JPH0465362B2 - - Google Patents
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- JPH0465362B2 JPH0465362B2 JP275686A JP275686A JPH0465362B2 JP H0465362 B2 JPH0465362 B2 JP H0465362B2 JP 275686 A JP275686 A JP 275686A JP 275686 A JP275686 A JP 275686A JP H0465362 B2 JPH0465362 B2 JP H0465362B2
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- Optical Integrated Circuits (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(ア) 技術分野
この発明は、波長の異なるふたつの光を分離す
ることのできる分波素子に関する。
ることのできる分波素子に関する。
光通信は光を信号に用いる。通信容量を増大す
るために、波長の異なる2以上の光信号が、同一
の光フアイバの中を伝送するようにする。これが
光多重通信である。波長の異なる光信号が光フア
イバの中で干渉しあつたりすることはない。独立
の光信号として伝送される。
るために、波長の異なる2以上の光信号が、同一
の光フアイバの中を伝送するようにする。これが
光多重通信である。波長の異なる光信号が光フア
イバの中で干渉しあつたりすることはない。独立
の光信号として伝送される。
この場合、1本の光フアイバ又は媒質の中か
ら、波長の異なるふたつの光を分離するための素
子が出射端に於て必要である。これが分波素子で
ある。
ら、波長の異なるふたつの光を分離するための素
子が出射端に於て必要である。これが分波素子で
ある。
(イ) 従来技術
光多重通信に於て用いられる分波素子には、
(a) 回折格子やプラズムなどの角度分散素子を用
いたもの、 (b) 誘電体多層膜の干渉フイルタなどの波長選択
性反射/透過膜を用いたもの、 などがある。
いたもの、 (b) 誘電体多層膜の干渉フイルタなどの波長選択
性反射/透過膜を用いたもの、 などがある。
(a)のカテゴリーに属するものの例を第8図に示
す。1本の入力側光フアイバ30と、複数の出力
側光フアイバ31とが並列に設けられる。端面は
面一になつており、集束性ロツドレンズ32の一
端に固着されている。集束性ロツドレンズの他端
には、回折格子33が設けられる。入射側光フア
イバ30から集束性ロツドレンズ32に入射した
光は、回折格子33に当たる。
す。1本の入力側光フアイバ30と、複数の出力
側光フアイバ31とが並列に設けられる。端面は
面一になつており、集束性ロツドレンズ32の一
端に固着されている。集束性ロツドレンズの他端
には、回折格子33が設けられる。入射側光フア
イバ30から集束性ロツドレンズ32に入射した
光は、回折格子33に当たる。
光は回折するが、回折角は、光の波長によつて
異なる。その光の波長λに対応する回折角の方向
にある出射側光フアイバ31へと回折される事に
なる。
異なる。その光の波長λに対応する回折角の方向
にある出射側光フアイバ31へと回折される事に
なる。
回折格子としては、シリコン単結晶の選択エツ
チングを利用した高回折効率のブレーズ回折格子
がよく用いられる。
チングを利用した高回折効率のブレーズ回折格子
がよく用いられる。
この分波素子は、回折格子を使用するので、多
数の波長の光信号を一度に分波することができ
る、という長所である。たとえば20チヤンネルの
光信号を分波、或は多重変換することができる。
数の波長の光信号を一度に分波することができ
る、という長所である。たとえば20チヤンネルの
光信号を分波、或は多重変換することができる。
しかしながら、光フアイバの位置ぎめが難しく
製作が困難である。また挿入損失が大きいという
欠点もある。
製作が困難である。また挿入損失が大きいという
欠点もある。
第9図には波長選択性反射/透過膜を用いた分
波素子を示している。4つの集束性ロツドレンズ
35を用いる。2つのロツドレンズの間には、干
渉フイルタ膜36,37が設けてある。これは誘
電体多層膜によつて作られた干渉フイルタであ
る。ある特定の波長の光を透過し、他の波長の光
を反射する。
波素子を示している。4つの集束性ロツドレンズ
35を用いる。2つのロツドレンズの間には、干
渉フイルタ膜36,37が設けてある。これは誘
電体多層膜によつて作られた干渉フイルタであ
る。ある特定の波長の光を透過し、他の波長の光
を反射する。
干渉フイルタ膜36,37を挾んだ2組のロツ
ドレンズ35は、軸と直角な方向に少しずれた位
置に於て貼り合わされている。
ドレンズ35は、軸と直角な方向に少しずれた位
置に於て貼り合わされている。
ロツドレンズの前後端面には、4つの光フアイ
バA,B,C,Dが固着されている。
バA,B,C,Dが固着されている。
波長b,c,dの3種類の光が、光フアイバA
から入するとする。干渉フイルタ36は、波長b
の光のみ透過し、c,dの光を反射する。c,d
の光は2番目の干渉フイルタ膜37に当たる。こ
のフイルタ膜37はcを反射し、dを透過させ
る。従つて、光フアイバB,C,Dから波長b,
c,dの光が出射される。
から入するとする。干渉フイルタ36は、波長b
の光のみ透過し、c,dの光を反射する。c,d
の光は2番目の干渉フイルタ膜37に当たる。こ
のフイルタ膜37はcを反射し、dを透過させ
る。従つて、光フアイバB,C,Dから波長b,
c,dの光が出射される。
この分波素子は2つ又は3つ程度の光信号を分
波できるだけである。しかし、挿入損失は少い、
とされている。
波できるだけである。しかし、挿入損失は少い、
とされている。
(ウ) 従来技術の問題点
いずれの分波素子も、光の波長の違いを直接に
利用して、波長の異なる光を分波するものであ
る。従つて、次のような問題点があつた。
利用して、波長の異なる光を分波するものであ
る。従つて、次のような問題点があつた。
(1) 素子の製作には非常な高精度が要求され、高
価になる。
価になる。
第8図、第9図の例で、出射側光フアイバの
位置は極めて厳格に決定されなければならな
い。レンズの端面から出射する光の位置は波長
によつて決まつているからである。正規の位置
から、光フアイバのコア径分だけずれると、出
射光が出てこない、という事になる。
位置は極めて厳格に決定されなければならな
い。レンズの端面から出射する光の位置は波長
によつて決まつているからである。正規の位置
から、光フアイバのコア径分だけずれると、出
射光が出てこない、という事になる。
(2) 入射角の依存性が大きく調整が困難である。
レンズの中の光路は一義的に定まる。もし入射
角が正規の角度からずれると、出射端に於ける
出射点の位置がズレてしまう。
レンズの中の光路は一義的に定まる。もし入射
角が正規の角度からずれると、出射端に於ける
出射点の位置がズレてしまう。
(3) 空間伝搬光を分波するため、フアイバとの結
合には基本的に適さない。
合には基本的に適さない。
(エ) 目的
量産することができ、しかも低価格にできる分
波素子を与える事が本発明の目的である。
波素子を与える事が本発明の目的である。
使用時に於て調整精度のゆるやかな分波素子を
与える事が本発明の第2の目的である。
与える事が本発明の第2の目的である。
光フアイバとの結合容易な分波素子を与える事
が本発明の第3の目的である。
が本発明の第3の目的である。
(オ) 導波形光ビームスプリツタ
導波形光ビームスプリツタは、榎原、井筒、末
田“導波形光ビームスプリツタ”輻射科学研究会
1982RS−82−11によつて初めて提案されたもの
である。
田“導波形光ビームスプリツタ”輻射科学研究会
1982RS−82−11によつて初めて提案されたもの
である。
第3図に導波形光ビームスプリツタの平面図を
示す。
示す。
これは対称Y分岐と非対称Y分岐とを組合わせ
たX型の分岐をもつ素子である。
たX型の分岐をもつ素子である。
4つの単一モード光導波が一点で結合している
ような形状をもつている。
ような形状をもつている。
分岐を構成する光導波路のそれぞれを、単に、
分枝と呼ぶ。左半分の分枝と分枝は同一幅の
単一モードで光導波路である。つまり、,は
上下方向に対称である。結合部Qに於て、,
は角θ1をなす。
分枝と呼ぶ。左半分の分枝と分枝は同一幅の
単一モードで光導波路である。つまり、,は
上下方向に対称である。結合部Qに於て、,
は角θ1をなす。
結合部より右半分の分枝W,Nは非対称であ
る。角θ2をなす。分枝Wの方がNより太い。分岐
角θ1,θ2は分りやすくするため大きく書いている
が、実に十分に小さい角度である。
る。角θ2をなす。分枝Wの方がNより太い。分岐
角θ1,θ2は分りやすくするため大きく書いている
が、実に十分に小さい角度である。
光の進行方向をz軸とする。つまり分枝,
の二等分線の方向がz軸である。
の二等分線の方向がz軸である。
紙面に対して垂直上向きにx軸をとる。光の進
行はz軸方向に沿つているが、y軸方向成分も少
し含まれる。
行はz軸方向に沿つているが、y軸方向成分も少
し含まれる。
光導波路,,W,Nは同じ屈折率の媒質で
ある。周辺のクラツドは、より低い屈折率の媒質
である。
ある。周辺のクラツドは、より低い屈折率の媒質
である。
問題を単純化するために、x軸方向には、無限
に拡がつており、x軸方向に屈折率は変らないと
仮定する。
に拡がつており、x軸方向に屈折率は変らないと
仮定する。
つまり、,,W,Nは無限に広い板状の導
波路であると仮定するのである。そうするとx方
向に関する微係数が0になり、マツクスウエル方
程式が単純化される。
波路であると仮定するのである。そうするとx方
向に関する微係数が0になり、マツクスウエル方
程式が単純化される。
さらに、分岐角θ1,θ2は十分小さいので、y方
向に見て、分枝,、分枝W,Nのそれぞれの
部分は五層光導波路とみなすことができる。
向に見て、分枝,、分枝W,Nのそれぞれの
部分は五層光導波路とみなすことができる。
五層光導波路とここでいうのは、クラツド・コ
ア・クラツド・コア・クラツドの五層である。真
中のクラツドが厚ければ、コア・コア間にはなん
の相互作用も存在しない。
ア・クラツド・コア・クラツドの五層である。真
中のクラツドが厚ければ、コア・コア間にはなん
の相互作用も存在しない。
しかし、真中のクラツドが薄いと、コア・コア
間に相互作用が存在する。
間に相互作用が存在する。
これらの光導波路は単一モードである。つま
り、幅は十分狭くて、単一モード、最低次モード
の光しか通さないのである。光エネルギーに関し
て、ノードのないモードである。
り、幅は十分狭くて、単一モード、最低次モード
の光しか通さないのである。光エネルギーに関し
て、ノードのないモードである。
真中のクラツドが十分厚いときは、各コアは独
立の媒質と考えられるから、三層構造(クラツ
ド・コア・クラツド)のスラブ導波路にほぼ等し
い。最低次モードはエルミート函数H0(y)で表
現できる。
立の媒質と考えられるから、三層構造(クラツ
ド・コア・クラツド)のスラブ導波路にほぼ等し
い。最低次モードはエルミート函数H0(y)で表
現できる。
これは、コアの幅が異なつていても同じことで
ある。ただし、コアの幅は単一モード伝搬の条件
からある値より小さい事が要求される。
ある。ただし、コアの幅は単一モード伝搬の条件
からある値より小さい事が要求される。
中間のクラツドが薄いと、コア・コアの間に相
互作用が生ずる。この場は五層構造のスラブ線路
と考えられる。2つのコアを伝搬する光の波動函
数はH0で表現される。しかし、位相に関して、
2つのコアで同一位相の場合と、逆位相の場合が
ある。
互作用が生ずる。この場は五層構造のスラブ線路
と考えられる。2つのコアを伝搬する光の波動函
数はH0で表現される。しかし、位相に関して、
2つのコアで同一位相の場合と、逆位相の場合が
ある。
同一位相の場合、これを偶モードという。分枝
、分枝の最低次ヨード波動函数を,とす
ると、偶モードは+と書くことができる。
、分枝の最低次ヨード波動函数を,とす
ると、偶モードは+と書くことができる。
逆位相の場合、つまり位相が180°違う場合、こ
れを奇モードという。奇モードは−と簡単に
書くことができる。
れを奇モードという。奇モードは−と簡単に
書くことができる。
単に、中間のクラツドが薄いというだけの五層
構造であれば、波動函数,の位相差φは0と
180°に限定されない。連続的ランダムの値を取り
うる。
構造であれば、波動函数,の位相差φは0と
180°に限定されない。連続的ランダムの値を取り
うる。
しかし、分枝,が結合部Qに於て合一する
から、より厳しい条件が位相差について課される
ことになる。
から、より厳しい条件が位相差について課される
ことになる。
結合部Qの導波路の幅はとの幅とを加えた
ものであるから、最低次モードと、2番目のモー
ドとを通す。エルミート函数でいえば、H0とH1
が結合部に於て存在しうる。
ものであるから、最低次モードと、2番目のモー
ドとを通す。エルミート函数でいえば、H0とH1
が結合部に於て存在しうる。
第4図に偶モード、奇モードの波動函数の変化
を図式的に示す。
を図式的に示す。
分枝と分枝に於て、いずれも最低次のモー
ドが励起されているとする。この光が僅かな分岐
角θ1により、少しずつ接近し、やがて結合部で合
体する。
ドが励起されているとする。この光が僅かな分岐
角θ1により、少しずつ接近し、やがて結合部で合
体する。
結合部では、0次モードH0と1次モードH1が
存在する。H0、H1以外のものは存在しない。
存在する。H0、H1以外のものは存在しない。
θ1は小さいので、波動函数の変化は、連続的に
起る。つまり断熱的に変化する。結合部でH0モ
ードになるためには、分枝,に於て波動函数
が対称でなければならない。つまり、+で示
されるような(位相差0)波動函数が、,に
於て存在しなければならない。
起る。つまり断熱的に変化する。結合部でH0モ
ードになるためには、分枝,に於て波動函数
が対称でなければならない。つまり、+で示
されるような(位相差0)波動函数が、,に
於て存在しなければならない。
第4図に於て、,に関し対称なものを偶モ
ードというが、これは結合部に於けるH0モード
に接続されるからである。
ードというが、これは結合部に於けるH0モード
に接続されるからである。
これに反して、結合部に於ける1次モードH1
になめらかに接続される波動函数は分枝,に
関して−で表現されるものである。これは
H1に接続されるから奇モードと呼ぶものである。
になめらかに接続される波動函数は分枝,に
関して−で表現されるものである。これは
H1に接続されるから奇モードと呼ぶものである。
このように、分枝,に関し単一モード函数
が存在し、その位相差は、結合部がなければラン
ダムである。しかし結合部があつて、ここにふた
つのモードしか存在しないので、位相差は0か
180°かなのである。
が存在し、その位相差は、結合部がなければラン
ダムである。しかし結合部があつて、ここにふた
つのモードしか存在しないので、位相差は0か
180°かなのである。
さて、位相定数βは、モードを記述する固有値
である。これは光と伝搬方向に関する波数という
物理的意味をもつている。
である。これは光と伝搬方向に関する波数という
物理的意味をもつている。
位相定数は、ひとつのモードについては定数で
ある。低次モードほど大きくなる。これが実数で
ないものは放射モードであつて伝搬しないから、
考慮しない。
ある。低次モードほど大きくなる。これが実数で
ないものは放射モードであつて伝搬しないから、
考慮しない。
位相定数は、コア、クラツド屈折率、導波路幅
の関数である。
の関数である。
さきほどの波動函数の和+、差−とい
うのは簡単化した言い方である。中間のクラツド
が狭い時は五層導波路として、ひとつの統一的な
波動函数を考えなければならない。
うのは簡単化した言い方である。中間のクラツド
が狭い時は五層導波路として、ひとつの統一的な
波動函数を考えなければならない。
分枝,は対称であるから、結合から十分遠
い点で、偶モードで奇モードも、同じ位相定数を
もつ。分岐が単独に存在する場合と同じだから
である。
い点で、偶モードで奇モードも、同じ位相定数を
もつ。分岐が単独に存在する場合と同じだから
である。
第5図に第4図の光導波路に於ける位相定数の
変化を示す。横軸は、光の伝搬方向zである。真
中が結合部分で、左半分が対称分岐,側、右
半分が非対称分岐側W,N側である。
変化を示す。横軸は、光の伝搬方向zである。真
中が結合部分で、左半分が対称分岐,側、右
半分が非対称分岐側W,N側である。
分枝の幅の和は保存されているとする。+
=W+Nという式で示される。ここで、は分枝
の幅という事であり、波動函数を意味している
のではない。
=W+Nという式で示される。ここで、は分枝
の幅という事であり、波動函数を意味している
のではない。
位相定数は、コア、クラツド、屈折率が同じ、
モード数である時、導波路の幅が広いほど大き
い。分枝Wの幅が最も広いとすると分枝Wに於け
る位相定数Tが最も大きい。次いで、分枝,
に於ける共通の位相定数U、もつとも小さいのが
分枝Nに於ける位相定数Rである。こうしてz=
−∞と+∞の位相定数βの値が確定する。z=±
∞に於て、θ1,θ2がいかに小さくても有限角であ
る限り、分枝,間、或はW,N間の相関は存
在しない。したがつて、z=−∞でUとなり、+
∞でTとRになる。
モード数である時、導波路の幅が広いほど大き
い。分枝Wの幅が最も広いとすると分枝Wに於け
る位相定数Tが最も大きい。次いで、分枝,
に於ける共通の位相定数U、もつとも小さいのが
分枝Nに於ける位相定数Rである。こうしてz=
−∞と+∞の位相定数βの値が確定する。z=±
∞に於て、θ1,θ2がいかに小さくても有限角であ
る限り、分枝,間、或はW,N間の相関は存
在しない。したがつて、z=−∞でUとなり、+
∞でTとRになる。
結合部分Qについて考える。
位相定数は、モード次数が高いほど小さく、導
波路幅が小さい程小さい。
波路幅が小さい程小さい。
結合部分において0次モードの位相定数は、ど
の分枝の位相定数より大きい、幅が広いからであ
る。これをVで表現する。
の分枝の位相定数より大きい、幅が広いからであ
る。これをVで表現する。
1次モードの位相定数は、0次モードの位相定
数Vよりかなり小さい。これをSとする。
数Vよりかなり小さい。これをSとする。
偶モードの波動函数は+によつて象徴的に
表現できるが、分枝の間隙が狭くなるに従つて、
位相定数がVに近づく。
表現できるが、分枝の間隙が狭くなるに従つて、
位相定数がVに近づく。
波動函数+が、結合部分Qに於ける0次モ
ード函数H0に連続してゆくからである。
ード函数H0に連続してゆくからである。
奇モードの波動函数−は、間隙が狭くなる
に従い、位相定数がSに近づいてゆく。
に従い、位相定数がSに近づいてゆく。
こうして、偶モードと、奇モードの縮退がとけ
てゆく。位相定数に関しては、偶モードがUV、
奇モードがUSの曲線を描くことになる。
てゆく。位相定数に関しては、偶モードがUV、
奇モードがUSの曲線を描くことになる。
このような位相定数の変化は可逆的である。
反対に、結合部Qから、分枝,の方向へ
H0、H1モードの光を伝搬させることもできる。
この場合、偶モードの光は、+として、同一
位相の分枝,に於ける0次モードになつてゆ
く。奇モードの光は、−として反対位相の0
次モードになつてゆく。位相定数は接近してゆき
z→−∞に於て縮退する。
H0、H1モードの光を伝搬させることもできる。
この場合、偶モードの光は、+として、同一
位相の分枝,に於ける0次モードになつてゆ
く。奇モードの光は、−として反対位相の0
次モードになつてゆく。位相定数は接近してゆき
z→−∞に於て縮退する。
縮退するのが一般的なのではない。分枝の幅が
同一であるから縮退するのである。
同一であるから縮退するのである。
位相定数が縮退するから、0から出発した0次
モード光のエネルギーは半分づつ、分枝とに
分配される。Qから出発した1次モードの光のエ
ネルギーも半分づつ、分枝とに分配される。
モード光のエネルギーは半分づつ、分枝とに
分配される。Qから出発した1次モードの光のエ
ネルギーも半分づつ、分枝とに分配される。
このように等分配則が成立するが、これは2つ
の分枝,に於て位相定数が縮退しているから
こうなるのである。位相定数が縮退するのは、導
波路幅が等しいからである。
の分枝,に於て位相定数が縮退しているから
こうなるのである。位相定数が縮退するのは、導
波路幅が等しいからである。
さて、接合部Qより右側にある非対称分岐側に
ついて説明する。分枝Wの幅の方が分枝Nの幅よ
り広いものとする。
ついて説明する。分枝Wの幅の方が分枝Nの幅よ
り広いものとする。
必要なものは幅の不等性W>Nだけである。ど
ちらが何倍大きくなければならないという事はな
い。条件は厳しくない。これが重要な点である。
ちらが何倍大きくなければならないという事はな
い。条件は厳しくない。これが重要な点である。
位相定数は、同じモードの光であれば幅が広い
方が大きくなる。分枝W,Nは単一モード導波路
であるから、0次モード光しか伝搬しない。
方が大きくなる。分枝W,Nは単一モード導波路
であるから、0次モード光しか伝搬しない。
0次モード光であつても、Wの方が広いので、
Wの位相定数の方が大きく、Tとなる。TはUよ
り大きい。
Wの位相定数の方が大きく、Tとなる。TはUよ
り大きい。
Nの方が狭いから、Nの位相定数Rは小さい。
線路幅の広さは、W→、→Nの順であるか
ら、位相定数については、 T>U>R (1) という関係がある。
ら、位相定数については、 T>U>R (1) という関係がある。
結合部分の位相定数Vは、最も広い線路に於け
る0次モードのものであるから、Tより大きい。
位相定数Sは、Rより小さい。これは線路幅の和
が一定であることによる。
る0次モードのものであるから、Tより大きい。
位相定数Sは、Rより小さい。これは線路幅の和
が一定であることによる。
偶モードの光がQ点から、分枝W,Nへと進行
するとする。第4図に於て、それぞれの地点に於
て、偶モード波動函数を右に、奇モード波動函数
を左に図示してある。
するとする。第4図に於て、それぞれの地点に於
て、偶モード波動函数を右に、奇モード波動函数
を左に図示してある。
Q点に於ける、右方の波動函数が偶モードの波
動函数である。これは結合部が無限に長いと仮定
した時のH0モードである。ピークがひとつあり、
ノード(零点)はない。
動函数である。これは結合部が無限に長いと仮定
した時のH0モードである。ピークがひとつあり、
ノード(零点)はない。
偶モード位相定数はVである。これが分枝W,
Nに入ると、偶函数であるので、位相差が0の0
次モードになつてゆく。しかし、等分配されるわ
けではない。偶モードのエネルギーは次第に分枝
Nから抜けだして、分枝Wに移行してゆく。Z→
∞では、全てエネルギーが分枝Wに集中する。
Nに入ると、偶函数であるので、位相差が0の0
次モードになつてゆく。しかし、等分配されるわ
けではない。偶モードのエネルギーは次第に分枝
Nから抜けだして、分枝Wに移行してゆく。Z→
∞では、全てエネルギーが分枝Wに集中する。
このような変化を第5図で見ると、VからTに
至る曲線に対応する。VからRに至る変化が起ら
ない。
至る曲線に対応する。VからRに至る変化が起ら
ない。
偶モード波動函数が、勾配の変化がゆるやかで
ある。このため、狭い方の分枝Nにおける、コ
ア、クラツド境界に於ける電場、磁場の連続条件
を満たすことができず、広い分枝Wの方へ局在し
てしまうのである。
ある。このため、狭い方の分枝Nにおける、コ
ア、クラツド境界に於ける電場、磁場の連続条件
を満たすことができず、広い分枝Wの方へ局在し
てしまうのである。
θ2が小さければ、このような変化は断熱的に起
こるから、V→Tへの変換ロスは殆ど0になる。
こるから、V→Tへの変換ロスは殆ど0になる。
奇モードの光が結合部Qから右方へ伝搬する事
を考える。Qに於て(第4図)左側に図示した波
動函数である。ピークが正負2つあり、ノード
(零点)がひとつある。これは結合部Qがこの幅
で無限に長いとしたときの1次モードH1に対応
する。位相定数はSである。
を考える。Qに於て(第4図)左側に図示した波
動函数である。ピークが正負2つあり、ノード
(零点)がひとつある。これは結合部Qがこの幅
で無限に長いとしたときの1次モードH1に対応
する。位相定数はSである。
分枝W,Nに入ると、180°位相の異なる0次モ
ード光へと変換してゆく。分枝Nでは正、Wでは
負の0次モード光として図示してある。もちろん
逆でもよい。
ード光へと変換してゆく。分枝Nでは正、Wでは
負の0次モード光として図示してある。もちろん
逆でもよい。
1次モード光であつたから、Qに於て、コア、
クラツド間境界に於ける勾配が大きい。この勾配
は、狭い方の分枝Nに於けるコア、クラツド境界
に於ける勾配に近い。
クラツド間境界に於ける勾配が大きい。この勾配
は、狭い方の分枝Nに於けるコア、クラツド境界
に於ける勾配に近い。
そこで、奇モード光は、狭い分枝Nに適合し、
分枝Nへとエネルギーを集中してゆく。
分枝Nへとエネルギーを集中してゆく。
広い方の分枝Wは、幅が広いので、コア、クラ
ツドの境界条件を課すと、波動函数の勾配が小さ
くなり、本来、勾配のきつい奇モードの波動函数
は、分枝Wに入りこみにくい。負の0次モード波
動函数が少しずつ消えてゆく。
ツドの境界条件を課すと、波動函数の勾配が小さ
くなり、本来、勾配のきつい奇モードの波動函数
は、分枝Wに入りこみにくい。負の0次モード波
動函数が少しずつ消えてゆく。
結局z→+∞の極限で、奇モードの光は、全
て、分枝Nに局在するという事になる。位相定数
でいえばSからRへの変化が起こるという事にな
る。
て、分枝Nに局在するという事になる。位相定数
でいえばSからRへの変化が起こるという事にな
る。
以上の話は、全てθ2が小さく、断熱近似が成立
すると仮定している。
すると仮定している。
実際に独立の波動函数が定義できるのは、Z→
±∞の極限に於てだけである。結合部に於ても、
これに近い領域に於ても独立な波動函数が存在す
るというわけではない。
±∞の極限に於てだけである。結合部に於ても、
これに近い領域に於ても独立な波動函数が存在す
るというわけではない。
結合部に於ては、三層構造の幅の一様なスラブ
線路の近似がなされており、これに対応する0次
モードH0、1次モードH1が存在するとしてい
る。
線路の近似がなされており、これに対応する0次
モードH0、1次モードH1が存在するとしてい
る。
これ以外の領域では、平行なクラツドが無限に
連続する五層構造スラブ線路の近似がなされてい
る。それぞれのコアに対して、これを隔てる幅が
一定のクラツドが介在するという近似である。こ
の場合、奇モード、偶モードの位相定数は計算で
きるし、波動函数も計算できる。
連続する五層構造スラブ線路の近似がなされてい
る。それぞれのコアに対して、これを隔てる幅が
一定のクラツドが介在するという近似である。こ
の場合、奇モード、偶モードの位相定数は計算で
きるし、波動函数も計算できる。
第5図の位相定数は、中間のクラツド幅の函数
として、各モードの位相定数を求め、z軸方向の
距離とクラツド幅dの関係(d=2ztanθ2/2)
を使つて、変数をzに書き換えたものにすぎな
い。
として、各モードの位相定数を求め、z軸方向の
距離とクラツド幅dの関係(d=2ztanθ2/2)
を使つて、変数をzに書き換えたものにすぎな
い。
従つて、V,Sを含む、中間の位相定数は明確
に定義される量である。
に定義される量である。
しかしながら、θ1,θ2が十分小さければ、平行
スラブ線路の仮定が十分成り立ち、断熱的に位相
定数が変化してゆくことになる。
スラブ線路の仮定が十分成り立ち、断熱的に位相
定数が変化してゆくことになる。
このような断熱近似の仮定は、θ1,θ2が小さい
限り妥当である。
限り妥当である。
非対称分枝に於ける変化も可逆的である。分枝
Nから結合部Qへ向けて伝搬する光は、分枝Nが
狭いので、コア、クラツドの境界で勾配が大きく
なる。このため、分枝Wが接近してくると、分枝
Wのコアの中へ負の波動函数を要求する。位相差
180°の0次モードが分枝Wに於て成長してゆく。
結合部に至ると、これは1次モード、つまり奇モ
ードの光になる。
Nから結合部Qへ向けて伝搬する光は、分枝Nが
狭いので、コア、クラツドの境界で勾配が大きく
なる。このため、分枝Wが接近してくると、分枝
Wのコアの中へ負の波動函数を要求する。位相差
180°の0次モードが分枝Wに於て成長してゆく。
結合部に至ると、これは1次モード、つまり奇モ
ードの光になる。
これだけであれば、単なるビームスプリツタと
かわらない。
かわらない。
分枝から入つた光は、結合部に於いて、0次
モード、1次モード光の両方を励起する。したが
つて、これらの光エネルギーは、分枝WへもNへ
もほぼ等量入つてゆく。
モード、1次モード光の両方を励起する。したが
つて、これらの光エネルギーは、分枝WへもNへ
もほぼ等量入つてゆく。
分枝から入つた光も同様で、分枝WとNの両
方へ入る。
方へ入る。
いずれの分枝,から入つた光も2分されて
出射される。
出射される。
反対に、分枝Wから入つた光は、結合部の0次
モードへ変化する。0次モード光は2等分されて
分枝,に出射される。2分されることには変
わりない。
モードへ変化する。0次モード光は2等分されて
分枝,に出射される。2分されることには変
わりない。
分枝Nから入つた光は、結合部に於て1次モー
ドに変化する。1次モード光は2等分されて分枝
,に入り、ここから出射される。
ドに変化する。1次モード光は2等分されて分枝
,に入り、ここから出射される。
このように、ひとつの分枝から光を入射する
と、対向分枝から2分された光が出射されるだけ
で、単純なビームスプリツタと変わるところがな
い。
と、対向分枝から2分された光が出射されるだけ
で、単純なビームスプリツタと変わるところがな
い。
しかし、対称分岐側のふたつの分枝,へ、
同時に、位相差が0、又は180°の光を入射するこ
とができれば、結合部Qでは、0次モードか1次
モードかいずれかのモードしか存在しないように
することことができる。
同時に、位相差が0、又は180°の光を入射するこ
とができれば、結合部Qでは、0次モードか1次
モードかいずれかのモードしか存在しないように
することことができる。
入射光は2本必要で、しかも同時でなければな
らずさらに位相差が0か180°でなければならな
い。
らずさらに位相差が0か180°でなければならな
い。
第6図は同位相の光を分枝,へ同時に入射
したものを示す。波動函数は+で示すことが
できる。結合部の0次モードになり、以後偶モー
ドになるから、広い方の分枝Wへと集中する。
したものを示す。波動函数は+で示すことが
できる。結合部の0次モードになり、以後偶モー
ドになるから、広い方の分枝Wへと集中する。
第7図は逆位相の光を分枝,へ同時に入射
したものを示す。波動函数は−で示すことが
できる。結合部の1次モードになる。奇モードに
なるので、狭い方の分枝Nへと集中する。
したものを示す。波動函数は−で示すことが
できる。結合部の1次モードになる。奇モードに
なるので、狭い方の分枝Nへと集中する。
第6図と第7図とを比較すると、これが選択性
をもつ分波素子になつていることが分る。
をもつ分波素子になつていることが分る。
選択性といつても波長選択性ではなく位相の選
択性である。第6図では同位相で分枝Wへ、第7
図では逆位相で分枝Nへと光が分離される。
択性である。第6図では同位相で分枝Wへ、第7
図では逆位相で分枝Nへと光が分離される。
(カ) 発明の構成
以上の説明に於ては、光の波長は一定だとして
きた。
きた。
分枝に課される条件は、
(1) 分枝,,W,Nは単一モード導波路であ
る。1次モード以上のモードは存在しない。
る。1次モード以上のモードは存在しない。
(2) 結合部Qに於て、0次モード、1次モードの
2モードが存在しうること。
2モードが存在しうること。
である。従つて、この2条件を満足できる波長の
光に対しては、同じ作用があるわけである。
光に対しては、同じ作用があるわけである。
本発明者は、このような導波形光ビームスプリ
ツタを用いて、分波素子を作ることができるとい
う事に気付いた。
ツタを用いて、分波素子を作ることができるとい
う事に気付いた。
ある波長λ1の光Σに対しては分枝,に入力
する位相が同相になるようにし、ある波長λ2の光
にΠに対しては分枝,に入力する位相が逆相
になるようにする。
する位相が同相になるようにし、ある波長λ2の光
にΠに対しては分枝,に入力する位相が逆相
になるようにする。
こうすれば、光Σは分枝Wへ、光Πは分枝Nへ
と分割される。
と分割される。
それでは同相の光を2つ作り出すにはどうすれ
ばよいかという事である。位相差が変化してはな
らないから、ひとつの光源を使わなければならな
い。
ばよいかという事である。位相差が変化してはな
らないから、ひとつの光源を使わなければならな
い。
波長が一定でなければならないから、レーザが
光源となる。そうするとレーザ光を2つに分け、
後に分枝,を通し結合点で合体する、という
事になる。2つのパスについて光路差が一定であ
るという事と、光路差が波長の整数倍であるとい
う事が要求される。
光源となる。そうするとレーザ光を2つに分け、
後に分枝,を通し結合点で合体する、という
事になる。2つのパスについて光路差が一定であ
るという事と、光路差が波長の整数倍であるとい
う事が要求される。
逆相の光を2つ作り出すにはどうすればよいか
という事もある。位相差が、波長が一定でなけれ
ばならないから、レーザを光源とし、これを2つ
に分けた後に分枝,を通す、という事も同じ
である。結合部で合体するが2つのパスについて
光路差があり、光路差が波長の(整数+1/2)倍 でなければならない。
という事もある。位相差が、波長が一定でなけれ
ばならないから、レーザを光源とし、これを2つ
に分けた後に分枝,を通す、という事も同じ
である。結合部で合体するが2つのパスについて
光路差があり、光路差が波長の(整数+1/2)倍 でなければならない。
合計4つのパスが必要だという事になる。しか
し4つのパスを通すということ自体が難しいし、
位相差の変などが起こりやすいので望ましくな
い。
し4つのパスを通すということ自体が難しいし、
位相差の変などが起こりやすいので望ましくな
い。
そこでパスを共通にし、2つのパスだけを使う
ようにする。
ようにする。
このパスをKとLとする。K,Lが、波長λ1の
光Σに対しては同位相で、波長λ2の光Πに対して
は逆位相で、光を出力するようにする。K,Lの
光路差が、光Σに対しては波長の整数倍で、光Π
に対しては波長の半整数倍であるようにすればよ
い。
光Σに対しては同位相で、波長λ2の光Πに対して
は逆位相で、光を出力するようにする。K,Lの
光路差が、光Σに対しては波長の整数倍で、光Π
に対しては波長の半整数倍であるようにすればよ
い。
図面によつて説明する。
第1図は本発明の分波素子の構成を示す平面図
である。
である。
スラブ線路の仮定であるから、x方向に屈折率
は変らないものとする。
は変らないものとする。
分波素子は、分枝,、結合部Q、分枝W,
Nを一部に含む光導波路群よりなつている。
Nを一部に含む光導波路群よりなつている。
分枝,の前段に、同一の光を入射させ、分
割するための、入射路10、分岐路11,12、
分岐路13,14などが形成されている。入射路
10と分岐路11,13とはY分岐を構成してい
る。交角θ3は十分小さい角度である。Y分岐1
1,13の終端には平行分岐路12,14が続い
ている。平行分岐路12,14につづいて、前述
の分枝、分枝が存在する。
割するための、入射路10、分岐路11,12、
分岐路13,14などが形成されている。入射路
10と分岐路11,13とはY分岐を構成してい
る。交角θ3は十分小さい角度である。Y分岐1
1,13の終端には平行分岐路12,14が続い
ている。平行分岐路12,14につづいて、前述
の分枝、分枝が存在する。
分枝,は小さい交角θ2で、結合部Qに於で
交わる。
交わる。
結合部Qから狭い角θ2をなすように、広い分枝
Wと、狭い分枝Nとが形成されている。
Wと、狭い分枝Nとが形成されている。
分枝W、分枝Nには出射路15,16が連続し
ている。
ている。
Y分岐10,11,13の分岐点をPとする。
PからQへ至るパスが2つ存在する。ひとつは分
岐路11,12、分枝よりなるパスである。こ
れを光路Kと呼ぶ。
PからQへ至るパスが2つ存在する。ひとつは分
岐路11,12、分枝よりなるパスである。こ
れを光路Kと呼ぶ。
もうひとつは、分岐路13,14分枝よりな
るパスである。これを光路Lと呼ぶ。
るパスである。これを光路Lと呼ぶ。
コアの屈折率をn、光路Kと光路Lの長さの差
をΔlとする。光路の差はnΔlである。波長λの光
が光路Kと光路Lとを通つてP点からQ点に至る
場合、位相差Δφは Δφ=1π/λnΔl (2) によつて表わされる。
をΔlとする。光路の差はnΔlである。波長λの光
が光路Kと光路Lとを通つてP点からQ点に至る
場合、位相差Δφは Δφ=1π/λnΔl (2) によつて表わされる。
波長λ1の光Σに対し、位相差は2πの整数倍と
する。波長λ2の光Πに対し、位相差は2πの半整
数倍とする。すなわち、m、sを整数として、 nΔl=λ1m (3) nΔl=λ2(s+1/2) (4) となるようにすればよい。ここで、λ1,λ2に対す
る屈折率nが同一としているが、λ1とλ2の差があ
まり大きくない場合はほぼ同一である。また屈折
率n1,n2を区別してあまり困難はない。
する。波長λ2の光Πに対し、位相差は2πの半整
数倍とする。すなわち、m、sを整数として、 nΔl=λ1m (3) nΔl=λ2(s+1/2) (4) となるようにすればよい。ここで、λ1,λ2に対す
る屈折率nが同一としているが、λ1とλ2の差があ
まり大きくない場合はほぼ同一である。また屈折
率n1,n2を区別してあまり困難はない。
(3)、(4)の条件が成立したとすると、光Σは、結
合部Qの直前で分枝,に対して同相の光にな
る。これは、結合部で偶モードを励起する。従つ
て、非対称分岐の内、分枝Wへと進行し、出射端
15から出射する。
合部Qの直前で分枝,に対して同相の光にな
る。これは、結合部で偶モードを励起する。従つ
て、非対称分岐の内、分枝Wへと進行し、出射端
15から出射する。
光Πは、結合部の直前で、分枝,に於て反
対位相の光になる。これは結合部で奇モードを励
起する。従つて、非対称分枝Nへと進行し、出射
端16から出射する。
対位相の光になる。これは結合部で奇モードを励
起する。従つて、非対称分枝Nへと進行し、出射
端16から出射する。
λ1,λ2の地がまず決まつたとすると、(3)、(4)に
於て、自由に決定できる値は、屈折率nと光路長
の差Δlである。これは、波長のオーダーの精度
で正確に与えなければならない。
於て、自由に決定できる値は、屈折率nと光路長
の差Δlである。これは、波長のオーダーの精度
で正確に与えなければならない。
より簡単にΔlを制御することができる。
光路K,Lのいずれか一方、又は両方に電気光
学効果を有する位相遅延素子を設ける。第2図は
そのものの例を示す。
学効果を有する位相遅延素子を設ける。第2図は
そのものの例を示す。
光路の一部又は全部が電気光学効果をもつ結晶
で作られているとする。ここへ長さl1の電極を貼
りつけて、電極間に電圧Vを印加する。電極1
7,18,19,20を図示している。以下は、
位相遅延素子がひとつである場合の説明である。
ふたつあつても同じことである。
で作られているとする。ここへ長さl1の電極を貼
りつけて、電極間に電圧Vを印加する。電極1
7,18,19,20を図示している。以下は、
位相遅延素子がひとつである場合の説明である。
ふたつあつても同じことである。
これにより、この部分の屈折率を変化させるこ
とができる。光路長の増分は、屈折率の増分Δn
として、l1Δnによつて表わすことができる。
とができる。光路長の増分は、屈折率の増分Δn
として、l1Δnによつて表わすことができる。
(3)、(4)式のかわりに、
nΔl+l1Δn=λ1m (5)
nΔl+l1Δn=λ2(s+1/2) (6)
となる。
Δnは、印加電圧Vに比例するから制御可能な
変数である。(5)、(6)式はより一層満足されやすい
ことになる。
変数である。(5)、(6)式はより一層満足されやすい
ことになる。
(3)、(4)式に於て、まず波長λ1,λ2が決まる。こ
の比λ1/λ2の値が精度よく定まる。これを、整数
mと半整数(s+1/2)の比、あるいは偶数2mと 奇数(2n+1)の比になるようにする。こうし
て、mとsとを同時に決定する。コア屈折率は、
不純物ドープ量によつて決まることもあり、変数
であることもある。しかし、多くの場合nは定数
と考えられ、結局、m、sに対して、適当な光路
差Δlを決定する。
の比λ1/λ2の値が精度よく定まる。これを、整数
mと半整数(s+1/2)の比、あるいは偶数2mと 奇数(2n+1)の比になるようにする。こうし
て、mとsとを同時に決定する。コア屈折率は、
不純物ドープ量によつて決まることもあり、変数
であることもある。しかし、多くの場合nは定数
と考えられ、結局、m、sに対して、適当な光路
差Δlを決定する。
(3)、(4)からnΔlの誤差は波長の1/4以下でなけ
ればならないことは明らかである。
ればならないことは明らかである。
l1Δnによる制御可能量はΔnの最大値とl1の積
で示される。Δnの最大値がたとえ小さくても、
l1が長ければ、制御可能量は大きくなる。l1Δnの
変域をδ(l1Δn)で示すとする。これは最大値と
いつてもよい。
で示される。Δnの最大値がたとえ小さくても、
l1が長ければ、制御可能量は大きくなる。l1Δnの
変域をδ(l1Δn)で示すとする。これは最大値と
いつてもよい。
δ(l1Δn)λ1λ2/2(λ1−λ2) (7)
程度であれば、Δlの誤差があつても(5)、(6)式を
満足するようにΔnを与えることができる。
満足するようにΔnを与えることができる。
注意すべき事がある。
第3図〜第7図、第1図は全てx方向にはコ
ア、クラツドが同一断面で連続するというスラブ
線路の仮定を置いている。
ア、クラツドが同一断面で連続するというスラブ
線路の仮定を置いている。
しかし、第2図はx方向に無限に続くのではな
く、x方向には薄い薄膜誘電体線路になつてい
る。
く、x方向には薄い薄膜誘電体線路になつてい
る。
実際には、x方向に変化がないという仮定は非
現実的である。そうではなく、x方向には浅い誘
電体分枝とするのである。スラブ線路仮定は計算
を単純化するためのものである。
現実的である。そうではなく、x方向には浅い誘
電体分枝とするのである。スラブ線路仮定は計算
を単純化するためのものである。
実際にx方向への拡がりがなくyz平面上に2
次元的な誘電体分岐線路を作る。
次元的な誘電体分岐線路を作る。
このようにすると、位相定数が少し小さくなる
が、これまで説明したものと同じように、分枝
,、分枝W,Nに於て、偶モード、奇モード
を励起するようにできる。
が、これまで説明したものと同じように、分枝
,、分枝W,Nに於て、偶モード、奇モード
を励起するようにできる。
平面上に形成したY分岐内の波動函数を、x軸
(紙面に直角)方法には同一の媒質が存在すると
仮定してこれを求める事はしばしばなされる。
(紙面に直角)方法には同一の媒質が存在すると
仮定してこれを求める事はしばしばなされる。
第1図に従つて、紙面直角に同一媒質が連続し
ているものと考えても、yz平面だけに拡がる薄
いものと考えてもよい。
ているものと考えても、yz平面だけに拡がる薄
いものと考えてもよい。
第2図は電極を設ける必要があり、当然、薄い
平面的な、素子となる。
平面的な、素子となる。
(キ) 作用
波長λ1の光Σと、波長λ2の光Πとが入射路10
から入射したとする。いずれの光も分岐点Pで半
分に分かれる。パワーはいずれも2等分される。
から入射したとする。いずれの光も分岐点Pで半
分に分かれる。パワーはいずれも2等分される。
光Σは、光路K,Lの位相差が2πの整数倍で
あるから、分枝,に於て同位相の最低次モー
ド光であつてかつ位相の等しい光になる。
あるから、分枝,に於て同位相の最低次モー
ド光であつてかつ位相の等しい光になる。
これは結合部で0次モード光になる。非対称分
枝W1Nへ進むと偶モード光となり、太い分枝W
へと進行する。
枝W1Nへ進むと偶モード光となり、太い分枝W
へと進行する。
光Πは、光路K,Lの位相差が2πの半整数倍
であるから、分枝,に於ては、逆位相の組合
わせににる。これは結合部で1次モード光にな
る。非対称分枝W,Nへ進むと、奇モード光とな
り、細い分枝Nへと進行する。
であるから、分枝,に於ては、逆位相の組合
わせににる。これは結合部で1次モード光にな
る。非対称分枝W,Nへ進むと、奇モード光とな
り、細い分枝Nへと進行する。
結局、光Σは、分枝Wへ、光Πは分枝nへと分
波されたことになる。
波されたことになる。
(ク) 効果
(1) 精度の要求が激しくないので、大量生産が容
易で、低価格となりうる。
易で、低価格となりうる。
波長の相違す光を分離するため角度分散素子
などを用いないから、幾何学的な配置について
厳しい条件はない。
などを用いないから、幾何学的な配置について
厳しい条件はない。
(2) 使用時の調整精度がゆるやかである。
(3) 光フアイバとの結合が容易である。コアとク
ラツドとよりなる誘導体線路を用いているから
である。
ラツドとよりなる誘導体線路を用いているから
である。
(4) 光波長多重通信の分波素子として用いる事が
できる。
できる。
(ケ) 数値例
電気光学効果を有する位相遅延素子として、
LiNbO3結晶を用いるとする。
LiNbO3結晶を用いるとする。
電極間隔をd、電圧をVとすると、屈折率変化
Δnは Δn=1/2n3γV/d (8) によつて与えられる。γは電気光学係数である。
Δnは Δn=1/2n3γV/d (8) によつて与えられる。γは電気光学係数である。
n=2.26
γ=32.2×10-12
であるから
Δn=1.86×10-10V/d (9)
電極の長さl1と、間隔dを、それぞれ
l1=5×10-3m
d=10×10-6m
と仮定すると、
l1Δn=9.3×10-8V (10)
となる。λ1=1.3m(Σ光)、λ2=1.55μm(Π光)
と仮定する。これは光通信に於て、よく用いられ
る波長である。
と仮定する。これは光通信に於て、よく用いられ
る波長である。
Σ,Πに対して、
Σl1Δn/λ1=V/13.98 (11)
Πl1Δn/λ2=V/16.67 (12)
となり、(5)、(6)式でΔl=0とした場合V=42(ボ
ルト)として、 l1Δn/λ1=3.00 (13) l1Δn/λ2=2.51 (14) を得る。m=3、s=2に当たる。
ルト)として、 l1Δn/λ1=3.00 (13) l1Δn/λ2=2.51 (14) を得る。m=3、s=2に当たる。
第1図は本発明の分波素子の基本形を示す平面
図。第2図は電気光学素子を用いた本発明の分波
素子の平面図。第3図は井筒らによつて輻射科学
研究会1982、RS−82−11“導波形ビームスプリツ
タ”に於て提案された導波形ビームスプリツタの
平面図。第4図は導波形ビームスプリツタに於け
る偶モード、奇モードの分枝,,W,Nに伝
わる波動函数の変化を示す図。第5図は位相定数
の変化を導波形光ビームスプリツタの全体にわた
つて図示したグラフ。第6図は同位相の光を分枝
,に導くことにより、分枝Wへ光を分離でき
ることを示す図。第7図は逆位相の光を分枝,
に導くことにより、分枝Nへ光を分離できるこ
とを示す図。第8図は回折格子を用いた公知の分
波素子の側面図。第9図は干渉フイルタを用いた
公知の分波素子の側面図。 ……対称分枝のひとつ、……対称分枝のひ
とつ、W……非対称分枝の広い方の分枝、N……
非対称分枝の狭い方の分枝、Q……結合部、P…
…分岐点、Σ……波長λ1の光、Π……波長λ2の
光、17〜20……電極。
図。第2図は電気光学素子を用いた本発明の分波
素子の平面図。第3図は井筒らによつて輻射科学
研究会1982、RS−82−11“導波形ビームスプリツ
タ”に於て提案された導波形ビームスプリツタの
平面図。第4図は導波形ビームスプリツタに於け
る偶モード、奇モードの分枝,,W,Nに伝
わる波動函数の変化を示す図。第5図は位相定数
の変化を導波形光ビームスプリツタの全体にわた
つて図示したグラフ。第6図は同位相の光を分枝
,に導くことにより、分枝Wへ光を分離でき
ることを示す図。第7図は逆位相の光を分枝,
に導くことにより、分枝Nへ光を分離できるこ
とを示す図。第8図は回折格子を用いた公知の分
波素子の側面図。第9図は干渉フイルタを用いた
公知の分波素子の側面図。 ……対称分枝のひとつ、……対称分枝のひ
とつ、W……非対称分枝の広い方の分枝、N……
非対称分枝の狭い方の分枝、Q……結合部、P…
…分岐点、Σ……波長λ1の光、Π……波長λ2の
光、17〜20……電極。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 波長λ1の光Σと、波長λ2の光Πとを入射する
入射路と、入射路の終端の分岐点Pに於て対称に
分岐し、結合部Qに於て対称に結合する光路長の
異なる単一モード光路K、単一モード光路Lと、
0次モードと1次モードが存在しうる結合部Qか
ら分岐し、幅の広い単一モード分枝Wと幅の狭い
単一モード分枝Nとよりなる非対称分岐路とより
なり、光Σに対する光路K,Lの光路差が波長λ1
の整数倍であり、光Πに対する光路K,Lの光路
差が波長λ2の半整数倍であるようにした事を特徴
とする分波素子。 2 光路K,Lの光路差が、分岐光路K,Lの導
波路の実際の長さの相違Δlによつて生ずること
とした特許請求の範囲第1項記載の分波素子。 3 光路K,Lの光路差が分岐光路K,Lの導波
路の屈折率の、ある長さl1に於ける差Δnによつ
て生ずる事とした特許請求の範囲第1項記載の分
波素子。 4 光路K,Lの全部又は一部を電気光学効果を
有する結晶によつて作り、電圧を印加する事によ
つて、屈折率の差Δnを変化させるようにした特
許請求の範囲第3項記載の分波素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP275686A JPS62160405A (ja) | 1986-01-09 | 1986-01-09 | 分波素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP275686A JPS62160405A (ja) | 1986-01-09 | 1986-01-09 | 分波素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62160405A JPS62160405A (ja) | 1987-07-16 |
| JPH0465362B2 true JPH0465362B2 (ja) | 1992-10-19 |
Family
ID=11538185
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP275686A Granted JPS62160405A (ja) | 1986-01-09 | 1986-01-09 | 分波素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62160405A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2907844B2 (ja) * | 1988-11-07 | 1999-06-21 | 株式会社日立製作所 | 光分岐回路 |
| JP2812974B2 (ja) * | 1989-02-03 | 1998-10-22 | 日本放送協会 | 偏光無依存性光スイッチ |
| FR2660441A1 (fr) * | 1990-03-28 | 1991-10-04 | Alcatel Fibres Optiques | Coupleur bidirectionnel en optique integree monomode. |
| NL9101835A (nl) * | 1991-11-01 | 1993-06-01 | Nederland Ptt | Geintegreerde optische component. |
| DE4427523C1 (de) * | 1994-08-03 | 1996-01-11 | Iot Integrierte Optik Gmbh | Asymmetrisches integriert-optisches Mach-Zehnder-Interferometer |
-
1986
- 1986-01-09 JP JP275686A patent/JPS62160405A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62160405A (ja) | 1987-07-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |