JPH0462610B2 - - Google Patents
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- JPH0462610B2 JPH0462610B2 JP61118642A JP11864286A JPH0462610B2 JP H0462610 B2 JPH0462610 B2 JP H0462610B2 JP 61118642 A JP61118642 A JP 61118642A JP 11864286 A JP11864286 A JP 11864286A JP H0462610 B2 JPH0462610 B2 JP H0462610B2
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- JP
- Japan
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- bobbin
- inductance element
- inductance
- delay line
- section
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は電磁遅延線に係り、特に、立ち上がり
時間2〜3nsの比較的高速の分野から立ち上がり
時間1ns以下の超高速の分野まで広範囲の適用が
可能な極めて薄型の電磁遅延線に関する。
時間2〜3nsの比較的高速の分野から立ち上がり
時間1ns以下の超高速の分野まで広範囲の適用が
可能な極めて薄型の電磁遅延線に関する。
一般に、電磁遅延線としては導線を巻いたイン
ダクタンス素子に複数のコンデンサを梯子状に接
続した構成がよく知られており、そのインダクタ
ンス素子は少ない巻数で大きなインダクタンスを
得ることによつてQが高く良好なものとなると考
えられていたから、フエライト等の磁性体ボビン
を導線を巻いて形成されていた。
ダクタンス素子に複数のコンデンサを梯子状に接
続した構成がよく知られており、そのインダクタ
ンス素子は少ない巻数で大きなインダクタンスを
得ることによつてQが高く良好なものとなると考
えられていたから、フエライト等の磁性体ボビン
を導線を巻いて形成されていた。
ところが、磁性体ボビンは、適用周波数が高く
なるとそれ自体で周波数特性を持つたり損失が増
大して使用が困難となるので、立ち上がり時間2
〜3nsや1ns以下の信号を扱うには、非磁性体ボビ
ンを用いてインダクタンス素子を形成する場合が
多い。
なるとそれ自体で周波数特性を持つたり損失が増
大して使用が困難となるので、立ち上がり時間2
〜3nsや1ns以下の信号を扱うには、非磁性体ボビ
ンを用いてインダクタンス素子を形成する場合が
多い。
さらに、非磁性体ボビンを用いるインダクタン
ス素子も、Qが高いほど損失が少なくなることか
ら、少ない巻数で大きいインダクタンスを得るこ
とが良いと考えられており、断面円形や正方形の
非磁性体製ボビンに導線を単層ソレノイド状に整
列巻きするのが良いとされていた。
ス素子も、Qが高いほど損失が少なくなることか
ら、少ない巻数で大きいインダクタンスを得るこ
とが良いと考えられており、断面円形や正方形の
非磁性体製ボビンに導線を単層ソレノイド状に整
列巻きするのが良いとされていた。
このような状況において、薄型で高速の電磁遅
延線を構成する場合には、第6図に示すように、
非磁性材料からなり断面長方形の棒状ボビン1に
導線3を単層ソレノイド状に複数ターン巻いてイ
ンダクタンス素子5を形成し、そのインダクタン
ス素子5の所定のターン毎にコンデンサCを梯子
状に接続していた。
延線を構成する場合には、第6図に示すように、
非磁性材料からなり断面長方形の棒状ボビン1に
導線3を単層ソレノイド状に複数ターン巻いてイ
ンダクタンス素子5を形成し、そのインダクタン
ス素子5の所定のターン毎にコンデンサCを梯子
状に接続していた。
第7図はその電磁遅延線の等価回路図であり、
インダクタンス素子5における隣合う1区間分の
コイルL相互が結合係数a1で結合し、1個置いた
区間のコイルL相互が結合係数a2で、間に2個置
いた区間のコイル相互が結合係数a2で順次結合し
ている。
インダクタンス素子5における隣合う1区間分の
コイルL相互が結合係数a1で結合し、1個置いた
区間のコイルL相互が結合係数a2で、間に2個置
いた区間のコイル相互が結合係数a2で順次結合し
ている。
しかしながら、このように構成された薄型の電
磁遅延線は、1区間のコイルL相互の結合係数に
ついてその結合の方向に着目すると、奇数番目の
結合係数a1,a3…が正で偶数番目の結合係数a2,
a4…が負であることが好ましいとされているにも
かかわらず、結合係数a1,a2,a3…aoの全てが正
になつて好ましくなかつた。
磁遅延線は、1区間のコイルL相互の結合係数に
ついてその結合の方向に着目すると、奇数番目の
結合係数a1,a3…が正で偶数番目の結合係数a2,
a4…が負であることが好ましいとされているにも
かかわらず、結合係数a1,a2,a3…aoの全てが正
になつて好ましくなかつた。
しかも、ボビン1の長辺間方向で対向する導線
3の中心間の間隔Tと短辺間方向で対向する導線
3の中心間の間隔Wとの比W/Tを極端に大きく
して偏平な電磁遅延線を構成すると、インダクタ
ンス素子3のQが低くなつて損失が大きくなり、
適当でないと考えられていた。
3の中心間の間隔Tと短辺間方向で対向する導線
3の中心間の間隔Wとの比W/Tを極端に大きく
して偏平な電磁遅延線を構成すると、インダクタ
ンス素子3のQが低くなつて損失が大きくなり、
適当でないと考えられていた。
そのため、従来の電磁遅延線ではW/Tの値を
1〜4程度に選定していたので、薄型化に限界が
あつた。
1〜4程度に選定していたので、薄型化に限界が
あつた。
本発明者は上述した電磁遅延線において偏平に
巻かれたインダクタンス素子3に対して鋭意検討
を加えたところ、上述したW/Tの値を1から次
第に大きくして行くと、或る範囲では遅延線とし
ての特性が劣化するが、その範囲を越えると逆に
特性が向上することを見い出した。
巻かれたインダクタンス素子3に対して鋭意検討
を加えたところ、上述したW/Tの値を1から次
第に大きくして行くと、或る範囲では遅延線とし
ての特性が劣化するが、その範囲を越えると逆に
特性が向上することを見い出した。
本発明はこのような状況の下になされたもの
で、極めて薄く良好な遅延特性の得られる電磁遅
延線の提供を目的とする。
で、極めて薄く良好な遅延特性の得られる電磁遅
延線の提供を目的とする。
このような問題点を解決するために本発明は、
第1図に示すように、偏平で細長い非磁性体ボビ
ン7に導体9を単層ソレノイド状に複数ターン形
成してインダクタンス素子11を構成し、このイ
ンダクタンス素子11の複数ターン毎に複数のコ
ンデンサCを梯子状に接続して複数区間を有する
集中定数型の電磁遅延線を構成し、そのボビン7
の長辺間方向で対向する導体9間の間隔をTとす
るとともに短辺間方向で対向する導体9間の間隔
をWとしたとき、それら間隔T,Wの比がW/T
≧10となるようそのインダクタンス素子11が巻
かれている。
第1図に示すように、偏平で細長い非磁性体ボビ
ン7に導体9を単層ソレノイド状に複数ターン形
成してインダクタンス素子11を構成し、このイ
ンダクタンス素子11の複数ターン毎に複数のコ
ンデンサCを梯子状に接続して複数区間を有する
集中定数型の電磁遅延線を構成し、そのボビン7
の長辺間方向で対向する導体9間の間隔をTとす
るとともに短辺間方向で対向する導体9間の間隔
をWとしたとき、それら間隔T,Wの比がW/T
≧10となるようそのインダクタンス素子11が巻
かれている。
このような手段を備えた本発明は、インダクタ
ンス素子11がW/T≧10の条件を満たすように
形成されると、短辺間方向で対向する導線9が特
性に殆ど作用しなくなつて長辺間方向で対向する
導線9によつて専ら特性が得られることになる。
ンス素子11がW/T≧10の条件を満たすように
形成されると、短辺間方向で対向する導線9が特
性に殆ど作用しなくなつて長辺間方向で対向する
導線9によつて専ら特性が得られることになる。
しかも、インダクタンス素子11において間隔
Tを小さくして同じ特性を得るためには各区間の
コイルL相互の間隔を狭める必要が生じ、隣合う
区間のコイルLの結合が正側で強くなる一方、そ
の結合と1個置いた区間のコイルL相互の結合と
の差が大きくなる。
Tを小さくして同じ特性を得るためには各区間の
コイルL相互の間隔を狭める必要が生じ、隣合う
区間のコイルLの結合が正側で強くなる一方、そ
の結合と1個置いた区間のコイルL相互の結合と
の差が大きくなる。
以下本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の電磁遅延線の一実施例を示す
部分斜視図であり、概略的には第6図の構成と略
同様である。
部分斜視図であり、概略的には第6図の構成と略
同様である。
図において、偏平で細長い非磁性体製の棒状ボ
ビン7の外周には、導線9がピツチPで単層ソレ
ノイド状に3ターン巻かれて1区間分のコイルL
が形成され、ピツチSで次の区間の同様なコイル
Lが順次直列して巻かれてインダクタンス素子1
1が形成されている。すなわち、符号Pは各区間
のコイルLの巻線ピツチであり、符号Sは各区間
のピツチである。
ビン7の外周には、導線9がピツチPで単層ソレ
ノイド状に3ターン巻かれて1区間分のコイルL
が形成され、ピツチSで次の区間の同様なコイル
Lが順次直列して巻かれてインダクタンス素子1
1が形成されている。すなわち、符号Pは各区間
のコイルLの巻線ピツチであり、符号Sは各区間
のピツチである。
インダクタンス素子11を構成する導線9は、
ボビン7の幅の狭い片側面にて連結部として次の
区間のコイルLに斜めに移つており、その連結部
中央部とアース間に複数のコンデンサCが梯子状
に接続され、集中定数型の電磁遅延線が構成され
ている。
ボビン7の幅の狭い片側面にて連結部として次の
区間のコイルLに斜めに移つており、その連結部
中央部とアース間に複数のコンデンサCが梯子状
に接続され、集中定数型の電磁遅延線が構成され
ている。
そして、本発明の電磁遅延線は、ボビン7の横
断面における長辺間方向で対向する導線9の中心
間の間隔をTとし、短辺間方向で対向する導線9
の中心間の間隔をWとした場合、間隔TおよびW
がW/T≧10の条件を満たすような範囲に選定さ
れてインダクタンス素子11が形成されている。
なお、第1図では便宜上、間隔Tを若干長くして
インダクタンス素子11が示されている。
断面における長辺間方向で対向する導線9の中心
間の間隔をTとし、短辺間方向で対向する導線9
の中心間の間隔をWとした場合、間隔TおよびW
がW/T≧10の条件を満たすような範囲に選定さ
れてインダクタンス素子11が形成されている。
なお、第1図では便宜上、間隔Tを若干長くして
インダクタンス素子11が示されている。
この構成の電磁遅延線の等価回路は、上述した
第7図に示すものと同様であり、隣合う1区間分
のコイルL相互が結合係数a1で結合し、1個置い
た区間のコイルL相互が結合係数a2で、2個置い
た区間のコイル相互が結合係数a3で順次結合して
おり、以下の説明中でも第7図を参照する。
第7図に示すものと同様であり、隣合う1区間分
のコイルL相互が結合係数a1で結合し、1個置い
た区間のコイルL相互が結合係数a2で、2個置い
た区間のコイル相互が結合係数a3で順次結合して
おり、以下の説明中でも第7図を参照する。
次に、上述した本発明の電磁遅延線について考
察する。
察する。
第2図は電磁遅延線におけるインダクタンス素
子11の間隔TとWの比W/Tと遮断周波数との
関係を示しており、W/Tを横軸とするととも
に、W/T=1の場合の遮断周波数cに対して
W/Tを変化させた場合の遮断周波数c′の比
c′/cを縦軸にしている。
子11の間隔TとWの比W/Tと遮断周波数との
関係を示しており、W/Tを横軸とするととも
に、W/T=1の場合の遮断周波数cに対して
W/Tを変化させた場合の遮断周波数c′の比
c′/cを縦軸にしている。
図において、各曲線〜は直径0.1mmの導線
9をピツチP=0.11mmで巻線してインダクタンス
素子11を形成したものであるが、曲線の3タ
ーン1区間分のコイルLで形成されたインダクタ
ンス素子11が、常に特性インピーダンス100Ω、
10区間での遅延時間が10nsになるようにW/Tを
1〜100まで変化させ、かつ結合係数a1,a2を考
慮した場合の位相遅延歪を5%に保つようにピツ
チSを調整して求めた理論値である。
9をピツチP=0.11mmで巻線してインダクタンス
素子11を形成したものであるが、曲線の3タ
ーン1区間分のコイルLで形成されたインダクタ
ンス素子11が、常に特性インピーダンス100Ω、
10区間での遅延時間が10nsになるようにW/Tを
1〜100まで変化させ、かつ結合係数a1,a2を考
慮した場合の位相遅延歪を5%に保つようにピツ
チSを調整して求めた理論値である。
曲線,は、各々1区間の巻線数を5ターン
と10ターンとしたインダクタンス素子11が、
100Ωの特性インピーダンスで10区間の遅延時間
は8.7nsと25nsになるようW/Tを変化させると
ともに、結合係数a1,a2を考慮して位相遅延歪が
5%に保たれるようにピツチSを調整して求めた
理論値である。
と10ターンとしたインダクタンス素子11が、
100Ωの特性インピーダンスで10区間の遅延時間
は8.7nsと25nsになるようW/Tを変化させると
ともに、結合係数a1,a2を考慮して位相遅延歪が
5%に保たれるようにピツチSを調整して求めた
理論値である。
この第2図から分かることは、間隔WおよびT
の比W/Tの値を1から増加させると、その値が
10前後までは遮断周波数が低くなるが、それ以上
ではW/T=1の場合よりも遮断周波数が高くな
ることである。
の比W/Tの値を1から増加させると、その値が
10前後までは遮断周波数が低くなるが、それ以上
ではW/T=1の場合よりも遮断周波数が高くな
ることである。
従つて、W/Tを10以上に大きくすると、従来
不適であると考えられたものは逆に同じ区間数で
あつても立ち上がり時間の速い遅延線が得られる
し、さらに次のような利点がある。
不適であると考えられたものは逆に同じ区間数で
あつても立ち上がり時間の速い遅延線が得られる
し、さらに次のような利点がある。
すなわち、後述するようにW/Tを大きくする
と、逆にピツチSを小さくする必要があるから、
インダクタンス素子11の単位長さ当たりで収容
できる区間数が増加し、区間数多く収容した高い
密度の構成が実現できる。
と、逆にピツチSを小さくする必要があるから、
インダクタンス素子11の単位長さ当たりで収容
できる区間数が増加し、区間数多く収容した高い
密度の構成が実現できる。
また、W/Tを10以上にすると非常に薄いイン
ダクタンス素子11が得られるので、非常に薄型
の電磁遅延線となる。
ダクタンス素子11が得られるので、非常に薄型
の電磁遅延線となる。
しかも、高速や超高速の分野ではインダクタン
ス素子11で要求されているインダクタンス値が
小さいので、各区間のコイルLの巻線数も小さく
てよいから線径の大きい導線9の使用が可能とな
つて損失が少ない。
ス素子11で要求されているインダクタンス値が
小さいので、各区間のコイルLの巻線数も小さく
てよいから線径の大きい導線9の使用が可能とな
つて損失が少ない。
このように本発明の電磁遅延線は、薄型にもか
かわらず良好な遅延特性が得られるが、次にその
効果の得られる理由を検討する。
かわらず良好な遅延特性が得られるが、次にその
効果の得られる理由を検討する。
第3図は第1図のインダクタンス素子11の3
区間分のコイルLを長手方向の縦断面図で示した
ものであり、ボビン7を除くととともに電流の向
きと導線9間の結合関係を説明している。
区間分のコイルLを長手方向の縦断面図で示した
ものであり、ボビン7を除くととともに電流の向
きと導線9間の結合関係を説明している。
なお、1区間分の各コイルLは、導線9を左端
下から単層ソレノイド状にピツチPで巻始めて3
ターン目が上で終わり、側面を通つて次の区間に
至り、再び下側から巻き始められている。
下から単層ソレノイド状にピツチPで巻始めて3
ターン目が上で終わり、側面を通つて次の区間に
至り、再び下側から巻き始められている。
このようなインダクタンス素子11では、各コ
イルLにおいて上側の導線9に対して下側の導線
9は同一ターンの導線9でもP/2だけ左へずれ
ている。同一区間の導線9間の結合を考えると、
上側の3本どうしおよび下側の3本どうしは電流
の向きが同じであつて正の結合を持ち、1区間分
のインダクタンスが増加する方向に作用するが、
上側の導線9と下側の導線9間は電流の向きが異
なるので負の結合となつて1区間分のインダクタ
ンスが減少する方向に作用する。
イルLにおいて上側の導線9に対して下側の導線
9は同一ターンの導線9でもP/2だけ左へずれ
ている。同一区間の導線9間の結合を考えると、
上側の3本どうしおよび下側の3本どうしは電流
の向きが同じであつて正の結合を持ち、1区間分
のインダクタンスが増加する方向に作用するが、
上側の導線9と下側の導線9間は電流の向きが異
なるので負の結合となつて1区間分のインダクタ
ンスが減少する方向に作用する。
従つて、間隔Tを次第に小さくすると各区間に
おける負の結合が強くなつてインダクタンスが減
少し、同じ遅延時間を得るには間隔Tを小さくす
るに従つて間隔Wを大きくすることによつて同じ
インダクタンスに保つ必要がある。
おける負の結合が強くなつてインダクタンスが減
少し、同じ遅延時間を得るには間隔Tを小さくす
るに従つて間隔Wを大きくすることによつて同じ
インダクタンスに保つ必要がある。
ここで、隣合う区間のコイルL相互の結合を考
えると、図中最も左上端の1本の導線9aに対し
て右隣りのコイルLの上左端の導線9bとでは
M1+の相互インダクタンスがあり、右隣りのコ
イルLの下左端の導線9cとではM1−の相互イ
ンダクタンスがあるとする。同様に1個置いた区
間のコイルL相互間も、導線9aと導線9d,9
eとでM2+の相互インダクタンスおよびM2−の
相互インダクタンスがあるとする。
えると、図中最も左上端の1本の導線9aに対し
て右隣りのコイルLの上左端の導線9bとでは
M1+の相互インダクタンスがあり、右隣りのコ
イルLの下左端の導線9cとではM1−の相互イ
ンダクタンスがあるとする。同様に1個置いた区
間のコイルL相互間も、導線9aと導線9d,9
eとでM2+の相互インダクタンスおよびM2−の
相互インダクタンスがあるとする。
なお、実際には各導線9間ですべて結合がある
が、便宜上、上述の1本についてのみ考察する。
が、便宜上、上述の1本についてのみ考察する。
電流の向きから相互インダクタンスM1+は正
であり相互インダクタンスM1−は負の結合とな
る。
であり相互インダクタンスM1−は負の結合とな
る。
いま、ピツチSを一定にして間隔Tを小さくす
ると、相互インダクタンスM1−を構成する導線
9a,9c間の距離が小さくなつて相互インダク
タンスM1の絶対値が増加する。すなわち、第7
図の結合係数a1は相互インダクタンスM1+とM1
−の合計値で正の値であるが、間隔Tを小さくす
ることによつて相互インダクタンスM1−の値が
大きくなり、結合係数a1が減少する。
ると、相互インダクタンスM1−を構成する導線
9a,9c間の距離が小さくなつて相互インダク
タンスM1の絶対値が増加する。すなわち、第7
図の結合係数a1は相互インダクタンスM1+とM1
−の合計値で正の値であるが、間隔Tを小さくす
ることによつて相互インダクタンスM1−の値が
大きくなり、結合係数a1が減少する。
そのため、間隔Tを小さくして結合係数a1を同
じに保つためには、ピツチSを小さくしてM1+
を増加させねばならない。換言すれば、電磁遅延
線をボビン7の長手方向で小型化することによつ
て結合係数a1の値が保たれる。
じに保つためには、ピツチSを小さくしてM1+
を増加させねばならない。換言すれば、電磁遅延
線をボビン7の長手方向で小型化することによつ
て結合係数a1の値が保たれる。
一方、1つ置いた区間のコイルL相互の結合係
数a2に関しても、上側の相互インダクタンスM2
+は正で下側の相互インダクタンスM2−は負で
あるが、それらの合計が結合係数a2となりその値
は正である。
数a2に関しても、上側の相互インダクタンスM2
+は正で下側の相互インダクタンスM2−は負で
あるが、それらの合計が結合係数a2となりその値
は正である。
そして、間隔Tを小さくすると、相互インダク
タンスM2の絶対値が大きくなつて結合係数a2が
減少する。結合係数a1の場合には、間隔Tを小さ
くして減少した結合係数a1を元と同じにすために
ピツチSを小さくしたが、この結合係数a2は、ピ
ツチSを小さくしても減少した分を回復できな
い。
タンスM2の絶対値が大きくなつて結合係数a2が
減少する。結合係数a1の場合には、間隔Tを小さ
くして減少した結合係数a1を元と同じにすために
ピツチSを小さくしたが、この結合係数a2は、ピ
ツチSを小さくしても減少した分を回復できな
い。
すなわち、間隔Tを小さくすると、同じ遅延特
性を保つにはピツチSを小さくせねばならない
が、この場合に結合係数a1とa2の変化の割合が異
なり、結合係数a2はあまり大きくならず、結合係
数a1との差が広がる。
性を保つにはピツチSを小さくせねばならない
が、この場合に結合係数a1とa2の変化の割合が異
なり、結合係数a2はあまり大きくならず、結合係
数a1との差が広がる。
本来、結合係数a2は負の値が望ましいが、第1
図の構成では結合係数a2は正となるので、結合係
数a2は出来るだけ小さい方が望ましい。この点、
間隔Tを小さくしてピツチSを小さくすると、結
合係数a1,a2の関係は望ましい方向に変化する。
図の構成では結合係数a2は正となるので、結合係
数a2は出来るだけ小さい方が望ましい。この点、
間隔Tを小さくしてピツチSを小さくすると、結
合係数a1,a2の関係は望ましい方向に変化する。
一方、W/T=1の関係を満たしたインダクタ
ンス素子11は、第1図のような偏平なボビン7
でなくて正方形の断面を有するボビンに導線を巻
いたものであり、次第に間隔Tを小さくすると当
初は短辺間方向で対向する導線(符号T側の導
線)間の影響が特性に表れる。
ンス素子11は、第1図のような偏平なボビン7
でなくて正方形の断面を有するボビンに導線を巻
いたものであり、次第に間隔Tを小さくすると当
初は短辺間方向で対向する導線(符号T側の導
線)間の影響が特性に表れる。
すなわち、W/T=1の場合から変化させる
と、第3図中の符号Tを符号Wに置き換えた場合
を考えると分かるように、第3図の間隔Tを逆に
大きくするように変化することになり、T側の導
線の結合係数a1,a2の関係を望ましくない方向へ
作用させる。
と、第3図中の符号Tを符号Wに置き換えた場合
を考えると分かるように、第3図の間隔Tを逆に
大きくするように変化することになり、T側の導
線の結合係数a1,a2の関係を望ましくない方向へ
作用させる。
そして、W/Tの値が10前後までは、電磁遅延
線全体として望ましくない影響が表れるが、それ
以上になるとT側の導線9は結合係数a1,a2に殆
ど影響を与えない長さとなり、W側の導線9で
a1,a2が決定され、結果としては遮断周波数が高
くなることが分かる。
線全体として望ましくない影響が表れるが、それ
以上になるとT側の導線9は結合係数a1,a2に殆
ど影響を与えない長さとなり、W側の導線9で
a1,a2が決定され、結果としては遮断周波数が高
くなることが分かる。
本発明におけるボビンは、第1図のように断面
長方形のものを用いる場合に限らず、第4図の如
く巻線に便利なように薄い側の端を円形にしたボ
ビン13を用いたり、あるいは図示しないが偏平
な部分に緩い曲線を形成する等で実施可能であ
る。
長方形のものを用いる場合に限らず、第4図の如
く巻線に便利なように薄い側の端を円形にしたボ
ビン13を用いたり、あるいは図示しないが偏平
な部分に緩い曲線を形成する等で実施可能であ
る。
また、本発明の電磁遅延線は、第5図に示すよ
うに、各区間のコイルLの中間部に複数のコンデ
ンサCを梯子状に接続する構成も可能であり、イ
ンダクタンス素子の複数ターン毎に複数のコンデ
ンサを梯子状に接続して構成されていればよい。
うに、各区間のコイルLの中間部に複数のコンデ
ンサCを梯子状に接続する構成も可能であり、イ
ンダクタンス素子の複数ターン毎に複数のコンデ
ンサを梯子状に接続して構成されていればよい。
ところで、上述した本発明の電磁遅延線の実施
例では、導線9をボビン7に巻いてインダクタン
ス素子11を形成する例を示したが、本発明はこ
れに限定されない。例えば、ボビン7の外周に導
体層を形成してエツチング加工やレーザ加工によ
つてボビンにインダクタンス素子を形成してもよ
い。要は、偏平なボビンに導体を単層ソレノイド
状に形成してインダクタンス素子を形成すれば本
発明の目的達成が可能である。
例では、導線9をボビン7に巻いてインダクタン
ス素子11を形成する例を示したが、本発明はこ
れに限定されない。例えば、ボビン7の外周に導
体層を形成してエツチング加工やレーザ加工によ
つてボビンにインダクタンス素子を形成してもよ
い。要は、偏平なボビンに導体を単層ソレノイド
状に形成してインダクタンス素子を形成すれば本
発明の目的達成が可能である。
以上説明したように本発明の電磁遅延線は、偏
平で細長い非磁性体製ボビンに複数ターンのコイ
ルを1区間のものとして導体を単層ソレノイド状
に形成したインダクタンス素子にあつて、ボビン
の長辺間方向で対向する導体間の間隔Wと短辺間
方向で対向する導体間の間隔Tとの比がW/T≧
10となるようそのインダクタンス素子を形成した
ので、極めて薄型となるとともに遅延特性の維持
向上が可能である。
平で細長い非磁性体製ボビンに複数ターンのコイ
ルを1区間のものとして導体を単層ソレノイド状
に形成したインダクタンス素子にあつて、ボビン
の長辺間方向で対向する導体間の間隔Wと短辺間
方向で対向する導体間の間隔Tとの比がW/T≧
10となるようそのインダクタンス素子を形成した
ので、極めて薄型となるとともに遅延特性の維持
向上が可能である。
第1図は本発明の一実施例を示す部分斜視図、
第2図および第3図は第1図に示す電磁遅延線を
理論的に説明する図、第4図は本発明の電磁遅延
線に用いるボビンの他の例を示す側面図、第5図
は本発明の更に他の実施例を示す回路図、第6図
および第7図は本発明の参考となる電磁遅延線を
示す部分斜視図およびその等価回路図である。 1,7,13…ボビン、3,9…導線、5,1
1…インダクタンス素子、C…コンデンサ、L…
1区間のコイル、W,T…導体(導線)間の間
隔。
第2図および第3図は第1図に示す電磁遅延線を
理論的に説明する図、第4図は本発明の電磁遅延
線に用いるボビンの他の例を示す側面図、第5図
は本発明の更に他の実施例を示す回路図、第6図
および第7図は本発明の参考となる電磁遅延線を
示す部分斜視図およびその等価回路図である。 1,7,13…ボビン、3,9…導線、5,1
1…インダクタンス素子、C…コンデンサ、L…
1区間のコイル、W,T…導体(導線)間の間
隔。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 偏平で細長い非磁性体ボビンと、 このボビンに導体を単層ソレノイド状に複数タ
ーン形成してなるインダクタンス素子と、 このインダクタンス素子の複数ターン毎に梯子
状に接続されたコンデンサと、 を具備してなる複数区間を有する集中定数型の電
磁遅延線において、 前記ボビンの長辺間方向で対向する前記導体間
の間隔をTとし、前記ボビンの短辺間方向で対向
する前記導体間の間隔をWとしたとき、前記間隔
TおよびWの比がW/T≧10となるよう前記イン
ダクタンス素子が形成されてなることを特徴とす
る電磁遅延線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11864286A JPS62274910A (ja) | 1986-05-23 | 1986-05-23 | 電磁遅延線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11864286A JPS62274910A (ja) | 1986-05-23 | 1986-05-23 | 電磁遅延線 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62274910A JPS62274910A (ja) | 1987-11-28 |
| JPH0462610B2 true JPH0462610B2 (ja) | 1992-10-07 |
Family
ID=14741598
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11864286A Granted JPS62274910A (ja) | 1986-05-23 | 1986-05-23 | 電磁遅延線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62274910A (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5913411A (ja) * | 1982-07-14 | 1984-01-24 | Elmec Corp | 遅延線 |
| JPH0227845B2 (ja) * | 1982-12-29 | 1990-06-20 | Elmec Corp | Denjichensen |
-
1986
- 1986-05-23 JP JP11864286A patent/JPS62274910A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62274910A (ja) | 1987-11-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |