JPH045641B2 - - Google Patents

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JPH045641B2
JPH045641B2 JP63130097A JP13009788A JPH045641B2 JP H045641 B2 JPH045641 B2 JP H045641B2 JP 63130097 A JP63130097 A JP 63130097A JP 13009788 A JP13009788 A JP 13009788A JP H045641 B2 JPH045641 B2 JP H045641B2
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JP
Japan
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sheet
termite
breathable
threads
termiticide
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JP63130097A
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Inventor
Tsutomu Oohayashi
Shinobu Watanabe
Jusaku Masubuchi
Haruhiro Hanaoka
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Hiraoka and Co Ltd
Original Assignee
Hiraoka and Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH045641B2 publication Critical patent/JPH045641B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は通風性防蟻シートに関するものであ
る。更に詳しく述べるならば、本発明は、防蟻効
果が高く、耐久性に富み、かつ木造部分を含む家
屋等に対し通風・通気性を低下させることのな
い、通風性防蟻シートに関するものである。本発
明は、更に、比較的軽量で、施工面に対するなじ
み性および取扱い性が良好で、防蟻剤性面の有効
面積が大きく、防蟻効果の大きな通風性防蟻シー
トに関するものである。 〔従来の技術〕 従来から、木造部分を有する家屋、特に床下部
に対する白蟻防除は、家屋、建築物の耐久性向上
のために重要な課題であつた。しかしながら、従
来の白蟻防除手段には、種々な困難点、すなわち
防蟻剤の有する人畜に対する毒性、防蟻効果の不
確実性、防蟻処理の困難性などがあり、このため
に、有効な防蟻処置が、十分には普及していな
い。従来の防蟻処理は、主として、防蟻すべき木
材に施されていたが、これでは、防蟻処理を施さ
れていない木材部分に対しては、蟻の侵入を防止
することができない。一般に、蟻は土中より家屋
や建造物中に侵入するので、床下土地表面をコン
クリートやプラスチツクシートなどで被覆するこ
とも行われているが、このように床下土地表面を
被覆してしまうと、土地の有する湿気吸収・放出
効果によつて家屋・建造物に対する換気や湿気調
整効果が失われてしまうという問題がある。 更に、床下土地表面に防蟻剤を散布したり、防
蟻剤を砂や土にまぶした粒剤を散布すること、お
よび紙や不織布などを基体とし、これに防蟻剤を
更にまた、含浸させ、これを床下土地表面に敷き
つめることなども知られている。しかしながら、
前者は、土地汚染による公害発生の危険があり、
後は基体の風化によつて効果の持続性が低いなど
の難点があつた。 〔発明の解決しようとする課題〕 本発明は、従来の防蟻方法および材料における
欠点、すなわち効果の不確実性、効果の持続性
が、低いこと、防蟻処理実施の困難点などの問題
点を解消し、新規な通風性防蟻シートを提供しよ
うとするものである。また、本発明は、上記の問
題点を解消し、更に、柔難で屈曲性に富み比較的
平滑な表面を有し、取扱いの容易な、新規通風性
防蟻シートを提供しようとするものである。 〔課題を解決するための手段・およびその作用〕 本発明の通風性防蟻シートは、通風性粗目布帛
からなり、それを構成する糸条の間に透孔が形成
されているシート状基体と、この基体の糸条に担
持されている防蟻剤とを含んでなる通風性シート
であつて、 前記透孔の各々の目合面積が0.25〜4mm2であ
り、かつ前記透孔の合計面積の、前記通風性シー
トの全面積に対する比率が、10〜80%であること
を特徴とするものである。 本発明の通風性防蟻シートにおいて、前記防蟻
剤が、可撓性重合体材料とともに、前記基体の糸
条に担持されていてもよい。 また、たの本発明の通風性防蟻シートは、通風
性粗目布帛からなり、それを構成している糸条の
間に透孔が形成されているシート状基体と、この
基体の糸条に担持されている防蟻剤とを含んでな
る通風性シートであつて、 前記通風性シートの防蟻剤担持糸条が、可撓性
重合体材料により被覆されており、 前記透孔の
各々の目合面積が0.25〜4mm2であり、かつ前記透
孔の合計面積の、前記通風性シートの全面積に対
する比率が10〜80%である、ことを特徴とするも
のである。 本発明通風性の防蟻シートのシート状基体は、
1個当り0.25mm2〜4mm2、好ましくは、0.36mm2
2.25mm2の目合面積を有する多数の透孔を有する通
風性粗目布帛からなるものである。 透孔の目合面積が4mm2(2mm×2mm)より大き
くなると、得られる防蟻シートの透孔は、白蟻の
通過容易なものとなり、従つて床下の土地から家
屋・建築物への白蟻の侵入を防止できなくなる。
また上記目合面積が0.25mm2(0.5mm×0.5mm)より
小さくなると、得られる防蟻シートの通気性が不
十分となり、床下の換気や湿度調整が不十分とな
る。従つて透孔を有していない、或は、その大き
さについて、十分注意がはらわれていない従来の
防蟻不織布、フイルムシート、或は布帛シート
は、十分な実用性を有していないものであつた。
透孔の目合面積は2.25mm2(1.5mm×1.5mm)をこえ
て大きくならないことが好ましい。透孔の目合面
積が、0.25mm2〜4mm2の範囲にあるときは、白蟻は
この透孔を通過することが難かしく、しかも通過
を試みるときにシート状基体に担持されている防
蟻剤に接触し、或は上記糸条に噛みつくなどし
て、防蟻剤を吸収し、死滅する。 基体用通風性粗目布帛において、透孔の合計面
積の弾通風性シート全面積に対する比は、10〜80
%の範囲内にあり20〜60%の範囲内にあることが
より好ましい。上記面積比が10%より小さくなる
と、得られる防蟻シートの通風性が不十分とな
り、また、80%より大きくなると、シート状基体
の防蟻剤担体としての有効部分が過小となり、十
分な防蟻効果を達成できない。 本発明に用いられる防蟻剤の種類については、
格別の制限はなく、防蟻効果があり、かつ防蟻剤
として使用可能なものであれば、どのようなもの
であつてもよい。 例えば防蟻剤として、有機塩素系殺虫剤、例え
ば、デルドリン、クロルデンおよびスミチオン
(いづれも商標)などが用いられているがこれら
は、人畜に対する毒性が強く、土壌汚染、公害の
危険があるときは、むしろ毒性の低い有機リン系
殺虫剤を用いることが好しい。有機リン系殺虫剤
としてはクロルピリホス、すなわち、下記化学式
のO,O−ジエチル−O−(3,5,6−トリク
ロル−2−ピリジル)−ホスホロチオエート、 が知られており、本発明にも有効に使用すること
ができる。 一般に防蟻剤は、1.0〜100g/m2の量で通風性
シート状基体の糸条により担担持されていること
が好ましく、この担持量は3.0〜50g/m3である
ことが更に好ましい。 本発明の通風性防蟻シートのシート状基体とし
て用いられるものは繊維糸条により構成(織成、
編成、又は編織成)された粗目布帛である。この
ような粗目布帛を構成する繊維糸条は、天然繊
維、例えば、木綿、麻など、無機繊維、例えば、
ガラス繊維など、再生繊維、例えば、ビスコース
レーヨン、キユプラなど、半合成繊維、例えば、
ジーおよびトリ−アセテート繊維など、および合
成繊維、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ポリ
エステル(ポリエチレンテレフタレート等)繊
維、芳香族ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリ
塩化ビニル繊維およびポリオレフイン繊維など、
から選ばれた少なくとも1種の繊維からなるもの
が用いられる。また、繊維糸条は短繊維紡績糸、
長繊維糸、スプリツトヤーン、テープヤーンおよ
びモノフイラメントヤーンなどのいづれであつて
もよいが、防蟻剤を有効に、かつ、できるだけ多
量に担持できるものであることが好ましい。これ
ら糸条内繊維は、防蟻剤を混合防糸されたもの、
或は含浸処理されたものであつてもよい。粗目布
帛の構造には格別の限定はなく、例えば平織、か
らみ織、その他の布帛のいづれであつてもよいが
一般には、平織布帛であることが好ましい。ま
た、粗目布帛は、20〜300g/m2の目付を有する
ことが好ましく、40〜100g/m2の目付を有する
ことがより一層好ましい。 本発明の通風性防蟻シートにおいて、シート状
基体の糸条は、防蟻剤と可撓性重合体材料とが担
持されていてもよい。 このような可撓性重合体材料には格別の限定は
ないが、例えば、可撓性の合性樹脂、合成ゴム、
又は天然ゴムから選ばれ、好ましくは、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合体樹脂、アイソタクチツクポリプロ
ピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアクリロニ
トリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂
などのような合成樹脂、スチレン−ブタジエンゴ
ム、クロルスルホン化ポリエチレンゴム、ポリウ
レタンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴムなどの
ような合成ゴムから選ばれる。 シート状基体の糸条に防蟻剤が含浸又は塗布に
より担持され、その上に可撓性重合体材料が、含
浸又は塗布により担持されていてもよく、或は、
防蟻剤と可撓性重合体材料との混合物が、粗目布
帛の糸条に含浸、又は、塗布により担持されてい
てもよい。可撓性重合体材料を防蟻剤と併用する
ことにより基布に担持された防蟻剤の安定性を高
め、通風性防蟻シートの耐久性を向上させること
ができる。 防蟻剤担持糸条が、可撓性重合体材料により被
覆されているときは、白蟻が単に通風性防蟻シー
トに接触しただけでは死滅しないが、白蟻は、そ
の通過移動を阻止するシートを噛むので、この
際、通風性防蟻シート内の防蟻剤に接触し死滅す
る。また人畜無害の重合体材料により被覆されて
いる通風性防蟻シートは、製造、運搬、施工にお
ける安全性が高くなる。 最も好ましい可撓性重合体材料は、ポリ塩化ビ
ニル樹脂である。可撓性重合体材料には防蟻効果
を阻害しない限り所望の添加剤、例えば、可塑
剤、充填剤、着色剤、安定剤その他の変性剤を含
んでいてもよい。 一般に、シート状基体に防蟻剤とともに担持さ
れる可撓性重合体材料は10〜500g/m2の量であ
ることが好ましい。 一般に可撓性重合体材料の量は、基体重量に対
し、5〜200%の範囲内にあることが好ましく、
30〜150%の範囲内にあることがより一層好まし
い。但し、可撓性重合体材料の含浸・塗布によ
り、透孔を閉塞してシートの通風性が過度に低下
しないよう注意する必要がある。 本発明の通風性防蟻シートにおいて、シート状
基体の糸条により、防蟻剤とともに担持される可
撓性重合体材料は多孔質体(例えば、発泡多孔質
体)であつてもよい。このような多孔質重合体材
料は、得られる防蟻シートの軽量化、および使用
の際の施工面に対するなじみ性および取り扱い易
さなどを向上させ、かつ、防蟻性面の有効面積を
増大させ、従つて、防蟻効果およびその確実性を
著しく向上させることができる。 多孔質体の形成方法には格別の限定がなく、従
来知られている多孔質化法を利用することができ
る。 例えば、多孔質重合体層を形成するために、シ
ート状基体を重合体および発泡剤を含有する溶液
又はエマルジヨン中に浸漬し、これを所望の程度
に絞り、乾燥し、必要に応じ熱処理すればよい。
重合体溶液又はエマルジヨンを基布糸条に含浸さ
せるには、上記の他に、スプレー法、コーテイン
グ法、或はブラシング法などを用いてもよい。ま
た、上記重合体溶液又はエマルジヨンは、当該重
合体および発泡剤以外に、難燃化剤(例えば三酸
化アンチモニー)、着色顔料、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、その他の添加剤を含んでいてもよい。
発泡剤としては、それが防蟻効果に悪影響を与え
ない限り通常上記重合体とともに用いられている
ものから任意に選択することができる。例えばア
ゾビスホルムアミドなどが用いられる。 また、シート状基体の糸条上に多孔質重合体を
形成するには、上記のような化学発泡法の他に、
機械発泡形成法を用いてもよい。 多孔質重合体層内の気泡は、連続気泡であつて
もよいし、独立気泡であつてもよい。また、これ
らが混在していてもよい。多孔質重合体層の気孔
率には特に限定はなく、必要に応じて任意に設定
できる。また気孔のサイズについても特に限定は
ないが、微細なものであることが好ましい。更
に、気孔は、重合体層の全部にわたつて分布して
いてもよいし、或はその一部分のみに分布してい
てもよい。特に、多孔質重合体層の外表面は、気
泡を含まず平滑なものであることが好ましいこと
もある。 多孔質重合体は、防蟻剤を含浸、又は被覆され
ているシート状基布の糸条上に被覆層として形成
されてもよいし、或は、防蟻剤と混合され、この
混合物が基布の糸条上に被覆層として形成されて
いてもよい。このような多孔質重合体が基布を構
成する糸条のまわりに被覆層を形成すると、この
多孔質被覆層は、外力により弾性的に変形するの
で、蟻シート状基布の糸条間の透孔を通過しよう
とするとき或いは、これを噛み破るとき、蟻と有
効防蟻面との接触面積が大きくなり、確実に蟻を
死滅させることができる。 上述のような本発明の通気性防蟻シートは、多
孔質重合体層の存在に基いて、すぐれた柔軟屈曲
性と、適度な通風性および隠蔽性とを有し、構成
糸条のほつれや目寄りがなく、しかも比較的軽量
で、施工面に対するなじみ性および取り扱い性が
良好で防蟻面の有効面積が大きく、従つて防蟻効
果が向上する。 本発明の通風性防蟻シートは、その通風性シー
ト状基体が、それぞれ互に糸間間隙をおいて平行
に配置された経糸および緯糸とを少なくとも含む
糸条により構成された粗目織物状布帛からなるも
のであり、かつ、このようなシート状基体に、前
記防蟻剤を担持している前記可撓性重合体材料の
被覆層が形成されているものを包含する。この粗
目織物状布帛は、平織、もじり織、又はからみ織
布帛であつてもよい。また、重合体材料被覆層
は、発泡重合体材料からなる多孔層であつてもよ
い。 上記の態様の通風性防蟻シートにおいて、粗目
織物状布帛の糸条を被覆する重合体材料被覆層
は、糸条を被覆するとともに、糸条の交差点を包
み込み、これら交差する糸条を接着していること
が好ましい。 また、本発明の前記通風性防蟻シートにおいて
重合体被覆層により被覆された糸条は、シート平
面に対して偏平な断面形状を有することが好まし
い。この偏平断面形状において、そのシート平面
に平行な方向における断面長さ(l1)と、シート
平面に直角な方向における断面長さ(2)との
比(1)/(2)が1.3:〜7:1の範囲内に
あることが好ましい。このような偏平断面を有す
るシートは、そのすぐれた平坦性、低嵩高性、載
置場所に対するすぐれたなじみ性などにより、取
扱性のすぐれたものである。このような偏平糸条
シートは、前記粗目織物状布帛からなるシート状
基体に、防蟻剤を担持する重合体材料被覆層を形
成し、得られたシートに押圧偏平化処理を施せば
よい。また、押圧・偏平化処理を積極的に施さず
に、糸条の偏平化を達成するには、偏平化に適し
た糸条、例えば、マルチフイラメントからなる無
撚り糸、又は甘撚り糸、或はこれらの引揃え双
糸、又は甘撚り双糸などを用いればよく、撚り数
120t/m以下のマルチフイラメント糸、特に撚り
数100t/m以下のもの、例えば50〜100t/mのも
のを用いることが好ましい。しかし、偏平化に適
した糸条は、上記に限定されるものではなく、例
えば、紡績糸であつてもよく、或はもともと偏平
な断面形状を有するもの、すなわち、引揃え糸、
又は甘撚り双糸などであつてもよい。 上記のような偏平化された糸条を用いてシート
状体用粗目布帛を製造し、これに重合体被覆を施
してもよい。 一般に本発明の通風性防蟻シートにおいて、防
蟻剤を担持し、重合体被覆層によつて被覆された
糸条を更に偏平化するために、加熱プレスが施さ
れることがあるが、この高温におけるプレス処理
によつて糸条の強度が劣化しないことが望まし
い。このためには、重合体材料の融点が糸条の融
点又は熱分解温度よりも少なくとも5℃低いこと
が好ましい。 前述のように、被覆された糸条の偏平断面形状
は、その偏平度を表わす比12が1.3:1
〜7:1の範囲内にあるように所望に応じ適宜に
設定することができる。 比12が1.3:1より小さいときは、交差
する糸条の接着面積が小さく、従つて接着強度が
不十分となることがあり、また通風性防蟻シート
の柔軟性が不十分となり、嵩高となることがあ
る。また12の比が5:1より大きくなる
と、シートの強度が低下する傾向があり柔軟性も
却つて低下する傾向がある。 上記のように、重合体被覆層により被覆された
糸条が所定の偏平断面形状を有しているので、こ
のような本発明の通風性防蟻シートは、適度の柔
軟性と屈曲性、および増大した被覆性と減少した
嵩高性とを有し、かつ糸条の交差点における接着
強度が高く、従つて取扱いが容易であり、しかも
糸条相互のスリツプがなく、実用上十分な強度と
耐久性を有している。 上述のように、偏平断面形状を有する被覆され
た糸条を得るためには、基布の糸条がその断面形
状を容易に変形して偏平化しやすいものであるこ
とが望ましい。従つて、糸条としては比較的撚り
数の小さな所謂甘撚糸が用いられる。また、無撚
フイラメント糸も、本発明に使用される。 いずれにせよ、本発明において熱可塑性重合体
の被覆層とともに糸条を偏平断面形状を有する状
態に、固定化することが重要である。 重合体被覆されたシートに押圧処理を施すと
き、プレス押圧面又はカレンダーロール周面は、
平滑なものであつてもよいし、或は所望の規則的
又は不規則な微細な凹凸を有するものであつても
よい。前者の場合、得られる通風性防蟻シートの
各被覆された糸条の重合体被覆層の表面は平滑で
あり、後者の場合、各被覆された糸条の重合体被
覆層の表面に、所望形状、模様の微細凹凸が形成
される。通風性防蟻シートの片面のみが平滑で他
面に微細凹凸が形成されていてもよいし、両面に
形成された微細凹凸の形状、模様が互いに異なつ
ていてもよい。上記の微細凹凸を糸条に賦与する
ことによつて単に美観や光沢を適度に調節するの
みならず、通風性防蟻シートの柔軟性を向上させ
て、その屈曲を容易にし、かつ取扱い性を助長す
ることができ、更に、蟻と、シートとの接触面積
を大きくし、防蟻効果を増大させることができ
る。上記のような目的による微細凹凸賦与は、通
風性防蟻シートの分野では全く新規なことであ
る。 本発明の通風性防蟻シートは、その糸条上に形
成された重合体被覆層を利用して、このシートの
所望部分を、シート状基体の融点又は熱分解温度
より低く、重合体被覆層の融点より高い温度に加
熱しながらプレスすることにより、熱縫合が可能
である。この熱縫合のための加熱には、高周波加
熱、熱風加熱、発熱体接触加熱又はその他既知加
熱方法のいづれも適用できるが、一般には熱風加
熱を用いるライスター熱縫合又は、高周波加熱が
用いられる。 本発明の通風性防蟻シートにおいて、シート状
基体が粗目織物状布帛からなる場合、その中の経
糸および緯糸は、それぞれ互に平行に直線状に伸
びているものであつてもよいが、布帛中の緯糸
が、互に平行に弧状をなして伸びているものであ
つてもよい。 上記のような弧状に伸びた緯糸を有するシート
を縫合するとき、共に下向きの弧状をなして湾曲
している緯糸を有する2枚のシートの各端末を重
ね合わせると、この重ね合わせ部において両シー
トの緯糸は、互に斜めに交差するから、これらを
加熱加圧して接着すると、強固な結合部を形成す
ることができる。このような緯糸の湾曲度に格別
の限定はないが、緯糸の両端を結ぶ直線と、湾曲
した緯糸の弧と頂点との間の距離が、前記直線の
長さに対して1〜5%の範囲内になることが好ま
しい。 また、粗目織物状布帛からなる基体の経糸およ
び緯糸は、それぞれ、一定の密度で配置されてい
てもよいが、シートの縫合予定部分において、布
帛内の経糸、および/又は緯糸の密度をその他の
部分における密度よりも大きくしてもよい。 上記のようにすることにより、ミシン縫合およ
び熱縫合のいづれの場合でも、縫合部の強度を増
大させることができる。 基体用粗目布帛内の緯糸が湾曲している場合で
も、基体用布帛内の経糸の密度を、その縫合予定
部分、例えば、布帛の側縁部(みみ部)におい
て、他の部分の密度より大きくしてもよい。 本発明の通風性防蟻シートは、前述のようにす
ぐれた防蟻性示すのみならず、取扱いおよび縫合
加工が容易で、通風性、隠蔽性、および被覆性が
適度であり、防炎性、耐候性および強度なども所
望に応じて、強化することが可能である。 実施例 本発明を下記実施例により更に説明する。 実施例 1 下記組織: 20S/1×20S/1/26本/2.54cm×27本/2.54cm平織 を有するポリエステル紡績糸織物(生機目付:60
g/m2、目合面積:約0.8mm×約0.8mm=約0.64mm2
を常法により糊抜、精練し、乾燥して基布原布を
調製した。 上記基布を下記組成の防蟻処理液 トリクロロエタン(溶剤) 2重量部 クロルピリホス(防蟻剤) 1重量部 中に浸漬し、ピツクアツプ100%に絞り、80℃で
乾燥して溶剤を除去した。 得られた通風性防蟻シートは、約20g/m2の防
蟻剤を含有し、その透孔の目合面積は、約0.64mm2
であつた。 この通風性防蟻シートを下記防蟻試験に供し
た。 下水排水口部分において、2個のワグネルポツ
ト(1/5000a)を並列に接続しポツトの底部が
互に連通するように配置した。右側ポツト中に少
量の土を入れ、イエシロアリ(職蟻150頭、兵蟻
15頭)を放虫し、左側のポツトには、砂壌土を深
さ9cmに充填し、その上に通風性防蟻シートを敷
設した。また、イエシロアリの飼料として松木片
1個と給水シヤーレを通風性防蟻シート上に置い
た。 4日後、通風性防蟻シート表面上に認められた
職蟻の数をしらべた。 比較のために基布原布を用いて上記と同様の試
験に供した。 試験結果を第1表に示す。 実施例 2 実施例1と同一の操作を行つた。但し、実施例
1で製造された防蟻剤含浸シートを、下記組成の
可撓性重合体材料溶液: ポリ塩化ビニル樹脂 100重量部 D.O.P.(可撓剤) 80 〃 安定剤 1 〃 酸化アンチモン(防炎剤) 30 〃 顔料(グリーン) 2 〃 クリクロロエチレン 25 〃 に浸漬し、110%のピツクアツプになるように絞
り、乾燥し、得られたシートを180℃の温度で約
1分間加熱し、重合体材料をゲル化固化させた。
重合体材料の付着量(乾燥重量)は60g/m2であ
つた。また、シートの透孔の目合面積は約0.6mm
×約0.6mm=約0.36mm2であり、グリーン色の美麗
な通風性防蟻シシートが得られた。この通風性防
蟻シートにおいては、含浸された防蟻剤が重合体
層により被覆されているので、取扱い上比較的毒
性が少なく安全なものであつた。 その防蟻試験結果を第1表に示す。 実施例 3 実施例2と同じ操作を行つた。但し、実施例2
記載の可撓性重合体材料溶液に40重量部のクロル
ピリホスを追加した。防蟻剤含有量は28g/m2
あつた。 防蟻試験結果を第1表に示す。
【表】 第1表から明らかなように、本発明の通風性防
蟻シートは、蟻の通過を防止し、かつこれに接触
したものを死滅させ、また、蟻がシートをかみ切
つて通過しても、間もなくこれを死滅させた。 実施例 5 下記組織のポリエステルマルチフイラメント糸 織物: 500D/1×500D/1/19本/2.54cm×20本/2.54cm、
平織、 生機目付:80g/m2 目合面積:約1.21mm2(約1.1mm×約1.1mm) を常法により精練、乾燥し、基布原布として使用
した。 この基布を用い、実施例4と同じ操作を行つ
た。得られた通風性防蟻シートは、下記の通りで
あつた。 重量:170g/m2 防蟻剤含有樹脂担持量:90g/m2 目合面積:約1mm2(約1mm×約1mm) 空隙率:約55% その防蟻試験結果は、実施例4の結果とほぼ同
じであつた。この通風性防蟻シートは、比較的薄
いものであつたが極めて高い強度と強靱さとを有
し、軽量でかつ美麗な外観を有し、通風性および
調湿性が良好でしかも取い扱いが容易なものであ
つた。 実施例 6 実施例2と同様の操作を行つた。但し、可撓性
重合体溶液に、更に、発泡剤として、アゾビスホ
ルムアミドを3重量部添加した。重合体材料の発
泡・ゲル化温度は180℃であつた。重合体材料の
付着量は30g/m2に調節された。 得られた通風性防蟻シートは、比較的軽量で、
施工面になじみ性がよく、かつ、取り扱い易いも
のであつたが、見かけ外観および防蟻効果は、実
施例2と同様に良好なものであつた。 実施例 7 実施例3と同様な操作を行つた。但し実施例2記
載の重合体溶液に、更に40重量部のクロルピリホ
スとともに3重量部のアゾビスホルムアミドを添
加し、重合体材料の付着量を30g/m2とした。 得られた通風性防蟻シートは、比較的軽量で、
施工面に対するなじみ性が良好で、かつ取り扱い
易いものであつたが、外観および防蟻効果は、実
施例3と同様にすぐれたものであつた。 実施例 8 実施例4と同様の操作を行つた。但し、実施例
3記載の重合体溶液に更に3重量部のアゾビスホ
ルムアミドを添加したものを用い、かつ重合体材
料の付着量を30g/m2とした。 得られた通風性防蟻シートは比較的軽量で、施
工面になじみやすく、取り扱いが容易であり、し
かも、その外観および防蟻効果は、実施例4のも
のと同様にすぐれたものであつた。 実施例 9 撚り数80t/mの甘撚りポリエステルマルチフ
イラメントヤーン(1000デニール)を緯に、ま
た、撚り数80t/mの甘撚りポリエステルマルチ
フイラメントヤーン(500デニール)の引揃え双
糸を経に使用して、もじり織を作成した。その組
織は下記の通りであり、糸条間間隙の大きさは平
均1.8mm×1.8mmであつた。 500デニール2×1000デニール/2/14×14(本/2
5.4mm) この基布シートを、実施例1記載と同様の防蟻
剤処理を施し、これに、実施例2記載と同様の重
合体材料処理を施した。得られた通風性防蟻シー
トは、実施例2と同様の防蟻効果を示した。 得られた通風性防蟻シートは、実施例2と同様
の防蟻効果を示した。また、この通風性防蟻シー
トの目合は、1.5mm×1.5mmであり、その12
は1.5:1であつて、この通風性防蟻シートは、
取り扱いの極めて容易なものであつた。 尚念のため通風性防蟻シート中に含有される防
蟻剤の含有量を下記方法により定量した。但し、
抽出溶剤として塩化メチレンおよびアセトンを用
いた。 この定量結果を第2表に示す。 通風性防蟻シート中の有効成分の定量 1) 検量線の作成 クロルピリオス 100ml |←抽出溶剤 50mlにfillup ↓ 5ml採取 | | |←内標準溶液 10ml ←抽出溶剤 25mlにfillup ↓ 3μl下記の条件に設定されたGCに注入する 2) 検体よりの定量 検 体 100cm2 ↓←抽出溶剤 100ml 超音波洗浄機にて20分抽出する ↓ 濾 過 | | |←残査洗浄 ←内標準 10ml 濃 縮 ↓ 25mlにfillup ↓ 濾液を3μlGCに注入する ガスクロマトグラフ操作条件 機 種:島津 GC−6APF キヤリアガス:窒素ガス 0.5Kg/cm2 温 度:分離管160℃ 気化室210℃ 検出器210℃ 分離管:内径 3mm・長さ 2m 充填剤:3% DEGS ガスクロムQ Aw DMCS60〜80メツ
シユ 記録紙送り:2.5mm/min 検出器:水素炎イオン化検出器 注入量:3.0μl 感 度:102MΩ 記録計:島津C−RIB 内標準溶液:1,4−ジアセトキシ−2−メチル
ナフタリン150ml/100ml
〔発明の効果〕
本発明の通風性防縛シートは下記の効果を示す
ものである。 (1) 土中から家屋・建築物中への蟻を侵入を効果
的に防止することができる。 (2) 防蟻シートに接触したり、或はかみついた蟻
を殺虫することができる。 (3) 従来の紙、又は不織布を用いた防蟻シートに
くらべて軽量、低嵩高性であつて取り扱いが容
易である。 (4) 強度が高く、施工、取り換えの際にシートが
切断することがなく作業が容易である。 (5) 適当の通気性を有し、ムレを生ずることがな
い。 (6) 外観が良好で防蟻効果の耐久性が高い。 (7) 比較的毒性が低く、取り扱いが安全でかつ容
易である。 (8) 家屋・建築物のいかなる部位に対しても、防
縛の目的を達成することができる。 (9) 使用される重合体材料を多孔質化すると、重
合体材料の使用量を減ずることができ、従つ
て、得られる防蟻シートを比較的軽量化し、施
工面になじみ易く、かつ、取り扱いの容易なも
のにすることができ、更に、その防蟻性面の有
効面積を増大させ、それにより防蟻効果を向上
させることができる。 (10) 構成糸条を雇平化することにより上記の効果
は更に助長され、特に上記(8)および(9)項記載の
効果が一層助長される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 通風性粗目布帛からなり、それを構成する糸
    条の間に透孔が形成されているシート状基体と、
    この基体の糸条に担持されている防蟻剤とを含ん
    でなる通風性シートであつて、 前記透孔の各々の目合面積が0.25〜4mm2であ
    り、かつ前記透孔の合計面積の、前記通風性シー
    トの全面積に対する比率が、10〜80%であること
    を特徴とする通風性防蟻シート。 2 前記防蟻剤が、可撓性重合体材料とともに、
    前記基体の糸条に担持されている、請求項1に記
    載の通風性防蟻シート。 3 通風性粗目布帛からなり、それを構成してい
    る糸条の間に透孔が形成されているシート状基体
    と、この基体の糸条に担持されている防蟻剤とを
    含んでなる通風性シートであつて、 前記通風性シートの防蟻剤担持糸条が、可撓性
    重合体材料により被覆されており、 前記透孔の各々の目合面積が0.25〜4mm2であ
    り、かつ前記透孔の合計面積の、前記通風性シー
    トの全面積に対する比率が10〜80%である、こと
    を特徴とする通風性防蟻シート。
JP13009788A 1987-05-30 1988-05-30 Air-permeable termite preventing sheet Granted JPS6470405A (en)

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JP13009788A JPS6470405A (en) 1987-05-30 1988-05-30 Air-permeable termite preventing sheet

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JPS621581U (ja) * 1985-06-20 1987-01-07
JPH0121925Y2 (ja) * 1986-03-05 1989-06-29

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