。そしてステ
ツプS111-1及びステツプS112-1において夫々所定
値以上のときはステツプS7に実行を移す。ステツ
プS111-2,ステツプS112-2,ステツプS111-3,ステ
ツプS112-3においても前記同様ia1,ia2に関する正
相分ia11,ia21の判定処理を行なう。このステツプ
S11における正相分の算出は(25)式において差電
流の代りに相電流を用いればよい。なお(25)式に
おいては差電流を用いていたため、(28)式に示し
たように循環電流分のみが僅かに算出されるもの
であつたが、ステツプS11における正相分の算出
では負荷電流分も含まれ、 iq=iL+Δith ……(31) となる。ここでΔithは相電流に含まれる循環電流
より算出するため、(28)式に示す値の1/2に相当
する。したがつて(29)式と比べたとき、相電流の
正相分の大きさには循環電流の影響は小さくな
る。故に第9図の演算フローを用いれば循環電流
が負荷電流より大きな送電線に対しても相手端し
や断か否かの判定が充分正確に行なえると云え
る。
第10図は本発明による他の一実施例演算フロ
ー図である。
ー図である。
本実施例では検出電流と補償電流との差分の事
故前後の変化分を演算電流とするものである。即
ち、第5図との違いはステツプS2における1相地
絡検出処理において、1相地絡が検出されないと
き、ステツプS12、ステツプS13を実行すること、
及びステツプS4がステツプS14に代つたことであ
る。以下この変更部のみについて説明する。
故前後の変化分を演算電流とするものである。即
ち、第5図との違いはステツプS2における1相地
絡検出処理において、1相地絡が検出されないと
き、ステツプS12、ステツプS13を実行すること、
及びステツプS4がステツプS14に代つたことであ
る。以下この変更部のみについて説明する。
ステツプS12は、ステツプS2において1相地絡
検出判定がなされないとき、これに続いて短絡事
故の有無を判定する。しかしステツプS12におい
て短絡事故が検出されると、図示されない短絡処
理に移る。又、ステツプS12において短絡事故が
検出されない場合は次のステツプS13に移る。こ
こでステツプS13は後述する諸量の値を記憶する。
そしてこの記憶を行なつた後、ステツプS1の開始
に戻る。ステツプS14はどの相の地絡であるかに
応じ、各ステツプS14-1,S14-2及びS14-3におい
て、電圧、電流及び前記したステツプS13の記憶
量を用い、演算量eea,eeb又はeecを求める。
検出判定がなされないとき、これに続いて短絡事
故の有無を判定する。しかしステツプS12におい
て短絡事故が検出されると、図示されない短絡処
理に移る。又、ステツプS12において短絡事故が
検出されない場合は次のステツプS13に移る。こ
こでステツプS13は後述する諸量の値を記憶する。
そしてこの記憶を行なつた後、ステツプS1の開始
に戻る。ステツプS14はどの相の地絡であるかに
応じ、各ステツプS14-1,S14-2及びS14-3におい
て、電圧、電流及び前記したステツプS13の記憶
量を用い、演算量eea,eeb又はeecを求める。
以下、ステツプS13,S14について説明する。
ステツプS13においては次の演算を行ない、そ
の値を記憶する。
の値を記憶する。
ipsM×vbeM,ipsM×vcaM,ipsM×vabM,
K4bibsM×vbcM,K4ea(icsM+iasM)×vcaM,
K4bibsM×vabM ……(31)
但し、ipsM,ibsM,icsM,iasMは夫々零相、b相、
c相及びa相の各差電流ips,ibs,ics及びiasの記憶
時の値、vbcM,vcaM,vabMは夫々bc相、ca相及び
ab相の各相間電圧vb−vc,vc−va及びva−vbの記
憶時の値、K4b,K4caは定数である。又、上式は
全ての外積であり、以下記号×でその関係を示
す。
c相及びa相の各差電流ips,ibs,ics及びiasの記憶
時の値、vbcM,vcaM,vabMは夫々bc相、ca相及び
ab相の各相間電圧vb−vc,vc−va及びva−vbの記
憶時の値、K4b,K4caは定数である。又、上式は
全ての外積であり、以下記号×でその関係を示
す。
A×B=|AB|sim(θA−θB) ……(32)
但し、A及びBはベクトル量、|AB|はA,
Bの積の絶対値、θA及びθBは夫々ベクトル量A及
びBの角度である。
Bの積の絶対値、θA及びθBは夫々ベクトル量A及
びBの角度である。
なお、ステツプS2又はS12において地絡事故及
び短絡事故が検出されるには、事故発生後若干時
間を必要とする。したがつてステツプS13の演算
は事故発生後、事故検出までの間は事故時の値で
行なわれる。しかし、この値が記憶値とされるこ
とは好ましくないので、記憶値の更新にあたつて
記憶値に変化が認められたときは、古い値を若干
時間保持し、一定時間内に事故が検出されないと
き記憶値を更新するようにする。
び短絡事故が検出されるには、事故発生後若干時
間を必要とする。したがつてステツプS13の演算
は事故発生後、事故検出までの間は事故時の値で
行なわれる。しかし、この値が記憶値とされるこ
とは好ましくないので、記憶値の更新にあたつて
記憶値に変化が認められたときは、古い値を若干
時間保持し、一定時間内に事故が検出されないと
き記憶値を更新するようにする。
第11図はステツプS13で行なわれる演算フロ
ー図である。先ず第10図のステツプS12におい
て短絡事故が検出されない場合に、ステツプ
S13-1にて前記した(31)式の値を演算する。次にス
テツプS13-2においてステツプS13-1の演算値とス
テツプS13-4に記憶値とを比較し有意差があるか
否かを判断する。もし差がなければステツプS1に
戻る。差があればステツプS13-3に移り差が生じ
てから一定時間継続したことを検出する。一定時
間に達しないときはステツプS1に戻り、一定時間
継続と判断されるまでこの処理が繰り返される。
一定時間継続と判断されたときはステツプS13-4
に移り、ステツプS13-1の演算値を記憶する。な
お、上記した一定時間はステツプS12及びステツ
プS2の短絡及び地絡検出時間より若干長い時間と
する。これにより短絡又は地絡事故の検出に若干
の遅れがあつても、事故前の値が記憶される。第
10図のステツプS14においては、ステツプ
S14-1,S14-2又はS14-3で夫々次式で表わされる演
算量eea,eeb及びeecの値を算出する。
ー図である。先ず第10図のステツプS12におい
て短絡事故が検出されない場合に、ステツプ
S13-1にて前記した(31)式の値を演算する。次にス
テツプS13-2においてステツプS13-1の演算値とス
テツプS13-4に記憶値とを比較し有意差があるか
否かを判断する。もし差がなければステツプS1に
戻る。差があればステツプS13-3に移り差が生じ
てから一定時間継続したことを検出する。一定時
間に達しないときはステツプS1に戻り、一定時間
継続と判断されるまでこの処理が繰り返される。
一定時間継続と判断されたときはステツプS13-4
に移り、ステツプS13-1の演算値を記憶する。な
お、上記した一定時間はステツプS12及びステツ
プS2の短絡及び地絡検出時間より若干長い時間と
する。これにより短絡又は地絡事故の検出に若干
の遅れがあつても、事故前の値が記憶される。第
10図のステツプS14においては、ステツプ
S14-1,S14-2又はS14-3で夫々次式で表わされる演
算量eea,eeb及びeecの値を算出する。
eea=eda−eha
eeb=edb−ehb
eec=edc−ehc ……(33)
但し、eda,edb及びedcは検出量、eha,ehb及び
ehcは補償量であり、いずれも次式で表わされる。
ehcは補償量であり、いずれも次式で表わされる。
eda=ips×vbc−ipsM×vbcM
edb=ips×vcb−ipsM×vcaM
edc=ips×vab−ipsM×vabM ……(34)
eha=K4bibs×vbc−K4bibsM×vbcM
eha=K4bibs×vbc−K4bibsM×vbcM
ehb=K4ca(ics+ias)×vca−K4ca(icsM+iasM)×vc
aM ehc=K4bibs×vab−K4bibsM×vabM ……(35) 但し、vbc,vca及びvabは相間電圧vb−vc,vc−
va及びva−vbである。
aM ehc=K4bibs×vab−K4bibsM×vabM ……(35) 但し、vbc,vca及びvabは相間電圧vb−vc,vc−
va及びva−vbである。
上記した(34)式による検出量は、いずれも零相
差電流ipsと事故相に対する直角位相の電圧(以
後、単に直角電圧と云う)vbc,vca又はvabの外積
の値の事故検出前に記憶された記憶値に対する事
故検出後の値の変化分(以後、単に事故変化分と
云う)である。又、(35)式の補償量は健全相中の
1相の差電流ibs又は健全2相の差電流の合成値ics
+iasと直角電圧の外積の事故変化分である。
差電流ipsと事故相に対する直角位相の電圧(以
後、単に直角電圧と云う)vbc,vca又はvabの外積
の値の事故検出前に記憶された記憶値に対する事
故検出後の値の変化分(以後、単に事故変化分と
云う)である。又、(35)式の補償量は健全相中の
1相の差電流ibs又は健全2相の差電流の合成値ics
+iasと直角電圧の外積の事故変化分である。
以上説明したように検出電流idと補償電流ihの
差分の事故前後の変化分に応動する補償形地絡回
線選択継電器において、1相地絡検出前は健全状
態の電気量を記憶し、1相地絡検出後はステツプ
S3による地絡相別の結果により健全相の差電流の
大きさを判定する。この健全相の差電流の大きさ
が所定値より小さいときはステツプS14により(3
3)式を算出して補償形の地絡回線選択を行なう
が、所定値より大きいときはステツプS13におけ
る記憶値に関係なく、零相差電流の大きさに応動
する普通の地絡回線選択を行なうものである。
差分の事故前後の変化分に応動する補償形地絡回
線選択継電器において、1相地絡検出前は健全状
態の電気量を記憶し、1相地絡検出後はステツプ
S3による地絡相別の結果により健全相の差電流の
大きさを判定する。この健全相の差電流の大きさ
が所定値より小さいときはステツプS14により(3
3)式を算出して補償形の地絡回線選択を行なう
が、所定値より大きいときはステツプS13におけ
る記憶値に関係なく、零相差電流の大きさに応動
する普通の地絡回線選択を行なうものである。
なお、ステツプS13及びS14における演算量は(3
1),(34)及び(35)式に示したものに限る必要はな
く、(13)式にて示す演算量を使用することができ
る。
1),(34)及び(35)式に示したものに限る必要はな
く、(13)式にて示す演算量を使用することができ
る。
第12図は本発明による他の演算フロー図であ
り、デイジタル保護継電器の構成は第1図によ
る。
り、デイジタル保護継電器の構成は第1図によ
る。
本実施例では第5図における演算フローのステ
ツプS6をステツプS15に置き換えたものであり、
その他は第5図に同じであるため変更部のみ説明
する。
ツプS6をステツプS15に置き換えたものであり、
その他は第5図に同じであるため変更部のみ説明
する。
ステツプS15は、ステツプS3において地絡相が
検出された後、各相電流の最大値が所定値以下で
あるか否かを判定し、所定値以下のときステツプ
S4の実行に移り、所定値以上のときステツプS7の
実行に移る処理を行なう。そしてステツプS15に
おいては、先ずステツプS15-1においてステツプ
S3における地絡相の判定結果を記憶する。ステツ
プS15-2では各相差電流ias,ibs及びicsの大きさを
算出し、そのうちの最大値を決定する。次にステ
ツプS15-3ではステツプS15-2において算出された
最大値の値と所定値との比較を行ない、所定値よ
り大きいときステツプS7の実行に移る。一方、所
定値より小さいときステツプS15-4に実行を移す。
ステツプS15-4においてはステツプS15-1で記憶し
た内容を読み出して地絡相を判定し、ステツプS4
における地絡相に応じた演算処理の実行を可能に
する。
検出された後、各相電流の最大値が所定値以下で
あるか否かを判定し、所定値以下のときステツプ
S4の実行に移り、所定値以上のときステツプS7の
実行に移る処理を行なう。そしてステツプS15に
おいては、先ずステツプS15-1においてステツプ
S3における地絡相の判定結果を記憶する。ステツ
プS15-2では各相差電流ias,ibs及びicsの大きさを
算出し、そのうちの最大値を決定する。次にステ
ツプS15-3ではステツプS15-2において算出された
最大値の値と所定値との比較を行ない、所定値よ
り大きいときステツプS7の実行に移る。一方、所
定値より小さいときステツプS15-4に実行を移す。
ステツプS15-4においてはステツプS15-1で記憶し
た内容を読み出して地絡相を判定し、ステツプS4
における地絡相に応じた演算処理の実行を可能に
する。
なお、ステツプS15-3における比較対象の所定
値としては、入力の大きさがA/D変換のフルス
ケールを超過しているか否かが判定できるように
設定する。即ち、A/D変換のフルスケールは、
相手端しや断前の応動を正しく行なうため、当然
想定し得る循環電流値以上に設定される。したが
つて本実施例においては相手端しや断が生じて
も、各相差電流の入力がA/D変換のフルスケー
ル以内であるならば「補償形」による地絡回線選
択を継続して実行し、A/D変換のフルスケール
を超過する危険があるときのみ、通常の地絡回線
選択に切換えるものである。以上説明した本実施
例によつても入力のフルスケールを最小限に抑え
ることができるため地絡回線選択継電器の感度を
良くすることができる。
値としては、入力の大きさがA/D変換のフルス
ケールを超過しているか否かが判定できるように
設定する。即ち、A/D変換のフルスケールは、
相手端しや断前の応動を正しく行なうため、当然
想定し得る循環電流値以上に設定される。したが
つて本実施例においては相手端しや断が生じて
も、各相差電流の入力がA/D変換のフルスケー
ル以内であるならば「補償形」による地絡回線選
択を継続して実行し、A/D変換のフルスケール
を超過する危険があるときのみ、通常の地絡回線
選択に切換えるものである。以上説明した本実施
例によつても入力のフルスケールを最小限に抑え
ることができるため地絡回線選択継電器の感度を
良くすることができる。
本実施例におけるステツプS15の方法は第12
図に限られるものではなく、各相電流を用いる第
7図の構成においても適用可能である。この場合
には、両回線の各相電流ia1,ia2,ib1,ib2,ic1,
ic2のうちから最大値を検出し、その大きさが所
定値より小さいことを判定する処理を第8図にお
けるステツプS10の代りに行なう演算フローとす
ればよい。
図に限られるものではなく、各相電流を用いる第
7図の構成においても適用可能である。この場合
には、両回線の各相電流ia1,ia2,ib1,ib2,ic1,
ic2のうちから最大値を検出し、その大きさが所
定値より小さいことを判定する処理を第8図にお
けるステツプS10の代りに行なう演算フローとす
ればよい。
更に本実施例におけるステツプS15を第10図
におけるステツプS6に置換えることにより、(13)
式の原理による補償形地絡回線選択継電器に適用
できることは明らかである。
におけるステツプS6に置換えることにより、(13)
式の原理による補償形地絡回線選択継電器に適用
できることは明らかである。
第13図は本発明による他の演算フロー図であ
り、デイジタル保護継電器の構成は第7図によ
る。
り、デイジタル保護継電器の構成は第7図によ
る。
本実施例では第8図における演算フローのステ
ツプS10をステツプS16に置換えたものであり、そ
の他は第8図に同じであるため変更部のみ説明す
る。
ツプS10をステツプS16に置換えたものであり、そ
の他は第8図に同じであるため変更部のみ説明す
る。
ステツプS16は、ステツプS3において地絡相が
検出された後、2回線の同一相電流の大きさの差
が所定値により大であるか否かを判定し、1相で
も所定値より大きいときステツプS7に実行を移
し、いずれも所定値より小であるときステツプS4
の実行に移る処理を行なうものである。そしてス
テツプS16では、先ずステツプS16-1において、ス
テツプS3における地絡相の判定結果を記憶する。
ステツプS16-2では送電線2,3のa相電流ia1,
ia2の大きさを算出する。次にステツプS16-3では
前記a相電流ia1とia2の大きさの差が所定値より
も大きいか否かの判定をし、所定値より大きいと
きステツプS7の実行に移り、反対に所定値より小
さいときステツプS16-4の実行に移る。又、b,
c相電流についても全く同じであり、夫々ステツ
プS16-4,S16-6において大きさを算出し、ステツ
プS16-5,S16-7で所定値との判定を行なう。そし
てステツプS16-7において所定値より小さいこと
が判定されると、次のステツプS4の実行に移る。
検出された後、2回線の同一相電流の大きさの差
が所定値により大であるか否かを判定し、1相で
も所定値より大きいときステツプS7に実行を移
し、いずれも所定値より小であるときステツプS4
の実行に移る処理を行なうものである。そしてス
テツプS16では、先ずステツプS16-1において、ス
テツプS3における地絡相の判定結果を記憶する。
ステツプS16-2では送電線2,3のa相電流ia1,
ia2の大きさを算出する。次にステツプS16-3では
前記a相電流ia1とia2の大きさの差が所定値より
も大きいか否かの判定をし、所定値より大きいと
きステツプS7の実行に移り、反対に所定値より小
さいときステツプS16-4の実行に移る。又、b,
c相電流についても全く同じであり、夫々ステツ
プS16-4,S16-6において大きさを算出し、ステツ
プS16-5,S16-7で所定値との判定を行なう。そし
てステツプS16-7において所定値より小さいこと
が判定されると、次のステツプS4の実行に移る。
ところで通常は、負荷はバランスしていて負荷
電流の逆相分と零相分は無視可能な大きさである
が、負荷電流が大きくなつて、その逆相分が大き
くなると下記の問題がある。
電流の逆相分と零相分は無視可能な大きさである
が、負荷電流が大きくなつて、その逆相分が大き
くなると下記の問題がある。
即ち、(10)〜(12)で示したように逆相電流を演算
に使用する補償形地絡回線選択継電器の原理は、
逆相分は負荷電流に対して無視できることを前提
として循環電流を演算電流から消去しようとする
ものである。したがつて負荷電流に逆相成分が含
まれていた場合は、その分が演算誤差となつて性
能劣化を招くことになる。即ち、事故発生後も全
端子が「閉」の状態では差電流を用いて演算を行
なうために逆相成分による影響はないが、相手端
しや断後にあつては、差回路による逆相成分のキ
ヤンセルがなく、各相差電流に逆相分が含まれて
リレー入力となることである。
に使用する補償形地絡回線選択継電器の原理は、
逆相分は負荷電流に対して無視できることを前提
として循環電流を演算電流から消去しようとする
ものである。したがつて負荷電流に逆相成分が含
まれていた場合は、その分が演算誤差となつて性
能劣化を招くことになる。即ち、事故発生後も全
端子が「閉」の状態では差電流を用いて演算を行
なうために逆相成分による影響はないが、相手端
しや断後にあつては、差回路による逆相成分のキ
ヤンセルがなく、各相差電流に逆相分が含まれて
リレー入力となることである。
しかし、負荷電流が大きくその逆相分が問題に
なる系統条件においては、Ith≪IL1,IL2であるか
ら、第3図aの常時では、各相電流について、|
ia1|≒|ia2|,|ib1|≒|ib2|及び|ic1|≒|ic2
|が成り立ち、第3図bの一端しや断後は、|ia1
|=|ib1|=|ic1|=IL1+IL2となる。但し、事
故相はIL1+IL2+IFとなる。したがつて両回線の
各相電流の大きさの差を考えれば、常時は「0」
に等しく、一端しや断後は(IL1+IL2)となる。
そこでステツプS16-3,S16-5,S16-7における判定
レベルは負荷電流に比べて、ほとんど「0」に近
い値とすることができ、高感度に検出することが
できる。
なる系統条件においては、Ith≪IL1,IL2であるか
ら、第3図aの常時では、各相電流について、|
ia1|≒|ia2|,|ib1|≒|ib2|及び|ic1|≒|ic2
|が成り立ち、第3図bの一端しや断後は、|ia1
|=|ib1|=|ic1|=IL1+IL2となる。但し、事
故相はIL1+IL2+IFとなる。したがつて両回線の
各相電流の大きさの差を考えれば、常時は「0」
に等しく、一端しや断後は(IL1+IL2)となる。
そこでステツプS16-3,S16-5,S16-7における判定
レベルは負荷電流に比べて、ほとんど「0」に近
い値とすることができ、高感度に検出することが
できる。
故に本実施例を使用すれば、負荷電流が大き
く、その逆相分が問題となる系統においても、逆
相分電流を演算に使用する補償形地絡回線選択継
電器の性能向上が可能である。
く、その逆相分が問題となる系統においても、逆
相分電流を演算に使用する補償形地絡回線選択継
電器の性能向上が可能である。
なお、ステツプS16における判定処理を(13)式
の原理にもとづく補償形回線選択継電器に適用で
きることは勿論である。
の原理にもとづく補償形回線選択継電器に適用で
きることは勿論である。
以上説明した如く、本発明によれば循環零相電
流の流れる2端子平行2回線送電線の1相地絡事
故検出に対して、相手端1回線しや断か否かを検
出することによつて循環零相電流の影響を判別
し、1回線しや断前は補償形地絡回線選択継電器
により循環零相電流に影響されない事故検出を行
ない、相手端1回線しや断後は零相差電流にのみ
応動する従来の地絡回線選択継電器により事故検
出を行なうよう構成したので、補償形地絡回線選
択継電器の演算に用いる各相電流の大きさの範囲
を限定することができ、事故検出の性能を高める
ことができる。
流の流れる2端子平行2回線送電線の1相地絡事
故検出に対して、相手端1回線しや断か否かを検
出することによつて循環零相電流の影響を判別
し、1回線しや断前は補償形地絡回線選択継電器
により循環零相電流に影響されない事故検出を行
ない、相手端1回線しや断後は零相差電流にのみ
応動する従来の地絡回線選択継電器により事故検
出を行なうよう構成したので、補償形地絡回線選
択継電器の演算に用いる各相電流の大きさの範囲
を限定することができ、事故検出の性能を高める
ことができる。
第1図は従来技術及び本発明に共通して用いら
れる一般的なデイジタル保護継電器装置の構成
図、第2図はデイジタル計算機が行なう演算フロ
ーの従来例図、第3図a,bは2回線からなる被
保護送電線の事故前、事故後の系統状態を示す
図、第4図はT分岐を有する2回線送電線におけ
る1相地絡事故発生の状態を示す図、第5図は本
発明による地絡回線選択継電器の演算フロー図、
第6図は他の実施例演算フロー図、第7図は本発
明が適用されるデイジタル保護継電装置の他の構
成図、第8図は他の実施例演算フロー図、第9図
は更に他の実施例演算フロー図、第10図は更に
他の実施例演算フロー図、第11図は第10図の
ステツプS13の詳細演算フロー図、第12図は更
に他の実施例演算フロー図、第13図は更に他の
実施例演算フロー図である。 1……母線、2,3……平行送電線、4,5…
…しや断器、6,7……変流器、8……計器用変
圧器、9……入力変換器、10……サンプルホー
ルド回路、11……マルチプレクサ、12……
A/D変換器、13……デイジタル計算機、1
A,1B……各端母線、IL1,IL2……負荷電流、
Ith……循環零相電流、IF……事故電流。
れる一般的なデイジタル保護継電器装置の構成
図、第2図はデイジタル計算機が行なう演算フロ
ーの従来例図、第3図a,bは2回線からなる被
保護送電線の事故前、事故後の系統状態を示す
図、第4図はT分岐を有する2回線送電線におけ
る1相地絡事故発生の状態を示す図、第5図は本
発明による地絡回線選択継電器の演算フロー図、
第6図は他の実施例演算フロー図、第7図は本発
明が適用されるデイジタル保護継電装置の他の構
成図、第8図は他の実施例演算フロー図、第9図
は更に他の実施例演算フロー図、第10図は更に
他の実施例演算フロー図、第11図は第10図の
ステツプS13の詳細演算フロー図、第12図は更
に他の実施例演算フロー図、第13図は更に他の
実施例演算フロー図である。 1……母線、2,3……平行送電線、4,5…
…しや断器、6,7……変流器、8……計器用変
圧器、9……入力変換器、10……サンプルホー
ルド回路、11……マルチプレクサ、12……
A/D変換器、13……デイジタル計算機、1
A,1B……各端母線、IL1,IL2……負荷電流、
Ith……循環零相電流、IF……事故電流。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 循環零相電流の流れる2端子平行2回線送電
線の1相地絡事故を保護する地絡回線選択継電器
において、各回線中の1相地絡事故を検出する手
段と、前記地絡事故の地絡相を選別する手段と健
全相の電流または正相電流を導出して所定値と比
較しその大小に応じて相手端1回線しや断を検出
する手段と、零相差電流と極性量とを算出して相
手端1回線しや断検出時に地絡回線を演算する第
1の地絡回線選択手段と、常時の循環零相電流を
補償した零相差電流と極性量とを算出して相手端
1回線しや断でない時に地絡回線を演算する第2
の補償形地絡回線選択手段とを夫々そなえ、相手
端1回線のしや断状態に応じて前記第1、第2の
各地絡回線選択手段を切換えることを特徴とする
地絡回線選択継電器。 2 相手端1回線しや断判定を、健全2相のうち
の少なくとも1相の回線電流値の大きさ、又は差
電流の大きさが所定値より大であることにより行
なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
の地絡回線選択継電器。 3 相手端1回線しや断判定を、差電流の正相分
が所定値より大であることにより行なうことを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の地絡回線選
択継電器。 4 循環零相電流の流れる2端子平行2回線送電
線の1相地絡事故を保護する地絡回線選択継電器
において、各回線各相電流及び零相電流の差電流
を導出し記憶する手段と、各回線中の1相地絡事
故を検出する手段と、前記地絡事故の地絡相を選
別する手段と、各回線同一健全相の電流値の大き
さを夫々導出して所定値と夫々個別に比較しその
大小に応じて相手端1回線しや断を検出する手段
と、零相差電流と極性量とを算出して相手端1回
線しや断検出時に地絡回線を演算する第1の地絡
回線選択手段と、常時の循環零相電流を補償した
零相差電流と極性量とを算出して相手端1回線し
や断でない時に地絡回線を演算する第2の補償形
地絡回線選択手段とを夫々そなえ、相手端1回線
のしや断状態に応じて前記第1、第2の各地絡回
線選択手段を切換えることを特徴とする地絡回線
選択継電器。 5 相手端1回線しや断判定を、各回線同一相基
準の正相分が所定値より大であることにより行な
うことを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の
地絡回線選択継電器。 6 循環零相電流の流れる2端子平行2回線送電
線の1相地絡事故を保護する地絡回線選択継電器
において、各回線中の1相地絡事故を検出する手
段と、前記1相地絡事故でない場合に短絡事故の
有無を検出する手段と、各相電流及び零相電流の
各差電流と極性量とを夫々記憶すると共に前記記
憶値に変化が認められた場合であつて、かつ一定
時間内に事故が検出されない場合に記憶値を更新
する記憶手段と、前記地絡事故の地絡相を検出す
る手段と、健全相差電流を導出して所定値と比較
しその大小に応じて相手端1回線しや断を検出す
る手段と、零相差電流と極性量とを算出して相手
端1回線しや断検出時に地絡回線を演算する第1
の地絡回線選択手段と、常時の循環零相電流を補
償した零相差電流と極性量とを算出して前記記憶
手段の記憶内容を用いて相手端1回線しや断でな
い時に地絡回線を演算する第2の補償形地絡回線
選択手段とを夫々そなえ、相手端1回線のしや断
状態に応じて前記第1、第2の各地絡回線選択手
段を切換えることを特徴とする地絡回線選択継電
器。 7 循環零相電流の流れる2端子平行2回線送電
線の1相地絡事故を保護する地絡回線選択継電器
において、各回線中の1相地絡事故を検出する手
段と、各回線中の1相地絡相を選別する手段と、
前記地絡相を記憶する手段と、各回線同一相差電
流の大きさを夫々算出して最大値を決定する手段
と、前記最大値と所定値とを比較しその大小に応
じて相手端1回線しや断を検出する手段と、零相
差電流と極性量とを算出して相手端1回線しや断
時に地絡回線を演算する第1の地絡回線選択手段
と、常時の循環零相電流を補償した零相差電流と
極性量とを算出して相手端1回線しや断でない時
に地絡回線を演算する第2の補償形地絡回線選択
手段とを夫々そなえ、相手端1回線のしや断状態
に応じて前記第1、第2の各地絡回線選択手段を
切換えることを特徴とする地絡回線選択継電器。 8 循環零相電流の流れる2端子平行2回線送電
線の1相地絡事故を保護する地絡回線選択継電器
において、各回線各相電流及び零相電流の差電流
を算出し記憶する手段と、各回線中の1相地絡事
故を検出する手段と、前記地絡事故の地絡相を選
別する手段と、前記地絡相を記憶する手段と、各
回線同一相電流の大きさの差を算出して所定値と
比較し、前記比較結果としての差が少なくとも1
相以上大きい場合に相手端1回線しや断と判定す
る手段と、零相差電流と極性量とを算出して相手
端1回線しや断時に地絡回線を演算する第1の地
絡回線選択手段と、常時の循環零相電流を補償し
た零相差電流と極性量とを算出して相手端1回線
しや断でない時に地絡回線を演算する第2の補償
形地絡回線選択手段とを夫々そなえ、相手端1回
線のしや断状態に応じて前記第1、第2の各地絡
回線選択手段を切換えることを特徴とする地絡回
線選択継電器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2034383A JPS59149721A (ja) | 1983-02-08 | 1983-02-08 | 地絡回線選択継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2034383A JPS59149721A (ja) | 1983-02-08 | 1983-02-08 | 地絡回線選択継電器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59149721A JPS59149721A (ja) | 1984-08-27 |
| JPH0452695B2 true JPH0452695B2 (ja) | 1992-08-24 |
Family
ID=12024489
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2034383A Granted JPS59149721A (ja) | 1983-02-08 | 1983-02-08 | 地絡回線選択継電器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59149721A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2558105B2 (ja) * | 1986-11-26 | 1996-11-27 | 日本精工株式会社 | メモリ機構付チルトステアリング装置 |
-
1983
- 1983-02-08 JP JP2034383A patent/JPS59149721A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59149721A (ja) | 1984-08-27 |
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