JPH0474314B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0474314B2 JPH0474314B2 JP15953388A JP15953388A JPH0474314B2 JP H0474314 B2 JPH0474314 B2 JP H0474314B2 JP 15953388 A JP15953388 A JP 15953388A JP 15953388 A JP15953388 A JP 15953388A JP H0474314 B2 JPH0474314 B2 JP H0474314B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tungsten
- molybdenum
- crystal
- multilayer
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000013078 crystal Substances 0.000 claims description 39
- ZOKXTWBITQBERF-UHFFFAOYSA-N Molybdenum Chemical compound [Mo] ZOKXTWBITQBERF-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 29
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 claims description 29
- 239000011733 molybdenum Substances 0.000 claims description 29
- WFKWXMTUELFFGS-UHFFFAOYSA-N tungsten Chemical compound [W] WFKWXMTUELFFGS-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 28
- 229910052721 tungsten Inorganic materials 0.000 claims description 28
- 239000010937 tungsten Substances 0.000 claims description 28
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims description 16
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 13
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 12
- 239000000292 calcium oxide Substances 0.000 claims description 11
- ODINCKMPIJJUCX-UHFFFAOYSA-N calcium oxide Inorganic materials [Ca]=O ODINCKMPIJJUCX-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 11
- 239000000395 magnesium oxide Substances 0.000 claims description 11
- CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N magnesium oxide Inorganic materials [Mg]=O CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 11
- BRPQOXSCLDDYGP-UHFFFAOYSA-N calcium oxide Chemical compound [O-2].[Ca+2] BRPQOXSCLDDYGP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 8
- AXZKOIWUVFPNLO-UHFFFAOYSA-N magnesium;oxygen(2-) Chemical compound [O-2].[Mg+2] AXZKOIWUVFPNLO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 8
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims description 7
- 238000000137 annealing Methods 0.000 claims description 6
- 239000000654 additive Substances 0.000 claims description 5
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 5
- 230000000996 additive effect Effects 0.000 claims description 4
- 239000002994 raw material Substances 0.000 claims description 3
- 238000005245 sintering Methods 0.000 claims description 3
- 238000000465 moulding Methods 0.000 claims description 2
- 238000003475 lamination Methods 0.000 claims 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 claims 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 description 9
- 238000001953 recrystallisation Methods 0.000 description 5
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 4
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 4
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 4
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 4
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000004663 powder metallurgy Methods 0.000 description 3
- 239000003779 heat-resistant material Substances 0.000 description 2
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 2
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 2
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 2
- 229910000476 molybdenum oxide Inorganic materials 0.000 description 2
- QGLKJKCYBOYXKC-UHFFFAOYSA-N nonaoxidotritungsten Chemical compound O=[W]1(=O)O[W](=O)(=O)O[W](=O)(=O)O1 QGLKJKCYBOYXKC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- PQQKPALAQIIWST-UHFFFAOYSA-N oxomolybdenum Chemical compound [Mo]=O PQQKPALAQIIWST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 2
- 238000007665 sagging Methods 0.000 description 2
- 229910001930 tungsten oxide Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000003776 cleavage reaction Methods 0.000 description 1
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 1
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 1
- 150000002431 hydrogen Chemical class 0.000 description 1
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 description 1
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 1
- 238000010298 pulverizing process Methods 0.000 description 1
- 230000007017 scission Effects 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
- 229910052723 transition metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000003624 transition metals Chemical class 0.000 description 1
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明はタングステンまたはモリブデン多重層
結晶に関するものである。 [従来の技術] タングステン及びモリブデンは周期律表a族
に属し、第3及び第2長周期に位置する原子番号
がそれぞれ74及び42の体心立方格子の遷移金属で
ある。タングステンは金属元素中最も高い融点
3380℃を有し、一方、モリブデンは2615℃の融点
を有し、それぞれ高融点希金属の代表である。 又、タングステン及びモリブデンの金属学的性
質として、第1に挙げられる性質は、非酸化性の
雰囲気中で、2000℃以上の高温に耐えられる性質
即ち、優れた高温強度を示す超耐熱金属材料とし
て知られている。 しかしながら、両金属共に現時点では線材を除
いて有効な用途開発及び実用化が十分に成されて
いない典型的な金属材料である。その原因はタン
グステン及びモリブデンが多結晶の状態では、室
温以下で成形加工性が極めて悪く、また、
DBTT(延性、脆性遷移温度)以上でそれぞれ3
%、20%以下の伸びを示すことに起因する。 更に、高温での使用時において、多結晶のタン
グステン及びモリブデンは結晶粒の粗大化及び再
結晶脆性を引き起こすため上に述べた超耐熱材料
としての特性を十分に発揮することができないこ
とも、用途が制限される一因となつている。 [発明が解決しようとする課題] 一般にモリブデン及びタングステン材料は、高
温で長時間の苛酷な条件下で使用されているた
め、一旦、破壊亀裂が発生した場合、多結晶状態
では、再結晶脆性により結晶粒界で急激に破壊す
る。 一方、上記した多結晶モリブデン及びタングス
テンの欠点を除去するために、再結晶法により、
結晶を粗大化したタングステン(特開昭61−6197
号公報)および単結晶化したモリブデン(特許第
1420928号)が知られている。この様に、単結晶
化さされたタングステン及びモリブデンでは、へ
き開破壊が、一度に生じることがあり、このため
に、材料としての信頼性の面で十分とはいい難
い。 そこで、本発明の技術課題は、高温における再
結晶脆性を生ずることなく強度、特に耐垂下性及
び信頼性を有するタングステン及びモリブデン材
料を提供することにある。ここで、これらモリブ
デン及びタングステン材料を多層化した、多重層
結晶の場合、破壊切裂が、結晶表面に生じても各
層の結晶粒間に結晶粒界を有し、結晶方位を異に
するための破壊が、各層結晶で拘束を生じ急激な
破壊につながるとことなく、材料の強度と信頼性
を高める結果となる。このため、結晶粒界を板に
平行に存在する多重結晶を提供することができれ
ば、高温強度と信頼性を必要とする原子路材料を
初めとする一般炉材に使用が可能となり、利用分
野が、著しく拡大される。 従つて、本発明の他の技術課題は、上記タング
ステンまたはモリブデン多重結晶を容易にして製
造できるタングステンまたはモリブデン多重結晶
の製造方法を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 本発明によれば、板面に平行な結晶粒界を有す
る2層以上の多重層から構成され、これら多重層
の中で互いに重なる各層は互いに結晶学的方位を
異にした単結晶状態を有することを特徴とするタ
ングステン又はモリブデン多重層結晶が得られ
る。 本発明によれば、タングステン又はモリブデン
多結晶体を積層成形して成形体を形成し、この成
形体を焼鈍して隣接する層に互いに結晶方位をこ
とにした結晶状態を呈する多重層結晶の製造方法
が得られる。 具体的に言えば、タングステン又はモリブデン
多重層結晶の製造する場合、CaO又はMgOを重
量で0.03〜1.55wt%含む酸化タングステン又は酸
化モリブデン粉末を還元雰囲気中にて、粉末冶金
法により、直接的に多結晶の金属粉末を生成する
方法又は粉末冶金法により焼結体を生成し、この
焼結体を粉砕して多結晶の金属粉末を生成する方
法等により作製する。次に、この多結晶の金属粉
末を加圧成形して、圧粉体とする。この様な圧粉
体を重ね合わせて、水素等の還元雰囲気中にて、
焼結して各層が互いに結晶学的方位を異にした焼
結体を得る。続いて、この焼結体を、熱間及び温
間等で圧延加工を施して、板状の複合体を水素等
の還元雰囲気中で1800〜2300℃の範囲内の温度
で、好ましくは1〜3時間焼鈍して、互いに重な
る各層が結晶学的方位を異にした単結晶状態を持
つ多層結晶体を得ることが確認された。 更に、本発明においては、モリブデン又はタグ
ステンへの金属粉末への添加量が0.003wt%以下
の場合には、多重層結晶体には粒界は存在しな
い。更に、添加量が0.232wt%以上の場合には、
単結晶層及び多結晶層の複合体が得られるので、
添加量が0.003〜0.115wt%の範囲内であることが
好ましい。 [実施例] 以下本発明を実施例に基づいて説明する。 本発明は、タングステン、モリブデンの双方に
同様に適用できるから、以下の実施例では、いず
れかに限定しないで、説明する。先ず、タングス
テン酸化物あるいはモリブデン酸化物の粉末に、
カルシウム酸化物及びマグネシウム酸化物を種々
の割合いで湿式法によつて添加し、複数種類の原
料粉末を用意した。次に、この原料粉末を粉末冶
金法を用いて、多結晶の金属粉末とした。この添
加量の異なる金属粉末を、板状に成形した後、積
層し、圧力3ton/cm2でプレス成形し第1図に示す
ような、多層構造の成形体を得た。この図のよう
な成形体の各層は、カルシウム酸化物及びマグネ
シウム酸化物の添加濃度が互いに等しく、各層
2,4は、層1,3及び5と異なる添加物濃度を
有し、且つ相互に等しい添加物濃度を有してい
る。この様にして、多層構造を有する複合圧粉体
が得られた。 次に、1800〜2300℃にて水素雰囲気中で、この
複合圧粉体を焼結して、多層構造の焼結体を得
た。更に、この焼結体に1200〜1600℃の範囲内の
温度にて熱間加工を施し、続いて、500〜1000℃
の温度にて、温間加工を施し、最終圧延率が、70
%以上となるようにして、厚さが2〜5mm、幅が
20mm、長さが150mmの圧延品を得た。この圧延品
を、1800〜2300℃の範囲内の温度にて水素雰囲気
中で、1〜3時間焼鈍を行つた。その時の結晶状
態及び温度を第1表に示す。 第1表において、C0は各層1,3,5のCaO
及びMgOの金属粉末への添加量を示し、重量%
0.003wt%と一定である。一方、C1は各層2,4
のCaO及びMgOの金属粉末への添加量を示し、
0.012〜0.155wt%の範囲で変化されている。第1
表では比較のために、C1が0.05〜0.08wt%(比較
例1)、及び0.232〜0.310wt%(比較例2)の試
料も同様に示されている。その結果、比較例1に
示すように、C1が0.005〜0.008wt%である場合、
積層体の結晶状態は、結晶粒界のない単結晶とな
り、所望の多重層結晶とすることが、難しいこと
が、判明した。
結晶に関するものである。 [従来の技術] タングステン及びモリブデンは周期律表a族
に属し、第3及び第2長周期に位置する原子番号
がそれぞれ74及び42の体心立方格子の遷移金属で
ある。タングステンは金属元素中最も高い融点
3380℃を有し、一方、モリブデンは2615℃の融点
を有し、それぞれ高融点希金属の代表である。 又、タングステン及びモリブデンの金属学的性
質として、第1に挙げられる性質は、非酸化性の
雰囲気中で、2000℃以上の高温に耐えられる性質
即ち、優れた高温強度を示す超耐熱金属材料とし
て知られている。 しかしながら、両金属共に現時点では線材を除
いて有効な用途開発及び実用化が十分に成されて
いない典型的な金属材料である。その原因はタン
グステン及びモリブデンが多結晶の状態では、室
温以下で成形加工性が極めて悪く、また、
DBTT(延性、脆性遷移温度)以上でそれぞれ3
%、20%以下の伸びを示すことに起因する。 更に、高温での使用時において、多結晶のタン
グステン及びモリブデンは結晶粒の粗大化及び再
結晶脆性を引き起こすため上に述べた超耐熱材料
としての特性を十分に発揮することができないこ
とも、用途が制限される一因となつている。 [発明が解決しようとする課題] 一般にモリブデン及びタングステン材料は、高
温で長時間の苛酷な条件下で使用されているた
め、一旦、破壊亀裂が発生した場合、多結晶状態
では、再結晶脆性により結晶粒界で急激に破壊す
る。 一方、上記した多結晶モリブデン及びタングス
テンの欠点を除去するために、再結晶法により、
結晶を粗大化したタングステン(特開昭61−6197
号公報)および単結晶化したモリブデン(特許第
1420928号)が知られている。この様に、単結晶
化さされたタングステン及びモリブデンでは、へ
き開破壊が、一度に生じることがあり、このため
に、材料としての信頼性の面で十分とはいい難
い。 そこで、本発明の技術課題は、高温における再
結晶脆性を生ずることなく強度、特に耐垂下性及
び信頼性を有するタングステン及びモリブデン材
料を提供することにある。ここで、これらモリブ
デン及びタングステン材料を多層化した、多重層
結晶の場合、破壊切裂が、結晶表面に生じても各
層の結晶粒間に結晶粒界を有し、結晶方位を異に
するための破壊が、各層結晶で拘束を生じ急激な
破壊につながるとことなく、材料の強度と信頼性
を高める結果となる。このため、結晶粒界を板に
平行に存在する多重結晶を提供することができれ
ば、高温強度と信頼性を必要とする原子路材料を
初めとする一般炉材に使用が可能となり、利用分
野が、著しく拡大される。 従つて、本発明の他の技術課題は、上記タング
ステンまたはモリブデン多重結晶を容易にして製
造できるタングステンまたはモリブデン多重結晶
の製造方法を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 本発明によれば、板面に平行な結晶粒界を有す
る2層以上の多重層から構成され、これら多重層
の中で互いに重なる各層は互いに結晶学的方位を
異にした単結晶状態を有することを特徴とするタ
ングステン又はモリブデン多重層結晶が得られ
る。 本発明によれば、タングステン又はモリブデン
多結晶体を積層成形して成形体を形成し、この成
形体を焼鈍して隣接する層に互いに結晶方位をこ
とにした結晶状態を呈する多重層結晶の製造方法
が得られる。 具体的に言えば、タングステン又はモリブデン
多重層結晶の製造する場合、CaO又はMgOを重
量で0.03〜1.55wt%含む酸化タングステン又は酸
化モリブデン粉末を還元雰囲気中にて、粉末冶金
法により、直接的に多結晶の金属粉末を生成する
方法又は粉末冶金法により焼結体を生成し、この
焼結体を粉砕して多結晶の金属粉末を生成する方
法等により作製する。次に、この多結晶の金属粉
末を加圧成形して、圧粉体とする。この様な圧粉
体を重ね合わせて、水素等の還元雰囲気中にて、
焼結して各層が互いに結晶学的方位を異にした焼
結体を得る。続いて、この焼結体を、熱間及び温
間等で圧延加工を施して、板状の複合体を水素等
の還元雰囲気中で1800〜2300℃の範囲内の温度
で、好ましくは1〜3時間焼鈍して、互いに重な
る各層が結晶学的方位を異にした単結晶状態を持
つ多層結晶体を得ることが確認された。 更に、本発明においては、モリブデン又はタグ
ステンへの金属粉末への添加量が0.003wt%以下
の場合には、多重層結晶体には粒界は存在しな
い。更に、添加量が0.232wt%以上の場合には、
単結晶層及び多結晶層の複合体が得られるので、
添加量が0.003〜0.115wt%の範囲内であることが
好ましい。 [実施例] 以下本発明を実施例に基づいて説明する。 本発明は、タングステン、モリブデンの双方に
同様に適用できるから、以下の実施例では、いず
れかに限定しないで、説明する。先ず、タングス
テン酸化物あるいはモリブデン酸化物の粉末に、
カルシウム酸化物及びマグネシウム酸化物を種々
の割合いで湿式法によつて添加し、複数種類の原
料粉末を用意した。次に、この原料粉末を粉末冶
金法を用いて、多結晶の金属粉末とした。この添
加量の異なる金属粉末を、板状に成形した後、積
層し、圧力3ton/cm2でプレス成形し第1図に示す
ような、多層構造の成形体を得た。この図のよう
な成形体の各層は、カルシウム酸化物及びマグネ
シウム酸化物の添加濃度が互いに等しく、各層
2,4は、層1,3及び5と異なる添加物濃度を
有し、且つ相互に等しい添加物濃度を有してい
る。この様にして、多層構造を有する複合圧粉体
が得られた。 次に、1800〜2300℃にて水素雰囲気中で、この
複合圧粉体を焼結して、多層構造の焼結体を得
た。更に、この焼結体に1200〜1600℃の範囲内の
温度にて熱間加工を施し、続いて、500〜1000℃
の温度にて、温間加工を施し、最終圧延率が、70
%以上となるようにして、厚さが2〜5mm、幅が
20mm、長さが150mmの圧延品を得た。この圧延品
を、1800〜2300℃の範囲内の温度にて水素雰囲気
中で、1〜3時間焼鈍を行つた。その時の結晶状
態及び温度を第1表に示す。 第1表において、C0は各層1,3,5のCaO
及びMgOの金属粉末への添加量を示し、重量%
0.003wt%と一定である。一方、C1は各層2,4
のCaO及びMgOの金属粉末への添加量を示し、
0.012〜0.155wt%の範囲で変化されている。第1
表では比較のために、C1が0.05〜0.08wt%(比較
例1)、及び0.232〜0.310wt%(比較例2)の試
料も同様に示されている。その結果、比較例1に
示すように、C1が0.005〜0.008wt%である場合、
積層体の結晶状態は、結晶粒界のない単結晶とな
り、所望の多重層結晶とすることが、難しいこと
が、判明した。
【表】
これは、カルシウム酸化物、マグネシウム酸化
物の含有量が0.008wt%以下の場合にはC0層とC1
層の結晶粒成長に対するピンニング効果の差が小
さいために層境界で粒成長を抑制できないためで
ある。 更に、比較例2として、C0が0.03wt%でC1が
0.232wt%以上の層は、単結晶層及び多結晶層の
複合体が形成された。 このように、カルシウム酸化物及びマグネシウ
ム酸化物の添加量が0.232wt%以上の場合には、
カルシウム酸化物、マグネシウム酸化物の添加量
が多いので、結晶粒成長に対するピンニング効果
が強力となり、粒成長を抑制するためであると推
測できる。 一方、実施例として上げられているC0が
0.03wt%及びC1が0.012〜0.155wt%の範囲内にお
いては、5重層の各層が単結晶であり、しかも、
各層内には、結晶粒界が、存在することが、確認
された。この様な実施例に係る試料は高温におい
ても再結晶脆性を引き起こすことなく、耐垂下性
を有し、また破壊時にも急激な破壊伝播を引き起
こすことなく高い信頼性を有することが判明し
た。 [発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、カルシ
ウム酸化物又はマグネシウム酸化物の少くとも一
方を総量で0.003〜0.115wt%を含むタングステン
又はモリブデン多重層結晶は、耐垂下性及び急激
な破壊伝播を持たず、原子炉、核融合炉材、及び
一般炉材等の超高温耐熱材料としての用途は実に
幅広い。 更に、本発明によれば、カルシウム酸化物又は
マグネシウム酸化物の少くとも一方を総量で
0.003〜0.115wt%含むタングステン又はモリブデ
ン圧粉体を積層成形させた後焼鈍させることによ
り、板面な平行な1つ以上の結晶粒界を有するタ
ングステンまたはモリブデン多重層結晶材料を得
るタングステン又はモリブデン多重層結晶の製造
方法を提供することである。
物の含有量が0.008wt%以下の場合にはC0層とC1
層の結晶粒成長に対するピンニング効果の差が小
さいために層境界で粒成長を抑制できないためで
ある。 更に、比較例2として、C0が0.03wt%でC1が
0.232wt%以上の層は、単結晶層及び多結晶層の
複合体が形成された。 このように、カルシウム酸化物及びマグネシウ
ム酸化物の添加量が0.232wt%以上の場合には、
カルシウム酸化物、マグネシウム酸化物の添加量
が多いので、結晶粒成長に対するピンニング効果
が強力となり、粒成長を抑制するためであると推
測できる。 一方、実施例として上げられているC0が
0.03wt%及びC1が0.012〜0.155wt%の範囲内にお
いては、5重層の各層が単結晶であり、しかも、
各層内には、結晶粒界が、存在することが、確認
された。この様な実施例に係る試料は高温におい
ても再結晶脆性を引き起こすことなく、耐垂下性
を有し、また破壊時にも急激な破壊伝播を引き起
こすことなく高い信頼性を有することが判明し
た。 [発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、カルシ
ウム酸化物又はマグネシウム酸化物の少くとも一
方を総量で0.003〜0.115wt%を含むタングステン
又はモリブデン多重層結晶は、耐垂下性及び急激
な破壊伝播を持たず、原子炉、核融合炉材、及び
一般炉材等の超高温耐熱材料としての用途は実に
幅広い。 更に、本発明によれば、カルシウム酸化物又は
マグネシウム酸化物の少くとも一方を総量で
0.003〜0.115wt%含むタングステン又はモリブデ
ン圧粉体を積層成形させた後焼鈍させることによ
り、板面な平行な1つ以上の結晶粒界を有するタ
ングステンまたはモリブデン多重層結晶材料を得
るタングステン又はモリブデン多重層結晶の製造
方法を提供することである。
第1図は本発明の実施例に係るモリブデン又は
タングステン多結晶を示す斜視図である。 図中、1,3,5はC0層、2及び4はC1層で
ある。
タングステン多結晶を示す斜視図である。 図中、1,3,5はC0層、2及び4はC1層で
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 板面に平行な結晶粒界を有する2層以上の多
重層から構成され、該多重層のうちで互いに隣接
する各層は互いに結晶学的方位を異にした単結晶
状態を有することを特徴とするタングステン又は
モリブデン多重層結晶。 2 互いに異なる両の添加物を含むタングステン
及びモリブデンのいずれか一方の多結晶体を複数
層積層して成形し、次に互いに隣接する層が互い
に結晶学的方位の異なる単結晶状態を形成するよ
うに、焼鈍することを特徴とするタングステンま
たはモリブデンの多重層結晶の製造方法。 3 タングステン又はモリブデンに、添加物とし
て酸化カルシウム及び酸化マグネシウムの少くと
も1種を重量で0.03〜0.155wt%含む多結晶の金
属粉末を生成する原料準備工程と、上記金属粉末
を加圧成形して多層構造の複合圧粉体を成形する
積層工程と、上記複合圧粉体を還元雰囲気中で焼
結して多層構造の焼結体を得る焼結工程と、上記
焼結体を加工の後、還元雰囲気中で1800〜2300℃
の範囲内の温度で、焼鈍を行う焼鈍工程を有する
ことを特徴とするタングステン又はモリブデン多
重層結晶の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15953388A JPH029786A (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | タングステン又はモリブデン多重層結晶及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15953388A JPH029786A (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | タングステン又はモリブデン多重層結晶及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH029786A JPH029786A (ja) | 1990-01-12 |
| JPH0474314B2 true JPH0474314B2 (ja) | 1992-11-25 |
Family
ID=15695848
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15953388A Granted JPH029786A (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | タングステン又はモリブデン多重層結晶及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH029786A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN120210624A (zh) * | 2021-04-06 | 2025-06-27 | 联合材料公司 | 钨材料 |
-
1988
- 1988-06-29 JP JP15953388A patent/JPH029786A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH029786A (ja) | 1990-01-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6444049B1 (en) | Method for producing high silicon steel, and silicon steel | |
| US4025379A (en) | Method of making laminated magnetic material | |
| JP2001518681A (ja) | 耐酸化性の改善された基材 | |
| CN105264100B (zh) | 制备金属箔的方法 | |
| CN105209188B (zh) | 制备金属箔的方法 | |
| JP2000509438A (ja) | 金属から作成された薄壁モノリシック金属酸化物構造体および斯かる構造体を製造する方法 | |
| JP5581505B2 (ja) | マグネシウム合金板材 | |
| JP4591900B2 (ja) | Ti−Al系金属間化合物板の製造方法 | |
| EP0261063B1 (en) | Method for producing self-supporting ceramic bodies with graded properties | |
| JPH0474314B2 (ja) | ||
| KR101231936B1 (ko) | 큐브 재결정 집합조직을 갖는 니켈-기초 반제품 및 그 제조와 용도 | |
| KR101568493B1 (ko) | 마그네슘 합금 판재 및 이의 제조방법 | |
| US5284823A (en) | Superplastic forming of YBa2 Cu3 O7-x ceramic superconductors with or without silver addition | |
| JP2005097671A (ja) | Ti−Al系金属間化合物及びその製造方法 | |
| US4428778A (en) | Process for producing metallic chromium plates and sheets | |
| KR100288270B1 (ko) | 다층의 티타늄-알루미나이드 금속간 화합물 판재의 제조방법 | |
| Bordeaux et al. | Formation of amorphous phase by solid state reaction in elemental composites prepared by cold rolling | |
| JPH024398B2 (ja) | ||
| CN113246558A (zh) | 一种具有梯度层错能的层状结构铜铝合金及其制备方法 | |
| JP3621294B2 (ja) | 酸化物超電導圧縮成型導体およびその製造方法 | |
| JPH0119458B2 (ja) | ||
| US3501277A (en) | Ductile cobalt strip | |
| JPH0279310A (ja) | 酸化物系超電導線条体の製造方法 | |
| JPH0359137B2 (ja) | ||
| JP2003220663A (ja) | 複合耐熱板とその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |