JPH0456823B2 - - Google Patents
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- JPH0456823B2 JPH0456823B2 JP4796784A JP4796784A JPH0456823B2 JP H0456823 B2 JPH0456823 B2 JP H0456823B2 JP 4796784 A JP4796784 A JP 4796784A JP 4796784 A JP4796784 A JP 4796784A JP H0456823 B2 JPH0456823 B2 JP H0456823B2
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Description
本発明はN−(α−アルコキシエチル)ホルム
アミドの製造方法に関するものである。 N−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドは、
下記反応式に従つて有用なN−ビニルホルムアミ
ドを与える中間原料として重要な物質である。 (上記式中、Rはアルキル基を表わす。) 従来N−ビニルホルムアミドの製造方法として
は (1) アセトアルデヒドとシアン化水素との反応に
よつて得られたアセトアルデヒドシアンヒドリ
ンを原料とし、これにホルムアミドを反応させ
てN−(α−シアノエチル)ホルムアミドとな
し、これよりシアン化水素を分裂させN−ビニ
ル化合物を得る方法。 (2) N−エチルホルムアミドとメタノールとを電
極反応させてN−(α−メトキシエチル)ホル
ムアミドとなし、これよりメタノールを分裂さ
せてN−ビニル化合物を得る方法、等が知られ
ているが、いずれの方法も原料物質の安全性や
反応操作の点で工業的に満足し得る方法ではな
い。 N−(α−メトキシエチル)ホルムアミドを得
る反応として、α−クロロエチルメチルエーテル
とホルムアミドとを過剰の塩基の存在下に反応さ
せる方法も知られているが、この反応はむしろ
N,N−ジ−(α−メトキシエチル)ホルムアミ
ドを優位に生成するため実用的な方法ではない。 前述の反応式によるN−(α−ヒドロキシエチ
ル)ホルムアミドとアルコールとの反応物を原料
とする方法はこれら公知の方法に比し工業的に有
利な方法であるがこの方法についての報告は全く
ない。従つて、第1級アミドであるホルムアミド
とアセトアルデヒドとの反応によつてN−(α−
ヒドロキシエチル)ホルムアミドを製造し、次い
で第1級又は第2級アルコールとの反応によりN
−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドを製造
することは未だ知られていない。 ホルムアミドとホルムアルデヒドとの反応につ
いては古くから数多くの報告があり、一般には両
物質の平衡反応によつてN−メチロール体が得ら
れる。またN−メチロールアミドはメタノールと
の反応によりN−メトキシメチルアミドを生ず
る。従つて、ホルムアミドに対する同様のアルデ
ヒドの反応であつてもホルムアルデヒドとアセト
アルデヒドとは挙動を異にしており、反応の本質
が相違する。 本発明者らは上記実情に鑑み、ホルムアミド、
アセトアルデヒド及びアルコールとから工業的に
有利にN−(α−アルコキシエチル)ホルムアミ
ドを製造すべく鋭意検討を重ねた結果、塩基性触
媒の存在下にホルムアミドとアセトアルデヒドを
反応させてN−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドとなし、これと第1級又は第2級のアルコ
ールとを酸触媒の存在下反応させるならば、極め
て高収率で目的物を製造し得ることを知見し、本
発明を完成した。 すなわち本発明の要旨は、ホルムアミドとアセ
トアルデヒドとを塩基性触媒の存在下に反応させ
てN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドを
得、これを酸触媒の存在下に第1級又は第2級の
アルコールと反応させることを特徴とするN−
(α−アルコキシエチル)ホルムアミドの製造方
法に存する。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明でホルムアミドとアセトアルデヒドの反
応に用いられる触媒としては、一般的な塩基性化
合物のいずれをも使用することができる。アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、第4級アンモニウム
などの水酸化物、第3級アミン、強塩基性、及び
弱塩基性に作用するイオン交換樹脂及び強塩基と
弱酸からなる弱塩基性塩などであるが、好ましい
塩基触媒は強塩基と弱酸からなる弱塩基性塩であ
り特に強塩基とPKa値が4〜15の弱酸から成る
弱塩基性塩が好ましい。ここでPKa値は
0.01mol/水溶液濃度の25℃における値を意味
する。このような弱塩基性塩としては各種の物質
が挙げられるが、例えばリチウム、ナトリウム又
はカリウム等の水酸化物の強塩基と有機酸、フエ
ノール類、亜硫酸、亜リン酸、次亜リン酸、ピロ
リン酸、リン酸、炭酸、ホウ酸、メタケイ酸等の
弱酸との塩が例示される。特に好ましい弱塩基性
塩は炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸カリ
ウム、リン酸ナトリウムピロリン酸カリウム、ピ
ロリン酸ナトリウムである。 反応原料であるホルムアミドとアセトアルデヒ
ドとの使用割合は、通常、1:1.0〜5.0(モル比)
の範囲から選択されるが、好ましい使用割合は、
アセトアルデヒドの反応系への供給態様によつて
異なり、例えば、アセトアルデヒドをガス状で供
給する場合は、1:1.0〜1.5(モル比)、液状で供
給する場合は1:1.5〜4.0(モル比)の範囲であ
る。 ホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応の触
媒となる弱塩基性塩の使用割合は、ホルムアミド
に対し通常は、0.01〜10モル%、好ましくは0.1
〜5モル%の範囲から適宜選択される。 ホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応温度
は、−10〜100℃の広い範囲から選択し得るが、ア
セトアルデヒドの選択率の観点から0〜40℃の範
囲とするのが好ましい。 ホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応方法
は、従来公知の各種の形式に従い任意の反応装置
を用いて行なうことができるが、アセトアルデヒ
ドの供給態様は、これをガス状とするならば、前
述したように、当モル量に近いアセトアルデヒド
の使用割合において高収率を達成し得るので経済
的に有利である。好ましい反応方法は、撹拌槽内
に触媒およびホルムアミドを仕込み、これに、ガ
ス状のアセトアルデヒドを連続的に少量ずつ液中
フイードする方法である。 反応は、溶媒の不存在下に実施することも可能
であるが、生成物のN−(α−ヒドロキシエチル)
ホルムアミドは融点が52.5〜53.8℃の結晶性物質
であつて0〜40℃の好ましい温度で無溶媒で反応
を実施した場合は、反応終了時に生成物が析出固
化して塊状となりその取出しが困難となるので、
溶媒の存在下に反応を行なうのが好ましい。溶媒
としては、好ましい反応態様として後述する反応
途中の結晶析出を容易なものとするために、反応
に不活性で且つN−(α−ヒドロキシエチル)ホ
ルムアミドの結晶化を阻害しない溶媒が好まし
く、具体的には、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素が挙げられる。溶媒の使用量は、通
常、ホルムアミドに対して0.2〜2重量倍の範囲
から適宜選択される。なお、溶媒は、次に述べる
結晶析出の直前に反応系に添加してもよい。 ホルムアミドとアセトアルデヒドの反応生成物
のN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドは、
最終的には、前述したように反応系から結晶とし
て析出するが、常態では結晶析出の起こらない反
応途中、具体的には、ホルムアミドの転換率が50
〜80モル%、好ましくは、60〜80モル%の範囲内
において、冷却あるいは結晶核の添加によつて結
晶を析出させると生成物の収率が高められるので
好ましい。冷却は、反応温度を−20〜25℃、好ま
しくは−5〜10℃の範囲に温度を低下させること
によつて行なわれ、結晶核の添加は、晶析の技術
分野の公知の方法に従つて、N−(α−ヒドロキ
シエチル)ホルムアミドの少量を結晶核として反
応系に添加することによつて行なわれる。 ホルムアミドと触媒の溶液にアセトアルデヒド
のガスを液中フイードする方法においては、ホル
ムアミドの転換率が60モル%に達するまでは反応
は速やかに行なわれ、アセトアルデヒドは供給さ
れると速やかにホルムアミドと反応する。しかし
ながら、それ以降は反応速度が低下するが、本発
明方法においては、このような状態下に予め決定
されたアセトアルデヒドの使用量の残存量をガス
として液中フイードして溶解せしめた後、前記し
た方法に従つてN−(α−ヒドロキシエチル)ホ
ルムアミドの結晶を析出させ、次いで、反応を続
行させるか、あるいは、予め結晶を析出させ、次
いで、残存量のアセトアルデヒドのガスを液中フ
イードして反応を続行させても良い。 反応終了後結晶として得られたN−(α−ヒド
ロキシエチル)ホルムアミドは過等の適宜の分
離手段により反応系から取り出すことができる。
しかし生成物は吸湿性で熱に不安定で容易に原料
のホルムアミドとアセトアルデヒドに分解する。
この分解は酸や塩基の存在で促進されるので、反
応触媒を含有する結晶は注意深くこれを中和し低
温、窒素雰囲気で過しても生成物の約10%が失
われる。これに対し、冷却条件下で得られたN−
(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドの結晶に
これを単離することなく、アルコールを反応せし
めることにより分解反応を全く回避し、極めて高
い収率でN−(α−アルコキシエチル)ホルムア
ミドを得ることができる。結晶化していない状態
で得られたN−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドはこれを単離することができないアルコー
ルを反応せしめることにより、高い選択率でこれ
をN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドと
なし、蒸留など公知の手段で取り出すことができ
る。 本発明方法においてN−(α−ヒドロキシエチ
ル)ホルムアミドとの反応に用いられるアルコー
ルとしては、一般的に第1級又は第2級のアルコ
ールが用いられるが、反応性と、N−(α−ヒド
ロキシエチル)ホルムアミドとの溶解性の面から
炭素原子数1〜8のアルコールが好ましい。多価
アルコールは2種類以上の反応物を与え生成物が
複雑となり好ましくないが、アルコキシ基を開裂
させてN−ビニルホルムアミドを得るためには障
害とならない。好ましいアルコールの例としては
メタノール、エタノール、n−プロパノール、n
−ブタノール、イソブタノール、n−ペンタノー
ル、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−
オクタノール、ベンジルアルコール、sec−ブタ
ノール、2−メトキシエタノール、2−エトキシ
エタノール、2−プロポキシエタノール、2−ブ
トキシエタノール、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレ
ングリコールなどが挙げられる。特に好ましく
は、炭素原子数1〜4の1価の1級アルコールで
あり、例えばメタノール、エタノール、n−プロ
パノール、n−ブタノール、イソブチルアルコー
ル、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタ
ノールである。 N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドに
対するアルコールの使用量は任意に定めることが
できるが、N−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドが熱的に不安定な化合物であり反応後の回
収が困難なためアルコールを等モル又は過剰に用
いることが好ましく、通常1.0〜30倍モルのアル
コールが使用される、N−(α−ヒドロキシエチ
ル)ホルムアミドは結晶性の化合物であるので反
応に供するアルコールを溶媒として用いるのが良
く、この場合のアルコールの使用量は2.0〜20倍
モルが好ましい。アルコールの使用量を最小限に
するためには適宜反応に不活性な溶媒を使用する
こともできる。N−(α−ヒドロキシエチル)ホ
ルムアミドは1部が反応系内に結晶として存在し
てもアルコールとの反応により液状となるので、
ここで使用される不活性な溶媒はN−(α−ヒド
ロキシエチル)ホルムアミドを溶解する物質であ
つても、単に分散させる目的で使用される物質で
あつても良い。溶媒を使用する場合、アルコール
の使用量はN−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドに対し1.0〜5倍モルが好ましい。 ホルムアミドとアセトアルデヒドから得られた
N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドとア
ルコールとの反応に用いられる触媒としては、一
般的な酸触媒のいずれもが使用することができ
る。鉱酸、有機酸、弱酸及び強酸性を示すイオン
交換樹脂、固体酸触媒などであるが、好ましくは
これらの内、強酸性の物質が用いられる。好まし
い酸触媒の例としては硫酸、塩酸、硝酸、臭化水
素酸、スルフアミン酸、メタンスルホン酸、エタ
ンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、架橋ポ
リスチレンスルホン酸などが挙げられる。酸触媒
の使用量はN−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドに対し0.001〜10モル%、好ましくは0.1〜
5モル%の範囲である。またイオン交換樹脂の如
き不均一系の触媒を用いる場合には、触媒を充填
したカラムに原料混合物を通液して反応させるこ
ともできる。 N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドと
アルコールとの反応は両者の混合物に酸触媒を添
加するか、接触させることにより容易に達成され
る。反応温度は反応性とN−(α−ヒドロキシエ
チル)ホルムアミドの安定性の面から−10〜60℃
の範囲が好ましい。特に好ましくは0〜40℃の範
囲である。反応生成物は酸触媒を中和または分離
したのち、濃縮、蒸留など通常公知の方法で単離
することもできる。 本発明方法はまた、塩基性触媒の存在下にホル
ムアミドとアセトアルデヒドとの反応により得ら
れたN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミド
を単離することなく、アルコールと反応させてN
−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドを得る
場合に特に優れた効果を奏する。本発明はアルコ
ール及び触媒の添加順序に左右されないが、例え
ばホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応で得
られたN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミ
ドは、塩基触媒を含有しているのでこれにアルコ
ールを加え、塩基触媒と当量の酸を加えて中和し
たのち、酸触媒を添加して反応させるか、塩基触
媒を中和するに必要な量を含む過剰の酸触媒を添
加して反応させることにより、容易に目的物を得
ることができる。この場合、アルコールの種類に
よつては、未反応のアセトアルデヒドと容易にア
セタールを生ずるので、前述のアルコールの使用
量に加え、未反応のアセトアルデヒドに対し、2
倍モルのアルコールを増量することが好ましい。 以上、説明した本発明方法によればホルムアミ
ド、アセトアルデヒド及びアルコールから高収率
でN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドを
製造することが可能であり、本発明はN−ビニル
ホルムアミドの製造分野に寄与するところが大で
ある。 以下本発明を実施例によつて更に詳細に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 参考例 N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドの
合成例フツ素樹脂製の撹拌翼を備えた撹拌機、ガ
ス導入管、温度計及び少量の流量パラフインを入
れたトラツプに接続された排気管を付した氷冷冷
却管を備えた2の4ツ口フラスコにホルムアミ
ド270g(6モル)、炭酸カリウム4.15g(0.03モ
ル)及びn−ヘキサン246gを入れ、25℃に保温
しつつ激しく撹拌した。ニードルバルブを備えた
500mlの耐圧ガラス容器に約350gのアセトアルデ
ヒドを入れたのち、ニードルバルブとガス導入管
を接続し、耐圧ガラス容器を40〜45℃に保温し
た。ニードルバルブを開き、流動パラフインのは
いつたトラツプを観察し、アセトアルデヒドが漏
れない範囲で最大限にアセトアルデヒドをガス状
で供給した。アセトアルデヒド299g(6.79モル)
を供給するのに195分間要した。さらに25℃にて
1時間放置後生じた無色透明の粘稠液の1部を液
体クロマトグラフにより分析したところホルムア
ミドの転化率は83.7モル%、N−(α−ヒドロキ
シエチル)ホルムアミドへのホルムアミドの選択
率は100モル%であつた。またアセトアルデヒド
の転化率は77モル%でありアセトアルデヒドのN
−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドへの選
択率は96モル%であつた。フラスコを10℃にまで
冷却して30分間保持すると生成物は結晶化し、内
温は42℃まで上昇した。ふたたび5℃まで冷却し
て1時間保持したのち、生成物の1部を採り前記
と同様に分析したところ、ホルムアミドの転化率
は99.2モル%で、N−(α−ヒドロキシエチル)
ホルムアミドへの選択率は100モル%であつた。
冷却したアセトン500mlを添加したのち、濃硫酸
3.03gをイソプロパノール30gに溶解した溶液を
5℃にて添加し、炭酸カリウムを中和した。生成
物を冷却下、窒素ガス気流中で過し、氷冷した
アセトンで洗浄後室温にて減圧乾燥し、白色の結
晶481gを得た。これは理論量の90%に相当する。
これをアセトンにより再結晶し、融点52.5〜53.8
℃の結晶を得た。この物の元素分析値はN−(α
−ヒドロキシエチル)ホルムアミドの計算値と一
致した。構造をI.R.スペクトル及びN.M.Rスペク
トルにより確認した。 元素分析値 ;40.18% H;7.88% N;15.59% 理論値 C;40.44% H;7.92% N;15.72% 実施例 1〜5 冷却管を備えた100mlのナシ型フラスコに参考
例で得たN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムア
ミド17.8g(0.2モル)と第1表に示したアルコ
ール0.6モルを入れ、20℃に保温しつつマグネチ
ツクスターラーで撹拌した。硫酸98mgをそれぞれ
のアルコール2gに溶解して添加し、30分間反応
させた。生成物の1部を採り液体クロマトグラフ
により分析した。ホルムアミドの転化率とN−
(α−アルコキシエチル)ホルムアミドへの選択
率を第1表に示した。0.25mlのアンモニア水を添
加して硫酸を中和したのち、生じた無機物を別
し、液をエバポレーターにより濃縮した。濃縮
物を減圧蒸留し、それぞれ生成物であるN−(α
−アルコキシエチル)ホルムアミドを得た。沸点
及び収率を第1表に示した。
アミドの製造方法に関するものである。 N−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドは、
下記反応式に従つて有用なN−ビニルホルムアミ
ドを与える中間原料として重要な物質である。 (上記式中、Rはアルキル基を表わす。) 従来N−ビニルホルムアミドの製造方法として
は (1) アセトアルデヒドとシアン化水素との反応に
よつて得られたアセトアルデヒドシアンヒドリ
ンを原料とし、これにホルムアミドを反応させ
てN−(α−シアノエチル)ホルムアミドとな
し、これよりシアン化水素を分裂させN−ビニ
ル化合物を得る方法。 (2) N−エチルホルムアミドとメタノールとを電
極反応させてN−(α−メトキシエチル)ホル
ムアミドとなし、これよりメタノールを分裂さ
せてN−ビニル化合物を得る方法、等が知られ
ているが、いずれの方法も原料物質の安全性や
反応操作の点で工業的に満足し得る方法ではな
い。 N−(α−メトキシエチル)ホルムアミドを得
る反応として、α−クロロエチルメチルエーテル
とホルムアミドとを過剰の塩基の存在下に反応さ
せる方法も知られているが、この反応はむしろ
N,N−ジ−(α−メトキシエチル)ホルムアミ
ドを優位に生成するため実用的な方法ではない。 前述の反応式によるN−(α−ヒドロキシエチ
ル)ホルムアミドとアルコールとの反応物を原料
とする方法はこれら公知の方法に比し工業的に有
利な方法であるがこの方法についての報告は全く
ない。従つて、第1級アミドであるホルムアミド
とアセトアルデヒドとの反応によつてN−(α−
ヒドロキシエチル)ホルムアミドを製造し、次い
で第1級又は第2級アルコールとの反応によりN
−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドを製造
することは未だ知られていない。 ホルムアミドとホルムアルデヒドとの反応につ
いては古くから数多くの報告があり、一般には両
物質の平衡反応によつてN−メチロール体が得ら
れる。またN−メチロールアミドはメタノールと
の反応によりN−メトキシメチルアミドを生ず
る。従つて、ホルムアミドに対する同様のアルデ
ヒドの反応であつてもホルムアルデヒドとアセト
アルデヒドとは挙動を異にしており、反応の本質
が相違する。 本発明者らは上記実情に鑑み、ホルムアミド、
アセトアルデヒド及びアルコールとから工業的に
有利にN−(α−アルコキシエチル)ホルムアミ
ドを製造すべく鋭意検討を重ねた結果、塩基性触
媒の存在下にホルムアミドとアセトアルデヒドを
反応させてN−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドとなし、これと第1級又は第2級のアルコ
ールとを酸触媒の存在下反応させるならば、極め
て高収率で目的物を製造し得ることを知見し、本
発明を完成した。 すなわち本発明の要旨は、ホルムアミドとアセ
トアルデヒドとを塩基性触媒の存在下に反応させ
てN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドを
得、これを酸触媒の存在下に第1級又は第2級の
アルコールと反応させることを特徴とするN−
(α−アルコキシエチル)ホルムアミドの製造方
法に存する。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明でホルムアミドとアセトアルデヒドの反
応に用いられる触媒としては、一般的な塩基性化
合物のいずれをも使用することができる。アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、第4級アンモニウム
などの水酸化物、第3級アミン、強塩基性、及び
弱塩基性に作用するイオン交換樹脂及び強塩基と
弱酸からなる弱塩基性塩などであるが、好ましい
塩基触媒は強塩基と弱酸からなる弱塩基性塩であ
り特に強塩基とPKa値が4〜15の弱酸から成る
弱塩基性塩が好ましい。ここでPKa値は
0.01mol/水溶液濃度の25℃における値を意味
する。このような弱塩基性塩としては各種の物質
が挙げられるが、例えばリチウム、ナトリウム又
はカリウム等の水酸化物の強塩基と有機酸、フエ
ノール類、亜硫酸、亜リン酸、次亜リン酸、ピロ
リン酸、リン酸、炭酸、ホウ酸、メタケイ酸等の
弱酸との塩が例示される。特に好ましい弱塩基性
塩は炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸カリ
ウム、リン酸ナトリウムピロリン酸カリウム、ピ
ロリン酸ナトリウムである。 反応原料であるホルムアミドとアセトアルデヒ
ドとの使用割合は、通常、1:1.0〜5.0(モル比)
の範囲から選択されるが、好ましい使用割合は、
アセトアルデヒドの反応系への供給態様によつて
異なり、例えば、アセトアルデヒドをガス状で供
給する場合は、1:1.0〜1.5(モル比)、液状で供
給する場合は1:1.5〜4.0(モル比)の範囲であ
る。 ホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応の触
媒となる弱塩基性塩の使用割合は、ホルムアミド
に対し通常は、0.01〜10モル%、好ましくは0.1
〜5モル%の範囲から適宜選択される。 ホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応温度
は、−10〜100℃の広い範囲から選択し得るが、ア
セトアルデヒドの選択率の観点から0〜40℃の範
囲とするのが好ましい。 ホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応方法
は、従来公知の各種の形式に従い任意の反応装置
を用いて行なうことができるが、アセトアルデヒ
ドの供給態様は、これをガス状とするならば、前
述したように、当モル量に近いアセトアルデヒド
の使用割合において高収率を達成し得るので経済
的に有利である。好ましい反応方法は、撹拌槽内
に触媒およびホルムアミドを仕込み、これに、ガ
ス状のアセトアルデヒドを連続的に少量ずつ液中
フイードする方法である。 反応は、溶媒の不存在下に実施することも可能
であるが、生成物のN−(α−ヒドロキシエチル)
ホルムアミドは融点が52.5〜53.8℃の結晶性物質
であつて0〜40℃の好ましい温度で無溶媒で反応
を実施した場合は、反応終了時に生成物が析出固
化して塊状となりその取出しが困難となるので、
溶媒の存在下に反応を行なうのが好ましい。溶媒
としては、好ましい反応態様として後述する反応
途中の結晶析出を容易なものとするために、反応
に不活性で且つN−(α−ヒドロキシエチル)ホ
ルムアミドの結晶化を阻害しない溶媒が好まし
く、具体的には、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素が挙げられる。溶媒の使用量は、通
常、ホルムアミドに対して0.2〜2重量倍の範囲
から適宜選択される。なお、溶媒は、次に述べる
結晶析出の直前に反応系に添加してもよい。 ホルムアミドとアセトアルデヒドの反応生成物
のN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドは、
最終的には、前述したように反応系から結晶とし
て析出するが、常態では結晶析出の起こらない反
応途中、具体的には、ホルムアミドの転換率が50
〜80モル%、好ましくは、60〜80モル%の範囲内
において、冷却あるいは結晶核の添加によつて結
晶を析出させると生成物の収率が高められるので
好ましい。冷却は、反応温度を−20〜25℃、好ま
しくは−5〜10℃の範囲に温度を低下させること
によつて行なわれ、結晶核の添加は、晶析の技術
分野の公知の方法に従つて、N−(α−ヒドロキ
シエチル)ホルムアミドの少量を結晶核として反
応系に添加することによつて行なわれる。 ホルムアミドと触媒の溶液にアセトアルデヒド
のガスを液中フイードする方法においては、ホル
ムアミドの転換率が60モル%に達するまでは反応
は速やかに行なわれ、アセトアルデヒドは供給さ
れると速やかにホルムアミドと反応する。しかし
ながら、それ以降は反応速度が低下するが、本発
明方法においては、このような状態下に予め決定
されたアセトアルデヒドの使用量の残存量をガス
として液中フイードして溶解せしめた後、前記し
た方法に従つてN−(α−ヒドロキシエチル)ホ
ルムアミドの結晶を析出させ、次いで、反応を続
行させるか、あるいは、予め結晶を析出させ、次
いで、残存量のアセトアルデヒドのガスを液中フ
イードして反応を続行させても良い。 反応終了後結晶として得られたN−(α−ヒド
ロキシエチル)ホルムアミドは過等の適宜の分
離手段により反応系から取り出すことができる。
しかし生成物は吸湿性で熱に不安定で容易に原料
のホルムアミドとアセトアルデヒドに分解する。
この分解は酸や塩基の存在で促進されるので、反
応触媒を含有する結晶は注意深くこれを中和し低
温、窒素雰囲気で過しても生成物の約10%が失
われる。これに対し、冷却条件下で得られたN−
(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドの結晶に
これを単離することなく、アルコールを反応せし
めることにより分解反応を全く回避し、極めて高
い収率でN−(α−アルコキシエチル)ホルムア
ミドを得ることができる。結晶化していない状態
で得られたN−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドはこれを単離することができないアルコー
ルを反応せしめることにより、高い選択率でこれ
をN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドと
なし、蒸留など公知の手段で取り出すことができ
る。 本発明方法においてN−(α−ヒドロキシエチ
ル)ホルムアミドとの反応に用いられるアルコー
ルとしては、一般的に第1級又は第2級のアルコ
ールが用いられるが、反応性と、N−(α−ヒド
ロキシエチル)ホルムアミドとの溶解性の面から
炭素原子数1〜8のアルコールが好ましい。多価
アルコールは2種類以上の反応物を与え生成物が
複雑となり好ましくないが、アルコキシ基を開裂
させてN−ビニルホルムアミドを得るためには障
害とならない。好ましいアルコールの例としては
メタノール、エタノール、n−プロパノール、n
−ブタノール、イソブタノール、n−ペンタノー
ル、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−
オクタノール、ベンジルアルコール、sec−ブタ
ノール、2−メトキシエタノール、2−エトキシ
エタノール、2−プロポキシエタノール、2−ブ
トキシエタノール、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレ
ングリコールなどが挙げられる。特に好ましく
は、炭素原子数1〜4の1価の1級アルコールで
あり、例えばメタノール、エタノール、n−プロ
パノール、n−ブタノール、イソブチルアルコー
ル、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタ
ノールである。 N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドに
対するアルコールの使用量は任意に定めることが
できるが、N−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドが熱的に不安定な化合物であり反応後の回
収が困難なためアルコールを等モル又は過剰に用
いることが好ましく、通常1.0〜30倍モルのアル
コールが使用される、N−(α−ヒドロキシエチ
ル)ホルムアミドは結晶性の化合物であるので反
応に供するアルコールを溶媒として用いるのが良
く、この場合のアルコールの使用量は2.0〜20倍
モルが好ましい。アルコールの使用量を最小限に
するためには適宜反応に不活性な溶媒を使用する
こともできる。N−(α−ヒドロキシエチル)ホ
ルムアミドは1部が反応系内に結晶として存在し
てもアルコールとの反応により液状となるので、
ここで使用される不活性な溶媒はN−(α−ヒド
ロキシエチル)ホルムアミドを溶解する物質であ
つても、単に分散させる目的で使用される物質で
あつても良い。溶媒を使用する場合、アルコール
の使用量はN−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドに対し1.0〜5倍モルが好ましい。 ホルムアミドとアセトアルデヒドから得られた
N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドとア
ルコールとの反応に用いられる触媒としては、一
般的な酸触媒のいずれもが使用することができ
る。鉱酸、有機酸、弱酸及び強酸性を示すイオン
交換樹脂、固体酸触媒などであるが、好ましくは
これらの内、強酸性の物質が用いられる。好まし
い酸触媒の例としては硫酸、塩酸、硝酸、臭化水
素酸、スルフアミン酸、メタンスルホン酸、エタ
ンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、架橋ポ
リスチレンスルホン酸などが挙げられる。酸触媒
の使用量はN−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドに対し0.001〜10モル%、好ましくは0.1〜
5モル%の範囲である。またイオン交換樹脂の如
き不均一系の触媒を用いる場合には、触媒を充填
したカラムに原料混合物を通液して反応させるこ
ともできる。 N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドと
アルコールとの反応は両者の混合物に酸触媒を添
加するか、接触させることにより容易に達成され
る。反応温度は反応性とN−(α−ヒドロキシエ
チル)ホルムアミドの安定性の面から−10〜60℃
の範囲が好ましい。特に好ましくは0〜40℃の範
囲である。反応生成物は酸触媒を中和または分離
したのち、濃縮、蒸留など通常公知の方法で単離
することもできる。 本発明方法はまた、塩基性触媒の存在下にホル
ムアミドとアセトアルデヒドとの反応により得ら
れたN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミド
を単離することなく、アルコールと反応させてN
−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドを得る
場合に特に優れた効果を奏する。本発明はアルコ
ール及び触媒の添加順序に左右されないが、例え
ばホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応で得
られたN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミ
ドは、塩基触媒を含有しているのでこれにアルコ
ールを加え、塩基触媒と当量の酸を加えて中和し
たのち、酸触媒を添加して反応させるか、塩基触
媒を中和するに必要な量を含む過剰の酸触媒を添
加して反応させることにより、容易に目的物を得
ることができる。この場合、アルコールの種類に
よつては、未反応のアセトアルデヒドと容易にア
セタールを生ずるので、前述のアルコールの使用
量に加え、未反応のアセトアルデヒドに対し、2
倍モルのアルコールを増量することが好ましい。 以上、説明した本発明方法によればホルムアミ
ド、アセトアルデヒド及びアルコールから高収率
でN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドを
製造することが可能であり、本発明はN−ビニル
ホルムアミドの製造分野に寄与するところが大で
ある。 以下本発明を実施例によつて更に詳細に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 参考例 N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドの
合成例フツ素樹脂製の撹拌翼を備えた撹拌機、ガ
ス導入管、温度計及び少量の流量パラフインを入
れたトラツプに接続された排気管を付した氷冷冷
却管を備えた2の4ツ口フラスコにホルムアミ
ド270g(6モル)、炭酸カリウム4.15g(0.03モ
ル)及びn−ヘキサン246gを入れ、25℃に保温
しつつ激しく撹拌した。ニードルバルブを備えた
500mlの耐圧ガラス容器に約350gのアセトアルデ
ヒドを入れたのち、ニードルバルブとガス導入管
を接続し、耐圧ガラス容器を40〜45℃に保温し
た。ニードルバルブを開き、流動パラフインのは
いつたトラツプを観察し、アセトアルデヒドが漏
れない範囲で最大限にアセトアルデヒドをガス状
で供給した。アセトアルデヒド299g(6.79モル)
を供給するのに195分間要した。さらに25℃にて
1時間放置後生じた無色透明の粘稠液の1部を液
体クロマトグラフにより分析したところホルムア
ミドの転化率は83.7モル%、N−(α−ヒドロキ
シエチル)ホルムアミドへのホルムアミドの選択
率は100モル%であつた。またアセトアルデヒド
の転化率は77モル%でありアセトアルデヒドのN
−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドへの選
択率は96モル%であつた。フラスコを10℃にまで
冷却して30分間保持すると生成物は結晶化し、内
温は42℃まで上昇した。ふたたび5℃まで冷却し
て1時間保持したのち、生成物の1部を採り前記
と同様に分析したところ、ホルムアミドの転化率
は99.2モル%で、N−(α−ヒドロキシエチル)
ホルムアミドへの選択率は100モル%であつた。
冷却したアセトン500mlを添加したのち、濃硫酸
3.03gをイソプロパノール30gに溶解した溶液を
5℃にて添加し、炭酸カリウムを中和した。生成
物を冷却下、窒素ガス気流中で過し、氷冷した
アセトンで洗浄後室温にて減圧乾燥し、白色の結
晶481gを得た。これは理論量の90%に相当する。
これをアセトンにより再結晶し、融点52.5〜53.8
℃の結晶を得た。この物の元素分析値はN−(α
−ヒドロキシエチル)ホルムアミドの計算値と一
致した。構造をI.R.スペクトル及びN.M.Rスペク
トルにより確認した。 元素分析値 ;40.18% H;7.88% N;15.59% 理論値 C;40.44% H;7.92% N;15.72% 実施例 1〜5 冷却管を備えた100mlのナシ型フラスコに参考
例で得たN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムア
ミド17.8g(0.2モル)と第1表に示したアルコ
ール0.6モルを入れ、20℃に保温しつつマグネチ
ツクスターラーで撹拌した。硫酸98mgをそれぞれ
のアルコール2gに溶解して添加し、30分間反応
させた。生成物の1部を採り液体クロマトグラフ
により分析した。ホルムアミドの転化率とN−
(α−アルコキシエチル)ホルムアミドへの選択
率を第1表に示した。0.25mlのアンモニア水を添
加して硫酸を中和したのち、生じた無機物を別
し、液をエバポレーターにより濃縮した。濃縮
物を減圧蒸留し、それぞれ生成物であるN−(α
−アルコキシエチル)ホルムアミドを得た。沸点
及び収率を第1表に示した。
【表】
実施例 6
冷却管を備えた100mlのナシ型フラスコに参考
例で得たN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムア
ミド17.8g(0.2モル)とメタノール40g(1.25モ
ル)を入れ、マグネチツクスターラーで撹拌しつ
つ20℃に保持した。この中に乾燥したダイヤイオ
ンPK208H(三菱化成工業株式会社商標、架橋ポ
リスチレンスルホン酸樹脂)0.68gを入れ20℃に
て30分間激しく撹拌した。イオン交換樹脂を別
後、液をエバポレーターにより濃縮すると、
0.8%のホルムアミドを含有するN−(α−メトキ
シエチル)ホルムアミド20.4gが得られた。これ
は理論量の98%に相当する。 実施例 7〜13 フツ素樹脂製の攪拌翼を備えた撹拌機、ガス導
入管、温度計及び排気管を付した氷冷冷却管を備
えた500mlの4ツ口フラスコの排気管に少量の流
動パラフインを入れたトラツプを接続した。ニー
ドルバルブを備えた100mlの耐圧ガラス製容器に
アセトアルデヒド約65gを採取し、ニードルバル
ブを閉じフラスコのガス導入管にフツ素樹脂チユ
ーブで接続した。フラスコにホルムアミド45g
(1モル)と第2表に示した触媒0.005モルを入
れ、25℃に保ちつつ激しく撹拌した。耐圧ガラス
容器を40〜45℃に保温し、ニードルバルブを開き
ガス導入管からアセトアルデヒドを反応液中にガ
ス状で吹き込んだ。流動パラフインを入れたトラ
ツプを観察し、アセトアルデヒドがトラツプから
ガス状で漏れない範囲で最大限に供給される様に
ニードルバルブを調節して反応させた。アセトア
ルデヒドの供給時間と使用量を第2表に示した。
さらにフラスコを撹拌しつつ5℃に冷却し、N−
(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドの結晶約
50mgを結晶核として添加し、反応物を結晶化させ
た。5℃に冷却して30分間保持したのち、硫酸
0.005モルを溶解したメタノール96gを添加して
30分間撹拌した。次いでフラスコを20℃まで昇温
し硫酸0.005モルをメタノール2gに溶解した溶
液を添加し、20℃で30分間保持した。生成物の1
部を採り液体クロマトグラフにより組成を分析し
た。ホルムアミドの転化率とホルムアミドのN−
(α−メトキシエチル)ホルムアミドへの選択率
を第2表に示した。
例で得たN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムア
ミド17.8g(0.2モル)とメタノール40g(1.25モ
ル)を入れ、マグネチツクスターラーで撹拌しつ
つ20℃に保持した。この中に乾燥したダイヤイオ
ンPK208H(三菱化成工業株式会社商標、架橋ポ
リスチレンスルホン酸樹脂)0.68gを入れ20℃に
て30分間激しく撹拌した。イオン交換樹脂を別
後、液をエバポレーターにより濃縮すると、
0.8%のホルムアミドを含有するN−(α−メトキ
シエチル)ホルムアミド20.4gが得られた。これ
は理論量の98%に相当する。 実施例 7〜13 フツ素樹脂製の攪拌翼を備えた撹拌機、ガス導
入管、温度計及び排気管を付した氷冷冷却管を備
えた500mlの4ツ口フラスコの排気管に少量の流
動パラフインを入れたトラツプを接続した。ニー
ドルバルブを備えた100mlの耐圧ガラス製容器に
アセトアルデヒド約65gを採取し、ニードルバル
ブを閉じフラスコのガス導入管にフツ素樹脂チユ
ーブで接続した。フラスコにホルムアミド45g
(1モル)と第2表に示した触媒0.005モルを入
れ、25℃に保ちつつ激しく撹拌した。耐圧ガラス
容器を40〜45℃に保温し、ニードルバルブを開き
ガス導入管からアセトアルデヒドを反応液中にガ
ス状で吹き込んだ。流動パラフインを入れたトラ
ツプを観察し、アセトアルデヒドがトラツプから
ガス状で漏れない範囲で最大限に供給される様に
ニードルバルブを調節して反応させた。アセトア
ルデヒドの供給時間と使用量を第2表に示した。
さらにフラスコを撹拌しつつ5℃に冷却し、N−
(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドの結晶約
50mgを結晶核として添加し、反応物を結晶化させ
た。5℃に冷却して30分間保持したのち、硫酸
0.005モルを溶解したメタノール96gを添加して
30分間撹拌した。次いでフラスコを20℃まで昇温
し硫酸0.005モルをメタノール2gに溶解した溶
液を添加し、20℃で30分間保持した。生成物の1
部を採り液体クロマトグラフにより組成を分析し
た。ホルムアミドの転化率とホルムアミドのN−
(α−メトキシエチル)ホルムアミドへの選択率
を第2表に示した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ホルムアミドとアセトアルデヒドとを塩基性
触媒の存在下に反応させてN−(α−ヒドロキシ
エチル)ホルムアミドを得、これを酸触媒の存在
下に第1級又は第2級アルコールと反応させるこ
とを特徴とするN−(α−アルコキシエチル)ホ
ルムアミドの製造方法。 2 塩基性触媒が強塩基とPKa値が4〜15の弱
酸からなる弱塩基性塩であることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の方法。 3 ホルムアミドとアセトアルデヒドとの塩基性
触媒の存在下における反応が0〜40℃の範囲であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
2項記載の方法。 4 第1級又は第2級アルコールが炭素原子数1
〜8のアルコールであることを特徴とする特許請
求の範囲第1項〜第3項いずれかに記載の方法。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4796784A JPS60193953A (ja) | 1984-03-13 | 1984-03-13 | Ν−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドの製造方法 |
| US06/690,252 US4567300A (en) | 1984-01-14 | 1985-01-10 | Process for producing N-substituted formamides |
| GB08500669A GB2152929B (en) | 1984-01-14 | 1985-01-11 | Process for producing n-(a-hydroxyethyl) formamide |
| DE19853500773 DE3500773A1 (de) | 1984-01-14 | 1985-01-11 | Verfahren zur herstellung von n-substituierten formamiden |
| FR8500384A FR2558156B1 (fr) | 1984-01-14 | 1985-01-11 | Procede de produ |
| CA000472050A CA1230347A (en) | 1984-01-14 | 1985-01-14 | Process for producing n-substituted formamides |
| AU37641/85A AU572619B2 (en) | 1984-01-14 | 1985-01-14 | Producing n-alpha hydroxyethyl formamides and ethers thereof |
| GB08705867A GB2186876B (en) | 1984-01-14 | 1987-03-12 | Process for producing n-substituted formamides |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4796784A JPS60193953A (ja) | 1984-03-13 | 1984-03-13 | Ν−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60193953A JPS60193953A (ja) | 1985-10-02 |
| JPH0456823B2 true JPH0456823B2 (ja) | 1992-09-09 |
Family
ID=12790095
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4796784A Granted JPS60193953A (ja) | 1984-01-14 | 1984-03-13 | Ν−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60193953A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2018135574A1 (ja) * | 2017-01-18 | 2019-11-07 | 三菱ケミカル株式会社 | N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドの製造方法およびN−ビニルホルムアミドの製造方法 |
| FR3125041A1 (fr) * | 2021-07-09 | 2023-01-13 | Snf Sa | Procédé d’obtention de N-vinylformamide biosourcé |
-
1984
- 1984-03-13 JP JP4796784A patent/JPS60193953A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60193953A (ja) | 1985-10-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |