JPH046217Y2 - - Google Patents
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- JPH046217Y2 JPH046217Y2 JP1988158023U JP15802388U JPH046217Y2 JP H046217 Y2 JPH046217 Y2 JP H046217Y2 JP 1988158023 U JP1988158023 U JP 1988158023U JP 15802388 U JP15802388 U JP 15802388U JP H046217 Y2 JPH046217 Y2 JP H046217Y2
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- type
- refractive index
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Description
【考案の詳細な説明】
技術分野
本考案は、少なくとも屈折率の周期的変化によ
る分布型の帰還結合により発光させる分布帰還型
半導体レーザ装置、特に、半導体層を多段に積層
して面発光させるように構成した分布帰還型面発
光半導体レーザ装置に関するものである。
る分布型の帰還結合により発光させる分布帰還型
半導体レーザ装置、特に、半導体層を多段に積層
して面発光させるように構成した分布帰還型面発
光半導体レーザ装置に関するものである。
従来技術
一般に、長距離光通信用光源として高速変調時
に単一モード発振を得るに好適なレーザ装置とし
てこの種分布帰還(DFB)型半導体レーザ装置
の研究開発が進められているが、従来のこの種分
布帰還型半導体レーザ装置は、表面に回折格子を
形成した半導体層の表面をさらに半導体層により
被つて構成し、回折格子による屈折率の周期的変
化に共振した縦モードの発光を用いたものであつ
て、再現性の良好な単一モード化に問題が残され
ており、構造の非対称化および短共振器化を必要
とするなど、種々の問題があつた。
に単一モード発振を得るに好適なレーザ装置とし
てこの種分布帰還(DFB)型半導体レーザ装置
の研究開発が進められているが、従来のこの種分
布帰還型半導体レーザ装置は、表面に回折格子を
形成した半導体層の表面をさらに半導体層により
被つて構成し、回折格子による屈折率の周期的変
化に共振した縦モードの発光を用いたものであつ
て、再現性の良好な単一モード化に問題が残され
ており、構造の非対称化および短共振器化を必要
とするなど、種々の問題があつた。
すなわち、従来の回折格子を用いた分布帰還型
半導体レーザ装置においては、回折格子を形成し
た半導体層の表面上に他の半導体結晶層を成長さ
せるので、その結晶成長の過程にてさきに形成し
た下地表面上の回折格子の形が崩れてしまい、回
折格子の保存が困難であつた。また、キヤリヤ集
中による発光領域の活性層の近傍に回折格子が形
成されるために、回折格子を形成した下地表面上
に形成する半導体層の結晶に不整が生ずる恐れが
ある。さらに、回折格子による等価的な屈折率の
変化は大きくなし得ないので、分布帰還のための
結合係数を大きくなし得ないために、分布帰還モ
ードの発光を得るためには回折格子の格子数を増
大させねばならず、共振器長が長くなるので、単
一モード化が困難となる。しかも、回折格子は、
その格子間隔が狭いうえに、格子端面の切り方が
難しく、良好に位相整合のとれた反射端面を形成
するのが困難であり、そのうえ、共振可能の縦モ
ードが回折格子によつて決まる波長の前後に二つ
存在するので、二様の縦モード発振が同時に生ず
る恐れがあるなど、回折格子を用いた従来の分布
帰還型半導体レーザ装置には幾多の欠点があつ
た。
半導体レーザ装置においては、回折格子を形成し
た半導体層の表面上に他の半導体結晶層を成長さ
せるので、その結晶成長の過程にてさきに形成し
た下地表面上の回折格子の形が崩れてしまい、回
折格子の保存が困難であつた。また、キヤリヤ集
中による発光領域の活性層の近傍に回折格子が形
成されるために、回折格子を形成した下地表面上
に形成する半導体層の結晶に不整が生ずる恐れが
ある。さらに、回折格子による等価的な屈折率の
変化は大きくなし得ないので、分布帰還のための
結合係数を大きくなし得ないために、分布帰還モ
ードの発光を得るためには回折格子の格子数を増
大させねばならず、共振器長が長くなるので、単
一モード化が困難となる。しかも、回折格子は、
その格子間隔が狭いうえに、格子端面の切り方が
難しく、良好に位相整合のとれた反射端面を形成
するのが困難であり、そのうえ、共振可能の縦モ
ードが回折格子によつて決まる波長の前後に二つ
存在するので、二様の縦モード発振が同時に生ず
る恐れがあるなど、回折格子を用いた従来の分布
帰還型半導体レーザ装置には幾多の欠点があつ
た。
一方、分布帰還により発振する半導体レーザ装
置を短共振器化して単一モードを得るには、半導
体レーザ装置を面発光を行なうように構成するの
が好適であることが知られており、多層構造の半
導体層の両端面に同様に多層構造にしてブラグ反
射を行わさせるブラグレフレクタを設けた分布ブ
ラグ反射(DBR)型半導体レーザ装置の開発が
試みられているが、ブラグ反射型半導体レーザ装
置には、前述した再現性の良好な単一モード化と
いう分布型半導体レーザ装置に共通の問題のほか
に、多層構造とするブラグレフレクタは通常の金
属薄層による反射鏡に比して格段に厚くなるため
に半導体レーザ装置の短共振器化が困難であるう
えに、多層構造の共振発光層とブラグ反射層との
整合が困難であるという本質的な問題があり、未
だ十分な性能をもつて実用化し得るには到つてお
らず、良好な性能をもつて高速変調可能の単一縦
モード発振を行なう半導体レーザ装置は未だ実現
されていない。
置を短共振器化して単一モードを得るには、半導
体レーザ装置を面発光を行なうように構成するの
が好適であることが知られており、多層構造の半
導体層の両端面に同様に多層構造にしてブラグ反
射を行わさせるブラグレフレクタを設けた分布ブ
ラグ反射(DBR)型半導体レーザ装置の開発が
試みられているが、ブラグ反射型半導体レーザ装
置には、前述した再現性の良好な単一モード化と
いう分布型半導体レーザ装置に共通の問題のほか
に、多層構造とするブラグレフレクタは通常の金
属薄層による反射鏡に比して格段に厚くなるため
に半導体レーザ装置の短共振器化が困難であるう
えに、多層構造の共振発光層とブラグ反射層との
整合が困難であるという本質的な問題があり、未
だ十分な性能をもつて実用化し得るには到つてお
らず、良好な性能をもつて高速変調可能の単一縦
モード発振を行なう半導体レーザ装置は未だ実現
されていない。
なお、分布帰還型面発光半導体レーザ装置とし
ては、多層構造の両端面には特に反射手段を設け
ず、界面反射を利用するようにしたものもある
が、界面反射が不確実で安定なレーザ発振が得難
く、充分な分布帰還によつてレーザ発振を起こさ
せるには層数が極めて多い多層構造にする必要が
あり、装置が長大になる欠点があつた。
ては、多層構造の両端面には特に反射手段を設け
ず、界面反射を利用するようにしたものもある
が、界面反射が不確実で安定なレーザ発振が得難
く、充分な分布帰還によつてレーザ発振を起こさ
せるには層数が極めて多い多層構造にする必要が
あり、装置が長大になる欠点があつた。
考案の要点
本考案の目的は、上述した従来の欠点を除去
し、多層構造の半導体層に容易に電流を注入して
短共振器化し、単一縦モードの分布帰還共振によ
りレーザ発振の閾値を下げて強力な面発光を再現
性よく行ない得るようにした分布帰還型面発光半
導体レーザ装置を提供することにある。
し、多層構造の半導体層に容易に電流を注入して
短共振器化し、単一縦モードの分布帰還共振によ
りレーザ発振の閾値を下げて強力な面発光を再現
性よく行ない得るようにした分布帰還型面発光半
導体レーザ装置を提供することにある。
すなわち、本考案分布帰還型面発光半導体レー
ザ装置は、それぞれ結晶を形成する族元素およ
び族元素の互いに異なる組合わせよりなる活性
半導体層と相互間にpn接合をなすp型およびn
型の半導体層との複数層を半導体基板上に順次交
互に積層して構成し、前記各層に平行の両端面の
少なくとも一方に同軸に配置して前記各層に垂直
の方向の電流路を局限するように構成した反射鏡
面を兼ねる電極層を設け、当該電極層を介して電
流を前記各層に垂直に注入することによつて前記
複数層における光屈折率および光増幅利得の周期
的変化および上下両端面間の反射に共振して発光
するように構成し、共振発光の波長をλとし、前
記活性半導体層の屈折率をn1とし、前記P型およ
びn型の半導体層の屈折率をn2として、前記活性
半導体層の層厚をλ/4n1とし、前記p型および
n型の半導体層の層厚を λ/4n2としたことを特徴とするものである。
ザ装置は、それぞれ結晶を形成する族元素およ
び族元素の互いに異なる組合わせよりなる活性
半導体層と相互間にpn接合をなすp型およびn
型の半導体層との複数層を半導体基板上に順次交
互に積層して構成し、前記各層に平行の両端面の
少なくとも一方に同軸に配置して前記各層に垂直
の方向の電流路を局限するように構成した反射鏡
面を兼ねる電極層を設け、当該電極層を介して電
流を前記各層に垂直に注入することによつて前記
複数層における光屈折率および光増幅利得の周期
的変化および上下両端面間の反射に共振して発光
するように構成し、共振発光の波長をλとし、前
記活性半導体層の屈折率をn1とし、前記P型およ
びn型の半導体層の屈折率をn2として、前記活性
半導体層の層厚をλ/4n1とし、前記p型および
n型の半導体層の層厚を λ/4n2としたことを特徴とするものである。
実施例
以下に図面を参照して実施例につき本考案を詳
細に説明する。
細に説明する。
まず、本考案分布帰還型面発光半導体レーザ装
置の基本的構成例を第1図に示す。図示の構成に
よる半導体レーザ装置は、結晶成長可能な族元
素と族元素との組合わせよりなり、キヤリヤの
集中により活性領域をなして発光する活性半導体
層、例えば、GaInAsP層と、同様に結晶成長可
能な族元素と族元素との他の組合わせよりな
り、電流の注入に寄与するpn接合半導体層、例
えばpn接合InP層とを交互に多段に積層した多層
構造の半導体装置の両端面に、電流を流すための
p型およびn型の半導体層、例えばInP層をそれ
ぞれ被着したものを、半導体基板上、例えばn型
InP基板上に設け、かかる構成の透明な半導体装
置の両端面に反射鏡としても作用する金属電極薄
層をそれぞれ設けて電圧を印加し、活性半導体層
とpn接合半導体層との交互積層による屈折率と
光増幅利得との周期的変化に共振した単一縦モー
ド発光を一方の端面から取り出すようにしたもの
である。
置の基本的構成例を第1図に示す。図示の構成に
よる半導体レーザ装置は、結晶成長可能な族元
素と族元素との組合わせよりなり、キヤリヤの
集中により活性領域をなして発光する活性半導体
層、例えば、GaInAsP層と、同様に結晶成長可
能な族元素と族元素との他の組合わせよりな
り、電流の注入に寄与するpn接合半導体層、例
えばpn接合InP層とを交互に多段に積層した多層
構造の半導体装置の両端面に、電流を流すための
p型およびn型の半導体層、例えばInP層をそれ
ぞれ被着したものを、半導体基板上、例えばn型
InP基板上に設け、かかる構成の透明な半導体装
置の両端面に反射鏡としても作用する金属電極薄
層をそれぞれ設けて電圧を印加し、活性半導体層
とpn接合半導体層との交互積層による屈折率と
光増幅利得との周期的変化に共振した単一縦モー
ド発光を一方の端面から取り出すようにしたもの
である。
すなわち、第1図示の構成による分布帰還は、
活性領域たるGaInAsP層40とp型InP層50お
よびn型InP層60よりなるpn接合半導体層との
多段積層によつて生じ、図の中央部に矢印をもつ
て示す経路10により共振して発光する。また、
図に示すように、n型InP基板30上に結晶成長
させたn型InP層35を被着し、その上に上述し
たGaInAsP層40、p型InP層50およびn型
InP層60を順次交互に結晶成長させて積層被着
し、かかる積層構造の最終GaInAsP層40上に
p型InP層70を結晶成長させて被着する。かか
る積層構造による共振発光の波長をλとし、
GaInAsP層の屈折率をn1とし、InP層の屈折率を
n2として、GaInAsP層40の層厚はλ/4n1とし、 p型およびn型のInP層50および60よりなる
pn接合InP層の層厚はλ/4n2として、各層の境界面 からの反射光が互いに同相となつて多重干渉する
ように構成する。なお、かかる積層構造に電流を
流すために両端面に被着するn型およびp型の
InP層35および70は、図に示すように、積層
構造における各層厚より厚くする。かかる構成の
半導体装置を適切な厚さ、例えば10ミクロン程度
の厚さにしたn型InP基板上に設け、好ましくは
中央部に設けて共振経路10の領域を限定する開
口を有する絶縁層、例えばSiO2層80を介して、
例えばAu/ZnもしくはAu/Crの合金よりなる
透明なp側(+)電極薄層100を上端面に被着
するとともに、同様に中央部に設けて共振経路1
0の領域を限定する開口を有する絶縁層、例えば
SiO2層90を介して、例えばAu/Snもしくは
Au/Geの合金よりなるn側(−)電極薄層11
0を下端面に被着してある。
活性領域たるGaInAsP層40とp型InP層50お
よびn型InP層60よりなるpn接合半導体層との
多段積層によつて生じ、図の中央部に矢印をもつ
て示す経路10により共振して発光する。また、
図に示すように、n型InP基板30上に結晶成長
させたn型InP層35を被着し、その上に上述し
たGaInAsP層40、p型InP層50およびn型
InP層60を順次交互に結晶成長させて積層被着
し、かかる積層構造の最終GaInAsP層40上に
p型InP層70を結晶成長させて被着する。かか
る積層構造による共振発光の波長をλとし、
GaInAsP層の屈折率をn1とし、InP層の屈折率を
n2として、GaInAsP層40の層厚はλ/4n1とし、 p型およびn型のInP層50および60よりなる
pn接合InP層の層厚はλ/4n2として、各層の境界面 からの反射光が互いに同相となつて多重干渉する
ように構成する。なお、かかる積層構造に電流を
流すために両端面に被着するn型およびp型の
InP層35および70は、図に示すように、積層
構造における各層厚より厚くする。かかる構成の
半導体装置を適切な厚さ、例えば10ミクロン程度
の厚さにしたn型InP基板上に設け、好ましくは
中央部に設けて共振経路10の領域を限定する開
口を有する絶縁層、例えばSiO2層80を介して、
例えばAu/ZnもしくはAu/Crの合金よりなる
透明なp側(+)電極薄層100を上端面に被着
するとともに、同様に中央部に設けて共振経路1
0の領域を限定する開口を有する絶縁層、例えば
SiO2層90を介して、例えばAu/Snもしくは
Au/Geの合金よりなるn側(−)電極薄層11
0を下端面に被着してある。
つぎに、第1図示の基本的構成による本考案分
布帰還型面発光半導体レーザ装置の動作を説明す
ると、まず、両端電極薄層100,110間に電
圧を印加して多層構造の半導体装置に電流を流す
と、キヤリヤは最初に最上段に位置する
GaInAsP層40中に閉じ込められ、その結果、
キヤリヤの反転分布が形成されて、レーザ媒質と
なるGaInAsP活性領域が構成される。ついで、
pn接合半導体層50,60のリーク電流もしく
は逆バイアスによるトンネル電流により、第2段
以下に位置する各GaInAsP層40に順次にキヤ
リヤが閉じ込められて順次に活性領域を構成して
行く。各段のGaInAsP層40の活性化により発
生した光は、GaInAsP層40とInP層50,60
とにおける屈折率n1とn2との周期的変化および光
増幅利得の周期的変化に共振して、その周期的変
化により選択的に定まる波長にてレーザ発振をお
こす。しかして、かかる半導体層の積層構造によ
れば、層間に大きい結合係数が得られるので、レ
ーザ発振をおこさせるに要する共振器長を短くす
ることができ、したがつて、異なる波長による発
振モードの間隔を広くとることができるので、単
一モードのレーザ発振を容易に得ることができ
る。また、上端面の反射電極薄層100との間に
設けたp型InP層70の層厚を適切に調整するこ
とによつて両端の反射鏡面に良好な位相整合した
反射光が得られるので、レーザ発振をおこさせる
注入電流の閥値を低減させて、容易にレーザ発振
をおこさせることができる。
布帰還型面発光半導体レーザ装置の動作を説明す
ると、まず、両端電極薄層100,110間に電
圧を印加して多層構造の半導体装置に電流を流す
と、キヤリヤは最初に最上段に位置する
GaInAsP層40中に閉じ込められ、その結果、
キヤリヤの反転分布が形成されて、レーザ媒質と
なるGaInAsP活性領域が構成される。ついで、
pn接合半導体層50,60のリーク電流もしく
は逆バイアスによるトンネル電流により、第2段
以下に位置する各GaInAsP層40に順次にキヤ
リヤが閉じ込められて順次に活性領域を構成して
行く。各段のGaInAsP層40の活性化により発
生した光は、GaInAsP層40とInP層50,60
とにおける屈折率n1とn2との周期的変化および光
増幅利得の周期的変化に共振して、その周期的変
化により選択的に定まる波長にてレーザ発振をお
こす。しかして、かかる半導体層の積層構造によ
れば、層間に大きい結合係数が得られるので、レ
ーザ発振をおこさせるに要する共振器長を短くす
ることができ、したがつて、異なる波長による発
振モードの間隔を広くとることができるので、単
一モードのレーザ発振を容易に得ることができ
る。また、上端面の反射電極薄層100との間に
設けたp型InP層70の層厚を適切に調整するこ
とによつて両端の反射鏡面に良好な位相整合した
反射光が得られるので、レーザ発振をおこさせる
注入電流の閥値を低減させて、容易にレーザ発振
をおこさせることができる。
つぎに、第1図示の基本的構成による本考案半
導体レーザ装置の製造過程を第2図a乃至fに順
次に示して説明すると、まず、第2図aに示すよ
うに、n型InP層30上に適切な層厚にして電流
を流すようにしたn型InP層35を結晶成長させ
て被着し、その上に、GaInAsP層40、p型InP
層50およびn型InP層60を反復して順次に積
層した後、最上段のGaInAsP層40上に、前述
したように適切な層厚にして反射電極層との位相
整合を調整するとともに電流を流すためのp型
InP層70を結晶成長させて被着する。ついで、
第2図bに示すように、上述のようにして構成し
た多層構造の半導体装置の上端面に絶縁層とする
SiO2層80を被着した後に、後で裁断して複数
個のレーザ発光素子とするに適した間隔にて共振
経路10に対応した円形開口を蝕刻により形成す
る。ついで、第2図cに示すように、n型InP層
30の下面を慣用の方法により研磨して、その厚
さを適切な値、例えば前述した100ミクロン程度
にした後、第2図dに示すように、n型InP基板
30の研磨した下端面に、上端面におけると同様
に絶縁層とするSiO2層90を被着して、上端面
のSiO2層80に形成した各開口にそれぞれ対向
させて同様の開口を蝕刻により形成する。しかる
後に、第2図eに示すように、上端面のSiO2層
80を覆つて例えばAu/Zn,Au/Cr等の合金
薄層を全面に被着するとともに、下端面のSiO2
層90を覆つて例えばAu/Sn,Au/Ge等の合
金薄層を全面に被着し、それぞれp側(+)電極
層100およびn側(−)電極層110とする。
ついで、上下端面のSiO2層80,90にそれぞ
れ設けた各開口がそれぞれ中央部に位置するよう
にして複数ブロツクに裁断し、第2図fに示すよ
うに所望の形状寸法を有する本考案による半導体
レーザ発光素子を複数個同時に完成する。
導体レーザ装置の製造過程を第2図a乃至fに順
次に示して説明すると、まず、第2図aに示すよ
うに、n型InP層30上に適切な層厚にして電流
を流すようにしたn型InP層35を結晶成長させ
て被着し、その上に、GaInAsP層40、p型InP
層50およびn型InP層60を反復して順次に積
層した後、最上段のGaInAsP層40上に、前述
したように適切な層厚にして反射電極層との位相
整合を調整するとともに電流を流すためのp型
InP層70を結晶成長させて被着する。ついで、
第2図bに示すように、上述のようにして構成し
た多層構造の半導体装置の上端面に絶縁層とする
SiO2層80を被着した後に、後で裁断して複数
個のレーザ発光素子とするに適した間隔にて共振
経路10に対応した円形開口を蝕刻により形成す
る。ついで、第2図cに示すように、n型InP層
30の下面を慣用の方法により研磨して、その厚
さを適切な値、例えば前述した100ミクロン程度
にした後、第2図dに示すように、n型InP基板
30の研磨した下端面に、上端面におけると同様
に絶縁層とするSiO2層90を被着して、上端面
のSiO2層80に形成した各開口にそれぞれ対向
させて同様の開口を蝕刻により形成する。しかる
後に、第2図eに示すように、上端面のSiO2層
80を覆つて例えばAu/Zn,Au/Cr等の合金
薄層を全面に被着するとともに、下端面のSiO2
層90を覆つて例えばAu/Sn,Au/Ge等の合
金薄層を全面に被着し、それぞれp側(+)電極
層100およびn側(−)電極層110とする。
ついで、上下端面のSiO2層80,90にそれぞ
れ設けた各開口がそれぞれ中央部に位置するよう
にして複数ブロツクに裁断し、第2図fに示すよ
うに所望の形状寸法を有する本考案による半導体
レーザ発光素子を複数個同時に完成する。
つぎに、第1図示の基本的構成において逆バイ
アスしたpn接合による電流注入の作用効果を増
大させるようにした本考案半導体レーザ装置の他
の構成例を第3図に示す。第3図示の構成は、第
1図示の基本的構成における各段のpn接合半導
体層、p型InP層50とn型InP層60との間に
p+型InP層55およびn+型InP層65を介挿する
ことにより、逆バイアスした超階段pn接合を形
成してトンネル効果による電流注入を促進し、レ
ーザ発光をおこさせるに要する注入電流の閥値を
低減させ、強力なレーザ発光が確実容易に得られ
るようにしたものである。
アスしたpn接合による電流注入の作用効果を増
大させるようにした本考案半導体レーザ装置の他
の構成例を第3図に示す。第3図示の構成は、第
1図示の基本的構成における各段のpn接合半導
体層、p型InP層50とn型InP層60との間に
p+型InP層55およびn+型InP層65を介挿する
ことにより、逆バイアスした超階段pn接合を形
成してトンネル効果による電流注入を促進し、レ
ーザ発光をおこさせるに要する注入電流の閥値を
低減させ、強力なレーザ発光が確実容易に得られ
るようにしたものである。
なお、電流注入促進のためには、かかる超段階
pn接合を、エネルギーバンドギヤツプが狭く、
電流が流れ易い活性層との異種界面間に形成した
方がよいが、レーザ発振に所定の厚さを必要とす
る活性層の近傍に高濃度ドープを施すことは、結
晶性や光損失の点でも得策ではない。
pn接合を、エネルギーバンドギヤツプが狭く、
電流が流れ易い活性層との異種界面間に形成した
方がよいが、レーザ発振に所定の厚さを必要とす
る活性層の近傍に高濃度ドープを施すことは、結
晶性や光損失の点でも得策ではない。
なお、第1図および第3図に示した本考案半導
体レーザ装置の構成例においては、いずれも、半
導体基板30をn型InP半導体を用いて形成した
が、半導体基板30はp型InP半導体とすること
もできる。なお、その場合には、第1図示および
第3図示の構成における各半導体層および各電極
層のp型とn型とをすべて逆の組合わせにする。
体レーザ装置の構成例においては、いずれも、半
導体基板30をn型InP半導体を用いて形成した
が、半導体基板30はp型InP半導体とすること
もできる。なお、その場合には、第1図示および
第3図示の構成における各半導体層および各電極
層のp型とn型とをすべて逆の組合わせにする。
また、以上に説明した構成例においては、いず
れも、活性半導体層40をGaAs半導体により形
成するとともに、pn接合半導体層50,60、
両端面半導体層35,70および半導体基板30
をInP半導体により形成してあるが、これらの半
導体材料は、上述した例の組成に限ることなく、
結晶成長可能の族元素と族元素との異なる組
合わせを任意に用いることができ、例えば、半導
体基板30をGaAs半導体により形成するととも
に、活性半導体層40をGaAs半導体により形成
し、pn接合半導体層50,60をGaAlAs半導体
により形成するなど、結晶成長が可能な限り、任
意所望の組成の半導体を適切に組合わせても、前
述したと同様の本考案による作用効果を得ること
ができる。
れも、活性半導体層40をGaAs半導体により形
成するとともに、pn接合半導体層50,60、
両端面半導体層35,70および半導体基板30
をInP半導体により形成してあるが、これらの半
導体材料は、上述した例の組成に限ることなく、
結晶成長可能の族元素と族元素との異なる組
合わせを任意に用いることができ、例えば、半導
体基板30をGaAs半導体により形成するととも
に、活性半導体層40をGaAs半導体により形成
し、pn接合半導体層50,60をGaAlAs半導体
により形成するなど、結晶成長が可能な限り、任
意所望の組成の半導体を適切に組合わせても、前
述したと同様の本考案による作用効果を得ること
ができる。
つぎに、上述のように構成する本考案分布帰還
型面発光半導体レーザ装置におけるレーザ発振の
条件を検討した結果について説明すると、上述し
た多層構造の半導体装置における屈折率nおよび
光増幅利得αの周期的変化が正弦波状に生ずるも
のと仮定して、それぞれの変化の大きさをndおよ
びαdとすると、実数部をKrとし、虚数部をKiと
する層間の結合係数Kはつぎの(1)式によつて表わ
される。
型面発光半導体レーザ装置におけるレーザ発振の
条件を検討した結果について説明すると、上述し
た多層構造の半導体装置における屈折率nおよび
光増幅利得αの周期的変化が正弦波状に生ずるも
のと仮定して、それぞれの変化の大きさをndおよ
びαdとすると、実数部をKrとし、虚数部をKiと
する層間の結合係数Kはつぎの(1)式によつて表わ
される。
K=Kr+jKi=πnd/λ+jαd/2 (1)
ここに、λは共振発光の波長である。
一方、多層構造の半導体素子の素子長L、光増
幅利得α、離調率δ、光伝搬定数γおよび結合係
数Kの間にはつぎの(2)式の関係が成立つ。
幅利得α、離調率δ、光伝搬定数γおよび結合係
数Kの間にはつぎの(2)式の関係が成立つ。
(α−jδ)L=±KLcoshγL (2)
これらの式(1)、(2)を用いて、レーザ発振を得る
に必要な光増幅利得αの閾値を計算した結果は第
4図に示すようになり、素子長Lに対する閾値利
得αの関係を計算した結果は第5図に示すように
なる。
に必要な光増幅利得αの閾値を計算した結果は第
4図に示すようになり、素子長Lに対する閾値利
得αの関係を計算した結果は第5図に示すように
なる。
しかして、第1図示の構成により実際に得られ
る屈折率の変化の大きさndは、GaInAsP半導体
層とInP半導体層との組合わせにより波長λ=
1.6μmの共振発光が得られたときにはnd=0.185
となり、前述した他の組成例におけるGa1-xAlx
As半導体とGaAs半導体との組合わせにおいてx
=0.7としたときにはnd=0.226となつた。したが
つて、結合係数Kの実数部Krは、上述の組合わ
せの例について、それぞれ、3624cm-1および7978
cm-1となることが期待される。また、前者の組合
わせの例において素子長LをL=6μmとしたと
きには第5図示の計算結果におけるパラメータ
KrL=2.17となり、利得α=1180cm-1となる。な
お、共振発光素子としては利得α<400cm-1とす
るのが望ましいが、利得αをこの範囲に設定した
ときに要する素子長Lは10μm程度となる。しか
して、第1図示の構成による多層構成の各半導体
層の層厚は0.3μm程度であり、通例10〜30層を積
層するので、素子長Lは3〜9μm程度となる。
る屈折率の変化の大きさndは、GaInAsP半導体
層とInP半導体層との組合わせにより波長λ=
1.6μmの共振発光が得られたときにはnd=0.185
となり、前述した他の組成例におけるGa1-xAlx
As半導体とGaAs半導体との組合わせにおいてx
=0.7としたときにはnd=0.226となつた。したが
つて、結合係数Kの実数部Krは、上述の組合わ
せの例について、それぞれ、3624cm-1および7978
cm-1となることが期待される。また、前者の組合
わせの例において素子長LをL=6μmとしたと
きには第5図示の計算結果におけるパラメータ
KrL=2.17となり、利得α=1180cm-1となる。な
お、共振発光素子としては利得α<400cm-1とす
るのが望ましいが、利得αをこの範囲に設定した
ときに要する素子長Lは10μm程度となる。しか
して、第1図示の構成による多層構成の各半導体
層の層厚は0.3μm程度であり、通例10〜30層を積
層するので、素子長Lは3〜9μm程度となる。
効 果
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、分布型半導体レーザ装置を多層構造に構成し
て面発光を行なわせるので、短共振器化による単
一縦モードの共振発光を確実容易に得ることがで
き、また、光出力を多層構造半導体発光素子の端
面に対して垂直に取出すので、かかる半導体発光
素子を単一ウエハ上に多数構成配置して2次元レ
ーザアレイを構成するに極めて好適であり、さら
に、多層構造の半導体素子における層厚制御は容
易であるから、かかる膜厚制御による反射面間の
位相整合も確実容易に得られる。
ば、分布型半導体レーザ装置を多層構造に構成し
て面発光を行なわせるので、短共振器化による単
一縦モードの共振発光を確実容易に得ることがで
き、また、光出力を多層構造半導体発光素子の端
面に対して垂直に取出すので、かかる半導体発光
素子を単一ウエハ上に多数構成配置して2次元レ
ーザアレイを構成するに極めて好適であり、さら
に、多層構造の半導体素子における層厚制御は容
易であるから、かかる膜厚制御による反射面間の
位相整合も確実容易に得られる。
したがつて、本考案分布帰還型面発光半導体レ
ーザ装置は、従来実用化が期待される光集積回路
を構成するうえで幅広く利用し得るという格別の
効果を有するとともに、極めて重要な意義を有す
る。
ーザ装置は、従来実用化が期待される光集積回路
を構成するうえで幅広く利用し得るという格別の
効果を有するとともに、極めて重要な意義を有す
る。
第1図は本考案分布帰還型面発光半導体レーザ
装置の基本的構成例を示す側断面図、第2図a乃
至fは第1図示の構成による本考案半導体レーザ
装置の製造過程を順次に示す側断面図、第3図は
本考案半導体レーザ装置の他の構成例を示す側断
面図、第4図および第5図は本考案半導体レーザ
装置の諸特性の計算結果の例をそれぞれ示す特性
曲線図である。 1……p型領域、10……光共振経路、20…
…光出力、30……n型InP基板、35,60…
…n型InP層、40……GaInAsP層、50,70
……p型InP層、55……p+型InP層、65……
n+型InP層、80,90……SiO2層、100,1
10……電極薄層、120……金属薄層。
装置の基本的構成例を示す側断面図、第2図a乃
至fは第1図示の構成による本考案半導体レーザ
装置の製造過程を順次に示す側断面図、第3図は
本考案半導体レーザ装置の他の構成例を示す側断
面図、第4図および第5図は本考案半導体レーザ
装置の諸特性の計算結果の例をそれぞれ示す特性
曲線図である。 1……p型領域、10……光共振経路、20…
…光出力、30……n型InP基板、35,60…
…n型InP層、40……GaInAsP層、50,70
……p型InP層、55……p+型InP層、65……
n+型InP層、80,90……SiO2層、100,1
10……電極薄層、120……金属薄層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 それぞれ結晶を形成する族元素および族
元素の互いに異なる組合わせよりなる活性半導
体層と相互間にpn接合をなすp型およびn型
の半導体層との複数層を半導体基板上に順次交
互に積層して構成し、前記各層に平行の両端面
の少なくとも一方に同軸に配置して前記各層に
垂直の方向の電流路を局限するように構成した
反射鏡面を兼ねる電極層を設け、当該電極層を
介して電流を前記各層に垂直に注入することに
よつて前記複数層における光屈折率および光増
幅利得の周期的変化および上下両端面間の反射
に共振して発光するように構成し、共振発光の
波長をλとし、前記活性半導体層の屈折率をn1
とし、前記P型およびn型の半導体層の屈折率
をn2として、前記活性半導体層の層厚をλ/
4n1とし、前記P型およびn型の半導体層の層
厚を λ/4n2としたことを特徴とする分布帰還型
面発光半導体レーザ装置。 2 順次交互に積層した前記複数層にλ/4n2と
は異なる層厚の前記p型もしくは前記n型の半
導体層を介挿して両端鏡面間における反射光の
位相を整合させるようにしたことを特徴とする
実用新案登録請求の範囲第1項記載の分布帰還
型面発光半導体レーザ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988158023U JPH046217Y2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988158023U JPH046217Y2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01118471U JPH01118471U (ja) | 1989-08-10 |
| JPH046217Y2 true JPH046217Y2 (ja) | 1992-02-20 |
Family
ID=31437979
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988158023U Expired JPH046217Y2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH046217Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE1464231A1 (de) * | 1963-03-19 | 1968-12-12 | Licentia Gmbh | Halbleiterkristall fuer Laser |
| US3983509A (en) * | 1975-04-25 | 1976-09-28 | Xerox Corporation | Distributed feedback diode laser |
| JPS5367391A (en) * | 1976-11-29 | 1978-06-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Semiconductor laser device |
-
1988
- 1988-12-06 JP JP1988158023U patent/JPH046217Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01118471U (ja) | 1989-08-10 |
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