JPH0471110B2 - - Google Patents
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- JPH0471110B2 JPH0471110B2 JP58202510A JP20251083A JPH0471110B2 JP H0471110 B2 JPH0471110 B2 JP H0471110B2 JP 58202510 A JP58202510 A JP 58202510A JP 20251083 A JP20251083 A JP 20251083A JP H0471110 B2 JPH0471110 B2 JP H0471110B2
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Description
本発明は、弾性の優れた皮膜を与える水系樹脂
組成物に関するものである。本発明の樹脂組成物
はコンクリート建築物用防水断熱塗料、伸縮度調
節用塗材、自動車車体の防音防振塗料、木材用下
塗塗料として、およびカーペツトのパツキング材
として有用である。 また、この樹脂組成物より形成される厚肉(1
〜20mm)の皮膜は、保温用シート、遮音シートと
して有用である。 セメントを含有する樹脂エマルジヨンよりなる
被覆組成物として、車輛用の防音防振塗料として
の利用は特開昭58−11562号公報に、建築物、金
属、木材等の下塗、中塗、上塗用の防水、防錆用
塗料としては特公昭50−29731号、同56−33334
号、同58−1698号、特開昭54−66938号、同55−
10433号、同55−104955号、同48−44327号、同52
−81331号、同56−164048号等の公報群により公
知である。 これらセメントを含有する樹脂水性エマルジヨ
ンは一般に、シリカ粉末、硅砂、炭酸カルシウ
ム、カオリン、酸化チタン、酸化亜鉛等の骨材を
含有しており、セメントが水硬性であることから
樹脂とセメント相方が骨材のバインダーとして作
用するため、多量に骨材を配合できる利点があ
り、厚膜塗装できる利点を有する。 更に、防音防振塗料としてアスフアルトにアス
ベスト粉末、シリカ粉末、炭酸カルシウム、タル
ク等の骨材をロール混練し、2〜3mmのシート状
にしたものを自動車の塗装工程の途中で車体室内
床上面に敷き、140℃以上の温度で焼付融着する
従来の方法と比較して、凹凸形状の面にも容易に
被覆できる利点を有する。 しかしながら、これら被覆組成物において、骨
材として嵩比重(JISK−5400)が2.5〜4.5の無機
質微細粉末が用いられているため被覆組成物自身
の比重が大きくなり、塗装時に骨材が飛散してし
まう欠点がある。また、骨材自身が硬いため、得
た厚い皮膜を切断することが困難である欠点があ
る。 皮膜の切断性を容易とするため、および骨材の
分散性を良好とするために骨材としてパーライ
ト、シラスバールン、発泡ガラス球、ヒル石等の
嵩比重(見かけ比重)が0.4以下の無機質骨材を
用い、次の配合割合の木質板用下塗塗料が提案さ
れた(特開昭54−66937号公報)。 (a) 熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の水性エマ
ルジヨン (b) セメント 顔料容積濃度(PVC)で25〜60% (c) 嵩比重が0.4以下の無機質骨材 (a)と(b)の混合ペースト100容量部に対し、30
〜300容量部であつて、セメントの見かけ容積
×25×60/100以上。 この塗料組成物は、骨材の分散性が優れ、均質
な皮膜を形成する。また、得られた皮膜の切断が
容易である利点を有する。 しかし、無機系の骨材の撹拌等によつてこわれ
やすく、破壊により断熱効果、防音効が低減す
る。また、得られる皮膜も吸水率が高いとともに
セメントおよび軽量骨材の皮膜中に占める割合が
多いため、木板、コンクリート等の基材に対する
皮膜の接着強度が低い欠点がある。 本発明者等は、骨材として見掛け密度が0.015
〜0.5の樹脂発泡粒子を用いたところ、この皮膜
形成用組成物は基材に塗布後、乾燥して皮膜を形
成する間に、骨材である樹脂発泡粒子が皮膜中の
上方位に移動し、基材面の近傍においてはこの樹
脂発泡粒子の密度が極めて小さい、または樹脂発
泡粒子がまつたく見受けられない皮膜を形成し、
しかも、この基材面に近い皮膜内における樹脂発
泡粒子の存在が小さいことが基材に対する皮膜の
接着強度と、皮膜の曲げ強度を向上させる原因と
なつていることを見い出し、本発明に到達した。 即ち、本発明は、 (A) 造膜温度が10℃以下の樹脂水性エマルジヨン (B) 水硬性センメト (A)の固型分と(B)の容積の和中、容積濃度で10
〜60%の割合を占める量 (C) 見かけ比重が0.015〜0.5の樹脂発泡体粒子 (A)の樹脂水性エマルジヨンの固型分の100〜
600容量% 上記(A)、(B)および(C)成分が上記割合で配合され
ていることを特徴とする弾性皮膜形成用樹脂組成
物を提供するものである。 本発明において、(A)成分の造膜温度(MFT)
が10℃以下、好ましくは5℃〜−40℃の樹脂の水
性エマルジヨンとしては、アクリル酸2−エチチ
ルヘキシル(Tg−85℃)、アクリル酸n・ブチル
(−54℃)、アクリル酸エチル(−22℃)、塩化ビ
ニリデン(−18℃)、アクリル酸イソプロピル
(−5℃)、メタクリル酸2−エチルヘキシル(−
5℃)、アクリル酸n・プロピル(8℃)、メタク
リル酸n・ブチル(20℃)、酢酸ビニル(30℃)、
アクリル酸(87℃)、メタクリル酸n・プロピル
(Tg81℃)、スチレン(100℃)、アクリロニトリ
ル(100℃)、メタクリル酸メチル(105℃)、メタ
クリル酸(130℃)、無水マレイン酸、イタコン酸
(130℃)、アクリルアミド(153℃)、メタクリル
酸エチル(65℃)、塩化ビニル(79℃)、エチレ
ン、ブタジエンより選ばれたビニル単量体の一種
または二種以上を乳化重合して得られるホモ重合
体または共重合体のエマルジヨン又は、これらの
混合物である。なお、括弧内に示されるTgは、
これらビニル単量体のホモ重合体のガラス転移点
である。これらビニル単量体の成分量は、得られ
る樹脂エマルジヨンのMFTが10℃以下となるよ
うに選択する。尚、連続したフイルムの形成の境
目となる温度である造膜温度(MFT)は、ポリ
マーの粒子径、吸水性、表面張力及び乾燥条件に
よつてもかわるものの、主にガラス転移点(Tg)
に支配されるためMFTの目安としてTgを示し
た。 具体的な例を挙げれば次の通りである。 スチレン(20重量%)/アクリル酸n・ブチル
(80重量%)共重合体(−35℃)、スチレン(17重
量%)/アクリル酸n・ブチル(80重量%)/ア
クリル酸(3重量%)共重合体(−35℃)、アク
リル酸n・ブチル(85重量%)/スチレン(12重
量%)/イタコン酸(3重量%)共重合体等(−
45℃)。 なお、MFTが高いものでは皮膜の柔軟性が損
なわれる為好ましくない。 これら水性エマルジヨンは、固型分濃度が15〜
65重量%となるように一般に調製される。 次に、(B)成分の水硬性セメントとしてはボルト
ランドセメントと呼ばれている普通ポルトランド
セメント、白色セメント、早強セメント、超早強
セメント等および混合セメントと呼ばれている高
炉セメント、シリカセメント、フライアツシユセ
メント等が使用できるが一般にボルトランドセメ
ントや白色セメントが使用される。 この(B)成分のセメントは、(A)成分の樹脂水性エ
マルジヨンの固型分と(B)成分の容積和中の10〜60
容量%〔容積濃度(PVC)〕の割合で用いられ
る。10容量%未満では得られる皮膜が柔軟であつ
ても粘着性が強く、好ましくない。逆に、60容量
%を超えると皮膜の柔軟性が著るしく損われる。
なお、エマルジヨン中の樹脂とセメントの配合割
合を重量比で示すと、前者の固型分100重量部に
対し、後者は40〜500重量部である。 軽量骨材である(C)成分の樹脂発泡粒子としては
見掛比重が0.015〜0.5、粒径が0.3〜5mm、好まし
くは0.5〜2mmのものが使用される。具体的には、
発泡ポリスチレン粒子、発泡ポリエチレン粒子、
発泡ポリプロピレン粒子、エチレン・酢酸ビニル
共重合体フレーク、発泡したポリスチレン・エチ
レン共重合体等の疎水性樹脂粒子があげられる。
これらは球状のものが好ましいが、発泡体の破砕
品であつてもよい。球状の発泡体粒子の方が比較
的容易に粒度分布の狭いものと入手することがで
きる。 これら樹脂発泡粒子は(A)成分の樹脂水性エマル
ジヨン固型分の100〜600容量%、好ましくは160
〜400容量%の割合で用いる。100容量%未満で
は、得られる皮膜の断熱性、遮音性の効果が小さ
いとともに裁断性も悪い。逆に600容量%を越え
ると皮膜は脆いものとなる。 皮膜が形成される間に、この樹脂発泡粒子が皮
膜中の上方に移動するのは、その見掛比重が
0.015〜0.5と小さいことの他に、親水性である無
機質軽量骨材と比較して疎水性であることに起因
するものと推定される。又、この疎水性が無機軽
量骨材を主成分とするものに較べ塗膜の吸水率に
良い結果を与える。 これら(A)、(B)および(C)成分の他に、酸化亜鉛、
酸化チタン等の顔料、消泡剤、補強用繊維、可塑
剤、増粘剤等を配合してもよい。また、本発明の
目的を損わない範囲で無機質の軽量骨材や炭酸カ
ルシウム、硅砂、タルク、クレイ、マイカ、ケイ
ソウ土、カオリン、水酸化アルミニウム等の骨材
を配合してもよい。これら無機質骨材は通常セメ
ント重量の0〜300%、好ましくは50〜200%が良
い。 本発明の組政成物は(A)、(B)および(C)成分を同時
に混合し、撹拌することにより調製してもよい
し、セメントスラリーに予じめ樹脂発泡粒子を混
合、撹拌し、この混合物を(A)成分の樹脂水性エマ
ルジヨンに配合し、撹拌して調製してもよい。 本発明の組成物は、被覆材として金属、コンク
リート、木等の基材上に塗布され、乾燥されるこ
とにより防水性、柔軟性、遮音性、断熱性、裁断
性に富む皮膜を与える。 また、ポリフロロエチレン樹脂を表面に塗布し
た金属板上に、厚膜塗装し、乾燥して得た肉厚1
〜20mmのシートを、金属板より引き剥して得たシ
ートは防音シート、断熱シートとして工事現場
で、または室内の敷設材として利用できる。 更に、本発明の組成物はカーペツトのバツキン
グ材としても使用できる。 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例 1 (A) アクリル酸n−ブチル(80%)・スチレン
(20%)共重合樹脂水性エマルジヨン“ABE
−SM”(固形分濃度が50重量%、MFT0℃
以下) 200重量部 (B) 三菱鉱業セメント(株)製普通ポルトランドセ
メント(比重約3.7) 100重量部 (C) 粒径が0.5〜0.8mmの球状のポリスチレン発
泡粒子〔見かけ比重0.21、油化バーデイツシ
エ(株)の特殊グレードIBE(商品名)の発泡品
42重量部 上記組成よりなる水性樹脂被覆組成物をテフロ
ン樹脂コート鋼板上にバーコーターを用いて塗布
し、20℃で96時間放置して水分を除去、乾燥させ
て皮膜を形成した。 次いで、テフロン樹脂コート鋼板より皮膜を引
き剥して肉厚が約7mm、比重が0.77の皮膜を得
た。 このものの引張弾度(JISA−6021)は57Kg/
cm2であり、引張伸度(JISA−6021)は230%であ
つた。 また、このシートの断面は第1図に示すように
鋼板側に面していた皮膜の約1mm厚のところに
は、発泡粒子の存在は見受けられないものかわず
かに存在するものであつた。 実施例2〜5、比較例1〜3 表1に示す水性樹脂被覆組成物をスレート板上
に肉厚が2mm(乾燥後)となるように塗布し、20
℃で48時間放置することより、皮膜を得た。又
“実施例1”に従いシート状皮膜も得た。 この皮膜の性能を次の方法で測定し、その結果
を同表に示す。なお、樹脂水性エマルジヨンは、
増粘剤ラテコールD(油化バーデイツシエ(株)製商
品名)を用いて、約10000cpsに調整し、組成物の
フロー値が約300mmになるように水にて調整した。 1) 皮膜表面の非粘着性:指で触れてべとつく
のを不良(×)、べとつかないものを良好(〇)
とした。 2) 弾性:シート状皮膜の180度折り曲げくり
返しテスト100回とテスト後の皮膜の戻り状態
より異状がないものを良好(〇)、異常(破損、
クラツクの発生)があるものを不良(×)とし
た。 3) スレート板に対する接着力:JISA−6910
の方法で測定した。 4) 断熱係数:JISA−1412の方法で測定した。 5) 吸水率:7日間、20℃−60%RHにて養生
後、約2mm厚のシートを縦50mm、横50mmに打ち
抜き、これを試験体とした。これを20℃にて48
時間水浸漬した時の重量の変化率を吸水率とし
た。 6) 透水率:JISA−1404の方法に準じて測定
した。試験体はJISA−1404で用いる試験体の
上に厚さ約2mmで各配合のポリマーモルタルペ
ーストを塗布し、7日間20℃−60%RHの条件
にて養生することにより作成した。測定条件
は、ポリマーセメント規格に従い1Kg圧/1時
間で行つた。
組成物に関するものである。本発明の樹脂組成物
はコンクリート建築物用防水断熱塗料、伸縮度調
節用塗材、自動車車体の防音防振塗料、木材用下
塗塗料として、およびカーペツトのパツキング材
として有用である。 また、この樹脂組成物より形成される厚肉(1
〜20mm)の皮膜は、保温用シート、遮音シートと
して有用である。 セメントを含有する樹脂エマルジヨンよりなる
被覆組成物として、車輛用の防音防振塗料として
の利用は特開昭58−11562号公報に、建築物、金
属、木材等の下塗、中塗、上塗用の防水、防錆用
塗料としては特公昭50−29731号、同56−33334
号、同58−1698号、特開昭54−66938号、同55−
10433号、同55−104955号、同48−44327号、同52
−81331号、同56−164048号等の公報群により公
知である。 これらセメントを含有する樹脂水性エマルジヨ
ンは一般に、シリカ粉末、硅砂、炭酸カルシウ
ム、カオリン、酸化チタン、酸化亜鉛等の骨材を
含有しており、セメントが水硬性であることから
樹脂とセメント相方が骨材のバインダーとして作
用するため、多量に骨材を配合できる利点があ
り、厚膜塗装できる利点を有する。 更に、防音防振塗料としてアスフアルトにアス
ベスト粉末、シリカ粉末、炭酸カルシウム、タル
ク等の骨材をロール混練し、2〜3mmのシート状
にしたものを自動車の塗装工程の途中で車体室内
床上面に敷き、140℃以上の温度で焼付融着する
従来の方法と比較して、凹凸形状の面にも容易に
被覆できる利点を有する。 しかしながら、これら被覆組成物において、骨
材として嵩比重(JISK−5400)が2.5〜4.5の無機
質微細粉末が用いられているため被覆組成物自身
の比重が大きくなり、塗装時に骨材が飛散してし
まう欠点がある。また、骨材自身が硬いため、得
た厚い皮膜を切断することが困難である欠点があ
る。 皮膜の切断性を容易とするため、および骨材の
分散性を良好とするために骨材としてパーライ
ト、シラスバールン、発泡ガラス球、ヒル石等の
嵩比重(見かけ比重)が0.4以下の無機質骨材を
用い、次の配合割合の木質板用下塗塗料が提案さ
れた(特開昭54−66937号公報)。 (a) 熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の水性エマ
ルジヨン (b) セメント 顔料容積濃度(PVC)で25〜60% (c) 嵩比重が0.4以下の無機質骨材 (a)と(b)の混合ペースト100容量部に対し、30
〜300容量部であつて、セメントの見かけ容積
×25×60/100以上。 この塗料組成物は、骨材の分散性が優れ、均質
な皮膜を形成する。また、得られた皮膜の切断が
容易である利点を有する。 しかし、無機系の骨材の撹拌等によつてこわれ
やすく、破壊により断熱効果、防音効が低減す
る。また、得られる皮膜も吸水率が高いとともに
セメントおよび軽量骨材の皮膜中に占める割合が
多いため、木板、コンクリート等の基材に対する
皮膜の接着強度が低い欠点がある。 本発明者等は、骨材として見掛け密度が0.015
〜0.5の樹脂発泡粒子を用いたところ、この皮膜
形成用組成物は基材に塗布後、乾燥して皮膜を形
成する間に、骨材である樹脂発泡粒子が皮膜中の
上方位に移動し、基材面の近傍においてはこの樹
脂発泡粒子の密度が極めて小さい、または樹脂発
泡粒子がまつたく見受けられない皮膜を形成し、
しかも、この基材面に近い皮膜内における樹脂発
泡粒子の存在が小さいことが基材に対する皮膜の
接着強度と、皮膜の曲げ強度を向上させる原因と
なつていることを見い出し、本発明に到達した。 即ち、本発明は、 (A) 造膜温度が10℃以下の樹脂水性エマルジヨン (B) 水硬性センメト (A)の固型分と(B)の容積の和中、容積濃度で10
〜60%の割合を占める量 (C) 見かけ比重が0.015〜0.5の樹脂発泡体粒子 (A)の樹脂水性エマルジヨンの固型分の100〜
600容量% 上記(A)、(B)および(C)成分が上記割合で配合され
ていることを特徴とする弾性皮膜形成用樹脂組成
物を提供するものである。 本発明において、(A)成分の造膜温度(MFT)
が10℃以下、好ましくは5℃〜−40℃の樹脂の水
性エマルジヨンとしては、アクリル酸2−エチチ
ルヘキシル(Tg−85℃)、アクリル酸n・ブチル
(−54℃)、アクリル酸エチル(−22℃)、塩化ビ
ニリデン(−18℃)、アクリル酸イソプロピル
(−5℃)、メタクリル酸2−エチルヘキシル(−
5℃)、アクリル酸n・プロピル(8℃)、メタク
リル酸n・ブチル(20℃)、酢酸ビニル(30℃)、
アクリル酸(87℃)、メタクリル酸n・プロピル
(Tg81℃)、スチレン(100℃)、アクリロニトリ
ル(100℃)、メタクリル酸メチル(105℃)、メタ
クリル酸(130℃)、無水マレイン酸、イタコン酸
(130℃)、アクリルアミド(153℃)、メタクリル
酸エチル(65℃)、塩化ビニル(79℃)、エチレ
ン、ブタジエンより選ばれたビニル単量体の一種
または二種以上を乳化重合して得られるホモ重合
体または共重合体のエマルジヨン又は、これらの
混合物である。なお、括弧内に示されるTgは、
これらビニル単量体のホモ重合体のガラス転移点
である。これらビニル単量体の成分量は、得られ
る樹脂エマルジヨンのMFTが10℃以下となるよ
うに選択する。尚、連続したフイルムの形成の境
目となる温度である造膜温度(MFT)は、ポリ
マーの粒子径、吸水性、表面張力及び乾燥条件に
よつてもかわるものの、主にガラス転移点(Tg)
に支配されるためMFTの目安としてTgを示し
た。 具体的な例を挙げれば次の通りである。 スチレン(20重量%)/アクリル酸n・ブチル
(80重量%)共重合体(−35℃)、スチレン(17重
量%)/アクリル酸n・ブチル(80重量%)/ア
クリル酸(3重量%)共重合体(−35℃)、アク
リル酸n・ブチル(85重量%)/スチレン(12重
量%)/イタコン酸(3重量%)共重合体等(−
45℃)。 なお、MFTが高いものでは皮膜の柔軟性が損
なわれる為好ましくない。 これら水性エマルジヨンは、固型分濃度が15〜
65重量%となるように一般に調製される。 次に、(B)成分の水硬性セメントとしてはボルト
ランドセメントと呼ばれている普通ポルトランド
セメント、白色セメント、早強セメント、超早強
セメント等および混合セメントと呼ばれている高
炉セメント、シリカセメント、フライアツシユセ
メント等が使用できるが一般にボルトランドセメ
ントや白色セメントが使用される。 この(B)成分のセメントは、(A)成分の樹脂水性エ
マルジヨンの固型分と(B)成分の容積和中の10〜60
容量%〔容積濃度(PVC)〕の割合で用いられ
る。10容量%未満では得られる皮膜が柔軟であつ
ても粘着性が強く、好ましくない。逆に、60容量
%を超えると皮膜の柔軟性が著るしく損われる。
なお、エマルジヨン中の樹脂とセメントの配合割
合を重量比で示すと、前者の固型分100重量部に
対し、後者は40〜500重量部である。 軽量骨材である(C)成分の樹脂発泡粒子としては
見掛比重が0.015〜0.5、粒径が0.3〜5mm、好まし
くは0.5〜2mmのものが使用される。具体的には、
発泡ポリスチレン粒子、発泡ポリエチレン粒子、
発泡ポリプロピレン粒子、エチレン・酢酸ビニル
共重合体フレーク、発泡したポリスチレン・エチ
レン共重合体等の疎水性樹脂粒子があげられる。
これらは球状のものが好ましいが、発泡体の破砕
品であつてもよい。球状の発泡体粒子の方が比較
的容易に粒度分布の狭いものと入手することがで
きる。 これら樹脂発泡粒子は(A)成分の樹脂水性エマル
ジヨン固型分の100〜600容量%、好ましくは160
〜400容量%の割合で用いる。100容量%未満で
は、得られる皮膜の断熱性、遮音性の効果が小さ
いとともに裁断性も悪い。逆に600容量%を越え
ると皮膜は脆いものとなる。 皮膜が形成される間に、この樹脂発泡粒子が皮
膜中の上方に移動するのは、その見掛比重が
0.015〜0.5と小さいことの他に、親水性である無
機質軽量骨材と比較して疎水性であることに起因
するものと推定される。又、この疎水性が無機軽
量骨材を主成分とするものに較べ塗膜の吸水率に
良い結果を与える。 これら(A)、(B)および(C)成分の他に、酸化亜鉛、
酸化チタン等の顔料、消泡剤、補強用繊維、可塑
剤、増粘剤等を配合してもよい。また、本発明の
目的を損わない範囲で無機質の軽量骨材や炭酸カ
ルシウム、硅砂、タルク、クレイ、マイカ、ケイ
ソウ土、カオリン、水酸化アルミニウム等の骨材
を配合してもよい。これら無機質骨材は通常セメ
ント重量の0〜300%、好ましくは50〜200%が良
い。 本発明の組政成物は(A)、(B)および(C)成分を同時
に混合し、撹拌することにより調製してもよい
し、セメントスラリーに予じめ樹脂発泡粒子を混
合、撹拌し、この混合物を(A)成分の樹脂水性エマ
ルジヨンに配合し、撹拌して調製してもよい。 本発明の組成物は、被覆材として金属、コンク
リート、木等の基材上に塗布され、乾燥されるこ
とにより防水性、柔軟性、遮音性、断熱性、裁断
性に富む皮膜を与える。 また、ポリフロロエチレン樹脂を表面に塗布し
た金属板上に、厚膜塗装し、乾燥して得た肉厚1
〜20mmのシートを、金属板より引き剥して得たシ
ートは防音シート、断熱シートとして工事現場
で、または室内の敷設材として利用できる。 更に、本発明の組成物はカーペツトのバツキン
グ材としても使用できる。 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例 1 (A) アクリル酸n−ブチル(80%)・スチレン
(20%)共重合樹脂水性エマルジヨン“ABE
−SM”(固形分濃度が50重量%、MFT0℃
以下) 200重量部 (B) 三菱鉱業セメント(株)製普通ポルトランドセ
メント(比重約3.7) 100重量部 (C) 粒径が0.5〜0.8mmの球状のポリスチレン発
泡粒子〔見かけ比重0.21、油化バーデイツシ
エ(株)の特殊グレードIBE(商品名)の発泡品
42重量部 上記組成よりなる水性樹脂被覆組成物をテフロ
ン樹脂コート鋼板上にバーコーターを用いて塗布
し、20℃で96時間放置して水分を除去、乾燥させ
て皮膜を形成した。 次いで、テフロン樹脂コート鋼板より皮膜を引
き剥して肉厚が約7mm、比重が0.77の皮膜を得
た。 このものの引張弾度(JISA−6021)は57Kg/
cm2であり、引張伸度(JISA−6021)は230%であ
つた。 また、このシートの断面は第1図に示すように
鋼板側に面していた皮膜の約1mm厚のところに
は、発泡粒子の存在は見受けられないものかわず
かに存在するものであつた。 実施例2〜5、比較例1〜3 表1に示す水性樹脂被覆組成物をスレート板上
に肉厚が2mm(乾燥後)となるように塗布し、20
℃で48時間放置することより、皮膜を得た。又
“実施例1”に従いシート状皮膜も得た。 この皮膜の性能を次の方法で測定し、その結果
を同表に示す。なお、樹脂水性エマルジヨンは、
増粘剤ラテコールD(油化バーデイツシエ(株)製商
品名)を用いて、約10000cpsに調整し、組成物の
フロー値が約300mmになるように水にて調整した。 1) 皮膜表面の非粘着性:指で触れてべとつく
のを不良(×)、べとつかないものを良好(〇)
とした。 2) 弾性:シート状皮膜の180度折り曲げくり
返しテスト100回とテスト後の皮膜の戻り状態
より異状がないものを良好(〇)、異常(破損、
クラツクの発生)があるものを不良(×)とし
た。 3) スレート板に対する接着力:JISA−6910
の方法で測定した。 4) 断熱係数:JISA−1412の方法で測定した。 5) 吸水率:7日間、20℃−60%RHにて養生
後、約2mm厚のシートを縦50mm、横50mmに打ち
抜き、これを試験体とした。これを20℃にて48
時間水浸漬した時の重量の変化率を吸水率とし
た。 6) 透水率:JISA−1404の方法に準じて測定
した。試験体はJISA−1404で用いる試験体の
上に厚さ約2mmで各配合のポリマーモルタルペ
ーストを塗布し、7日間20℃−60%RHの条件
にて養生することにより作成した。測定条件
は、ポリマーセメント規格に従い1Kg圧/1時
間で行つた。
【表】
第1図は、本発明の実施例1により得た弾性を
有するシートの部分断面図である。
有するシートの部分断面図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A) 造膜温度が10℃以下の樹脂水性エマルジ
ヨン (B) 水硬性センメト (A)の固型分と(B)の容積の和中、容積濃度で10
〜60%の割合を占める量 (C) 見かけ比重が0.015〜0.5の樹脂発泡体粒子 (A)の樹脂水性エマルジヨンの固型分の100〜
600容量% 上記(A)、(B)および(C)成分が上記割合で配合され
ていることを特徴とする弾性皮膜形成用樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20251083A JPS6094470A (ja) | 1983-10-31 | 1983-10-31 | 弾性を有する塗料、カーペットバッキング材又はシート用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20251083A JPS6094470A (ja) | 1983-10-31 | 1983-10-31 | 弾性を有する塗料、カーペットバッキング材又はシート用樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6094470A JPS6094470A (ja) | 1985-05-27 |
| JPH0471110B2 true JPH0471110B2 (ja) | 1992-11-12 |
Family
ID=16458672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20251083A Granted JPS6094470A (ja) | 1983-10-31 | 1983-10-31 | 弾性を有する塗料、カーペットバッキング材又はシート用樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6094470A (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2626679B2 (ja) * | 1987-03-25 | 1997-07-02 | 義之 大串 | 結露防止機能を有する断熱材 |
| JPH0437031U (ja) * | 1990-07-27 | 1992-03-27 | ||
| JP2623043B2 (ja) * | 1991-12-27 | 1997-06-25 | 東海ゴム工業株式会社 | 異音防止塗料 |
| JPH07138520A (ja) * | 1993-11-19 | 1995-05-30 | Kubokou Paint Kk | 断熱塗料及びそれを塗装した構造体 |
| EP0728810B1 (fr) * | 1995-02-22 | 2002-05-22 | COMPAGNIE GENERALE DES ETABLISSEMENTS MICHELIN-MICHELIN & CIE | Procédé de protection antimigration et antiozone de la surface d'un pneumatique |
| FR2730740A1 (fr) * | 1995-02-22 | 1996-08-23 | Michelin & Cie | Composition aqueuse pour protection anti-migrations et antiozone de pneumatiques |
| KR20030093415A (ko) * | 2002-06-03 | 2003-12-11 | 영보화학 주식회사 | 강도가 우수한 흡차음재용 경량 기포 콘크리트 및 그제조방법 |
| JP5430097B2 (ja) * | 2008-08-12 | 2014-02-26 | 株式会社大林組 | 断熱構造 |
| CN109679417A (zh) * | 2019-01-16 | 2019-04-26 | 浙江至诚建设有限公司 | 一种具有隔热保温功能的房建涂料及制备方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59137352A (ja) * | 1983-01-27 | 1984-08-07 | 株式会社ジェイエスピー | 断熱充填材用ポリマ−セメントモルタル |
-
1983
- 1983-10-31 JP JP20251083A patent/JPS6094470A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6094470A (ja) | 1985-05-27 |
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